JP2017110607A - 往復動エンジン - Google Patents

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坂東 茂
Shigeru Bando
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Abstract

【課題】スラスト側及び反スラスト側におけるピストンとシリンダとの衝突、衝撃、摩擦抵抗の減少を図った往復動エンジンを提供すること。【解決手段】往復動エンジン1において、セカンドランド10が幅広く形成してあるピストン2には、ガス漏れを防止するピストンリング4、5、6、7及びオイルリング8が備えられており、セカンドランド10をスラスト側域11と反スラスト側域12とに区画する区画リング手段13、13が配設されている。【選択図】図1

Description

本発明は、クロスヘッドをもたない往復動エンジンのピストンスラップによるピストンとシリンダ内面と衝突、衝撃、ピストンとシリンダ内面との摩擦抵抗の減少を図った往復動エンジンに関する。
これら(特許文献1から4)に記載の技術は、ピストンのセカンドランド部にガス室を形成し、爆発膨張行程初期に、このガス室に、シリンダ内面に設けたガス圧通路穴から、ピストン上方の高圧燃焼ガスを導入、保持させ、この導入、保持の高圧燃焼ガスによりピストンをスラスト側から支持し、ピストンとシリンダ内面との摩擦抵抗を減少する技術である。
国際公開第92/002722号 国際公開第2004/079177号 欧州特許出願公開第1878901号 国際公開第2008/047453号
しかし、往復動エンジンでは、コンロッドが傾いてピストンを支えるので、スラスト力(側圧)でピストンはシリンダの一方の壁に押し付けられるが、コンロッドの傾きは左右に変化し、かつピストン上下に作用する力の大きさ及び方向も変化し、ピストン隙間も必要である。その結果、ピストンはシリンダ壁の両面に衝突、押圧をくり返す。
ピストンをスラスト側から高圧燃焼ガス圧により支持しても、圧縮行程において、反スラスト側に向かったスラスト力(側圧)に対してピストンの支持はなく、ピストンのシリンダ壁への押圧は避けられず、押圧による摩擦抵抗は減少され得ない。
そこで、本発明は、ピストンに作用し、左右に変化するスラスト力(側圧)それぞれに対抗して、ピストンをスラスト側においては爆発燃焼ガス圧により、反スラスト側においては圧縮空気圧によって支持し、而して、スラスト側及び反スラスト側におけるピストンとシリンダとの衝突、衝撃、摩擦抵抗の減少を図った往復動エンジンを提供するにある。
本発明の往復動エンジンは、ピストンのスラスト側にガス圧室を、反スラスト側に圧縮空気室を設け、一方、シリンダのスラスト側の内面の上部位において、ガス圧通路穴、同じくシリンダの反スラスト側の内面の上部位には、圧縮空気通路穴を設け、膨張行程のピストン降下において、上死点傍位置で上記ガス圧通路穴を介して、ピストンの上記ガス圧室に燃焼室の燃焼ガス圧をバイパス導入し、上記ガス圧室のこのバイパスガス圧により、ピストンをスラスト力に対抗してスラスト側から支持し、圧縮行程のピストン上昇中においては、圧縮空気通路穴を介して、ピストン上方の圧縮中空気を圧縮空気室にバイパス導入し、圧縮空気室のこのバイパス圧縮空気圧により、ピストンをスラスト力に対抗して反スラスト側から支持するようにしてなる。
本発明の往復動エンジンは、ピストンの左右、即ちスラスト側にはガス圧室を、反スラスト側には圧縮空気室を備え、膨張行程においては、燃焼室の燃焼高圧ガス圧をガス圧室に導入して、ピストンをスラスト側内面に衝突、押圧させようとするスラスト力に対抗して、そのピストンをガス圧で衝突、押圧を緩和させ、また、浮かせ、圧縮行程においては、ピストン上方の圧縮中空気を圧縮空気室に導入して、ピストンをシリンダの反スラスト側内面に押圧させようとするスラスト力に対抗して、そのピストンを圧縮空気圧で支持して押圧を減少させる。
即ち、ピストンは、左右において、ガス圧または圧縮空気圧を介してシリンダ壁から支持されるため、シリンダ壁の両面でのピストンとシリンダとの衝突、押圧が緩和され、摺動抵抗も減少する。
