JP2017092866A - 表示制御方法、表示制御プログラムおよび情報処理装置 - Google Patents

表示制御方法、表示制御プログラムおよび情報処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017092866A
JP2017092866A JP2015224134A JP2015224134A JP2017092866A JP 2017092866 A JP2017092866 A JP 2017092866A JP 2015224134 A JP2015224134 A JP 2015224134A JP 2015224134 A JP2015224134 A JP 2015224134A JP 2017092866 A JP2017092866 A JP 2017092866A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
size
captured image
display control
marker
camera
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015224134A
Other languages
English (en)
Inventor
修司 松本
Shuji Matsumoto
修司 松本
奨 古賀
Sho Koga
奨 古賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2015224134A priority Critical patent/JP2017092866A/ja
Publication of JP2017092866A publication Critical patent/JP2017092866A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)

Abstract

【課題】オブジェクトデータの視認性の低下を抑制できる表示制御方法、表示制御プログラムおよび情報処理装置を提供する。
【解決手段】カメラにより撮像された撮像画像にARマーカ含まれることを検出すると、ARマーカに応じたARコンテンツを、該ARマーカのサイズに応じたサイズで表示部に表示する表示制御方法において、撮像画像に含まれるARマーカのサイズが基準サイズより小さい場合、ズーム制御によりカメラの撮像画像を拡大させる指示をカメラに出力する。
【選択図】図2

Description

本発明は、表示制御方法、表示制御プログラムおよび情報処理装置に関する。
AR(Augmented Reality:拡張現実)技術が知られている。例えば、AR技術では、カメラにより撮影された撮影画像に写る現実の物に対して、仮想的なARコンテンツ(オブジェクトデータ)を付加する。現実の物に対して、適切なサイズでARコンテンツを付加させることが望ましいが、カメラにより撮影された撮影画像から現実の物のサイズを把握することができない。このため、AR技術では、予め定められたサイズのマーカを実物に貼り付け、撮影画像からマーカのサイズを認識し、マーカのサイズを基準としてARコンテンツの表示サイズを決定することで、適正サイズのARコンテンツの表示を実現する。
国際公開第2012/160833号 特開2008−299714号公報
しかしながら、従来の技術では、ARコンテンツであるオブジェクトデータを視認し難い場合がある。例えば、AR技術を用いた点検作業等では、点検者は、点検機器から離れた位置から、点検機器とその周辺を包括的に視認したいことがある。この場合、撮像画像に含まれるマーカのサイズが小さくなるため、オブジェクトデータの表示サイズが小さくなり、オブジェクトデータの情報を視認し難い場合がある。
一つの側面では、オブジェクトデータの視認性の低下を抑制できる表示制御方法、表示制御プログラムおよび情報処理装置を提供することを目的とする。
第1の案では、表示制御方法は、撮像装置により撮像された撮像画像に基準物が含まれることを検出すると、該基準物に応じたオブジェクトデータを、該基準物のサイズに応じたサイズで表示部に表示する。表示制御方法は、撮像画像に含まれる基準物のサイズが基準サイズより小さい場合、ズーム制御により撮像装置の撮像画像を拡大させる指示を撮像装置に出力する処理をコンピュータが実行する。
本発明の一の実施態様によれば、目的地の設定の手間を軽減できるという効果を奏する。
図1は、システム構成の一例を説明する図である。 図2は、ヘッドマウントディスプレイの機能的な構成を概略的に示した図である。 図3は、端末装置の機能的な構成を概略的に示した図である。 図4は、コンテンツ管理テーブルのデータ構成の一例を示した図である。 図5Aは、ARマーカとユーザの基準とする距離の一例を示す図である。 図5Bは、図5Aの距離の場合に表示される画像の一例を示す図である。 図6Aは、基準とする距離よりも遠い場合の一例を示す図である。 図6Bは、図6Aの距離の場合に表示される画像の一例を示す図である。 図7Aは、基準とする距離よりも近い場合の一例を示す図である。 図7Bは、図7Aの距離の場合に表示される画像の一例を示す図である。 図8は、表示制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図9は、表示制御プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
以下に、本発明にかかる表示制御方法、表示制御プログラムおよび情報処理装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。そして、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[システム構成]
最初に、仮想現実を提供するシステムの一例を説明する。図1は、システム構成の一例を説明する図である。システム10は、仮想現実を提供するARシステムである。システム10は、AR(Augmented Reality)サーバ11と、端末装置12と、ヘッドマウントディスプレイ13とを有する。ARサーバ11および端末装置12は、ネットワークNに接続され通信することができる。かかるネットワークNの一態様としては、有線又は無線を問わず、携帯電話などの移動体通信、インターネット(Internet)、LAN(Local Area Network)やVPN(Virtual Private Network)などの任意の種類の通信網を採用できる。
