まず、本発明に係る遊技用装置を含む遊技システムの基本概要について、図1を用いて説明する。同図に示すように、本実施形態に係る遊技システムは、少なくとも、遊技媒体取扱装置1と、サーバ装置2と、遊技機3と、各台表示機4とから構成され、各々が同図に示すように接続されている。なお、本発明に係る遊技用装置は、遊技媒体取扱装置1、サーバ装置2及び各台表示機4を含むものである。
なお、本実施形態においては、「記憶媒体」の例としてカードを用いて説明しているが、これに限られるものではなく、ICチップ等が搭載されたコイン、トークン等、本実施形態に係る発明に適用できるもの全てを含むものとする。
また、本実施形態においては、「貨幣」の例として紙幣を用いて説明しているが、これに限られるものではなく、紙幣、硬貨、コイン等、本実施形態に係る発明に適用できるもの全てを含むものとする。
また、本実施形態において、単に「カード」と記載した場合には、遊技店の会員となった遊技者に貸与される会員カード、及び一時的に遊技店により貸与される計数カード(ビジターカード)の双方を含むものとする。
また、本実施形態において、単に「持玉」と記載した場合には、会員カードに対応付けて記憶される貯玉、及び計数カードに対応付けて記憶される計数持玉の双方を含むものとし、単に「持玉情報」と記載した場合には、貯玉を示す持玉情報(以下、「貯玉情報」とする。)及び計数持玉を示す持玉情報(以下、「計数持玉情報」とする。)の双方を含むものとする。また、遊技者により投入された貨幣額等に関する情報を「貨幣情報」とし、特に示す場合には、「持玉情報」に「貨幣情報」が含まれる場合があるものとする。また、「貨幣情報」には、遊技者により投入された貨幣の合計金額を示す「入金額情報」、入金額のうち遊技媒体として消費された金額を示す「消費金額情報」及び遊技者により投入された貨幣の残額を示す「残額情報」が含まれるものする。また、会員カードは、貯玉情報、計数持玉情報及び貨幣情報を別箇に記憶可能であるものとする。さらに、説明の便宜上、通常は遊技者が保有する遊技球に関する情報を示す「持玉」という表現を用いているが、これに限られるものではなく、当該「持玉」には、遊技者が保有するメダルに関する情報、遊技者が電磁的方法により保有する遊技価値に関する情報であって、その他これに類する情報の全てを含むものとする。
また、本実施形態において、「認証情報」の例として暗証番号を用いて説明しているが、これに限られるものではなく、後述するカメラ部17により取得されたフェイシャルデータ等、本実施形態に係る発明に適用できるもの全てを含むものとする。
(遊技媒体の貸出機能)
遊技媒体取扱装置1は、スイッチングハブやコントローラ等を介してサーバ装置2と接続されており、遊技者によりカードが挿入されると、当該カードのICチップ等に付加されたカードIDや会員ID等の識別情報(以下、単に「識別情報」という。)をサーバ装置2に送信し、サーバ装置2は、受信した識別情報に対応付けて記憶されたその遊技者の持玉情報を遊技媒体取扱装置1に送信する。そして、遊技者からの払出指示がある場合には、サーバ装置2は、持玉情報を更新し、遊技媒体取扱装置1は、後述する払出装置106を駆動させ、遊技媒体の払出制御を実行する。また、遊技者により紙幣が投入されると、その紙幣の額(投入金額)に応じた残額情報をサーバ装置2に送信する。そして、遊技者からの払出指示がある場合には、サーバ装置2は、残額情報を更新し、遊技媒体取扱装置1は、同様に遊技媒体の払出制御を実行する。
(遊技媒体の計数機能)
また、遊技媒体取扱装置1は、遊技者の動作により、又は遊技機3から直接的に、遊技媒体が後述する計数装置107に投入されると、投入された遊技媒体数を計数し、計数結果を遊技者の計数持玉情報としてサーバ装置2に送信し、サーバ装置2は、受信した計数持玉情報をカードに付加された識別情報と対応付けて記憶する。また、カードが挿入されていない場合には、遊技媒体取扱装置1に貯留されている計数カードに予め付加されている識別情報と対応付けて受信した計数持玉情報を記憶する。
(カードロック機能)
カードロック機能とは、カードの盗難防止を目的とするものであって、カードが遊技媒体取扱装置1から排出されないようにカードの返却機能を無効化する機能である。遊技媒体取扱装置1は、遊技者からカードロックの指示があると、遊技者に暗証番号の設定を要求する。遊技媒体取扱装置1は、遊技者により暗証番号が設定されると、当該暗証番号の入力が無い限り、カードの返却や、カードロック機能の有効から無効への切り替えができないようにする。
なお、本実施形態においては、遊技者の持玉情報及び貨幣情報をサーバ装置2が管理することとしているが、これらの情報を遊技媒体取扱装置1が管理することとしてもよい。また、カードに識別情報を付加するだけでなく記憶領域をも設け、当該記憶領域にこれらの情報を記憶させ、これらの情報の管理を行うこととしてもよい。そして、これらの情報の更新については、サーバ装置2が行うこととしても、遊技媒体取扱装置1が行うこととしてもよい。さらには、持玉情報については、サーバ装置2又は遊技媒体取扱装置1が管理し、貨幣情報については、カードの記憶領域に直接記憶されることとしてもよい。
すなわち、識別情報、持玉情報及び貨幣情報が適切に管理、更新される態様であれば、それら全ての態様は、本発明に適用できるものとする。
加えて、本実施形態においては、カードが挿入されていない場合には、遊技媒体取扱装置1に貯留されている計数カードに予め付加されている識別情報と対応付けて計数持玉情報及び貨幣情報を記憶することとしているが、カードの返却要求があった場合に、遊技媒体取扱装置1、又はサーバ装置2が、遊技媒体取扱装置1に貯留されている計数カードに識別情報を新たに付加することとし、この新たに付加された識別情報と計数持玉情報又は貨幣情報とを対応付けて記憶することとしてもよい。
すなわち、本実施形態における「持玉情報と対応する情報」とは、カードに付加される識別情報のみを指すもの、カードに付加及び記憶される識別情報及び持玉情報を指すもの、あるいは「持玉情報」の態様として、持玉情報及び貨幣情報を含む態様である場合には、カードに付加及び記憶される識別情報、持玉情報及び貨幣情報を指すもの、これら全ての態様を含むことを意味する。
また、遊技媒体取扱装置1は、遊技機3に遊技球等貸出装置接続端子板(以下、「貸出端子板」という。)が設けられている場合には、後述する貸出端子板307とも接続され、当該貸出端子板307から出力される貸出要求信号や返却要求信号等を受信したことに基づいて、遊技機3への払出要求信号の送信やカードの返却等を行う。
すなわち、本実施形態における「遊技媒体の払出制御を実行する」とは、遊技媒体取扱装置1から直接的に遊技媒体の払い出しを行うものに限られず、遊技機3からの信号に基づいて遊技機3から遊技媒体の払い出しを行わせるものを含むことを意味する。
また、遊技媒体取扱装置1は、コンバータ等を介して各台表示機4とも接続されており、遊技機3に設けられている後述する外部端子板308から出力される遊技情報信号やエラー信号等を受信するとともに、遊技者の持玉情報を各台表示機4に送信する。
サーバ装置2は、前述したように、遊技媒体取扱装置1と接続されるほか、各台表示機4とも接続されており、サーバ装置2において管理されている遊技結果管理情報(例えば、過去数日分を含めた出玉履歴情報や不正検知情報等)や遊技店に関する情報(例えば、新台情報や空き台情報等)を各台表示機4に送信する。
また、サーバ装置2は、遊技店以外の第三者であるセンター事業者が管理する外部管理装置(図示せず)にも接続され、カードの識別情報や会員情報、遊技者の持玉情報を所定周期毎(例えば、1日に1回毎)に送信する。外部管理装置は、送信された各情報をバックアップする。サーバ装置2は、外部管理装置との接続が所定日数(例えば、15日)途絶した場合、遊技者の持玉情報の更新を停止する。
遊技機3は、前述したように、遊技媒体取扱装置1と接続される場合があるほか、各台表示機4とも接続されており、1回の遊技毎に、又は内部状態に変化があった場合に、後述する外部端子板308から遊技情報信号やエラー信号等を各台表示機4に出力する。
各台表示機4は、前述したように、遊技媒体取扱装置1、サーバ装置2及び遊技機3と接続されており、入力された信号や受信した信号に基づき、あるいは遊技者の操作に基づいて各種の情報をその表示画面に表示する。
なお、遊技媒体取扱装置1、サーバ装置2、遊技機3及び各台表示機4の接続方式は上記の方式に限られるものではない。例えば、サーバ装置2には、遊技媒体取扱装置1のみが接続されるように構成し、遊技媒体取扱装置1と各台表示機4とがUSB接続され、相互に前述した各情報を送受信可能に構成することとしてもよい。また、この場合、各台表示機に表示される表示内容を後述する遊技媒体取扱装置1の制御部100が制御することとしてもよく、その場合には、さらに画像出力用としてDVI方式、又はHDMI(登録商標)方式により接続されることとしてもよい。
以上のように、遊技者は、遊技店に入店すると、まず、各台表示機4に表示される各種の情報を見ながら、所望の遊技機3に着席する。次に、その遊技者がその遊技店の会員である場合は、会員カードを遊技媒体取扱装置1に挿入し、本人確認(例えば、登録されている暗証番号の入力等)の後、サーバ装置2に持玉情報が記憶されている場合にはその持玉を使用し、持玉情報が記憶されていないか、持玉情報がその遊技機3で貸し出し不能な持玉数である場合には紙幣を投入し、貸出要求を行って遊技媒体の貸し出しを受け、遊技媒体を遊技機3に投入することで遊技を開始する。または、その遊技者がその遊技店の会員でない場合は、紙幣を投入し、貸出要求を行って遊技媒体の貸し出しを受け、遊技媒体を遊技機3に投入することで遊技を開始する。このとき、サーバ装置2に記憶されている持玉情報や残額情報が、貸し出された分だけ更新(減算)される。
そして、その遊技機3から遊技媒体の払い出しを受けることができずに、遊技を継続する場合には、貸出要求が行われる度に、サーバ装置2に記憶されている持玉情報や残額情報が、貸し出された分だけ順次更新(減算)されることとなる。一方、その遊技機3から遊技媒体の払い出しを受けることができた場合には、払い出された遊技媒体を遊技媒体取扱装置1に投入すると、投入された遊技媒体数を計数し、計数結果に基づいてサーバ装置2に記憶されている持玉情報が更新(加算)される。
その後、その遊技機3における遊技を終了する場合には、遊技者はカードの返却要求を行う。ここで、会員カードが遊技媒体取扱装置1に挿入されている場合には、本人確認(例えば、登録されている暗証番号の入力等)の後、そのまま会員カードを返却する。会員カードが遊技媒体取扱装置1に挿入されていない場合には、サーバ装置2に計数持玉情報が記憶されている場合、若しくは残額情報がある場合に、遊技媒体取扱装置1に貯留されている計数カードを返却(発行)する。
計数カードが返却(発行)された場合であって、かつ他の遊技機3で遊技を行いたい場合には、他の遊技機3に対応して設けられた遊技媒体取扱装置1にその計数カードを挿入することにより、会員カードと同様の手順(本人確認を除く)で遊技を開始(再プレイ)することができる。なお、上記の場合に、貯玉情報に基づく再プレイを「貯玉再プレイ」といい、計数持玉情報に基づく再プレイを「持玉再プレイ」という。
<遊技媒体取扱装置1>
図2は、遊技媒体取扱装置1の構成を示すブロック図である。遊技媒体取扱装置1は、後述する各構成部品と、それらを制御するCPU101、ROM102から構成される制御部100と、記憶部(RAM)103とを備える。
制御部100は、ROM102に格納された制御ブログラムをCPU101が読み出し、当該制御プログラムに基づいてCPU101が制御を実行することにより、各構成部品の制御や、サーバ装置2、遊技機3及び各台表示機4との通信制御を行う。また、制御部100は、これらの制御結果を記憶部103に記憶させる。また、CPU101は、残額情報及び消費金額情報の算出や、識別情報と他の情報(例えば、暗証番号、残額情報及び消費金額情報)との対応付けを行う。また、残額情報及び消費金額情報を算出する算出部と、識別情報と他の情報との対応付けを行う対応付け部とを別途設けて、CPU101が当該算出部及び対応付け部を制御することとしてもよい。
カードリーダライタ104は、カード挿入口14からカードが挿入されると、その真贋判定及び使用可能判定を行う。正規のカードであると判定され、かつ使用可能であると判定した場合には、当該カードの種別及び識別情報を読み取る。そして、読み取られた情報は、制御部100によりIF110を介してサーバ装置2に送信される。一方、非正規のカードであると判定され、又は使用不能であると判定した場合には、制御部100によりその旨がタッチパネルLCD16等で報知されるとともに、IF110を介してサーバ装置2に送信される。また、この場合には、挿入されたカードを返却することとしてもよいし、所定の認証操作(例えば、非接触ICカードリーダライタ18への店員用ICカードの認証操作)や所定の認証信号(例えば、サーバ装置2からの認証信号)の送信があるまでカードを返却しないこととしてもよい。
ビルバリ105は、紙幣投入口15から紙幣が投入されると、その真贋判定を行う。正規の紙幣であると判定した場合には、当該紙幣の種別(金種情報)を読み取る。そして、読み取られた情報は、貨幣情報として、制御部100によりIF110を介してサーバ装置2に送信される。一方、非正規(又は、読み取り不能)の紙幣であると判定した場合には、制御部100によりその旨がタッチパネルLCD16等で報知されるとともに、IF110を介してサーバ装置2に送信される。また、この場合には、投入された紙幣を返却することとしてもよいし、所定の認証操作(例えば、非接触ICカードリーダライタ18への店員用ICカードの認証操作)や所定の認証信号(例えば、サーバ装置2からの認証信号)の送信があるまで紙幣を返却しないこととしてもよい。
タッチパネルLCD16は、遊技者に対して各種の情報を表示する表示手段と、遊技者からの各種の操作を受け付ける受付手段とを兼ねる機能を有する。タッチパネルLCD16が表示する各種の情報及び受け付ける各種の操作については後述する。
カメラ部17は、遊技機3の前方を撮影し、撮影範囲にある遊技者が着席状態にあるか否か(着席結果情報)を検出するものである。また、このカメラ部17は、着席状態にある遊技者のフェイシャルデータを検出するものである。これらの着席結果情報及びフェイシャルデータは、制御部100によりIF110を介してサーバ装置2に送信される。
カメラ部17により、着席結果情報を検出することで、例えば、持玉情報又は貨幣情報が残ったままのカードの取り忘れがあった場合に、その旨をタッチパネルLCD16や後述する状態表示灯13を用いて、遊技店の店員や遊技者に対して報知することもできる。これにより、カードの取り忘れを抑止することができる。
また、カメラ部17により、フェイシャルデータを検出することで、例えば、台移動をした際に、同一の遊技者であるか否かを判定することができ、仮に異なった遊技者であった場合に、その旨をタッチパネルLCD16や後述する状態表示灯13を用いて、遊技店の店員や遊技者に対して報知することもできる。これにより、不正行為が行われる可能性を抑止することができる。
