JP2017109569A - フェアリングの組立方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】打ち上げ射場において、作業時間を短縮し、フェアリング組立作業のコストを低減することができるフェアリングの組立方法を提供することを目的とする。【解決手段】フェアリングの組立方法は、先端部102と後端部101を備えるフェアリングの組立方法であって、宇宙航行体が搭載される搭載アダプタ300に後端部101を載置し、分離機能を有する第1締結部材11により搭載アダプタ300と後端部101を結合し、搭載アダプタ300と後端部101に開頭機構を取り付ける工程Aと、搭載アダプタ300に宇宙航行体を固定する工程と、後端部101に先端部102を載置し、第2締結部材により、後端部101と先端部102を結合する工程と、を備える。【選択図】図4A

Description

本発明は、フェアリングの組立方法に関する。
人工衛星等の宇宙航行体(ペイロード)を打ち上げるロケットには、宇宙航行体を保護するためのフェアリングが配置されている。フェアリングは、一対のフェアリング分離体が分離機能を有する締結ボルトにより結合されている。そして、フェアリングは、ロケットから分離されるときに、一対のフェアリング分離体が分離開頭することにより、ロケットから分離する。
このような一対のフェアリング分離体(フェアリング片)を有するフェアリングをロケットの打ち上げ射場において、ロケットに組み付ける作業が、特許文献1に開示されている。特許文献1に開示されている組み付け作業では、ロケットの先端部にペイロードを搭載した後に、一方のフェアリング片を、開頭機構を介して、ロケットの先端部に取り付ける。その後、他方のフェアリング片を、開頭機構を介して、ロケットの先端部に取り付けて、ロケットの先端部と一対のフェアリング片とを締結ボルト等により結合する。
特開2011−235793号公報
上記特許文献1に開示されているフェアリングの組み付け作業では、打ち上げ射場において、開頭機構をロケット先端部に取り付ける等の作業をするため、作業時間が長くなり、フェアリングの組み付け作業(組立作業)のコストが増加するという課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、打ち上げ射場において、作業時間を短縮し、フェアリング組立作業のコストを低減することができる、フェアリングの組立方法を提供することを目的とする。
本発明に係るフェアリングの組立方法は、ロケットの先端に取り付けられ、分離開頭するよう構成された先端部及び後端部を備えるフェアリングの組立方法であって、前記ロケットの先端に宇宙航行体を接続する搭載アダプタに前記後端部を載置し、分離機能を有する第1締結部材により前記搭載アダプタと前記後端部を結合し、前記搭載アダプタと前記後端部の間に開頭機構を取り付ける工程Aと、前記搭載アダプタに宇宙航行体を固定する工程Bと、前記後端部に前記先端部を載置し、第2締結部材により、前記後端部と前記先端部を結合する工程Cと、を備える。
これにより、従来、打ち上げ射場において、取り付けていた開頭機構を、フェアリングを製造する工場で取り付けることができ、打ち上げ射場での作業時間を短縮することができ、ひいては、組立作業のコストを低減することができる。
本発明のフェアリングの組立方法によれば、打ち上げ射場での作業時間を短縮することができ、ひいては、組立作業のコストを低減することができる。
図1は、本実施の形態1に係るフェアリングをロケットに装着された状態を示す模式図である。 図2Aは、図1に示すフェアリングの開頭機構の概略構成を示す模式図である。 図2Bは、図1に示すフェアリングの開頭機構の概略構成を示す模式図である。 図2Cは、図1に示すフェアリングの開頭機構の概略構成を示す模式図である。 図3Aは、図1に示すフェアリングのコネクタの概略構成を示す模式図である。 図3Bは、図1に示すフェアリングのコネクタの概略構成を示す模式図である。 図3Cは、図1に示すフェアリングのコネクタの概略構成を示す模式図である。 図4Aは、本実施の形態1に係るフェアリングの組立作業を模式的に示す工程図である。 図4Bは、本実施の形態1に係るフェアリングの組立作業を模式的に示す工程図である。 図5は、本実施の形態1の変形例1のフェアリングをロケットに装着された状態を示す模式図である。 