JP2017101649A - スタータ - Google Patents

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Abstract

【課題】マルチコンタクトスタータであって、スタータに電力を供給する2つのリレー回路が共にノーマルオープン型のリレー回路であり、一方のリレー回路のみをクローズ状態にした際にピニオンギアをリングギアと噛み合わせて、さらに他方のリレー回路をクローズ状態にした際にモータが駆動される仕様の車両に対して、車両の装備等を変更することなしに容易に利用することができるスタータを提供する。
【解決手段】第1のソレノイドと第2のソレノイドとを備える。第2のソレノイドは、車両に備えられた第1のリレー回路と第2のリレー回路の両方に接続する。この構造により、第1のリレー回路のみがオン状態の際にピニオンギアがリングギアに噛み合い、第1のリレー回路と第2のリレー回路が共にオン状態の際にモータが駆動される。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載されるスタータに関する。
アイドリングストップをしている車両において、アイドルストップシステムが動作した直後は、エンジンが停止していてもリングギアの回転が完全に停止していないことがある。リングギアの回転が完全に停止していない場合に、車両を発進させるために、モータにより回転しているピニオンギアを押し出してリングギアに噛み合わせようとすると、両方のギアを痛めてしまう可能性がある。そこで、ピニオンギアの押し出しと、モータ駆動を独立して制御し、ピニオンギアをリングギアに噛み合わせた後に、モータによりピニオンギアを回転させるスタータがある。
このようなスタータの1つに、マルチコンタクトスタータが知られている。従来のマルチコンタクトスタータは、例えば特許文献1に記載されている。図3は、車両に搭載される従来のマルチコンタクトスタータ100を用いた車両構造の一部分を概略的に示した図である。従来のマルチコンタクトスタータ100には、ソレノイド101とソレノイド102とが設けられている。ソレノイド102は、モータ108への駆動電圧の供給の有無を切り替えるスイッチKの近傍に設けられている。そして、従来のマルチコンタクトスタータ100では、動作開始後に、ソレノイド101は第1のリレー回路21を通じて供給される信号電圧によってピニオンギア109をリングギア31側へ押し出し、ソレノイド102は第2のリレー回路22を通じて供給される信号電圧によってスイッチKを開成する。ピニオンギア109がリングギア31と噛み合った後に、従来のマルチコンタクトスタータ100では、ソレノイド102への電圧供給を停止してスイッチKを閉成し、モータ108を駆動させる。
中国特許出願公開第104126216号明細書
しかしながら、従来のマルチコンタクトスタータは、第1のリレー回路をクローズ状態にしてピニオンギアを押し出す際に、スイッチKを開成した状態に保持させる為に、第2のリレー回路もクローズ状態にする必要がある。このため、第1のリレー回路、及び第2のリレー回路の両方がノーマルオープン型のリレー回路であり、第1のリレー回路のみをクローズ状態にした際にピニオンギアをリングギアと噛み合わせて、さらに第2のリレー回路をクローズ状態にした際にモータが駆動される仕様の車両に対して、車両の装備等を変更することなしに容易に利用することができない問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、マルチコンタクトスタータであって、スタータに電力を供給する2つのリレー回路が共にノーマルオープン型のリレー回路であり、一方のリレー回路のみをクローズ状態にした際にピニオンギアをリングギアと噛み合わせて、さらに他方のリレー回路をクローズ状態にした際にモータが駆動される仕様の車両に対して、車両の装備等を変更することなしに容易に利用することができるスタータを提供することを目的とする。