ARサーバ11は、仮想現実を提供する装置である。ARサーバ11は、例えば、パーソナルコンピュータやサーバコンピュータなどのコンピュータである。ARサーバ11は、1台のコンピュータとして実装してもよく、また、複数台のコンピュータにより実装してもよい。なお、本実施例では、ARサーバ11を1台のコンピュータとした場合を例として説明する。本実施例では、ARサーバ11が情報処理装置に対応する。
端末装置12は、仮想現実を利用するユーザが携帯する装置である。例えば、端末装置12は、提供される仮想現実を利用するユーザが所持するスマートフォンやタブレット端末などの携帯型の情報処理装置などである。
ヘッドマウントディスプレイ13は、ユーザが頭に装着し、各種の情報をユーザが視認できるよう表示するデバイスである。本実施例では、ヘッドマウントディスプレイ13は、片眼のみに対応したものとするが、両眼に対応したものであってもよい。ヘッドマウントディスプレイ13は、ユーザが装着したままでも、外部の現実環境を視認可能なように、レンズ部分に透過性の表示部を有するものとしてもよい。また、ヘッドマウントディスプレイ13は、ユーザが頭に装着した際にユーザの視界の一部に非透過型の表示部が位置するものであってもよい。本実施例では、ヘッドマウントディスプレイ13は、ユーザの一方の目(例えば、右目)に対向するように1つの非透過型の表示部が設けられている。ヘッドマウントディスプレイ13と端末装置12は、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)や無線LANなどの無線通信により、通信可能に接続されている。ヘッドマウントディスプレイ13は、カメラが設けられており、当該カメラにより、装着したユーザの視線方向の画像の撮影が可能とされている。ヘッドマウントディスプレイ13は、カメラにより撮影された撮影画像を端末装置12へ送信する。また、ヘッドマウントディスプレイ13は、端末装置12から受信した画像を表示部に表示する。
本実施例に係るシステム10では、ARサーバ11に各種ARコンテンツのオブジェクトデータが記憶されている。端末装置12は、ARサーバ11からARコンテンツを予めダウンロードする。そして、端末装置12は、ヘッドマウントディスプレイ13を介して仮想現実をユーザに提供する。例えば、ユーザは、ヘッドマウントディスプレイ13を装着し、ARコンテンツをダウンロードした端末装置12を所持して、ヘッドマウントディスプレイ13のカメラで撮影を行う。ヘッドマウントディスプレイ13は、カメラにより撮影された撮影画像を端末装置12へ送信する。端末装置12は、撮影された撮影画像から基準物の検出を行う。端末装置12は、撮像画像に基準物が含まれることを検出すると、該基準物に応じたARコンテンツを、該基準物のサイズに応じた大きさで撮影画像に重畳(合成)する。端末装置12は、撮影画像にARコンテンツを重畳した重畳画像をヘッドマウントディスプレイ13へ送信する。ヘッドマウントディスプレイ13は、端末装置12から受信した重畳画像を表示する。基準物は、例えば、ARマーカやQR(Quick Response)コードなど、仮想現実を表示する位置を指定するための基準となる標識であってもよい。また、基準物は、例えば、特定形状の物体や特定パターンなど撮影画像内での物体であってもよい。
本実施例では、システム10が、仮想現実を用いて工場の点検業務を支援する場合を例に説明する。例えば、工場において、点検を要する対象物または対象物周辺にARマーカを配置する。ARマーカには、それぞれ一意の画像が記録されている。例えば、ARマーカには、それぞれ識別情報として一意のマーカIDをコード化したパターン画像が記録されている。一方、ARサーバ11には、ARコンテンツのオブジェクトデータが記憶されている。例えば、ARサーバ11には、点検すべき内容や注意点、前回の点検結果、点検手順など、点検の際に注意すべき事項を示したARコンテンツが記憶されている。ARコンテンツには、それぞれ識別情報として一意のコンテンツIDが定められている。ARサーバ11には、ARマーカのマーカIDに対応付けて、当該ARマーカが配置された点検の対象物に仮想現実として重畳して表示させるARコンテンツのコンテンツIDが記憶されている。点検を行う作業者は、点検を行う対象物に応じたARコンテンツを端末装置12にダウンロードする。点検を行う作業者は、ヘッドマウントディスプレイ13を装着し、ARコンテンツをダウンロードした端末装置12を所持して点検の対象物へ行く。そして、点検を行う作業者は、ヘッドマウントディスプレイ13に設けられたカメラで対象物または対象物周辺に配置されたARマーカを撮影する。ヘッドマウントディスプレイ13は、カメラにより撮影された撮影画像を端末装置12へ送信する。端末装置12は、撮影画像からARマーカのマーカIDを認識し、ARマーカのマーカIDに対応付けられたコンテンツIDのARコンテンツを読み出す。そして、端末装置12は、読み出したARコンテンツを撮影された画像に重畳した重畳画像を生成し、重畳画像をヘッドマウントディスプレイ13へ送信する。ヘッドマウントディスプレイ13は、端末装置12から受信した重畳画像を表示する。これにより、例えば、ヘッドマウントディスプレイ13には、点検の対象物に、点検すべき内容や注意点、前回の点検結果、点検手順など点検の際に注意すべき事項を示したコンテンツが重畳された重畳画像が表示される。この結果、点検を行う作業者は、表示されたコンテンツから点検の際に注意すべき事項を把握できるため、点検を効率的に行うことができる。
[ヘッドマウントディスプレイの構成]
次に、各機器の構成について説明する。最初にヘッドマウントディスプレイ13の構成について説明する。図2は、ヘッドマウントディスプレイの機能的な構成を概略的に示した図である。ヘッドマウントディスプレイ13は、通信I/F(インタフェース)部20と、表示部21と、カメラ22と、記憶部23と、制御部24とを有する。なお、ヘッドマウントディスプレイ13は、上記の機器以外の他の機器を有してもよい。
通信I/F部20は、他の装置との間で通信制御を行うインタフェースである。通信I/F部20は、無線通信または、USB等の有線により他の装置と各種情報を送受信する。例えば、通信I/F部20は、カメラ22により撮影された撮影画像の画像データを端末装置12に送信する。また、通信I/F部20は、表示用の画像データを端末装置12から受信する。
表示部21は、各種情報を表示するデバイスである。表示部21は、ユーザがヘッドマウントディスプレイ13を装着した際に、一方の目に対向するようにヘッドマウントディスプレイ13に設けられている。表示部21は、制御部24からの制御により、各種情報を表示する。
