JP2017090039A - 輸送用コンテナのシール構造およびコンテナ用冷凍装置 - Google Patents

輸送用コンテナのシール構造およびコンテナ用冷凍装置 Download PDF

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Abstract

【課題】輸送用コンテナ(100)の気密性を向上させ、庫内の酸素濃度を充分に引き下げることを可能とする。【解決手段】輸送用コンテナ(100)では、コンテナ本体(110)にコンテナ用冷凍装置(10)がボルト(94)によって固定される。コンテナ用冷凍装置(10)のケーシング(12)とコンテナ本体(110)の間には、パッキン(90)が挟み込まれる。また、ケーシング(12)とコンテナ本体(110)の間には、ボルト(94)の軸部(94a)を囲むようにシールリング(93)が設けられる。ボルト(94)を締め付けると、シールリング(93)が変形して輸送用コンテナ(100)の庫内と庫外を遮断する。【選択図】図6

Description

本発明は、コンテナ本体とコンテナ用冷凍装置とを備えた輸送用コンテナのシール構造と、そのシール構造を有するコンテナ用冷凍装置に関するものである。
従来より、庫内を冷却するための冷凍装置を備えた輸送用コンテナが、海上輸送等に広く用いられている。例えば、特許文献1には、輸送用コンテナのコンテナ本体に取り付けられるコンテナ用冷凍装置が開示されている。
輸送用コンテナの庫内には、例えば、バナナやアボガド等の植物が積み込まれる。植物は、収穫後であっても空気中の酸素を取り込んで二酸化炭素を放出する呼吸を行う。植物が呼吸を行うと、植物に蓄えられた養分と水分とが減少し、鮮度が低下する。そのため、輸送用コンテナの庫内の酸素濃度は、呼吸障害が起きない程度に低い方が好ましい。
ここで、特許文献1のコンテナ用冷凍装置は、ケーシングと、このケーシングに設けられ、外気よりも窒素濃度が高く酸素濃度が低い窒素濃縮空気を生成して輸送用コンテナの庫内へ供給するガス供給装置とを備えている。当該コンテナ用冷凍装置は、ガス供給装置によって窒素濃縮空気をコンテナの庫内に供給することにより庫内空気の酸素濃度を低下させる。そして、庫内空気の酸素濃度を一定程度まで低下させて維持することにより、植物の鮮度の低下を抑制することができる。
また、輸送用コンテナの庫内へ窒素濃縮空気を供給することは行わないが、植物の呼吸によって酸素濃度を低下させ、酸素濃度がある程度低くなった後は、低下した酸素濃度を保持することによって、植物の鮮度の低下を抑制することも提案されている。
特開2015−072103号公報
ところで、コンテナ用冷凍装置を輸送用コンテナのコンテナ本体に取り付けるためには、例えばボルトが用いられる。具体的には、例えば、コンテナ本体に形成された複数の雌ねじと、これらの雌ねじに対応するようにケーシングに形成されたボルト孔とを互いに同軸上に位置するように位置合わせする。続いて、雄ねじを構成する複数のボルトを当該ボルト孔に挿通させて各々の雌ねじと螺合させ締め付けることにより、コンテナ用冷凍装置をコンテナ本体に取り付けて固定する。ここで、従来より、コンテナ用冷凍装置のケーシングとコンテナ本体との間には、例えば外気が庫内に侵入して庫内の温度が上昇するのを防ぐために、平坦なパッキンが挟持されている。このパッキンは、ケーシングとコンテナ本体との間の間隙を塞いで輸送用コンテナの庫内と庫外を遮断するためのものである。
本願発明者らは、上述したガス供給装置を備えたコンテナ用冷凍装置をコンテナ本体に取り付け、ガス供給装置が生成した窒素濃縮空気を輸送用コンテナの庫内へ供給し、輸送用コンテナの庫内の酸素濃度を低下させる実験を行った。その試験結果から、窒素濃縮空気を輸送用コンテナの庫内へ供給しても、輸送用コンテナの庫内の酸素濃度を充分に低下させられない場合があることが判明した。つまり、コンテナ用冷凍装置とコンテナ本体との間に平坦なパッキンを挟み込む従来の構造によって得られる気密性は、庫内への外気の侵入に起因する庫内温度の上昇を抑えるには充分であるが、庫内への外気の侵入に起因する庫内酸素濃度の上昇を抑えるには不充分であることが分かった。そして、本願発明者らが更に調査したところ、コンテナ用冷凍装置をコンテナ本体に固定するためのボルトの周辺の隙間を通って外気が輸送用コンテナの庫内へ侵入しており、その隙間からの外気の侵入によって庫内の酸素濃度が充分に低下しないことが判明した。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、輸送用コンテナの気密性を向上させ、輸送用コンテナの庫内へ侵入する外気の量を削減することによって、庫内の酸素濃度を充分に引き下げることを可能とすることにある。
第1の発明は、物品を収容するコンテナ本体(110)と、冷凍サイクルを行う冷媒回路(20)及び該冷媒回路(20)を収容するケーシング(12)を有するコンテナ用冷凍装置(10)とを備え、上記ケーシング(12)に形成された複数のボルト孔(96)に一本ずつ設けられたボルト(94)によって上記コンテナ用冷凍装置(10)が上記コンテナ本体(110)に固定される輸送用コンテナ(100)において、該輸送用コンテナ(100)の庫内と庫外を遮断するシール構造を対象とする。そして、上記ボルト(94)の軸部(94a)を挿通するための該ボルト(94)と同数の貫通孔(91)が形成されて、上記ケーシング(12)と上記コンテナ本体(110)の間に挟み込まれるパッキン(90)と、上記ボルト(94)の軸部(94a)を囲むように設けられ、上記ボルト(94)を締め付けた状態で変形して上記輸送用コンテナ(100)の庫内と庫外を遮断する、上記ボルト(94)と同数のシール部(92,93)とを備えるものである。