図6は、本実施の形態2に係るフェアリングをロケットに装着された状態を示す模式図である。 図7Aは、本実施の形態2に係るフェアリングの組立作業を模式的に示す工程図である。 図7Bは、本実施の形態2に係るフェアリングの組立作業を模式的に示す工程図である。 図7Cは、本実施の形態2に係るフェアリングの組立作業を模式的に示す工程図である。 図7Dは、本実施の形態2に係るフェアリングの組立作業を模式的に示す工程図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、全ての図面において、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、全ての図面において、本発明を説明するための構成要素を抜粋して図示しており、その他の構成要素については図示を省略している場合がある。さらに、本発明は以下の実施の形態に限定されない。
(実施の形態1)
[フェアリングの構造]
図1は、本実施の形態1に係るフェアリングをロケットに装着された状態を示す模式図である。図2A、図2B、及び図2Cは、図1に示すフェアリングの開頭機構の概略構成を示す模式図であり、図2Aは、フェアリングの分離開頭前の状態を示す模式図であり、図2Bは、フェアリングが分離開頭中の状態を示す模式図であり、図2Cは、フェアリングが分離開頭後の状態を示す模式図である。図3A〜図3Cは、図1に示すフェアリングのコネクタの概略構成を示す模式図であり、図3Aは、フェアリングの分離開頭前の状態を示す模式図であり、図3Bは、フェアリングが分離開頭中の状態を示す模式図であり、図3Cは、フェアリングが分離開頭後の状態を示す模式図である。
なお、図1においては、フェアリングの上下方向を図における上下方向として示している。また、図2A〜図3Cにおいては、フェアリングの一部を省略している。
図1に示すように、本実施の形態1に係るフェアリング100は、円筒状の後端部101及び円錐状の先端部102を備えていて、搭載アダプタ300に後端部101が結合された状態で、ロケット200の先端部に装着されている。また、フェアリング100は、後端部101及び先端部102がこの順で配置されている。すなわち、後端部101が下方に位置し、先端部102が上方に位置するように構成されている。
また、フェアリング100は、ロケット200の進行方向(図における上下方向)に沿って分割されるように構成されている。具体的には、2つのフェアリング片100aとフェアリング片100bに分離開頭するように構成されている。
フェアリング片100aとフェアリング片100bとの上下方向の分割面が、接合面100cを構成し、フェアリング片100a及びフェアリング片100bと搭載アダプタ300との径方向の分割面が、接合面100dを構成する。
また、フェアリング片100aとフェアリング片100bの接合面100cは、後述する第1締結部材11により結合(連結)されている。さらに、フェアリング片100a及びフェアリング片100bと搭載アダプタ300との接合面100dも、第1締結部材11により結合(連結)されている。
なお、本実施の形態1においては、フェアリング片100a及びフェアリング片100bと搭載アダプタ300との接合面100dを第1締結部材11により結合する形態を採用したが、これに限定されず、第1締結部材11とは異なる締結部材により締結する形態を採用してもよい。
搭載アダプタ300は、略錐台(円錐台)状に形成されている。搭載アダプタ300の上底部分には、人工衛星等の宇宙航行体400が接続される航行体側接続部が設けられていて、搭載アダプタ300の下底部分には、ロケット200の先端部が接続されるロケット側接続部が設けられている。
また、搭載アダプタ300には、円筒状の後端部101が載置されている。具体的には、例えば、搭載アダプタ300の下部外周部に、外方に突出したツバ部を設け、該ツバ部の上面に後端部101を載置してもよい。搭載アダプタ300と後端部101の間(すなわち、接合面100d)は、分離機能を有する第1締結部材11により結合(連結)されている。
第1締結部材11は、例えば、フランジブルボルト式分離機構から構成されていてもよい。具体的には、第1締結部材11は、搭載アダプタ300と後端部101を締結するノッチ付ボルト(切断を容易にする溝(刻み目)を有するボルト)及びナットと、ノッチ付ボルトを切断する火工品と、から構成されていてもよい。この場合、搭載アダプタ300の内周面側に形成されているフランジと、後端部101の内周面側に形成されているフランジと、をノッチ付ボルトとナットで締結する。また、火工品は、当該ノッチ付ボルトとナット近傍に配置される。