カメラ22は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を用いて、画像を撮影するデバイスである。カメラ22は、ヘッドマウントディスプレイ13をユーザが装着した際に、装着したユーザの正面方向を向くようにヘッドマウントディスプレイ13に設けられ、正面を向いたユーザの視線方向の画像の撮影が可能とされている。カメラ22は、制御部24からの制御により、画像を撮影し、撮影された撮影画像の画像データを出力する。また、カメラ22は、内蔵された光学系のレンズ間の距離を変更可能なズーム制御機構が設けられ、レンズ間の距離を変えることにより所定の範囲で光学的に倍率を変更可能とされている。カメラ22は、制御部24からの制御により、ズーム制御機構を動作させることにより所定の範囲でズームイン、ズームアウトが可能とされている。
記憶部23は、各種の情報を記憶する記憶デバイスである。例えば、記憶部23は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、NVSRAM(Non Volatile Static Random Access Memory)などのデータを書き換え可能な半導体メモリである。なお、記憶部23は、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、光ディスクなどの記憶装置であってもよい。
記憶部23は、制御部24で実行される制御プログラムや各種プログラムを記憶する。さらに、記憶部23は、制御部24で実行されるプログラムで用いられる各種データを記憶する。
制御部24は、ヘッドマウントディスプレイ13を制御するデバイスである。制御部24としては、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等の電子回路や、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路を採用できる。制御部24は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。
制御部24は、各種のプログラムが動作することにより各種の処理部として機能する。例えば、制御部24は、撮影制御部30と、通信制御部31と、表示制御部32とを有する。
撮影制御部30は、カメラ22を制御して画像の撮影を行う。例えば、撮影制御部30は、カメラ22により所定のフレームレートで動画の撮影を行う。また、撮影制御部30は、端末装置12からの倍率の指示情報に応じて、カメラ22のズーム制御機構を動作させてレンズ間の距離を変えることによりカメラ22の光学的な倍率を変更する。
通信制御部31は、各種の情報の送受信を制御する。例えば、通信制御部31は、カメラ22により撮影される撮影画像の画像データを端末装置12へ送信する。また、通信制御部31は、端末装置12から表示用の画像データや倍率の指示情報を受信する。
表示制御部32は、表示部21へ各種の情報の表示を制御する。例えば、表示制御部32は、端末装置12から受信された画像データの画像を表示部21に表示する制御を行う。
[端末装置の構成]
次に、端末装置12の構成について説明する。図3は、端末装置の機能的な構成を概略的に示した図である。図3に示すように、端末装置12は、通信I/F部50と、記憶部51と、制御部52とを有する。なお、端末装置12は、上記の機器以外の他の機器を有してもよい。例えば、各種の情報を表示する表示部や操作入力を受け付ける入力部を有してもよい。
通信I/F部50は、他の装置との間で通信制御を行うインタフェースである。例えば、通信I/F部50は、無線通信によりARサーバ11およびヘッドマウントディスプレイ13と各種情報を送受信する。例えば、通信I/F部50は、ARサーバ11からARコンテンツを受信する。また、通信I/F部50は、ヘッドマウントディスプレイ13からカメラ22により撮影された撮影画像の画像データを受信する。また、通信I/F部50は、表示用の画像データや倍率の指示情報をヘッドマウントディスプレイ13へ送信する。
記憶部51は、ハードディスク、SSD、光ディスクなどの記憶装置である。なお、記憶部51は、RAM、フラッシュメモリ、NVSRAMなどのデータを書き換え可能な半導体メモリであってもよい。
記憶部51は、制御部52で実行されるOS(Operating System)や各種プログラムを記憶する。例えば、記憶部51は、後述する情報処理を含む各種の処理を実行するプログラムを記憶する。さらに、記憶部51は、制御部52で実行されるプログラムで用いられる各種データを記憶する。例えば、記憶部51は、コンテンツデータ60と、コンテンツ管理テーブル61を記憶する。
コンテンツデータ60は、ARコンテンツのオブジェクトデータを記憶したデータである。例えば、コンテンツデータ60には、点検すべき内容や注意点、前回の点検結果、点検手順など、点検の際に注意すべき事項を示したオブジェクトデータが記憶されている。なお、ARコンテンツは、3次元の立体的な形状のオブジェクトデータであってもよい。コンテンツデータ60のARコンテンツには、それぞれ識別情報として一意のコンテンツIDが定められている。
コンテンツ管理テーブル61は、コンテンツに関する情報を記憶したデータである。コンテンツ管理テーブル61には、ARマーカと、当該ARマーカが配置された点検の対象物に仮想現実として重畳して表示させるARコンテンツとの対応関係や、ARコンテンツの表示形態に関する情報が登録されている。
図4は、コンテンツ管理テーブルのデータ構成の一例を示した図である。図4に示すように、コンテンツ管理テーブル61は、マーカID、コンテンツID、座標値、回転角度、拡縮率の各項目を有する。マーカIDの項目は、ARコンテンツと対応付けるARマーカのマーカIDを記憶する領域である。コンテンツIDの項目は、ARマーカと対応付けるARコンテンツのコンテンツIDを記憶する領域である。座標値の項目は、ARコンテンツを表示させる表示位置を示す位置情報を記憶する領域である。この位置情報は、撮影された撮影画像に重畳表示させるARコンテンツの表示位置の制御に用いられる。回転角度の項目は、ARコンテンツを表示させる際の回転角度を記憶する領域である。拡縮率の項目は、ARコンテンツを表示させる際に、コンテンツを拡大、縮小させる割合を記憶する領域である。