上記第1の発明では、パッキン(90)とシール部(92,93)とを備えたシール構造によって、輸送用コンテナ(100)の庫内と庫外が遮断される。パッキン(90)は、ケーシング(12)とコンテナ本体(110)の間に挟み込まれ、輸送用コンテナ(100)の庫内への外気の侵入を抑制する。パッキン(90)の各貫通孔(91)には、コンテナ用冷凍装置(10)をコンテナ本体(110)に固定するためのボルト(94)が、一本ずつ挿し通される。
ここで、パッキン(90)のみによっては、ボルト(94)が取り付けられた箇所において輸送用コンテナ(100)の庫外から庫内へ侵入する外気の量を充分には削減できず、そのために輸送用コンテナ(100)の庫内空気の酸素濃度を充分に引き下げられない可能性がある。
これに対し、上記第1の発明では、ボルト(94)の軸部(94a)を囲むシール部(92,93)が、各ボルト(94)に対応して一つずつ設けられる。シール部(92,93)は、ボルト(94)を締め付けた状態で変形し、ケーシング(12)とコンテナ本体(110)の両方に密着する。したがって、ケーシング(12)とコンテナ本体(110)との間の間隙が、通常のパッキン(90)のみを用いた場合に比べてより緊密にシールされる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記シール部は、上記ボルト(94)の軸部(94a)を囲むリング状に形成された可撓性のシールリング(93)であるものである。
上記第2の発明では、ボルト(94)の軸部(94a)を取り囲むように配置されたシールリング(93)が、ボルト(94)を締め付けた状態で変形してケーシング(12)およびコンテナ本体(110)の各々に密着する。それにより、輸送用コンテナ(100)の庫内と庫外が確実に遮断される。
第3の発明は、上記第2の発明において、上記シールリング(93)は、上記パッキン(90)の貫通孔(91)に嵌まり込むように配置され、上記ケーシング(12)と上記コンテナ本体(110)に挟まれて変形するものである。
上記第3の発明において、シールリング(93)は、ボルト(94)の軸部(94a)を囲む状態で、パッキン(90)の貫通孔(91)に嵌まり込む。ボルト(94)を締め込むと、シールリング(93)は、ケーシング(12)とコンテナ本体(110)に挟まれて変形し、輸送用コンテナ(100)の庫内と庫外を遮断する。
第4の発明は、上記第2の発明において、上記シールリング(93)は、円筒状に形成されて上記ケーシング(12)の上記ボルト孔(96)に嵌まり込むように配置され、上記シールリング(93)の一端部は、上記ケーシング(12)における上記コンテナ本体(110)側の表面から突出する一方、上記ケーシング(12)における上記ボルト孔(96)の上記コンテナ本体(110)とは逆側の端部に形成され、該ボルト孔(96)の内側へ突出して上記シールリング(93)の他端が当接する押え部(98)を更に備え、上記シールリング(93)は、上記ケーシング(12)の表面から突出した部分が上記パッキン(90)の貫通孔(91)に嵌まり込んだ状態で、上記押え部(98)と上記コンテナ本体(110)に挟まれて変形するものである。
上記第4の発明では、円筒状のシールリング(93)が、ケーシング(12)のボルト孔(96)に嵌まり込む。ボルト(94)を締め込む前において、シールリング(93)の一端部は、コンテナ本体(110)側へ向かって、ケーシング(12)のボルト孔(96)から突出する。シールリング(93)の他端には、ケーシング(12)に形成された押え部(98)が当接する。ボルト(94)を締め込むと、シールリング(93)は、押え部(98)によって押されてコンテナ本体(110)に押しつけられる。シールリング(93)は、ボルト孔(96)から突出した部分が、パッキン(90)の貫通孔(91)に嵌まり込む。この状態で、シールリング(93)は、押え部(98)とコンテナ本体(110)に挟まれて変形し、輸送用コンテナ(100)の庫内と庫外を遮断する。
第5の発明は、上記第1の発明において、上記シール部は、上記軸部(94a)を取り囲むように上記パッキン(90)と一体に形成された突起部(92)であるものである。
上記第5の発明では、パッキン(90)と一体に形成された突起部(92)がシール部を構成する。この突起部(92)は、ボルト(94)の軸部(94a)を取り囲むように配置され、ボルト(94)を締め付けた状態で変形してケーシング(12)およびコンテナ本体(110)の各々に密着する。それにより、輸送用コンテナ(100)の庫内と庫外が確実に遮断される。
第6の発明は、上記第5の発明において、上記突起部(92)は、上記パッキン(90)の上記貫通孔(91)の周縁に沿って該貫通孔(91)の全周に亘って形成され、上記パッキン(90)の上記ケーシング(12)側の表面から突出しているものである。
第6の発明において、突起部(92)は、貫通孔(91)の周縁に沿うリング状に形成され、ボルト(94)の軸部(94a)を取り囲む。
第7の発明は、上記第1又は第2の発明において、上記シール部(92,93)が、上記ケーシング(12)と上記コンテナ本体(110)との間に設けられるものである。
上記第7の発明では、ケーシング(12)とコンテナ本体(110)との間においてシール部(92,93)が変形し、それにより、輸送用コンテナ(100)の庫内と庫外が確実に遮断される。
