JP2017108408A - フィルタリング特性の測定装置、前置等化器、及び光通信機器 - Google Patents

フィルタリング特性の測定装置、前置等化器、及び光通信機器 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の実施例はフィルタリング特性の測定装置、前置等化器、及び光通信機器を提供する。【解決手段】該装置は、第1測定信号及び第2測定信号がそれぞれのフィルタリングモジュールを通過して得られた受信信号のスペクトルにおいて、第1測定信号と第2測定信号との重複しないスペクトル部分に基づいて、受信側のフィルタリング特性を決定し、或いは送信側のフィルタリング特性と受信側のフィルタリング特性との結合応答を決定する第1処理部、を含み、第1測定信号が通過したフィルタリングモジュールは送信側フィルタリングモジュール及び受信側フィルタリングモジュールを含み、第2測定信号が通過したフィルタリングモジュールは受信側フィルタリングモジュールを含む。【選択図】図16

Description

本発明は、通信技術分野に関し、特にフィルタリング特性の測定方法及び装置、前置等化器、並びに光通信機器に関する。
光通信システムに対する低コスト、小型化及び柔軟な構成の要求に応じて、光通信システムの送信機の光学的帯域幅、及び電気的帯域幅が様々の原因で減少されている。従来は、デジタル領域における前置等化(pre−equalization)、プリディストーション(pre−distortion)及びプリエンファシス(pre−emphasis)等の技術を用いて狭帯域幅の問題を解決している。
図1は従来技術に係るデジタル領域の前置等化技術を用いる送信機の構成を示す図である。図1に示すように、送信機100は、送信器101、前置等化器102、D/A変換モジュール103、レーザ104及び光変調器105を含み、光変調器105は、プラガブル・インタフェース及び電動増幅器などをさらに含んでもよい。送信器101がデジタル電気信号を送信し、前置等化器102が送信機100の後続の各フィルタリングモジュール、例えばD/A変換モジュール103及び光変調器105のデジタル電気信号へのフィルタリング損傷に対して前置補償を行い、補償後のデジタル電気信号がD/A変換モジュール103によりアナログ電気信号に変換され、光変調器105により変調されて光信号が出力される。ここで、送信機における前置等化器102の後続の各フィルタリングモジュールによるフィルタリング損傷を送信側のフィルタリング特性と称する。
図2は従来技術に係る受信機の構成を示す図である。図2に示すように、受信機200は、光コヒーレント復調器201、局部レーザ202、A/D変換モジュール203及び受信器204を含む。光コヒーレント復調器201は、光混合(フィルタリング損傷を有しない)及び光電変換(フィルタリング損傷を有する)により構成されている。送信機から出力された光信号が光コヒーレント復調器201によりアナログ電気信号に復調され、A/D変換モジュール203によりデジタル電気信号に変換され、受信器204により該デジタル電気信号に受信される。送信機100から受信された光信号が受信機200のフィルタリングモジュール、例えば光コヒーレント復調器201及びA/D変換モジュール203を通過したものにもフィルタリング損傷が存在し、ここで該フィルタリング損傷を受信側のフィルタリング特性と称する。
従来、通常の周波数領域又は時間領域の方法を用いて前置等化処理を行ってもよく、前置等化器の係数は多種の従来技術、例えばゼロ・フォーシング(zero forcing)、最小平均二乗誤差(minimum mean square error)等を用いて取得されてもよいが、これらの方法はいずれも送信側のフィルタリング特性を知る必要がある。
なお、背景技術に関する上記の説明は、単なる本発明の技術案をより明確、完全に説明するためのものであり、当業者を理解させるために説明するものであり。これら技術案が本発明の背景技術の部分に説明されているから当業者にとって周知の技術であると解釈してはならない。
従来は、一般的に計器を用いて送信側又は受信側のフィルタリング特性を測定し、その測定コストが高く、且つ大規模な使用が困難である。
本発明の実施例は、フィルタリング特性の測定方法及び装置、前置等化器、送信機、並びに光通信機器を提供する。該方法は、余分な計器の測定を必要とせずに、スペクトル範囲の異なる2つの測定信号を用い、且つ送信機及び受信機そのものを利用することで受信側及び送信側のフィルタリング特性を決定でき、フィルタリング特性を測定するための計器による高コスト及び大規模な使用が困難であるという問題を回避できる。
本発明の実施例の上記の目的は、以下の実施形態により実現される。
本発明の実施例の第1態様では、フィルタリング特性の測定装置であって、第1測定信号及び第2測定信号がそれぞれのフィルタリングモジュールを通過して得られた受信信号のスペクトルにおいて、前記第1測定信号と前記第2測定信号との重複しないスペクトル部分に基づいて、受信側のフィルタリング特性を決定し、或いは送信側のフィルタリング特性と受信側のフィルタリング特性との結合応答を決定する第1処理手段、を含み、前記第1測定信号が通過したフィルタリングモジュールは送信側フィルタリングモジュール及び受信側フィルタリングモジュールを含み、前記第2測定信号が通過したフィルタリングモジュールは前記受信側フィルタリングモジュールを含み、前記第1測定信号のスペクトル範囲と前記第2測定信号のスペクトル範囲とは異なり、前記第1測定信号及び前記第2測定信号の少なくとも1つは離散信号である、装置を提供する。
本発明の実施例の第2態様では、前置等化器であって、第1測定信号及び第2測定信号がそれぞれのフィルタリングモジュールを通過して得られた受信信号のスペクトルにおいて、前記第1測定信号と前記第2測定信号との重複しないスペクトル部分に基づいて、受信側のフィルタリング特性を決定し、前記第1測定信号と前記第2測定信号との重複するスペクトル部分に基づいて、受信側のフィルタリング特性と送信側のフィルタリング特性との結合応答を決定し、或いは、第1測定信号及び第2測定信号がそれぞれのフィルタリングモジュールを通過して得られた受信信号のスペクトルにおいて、前記第1測定信号と前記第2測定信号との重複しないスペクトル部分に基づいて、前記結合応答を決定し、前記第1測定信号と前記第2測定信号との重複するスペクトル部分に基づいて、受信側のフィルタリング特性を決定し、受信側のフィルタリング特性及び前記結合応答に基づいて送信側のフィルタリング特性を決定する特性測定手段と、前記送信側のフィルタリング特性に基づいて前記前置等化器の係数を決定し、前記前置等化器の係数を用いて送信信号に対して前置等化処理を行う前置等化手段と、を含み、前記第1測定信号が通過したフィルタリングモジュールは送信側フィルタリングモジュール及び受信側フィルタリングモジュールを含み、前記第2測定信号が通過したフィルタリングモジュールは前記受信側フィルタリングモジュールを含み、前記第1測定信号のスペクトル範囲と前記第2測定信号のスペクトル範囲とは異なり、前記第1測定信号及び前記第2測定信号の少なくとも1つは離散信号である、前置等化器を提供する。
本発明の実施例の第3態様では、上記第1態様に記載のフィルタリング特性の測定装置を含む、光通信機器を提供する。
本発明の実施例の有益な効果としては、該方法は、余分な計器の測定を必要とせずに、スペクトル範囲の異なる2つの測定信号を用い、且つ送信機及び受信機そのものを利用することで受信側及び送信側のフィルタリング特性を決定でき、フィルタリング特性を測定するための計器による高コスト及び大規模な使用が困難であるという問題を回避できる。
下記の説明及び図面に示すように、本発明の特定の実施形態が詳細に開示され、本発明の原理を採用できる方式が示される。なお、本発明の実施形態の範囲はこれらに限定されない。本発明の実施形態は、添付される特許請求の範囲の要旨及び項目の範囲内において、変更されたもの、修正されたもの及び均等的なものを含む。
1つの実施形態に記載された特徴及び/又は示された特徴は、同一又は類似の方式で1つ又はさらに多くの他の実施形態で用いられてもよいし、他の実施形態における特徴と組み合わせてもよいし、他の実施形態における特徴に代わってもよい。
なお、本文では、用語「包括/含む」は、特徴、部材、ステップ又はコンポーネントが存在することを指し、一つ又は複数の他の特徴、部材、ステップ又はコンポーネントの存在又は付加を排除しない。
本発明の多くの態様は、以下の図面を参照しながら理解できる。図面における素子は比例に応じて記載されたものではなく、本発明の原理を示すためのものである。本発明の一部分を示す又は記載するため、図面における対応部分は拡大或いは縮小される可能性がある。本発明の1つの図面及び1つの実施形態に記載された要素及び特徴は、1つ又はさらに多くの図面又は実施形態に示された要素及び特徴と組み合わせてもよい。また、図面において、類似の符号は複数の図面における対応する素子を示し、1つ以上の実施形態に用いられる対応素子を示してもよい。
従来技術に係るデジタル領域の前置等化技術を用いる送信機の構成を示す図である。 従来技術に係る受信機の構成を示す図である。 本実施例1に係るフィルタリング特性の測定方法のフローチャートである。 本実施例1に係るステップ303の態様のフローチャートである。 本実施例1に係るステップ304の態様のフローチャートである。 本実施例1に係る第1測定信号の電力スペクトル密度を示す図である。 本実施例1に係る第2測定信号の電力スペクトル密度を示す図である。 本実施例1に係る受信信号の電力スペクトル密度を示す図である。 本実施例2に係るフィルタリング特性の測定方法のフローチャートである。 本実施例2に係るステップ903の態様のフローチャートである。 本実施例2に係るステップ904の態様のフローチャートである。 本実施例3に係るフィルタリング特性の測定方法のフローチャートである。 本実施例3に係るステップ1203の態様のフローチャートである。 本実施例3に係る第2測定信号の電力スペクトル密度を示す図である。 本実施例3に係る受信信号の電力スペクトル密度を示す図である。 本実施例4に係るフィルタリング特性の測定装置の1つの態様を示す図である。 本実施例4に係る第1処理部の1つの態様を示す図である。 本実施例4に係る第2処理部の1つの態様を示す図である。 本実施例4に係るフィルタリング特性の測定装置の1つの態様を示す図である。 本実施例5に係る第1処理部の1つの態様を示す図である。 本実施例6に係る第1処理部の1つの態様を示す図である。 本実施例6に係るフィルタリング特性の測定装置の1つの態様を示す図である。 本実施例7に係る通信システムの1つの態様を示す図である。 本実施例7に係る通信システムの1つの態様を示す図である。 本実施例7に係る送受信機を示す図である。 本実施例8に係る通信機器の1つの態様を示す図である。 本実施例9に係るフィルタリング特性の測定装置の1つの態様を示す図である。 本実施例10に係るフィルタリング特性の測定装置の1つの態様を示す図である。 本実施例11に係る前置等化器を示す図である。
図面及び下記の明細書を参照しながら、本発明の実施例の上記及び他の特徴を説明する。明細書及び図面には、本発明の特定の実施形態が具体的に開示され、本発明の原則を採用できる一部の実施形態を表す。なお、本発明は説明される実施形態に限定されず、本発明は、特許請求の範囲に入る全ての修正、変形及び均等物を含む。
本実施例では、送信側のフィルタリング特性は、送信機のフィルタリングモジュール又は送受信機の送信側のフィルタリングモジュールによるフィルタリング損傷を意味し、G(f)で表され、受信側のフィルタリング特性は、受信機のフィルタリングモジュール又は送受信機の受信側のフィルタリングモジュールによるフィルタリング損傷を意味し、H(f)で表される。
本実施例では、送信側のフィルタリング特性と受信側のフィルタリング特性との結合応答(joint response)は、送信機及び受信機のフィルタリングモジュールによる結合フィルタリング損傷、又は送受信機の送信側及び受信側のフィルタリングモジュールによる結合フィルタリング損傷を意味し、G(f)H(f)で表される。
本実施例では、フィルタリング特性G(f)、H(f)、G(f)H(f)は各フィルタリングモジュールの振幅周波数特性(フィルタリング特性の形状)を含み、|G(f)|、|H(f)|、|G(f)H(f)|で対応する振幅周波数特性を表す。
従来技術では、一般的に計器を用いて送信側又は受信側のフィルタリング特性を測定し、その測定コストが高く、且つ大規模な使用が困難である。本発明を検討したところ、発明者の発見によると、2つの測定信号の重複しないスペクトルを用いて1回の測定を行うことで、受信側のフィルタリング特性H(f)又は結合応答G(f)H(f)を決定してもよく、送信側のフィルタリング特性G(f)をさらに決定してもよい。