ここで、上述のように、カメラ22により撮影された撮影画像から現実の物のサイズを把握することができない。このため、AR技術では、予め定められたサイズのARマーカを実物に貼り付け、撮影画像からマーカのサイズを認識し、ARマーカのサイズを基準としてARコンテンツの表示サイズを決定する。図5Aおよび図5Bには、ARマーカとユーザとの距離と撮影画像の一例が示されている。図5Aは、ARマーカとユーザの基準とする距離の一例を示す図である。図5Bは、図5Aの距離の場合に表示される画像の一例を示す図である。例えば、ARマーカのサイズを1辺が5cmの正方形とし、1.5mの位置からカメラにより1倍の倍率でARマーカを中央にして撮影した撮影画像でのARマーカの位置およびサイズXを基準とする。ARマーカのサイズがXの場合に、ARコンテンツが適切に合成されるように、ARマーカの位置、回転角度、拡大率を決定する。座標値の項目には、ARマーカの位置を基準として、ARコンテンツを表示させる表示位置を示す位置情報が格納される。回転角度の項目には、ARマーカの位置を基準として、ARコンテンツを表示させる際の回転角度が格納される。拡縮率の項目には、ARマーカのサイズを基準として、ARコンテンツを表示させる拡縮率が格納される。
図4の例では、マーカID「0001」のマーカは、コンテンツID「001」のARコンテンツに対応付けられていることを示す。また、コンテンツID「001」のARコンテンツは、ARマーカの位置を基準として、x、y、zの座標が(Xc1、Yc1、Zc1)の位置において表示させることを示す。x、y、zの座標は、例えば、ARマーカに所定のキャリブレーションパターンを設け、キャリブレーションパターンを基準として互いに直行するx軸、y軸、z軸を定めて座標を定める。また、コンテンツID「001」のARコンテンツは、ARマーカの位置を基準として、回転角度(Xr1,Yr1、Zr1)、拡縮率(Xs1,Ys1、Zs1)で表示させることを示す。
図3に戻り、制御部52は、端末装置12を制御するデバイスである。制御部52としては、CPU、MPU等の電子回路や、ASIC、FPGA等の集積回路を採用できる。制御部52は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。制御部52は、各種のプログラムが動作することにより各種の処理部として機能する。例えば、制御部52は、受付部70と、格納部71と、AR処理部72と、画像出力部73と、カメラ指示出力部74を有する。
受付部70は、各種の操作を受け付ける。例えば、受付部70は、各種の操作画面を表示させ、操作画面から各種の操作を受け付ける。点検を行う作業者は、操作画面を操作して点検を行う対象物に応じたARコンテンツのオブジェクトデータおよびARコンテンツに関する情報を端末装置12にダウンロードする。ARコンテンツのオブジェクトデータおよびARコンテンツに関する情報は、端末装置12の操作画面を操作して端末装置12にダウンロードしてもよい。
格納部71は、各種の情報の格納を行う。例えば、格納部71は、ダウンロードされたARコンテンツのオブジェクトデータをコンテンツデータ60として格納し、ARコンテンツに関する情報をコンテンツ管理テーブル61に格納する。
AR処理部72は、ARに関する各種の処理を行う。例えば、AR処理部72は、通信I/F部50で受信された画像データが示す撮影画像に対して、ARマーカの検出を行う。AR処理部72は、ARマーカが検出された場合、撮影画像内での検出されたARマーカのサイズを特定する。また、AR処理部72は、ARマーカが検出された場合、ARマーカのキャリブレーションパターンを基準としたx、y、zの座標を特定する。また、AR処理部72は、ARマーカが検出された場合、ARマーカのパターン画像をデコードしてマーカIDを特定する。AR処理部72は、特定されたマーカIDに対応するコンテンツID、座標値、回転角度、拡縮率をコンテンツ管理テーブル61から特定する。AR処理部72は、特定したコンテンツIDのオブジェクトデータをコンテンツデータ60から読み出す。そして、AR処理部72は、撮影画像に対して、読み出したオブジェクトデータのARコンテンツを特定した座標値、回転角度、拡縮率で合成する。
画像出力部73は、ヘッドマウントディスプレイ13への表示用の画像データの出力を行う。例えば、画像出力部73は、AR処理部72によりARコンテンツが重畳された重畳画像の画像データをヘッドマウントディスプレイ13へ送信する。
これにより、ヘッドマウントディスプレイ13では、ARコンテンツが重畳された重畳画像が表示部21に表示される。ところで、ARマーカのサイズを基準としてARコンテンツの表示サイズが決定される。このため、ヘッドマウントディスプレイ13を装着したユーザが、表示されるARコンテンツを視認し難い場合がある。例えば、点検作業等では、点検者は、点検機器から離れた位置から、点検機器とその周辺を包括的に視認したいことがある。この場合、撮像画像に含まれるARマーカのサイズが小さくなるため、ARコンテンツの表示サイズが小さくなり、ARコンテンツの情報を視認し難い場合がある。図6Aおよび図6Bには、ARマーカとユーザとの距離と撮影画像の一例が示されている。図6Aは、基準とする距離よりも遠い場合の一例を示す図である。図6Bは、図6Aの距離の場合に表示される画像の一例を示す図である。基準とする距離よりも遠い場合、図6Bに示すように、ARマーカのサイズYが小さいため、ARコンテンツも小さく表示される。また、例えば、点検者が、近い位置からARマーカを撮影した場合、ARコンテンツの表示サイズが大きくなって、表示部21の表示領域に収まらなくなり、ARコンテンツの情報を視認し難い場合がある。図7Aおよび図7Bには、ARマーカとユーザとの距離と撮影画像の一例が示されている。図7Aは、基準とする距離よりも近い場合の一例を示す図である。図7Bは、図7Aの距離の場合に表示される画像の一例を示す図である。基準とする距離よりも近い場合、図7Bに示すように、ARマーカのサイズZが大きいため、ARコンテンツが大きく表示され、表示部21の表示領域に収まらなくなる。
カメラ指示出力部74は、ヘッドマウントディスプレイ13への倍率の指示情報の出力を行う。例えば、カメラ指示出力部74は、通信I/F部50で受信された画像データが示す撮影画像でARマーカが検出された場合、画像に含まれるARマーカのサイズに基づいて、ヘッドマウントディスプレイ13への倍率の指示情報を出力する。カメラ指示出力部74は、撮影画像に含まれるARマーカのサイズを所定の第1の基準サイズおよび当該第1の基準サイズよりも大きい第2の基準サイズと比較する。第1の基準サイズおよび第2の基準サイズは、ARマーカのサイズに対応して表示されるARコンテンツが視認しやすいサイズに定められている。第1の基準サイズと第2の基準サイズは、第1の基準サイズと第2の基準サイズの間の範囲にARコンテンツの位置、回転角度、拡大率を決定した際の基準が含まれるように定められている。第1の基準サイズは、基準とするARコンテンツのサイズより若干小さいサイズに定められている。第2の基準サイズは、基準とするARコンテンツのサイズより若干大きいサイズに定められている。図5Aおよび図5Bに示したように、ARマーカのサイズを1辺が5cmの正方形とし、1.5mの位置からカメラにより1倍の倍率でARマーカを中央にして撮影した画像でのARマーカの位置およびサイズXを基準とする。第1の基準サイズは、ARマーカのサイズXの0.8倍のサイズと定める。第2の基準サイズは、ARマーカのサイズXの1.2倍のサイズと定める。
