JP2017093389A - トイレ装置 - Google Patents

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横山 和成
Kazunari Yokoyama
和成 横山
敏憲 田邉
Toshinori Tanabe
敏憲 田邉
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Abstract

【課題】尿糖等の有無を調べる尿検査を主眼としたトイレ装置は存在したが、尿検査だけでなく、腸内細菌の多種多様な状態を、簡易に観察できるトイレ装置が望まれていた。【解決手段】本発明にかかる、便器と、ウエルプレートと、便器に排泄された排泄物から得られる被検体と、前記ウエルプレートと、によって便器に排泄された排泄物の排泄主の腸内細菌の状態を観察する観察部と、観察結果を出力する観察結果出力部と、を備えたトイレ装置により、用便の際の排泄物を利用して、簡単に排泄主の腸内細菌の状態を知り、健康状態の把握に役立てることが可能となる。【選択図】図1

Description

本発明は、トイレ装置に関する。より具体的には、大便等の排泄物に含まれる腸内細菌等を自動的に検査するトイレ装置に関する。
トイレによる健康管理装置が存在する。
特願2000−310632
上記特許文献は、尿糖等の有無を調べる尿検査を主眼とした装置であり、排泄物を検査して排泄主の健康状態を把握しようとする点では本願と共通する。しかし、上記特許文献は、大便中の細菌を検査できる装置ではない。本願の主眼は、尿検査だけでなく、腸内細菌を簡易に検査しようとするところにある。すなわち、腸内には約100種類もの細菌が存在すると言われており、腸内細菌叢(腸内フローラ)の状態は、宿主である人間の健康を左右することが知られている。腸内細菌叢の状態は人間の健康状態の1つのバロメータとなることから、腸内細菌の多種多様な状態を、簡易に観察できるトイレ装置が望まれており、本願はこれを実現するものである。
上記課題を解決するために、第一の発明としては、便器と、ウエルプレートと、便器に排泄された排泄物から得られる被検体と、前記ウエルプレートと、によって便器に排泄された排泄物の排泄主の腸内細菌の状態を観察する観察部と、観察結果を出力する観察結果出力部と、を備えたトイレ装置を提供する。
第二の発明としては、太腿裏の血管のパターンを検出する太腿裏血管パターン検出部を備えた便座と、便座に坐した排泄主の太腿裏血管パターン検出部での検出結果に応じて排泄主の個人識別をする個人識別部と、を有し、前記観察結果出力部は、個人識別部での識別結果と、前記観察結果とを関連付けて出力する個人別観察結果出力手段を有する第一の発明に記載のトイレ装置を提供する。
第三の発明としては、前記ウエルプレートは、水溶解性のベースに複数種類の培地を配置した水溶解性ウエルプレートであり、前記水溶解性ウエルプレートの観察部での観察後は、前記水溶解性ウエルプレートを洗浄水排水路内のいずれかに投棄する投棄部を有する第一又は第二の発明に記載のトイレ装置を提供する。
第四の発明としては、前記ウエルプレートは平板状であり、この平板状のウエルプレートを積層保管する積層保管部と、
積層保管部に保管されている平板状のウエルプレートを観察部に枚葉移送する枚葉移送部と、
をさらに有する第一から第三の発明のいずれか一に記載のトイレ装置を提供する。
第五の発明としては、排泄物の希釈液を保持する排泄物希釈液保持槽を有し、
観察部は、
ウエルプレートを排泄物希釈液保持槽中の排泄物希釈液に浸漬する浸漬手段と、
浸漬の所定時間後に各ウエルでの細菌繁殖を光観察する光観察手段と、
を有する第一から第四の発明のいずれか一に記載のトイレ装置を提供する。
第六の発明としては、前記観察部を、水洗の選択が大便に対応する水洗の選択である場合にのみ機能するように制御する大便時制御部をさらに有する第一から第五の発明のいずれか一に記載のトイレ装置を提供する。
第七の発明としては、積層保管部には、腸内細菌分析用のウエルプレートと、尿中細菌分析用のウエルプレートとが保管されており、
水洗の選択が小水に対応する選択である場合には尿中細菌分析用のウエルプレートを用い、
大便に対応する水洗の選択である場合には腸内細菌分析用のウエルプレートを用いるように制御する選択制御部をさらに有する第一から第五の発明のいずれか一に記載のトイレ装置を提供する。
第八の発明としては、便器と、ウエルプレートと、便器に排泄された排泄物から得られる被検体と、前記ウエルプレートと、を備えるトイレ装置において、便器に排泄された排泄物の排泄主の腸内細菌の状態を観察する観察ステップと、観察結果を出力する観察結果出力ステップと、を有する腸内細菌検査方法を提供する。
第九の発明としては、便器の排水口と床面の排水口とを連結する連結部材であって、ウエルプレートと、便器に排泄された排泄物から得られる被検体と、前記ウエルプレートと、によって便器に排泄された排泄物の排泄主の腸内細菌の状態を観察する観察部と、観察結果を出力する観察結果出力部と、からなる連結部材を備えたトイレ装置用アダプションシステムを提供する。
第十の発明としては、便器に着脱可能な便座であって、太腿裏の血管のパターンを検出する太腿裏血管パターン検出部を備えた便座と、便座に坐した排泄主の太腿裏血管パターン検出部での検出結果に応じて排泄主の個人識別をする個人識別部と、を有し、前記観察結果出力部は、個人識別部での識別結果と、前記観察結果とを関連付けて出力する個人別観察結果出力手段を有する第九の発明に記載のトイレ装置用アダプションシステムを提供する。
第十一の発明としては、前記ウエルプレートは、水溶解性のベースに複数種類の培地を配置した水溶解性ウエルプレートであり、前記水溶解性ウエルプレートの観察部での観察後は、前記水溶解性ウエルプレートを洗浄水排水路内のいずれかに投棄する投棄部を有する第九又は第十の発明に記載のトイレ装置用アダプションシステムを提供する。
第十二の発明としては、前記ウエルプレートは平板状であり、この平板状のウエルプレートを積層保管する積層保管部と、積層保管部に保管されている平板状のウエルプレートを観察部に枚葉移送する枚葉移送部と、をさらに有する第九から第十一の発明のいずれか一に記載のトイレ装置用アダプションシステムを提供する。
第十三の発明としては、排泄物の希釈液を保持する排泄物希釈液保持槽を有し、観察部は、ウエルプレートを排泄物希釈液保持槽中の排泄物希釈液に浸漬する浸漬手段と、 浸漬の所定時間後に各ウエルでの細菌繁殖を光観察する光観察手段と、を有する第九から第十二の発明のいずれか一に記載のトイレ装置用アダプションシステムを提供する。
第十四の発明としては、前記観察部を、水洗の選択が大便に対応する水洗の選択である場合にのみ機能するように制御する大便時制御部をさらに有する第九から第十三の発明のいずれか一に記載のトイレ装置用アダプションシステムを提供する。