ここで、カメラ部17は、赤外光を照射する赤外LED基板17A(図示せず)と、赤外光が被写体(遊技者)において反射して得られる反射光を受光することにより、被写体像を撮像するCMOSカメラ17B(図示せず)と、フィルタ17C(図示せず)とを有する。赤外LED基板17Aは、その赤外LEDにより、制御部100の制御に基づいて赤外光を照射する。CMOSカメラ17Bは、フェイシャルデータを制御部100に送出する。フィルタ17Cは、赤外光を透過し、それ以外の波長の光は通さないフィルタであり、赤外LED基板17Aから被写体に照射された赤外光の反射光のみを透過させてCMOSカメラ17Bに受光させるようになっている。これにより、遊技機3が設置されている遊技店の演出光の影響を抑制して、被写体(遊技者)の像を明瞭に撮像することができる。
なお、前述したフェイシャルデータを、貯玉再プレイ又は持玉再プレイの際に使用することとしてもよい。具体的には、貯玉再プレイ又は持玉再プレイが可能と判定された場合であっても、フェイシャルデータが一致しない場合には、これらの再プレイが行えないように制御部100により制御されることとしてもよい。これにより、例えば、他人のカードを用いて不正に遊技を行おうとしている不正行為者に対して、これらの再プレイの段階でこれを防止することができる。
非接触ICカードリーダライタ18は、遊技者が対応するICカードをかざすことにより、そのICカードに記憶された識別情報、あるいはICカード自体に記憶された持玉情報を読み取る。そして、読み取られた情報は、制御部100によりIF110を介してサーバ装置2に送信される。すなわち、前述したカードの挿入や紙幣の投入以外にも、遊技媒体の貸し出しを可能とするものである。または、遊技終了時に、遊技者が対応するICカードをかざすことにより、そのICカードに記憶された識別情報と現在の持玉情報とが対応付けられてサーバ装置2に記憶され、あるいはICカード自体に記憶させることで、持玉の返却を可能とするものである。
また、非接触ICカードリーダライタ18は、遊技店の店員が対応する店員用ICカードをかざすことにより、制御部100における各種のエラー状態の解除や、その他の認証を可能とするものである。
なお、非接触ICカードリーダライタ18は、さらに、遊技者が所有する携帯電話、スマートフォンその他の情報通信機器(以下、「携帯端末装置」という。)等ともデータの送受信を行いうることとしてもよい。例えば、遊技者が、所有する携帯端末装置を非接触ICカードリーダライタ18の前方にかざしたときには、制御部100は、遊技店のホームページやメール会員登録ページのURLを携帯端末に送信することとしてもよい。また、携帯端末装置に搭載されているハードウェアやソフトウェアを用いて、携帯端末装置自体が会員カードとして機能するようにしてもよい。さらに、携帯端末装置に電子決済機能が実装されている場合には、当該機能により、紙幣を投入するのと同様に、残額情報が更新(加算)されることとしてもよい。
払出装置106は、遊技者からの払出指示(例えば、タッチパネルLCD16の受付部への貸出要求操作)があると、制御部100が駆動回路106aを駆動制御し、払出指示に基づいた数量の遊技媒体を払い出す。制御部100は、払い出された分の持玉情報や残額情報をサーバ装置2に送信する。
また、払出装置106は、遊技媒体取扱装置1が遊技機3の後述する貸出端子板307と接続されている場合には、遊技者からの払出指示(例えば、遊技機3側での貸出要求操作)があると、制御部100による制御により、遊技機3への払出要求信号の送信を行う。
計数装置107は、遊技機3から払い出された遊技媒体が遊技者により投入されると、制御部100が駆動回路107aを駆動制御し、投入された遊技媒体の数量を計数する。制御部100は、計数結果に基づく計数持玉情報をサーバ装置2に送信する。
スピーカ108は、遊技媒体取扱装置1における各構成部品の動作状態の変化に応じて(例えば、タッチパネルLCD16の表示手段の表示や受付手段への操作に応じて、あるいは後述する状態表示灯13の点灯態様に応じて)、制御部100が駆動回路108aを駆動制御し、音を出力する。もっとも、遊技媒体取扱装置1における各構成部品の動作状態の変化にかかわらず(例えば、遊技媒体取扱装置1に内蔵され、あるいは外付けされたRTCによる計時結果等に応じて)、音を出力することとしてもよい。
センサ群109は、払出装置106内に設けられ、計数装置107内に設けられ、あるいは後述する前面部11や筐体12の所定の部分に設けられた複数のセンサであり、遊技媒体の正確な払出結果や計数結果を検出するために設けられ、あるいは不正行為を検知するために設けられたセンサである。
状態表示灯13は、現在の遊技媒体取扱装置1における状態を外部に報知するためのランプである。内部にはフルカラーLEDが内蔵されており、制御部100が現在の状態に基づいて駆動回路109aを駆動制御し、現在の状態に応じた点灯色及び点灯態様(発光態様)にてフルカラーLEDを発光させる。
<サーバ装置2>
図3は、サーバ装置2の構成を示すブロック図である。サーバ装置2は、持玉管理装置200、会員管理装置210、遊技情報管理装置220、表示機管理装置230、入力部240、出力部250、表示部260及びIF270から構成されている。さらに、持玉管理装置200は、制御部201及び記憶部202から構成され、会員管理装置210は、制御部211及び記憶部212から構成され、遊技情報管理装置220は、制御部221及び記憶部222から構成され、表示機管理装置230は、制御部231及び記憶部232から構成されている。
持玉管理装置200は、その制御部201及び記憶部202により、遊技者の持玉情報及び貨幣情報を管理するものである。具体的には、遊技媒体取扱装置1において、遊技者の所有する持玉情報や貨幣情報等に変化があった場合、遊技媒体取扱装置1のIF110を介して送信されたカードの識別情報、持玉情報や貨幣情報等の情報を、IF270を介して受信し、これらの情報を対応付けて記憶部202に記憶(更新)する。また、記憶部202は、その遊技店が、異なるレートでの遊技を可能としている場合に、その異なるレート毎の持玉情報を記憶する。例えば、持玉情報の種類数(例えば、貯玉情報と計数持玉情報の2種類)に、設定可能な貸出レートの種類数(例えば、パチンコ機3aにおける1円レート及び4円レート、パチスロ機3bにおける5円レート及び20円レートの4種類)を乗じた数の持玉情報(例えば、8種類)及び貨幣情報を区別して記憶可能に構成されている。なお、貨幣情報について、投入された貨幣(本実施形態においては、紙幣)の額をそのまま記憶することとしてもよく、所定の度数(例えば、1,000円で「10」度数)に換算して記憶することとしてもよく、また、設定されているレートに応じた遊技媒体数に換算して記憶することとしてもよい。
また、持玉管理装置200は、入力部240から入力された情報に基づいて、遊技媒体取扱装置1の各種の設定(例えば、貸出レートの設定、や再プレイの可・不可の設定等)を行う。設定された情報は、IF270及びIF110を介して遊技媒体取扱装置1に送信され、記憶部103に記憶されることとなる。もっとも、これらの各種の設定を、遊技媒体取扱装置1側で行い、設定された情報をIF110及びIF270を介して持玉管理装置200に送信し、記憶部202に記憶することとしてもよい。この場合、前述した店員用ICカードを非接触ICカードリーダライタ18にかざすことで、設定画面をタッチパネルLCD16に表示させ、各種の設定が可能となるように構成することとすればよい。
会員管理装置210は、その制御部211及び記憶部212により、会員である遊技者の会員情報を管理するものである。具体的には、カードが遊技媒体取扱装置1に挿入されているか否かにかかわらず、その会員の会員カードに付加された識別情報及び各種の会員情報(例えば、氏名、住所、生年月日、暗証番号等)を記憶する。
遊技情報管理装置220は、その制御部221及び記憶部222により、遊技に関する情報を管理するものである。具体的には、図7及び図8の説明において後述する各種の情報が各台表示機4のIF410を介して送信され、IF270を介して受信した場合に、これらの情報を対応付けて記憶部222に記憶(更新)する。
また、遊技情報管理装置220は、入力部240から入力された情報に基づいて、記憶部222に記憶された各種の情報を、売上帳票データ、営業分析データあるいはエラー履歴データとして、出力部250から出力し、又は表示部260に表示する。
表示機管理装置230は、その制御部231及び記憶部232により、各台表示機4で表示される表示内容を管理するものである。具体的には、各台表示機4を対応付けて設置されている遊技機3の機種情報や機種イメージ等の情報を、IF270及びIF410を介して各台表示機4に送信し、各台表示機4においてこれらの情報が表示されるように管理する。
また、表示機管理装置230は、入力部240から入力された情報に基づいて、各台表示機4の各種の設定(上記の例以外にも、例えば、インフォメーション情報やテロップ情報、ホーム画面の設定等)を行う。設定された情報は、IF270及びIF410を介して各台表示機4に送信され、RAM(記憶部)403に記憶されることとなる。もっとも、これらの各種の設定を、各台表示機4側で行い、設定された情報をIF410及びIF270を介して表示機管理装置230に送信し、記憶部232に記憶することとしてもよい。この場合、各台表示機4に付属する図示しないリモコンを操作することにより、設定画面を液晶表示部405に表示させ、各種の設定が可能となるように構成することとすればよい。
なお、本実施形態においては、サーバ装置2が、持玉管理装置200、会員管理装置210、遊技情報管理装置220、表示機管理装置230、入力部240、出力部250、表示部260及びIF270から構成されることとしているが、持玉管理装置200、会員管理装置210、遊技情報管理装置220、表示機管理装置230の各々が独立したサーバ装置として構成する(例えば、サーバ装置2aとして持玉管理装置200を構成し、サーバ装置2bとして会員管理装置210を構成し、サーバ装置2cとして遊技情報管理装置220を構成し、サーバ装置2dとして表示機管理装置230を構成する)こととしてもよく、持玉管理装置200及び会員管理装置210を同じサーバ装置として構成し、遊技情報管理装置220及び表示機管理装置230を別のサーバ装置として構成することとしてもよい。これらについて、様々な構成の組合せとすることができることは言うまでもない。また、このように、別のサーバ装置として構成する場合には、各々のサーバ装置にIF(通信インターフェース)を設けて、各々のサーバ間、又は遊技システムを構成する他の機器との情報の送受信を行いうるように構成すればよい。
この場合、入力部240、出力部250及び表示部260を持玉管理装置200が担う機能としてもよく、遊技情報管理装置220が担う機能としてもよい。あるいは、入力部240、出力部250及び表示部260の各々の機能を有した装置(例えば、遊技情報利用装置2e)を別途構成することとしてもよい。
また、この場合、サーバ装置2を上位の統合管理装置(例えば、統合管理装置)として構成し、サーバ装置2a(持玉管理装置200)、サーバ装置2b(会員管理装置210)、サーバ装置2c(遊技情報管理装置220)、サーバ装置2d(表示機管理装置230)及び遊技情報利用装置2eについて、統合管理装置の支配のもとに各々の機能を発揮させるように構成してもよい。さらに、遊技情報利用装置2eが担う機能については、統合管理装置の機能としてもよい。
また、遊技情報利用装置2eを別途構成する場合には、汎用のパーソナルコンピュータに専用のアプリケーションをインストールすることによって構成することとしてもよい。この場合、マウス、キーボード、タッチパネル等が入力部240となり、プリンタ等が出力部250となり、モニタ等が表示部260となる。
また、本実施形態においては、持玉管理装置200と会員管理装置210の機能を異ならせているが、まったく同一の機能を有することとしてもよい。特に、持玉管理装置200の機能のうちで持玉に関する機能について、会員管理装置210が担うように構成することとしてもよい。
<パチンコ機3a>
図4は、パチンコ機3aの構成を示すブロック図である。パチンコ機3aは、メインデバイス群303aを制御する主制御部301aと、サブデバイス群304aを制御する副制御部302aと、払出デバイス群306を制御する払出制御部305とを備え、主制御部301aから副制御部302aへは一方向通信で接続され、主制御部301aと払出制御部305とは双方向通信可能に接続されている。また、払出制御部305には、貸出端子板307が双方向通信可能に接続されるとともに、外部端子板308aが一方向通信で接続されている。なお、主制御部301a及び副制御部302aは、各々、CPU、プログラム等が記憶されるROM及び遊技や演出に関する情報が記憶されるRWMを備える。
メインデバイス群303aは、例えば、始動口スイッチ、カウントスイッチ、入賞口スイッチ、普通電動役物ソレノイド、入賞口ソレノイド等から構成されており、主制御部301aは、これらのデバイスを制御することにより、パチンコ機3aにおける遊技の進行を制御する。また、主制御部301aは、遊技状態の変化等に応じたコマンドを副制御部302a及び払出制御部305に送信する。
サブデバイス群304aは、例えば、液晶モジュール、演出ボタンセンサ、役物制御回路、電飾制御回路、スピーカ制御回路等から構成されており、副制御部302aは、主制御部301aから送信されたコマンドに基づいて、これらのデバイスを制御することにより、パチンコ機3aにおける演出を制御する。
払出デバイス群306は、例えば、払出制御回路、払出球検知スイッチ、発射制御回路、タッチスイッチ等から構成されており、払出制御部305は、主制御部301aから送信されたコマンドに基づいて、これらのデバイスを制御し、あるいは自動的にこれらのデバイスを制御することにより、パチンコ機3aにおける遊技球の発射及び払出を制御する。
また、払出制御部305は、貸出端子板307を介して遊技媒体取扱装置1と接続されており、遊技者の操作に基づいて貸出要求信号や返却要求信号を出力する。
また、払出制御部305は、外部端子板308aを介して各台表示機4と接続されており、1回の遊技毎に、又は内部状態に変化があった場合に、遊技情報信号やエラー信号等を出力する。
図5は、パチスロ機3bの構成を示すブロック図である。パチスロ機3bは、メインデバイス群303bを制御する主制御部301bと、サブデバイス群304bを制御する副制御部302bとを備え、主制御部301bから副制御部302bへは一方向通信で接続されている。また、主制御部301bには、外部端子板308bが一方向通信で接続されている。なお、主制御部301b及び副制御部302bは、各々、CPU、プログラム等が記憶されるROM及び遊技や演出に関する情報が記憶されるRWMを備える。