また、搭載アダプタ300と後端部101には、ヒンジ部材21及び開頭部材22を有する開頭機構と、宇宙航行体400とロケット200を電気的に接続するコネクタ23と、が配設されている。ここで、開頭機構について、図2A〜図2Cを参照しながら詳細に説明し、コネクタ23について、図3A〜図3Cを参照しながら詳細に説明する。
図2A〜図2Cに示すように、ヒンジ部材21は、接合面100dを跨ぐように、搭載アダプタ300の外周面と後端部101の外周面に取り付けられている。具体的には、ヒンジ部材21は、第1ヒンジ部21aと第2ヒンジ部21bを有していて、搭載アダプタ300の外周面には、第1ヒンジ部21aが取り付けられていて、後端部101の外周面には、第2ヒンジ部21bが取り付けられている。
第1ヒンジ部21aには、ヒンジピンが設けられていて、第2ヒンジ部21bには、フェアリング片100aとフェアリング片100bが結合した状態にあるときに、ヒンジピンと嵌合する嵌合部が設けられている(いずれも図示せず)。ヒンジピンは、フェアリング片100a又はフェアリング片100bが、所定角度まで開頭すると、嵌合部から解放されるように構成されている(特開2000−185699号公報参照)。
本実施の形態1においては、一対のヒンジ部材21は、フェアリング100の軸心を挟んで、互いに対向するように、搭載アダプタ300と後端部101に取り付けられていてもよい。換言すると、一対のヒンジ部材21のうち、一方のヒンジ部材21が取り付けられている位置(フェアリング100の軸心を中心とした場合の周方向の位置)を0°とすると、他方のヒンジ部材21が、180°の位置に取り付けられている。なお、以下の説明においては、一方のヒンジ部材21が取り付けられている位置を0°として、他の部材の配置位置を説明する。
また、本実施の形態1においては、二組の一対のヒンジ部材21が、搭載アダプタ300と後端部101に取り付けられていてもよい。この場合、対となるヒンジ部材21が、それぞれ、フェアリング100の軸心を挟んで、互いに対向するように取り付けられる。すなわち、一方の一対のヒンジ部材21が、それぞれ、2°と178°の位置に取り付けられ、他方の一対のヒンジ部材21が、それぞれ、−2°と−178°の位置に取り付けられていてもよい。
開頭部材22は、ヒンジ部材21と同様に、接合面100dを跨ぐように、搭載アダプタ300の外周面と後端部101の外周面に取り付けられている。具体的には、開頭部材22は、第1固定部22aと、第2固定部22bと、バネ部22cと、を有している。バネ部22cは、その上端部が第2固定部22bにより、搭載アダプタ300に揺動自在に固定されており、その下端部が凹部を有する第1固定部22aと当接し、該凹部を押圧するように配置されている。
また、開頭部材22は、フェアリング片100aとフェアリング片100bが結合した状態にあるときは、バネ部22cが圧縮した状態で、搭載アダプタ300と後端部101に固定されていて、フェアリング片100aとフェアリング片100bを分離開頭するときに、バネ部22cが伸展するように構成されている。
さらに、開頭部材22は、フェアリング片100aとフェアリング片100bが所定角度まで開頭すると、バネ部22cの下端部が第1固定部22aから外れて(第1固定部22aとの当接が解放されて)、搭載アダプタ300と後端部101の固定を解放させるように構成されている。
本実施の形態1においては、開頭部材22は、フェアリング片100aとフェアリング片100bの接合面100c近傍に、取り付けられている。具体的には、フェアリング片100aの接合面100c近傍に、一対の開頭部材22が、互いに対向するように取り付けられている。より詳細には、例えば、一方の開頭部材22が、88°の位置に取り付けられていて、他方の開頭部材22が、−88°の位置に取り付けられている。同様に、フェアリング片100bの接合面近傍には、一対の開頭部材22が互いに対向するように取り付けられている。
図3A〜図3Cに示すように、コネクタ23は、一端が搭載アダプタ300を介してロケット200に接続されているケーブル24aの他端に取り付けられている第1コネクタ23aと、一端がフェアリング100に接続されているケーブル24bの他端に取り付けられている第2コネクタ23bと、を有している。第1コネクタ23aと第2コネクタ23bは、フェアリング100を組み立てるときに接続され、フェアリング100とロケット200を電気的に接続する。
