JP2017095942A - 方立 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】躯体5に屋内側端板14Aを介して固定された固定方立部材11と、無目3に連結されていて無目軸方向Pに移動可能に保持された可動方立部材12と、を対向させて設けた方立2であって、可動方立部材12における方立内側を向く内面から無目軸方向Pで固定方立部材11側に向けて延びる第2連結フランジ23Bを備え、屋内側端板14A及び第2連結フランジ23Bは、躯体5に対して第2締結ボルト7Bによって共締めされた構成の方立を提供する。
【選択図】図3
Description
(1)各々の方立外面にL形状のブラケットを固定し、ブラケットの一部をボルトによって躯体に固定された固定金具に緊結する構造。
(2)割方立の右部材および左部材同士をねじ等の締結により一体化させ、片側の方立のみでボルトを介して固定金具に緊結する構造。
(3)右部材および左部材同士をねじ等で締結しない構造であって、ユニットの自重を支持する機能を兼ねたジョイントスリーブを併用し、一方の方立本体と、他方の方立本体の外面に装着したブラケットと、を固定金具に対して1本のボルトで共締めする構造。
さらに、上記(3)の構造に場合には、方立に設けるブラケットの部材数を例えば上記(1)の構造に比べて半減させることができるが、依然、ブラケットの一部が外部に露出することから、外観の意匠を損なうという課題があり、その点で改善の余地があった。
そして、方立と躯体の接続される屋内側端板が共締めされる連結フランジによって補強され、剛性を高めた構造となる。そのため、各方立(固定方立部材及び可動方立部材)が受ける風荷重を、剛性の高い共締め部分を介して躯体に伝達できることから、方立の耐風圧を高めることができる。
さらに、本発明では、連結フランジが方立に内装され、方立の外側に露出しないように隠すことができ外観上の見映えをよくすることができ、かつ従来の外付けブラケットを省略することが可能となる。
また、1種類のジョイントスリーブを固定方立部材及び可動方立部材で共有できるので、1種類の型材でジョイントスリーブを製造することができる。
図1に示すカーテンウォール1の例では、枠ユニット1Aにおいて縦方向(上下方向)に隣接する2本の無目3のうち上側の無目3よりやや上側の位置に屋内の床面が例えば2FL(2階床面)、3FL(3階床面)、4FL(4階床面)として設置されている。なお、最下階に位置する枠ユニット1Aは、地上階GLに設置される。
図3において、方立2は間隙kを開けて対向して配設された固定方立部材11と可動方立部材12とで構成されている。可動方立部材12は、固定方立部材11に対して無目3の長手方向(以下、無目軸方向Pという)に所定の範囲で移動可能とされている。
なお、前述の無目軸方向Pにおいて、固定方立部材11と可動方立部材12とが近接する方向(方立内側を向く方向)を内側といい、離反する方向を外側という。また、上方から見た平面視において、無目軸方向Pに直交する方向を奥行方向Dとして以下統一して用いる。
屋内側端板14Aには、第2締結ボルト7Bの軸7bを挿通させる中央孔14bが形成されている。第2締結ボルト7Bは屋外側の頭部7aから軸7bを屋内側端板14Aの中央孔14bと固定金具6の起立部6bの孔を通して突出させ、ナット7Dによって締結固定している。これによって、方立2の固定方立部材11は、固定金具6を介して躯体5に固定されている。
しかも、固定方立部材11のL字型部13の張出しリブ13B側の固定基部13Aには、可動方立部材12と反対側に無目3が連結されている。
T字型部15は、方立2の屋外側を覆う先端板15Aと、この先端板15Aに直交するとともに固定基部13Aに対して間隙kをあけて略平行に配設された可動基部15Bと、で略T字状に形成されている。
また、可動方立枠部16には、屋外側においてT字型部15の可動基部15Bの屋内側端部15dよりも無目軸方向Pで内側に延びる中間当接片16Cが設けられている。
また、先端板15Aには、凹部15aの可動基部15B側においてL字形状の第2係止部15bが設けられている。第2係止部15bの先端は、無目軸方向Pの内側(可動基部15B側)に向けて突出している。
しかも、可動方立部材12の可動基部15Bの屋外側には、固定方立部材11と反対側(図3において紙面右側)に無目3が連結されている。
第1支持壁24Aの方立内側を向く内面24aには、奥行方向Dに互いに間隔をあけた一対の位置決めリブ24b、24bが形成されている。第1連結フランジ23Aは、可動方立部材12の中間当接片16Cに屋内側から当接するように配設されている。
自重受け片31、32は、断面コ字形状に形成されていて、それぞれ上下方向の中間部に当接面31a、32aを上下方向に向けた段部が形成されている。固定側ジョイントスリーブ21には上向き当接面31aを備えた自重受け片31が装着され、可動側ジョイントスリーブ22には下向き当接面32aを備えた自重受け片32が装着されている。自重受け片31、32は、それぞれの当接面31a、32a同士が上下に当接して設けられる。つまり、可動方立部材12に装着された可動側ジョイントスリーブ22の自重受け片32が、固定方立部材11に装着された固定側ジョイントスリーブ21の自重受け片31に上方から載置されるように構成されている。そのため、可動方立部材12側の自重受け片32の荷重が自重受け片31で受けもつ構造であり、すなわち横方向に連結されるカーテンウォール1は、全体の荷重を分散できるようになっている。