従って、上記の問題点を解決するために、本実施例では、フィルタリング特性の測定方法及び装置、前置等化器、並びに光通信機器を提供する。該方法は、第1測定信号及び第2測定信号を送信するステップと、該第1測定信号に送信側フィルタリングモジュール及び受信側フィルタリングモジュールを通過させ、該第2測定信号に該受信側フィルタリングモジュールを通過させるステップと、該第1測定信号及び第2測定信号がそれぞれのフィルタリングモジュールを通過して得られた受信信号のスペクトルにおいて、該第1測定信号と該第2測定信号との重複しないスペクトル部分に基づいて、受信側のフィルタリング特性を決定し、或いは送信側のフィルタリング特性と受信側のフィルタリング特性との結合応答を決定するステップと、を含む。
該装置は、第1測定信号及び第2測定信号がそれぞれのフィルタリングモジュールを通過して得られた受信信号のスペクトルにおいて、該第1測定信号と該第2測定信号との重複しないスペクトル部分に基づいて、受信側のフィルタリング特性を決定し、或いは送信側のフィルタリング特性と受信側のフィルタリング特性との結合応答を決定する第1処理手段、を含む。該第1測定信号が通過したフィルタリングモジュールは送信側フィルタリングモジュール及び受信側フィルタリングモジュールを含み、該第2測定信号が通過したフィルタリングモジュールは該受信側フィルタリングモジュールを含む。
本実施例では、該第1測定信号のスペクトル範囲と該第2測定信号のスペクトル範囲とは異なるが、スペクトルが重複することが許容される。該第1測定信号及び該第2測定信号の少なくとも1つは離散信号である。例えば、該第1測定信号及び第2測定信号は共に離散信号であり、或いは、該第1測定信号及び第2測定信号のうち1つは離散信号であり、もう1つは連続信号である。
以下は、該第1測定信号及び第2測定信号は共に離散信号であること、及び該第1測定信号及び第2測定信号のうち1つは離散信号であり、もう1つは連続信号であることを例にして説明する。
<実施例1>
本発明の実施例1はフィルタリング特性の測定方法を提供し、本実施例では、該第1測定信号は離散信号であり、該第2測定信号は連続信号である。
図3本発明の実施例1に係るフィルタリング特性の測定方法のフローチャートである。図3に示すように、該方法は下記のステップを含む。
ステップ301:第1測定信号及び第2測定信号を送信する。
本実施例では、該離散信号は、周波数コム信号(frequency comb Signal)であり、該連続信号は、平坦な電力スペクトル密度を有するガウス白色ノイズ(例えばエルビウム添加光ファイバ増幅器により発生された増幅自発放出(ASE)ノイズ)であるが、該信号に限定されない。例えば、該連続信号は、スペクトル形状が既知である任意の信号、例えばナイキストパルス信号などであってもよい。
ステップ302:該第1測定信号が送信側フィルタリングモジュール及び受信側フィルタリングモジュールを通過し、該第2測定信号が該受信側フィルタリングモジュールを通過する。
本実施例では、該第1測定信号が該送信側フィルタリングモジュールを通過した後に、該第2測定信号は該第1測定信号と積み重なって、第1測定信号と共に受信側フィルタリングモジュールを通過し、該受信側フィルタリングモジュールを通過した後の信号を取得してもよい。ここで、該受信側フィルタリングモジュールを通過して得られた信号は、受信信号と称される。該第1測定信号及び第2測定信号のそれぞれをS(f)及びS(f)で表し、該受信信号をR(f)で表す場合、該受信信号R(f)は、R(f)=S(f)G(f)H(f)+S(f)H(f)となる。
ステップ303:該受信信号のスペクトルにおいて、該第1測定信号と第2測定信号との重複しないスペクトル部分に基づいて、受信側のフィルタリング特性H(f)を決定する。
本実施例では、該第1測定信号のスペクトル範囲と該第2測定信号のスペクトル範囲とは異なるため、積み重なっている第1測定信号及び第2測定信号を分離しやすく、重複しない周波数に基づいてH(f)を決定し、該重複しないスペクトル部分はS(f)H(f)のスペクトル全体である。
本実施例によれば、スペクトル範囲の異なる第1測定信号及び第2測定信号に対応するフィルタリングモジュールを通過させることで、余分な計器の測定を必要とせずに、該第1測定信号と該第2測定信号の重複しないスペクトル部分を用いてH(f)を決定できるため、高コスト及び大規模な使用が困難であるという問題を回避できる。
本実施例では、ステップ301において、送信機又は送受信機の送信器を用いて該第1測定信号及び第2測定信号を送信し、ステップ302において、該送信側フィルタリングモジュールは、送信側のフィルタリング特性が測定されるべき送信機又は送受信機の送信側フィルタリングモジュールであり、該受信側フィルタリングモジュールは、受信側のフィルタリング特性が測定されるべき受信機又は送受信機の受信側フィルタリングモジュールである。図1に示す送信機の例では、該受信側フィルタリング特性を測定する場合、まず送信機100の前置等化器102を作動させないようにし、送信器101が第1測定信号をD/A変換モジュール103に、第2測定信号を光コヒーレント復調器201にそれぞれ送信する。
本実施例では、ステップ301において該第1測定信号及び第2測定信号を送信する場合は、送信機又は受信機の元の送信器を再使用しているが、該第1測定信号及び第2測定信号を送信する専用の送信器を設けてもよく、該第1測定信号が前置等化器を通過することなく、送信側及び受信側のフィルタリングモジュールを通過し、該第2測定信号が受信側のフィルタリングモジュールを通過する。
以下は図面を参照しながらステップ303を詳細に説明する。
図4は本実施例に係るステップ303の態様のフローチャートである。図4に示すように、該ステップ303は下記のステップを含んでもよい。
ステップ401:該受信信号の電力スペクトル密度を計算する。
ステップ402:該受信信号R(f)の電力スペクトル密度のスペクトルから、該第1測定信号と該第2測定信号との重複しないスペクトル部分の第1電力スペクトル密度を抽出する。
本実施例では、該第1測定信号が離散信号であり、第2測定信号が連続信号であるため、該第1測定信号と第2測定信号との重複しないスペクトル部分は、第2測定信号のスペクトルから第1測定信号の離散の周波数点f(測定されるべきフィルタリング特性を測定するための周波数点)を除去したスペクトル部分に相当する。該第2測定信号が受信側のフィルタリングモジュールのみを通過するため、該第1電力スペクトル密度はN|H(f)|(f≠f)となり、ここで、Nは第2測定信号の電力スペクトル密度の値である。
ステップ403:該第1電力スペクトル密度に基づいて、受信側フィルタリングモジュールを通過した該第2測定信号の、第1測定信号と第2測定信号との重複するスペクトル部分における第2電力スペクトル密度を計算する。
本実施例では、該第1測定信号が離散信号であり、第2測定信号が連続信号であるため、該第1測定信号と第2測定信号との重複するスペクトル部分は、第1測定信号の離散の周波数点fのスペクトル部分に相当する。取得された該第1電力スペクトル密度に基づいて補間演算を行い、第2電力スペクトル密度、即ちN|H(f)|(f=f)を取得できる。
ステップ404:該第1電力スペクトル密度及び該第2電力スペクトル密度に基づいて該受信側のフィルタリング特性を決定する。
本実施例では、第1電力スペクトル密度と第2電力スペクトル密度とを併合し、受信側のスペクトル範囲全体におけるN|H(f)|を取得し、開方演算を行って受信側のフィルタリング特性(振幅周波数特性)|H(f)|を取得する。
本実施例では、好ましくは、該第2電力スペクトル密度を取得した後に、図3に示すように、該方法はステップ304をさらに含む。
ステップ304:受信信号のスペクトルにおいて、該第1測定信号と該第2測定信号との重複するスペクトル部分及び該第2電力スペクトル密度に基づいて結合応答G(f)H(f)を決定する。
図5は本実施例に係るステップ304の態様のフローチャートである。図5に示すように、ステップ304は下記のステップを含む。
ステップ501:受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルにおいて、該第1測定信号と該第2測定信号との重複するスペクトル部分の第3電力スペクトル密度を決定する。
本実施例では、該第1測定信号と第2測定信号との重複するスペクトル部分が第1測定信号の離散の周波数点fのスペクトル部分に相当し、該第1測定信号が送信側フィルタリングモジュール及び受信側フィルタリングモジュールを通過し、第2測定信号が該同じ受信側フィルタリングモジュールを通過するため、受信信号のスペクトルにおいて、該第1測定信号と第2測定信号との重複するスペクトル部分の第3電力スペクトル密度は、N|H(f)|及び|AG(f)H(f)|という2つの部分を含み、Aは第1測定信号のi番目の離散周波数点における振幅値であり、複素数又は実数であってもよい。
ステップ502:該第3電力スペクトル密度から該第2電力スペクトル密度を減算し、|AG(f)H(f)|を取得し、結合応答|G(f)H(f)|を取得する。
本実施例では、該第3電力スペクトル密度から該第2電力スペクトル密度を減算して|AG(f)H(f)|を取得し、fが全ての測定周波数点をカバーする場合、開方演算を行って各測定されるべき周波数点における結合応答(振幅周波数特性)|G(f)H(f)|を取得してもよい。
本実施例では、周波数点に対応する応答のみが重要であるため、第1測定信号の各離散の周波数点におけるAの振幅が等しく、第2測定信号の電力スペクトル密度Nが平坦である場合、第1測定信号及び第2測定信号の振幅を知る必要がない。また、第1測定信号の各離散の周波数点におけるAの振幅が等しくなく、或いは第2測定信号の電力スペクトル密度Nが平坦ではない場合であっても、各成分の振幅A及びNが既知であるため、N|H(f)|及び|AG(f)H(f)|に対して開方演算を行った後に、A及びNを容易に除去でき、各測定されるべき周波数点における受信側のフィルタリング特性|H(f)|及び結合応答|G(f)H(f)|を取得できる。
本実施例では、好ましくは、該方法は下記のステップ(図示せず)をさらに含む。
該結合応答|G(f)H(f)|及び該受信側のフィルタリング特性|H(f)|に基づいて送信側のフィルタリング特性|G(f)|を決定し、即ち、|AG(f)H(f)|をN|H(f)|で除算して
(外1)
Figure 2017108408
を取得し、開方演算を行って、各測定されるべき周波数点における送信側のフィルタリング特性(振幅周波数特性)G(f)を取得する。
本実施例では、送信機及び受信機又は送受信機の各フィルタリング特性を測定する際に、送信側レーザ及び局部レーザを同一の周波数に設定してもよいし、異なる周波数に設定してもよく、本実施例はこれに限定されない。例えば、該送信側レーザと局部レーザとの間に周波数オフセットΔf(第1周波数)が存在する場合、対応するH(f)をH(f+Δf)に修正してもよく、Δfは受信信号における第1測定信号の離散周波数点のスペクトルオフセットに基づいて決定されてもよく、f+Δf≦f/2の場合(fはD/A変換モジュールのサンプリング周波数である)、該周波数オフセットはG(f)の測定へ影響を及ぼさない。
図6は本実施例に係る第1測定信号の電力スペクトル密度を示す図であり、図7は本実施例に係る第2測定信号の電力スペクトル密度を示す図であり、図8は本実施例に係る受信信号の電力スペクトル密度を示す図である。以下は、具体的な例及び図6〜図8を参照しながら、受信側及び送信側のフィルタリング特性の決定方法を説明する。
本実施例では、図6に示すように、該第1測定信号は周波数コム信号であり、
Figure 2017108408
、fは周波数コムのi番目の成分の周波数であり、その電力スペクトル密度のスペクトル範囲は
(外2)
Figure 2017108408
であり、fはD/A変換モジュールのサンプリング周波数であり、fの数及び分布は必要な測定周波数点により決定される。受信側で周波数コムを検出するために、i番目の成分の振幅値をAに設定し、Aは複素数又は実数であってもよく、各成分の振幅値は同一であってもよいし、異なってもよい。
本実施例では、図7に示すように、該第2測定信号は、平坦な電力スペクトルを有するASEノイズであり、図7は第2測定信号の電力スペクトルを示す図であり、電力スペクトル密度はNである。
本実施例では、図8に示すように、該第1測定信号及び第2測定信号がそれぞれのフィルタリングモジュールを通過した後に、受信信号を取得する。ここで、受信信号の電力スペクトル密度の第1測定信号の周波数コムを除いた周波数(第1測定信号と第2測定信号とが重複しないスペクトル部分)における第1電力スペクトル密度N|H(f)|(f≠f)を抽出し、補間により雑音の周波数コムの周波数(第1測定信号と第2測定信号とが重複するスペクトル部分)における第2電力スペクトル密度N|H(f)|を計算して開方演算を行い、受信側の全ての周波数点(測定周波数点を含む)におけるフィルタリング特性|H(f)|を取得する。