第8の発明は、コンテナ用冷凍装置を対象とし、上記第1〜第7のいずれか一つの発明のシール構造と、冷凍サイクルを行う冷媒回路(20)と、上記冷媒回路(20)を収容するケーシング(12)とを備え、上記ケーシング(12)に形成された複数のボルト孔(96)に一本ずつ設けられたボルト(94)によって、物品を収容するコンテナ本体(110)に固定されるものである。
上記第8の発明では、コンテナ用冷凍装置のケーシング(12)が、ボルト(94)によってコンテナ本体(110)に固定される。そして、第1〜第7のいずれか一つの発明のシール構造が、コンテナ本体(110)の内部空間への外気の侵入を抑制する。
本発明によれば、コンテナ用冷凍装置(10)のケーシング(12)とコンテナ本体(110)との間の間隙が、通常のパッキン(90)のみを用いた場合に比べてより緊密にシールされるので、輸送用コンテナ(100)の庫内と庫外を確実に遮断することができる。その結果、輸送用コンテナ(100)の庫内へ侵入する外気の量を充分に削減でき、窒素濃縮空気の供給や、呼吸による酸素の消費などを利用して庫内酸素濃度を充分に引き下げることが可能となる。
特に、上記第5の発明では、パッキン(90)と一体に形成された突起部(92)がシール部を構成する。このため、コンテナ用冷凍装置(10)のケーシング(12)とコンテナ本体(110)との間にパッキン(90)を配置すれば、シール部を構成する突起部(92)も同時に所定の位置に設けることができる。従って、この発明によれば、コンテナ本体(110)にコンテナ用冷凍装置(10)を取り付ける作業の煩雑化を回避しつつ、輸送用コンテナ(100)の庫内と庫外を確実に遮断することができる。
図1は、実施形態1の輸送用コンテナの概略斜視図である。 図2は、実施形態1のコンテナ用冷凍装置の概略構成を示す輸送用コンテナの断面図である。 図3は、実施形態1のコンテナ用冷凍装置の冷媒回路の構成を示す配管系統図である。 図4は、実施形態1のパッキンを示す正面図である。 図5は、実施形態1における、庫外壁をコンテナに固定する箇所を拡大して示す側面断面図であって、ボルトを締め付けていない状態を示す図である。 図6は、実施形態1における、庫外壁をコンテナに固定する箇所を拡大して示す側面断面図であって、ボルトを締め付けた状態を示す図である。 図7は、実施形態1の変形例における、庫外壁をコンテナに固定する箇所を拡大して示す側面断面図であって、ボルトを締め付けた状態を示す図である。 図8は、実施形態2のパッキンを示す正面図である。 図9は、実施形態2における、庫外壁をコンテナに固定する箇所を拡大して示す側面断面図であって、ボルトを締め付けていない状態を示す図である。 図10は、実施形態2における、庫外壁をコンテナに固定する箇所を拡大して示す側面断面図であって、ボルトを締め付けた状態を示す図である。 図11は、実施形態2の変形例における、庫外壁をコンテナに固定する箇所を拡大して示す側面断面図であって、ボルトを締め付けていない状態を示す図である。 図12は、実施形態2の変形例における、庫外壁をコンテナに固定する箇所を拡大して示す側面断面図であって、ボルトを締め付けた状態を示す図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《発明の実施形態1》
本発明の実施形態1について説明する。本実施形態は、輸送用コンテナ(100)に設けられるコンテナ用冷凍装置(10)である。
図1および図2に示すように、輸送用コンテナ(100)は、コンテナ本体(110)と、コンテナ用冷凍装置(10)を備え、海上輸送等に用いられる。コンテナ用冷凍装置(10)は、コンテナ本体(110)に取り付けられ、輸送用コンテナ(100)の庫内空気を冷却する。輸送用コンテナ(100)の庫内には、植物(15)が箱詰めされた状態で収納されている。植物(15)は、例えば、バナナやアボカド等の青果物、野菜、穀物、球根、生花等である。この植物(15)は、空気中の酸素(O)を取り込んで二酸化炭素(CO)を放出する呼吸を行う。
コンテナ本体(110)は、一方の端面が開口する直方体形状の細長い箱状に形成されている。コンテナ用冷凍装置(10)は、ケーシング(12)と、ケーシング(12)に設けられた冷媒回路(20)と、ユニット制御部と、ケーシング(12)に設けられたCA装置(庫内空気調節装置/Controlled Atmosphere System)(60)とを備え、コンテナ本体(110)の開口端を塞ぐように取り付けられている。
〈ケーシング〉
図2に示すように、ケーシング(12)は、輸送用コンテナ(100)の庫外側に位置する庫外壁(12a)と、輸送用コンテナ(100)の庫内側に位置する庫内壁(12b)とを備えている。庫外壁(12a)および庫内壁(12b)は、例えば、アルミニウム合金によって構成されている。
庫外壁(12a)は、コンテナ本体(110)の開口端を塞ぐようにコンテナ本体(110)の開口の周縁部に取り付けられている。庫外壁(12a)は、下部が輸送用コンテナ(100)の庫内側へ膨出するように形成されている。庫外壁(12a)を含むケーシング(12)がコンテナ本体(110)に取り付けられる構造について、詳しくは後述する。
庫内壁(12b)は、庫外壁(12a)と対向して配置されている。庫内壁(12b)は、庫外壁(12a)の下部に対応して庫内側へ膨出している。庫内壁(12b)と庫外壁(12a)との間の空間には、断熱材(12c)が設けられている。
このように、ケーシング(12)の下部は、輸送用コンテナ(100)の庫内側に向かって膨出するように形成されている。これにより、ケーシング(12)の下部における輸送用コンテナ(100)の庫外側には庫外収納空間(S1)が形成され、ケーシング(12)の上部における輸送用コンテナ(100)の庫内側には庫内収納空間(S2)が形成されている。