先ず、カーテンウォール1の組立に際し、図1に示すように、先に組み立てたカーテンウォール1に対して、各フロアの床面を基準として各2つの方立2と無目3を予め組み立ててなる各種形状の枠ユニット1A、1A、…を順次組み立てて方立2を躯体5に固定する。
これに対して、枠ユニット1Aとして、可動方立部材12と固定方立部材11がその上下位置で無目3によって連結された構成のものが搬送されて取り付けられる。
そして、固定方立部材11の屋内側端板14Aに可動方立部材12がその屋内側係止片16Aに設けたパッキンを介して当接し、T字型部15の先端板15Aに設けたパッキン17に固定方立部材11の張出しリブ13Bが当接する。これによって、固定方立部材11と可動方立部材12とが間隙kを開けて気密・液密に対向する方立2を形成する。
このような作業を順次繰り返すことで、枠ユニット1A等を順次接続してカーテンウォール1を外壁として組み立てる。
その後、一対の方立2と無目3で仕切られた枠体に呑込み部18を介してガラスパネル9を装着する。ガラスパネル9の荷重も可動方立部材12及び無目3の荷重と共に可動側ジョイントスリーブ22を介して固定方立部材11に保持される。
本実施の形態の方立2では、図3に示すように、屋内側端板14A及び第2連結フランジ23Bを共締めすることによって、固定方立部材11及び可動方立部材12をそれぞれ第2締結ボルト7Bで躯体に固定することができる。つまり、可動方立部材12が固定方立部材11に対して第2締結ボルト7Bによって無目軸方向Pに移動可能な状態で固定されるので、方立2を含むカーテンウォール1の層間変位の追従性が得られ、可動方立部材12に連結した無目3が気温などの熱の影響で伸長または収縮しても変形することがなく、可動方立部材12の移動によって吸収することができる。
さらに具体的には、本実施の形態による方立2において、カーテンウォール1が高温にさらされて無目3が熱膨張した場合、各無目3の一方は固定金具6を介して躯体5に固定された固定方立部材11に連結固定されているが、他方は可動方立部材12に連結されているため熱膨張で伸長する。すると、各方立2の可動方立部材12が固定方立部材11側に微小量移動し、可動側ジョイントスリーブ22の第2連結フランジ23Bが屋内側端板14Aに沿って重なる方向に移動することができる。
また、1種類のジョイントスリーブを固定方立部材11及び可動方立部材12で共有できるので、1種類の型材でジョイントスリーブを製造することができる。
1A 枠ユニット
2 方立
3 無目
5 躯体
6 固定金具
7B 第2締結ボルト
11 固定方立部材
12 可動方立部材
13 L字型部
13A 固定基部
13B 張出しリブ
13C 開き防止リブ
14 固定方立枠部
14A 屋内側端板
14B 固定側壁
15 T字型部
15A 先端板
15B 可動基部
16 可動方立枠部
16A 屋内側係止片
16B 可動側壁
17 パッキン
21 固定側ジョイントスリーブ
22 可動側ジョイントスリーブ
23 連結フランジ
23A 第1連結フランジ
23B 第2連結フランジ
24 支持壁
31、32 自重受け片
31a 上向き当接面
32a 下向き当接面
k 間隙
P 無目軸方向(無目の長手方向)
Claims (5)
- 躯体に屋内側端板を介して固定された固定方立部材と、無目に連結されていて該無目の長手方向に移動可能に保持された可動方立部材と、を対向させて設けた方立であって、
前記可動方立部材における方立内側を向く内面から前記長手方向で前記固定方立部材側に向けて延びる連結フランジを備え、
前記屋内側端板及び前記連結フランジは、前記躯体に対して締結ボルトによって共締めされていることを特徴とする方立。 - 前記連結フランジと、前記可動方立部材に固定される支持壁と、を有する可動側ジョイントスリーブが設けられ、
前記可動側ジョイントスリーブは、前記可動方立部材に着脱自在に配設されている請求項1に記載の方立。 - 前記可動側ジョイントスリーブと同形状の固定側ジョイントスリーブが設けられ、
前記固定側ジョイントスリーブは、前記固定方立部材に着脱自在に配設された請求項2に記載の方立。 - 前記可動側ジョイントスリーブ及び前記固定側ジョイントスリーブには、それぞれ方立内側に向けて突出する自重受け片が設けられ、
前記可動側ジョイントスリーブの前記自重受け片が、前記固定側ジョイントスリーブの前記自重受け片に上方から当接されている請求項3に記載の方立。 - 前記可動側ジョイントスリーブ及び前記固定側ジョイントスリーブは、前記固定方立部材及び前記可動方立部材よりも上方に突出した状態で配設されている請求項3又は4に記載の方立。
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