カメラ指示出力部74は、撮影画像に含まれるARマーカのサイズが第1の基準サイズよりも小さい場合、カメラ22の撮像画像を拡大させる倍率の指示情報をヘッドマウントディスプレイ13に出力する。また、カメラ指示出力部74は、撮影画像に含まれるARマーカのサイズが第2の基準サイズより大きい場合、カメラ22の撮像画像を縮小させる倍率の指示情報をヘッドマウントディスプレイ13に出力する。カメラ指示出力部74は、撮影画像に含まれるARマーカのサイズが第1の基準サイズと第2の基準サイズの範囲内となる倍率を求めて当該倍率の指示情報をヘッドマウントディスプレイ13に出力する。なお、カメラ指示出力部74は、撮影画像に含まれるARマーカのサイズが第1の基準サイズより小さい間は撮像画像を拡大させ、撮影画像に含まれるARマーカのサイズが第2の基準サイズより大きい間は撮像画像を縮小させる指示情報を出力してARマーカのサイズを第1の基準サイズと第2の基準サイズの範囲内に制御してもよい。
なお、カメラ指示出力部74は、撮像画像に複数のARマーカが含まれる場合、複数のARマーカの何れかのARマーカを指定する操作を受け付ける。そして、カメラ指示出力部74は、指定された何れかのARマーカのサイズが第1の基準サイズと第2の基準サイズの範囲内となる倍率を求めて当該倍率の指示情報をヘッドマウントディスプレイ13に出力してもよい。ARマーカを指定する操作は、操作入力を受け付ける入力部から行ってよい。また、ヘッドマウントディスプレイ13にユーザの視線を検出する視線検出部を設けて、ヘッドマウントディスプレイ13にユーザの視線情報を端末装置12へ送信させる。カメラ指示出力部74は、ユーザの視線情報からユーザの視線の方向に対応するARマーカを指定されたARマーカとしてカメラ22の倍率の制御を行ってもよい。また、カメラ指示出力部74は、撮像画像に複数のARマーカが含まれる場合、撮影画像の中心に最も近いARマーカを指定されたARマーカとしてカメラ22の倍率の制御を行ってもよい。また、カメラ指示出力部74は、撮像画像に対して範囲を設定し、設定された所定範囲内に含まれるARマーカを指定されたARマーカとしてカメラ22の倍率の制御を行ってもよい。
これにより、ヘッドマウントディスプレイ13では、カメラ22により撮影される撮影画像に含まれるARマーカのサイズが基準サイズとなり、ARコンテンツが適切なサイズで表示されるため、ARコンテンツの視認性の低下を抑制できる。
次に、本実施例に係る端末装置12がARコンテンツの表示を制御する表示制御処理の流れを説明する。図8は、表示制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。この表示制御処理は、所定のタイミング、例えば、端末装置12でARの処理開始を指示する所定操作が行われたタイミングで実行される。なお、ヘッドマウントディスプレイ13から撮影画像の画像データを受信したタイミングで実行されてもよい。
図8に示すように、AR処理部72は、ヘッドマウントディスプレイ13から撮影画像の画像データを受信したか否かを判定する(S10)。画像データを受信していない場合(S10否定)、後述するS24へ移行する。
一方、画像データを受信した場合(S10肯定)、AR処理部72は、画像データが示す撮影画像に対して、ARマーカの検出を行う(S11)。AR処理部72は、ARマーカが検出されたか否かを判定する(S12)。ARマーカが検出されない場合(S12否定)、AR処理部72は、撮影画像の画像データをヘッドマウントディスプレイ13に出力し、後述するS24へ移行する。
一方、ARマーカが検出された場合(S12肯定)、AR処理部72は、撮影画像内での検出されたARマーカのサイズを特定する(S13)。カメラ指示出力部74は、ARマーカのサイズが第1の基準サイズと第2の基準サイズの範囲内であるか判定する(S14)。ARマーカのサイズが範囲内である場合(S14肯定)、後述するS18へ移行する。
一方、ARマーカのサイズが範囲内ではない場合(S14否定)、AR処理部72は、ARマーカのサイズが第1の基準サイズよりも小さいか判定する(S15)。ARマーカのサイズが基準サイズの範囲よりも小さい場合(S15肯定)、AR処理部72は、カメラ22がズームイン可能かを判定する(S16)。例えば、カメラ指示出力部74は、撮影画像に含まれるARマーカのサイズが基準サイズの範囲内となる倍率を求める。例えば、カメラ指示出力部74は、ARマーカのサイズをyとし、基準サイズの範囲の中心をxとした場合、x/yを倍率として求める。カメラ指示出力部74は、求めた倍率が、ヘッドマウントディスプレイ13のカメラ22の倍率の変更可能な範囲内である場合、カメラ22がズームイン可能と判定する。なお、カメラ指示出力部74は、ARマーカのサイズが第1の基準サイズと第2の基準サイズの範囲内ではない場合、ARマーカのサイズが範囲内となるように倍率を段階的に変えた指示情報をカメラ22へ送信してもよい。この場合、カメラ指示出力部74は、指示した倍率がカメラ22の倍率の変更可能な範囲の上限に達していない場合、カメラ22がズームイン可能と判定してもよい。
カメラ22がズームイン可能な場合(S16肯定)、カメラ指示出力部74は、ズームインの指示情報をヘッドマウントディスプレイ13に出力する(S17)。例えば、カメラ指示出力部74は、求めた倍率の指示情報をヘッドマウントディスプレイ13に出力する。そして、AR処理部72は、ARコンテンツを撮影画像に重畳した重畳画像の画像データを生成する(S18)。
一方、カメラ22がズームイン可能ではない場合(S16否定)、AR処理部72は、ユーザに対して対象物に近づくように警告メッセージとARコンテンツを撮影画像に重畳した重畳画像の画像データを生成する(S19)。