本実施例では、受信信号の電力スペクトル密度の第1測定信号の周波数コム(第1測定信号と第2測定信号とが重複するスペクトル部分)における第3電力スペクトル密度N|H(f)|+|AG(f)H(f)|を取得し、第2電力スペクトル密度N|H(f)|を減算し、|AG(f)H(f)|を取得し、開方演算を行って測定周波数点における結合応答|G(f)H(f)|を取得し、|AG(f)H(f)|をN|H(f)|で除算して
(外3)
Figure 2017108408
を取得する。各周波数点に対応する応答のみが重要であるため、
(外4)
Figure 2017108408
が定数である場合、A及びNを知る必要がなく、測定周波数点における送信側のフィルタリング特性|G(f)|を取得でき、
(外5)
Figure 2017108408
が定数でない場合、A及びNが共に既知であるため、|G(f)|を容易に取得できる。
本実施例では、好ましくは、ステップ301及びステップ302において送信機、受信機又は送受信機の送信器及びフィルタリングモジュールを用いる場合、該方法は、前置等化器を作動させないように、送信機又は送受信機の前置等化器を設定するステップをさらに含んでもよい。
本実施例によれば、余分な計器の測定を必要とせずに、システムのパラメータを変更することなく、2つの測定信号を用い、且つ送信機及び受信機そのものを利用することで受信側及び送信側のフィルタリング特性、並びに結合応答を決定できるため、フィルタリング特性を測定するための計器による高コスト及び大規模な使用が困難であるという問題を回避できる。
<実施例2>
本発明の実施例2はフィルタリング特性の測定方法を提供し、本実施例では、実施例1と異なって、該第1測定信号は連続信号であり、該第2測定信号は離散信号である。
図9は本実施例2に係るフィルタリング特性の測定方法のフローチャートである。図9に示すように、該方法は下記のステップを含む。
ステップ901:第1測定信号及び第2測定信号を送信する。
ステップ902:該第1測定信号が送信側フィルタリングモジュール及び受信側フィルタリングモジュールをそれぞれ通過し、該第2測定信号が該受信側フィルタリングモジュールを通過する。
ステップ903:該第1測定信号及び第2測定信号がそれぞれのフィルタリングモジュールを通過して得られた受信信号のスペクトルにおいて、該第1測定信号と第2測定信号との重複しないスペクトル部分に基づいて、結合応答G(f)H(f)を決定する。
本実施例では、ステップ901及びステップ902の具体的な態様は、実施例1と同様し、ここでその説明が省略される。ステップ903において、該受信信号において、重複しないスペクトル部分はS(f)G(f)H(f)のスペクトル全体であるため、重複しないスペクトル部分に基づいてG(f)H(f)を決定してもよい。
本実施例によれば、余分な計器の測定を必要とせずに、システムのパラメータを変更することなく、2つの測定信号を用い、且つ送信機及び受信機そのものを利用することで結合応答G(f)H(f)を取得できるため、フィルタリング特性を測定するための計器による高コスト及び大規模な使用が困難であるという問題を回避できる。
本実施例では、好ましくは、送信機、受信機又は送受信機の送信器及びフィルタリングモジュールを用いる場合、該方法は、前置等化器を作動させないように、送信機又は送受信機の前置等化器を設定するステップをさらに含んでもよい。
図10は本実施例に係るステップ903の態様のフローチャートである。図10に示すように、ステップ903は下記のステップを含む。
ステップ1001:受信信号の電力スペクトル密度を計算する。
ステップ1002:該受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルから、該第1測定信号と該第2測定信号との重複しないスペクトル部分の第4電力スペクトル密度を抽出する。
本実施例では、ステップ1002において、該第1測定信号が連続信号であり、第2測定信号が離散信号であるため、該第1測定信号と第2測定信号との重複しないスペクトル部分は、第1測定信号のスペクトルから第2測定信号の離散の周波数点fを除去したスペクトル部分に相当する。該第1測定信号が送信側及び受信側のフィルタリングモジュールを通過するため、該第4電力スペクトル密度はN|G(f)H(f)|(f≠f)となり、ここで、Nは第1測定信号の電力スペクトル密度の値である。
ステップ1003:該第4電力スペクトル密度に基づいて、各フィルタリングモジュールを通過した該第1測定信号の、第1測定信号と第2測定信号との重複するスペクトル部分における第5電力スペクトル密度を計算する。
本実施例では、該第1測定信号が連続信号であり、第2測定信号が離散信号であるため、該第1測定信号と第2測定信号との重複するスペクトル部分は、第2測定信号の離散の周波数点fのスペクトル部分に相当する。取得された該第4電力スペクトル密度に基づいて補間演算を行い、第5電力スペクトル密度、即ちN|G(f)H(f)|(f=f)を取得できる。
ステップ1004:該第4電力スペクトル密度及び該第5電力スペクトル密度に基づいて該結合応答を決定する。
本実施例では、第4電力スペクトル密度と第5電力スペクトル密度とを併合し、受信側のスペクトル範囲全体におけるN|G(f)H(f)|を取得し、|G(f)H(f)|をさらに取得する。
本実施例では、好ましくは、該第5電力スペクトル密度を取得した後に、図9に示すように、該方法はステップ904をさらに含んでもよい。
ステップ904:受信信号のスペクトルにおいて、該第1測定信号と該第2測定信号との重複するスペクトル部分及び該第5電力スペクトル密度に基づいて受信側のフィルタリング特性を決定する。
図11は本実施例に係るステップ904の態様のフローチャートである。図11に示すように、該ステップ904は下記のステップを含む。
ステップ1101:受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルにおいて、第1測定信号と第2測定信号との重複するスペクトル部分の第6電力スペクトル密度を決定する。
ステップ1102:第6電力スペクトル密度から該第5電力スペクトル密度を減算し、該受信側のフィルタリング特性を取得する。
本実施例では、ステップ1101において、該第1測定信号が連続信号であり、第2測定信号が離散信号であるため、第1測定信号と第2測定信号との重複するスペクトル部分が第2測定信号の離散の周波数点fのスペクトル部分に相当し、該第1測定信号が送信側の各フィルタリングモジュール及び受信側の各フィルタリングモジュール両方を通過し、第2測定信号が受信側の各フィルタリングモジュールのみを通過するため、受信信号のスペクトルにおいて、該第1測定信号と第2測定信号との重複するスペクトル部分の第5電力スペクトル密度は、|AH(f)|及びN|G(f)H(f)|という2つの部分を含み、Aは第2測定信号のi番目の離散周波数点における振幅値であり、複素数又は実数であってもよい。
本実施例では、ステップ1102において、第6電力スペクトル密度から第5電力スペクトル密度を減算して|AH(f)|を取得し、fが全ての測定周波数点をカバーする場合、各測定されるべき周波数点における受信側のフィルタリング特性|H(f)|を取得できる。
本実施例では、該方法は、該結合応答及び該受信側のフィルタリング特性に基づいて送信側のフィルタリング特性を決定するステップをさらに含んでもよく、その具体的な態様は実施例1を参照してもよく、ここでその説明が省略される。
本実施例では、周波数点に対応する応答のみが重要であるため、第1測定信号及び第2測定信号の振幅を知る必要がなく、また、第1測定信号の電力スペクトル密度Nが平坦でなく、或いは第2測定信号の各離散の周波数点における振幅が等しくない場合であっても、第1測定信号の電力スペクトル密度及び各成分の振幅が既知であるため、各測定されるべき周波数点における送信側のフィルタリング特性|G(f)|を容易に取得できる。
本実施例では、送信機及び受信機又は送受信機の各フィルタリング特性を測定する際に、送信側レーザ及び局部レーザを同一の周波数に設定してもよく、本実施例はこれに限定されない。例えば、該送信側レーザと局部レーザとの間に周波数オフセットΔfが存在する場合、対応するH(f)をH(f+Δf)に修正してもよく、Δfは受信信号における第1測定信号の離散周波数点のスペクトルオフセットに基づいて決定されてもよく、f+Δf≦f/2の場合(fはD/A変換モジュールのサンプリング周波数である)、該周波数オフセットはG(f)の測定へ影響を及ぼさない。
以下は具体的な例を参照しながら受信側及び送信側のフィルタリング特性の決定方法を説明する。図6〜図8において、実施例1と異なって、図6は第2測定信号の電力スペクトル密度を示す図であり、図7は第1測定信号の電力スペクトル密度を示す図である。即ち、第2測定信号は周波数コム信号
Figure 2017108408
、fは周波数コムのi番目の成分の周波数であり、
(外6)
Figure 2017108408
であり、fはD/A変換モジュールのサンプリング周波数であり、fの数及び分布は必要な測定周波数点により決定される。受信側で周波数コムを検出するために、i番目の成分の振幅値をAに設定し、Aは複素数又は実数であってもよく、各成分の振幅値は同一であってもよいし、異なってもよい。第1測定信号は、平坦な電力スペクトルを有するASEノイズであり、その電力スペクトル密度はNである。
本実施例では、図8に示すように、該第1測定信号及び第2測定信号がそれぞれのフィルタリングモジュールを通過した後に、受信信号を取得する。ここで、受信信号の電力スペクトル密度の第2測定信号の周波数コムを除いた周波数(第1測定信号と第2測定信号とが重複しないスペクトル部分)における第4電力スペクトル密度N|G(f)H(f)|(f≠f)を抽出し、補間により雑音の周波数コムの周波数(第1測定信号と第2測定信号とが重複するスペクトル部分)における第5電力スペクトル密度N|G(f)H(f)|を計算し、開方演算を行って結合応答の周波数範囲全体(測定周波数点を含む)におけるフィルタリング特性|G(f)H(f)|を取得する。
本実施例では、受信信号の電力スペクトル密度の第2測定信号の周波数コム(第1測定信号と第2測定信号とが重複するスペクトル部分)における第6電力スペクトル密度|AH(f)|+N|G(f)H(f)|を取得し、第5電力スペクトル密度N|G(f)H(f)|を減算し、|AH(f)|を取得し、さらに、測定周波数点における受信側のフィルタリング特性|H(f)|を取得し、N|G(f)H(f)|を|AH(f)|で除算して
(外7)
Figure 2017108408
を取得する。各周波数点に対応する応答のみが重要であるため、
(外8)
Figure 2017108408
が定数である場合、A及びNを知る必要がなく、測定周波数点における送信側のフィルタリング特性|G(f)|を取得でき、
(外9)
Figure 2017108408
が定数でない場合、A及びNが共に既知であるため、|G(f)|を容易に取得できる。
本実施例によれば、余分な計器の測定を必要とせずに、システムのパラメータを変更することなく、2つの測定信号を用い、且つ送信機及び受信機そのものを利用することで受信側及び送信側のフィルタリング特性、並びに結合応答を決定できるため、フィルタリング特性を測定するための計器による高コスト及び大規模な使用が困難であるという問題を回避できる。
<実施例3>
本発明の実施例3はフィルタリング特性の測定方法を提供し、本実施例では、実施例1及び2と異なって、該第1測定信号は離散信号であり、該第2測定信号は離散信号である。
図12は本実施例3に係るフィルタリング特性の測定方法のフローチャートである。図12に示すように、該方法は下記のステップを含む。
ステップ1201:第1測定信号及び第2測定信号を送信する。
ステップ1202:該第1測定信号が送信側フィルタリングモジュール及び受信側フィルタリングモジュールをそれぞれ通過し、該第2測定信号が該受信側フィルタリングモジュールを通過する。
ステップ1203:該第1測定信号及び第2測定信号がそれぞれのフィルタリングモジュールを通過して得られた受信信号のスペクトルにおいて、該第1測定信号と第2測定信号との重複しないスペクトル部分に基づいて、結合応答G(f)H(f)及び受信側のフィルタリング特性H(f)を決定する。
本実施例では、ステップ1201及びステップ1202の具体的な態様は、実施例1及び2と同様し、ここでその説明が省略される。ステップ1203において、該受信信号において、第1測定信号及び第2測定信号が共に離散信号であり、且つスペクトルが重複しないため、重複しないスペクトル部分に基づいてG(f)H(f)及びH(f)を決定してもよい。