図1に示すように、ケーシング(12)には、メンテナンス用の2つのサービス用開口(14)が幅方向に並んで形成されている。2つのサービス用開口(14)は、それぞれ開閉自在な第1および第2サービス扉(16A,16B)によって閉塞されている。第1および第2サービス扉(16A,16B)は、いずれもケーシング(12)と同様に、庫外壁と庫内壁と断熱材とによって構成されている。
図2に示すように、輸送用コンテナ(100)の庫内には、仕切板(18)が配置されている。この仕切板(18)は、略矩形状の板部材に構成され、ケーシング(12)の輸送用コンテナ(100)の庫内側の面と対向する姿勢で立設されている。この仕切板(18)によって、輸送用コンテナ(100)の庫内と庫内収納空間(S2)とが区画されている。
仕切板(18)の上端とコンテナ本体(110)内の天井面との間には吸込口(18a)が形成されている。輸送用コンテナ(100)の庫内空気は、吸込口(18a)を通って庫内収納空間(S2)に取り込まれる。
また、庫内収納空間(S2)には、水平方向に延びる区画壁(13)が設けられている。区画壁(13)は、仕切板(18)の上端部に取り付けられ、後述する庫内ファン(26)が設置される開口が形成されている。区画壁(13)は、庫内収納空間(S2)を、庫内ファン(26)の吸込側の1次空間(S21)と、庫内ファン(26)の吹出側の2次空間(S22)とに区画する。なお、本実施形態では、庫内収納空間(S2)は、区画壁(13)によって上下に区画され、吸込側の1次空間(S21)が上側、吹出側の2次空間(S22)が下側に形成されている。
コンテナ本体(110)内には、コンテナ本体(110)の底面との間に隙間を存して床板(19)が設けられている。床板(19)上には、箱詰めされた植物(15)が載置されている。コンテナ本体(110)内の底面と床板(19)との間には、床下流路(19a)が形成されている。仕切板(18)の下端とコンテナ本体(110)内の底面との間には隙間が設けられ、床下流路(19a)に連通している。
床板(19)におけるコンテナ本体(110)の奥側(図2における右側)には、コンテナ用冷凍装置(10)によって冷却された空気を輸送用コンテナ(100)の庫内へ吹き出す吹出口(18b)が形成されている。
〈冷媒回路等の構成と配置〉
図3に示すように、冷媒回路(20)は、圧縮機(21)と、凝縮器(22)と、膨張弁(23)と、蒸発器(24)とを、冷媒配管(20a)によって順に接続することによって構成された閉回路である。
凝縮器(22)の近傍には、庫外ファンモータ(25a)によって回転駆動され、輸送用コンテナ(100)の庫外空間の空気(外気)を庫外収納空間(S1)内へ誘引して凝縮器(22)へ送る庫外ファン(25)が設けられている。凝縮器(22)では、圧縮機(21)で加圧されて凝縮器(22)の内部を流れる冷媒と庫外ファン(25)によって凝縮器(22)に送られた外気との間で熱交換が行われる。本実施形態では、庫外ファン(25)は、プロペラファンによって構成されている。
蒸発器(24)の近傍には、庫内ファンモータ(26a)によって回転駆動され、輸送用コンテナ(100)の庫内空気を吸込口(18a)から誘引して蒸発器(24)へ吹き出す庫内ファン(26)が2つ設けられている。蒸発器(24)では、膨張弁(23)によって減圧されて蒸発器(24)の内部を流れる冷媒と庫内ファン(26)によって蒸発器(24)に送られた庫内空気との間で熱交換が行われる。
図1に示すように、圧縮機(21)および凝縮器(22)は、庫外収納空間(S1)に収納されている。凝縮器(22)は、庫外収納空間(S1)の上下方向の中央部分において、該庫外収納空間(S1)を下側の第1空間(S11)と上側の第2空間(S12)とに区画するように設けられている。第1空間(S11)には、上記圧縮機(21)と、該圧縮機(21)を可変速で駆動するための駆動回路が収納されたインバータボックス(29)と、CA装置(60)のガス供給装置(30)とが設けられている。一方、第2空間(S12)には、庫外ファン(25)と、電装品ボックス(17)とが設けられている。第1空間(S11)は、輸送用コンテナ(100)の庫外空間に対して開放される一方、第2空間(S12)は、庫外ファン(25)の吹出口のみが庫外空間に開口するように庫外空間との間が板状部材によって閉塞されている。
一方、図2に示すように、蒸発器(24)は、庫内収納空間(S2)の2次空間(S22)に収納されている。庫内収納空間(S2)における蒸発器(24)の上方位置には、ケーシング(12)の幅方向に並んで2つの庫内ファン(26)が設けられている。
〈ユニット制御部〉
ユニット制御部は、冷媒回路(20)の圧縮機(21)および膨張弁(23)の制御と、庫外ファン(25)の制御と、庫内ファン(26)の制御とを行うように構成されている。なお、ユニット制御部の図示は省略する。
〈庫内を冷却するための運転動作〉
コンテナ用冷凍装置(10)は、輸送用コンテナ(100)の庫内空気を冷却する冷却動作を行う。
冷却運転では、ユニット制御部によって、圧縮機(21)、膨張弁(23)、庫外ファン(25)および庫内ファン(26)の動作が、図示しない庫内温度センサの測定結果に基づいて庫内空気の温度が所望の目標温度になるように制御される。このとき、冷媒回路(20)では、冷媒が循環して蒸気圧縮式の冷凍サイクルが行われる。そして、庫内ファン(26)によって庫内収納空間(S2)へ導かれた輸送用コンテナ(100)の庫内空気が、蒸発器(24)を通過する際に該蒸発器(24)の内部を流れる冷媒によって冷却される。蒸発器(24)において冷却された庫内空気は、床下流路(19a)を通って吹出口(18b)から再び輸送用コンテナ(100)の庫内へ吹き出される。これにより、輸送用コンテナ(100)の庫内空気が冷却される。
