JP2017087136A - 汚泥乾燥装置及び汚泥乾燥方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成にて、臭気の放出をより確実に抑制できる装置及び方法を提供する。【解決手段】汚泥乾燥装置1は、汚泥造粒物と乾燥用の第一ガスとを受け入れ、汚泥造粒物を乾燥させてペレット化する乾燥装置10と、燃料を燃焼させることで加熱用の第二ガスを発生させる燃焼炉20と、乾燥装置10内を通過した第一ガスと、燃焼炉20において発生した第二ガスとを受け入れ、第二ガスとの熱交換により第一ガスを加熱する熱交換器23と、乾燥装置10内及び熱交換器23内を通って循環する第一経路R1と、第一経路R1から分岐して燃焼炉20内を通る第二経路R2とに沿って第一ガスを流動させる第一送風機F1と、熱交換器23内を通る第三経路R3に沿って第二ガスを流動させる第二送風機F2と、燃焼炉20内から熱交換器23内に向かう第二ガスに第一冷却水を供給する第一冷却装置30と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、汚泥乾燥装置及び汚泥乾燥方法に関する。
特許文献1には、循環する蒸気・空気混合気により下水スラッジを乾燥させてペレット化する乾燥装置と、燃料の燃焼により高温の加熱用ガスを発生させる燃焼室と、乾燥装置を通過した蒸気・空気混合気と、燃焼室において発生した加熱用ガスとを受け入れ、加熱用ガスとの熱交換により蒸気・空気混合気を加熱する熱交換器と、を備える装置が開示されている。この装置においては、循環する蒸気・空気混合気の一部が取り出されて燃焼室に送られる。燃焼室の温度は、悪臭物質の燃焼を確実にするために摂氏750度以上に保たれる。
特開平4−227463号公報
上記装置において臭気の放出をより確実に抑制するためには、燃焼室内の温度が摂氏750度に到達していない状況においては、蒸気・空気混合気を燃焼室に送らないことが望ましい。そこで、例えば上記装置の起動時等において、燃焼室内の温度が摂氏750度に到達するまでは、蒸気・空気混合気の循環を停止することが考えられる。しかしながら、蒸気・空気混合気の循環を停止すると、燃焼室において加熱されたガスのみが熱交換器に送られることとなるので、熱交換器が耐熱限界を超えて加熱されるおそれがある。
熱交換器の過加熱の防止と、臭気の放出抑制との両立を図るためには、上記燃焼室(以下、「主燃焼室」という。)とは別系統の燃焼室(以下、「副燃焼室」という。)を設け、主燃焼室に先行して副燃焼室内の温度を摂氏750度以上とし、主燃焼室内の温度が摂氏750度に到達するまでは、蒸気・空気混合気を循環させつつその一部を副燃焼室に送ることが考えられる。しかしながら、この方式では、副燃焼室を別途設けるので構成が複雑化する。
本開示は、簡易な構成にて、臭気の放出をより確実に抑制できる装置及び方法を提供することを目的とする。
本開示に係る汚泥乾燥装置は、汚泥造粒物と乾燥用の第一ガスとを受け入れ、汚泥造粒物を乾燥させてペレット化する乾燥装置と、燃料を燃焼させることで加熱用の第二ガスを発生させる燃焼炉と、乾燥装置内を通過した第一ガスと、燃焼炉において発生した第二ガスとを受け入れ、第二ガスとの熱交換により第一ガスを加熱する熱交換器と、乾燥装置内及び熱交換器内を通って循環する第一経路と、第一経路から分岐して燃焼炉内を通る第二経路とに沿って第一ガスを流動させる第一送風機と、熱交換器内を通る第三経路に沿って第二ガスを流動させる第二送風機と、燃焼炉内から熱交換器内に向かう第二ガスに第一冷却水を供給する第一冷却装置と、を備える。
この汚泥乾燥装置によれば、第一冷却装置により第一冷却水を供給して第二ガスを冷却することができるので、第一経路に沿った第一ガスの流動が停止した状態においても熱交換器の過加熱を防止できる。このため、燃焼炉内の温度が十分に高温ではない場合には、第一経路及び第二経路に沿った第一ガスの流動を停止させ、第一ガスの排出を抑制できる。
燃焼炉内の温度が十分に高温である場合には、第一経路に沿って第一ガスを循環させながら、その一部を第二経路に沿って導き、燃焼炉内を経て排出することができる。第一ガスの循環により、乾燥装置における汚泥造粒物の乾燥が促進されると共に、第一ガス中に悪臭物質が混入する。悪臭物質が混入した第一ガスの一部は第二経路に沿って導かれ、燃焼炉内を経て排出される。燃焼炉内の温度が十分に高温であれば、燃焼炉内を通過する際に第一ガス中の悪臭物質は十分に除去される。
このように、燃焼炉内の温度が十分に高温ではない場合には第一ガスの排出を抑制し、燃焼炉内の温度が十分に高温である場合には第一ガス中の悪臭物質を十分に除去することが可能となる。従って、第一ガスの排出に伴う臭気の放出を簡易な構成でより確実に抑制できる。
第一冷却装置は、燃焼炉内から熱交換器内に向かう第二ガスに第一冷却水を噴霧するように構成されていてもよい。この場合、第一冷却水をミスト状にして第二ガス中に分散させることで、第二ガスを迅速に冷却できる。また、第一冷却水をミスト状にしておくことで、第三経路をなす部材への液滴の付着が抑制される。例えば第三経路をなす管路の内面に耐熱材がライニングされている場合には、液滴の付着に起因する上記耐熱材へのヒートショックが抑制されるので、装置の耐久性を更に高めることが可能となる。
第一送風機が停止した状態で、第二ガスを流動させるように第二送風機を制御し、炉内温度を上昇させるように燃焼炉を制御することと、第二ガスの温度の上昇に応じて第一冷却水の供給量を増やし、第二ガスの温度の下降に応じて第一冷却水の供給量を減らすように第一冷却装置を制御することと、燃焼炉内の温度の上昇に応じて第一ガスの流動を開始させるように第一送風機を制御することと、を実行するように構成されたコントローラを更に備えてもよい。
この場合、第一送風機が停止した状態で、第二ガスを流動させるように第二送風機が制御され、炉内温度を上昇させるように燃焼炉が制御される。この際に、第二ガスの温度の上昇に応じて第一冷却水の供給量を増やすように第一冷却装置が制御される。これにより第二ガスが冷却されるので、第一送風機が停止した状態においても熱交換器の過加熱が防止される。このため、燃焼炉内の温度が十分に上昇するまでは、第一経路及び第二経路に沿った第一ガスの流動を停止させ、第一ガスの排出を抑制できる。
燃焼炉内の温度が上昇すると、これに応じて第一ガスの流動を開始させるように第一送風機が制御される。第一ガスの流動が開始されると、熱交換器において第二ガスの温度が下降する。第二ガスの温度が下降すると、これに応じて第一冷却水の供給量を減らすように第一冷却装置が制御される。第一冷却水の供給量が減らされることで、燃焼炉内に進入する第二ガスの温度が高まるので、第二ガスとの熱交換により第一ガスが十分に加熱される。これにより、乾燥装置における汚泥造粒物の乾燥が促進されると共に、第一ガス中に悪臭物質が混入する。第二管路を循環する第一ガスの一部は第二経路に沿って導かれ、燃焼炉内を経て排出される。燃焼炉内の温度が十分に上昇しているので、燃焼炉内を通過する際に第一ガス中の悪臭物質は十分に除去される。このため、第一ガスの排出に伴う臭気の放出が抑制される。