メインデバイス群303bは、例えば、リール制御回路、メダルセンサ、スタートレバーセンサ、停止ボタンセンサ、ホッパー制御回路等から構成されており、主制御部301bは、これらのデバイスを制御することにより、パチスロ機3bにおける遊技の進行を制御する。また、主制御部301aは、遊技状態の変化等に応じたコマンドを副制御部302bに送信する。
サブデバイス群304bは、例えば、液晶モジュール、演出ボタンセンサ、役物制御回路、電飾制御回路、スピーカ制御回路等から構成されており、副制御部302bは、主制御部301bから送信されたコマンドに基づいて、これらのデバイスを制御することにより、パチスロ機3bにおける演出を制御する。
主制御部301bは、外部端子板308bを介して各台表示機4と接続されており、1回の遊技毎に、又は内部状態に変化があった場合に、遊技情報信号やエラー信号等を出力する。
なお、前述したように、パチスロ機3bにおいても、主制御部301bが、貸出端子板307を介して遊技媒体取扱装置1と接続されており、遊技者の操作に基づいて貸出要求信号や返却要求信号を出力するように構成してもよい。
図6は、各台表示機4の構成を示すブロック図である。各台表示機4は、後述する各構成部品と、それらを制御するCPU401、ROM402から構成される制御部400と、RAM(記憶部)403とを備える。
制御部400は、ROM402に格納された制御ブログラムをCPU401が読み出し、当該制御プログラムに基づいてCPU401が制御を実行することにより、各構成部品の制御や、遊技媒体取扱装置1、サーバ装置2及び遊技機3との通信制御を行う。また、制御部400は、これらの制御結果をRAM(記憶部)403に記憶させる。
ボタンセンサ群404は、後述する複数のボタン902〜908への操作を検知するための複数のセンサである。制御部400は、これらのセンサにより操作が検知されると、操作に応じて、液晶表示部405における表示内容、ランプ406における発光態様、及びスピーカ407における出音態様を、それぞれの駆動回路405a、406a及び407aを駆動させることにより制御する。なお、ボタンセンサ群404には、液晶表示部405を、さらにタッチパネル924としても機能させる場合には、このタッチパネル924へのタッチ操作を検知するためのセンサを含む。
IF410は、遊技媒体取扱装置1、サーバ装置2及び遊技機3との通信を行うためのインターフェースであり、また、入力された情報を出力する際に、最適な方式に変換する変換モジュールでもある。IF410と遊技媒体取扱装置1におけるIF110との間は、ハーネスにより接点出入力方式で接続されており、双方向通信が可能となっている。また、IF410とサーバ装置2におけるIF270との間は、同軸ケーブルにより有線LAN方式で接続されるとともに、ハーネスにより接点出力方式で接続されており、双方向通信が可能となっている。IF410と遊技機3における外部端子板308との間は、接点入力方式で接続されており、遊技機3から各台表示機4の一方向通信となっている。なお、接続方法はこれらの方式に限られるものではなく、各々の接続において、無線LAN方式を用いてもよく、また、光ケーブルによる光通信方式を用いてもよい。さらに、これらの組み合わせた方式を用いてもよい。
図7は、遊技媒体取扱装置1、パチンコ機3a及び各台表示機4の接続を示す構成図である。なお、図7においては、説明の便宜上、遊技媒体取扱装置1におけるIF110、パチンコ機3aにおける外部端子板308a及び各台表示機4におけるIF410のみ図示し、その他の構成部品については、図示を省略している。
遊技媒体取扱装置1におけるIF110から各台表示機4におけるIF410へは、カードが発行(返却)された旨の「カード発行」信号、遊技球が貸し出された(払い出された)旨の「遊技球貸出」信号、貯玉再プレイが行われた旨の「貯玉再プレイ」信号、現在の計数持玉情報を示す「持玉情報」信号、現在の貯玉情報を示す「貯玉情報」信号が入力され、各台表示機4におけるIF410から遊技媒体取扱装置1におけるIF110へは、後述する呼び出しボタン902が操作された旨の「呼出情報」が入力される。
また、パチンコ機3aにおける外部端子板308aから各台表示機4におけるIF410へは、遊技者に対して払い出された遊技球数を示す「賞球信号」、パチンコ機3aにおいて大当りとなったこと、あるいは大当り中であること示す「外部情報1」信号、パチンコ機3aにおいて確変となったこと、あるいは確変中であることを示す「外部情報2」信号、パチンコ機3aにおいて特別図柄ゲームが開始したことを示す「外部情報3」信号、パチンコ機3aにおいて発射された遊技球が始動口に入賞したことを示す「外部情報4」信号、パチンコ機3aにおいて何らかのエラー(異常)が発生したことを示す「セキュリティー信号」、パチンコ機3aにおいて後述するベースドア33(扉)、又はガラスドア34(枠)が開放状態であることを示す「扉・枠開放信号」が入力される。なお、「外部情報1」信号〜「外部情報7」信号は、送信側であるパチンコ機3aの仕様、受信側である各台表示機4の仕様に応じて、適宜出力する内容を変更することができる。また、パチンコ機3aにおいて発射された遊技球がいずれの入賞口にも入賞せず、アウト口(図示せず)に入球したことを示す「アウト球情報」信号は、図示しないアウト球センサの検知結果に基づいて、別の信号線から入力されるが、そのアウト球センサをパチンコ機3aの制御により制御を行う場合には、パチンコ機3aにおける外部端子板308aから出力することとしてもよい。
また、各台表示機4におけるIF410からサーバ装置2におけるIF270へは、前述した、「アウト球情報」信号に基づく「アウト情報」、「賞球信号」に基づく「セーフ情報」、「外部情報1」信号に基づく「大当り情報」、「外部情報2」信号に基づく「確変情報」、「外部情報3」信号に基づく「スタート信号」、「外部情報4」信号に基づく「始動口情報」、「扉・枠開放信号」に基づく「扉開放情報」、「セキュリティー信号」に基づく「異常1情報」が入力される。なお、「セキュリティー信号」について、その出力時間からエラー(異常)の種別が判別可能である場合には、エラー(異常)の種類に応じて、「異常1情報」、「異常2情報」又は「異常3情報」に変換してサーバ装置2に出力することとしてもよい。また、後述するように、制御部400の制御により所定の情報を付加して、サーバ装置2に出力することとしてもよい。加えて、IF410が、外部端子板308aから入力された各信号を、自らも受信するとともに、入力された各信号をそのままサーバ装置2に出力する(スルー信号)こととしてもよい。
なお、パチンコ機3aにおける、「セキュリティー信号」が示すエラー(異常)の種類としては、始動口スイッチが、不正の手段又はその他の要因により、遊技球が入球していないにもかかわらずオンとなったことを示す始動口スイッチエラー、カウントスイッチが、不正の手段又はその他の要因により、入賞口ソレノイドが駆動(入賞口が開放)されていないにもかかわらずカウントされたことを示すカウントスイッチエラー、不正防止のためにパチンコ機3aに設けられた各種のセンサ(例えば、磁気センサ)が検知状態となったことを示すセンサ検知エラー(例えば、磁気センサエラー)等を一例として挙げることができる。
図8は、遊技媒体取扱装置1、パチスロ機3b及び各台表示機4の接続を示す構成図である。なお、図8においては、説明の便宜上、遊技媒体取扱装置1におけるIF110、パチスロ機3bにおける外部端子板308b及び各台表示機4におけるIF410のみ図示し、その他の構成部品については、図示を省略している。
遊技媒体取扱装置1におけるIF110から各台表示機4におけるIF410へは、カードが発行(返却)された旨の「カード発行」信号、メダルが貸し出された(払い出された)旨の「メダル貸出」信号、貯玉再プレイが行われた旨の「貯玉再プレイ」信号、現在の計数持玉情報を示す「持玉情報」信号、現在の貯玉情報を示す「貯玉情報」信号が入力され、各台表示機4におけるIF410から遊技媒体取扱装置1におけるIF110へは、後述する呼び出しボタン902が操作された旨の「呼出情報」が入力される。
また、パチスロ機3bにおける外部端子板308bから各台表示機4におけるIF410へは、遊技者が投入したメダル数を示す「メダル投入信号」、遊技者に対して払い出されたメダル数を示す「メダル払出信号」、パチスロ機3bにおいて後述するATが発生したこと示す「外部信号2」、パチスロ機3bにおいて後述する疑似ボーナスとなったこと、あるいは疑似ボーナス中であることを示す「外部信号1」信号、パチスロ機3bにおいて何らかのエラー(異常)が発生したことを示す「セキュリティー信号」が入力される。なお、パチスロ機3bにおいて、後述するフロントドア61bが開放状態であることは、「セキュリティー信号」により各台表示機4へ入力されることとなるが、パチンコ機3aと同様に、例えば、「外部信号4」を「セキュリティー信号」とは別途で出力することにより、後述するフロントドア61bが開放状態であることを示す信号を出力することとしてもよい。また、「外部信号1」〜「外部信号4」は、送信側であるパチスロ機3bの仕様、受信側である各台表示機4の仕様に応じて、適宜出力する内容を変更することができる。
また、各台表示機4におけるIF410からサーバ装置2におけるIF270へは、前述した、「メダル投入信号」に基づく「IN情報」、「メダル払出信号」に基づく「OUT情報」、「外部信号2」に基づく「AT情報」、「外部信号1」に基づく「疑似ボーナス情報」、「セキュリティー信号」に基づく「エラー情報」が入力される。なお、「セキュリティー信号」について、その出力時間からエラー(異常)の種別が判別可能である場合には、エラー(異常)の種類に応じて、「エラー情報」、「異常1情報」、「異常2情報」又は「異常3情報」に変換してサーバ装置2に出力することとしてもよい。また、後述するように、制御部400の制御により所定の情報を付加して、サーバ装置2に出力することとしてもよい。加えて、IF410が、外部端子板308bから入力された各信号を、自らも受信するとともに、入力された各信号をそのままサーバ装置2に出力する(スルー信号)こととしてもよい。
なお、パチスロ機3bにおける、「セキュリティー信号」が示すエラー(異常)の種類としては、前述したフロントドア61bが開放状態であることを示すドア開放エラー、RWMの読み書きが正常に行われなかったことを示すRWMエラー、後述するセレクタ85において、不正の手段又はその他の要因(例えば、メダル詰まり)により、正常な検知が行われなくなったことを示すセレクタエラー、後述するホッパー83において、不正の手段又はその他の要因(例えば、メダルエンプティ)により、正常な払出が行われなくなったことを示すホッパーエラー、ホッパー83に収容しきれなかった余剰分のメダルを収容するメダル補助庫において、さらにそのメダル補助庫に収容されたメダルが満杯になったことを示すメダル補助庫エラー等を一例として挙げることができる。
また、図示は省略しているが、図7及び図8において、各台表示機4におけるIF410からサーバ装置2におけるIF270へは、後述する呼び出しボタン902が操作された旨の「呼出情報」が送信され、サーバ装置2におけるIF270から各台表示機4におけるIF410へは、その遊技店における各台の稼動データや出玉データ等のサーバ装置2(特に、遊技情報管理装置220)により管理されているデータが送信される。
図9は、パチンコ機3aに用いられる遊技媒体取扱装置1aの外観図である。なお、図9においては、パチンコ機3aを省略している。図9に示すように、遊技媒体取扱装置1aは、前面部11aと筐体12aとから構成され、前面部11aには、状態表示灯13a、カード挿入口14a、紙幣を投入可能な紙幣投入口15a、タッチパネルLCD16a、カメラ部17a、非接触ICカードリーダライタ18a、スピーカカバー19a、計数用投入口20、端数用払出口21等が設けられている。
また、図9に示すように、遊技媒体取扱装置1aには、案内装置120が着脱可能に設けられている。案内装置120は、その一部に設けられた装着部121が計数用投入口20及び端数用払出口21を覆うように装着される。パチンコ機3aの下皿から案内装置120の案内皿123に落下した遊技球は、案内装置120内に設けられた計数用通路を介して、計数用投入口20に投入される。また、端数用払出口21から払い出された端数の遊技球は、案内装置120内に設けられた端数用通路を介して、端数用として専用に設けられた払出皿124に払い出される。遊技者は、この払出皿124に払い出された端数の遊技球をパチンコ機3aの上皿に移動させて遊技に用いることができる。そして、案内装置120の筐体122の上面部には、遊技者がパチンコ機3aのハンドルを操作する際に、操作する手を乗せるための手置部125が設けられている。
なお、本実施形態における遊技媒体取扱装置1aでは、パチンコ機3aの貸出端子板307からの貸出要求信号を受信し、又は遊技媒体取扱装置1aに対する遊技者からの払出指示を受けると、供給部(図示せず)からパチンコ機3a内部の供給用通路(図示せず)を介して、直接的に貸出要求信号に応じた玉数(例えば、125玉)をパチンコ機3aの上皿に払い出す制御を行うこととしているが、これに限られるものではなく、例えば、前面部11aであってパチンコ機3aの上皿よりも上方の箇所に、玉払出口(例えば、玉払出口23a)を設けるとともに、その玉払出口から払い出された遊技球をパチンコ機3aの上皿に案内するノズルを着脱可能に設け、その玉払出口から貸出要求信号に応じた玉数を払い出す制御を行うこととしてもよい。すなわち、そのノズルにより間接的にパチンコ機3aに対して遊技球を払い出すように構成することとしてもよい。加えて、上記の直接的な払い出し、又は間接的な払い出しのいずれをも選択的に行えるように構成することとしてもよい。
図10は、パチスロ機3bに用いられる遊技媒体取扱装置1bの外観図である。なお、図10においては、パチスロ機3bを省略している。図10に示すように、遊技媒体取扱装置1bは、前面部11bと筐体12bとから構成され、前面部11bには、状態表示灯13b、カード挿入口14b、紙幣を投入可能な紙幣投入口15b、タッチパネルLCD16b、カメラ部17b、非接触ICカードリーダライタ18b、スピーカカバー19b、前面パネル22、メダル払出口23、メダル計数用投入口24、メダルガイド部材25等が設けられている。
また、図10に示すように、遊技媒体取扱装置1bには、メダル払出部130が着脱可能に設けられている。メダル払出部130は、図10に示すような使用状態(使用位置)と、収納状態(収納位置)とに変移可能となっている。使用状態においては、メダル払出口23から払い出されたメダルがその自重によって傾斜面を滑り落ちるように設定され、当該傾斜面を滑り落ちたメダルは、パチスロ機3bの前面側であって、メダル投入口と下皿との間の高さ位置に貯留されるようになっている。なお、メダル払出部130の傾斜面を、円弧を描くように伸縮可能に構成するとともに、メダル払出部130を上方へ回動可能に構成することで、当該傾斜面を収縮させ、収縮したメダル払出部130を上方に回動させることにより、使用状態(使用位置)から収納状態(収納位置)への変移が行われる。