〈CA装置〉
図2に示すように、CA装置(60)は、ガス供給装置(30)と、排気部(46)とを備えている。このCA装置(60)は、輸送用コンテナ(100)の庫内空気の酸素濃度と二酸化炭素濃度とを調節する。なお、以下の説明で用いる「濃度」は、全て「体積濃度」を指す。
−ガス供給装置−
ガス供給装置(30)は、輸送用コンテナ(100)の庫内に供給するための低酸素濃度の窒素濃縮空気を生成する装置である。本実施形態では、ガス供給装置(30)は、VPSA(Vacuum Pressure Swing Adsorption)によって構成されている。また、ガス供給装置(30)は、図1に示すように、庫外収納空間(S1)の左下のコーナー部に配置されている。
図示しないが、ガス供給装置(30)は、空気回路と、空気回路の構成部品を収納するユニットケースとを備えている。ガス供給装置(30)は、構成部品がユニットケースの内部に収納されることによって1つのユニットとして構成され、コンテナ用冷凍装置(10)に後付けすることができるように構成されている。
空気回路には、二つの吸着筒と、エアポンプとが設けられている。各吸着筒は、空気中の窒素成分を吸着するための吸着剤を、筒状の容器に充填して構成された部品である。各吸着筒に設けられた吸着剤は、加圧下で窒素成分を吸着して、減圧下で吸着した窒素成分を脱着させる性質を有している。エアポンプは、吸着筒への空気の供給と吸着筒からの空気の吸引とを行う。また、空気回路には、空気の流通経路を切り換えるための方向制御弁が設けられている。
空気回路には、外気通路(41)と、供給通路(44)と、酸素排出通路(45)とが接続されている。外気通路(41)は、エアポンプへ庫外空気を導入するための通路である。供給通路(44)は、後述する窒素濃縮空気を輸送用コンテナ(100)の庫内空間へ供給するための通路である。酸素排出通路(45)は、後述する酸素濃縮空気を輸送用コンテナ(100)の庫外へ排出するための通路である。
ガス供給装置(30)は、第1動作と第2動作とを、所定の時間(例えば、14.5秒)ずつ交互に繰り返し行うことによって、窒素濃度が外気よりも高く酸素濃度が外気よりも低い窒素濃縮空気を生成する。第1動作と第2動作の切り換えは、方向制御弁を操作することによって行われる。窒素濃縮空気は、例えば、窒素濃度が92%であり、酸素濃度が8%である。
第1動作では、エアポンプが第1吸着筒へ空気を供給し、エアポンプが第2吸着筒から空気を吸引する。このため、第1吸着筒の内圧が上昇し、第1吸着筒へ供給された空気に含まれる窒素が吸着剤に吸着される。第1吸着筒において窒素を奪われた空気は、酸素濃縮空気として第1吸着筒から排出される。また、第2吸着筒の内圧が低下し、吸着剤から窒素が脱離する。この第2吸着筒からエアポンプへ吸い出された空気が、窒素濃縮空気である。
第2動作では、エアポンプが第2吸着筒へ空気を供給し、エアポンプが第1吸着筒から空気を吸引する。このため、第2吸着筒の内圧が上昇し、第2吸着筒へ供給された空気に含まれる窒素が吸着剤に吸着される。第2吸着筒において窒素を奪われた空気は、酸素濃縮空気として第2吸着筒から排出される。また、第1吸着筒の内圧が低下し、吸着剤から窒素が脱離する。この第1吸着筒からエアポンプへ吸い出された空気が、窒素濃縮空気である。
CA装置(60)は、輸送用コンテナ(100)の庫内空気の組成(酸素濃度および二酸化炭素濃度)を所望の組成(例えば、酸素濃度3%、二酸化炭素濃度5%)に調節する濃度調節運転を行う。濃度調節運転では、図外の酸素センサおよび二酸化炭素センサの測定結果に基づいて、輸送用コンテナ(100)の庫内空気の組成が所望の組成となるように、ガス供給装置(30)および排気部(46)の動作が制御される。
−排気部−
図2に示すように、排気部(46)は、庫内収納空間(S2)と庫外空間とを繋ぐ排気通路(46a)と、排気通路(46a)に接続された排気弁(46b)とを有している。また、図示しないが、排気通路(46a)の流入端部(庫内側端部)には、メンブレンフィルタが設けられている。排気通路(46a)は、ケーシング(12)を内外に貫通するように設けられている。排気弁(46b)は、電磁弁によって構成され、排気通路(46a)の庫内側に設けられている。
庫内ファン(26)の回転の回転中に、排気弁(46b)を開くことによって、庫内に繋がる庫内収納空間(S2)の空気(庫内空気)が庫外へ排出される排気動作が行われる。
具体的には、庫内ファン(26)が回転すると、吹出側の2次空間(S22)の圧力が、庫外空間の圧力(大気圧)よりも高くなる。これにより、排気弁(46b)が開状態であるときには、排気通路(46a)の両端部の間で生じる圧力差(庫外空間と2次空間(S22)との間の圧力差)により、庫内に繋がる庫内収納空間(S2)の空気(庫内空気)が排気通路(46a)を通って庫外空間へ排出される。
〈コンテナ本体へのケーシングの固定構造、シール構造〉
コンテナ用冷凍装置(10)のケーシング(12)をコンテナ本体(110)に取り付けて固定するための構造と、ケーシング(12)とコンテナ本体(110)の間をシールするシール構造とについて、図4〜図6を参照しながら説明する。ケーシング(12)は、パッキン(90)を介してコンテナ本体(110)に取り付けられ、コンテナ本体(110)に複数本のボルト(94)で固定される。各ボルト(94)は、雄ねじが形成された軸部(94a)を備えている。