第十五の発明としては、積層保管部には、腸内細菌分析用のウエルプレートと、尿中細菌分析用のウエルプレートとが保管されており、水洗の選択が小水に対応する選択である場合には尿中細菌分析用のウエルプレートを用い、大便に対応する水洗の選択である場合にはす腸内細菌分析用のウエルプレートを用いるように制御する選択制御部をさらに有する第九から第十三の発明のいずれか一に記載のトイレ装置用アダプションシステムを提供する。
本発明にかかるトイレ装置により、用便の際の排泄物を利用して、簡単に排泄主の腸内細菌の状態を知り、健康状態の把握に役立てることが可能となる。
実施形態1の機能ブロック図 実施形態1のトイレ装置の概念図 実施形態1のウエルプレートの概念図 実施形態1の観察部の概念図 実施形態1の菌群の概念図 実施形態1の菌群の反応一覧の例示図 実施形態1の観察結果の概念図 実施形態2の機能ブロック図 実施形態2の太腿裏の血管の概念図 実施形態2の認証を行う便座の概念図 実施形態3の機能ブロック図 実施形態3のトイレ装置の概念図 実施形態4の機能ブロック図 実施形態5の機能ブロック図 実施形態6の機能ブロック図 実施形態7の機能ブロック図 実施形態8のフローチャート 実施形態2の観察方法の処理フロー図の一例 実施形態2の観察方法の処理フロー図の一例 実施形態2の観察方法の処理フロー図の一例 実施形態2の観察方法の処理フロー図の一例 実施形態2の観察方法の処理フロー図の一例 実施形態2の観察方法の処理フロー図の一例 実施形態2の観察方法の処理フロー図の一例 実施形態2の観察方法の処理フロー図の一例 実施形態5のトイレ装置の概念図 実施形態9のトイレ装置の概念図
0100 トイレ装置
0101 便器
0102 ウエルプレート
0302−1 ウエル
0302−2 培地
0103 観察部
0104 観察結果出力部
0501−1 菌群Aと菌群Bによる影響を受けているウエル
0602−2 ウエル番号
0602−3 菌群
0602−4 反応度
0602−5 反応結果(有り)
0602−6 反応結果(無し)
0806 太腿裏血管パターン検出部
0807 個人識別部
0808 個人別観察結果出力手段
0904 LED
0905 撮像素子
1109 投棄部
1310 積層保管部
1311 枚葉移送部
1412 排泄物希釈液保持槽
1403−1 浸漬手段
1403−2 光観察手段
1513 大便時制御部
1614 選択制御部
S1701 観察ステップ
S1702 観察結果出力ステップ
以下本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。実施形態1は請求項1に、実施形態2は請求項2に、実施形態3は請求項3に、実施形態4は請求項4に、実施形態5は請求項5に、実施形態6は請求項6に、実施形態7は請求項7に、実施形態8は請求項8に、実施形態9は請求項9から15に関する。なお、本発明はこれら実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の態様で実施しうる。
≪実施形態1≫
<概要>
本実施形態は、トイレ装置に関する。
<機能的構成>
本実施形態について図1以下を用いて説明する。本実施形態のトイレ装置(0100)は、「便器」と、「ウエルプレート」と、「観察部」と、「観察結果出力部」とを備える。
<各構成の説明>
(便器)
「便器」(0101)は、排泄主である人体から排出される便、尿等を受け入れ、被検体とするよう構成される。後述する観察部で、便を被検体として適切な状態とするため、水分で希釈し、適度の濃さの状態とする。あるいは、便器内にためられている水を利用して、排泄された便が水に混ざるようにし、便の成分が混ざった水を被検体として使用することも可能である。被検体は、後述するウエルプレートに滴下したり、あるいは便の成分が混ざった便器内の水にウエルプレートくぐらせるなどして、ウエルに被検体を設置する。
図2は、本願のトイレ装置の概念図である。トイレ装置には、便器(0201)、があり、便器下部に観察部(0203)を設け、観察部の一部として、腸内細菌の培養を行う培養手段があり、この培養手段(0205)において後述するウエルプレート(0202)に被検体を滴下し、培養を行う。具体的には、培養手段の上部の配管を通じ、便の希釈液である被検体を取り入れ、使用するウエルプレートに滴下する。腸内細菌は長時間酸素に触れることにより死滅する嫌気性菌であるから、培養手段は、腸内と同じ環境にするべく窒素を充てんし、被検体が酸素に触れないようにする。培養手段で腸内細菌の培養を終えたウエルプレートは、例えばポンプなどで吸引し、観察部へ送られる。観察を終えたウエルプレートは、排水路に投棄される。
(ウエルプレート)
「ウエルプレート」(0102)は、後述する複数のウエルを設置するための土台となる部分である。ウエルプレートの素材は特に限定はないが、プラスチック、紙、その他水溶解性成分でできた繊維によるシートなどが考えられる。本ウエルプレートは、排泄物中の細菌の状態を観察するためのものである。
ヒト等の腸内に生息する細菌であるいわゆる腸内細菌には、善玉菌や悪玉菌と呼ばれるものがある。具体的には、善玉菌と呼ばれるものにはビフィズス菌に代表されるビフィドバクテリウム属や、乳酸桿菌と呼ばれるラクトバシラス属の細菌など乳酸や酪酸など有機酸を作るものが多い。悪玉菌にはウェルシュ菌に代表されるクロストリジウム属や大腸菌など、悪臭のもととなるいわゆる腐敗物質を産生するものを指すことが多い。善玉菌と悪玉菌のバランスは、宿主である人間の健康に様々な影響を及ぼすことが知られている。本願のウエルプレートを用いて、腸内細菌の状態を観察することで、宿主である対象者の健康状態・精神状態等を把握することが可能となる。
(ウエル)
図3に、ウエルプレートの詳細を示す。「ウエル」(図3(a)・0302−1)は、ウエルプレートベースに配置され、少なくとも一部は細菌の種類に応じて消費速度が異なる培地を備えて、上面開口であるよう構成される。また、このウエルは、ウエルプレートベースに複数備えられるよう構成される。ウエルとは、円形等の断面をもち、底がある筒型の構造体で、後述する培地や、採取した便を希釈してなる検体を入れる。培地は細菌の種類の数だけ必要なわけでなく、実際に検出が予測されうる菌の種類よりも十分に少ない数の培地の種類でよい。培地は、ある菌種は繁殖可能であるが、他の菌種では繁殖できないというように構成されているが、特定の菌種がそこに含まれていることを直接的に示す必要はない。全体として観察したときに腸内細菌叢が健康的な態様性を有するか、否かを判断できれば足りる。培地は酸性度や含まれるミネラル等の成分が異なるように準備されており、それぞれが健康体の人にどのように反応したか、または健康に問題がある人にどのように反応したかを履歴として蓄積したデータベースに基づいて全体判断ができるように構成される。この蓄積されたデータベースでいわゆる経験則を蓄積し、蓄積された経験則に基づいて個別の判断がされる。したがって健康体が示すパターンは一種類とは限らず、また不健康体が示すパターンも一種類とは限らない。