このように、燃焼炉内の温度が十分に上昇するまでは第一ガスの排出を抑制し、燃焼炉内の温度が十分に上昇した後には第一ガス中の悪臭物質を十分に除去することが可能となる。従って、第一ガスの排出に伴う臭気の放出をより確実に抑制できる。
コントローラは、第一ガスの流動を停止させるように第一送風機を制御することと、第一ガスの流動が停止した後に、炉内温度を低下させるように燃焼炉を制御することと、を更に実行するように構成されていてもよい。この場合、燃焼炉内の温度の低下に先立って第一ガスの流動が停止するので、燃焼炉内の温度の低下に伴う臭気の放出が抑制される。第一ガスの流動が停止すると、熱交換器において第二ガスの温度が上昇する。第二ガスの温度が上昇すると、これに応じて第一冷却水の供給量を増やすように第一冷却装置が制御されるので、燃焼炉内の温度の低下に先立って第一ガスの流動が停止しても、熱交換器の過加熱が防止される。従って、第一ガスの排出に伴う臭気の放出をより確実に抑制できる。
コントローラは、第二ガスの温度の上昇に際し、熱交換器内を通過した第二ガスの温度が第一閾値を超えたときに第一冷却水の供給を開始し、第二ガスの温度の下降に際し、熱交換器内を通過した第二ガスの温度が第一閾値を下回ったときに第一冷却水の供給を停止するように第一冷却装置を制御してもよい。この場合、第一閾値を適切に設定することにより、第一冷却水の供給量を適正化できる。
コントローラは、燃焼炉内の温度の上昇に際し、燃焼炉内の温度が第二閾値を超えたときに第一ガスの流動を開始させるように第一送風機を制御してもよい。この場合、第二閾値を適切に設定することにより、燃焼炉内において第一ガス中の悪臭物質をより確実に除去できる。
熱交換器内から乾燥装置内に向かう第一ガスに第二冷却水を供給する第二冷却装置を更に備え、コントローラは、第一送風機による第一ガスの流動が開始した後に、乾燥装置内を通過した第一ガスの温度の上昇に応じて第二冷却水の供給量を増やし、乾燥装置内を通過した第一ガスの温度の下降に応じて第二冷却水の供給量を減らすように第二冷却装置を制御することを更に実行するように構成されていてもよい。この場合、第一送風機による第一ガスの流動が開始した後に、乾燥装置内を通過した第一ガスの温度が、第二冷却水の供給量の調節によって安定化される。これにより、更に安定した操業が可能となる。
コントローラは、乾燥装置内を通過した第一ガスの温度の上昇に際し、乾燥装置内を通過した第一ガスの温度が第三閾値を超えたときに第二冷却水の供給を開始し、乾燥装置内を通過した第一ガスの温度の下降に際し、乾燥装置内を通過した第一ガスの温度が第三閾値を下回ったときに第二冷却水の供給を停止するように第二冷却装置を制御してもよい。この場合、第三閾値を適切に設定することにより、乾燥装置内の通過後における第一ガスの温度を適正化できる。
本開示に係る汚泥乾燥方法は、汚泥造粒物と乾燥用の第一ガスとを受け入れ、汚泥造粒物を乾燥させてペレット化する乾燥装置と、燃料を燃焼させることで加熱用の第二ガスを発生させる燃焼炉と、乾燥装置内を通過した第一ガスと、燃焼炉において発生した第二ガスとを受け入れ、第二ガスとの熱交換により第一ガスを加熱する熱交換器と、乾燥装置内及び熱交換器内を通って循環する第一経路と、第一経路から分岐して燃焼炉内を通る第二経路とに沿って第一ガスを流動させる第一送風機と、熱交換器内を通る第三経路に沿って第二ガスを流動させる第二送風機と、燃焼炉内から熱交換器内に向かう第二ガスに第一冷却水を供給する第一冷却装置と、を備える汚泥乾燥装置を用い、第一送風機が停止した状態で、第二ガスを流動させながら燃焼炉の炉内温度を上昇させることと、第二ガスの温度の上昇に応じて第一冷却水の供給量を増やし、第二ガスの温度の下降に応じて第一冷却水の供給量を減らすことと、燃焼炉内の温度の上昇に応じて第一ガスの流動を開始させることと、を含む。
本開示によれば、簡易な構成にて、臭気の放出をより確実に抑制できる。
本開示に係る汚泥乾燥装置の概略構成を示す模式図である。 噴霧ノズルの側面図である。 コントローラの機能的な構成を示すブロック図である。 コントローラのハードウェア構成を示すブロック図である。 汚泥乾燥装置の立上げ手順を示すフローチャートである。 汚泥乾燥装置の立下げ手順を示すフローチャートである。 汚泥乾燥装置の運転状態を示すパラメータの推移を模式的に示すグラフである。
以下、実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[汚泥乾燥装置]
図1に示す汚泥乾燥装置1は、下水処理又は廃液処理等において回収された汚泥(有機物を含有する泥状物質)を乾燥させてペレットを生成する装置である。汚泥乾燥装置1により生成されるペレットは、燃料として再利用可能である。汚泥乾燥装置1は、乾燥系統P1と、回収系統P2と、造粒系統P3とを備える。以下、各系統の構成を説明する。
(乾燥系統)
乾燥系統P1は、粒状化した汚泥(以下、「汚泥造粒物」という。)を乾燥させてペレット化する。乾燥系統P1は、乾燥装置10と、燃焼炉20と、熱交換器23と、第一送風機F1と、第二送風機F2と、第一冷却装置30と、第一温度計TM1、第二温度計TM2とを有する。
乾燥装置10は、汚泥造粒物と乾燥用のガスとを受け入れ、汚泥造粒物を乾燥させてペレット化する。以下、上記「乾燥用のガス」を便宜上「第一ガス」という。第一ガスは、例えば空気である。
乾燥装置10は、例えば水平な軸線まわりに回転可能なロータリーキルンであり、造粒物受入口11と、ガス受入口12と、送出口13とを有する。造粒物受入口11及びガス受入口12は、回転軸線に沿う方向において乾燥装置10の一端部に設けられている。造粒物受入口11は汚泥造粒物を乾燥装置10内に受け入れ、ガス受入口12は第一ガスを乾燥装置10内に受け入れる。送出口13は、回転軸線に沿う方向において乾燥装置10の他端部に設けられており、ペレット及び第一ガスを乾燥装置10外に送出する。乾燥装置10は、回転により汚泥造粒物を撹拌し、第一ガスに接触させながら送出口13側に送る。この間に、第一ガスとの接触により汚泥造粒物中の水分の蒸発が促進され、汚泥造粒物がペレット化される。
燃焼炉20は、重油等の燃料を燃焼させることで加熱用のガスを発生させる。以下、上記「加熱用のガス」を便宜上「第二ガス」という。燃焼炉20は、例えばバーナ21を有する。バーナ21は、空気を取り込みながら燃料を燃焼させ、燃焼炉20内を加熱して第二ガスを発生させる。第二ガスは、燃料の燃焼により生じた二酸化炭素を含む。