本実施例では、好ましくは、送信機、受信機又は送受信機の送信器及びフィルタリングモジュールを用いる場合、該方法は、前置等化器を作動させないように、送信機又は送受信機の前置等化器を設定するステップをさらに含んでもよい。
図13は本実施例に係るステップ1203の態様のフローチャートである。図13に示すように、ステップ1203は下記のステップを含む。
ステップ1301:受信信号の電力スペクトル密度を計算する。
ステップ1302:該受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルから、該第2測定信号のスペクトル部分の第7電力スペクトル密度を抽出し、該第7電力スペクトル密度に基づいて該受信側のフィルタリング特性を決定する。
ステップ1303:受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルから、該第1測定信号のスペクトル部分の第8電力スペクトル密度を抽出し、該第8電力スペクトル密度のスペクトル部分に基づいて該結合応答を決定する。
本実施例では、ステップ1302及び1303において、該第1測定信号及び第2測定信号が共に離散信号であり、且つスペクトルが異なるため、受信信号の電力スペクトル密度において両者を容易に区別できる。該第1測定信号が送信側及び受信側のフィルタリングモジュールを通過するため、該第8電力スペクトル密度は|AG(f)H(f)|(f=f)、さらに測定周波数点fにおける結合応答を取得し、該第7電力スペクトル密度は|BH(f)|(f=f)、開方演算を行って測定周波数点fにおける受信側フィルタリング特性を取得し、fとfは異なる。ここで、Aは第1測定信号のi番目の離散周波数点における振幅値であり、Bは第2測定信号のj番目の離散周波数点における振幅値である。
本実施例では、該方法は、該結合応答及び該受信側のフィルタリング特性に基づいて送信側のフィルタリング特性を決定するステップをさらに含んでもよく、即ち、|BH(f)|に対して補間により|BH(f)|を算出し、|AG(f)H(f)|を|BH(f)|で除算して
(外10)
Figure 2017108408
を取得して、各測定されるべき周波数点における送信側のフィルタリング特性|G(f)|を取得する。
本実施例では、周波数点に対応する応答のみが重要であるため、第1測定信号及び第2測定信号の振幅を知る必要がないが、受信側において第1測定信号と第2測定信号のそれぞれのスペクトルを容易に分離するために、第1測定信号及び第2測定信号の振幅値を異なる値に設定してもよい。
本実施例では、例えば送信機及び受信機又は送受信機の各フィルタリング特性を測定する際に、該送信側レーザ及び局部レーザの周波数を任意値に設定してもよいが、本実施例はこれに限定されない。
以下は具体的な例を参照しながら受信側及び送信側のフィルタリング特性の決定方法を説明する。
ここで、実施例1と異なって、図7は第1測定信号の電力スペクトル密度を示す図であり、即ち第1測定信号は周波数コム信号
Figure 2017108408
であり、その具体的な態様は実施例1と同じ、ここでその説明が省略される。図14は第2測定信号の電力スペクトル密度を示す図であり、図15は受信信号の電力スペクトル密度を示す図である。ここで、第2測定信号
Figure 2017108408
、fは周波数コムのj番目の成分の周波数であり、
(外11)
Figure 2017108408
、fはD/A変換モジュールのサンプリング周波数であり、fの数及び分布は必要な測定周波数点により決定される。受信側で周波数コムを検出するために、j番目の成分の振幅値をBに設定し、複素数又は実数であってもよく、各成分の振幅値は同一であってもよいし、異なってもよい。
本実施例では、図15に示すように、該第1測定信号及び第2測定信号がそれぞれのフィルタリングモジュールを通過した後に、受信信号を取得する。ここで、受信信号の電力スペクトル密度の第1測定信号の周波数コムにおける第8電力スペクトル密度|AG(f−Δf)H(f)|を抽出し、周波数オフセットを観察して第1測定信号の周波数コムの周波数オフセットΔf(第1周波数)を取得し、第8電力スペクトル密度をΔfだけシフトさせ、|AG(f)H(f+Δf)|を取得し、測定周波数点における結合応答|G(f)H(f)|を決定する。受信信号の電力スペクトル密度の第2測定信号の周波数コムにおける第7電力スペクトル密度|BH(f+Δf)|を抽出し、測定周波数点における受信側のフィルタリング特性|H(f)|を決定し、ここでΔf(第2周波数)は第2測定信号の周波数コムの周波数オフセットであり、Δf、Δf及びfに基づいて|BH(f+Δf)|に対して補間演算を行い、周波数オフセットΔfを有する|BH(f+Δf)|を取得し、両者に対して除算を行い、
(外12)
Figure 2017108408
を取得し、送信側のフィルタリング特性|G(f)|を取得する。
本実施例によれば、余分な計器の測定を必要とせずに、システムのパラメータを変更することなく、2つの測定信号を用い、且つ送信機及び受信機そのものを利用することで受信側及び送信側のフィルタリング特性、並びに結合応答を決定できるため、フィルタリング特性を測定するための計器による高コスト及び大規模な使用が困難であるという問題を回避できる。
本実施例では、ステップ301及び302、ステップ901及び902、並びにステップ1201及び1202では送信機、受信機又は送受信機の送信器及びフィルタリングモジュールを再利用してもよい。また、送信機、受信機又は送受信機そのものを利用せず、送信器及びフィルタリングモジュール(フィルタリング特性が測定されるべき送信機、受信機又は送受信機のフィルタリングモジュールに相当する)を含み、且つ前置等化器を含まない測定機器を利用してもよく、該測定機器の送信器で該第1測定信号及び第2測定信号を送信し、該測定機器のフィルタリングモジュールを通過してもよい。或いは、送信機、受信機又は送受信機のフィルタリングモジュールのみを再利用し、送信器を含み、且つ前置等化器を含まない測定機器を利用し、該測定機器の送信器で該第1測定信号及び第2測定信号を送信し、該送信機、受信機又は送受信機のフィルタリングモジュールを通過してもよい。
<実施例4>
本発明の実施例4はフィルタリング特性の測定装置をさらに提供し、本実施例では、該第1測定信号は離散信号であり、該第2測定信号は連続信号であり、該装置の問題解決の原理は実施例1の方法と類似するため、その具体的な実施は実施例1の方法の実施を参照してもよく、重複する部分についてその説明が省略される。
図16は本実施例4に係る該装置の1つの態様を示す図である。図16に示すように、フィルタリング特性の測定装置1600は、第1処理部1601を含む。
第1処理部1601は、第1測定信号及び第2測定信号がそれぞれのフィルタリングモジュールを通過して得られた受信信号のスペクトルにおいて、該第1測定信号と該第2測定信号との重複しないスペクトル部分に基づいて、受信側のフィルタリング特性を決定し、或いは送信側のフィルタリング特性と受信側のフィルタリング特性との結合応答を決定する。
本実施例では、該第1測定信号及び第2測定信号の具体的な態様は実施例1を参照してもよく、ここでその説明が省略される。
本実施例では、第1処理部1601の具体的な態様は、実施例1におけるステップ303を参照してもよく、ここでその説明が省略される。
図17は第1処理部1601の1つの態様を示す図である。図17に示すように、第1処理部1601は、第1測定部1701、第1抽出部1702、第1計算部1703及び第1決定部1704を含む。
第1測定部1701は、該受信信号の電力スペクトル密度を計算する。
第1抽出部1702は、該受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルから、該第1測定信号と該第2測定信号との重複しないスペクトル部分の第1電力スペクトル密度を抽出する。
第1計算部1703は、該第1電力スペクトル密度に基づいて、該受信側フィルタリングモジュールを通過した該第2測定信号の、該第1測定信号と該第2測定信号との重複するスペクトル部分における第2電力スペクトル密度を計算する。
第1決定部1704は、該第1電力スペクトル密度及び該第2電力スペクトル密度に基づいて該受信側のフィルタリング特性を決定する。
第1測定部1701、第1抽出部1702、第1計算部1703及び第1決定部1704の具体的な態様は実施例1におけるステップ401〜404と同様であり、ここでその説明が省略される。
本実施例では、好ましくは、図16に示すように、フィルタリング特性の測定装置1600は、第2処理部1602をさらに含む。
第2処理部1602は、受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルにおいて、該第1測定信号と該第2測定信号との重複するスペクトル部分及び該第2電力スペクトル密度に基づいて該結合応答を決定する。
図18は本実施例に係る第2処理部1602の具体的な態様を示す図である。図18に示すように、第2処理部1602は、決定部1801及び取得部1802を含む。
決定部1801は、受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルにおいて、該第1測定信号と該第2測定信号との重複するスペクトル部分の第3電力スペクトル密度を決定する。
取得部1802は、該第3電力スペクトル密度から該第2電力スペクトル密度を減算して、該結合応答を取得する。
本実施例では、決定部1801及び取得部1802の具体的な態様は実施例1におけるステップ501〜502を参照してもよく、ここでその説明が省略される。
本実施例では、好ましくは、フィルタリング特性の測定装置1600は、該結合応答及び該受信側のフィルタリング特性に基づいて送信側のフィルタリング特性を決定する第5処理部(図示せず)をさらに含んでもよく、その具体的な態様は実施例1を参照してもよく、ここでその説明が省略される。
本実施例では、フィルタリング特性が測定されるべき通信機器、例えば送信機又は送受信機の送信器で該第1測定信号を送信し、該通信機器の測定されるべき送信側及び受信側のフィルタリングモジュールを通過し、第2測定信号を送信し、該通信機器の測定されるべき受信側のフィルタリングモジュールを通過して、フィルタリング特性の測定装置1600は取得された受信信号に基づいて送信側及び受信側のフィルタリング特性、並びに結合応答を決定してもよい。
図19はフィルタリング特性の測定装置のもう1つの態様を示す図である。図19に示すように、フィルタリング特性の測定装置1900は、第1計算装置1901、第1抽出装置1902、第2計算装置1903、第2抽出装置1904、減算装置1905及び除算装置1906を含む。
第1計算装置1901は、該受信信号の電力スペクトル密度を計算する。
第1抽出装置1902は、該受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルから、該第1測定信号と該第2測定信号との重複しないスペクトル部分の第1電力スペクトル密度を抽出する。
第2計算装置1903は、該第1電力スペクトル密度に基づいて、該受信側フィルタリングモジュールを通過した該第2測定信号の、該第1測定信号と該第2測定信号との重複するスペクトル部分における第2電力スペクトル密度を計算し、測定周波数点における受信側のフィルタリング特性を取得する。
第2抽出装置1904は、該受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルから、該第1測定信号と該第2測定信号との重複するスペクトル部分の第3電力スペクトル密度を抽出する。
減算装置1905は、該第3電力スペクトル密度から該第2電力スペクトル密度を減算し、該結合応答を取得する。
除算装置1906は、減算装置1905により取得された計算結果を第2計算装置1903により取得された第2電力スペクトル密度で除算し、送信側のフィルタリング特性を取得する。
本実施例では、好ましくは、フィルタリング特性の測定装置1900は、第1計算装置により算出された電力スペクトル密度を第1周波数だけ移動させ、周波数オフセットが除去された受信信号の電力スペクトル密度を取得する処理装置(図示せず)をさらに含んでもよく、該周波数オフセット(第1周波数)は送信側レーザと受信側局部レーザとの周波数オフセット値である。
本実施例では、第1計算装置1901、第1抽出装置1902、第2計算装置1903、第2抽出装置1904、減算装置1905の具体的な態様は実施例1のステップ401〜404、501〜502を参照してもよく、ここでその説明が省略される。
本実施例によれば、余分な計器の測定を必要とせずに、システムのパラメータを変更することなく、2つの測定信号を用い、且つ送信機及び受信機そのものを利用することで受信側及び送信側のフィルタリング特性、並びに結合応答を決定できるため、フィルタリング特性を測定するための計器による高コスト及び大規模な使用が困難であるという問題を回避できる。