ウエルの個数は、本願は複数の菌群の反応を観察するものであるから、少なくとも6以上であることが好ましい。また、ウエルの素材は、培地及び検体に対し影響を与えないものであることが好ましい。ウエルの容量は、培地及び検体の量に応じて決定することができる。例えば、0.2ccから2ccである。
ウエルに備えられる「培地」(図3(a)・0302−2)は、細菌を培養できるものであればよい。具体的には、寒天が考えられる、また、細菌に栄養を与えるように予めブドウ糖を滴下しておいてもよい。さらに、本願は、色彩によって細菌の有無・量を調べるものであるから、細菌に反応する発色剤を予め備えておいてもよい。また、各ウエルに添加物を加えておいてもよい。培地としては具体的には、ブレインハートインフュージョンやトリプティックソイブロスなどをベースとした材料を一例としてあげることができる。これらにイーストイクストラクトやメナジオンを適宜添加したり、酸性度を制御したり、場合によっては排泄主の血液を混入することも考えられる。血液の混入は腸内出血している場合を再現するためである。さらには当日ないしは前日に取った食事に特徴的な成分が含まれている場合にはそれを混入し(例えば大量のコーヒー、アルコール)、薬の服用がある場合にはその薬の成分を培地に混入することも考えられる。
図3(b)は、透明基板に培地を固定した基盤型のウエルプレートの断面図である。各ウエル(0302−3)における培地(0302−4)がウエルプレートから盛り上がって設置されている。
ウエルプレートは、不織布に乾燥培地を固定した不織布型のウエルプレートであっても良い。図3(c)は、不織布型のウエルプレートの断面図である。各ウエル(0302−5)における培地(0302−6)がウエルプレートから盛り上がって設置されている。不織布型のウエルプレートは、印刷機械等を用いて、各ウエルの培地に乾燥培地を付着させることが可能であるため、安価に大量生産することができ、より多くの被検体に対する観察を行うことが可能となる。この場合のウエルは、培地が乗っている平面部分をいう。
(観察部)
「観察部」(0103)とは、便器に排泄された排泄物から得られる被検体と、前記ウエルプレートとによって便器に排泄された排泄物の排泄主の腸内細菌の状態を観察するよう構成される。観察部は、本トイレ装置において、例えば便器下部に備えられる(図2・0203)。観察部内に、被検体である腸内細菌を培養するための培養手段を備えてもよく、また、観察部の外に培養手段を備えてもよい。
観察部が行う観察は、例えば前述したように、腸内細菌の多様性を色で判断する場合には、各ウエルがどのような発色をしたかを検討することにより行う。具体的には、例えば、図4にあるように、ウエルプレートの下からLEDライト(0403−1)を照射し、明るくしてその状態をウエルプレートの上に設置されたカメラ(0403−2)で撮影し、観察する。観察は、時間間隔をあけて複数回実施するようにしてもよい。また、観察は、色彩の観察であってもよい。さらに、観察は、色の濃さの観察であってもよい。反応が強い場合、すなわち、菌数が多い場合には、色が濃くなる場合には、濃い色を発しているウエルについては、菌数が多いと判断できる。
図5は、観察目的が排泄主の便あるいは尿から得られる腸内細菌の観察である場合の腸内細菌の集合の概念図である。腸内細菌は、100種以上存在すると言われており、多数の菌群が、他の菌群に影響を与えて腸内環境を生成している。図中(1)で示されたところは、菌群Aと菌群Bによる影響を受けているウエル(0502−1)であることを示す。
図6は、各ウエル(0602−2、(1)から(8)のウエルがあり、それぞれ培地が異なる。)について、腸内細菌の菌群(0602−3、仮にAからHの8種類があるものとする。)が存在する場合には、反応を示すことになる一覧表であり、一番右の列(0602−4)は、具体的な観察結果における反応度を「有」(0602−5)、「無」(0602−6)で示している表である。仮に腸内に「C」という菌群が存在するとすれば、(2)(3)(4)(5)(6)の培地が入ったウエルが反応するはずであるが、本設例では、(4)について反応がなかったので(図7参照)、Cの菌群は存在しなかったという結果になる。
観察結果は、排泄主個人ごとに、情報を蓄積し、その結果を時系列で比較できるようにすることが好ましい。
(観察結果出力部)
「観察結果出力部」(0104)とは、観察部により観察された観察結果を出力するよう構成される。観察結果の出力は、さまざまな態様が考えられる。具体的には、例えば、前述したように、特定の細菌の存在を調べて反応度により表示する方法や、排泄主の便を被検体として得られた排泄主の腸内細菌の状態の情報を継続的に取得し、比較することにより、前回よりも腸内細菌数が増えたか減ったかという情報を表示する方法が考えられる。あるいは、腸内細菌の状態から腸内の健康度を判定し、ABC評価を出力するようなものであってもよい。
観察結果は、モニターに対し無線等で情報を出力するものであっても良い。モニターはトイレの個室のドアに備え付け、排泄主がすぐに結果を知ることが可能なようにしてもよい。あるいは、排泄主の情報通信端末と連動し、結果判明後に端末に情報が送信されるようなものであってもよい。また、観察結果をサーバに送信し、サーバが観察結果に基づき統計処理を行って、排泄主の健康状態等を評価して、情報を出力するものであっても良い。
<効果>
以上の実施形態のトイレ装置を用いることより、用便の際の排泄物を利用して、簡単に排泄主の腸内細菌の状態を知り、健康状態の把握に役立てることが可能となる。
≪実施形態2≫
<概要>
本実施形態は、実施形態1の構成に加え、便座に「太腿裏血管パターン検出部」を備え、太腿裏血管パターン検出部が検出した結果に応じて個人を識別する「個人識別部」を備え、観察結果出力部に「個人別観察結果出力部」を有するトイレ装置に関する。
<機能的構成>
(太腿裏血管パターン検出部)
本実施例の便座は、太腿裏の血管のパターンを検出する「太腿裏血管パターン検出部」(図8・0806)を備えるよう構成される。太腿裏の血管パターンは、指紋と同じように、個人ごとに万人不同一・終生不変と言われており、個人の識別に用いることが可能である。図9は、太腿裏血管パターンの概念図である。このような太腿裏血管パターンの性質を利用し、太腿裏血管パターン検出部は、便座に排泄主が着座したとき、排泄主の太腿裏の血管パターンを後述する方法にて検出する。検出した太腿裏の血管パターンの情報は、後述する個人識別部に出力される。
