JP2017093625A - 気管チューブ - Google Patents
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Abstract
【課題】安全性を向上可能な気管チューブを提供する。【解決手段】チューブ本体2と、チューブ本体の径方向に収縮及び拡張可能な胴部16、並びに胴部のチューブ本体の中心軸線方向における両側それぞれで連続し、チューブ本体の外壁に固定される先端側接続部14a及び基端側接続部14b、を有するカフ3と、を備え、中心軸線O1を含む断面において、胴部と先端側接続部とが連続する位置と胴部と基端側接続部とが連続する位置との間の中心軸線方向における長さL1は、胴部の中心軸線方向における最大長さL2よりも短い。【選択図】図4
Description
本発明は、気管チューブに関する。
従来、自発呼吸が困難な患者に対し、体外と気管内とを直接つなぎ、呼吸を行い易くする気管チューブとして気管切開チューブが知られている。気管切開チューブには、チューブ本体の外周面上に、収縮及び拡張可能なカフが取り付けられている。カフを収縮させた状態で気管切開チューブを患者の気管内に挿入した後、カフを拡張することにより、カフと気管内壁とが接触し、気管切開チューブが気管内に留置される(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
ところで、患者の気管内でカフを拡張させて気管チューブを使用すると、気管上流側(顎側)に痰、唾液、血液及び誤嚥物などの異物が貯留する。貯留した異物は、例えば気管チューブに設けられたルーメンから吸引することにより除去することができる。しかしながら、カフを気管内で拡張させた際にカフの外面にしわができ、カフの外面と患者の気管内壁との間に、しわによる隙間が生じる場合がある。しわによる隙間が生じると、異物がこの隙間から気管下流側に流れて肺に流入する可能性が生じる。こうして肺に流入した異物によって、患者が肺炎を発症するリスクが高まる。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、安全性を向上可能な気管チューブを提供することである。
本発明の第1の態様としての気管チューブは、チューブ本体と、前記チューブ本体の径方向に収縮及び拡張可能な胴部、並びに前記胴部の前記チューブ本体の中心軸線方向における両側それぞれで連続し、前記チューブ本体の外壁に固定される先端側接続部及び基端側接続部、を有するカフと、を備え、前記中心軸線を含む断面において、前記胴部と前記先端側接続部とが連続する位置と前記胴部と前記基端側接続部とが連続する位置との間の前記中心軸線方向における長さは、前記胴部の前記中心軸線方向における最大長さよりも短いものである。
本発明の1つの実施形態として、前記胴部は、拡張する際に、前記胴部と前記先端側接続部とが連続する位置よりも前記中心軸線方向の前記チューブ本体の先端側に張り出し、かつ、前記胴部と前記基端側接続部とが連続する位置よりも前記中心軸線方向の前記チューブ本体の基端側に張り出すものであることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記先端側接続部及び前記基端側接続部それぞれは、前記中心軸線方向において前記胴部側に折り込まれた状態で、又は、前記中心軸線方向において前記胴部よりも外側に延在した状態で、前記チューブ本体の外壁に固定されている。
本発明の1つの実施形態として、前記先端側接続部及び前記基端側接続部の少なくとも一方は、前記中心軸線方向において前記胴部側に折り込まれた状態で、前記チューブ本体の外壁に固定されている。
本発明の1つの実施形態として、前記先端側接続部及び前記基端側接続部は、前記中心軸線方向において前記胴部側に折り込まれた状態で、前記チューブ本体の外壁に固定されている。
本発明の1つの実施形態として、前記胴部が気管内で拡張した状態において前記気管の気管内壁を被覆する被覆領域が、前記気管内壁と接触する接触部と、前記気管内壁と接触しないしわ部と、を有し、前記しわ部は、前記胴部の周方向に延在するしわを有するものである。
本発明の1つの実施形態として、前記接触部は、前記胴部の周方向に亘って切れ目なく前記気管内壁と接触する密閉部を有する。
本発明の1つの実施形態として、前記胴部は、拡張した状態において、所定の軸について回転対称であり、前記所定の軸の一端側から他端側に向かって該所定の軸を中心として径が広がったテーパ部分を有する。
本発明によれば、安全性を向上可能な気管チューブを提供できる。
以下、本発明に係る気管チューブの一実施形態について、図を参照して説明する。各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
図1は、本発明の一実施形態に係る気管チューブを気管内に留置した状態を示す図である。また、図2は、図1に示す気管チューブ1におけるチューブ本体2を単体で示す斜視図である。また、図3及び図4は、図1に示す気管チューブ1が備えるカフ3の概略を示す側面図及び断面図である。また、図5は、図3及び図4に示すカフ3の拡張途中の状態を示す断面図である。
図1に示すように、気管チューブ1は、チューブ本体2と、このチューブ本体2の外周面上に取り付けられた収縮及び拡張可能なカフ3と、チューブ本体2の一方の端部に装着されたフランジ部材4と、を備える。