熱交換器23は、乾燥装置10内を通過した第一ガスと、燃焼炉20において発生した第二ガスとを受け入れ、第二ガスとの熱交換により第一ガスを加熱する。熱交換器23の具体例としては、プレート式の熱交換器が挙げられる。
第一送風機F1は、例えばファン又はブロワであり、第一経路R1及び第二経路R2に沿って第一ガスを流動させる。第一経路R1は、乾燥装置10内及び熱交換器23内を通って循環する経路である。例えば第一経路R1は、耐熱性のダクトにより構成され、送出口13から送出された第一ガスを熱交換器23内に導き、熱交換器23内を通過した第一ガスをガス受入口12に導くように構成されている。第二経路R2は、第一経路R1から分岐して燃焼炉20内を通る経路である。例えば第二経路R2は、耐熱性のダクトにより構成され、送出口13及び熱交換器23の間の分岐点B1において第一経路R1のダクトから分岐しており、送出口13から熱交換器23側に流動する第一ガスの一部を燃焼炉20内に導くように構成されている。
第一経路R1に沿って循環する第一ガスは、乾燥装置10を通過した後に熱交換器23において再加熱され、乾燥装置10における汚泥造粒物の乾燥に再利用される。第二経路R2に沿って流動する第一ガスは、燃焼炉20内を通り、第二ガスの一部となって排出される。この際に、燃焼炉20内を経ることで、第一ガス中の悪臭物質が燃焼する。これにより、第一ガスの排出に伴う臭気の放出が抑制される。
第一送風機F1は、第一経路R1及び第二経路R2に沿って第一ガスを流動させられる限りどのように配置されていてもよい。例えば第一送風機F1は、送出口13と分岐点B1との間において、送出口13側から分岐点B1側に第一ガスを圧送するように配置されていてもよい。
第二送風機F2は、例えばファン又はブロワであり、第三経路R3に沿って第二ガスを流動させる。第三経路R3は、第一経路R1から隔離された状態で熱交換器23内を通る。例えば第三経路R3は、耐熱性のダクトにより構成され、熱交換器23内を経て、燃焼炉20内から排気筒C1に第二ガスを導くように構成されている。第二送風機F2は、第三経路R3に沿って第二ガスを流動させられる限りどのように配置されていてもよい。例えば第二送風機F2は、熱交換器23と排気筒C1との間において、熱交換器23側から排気筒C1側に第二ガスを圧送するように配置されていてもよい。
乾燥系統P1は、第三送風機F3を更に有してもよい。第三送風機F3は、例えばファン又はブロワであり、第二経路R2により導かれた第一ガスを燃焼炉20内に吹き込む。第三送風機F3は、第一ガスを燃焼炉20内に吹き込み可能である限りどのように配置されていてもよい。例えば第三送風機F3は、燃焼炉20の近傍に配置されていてもよい。
乾燥系統P1は、コンデンサ24を更に有してもよい。
コンデンサ24は第二経路R2に設けられ、第一ガス中の水分を凝縮させる。例えばコンデンサ24は、冷却水を供給して第一ガスを冷却することで、第一ガス中の水分を凝縮させる。
第一冷却装置30は、燃焼炉20内から熱交換器23内に向かう第二ガスに冷却水を供給する。以下、第一冷却装置30が供給する冷却水を便宜上「第一冷却水」という。第一冷却装置30は、燃焼炉20内から熱交換器23内に向かう第二ガスに第一冷却水を噴霧するように構成されていてもよい。
例えば第一冷却装置30は、冷却水吐出部31と、バルブV11と、バルブV12とを有する。冷却水吐出部31は、第三経路R3において燃焼炉20及び熱交換器23の間に設けられており、第一冷却水を噴霧する。
図2に例示するように、冷却水吐出部31は、少なくとも一つ(例えば二つ)の二流体ノズル40を有する。二流体ノズル40は、気体受入口41と、冷却水受入口42と、ミスト吐出口43とを有する。冷却水受入口42は冷却水を受け入れる。気体受入口41は冷却水をミスト状にするための気体(例えば空気)を受け入れる。ミスト吐出口43は、冷却水をミスト状にして吐出する。
図1に戻り、バルブV11は、冷却水吐出部31への気体の供給量を調節する。例えばバルブV11は、冷却水吐出部31に気体を供給するための管路L11に設けられ、管路L11内の開度を調節する。バルブV12は、冷却水吐出部31への冷却水の供給量を調節する。例えばバルブV12は、冷却水吐出部31に冷却水を供給するための管路L12に設けられ、管路L12内の開度を調節する。バルブV11,V12により、第一冷却水の噴霧状態(例えばミストの含水量及び噴射速度)の調節が可能である。
第一温度計TM1は、第二ガスの温度を検出する。第一温度計TM1は、熱交換器23を通過した第二ガスの温度を検出するように設けられていてもよい。例えば第一温度計TM1は、熱電対等により構成され、熱交換器23からの第二ガスの出口近傍に設けられている。
第二温度計TM2は、燃焼炉20内の温度(以下、「炉内温度」という。)を検出する。
例えば第二温度計TM2は、熱電対等により構成されている。
乾燥系統P1は、第二冷却装置50と、第三温度計TM3とを更に有してもよい。第二冷却装置50は、熱交換器23内から乾燥装置10内に向かう第一ガスに冷却水を供給する。以下、第二冷却装置50が供給する冷却水を便宜上「第二冷却水」という。例えば第二冷却装置50は、冷却水吐出部51と、バルブV21と、バルブV22とを有する。
冷却水吐出部51は、例えば冷却水吐出部31と同様に構成される。すなわち冷却水吐出部51は、少なくとも一つ(例えば二つ)の二流体ノズル40(図2参照)を有する。バルブV21は、冷却水吐出部51への気体の供給量を調節する。例えばバルブV21は、冷却水吐出部51に気体を供給するための管路L21に設けられ、管路L21内の開度を調節する。バルブV22は、冷却水吐出部51への冷却水の供給量を調節する。例えばバルブV22は、冷却水吐出部51に冷却水を供給するための管路L22に設けられ、管路L22内の開度を調節する。バルブV21,V22により、第二冷却水の噴霧状態(例えばミストの含水量及び噴射速度)の調節が可能である。
第三温度計TM3は、第一ガスの温度を検出する。第三温度計TM3は、乾燥装置10を通過した第一ガスの温度を検出するように設けられていてもよい。例えば第三温度計TM3は、熱電対等により構成され、乾燥装置10からの第一ガスの出口近傍に設けられている。
(回収系統)
回収系統P2は、乾燥系統P1において生成されたペレットを回収する。例えば回収系統P2は、フィルタ61と、分級器62と、粉砕装置63と、製品ホッパ64と、リサイクルホッパ65とを有する。
フィルタ61は、第一経路R1において送出口13と熱交換器23との間に設けられ、第一ガスからペレットを分離する。フィルタ61は、例えば濾布を内蔵したバグフィルタである。