なお、本実施形態における遊技媒体取扱装置1bでは、遊技媒体取扱装置1bに対する遊技者からの払出指示を受け、又はパチスロ機3bの貸出端子板307からの貸出要求信号を受信した場合には、メダル払出部130へ所定のメダル数(例えば、50枚)を払い出すこととしているが、これに限られるものではなく、例えば、遊技媒体取扱装置1aと同様に、直接的にパチスロ機3bにメダルを払い出す制御を行うこととしてもよい。また、メダル払出部130に替えて、あるいは選択的に、メダル払出口23から払い出されたメダルをパチスロ機3bの下皿に案内するノズルを着脱可能に設け、そのノズルにより間接的にパチスロ機3bに対してメダルを払い出すように構成することとしてもよい。
次に、図11及び図12を参照して、パチンコ機3aの構造について説明する。図11は、パチンコ機3aの外観を示す斜視図であり、図12は、パチンコ機3aの分解斜視図である。
図11及び図12に示すように、パチンコ機3aは、本体32と、本体32に開閉自在に軸着されたベースドア33と、ベースドア33に開閉自在に軸着されたガラスドア34とを備えている。
本体32は、開口32aを有する長方形の枠状に形成されている(図12参照)。この本体32の材料としては、例えば、木材を挙げることができる。
ベースドア33は、本体32と略等しい外形の長方形に形成されている。このベースドア33は、本体32の前方に配置されており、本体32の開口32aを開閉する。ベースドア33には、開口33aが設けられている。この開口33aは、ベースドア33の略中央部から上側の大部分を占有する大きさの四角形に形成されている。
また、ベースドア33には、スピーカ41と、遊技盤42と、表示装置43と、皿ユニット44と、発射装置45と、払出装置46と、基板ユニット47とが取り付けられている。スピーカ41及び表示装置43は、本発明に係る報知手段の一具体例を示す。
スピーカ41は、ベースドア33の上部に配置されている。遊技盤42は、ベースドア33の前方に配置されており、ベースドア33の開口33aを覆っている。この遊技盤42の全体は、透過性を有する板形状の樹脂(透過性を有する部材)によって形成されている。透過性を有する樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂などが挙げられる。
また、遊技盤42の前面には、発射装置45から発射された遊技球が転動する遊技領域42aが形成されている。この遊技領域42aは、ガイドレール(図示せず)に囲まれた領域である。遊技領域42aには、複数の遊技釘(図示せず)が打ちこまれている。
表示装置43は、遊技盤42の背面側に重なるように配設されている。この表示装置43は、画像を表示する表示領域43aを有している。表示領域43aは、遊技盤42の全部又は一部に重なる大きさに設定されている。この表示装置43の表示領域43aには、演出用の識別図柄、演出画像、装飾用の装飾画像など、各種の画像が表示される。遊技者は、遊技盤42を介して表示装置43の表示領域43aに表示された画像を視認することができる。
なお、表示装置43としては、例えば、液晶表示装置を適用することができる。しかし、本発明に係る表示装置としては、液晶表示装置に限定されず、プラズマディスプレイや、リアプロジェクションディスプレイや、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイであってもよい。
また、遊技盤42の背面側には、スペーサ49が配設されている。このスペーサ49は、遊技盤42の背面と表示装置43の前面との間に、遊技盤42の遊技領域42aを転動した遊技球の流路となる空間を形成している。スペーサ49は、透過性を有した材料で形成されている。なお、本発明に係るスペーサとしては、透過性を有した材料で形成されることに限定されず、例えば、一部が透過性を有する材料で形成されてもよい。また、透過性を有さない材料で形成されてもよい。
皿ユニット44は、遊技盤42の下方に配置されている。この皿ユニット44は、上皿51及び下皿52を有しており、下皿52は、上皿51の下方に位置している。上皿51及び下皿52には、遊技球の貸し出し、遊技球の払出し(賞球)を行うための払出口51a、52aがそれぞれ形成されている。所定の払出条件が成立した場合には、払出口51a、52aから遊技球が排出されて、上皿51及び下皿52に貯留される。また、上皿51に貯留された遊技球は、発射装置45によって遊技領域42aに発射される。
皿ユニット44には、演出ボタン53が設けられている。この演出ボタン53は、上皿51上に配置されている。また、演出ボタン53の周縁には、ダイヤル操作部(ジョグダイヤル)54が回転可能に嵌合されている。所定の演出を行う場合に、表示装置43の表示領域43aには、演出ボタン53及びダイヤル操作部54の操作を促す画像が表示される。
発射装置45は、ベースドア33の右下部に配置されている。この発射装置45は、遊技者によって操作可能な発射ハンドル55と、皿ユニット44の右下部に係合するパネル体56とを備えている。発射ハンドル55は、パネル体56の表面側に配置され、パネル体56に回動可能に支持されている。また、パネル体56の裏面側には、遊技球を発射する駆動装置の一具体例であるソレノイドアクチュエータ(図示せず)が配設されている。
発射ハンドル55の周縁部には、タッチセンサ(図示せず)が設けられており、発射ハンドル55の内部には、発射ボリュームが設けられている。発射ボリュームは、発射ハンドル55の回動量に応じて抵抗値を変化させ、ソレノイドアクチュエータに供給する電力を変化させる。
遊技者の手が発射ハンドル55のタッチセンサに接触すると、タッチセンサは検知信号を出力する。これにより、遊技者が発射ハンドル55を把持したことが検知され、ソレノイドアクチュエータによる遊技球の発射が可能になる。
遊技者が発射ハンドル55を把持して時計回りの方向へ回動操作すると、発射ハンドル55の回動角度に応じて発射ボリュームの抵抗値が変化し、その抵抗値に対応する電力がソレノイドアクチュエータに供給される。その結果、上皿51に貯留された遊技球が順次発射され、発射された遊技球は、ガイドレールに案内されて遊技盤42の遊技領域42aへ放出される。
また、発射ハンドル55の側部には、発射停止ボタン(図示せず)が設けられている。発射停止ボタンは、ソレノイドアクチュエータによる遊技球の発射が停止するために設けられている。遊技者が発射停止ボタンを押下すると、発射ハンドル55を把持して回動させた状態であっても、遊技球の発射が停止される。
払出装置46及び基板ユニット47は、ベースドア33の背面側に配置されている。払出装置46には、貯留ユニット(図示せず)から遊技球が供給される。払出装置46は、貯留ユニット供給された遊技球を払出条件の成立に基づいて、上皿51又は下皿52へ所定個数払い出す。基板ユニット47は、各種の制御基板を有している。各種の制御基板には、前述した主制御部301aや副制御部302aが設けられている。
ガラスドア34は、遊技盤42の前方に配置されており、遊技盤42を覆う大きさの略四角形に形成されている。このガラスドア34の上部には、スピーカ41に対向するスピーカカバー59が設けられている。
また、ガラスドア34の中央部には、遊技盤42の少なくとも遊技領域42aを露出させる大きさの開口34aが形成されている。ガラスドア34の開口34aは、透過性を有する保護ガラス58によって塞がれている。したがって、ガラスドア34をベースドア33に対して閉じると、保護ガラス58は、遊技盤42の少なくとも遊技領域42aに対面する。
次に、図13〜図15を参照して、本実施形態におけるパチスロ機3bの構造について説明する。なお、図13は、本実施形態のパチスロ機3bの外部構造を示す斜視図である。
パチスロ機3bは、図13に示すように、リールや回路基板等を収容したキャビネット61aと、キャビネット61aに対して開閉可能に取り付けられたフロントドア61bとを備える。キャビネット61aの内部には、3つのリール63L,63C,63Rが設けられ、該3つのリール63L,63C,63Rは横方向(リールの回転方向と直交する方向)に一列に配置される。以下、リール63L,63C,63Rを、それぞれ左リール63L、中リール63C、右リール63Rという。
各リール(表示列)は、円筒状のリール本体と、リール本体の周面(周回面)に装着された透光性のシート材とを有する。シート材の表面には、複数(例えば21個)の図柄がリール本体の周方向に沿って連続的に描かれる。
フロントドア61bの中央には、液晶表示装置70と、3つのリール63L,63C,63Rに描かれた図柄を表示する表示窓64とが設けられる。そして、液晶表示装置70では、映像の表示が行われ、演出が実行される。
表示窓64は、例えばアクリル板等の透明部材で構成され、図13に示すように、正面(遊技者側)から見て、3つのリールの配置領域と重畳する位置に設けられ、かつ、3つのリールより手前(遊技者側)に位置するように設けられる。それゆえ、表示窓64の背後に設けられた3つのリールに描かれた図柄が、表示窓64を介して目視することができる。
また、正面から見て表示窓64の左側方には、7セグメントLED(Light Emitting Diode)からなる7セグ表示器66が設けられる。7セグ表示器66は、今回の遊技に投入されたメダルの枚数(以下、投入枚数という)、特典として遊技者に払い出されるメダルの枚数(以下、払出枚数という)、パチスロ機3bの内部に預けられているメダルの枚数(以下、クレジット枚数という)等の情報をデジタル表示する。
また、フロントドア61bには、遊技者の操作対象となる各種装置(メダル投入口71、MAXベットボタン72、1BETボタン74、スタートレバー76、ストップボタン77L,77C,77R)が設けられる。
メダル投入口71は、遊技者によって外部からパチスロ機3bに投入されるメダルを受け入れるために設けられる。メダル投入口71を介して受け入れられたメダルは、所定枚数(例えば3枚)を上限として1回の遊技に投入され、所定枚数を超えた分は、パチスロ機3bの内部に預けることができる(いわゆるクレジット機能)。なお、本実施形態のパチスロ機3bでは、1回の遊技に投入可能なメダルの枚数は、1枚、2枚及び3枚のいずれかである。
MAXベットボタン72及び1BETボタン74は、パチスロ機3bの内部に預けられているメダルから1回の遊技に投入する枚数を決定するために設けられる。なお、図13には示さないが、フロントドア61bには、精算ボタンが設けられる(スタートレバー76のストップボタン側とは反対側の側部に配置されている)。この精算ボタンは、パチスロ機3bの内部に預けられているメダルを外部に引き出す(排出する)ために設けられる。
スタートレバー76は、全てのリール(63L,63C,63R)の回転を開始するために設けられる。ストップボタン77L,77C,77Rは、それぞれ、左リール63L、中リール63C、右リール63Rに対応づけて設けられ、各ストップボタンは対応するリールの回転を停止するために設けられる。以下、ストップボタン77L,77C,77Rを、それぞれ左ストップボタン77L、中ストップボタン77C、右ストップボタン77Rという。
さらに、フロントドア61bには、図13に示すように、メダル払出口78、メダル受皿79、スピーカ80L,80R等が設けられる。
メダル払出口78は、後述のメダル払出装置83の駆動により排出されるメダルを外部に導く。メダル受皿79は、メダル払出口78から排出されたメダルを貯める。また、フロントドア61bに設けられた各種ランプは、LED等で構成され、演出内容に対応するパターンで、光を点消灯する。また、スピーカ80L,80Rは、演出内容に対応する効果音や楽曲等の音を出力する。
なお、本実施形態では、液晶表示装置70を備える構成を説明するが、本発明はこれに限定されない。例えば、リールの上部に複数のLEDをマトリックス状に配置し、これらのLEDの点消灯によるドットパターンにより、演出(報知)を行う構成にしてもよい。液晶表示装置70、スピーカ80L,80R、各種ランプ及び複数のLEDは、本発明に係る報知手段の一具体例を示す。
次に、パチスロ機3bの内部構造を、図14及び図15を参照しながら説明する。なお、図14は、フロントドア61bが開放され、フロントドア61bの裏面側に設けたミドルドア86がフロントドア61bに対して閉じた状態を示す図である。また、図15では、フロントドア61bが開放され、ミドルドア86がフロントドア61bに対して開いた状態を示している。
キャビネット61aの内部の下側には、キャビネット61a内の下方部分には、多量のメダルを収容可能であり、かつ、それらを1枚ずつ排出可能な構造を有するメダル払出装置83(以下、ホッパー83という)が設けられる。また、キャビネット61a内における、ホッパー83の一方の側部(図14に示す例では左側)には、パチスロ機3bが有する各装置に対して必要な電力を供給する電源装置84が設けられる。
図14及び図15に示すように、ミドルドア86は、フロントドア61bの裏面における中央部に配置され、表示窓64(図15参照)を裏側から開閉可能に構成されている。ミドルドア86の上部と下部には、ドアストッパ86a,86b,86cが設けられている。このドアストッパ86a,86b,86cは、表示窓64を裏側から閉じた状態のミドルドア86の開動作を固定(禁止)する。すなわち、ミドルドア86を開くには、ドアストッパ86a,86b,86cを回転させてミドルドア86の固定を解除する必要がある。
ミドルドア86には、前述した主制御部301bを構成する主基板81が設けられる。主制御部301bは、内部当選役の決定、各リールの回転及び停止、入賞の有無の判定等の、パチスロ機3bにおける遊技の主な動作及び該動作間の流れを制御する。
また、ミドルドア86の中央部分には、3つのリール(左リール63L、中リール63C及び右リール63R)が設けられる。なお、図14には示さないが、各リールは、所定の減速比を有するギアを介して、各々に対応するステッピングモータに接続される。
ミドルドア86の上方には、前述した副制御部302bを構成する副基板82が設けられる。副制御部302bは、映像の表示等による演出の実行を制御する。
さらに、フロントドア61bの裏側部において、表示窓64の配置領域の下方部分には、セレクタ85が設けられる。セレクタ85は、メダル投入口71を介して外部から投入されたメダルの材質や形状等が適正である否かを選別する装置であり、適正であると判定されたメダルをホッパー83に案内する。また、図14には示さないが、セレクタ85内においてメダルが通過する経路上には、適正なメダルが通過したことを検出するメダルセンサ85Sが設けられる。
次に、図16を参照して、各台表示機4の構造について説明する。図16は、各台表示機4を模式的に示す正面図である。
各台表示機4は、前面に液晶表示部405を有する本体筐体911を有しており、遊技機3の上方に位置するように設置されている。液晶表示部405の上方には、台番号を表示する台番号表示部901が設けられ、液晶表示部405の周囲において、台番号表示部901の左右には、ランプ406が設けられている。
