JP2017086561A - 医用画像処理装置及び医用画像処理プログラム - Google Patents

医用画像処理装置及び医用画像処理プログラム Download PDF

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佑介 狩野
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和樹 宇都宮
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Hirosuke Sakagami
弘祐 坂上
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宏章 中井
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Abstract

【課題】補助画像を適した位置に表示すること。【解決手段】実施形態の医用画像処理装置は、記憶部と、表示部と、表示制御部と、位置特定部と、決定部とを備える。記憶部は、医用画像を記憶する。表示部は、前記医用画像を表示する。表示制御部は、前記医用画像を前記表示部に表示するための制御を行う。位置特定部は、操作者により指定された前記表示部上の位置を特定する。決定部は、前記位置特定部により特定された位置に基づく、前記医用画像の画像解析の結果に基づいて、前記医用画像の閲覧を補助する補助画像を表示する表示位置を決定する。前記表示制御部は、決定部によって決定された表示位置に、前記補助画像を表示する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、医用画像処理装置及び医用画像処理プログラムに関する。
従来、医用画像に対する画像処理の一つとして、例えば、医用画像に描出された構造物等の計測が行われている。例えば、カテーテル治療が行われる場合には、血管狭窄や瘤の大きさに応じてカテーテルやステント等のデバイスを選択するために、透視撮影像や再構成3D像で狭窄部位や瘤の計測が行われる。
また、医用画像の閲覧を補助するために、医用画像の一部の領域を拡大した拡大画像を補助画像として表示することが行われている。補助画像の表示によって、例えば、操作者の関心のある関心領域周辺に描出された構造物の様子が詳細に閲覧可能となる。
特開2014−52256号公報 特開2013−93068号公報
本発明が解決しようとする課題は、補助画像を適した位置に表示することができる医用画像処理装置及び医用画像処理プログラムを提供することである。
実施形態の医用画像処理装置は、記憶部と、表示部と、表示制御部と、位置特定部と、決定部とを備える。記憶部は、医用画像を記憶する。表示部は、前記医用画像を表示する。表示制御部は、前記医用画像を前記表示部に表示するための制御を行う。位置特定部は、操作者により指定された前記表示部上の位置を特定する。決定部は、前記位置特定部により特定された位置に基づく、前記医用画像の画像解析の結果に基づいて、前記医用画像の閲覧を補助する補助画像を表示する表示位置を決定する。前記表示制御部は、決定部によって決定された表示位置に、前記補助画像を表示する。
図1は、第1の実施形態に係る表示装置を含む医用画像処理システムの構成例を示すブロック図である。 図2Aは、従来の拡大鏡機能について説明するための図である。 図2Bは、従来の拡大鏡機能について説明するための図である。 図2Cは、従来の拡大鏡機能について説明するための図である。 図3は、第1の実施形態に係る表示装置の処理手順を示すフローチャートである。 図4は、第1の実施形態に係る表示装置の処理手順を示すフローチャートである。 図5は、第1の実施形態に係る表示装置の処理手順を示すフローチャートである。 図6は、第1の実施形態に係る画像情報について説明するための図である。 図7Aは、第1の実施形態に係る特定機能の処理を説明するための図である。 図7Bは、第1の実施形態に係る特定機能の処理を説明するための図である。 図7Cは、第1の実施形態に係る特定機能の処理を説明するための図である。 図8Aは、第1の実施形態に係る検出機能の処理を説明するための図である。 図8Bは、第1の実施形態に係る検出機能の処理を説明するための図である。 図9Aは、第1の実施形態に係る決定機能の処理を説明するための図である。 図9Bは、第1の実施形態に係る決定機能の処理を説明するための図である。 図9Cは、第1の実施形態に係る決定機能の処理を説明するための図である。 図10Aは、第1の実施形態に係る生成機能の処理を説明するための図である。 図10Bは、第1の実施形態に係る生成機能の処理を説明するための図である。 図10Cは、第1の実施形態に係る生成機能の処理を説明するための図である。 図10Dは、第1の実施形態に係る生成機能の処理を説明するための図である。 図11は、第1の実施形態に係る表示装置の適用例について説明するための図である。 図12は、第1の実施形態の変形例1に係る表示位置決定処理の処理手順を示すフローチャートである。 図13Aは、第1の実施形態の変形例1に係る決定機能の処理を説明するための図である。 