第1コネクタ23aは、搭載アダプタ300の側面に固定されている。また、第2コネクタ23bは、後端部101の内周面に固定されているサポート部材25に、ランヤード26により取り付けられている。ランヤード26は、フェアリング片100aとフェアリング片100bが結合した状態にあるときに、弛み部分(遊び部分)を有するように構成されている。
そして、コネクタ23は、フェアリング片100aとフェアリング片100bを分離開頭しているときに、ランヤード26の弛みが無くなり、第2コネクタ23bが第1コネクタ23aから引き抜かれるように構成されている。
また、図1に示すように、後端部101は、ハニカムコアの両面にCFRP(炭素背に強化プラスチック)又はアルミ板等を接着したハニカムサンドイッチ構造を有するパネル27と、該パネル27を締結する締結部材(例えば、ボルトとナット)28と、を備えている。後端部101は、曲面状の複数のパネル27を締結部材28によって締結することにより、円筒状に形成される。
同様に、先端部102は、ハニカムコアの両面にアルミ板等を接着したハニカムサンドイッチ構造を有するパネル29と、該パネル29を締結する締結部材(例えば、ボルトとナット)30と、を備えている。先端部102は、曲面状の複数のパネル29を締結部材30によって締結することにより、略円錐状に形成される。
そして、後端部101の上端部に先端部102が載置されて、後端部101と先端部102の接合面が、第2締結部材12により結合(締結)されている。なお、第2締結部材12、締結部材28、及び締結部材30は、それぞれ、同一の部材で構成されていてもよく、異なる部材で構成されていてもよい。例えば、各締結部材をボルト及びナットで構成する場合に、第2締結部材12、締結部材28、及び締結部材30は、ボルト及びナットの大きさが同じであってもよく、ボルト及びナットの大きさがそれぞれで異なるようにしてもよい。
また、本実施の形態1においては、後端部101及び先端部102を複数のパネルで構成されている形態を採用したが、これに限定されない。例えば、後端部101を一対の半円筒状のパネル(それぞれが1枚のパネルで形成されている)で構成されている形態を採用してもよく、同様に先端部102を一対のパネル(円錐を軸心方向に切断した形状を有するパネル)で構成されていてもよい。
[フェアリングの分離開頭方法]
次に、本実施の形態1に係るフェアリング100の分離開頭方法について、図1〜図3Cを参照しながら説明する。
ロケット200が打ち上げられ、所定の高度(宇宙空間)に到達すると、図示されない制御器が宇宙航行体400をロケット200から分離するように各機器を制御する。具体的には、第1締結部材11の火工品が作動して、ノッチ付ボルトが切断される。
これにより、フェアリング片100aとフェアリング片100bとの接合面100cの結合が解離され、フェアリング片100a及びフェアリング片100bと搭載アダプタ300との接合面100dの結合が解離されて、フェアリング片100aとフェアリング片100bに分割される。また、フェアリング100が、フェアリング片100aとフェアリング片100bに分割されることにより、開頭部材22のバネ部22cが伸展する(図2A及び図2B参照)。
すると、フェアリング片100a及びフェアリング片100bは、それぞれ、ヒンジ部材21を中心にして、互いに離れるように開頭する。このとき、図3Bに示すように、フェアリング片100aとフェアリング片100bの開頭に伴って、ランヤード26の弛みが無くなる。
そして、フェアリング片100aとフェアリング片100bが所定角度まで開頭すると、図3Cに示すように、第2コネクタ23bが第1コネクタ23aから引き抜かれる。さらに、フェアリング片100aとフェアリング片100bの開頭が進むと、開頭部材22が搭載アダプタ300から解放され(図2C参照)、第1ヒンジ部21aと第2ヒンジ部21bが分離する。
これにより、フェアリング片100aとフェアリング片100bが、ロケット200から分離される。ついで、制御器は、宇宙航行体400をロケット200(搭載アダプタ300)から分離させる。
[フェアリングの組立方法]
次に、本実施の形態1に係るフェアリング100の組立方法について、図1〜図4Bを参照しながら、説明する。