チューブ本体2は、チューブ本体2の外周面の中心軸線O1の延在方向(以下、単に「中心軸線方向A」と記載する。)において先端5から基端6まで貫通する中空部7を区画しており、気管チューブ1が外方から気管内に挿入されて留置されている状態では、この中空部7により気道が確保される。なお、チューブ本体2の先端5とは、チューブ本体2の遠位端であり、気管チューブ1が気管内に留置されている状態において、気管分岐部側に位置する一端である。また、基端6とは、チューブ本体2の近位端であり、気管チューブ1が気管内に留置されている状態において顎側に位置する他端である。
チューブ本体2は、先端5を含む先端部8と、中心軸線方向Aにおいて先端部8の基端6側で連続し、外周面上にカフ3が取り付けられるカフ装着部9と、このカフ装着部9の基端6側で連続する湾曲部10と、この湾曲部10の基端6側で連続し、基端6を含む基端部11と、を備える。換言すれば、チューブ本体2の先端部8は、カフ装着部9及び湾曲部10を介して、基端部11と繋がっている。なお、フランジ部材4は、基端部11に装着される。
チューブ本体2の外周面とチューブ本体2の中空部7を区画する内周面との間であるチューブ本体2の壁内には、中心軸線O1に沿って延在する2つの中空部が区画されている。具体的には、チューブ本体2は、壁内に形成され、基端面に区画された第1基端開口12a及び第2基端開口13aから中心軸線O1に沿って延在する第1ルーメン及び第2ルーメンを備える。なお、壁内に区画された小径の第1ルーメン及び第2ルーメンも中空部であるが、説明の便宜上、気道を確保するための大径の中空部7と区別するため、ここでは「ルーメン」と称する。
第1ルーメンは、基端面の第1基端開口12aから、カフ3及びカフ装着部9よりも基端部11側の所定の位置まで延在しており、その所定の位置に形成されたチューブ本体2の外周面まで貫通する吸引口部12bを通じてチューブ本体2の外方と連通している。なお、本実施形態の吸引口部12bは吸引口であり、カフ3及びカフ装着部9よりも基端部11側の位置として、湾曲部10に形成されている。第1ルーメンは、気管内に留置されている状態のカフ3よりも気管上流側(顎側)に貯留する痰、唾液、血液及び誤嚥物などの異物Xを吸引して除去する。
第2ルーメンは、基端面の第2基端開口13aから、カフ3及びカフ装着部9の位置まで延在しており、その位置に形成されたチューブ本体2の外周面まで貫通する流路13bを通じて外方と連通している。従って、例えばシリンジ等を用いて、第2ルーメンの第2基端開口13aから流路13bを通じて、カフ装着部9の外周面とカフ3の内面とで区画される空間(環状空間)内へ空気等の流体を供給することにより、カフ3を、この供給された流体により拡張させることができる。また、拡張した状態のカフ3に対しては、環状空間から、第2ルーメンの流路13b及び第2基端開口13aを通じて流体を吸引すれば、カフ3を収縮させることができる。このように、第2ルーメンは、カフ3を収縮及び拡張させるために用いられるルーメンであり、以下、「カフ用ルーメン」と称する。
チューブ本体2の構成材料としては、例えば、シリコーン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)等の各種樹脂を用いることができる。その中でも、成形が容易であるという点で、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリエステル、ポリ−(4−メチルペンテン−1)等の樹脂を用いることが好ましい。
フランジ部材4は、図1に示すようにチューブ本体2の基端部11(図2等参照)に装着されており、チューブ本体2を体外から気管内に挿入して気管チューブ1を留置した際に、皮膚に当接することで、先端部8を気管内の適切な位置に固定する。フランジ部材4には、チューブ本体2の基端部11が内挿される。フランジ部材4は、チューブ本体2と嵌合することでチューブ本体2に対して装着される円筒状の筒部17と、この筒部17の外壁から径方向外側に向かって突出し、気管チューブ1を留置した状態で皮膚に当接する板状のフランジ部18と、を備える。
第1ルーメンは、筒部17に形成された対応する連通孔を通じて、気管チューブ1の基端側で気管チューブ1の外方と連通している。誤嚥物等の異物Xの吸引は、体外に露出している筒部17の連通孔に一端が嵌合した吸引用チューブ19の他端に、シリンジまたは吸引ポンプ等を接続して吸引することにより行う。
また、カフ用ルーメンは、筒部17に形成された対応する連通孔を通じて、気管チューブ1の基端側で気管チューブ1の外方と連通している。従って、体外に露出している筒部17の連通孔に一端が嵌合したカフ用チューブの他端に、シリンジ等を接続すれば、体外にあるシリンジ等の操作により、カフ3の環状空間への流体の供給や吸引を行うことができ、それによりカフ3の拡張及び収縮を操作することができる。
フランジ部材4は、例えば、チューブ本体2と同様の材料で形成することができる。