図1に示すように、コンテナ用冷凍装置(10)のケーシング(12)は、庫外壁(12a)の周縁部が、平坦縁部(95)を構成している。平坦縁部(95)は、平板状の部分であって、庫外壁(12a)の全周に亘って形成されている。つまり、平坦縁部(95)は、平坦な矩形枠状に形成されている。平坦縁部(95)は、庫内壁(12b)の周縁部よりも外側へ突出している(図2を参照)。
図2に示すように、コンテナ本体(110)には、コンテナ用冷凍装置(10)のケーシング(12)を取り付けるための取付面(111)が形成されている。取付面(111)は、矩形枠状の平坦面であって、コンテナ本体(110)の開口の全周に亘って形成されている。つまり、取付面(111)は、コンテナ本体(110)の開口を囲うように形成されている。コンテナ本体(110)には、ボルト(94)を取り付けるための複数(本実施形態では、30個)の雌ねじ(112)が形成されている。これらの雌ねじ(112)は、取付面(111)に開口し、互いに一定のピッチで(即ち、各雌ねじ(112)の中心軸同士の間隔が一定となるように)形成されている。
図4に示すように、パッキン(90)は、コンテナ本体(110)の開口の周縁部に対応するように平坦な矩形枠状に形成されたゴム製の部品である。パッキン(90)には、ボルト(94)を挿通するための複数(本実施形態では、30個)の貫通孔(91)が、互いに一定のピッチで(即ち、各貫通孔(91)の中心軸同士の間隔が一定となるように)形成されている。パッキン(90)の貫通孔(91)は、それぞれがコンテナ本体(110)の対応する雌ねじ(112)と重なることができる位置に配置されている。パッキン(90)は、コンテナ本体(110)の開口を囲むように配置される。また、パッキン(90)は、ケーシング(12)の平坦縁部(95)とコンテナ本体(110)の取付面(111)との間に配置される(図5および図6を参照)。
図5は、ケーシング(12)の庫外壁(12a)をコンテナ本体(110)に固定する箇所を拡大して示す断面図であって、ボルト(94)を締め付けていない状態を示している。ケーシング(12)の平坦縁部(95)には、ボルト(94)を挿通するための複数(本実施形態では、30個)のボルト孔(96)が、互いに一定のピッチで(即ち、各ボルト孔(96)の中心軸同士の間隔が一定となるように)形成されている。ケーシング(12)のボルト孔(96)は、それぞれがコンテナ本体(110)の対応する雌ねじ(112)と重なることができる位置に配置されている。
ボルト孔(96)は、内径がボルト(94)の軸部(94a)の外径よりも大きい円形の孔である。ボルト孔(96)は、庫内側(図5における右側)の部分が、残りの部分よりも内径が大きいリング収容部(97)となっている。また、ボルト孔(96)は、リング収容部(97)よりも内径の小さい部分(即ち、リング収容部(97)よりも庫外側(図5における左側)に位置する部分)の内壁がボルト孔(96)の中心へ向かって突出している。このボルト孔(96)の内壁のうちボルト孔(96)の中心へ向かって突出した部分は、シールリング(93)の端部に当接する押え部(98)を構成している。
なお、コンテナ本体(110)の雌ねじ(112)と、パッキン(90)の貫通孔(91)と、ケーシング(12)のボルト孔(96)との個数は、単なる例示であって、これらに限られるものではない(他の実施形態や変形例においても同様)。
図5に示すように、シールリング(93)は、円筒状の部材である。シールリング(93)は、周方向と直交する断面が、シールリング(93)中心軸方向に長い楕円形状となっている。シールリング(93)は、例えばゴム等の可撓性の材料で構成されている。シールリング(93)は、ケーシング(12)の各ボルト孔(96)のリング収容部(97)に一つずつ設けられている。シールリング(93)は、ケーシング(12)とコンテナ本体(110)との間に設けられ、ボルト(94)の軸部(94a)を取り囲んでいる。
シールリング(93)は、軸方向長さがリング収容部(97)の軸方向長さよりも長い。このため、シールリング(93)の庫内側(図5における右側)の端部は、リング収容部(97)からコンテナ本体(110)へ向かって突出している。シールリング(93)のうちリング収容部(97)から突出した部分は、パッキン(90)の貫通孔(91)に嵌まり込み、その部分の突端がコンテナ本体(110)の取付面(111)に当接する。また、シールリング(93)は、内径がボルト(94)の軸部(94a)の直径よりもわずかに大きく形成され、外径がパッキン(90)の貫通孔(91)の直径よりもわずかに小さく形成されている。シールリング(93)は、シール部を構成している。
図6は、ケーシング(12)の庫外壁(12a)をコンテナ本体(110)に固定する箇所を拡大して示す断面図であって、ボルト(94)を締め付けた状態を示している。同図に示すように、ボルト(94)の軸部(94a)をコンテナ本体(110)の雌ねじ(112)に差し込んで締め付けると、シールリング(93)は、平坦縁部(95)の押え部(98)と取付面(111)に挟み込まれ、平坦縁部(95)と取付面(111)によって押し潰されて変形する。これにより、シールリング(93)が平坦縁部(95)と取付面(111)との各々に密着し、平坦縁部(95)と取付面(111)との間の間隙が緊密にシールされる。なお、複数のボルト(94)同士の間の領域では、平坦縁部(95)と取付面(111)との間の間隙はパッキン(90)によりシールされている。
このように、本実施形態では、一つのパッキン(90)と、ボルト(94)と同数のシールリング(93)とによって、コンテナ本体(110)の庫外と庫内を遮断するシール構造が構成される。
−実施形態1の効果−
