JP2017106789A - 放電検出装置および放電検出方法 - Google Patents

放電検出装置および放電検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 部分放電を低コストで容易に検出するための放電検出装置を提供する。
【解決手段】 実施形態の放電検出装置は、表面に蛍光体が配置された被検体から部分放電が発生した場合、部分放電によって発生した紫外光を受けた蛍光体から発光される可視光を受光する受光手段と、受光手段によって可視光が受光された場合、部分放電が発生したと判定する判定手段と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、部分放電を検出するための放電検出装置および放電検出方法に関する。
従来、電気機器では、絶縁物の間の空隙等に電圧がかかることによって、部分放電が発生することがある。そして、このような部分放電が発生し続けた場合、絶縁物が損傷し、電気機器の故障に繋がる可能性がある。そのため、電気機器の信頼性を確保するために、部分放電の発生有無を把握することが重要である。
そこで、一般的な放電検出方法としては、電気機器における電気回路に接続される測定器や電磁波を検出するアンテナを用いて、部分放電の信号を電気的に検出することが知られている。
また、部分放電は紫外光を多く含み、その紫外光は目視では測定できない。そのため、光学センサや紫外線カメラを用いて、紫外光を検出することによって部分放電を検出する放電検出方法が知られている。そして、このような放電検出方法は、部分放電の発生場所や発生状況を把握するために有効な方法である。
具体的には、試料を暗所内に設置し、その暗所に設けられた発光測定窓にフォトマル(光電子増倍管)の発光測定部を隙間なく密着させ、このフォトマルに、発光量を測定することができるカウンタを接続する。そして、試料に電圧を印加したときの発光量を測定し、この発光量と電圧の増加量との関係から部分放電を検出する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−231013号公報
しかしながら、上述した放電検出方法では、紫外光を測定するための光学センサを必要とするが、その光学センサが非常に高価であるという問題がある。
また、光学センサを用いた場合でも、部分放電が検出される対象物との距離等が制限されるため、光学センサによって検出可能な範囲内でしか部分放電の検出ができない等の問題もある。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的は、部分放電を低コストで容易に検出するための放電検出装置および放電検出方法を提供することにある。
実施形態の放電検出装置は、表面に蛍光体が配置された被検体から部分放電が発生した場合、部分放電によって発生した紫外光を受けた蛍光体から発光される可視光を受光する受光手段と、受光手段によって可視光が受光された場合、部分放電が発生したと判定する判定手段と、を備える。
第1の実施形態の放電検出方法の概要を説明するための図。 第1の実施形態の放電検出方法が適用された放電検出装置の構成例を示す図。 第2の実施形態の放電検出方法の概要を説明するための図。 第2の実施形態の放電検出方法が適用された放電検出装置の構成例を示す図。 第3の実施形態の放電検出方法の概要を説明するための図。 第3の実施形態の放電検出方法が適用された放電検出装置の構成例を示す図。 第4の実施形態の放電検出方法の概要を説明するための図。 第4の実施形態の放電検出方法の別の概要を説明するための図。 第4の実施形態の放電検出方法が適用された放電検出装置の構成例を示す図。 第1乃至第4の放電検出方法が適用された放電検出装置の使用例を示す図。 第1乃至第4の実施形態の放電検出方法が適用された放電検出装置によって実行される放電検出手順の一例を示すフローチャート。
(第1の実施形態)
以下、図1および図2を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態の放電検出方法の概要を説明するための模式図である。また、図1は被検体である測定対象物11の表面(図中上側)に、複数の蛍光体12a乃至12fが配置された状態を示す模式的な断面図でもある。