図1は、爆発膨張行程にある本往復動エンジンの縦断面説明図である。 図2は、圧縮行程にある本往復動エンジンの縦断面説明図である。 図3は、図1のA−A線断面図である。 図4は、ピストンピンの方向における本往復動エンジンの縦断面説明図である。 図5は、半割リングの斜面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す例に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、これら例に何等限定されないのである。
本実施例は、2サイクルディゼルエンジンについて往復動エンジン1が示されている。
図1には、爆発膨張行程にある本往復動エンジン1が示されている。
図2には、圧縮行程にある本往復動エンジン1が示されている。
2はピストン、3はシリンダである。もちろん、ピストン2には、ガス漏れを防止する複数個(3〜5個)のピストンリング4、5、6、7及びオイルリング8を備える。
上記ピストン2は、トップリング4とセカンドリング5との間隔を広くして配置してある。つまり、セカンドランド10が幅広く形成してある。
このセカンドランド10には、このセカンドランド10をスラスト側域11と反スラスト側域12とに区画する区画リング手段13、13が配設されている。
つまり、トップリング4とセカンドリング5の間に区画リング手段13が設けられている。
区画リング手段13は区画リング21が、トップリング4、セカンドリング5と同じようにバネ弾性をもってシリンダ内面17に接するように設けられている。
また、区画リング手段13は、ピストン軸線14に沿って設けられ、上端15、下端15がトップリリング4、セカンドリング5に接近して設けられている。
上記ピストン2は、シリンダ3内で、エンジンスラスト側16において、トップリング4と、セカンドリング5と、区画リング手段13と、セカンドランド10のスラスト側域11と、シリンダ内面17とに囲まれて半環状のガス圧室18を形成し、一方、反スラスト側19において、トップリング4と、セカンドリング5と、区画リング手段13と、セカンドランド10の反スラスト側域12と、シリンダ内面17とにより囲まれて半環状の圧縮空気室20を形成している。
上記ガス圧室18と圧縮空気室20は、上記区画リング手段13、13により互いに相手に対して密閉している。
シリンダ2のスラスト側16のシリンダ内面17の上部位35には、複複数のガス圧通路穴22、22、22、22が円周方向に沿って配設されている。
爆発膨張行程でのピストン2の降下行程における上死点近傍位置において、ピストン2のトップリング4が上記ガス圧通路穴22、22、22、22上を通過中のとき、これらガス圧通路穴22、22、22、22のそれぞれの凹み23、23を介して、ピストン2の上方の燃焼室9とピストン2のガス圧室18とが連通し、燃焼室9の燃焼高圧ガス24の一部がガス圧室18にバイパス流入すると同時に、ピストン2をスラスト側16から反スラスト側19に向って押圧すると共に、上記バイパス高圧ガス26を保持して爆発膨張行程を降下する。
このとき、ピストン2は、コンロッド42のスラスト側16への傾きによるスラスト力(側圧)25によってシリンダ2のスラスト側16のシリンダ内面17に押し付けられようとするが、ガス圧室18に導入のバイパス高圧ガス26によってピストン2をスラスト力25に対抗してスラスト側16から支持して行程を降下する。
また、ガス圧室18には、円弧形状の半割リング44がスラスト側16からセカンドランド10に被せた状態で挿入されている。
かつ、半割リング44はガス圧室18内において、上下方向(ピストン2の往復動方向)に隙間45をもって上下動自在に挿入されている。
半割リング44は、セカンドランド10の円周面に合わせた円弧形状に形成されている。
さらに半割リング44は、縦巾46が全体としてガス圧室18の縦巾より短くしてある。これは、この半割リング44がガス圧室18に挿入された状態で上下方向に隙間45を作るためである。この隙間45の距離分、半割リング44はガス圧室18内で上下動する。
特に、半割リング44は、エンジン運転中、ピストン2の往復運動によって上下動し、セカンドランド10を掃除すると共に、上記トップリング4、セカンドリング5に衝突して、叩き、リング溝39、43内に進入のカーボンを叩き出す。