カフ3は、チューブ本体2のカフ装着部9の外周面上に取り付けられており、上述したチューブ本体2のカフ用ルーメンを通じて、カフ装着部9の外周面とカフ3の内面とで区画される環状空間に供給される流体の圧力により、拡張させることができる。従って、気管チューブ1を外方から気管内へと挿入し、所定の位置で気管チューブ1を留置しようとする際に、チューブ本体2のカフ用ルーメンを通じて環状空間に流体を供給し、カフ3を拡張させる。これにより、拡張したカフ3の外面が気管内壁と密着し、カフ3の外面と気管内壁との摩擦力等によって、カフ3が気管内周壁面に挟持されると共に、カフ3がチューブ本体2の周囲で気管を閉塞する。そのため、気管内でのカフ3の位置が固定され、気管チューブ1を上述した所定の位置で留置させることができる。
また、気管チューブ1を気管内から外方へ抜去する際や、気管チューブ1の留置する位置を調整する際などは、カフ用ルーメンを用いて環状空間の流体を吸引し、カフ3を収縮させる。これにより、気管チューブ1のチューブ本体2を気管内で気管に沿って移動させることができる。
カフ3は、中心軸線方向Aにおける基端6側の端縁部(後述する基端側接続部14bに対応)及び先端5側の端縁部(後述する先端側接続部14aに対応)それぞれが、チューブ本体2の周方向B(図2参照)の全域において、カフ装着部9の外周面上に溶着や高周波融着等により接合されている。これにより、カフ3の内面とカフ装着部9の外周面とにより上述した環状空間が形成される。
以下、カフ3について、図3〜図5を参照しながらさらに詳細に説明する。図3〜図5では、カフ3と、カフ3が取り付けられたチューブ本体2におけるカフ3の近傍の一部のみを示しており、図3及び図4は、カフ3が一定の圧力(例えば16〜25mmHg)で拡張された状態を示している。つまり、カフ3を、気管に挿入することなく拡張すると、図3及び図4に示す状態となる。図5は、カフ3を収縮状態から図3及び図4に示す拡張状態に変形する間の拡張途中の状態を示している。なお、図4及び図5に示す中心軸線O1を含む断面では、ルーメンの記載は省略している。
カフ3は、チューブ本体2の径方向に収縮及び拡張可能な胴部16と、この胴部16の中心軸線方向Aにおける両側それぞれで連続し、チューブ本体2の外壁に固定される、チューブ本体2の先端5側の先端側接続部14a及びチューブ本体2の基端6側の基端側接続部14bと、を備えている。
胴部16の外形は、先端側接続部14aを上底側、基端側接続部14bを下底側、中心軸線O1を中心軸とする略円錐台形状となっている。すなわち、胴部16は、中心軸線O1について略回転対称であり、先端5側から基端6側に向かって中心軸線O1を中心として外面の径(外径)が広がったテーパ部60と、このテーパ部60の先端5側に連続し、テーパ部60と先端側接続部14aとを連結する環状の先端側連結部15aと、テーパ部60の基端6側に連続し、テーパ部60と基端側接続部14bとを連結する環状の基端側連結部15bと、を備えている。
図3及び図4に示すように、テーパ部60は、基端6側から先端5側に向かって中心軸線O1に近づくように、中心軸線O1に対して傾斜している。より具体的には、図3及び図4に示すように、テーパ部60は、側面視及び断面視において、中心軸線O1に対して直線状に傾斜しており、図3及び図4に示すテーパ部60と中心軸線O1とがなす角(テーパ角)θは、12°である。
先端側接続部14a及び基端側接続部14bは、カフ3のうち、融着等によってチューブ本体2の外壁に固定される部分である。ここで、図3及び図4に示す先端側接続部14a及び基端側接続部14bそれぞれは、中心軸線方向Aにおいて胴部16よりも外側に延在した状態で、チューブ本体2の外壁に固定されている。具体的に、先端側接続部14aは、中心軸線方向Aにおいて胴部16よりも先端5側に延在した状態で、チューブ本体2の外壁に固定されており、基端側接続部14bは、中心軸線方向Aにおいて胴部16よりも基端6側に延在した状態で、チューブ本体2の外壁に固定されている。
上述したように、胴部16のテーパ部60と先端側接続部14aとは、胴部16の先端側連結部15aにより連結されている。また、胴部16のテーパ部60と基端側接続部14bとは、胴部16の基端側連結部15bにより連結されている。
ここで、図4に示すように、胴部16が拡張した状態での、中心軸線O1を含む断面において、胴部16と先端側接続部14aとが連続する位置と胴部16と基端側接続部14bとが連続する位置との間の中心軸線方向Aにおける長さL1は、胴部16の中心軸線方向Aにおける最大長さL2よりも短い。本実施形態では、基端側連結部15bを、基端側接続部14bと基端側連結部15bとの境界から中心軸線方向Aの基端側に向かって延在するように張り出させることにより、上述したL1及びL2の長さ関係を実現している。なお、図3及び図4に示すように、先端側連結部15aは、先端側接続部14aと先端側連結部15aとの境界から中心軸線方向Aの基端側に向かって延在しており、先端側に向かって張り出していない。
上述のように長さL2を長さL1より長い構成とすれば、図5に示すように、胴部16を収縮状態から拡張状態に変形させる際、拡張途中の胴部16に、中心軸線方向Aに波打つ弛みが形成され易い。換言すれば、胴部16を拡張する際、テーパ部60の外壁に、周方向Bに延在する溝部61が形成され易い。テーパ部60の外周面を、テーパ部60の外壁に溝部61が形成された状態で、気管内壁と当接させることにより、後述する被覆領域30(図8参照)に、溝部61を基とした周方向Bに延在するしわが形成され易くなる。被覆領域30にこのような周方向Bに延在するしわが形成されることにより、中心軸線方向Aにおいて被覆領域30を貫通する貫通しわが形成され難くなる。被覆領域30における周方向Bに延在するしわの詳細は後述する(図8参照)。