図10は、太腿裏血管パターン検出部が設けられている便座の概念図である。太腿裏血管パターン検出部には、LED照明(1004)及び撮像素子(1005)が設けられ、排泄主が便座に着座したときに自動的に図8で説明した太腿裏の血管パターンを撮像し、個人識別を行う。図10の下の図は、上の図でA−Aで示された箇所の断面図である。便座は少なくとも上部は透明ガラスでできており、LED照明により血管を浮かび上がらせて撮像素子により太腿裏の血管パターンを撮像する。太腿裏血管パターンによって識別することにより、排泄主が本トイレ装置を利用するたびにその都度自己の個人情報を入れなくても、便座に座ることによって排泄主を識別することが可能となる。これにより、識別情報入力の心理的負担を軽減し、かつ、機械的読み取りにより、人為的な操作の余地を排除して排泄主情報を正確に取得することが可能となる。また、複数の排泄主が、本トイレ装置を共有する場合でも、排泄主を間違えることなく、観察結果を得ることが可能となる。
太腿裏血管パターン検出部が備えられている便座は、着脱可能なものとしてもよい。
(個人識別部)
「個人識別部」(図8・0807)とは、便座に坐した排泄主の太腿裏血管パターン検出部での検出結果に応じて排泄主の個人識別をするよう構成される。太腿裏血管パターン検出部が検出した太腿裏血管パターン情報が初めての情報である場合には、新規の排泄主として登録し、以前に取得した血管パターンと同じ血管パターンを持つ排泄主であると認識した場合には、従前の記録に今回の観察結果情報を追加するよう、後述する個人別観察結果出力手段に情報を出力する。
(個人別観察結果出力手段)
「個人別観察結果出力手段」(図8・0808)は、前記の観察結果出力部(0804)に備えられ、個人識別部での識別結果と、前記観察結果とを関連付けて出力するよう構成される。具体的には、個人識別部での識別結果が、Aという排泄主である場合、今回の観察結果は当該Aの排泄物における腸内細菌の観察結果であるというように、排泄主情報と、排泄主の観察結果を紐づけた情報として出力する。
<効果>
以上の実施形態のトイレ装置を用いることより、排泄主個人ごとに、観察結果を得ることが可能となる。
≪実施形態3≫
<概要>
本実施形態は、前述した実施例の構成に加え、水溶解性ウエルプレートを、投棄部にて投棄することが可能なトイレ装置に関する。
<機能的構成>
(水溶解性ウエルプレート)
本実施例ウエルプレートは、水溶解性のベースに複数種類の培地を配置したものである。水溶解性であるので、観察部での観察後は、後述する投棄部により、排水路に投棄されたあと、水に溶解する。そのまま投棄するので、本実施例のウエルプレートは、水に溶解するだけでなく、水質に悪影響を与えない素材であることが好ましい。培地は細菌の種類の数だけ必要なわけでなく、実際に検出が予測されうる菌の種類よりも十分に少ない数の培地の種類でよい。培地は、ある菌種は繁殖可能であるが、他の菌種では繁殖できないというように構成されているが、特定の菌種がそこに含まれていることを直接的に示す必要はない。全体として観察したときに腸内細菌叢が健康的な態様性を有するか、否かを判断できれば足りる。培地は酸性度や含まれるミネラル等の成分が異なるように準備されており、それぞれが健康体の人にどのように反応したか、または健康に問題がある人にどのように反応したかを履歴として蓄積したデータベースに基づいて全体判断ができるように構成される。
(投棄部)
図11は、実施形態1のトイレ装置の構成に、「投棄部」(1109)を備えたトイレ装置の機能ブロック図である。投棄部は、前記水溶解性ウエルプレートの観察部での観察後に、前記水溶解性ウエルプレートを洗浄水排水路内のいずれかに投棄するよう構成される。投棄部は、本トイレ装置において、例えば便器下部に備えられ、そのまま排水路に排出されるよう構成することが考えられる(図12・1209)。
<効果>
以上の実施形態のトイレ装置を用いることより、観察後、簡易に自動的にウエルプレートを投棄することができ、環境にも負担をかけないトイレ装置を提供することが可能となる。
≪実施形態4≫
<概要>
本実施形態は、前述した構成に加え、枚葉移送部及び積層保管部を有するトイレ装置に関する。
<機能的構成>
(積層保管部)
「積層保管部」(図13・1310)は、平板状に構成されるウエルプレートを積層保管するよう構成される。平板状に構成される状態とは、ウエル及び培地を格納するのに必要な厚みをもたせるも、できる限り薄く作られている状態をいう。ウエルプレートが平板状に構成されることにより、場所をとらずに、なるべく多くのウエルプレートを積層保管することが可能となる。
(枚葉移送部)
「枚葉移送部」(図13・1311)は、前記積層保管部に保管されている平板状のウエルプレートを観察部に枚葉移送するよう構成される。これにより、ウエルプレートを適時のタイミングで自動的に観察部に送ることが可能となる。枚葉移送部は、空気圧を使って、ウエルプレートを観察部等目的場所に送るようにしても良い。
<効果>
以上の実施形態のトイレ装置を用いることより、観察のために必要な分のみのウエルプレートを自動的に観察部に移送することができ、検査の際にかかる労力を低下させ、観察結果出力までの時間を短縮することが可能となる。
≪実施形態5≫
<概要>
本実施形態は、前述した構成に加え、排泄物希釈保持槽を有し、観察部に浸漬手段と、光観察手段をさらに有するトイレ装置に関する。
<機能的構成>
(排泄物希釈保持槽)
「排泄物希釈保持槽」(図14・1412)は、排泄物の希釈液を保持するよう構成される。便については、被検体として適切な状態とするため、水分で希釈し、適度の濃さの状態とすることが必要である。前述したように、便器内の溜め水を利用して、被検体とすることも可能であるが、専用の希釈液によって希釈した方がより腸内細菌の状態を正しく把握することが可能であるから、排泄物の希釈液を保持する排泄物希釈保持槽があることが好ましい。希釈液には、濃度調整のためだけでなく、試薬としての作用を持つ液体を予め混入させておいてもよい。本ウエルプレートは、観察後、投棄部により投棄されることも想定されているから、排泄物の希釈液は環境に悪影響を与えないものであることが好ましい。
(浸漬手段)
「浸漬手段」(図14・1403−1)は、前記観察部に設けられ、ウエルプレートを排泄物希釈液保持槽中の排泄物希釈液に浸漬するよう構成される。
(光観察手段)
「光観察手段」(図14・1403−2)は、前記観察部に設けられ、浸漬の所定時間後に各ウエルでの細菌繁殖を光観察するよう構成される。