本発明は、車両に備えられたノーマルオープン型の第1のリレー回路を通じて供給される第1の信号電圧と、ノーマルオープン型の第2のリレー回路を通じて供給され、第1の信号電圧と等しい電圧値の第2の信号電圧と、モータ駆動用電圧とにより動作するスタータであって、モータと、モータによって回転し、リングギアと噛合可能なピニオンギアと、モータ駆動用電圧を供給する外部電源側の第1の端子とモータ側の第2の端子とコンタクトプレートとを有し、第1の端子及び第2の端子とコンタクトプレートとの離合状態に応じて、モータへのモータ駆動用電圧の供給の有無を切り替えるスイッチと、一方端部が第1のリレー回路に接続する第1のソレノイドと、一方端部が第1のリレー回路に接続し、他方端部が第2のリレー回路に接続する第2のソレノイドとを備え、第1のリレー回路のみがクローズ状態である場合、第1の信号電圧によって、第1のソレノイドがピニオンギアをリングギアと噛み合う方向に駆動し、第1のソレノイドがコンタクトプレートを第1の端子及び第2の端子の方向に駆動する一方で、第2のソレノイドがコンタクトプレートから第1の端子及び第2の端子の少なくとも一方が離間した状態に駆動し、モータへのモータ駆動用電圧の供給が抑止され、第2のリレー回路がさらにクローズ状態になった場合、第2のソレノイドが、その両端部を同電位とし、コンタクトプレートから第1の端子及び第2の端子の少なくとも一方が離間した状態に駆動することを停止し、コンタクトプレートが第1の端子及び第2の端子に接触し、モータにモータ駆動用電圧が供給される。
本発明は、第1のソレノイドと第2のソレノイドとを備えたマルチコンタクトスタータである。本発明では、第2のソレノイドが、第1のリレー回路と第2のリレー回路の両方に接続している。このため、本発明では、ノーマルオープン型の第1のリレー回路のみがクローズ状態になると、ピニオンギアとリングギアとが噛み合うと共に、第2のソレノイドに電圧が印加されるため、モータへのモータ駆動用電圧の供給が抑止される。さらに、ノーマルオープン型の第2のリレー回路がクローズ状態になると、第2のソレノイドの両端部が同電位となり、モータへモータ駆動用電圧が供給される。このように、本発明では、スタータに電力を供給する2つのリレー回路が共にノーマルオープン型のリレー回路であり、一方のリレー回路のみをクローズ状態にした際にピニオンギアをリングギアと噛み合わせて、さらに他方のリレー回路をクローズ状態にした際にモータが駆動される仕様の車両に適合した動作を行うため、この車両に対して車両の装備等を変更することなしに容易に利用することができる。
以上説明したように、本発明によれば、マルチコンタクトスタータであって、スタータに電力を供給する2つのリレー回路が共にノーマルオープン型のリレー回路であり、一方のリレー回路のみをクローズ状態にした際にピニオンギアをリングギアと噛み合わせて、さらに他方のリレー回路をクローズ状態にした際にモータが駆動される仕様の車両に対して、車両の装備等を変更することなしに容易に利用することができる。
実施の形態に係るスタータを用いた車両構造の一部分を概略的に示した図 本実施の形態に係るスタータが行う動作を段階的に説明する図 本実施の形態に係るスタータが行う動作を段階的に説明する図 本実施の形態に係るスタータが行う動作を段階的に説明する図 従来のスタータを用いた車両構造の一部分を概略的に示した図
以下、図1、図2A、図2B、及び図2Cを参照しながら、実施の形態について詳細に説明する。
[概要]
本実施の形態は、第1のソレノイドと第2のソレノイドとを備えたマルチコンタクトスタータである。本スタータは、第2のソレノイドが、ノーマルオープン型の第1のリレー回路及び第2のリレー回路の両方に接続する。この構造により、第1のリレー回路のみがクローズ状態の際にピニオンギアがリングギアと噛み合い、第1のリレー回路と第2のリレー回路が共にクローズ状態の際にモータが駆動される。このように、本スタータは、スタータに電力を供給する2つのリレー回路が共にノーマルオープン型のリレー回路であり、一方のリレー回路のみをクローズ状態にした際にピニオンギアをリングギアと噛み合わせて、さらに他方のリレー回路をクローズ状態にした際にモータが駆動される仕様の車両に適合した動作を行うため、この車両に対して容易にマルチコンタクトスタータを利用することができる。
[スタータの構成]
まず、図1を参照して、本実施の形態に係るスタータ10の概略構成を説明する。図1は、実施の形態に係るスタータ10を用いた車両構造の一部分を概略的に示した図である。
図1に示す車両構造は、スタータ10と、エンジン近傍に設けられたリングギア31と、第1のリレー回路21と、第2のリレー回路22と、第1のリレー回路21及び第2のリレー回路22の動作を制御する電子制御ユニット(ECU)23と、第1のリレー回路21を通じてスタータ10へ第1の信号電圧を供給し、第2のリレー回路22を通じてスタータ10へ第2の信号電圧を供給する電源24とで構成されている。第1のリレー回路21及び第2のリレー回路22は、ECU23から制御されない場合にオープン状態となるノーマルオープン型のリレー回路である。電源24の電圧は、特に限定されないが、例えば12Vである。以下の説明では、説明を簡略化するため、電源24の電圧は12Vとする。