<実施例5>
本発明の実施例5はフィルタリング特性の測定装置をさらに提供し、該装置の問題解決の原理は実施例2の方法と類似するため、その具体的な実施は実施例2の方法の実施を参照してもよく、重複する部分についてその説明が省略される。
本実施例では、実施例4と異なって、該第1測定信号は連続信号であり、第2測定信号は離散信号であり、第1処理部1601は、該受信信号のスペクトルにおいて、第1測定信号と第2測定信号との重複しないスペクトル部分に基づいて送信側のフィルタリング特性と受信側のフィルタリング特性との結合応答を決定する。
本実施例では、該第1測定信号及び第2測定信号の具体的な態様は実施例2を参照してもよく、ここでその説明が省略される。
本実施例では、第1処理部1601の具体的な態様は実施例2におけるステップ903を参照してもよく、ここでその説明が省略される。
図20は第1処理部1601のもう1つの態様を示す図である。第1測定信号が連続信号であり、第2測定信号が離散信号である場合、図20に示すように、該第1処理部1601は、第2測定部2001、第2抽出部2002、第2計算部2003及び第2決定部2004を含む。
第2測定部2001は、受信信号の電力スペクトル密度を計算する。
第2抽出部2002は、該受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルから、該第1測定信号と該第2測定信号との重複しないスペクトル部分の第4電力スペクトル密度を抽出する。
第2計算部2003は、該第4電力スペクトル密度に基づいて、各フィルタリングモジュールを通過した該第1測定信号の、該第1測定信号と該第2測定信号との重複するスペクトル部分における第5電力スペクトル密度を計算する。
第2決定部2004は、該第4電力スペクトル密度及び該第5電力スペクトル密度に基づいて該結合応答を決定する。
該第2測定部2001、第2抽出部2002、第2計算部2003及び第2決定部2004の具体的な態様は実施例2におけるステップ1001〜1004と同様であり、ここでその説明が省略される。
本実施例では、実施例4と異なって、第2処理部1602は、該受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルにおいて、該第1測定信号と該第2測定信号との重複するスペクトル部分及び第5電力スペクトル密度に基づいて受信側のフィルタリング特性を決定する。決定部1801は、受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルにおいて、第1測定信号と第2測定信号との重複するスペクトル部分の第6電力スペクトル密度を決定し、取得部1802は、第6電力スペクトル密度から第5電力スペクトル密度を減算し、該受信側のフィルタリング特性を取得する。
本実施例では、決定部1801及び取得部1802の具体的な態様は実施例2におけるステップ1101〜1102を参照してもよく、ここでその説明が省略される。
本実施例では、好ましくは、フィルタリング特性の測定装置1600は、該結合応答及び受信側のフィルタリング特性に基づいて送信側のフィルタリング特性を決定する第5処理部(図示せず)をさらに含んでもよく、その具体的な態様は実施例1を参照してもよく、ここでその説明が省略される。
本実施例では、実施例4のフィルタリング特性の測定装置1900と異なって、第1抽出装置1902は、該受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルから、該第1測定信号と該第2測定信号との重複しないスペクトル部分の第4電力スペクトル密度を抽出し、第2計算装置1903は、該第4電力スペクトル密度に基づいて、該受信側フィルタリングモジュールを通過した該第1測定信号の、該第1測定信号と該第2測定信号との重複するスペクトル部分における第5電力スペクトル密度を計算し、測定周波数点における結合応答を取得し、第2抽出装置1904は、該受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルから、該第1測定信号と該第2測定信号との重複するスペクトル部分の第6電力スペクトル密度を抽出し、減算装置1905は、該第6電力スペクトル密度から該第5電力スペクトル密度を減算し、該受信側のフィルタリング特性を取得し、除算装置1906は、第2計算装置1903により取得された第5電力スペクトル密度と減算装置1905により取得された計算結果との除算を行い、送信側のフィルタリング特性を取得する。
本実施例では、フィルタリング特性の測定装置1900は、第2計算装置1903により第1周波数を推定し、第5電力スペクトル密度を第1周波数だけ移動させ、周波数オフセットが補償された受信信号の第5電力スペクトル密度を取得し、除算装置に送信する周波数オフセット推定補償装置(図示せず)をさらに含んでもよく、該第1周波数は送信側レーザと受信側局部レーザとの周波数オフセット値である。
本実施例では、フィルタリング特性の測定装置1900は、減算装置1905の減算結果に基づいて第2周波数を決定し、前記推定された第1周波数とに基づいて、上記減算結果に対して補間演算を行い、第1周波数オフセットを有する電力スペクトル密度を取得し、除算装置に送信する処理装置(図示せず)をさらに含んでもよく、該第2周波数は、第2測定信号の受信側における周波数オフセットを意味する。
なお、実施例4では、該第2測定信号が連続信号である場合、該第2周波数の影響を考慮する必要がなく、本実施例では、該第2測定信号が離散信号であるため、測定の正確性を向上させるために、上記処理装置により第2周波数を決定し、第2周波数オフセットを有する電力スペクトル密度を除算装置に送信する必要がある。
本実施例によれば、余分な計器の測定を必要とせずに、システムのパラメータを変更することなく、2つの測定信号を用い、且つ送信機及び受信機そのものを利用することで受信側及び送信側のフィルタリング特性、並びに結合応答を決定できるため、フィルタリング特性を測定するための計器による高コスト及び大規模な使用が困難であるという問題を回避できる。
<実施例6>
本発明の実施例6はフィルタリング特性の測定装置をさらに提供し、該装置の問題解決の原理は実施例3の方法と類似するため、その具体的な実施は実施例3の方法の実施を参照してもよく、重複する部分についてその説明が省略される。
本実施例では、実施例4と異なって、該第1測定信号が離散信号であり、該第2測定信号が離散信号であり、且つ両者の振幅が異なる。第1処理部1601は、受信信号のスペクトルにおいて、第1測定信号と第2測定信号との重複しないスペクトル部分に基づいて結合応答及び送信側のフィルタリング特性を決定する。
本実施例では、第1測定信号及び第2測定信号の具体的な態様は実施例3を参照してもよく、ここでその説明が省略される。
本実施例では、第1処理部1601の具体的な態様は実施例3におけるステップ1203を参照してもよく、ここでその説明が省略される。
図21は該第1処理部1601のもう1つの態様を示す図である。図21に示すように、該第1処理部1601は、第3計算部2101、第3抽出部2102、第3決定部2103及び第4処理部2104を含む。
第3計算部2101は、該受信信号の電力スペクトル密度を計算する。
第3抽出部2102は、該受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルから、該第2測定信号のスペクトル部分の第7電力スペクトル密度を抽出する。
第3決定部2103は、該第7電力スペクトル密度に基づいて該受信側のフィルタリング特性を決定する。
第4処理部2104は、受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルから、第1測定信号のスペクトル部分の第8電力スペクトル密度を抽出し、第8電力スペクトル密度に基づいて該結合応答を決定する。
第3計算部2101、第3抽出部2102、第3決定部2103及び第4処理部2104の具体的な態様は実施例3におけるステップ1301〜1303と同様であり、ここでその説明が省略される。
本実施例では、好ましくは、フィルタリング特性の測定装置1600は、該結合応答及び受信側のフィルタリング特性に基づいて送信側のフィルタリング特性を決定する第5処理部(図示せず)をさらに含んでもよく、その具体的な態様は実施例1を参照してもよく、ここでその説明が省略される。
本実施例では、第1処理部1601は受信側のフィルタリング特性及び結合応答を直接に決定できるため、第2処理部1602は不要である。
図22は該フィルタリング特性の測定装置のもう1つの態様を示す図である。図22に示すように、フィルタリング特性の測定装置2200は、第1計算装置2201、第1抽出装置2202、第2抽出装置2203及び除算装置2204を含む。
第1計算装置2201は、該受信信号の電力スペクトル密度を計算する。
第1抽出装置2202は、該受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルから、該第2測定信号のスペクトル部分の第7電力スペクトル密度を抽出する。
第2抽出装置2203は、該受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルから第1測定信号のスペクトル部分の第8電力スペクトル密度を抽出する。
除算装置2204は、第2抽出装置2203により取得された第8電力スペクトル密度と第1抽出装置2202により取得された第7電力スペクトル密度との除算を行い、送信側のフィルタリング特性を取得する。
本実施例では、第1計算装置2201、第1抽出装置2202、第2抽出装置2203及び除算装置2204の具体的な態様は実施例3のステップ1301〜1303を参照してもよく、ここでその説明が省略される。
本実施例では、フィルタリング特性の測定装置2200は、第8電力スペクトル密度に基づいて第1周波数を決定し、第8電力スペクトル密度を第1周波数だけ移動させ、周波数オフセットが補償された第8電力スペクトル密度を取得し、除算装置に送信する周波数オフセット推定補償装置(図示せず)をさらに含んでもよい。
本実施例では、フィルタリング特性の測定装置2200は、第7電力スペクトル密度に基づいて第2周波数を決定し、推定された第1周波数とに基づいて、第7電力スペクトル密度に対して補間演算を行い、第1周波数オフセットを有する第7電力スペクトル密度を取得し、除算装置に送信する処理装置(図示せず)をさらに含んでもよい。その具体的な態様は実施例5を参照してもよく、ここでその説明が省略される。
ここで、該第1測定信号及び第2測定信号の具体的な態様は実施例5を参照してもよく、ここでその説明が省略される。
本実施例によれば、余分な計器の測定を必要とせずに、システムのパラメータを変更することなく、2つの測定信号を用い、且つ送信機及び受信機そのものを利用することで受信側及び送信側のフィルタリング特性、並びに結合応答を決定できるため、フィルタリング特性を測定するための計器による高コスト及び大規模な使用が困難であるという問題を回避できる。
なお、上記実施例4〜6におけるフィルタリング特性の測定装置は単独して使用されてもよいし、組み合わせて使用されてもよい。例えば、第1処理部1601は、第1測定信号と第2測定信号との重複しないスペクトルに基づいて受信側のフィルタリング特性を決定してもよいし、結合応答を決定してもよく、本実施例はこれに限定されない。
本実施例では、好ましくは、送信機又は送受信機の送信器及びフィルタリングモジュールを用いる場合、実施例4〜6におけるフィルタリング特性の測定装置は、前置等化器を作動させないように、送信機又は送受信機の該前置等化器を設定する設定部(図示せず)をさらに含んでもよい。なお、上記実施例に限定されず、該設定部は送信機、受信機又は送受信機に設けられてもよい。
<実施例7>
本発明の実施例は通信システムをさらに提供し、該通信システムは、実施例4〜6に示すフィルタリング特性の測定装置1600及び通信機器を含み、該通信機器は互いに接続された送信機及び受信機であってもよいし、送受信機であってもよい。
図23は本実施例7に係る通信システムの1つの態様を示す図である。図23に示すように、通信システム2300は、実施例4〜6に記載されたフィルタリング特性の測定装置1600を含み、フィルタリング特性の測定装置1600は受信側のフィルタリング特性、送信側のフィルタリング特性及び結合応答を測定し、その構成は上記実施例に説明されたものであり、ここでその説明が省略される。該通信機器は、互いに接続された送信機2301及び受信機2302を含み、該送信機2301及び受信機2302の具体的な構成を示す図は図1及び図2を参照してもよく、ここでその説明が省略される。図1及び図2における送信機及び受信機と異なって、本実施例では、送信機2301における送信器は第1測定信号及び/又は第2測定信号を送信し、該第1測定信号及び/又は第2測定信号の具体的な態様は実施例1〜3を参照し、ここでその説明が省略される。また、該送信機2301及び受信機2302には、第2測定信号を送信する新たな送信器が設けられてもよい。