また、本体筐体911の前面下側には、複数のボタン902〜908が横並びに配置されている。具体的に、左側から順に、呼び出しボタン902、「進む」ボタン903、決定ボタン904、「戻る」ボタン905、「過去」ボタン906、「履歴」ボタン907及び「グラフ切替」ボタン908が設けられている。また、さらにその右側には、前述したリモコンからの指示データを受け付けるリモコン通信部909が設けられている。また、本体筐体911の前面右下側には、スピーカ407から出音された音を透音する透音孔910が設けられている。
呼び出しボタン902は、遊技店の店員を呼び出すためのボタンである。また、「進む」ボタン903、「決定」ボタン904及び「戻る」ボタン905は、表示データの選択及び決定のためのボタンである。また、「過去」ボタン906は、過去の遊技履歴(例えば、一週間分の週間データ)を表示するためのボタンである。また、「履歴」ボタン907は、本日の遊技履歴を表示するためのボタンである。また、「グラフ切替」ボタン908は、スランプグラフの表示の切り替えの指示のためのボタンである。
図17は、本発明に係る各台表示機4を含む遊技システムのシステム構成図である。サーバ装置2には、複数の島コントローラ8及びHUB9がLAN接続されており、HUB9を介して、島端計数装置5、精算装置6、景品管理装置7がLAN接続されている。
また、サーバ装置2には、遊技媒体取扱装置1a、パチンコ機3a及び各台表示機4を一単位とした場合(以下、「パチンコ遊技ユニット」という。)に、所定数毎のパチンコ遊技ユニットが、島コントローラ8及びHUB9を介してLAN接続されている。同様に、遊技媒体取扱装置1b、パチスロ機3b及び各台表示機4を一単位とした場合(以下、「パチスロ遊技ユニット」という。)に、所定数毎のパチスロ遊技ユニットが、島コントローラ8及びHUB9を介してLAN接続されている。これらのパチンコ遊技ユニット、又はパチスロ遊技ユニットが接続される単位を、島単位という。
サーバ装置2は、通常、島単位毎にレート情報を設定するように構成されている。例えば、図17における島端計数装置5の直下に並列されて表されているパチンコ遊技ユニットには、4円レートを設定し、さらにその下に並列されて表されているパチンコ遊技ユニットには、1円レートを設定する。
島端計数装置5は、遊技島端等に設けられ、遊技者が獲得した遊技球やメダルを計数し、計数値をレート情報とともにカードの識別情報と対応付ける。また、島端計数装置5は、計数値及び貸出レートを示す情報をレシートへ印字し、発行する。なお、島端計数装置5は、貸出レートごとに設けることとしてもよいし、遊技球やメダルを計数する際、関連付ける貸出レートを選択することができることとしてもよい。
精算装置6は、残額情報がカードの識別情報と対応付けられている場合に、そのカードが挿入されると、残額情報に相当する現金の払出を行う。なお、精算装置6が、残額情報のみならず、カードの識別情報に対応付けられているレート別の持玉情報に基づいて、これらの情報に相当する現金の払出を行うこととしてもよい。
景品管理装置7は、遊技店内の景品交換カウンタに併設された景品交換用の端末装置であり、交換遊技媒体数管理情報(図示せず)を用いて獲得遊技媒体数と景品との交換を管理する。なお、交換遊技媒体数管理情報は、景品ごとに、景品との交換に要する遊技媒体数を対応付けた情報である。例えば、4円レートの場合、2玉分が最低単価景品との交換を要する遊技媒体数として対応付けられ、1円レートの場合、8玉分が最低単価景品との交換を要する遊技媒体数として対応付けられている。なお、最低単価景品との交換を要する遊技媒体数は上記の例に限られるものではなく、適宜設定することができる。
ここで、遊技者は、持玉情報が対応付けられたカードを持参し、カード処理機(図示せず)のカード挿入口へカードを挿入した場合に、レート別の持玉情報に応じた景品を受け取ることができるものとする。また、景品管理装置7では、遊技者がレシートを持参し、持参したレシートに印字された計数値及び貸出レートを示す情報によって景品の交換を行うこともできる。
その際、景品交換カウンタ内の店員が、遊技者により指定された景品に対応する交換ボタン(図示せず)を押下する。交換ボタンの押下を受け付けた景品管理装置7は、指定された景品に相当する遊技媒体数を計数値から減算する交換制御を実行する。その後、店員が手作業によって遊技者に指定された景品を渡すこととなる。なお、後述する特殊景品については、景品管理装置7に接続される景品払出機(図示せず)から自動で払い出すようにしてもよい。
なお、本実施形態においては、レート別に持玉情報が記憶される構成となっていることから、景品管理装置7は、交換制御を実行する際に、これらの持玉情報を合算して景品交換を行いうることとしてもよい。
次に、遊技媒体取扱装置1及びサーバ装置2により実行される遊技媒体の貸出処理に関する制御フローについて、図18及び図19を用いて説明する。
図18は、遊技媒体の貸出処理手順を示すフローチャートである。制御部100は、ステップS11において、計数済の持玉数(会員カードに対応付けて記憶される貯玉又は計数カードに対応付けて記憶される計数持玉)に基づく払出指示があったか否かを判断する。
因みに、図19は、ステップS11においてタッチパネルLCD16に表示される選択画面を示す正面図である。図19に示すように、タッチパネルLCD16には、計数済の持玉数に基づく払出指示を選択するためのアイコンA1と、現金(価値媒体)に基づく払出指示を選択するためのアイコンA2が表示される。遊技者はこれらのアイコンのいずれかを押圧操作することにより、いずれかを指定することができる。
計数済の持玉数に基づく払出指示があった場合(ステップS11で「YES」)、制御部100は、ステップS11からステップS12に処理を移して、払出装置106を駆動させることにより、指定数の遊技媒体を遊技機3の上皿に払い出すように制御する。
これに対して、計数済みの持玉数に基づく払出指示がなかった場合(ステップS11で「NO」)、制御部100は、ステップS11からステップS13に処理を移して、価値媒体が投入された(されている)か否かを判断する。価値媒体とは、カード挿入口14に挿入される会員カード又は計数カード、紙幣投入口15に挿入される紙幣、又は非接触ICカードリーダライタ18にかざされる非接触ICカードを意味する。会員カード又は計数カードがカード挿入口14に挿入されると、カードリーダライタ104によって会員カード又は計数カードから金額データが読み出される。紙幣が紙幣投入口15に挿入されると、ビルバリ105によって紙幣の金額が識別されて金額データが読み取られる。また、非接触ICカードリーダライタ18に非接触ICカードがかざされると、当該非接触ICカードリーダライタ18によって非接触ICカードの金額データが読み取られる。これらの読み取られた金額データは、入金額情報(の一部)として記憶部103に記憶される。また、制御部100は、カード挿入口14に会員カード又は計数カードが挿入されていない状態で紙幣投入口15に紙幣が投入された場合、遊技媒体取扱装置1に貯留されている計数カードをカードリーダライタ104による読み取り位置に配置されるように制御する。計数カードの識別情報は、カードリーダライタ104によって読み取られる。なお、以下においては、カードとして計数カードが用いられる例について説明し、計数カードを「カード」と称することとする。なお、計数カードはビジターカードであってもよく、計数カードが読み込み可能な位置と、貯溜される位置(スタッカにストックされている状態)と、に移動可能であってもよい。
価値媒体が投入された(されている)場合(ステップS13で「YES」)、制御部100は、ステップS13からステップS14に処理を移して、払出しに係る金額の指定(投入金額のうち遊技媒体の払出しに使用する金額の指定)があったか否かを判断する。なお、払出しに係る金額の指定は、遊技者がタッチパネルLCD16を操作する(図19に示す選択画面のアイコンA2を押圧操作)ことにより可能である。制御部100は、IF110及びIF270を介して、入金額情報とカードの識別情報とを互いに対応付けた状態で、サーバ装置2に送信する。当該入金額情報及び当該識別情報は、記憶部202に格納される。
払出しに係る金額の指定があった場合(ステップS14で「YES」)、制御部100は、ステップS14からステップS15に処理を移して、払出装置106を駆動させることにより、指定金額分の遊技媒体を遊技機3の上皿に払い出すように制御する。
一方、払出しに係る金額の指定がなかった場合(ステップS14で「NO」)、制御部100は、ステップS14からステップS16に処理を移して、払出装置106を駆動させることにより、投入された全金額分の遊技媒体を遊技機3の上皿に払い出すように制御する。
なお、遊技者により価値媒体が投入されなかった場合(ステップS13で「NO」)、制御部100は、ステップS13からステップS11に処理を戻す。以上により、遊技媒体の払出(貸出)処理は終了する。
次に、遊技媒体取扱装置1及びサーバ装置2により実行されるカードロック及び消費金額の表示に関する制御フローの第一実施形態について、図20から図22を用いて説明する。以下の処理によって、消費金額を表示するか否かを遊技者が選択することができ、また、他の遊技機3で遊技を行っても(台移動しても)消費金額を継続して表示させることができる。
図20は、第一実施形態におけるカードロック処理を示すフローチャートである。制御部100は、ステップS101において、カード挿入口14にカードが挿入されているか否かを判断する。
カード挿入口14にカードが挿入されている場合(ステップS101で「YES」)、制御部100は、ステップS101からステップS102に処理を移して、カードに残額があるか否かを判断する。具体的には、制御部100は、IF110及びIF270を介して、カードリーダライタ104によって読み込まれたカードの識別情報をサーバ装置2に送信する。制御部201は、制御部100から受信した識別情報に基づいて、当該識別情報と対応付けられて記憶部202に記憶された残額情報を検索し、その検索結果を遊技媒体取扱装置1に送信する。制御部100は、その検索結果に基づいて、カードに残額があるか否かを判断する。
カードに残額がなかった場合(ステップS102で「NO」)、又はカード挿入口14にカードが挿入されていない場合(ステップS101で「NO」)、制御部100は、ステップS102又はステップS101からステップS103に処理を移して、入金があったか否かを判断する。具体的には、制御部100は、紙幣投入口15に紙幣が投入されることにより、又は非接触ICカードリーダライタ18に非接触ICカードがかざされることにより入金があったか否かを判断する。
入金があった場合(ステップS103で「YES」)、又はカードに残額があった場合(ステップS102で「YES」)、制御部100は、ステップS103又はステップS102からステップS104に処理を移して、遊技者からカードロックの要求(指示)があったか否かを判断する。なお、カードロックの要求は、遊技者がタッチパネルLCD16を操作(図19に示す選択画面のアイコンA3を押圧操作)することにより可能である。また、制御部100は、カード挿入口14にカードが挿入されておらず、且つ入金があったと判断すると、遊技媒体取扱装置1に貯溜された計数カードをカードリーダライタ104によって読み込み可能な位置に配置するように制御する。
遊技者からカードロックの要求(指示)があった場合(ステップS104で「YES」)、制御部100は、ステップS104からステップS105に処理を移して、カードに暗証番号が設定済みであるか否かを判断する。具体的には、制御部201は、制御部100から受信した識別情報に基づいて、当該識別情報と対応付けられて記憶部212に記憶された暗証番号を検索し、その検索結果を遊技媒体取扱装置1に送信する。制御部100は、その検索結果に基づいて、カードに暗証番号が設定済みであるか否かを判断する。
カードに暗証番号が設定済みでなかった場合(ステップS105で「NO」)、制御部100は、ステップS105からステップS106に処理を移して、タッチパネルLCD16にカードロック用の暗証番号の設定画面を表示させる。
タッチパネルLCD16にカードロック用の暗証番号の設定画面が表示されると、制御部100は、ステップS106からステップS107に処理を移して、暗証番号が設定されたか否かを判断する。
遊技者がタッチパネルLCD16を操作して暗証番号を設定すると(ステップS107で「YES」)、制御部100は、ステップS107からステップS111に処理を移して、カードリーダライタ104に配置されたカードがカードロックされるように(カードロック機能を有効に切り替えるように)、カードリーダライタ104を制御する。制御部100は、IF110及びIF270を介して、入力された暗証番号をサーバ装置2へ送信する。制御部201は、当該暗証番号をカードの識別情報と対応付けて、サーバ装置2の記憶部212に記憶させる。
一方、ステップS105においてカードに暗証番号が設定済みであった場合(ステップS105で「YES」)、制御部100は、ステップS105からステップS108に処理を移して、タッチパネルLCD16に暗証番号の入力画面を表示させる。
タッチパネルLCD16に暗証番号の入力画面が表示されると、制御部100は、ステップS108からステップS109に処理を移して、暗証番号が入力されたか否かを判断する。
遊技者がタッチパネルLCD16を操作して暗証番号を入力すると(ステップS109で「YES」)、制御部100は、ステップS109からステップS110に処理を移して、入力された暗証番号が設定された暗証番号と一致するか否かを判断する。
暗証番号が一致した場合(ステップS110で「YES」)、制御部100は、ステップS110からステップS111に処理を移して、前述の如く、カードリーダライタ104に配置されたカードがカードロックされるように(カードロック機能を有効に切り替えるように)、カードリーダライタ104を制御する。
なお、制御部100は、ステップS103、ステップS104、ステップS107、ステップS109及びステップS110において否定結果となった場合は、いずれも最初のステップ(ステップS101)に処理を戻す。
図21は、第一実施形態における消費金額表示の処理を示すフローチャートである。制御部100は、ステップS201において、カードに暗証番号が設定済みであるか否かを判断する。具体的には、制御部201は、制御部100から受信した識別情報に基づいて、当該識別情報と対応付けられて記憶部212に記憶された暗証番号を検索し、その検索結果を遊技媒体取扱装置1に送信する。制御部100は、その検索結果に基づいて、カードに暗証番号が設定済みであるか否かを判断する。