第1の実施形態では、測定対象物11と、測定対象物11の表面に塗布等によって配置されたパッチ状の蛍光体12a乃至12fとに関して、測定対象物11、特に図中上側である表面近傍、において部分放電13が発生した場合、その部分放電13によって紫外光が発生し、その発生場所の近傍に配置された蛍光体12a乃至12fが、その紫外光を受けて、可視光14を発光する。
測定対象物11は、部分放電13が検出される被検体であり、例えば、絶縁体等を含むモーター等である。
蛍光体12a乃至12fは、それぞれ、測定対象物11の表面にパッチ状に、例えば塗布されることによって配置される。また、この様に配置された各蛍光体12a乃至12fのサイズは、例えば、センチメートルまたはミリメートルオーダーである。より詳細には、蛍光体12a乃至12fは、それぞれ、例えば、複数の粒子状の発光素子が凝集されて1つのパッチ状の蛍光体を構成している。また、蛍光体12a乃至12fは、それぞれ、例えば、数センチの間隔で測定対象物11の表面に配置されている。
なお、蛍光体12a乃至12fとしては、それぞれ、例えば、パッチ状の蛍光体の代わりに上述したような粒子状の発光素子そのものを用いてもよい。
また、蛍光体12a乃至12fは、それぞれ、部分放電13が発生することによって生じる紫外光を受けて、可視光14を発光する。
なお、ここでは、図1を用いて、蛍光体12a乃至12fのうちの1つの蛍光体12cについて説明するが、蛍光体12c以外の他の蛍光体12a,12b,12d〜12fについても同様に説明することができる。
図1は、測定対象物11に電圧等が加えられ、測定対象物11における蛍光体12cの近傍で部分放電13が発生し、紫外光が発生すると、この紫外光を、蛍光体12cが受けて、可視光14を発光する状態を概念的に図示している。なお、図1では、蛍光体12c以外の蛍光体12は可視光14を発光するように図示されていないが、例えば、部分放電13のエネルギーが大きい場合、蛍光体12cに加えて、蛍光体12cの周辺の他の蛍光体12b,12d等もまた可視光14を発光する場合もあり得る。何れにせよ、紫外光を受けた蛍光体12は、可視光14を発光する。
このようにして、第1の実施形態の放電検出方法は、測定対象物11に部分放電が発生すると、測定対象物11の表面に配置されたどの蛍光体12から可視光14が発光されたのかを把握することによって、部分放電13の発生のみならず、その発生場所をも把握する。
次に、図2を参照して、第1の実施形態に係る放電検出方法が適用された放電検出装置10の構成例について説明する。
放電検出装置10は、筐体15、光ファイバー16、および出力装置17を備える。
放電検出装置10は、表面に蛍光体12a乃至12fが配置された被検体である測定対象物11において発生した部分放電13を検出するための装置である。具体的には、表面に塗布等によって蛍光体12a乃至12fが配置された測定対象物11を、筐体15で囲み、測定対象物11において部分放電13が発生した場合に、その部分放電13によって発生した紫外光を、蛍光体12が受け取ることによって発光された可視光14を、光ファイバー16によって出力装置17へ伝送することによって、部分放電13を検出する。
筐体15は、測定対象物11を周辺光から遮り、可視光14の検出効率を高めるためのものである。なお、例えば、測定対象物11が筒状の形状をしており、部分放電13を検出するために、筒の内側に蛍光体12a乃至12fを塗布する場合のように、測定対象物11自体が筐体の機能を果たす場合には、筐体15を省略してもよい。
光ファイバー16は、測定対象物11の表面から部分放電13が発生した場合、部分放電13が発生した位置に対応する蛍光体12から発光された可視光14を受光し、出力装置17へ伝送する。なお、光ファイバー16は、光伝送器の一例である。そのため、光ファイバー16の代わりに、他の光伝送器を用いてもよい。
光ファイバー16は、蛍光体12a乃至12fの各々の近傍に配置されている光ファイバー素子16a乃至16fの集合体である。各光ファイバー素子16a乃至16fは、それぞれ、蛍光体12a乃至12fの各々に1対1に対応するように配置されている。具体的には、蛍光体12a乃至12fの各々が配置されている測定対象物11の表面上の位置に対応するように配置されている。例えば、光ファイバー素子16cは、蛍光体12cによって放射された可視光14を受光するために、測定対象物11の表面に対して蛍光体12cの上部等の近傍に配置される。