分級器62は、フィルタ61から取り出されたペレットを、その粒子の大きさに応じて複数グループ(例えば3グループ)に振り分ける。分級器62は、例えば振動篩であり、互いに目の大きさが異なる複数種類のスクリーンを内蔵している。
製品ホッパ64は、上記複数グループのうち、固形燃料としての利用に適したグループのペレットを受け入れて貯留する。以下、製品ホッパ64に貯留されるペレットを「製品ペレット」という。
粉砕装置63は、製品ペレットに比べ粒子が大きいグループのペレットを粉砕する。
リサイクルホッパ65は、製品ペレットに比べ粒子が小さいグループのペレットと、粉砕装置63により粉砕されたペレットとを受け入れて貯留する。以下、リサイクルホッパ65に貯留されるペレットを「リサイクルペレット」という。
(造粒系統)
造粒系統P3は、汚泥の造粒物を生成し、乾燥系統P1に供給する。造粒系統P3は、造粒装置70を有する。造粒装置70は、例えば二軸ミキサーであり、ペレット受入口71と、汚泥受入口72と、二軸のスクリュー73,73と、送出口74とを有する。
ペレット受入口71は、リサイクルホッパ65からリサイクルペレットを受け入れる。
汚泥受入口72は、水分を含んだ汚泥を受け入れる。スクリュー73,73は、リサイクルペレット及び汚泥を混ぜ合わせる。これにより、リサイクルペレットをコアにした造粒物が形成される。送出口74は、造粒物を乾燥系統P1に送出する。
(コントローラ)
汚泥乾燥装置1は、コントローラ100を更に備えてもよい。コントローラ100は、少なくとも、第一送風機F1が停止した状態で、第二ガスを流動させるように第二送風機F2を制御し、炉内温度を上昇させるように燃焼炉20を制御することと、第二ガスの温度の上昇に応じて第一冷却水の供給量を増やし、第二ガスの温度の下降に応じて第一冷却水の供給量を減らすように第一冷却装置30を制御することと、燃焼炉20内の温度の上昇に応じて第一ガスの流動を開始させるように第一送風機F1を制御することと、を実行するように構成される。
コントローラ100は、第一ガスの流動を停止させるように第一送風機F1を制御することと、第一ガスの流動が停止した後に、炉内温度を低下させるように燃焼炉20を制御することと、を更に実行するように構成されていてもよい。
コントローラ100は、第一送風機F1による第一ガスの流動が開始した後に、乾燥装置10内を通過した第一ガスの温度の上昇に応じて第二冷却水の供給量を増やし、乾燥装置10内を通過した第一ガスの温度の下降に応じて第二冷却水の供給量を減らすように第二冷却装置50を制御することを更に実行するように構成されていてもよい。
以下、コントローラ100の具体的な構成例を説明する。図3に示すように、コントローラ100は、機能的な構成(以下、「機能モジュール」という。)として、第一立上げ制御部111と、第二立上げ制御部112と、造粒系統制御部113と、第一立下げ制御部114と、第二立下げ制御部115と、第一冷却制御部116と、第二冷却制御部117とを有する。
第一立上げ制御部111は、第一送風機F1が停止した状態で、第二ガスを流動させるように第二送風機F2を制御し、炉内温度を上昇させるように燃焼炉20を制御する。第二立上げ制御部112は、燃焼炉20内の温度の上昇に応じて第一ガスの流動を開始させるように第一送風機F1を制御する。一例として、第二立上げ制御部112は、燃焼炉20内の温度の上昇に際し、燃焼炉20内の温度が所定の閾値(以下、「第二閾値」という。)を超えたときに第一ガスの流動を開始させるように第一送風機F1を制御してもよい。
造粒系統制御部113は、汚泥造粒物の形成及び送出を開始又は停止させるように造粒装置70を制御する。
第一立下げ制御部114は、第一ガスの流動を停止させるように第一送風機F1を制御する。第二立下げ制御部115は、第一ガスの流動が停止した後に、炉内温度を低下させるように燃焼炉20を制御する。
第一冷却制御部116は、第二ガスの温度の上昇に応じて第一冷却水の供給量を増やし、第二ガスの温度の下降に応じて第一冷却水の供給量を減らすように第一冷却装置30を制御する。一例として、第一冷却制御部116は、第二ガスの温度の上昇に際し、熱交換器23内を通過した第二ガスの温度が所定の閾値(以下、「第一閾値」という。)を超えたときに第一冷却水の供給を開始し、第二ガスの温度の下降に際し、熱交換器23内を通過した第二ガスの温度が第一閾値を下回ったときに第一冷却水の供給を停止するように第一冷却装置30を制御してもよい。
第二冷却制御部117は、第一送風機F1による第一ガスの流動が開始した後に、乾燥装置10内を通過した第一ガスの温度の上昇に応じて第二冷却水の供給量を増やし、乾燥装置10内を通過した第一ガスの温度の下降に応じて第二冷却水の供給量を減らすように第二冷却装置50を制御する。一例として、第二冷却制御部117は、乾燥装置10内を通過した第一ガスの温度の上昇に際し、乾燥装置10内を通過した第一ガスの温度が所定の閾値(以下、「第三閾値」という。)を超えたときに第二冷却水の供給を開始し、乾燥装置10内を通過した第一ガスの温度の下降に際し、乾燥装置10内を通過した第一ガスの温度が第三閾値を下回ったときに第二冷却水の供給を停止するように第二冷却装置50を制御してもよい。
図4に示すように、コントローラ100は、ハードウェア上の構成として、例えば回路120を有する。回路120は、プロセッサ121と、メモリ122と、ストレージ123と、入出力ポート124とを有する。入出力ポート124は、汚泥乾燥装置1の各構成要素との間でデータの入出力を行う。プロセッサ121は、メモリ122及びストレージ123の少なくとも一方と協働してプログラムを実行し、入出力ポート124に対する入出力を行うことで、上述した機能モジュールを構成する。
なお、コントローラ100のハードウェア上の構成は、必ずしもプログラムの実行により機能モジュールを構成するものに限られない。例えばコントローラ100は、専用の論理回路により、又はこれを集積したASIC(Application Specific Integrated Circuit)によりこれらの機能を構成するものであってもよい。
[汚泥乾燥方法]