一方、ARマーカのサイズが第1の基準サイズよりも小さくない場合(S15否定)、ARマーカのサイズが第2の基準サイズよりも大きい。この場合、AR処理部72は、カメラ22がズームアウト可能かを判定する(S20)。例えば、カメラ指示出力部74は、撮影画像に含まれるARマーカのサイズが第1の基準サイズと第2の基準サイズの範囲内となる倍率x/yを求める。カメラ指示出力部74は、求めた倍率x/yが、ヘッドマウントディスプレイ13のカメラ22の倍率の変更可能な範囲内である場合、カメラ22がズームアウト可能と判定する。なお、カメラ指示出力部74は、ARマーカのサイズが第1の基準サイズと第2の基準サイズの範囲内ではない場合、ARマーカのサイズが範囲内となるように倍率を段階的に変えた指示情報をカメラ22へ送信してもよい。この場合、カメラ指示出力部74は、指示した倍率がカメラ22の倍率の変更可能な範囲の下限に達していない場合、カメラ22がズームアウト可能と判定してもよい。
カメラ22がズームアウト可能な場合(S20肯定)、カメラ指示出力部74は、ズームアウトの指示情報をヘッドマウントディスプレイ13に出力する(S21)。例えば、カメラ指示出力部74は、求めた倍率x/yの指示情報をヘッドマウントディスプレイ13に出力し、上述のS18へ移行する。
一方、カメラ22がズームアウト可能ではない場合(S20否定)、AR処理部72は、ユーザに対して対象物から離れるように警告メッセージとARコンテンツを撮影画像に重畳した重畳画像の画像データを生成する(S22)。
AR処理部72は、上述のS18、S19またはS22で生成した画像データをヘッドマウントディスプレイ13に出力する(S23)。
AR処理部72は、処理を終了するか否かを判定する(S24)。例えば、AR処理部72は、処理終了の所定の指示操作を受け付けた場合、処理を終了すると判定する。処理を終了すると判定された場合(S24肯定)、処理を終了する。
一方、処理を終了ではない場合(S24否定)、上述のS10へ移行する。
このように、本実施例に係る端末装置12は、カメラ22により撮像された撮像画像に基準物(ARマーカ)が含まれることを検出すると、該基準物に応じたオブジェクトデータ(ARコンテンツ)を、該基準物のサイズに応じたサイズで表示部21に表示する表示制御を行う。端末装置12は、カメラ22に含まれる基準物のサイズが基準サイズ(第1の基準サイズ)より小さい場合、ズーム制御によりカメラ22の撮像画像を拡大させる指示をカメラ22に出力する。これにより、端末装置12は、基準物から離れた位置から撮影画像が撮影された場合でも、基準物に対応して表示されるオブジェクトデータの視認性の低下を抑制できる。
また、本実施例に係る端末装置12は、撮像画像を拡大させる指示として、拡大された撮像画像における基準物のサイズが所定サイズ範囲内となるようにする指示する。これにより、端末装置12は、撮像画像における基準物のサイズが所定サイズ範囲内となるため、基準物のサイズに対応して表示されるオブジェクトデータの視認性の低下を抑制できる。
また、本実施例に係る端末装置12は、撮像画像に含まれる基準物のサイズが基準サイズよりも大きい他の基準サイズより大きい(第2の基準サイズ)より大きい場合、ズーム制御によりカメラ22の撮像画像を縮小させる指示をカメラ22に出力する。これにより、端末装置12は、基準物に近い位置から撮影画像が撮影された場合でも、基準物に対応して表示されるオブジェクトデータの視認性の低下を抑制できる。
また、本実施例に係る端末装置12は、撮像画像を縮小させる指示として、縮小された撮像画像における基準物のサイズが所定サイズ範囲内となるようにする指示する。これにより、端末装置12は、撮像画像における基準物のサイズが所定サイズ範囲内となるため、基準物のサイズに対応して表示されるオブジェクトデータの視認性の低下を抑制できる。
また、本実施例に係る端末装置12は、撮像画像に複数の基準物が含まれ、複数の基準物の何れかの基準物を指定する操作を受け付ける。端末装置12は、撮像画像に含まれる指定された何れかの基準物のサイズが基準サイズより小さい場合、ズーム制御によりカメラ22の撮像画像を拡大させる指示をカメラ22に出力する。これにより、端末装置12は、撮像画像に複数の基準物が含まれる場合でも、指定された基準物のサイズに対応して表示されるオブジェクトデータの視認性の低下を抑制できる。
また、本実施例に係る端末装置12は、撮像画像に複数の基準物が含まれ、複数の基準物の何れかの基準物を指定する操作を受け付ける。端末装置12は、撮像画像に含まれる指定された何れかの基準物のサイズが他の基準サイズより大きい場合、ズーム制御によりカメラ22の撮像画像を縮小させる指示をカメラ22に出力する。これにより、端末装置12は、撮像画像に複数の基準物が含まれる場合でも、指定された基準物のサイズに対応して表示されるオブジェクトデータの視認性の低下を抑制できる。
また、本実施例に係る端末装置12は、撮像画像に複数の基準物が含まれる場合、複数の基準物のうち、撮像画像に設定された所定範囲内に含まれる基準物のサイズが基準サイズより小さい場合、ズーム制御によりカメラ22の撮像画像を拡大させる指示をカメラ22に出力する。これにより、端末装置12は、撮像画像の所定範囲に含まれる基準物のサイズに対応して表示されるオブジェクトデータの視認性の低下を抑制できる。
また、本実施例に係る端末装置12は、撮像画像に複数の基準物が含まれる場合、複数の基準物のうち、撮像画像に設定された所定範囲内に含まれる基準物のサイズが他の基準サイズより大きい場合、ズーム制御によりカメラ22の撮像画像を縮小させる指示をカメラ22に出力する。これにより、端末装置12は、撮像画像の所定範囲に含まれる基準物のサイズに対応して表示されるオブジェクトデータの視認性の低下を抑制できる。
さて、これまで開示の装置に関する実施例について説明したが、開示の技術は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
例えば、上記の実施例では、端末装置12によりヘッドマウントディスプレイ13のカメラ22の倍率を制御する場合を例に説明したが、開示の装置はこれに限定されない。例えば、ヘッドマウントディスプレイ13がカメラ22の撮影画像の画像データをARサーバ11へ送信し、ARサーバ11がARコンテンツの合成およびカメラ22の倍率の制御を行ってもよい。また、ヘッドマウントディスプレイ13にARコンテンツのオブジェクトデータ等をダウンロードして、ヘッドマウントディスプレイ13においてARコンテンツの合成およびカメラ22の倍率の制御を行ってもよい。
また、上記の実施例では、光学的にカメラ22の倍率を変える場合を例に説明したが、開示の装置はこれに限定されない。例えば、撮影画像に対するデジタル処理により、撮影画像の一部分を拡大、撮影画像の全体を縮小させることによりデジタル的に倍率を変えてもよい。