カードに暗証番号が設定済みであった場合(ステップS201で「YES」)、制御部100は、ステップS201からステップS202に処理を移して、入金額のうち遊技媒体として暗証番号の設定以降に消費された金額(消費金額)及び残額(入金額から消費金額を引いた額)を算出し始める(算出する)。具体的には、まず制御部100は、IF110及びIF270を介して、カードへの暗証番号の設定(図20に示すステップS107)がされたことを示す信号をサーバ装置2に送信する。制御部201は、制御部100から当該信号を受信すると、制御部100から受信した識別情報に基づいて、当該識別情報と対応付けられて記憶部202に記憶された消費金額情報を検索し、その検索された消費金額情報を制御部100に送信する。制御部201は、該当する消費金額情報がない場合は、その旨を示す信号を制御部100に送信する。
制御部100は、当該検索された消費金額(該当する消費金額情報がない場合は0)と暗証番号の設定以降の消費金額との合計を消費金額として算出する。即ち、一旦返却処理がされたカードを使用して再プレイする場合は、カード返却前の消費金額が引き継がれる。
制御部100は、IF110及びIF270を介して、当該消費金額の情報(消費金額情報)及び当該残額の情報(残額情報)をサーバ装置2へ送信する。制御部201は、当該消費金額情報及び当該残額情報をカードの識別情報と対応付けて、記憶部202に記憶(更新)させる。当該消費金額情報及び当該残額情報は、遊技媒体の貸出(払出)処理がなされる度に更新される。
消費金額情報及び残額情報が記憶部202に記憶されると、制御部100は、ステップS202からステップS203に処理を移して、タッチパネルLCD16に表示される選択画面において、消費金額情報及び残額情報を表示するためのアイコン(図19に示す選択画面のアイコンA4)を選択可能とするようにタッチパネルLCD16を制御する。遊技者が当該アイコンA4を選択(押圧操作)すると、タッチパネルLCD16に消費金額及び残額が表示される(図22参照)。
次いで、制御部100は、ステップS203からステップS204に処理を移して、残額が0か否かを判断する。具体的には、制御部201は、制御部100から受信した識別情報に基づいて、当該識別情報と対応付けられて記憶部202に記憶された残額情報を検索し、その検索結果を遊技媒体取扱装置1に送信する。制御部100は、その検索結果に基づいて、残額が0か否かを判断する。
残額が0と判断されると(ステップS204で「YES」)、制御部100は、ステップS204からステップS205に処理を移して、持玉が0か否かを判断する。具体的には、制御部201は、制御部100から受信した識別情報に基づいて、当該識別情報と対応付けられて記憶部202に記憶された持玉情報を検索し、その検索結果を遊技媒体取扱装置1に送信する。制御部100は、その検索結果に基づいて、持玉が0か否かを判断する。
持玉が0と判断されると(ステップS205で「YES」)、制御部100は、ステップS205からステップS206に処理を移して、状態表示灯13を点滅させる。これにより、その遊技機3において残額が0且つ持玉が0であることを従業員等に報知することができる。
状態表示灯13を点滅させると、制御部100は、ステップS206からステップS207に処理を移して、遊技者からカードの返却要求があるか否かを判断する。なお、カードの返却要求は、遊技者がタッチパネルLCD16を操作(図19に示す選択画面のアイコンA5を押圧操作)することにより可能である。制御部100は、タッチパネルLCD16から当該アイコンA5が選択(押圧操作)されたことを示す信号を受信すると、遊技者からカードの返却要求があったと判断する。なお、上記においては、タッチパネルLCD16を操作した場合にカードの返却要求があったと判断したが、これに限られるものではなく、遊技機の返却ボタンを押下した場合にカードの返却要求があったと判断するものであってもよい。
一方、ステップS204において残額が0でないと判断された場合(ステップS204で「NO」)、又はステップS205において持玉が0でないと判断された場合(ステップS205で「NO」)、制御部100は、ステップS204又はステップS205からステップS208に処理を移して、遊技者からカードの返却要求があるか否かを判断する。この判断の具体的な方法は、前述のステップS207と同様である。
遊技者からカードの返却要求があった場合(ステップS207又はステップS208で「YES」)、制御部100は、ステップS207又はステップS208からステップS209に処理を移して、カードロック(図20に示すステップS111)がされているか否かを判断する。
カードロックがされていた場合(ステップS209で「YES」)、制御部100は、ステップS209からステップS210に処理を移して、タッチパネルLCD16に暗証番号の入力画面を表示させる。
タッチパネルLCD16に暗証番号の入力画面が表示されると、制御部100は、ステップS210からステップS211に処理を移して、暗証番号が入力されたか否かを判断する。
遊技者がタッチパネルLCD16を操作して暗証番号を入力すると(ステップS211で「YES」)、制御部100は、ステップS211からステップS212に処理を移して、入力された暗証番号が記憶部212に記憶された暗証番号と一致するか否かを判断する。具体的には、制御部100は、IF110及びIF270を介して、カードリーダライタ104によって読み込まれたカードの識別情報をサーバ装置2に送信する。制御部201は、制御部100から受信した識別情報に基づいて、当該識別情報と対応付けられて記憶部212に記憶された暗証番号を検索し、その検索結果を遊技媒体取扱装置1に送信する。制御部100は、その検索結果に基づいて、入力された暗証番号が記憶部212に記憶された暗証番号と一致するか否かを判断する。
暗証番号が一致した場合(ステップS212で「YES」)、制御部100は、ステップS212からステップS213に処理を移して、カードロックを解除して(カードロック機能を無効に切り替えて)カードが返却されるようにカードリーダライタ104を制御すると共に、消費金額及び残額の表示を終了させる(表示をできないようにする)。このとき、制御部100は、暗証番号、識別情報、消費金額情報及び残額情報を互いに対応付けて、サーバ装置2の記憶部(記憶部202及び記憶部212)に記憶させてから、カードの返却処理を行う。
一方、ステップS209においてカードロックがされていなかった場合(ステップS209で「NO」)もまた、制御部100は、ステップS209からステップS213に処理を移して、カードが返却されるようにカードリーダライタ104を制御すると共に、消費金額及び残額の表示を終了させる(表示をできないようにする)。
一方、ステップS207においてカードの返却要求がない場合(ステップS207で「NO」)、制御部100は、ステップS207からステップS214に処理を移して、持玉が0であると判断した後で、所定時間継続して遊技者の操作に基づく信号がなかったかどうかを判断する。遊技者の操作に基づく信号は、遊技者がタッチパネルLCD16を操作したことにより生じる信号、入金があったことを示す信号、及び遊技を行っていることを示す信号(発射ハンドル55のタッチセンサからの検知信号等)を含むものである。
所定時間、遊技者の操作に基づく信号がなかった場合(ステップS214で「YES」)、制御部100は、ステップS214からステップS215に処理を移して、カードが遊技媒体取扱装置1に取り込まれるようにカードリーダライタ104を制御すると共に、消費金額の表示を終了させる(表示をできないようにする)。そして、制御部100は、IF110及びIF270を介して、サーバ装置2にカードが遊技媒体取扱装置1に取り込まれことを示す信号を送信する。制御部201は、当該信号を受けて、サーバ装置2の記憶部(記憶部202及び記憶部212)に記憶された暗証番号と識別情報との対応付けを解除すると共に、消費金額情報と識別情報との対応付けを解除する。或いは、制御部201は、暗証番号、識別情報、消費金額情報及び残額情報をサーバ装置2の記憶部(記憶部202及び記憶部212)から消去させるようにしてもよい。
なお、制御部100は、ステップS201、ステップS208、ステップS211、ステップS212及びステップS214において否定結果となった場合は、いずれも最初のステップ(ステップS201)に処理を戻す。
次に、第一実施形態における消費金額表示の一例を示すタイムチャートについて、図23を用いて説明する。
図23は、第一実施形態における消費金額表示の一例を示すタイムチャートである。入金された後又はカードが挿入された後、カードロックのための暗証番号が設定されると(ステップS107)、消費金額の算出が開始される(ステップS202)と共に、消費金額の表示が可能となる(ステップS203)。暗証番号設定時においては、消費金額は0円で表示される。遊技媒体として消費された金額に応じて、消費金額は更新される。遊技媒体として20000円が消費されると、消費金額は20000円で表示される。
遊技者は、他の遊技機3で(台移動して)再プレイする場合、カードの返却を要求する(ステップS207又はステップS208)。消費金額は当該カードの識別情報に対応付けられているので、遊技者が返却されたカードを他の遊技機3に接続された遊技媒体取扱装置1に挿入すると、消費金額は20000円で表示される。なお、消費金額が20000円で表示された後、他の遊技機3に接続された遊技媒体取扱装置1で金額の消費(紙葉類に対応する金額の消費)を行うと、消費金額が加算されるように制御することが可能である。
残額0且つ持玉0になり遊技者が遊技を終える場合は、遊技者が入金などの操作を行わない状態で所定時間経過すると、自動的に消費金額表示は終了する(ステップS215)。
ここで、上述の如く従来、パチンコ機やパチスロ機等の遊技機に用いられる遊技用装置の技術は公知となっている。例えば、遊技用装置に入金した額の合計を記憶媒体に記憶させる技術が提案されている(特開2001−340623号公報)。
しかしながら、特開2001−340623号公報に記載のような技術においては、購入金額並びに追加入金に供された金額の累計値である消費金額(累計金額)等の金額を記憶媒体に表示しているため、記憶媒体を遊技用装置に挿入すると消費金額の確認をすることができず、常に消費金額を確認したいという遊技者の要望に応えることができない。一方で、常には消費金額を表示させたくない遊技者もいると考えられるため、このような遊技者の各要望に対して柔軟に対応することが可能な遊技用装置が求められている。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、遊技者に対して有益な遊技用装置を提供することを目的とする。
以上の如く、第一実施形態に係る遊技媒体取扱装置1及びサーバ装置2(遊技用装置)は、
暗証番号(認証情報)が入力されるタッチパネルLCD16(入力手段)と、
カード(記憶媒体)を受け付け可能であって当該カード(記憶媒体)の識別情報を読み込むカードリーダライタ104(記憶媒体情報読込手段)と、
消費金額を表示可能なタッチパネルLCD16(表示手段)と、
前記消費金額と前記識別情報とを対応付け、前記暗証番号(認証情報)と前記識別情報とを対応付ける制御部100(対応付け手段)と、
を備え、
前記暗証番号(認証情報)と前記識別情報とが対応付けられていないときは、当該識別情報に対応付けられた前記消費金額を表示せず、前記暗証番号(認証情報)と前記識別情報とが対応付けられているときは、当該識別情報に対応付けられた前記消費金額を表示可能とするものである。
このような構成により、消費金額を表示するか否かを遊技者が選択することができ、遊技者に対して有益な遊技媒体取扱装置1及びサーバ装置2を提供することができる。
具体的には、遊技者は、カード(記憶媒体)の識別情報に暗証番号(認証情報)を設定(入力)することで、消費金額を表示可能とすることができる。また、消費金額情報は識別情報と対応付けられて記憶されているので、遊技者は、残額が0且つ持玉が0になった後に入金した場合でも、消費金額の合計を知ることができる。
また、第一実施形態に係る遊技媒体取扱装置1及びサーバ装置2(遊技用装置)は、
前記カード(記憶媒体)の返却指示を受けると、
前記カードリーダライタ104(記憶媒体情報読込手段)から前記カード(記憶媒体)を排出し、
前記制御部100(対応付け手段)によって対応付けられた前記暗証番号(認証情報)、前記識別情報及び前記消費金額を、前記カード(記憶媒体)の記憶手段又は当該遊技媒体取扱装置1の記憶部103及びサーバ装置2の記憶部202(遊技用装置の記憶手段)に記憶するものである。
このような構成により、他の遊技機3で遊技を行っても(台移動しても)消費金額を継続して表示させることができる。
具体的には、消費金額は識別情報と対応付けられて記憶されており、且つ、カード(記憶媒体)が返却されても暗証番号(認証情報)、識別情報及び消費金額は互いに対応付けられて記憶されたままである。よって、他の遊技機3で遊技を行いたい(再プレイしたい)遊技者は、返却されたカードを使用することで、これまでの消費金額を継続して表示させることができる。
また、第一実施形態に係る遊技媒体取扱装置1及びサーバ装置2(遊技用装置)は、
前記カード(記憶媒体)の記憶手段又は当該遊技媒体取扱装置1の記憶部103及びサーバ装置2の記憶部202(遊技用装置の記憶手段)に、前記制御部100(対応付け手段)によって対応付けられた前記暗証番号(認証情報)、前記識別情報及び前記消費金額が記憶された状態で、前記カード(記憶媒体)が前記カードリーダライタ104(記憶媒体情報読込手段)に受け付けられた場合、前記識別情報に対応付けられた前記暗証番号(認証情報)が前記タッチパネルLCD16(入力手段)に入力されない限り前記消費金額を表示しないものである。
このような構成により、他人が返却された記憶媒体を使用したとしても消費金額を表示させないようにすることができる。
具体的には、返却されたカードを落としたり取り忘れたりして、そのカードを他人が取得した場合でも、設定した暗証番号と一致する暗証番号を知られない限り、その他人に消費金額を知られるのを防止することができる。
また、第一実施形態に係る遊技媒体取扱装置1及びサーバ装置2(遊技用装置)は、
入金額の残額及び遊技媒体の残数が共に0であり、且つ、遊技者の操作に基づく信号を所定時間受けていないと判断されると、前記暗証番号(認証情報)と前記識別情報との対応付け及び前記消費金額と前記識別情報との対応付けを解除するものである。
このような構成により、次に遊技を行う遊技者に消費金額を知られるのを防止することができる。
具体的には、入金額の残額及び遊技媒体の残数が共に0となった遊技者が、遊技を終えてカードの返却処理を行うことなく離席した場合、所定時間経過すると消費金額は表示されなくなるので、次にその遊技機3で遊技を行う他の遊技者に消費金額を知られるのを防止することができる。また、当該他の遊技者が前の遊技者の消費金額を自分の消費金額と混同するのを防止することができる。
また、第一実施形態に係る遊技媒体取扱装置1及びサーバ装置2(遊技用装置)は、
入金額の残額及び遊技媒体の残数を報知するタッチパネルLCD16(第一の報知手段)を具備し、