図4A及び図4Bは、本実施の形態1に係るフェアリングの組立作業を模式的に示す工程図である。
まず、図4Aに示すように、工場にて、後端部101、先端部102、及び搭載アダプタ300のそれぞれを製造する(工程Z)。上述したように、後端部101は、複数のパネル27を円筒状に配置して、それぞれのパネル27を締結部材28で締結する。なお、後端部101が、一対の半円筒状のパネル27で構成されている場合には、これらのパネル27を円筒状になるように配置する。
また、フェアリング片100aとフェアリング片100bに分離開頭するときに、分離する面(接合面100c)は、第1締結部材11により結合(連結)する。さらに、後端部101の内周面にサポート部材25を固定して、第2コネクタ23bをランヤード26により、サポート部材25に取り付ける。また、搭載アダプタ300の側面に第1コネクタ23aを固定する。
先端部102は、複数のパネル29を配置して、それぞれのパネル29を締結部材30で締結し、円錐状になるように形成する。また、フェアリング片100aとフェアリング片100bに分離開頭するときに、分離する面(接合面100c)は、第1締結部材11により締結する。
次に、図示されないクレーンに吊り下げられた後端部101を搭載アダプタ300の上方に移動させ、その後、後端部101を下方に移動させて、搭載アダプタ300に載置する。そして、搭載アダプタ300と後端部101の接合面100dを第1締結部材11により結合(締結)し、ヒンジ部材21と開頭部材22を搭載アダプタ300と後端部101に取り付ける。また、コネクタ23の第1コネクタ23aと第2コネクタ23bを結合する(工程A)。
具体的には、搭載アダプタ300の上部に形成されているフランジと、後端部101の下部に形成されているフランジと、をノッチ付ボルトとナットで締結する。このとき、火工品もノッチ付ボルトとナットで締結する。
ついで、第2ヒンジ部21bを後端部101の外周面に取り付け、第2ヒンジ部21bの嵌合部に第1ヒンジ部21aのヒンジピンを取り付けて、その後、第1ヒンジ部21aを搭載アダプタ300に取り付ける。
また、開頭部材22は、バネ部22cを圧縮して、図示されないピンで固定した状態で、第2固定部22bを後端部101に固定して、第1固定部22aを搭載アダプタ300に固定して、搭載アダプタ300と後端部101に取り付けられる。その後、ピンを開頭部材22から取り外す。
さらに、第1コネクタ23aに第2コネクタ23bを押し込んで、これらを結合する。
次に、図4Bに示すように、ロケット200の打ち上げ射場にて、搭載アダプタ300と後端部101の接合体の搭載アダプタ300に宇宙航行体400を載置する(工程B)。
次に、図示されないクレーンに吊り下げられた先端部102を搭載アダプタ300と後端部101の接合体の上方に移動させ、その後、先端部102を下方に移動させて、先端部102を接合体に載置する。このとき、後端部101の接合面100cと先端部102の接合面100cとが一致するように、先端部102を接合体に載置する。ついで、後端部101と先端部102の接合面を第2締結部材12により結合(締結)する(工程C)。
そして、このようにして組み立てられたフェアリング100をロケット200の先端部に載置して、フェアリング100とロケット200を結合させる。
このように構成された、本実施の形態1に係るフェアリング100の組立方法では、従来は、ロケット200の打ち上げ射場にて、取り付けられていた開頭機構(ヒンジ部材21及び開頭部材22)を、後端部101を製造する工場で取り付けることができる。また、従来は、ロケット200の打ち上げ射場にて、結合されていた第1コネクタ23aと第2コネクタ23bを、後端部101を製造する工場で行うことができる。
このため、従来行われていた開頭機構の取り付け作業、及びコネクタ23の結合作業を打ち上げ射場で実行する必要がないので、打ち上げ射場での作業時間を短縮することができ、打ち上げ射場での作業コストを低減することができる。したがって、フェアリング100の組立作業全体のコストも低減することができる。
また、従来は、フェアリング100に設置されているアクセスドアからフェアリング100の内部にアクセスして、開頭機構の取り付け作業、及びコネクタ23の結合作業を行っていたが、これらの作業を打ち上げ射場で行う必要がないため、アクセスドアの設置が不要となる。これにより、フェアリングの製造コストを低減することができる。