光ファイバー素子16a乃至16fは、それぞれ、蛍光体12a乃至12fの各々によって発光された可視光14を受光する。例えば、蛍光体12cが発光した場合、蛍光体12cの近傍に配置された光ファイバー素子16cが、蛍光体12cによって発光された可視光14を受光する。そして、受光された可視光14を出力装置17に伝送する。
各光ファイバー素子16a乃至16fは、1本に限らず、複数であっても良い。
出力装置17は、検出部18および判定部19を備える。
検出部18は、光ファイバー16から伝送された可視光14を検出する。
判定部19は、検出部18によって可視光14が検出された場合、部分放電13が発生したと判定する。さらに、判定部19は、光ファイバー素子16a乃至16fのうちのどれによって可視光14が伝送されたのかを把握することによって、測定対象物11のどの場所で部分放電13が発生したのかも把握する。例えば、光ファイバー素子16cによって可視光14が伝送された場合、光ファイバー素子16cに対応するように配置されている蛍光体12cの近傍で部分放電13が発生したと判定する。
一方、部分放電13が発生し、2つ以上の蛍光体12が発光した場合、例えば、発光した2つ以上の蛍光体12の各々に対応する光ファイバー素子16の測定対象物11の表面上における各々の位置を含む測定対象物11の表面上における範囲を、部分放電13が発生した位置であると判定する。
また、蛍光体12a乃至12fの配置間隔をより小さくし、蛍光体12a乃至12fと光ファイバー素子16a乃至16fとが1対1で対応するように、光ファイバー素子16a乃至16fを配置することによって、部分放電13が発生した位置をより詳細に判定する。
また、例えば、蛍光体12a乃至12fと、光ファイバー素子16a乃至16fとを、必ずしも1対1で対応するように光ファイバー素子16a乃至16fを配置しなくても、部分放電13が発生したおおよその位置または範囲を判定することができる
なお、蛍光体12a乃至12fは、それぞれ、粉末として測定対象物11上に塗布されてもよい。例えば、数ミリオーダのパッチ状の蛍光体12a乃至12fを粉末状に測定対象物11上に均一に塗布する。
なお、判定部19は、ハードウェアとして実装されてもよいし、ソフトウェアとして実装されてもよい。
上述したように、第1の実施形態の放電検出装置10によれば、測定対象物11に蛍光体12を塗布することによって、部分放電13を低コストで容易に検出することが可能となる。例えば、蛍光体12a乃至12fのうちの部分放電13が発生した位置の近傍に配置された蛍光体12が、部分放電13のエネルギーを受けて発生した紫外光を受けて、可視光14を発光する。この可視光を、各蛍光体12の近傍に、1対1に対応するように配置された光ファイバー素子16a乃至16fのうちに、どの光ファイバー素子が受光したのかに応じて、部分放電13が生じた位置を把握することができる。
このように、第1の実施形態の放電検出装置10によれば、例えば、肉眼や汎用ビデオカメラ等を用いて観察することが困難な場所で生じる部分放電13でも、部分放電13の発生の検出、および発生場所の判定が可能となる。
これによって、例えば、モーター等のように部分放電13が発生する場所が予め分からないような場合でも、第1の実施形態を適用することによって、部分放電13の発生の検出およびその発生場所の判定を行うことが可能となる。
また、測定対象物11に蛍光体12を塗布し、蛍光体12を、紫外光から可視光14へ変換させる変換体として使用することによって、部分放電13によって生じる紫外光を可視光14に変換するための高価な装置を用いる必要がなくなるので、安価で実現することが可能となる。
(第2の実施形態)
以下、図3および図4を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態で説明した内容と同様の内容および構成については説明を省略する。
第2の実施形態では、複数の蛍光体12a乃至12fは、被検体である測定対象物11の表面に塗布等によって配置可能な蛍光体シート20に、配置されている。そして、蛍光体シート20を測定対象物11に被せることによって部分放電13を検出する。
図3は、第2の実施形態の放電検出方法の概要を説明するための模式図である。また、図3は、測定対象物11の表面(図中上側)に、複数の蛍光体12a乃至12fが配置された状態を示す模式的な断面図でもある。
図示するように、第2の実施形態では、測定対象物11の表面から剥離可能なように、蛍光体12a乃至12fをシート状に形成した蛍光体シート20を用いる。