続いて、汚泥乾燥方法の一例として、汚泥乾燥装置1を用いた汚泥乾燥手順を説明する。ここでは、コントローラ100が汚泥乾燥手順を自動実行する場合を例示する。図5は、汚泥乾燥装置の立上げ手順を示すフローチャートである。図6は、汚泥乾燥装置の立下げ手順を示すフローチャートである。図7は、汚泥乾燥装置の運転状態を示すパラメータの経時変化を模式的に示すグラフである。図7において、(a)は、単位時間あたりに乾燥装置10内に投入される汚泥の量を示すグラフである。(b)は、第三温度計TM3により検出される温度(以下、「乾燥装置10の出口温度」という。)の経時変化を示すグラフである。(c)は、第一送風機F1の出力(例えば第一送風機F1の消費電力)の経時変化を示すグラフである。(d)は、燃焼炉20のバーナ21の開度(空気の取り込み口の開度)の経時変化を示すグラフである。(e)は、第二温度計TM2により検出される温度(以下、「燃焼炉20の炉内温度」という。)の経時変化を示すグラフである。(f)は、熱交換器23内に進入する直前の第二ガスの温度(以下、「熱交換器23の入口温度」という。)の経時変化を示すグラフである。(g)は、第一温度計TM1により検出される温度(以下、「熱交換器23の出口温度」という。)の経時変化を示すグラフである。(h)は、単位時間あたりに第一冷却装置30により噴霧される第一冷却水の量の経時変化を示すグラフである。(i)は、単位時間あたりに第二冷却装置50により噴霧される第二冷却水の量の経時変化を示すグラフである。図7の(a)〜(i)のいずれにおいても、横軸が時間の経過を示し、縦軸がパラメータの値を示している。
図5に示すように、コントローラ100は、まずステップS01,S02を実行する。ステップS01では、第一送風機F1が停止した状態にて、第一立上げ制御部111が、バーナ21による燃焼を開始するように燃焼炉20を制御し、第三経路R3に沿った第二ガスの流動を開始するように第二送風機F2を制御する(図7の時刻t0参照)。
ステップS02では、第一立上げ制御部111が、炉内の昇温を開始するように燃焼炉20を制御する。例えば第一立上げ制御部111は、バーナ21の開度を徐々に上昇させるように燃焼炉20を制御する。これに伴い、燃焼炉20の炉内温度が上昇し、熱交換器23の入口温度も上昇する(図7の時刻t0〜t2参照)。
次に、コントローラ100は、ステップS03を実行する。ステップS03では、熱交換器23の出口温度が第一閾値Rf1を超えているか否かを第一立上げ制御部111が確認する。熱交換器23の出口温度が第一閾値Rf1を超えていないと判定された場合、コントローラ100はステップS03を繰り返し、熱交換器23の出口温度が第一閾値Rf1に到達するのを待機する。
ステップS03において、熱交換器23の出口温度が第一閾値Rf1を超えていると判定された場合、コントローラ100はステップS04を実行する。ステップS04では、第一冷却制御部116が、第一冷却装置30による第一冷却水の供給制御を開始する(図7の時刻t1参照)。以後、第一冷却制御部116は、第二ガスの温度の上昇に応じて第一冷却水の供給量を増やし、第二ガスの温度の下降に応じて第一冷却水の供給量を減らすように第一冷却装置30を制御する。
例えば第一冷却制御部116は、第二ガスの温度の上昇に際し、熱交換器23の出口温度が第一閾値Rf1を超えたときに第一冷却水の供給を開始し、第二ガスの温度の下降に際し、熱交換器23の出口温度が第一閾値Rf1を下回ったときに第一冷却水の供給を停止するように第一冷却装置30を制御してもよい。熱交換器23の出口温度が第一閾値Rf1を超えた状態にて、第一冷却制御部116は、熱交換器23の出口温度と第一閾値Rf1との偏差の拡大に応じて第一冷却水の供給量を増やし、当該偏差の縮小に応じて第一冷却水の供給量を減らすように第一冷却装置30を制御してもよい。これにより、熱交換器23の入口温度及び出口温度の上昇が抑制される(図7の時刻t1〜t3参照)。なお、図7の時刻t1〜t3では、熱交換器23の出口温度が一定になっている。これは、熱交換器23の出口温度が微増及び微減を繰り返しながら略一定に保たれている状態を模式的に示したものである。
第一閾値Rf1は、例えば140〜200℃であり、150〜170℃であってもよい。第一閾値Rf1を140℃以上にすることで、熱交換器23の出口温度を140℃以上に昇温し、酸性物質の析出を抑制することができる。これにより、第三経路R3をなす部材の腐食を抑制できる。第一閾値Rf1を200℃以下にすることで、第三経路R3の各部(例えば熱交換器23及び第二送風機F2)を保護することができる。
次に、コントローラ100はステップS05を実行する。ステップS05では、燃焼炉20の炉内温度が第二閾値Rf2を超えているか否かを第一立上げ制御部111が確認する(図7の時刻t1〜t2参照)。燃焼炉20の炉内温度が第二閾値Rf2を超えていないと判定された場合、コントローラ100はステップS05を繰り返し、燃焼炉20の炉内温度が第二閾値Rf2に到達するのを待機する。
ステップS05において、燃焼炉20の炉内温度が第二閾値Rf2を超えていると判定された場合、コントローラ100はステップS06を実行する。ステップS06では、第一立上げ制御部111が、燃焼炉20の炉内温度制御を開始する(図7の時刻t2参照)。以後、第一立上げ制御部111は、炉内温度を第二閾値Rf2に略一致させるように燃焼炉20を制御する。例えば第一立上げ制御部111は、炉内温度と第二閾値Rf2との偏差の拡大(プラス側への拡大)に応じてバーナ21の開度を低下させ、炉内温度と第二閾値Rf2との偏差の縮小(マイナス側への拡大)に応じてバーナ21の開度を上昇させるように燃焼炉20を制御する。なお、図7の時刻t2〜t11では、燃焼炉20の炉内温度が一定になっている。これは、燃焼炉20の炉内温度が微増及び微減を繰り返しながら略一定に保たれている状態を模式的に示したものである。
第二閾値は、例えば600〜1000℃であり、700〜900℃であってもよく、750〜850℃であってもよい。このような値にすることで、燃焼炉20内に流入する第一ガス中の悪臭成分をしっかりと燃焼させることが可能となる。第二閾値は、800〜850℃であってもよい。第二閾値を800℃以上に設定することで、第一ガス中の悪臭成分をより確実に燃焼させることが可能となる。
次に、コントローラ100はステップS07を実行する。ステップS07では、第二立上げ制御部112が、第一ガスの流動を開始させるように第一送風機F1及び第三送風機F3を制御する(図7の時刻t3参照)。例えば第二立上げ制御部112は、第一送風機F1及び第三送風機F3を始動させ、その出力上昇を開始させる。
第一送風機F1及び第三送風機F3の始動により、第一経路R1及び第二経路R2に沿った第一ガスの流動が開始する。第一経路R1に沿って第一ガスの流動が開始すると、熱交換器23における第一ガスと第二ガスとの熱交換が開始されるので、熱交換器23の出口温度が低下する。これに伴い、第一冷却制御部116は、第一冷却水の供給量を減らすように第一冷却装置30を制御する(図7の時刻t3〜t5参照)。
第一経路R1に沿って流動する第一ガスの一部は、第二経路R2を経て排気筒C1から排出される。燃焼炉20の炉内温度は、ステップS05において既に第二閾値Rf2に到達し、ステップS06以降は第二閾値Rf2に近い値に保たれている。このため、第二経路R2を経て排気筒C1に向かう第一ガス中の悪臭成分が、燃焼炉20内においてしっかりと燃焼する。これにより、第一ガスの排出に伴う臭気の放出が抑制される。