図13Bは、第1の実施形態の変形例1に係る決定機能の処理を説明するための図である。 図13Cは、第1の実施形態の変形例1に係る決定機能の処理を説明するための図である。 図14は、第1の実施形態の変形例2に係る表示位置決定処理の処理手順を示すフローチャートである。 図15Aは、第1の実施形態の変形例2に係る決定機能の処理を説明するための図である。 図15Bは、第1の実施形態の変形例2に係る決定機能の処理を説明するための図である。 図15Cは、第1の実施形態の変形例2に係る決定機能の処理を説明するための図である。 図16Aは、第1の実施形態の変形例2に係る決定機能の処理を説明するための図である。 図16Bは、第1の実施形態の変形例2に係る決定機能の処理を説明するための図である。 図16Cは、第1の実施形態の変形例2に係る決定機能の処理を説明するための図である。 図16Dは、第1の実施形態の変形例2に係る決定機能の処理を説明するための図である。 図16Eは、第1の実施形態の変形例2に係る決定機能の処理を説明するための図である。 図16Fは、第1の実施形態の変形例2に係る決定機能の処理を説明するための図である。 図17は、第1の実施形態の変形例3に係る表示装置の処理手順を示すフローチャートである。 図18は、第2の実施形態に係る表示装置の処理手順を示すフローチャートである。 図19は、第2の実施形態に係る決定機能の処理を説明するための図である。 図20は、第3の実施形態に係る表示装置を含む医用画像処理システムの構成例を示すブロック図である。 図21は、第3の実施形態に係る表示装置の処理手順を示すフローチャートである。 図22Aは、第3の実施形態に係る生成機能の処理を説明するための図である。 図22Bは、第3の実施形態に係る生成機能の処理を説明するための図である。 図22Cは、第3の実施形態に係る生成機能の処理を説明するための図である。 図22Dは、第3の実施形態に係る生成機能の処理を説明するための図である。 図23は、その他の実施形態に係る超音波診断装置の構成例を示すブロック図である。 図24は、その他の実施形態に係る超音波診断装置の処理を説明するための図である。 図25は、その他の実施形態に係るX線CT装置への適用について説明するための図である。 図26は、その他の実施形態に係るX線CT装置への適用について説明するための図である。 図27は、その他の実施形態に係るX線CT装置への適用について説明するための図である。 図28は、その他の実施形態に係る画像情報に記憶される情報の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、実施形態に係る医用画像処理装置及び医用画像処理プログラムを説明する。以下の実施形態では、一例として、実施形態に係る医用画像処理装置が表示装置100に適用される場合を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る表示装置を含む医用画像処理システムの構成例を示すブロック図である。図1に示すように、医用画像処理システムは、表示装置100と、コンソール装置200とを備える。表示装置100は、タッチディスプレイ101を備える装置であり、コンソール装置200は、X線アンギオ装置を操作室側から操作する装置である。
第1の実施形態に係る医用画像処理システムは、例えば、X線アンギオ装置を用いたカテーテル治療において利用される。カテーテル治療では、血管狭窄や瘤の大きさに応じてカテーテルやステント等のデバイスを選択するために、透視撮影像や再構成3D像で狭窄部位や瘤の計測が行われる。この計測では、ある程度高い精度で計測点を指定することが求められる。例えば、血管壁や瘤等の構造物の輪郭における点を指定可能な程度の精度が求められる。そこで、計測点の指定には、マウスやキーボード等の入力デバイスが用いられるが、これらの入力デバイスは検査室には備えられていない場合が多い。このため、術者(医師)は、検査室から操作室へ移動して自ら入力デバイスを操作したり、操作室内の者(例えば、検査技師)に対して検査室から指示を出したりすることで、計測点の指定を行う。
しかしながら、計測点の指定のために術者が操作室へ移動したり他者へ指示を出したりするのは手間であり、治療時間の短縮化や患者(被検体)への負担軽減の観点からも改善が期待されている。すなわち、より簡便な操作によって計測点を指定する方法が求められている。
より簡便に計測点を指定する方法の一つとして、タッチディスプレイを用いることが考えられる。例えば、滅菌処理を施したタッチディスプレイを検査室に配置し、そのタッチディスプレイに表示された画像上で計測点を指定することにより、術者自らが検査室にて直観的に操作することが期待される。
ところで、タッチディスプレイでの入力では、指の太さに起因する精度の低下(いわゆるファットフィンガー問題)や、画面上のオブジェクト(ボタンやテキスト等)の指による隠蔽が生じる場合がある。これに対して、従来の技術では、元の画像を拡大した拡大画像を表示することで、改善を図っている。なお、この機能は、例えば、拡大鏡機能、或いはルーペ機能等と呼ばれる。