蛍光体シート20は、樹脂等を用いて蛍光体12a乃至12fを含むように形成されている。例えば、可視光14を透過し安い材料またはフレキシブルな材料であり、例えば、ポリエチレンテレフタレートやポリ塩化ビニルである。
なお、図3では、蛍光体12a乃至12fとしては、それぞれ、第1の実施形態と同様にパッチ状の蛍光体12を用いた場合を示しているが、パッチ上の蛍光体12の代わりに例えば上述したような発光素子を用いてもよい。
また、第2の実施形態では、第1の実施形態と異なり、蛍光体12a乃至12fが蛍光体シート20に等間隔に配置されて含まれている。そのため、測定対象物11上に蛍光体12a乃至12fを均一に塗布することができる。しかしながら、蛍光体シート20に含まれる蛍光体12a乃至12fは、必ずしも等間隔に配置されていなくてもよい。
なお、ここでは、図3を用いて、蛍光体12a乃至12fのうちの1つの蛍光体12cについて説明するが、蛍光体12c以外の他の蛍光体12a,12b,12d〜12fについても同様に説明することができる。
図3は、第1の実施形態と同様に、蛍光体12cの近傍で部分放電13が発生し、紫外光が発生すると、この紫外光を、蛍光体12cが受けて、可視光14を発光する状態を概念的に図示している。
次に、図4を参照して、第2の実施形態に係る放電検出方法が適用された放電検出装置10の構成例について説明する。
第2の実施形態に係る放電検出装置10は、第1の実施形態と同様の構成である。しかしながら、蛍光体シート20が塗布等によって配置された測定対象物11に対して、光ファイバー16を用いて部分放電13を検出する。また、光ファイバー16を用いて検出された部分放電13の位置を判定する。
なお、第1の実施形態と同様に、光ファイバー素子16a乃至16の各々は、図示するように、蛍光体12a乃至12fに1対1に対応するように配置されていてもよいが、例えば、2つ以上の蛍光体12と光ファイバー素子16a乃至16のうちの1つが対応するように配置されていてもよい。
上述したように、第2の実施形態の放電検出装置10によれば、第1の実施形態において奏される効果に加えて、例えば、蛍光体シート20を測定対象物11に被覆するだけで容易に蛍光体12a乃至12fを配置できるという効果を奏することが可能となる。また、部分放電13の検出および部分放電13の位置の判定等の測定処理が完了した後、被覆された蛍光体シート20を測定対象物11から外すことによって、容易に元の状態に戻すことが可能となる。
また、蛍光体12a乃至12fを蛍光体シート20に予め等間隔に配置することによって、例えば、蛍光体12a乃至12fに対応するように光ファイバー素子16a乃至16fを配置することが容易になる。
(第3の実施形態)
以下、図5および図6を参照して本発明の第3の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態または第2の実施形態で説明した内容と同様の内容および構成については説明を省略する。
図5は、第3の実施形態の放電検出方法の概要を説明するための模式図である。また、図5は、測定対象物11の表面(図中上側)に、複数の蛍光体30a乃至30jが配置された状態を示す模式的な断面図でもある。
図示するように、第3の実施形態では、蛍光体30a乃至30jは、被検体である測定対象物11の表面に塗布等によって配置可能な樹脂40と混合されて、測定対象物11の表面に配置されている。樹脂40は、例えば、エポキシ樹脂や不飽和ポリエステル樹脂である。そして、樹脂40と混合された蛍光体30a乃至30jを用いて部分放電13を検出する。
また、図5では、蛍光体30a乃至30jとしては、それぞれ、第1の実施形態のようにパッチ状の蛍光体12ではなく、例えば、蛍光体12よりも小さい粒子状の発光素子を用いた場合を示している。このような発光素子を用いることによって、例えば、蛍光体30a乃至30jを、測定対象物11上の特定の位置ではなく、測定対象物11の表面全体に平均的に均一に塗布することができる。しかしながら、発光素子の代わりにパッチ状の蛍光体12を用いてもよい。
また、樹脂40と蛍光体30a乃至30jの混合物を、スプレー等を使用して測定対象物11に吹き付けるようにしてもよい。
なお、ここでは、図5を用いて、蛍光体30a乃至30jのうちの1つの蛍光体30eについて説明するが、蛍光体30e以外の他の蛍光体30a乃至30d、および、蛍光体30f乃至30jについても同様に説明することができる。