本実施例では、フィルタリング特性を測定する際に、該通信システムにおけるフィルタリング特性の測定装置における設定部(送信機又は受信機に設けられてもよい)が送信機2301の前置等化器を作動させないようにし、送信機2301の送信器が第1測定信号を送信し、送信側及び受信側の各フィルタリングモジュールを通過させ、第2測定信号を送信し、該受信側の各フィルタリングモジュールを通過させ、受信機2302は受信側により取得された受信信号をフィルタリング特性の測定装置に送信し、該装置が最終的な受信側又は送信側のフィルタリング特性又は結合応答を決定し、その具体的な方法は実施例1〜3に説明されたものであり、ここでその説明が省略される。
図24は本実施例7に係る通信システムのもう1つの態様を示す図である。図24に示すように、該通信機器は送受信機2401であり、図25は該送受信機2401の構成を示す図である。図15に示すように、送受信機の送信側と受信側は光ループバック方式で接続され、該送受信機2301は、送信器2501、前置等化器2502、D/A変換モジュール2503、レーザ2504、光変調器2505、光コヒーレント復調器2506、局部レーザ2507、A/D変換モジュール2508及び受信器2509を含む。その具体的な態様は図1及び図2における送信機及び受信機の各モジュールと類似し、ここでその説明が省略される。図1及び図2における送信機及び受信機と異なって、本実施例では、送受信機2401における送信器2401は第1測定信号及び/又は第2測定信号を送信し、該第1測定信号及び/又は第2測定信号の具体的な態様は実施例1〜3を参照してもよく、ここでその説明が省略される。或いは、送受信機2401には、第2測定信号を送信する新たな送信器2510が設けられてもよい。
本実施例では、フィルタリング特性を測定する際に、該通信システムにおけるフィルタリング特性の測定装置における設定部が送受信機2401の前置等化器を作動させないようにし、送受信機2401の送信器が第1測定信号を送信し、送信側及び受信側のフィルタリングモジュールを通過させ、新たな送信器が第2測定信号を送信し、該受信側のフィルタリングモジュールを通過させ、送受信機2401が受信側により取得された受信信号をフィルタリング特性の測定装置に送信し、該装置が最終的な受信側又は送信側のフィルタリング特性又は結合応答を決定し、その具体的な方法は実施例1〜3に説明されたものであり、ここでその説明が省略される。
本実施例によれば、余分な計器の測定を必要とせずに、システムのパラメータを変更することなく、2つの測定信号を用い、且つ送信機及び受信機そのものを利用することで受信側及び送信側のフィルタリング特性、並びに結合応答を決定できるため、フィルタリング特性を測定するための計器による高コスト及び大規模な使用が困難であるという問題を回避できる。
<実施例8>
本発明の実施例8は通信機器をさらに提供し、実施例7における通信機器と異なって、実施例4〜6に記載されたフィルタリング特性の測定装置の機能が該通信機器に統合されている。該通信機器は、送信機、受信機又は送受信機であってもよい。例えば、該通信機器が送信機である場合、他の受信機に接続され、該通信機器が受信機である場合、他の送信機に接続され、該通信機器が送受信機である場合、該送受信機の送信側と受信側とが接続され、例えば光ループバックの方式で接続されるが、本実施例はこれに限定されない。
図26は本実施例に係る通信機器を示す図である。図26に示すように、通信機器2600は、中央処理装置(CPU)2601及び記憶装置2602を含んでもよく、記憶装置2602は中央処理装置2601に接続される。なお、該図は単なる例示的なものであり、電気通信機能又は他の機能を実現するように、他の種類の構成を用いて、該構成を補充又は代替してもよい。ここで、中央処理装置2601は、送信器が第1測定信号及び第2測定信号を送信するように制御する。
1つの態様では、実施例4〜6のフィルタリング特性の測定装置の機能は中央処理装置2601に統合されてもよい。
中央処理装置2601は、第1測定信号及び第2測定信号がそれぞれのフィルタリングモジュールを通過して得られた受信信号のスペクトルにおいて、第1測定信号と第2測定信号との重複しないスペクトル部分に基づいて、受信側のフィルタリング特性を決定し、或いは送信側のフィルタリング特性と受信側のフィルタリング特性との結合応答を決定してもよい。ここで、第1測定信号が通過したフィルタリングモジュールは送信側フィルタリングモジュール及び受信側フィルタリングモジュールを含み、第2測定信号が通過したフィルタリングモジュールは受信側フィルタリングモジュールを含み、第1測定信号のスペクトル範囲と第2測定信号のスペクトル範囲とは異なり、第1測定信号及び第2測定信号の少なくとも1つは離散信号である。
ここで、中央処理装置2601は、第1測定信号が離散信号であり、第2測定信号が連続信号である場合、受信信号の電力スペクトル密度を計算し、受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルから、第1測定信号と第2測定信号との重複しないスペクトル部分の第1電力スペクトル密度を抽出し、第1電力スペクトル密度に基づいて、受信側フィルタリングモジュールを通過した第2測定信号の、第1測定信号と第2測定信号との重複するスペクトル部分における第2電力スペクトル密度を計算し、第1電力スペクトル密度及び第2電力スペクトル密度に基づいて受信側のフィルタリング特性を決定してもよい。
ここで、中央処理装置2601は、受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルにおいて、第1測定信号と第2測定信号との重複するスペクトル部分及び第2電力スペクトル密度に基づいて結合応答を決定してもよい。
ここで、中央処理装置2601は、第1測定信号が連続信号であり、第2測定信号が離散信号である場合、受信信号の電力スペクトル密度を計算し、受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルから、第1測定信号と第2測定信号との重複しないスペクトル部分の第4電力スペクトル密度を抽出し、第4電力スペクトル密度に基づいて、各フィルタリングモジュールを通過した第1測定信号の、第1測定信号と第2測定信号との重複するスペクトル部分における第5電力スペクトル密度を計算し、第4電力スペクトル密度及び第5電力スペクトル密度に基づいて結合応答を決定してもよい。
ここで、中央処理装置2601は、受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルにおいて、第1測定信号と第2測定信号との重複するスペクトル部分及び第5電力スペクトル密度に基づいて受信側のフィルタリング特性を決定してもよい。
ここで、中央処理装置2601は、第1測定信号が離散信号であり、第2測定信号が離散信号であり、且つ第1測定信号と第2測定信号とは振幅が異なる場合、受信信号の電力スペクトル密度を計算し、受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルから、第2測定信号のスペクトル部分の第7電力スペクトル密度を抽出し、第7電力スペクトル密度に基づいて受信側のフィルタリング特性を決定してもよい。
ここで、中央処理装置2601は、受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルから第1測定信号のスペクトル部分の第8電力スペクトル密度を抽出し、第8電力スペクトル密度に基づいて結合応答を決定してもよい。
ここで、中央処理装置2601は、結合応答及び受信側のフィルタリング特性に基づいて送信側のフィルタリング特性を決定してもよい。
もう1つの態様では、実施例4〜6に記載れたフィルタリング特性の測定装置は中央処理装置2601とそれぞれ構成されてもよく、例えば該装置は中央処理装置2601に接続されたチップ(図26の2603を参照)であり、中央処理装置2601の制御により該装置の機能を実現してもよい。
図26に示すように、通信機器2600通信モジュール2604、入力部2607、及び電源2608をさらに含んでもよい。なお、通信機器2600は図26に示す全てのユニットを含む必要がない。また、通信機器2600は、図26に示されていないユニットをさらに含んでもよく、従来技術を参照してもよい。
本実施例では、通信機器2600が送信機である場合、通信機器2600はレーザ2606をさらに含み、通信モジュール2604は信号送信モジュールであり、その構成が従来の送信機と同様であり、図1に示すように、送信器101、前置等化器102、D/A変換モジュール103、レーザ104及び光変調器105を含んでもよいが、通信モジュール2604の構成が上記実施例に限定されない。
本実施例では、通信機器2600が受信機である場合、通信機器2600は局部レーザ(図示せず)をさらに含み、通信モジュール2604は信号受信モジュールであり、その構成が従来の受信機と同様であり、図2に示すように、光コヒーレント復調器201、A/D変換モジュール203及び受信器204を含んでもよいが、通信モジュール1404の構成が上記実施例に限定されない。
本実施例では、通信機器2600が送受信機である場合、通信機器2600はレーザ2606及び局部レーザ(図示せず)をさらに含み、通信モジュール2604は信号送信モジュール及び信号受信モジュールであり、その構成が従来の送受信機と同様であり、例えば送信モジュールが送信機と類似し、受信モジュールが受信機と類似してもよいが、通信モジュール2604の構成が上記実施例に限定されない。
本実施例では、フィルタリング特性の測定装置が設定部を含まない場合、通信機器2600は、前置等化器を作動させないように、送信機又は受信機の該前置等化器を設定する設定部(図示せず)をさらに含んでもよいが、該設定部が入力部2605により実現されてもよい。
図26に示すように、中央処理装置2601は、コントローラ又は操作制御部とも称され、マイクロプロセッサ又は他の処理装置及び/又は論理装置を含んでもよく、中央処理装置2601は入力を受信し、通信機器2600の各部の操作を制御する。
ここで、記憶装置2602は、例えばバッファ、フラッシュメモリ、ハードディスク、移動可能な媒体、発揮性メモリ、不発揮性メモリ、又は他の適切な装置の1つ又は複数であってもよい。予め定義され、或いは予め構成された情報を記憶してもよいし、関連情報を実行するためのプログラムをさらに記憶してもよい。また、中央処理装置2601は、記憶装置2602に記憶されたプログラムを実行し、情報の記憶又は処理などを実現してもよい。他の部材は従来技術に類似するため、ここでその説明が省略される。光受信機2600の各部は、本発明の範囲から逸脱することなく、特定のハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はその組み合わせによって実現されてもよい。
本実施例では、例えば通信機器2600が送信機であり、フィルタリング特性を測定する際に、フィルタリング特性の測定装置2603における設定部又は通信機器2600における設定部(例えば入力部2605)が通信モジュール2604の前置等化器を作動させないようにし、CPUの制御により通信モジュール2604における送信器が第1測定信号及び第2測定信号を送信し、第1測定信号が通信モジュール2604の送信側のフィルタリングモジュールを通過し、第2測定信号が、該送信側のフィルタリングモジュールを通過した第1測定信号と積み重なって該送信機に接続された受信機の受信側のフィルタリングモジュールを通過し、CPUの制御により受信された受信信号をフィルタリング特性の測定装置2603に送信し、フィルタリング特性の測定装置2603が最終的な受信側若しくは送信側のフィルタリング特性、又は結合応答を決定し、その具体的な方法は実施例1〜3に説明されたものであり、ここでその説明が省略される。また、通信機器2600には、第1測定信号及び第2測定信号のうち少なくとも1つの信号を送信する新たな送信器(図示せず)が設けられてもよい。