しかしながら、カテーテル治療等の計測に対して上記の拡大鏡機能を適用したとしても、拡大画像が適した位置に表示されるとは限らないと考えられる。この点について、図2A〜図2Cを用いて説明する。
図2A〜図2Cは、従来の拡大鏡機能について説明するための図である。図2Aは、タッチディスプレイ10に医用画像11が表示される場合の一例を示す図であり、図2B及び図2Cは、医用画像11上に、その一部が拡大された拡大画像12,13が表示される場合の一例を示す図である。なお、拡大画像12,13中の×印は、操作者がタッチ操作を行った医用画像11上の位置を示すポインタである。
図2Aに示すように、医用画像11には、図面の横方向に走行する血管が描出される。そして、血管には領域A〜Cがそれぞれ設定されており、領域A及び領域Bの間が狭窄している。ここで、例えば、狭窄部位の周辺を計測する場合には、操作者(医師)は、狭窄部位の周辺に対してタッチ操作を行う。そして、従来の拡大鏡機能により、拡大画像12,13が表示される。
図2Bに示す例では、医用画像11の右側に重畳するように、縦長の矩形形状の拡大画像12が表示されている。この場合、計測対象である血管が拡大画像12により一部隠蔽されており、拡大画像が適した位置に表示されていない。また、拡大画像12には、計測対象の一部しか表示されていない。
また、図2Cに示す例では、医用画像11の中央付近に重畳するように、吹き出し形状の拡大画像13が表示されている。この場合にも、計測対象である血管や、「B:15.5mm」のテキストが拡大画像13により隠蔽されており、拡大画像が適した位置に表示されていない。
このように、計測に対して従来の拡大鏡機能を単に適用したとしても、拡大画像が適した位置に表示されるとは限らない。そこで、実施形態に係る医用画像処理装置は、以下に説明する処理を行うことで、拡大画像を適した位置に表示することを可能にする。
なお、図2A〜図2Cの例では、拡大画像が表示される場合を説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。つまり、拡大画像に限らず、医用画像の閲覧を補助する補助画像が表示される場合に広く適用可能である。例えば、補助画像としては、医用画像のコントラストを調整した画像等が挙げられる。
また、以下の実施形態では、X線アンギオ装置により撮影された医用画像に対して適用される場合を説明するが、実施形態はこれに限定されるものではない。つまり、実施形態は、X線アンギオ装置に限らず、他のX線診断装置やX線CT(Computed Tomography)装置、超音波診断装置、磁気共鳴イメージング装置等、他の医用画像診断装置により撮影された医用画像に対して適用可能である。
また、以下の実施形態では、カテーテル治療における計測が行われる場合の処理について説明するが、実施形態はこれに限定されるものではない。つまり、計測に限らず、拡大鏡機能が適用される場合に広く適用可能である。
図1の説明に戻り、第1の実施形態に係る表示装置100及びコンソール装置200について説明する。
表示装置100は、例えば、持ち運び可能なタブレット型の端末である。表示装置100は、検査室に設置され、X線アンギオ装置により撮影された医用画像を表示する。また、表示装置100は、例えば、後述するタッチディスプレイ101を備え、操作者のタッチ操作を受け付ける。図1に示すように、表示装置100は、タッチディスプレイ101と、記憶回路110と、処理回路120とを備える。
タッチディスプレイ(タッチパネル)101は、医用画像を表示する。また、タッチディスプレイ101は、操作者が各種設定要求を入力するためのGUI(Graphical User Interface)を表示し、表示したGUI上でのタッチ操作を検出する。例えば、タッチディスプレイ101は、タッチ操作として、操作者によるタップ、長押し、スライド等の操作を検出する。具体的には、タッチディスプレイ101は、タッチ操作の内容として、操作者がタッチ操作によって触れた位置(座標)、当該位置に接触していた時間、接触した回数等の情報を検出し、検出した情報を処理回路120へ出力する。なお、タッチ操作は、操作者が直接触れなくとも、例えば、スタイラス等のツールを用いて行われてもよい。また、タッチディスプレイ101は、表示部の一例である。
記憶回路110は、例えば、医用画像やGUIを表示するための各種のプログラムや、当該プログラムによって用いられる情報を記憶する。また、記憶回路110は、計測を行うためのプログラムや当該プログラムによって用いられる情報を記憶してもよい。なお、記憶回路110は、記憶部の一例である。
処理回路120は、表示装置100の処理全体を制御する。図1に示すように、処理回路120は、特定機能121と、検出機能122と、決定機能123と、生成機能124と、表示制御機能125とを実行する。ここで、例えば、図1に示す処理回路120の構成要素である特定機能121、検出機能122、決定機能123、生成機能124、及び表示制御機能125が実行する各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路110に記録されている。処理回路120は、各プログラムを記憶回路110から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路120は、図1の処理回路120内に示された各機能を有することとなる。なお、処理回路120が実行する各処理機能については、図3〜図5を用いて後述する。