図5は、第1の実施形態等と同様に、蛍光体30eの近傍で部分放電13が発生し、紫外光が発生すると、この紫外光を、蛍光体12cが受けて、可視光14に変換し、変換された可視光14を発光する状態を概念的に図示している。
次に、図6を参照して、第3の実施形態に係る放電検出方法が適用された放電検出装置10の構成例について説明する。
第3の実施形態に係る放電検出装置10は、第1の実施形態と同様の構成である。しかしながら、樹脂40と混合された蛍光体30a乃至30jが塗布等によって配置された測定対象物11に対して、光ファイバー16を用いて部分放電13を検出する。また、光ファイバー16を用いて検出された部分放電13の位置を判定する。
なお、第3の実施形態では、第1の実施形態等と異なり、光ファイバー素子16a乃至16の各々は、蛍光体30a乃至30jに1対1に対応するように配置されていないが、1対1に対応するように配置してもよい。
上述したように、第3の実施形態の放電検出装置10によれば、第1の実施形態において奏される効果に加えて、例えば、樹脂40と蛍光体30a乃至30jとの混合物を使用することによって、例えば、測定対象物11が複雑な形状を有していても、蛍光体30a乃至30jを均一に配置できるという効果を奏することが可能となる。また、例えば、蛍光体30a乃至30jの各々よりも小さい発光素子を用いることによって、部分放電13が発生した位置をより詳細に判定することも可能となる。
(第4の実施形態)
以下、図7乃至図9を参照して本発明の第4の実施形態について説明する。なお、第1乃至第3の実施形態で説明した内容と同様の内容および構成については説明を省略する。
図7は、第4の実施形態の放電検出方法の概要を説明するための模式図である。
すなわち、第4の実施形態では、複数の蛍光体30k,30m,30nを、例えば発砲スチロールのような気泡体状の発光気泡体60に装填している。そして、この発光気泡体60を、被検体である測定対象物11の表面に配置して、複数の蛍光体30k,30m,30nによって、部分放電13の検出を行う。
発光気泡体60は、蛍光体30k,30m,30nが装填されている空間50a,50c,50eと、蛍光体30が装填されていない空間50b,50d,50fとを有する。図7に示す例では、具体的に、発光気泡体60は、空間50aに蛍光体30kを含み、空間50cに蛍光体30mを含み、空間50eに蛍光体30nを含む。また、図7では、蛍光体30を含まない空間50b,50d,50fが、それぞれ、蛍光体30を含む空間50a,50c,50eと隣接するように示されているが、これに限定されず、例えば、蛍光体30を含む空間50aと空間50cとの間に、蛍光体30を含まない空間50をさらに備えていてもよい。
なお、図7では、発光気泡体60が、単層の気泡体層61を有する場合を示しているが、例えば2層の気泡体層61を有する図8に示すように、多層の気泡体層61を有していてもよい。
具体的には、図8に示すように、2層の気泡体層61は、第1層目である気泡体層61aおよび第2層目である気泡体層61bを有する。
気泡体層61bは、気泡体層61aよりも測定対象物11に近い層である。そして、気泡体層61bは、蛍光体30p,30r,30tが装填されている空間50h,50j,50mと、蛍光体30が装填されていない空間50g,50i,50kとを有する。
また、図8では、気泡体層61aにおいて蛍光体30が充填されている空間50と、気泡体層61bにおいて蛍光体30が充填されていない空間50と、が各層間において隣接するように蛍光体30が配置されている。この場合、例えば、蛍光体30pの近傍で部分放電13が発生し、紫外光が発生すると、この紫外光を、蛍光体30pが受けて、可視光14に変換し、変換された可視光14を発光する際、蛍光体30pが充填されている空間50hに隣接する空間50bには蛍光体30が充填されていないため、可視光14を容易に透過させることができる。
また、発光気泡体60は、スポンジが好適であるが、気泡体を有し、かつ、測定対象物11の表面に配置可能な柔軟性を有するものであればスポンジ以外のものでもよい。
また、空間50b,50d,50fは、空気の代わりに、例えば、可視光14の透過率が高い物質を充填してもよい。