前記入金額の残額及び前記遊技媒体の残数が共に0であると判断されると、前記タッチパネルLCD16(第一の報知手段)とは異なる態様(具体的には、入金額の残数及び遊技媒体の残数を数字で表示する態様ではなく、点灯する態様)で、前記入金額の残額及び前記遊技媒体の残数の残数が共に0であることを報知する状態表示灯13(第二の報知手段)と、
を具備するものである。
このような構成により、従業員等が入金額の残額及び遊技媒体の残数が共に0であることを知ることができる。
具体的には、従業員は、状態表示灯13が点滅している遊技機3で遊技を行っていた遊技者が遊技を終えたと判断すると、例えば専用のスタッフカードを非接触ICカードリーダライタ18にかざすこと等により、カードロックを解除することができる。
以上、本発明の第一実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、第一実施形態においては、カードロックのための暗証番号を設定することで消費金額の表示を可能とするものとしたが(つまり、カードロックのための暗証番号と消費金額の表示のための暗証番号を同一のものとしたが)、消費金額の表示のための暗証番号をカードロックとは別に設定するようにしてもよい。
また、第一実施形態においては、認証情報として暗証番号を使用するものとしたが、本発明の認証情報はこれに限定されず、カメラ部17により検出された遊技者のフェイシャルデータや、指紋認証データ等の遊技者を認証できる任意の情報を認証情報として使用することができる。
また、第一実施形態においては、状態表示灯13を点滅させることにより、その遊技機3において残額が0且つ持玉が0であることを報知するものとしたが、報知する手段はこれに限定されるものではなく、タッチパネルLCD16の画面の背景色を変更すること(入金額の残数及び遊技媒体の残数を数字で表示する態様とは異なる態様)で、残額が0且つ持玉が0であることを報知するものであってもよい。なお、この場合においては、タッチパネルLCD16が、本発明の第一の報知手段の実施形態であると共に、第二の報知手段の実施形態となる。
また、第一実施形態においては、暗証番号(認証情報)、カードの識別情報及び消費金額を、互いに対応付けて記憶部202に記憶するものとしたが、カードの記憶部に記憶するものであってもよく、遊技媒体取扱装置1の記憶部103に記憶するものであってもよい。
また、データの形式として、消費金額と、識別情報と、認証情報とが、1のテーブルに記憶されている場合、何れか2つが1のテーブルに記憶されている場合が想定されるが、何れであってもよく、送信されるコマンドや受信されるコマンドとして、消費金額と、識別情報と、認証情報とが、1のコマンド(電文など)に記憶されている場合、何れか2つが1のコマンドに記憶されている場合、など様々な対応が想定される。
また、第一実施形態においては、認証情報が入力部に入力されない限り消費金額を表示させないように記載したが、これに限られるものではなく、認証情報の入力によらず消費金額を表示することがあってもよい。
また、第一実施形態においては、入金額の残額及び遊技媒体の残数が0、且つ、遊技者の操作に基づく信号を所定時間受け付けていないと判断したときに、認証情報と識別情報との対応付け、消費金額と識別情報との対応付けの解除を行ったがこれに限られるものではない。
例えば、遊技者が離席する状態(休憩時間の設定)などを行った場合には、所定時間の離席を許容する時間が設定されるため、遊技者の離席を許容する時間が設定された場合には、対応付けの解除までの時間経過の計測を一時的に停止し、遊技者の離席を許容する時間が解除された場合には、対応付けの解除までの時間経過の計測を再開するものであってもよい。
また、入力手段としてはボタンのような操作手段、タッチパネルのような表示手段を兼ねた操作手段など、様々な形態が考えられるが操作可能な手段であればよい。
また、認証情報とは、暗証番号(パスワードなど)が考えられ、会員カードにおいては会員カード作成時、カードロック時はワンタイムパスワードのようにカードロック時に設定されることが考えられ、遊技者が任意に設定できる情報である。
次に、遊技媒体取扱装置1及びサーバ装置2により実行されるカードロック及び消費金額の表示に関する制御フローの第二実施形態について、図24を用いて説明する。以下の処理によって、消費金額を表示するか否かを遊技者が選択することができ、また、残額が0且つ持玉が0になった後に入金した場合でも、消費金額の合計を知ることができる。
図24は、第二実施形態におけるカードロック処理を示すフローチャートである。制御部100は、ステップS301において、カード挿入口14にカードが挿入されているか否かを判断する。
カード挿入口14にカードが挿入されている場合(ステップS301で「YES」)、制御部100は、ステップS301からステップS302に処理を移して、カードリーダライタ104によって読み込み可能な位置に配置されたカードに、ロックフラグが付加されているか否か(ロックフラグがオンであるか否か)を判断する。ロックフラグとは、過去に当該カードにおいてカードロックが行われたことを示すものである。
カードのロックフラグがオフである場合(ステップS302で「NO」)、制御部100は、ステップS302からステップS303に処理を移して、カードに残額があるか否かを判断する。具体的には、制御部100は、IF110及びIF270を介して、カードリーダライタ104によって読み込まれたカードの識別情報をサーバ装置2に送信する。制御部201は、制御部100から受信した識別情報に基づいて、当該識別情報と対応付けられて記憶部202に記憶された残額情報を検索し、その検索結果を遊技媒体取扱装置1に送信する。制御部100は、その検索結果に基づいて、カードに残額があるか否かを判断する。
カードに残額がなかった場合(ステップS303で「NO」)、又はカード挿入口14にカードが挿入されていない場合(ステップS301で「NO」)、制御部100は、ステップS303又はステップS301からステップS304に処理を移して、入金があったか否かを判断する。具体的には、制御部100は、紙幣投入口15に紙幣が投入されることにより、又は非接触ICカードリーダライタ18に非接触ICカードがかざされることにより入金があったか否かを判断する。
入金があった場合(ステップS304で「YES」)、又はカードに残額があった場合(ステップS303で「YES」)、制御部100は、ステップS304又はステップS303からステップS305に処理を移して、遊技者からカードロックの要求(指示)があったか否かを判断する。なお、カードロックの要求は、遊技者がタッチパネルLCD16を操作(図19に示す選択画面のアイコンA3を押圧操作)することにより可能である。また、制御部100は、カード挿入口14にカードが挿入されておらず、且つ入金があったと判断すると、遊技媒体取扱装置1に貯溜された計数カードをカードリーダライタ104によって読み込み可能な位置に配置するように制御する。
遊技者からカードロックの要求(指示)があった場合(ステップS305で「YES」)、制御部100は、ステップS305からステップS306に処理を移して、タッチパネルLCD16にカードロック用の暗証番号の設定画面を表示させる。
タッチパネルLCD16にカードロック用の暗証番号の設定画面が表示されると、制御部100は、ステップS306からステップS307に処理を移して、暗証番号が設定されたか否かを判断する。
遊技者がタッチパネルLCD16を操作して暗証番号を設定すると(ステップS307で「YES」)、制御部100は、ステップS307からステップS308に処理を移して、カードリーダライタ104に配置された計数カードがカードロックされるように(カードロック機能を有効に切り替えるように)、カードリーダライタ104を制御する。制御部100は、IF110及びIF270を介して、入力された暗証番号をサーバ装置2へ送信する。制御部201は、当該暗証番号を計数カードの識別情報と対応付けて、サーバ装置2の記憶部212に記憶させる。
一方、ステップS302においてカードのロックフラグがオンである場合(ステップS302で「YES」)、制御部100は、ステップS302からステップS308に処理を移して、前述の如くカードロックを行う。これにより、遊技者は、暗証番号を設定しなくてもカードロックを行うことができる。
カードロックされると、制御部100は、ステップS308からステップS309に処理を移して、ロックフラグが付加されていなければ(ロックフラグがオフであれば)、当該カードにロックフラグを付加する(ロックフラグをオンにする)。
なお、制御部100は、ステップS304、ステップS305及びステップS307において否定結果となった場合は、いずれも最初のステップ(ステップS301)に処理を戻す。
図25は、第二実施形態における消費金額表示の処理を示すフローチャートである。なお、図25に示すフローチャートは、図24に示したカードロックがされたことを前提とするものである。
図24に示すカードロック(ステップS308)がされて、暗証番号が識別情報と対応付けられて記憶部212に記憶されると、制御部100は、ステップS401において、入金額のうち遊技媒体としてカードロック以降に消費される金額(消費金額)及び残額(入金額から消費金額を引いた額)を算出し始める(算出する)。制御部100は、カードロック以降に消費された累計金額を消費金額として算出する。制御部100は、IF110及びIF270を介して、当該消費金額の情報(消費金額情報)及び当該残額の情報(残額情報)をサーバ装置2へ送信する。制御部201は、当該消費金額情報及び当該残額情報を計数カードの識別情報と対応付けて、記憶部202に記憶(更新)させる。当該消費金額情報及び当該残額情報は、遊技球の貸出(払出)処理がなされる度に更新される。
消費金額情報及び残額情報が記憶部202に記憶されると、制御部100は、ステップS401からステップS402に処理を移して、タッチパネルLCD16に表示される選択画面において、消費金額情報及び残額情報を表示するためのアイコン(図19に示す選択画面のアイコンA4)を選択可能とするようにタッチパネルLCD16を制御する。遊技者が当該アイコンA4を選択(押圧操作)すると、タッチパネルLCD16に消費金額及び残額が表示される(図22参照)。
次いで、制御部100は、ステップS402からステップS403に処理を移して、遊技者からカードの返却要求があるか否かを判断する。なお、カードの返却要求は、遊技者がタッチパネルLCD16を操作(図19に示す選択画面のアイコンA5を押圧操作)することにより可能である。制御部100は、タッチパネルLCD16から当該アイコンA5が選択(押圧操作)されたことを示す信号を受信すると、遊技者からカードの返却要求があったと判断する。
遊技者からカードの返却要求があった場合(ステップS403で「YES」)、制御部100は、ステップS403からステップS404に処理を移して、タッチパネルLCD16に暗証番号の入力画面を表示させる。
タッチパネルLCD16に暗証番号の入力画面が表示されると、制御部100は、ステップS404からステップS405に処理を移して、暗証番号が入力されたか否かを判断する。
遊技者がタッチパネルLCD16を操作して暗証番号を入力すると(ステップS405で「YES」)、制御部100は、ステップS405からステップS406に処理を移して、入力された暗証番号が記憶部212に記憶された暗証番号と一致するか否かを判断する。具体的には、制御部100は、IF110及びIF270を介して、カードリーダライタ104によって読み込まれたカードの識別情報をサーバ装置2に送信する。制御部201は、制御部100から受信した識別情報に基づいて、当該識別情報と対応付けられて記憶部212に記憶された暗証番号を検索し、その検索結果を遊技媒体取扱装置1に送信する。制御部100は、その検索結果に基づいて、入力された暗証番号が記憶部212に記憶された暗証番号と一致するか否かを判断する。
暗証番号が一致した場合(ステップS406で「YES」)、制御部100は、ステップS406からステップS411に処理を移して、カードロックを解除して(カードロック機能を無効に切り替えて)カードが返却されるようにカードリーダライタ104を制御すると共に、消費金額及び残額の表示を終了させる。このとき、制御部100は、暗証番号、識別情報、消費金額情報及び残額情報を互いに対応付けて、サーバ装置2の記憶部(記憶部202及び記憶部212)に記憶させてから、カードの返却処理を行う。
一方、ステップS403において遊技者からカードの返却要求がなかった場合(ステップS403で「NO」)、制御部100は、ステップS403からステップS407に処理を移して、残額が0か否かを判断する。具体的には、制御部201は、制御部100から受信した識別情報に基づいて、当該識別情報と対応付けられて記憶部202に記憶された残額情報を検索し、その検索結果を遊技媒体取扱装置1に送信する。制御部100は、その検索結果に基づいて、残額が0か否かを判断する。
残額が0と判断されると(ステップS407で「YES」)、制御部100は、ステップS407からステップS408に処理を移して、持玉が0か否かを判断する。具体的には、制御部201は、制御部100から受信した識別情報に基づいて、当該識別情報と対応付けられて記憶部202に記憶された持玉情報を検索し、その検索結果を遊技媒体取扱装置1に送信する。制御部100は、その検索結果に基づいて、持玉が0か否かを判断する。
持玉が0と判断されると(ステップS408で「YES」)、制御部100は、ステップS408からステップS409に処理を移して、所定時間内に入金があったか否かを判断する。具体的には、制御部100は、紙幣投入口15に紙幣が投入されることにより、又は非接触ICカードリーダライタ18に非接触ICカードがかざされることにより入金があったか否かを判断する。
入金があった場合(ステップS409で「YES」)、制御部100は、ステップS409からステップS410に処理を移して、タッチパネルLCD16に、消費金額の表示を継続するか否かを選択するための選択画面を表示させる。
遊技者が消費金額の表示の継続を選択しなかった場合(ステップS410で「NO」)、又は入金がなかった場合(ステップS409で「NO」)、制御部100は、ステップS410又はステップS409からステップS411に処理を移して、カードロックを解除すると共に、消費金額の表示を終了させる(表示をできないようにする)。そして、制御部100は、IF110及びIF270を介して、サーバ装置2にカードロックを解除したこと(又は消費金額の表示を終了させたこと)を示す信号を送信する。制御部201は、当該信号を受けて、サーバ装置2の記憶部(記憶部202及び記憶部212)に記憶された暗証番号と識別情報との対応付けを解除すると共に、消費金額情報と識別情報との対応付けを解除する。或いは、制御部201は、暗証番号、識別情報、消費金額情報及び残額情報をサーバ装置2の記憶部(記憶部202及び記憶部212)から消去させるようにしてもよい。