コンソール装置200は、例えば、操作室に設置され、入力回路201と、ディスプレイ202と、記憶回路210と、処理回路220とを備える。なお、コンソール装置200は、例えば、検査室に設置されたX線アンギオ装置を操作室側から操作するための装置である。なお、X線アンギオ装置は、記憶回路210が後述の画像情報211を記憶する点を除き、従来の如何なる技術によって実現されてよいため、その構成全体の図示を省略する。
入力回路201は、マウス、キーボード、ボタン、パネルスイッチ、タッチコマンドスクリーン、フットスイッチ、トラックボール、ジョイスティック等を有し、X線アンギオ装置の操作者からの各種設定要求を受け付ける。入力回路201は、受け付けた各種設定要求を処理回路220へ出力する。
ディスプレイ202は、X線アンギオ装置により撮影された医用画像を表示したり、操作者が入力回路201を用いて各種設定要求を入力するためのGUIを表示したりする。
記憶回路210は、例えば、医用画像やGUIを表示するための各種のプログラムや、当該プログラムによって用いられる情報を記憶する。また、記憶回路210は、計測を行うためのプログラムや当該プログラムによって用いられる情報を記憶する。図1に示すように、記憶回路210は、画像情報211を記憶する。画像情報211は、X線アンギオ装置によって撮影された医用画像である。画像情報211に含まれる情報については、図6を用いて後述する。
なお、図1の構成は、一例に過ぎない。例えば、表示装置100は、持ち運び可能なタブレット型の端末に限らず、X線アンギオ装置のテーブルサイドコンソールに組み込まれたパネル、テーブルサイドに固定されたタブレット型の端末、タッチ入力機能を有するディスプレイ装置等であってもよい。また、医用画像処理システムは、図1に示した構成以外にも、例えば、他の検査室モニタや、被検体を載置する寝台装置等が適宜設置される。
また、本実施形態においては、単一の処理回路120にて、以下に説明する各処理機能が実現されるものとして説明するが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしても構わない。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、記憶回路110にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。更に、各図における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
図3〜図5は、第1の実施形態に係る表示装置100の処理手順を示すフローチャートである。図3では、処理回路120の各処理機能の全体的な処理を説明する。また、図4では、決定機能123による表示位置決定処理を説明し、図5では、生成機能124による補助画像生成処理を説明する。また、以下では、図6〜図10Dを適宜参照しつつ説明する。
ステップS101において、処理回路120は、計測を開始する旨の指示を受け付ける。例えば、処理回路120は、計測を開始する旨の指示を操作者から受け付けると、ステップS102以降の処理を開始する。なお、ステップS101が否定される場合には、処理回路120は、ステップS102以降の処理を開始せず、待機状態である。
ステップS101が肯定されると、ステップS102において、表示制御機能125は、医用画像を表示する。例えば、表示制御機能125は、計測対象である医用画像を指定する操作を操作者から受け付ける。そして、表示制御機能125は、操作者により指定された医用画像の画像情報211をコンソール装置200の記憶回路210から取得する。そして、表示制御機能125は、取得した画像情報211に基づく医用画像をタッチディスプレイ101に表示する。このとき、記憶回路210から取得された画像情報211は、記憶回路110に格納される。つまり、記憶回路110は、医用画像を記憶する。
図6は、第1の実施形態に係る画像情報211について説明するための図である。図6に示すように、画像情報211は、ID(identification)と、画素情報と、血管造影有無とが対応付けられた情報である。IDは、医用画像を識別する識別情報である。例えば、IDとしては、「P−016」、「P−017」等の情報が記憶される。また、画素情報は、医用画像に含まれる各画素の画素位置と、各画素の画素値とが対応付けられた情報である。例えば、画素情報としては、図示のように画像データが直接記憶される。また、血管造影有無は、医用画像の撮影時に造影が行われていたか否かを示す情報である。例えば、血管造影有無としては、造影が行われていなかったことを示す「なし」、若しくは造影が行われていたことを示す「あり」が記憶される。言い換えると、血管造影有無「なし」は、非造影画像であることを示し、血管造影有無「あり」は、造影画像であることを示す。なお、図6は一例に過ぎない。例えば、画素情報としては、画像データが直接記憶されるのではなく、画像データが格納される格納場所を示す情報が記憶されてもよい。また、同一の診断部位について造影画像と非造影画像とが存在する場合には、両者の医用画像の対応付けを示す情報を記憶してもよい。