また、図7では、蛍光体30k,30m,30nは、それぞれ、第1の実施形態のようにパッチ状の蛍光体12ではなく、例えば、第3の実施形態等において上述したような発光素子を用いた場合を示している。このような発光素子を用いることによって、例えば、蛍光体30k,30m,30nを、容易に発光気泡体60に充填することができる。しかしながら、発光素子の代わりにパッチ状の蛍光体を用いてもよい。
なお、ここでは、図7を用いて、蛍光体30k,30m,30nのうちの1つの蛍光体30mについて説明するが、蛍光体30m以外の他の蛍光体30k,30nについても同様に説明することができる。
図7は、第1の実施形態等と同様に、蛍光体30mの近傍で部分放電13が発生し、紫外光が発生すると、この紫外光を可視光14に変換し、変換された可視光14を発光する状態を概念的に図示している。
次に、図9を参照して、第4の実施形態に係る放電検出方法が適用された放電検出装置10の構成例について説明する。
第4の実施形態に係る放電検出装置10は、第1の実施形態と同様の構成である。しかしながら、図7に示したように蛍光体30k,30m,30nが含まれた発光気泡体60を測定対象物11の表面に配置し、蛍光体30k,30m,30nから発光された可視光を、光ファイバー16を用いて検出することによって、部分放電13を検出する。また、どの光ファイバー16によって可視光が検出されたのかに基づいて、部分放電13の位置を判定する。
なお、第4の実施形態では、図9に示すように、光ファイバー素子16a乃至16が、空間50a乃至50fに対応するように配置されている。しかしながら、第1の実施形態等と同様に、光ファイバー素子16a乃至16の各々は、蛍光体30k,30m,30nに1対1に対応するように配置されていてもよい。また、例えば、2つ以上の蛍光体12と光ファイバー素子16a乃至16のうちの1つが対応するように配置されていてもよい。
上述したように、第4の実施形態の放電検出装置10によれば、第1の実施形態において奏される効果に加えて、例えば、発光気泡体60を用いることによって、蛍光体30k,30m,30nを測定対象物11の表面に均一に分散させることが可能となる。
また、例えば、蛍光体30が充填されていない空間50b,50d,50fが可視光14を容易に透過するため、蛍光体30から発光された可視光14を容易に検出することも可能となる。
次に、図10を参照して、第1乃至第4の実施形態の何れかの放電検出方法が適用された放電検出装置10の具体的な使用例について説明する。
図10は、蛍光体12g,12h,12k,12m,12n,12p,12r,12s,12tが塗布等により配置された測定対象物11の表面を上方から見た正面図である。測定対象物11は、例えば縦5センチメートル、横1メートルの長方形の形状を有している。
測定対象物11は、導体部92a,92b,92cを備える。なお、導体部92a,92b,92c以外の測定対象物11の残りの部分(以下、「測定部分91a、91b」と称す。)は、部分放電13が発生すると考えられる部分であり、例えば絶縁体を有する部分である。
導体部92a,92b,92cは、それぞれ、交流電源93に接続されている。交流電源93は、導体部92aと導体部92b,92cとの間に電圧を加える。
ここでは、測定部分91bについて説明する。測定部分91bの表面には、蛍光体12g,12h,12k,12m,12n,12p,12r,12s,12tが塗布されている。なお、図10では、蛍光体12g,12h,12k,12m,12n,12p,12r,12s,12tは、第1の実施形態のようにパッチ状の蛍光体12を示している。
そして、例えば、導体部92aと導体部92b,92cとの間に電圧をかけ、蛍光体12gが発光した場合、測定対象物11において、蛍光体12gの近傍に部分放電13が発生したと判定することができる。このような部分放電13の原因としては、例えば、測定対象物11に含まれる材料の配合のばらつき等が考えられる。
このように、測定対象物11のどの位置で部分放電13が発生したか否かを判定することが可能となる。また、測定部分91aのように絶縁体を有している部分だけでなく、絶縁体を有していない場所でも、放電検出装置10を適用することによって、例えば、部分放電13が生じているか否かを判定することが可能となる。
次に、図11を参照して、第1乃至第4の実施形態における放電検出方法が適用された放電検出装置10によって行われる放電検出手順の一例について説明する。