スタータ10は、第1のソレノイド11Aと、第1のソレノイド11Bと、第1のプランジャ13と、第2のプランジャ14と、レバースイッチ15と、コンタクトプレート16と、第1の端子17A、第2の端子17Bと、モータ18と、ピニオンギア19とを備えている。
モータ18は、車両の走行などに用いられる回転力を発生させる。モータ18には、リングギア31側へスライド移動可能な回転軸181が設けられている。ピニオンギア19は、回転軸181の先端に設けられている。ピニオンギア19は、回転軸181がリングギア31側へスライド移動するとリングギア31と噛合する。第1の端子17A及び第2の端子17Bは、導電性材料からなり、予め定めた間隙を有して電気的に絶縁されている。コンタクトプレート16も導電性材料からなり、第1の端子17A及び第2の端子17Bと接触した場合に、第1の端子17Aと第2の端子17Bとを電気的に導通させる。また、第1の端子17Aは、配線L1を介してモータ18にモータ駆動用電圧を供給する外部電源+Bと接続している。また、第2の端子17Bは、配線L2を介してモータ18と接続している。以上の構成により、第1の端子17A、第2の端子17B、及びコンタクトプレート16は、モータ18へのモータ駆動用電圧の供給の有無を切り替えるスイッチJを形成している。
第1のソレノイド11A、第1のソレノイド11B、及び第2のソレノイド12は、導線を円筒状に均一に巻いたコイルであり、導線に電流を流すことによってコイル内に磁界をつくることができる。ここで、第1のソレノイド11Bの導線の巻き方向は、第1のソレノイド11Aに電流が流れた際の後述する第1のプランジャ13に生じる電磁力の方向と、第1のソレノイド11Bに電流が流れた際の第1のプランジャ13に生じる電磁力の方向とを一致させることができる巻き方向としている。
各ソレノイドの接続関係を説明する。第1のソレノイド11Aの一方端部は、第1のソレノイド11Bの一方端部と接続点C1で接続している。接続点C1は、配線L3を介して第1のリレー回路21と接続している。第1のソレノイド11Aの他方端部は、配線L4を介して第2の端子17Bと接続している。第1のソレノイド11Bの他方端部は接地されている。第2のソレノイド12の一方端部は、配線L5を介して接続点C1と接続している。つまり、第2のソレノイド12は、第1のリレー回路21と接続している。また、第2のソレノイド12の他方端部は、配線L6を介して第2のリレー回路22と接続している。さらに、第2のソレノイド12の他方端部は、第2の端子17Bとモータ18とを接続する配線L2の途中の接続点C2に配線L7を介して接続している。このように、本実施の形態に係るスタータ10は、第2のソレノイド12が第1のリレー回路21と第2のリレー回路22の両方に接続している点が、図3で示した従来のスタータ100とは異なる。
第1のプランジャ13は、第1のソレノイド11A及び第1のソレノイド11Bのコイルの内側に挿入される可動型の鉄芯である。第2のプランジャ14は、第2のソレノイド12のコイルの内側に挿入される可動型の鉄芯である。各ソレノイドのコイルに電圧が印加され電流が流れるとコイルが励磁されて、各ソレノイド内側のプランジャに対してコイルの延伸方向の電磁力を与えることができる。具体的に、第1のプランジャ13は、第1のソレノイド11A及び第1のソレノイド11Bに電流が流れると、図1における左方向の電磁力が生じる。一方、第2のプランジャ14は、第2のソレノイド12に電流が流れると、図1における右方向の電磁力が生じる。
第1のプランジャ13の一方端部には、レバースイッチ15の一方腕が可動自在に連結されている。レバースイッチ15は、中央部に回動軸を有したシーソー型のレバースイッチである。このレバースイッチ15の他方腕は、モータ18の回転軸181の外側カバー(図示省略)に可動自在に連結されている。この構造により、第1のプランジャ13に生じる電磁力に伴うレバースイッチ15の一方腕の動きに応じてピニオンギア19を移動させ、ピニオンギア19とリングギア31との噛合状態を切り替える。なお、図1に示したレバースイッチ15は一例であってこれに限られるものではなく、第1のプランジャ13に生じる電磁力に伴ってピニオンギア19とリングギア31との噛合状態を切り替えることができる機構であれば、他の機構を採用しても構わない。