次に、コントローラ100はステップS08〜S10を実行する。ステップS08では、第二冷却制御部117が、第二冷却装置50による第二冷却水の供給制御を開始する。以後、第二冷却制御部117は、乾燥装置10の出口温度の上昇に応じて第二冷却水の供給量を増やし、乾燥装置10の出口温度の下降に応じて第二冷却水の供給量を減らすように第二冷却装置50を制御する。
例えば第二冷却制御部117は、乾燥装置10の出口温度の上昇に際し、乾燥装置10の出口温度が第三閾値Rf3を超えたときに第二冷却水の供給を開始し、乾燥装置10の出口温度の下降に際し、乾燥装置10の出口温度が第三閾値Rf3を下回ったときに第二冷却水の供給を停止するように第二冷却装置50を制御してもよい(図7の時刻t4〜t7参照)。乾燥装置10の出口温度が第三閾値Rf3を超えた状態にて、第二冷却制御部117は、乾燥装置10の出口温度と第三閾値Rf3との偏差の拡大に応じて第二冷却水の供給量を増やし、当該偏差の縮小に応じて第二冷却水の供給量を減らすように第二冷却装置50を制御してもよい。
なお、第三閾値Rf3は、例えば100〜140℃であり、110〜130℃であってもよい。第三閾値Rf3を100℃以上にすることで、第一ガス中の水分の凝縮を抑制できる。これにより、フィルタ61の濾布の湿り等を抑制できる。第三閾値Rf3を140℃以下にすることで、フィルタ61の濾布を保護することができる。
ここに例示したように、第三閾値Rf3は第一閾値Rf1に比べ低くてもよい。第三閾値Rf3を第一閾値Rf1に比べ低く設定することで、フィルタ61の濾布をより確実に保護できる。第二ガス中に比べて第一ガス中には酸性成分が少ない。このため、第三閾値Rf3を第一閾値Rf1に比べ低く設定したとしても、酸の析出は許容範囲に抑えられる。
ステップS09では、第二立上げ制御部112が第一送風機F1及び第三送風機F3の出力上昇を完了させる。以後、第二立上げ制御部112は、第一送風機F1及び第三送風機F3の出力を一定範囲内に保つ。
ステップS10では、ステップS04において開始した第一冷却水の供給制御を停止させるように、第一冷却制御部116が第一冷却装置30を制御する(図7の時刻t5参照)。なお、ステップS10を実行せずに、第一冷却水の供給制御を継続させてもよい。
次に、コントローラ100はステップS11を実行する。ステップS11では、汚泥造粒物を生成し、乾燥装置10に投入することを開始するように、造粒系統制御部113が造粒装置70を制御する(図7の時刻t6参照)。汚泥造粒物が乾燥装置10に投入されると、汚泥造粒物中の水分の気化に伴って第一ガスが減温され、乾燥装置10の出口温度が低下する。これに伴い、第二冷却制御部117は、第二冷却水の供給量を減らすように第二冷却装置50を制御する(図7の時刻t6〜t7参照)。以後、造粒系統制御部113は、汚泥造粒物の生成及び投入を継続するように造粒装置70を制御する。
図6に示すように、コントローラ100は、次にステップS21,S22を実行する。ステップS21では、例えばオペレータによる停止指令の入力等に応じ、汚泥造粒物の生成及び投入を停止するように、造粒系統制御部113が造粒装置70を制御する(図7の時刻t8参照)。乾燥装置10への汚泥造粒物の投入量が減ると、乾燥装置10内において第一ガスが減温され難くなるので、乾燥装置10の出口温度が上昇する。これに伴い、第二冷却制御部117は、第二冷却水の供給量を増やすように第二冷却装置50を制御する(図7の時刻t8〜t9参照)。
ステップS22では、乾燥装置10に投入された全ての汚泥造粒物の乾燥が完了するのを第一立下げ制御部114が待機する。
次に、コントローラ100はステップS23,S24を実行する。ステップS23では、第一立下げ制御部114が第一送風機F1の出力降下を開始させる(図7の時刻t9参照)。
ステップS24では、熱交換器23の出口温度が第一閾値を超えているか否かを第一冷却制御部116が確認する。ステップS24において、熱交換器23の出口温度が第一閾値を超えていないと判定された場合、コントローラ100はステップS24を繰り返し、熱交換器23の出口温度が第一閾値を超えるのを待機する。
ステップS24において、熱交換器23の出口温度が第一閾値を超えていると判定された場合、コントローラ100はステップS25を実行する。ステップS25では、第一冷却制御部116が、ステップS04と同様に、第一冷却装置30による第一冷却水の供給制御を開始する。以後、第一冷却制御部116は、ステップS04以降と同様に第一冷却装置30を制御する。
次に、コントローラ100はステップS26を実行する。ステップS26では、第一立下げ制御部114が第一送風機F1の運転を停止させる(図7の時刻t10参照)。
次に、コントローラ100はステップS27を実行する。ステップS27では、第一立下げ制御部114が、第二冷却装置50による第二冷却水の供給制御を停止する。
次に、コントローラ100はステップS29を実行する。ステップS29では、第一立下げ制御部114が、第三送風機F3の運転を継続させながら、所定の期間(以下、「脱臭期間」という。)の経過を待機する(図7の時刻t10〜t11参照)。第一送風機F1の運転が停止した状態で、第三送風機F3の運転が継続することで、燃焼炉20内の第一ガスと、乾燥装置10内の第一ガスが共に第二経路R2に引き込まれ、第三経路R3を経て排気筒C1から排出される。これにより、乾燥系統P1内の第一ガスが排出され、乾燥系統P1内に残留する悪臭成分が削減される。この際にも、燃焼炉20の炉内温度は第二閾値Rf2に近い値に保たれている。これにより、第二経路R2を経て排気筒C1に向かう第一ガス中の悪臭成分が、燃焼炉20内においてしっかりと燃焼する。このため、第一ガスの排出に伴う臭気の放出が抑制される。
ステップS29において脱臭期間が経過すると、コントローラ100はステップS30を実行する。ステップS30では、第一立下げ制御部114が第三送風機F3を停止させる。
次に、コントローラ100はステップS31〜S33を実行する。ステップS31では、第二立下げ制御部115が、バーナ21による燃焼を停止させるように燃焼炉20を制御する(図7の時刻t11参照)。ステップS32では、第一冷却制御部116が、第一冷却装置30による第一冷却水の供給制御を停止する。ステップS33では、第二立下げ制御部115が第二送風機F2を停止させる。