まず、光ファイバー16によって、可視光14が受光される(ステップS10)。次に、光ファイバー16によって可視光14が受光されたことによって、検出部18によって部分放電13が検出され、判定部19によって部分放電13が検出されたと判定される(ステップS12)。また、部分放電13が検出された場合、判定部19によって検出された部分放電13の位置が判定される(ステップS14)。なお、例えば、部分放電13の検出だけ行う場合、ステップS14を省略してもよい。
ところで、上述した第1乃至第4の実施形態を組み合わせてもよい。例えば、第2の実施形態と第3の実施形態とを組み合わせた場合、例えば、樹脂40と混合した蛍光体12をシート状に形成することによって、第2の実施形態によって奏される効果と、第3の実施形態によって奏される効果との両方を奏することが可能となる。
また、上述した第1乃至第4の実施形態において、例えば測定対象物11の表面が湾曲形状または凸凹形状であっても、フレキシブルなシートや樹脂を用いることによって、測定対象物11の表面に蛍光体を配置することができるので、部分放電13を検出することが可能となる。
また、上述した第1乃至第4の実施形態において、蛍光体12は可視光14を発光するため、肉眼や汎用ビデオカメラ等を用いた場合でも、安価で、かつ部分放電13の検出範囲等を制限することなく、部分放電13の発生の有無や、発生場所を把握することが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…測定対象物、12…蛍光体、13…部分放電、14…可視光、16…光ファイバー、17…出力装置、18…検出部、19…判定部、20…蛍光体シート、30…蛍光体、40…樹脂、50…空間、60…発光気泡体、91…測定部分、92…導体部、93…交流電源。

Claims (10)

  1. 表面に蛍光体が配置された被検体から部分放電が発生した場合、前記部分放電によって発生した紫外光を受けた蛍光体から発光される可視光を受光する受光手段と、
    前記受光手段によって前記可視光が受光された場合、前記部分放電が発生したと判定する判定手段と、
    を備える放電検出装置。
  2. 前記蛍光体は、前記被検体に配置された樹脂と混合されて、前記被検体に配置されている請求項1記載の放電検出装置。
  3. 前記蛍光体は、前記被検体から剥離可能なように、前記蛍光体をシート状に形成された蛍光体シートとして、前記被検体に配置されている請求項1または2記載の放電検出装置。
  4. 前記蛍光体は、前記蛍光体が装填されている空間と前記蛍光体が装填されていない空間とを有する気泡体状の発光気泡体として、前記被検体に配置されている請求項1または2記載の放電検出装置。
  5. 前記蛍光体は、複数の蛍光体を含み、
    前記受光手段は、前記被検体上の前記複数の蛍光体の各々の位置に対応するように配置された複数の光ファイバーであり、
    前記判定手段は、前記複数の蛍光体のうち発光した蛍光体に対応する光ファイバーによって前記可視光が受光されることによって、前記部分放電が検出された位置を判定する請求項1乃至4の何れか1項に記載の放電検出装置。
  6. 表面に蛍光体が配置された被検体から部分放電が発生した場合、前記部分放電によって発生した紫外光を受けた蛍光体から発光される可視光を受光し、
    前記可視光が受光された場合、前記部分放電が発生したと判定する、
    放電検出方法。
  7. 前記蛍光体は、前記被検体に配置された樹脂と混合されて、前記被検体に配置されている請求項6記載の放電検出方法。
  8. 前記蛍光体は、前記被検体から剥離可能なように、前記蛍光体をシート状に形成された蛍光体シートとして、前記被検体に配置されている請求項6または7記載の放電検出方法。
  9. 前記蛍光体は、前記蛍光体が装填されている空間と前記蛍光体が装填されていない空間とを有する気泡体状に前記蛍光体として、前記被検体に配置されている請求項6または7記載の放電検出方法。
  10. 前記蛍光体は、複数の蛍光体を含み、
    前記受光することは、前記被検体上の前記複数の蛍光体の各々の位置に対応するように配置された複数の光ファイバーを用いて受光することを含み、
    前記判定することは、前記複数の蛍光体のうち発光した蛍光体に対応する光ファイバーによって前記可視光が受光されることによって、前記部分放電が検出された位置を判定することを含む、請求項6乃至9の何れか1項に記載の放電検出方法。
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