なお、図3〜図5に示すカフ3は、先端側接続部14a及び基端側接続部14bそれぞれを、中心軸線方向Aにおいて胴部16よりも外側に延在した状態で、チューブ本体2の外壁に固定しているが、上述したL1<L2の長さ関係が実現される構成、換言すれば、胴部の弛みによって、拡張途中の胴部にチューブ本体の周方向に延在する溝部が形成される構成であれば、この構成に限られるものではない。例えば、図6に示すように、先端側接続部及び基端側接続部の少なくとも一方を、中心軸線方向において胴部側に折り込んだ状態とすれば、より簡易な構成でL1<L2を実現することができる。
図6は、カフ3の変形例としてのカフ3´を示す断面図である。図6は、拡張状態にあるカフ3´を示しており、図6に示す断面は、図4と同様、中心軸線O1を含む断面である。図6に示すように、カフ3´の先端側接続部14a´は、中心軸線方向Aにおいて胴部16´の外側に延在した状態でチューブ本体2の外壁に固定され、カフ3´の基端側接続部14b´は、中心軸線方向Aにおいて胴部16´側に折り込まれた状態でチューブ本体2の外壁に固定されている。
先端側接続部14a´の構成は、上述したカフ3の先端側接続部14aと同様であるため、ここでは説明を省略する。基端側接続部14b´は、中心軸線方向Aにおける胴部16´の基端側に連続する端縁部を、胴部16´側、すなわち先端側に折り込んだ状態で、チューブ本体2の外壁に固定することにより形成されている。基端側接続部14b´をチューブ本体2の外壁に対してこのように固定すれば、カフ3´を構成する薄膜部材自体の弾力性能により、基端側連結部15b´は、基端側接続部14b´と基端側連結部15b´との境界から、中心軸線方向Aの基端側に向かって凸状に張り出し易い。そのため、中心軸線O1を含む断面(図6参照)において、胴部16´と先端側接続部14a´とが連続する位置と、胴部16´と基端側接続部14b´とが連続する位置と、の間の中心軸線方向Aにおける長さL1は、胴部16´の中心軸線方向Aにおける最大長さL2よりも短くなり易い。なお、先端側接続部及び基端側接続部の一方のみを胴部側に折り込む構成とする場合には、図6に示すように、基端側接続部14b´を胴部16´側に折り込む構成とすることが好ましい。このようにすれば、先端側接続部を胴部側に折り込む構成と比較して、中心軸線方向Aにおいて、吸引口部12bの位置を胴部16´により近づけ易くなり、吸引口部12bからの異物X(図1参照)の吸引効率をより向上させた構成が実現可能となる。
更に、胴部の拡張途中に、先端側連結部が、胴部と先端側接続部とが連続する位置よりもチューブ本体の中心軸線方向の先端側に張り出し、かつ、基端側連結部が、胴部と基端側接続部とが連続する位置よりもチューブ本体の中心軸線方向の基端側に張り出した状態で、L1<L2の長さ関係が成立する構成とすることが好ましい。このような構成とすれば、拡張途中の胴部のテーパ部に、より弛みが発生し易く、より溝部が形成され易くなる。このような構成が実現できるものであれば、先端側接続部及び基端側接続部の接続構成は特に限定されず、例えば図3〜図5に示す先端側接続部14a及び基端側接続部14bのように、中心軸線方向Aにおいて胴部16よりも外側に延在した状態で固定するものでもよい。但し、先端側接続部及び基端側接続部の両方を、胴部側に折り込んだ状態でチューブ本体の外壁に固定すれば、胴部の拡張途中において先端側連結部及び基端側連結部がチューブ本体の中心軸線方向の外側に向かって張り出す上述の状態を、より実現し易くすることができる。また、上述したように、基端側接続部が胴部側に折り返されて固定されていれば、チューブ本体の中心軸線方向において、カフよりも基端側の吸引口部の位置を胴部により近づけ易くなり、吸引口部からの異物X(図1参照)の吸引効率をより向上させた構成を実現することができる。
具体的には図7(a)及び(b)に示すような構成が一例として挙げられる。図7(a)は、本実施形態のカフ3の別の変形例であるカフ3´´を示すものであり、図7(b)は、本実施形態のカフ3の更に別の変形例であるカフ3´´´を示すものである。図7(a)、(b)はいずれも、カフ3´´及びカフ3´´´の拡張途中の状態を示す断面図である。カフ3´´は、胴部16´´の拡張途中に、先端側連結部15a´´が、胴部16´´と先端側接続部14a´´とが連続する位置よりも中心軸線方向Aの先端側に張り出し、かつ、基端側連結部15b´´が、胴部16´´と基端側接続部14b´´とが連続する位置よりも中心軸線方向Aの基端側に張り出した状態を、先端側接続部14a´´及び基端側接続部14b´´を、中心軸線方向Aにおいて胴部16´´よりも外側に延在した状態で固定する構成により実現しているものである。また、カフ3´´´は、胴部16´´´の拡張途中に、先端側連結部15a´´´が、胴部16´´´と先端側接続部14a´´´とが連続する位置よりも中心軸線方向Aの先端側に張り出し、かつ、基端側連結部15b´´´が、胴部16´´´と基端側接続部14b´´´とが連続する位置よりも中心軸線方向Aの基端側に張り出した状態を、先端側接続部14a´´´及び基端側接続部14b´´´を、中心軸線方向Aにおいて胴部16´´´側に折り込んだ状態で固定する構成により実現しているものである。図7(a)、(b)に示すように、カフ3´´及びカフ3´´´では、拡張途中において、テーパ部60´´及び60´´´の外壁に溝部61´´及び61´´´が形成され易い。