本実施例では、例えば通信機器2600が送受信機であり、フィルタリング特性を測定する際に、フィルタリング特性の測定装置2603における設定部又は通信機器2600における設定部(例えば入力部2605)が通信モジュール2604の前置等化器を作動させないようにし、CPUの制御により通信モジュール2604における送信器が第1測定信号及び第2測定信号を送信し、第1測定信号が送信側のフィルタリングモジュールを通過し、第2測定信号が、該送信側のフィルタリングモジュールを通過した第1測定信号と積み重なって受信側のフィルタリングモジュールを通過し、CPUの制御により取得された受信信号をフィルタリング特性の測定装置2603に送信し、フィルタリング特性の測定装置2603が最終的な受信側若しくは送信側のフィルタリング特性、又は結合応答を決定し、その具体的な方法は実施例1〜3に説明されたものであり、ここでその説明が省略される。また、通信機器2600には、第1測定信号及び第2測定信号のうち少なくとも1つの信号を送信する新たな送信器(図示せず)が設けられてもよく、例えば、該送信器を通信モジュール2604の送信側と受信側との間、即ち光変調器と光コヒーレント復調器との間に設けられてもよいし、通信モジュール2604の外に設けられてもよい。
本実施例では、例えば通信機器2600が受信機であり、フィルタリング特性を測定する際に、フィルタリング特性の測定装置2603における設定部又は通信機器2600における設定部(例えば入力部2605)が受信機に接続された送信機の前置等化器を作動させないようにし、CPUの制御により受信機に接続された送信機の送信器が第1測定信号及び第2測定信号を送信し、第1測定信号が送信側のフィルタリングモジュールを通過し、第2測定信号が、該送信側のフィルタリングモジュールを通過した第1測定信号と積み重なって該受信機に送信され、該受信機の通信モジュール2604における受信側のフィルタリングモジュールを通過し、CPUの制御により取得された受信信号をフィルタリング特性の測定装置2603に送信し、フィルタリング特性の測定装置2603が最終的な受信側若しくは送信側のフィルタリング特性、又は結合応答を決定し、その具体的な方法は実施例1〜3に説明されたものであり、ここでその説明が省略される。また、通信機器2600には、第1測定信号及び第2測定信号のうち少なくとも1つの信号を送信する新たな送信器(図示せず)が設けられてもよい。
ここで、上記フィルタリング特性の測定装置2603の機能はCPU2601により実現されてもよく、CPU2601は受信信号を取得して、実施例1〜3における方法を用いて最終的な受信側若しくは送信側のフィルタリング特性、又は結合応答を直接決定してもよく、ここでその説明が省略される。
本実施例では、第2測定信号と送信側のフィルタリングモジュールを通過した第1測定信号とが積み重なって受信側のフィルタリングモジュールを通過するように、第1測定信号及び第2測定信号を同時、又は順次に送信してもよい。
本実施例によれば、余分な計器の測定を必要とせずに、システムのパラメータを変更することなく、2つの測定信号を用い、且つ送信機及び受信機そのものを利用することで受信側及び送信側のフィルタリング特性、並びに結合応答を決定できるため、フィルタリング特性を測定するための計器による高コスト及び大規模な使用が困難であるという問題を回避できる。
<実施例9>
本実施例9はフィルタリング特性の測定装置をさらに提供し、実施例4〜6の装置と異なって、本実施例では、既存の送信機又は送受信機の送信器を用いることなく、既存の送信機、受信機又は送受信機の各フィルタリングモジュールのみを用いる。
図27は本実施例9に係るフィルタリング特性の測定装置の1つの態様を示す図である。図27に示すように、フィルタリング特性の測定装置2700は、第1処理部2701を含み、その具体的な態様は実施例4〜6における第1処理部1601を参照し、ここでその説明が省略される。
本実施例では、フィルタリング特性の測定装置2700は、第1測定信号及び第2測定信号を送信する第1送信部2702さらに含んでもよい。第1測定信号は受信機又は送受信機の送信側フィルタリングモジュールを通過し、第2測定信号は、該送信側フィルタリングモジュールを通過した第1測定信号と積み重なって、送受信機又は受信機の受信側フィルタリングモジュールを通過し、受信信号が受信される。また、第1処理部2701は、該受信信号を受信し、最終的な受信側のフィルタリング特性及び結合応答を決定し、その具体的な方法は実施例1〜3に記載されたものであり、ここでその説明が省略される。
本実施例では、第1送信部2702により送信された第1測定信号を既存の送信機又は送受信機の前置等化器に通過させる必要がないため、該装置は実施例4〜6における設定部を含む必要がない。
本実施例では、第2処理部(選択可能な部材であり、図示せず)及び第5処理部(図示せず)をさらに含んでもよく、その具体的な態様は実施例4〜6を参照してもよく、ここでその説明が省略される。
本実施例では、通信機器が送信機又は送受信機である場合、フィルタリング特性の測定装置2700は、第1測定信号及び第2測定信号を送信し、第1測定信号を通信機器に送信し、通信機器がフィルタリング特性の測定装置2700により送信された第1測定信号を受信し、第1測定信号が送信機又は送受信機の送信側フィルタリングモジュールを通過し、該送信機に接続された受信機又は送受信機の受信側のフィルタリングモジュールを通過し、第2測定信号が送受信機における受信側フィルタリングモジュール又は送信機に接続された受信機の受信側フィルタリングモジュールを通過し、受信側で取得された受信信号をフィルタリング特性の測定装置2700に送信し、フィルタリング特性の測定装置2700は通信機器からの該受信信号を受信し、最終的な受信側及び送信側のフィルタリング特性、並びにその結合応答を決定し、その具体的な方法は実施例1〜3に記載されたものであり、ここのその説明が省略される。
本実施例によれば、余分な計器の測定を必要とせずに、システムのパラメータを変更することなく、2つの測定信号を用い、且つ送信機及び受信機そのものを利用することで受信側及び送信側のフィルタリング特性、並びに結合応答を決定できるため、フィルタリング特性を測定するための計器による高コスト及び大規模な使用が困難であるという問題を回避できる。
<実施例10>
本実施例10はフィルタリング特性の測定装置をさらに提供し、実施例9のフィルタリング特性の測定装置2700と異なって、本実施例では、既存の送信機又は送受信機の送信側のフィルタリングモジュール、及び受信機又は送受信機の受信側のフィルタリングモジュールを用いていない。
図28は本実施例10に係るフィルタリング特性の測定装置の1つの態様を示す図である。図28に示すように、該フィルタリング特性の測定装置2800は、第1処理部2801及び第1送信部2802を含み、実施例9における第1処理部2701及び第1送信部2702を参照してもよく、ここでその説明が省略される。
本実施例では、フィルタリング特性の測定装置2800は、送信側フィルタリング特性が測定されるべき送信機又は送受信機のフィルタリングモジュールに相当する送信側フィルタリングモジュール2803、及び受信側フィルタリング特性が測定されるべき受信機又は送受信機のフィルタリングモジュールに相当する受信側フィルタリングモジュール2804をさらに含み、第1送信部2802は、該第1測定信号を送信側フィルタリングモジュール2803に送信し、第2測定信号を受信側フィルタリングモジュール2804に送信し、受信信号を取得し、第1処理部2801は最終的な受信側のフィルタリング特性又は送信側のフィルタリング特性を決定し、その具体的な方法は実施例1〜3に記載されたものであり、ここでその説明が省略される。
本実施例では、第2処理部(選択可能な部材であり、図示せず)及び第5処理部(図示せず)をさらに含んでもよく、その具体的な態様は実施例4〜6を参照してもよく、ここでその説明が省略される。
本実施例では、該フィルタリング特性の測定装置2800が送信側のフィルタリング特性を決定した後に、前置等化器が送信側のフィルタリング特性に基づいて前置等化器の係数を決定し、前置等化処理を行うように、該フィルタリング特性を送受信機又は送信機の該前置等化器に送信してもよい。
本実施例によれば、2つの測定信号に基づいて1回の測定を行うことで受信側及び送信側のフィルタリング特性を決定できるため、余分な計器の測定を必要とせずに、システムのパラメータを変更することなく、送信機及び受信機そのものを利用することで受信側及び送信側のフィルタリング特性、並びに結合応答を決定できるため、フィルタリング特性を測定するための計器による高コスト及び大規模な使用が困難であるという問題を回避できる。
<実施例11>
本発明の実施例11は前置等化器をさらに提供する。図29は本実施例に係る前置等化器の構成を示す図であり、該前置等化器2900は、特性測定部2901及び前置等化部2902を含む。
特性測定部2901は、フィルタリング特性を測定する装置を含み、送信側のフィルタリング特性を決定する。
前置等化部2902は、送信側のフィルタリング特性に基づいて前置等化器の係数を決定し、前置等化器の係数を用いて送信信号に対して前置等化処理を行う。
ここで、特性測定部2901の具体的な態様は実施例4〜6、9又は10のいずれかのフィルタリング特性の測定装置を参照してもよい。また、前置等化部2902は、ゼロ・フォーシング、最小平均二乗誤差等の方法を用いて前置等化器の係数を決定してもよく、定数モジュラスアルゴリズムを用いて該係数に基づいて受信信号に対して前置等化処理を行ってもよいが、本実施例はこれに限定されない。
<実施例12>
本実施例12は通信機器をさらに提供し、該通信機器は送受信機又は送信機であってもよく、該通信機器は実施例11における前置等化器を含み、その具体的な態様は実施例11を参照してもよく、ここでその説明が省略される。
本実施例によれば、2つの測定信号に基づいて1回の測定を行うことで受信側及び送信側のフィルタリング特性を決定できるため、余分な計器の測定を必要とせずに、システムのパラメータを変更することなく、送信機及び受信機そのものを利用することで受信側及び送信側のフィルタリング特性、並びに結合応答を決定できるため、フィルタリング特性を測定するための計器による高コスト及び大規模な使用が困難であるという問題を回避できる。また、上記測定されたフィルタリング特性を用いて前置等化器の係数を取得し、該前置等化器の係数を用いてフィルタリングモジュールによるフィルタリング損傷を補償できる。
本発明の実施例は、フィルタリング特性の測定装置においてプログラムを実行する際に、コンピュータに、上記の実施例1〜3に記載のフィルタリング特性の測定方法を該フィルタリング特性の測定装置において実行させる、コンピュータ読み取り可能なプログラムをさらに提供する。
本発明の実施例は、コンピュータに、上記の実施例1〜3に記載のフィルタリング特性の測定方法をフィルタリング特性の測定装置において実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムを記憶する、記憶媒体をさらに提供する。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明している。これらの実施形態の特徴及び利点は該詳細な明細書に基づいて明確にされたものであるため、添付された特許請求の範囲はこれらの実施形態に入る真実の要旨及び範囲内の全ての特徴及び利点を含む。また、本発明の趣旨及び原理を離脱しない限り、本発明に対して各種の変形及び修正を行ってもよく、これらの変形及び修正も本発明の範囲内の全ての適切な修正及び均等物に入る。
なお、本発明の各部はハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。上記の実施形態では、複数のステップ又は方法は、記憶装置に記憶され、且つ適切な命令を介してシステムが実行可能なソフトウェア又はファームウェアを実行することで実現されてもよい。例えば、ハードウェアで実現される場合、他の実施形態と同様に、本分野の周知技術、例えばデジタル信号に対する論理機能を機能する論理ゲート回路を有する離散論理回路、適切な組み合わせ論理ゲート回路を有する専用集積回路、プログラマブル・ゲート・アレイ(PGA)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)などのいずれか1つ又はその組み合わせで実現されてもよい。
また、上述した実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
フィルタリング特性の測定装置であって、
第1測定信号及び第2測定信号がそれぞれのフィルタリングモジュールを通過して得られた受信信号のスペクトルにおいて、前記第1測定信号と前記第2測定信号との重複しないスペクトル部分に基づいて、受信側のフィルタリング特性を決定し、或いは送信側のフィルタリング特性と受信側のフィルタリング特性との結合応答を決定する第1処理手段、を含み、
前記第1測定信号が通過したフィルタリングモジュールは送信側フィルタリングモジュール及び受信側フィルタリングモジュールを含み、前記第2測定信号が通過したフィルタリングモジュールは前記受信側フィルタリングモジュールを含み、前記第1測定信号のスペクトル範囲と前記第2測定信号のスペクトル範囲とは異なり、前記第1測定信号及び前記第2測定信号の少なくとも1つは離散信号である、装置。