本実施例の具体例について、図22を用いて説明する。本図は、観察部の拡大図である。モータ1(2208)の作動により、重ねて保管されている排泄物希釈保持槽(2206)が設置される。排泄物希釈保持槽は例えば水溶解性素材でできた紙コップである。排泄物希釈保持槽に希釈液(2205)が注がれる。複数のウエルプレートが、ウエルプレートスタック(2201)に保管され、必要な場合に、モータ2(2209)の作動により、ウエルプレートが選択され、浸漬手段(2202)により、排泄物希釈保持槽に投入される。排泄物希釈保持槽は、希釈液で満たされた無酸素状態であり、腸内環境と同一の環境にある。排泄物希釈保持槽内で、ウエルプレートは2時間から3時間ほど浸漬され、腸内細菌の培養が行われる。培養後、ウエルプレートは取出されて、光観察手段(2203)に送られる。光観察手段が信号(2204)を受信すると、LED及びハーフミラーで観察のために設置されたウエルプレートに光を照射する。光観察手段に設けられたCCD等の撮像素子(2211)により、ウエルプレートの状態を撮像して観察する。観察後、不要になったウエルプレート及び、排泄物希釈保持槽は、排水路に投棄される(2207)。
<効果>
以上の実施形態のトイレ装置を用いることより、自動的に、観察に適した濃度の希釈液に浸漬し、各ウエルにおける細菌の繁殖具合を光観察することが可能なトイレ装置を提供することが可能となる。
≪実施形態6≫
<概要>
本実施形態は、前述した構成に加え、大便時制御部をさらに有するトイレ装置に関する。
<機能的構成>
(大便時制御部)
「大便時制御部」(図15・1513)は、水洗の選択が大便に対応する水洗の選択である場合にのみ前記観察部が機能するように制御するよう構成される。これにより、尿ではなく大便から検出される腸内細菌の状態を観察したい場合に、推薦の選択が大便の場合に自動的に被検体を採取し、観察することができる。
<効果>
以上の実施形態のトイレ装置を用いることより、尿ではなく大便から検出される腸内細菌の状態を観察したい場合に自動的に、被検体を採取し観察して観察結果を得ることが可能なトイレ装置を提供することが可能となる。
≪実施形態7≫
<概要>
本実施形態は、前述した構成に加え、選択制御部をさらに有するトイレ装置に関する。
<機能的構成>
(選択制御部)
「選択制御部」(図16・1614)は、水洗の選択が小水に対応する選択である場合には、積層保管部に保管されている尿中細菌分析用のウエルプレートを用い、大便に対応する水洗の選択である場合には腸内細菌分析用のウエルプレートを用いるように制御するよう構成される。これにより、排泄主の排泄物により適切なウエルプレートを自動的に選択し、観察結果を得ることが可能となる。
<効果>
以上の実施形態のトイレ装置を用いることより、排出物に応じて適切なウエルプレートを選択し、被検体を採取し観察して観察結果を得ることが可能なトイレ装置を提供することが可能となる。
≪実施形態8≫
<概要>
本実施形態は、腸内細菌の検査方法に関する。
<機能的構成>
本発明について図17を用いて説明する。本実施形態の検査方法は、「観察ステップ」と、「観察結果出力ステップ」とからなる。
<各構成の説明>
(観察ステップ)
「観察ステップ」(S1701)は、排泄主の排泄物を各ウエルの状態から観察するステップである。観察ステップは、時間間隔をあけて複数回実施するようにしてもよい。観察ステップは、色彩の観察であってもよい。観察ステップは、色の濃さの観察であってもよい。反応が強い場合、すなわち、菌数が多い場合には、色が濃くなる場合には、濃い色を発しているウエルについては、菌数が多いと判断できる。
(観察結果出力ステップ)
「観察結果出力ステップ」(S1702)は、採取された排泄物の観察結果を得て、出力
(観察ステップ)
「観察ステップ」(1705)は、観察するステップである。さらに具体的な観察・測定方法について説明する。
腸内環境を例えば一種類の細菌指数で表現する場合の測定方法の具体例を図18から図21を用いて説明する。なお、これらの具体例に示す方法のうち一の方法のみを利用してもよく、また複合的に2以上の方法を用いてもよい。
1.回帰特性値平均法(図18)
回帰特性値平均法とは、図18に示すとおり、累積消費量の計量結果を「回帰」分析した後(1801a、1801b)、回帰関数に基づく所定の値を「平均」する(1803a、1803b)方法である。なお、図18(a)は通常の回帰特性値平均法の処理フロー図を示し、図18(b)は平均情報量を利用した回帰特性値平均法の処理フローを示す。
1−1.通常の回帰特性値平均法(図18(a))
まず、各栄養源について、[累積消費量(yi)−経過時間(x)]プロットの回帰分析を行う(0301a)。ここで、i (= 1, 2, …,n)は栄養源の識別番号であり、使用する栄養源の数nが最大値となる(以下、共通である)。従って当該処理により、n個の回帰関数が求められる。
次に、求めた回帰関数に基づいて特性値(αi)を求める(1802a)。つまり当該処理により栄養源毎に特性値が(αi)算出される。ここで、特性値(αi)とは、特定時刻における回帰関数から求めた累積消費量の推定値や、特定時刻における回帰関数の傾きから求められる消費速度の推定値、培養開始後から特定時刻までの回帰関数の積分値を経過時間で除した、累積消費量推定値の時間平均(以下単純に、累積消費量推定値時間平均と呼ぶ)などが該当する。ここで、特定時刻とは、一定時間経過後の時刻であっても、あるいは、当該回帰関数が変曲点などの幾何学的特徴に達した時刻であっても、また、当該回帰関数が無限大時間経過後に収束する場合にその無限大時間経過後の時刻であってもよい。なお、「一定時間」は、上述したとおりである。
次に、栄養源毎に算出した特性値(αi)をn個の全栄養源について平均し、平均特性値(A)を求める(1803a)。つまり、当該処理により一の被測定腸内環境において一の平均特性値(A)が求められる。さらに、当該平均特性値(A)を被測定腸内環境の腸内環境指数への変換に用いる(1804a)。該変換における算出方法は、腸内環境指数の算出結果について、被測定腸内環境の間、及び、基準腸内環境との間で優劣の比較が可能な方法であればよい。例えば細菌の多様性がはっきりしている基準腸内環境との比較に基づいて特性値の区間を区切って、A, B, C等の段階的な等級に変換してもよい。また、該比較が可能であれば、単純に特性値そのものを用いてもよい。この場合、特性値そのものが腸内環境指数となる。
なお、上記回帰分析処理(1801a)にて求める回帰関数の種類は特に限定しないが、ロジスティック曲線やその他の成長曲線が該当する。より好ましくはゴンペルツ関数式に基づくシグモイド曲線である。また、一次回帰も含まれるものとする。後で述べる計算例に記載の回帰関数について同じである。なお、線形モデルは精度は低いが計算コストを抑えることができる点で有効である。非線形モデルはより精度が高い点で有効であるが、その分計算コストが高くなる。また、上記平均処理(1803a)にて行う平均は、累積消費量の測定結果から算出可能なものであれば算術平均、幾何平均、調和平均など特に限定しない。以下に記載の平均について同じである。