また、本実施の形態1に係るフェアリング100の組立方法では、打ち上げ射場にて、後端部101に上方から先端部102を載置するだけでよく、後端部101と先端部102の位置決めが容易となる。このため、打ち上げ射場において、1対のフェアリング片を、1つずつ、ロケットの先端部に配置していた従来の組立作業に比して、打ち上げ射場での作業時間を短縮することができる。
これにより、打ち上げ射場での作業時間を短縮することができ、打ち上げ射場での作業コストを低減することができる。したがって、フェアリング100の組立作業全体のコストも低減することができる。
[変形例1]
次に、本実施の形態1に係るフェアリング100の変形例について、図5を参照しながら説明する。
図5は、本実施の形態1の変形例1のフェアリングをロケットに装着された状態を示す模式図である。
図5に示すように、本実施の形態1の変形例1のフェアリング100は、実施の形態1に係るフェアリング100と基本的構成は同じであるが、後端部101の構成が異なる。具体的には、本変形例1のフェアリング100では、後端部101が、円錐台状に形成されていて、先端部102側の開口が、搭載アダプタ300側の開口よりも大きくなるように形成されている。
このように構成された、本変形例1のフェアリング100であっても、その組立方法は、実施の形態1に係るフェアリング100と同様の組立方法を適用できる。このため、実施の形態1に係るフェアリング100の組立方法を適用すると、本変形例1のフェアリング100であっても、実施の形態1に係るフェアリング100と同様の作用効果を奏する。
(実施の形態2)
[フェアリングの構造]
図6は、本実施の形態2に係るフェアリングがロケットに装着された状態を示す模式図である。
図6に示すように、本実施の形態2に係るフェアリング100は、実施の形態1に係るフェアリング100と基本的構成は同じであるが、後端部101と先端部102との間に配置される中間部103をさらに備える点が異なる。
中間部103は、円筒状に形成されていて、ハニカムコアの両面にアルミ板等を接着したハニカムサンドイッチ構造を有するパネル31と、該パネル31を締結する締結部材(例えば、ボルトとナット)32と、を備えている。
また、後端部101と中間部103の接合面は、第2締結部材12により結合(締結)されていて、中間部103と先端部102の接合面は、第3締結部材13により結合(締結)されている。なお、第2締結部材12、締結部材32、及び第3締結部材13は、それぞれ、同一の部材で構成されていてもよく、異なる部材で構成されていてもよい。例えば、各締結部材をボルト及びナットで構成する場合に、第2締結部材12、締結部材32、及び第3締結部材13は、ボルト及びナットの大きさが同じであってもよく、ボルト及びナットの大きさがそれぞれで異なるようにしてもよい。
[フェアリングの組立方法]
次に、本実施の形態2に係るフェアリング100の組立方法について、図6、図7A〜図7Dを参照しながら説明する。
図7A〜図7Dは、本実施の形態2に係るフェアリングの組立作業を模式的に示す工程図である。
まず、図7Aに示すように、実施の形態1に係るフェアリング100と同様に、工場にて、後端部101、先端部102、中間部103、及び搭載アダプタ300のそれぞれを製造する。中間部103は、複数のパネル31を円筒状に配置して、それぞれのパネル31を締結部材32で締結する。また、フェアリング片100aとフェアリング片100bに分離開頭するときに、分離する面(接合面100c)は、第1締結部材11により結合(連結)する(工程Z)。
次に、図7Bに示すように、搭載アダプタ300に後端部101を載置し、搭載アダプタ300と後端部101の接合面を第1締結部材11により結合(締結)し、ヒンジ部材21と開頭部材22を搭載アダプタ300と後端部101に取り付ける。また、コネクタ23の第1コネクタ23aと第2コネクタ23bを結合する(工程A)。
次に、図7Cに示すように、図示されないクレーンに吊り下げられた先端部102を中間部103の上方に移動させ、その後、先端部102を下方に移動させて、中間部103に載置する。このとき、中間部103の接合面100cと先端部102の接合面100cとが一致するように、先端部102を中間部103に載置する。そして、中間部103と先端部102の接合面を第3締結部材13により結合(締結)し、中間部103と先端部102の接合体を製造する(工程C1)。