また、上記の実施例では、カメラ22の倍率を変える場合を例に説明したが、開示の装置はこれに限定されない。例えば、カメラ22に撮影方向を変更可能な機構を設ける。そして、端末装置12が基準物が撮影画像内で中央となるようにカメラ22の撮影方向の変更の指示をヘッドマウントディスプレイ13に出力してカメラ22の撮影方向を変更させてもよい。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的状態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、端末装置12の受付部70、格納部71、AR処理部72、画像出力部73およびカメラ指示出力部74の各処理部が適宜統合されてもよい。さらに、各処理部にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
[表示制御プログラム]
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することもできる。そこで、以下では、上記の実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータシステムの一例を説明する。図9は、表示制御プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
図9に示すように、コンピュータ300は、CPU(Central Processing Unit)310、HDD(Hard Disk Drive)320、RAM(Random Access Memory)340を有する。これら300〜340の各部は、バス400を介して接続される。
HDD320には上記の受付部70、格納部71、AR処理部72、画像出力部73およびカメラ指示出力部74と同様の機能を発揮する表示制御プログラム320Aが予め記憶される。なお、表示制御プログラム320Aについては、適宜分離してもよい。
また、HDD320は、各種情報を記憶する。例えば、HDD320は、OSや各種の処理に用いる各種データを記憶する。
そして、CPU310が、表示制御プログラム320AをHDD320から読み出して実行することで、実施例の各処理部と同様の動作を実行する。すなわち、表示制御プログラム320Aは、受付部70、格納部71、AR処理部72、画像出力部73およびカメラ指示出力部74と同様の動作を実行する。
なお、上記した表示制御プログラム320Aは、必ずしも最初からHDD320に記憶させることを要しない。
また、例えば、表示制御プログラム320Aは、コンピュータ300に挿入されるCD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」にプログラムを記憶させてもよい。そして、コンピュータ300がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
さらには、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ300に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などにプログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ300がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
10 システム
11 ARサーバ
12 端末装置
13 ヘッドマウントディスプレイ
21 表示部
22 カメラ
23 記憶部
24 制御部
30 撮影制御部
31 通信制御部
32 表示制御部
51 記憶部
52 制御部
60 コンテンツデータ
61 コンテンツ管理テーブル
70 受付部
71 格納部
72 AR処理部
73 画像出力部
74 カメラ指示出力部

Claims (10)

  1. 撮像装置により撮像された撮像画像に基準物が含まれることを検出すると、該基準物に応じたオブジェクトデータを、該基準物のサイズに応じたサイズで表示部に表示する表示制御方法において、
    前記撮像画像に含まれる前記基準物のサイズが基準サイズより小さい場合、ズーム制御により前記撮像装置の撮像画像を拡大させる指示を前記撮像装置に出力する、
    処理をコンピュータが実行することを特徴とする表示制御方法。
  2. 前記撮像画像を拡大させる指示は、拡大された前記撮像画像における前記基準物のサイズが所定サイズ範囲内となるようにする指示である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示制御方法。
  3. 前記撮像画像に含まれる前記基準物のサイズが前記基準サイズよりも大きい他の基準サイズより大きい場合、ズーム制御により前記撮像装置の撮像画像を縮小させる指示を前記撮像装置に出力する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示制御方法。
  4. 前記撮像画像を縮小させる指示は、縮小された前記撮像画像における前記基準物のサイズが所定サイズ範囲内となるようにする指示である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の表示制御方法。
  5. 前記撮像画像に複数の基準物が含まれ、前記複数の基準物の何れかの基準物を指定する操作を受け付け、
    前記撮像画像に含まれる前記何れかの基準物のサイズが前記基準サイズより小さい場合、ズーム制御により前記撮像装置の撮像画像を拡大させる指示を前記撮像装置に出力する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示制御方法。
  6. 前記撮像画像に複数の基準物が含まれ、前記複数の基準物の何れかの基準物を指定する操作を受け付け、
    前記撮像画像に含まれる前記何れかの基準物のサイズが前記他の基準サイズより大きい場合、ズーム制御により前記撮像装置の撮像画像を縮小させる指示を前記撮像装置に出力する、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の表示制御方法。
  7. 前記撮像画像に複数の基準物が含まれる場合、前記複数の基準物のうち、前記撮像画像に設定された所定範囲内に含まれる基準物のサイズが前記基準サイズより小さい場合、ズーム制御により前記撮像装置の撮像画像を拡大させる指示を前記撮像装置に出力する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示制御方法。
  8. 前記撮像画像に複数の基準物が含まれる場合、前記複数の基準物のうち、前記撮像画像に設定された所定範囲内に含まれる基準物のサイズが前記他の基準サイズより大きい場合、ズーム制御により前記撮像装置の撮像画像を縮小させる指示を前記撮像装置に出力する、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の表示制御方法。