本実施形態では、ボルト(94)を締め付けた状態において、シールリング(93)が平坦縁部(95)と取付面(111)との間で押し潰されて変形する。これにより、シールリング(93)が平坦縁部(95)と取付面(111)との各々に密着し、平坦縁部(95)と取付面(111)との間の間隙が緊密にシールされる。したがって、輸送用コンテナ(100)の庫内と庫外を確実に遮断することができる。その結果、輸送用コンテナ(100)の庫内へ侵入する外気の量を充分に削減でき、窒素濃縮空気の供給によって庫内酸素濃度を充分に引き下げることが可能となる。
また、シールリング(93)がケーシング(12)とコンテナ本体(110)との間に設けられているので、仮にあるボルト(94)が緩んだとしても、当該ボルト(94)が配置された箇所において外気が輸送用コンテナ(100)の庫内に侵入することが抑制される。具体的には、複数のボルト(94)が所定の間隔をおいて配置されているので、あるボルト(94)が緩んだとしても、当該ボルト(94)に隣り合うボルト(94)の締付け力によって、緩んだボルト(94)に対応するシールリング(93)が変形した状態に保たれる。このため、ボルト(94)が緩んだとしても、輸送用コンテナ(100)の庫内と庫外を確実に遮断することができる。
−実施形態1の変形例−
実施形態1の変形例について説明する。
本変形例のシール構造では、図5及び図6に示すシール構造と異なり、ボルト孔(96)にリング収容部(97)が形成されていない。つまり、本変形例のボルト孔(96)は、その全長に亘って直径が一定の円形の孔である。従って、本変形例のケーシング(12)の平坦縁部(95)に、押え部(98)は形成されていない。
また、本変形例のシール構造では、シールリング(93)の形状が、図5に示すものと異なっている。本変形例のシールリング(93)は、Oリング状(即ち、断面が円形のリング状)あるいはワッシャ状(扁平なリング状)に形成されている。なお、シールリング(93)が可撓性の材料によって構成される点は、図5に示すシールリング(93)と同じである。
図7は、ケーシング(12)の庫外壁(12a)をコンテナ本体(110)に固定する箇所を拡大して示す断面図であって、ボルト(94)を締め付けた状態を示している。同図に示すように、本変形例では、ケーシング(12)の平坦縁部(95)とコンテナ本体(110)の取付面(111)との間にシールリング(93)が配設されている。また、シールリング(93)は、その全体がパッキン(90)の貫通孔(91)に嵌まり込んでいる。
ボルト(94)の軸部(94a)を取付面(111)に形成された雌ねじ(112)に差し込んで締め付けると、シールリング(93)は、平坦縁部(95)と取付面(111)に挟み込まれ、平坦縁部(95)と取付面(111)によって押し潰されて変形する。これにより、シールリング(93)が平坦縁部(95)と取付面(111)との各々に密着し、平坦縁部(95)と取付面(111)との間の間隙が緊密にシールされる。なお、複数のボルト(94)同士の間の領域では、平坦縁部(95)と取付面(111)との間の間隙はパッキン(90)によりシールされている。
《発明の実施形態2》
本発明の実施形態2について説明する。本実施形態は、シール構造が実施形態1のものと異なっている。以下、実施形態1と異なる部分を中心に説明する。
図8に示すように、本実施形態のパッキン(90)は、実施形態1のパッキン(90)に突起部(92)を形成したものである。本実施形態のシール構造では、実施形態1のシールリング(93)の代わりに、パッキン(90)に形成された突起部(92)がシール部を構成している。
突起部(92)は、それぞれがリング状に形成され、パッキン(90)の各貫通孔(91)の周縁に沿って一つずつ配置されている。各突起部(92)は、貫通孔(91)の全周に亘って、貫通孔(91)を囲うように形成されている。突起部(92)は、パッキン(90)と一体に形成されていて、庫外側(図9における左側)に突出している。つまり、突起部(92)は、ケーシング(12)とコンテナ本体(110)との間に設けられている。突起部(92)の内周面は、先端側(図9で左側)にいくほど直径が拡大するテーパ状に形成されている。
図10は、ケーシング(12)をコンテナ本体(110)に固定する箇所を拡大して示す断面図 であって、ボルト(94)を締め付けた状態を示している。同図に示すように、ボルト(94)の軸部(94a)をコンテナ本体(110)の雌ねじ(112)に差し込んで締め付けると、突起部(92)は、平坦縁部(95)と取付面(111)に挟み込まれ、平坦縁部(95)と取付面(111)によって押し潰されて変形する。なお、図10には、変形前の突起部(92)の形状を仮想線で示している。これにより、パッキン(90)のうち突起部(92)が形成された部分が平坦縁部(95)と取付面(111)との各々に密着し、平坦縁部(95)と取付面(111)との間の間隙が緊密にシールされる。なお、複数のボルト(94)同士の間の領域においても、平坦縁部(95)と取付面(111)との間の間隙はパッキン(90)によりシールされている。
このように、本実施形態では、一つのパッキン(90)と、ボルト(94)と同数の突起部(92)とによって、コンテナ本体(110)の庫外と庫内を遮断するシール構造が構成される。
−実施形態2の効果−
本実施形態においても、実施形態1と同様の作用効果が得られる。
−実施形態2の変形例−
実施形態2では、突起部(92)が図11に示すような形状に形成されていてもよい。
図11は、ケーシング(12)をコンテナ本体(110)に固定する箇所を拡大して示す断面図であって、ボルト(94)を締め付けていない状態を示している。同図に示すように、本変形例の突起部(92)は、断面が半円形状のリング状に形成されている。