そして、上記平均特性値Aとは、上述したとおり、特定時刻における、回帰関数に基づく累積消費量推定値、消費速度推定値、累積消費量推定値時間平均などを、全ての栄養源に渡って平均したものが該当する。
かかる場合、平均特性値Aが累積消費量推定値、消費速度推定値、累積消費量推定値時間平均のいずれの平均の場合であっても、特性値が大きいほどに各種栄養源に対する平均的資化性が大きいことが予測されるため、より腸内細菌の活性が高い細菌育成に良好な腸内環境であると言える。従って当該平均特性値Aを基準腸内環境のそれと比較し、基準腸内環境の該平均特性値より大きい場合は腸内環境指数の大きい腸内環境、すなわち細菌育成により適した腸内環境とする。逆に基準腸内環境の平均特性値Aより小さい場合は腸内環境指数の小さい腸内環境、すなわち細菌育成に適さない腸内環境とする。この場合、例えば、腸内環境指数は、例えば基準腸内環境の平均特性値Aから被測定腸内環境の平均特性値Aを引いた値とする。このとき、細菌育成に適さない腸内環境の腸内環境指数はマイナスの値となる。なお、基準腸内環境を設定せず、二以上の被測定腸内環境間で比較する場合は、被測定腸内環境間の平均特性値の大小を単純に比較すればよい。すなわち、被測定腸内環境の平均特性値を基準腸内環境あるいは他の被測定腸内環境と比較可能な形で変換したり、そのまま当該平均特性値を利用することで、被測定腸内環境の腸内環境指数とし、その測定結果とする。
当該回帰関数が下記式1に示すゴンペルツ曲線の場合の具体例を以下に示す。
[式1]
y=ka^b^(x−d)
ただし、a, b, k, dは回帰計算によって決定されるパラメータ
上記式1の導関数は、下記式2で表され、x=dは変曲点である。
[式2]
y'= k(lna)×a^b^(x−d)×(lnb)b^(x−d)
この場合、変曲点における傾き、つまり消費速度推定値(e)(式3)、変曲点における累積消費量推定値(f)(式4)及び無限大時間経過後の時刻における累積消費量推定値(k)が特性値として利用可能である。
[式3]
e=k(lna)×a×(lnb)
[式4]
f=ka
かかる場合、各栄養源iについての当該特性値ei,fi,kiの値を特性値αiとして、全栄養源に渡って平均することで、平均特性値Aを算出する。当該平均特性値(A)を基準腸内環境あるいは他の被測定腸内環境と比較可能な形で変換して被測定腸内環境の腸内環境指数を算出したり、または、該平均特性値をそのまま腸内環境指数とすることで、その測定結果とする
1−2.平均情報量を利用した回帰特性値平均法(図18(b))
まず、各栄養源iについて、[累積消費量(yi)−経過時間(x)]プロットの回帰分析を行う(1801b)。次に、求めた回帰関数に基づいて特性値(αi)を求め(1802b)、当該特性値(αi)を全栄養源について平均し、平均特性値(A)を求める(1803b)。なお、ここまでは上記図18(a)に記載のステップと同じである(1801a、1802a、1803a)。
次に、ステップ1802bにて栄養源毎に算出した特性値(αi)の平均情報量(E)を算出する(1804b)。つまり、平均情報量という概念を用いて栄養源毎の累積消費量の偏りを求める。なお、ステップ1803bとステップ1804bの処理はどちらを先に行ってもよい。また、平均情報量(E)の算出方法は後述する。
次に、ステップ1803bにて算出した平均特性値(A)に平均情報量(E)を乗算する(1805b)。ここで、累積消費量の栄養源に対する偏りが大きいほど平均情報量(E)の値は小さく、偏りが小さいほど平均情報量(E)の値は大きい。また累積消費量の偏りとは、各栄養源に対する資化性の偏りと言えるから、当該平均情報量(E)は生息する細菌の多様度が反映された値といえる。従って、生息する細菌の多様度が大きいほど当該平均情報量(E)の値は大きく、多様度が小さいほど当該平均情報量(E)の値は小さい。よって当該乗算値(AE)は被測定腸内環境に生息する細菌の多様度を反映した指標として被測定腸内環境の腸内環境指数測定に利用できる。従って、1−1節で述べた方法と同様に、当該乗算値(AE)基準腸内環境あるいは他の被測定腸内環境と比較可能な形で変換したり、そのまま当該乗算値を利用することで、被測定腸内環境の腸内環境指数とし、その測定結果とする(1806b)。
なお、平均情報量Eは、事象iの生起する確率piに関する以下の式によって与えられる。
E= -Σpi log pi (ただし、Σはiについて行う。)
今、各栄養源iに対応する特性値αiに対して、その全栄養源にわたる合計に対する割合をpiとすれば、
pi = αi / Σαj ただし、Σはjについて行う。
となる。平均情報量は、全ての栄養源についてのpが1/n(nは栄養源の数)である場合に、最大値を取り、対数の底をnとおけば、1.0となる。
このとき、
E = -Σ(αi / Σαj) logn pi =Σαi logn pi / Σαj
となる。一方算術平均Aは、
A= Σαj / n
であるから、Eに算術平均を掛けると、
AE = - Σαi logn pi / n
となる。すなわち、単純平均に比較して、logn piの項が加わっているだけであるので、一種の重み漬け平均と見なすことが可能である。
2.平均データ回帰法
平均データ回帰法とは、図19に示すとおり、累積消費量の各時刻における計量結果を時刻別に全栄養源に渡って「平均」した後(1901a、1901b)、時刻を説明変数、各時刻における当該平均値を従属変数として「回帰」分析する(1902a、1904b)方法である。なお、図19(a)は通常の平均データ回帰法の処理フロー図を示し、図19(b)は平均情報量を利用した平均データ回帰法の処理フローを示す。
2−1.通常の平均データ回帰法(図19(a))
まず、所定時間毎に、各栄養源の累積消費量値(yi,t)を全栄養源について平均する(Y)(1901a)。つまり、当該処理により栄養源毎に得られた[累積消費量値(yi,t)−経過時間(x)]プロットから平均的な一の[累積消費量値(Yt)−経過時間(x)]プロットが求められる。以下、当該平均的な一の[累積消費量値(Yt)−経過時間(x)]プロットを用いて被測定腸内環境の腸内環境指数を測定する。
次に当該平均的な一の[累積消費量値(Yt)−経過時間(x)]プロットの回帰分析を行う(1902a)。回帰分析については「1.回帰特性値平均法」に記載したとおりである。
次に回帰関数に基づく特性値(α)を算出する(1903a)。当該特性値(α)については「1.回帰特性値平均法」に記載したとおりである。当該特性値(α)を、基準腸内環境及びその他の被測定腸内環境と比較可能な形で変換したり、そのまま特性値を利用することで、腸内環境指数とし、被測定腸内環境の腸内環境指数測定結果とする(1904a)。