また、第1のプランジャ13の他方端部は、コンタクトプレート16の所定箇所に可動自在に連結されている。また、第2のプランジャ14の一方端部は、コンタクトプレート16の一方端部に可動自在に連結されている。つまり、コンタクトプレート16は、第1のプランジャ13及び第2のプランジャ14の両方に連結されており、第1のプランジャ13及び第2のプランジャ14に生じる電磁力に応じて、第1の端子17A及び第2の端子17Bと接触するか否かが切り替わる。そして、第1のプランジャ13及び第2のプランジャ14に生じる電磁力に応じて、コンタクトプレート16が第1の端子17A及び第2の端子17Bと接触した際に、スイッチJが閉成してモータ18にモータ駆動用電圧が供給される。なお、図1に示した第1のプランジャ13、第2のプランジャ14、及びコンタクトプレート16の連結構造は一例であってこれに限られるものではなく、第1のプランジャ13及び第2のプランジャ14に生じる電磁力に応じてスイッチJの開閉を切り替えることができる構造であれば、他の構造を採用しても構わない。
[スタータの動作]
次に、図2A、図2B、及び図2Cを参照して、本実施の形態に係るスタータ10の動作を説明する。図2A、図2B、及び図2Cは、それぞれ本実施の形態に係るスタータ10が行う動作を段階的に説明する図である。なお、第1のリレー回路21と第2のリレー回路22とが共にオープン状態にある場合は、図1で示すように、ピニオンギア19とリングギア31とが噛み合っておらず、モータ18へモータ駆動用電圧の供給はなされていない。
<図2Aの状態(a)>
スタータ10の動作開始が指示されると、ECU23から第1のリレー回路21に対して動作信号S1が出力され、第1のリレー回路21がクローズ状態となる。これにより、電源24から配線L3を介して、第1のソレノイド11A及び第1のソレノイド11Bに第1の信号電圧V1が供給される。そして、第1のソレノイド11A及び第1のソレノイド11Bに電流が流れる。また、電源24から配線L5を介して、第2のソレノイド12に第1の信号電圧V1が供給される。そして、第2のソレノイド12に電流が流れる。電流が流れた第1のソレノイド11A及び第1のソレノイド11Bは、矢印Pで示すコンタクトプレート16側方向の電磁力を第1のプランジャ13に発生させる。この電磁力により、第1のプランジャ13がコンタクトプレート16側に押し出される。また、電流が流れた第2のソレノイド12は、矢印Qで示すコンタクトプレート16側方向とは逆方向の電磁力を第2のプランジャ14に発生させる。この電磁力により、第2のプランジャ14がコンタクトプレート16側とは逆側に押し出される。
<図2Bの状態(b)>
第1のプランジャ13がコンタクトプレート16側に押し出されることに伴って、第1のプランジャ13に可動自在に連結されたレバースイッチ15の他方腕が矢印Rで示す方向に動く。これにより、レバースイッチ15の他方腕が連結しているモータ18の回転軸181が、リングギア31側へスライド移動し、ピニオンギア19とリングギア31とが噛み合った状態になる。また、第1のプランジャ13がコンタクトプレート16側に押し出されることに伴って、コンタクトプレート16は、矢印Sで示す第1の端子17A方向に動く。一方、第2のプランジャ14がコンタクトプレート16側とは逆側に押し出されることに伴って、コンタクトプレート16が、矢印Tで示す方向に動いて第2の端子17Bから離間する。このため、スイッチJは開成したままとなる。
<図2Bの状態(c)>
ピニオンギア19とリングギア31とが噛み合った後に、ECU23から第2のリレー回路22に対して動作信号S2が出力され、第2のリレー回路22がクローズ状態となる。ここで、第1のリレー回路21もクローズ状態のため、第2のソレノイド12の一方端部には、図2Bの下図に示すように、配線L5を介して第1の信号電圧V1の12Vが印加されている。そして、第2のリレー回路22がクローズ状態のため、第2のソレノイド12の他方端部には、配線L6を介して電源24から第2の信号電圧V2の12Vが印加される。第2のソレノイド12の両端部に印加される電圧が等しくなるため、第2のソレノイド12には電流が流れない。このため、コンタクトプレート16を第2の端子17Bから離間していた電磁力が、第2のプランジャ14から消失する。一方、第1のソレノイド11A及び第1のソレノイド11Bには電流が流れているため、第1のプランジャ13には、矢印Pで示すコンタクトプレート16側方向の電磁力が生じている。このため、第1のプランジャ13がコンタクトプレート16側へ押し出される。