胴部16において、中心軸線O1に沿ったテーパ部60の長さDは適宜決定することができ、本実施形態では22〜26mmとしている。また、中心軸線O1に直交する面において胴部16の外面が形成する円の最大径(カフ径)は、例えば患者の気管の大きさに合わせて適宜決定することができ、本実施形態では26mmとしている。なお、この最大径は、カフ3を拡張した際に、カフ3の外面から患者の気管内壁に所定の適切な圧力がかかることにより、気管チューブ1が気管内に留置される程度の大きさであることが好ましい。
本実施形態におけるカフ3の外面を構成する膜の材質は、軟質ポリ塩化ビニルであり、0.34MPaのヤング率を有する。なお、カフ3の外面を構成する膜の材質は、例えば、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、シリコーン、またはこれらのうち任意の材料を混合した、可撓性を有する材料を用いてもよい。また、本実施形態におけるカフ3の外面を構成する膜は、厚さが0.06mmの膜厚を有する。
次に、本実施形態のカフ3を気管内で拡張した際の胴部16の状態について説明する。胴部16は、気管内で拡張した状態において気管の気管内壁を被覆する。以下、胴部16の外壁のうち、胴部16が気管内で拡張した状態において気管内壁を被覆する領域を「被覆領域」と記載する。なお、「カフを気管内で拡張した際」とは、気管内で、例えば16〜25mmHg程度の一定の圧力で拡張することを意味している。
図8は、カフ3を気管内で拡張した際の環状の被覆領域30を展開図のように模式的に示す図である。図8における左右方向が気管内壁の周方向(周方向Bと同じ方向)であり、図8における上下方向が気管の延在方向(中心軸線方向Aと同じ方向)である。図8に示すように、被覆領域30は、胴部16のうち気管内壁と接触する部分である接触部31と、気管内壁を被覆しているが接触していないしわ部32とを有する。
接触部31は、胴部16と気管内壁との間で密着した領域であるため、誤嚥物等の異物は、接触部31には流れ込まない。
しわ部32は、胴部16の外面が拡張しきらずに、胴部16の外面にしわができることによって形成される。従って、そのため、しわ部32は、胴部16と気管内壁との間に空間を有する。そのため、しわ部32には、誤嚥物等の異物が流れ込む可能性がある。
図8に示すように、接触部31は、被覆領域30の周方向B全体に亘って広がる。そして、接触部31が、胴部16の周方向Bに亘って切れ目なく気管内壁と接触する密閉部31aを有する場合には、カフ3の基端側(チューブ本体2の基端6側)から先端側(チューブ本体2の先端5側)に異物が流れ込まなくなる。図8では、胴部16の周方向Bに亘って切れ目なく気管内壁と接触する密閉部31aの一例を太線により示している。接触部31にこのような密閉部31aが形成されていると、異物が肺に流入する危険性が低減し、患者が肺炎を発症するリスクを低減することができる。このようにして、気管チューブ1の安全性を高めることができる。なお、被覆領域30の接触部31に形成される切れ目のない密閉部31aは、図8の太線で示した経路で特定されるものに限られず、接触部31において、周方向Bに連続した切れ目のない経路により特定されるものであればよい。すなわち、切れ目のない密閉部31aは、接触部31のうち周方向Bに亘って一筆書きが可能な箇所を意味する。
ここで、発明者は、胴部16を気管内で拡張した際に上述した密閉部31aが形成され易い構成について鋭意検討した結果、しわ部32のしわとして、周方向Bに延在するしわが形成されるように誘導すれば、上述した密閉部31aが形成され易くなることを発見し、被覆領域30において周方向Bに延在するしわが形成され易い本実施形態のカフ3の構成に想到したものである。
以下、図8を参照して、周方向Bに延在するしわの詳細について説明する。
図8に示す被覆領域30のしわ部32は、複数のしわで構成されており、中心軸線方向Aに沿って延在するしわ35(以下、「縦しわ35」と記載する。)と、周方向Bに沿って延在するしわ34(以下、「横しわ34」と記載する。)と、を有している。ここで、横しわ34は、縦しわ35を狭めるように、又は分断するように、縦しわ35に干渉し易く、縦しわ35は、横しわ34の影響により、中心軸線方向Aにおいて被覆領域30を貫通し難くなる。つまり、接触部31において上述した密閉部31aが形成され易くなる。
図8では、横しわ34による縦しわ35への干渉の一例を示している。図8の第1横しわ34aと、第1縦しわ35aとの関係に着目すると、第1横しわ34aは、第1縦しわ35aに交わるように延在し、第1縦しわ35aを周方向Bに押し曲げる又は第1縦しわ35aを狭めるように作用する。これにより、第1縦しわ35aは、第1横しわ34aから作用を受けた箇所の近傍で終端し易くなる。