2−2.平均情報量を利用した平均データ回帰法(図19(b))
まず、所定時間毎に、各栄養源の累積消費量値(yi,t)を全栄養源について平均する(Y)(1901b)。次に所定時間毎に、累積消費量値(yi,t)の平均情報量(E)を算出する(1902b)。なお、ステップ1901bとステップ1902bの処理の順番はどちらを先に行ってもよい。そして、累積消費量平均値(Y)に平均情報量(E)を乗算し、栄養源毎の累積消費量の偏りを反映させた乗算値(Y)を得る(1903b)。
次に、当該乗算値(A)を用いて、[Y−経過時間(x)]プロットの回帰分析を行う(1904b)。そして回帰関数に基づく特性値(α)を算出する(1905b)。当該特性値(α)については「1.回帰特性値平均法」に記載したとおりである。当該特性値(α)を基準腸内環境及びその他の被測定腸内環境と比較可能な形で変換したり、そのまま特性値を利用することで、腸内環境指数とし、被測定腸内環境の腸内環境指数測定結果とする(1906b)。
3.その他の方法
回帰分析を行わず、より簡便な方法の一例を以下に説明する。
3−1.図20(a)及び(b)を用いて説明する。まず、所定時間毎に各栄養源の累積消費量(yi,t)を全栄養源について平均値を算出する(Y)(2001a)。つまり当該処理により、栄養源毎に得られた[累積消費量値(yi,t)−経過時間(x)]プロットから平均的な一の[平均累積消費量値(Y)−経過時間(x)]プロットが求められる。次に当該[平均累積消費量(Y)−経過時間(x)]プロットについて時刻0から一定時刻(T)までの積分値(S)を算出する(2001b)。次に、積分値(S)を経過時間(T)で除算し(2003a)、当該除算値(M)を基準腸内環境あるいは他の被測定腸内環境と比較可能な形で変換することで腸内環境指数を算出したり、または、当該除算値(M)をそのまま利用することで、腸内環境指数とし、被測定腸内環境の腸内環境指数測定結果とする(2004a)。なお、累積消費量が等時間間隔で計量されている場合、当該方法は、上記「2−1.通常の平均データ回帰法」において、一次関数[y=b(bは定数)]に回帰する方法と論理的に同等となる。
なお、当該方法においても図20(b)に示すように平均情報量の概念を利用するように構成されていてもよい。所定時間毎の累積消費量(yi,t)の平均情報量(E)を算出し(2002b)、これをステップ2001bにて算出した平均累積消費量値(Y)に乗算し、累積消費量の栄養源に対する偏りを反映させた乗算値(Y)を得る(2003b)。そして、[Y−経過時間(x)]プロットの積分値(S)を算出し(2004b)、当該積分値(S)を経過時間(T)で除算し(2005b)、当該除算値(M)を基準腸内環境あるいは他の被測定腸内環境等と比較可能な形で変換したり、または、当該除算値(M)をそのまま利用することで、腸内環境指数とし、被測定腸内環境の腸内環境指数の測定結果とする(2006b)。なお、累積消費量が等時間間隔で計量されている場合、当該方法は、上記「2−2.平均情報量を利用した平均データ回帰法」において、一次関数[y=b(bは定数)]に回帰する方法と論理的に同等となる。
3−2.図21(a)及び(b)を用いて説明する。まず、各栄養源の[累積消費量(yi)−経過時間(x)]プロットについて時刻0から一定時刻(T)までの積分値(si)を算出する(2101a)。次に当該積分値(si)を経過時間(T)で除算し(2102a)、除算値(mi)を全栄養源について平均する(2103a)。そして当該平均値(M)を基準腸内環境あるいは他の被測定腸内環境と比較可能な形で変換したり、または、当該平均値(M)をそのまま利用して、腸内環境指数とし、被測定腸内環境の腸内環境指数の測定結果とする(2104a)。なお、累積消費量が等時間間隔で計量されている場合、当該方法は、上記「1−1.通常の回帰特性値平均法」において、一次関数[y=b(bは定数)]に回帰する方法と論理的に同等となる。
また、当該方法においても図21(b)に示すように平均情報量の概念を利用するように構成されていてもよい。ステップ2101b及びステップ2102bにて算出した除算値(mi)の平均情報量(E)を算出し(2103b)、これを除算値の平均値(M)に乗算し、累積消費量の偏りを反映させた乗算値(ME)を得る(2105b)。そして当該乗算値(ME)を基準腸内環境または他の被測定腸内環境と比較可能な形で変換したり、あるいは該乗算値(ME)をそのまま利用して、腸内環境指数とし、被測定腸内環境の腸内環境指数の測定結果とする(2106b)。なお、累積消費量が等時間間隔で計量されている場合、当該方法は、上記「1−2.平均情報量を利用する回帰特性値平均法」において、一次関数[y=b(bは定数)]に回帰する方法と論理的に同等となる。
要約すると、被測定腸内環境の懸濁液を細菌サンプルとして生成するサンプル生成ステップと、
生成した細菌サンプルである懸濁液を少なくとも一部は細菌によって消費速度が異なるn個(nは自然数)の栄養源に滴下する滴下ステップと、
滴下後、細菌による各栄養源の一定時間内での累積消費量を観察する観察ステップと、
観察された各栄養源の累積消費量に基づいて経過時間と累積消費量との関係を表すn個の回帰関数を求める回帰関数作成ステップと、
n個の各回帰関数に基づいて特定時刻における累積消費量の推定値、特定時刻における回帰関数の傾きから求められる消費速度の推定値、培養開始後から特定時刻までの回帰関数の積分値を経過時間で除した累積消費量推定値の時間平均のいずれか一以上を得る推定値取得ステップと、
推定値測定ステップで得られた累積消費量の推定値、消費速度の推定値、累積消費量推定値の時間平均のいずれか一以上のそれぞれについて、すべての栄養源に渡って平均した平均特性値Aを被測定腸内環境の腸内環境指数として得る腸内環境指数取得ステップと、
を含む腸内環境の腸内環境指数測定方法を採用することができる。
<効果>
本実施形態の腸内細菌の観察方法により、細菌の数及び種類を観察することが可能となり、被験者の健康状態等を調べることができる。
≪実施形態9≫
<概要>
本実施形態は、前述した構成を、便器の排水口と床面の排水口とを連結する連結部材に備えたトイレ装置用アダプションシステムに関する。
<機能的構成>
(トイレ装置用アダプションシステム)