  9. 撮像装置により撮像された撮像画像に基準物が含まれることを検出すると、前記基準物に応じたオブジェクトデータを、該基準物のサイズに応じたサイズで表示部に表示する表示制御プログラムにおいて、
    前記撮像画像に含まれる前記基準物のサイズが基準サイズより小さい場合、ズーム制御により前記撮像装置の撮像画像を拡大させる指示を前記撮像装置に出力する、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする表示制御プログラム。
  10. 撮像装置により撮像された撮像画像に基準物が含まれることを検出すると、前記基準物に応じたオブジェクトデータを、該基準物のサイズに応じたサイズで表示部に表示する情報処理装置において、
    前記撮像画像に含まれる前記基準物のサイズが基準サイズより小さい場合、ズーム制御により前記撮像装置の撮像画像を拡大させる指示を前記撮像装置に出力する出力部
    を有することを特徴とする情報処理装置。
JP2015224134A 2015-11-16 2015-11-16 表示制御方法、表示制御プログラムおよび情報処理装置 Pending JP2017092866A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015224134A JP2017092866A (ja) 2015-11-16 2015-11-16 表示制御方法、表示制御プログラムおよび情報処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015224134A JP2017092866A (ja) 2015-11-16 2015-11-16 表示制御方法、表示制御プログラムおよび情報処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017092866A true JP2017092866A (ja) 2017-05-25

Family

ID=58771707

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015224134A Pending JP2017092866A (ja) 2015-11-16 2015-11-16 表示制御方法、表示制御プログラムおよび情報処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017092866A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019210465A1 (en) * 2018-05-02 2019-11-07 SZ DJI Technology Co., Ltd. Optically supported object navigation

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019210465A1 (en) * 2018-05-02 2019-11-07 SZ DJI Technology Co., Ltd. Optically supported object navigation

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102502404B1 (ko) 정보 처리 장치 및 방법, 그리고 프로그램
JP6167703B2 (ja) 表示制御装置、プログラム及び記録媒体
CN106803884B (zh) 图像处理装置
US11636644B2 (en) Output of virtual content
KR20190021138A (ko) 이미지를 이용하여 획득된 깊이 정보의 속성에 따라 이미지와 연관하여 깊이 정보를 저장하는 전자 장치 및 전자 장치 제어 방법
US20150077591A1 (en) Information processing device and information processing method
US9535250B2 (en) Head mounted display device and method for controlling the same
JP6711137B2 (ja) 表示制御プログラム、表示制御方法および表示制御装置
JP2021114343A (ja) 表示システム、及び表示システムの表示制御方法
US20230332888A1 (en) Information processing apparatus
WO2018042074A1 (en) A method, apparatus and computer program product for indicating a seam of an image in a corresponding area of a scene
JP2016224173A (ja) 制御装置及び制御方法
US20150010214A1 (en) Information processing device, communication counterpart decision method and storage medium
JP6283329B2 (ja) 拡張現実対象認識装置
JP2017092866A (ja) 表示制御方法、表示制御プログラムおよび情報処理装置
JP2018005091A (ja) 表示制御プログラム、表示制御方法および表示制御装置
US11366318B2 (en) Electronic device and control method thereof
JP6686319B2 (ja) 画像投影装置及び画像表示システム
KR20190043032A (ko) 이미지에 포함된 오브젝트에 기반하여 이미지를 보정하기 위한 전자 장치 및 방법
US11269183B2 (en) Display information on a head-mountable apparatus corresponding to data of a computing device
JP2018032991A (ja) 画像表示装置、画像表示方法及び画像表示用コンピュータプログラム
JP6443505B2 (ja) プログラム、表示制御装置及び表示制御方法
JP6689492B2 (ja) 端末装置、データ処理システム及びプログラム
WO2018168825A1 (ja) 画像処理装置および電子機器
KR20150039352A (ko) 전자 디바이스 및 그 제어방법