(付記2)
前記第1測定信号が離散信号であり、前記第2測定信号が連続信号である場合、前記第1処理手段は、
前記受信信号の電力スペクトル密度を計算する第1測定手段と、
前記受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルから、前記第1測定信号と前記第2測定信号との重複しないスペクトル部分の第1電力スペクトル密度を抽出する第1抽出手段と、
前記第1電力スペクトル密度に基づいて、前記受信側フィルタリングモジュールを通過した前記第2測定信号の、前記第1測定信号と前記第2測定信号との重複するスペクトル部分における第2電力スペクトル密度を計算する第1計算手段と、
前記第1電力スペクトル密度及び前記第2電力スペクトル密度に基づいて前記受信側のフィルタリング特性を決定する第1決定手段と、を含む、付記1に記載の装置。
(付記3)
受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルにおいて、前記第1測定信号と前記第2測定信号との重複するスペクトル部分及び前記第2電力スペクトル密度に基づいて前記結合応答を決定する第2処理手段を、さらに含む、付記2に記載の装置。
(付記4)
前記第2処理手段は、前記第1測定信号と前記第2測定信号との重複するスペクトル部分の第3電力スペクトル密度を決定し、前記第3電力スペクトル密度から前記第2電力スペクトル密度を減算して前記結合応答を取得する、付記3に記載の装置。
(付記5)
前記第1測定信号が連続信号であり、前記第2測定信号が離散信号である場合、前記第1処理手段は、
前記受信信号の電力スペクトル密度を計算する第2測定手段と、
前記受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルから、前記第1測定信号と前記第2測定信号との重複しないスペクトル部分の第4電力スペクトル密度を抽出する第2抽出手段と、
前記第4電力スペクトル密度に基づいて、各フィルタリングモジュールを通過した前記第1測定信号の、前記第1測定信号と前記第2測定信号との重複するスペクトル部分における第5電力スペクトル密度を計算する第2計算手段と、
前記第4電力スペクトル密度及び前記第5電力スペクトル密度に基づいて前記結合応答を決定する第2決定手段と、を含む、付記1に記載の装置。
(付記6)
受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルにおいて、前記第1測定信号と前記第2測定信号との重複するスペクトル部分及び前記第5電力スペクトル密度に基づいて前記受信側のフィルタリング特性を決定する第3処理手段を、さらに含む、付記5に記載の装置。
(付記7)
前記第3処理手段は、前記第1測定信号と前記第2測定信号との重複するスペクトル部分の第6電力スペクトル密度を決定し、前記第6電力スペクトル密度から前記第5電力スペクトル密度を減算して前記受信側のフィルタリング特性を取得する、付記6に記載の装置。
(付記8)
前記第1測定信号が離散信号であり、前記第2測定信号が離散信号である場合、前記第1処理手段は、
前記受信信号の電力スペクトル密度を計算する第3計算手段と、
前記受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルから、前記第2測定信号のスペクトル部分の第7電力スペクトル密度を抽出する第3抽出手段と、
前記第7電力スペクトル密度に基づいて前記受信側のフィルタリング特性を決定する第3決定手段と、を含む、付記1に記載の装置。
(付記9)
受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルから前記第1測定信号のスペクトル部分の第8電力スペクトル密度を抽出し、前記第8電力スペクトル密度に基づいて前記結合応答を決定する第4処理手段を、さらに含む、付記8に記載の装置。
(付記10)
前記結合応答及び前記受信側のフィルタリング特性に基づいて前記送信側のフィルタリング特性を決定する第5処理手段、をさらに含む、付記3に記載の装置。
(付記11)
前記結合応答及び前記受信側のフィルタリング特性に基づいて前記送信側のフィルタリング特性を決定する第5処理手段、をさらに含む、付記6に記載の装置。
(付記12)
前記結合応答及び前記受信側のフィルタリング特性に基づいて前記送信側のフィルタリング特性を決定する第5処理手段、をさらに含む、付記9に記載の装置。
(付記13)
前記第1測定手段は、算出された電力スペクトル密度を第1周波数だけ移動させる計算モジュールをさらに含み、
前記第1測定手段は、前記第1周波数に基づいて、第1周波数が除去された受信信号の電力スペクトル密度を決定し、
前記第1周波数は、送信側のレーザと受信側の局部レーザとの周波数オフセット値である、付記2に記載の装置。
(付記14)
前記第3処理手段は、前記第6電力スペクトル密度から前記第5電力スペクトル密度を減算した結果に基づいて第2周波数を決定し、第1周波数に基づいて減算結果に対して補間演算を行い、第2周波数の周波数オフセットを有する電力スペクトル密度を取得し、前記受信側のフィルタリング特性を取得し、
前記第2周波数は、第2測定信号の受信側における周波数オフセットであり、
前記第1周波数は、送信側のレーザと受信側の局部レーザとの周波数オフセット値である、付記7に記載の装置。
(付記15)
前置等化器であって、
送信側のフィルタリング特性を決定する特性測定手段であって、付記8に記載のフィルタリング特性の測定装置を含む特性測定手段と、
前記送信側のフィルタリング特性に基づいて前記前置等化器の係数を決定し、前記前置等化器の係数を用いて送信信号に対して前置等化処理を行う前置等化手段と、を含む、前置等化器。
(付記16)
付記1に記載のフィルタリング特性の測定装置を含む、光通信機器。

Claims (16)

  1. フィルタリング特性の測定装置であって、
    第1測定信号及び第2測定信号がそれぞれのフィルタリングモジュールを通過して得られた受信信号のスペクトルにおいて、前記第1測定信号と前記第2測定信号との重複しないスペクトル部分に基づいて、受信側のフィルタリング特性を決定し、或いは送信側のフィルタリング特性と受信側のフィルタリング特性との結合応答を決定する第1処理手段、を含み、
    前記第1測定信号が通過したフィルタリングモジュールは送信側フィルタリングモジュール及び受信側フィルタリングモジュールを含み、前記第2測定信号が通過したフィルタリングモジュールは前記受信側フィルタリングモジュールを含み、前記第1測定信号のスペクトル範囲と前記第2測定信号のスペクトル範囲とは異なり、前記第1測定信号及び前記第2測定信号の少なくとも1つは離散信号である、装置。
  2. 前記第1測定信号が離散信号であり、前記第2測定信号が連続信号である場合、前記第1処理手段は、
    前記受信信号の電力スペクトル密度を計算する第1測定手段と、
    前記受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルから、前記第1測定信号と前記第2測定信号との重複しないスペクトル部分の第1電力スペクトル密度を抽出する第1抽出手段と、
    前記第1電力スペクトル密度に基づいて、前記受信側フィルタリングモジュールを通過した前記第2測定信号の、前記第1測定信号と前記第2測定信号との重複するスペクトル部分における第2電力スペクトル密度を計算する第1計算手段と、
    前記第1電力スペクトル密度及び前記第2電力スペクトル密度に基づいて前記受信側のフィルタリング特性を決定する第1決定手段と、を含む、請求項1に記載の装置。
  3. 受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルにおいて、前記第1測定信号と前記第2測定信号との重複するスペクトル部分及び前記第2電力スペクトル密度に基づいて前記結合応答を決定する第2処理手段を、さらに含む、請求項2に記載の装置。
  4. 前記第2処理手段は、前記第1測定信号と前記第2測定信号との重複するスペクトル部分の第3電力スペクトル密度を決定し、前記第3電力スペクトル密度から前記第2電力スペクトル密度を減算して前記結合応答を取得する、請求項3に記載の装置。
  5. 前記第1測定信号が連続信号であり、前記第2測定信号が離散信号である場合、前記第1処理手段は、
    前記受信信号の電力スペクトル密度を計算する第2測定手段と、
    前記受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルから、前記第1測定信号と前記第2測定信号との重複しないスペクトル部分の第4電力スペクトル密度を抽出する第2抽出手段と、
    前記第4電力スペクトル密度に基づいて、各フィルタリングモジュールを通過した前記第1測定信号の、前記第1測定信号と前記第2測定信号との重複するスペクトル部分における第5電力スペクトル密度を計算する第2計算手段と、
    前記第4電力スペクトル密度及び前記第5電力スペクトル密度に基づいて前記結合応答を決定する第2決定手段と、を含む、請求項1に記載の装置。
  6. 受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルにおいて、前記第1測定信号と前記第2測定信号との重複するスペクトル部分及び前記第5電力スペクトル密度に基づいて前記受信側のフィルタリング特性を決定する第3処理手段を、さらに含む、請求項5に記載の装置。
  7. 前記第3処理手段は、前記第1測定信号と前記第2測定信号との重複するスペクトル部分の第6電力スペクトル密度を決定し、前記第6電力スペクトル密度から前記第5電力スペクトル密度を減算して前記受信側のフィルタリング特性を取得する、請求項6に記載の装置。
  8. 前記第1測定信号が離散信号であり、前記第2測定信号が離散信号である場合、前記第1処理手段は、
    前記受信信号の電力スペクトル密度を計算する第3計算手段と、
    前記受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルから、前記第2測定信号のスペクトル部分の第7電力スペクトル密度を抽出する第3抽出手段と、
    前記第7電力スペクトル密度に基づいて前記受信側のフィルタリング特性を決定する第3決定手段と、を含む、請求項1に記載の装置。
  9. 受信信号の電力スペクトル密度のスペクトルから前記第1測定信号のスペクトル部分の第8電力スペクトル密度を抽出し、前記第8電力スペクトル密度に基づいて前記結合応答を決定する第4処理手段を、さらに含む、請求項8に記載の装置。
  10. 前記結合応答及び前記受信側のフィルタリング特性に基づいて前記送信側のフィルタリング特性を決定する第5処理手段、をさらに含む、請求項3に記載の装置。
  11. 前記結合応答及び前記受信側のフィルタリング特性に基づいて前記送信側のフィルタリング特性を決定する第5処理手段、をさらに含む、請求項6に記載の装置。
  12. 前記結合応答及び前記受信側のフィルタリング特性に基づいて前記送信側のフィルタリング特性を決定する第5処理手段、をさらに含む、請求項9に記載の装置。
  13. 前記第1測定手段は、算出された電力スペクトル密度を第1周波数だけ移動させる計算モジュールをさらに含み、
    前記第1測定手段は、前記第1周波数に基づいて、第1周波数が除去された受信信号の電力スペクトル密度を決定し、
    前記第1周波数は、送信側のレーザと受信側の局部レーザとの周波数オフセット値である、請求項2に記載の装置。
  14. 前記第3処理手段は、前記第6電力スペクトル密度から前記第5電力スペクトル密度を減算した結果に基づいて第2周波数を決定し、第1周波数に基づいて減算結果に対して補間演算を行い、第2周波数の周波数オフセットを有する電力スペクトル密度を取得し、前記受信側のフィルタリング特性を取得し、
    前記第2周波数は、第2測定信号の受信側における周波数オフセットであり、
    前記第1周波数は、送信側のレーザと受信側の局部レーザとの周波数オフセット値である、請求項7に記載の装置。
  15. 前置等化器であって、
    送信側のフィルタリング特性を決定する特性測定手段であって、請求項8に記載のフィルタリング特性の測定装置を含む特性測定手段と、
    前記送信側のフィルタリング特性に基づいて前記前置等化器の係数を決定し、前記前置等化器の係数を用いて送信信号に対して前置等化処理を行う前置等化手段と、を含む、前置等化器。
  16. 請求項1に記載のフィルタリング特性の測定装置を含む、光通信機器。
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