また、図8の第2横しわ34bと、第2縦しわ35bとの関係に着目すると、第2横しわ34bにより、第2縦しわ35bは中心軸線方向Aに延在することが阻害されている。その結果、第2縦しわ35bは、被覆領域30内で終端し易くなる。
このように横しわ34は、縦しわ35が中心軸線方向Aに延在することを阻止するように作用する。そのため、縦しわ35が、中心軸線方向Aにおいて被覆領域30を貫通する貫通しわになり難くなり、その結果、接触部31に上述した密閉部31aが形成され易くなる。
ここで、本実施形態において「横しわ」とは、チューブ本体の中心軸線方向と直交する直交平面に沿うように延在するしわを意味し、直交平面に平行して延在するしわのみを意味するものではない。
また、接触部31に形成される切れ目のない密閉部31aは、幅が1mm未満となる部分を少なくとも有していることが好ましい。ここで、「幅が1mm未満」とは、しわ部32のしわ同士、又はしわ部32のしわと被覆領域30の基端側周縁33b若しくは先端側周縁33aとの間に形成された密閉部31aの最小幅が1mm未満であることを意味する。図8に示す例では、一筆書きの太線の接線方向に垂直な方向(法線方向)において、しわ部32のしわ同士、又はしわ部32のしわと被覆領域30の基端側周縁33b若しくは先端側周縁33aとの間に形成された密閉部31aの距離の最小幅が1mm未満になっていることを意味する。図8では、1mm未満となる部分がある密閉部31aを例示している。
密閉部31aの幅が1mm未満の箇所では、気管内壁と接触する面積も小さくなる。そのため、カフ3から圧力がかかる領域も小さくなり、気管内壁において炎症を起こす可能性が低減される。このようにして、気管チューブ1の安全性を高めることができる。
切れ目のない密閉部31aにおいて、幅が1mm未満の箇所を形成しやすくするためには、胴部16の膜厚が薄い方がよい。胴部16の膜厚が薄いほど、胴部16が変形しやすくなり、密閉部31aにおいて、より幅が狭い領域を形成しやすいためである。従って、上記実施形態では、膜厚が0.06mmの場合について説明したが、膜厚は0mmより大きく、0.15mm未満であることが好ましく、0mmより大きく、0.10mm以下であることがより好ましく、0mmより大きく、0.08mm以下であることが特に好ましい。
また、切れ目のない密閉部31aにおいて、幅が1mm未満の箇所を形成しやすくするためには、胴部16が軟らかい材質により構成されている方がよい。胴部の材質が軟らかいほど、胴部16が変形しやすくなり、密閉部31aにおいて、より幅が狭い領域を形成しやすいためである。従って、上記実施形態では、胴部16の膜が、0.34MPaのヤング率を有する材質により構成される場合について説明したが、胴部16の膜は、0.34MPa以下のヤング率を有する材質により構成されることが好ましい。
更に、テーパ部60と中心軸線O1とがなすテーパ角θ(図3参照)については、40°以下が好ましく、25°以下がより好ましく、10°〜12°とすることが特に好ましい。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。
例えば、上記実施形態では、カフ3の胴部16が、中心軸線方向Aの先端5側から基端6側に向かって外径が漸増するテーパ部60を有する場合について説明したが、胴部16の形状は、上述したカフ3の胴部16の形状に限られない。カフの胴部の形状は、上述のL1及びL2の長さ関係が成立するものである限り、任意の形状とすることができる。
図9は、気管チューブ1が備えるカフ3の形状の2つの変形例を示す図である。第1の変形例は、図9(a)に示すように、外径がチューブ本体の径よりも大きい略円柱形状を有するものであり、以下、この類型をタイヤ型と称する。タイヤ型のカフは、カフの胴部に、側面視においてチューブ本体に平行な直線部分を有する。第2の変形例は、図9(b)に示すように、外形が略球形状であり、以下、この類型を球面型と称する。球面型のカフは、カフの胴部が、側面視において曲面になっている。
カフの胴部の形状がタイヤ型及び球面型の場合にも、上述したL1及びL2の長さ関係が成立するものであれば、上述したテーパ部60を有する胴部16を例に説明した上記実施形態の気管チューブ1と同様の効果を得ることができる。
但し、上述したカフ3のように、中心軸線方向Aの一方から他方に向かって縮径するテーパ部60を有する構成とすれば、タイヤ型のようなテーパ形状を有しないカフと比較して、テーパ部60の外壁上に形成される複数のしわ同士が、中心軸線方向Aの一方から他方に向かうに従って互いに近づくように延在し易く、上述した横しわ34及び縦しわ35の干渉が発生し易くなる。
更に、上述したカフ3のように、拡張時にテーパ形状となる部分を、中心軸線方向Aの一方から他方に向かって縮径するテーパ部60のみとし、他方から一方に向かって縮径するテーパ部分を備えない構成とすれば、球面型のような一方から他方及び他方から一方へ縮径する2つのテーパ部分を有する構成と比較して、一方から他方に向かって縮径する1つのテーパ部60の中心軸線方向Aにおける長さを確保し易い。そのため、気管内での拡張時にテーパ部60の外壁上に形成された、中心軸線方向Aの一方から他方に向かうに従って互いに近づくように延在する複数のしわ同士を、互いに干渉し合う近接した距離まで近づけ易くなり、上述した横しわ34及び縦しわ35の干渉がより発生し易くなる。