次に、図7Dに示すように、ロケット200の打ち上げ射場にて、搭載アダプタ300と後端部101の積層体の搭載アダプタ300に宇宙航行体400を載置する(工程B)。
次に、図示されないクレーンに吊り下げられた中間部103と先端部102の接合体を搭載アダプタ300と後端部101の接合体の上方に移動させ、その後、中間部103と先端部102の接合体を下方に移動させて、搭載アダプタ300と後端部101の接合体に載置する。このとき、中間部103と先端部102の接合体の接合面100cと後端部101の接合面100cとが一致するように、中間部103と先端部102の接合体を搭載アダプタ300と後端部101の接合体に載置する。ついで、後端部101と中間部103の接合面を第2締結部材12により結合(締結)する(工程C2)。
そして、このようにして組み立てられたフェアリング100をロケット200の先端部に載置して、フェアリング100とロケット200を結合させる。
このように構成された、本実施の形態2に係るフェアリング100の組立方法であっても、実施の形態1に係るフェアリング100の組立方法と同様の作用効果を奏する。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良又は他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明のフェアリングの組立方法は、打ち上げ射場において、作業時間を短縮し、フェアリング組立作業のコストを低減することができるため、有用である。
11 第1締結部材
12 第2締結部材
13 第3締結部材
21 ヒンジ部材
21a 第1ヒンジ部
21b 第2ヒンジ部
22 開頭部材
22a 第1固定部
22b 第2固定部
22c バネ部
23 コネクタ
23a 第1コネクタ
23b 第2コネクタ
24a ケーブル
24b ケーブル
25 サポート部材
26 ランヤード
27 パネル
28 締結部材
29 パネル
30 締結部材
31 パネル
32 締結部材
100 フェアリング
100a フェアリング片
100b フェアリング片
100c 接合面
100d 接合面
101 後端部
102 先端部
103 中間部
200 ロケット
300 搭載アダプタ
400 宇宙航行体

Claims (4)

  1. ロケットの先端に取り付けられ、分離開頭するよう構成された先端部及び後端部を備えるフェアリングの組立方法であって、
    前記ロケットの先端に宇宙航行体を搭載する搭載アダプタに前記後端部を載置し、分離機能を有する第1締結部材により前記搭載アダプタと前記後端部を結合し、前記搭載アダプタと前記後端部の間に開頭機構を取り付ける工程Aと、
    前記搭載アダプタに宇宙航行体を固定する工程Bと、
    前記後端部に前記先端部を載置し、第2締結部材により、前記後端部と前記先端部を結合する工程Cと、を備える、フェアリングの組立方法。
  2. 前記フェアリングは、前記後端部と前記先端部との間に配置される中間部をさらに備え、
    前記工程Cは、前記中間部に前記先端部を載置し、第3締結部材により、前記中間部と前記先端部を結合し、前記中間部と前記先端部の接合体を製造する工程C1と、前記後端部に前記接合体を載置し、前記第2締結部材により、前記後端部と前記接合体を結合する工程C2と、を備える、請求項1に記載のフェアリングの組立方法。
  3. 前記工程A〜前記工程C2は、前記工程A、前記工程C1、前記工程B、及び前記工程C2の順に実行される、請求項2に記載のフェアリングの組立方法。
  4. 前記後端部は、円錐台状に形成されており、
    前記後端部における前記先端部側の開口が、前記後端部における前記搭載アダプタ側の開口よりも大きくなるように形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のフェアリングの組立方法。



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JP2000185699A (ja) * 1998-12-24 2000-07-04 Natl Space Development Agency Of Japan ロケットフェアリングの分割構造および分割方法

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