一方、シリンダ2の反スラスト側19のシリンダ内面17の上部位27には、円周方向に並んだ複複数の圧縮空気通路穴28、28、28、28が設けてある。
エンジンの圧縮行程のピストン2の上昇行程中において、ピストン2のトップリング4が上記圧縮空気通路穴28、28、28、28上を通過中に、これら圧縮空気通路穴28、28、28、28のそれぞれの凹み部41、41、41を介してピストン2の上方の圧縮中空気29と圧縮空気室20とが連通し、圧縮中空気29の一部を圧縮空気室20にバイパス導入し、導入された圧縮空気室20の圧縮空気圧30によって、ピストン2の反スラスト側19へのスラスト力(側圧)31に対抗してピストン2を反スラスト側19から支持する。
尚、上記圧縮空気通路穴28、28、28、28の上端位置32は、ピストン2が上死点に近づいて、燃焼室9内の圧縮空気への燃料噴射による爆発燃焼以前に、トップリング4が上記上端位置32から上位に離れるように位置させてある。
また、上記圧縮空気通路穴28、28、28、28の下端位置33は、ピストン2が上死点に達するとき、上記セカンドリング5の外周面より下方位置より出ないように形成されている。
尚、上記各圧縮空気通路穴28、28、28、28はシリンダ2の上下方向に沿った長穴に形成されている。
図4には前記区画リング手段13が示されている。
区画リング手段13は、内方からバネ弾性力を受けて頂面40がシリンダ内面17に接触される区画リング21と、この区画リング21の内側に収められ区画リング21をシリンダ内面17にバネ弾性押圧させるバネ37と、区画リング21及びバネ37を収めた溝38を備える。
溝38は、セカンドランド10のスラスト側域11と反スラスト側域12の境目においてピストン軸線14に沿って竪に設けられている。
溝38は、U字形状で上記トップリング4のリング溝39とセカンドリング5のリング溝43とを繋げて設けられている。
溝38に収められた区画リング21は、上端15がトップリング4の内面に接近し、下端15がセカンドリング5の内面に接近して配設され、ピストン2の上下動によって上端、下端のそれぞれがトップリング4またはセカンドリング5に接するようになっている。
もちろん、ピストン2の上下動において、区画リング21の頂面40は、バネ弾性を受けてシリンダ内面17に接触してガス圧室18と圧縮空気室20との間を密閉区画してピストン2との上下動と一体となってシリンダ内面17を上下摺動する。
1 往復動エンジン
2 ピストン
3 シリンダ
4 トップリング
5 セカンドリング
6、7 ピストンリング
8 オイルリング
9 燃焼室
10 セカンドランド
11 スラスト側域
12 反スラスト側域
13 区画リング手段
14 ピストン軸線
15 上端、下端
16 スラスト側
17 シリンダ内面
18 ガス圧室
19 反スラスト側
20 圧縮空気室
21 区画リング
22 ガス圧通路穴
23 凹み
24 燃焼高圧ガス
25 スラスト力
26 バイパス高圧ガス
27 上部位
28 圧縮空気通路穴
29 圧縮中空気
30 圧縮空気圧
31 スラスト力
32 上端位置
33 下端位置
35 上部位
37 バネ
38 溝
39 リング溝
40 頂面
41 凹み部
42 コンロッド
43 リング溝
44 半割リング
45 隙間
46 縦巾

Claims (1)

  1. ピストンのスラスト側にガス圧室を、反スラスト側に圧縮空気室を設け、一方、シリンダのスラスト側の内面の上部位において、ガス圧通路穴、同じくシリンダの反スラスト側の内面の上部位には、圧縮空気通路穴を設け、膨張行程のピストン降下において、上死点傍位置で上記ガス圧通路穴を介して、ピストンの上記ガス圧室に燃焼室の燃焼ガス圧をバイパス導入し、上記ガス圧室のこのバイパスガス圧により、ピストンをスラスト力に対抗してスラスト側から支持し、圧縮行程のピストン上昇中においては、圧縮空気通路穴を介して、ピストン上方の圧縮中空気を圧縮空気室にバイパス導入し、圧縮空気室のこのバイパス圧縮空気圧により、ピストンをスラスト力に対抗して、反スラスト側から支持するようにした往復動エンジン。

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