また、上述したカフ3は、チューブ本体2の中心軸線O1に対して回転対称の構成であるが、中心軸線方向Aの一方から他方に向かうにつれてテーパ部の外面が中心軸線O1に近づくように縮径するように、所定の軸に対して回転対称であればよく、回転対称となる軸が中心軸線O1と一致するものに限られるものではない。
最後に、気管チューブ1のカフ3´の装着方法について説明する。図10は上述したカフ3´(図6参照)の装着方法の手順を示すフローチャートである。
図10に示すように、カフ3´の装着方法は、環状のカフ材を裏返す工程S1と、裏返したカフ材内にチューブ材を挿入し、裏返したカフ材をチューブ材に外嵌する工程S2と、環状のカフ材の一端側をチューブ材の外壁に固定する工程S3と、固定されたカフ材の一端側を起点として、カフ材の他端側を再び裏返す工程S4と、カフ材の他端側をチューブ材の外壁に固定する工程S5と、を含むものである。なお、チューブ材とは、完成したチューブ本体2又はチューブ本体2の基となるものを意味するものである。また、環状のカフ材とは、チューブ材に対して装着されることにより気管チューブ1のカフ3´を構成するものであり、カフ3´の基となるものを意味する。また、環状のカフ材は、胴部16´となる大径部と、この大径部の両側に連続する、大径部よりも径が小さい端縁部と、を備えている。以下、各工程について詳細に説明する。
工程S1では、大径部のうち胴部16´の内壁となる面が外部に露出すように、環状のカフ材を裏返す。但し、環状のカフ材にこのような裏表の区別が存在しない場合や、既に裏返されている場合には、工程S1は省略することができる。
工程S2では、裏返した環状のカフ材を、チューブ材の一端側(例えば、チューブ本体2の基端6となる一端側)から外嵌する。なお、裏返した環状のカフ材を、チューブ材の他端側(例えば、チューブ本体2の先端5となる一端側)から外嵌するようにしてもよい。
工程S3では、チューブ材に外嵌された環状のカフ材の一端側の端縁部である、基端側接続部14b´となる端縁部を、チューブ材の外壁に対して融着等によって固定する。なお、カフ材の一端側の端縁部がチューブ材の外壁に対して固定される際、カフ材の一端側の端縁部は、チューブ材の中心軸線方向(チューブ本体2の中心軸線方向Aと同じ方向)において大径部の外側に延在した状態になっている。また、チューブ材に固定される一端側の端縁部は基端側接続部14b´となる端縁部であるが、この一端側の端縁部がチューブ材の外壁に固定される際にカフ材は裏返された状態であるため、大径部よりもチューブ材の先端側、つまりチューブ本体2の先端5側となる方向に位置している。
工程S4では、固定されたカフ材の一端側の端縁部を起点として、カフ材の他端側を再び裏返す。つまり、大径部のうち胴部16´の外壁となる面が外部に露出すように裏返す。より具体的に、基端側接続部14b´を起点として、環状のカフ材の他端側の端縁部である、先端側接続部14a´となる端縁部と、胴部16´となる大径部とを裏返す。これにより、基端側接続部14b´は、チューブ材の中心軸線方向において、胴部16´となる大径部側に折り込まれた状態となる。一方で、先端側接続部14a´となる端縁部は、チューブ材の中心軸線方向において、胴部16´となる大径部の外側、具体的には大径部よりもチューブ材の先端側に延在した状態となる。
工程S5では、カフ材の他端側の端縁部である、先端側接続部14a´となる端縁部を、チューブ材の外壁に対して融着等によって固定する。これにより、カフ材のチューブ材に対する固定が完了する。
以上のようにして、チューブ材に対してカフ3´を装着することができる。なお、ここでは図10を参照してカフ3´の装着方法を説明したが、図3〜図5に示すカフ3の場合には、カフ3となる環状のカフ材を裏返すことなくチューブ材に外嵌し、環状のカフ材の一端側をチューブ材の外壁に固定する工程と、カフ材の他端側をチューブ材の外壁に固定する工程と、を実行すればよい。より具体的には、チューブ材に外嵌した環状のカフ材のうち、チューブ材の中心軸線方向において胴部16となる大径部の外側に延在する両方の端縁部を融着等によってチューブ材の外壁に固定し、先端側接続部14a及び基端側接続部14bを形成する。
本発明は、気管チューブに関する。
1:気管チューブ
2:チューブ本体
3、3´、3´´、3´´´:カフ
4:フランジ部材
5:チューブ本体の先端
6:チューブ本体の基端
7:中空部
8:チューブ本体の先端部
9:チューブ本体のカフ装着部
10:チューブ本体の湾曲部
11:チューブ本体の基端部
12a:第1基端開口
12b:吸引口部(吸引口)
13a:第2基端開口
13b:流路
14a、14a´、14a´´、14a´´´:先端側接続部
14b、14b´、14b´´、14b´´´:基端側接続部
15a、15a´、15a´´、15a´´´:先端側連結部
15b、15b´、15b´´、15b´´´:基端側連結部
16、16´、16´´、16´´´:胴部
17:筒部
18:フランジ部
19:吸引用チューブ
30:被覆領域
31:接触部
31a:密閉部
32:しわ部
33a:先端側周縁
33b:基端側周縁
34:横しわ
34a:第1横しわ
34b:第2横しわ
35:縦しわ
35a:第1縦しわ
35b:第2縦しわ