以上で汚泥乾燥手順が完了する。なお、上述した手順は一例であり、第一送風機F1が停止した状態で、第二ガスを流動させながら炉内温度を上昇させることと、第二ガスの温度の上昇に応じて第一冷却水の供給量を増やし、第二ガスの温度の下降に応じて第一冷却水の供給量を減らすことと、燃焼炉20内の温度の上昇に応じて第一ガスの流動を開始させることと、を含む限りにおいて適宜変更可能である。
[本実施形態の効果]
以上に説明したように、汚泥乾燥装置1は、汚泥造粒物と乾燥用の第一ガスとを受け入れ、汚泥造粒物を乾燥させてペレット化する乾燥装置10と、燃料を燃焼させることで加熱用の第二ガスを発生させる燃焼炉20と、乾燥装置10内を通過した第一ガスと、燃焼炉20において発生した第二ガスとを受け入れ、第二ガスとの熱交換により第一ガスを加熱する熱交換器23と、乾燥装置10内及び熱交換器23内を通って循環する第一経路R1と、第一経路R1から分岐して燃焼炉20内を通る第二経路R2とに沿って第一ガスを流動させる第一送風機F1と、熱交換器23内を通る第三経路R3に沿って第二ガスを流動させる第二送風機F2と、燃焼炉20内から熱交換器23内に向かう第二ガスに第一冷却水を供給する第一冷却装置30と、を備える。
汚泥乾燥装置1によれば、第一冷却装置30により第一冷却水を供給して第二ガスを冷却することができるので、第一経路R1に沿った第一ガスの流動が停止した状態においても熱交換器23の過加熱を防止できる。このため、燃焼炉20内の温度が十分に高温ではない場合には、第一経路R1及び第二経路R2に沿った第一ガスの流動を停止させ、第一ガスの排出を抑制できる。
燃焼炉20内の温度が十分に高温である場合には、第一経路R1に沿って第一ガスを循環させながら、その一部を第二経路R2に沿って導き、燃焼炉20内を経て排出することができる。第一ガスの循環により、乾燥装置10における汚泥造粒物の乾燥が促進されると共に、第一ガス中に悪臭物質が混入する。悪臭物質が混入した第一ガスの一部は第二経路R2に沿って導かれ、燃焼炉20内を経て排出される。燃焼炉20内の温度が十分に高温であれば、燃焼炉20内を通過する際に第一ガス中の悪臭物質は十分に除去される。
このように、燃焼炉20内の温度が十分に高温ではない場合には第一ガスの排出を抑制し、燃焼炉20内の温度が十分に高温である場合には第一ガス中の悪臭物質を十分に除去することが可能となる。従って、第一ガスの排出に伴う臭気の放出を簡易な構成でより確実に抑制できる。
第一冷却装置30は、燃焼炉20内から熱交換器23内に向かう第二ガスに第一冷却水を噴霧するように構成されていてもよい。この場合、第一冷却水をミスト状にして第二ガス中に分散させることで、第二ガスを迅速に冷却できる。また、第一冷却水をミスト状にしておくことで、第三経路R3をなす部材への液滴の付着が抑制される。例えば第三経路R3をなす管路の内面に耐熱材がライニングされている場合には、液滴の付着に起因する上記耐熱材へのヒートショックが抑制されるので、装置の耐久性を更に高めることが可能となる。
汚泥乾燥装置1は、第一送風機F1が停止した状態で、第二ガスを流動させるように第二送風機F2を制御し、炉内温度を上昇させるように燃焼炉20を制御することと、第二ガスの温度の上昇に応じて第一冷却水の供給量を増やし、第二ガスの温度の下降に応じて第一冷却水の供給量を減らすように第一送風機F1を制御することと、燃焼炉20内の温度の上昇に応じて第一ガスの流動を開始させるように第一送風機F1を制御することと、を実行するように構成されたコントローラ100を更に備えてもよい。
この場合、第一送風機F1が停止した状態で、第二ガスを流動させるように第二送風機F2が制御され、炉内温度を上昇させるように燃焼炉20が制御される。この際に、第二ガスの温度の上昇に応じて第一冷却水の供給量を増やすように第一送風機F1が制御される。これにより第二ガスが冷却されるので、第一送風機F1が停止した状態においても熱交換器23の過加熱が防止される。このため、燃焼炉20内の温度が十分に上昇するまでは、第一経路R1及び第二経路R2に沿った第一ガスの流動を停止させ、第一ガスの排出を抑制できる。
燃焼炉20内の温度が上昇すると、これに応じて第一ガスの流動を開始させるように第一送風機F1が制御される。第一ガスの流動が開始されると、熱交換器23において第二ガスの温度が下降する。第二ガスの温度が下降すると、これに応じて第一冷却水の供給量を減らすように第一冷却装置30が制御される。第一冷却水の供給量が減らされることで、燃焼炉20内に進入する第二ガスの温度が高まるので、第二ガスとの熱交換により第一ガスが十分に加熱される。これにより、乾燥装置10における汚泥造粒物の乾燥が促進されると共に、第一ガス中に悪臭物質が混入する。第一経路R1を循環する第一ガスの一部は第二経路R2に沿って導かれ、燃焼炉20内を経て排出される。燃焼炉20内の温度は十分に高温となっているので、燃焼炉20内を通過する際に第一ガス中の悪臭物質は十分に除去される。このため、第一ガスの排出に伴う臭気の放出が抑制される。
このように、燃焼炉20内の温度が十分に上昇するまでは第一ガスの排出を抑制し、燃焼炉20内の温度が十分に上昇した後には第一ガス中の悪臭物質を十分に除去することが可能となる。従って、第一ガスの排出に伴う臭気の放出をより確実に抑制できる。
コントローラ100は、第一ガスの流動を停止させるように第一送風機F1を制御することと、第一ガスの流動が停止した後に、炉内温度を低下させるように燃焼炉20を制御することと、を更に実行するように構成されていてもよい。この場合、燃焼炉20内の温度の低下に先立って第一ガスの流動が停止するので、燃焼炉20内の温度の低下に伴う臭気の放出が抑制される。第一ガスの流動が停止すると、熱交換器23において第二ガスの温度が上昇する。第二ガスの温度が上昇すると、これに応じて第一冷却水の供給量を増やすように第一冷却装置30が制御されるので、燃焼炉20内の温度の低下に先立って第一ガスの流動が停止しても、熱交換器23の過加熱が防止される。従って、第一ガスの排出に伴う臭気の放出をより確実に抑制できる。
コントローラ100は、第二ガスの温度の上昇に際し、熱交換器23内を通過した第二ガスの温度が第一閾値を超えたときに第一冷却水の供給を開始し、第二ガスの温度の下降に際し、熱交換器23内を通過した第二ガスの温度が第一閾値を下回ったときに第一冷却水の供給を停止するように第一冷却装置30を制御してもよい。この場合、第一閾値を適切に設定することにより、第一冷却水の供給量を適正化できる。
コントローラ100は、燃焼炉20内の温度の上昇に際し、燃焼炉20内の温度が第二閾値を超えたときに第一ガスの流動を開始させるように第一送風機F1を制御してもよい。この場合、第二閾値を適切に設定することにより、燃焼炉20内において第一ガス中の悪臭物質をより確実に除去できる。