<図2Cの状態(d)>
第1のプランジャ13がコンタクトプレート16側に押し出されることに伴って、第1のプランジャ13に可動自在に連結されたコンタクトプレート16が矢印Uで示す方向に動く。これにより、コンタクトプレート16が、第1の端子17A及び第2の端子17Bに接触して、スイッチJが閉成する。そして、外部電源+Bから配線L1及びL2を介してモータ18にモータ駆動用電圧が供給され、モータ18が回転を始める。モータ18の回転力は、回転軸181に設けられたピニオンギア19に伝わり、さらにピニオンギア19に噛み合ったリングギア31に伝えられる。
[実施の形態の効果]
本実施の形態は、第1のソレノイド11A及び11Bと第2のソレノイド12とを備えたマルチコンタクトスタータである。本実施の形態では、第2のソレノイド12が、第1のリレー回路21と第2のリレー回路22の両方に接続している。このため、本実施の形態では、ノーマルオープン型の第1のリレー回路21のみがクローズ状態になると、ピニオンギア19とリングギア31とが噛み合うと共に、第2のソレノイド12に電圧が供給されるため、モータ18へのモータ駆動用電圧の供給が抑止される。さらに、ノーマルオープン型の第2のリレー回路22がクローズ状態になると、第2のソレノイド12の両端部が同電位となり、モータ18へモータ駆動用電圧が供給される。このように、本発明では、スタータ10に電力を供給する2つのリレー回路が共にノーマルオープン型のリレー回路であり、一方のリレー回路のみをクローズ状態にした際にピニオンギア19をリングギア31と噛み合わせて、さらに他方のリレー回路をクローズ状態にした際にモータ18が駆動される仕様の車両に適合した動作を行うため、この車両に対して車両の装備等を変更することなしに容易に利用することができる。
本発明は、車両に搭載されるスタータなどに適用可能である。
10、100 スタータ
11A、11B、101 第1のソレノイド
12、102 第2のソレノイド
13 第1のプランジャ
14 第2のプランジャ
15 レバースイッチ
16 コンタクトプレート
17A、17B 端子
18、108 モータ
19、109 ピニオンギア
21 第1のリレー回路
22 第2のリレー回路

Claims (1)

  1. 車両に備えられたノーマルオープン型の第1のリレー回路を通じて供給される第1の信号電圧と、ノーマルオープン型の第2のリレー回路を通じて供給され、前記第1の信号電圧と等しい電圧値の第2の信号電圧と、モータ駆動用電圧とにより動作するスタータであって、
    モータと、
    前記モータによって回転し、リングギアと噛合可能なピニオンギアと、
    前記モータ駆動用電圧を供給する外部電源側の第1の端子と前記モータ側の第2の端子とコンタクトプレートとを有し、前記第1の端子及び前記第2の端子と前記コンタクトプレートとの離合状態に応じて、前記モータへの前記モータ駆動用電圧の供給の有無を切り替えるスイッチと、
    一方端部が前記第1のリレー回路に接続する第1のソレノイドと、
    一方端部が前記第1のリレー回路に接続し、他方端部が前記第2のリレー回路に接続する第2のソレノイドとを備え、
    前記第1のリレー回路のみがクローズ状態である場合、前記第1の信号電圧によって、
    前記第1のソレノイドが前記ピニオンギアをリングギアと噛み合う方向に駆動し、
    前記第1のソレノイドが前記コンタクトプレートを前記第1の端子及び前記第2の端子の方向に駆動する一方で、前記第2のソレノイドが前記コンタクトプレートから前記第1の端子及び前記第2の端子の少なくとも一方が離間した状態に駆動し、前記モータへの前記モータ駆動用電圧の供給が抑止され、
    前記第2のリレー回路がさらにクローズ状態になった場合、
    前記第2のソレノイドが、その両端部を同電位とし、前記コンタクトプレートから前記第1の端子及び前記第2の端子の少なくとも一方が離間した状態に駆動することを停止し、
    前記コンタクトプレートが前記第1の端子及び前記第2の端子に接触し、前記モータに前記モータ駆動用電圧が供給される、スタータ。
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