60、60´、60´´、60´´´:テーパ部
61、61´´、61´´´:溝部
A:チューブ本体の外周面の中心軸線の方向
B:チューブ本体の周方向
D:中心軸線に沿ったテーパ部の長さ
L1:先端側接続部と基端側接続部との間の中心軸線方向における長さ
L2:胴部の中心軸線方向における最大長さ
O1:チューブ本体の外周面の中心軸線
X:異物
θ:カフの側面視におけるテーパ部が中心軸線となす角(テーパ角)
2:チューブ本体
3、3´、3´´、3´´´:カフ
4:フランジ部材
5:チューブ本体の先端
6:チューブ本体の基端
7:中空部
8:チューブ本体の先端部
9:チューブ本体のカフ装着部
10:チューブ本体の湾曲部
11:チューブ本体の基端部
12a:第1基端開口
12b:吸引口部(吸引口)
13a:第2基端開口
13b:流路
14a、14a´、14a´´、14a´´´:先端側接続部
14b、14b´、14b´´、14b´´´:基端側接続部
15a、15a´、15a´´、15a´´´:先端側連結部
15b、15b´、15b´´、15b´´´:基端側連結部
16、16´、16´´、16´´´:胴部
17:筒部
18:フランジ部
19:吸引用チューブ
30:被覆領域
31:接触部
31a:密閉部
32:しわ部
33a:先端側周縁
33b:基端側周縁
34:横しわ
34a:第1横しわ
34b:第2横しわ
35:縦しわ
35a:第1縦しわ
35b:第2縦しわ
60、60´、60´´、60´´´:テーパ部
61、61´´、61´´´:溝部
A:チューブ本体の外周面の中心軸線の方向
B:チューブ本体の周方向
D:中心軸線に沿ったテーパ部の長さ
L1:先端側接続部と基端側接続部との間の中心軸線方向における長さ
L2:胴部の中心軸線方向における最大長さ
O1:チューブ本体の外周面の中心軸線
X:異物
θ:カフの側面視におけるテーパ部が中心軸線となす角(テーパ角)
Claims (8)
- チューブ本体と、
前記チューブ本体の径方向に収縮及び拡張可能な胴部、並びに前記胴部の前記チューブ本体の中心軸線方向における両側それぞれで連続し、前記チューブ本体の外壁に固定される先端側接続部及び基端側接続部、を有するカフと、を備え、
前記中心軸線を含む断面において、前記胴部と前記先端側接続部とが連続する位置と前記胴部と前記基端側接続部とが連続する位置との間の前記中心軸線方向における長さは、前記胴部の前記中心軸線方向における最大長さよりも短い気管チューブ。 - 前記胴部は、拡張する際に、前記胴部と前記先端側接続部とが連続する位置よりも前記中心軸線方向の前記チューブ本体の先端側に張り出し、かつ、前記胴部と前記基端側接続部とが連続する位置よりも前記中心軸線方向の前記チューブ本体の基端側に張り出す、請求項1に記載の気管チューブ。
- 前記先端側接続部及び前記基端側接続部それぞれは、前記中心軸線方向において前記胴部側に折り込まれた状態で、又は、前記中心軸線方向において前記胴部よりも外側に延在した状態で、前記チューブ本体の外壁に固定されている、請求項1又は2に記載の気管チューブ。
- 前記先端側接続部及び前記基端側接続部の少なくとも一方は、前記中心軸線方向において前記胴部側に折り込まれた状態で、前記チューブ本体の外壁に固定されている、請求項3に記載の気管チューブ。
- 前記先端側接続部及び前記基端側接続部は、前記中心軸線方向において前記胴部側に折り込まれた状態で、前記チューブ本体の外壁に固定されている、請求項4に記載の気管チューブ。
- 前記胴部が気管内で拡張した状態において前記気管の気管内壁を被覆する被覆領域が、前記気管内壁と接触する接触部と、前記気管内壁と接触しないしわ部と、を有し、
前記しわ部は、前記胴部の周方向に延在するしわを有する、請求項1乃至5のいずれか1つに記載の気管チューブ。 - 前記接触部は、前記胴部の周方向に亘って切れ目なく前記気管内壁と接触する密閉部を有する、請求項6に記載の気管チューブ。
- 前記胴部は、拡張した状態において、所定の軸について回転対称であり、前記所定の軸の一端側から他端側に向かって該所定の軸を中心として径が広がったテーパ部分を有する、請求項1乃至7のいずれか1つに記載の気管チューブ
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2015226693A JP2017093625A (ja) | 2015-11-19 | 2015-11-19 | 気管チューブ |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2017093625A true JP2017093625A (ja) | 2017-06-01 |
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ID=58804111
Family Applications (1)
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2015
- 2015-11-19 JP JP2015226693A patent/JP2017093625A/ja active Pending
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