汚泥乾燥装置1は、熱交換器23内から乾燥装置10内に向かう第一ガスに第二冷却水を供給する第二冷却装置50を更に備えてもよい。コントローラ100は、第一送風機F1による第一ガスの流動が開始した後に、乾燥装置10内を通過した第一ガスの温度の上昇に応じて第二冷却水の供給量を増やし、乾燥装置10内を通過した第一ガスの温度の下降に応じて第二冷却水の供給量を減らすように第二冷却装置50を制御することを更に実行するように構成されていてもよい。この場合、第一送風機F1による第一ガスの流動が開始した後に、乾燥装置10内を通過した第一ガスの温度が、第二冷却水の供給量の調節によって安定化される。これにより、更に安定した操業が可能となる。
コントローラ100は、乾燥装置10内を通過した第一ガスの温度の上昇に際し、乾燥装置10内を通過した第一ガスの温度が第三閾値を超えたときに第二冷却水の供給を開始し、乾燥装置10内を通過した第一ガスの温度が第三閾値を下回ったときに第二冷却水の供給を停止するように第二冷却装置50を制御してもよい。この場合、第三閾値を適切に設定することにより、乾燥装置10内の通過後における第一ガスの温度を適正化できる。
以上、実施形態について説明したが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
1…汚泥乾燥装置、10…乾燥装置、20…燃焼炉、23…熱交換器、30…第一冷却装置、50…第二冷却装置、100…コントローラ、F1…第一送風機、F2…第二送風機、R1…第一経路、R2…第二経路、R3…第三経路、Rf1…第一閾値、Rf2…第二閾値、Rf3…第三閾値。

Claims (9)

  1. 汚泥造粒物と乾燥用の第一ガスとを受け入れ、前記汚泥造粒物を乾燥させてペレット化する乾燥装置と、
    燃料を燃焼させることで加熱用の第二ガスを発生させる燃焼炉と、
    前記乾燥装置内を通過した前記第一ガスと、前記燃焼炉において発生した前記第二ガスとを受け入れ、前記第二ガスとの熱交換により前記第一ガスを加熱する熱交換器と、
    前記乾燥装置内及び前記熱交換器内を通って循環する第一経路と、前記第一経路から分岐して前記燃焼炉内を通る第二経路とに沿って前記第一ガスを流動させる第一送風機と、
    前記熱交換器内を通る第三経路に沿って前記第二ガスを流動させる第二送風機と、
    前記燃焼炉内から前記熱交換器内に向かう前記第二ガスに第一冷却水を供給する第一冷却装置と、を備える汚泥乾燥装置。
  2. 前記第一冷却装置は、前記燃焼炉内から前記熱交換器内に向かう前記第二ガスに前記第一冷却水を噴霧するように構成されている、請求項1記載の汚泥乾燥装置。
  3. 前記第一送風機が停止した状態で、前記第二ガスを流動させるように前記第二送風機を制御し、炉内温度を上昇させるように前記燃焼炉を制御することと、
    前記第二ガスの温度の上昇に応じて前記第一冷却水の供給量を増やし、前記第二ガスの温度の下降に応じて前記第一冷却水の供給量を減らすように前記第一冷却装置を制御することと、
    前記燃焼炉内の温度の上昇に応じて前記第一ガスの流動を開始させるように前記第一送風機を制御することと、を実行するように構成されたコントローラを更に備える、請求項1又は2記載の汚泥乾燥装置。
  4. 前記コントローラは、
    前記第一ガスの流動を停止させるように前記第一送風機を制御することと、
    前記第一ガスの流動が停止した後に、前記炉内温度を低下させるように前記燃焼炉を制御することと、を更に実行するように構成されている、請求項3記載の汚泥乾燥装置。
  5. 前記コントローラは、前記第二ガスの温度の上昇に際し、前記熱交換器内を通過した前記第二ガスの温度が第一閾値を超えたときに前記第一冷却水の供給を開始し、前記第二ガスの温度の下降に際し、前記熱交換器内を通過した前記第二ガスの温度が前記第一閾値を下回ったときに前記第一冷却水の供給を停止するように前記第一冷却装置を制御する、請求項3又は4記載の汚泥乾燥装置。
  6. 前記コントローラは、前記燃焼炉内の温度の上昇に際し、前記燃焼炉内の温度が第二閾値を超えたときに前記第一ガスの流動を開始させるように前記第一送風機を制御する、請求項3〜5のいずれか一項記載の汚泥乾燥装置。
  7. 前記熱交換器内から前記乾燥装置内に向かう前記第一ガスに第二冷却水を供給する第二冷却装置を更に備え、
    前記コントローラは、前記第一送風機による前記第一ガスの流動が開始した後に、
    前記乾燥装置内を通過した前記第一ガスの温度の上昇に応じて前記第二冷却水の供給量を増やし、前記乾燥装置内を通過した前記第一ガスの温度の下降に応じて前記第二冷却水の供給量を減らすように前記第二冷却装置を制御することを更に実行するように構成されている、請求項3〜6のいずれか一項記載の汚泥乾燥装置。
  8. 前記コントローラは、前記乾燥装置内を通過した前記第一ガスの温度の上昇に際し、前記乾燥装置内を通過した前記第一ガスの温度が第三閾値を超えたときに前記第二冷却水の供給を開始し、前記乾燥装置内を通過した前記第一ガスの温度の下降に際し、前記乾燥装置内を通過した前記第一ガスの温度が前記第三閾値を下回ったときに前記第二冷却水の供給を停止するように前記第二冷却装置を制御する、請求項7記載の汚泥乾燥装置。
  9. 汚泥造粒物と乾燥用の第一ガスとを受け入れ、前記汚泥造粒物を乾燥させてペレット化する乾燥装置と、
    燃料を燃焼させることで加熱用の第二ガスを発生させる燃焼炉と、
    前記乾燥装置内を通過した前記第一ガスと、前記燃焼炉において発生した前記第二ガスとを受け入れ、前記第二ガスとの熱交換により前記第一ガスを加熱する熱交換器と、
    前記乾燥装置内及び前記熱交換器内を通って循環する第一経路と、前記第一経路から分岐して前記燃焼炉内を通る第二経路とに沿って前記第一ガスを流動させる第一送風機と、
    前記熱交換器内を通る第三経路に沿って前記第二ガスを流動させる第二送風機と、
    前記燃焼炉内から前記熱交換器内に向かう前記第二ガスに第一冷却水を供給する第一冷却装置と、を備える汚泥乾燥装置を用い、
    前記第一送風機が停止した状態で、前記第二ガスを流動させながら燃焼炉の炉内温度を上昇させることと、
    前記第二ガスの温度の上昇に応じて前記第一冷却水の供給量を増やし、前記第二ガスの温度の下降に応じて前記第一冷却水の供給量を減らすことと、
    前記燃焼炉内の温度の上昇に応じて前記第一ガスの流動を開始させることと、を含む汚泥乾燥方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110357389A (zh) * 2019-07-15 2019-10-22 上海大川原德莱因设备工程有限公司 一种热风式污泥干燥焚烧系统

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