「トイレ装置用アダプションシステム」は、上述したトイレ装置における構成を、トイレに後付けするためのシステムであり、例えば実施形態1のトイレ装置における構成であるウエルプレートと、便器に排泄された排泄物から得られる被検体と、前記ウエルプレートと、によって便器に排泄された排泄物の排泄主の腸内細菌の状態を観察する観察部と、観察結果を出力する観察結果出力部とを便器の排水口と床面の排水口とを連結する連結部材に設け、これを通常のトイレに設置することにより、排泄主の排泄物の観察・結果出力が可能となる。これらは、実施形態1のトイレ装置に限られず、全ての実施形態1から7の構成を便器の排水口と床面の排水口とを連結する連結部材に設けることにより実現可能である。
図23は、実施形態1のトイレ装置における構成を有するトイレ装置用アダプションシステムの概念図である。図中A、B、Cで示されたのが連結部材である。Aは便器の排水口(2304)に連結する。Bは底面の排水口(2305)に連結する。Cは便器の排水口及び底面の排水口に連結する。Cは、ウエルプレート(2301)、観察部(2302)、観察結果出力部(2303)を備える。その他の構成としては、Cに、培養手段、太腿裏血管パターン検出部、個人識別部、観察結果出力部、個人別観察結果出力手段、投棄部、枚葉移送部、積層保管部、排泄物希釈保持槽、浸漬手段、光観察手段、大便時制御部、選択制御部を有するものであってもよい。
<効果>
以上の実施形態のトイレ装置用アダプションシステムを用いることより、通常のトイレに後から被検体を採取し観察して観察結果を得ることが可能なトイレ装置とすることが可能となる。

Claims (15)

  1. 便器と、
    ウエルプレートと、
    便器に排泄された排泄物から得られる被検体と、前記ウエルプレートと、によって便器に排泄された排泄物の排泄主の腸内細菌の状態を観察する観察部と、
    観察結果を出力する観察結果出力部と、
    を備えたトイレ装置。
  2. 太腿裏の血管のパターンを検出する太腿裏血管パターン検出部を備えた便座と、
    便座に坐した排泄主の太腿裏血管パターン検出部での検出結果に応じて排泄主の個人識別をする個人識別部と、
    を有し、
    前記観察結果出力部は、
    個人識別部での識別結果と、前記観察結果とを関連付けて出力する個人別観察結果出力手段を有する請求項1に記載のトイレ装置。
  3. 前記ウエルプレートは、水溶解性のベースに複数種類の培地を配置した水溶解性ウエルプレートであり、
    前記水溶解性ウエルプレートの観察部での観察後は、前記水溶解性ウエルプレートを洗浄水排水路内のいずれかに投棄する投棄部を有する請求項1又は2に記載のトイレ装置。
  4. 前記ウエルプレートは平板状であり、この平板状のウエルプレートを積層保管する積層保管部と、
    積層保管部に保管されている平板状のウエルプレートを観察部に枚葉移送する枚葉移送部と、
    をさらに有する請求項1から3のいずれか一に記載のトイレ装置。
  5. 排泄物の希釈液を保持する排泄物希釈液保持槽を有し、
    観察部は、
    ウエルプレートを排泄物希釈液保持槽中の排泄物希釈液に浸漬する浸漬手段と、
    浸漬の所定時間後に各ウエルでの細菌繁殖を光観察する光観察手段と、
    を有する請求項1から4のいずれか一に記載のトイレ装置。
  6. 前記観察部を、水洗の選択が大便に対応する水洗の選択である場合にのみ機能するように制御する大便時制御部をさらに有する請求項1から5のいずれか一に記載のトイレ装置。
  7. 積層保管部には、腸内細菌分析用のウエルプレートと、尿中細菌分析用のウエルプレートとが保管されており、
    水洗の選択が小水に対応する選択である場合には尿中細菌分析用のウエルプレートを用い、
    大便に対応する水洗の選択である場合には腸内細菌分析用のウエルプレートを用いるように制御する選択制御部をさらに有する
    請求項1から5のいずれか一に記載のトイレ装置。
  8. 便器と、
    ウエルプレートと、
    便器に排泄された排泄物から得られる被検体と、前記ウエルプレートと、
    を備えるトイレ装置において、
    便器に排泄された排泄物の排泄主の腸内細菌の状態を観察する観察ステップと、
    観察結果を出力する観察結果出力ステップと、
    を有する腸内細菌検査方法。
  9. 便器の排水口と床面の排水口とを連結する連結部材であって、
    ウエルプレートと、
    便器に排泄された排泄物から得られる被検体と、前記ウエルプレートと、によって便器に排泄された排泄物の排泄主の腸内細菌の状態を観察する観察部と、
    観察結果を出力する観察結果出力部と、
    からなる連結部材を備えたトイレ装置用アダプションシステム。
  10. 便器に着脱可能な便座であって、太腿裏の血管のパターンを検出する太腿裏血管パターン検出部を備えた便座と、
    便座に坐した排泄主の太腿裏血管パターン検出部での検出結果に応じて排泄主の個人識別をする個人識別部と、
    を有し、
    前記観察結果出力部は、
    個人識別部での識別結果と、前記観察結果とを関連付けて出力する個人別観察結果出力手段を有する請求項9に記載のトイレ装置用アダプションシステム。
  11. 前記ウエルプレートは、水溶解性のベースに複数種類の培地を配置した水溶解性ウエルプレートであり、
    前記水溶解性ウエルプレートの観察部での観察後は、前記水溶解性ウエルプレートを洗浄水排水路内のいずれかに投棄する投棄部を有する請求項9又は10に記載のトイレ装置用アダプションシステム。
  12. 前記ウエルプレートは平板状であり、この平板状のウエルプレートを積層保管する積層保管部と、
    積層保管部に保管されている平板状のウエルプレートを観察部に枚葉移送する枚葉移送部と、
    をさらに有する請求項9から11のいずれか一に記載のトイレ装置用アダプションシステム。
  13. 排泄物の希釈液を保持する排泄物希釈液保持槽を有し、
    観察部は、
    ウエルプレートを排泄物希釈液保持槽中の排泄物希釈液に浸漬する浸漬手段と、
    浸漬の所定時間後に各ウエルでの細菌繁殖を光観察する光観察手段と、
    を有する請求項9から12のいずれか一に記載のトイレ装置用アダプションシステム。
  14. 前記観察部を、水洗の選択が大便に対応する水洗の選択である場合にのみ機能するように制御する大便時制御部をさらに有する請求項9から13のいずれか一に記載のトイレ装置用アダプションシステム。
  15. 積層保管部には、腸内細菌分析用のウエルプレートと、尿中細菌分析用のウエルプレートとが保管されており、
    水洗の選択が小水に対応する選択である場合には尿中細菌分析用のウエルプレートを用い、
    大便に対応する水洗の選択である場合にはす腸内細菌分析用のウエルプレートを用いるように制御する選択制御部をさらに有する
    請求項9から13のいずれか一に記載のトイレ装置用アダプションシステム。
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