なお、制御部100は、ステップS405、ステップS406、ステップS407及びステップS408において否定結果となった場合、及びステップS410において肯定結果となった場合は、いずれも最初のステップ(ステップS401)に処理を戻す。
次に、第二実施形態における消費金額表示の一例を示すタイムチャートについて、図26を用いて説明する。
図26は、第二実施形態における消費金額表示の一例を示すタイムチャートである。入金がされた後又はカードが挿入された後、カードロックされると(ステップS308)、消費金額の算出が開始される(ステップS401)と共に、消費金額の表示が可能となる(ステップS402)。暗証番号設定時においては、消費金額は0円で表示される。このとき、残額が10000円であるとする。遊技媒体として消費された金額に応じて、消費金額は更新される。
残額0且つ持玉0となったとき、更に入金があると、消費金額の表示を継続するか否かを選択するための選択画面が表示される(ステップS410)。図26の上図に示す如く、遊技者が表示の継続を選択すると、消費金額として、これまでに消費された10000円に、これ以降に消費される消費金額が積み上げられた額で表示される。遊技者が表示の継続を選択した以降に10000円が消費されたとすると、消費金額は20000円で表示される。
一方、図26の下図に示す如く、遊技者が表示の継続を選択しなかった場合は、消費金額表示は終了する(ステップS411)。
以上の如く、第二実施形態に係る遊技媒体取扱装置1及びサーバ装置2(遊技用装置)は、
カード(記憶媒体)を受け入れ可能なカードリーダライタ104(受入手段)と、
前記カード(記憶媒体)の識別情報を読み込むカードリーダライタ104(記憶媒体情報読込手段)と、
遊技媒体として消費された消費金額を表示可能なタッチパネルLCD16(表示手段)と、
前記消費金額と前記識別情報とを対応付ける制御部100(対応付け手段)と、
遊技者から操作を受け付けるタッチパネルLCD16(受付手段)と、
遊技者の操作に応じて前記タッチパネルLCD16(受付手段)が受け入れた前記カード(記憶媒体)をロックすると共に、前記カード(記憶媒体)がロックされていないときは前記識別情報に対応付けられた前記消費金額を表示せず、前記カード(記憶媒体)がロックされているときは前記識別情報に対応付けられた前記消費金額を表示可能とする制御部100(制御手段)と、を具備するものである。
このような構成により、消費金額を表示するか否かを遊技者が選択することができ、遊技者に対して有益な遊技媒体取扱装置1及びサーバ装置2を提供することができる。
具体的には、遊技者は、カードロックのための暗証番号(認証情報)を設定(入力)することで、消費金額を表示可能とすることができる。また、消費金額情報は識別情報と対応付けられて記憶されているので、遊技者は、残額が0且つ持玉が0になった後に入金した場合でも、消費金額の合計を知ることができる。
また、第二実施形態に係る遊技媒体取扱装置1及びサーバ装置2(遊技用装置)は、
前記カード(記憶媒体)がロックされた状態において、入金額の残額及び前記遊技媒体の残数が共に0であると判断され、その後に入金があったと判断されると、前記消費金額の表示を継続するか否かを選択するための選択画面を前記タッチパネルLCD16(表示手段)に表示し、
遊技者が前記消費金額の表示を継続させることを選択した場合、前記消費金額を継続して表示し、
遊技者が前記消費金額の表示を継続させないことを選択した場合、前記消費金額の表示を終了すると共に、前記カード(記憶媒体)のロックを解除するものである。
このような構成により、遊技者が消費金額を引き継ぐかどうかを選択することができる。
具体的には、引き続き遊技を行う遊技者が入金した場合は、消費金額表示の継続を選択することができる。一方、他の遊技者が入金した場合は、消費金額表示の終了を選択することで、前の遊技者の消費金額が表示されないようにすることができる。
また、第二実施形態に係る遊技媒体取扱装置1及びサーバ装置2(遊技用装置)は、
前記カード(記憶媒体)がロックされると、ロックされたことを示すロックフラグを当該カード(記憶媒体)に付加し、
前記ロックフラグが付加された前記カード(記憶媒体)が前記カードリーダライタ104(受入手段)に受け入れられると、前記タッチパネルLCD16(受付手段)において操作をしなくても、前記カード(記憶媒体)をロックすると共に、前記消費金額を表示可能とするものである。
このような構成により、他の遊技機3で遊技を行っても(台移動しても)ロック操作なしで消費金額を表示できる。
具体的には、ロックフラグが付加されたカード(記憶媒体)を返却処理により受け取った遊技者は、当該カードを使用して他の遊技機3で遊技を行う場合、カードロックの操作(具体的には暗証番号の入力)を行わなくても、消費金額を知ることができる。
以上、本発明の第二実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、第二実施形態においては、カードロックのための暗証番号を設定することで消費金額の表示を可能とするものとしたが(つまり、カードロックのための暗証番号と消費金額の表示のための暗証番号を同一のものとしたが)、消費金額の表示のための暗証番号をカードロックとは別に設定するようにしてもよい。
また、第二実施形態においては、認証情報として暗証番号を使用するものとしたが、本発明の認証情報はこれに限定されず、カメラ部17により検出された遊技者のフェイシャルデータや指紋認証データ等の、遊技者を認証できる任意の情報を認証情報として使用することができる。
また、第二実施形態においては、暗証番号(認証情報)、カードの識別情報及び消費金額を、互いに対応付けて記憶部202に記憶するものとしたが、カードの記憶部に記憶するものであってもよく、遊技媒体取扱装置1の記憶部103に記憶するものであってもよい。
また、第二実施形態においては、カードのロックフラグがオンであるか否かを判断して、ロックフラグがオンである場合、自動的にカードロックが行われるものとしたが、この処理は必ずしも必要なものではない。
次に、遊技媒体取扱装置1及びサーバ装置2により実行される消費金額の表示に関する制御フローの第三実施形態について、図27及び図28を用いて説明する。以下の処理によって、消費金額を表示するか否かを遊技者が選択することができ、また、遊技の途中で消費金額を表示させた場合でも、表示前の消費金額を知ることができる。
図27は、第三実施形態における消費金額表示の設定処理を示すフローチャートである。制御部100は、ステップS501において、入金又はカード挿入があったか否かを判断する。
入金又はカード挿入があった場合(ステップS501で「YES」)、制御部100は、ステップS501からステップS502に処理を移して、カードのICチップ(記憶部)に、入金があったことを示す入金フラグが付加されているか(入金フラグがオンであるか)否かを判断する。
入金フラグが付加されていなかった場合(ステップS502で「NO」)、制御部100は、ステップS502からステップS503に処理を移して、カードのICチップ(記憶部)に入金フラグを付加する(入金フラグをオンにする)。なお、制御部100は、入金があったと判断すると、遊技媒体取扱装置1に貯溜された計数カードを、カードリーダライタ104によって読み込み可能な位置に配置するように、遊技媒体取扱装置1の構成部材(不図示)を制御する。そして、当該ステップS502において入金フラグが付加されるカードは、入金があった場合にカードリーダライタ104に配置された計数カードと、カード挿入口14に挿入されたカード(計数カード又は会員カード)とを含むものである。
なお、ステップS501において否定結果となった場合、及びステップS502において肯定結果となった場合は、最初のステップ(ステップS501)に処理を戻す。
図28は、第三実施形態における消費金額表示の処理を示すフローチャートである。なお、図28に示すフローチャートは、図27に示した消費金額表示の設定処理(入金フラグの付加)が行われたことを前提とするものである。
入金フラグがオンになると、制御部100は、ステップS601において、入金額のうち遊技媒体としてカードロック以降に消費される金額(消費金額)及び残額(入金額から消費金額を引いた額)を算出し始める(算出する)。制御部100は、入金フラグがオンになった時点以降に消費された累計金額を消費金額として算出する。制御部100は、IF110及びIF270を介して、当該消費金額の情報(消費金額情報)及び当該残額の情報(残額情報)をサーバ装置2へ送信する。制御部201は、当該消費金額情報及び当該残額情報を計数カードの識別情報と対応付けて、記憶部202に記憶(更新)させる。当該消費金額情報及び当該残額情報は、遊技球の貸出(払出)処理がなされる度に更新される。
次いで、制御部100は、ステップS601からステップS602に処理を移して、タッチパネルLCD16に、消費金額を表示させる否かを選択するための選択画面を表示させる。
遊技者が消費金額の表示を選択した場合(ステップS602で「YES」)、制御部100は、ステップS602からステップS603に処理を移して、タッチパネルLCD16に消費金額を表示可能とする。
次いで、制御部100は、ステップS603からステップS604に処理を移して、遊技者から消費金額の表示を終了するよう指示があったかどうかを判断する。
遊技者から消費金額の表示を終了するよう指示があった場合(ステップS604で「YES」)、制御部100は、ステップS604からステップS605に処理を移して、カードのICチップ(記憶部)に記憶された入金フラグをオフにすると共に、消費金額の表示を終了させる(表示をできないようにする)。
一方、遊技者から消費金額表示の終了指示がなかった場合(ステップS604で「NO」)、制御部100は、ステップS604からステップS606に処理を移して、遊技者からカードの返却要求があったか否かを判断する。
遊技者からカードの返却要求があった場合(ステップS606で「YES」)、制御部100は、ステップS606からステップS607に処理を移して、カードのICチップ(記憶部)に記憶された入金フラグをオフにして消費金額の表示を終了させる(表示をできないようにする)と共に、カードが返却されるようにカードリーダライタ104を制御する。
入金フラグがオフになると、制御部100は、ステップS605又はステップS607からステップS608に処理を移して、消費金額の算出を終了する。
なお、制御部100は、ステップS602及びステップS606において否定結果となった場合は、いずれも最初のステップ(ステップS601)に処理を戻す。
次に、第三実施形態における消費金額表示の一例を示すタイムチャートについて、図29を用いて説明する。
図29は、第三実施形態における消費金額表示の一例を示すタイムチャートである。一人目の遊技者が入金又はカード挿入すると、入金フラグがオンになり(ステップS502)、消費金額の算出が開始される(ステップS601)。入金フラグがオンになってから5000円消費した後に消費金額の表示を選択すると、消費金額は5000円で表示される。
その後、遊技者がカードの返却又は消費金額表示の終了を選択すると、入金フラグはオフになり(ステップS605又はステップS607)、消費金額の算出は終了する(ステップS608)。
次いで、二人目の遊技者が入金又はカード挿入すると、再び入金フラグがオンになり、消費金額の算出が開始される。営業終了時には入金フラグがオフになり、消費金額表示は終了する。
以上の如く、第三実施形態に係る遊技媒体取扱装置1及びサーバ装置2(遊技用装置)は、
消費金額を表示可能なタッチパネルLCD16(表示手段)と、
前記タッチパネルLCD16(表示手段)に前記消費金額を表示するか否かを選択するためのタッチパネルLCD16(表示選択手段)と、
入金又はカード(記憶媒体)の受け付けがあったと判断されたときから、前記タッチパネルLCD16(表示手段)で表示させる前記消費金額の算出を行い、遊技者の選択に応じて前記タッチパネルLCD16(表示手段)で前記消費金額の表示を行うように制御する制御部100(制御手段)と、
を備え、
前記タッチパネルLCD16(表示選択手段)において前記タッチパネルLCD16(表示手段)に前記消費金額が表示されないように選択すると、前記消費金額の算出を終了すると共に前記消費金額の表示を終了するものである。
このような構成により、消費金額を表示するか否かを遊技者が選択することができ、遊技者に対して有益な遊技媒体取扱装置1及びサーバ装置2を提供することができる。また、次に遊技を行う遊技者に消費金額を知られるのを防止することができる。
具体的には、遊技者の選択により、入金又はカードが受け付けられたときからの消費金額を表示可能とすることができる。よって、遊技者は、遊技の途中で消費金額を表示させた場合でも、表示前の消費金額を知ることができる。また、遊技者の選択により消費金額の表示を終了できるので、次にその遊技機3で遊技を行う他の遊技者に消費金額を知られるのを防止することができる。また、当該他の遊技者が前の遊技者の消費金額を自分の消費金額と混同するのを防止することができる。
また、第三実施形態に係る遊技媒体取扱装置1及びサーバ装置2(遊技用装置)は、
遊技者から前記カード(記憶媒体)の返却指示を受けると、前記カード(記憶媒体)を排出すると共に前記消費金額の表示を終了させるものである。
このような構成により、次に遊技を行う遊技者に消費金額を知られるのを防止することができる。
具体的には、カードの返却指示があると消費金額の表示が終了するので、次にその遊技機3で遊技を行う他の遊技者に消費金額を知られるのを防止することができる。また、当該他の遊技者が前の遊技者の消費金額を自分の消費金額と混同するのを防止することができる。
以上、本発明の第三実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、第三実施形態においては、カードの識別情報及び消費金額を、互いに対応付けて記憶部202に記憶するものとしたが、カードの記憶部に記憶するものであってもよく、遊技媒体取扱装置1の記憶部103に記憶するものであってもよい。
また、カードロックの際に使用する暗証番号は、遊技媒体取扱装置、各台表示機、サーバ装置、計数カード、会員カードに記憶させることが可能であってもよい。また、定期的(一定期間経過すると)に暗証番号の設定を行うこと(変更を促すこと)が可能であってもよい。
本発明に係る遊技用装置は、消費金額を表示可能な表示手段と、前記表示手段に前記消費金額を表示するか否かを選択するための表示選択手段と、入金又は記憶媒体の受け付けがあったと判断されたときから、前記表示手段で表示させる前記消費金額の算出を行い、遊技者の選択に応じて前記表示手段で前記消費金額の表示を行うように制御する制御手段と、前記記憶媒体の返却指示を受け付ける返却指示受付手段と、前記消費金額の表示を終了させる指示である終了指示を受け付ける表示終了手段と、を備え、前記返却指示受付手段の返却指示を受け付けていない場合であっても、前記表示終了手段の終了指示を受け付けた場合に前記消費金額の算出を終了すると共に前記消費金額の表示を終了することを特徴としている。