図12は、ケーシング(12)をコンテナ本体(110)に固定する箇所を拡大して示す断面図であって、ボルト(94)を締め付けた状態を示している。この状態において、本変形例の突起部(92)は、図9に示す突起部(92)と同様に、平坦縁部(95)と取付面(111)に挟み込まれ、平坦縁部(95)と取付面(111)によって押し潰されて変形する。なお、図12には、変形前の突起部(92)の形状を仮想線で示している。これにより、パッキン(90)のうち突起部(92)が形成された部分が平坦縁部(95)と取付面(111)との各々に密着し、平坦縁部(95)と取付面(111)との間の間隙が緊密にシールされる。
《発明のその他の実施形態》
上述した各実施形態のCA装置(60)は、輸送用コンテナ(100)の庫内への窒素濃縮空気の供給は行わず、コンテナ本体(110)に収容された植物(15)の呼吸を利用して庫内空気の酸素濃度を低く保つように構成されていてもよい。
本変形例のCA装置(60)は、植物(15)の呼吸による酸素の減少を利用して、庫内空気の酸素濃度を低下させる。また、このCA装置(60)は、庫内空気の酸素濃度が目標値を下回ると外気を輸送用コンテナ(100)の庫内へ供給し、庫内空気の二酸化炭素濃度が目標値を上回ると、庫内空気を輸送用コンテナ(100)の庫外へ排出する。本変形例のCA装置(60)は、このような動作を行うことによって、庫内空気の組成を所望の組成に調節する。
以上説明したように、本発明は、コンテナ本体とコンテナ用冷凍装置とを備えた輸送用コンテナについて有用である。
10 コンテナ用冷凍装置
11 コンテナ
12 ケーシング
20 冷媒回路
30 ガス供給装置
90 パッキン
92 突起部(シール部)
93 シールリング(シール部)
94 ボルト
94a 軸部
96 ボルト孔
100 輸送用コンテナ
110 コンテナ本体

Claims (8)

  1. 物品を収容するコンテナ本体(110)と、冷凍サイクルを行う冷媒回路(20)及び該冷媒回路(20)を収容するケーシング(12)を有するコンテナ用冷凍装置(10)とを備え、上記ケーシング(12)に形成された複数のボルト孔(96)に一本ずつ設けられたボルト(94)によって上記コンテナ用冷凍装置(10)が上記コンテナ本体(110)に固定される輸送用コンテナ(100)において、該輸送用コンテナ(100)の庫内と庫外を遮断するシール構造であって、
    上記ボルト(94)の軸部(94a)を挿通するための該ボルト(94)と同数の貫通孔(91)が形成されて、上記ケーシング(12)と上記コンテナ本体(110)の間に挟み込まれるパッキン(90)と、
    上記ボルト(94)の軸部(94a)を囲むように設けられ、上記ボルト(94)を締め付けた状態で変形して上記輸送用コンテナ(100)の庫内と庫外を遮断する、上記ボルト(94)と同数のシール部(92,93)とを備えている
    ことを特徴とするシール構造。
  2. 請求項1において、
    上記シール部は、上記ボルト(94)の軸部(94a)を囲むリング状に形成された可撓性のシールリング(93)である
    ことを特徴とするシール構造。
  3. 請求項2において、
    上記シールリング(93)は、上記パッキン(90)の貫通孔(91)に嵌まり込むように配置され、上記ケーシング(12)と上記コンテナ本体(110)に挟まれて変形する
    ことを特徴とするシール構造。
  4. 請求項2において、
    上記シールリング(93)は、円筒状に形成されて上記ケーシング(12)の上記ボルト孔(96)に嵌まり込むように配置され、
    上記シールリング(93)の一端部は、上記ケーシング(12)における上記コンテナ本体(110)側の表面から突出する一方、
    上記ケーシング(12)における上記ボルト孔(96)の上記コンテナ本体(110)とは逆側の端部に形成され、該ボルト孔(96)の内側へ突出して上記シールリング(93)の他端が当接する押え部(98)を更に備え、
    上記シールリング(93)は、上記ケーシング(12)の表面から突出した部分が上記パッキン(90)の貫通孔(91)に嵌まり込んだ状態で、上記押え部(98)と上記コンテナ本体(110)に挟まれて変形する
    ことを特徴とするシール構造。
  5. 請求項1において、
    上記シール部は、上記軸部(94a)を取り囲むように上記パッキン(90)と一体に形成された突起部(92)である
    ことを特徴とするシール構造。
  6. 請求項5において、
    上記突起部(92)は、上記パッキン(90)の上記貫通孔(91)の周縁に沿って該貫通孔(91)の全周に亘って形成され、上記パッキン(90)の上記ケーシング(12)側の表面から突出している
    ことを特徴とするシール構造。
  7. 請求項1又は2において、
    上記シール部(92,93)は、上記ケーシング(12)と上記コンテナ本体(110)との間に設けられている
    ことを特徴とするシール構造。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一つに記載のシール構造と、
    冷凍サイクルを行う冷媒回路(20)と、
    上記冷媒回路(20)を収容するケーシング(12)とを備え、
    上記ケーシング(12)に形成された複数のボルト孔(96)に一本ずつ設けられたボルト(94)によって、物品を収容するコンテナ本体(110)に固定される
    ことを特徴とするコンテナ用冷凍装置。
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