例えば、表示制御機能125は、計測対象の医用画像として、ID「P−017」を指定する旨の操作を操作者から受け付けると、ID「P−017」に対応付けられた画素情報及び血管造影有無「あり」を記憶回路210から取得する。そして、表示制御機能125は、取得した画素情報に基づく医用画像をタッチディスプレイ101に表示する。つまり、表示制御機能125は、医用画像をタッチディスプレイ101に表示するための制御を行う。
ステップS103において、特定機能121は、医用画像から計測対象(以下、「対象」とも表記する)を特定する。例えば、特定機能121は、表示制御機能125によって記憶回路210から取得された画像情報211を用いて、医用画像における計測対象の位置を特定する。なお、特定機能121は、医用画像から対象を特定する対象特定部の一例である。
図7A〜図7Cは、第1の実施形態に係る特定機能121の処理を説明するための図である。図7Aに示すように、特定機能121は、例えば、造影画像の画素情報(図7A左図)から非造影画像の画素情報(図示せず)を減算する処理であるDSA(Digital Subtraction Angiography)により、医用画像に描出される血管の形状(図7A右図)を算出(特定)する。なお、図7A右図の黒色で示した領域は、医用画像における血管の位置を表す。
なお、特定機能121の処理は、上記の特定方法に限らず、従来の如何なる方法により計測対象が特定されてもよい。例えば、図7Bに示すように、特定機能121は、計測対象の画素位置を指でなぞるタッチ操作によって計測対象の形状を算出してもよい。また、例えば、図7Cに示すように、特定機能121は、タッチ操作と画像処理を組み合わせた処理によって計測対象の形状を算出してもよい。例えば、特定機能121は、操作者によるタッチ操作により指定された点と類似の画素値を有する領域を抽出することで(セグメンテーション)、計測対象の形状を算出してもよい。
ステップS104において、検出機能122は、タッチ操作を検出する。例えば、検出機能122は、タッチディスプレイ101が操作者からのタッチ操作を検出すると、検出されたタッチ操作の位置(以下、タッチ位置とも称する)の座標をタッチディスプレイ101から取得する。なお、検出機能122は、操作者により指定されたタッチディスプレイ101上の位置を特定する位置特定部の一例である。
図8A及び図8Bは、第1の実施形態に係る検出機能122の処理を説明するための図である。例えば、タッチディスプレイ101は、操作者の指がタッチディスプレイ101に触れた(図8A)、若しくは離れた(図8B)等のイベントをタッチ操作として検出する。また、タッチディスプレイ101は、触れた時の位置のxy座標(643,342)を検出する。例えば、検出機能122は、操作者の指が触れた際に、検出された位置の座標(643,342)をタッチディスプレイ101から取得する。
このように、検出機能122は、タッチ操作を検出すると、取得されるタッチ位置の座標を決定機能123に出力し、ステップS105以降の処理を実行させる。なお、ステップS104が否定される場合には、ステップS108の処理に移行する。
ステップS104が肯定されると、ステップS105において、決定機能123は、表示位置決定処理を実行する。ここで、図4及び図9A〜図9Cを用いて、決定機能123により実行される表示位置決定処理について説明する。図9A〜図9Cは、第1の実施形態に係る決定機能123の処理を説明するための図である。
表示位置決定処理が開始すると、ステップS201において、決定機能123は、医用画像を4領域に分割し、各領域に含まれる計測対象の画素数を計数する。例えば、決定機能123は、図9Aに示すように、医用画像を、左上、左下、右上、及び右下の4つの領域に分割する。そして、決定機能123は、特定機能121により特定された計測対象の各画素の位置を用いて、4つの領域に含まれる計測対象の画素数をそれぞれ計数(カウント)する。図9Aに示す例では、決定機能123は、左上の領域の画素数が「0」であり、左下の領域の画素数が「32」であり、右上の領域の画素数が「1846」であり、右下の領域の画素数が「2618」であると計数する。
ステップS202において、決定機能123は、画素数の多い領域の組み合わせ(パターン)に基づいて、補助画像の表示位置を決定する。例えば、決定機能123は、図9Bに示すように、画素数の多い2つの領域の組み合わせと、補助画像の表示位置との対応関係を記憶している。例えば、決定機能123は、組み合わせ「左上&左下」と、表示位置「左右端・右」とが対応づけられた対応関係を記憶する。これは、画素数の多い2つの領域の組み合わせが、左上及び左下の領域であれば、医用画像の右側の領域に補助画像を重畳表示することを示す。また、決定機能123は、組み合わせ「右上&右下」と、表示位置「左右端・左」とが対応づけられた対応関係を記憶する。これは、画素数の多い2つの領域の組み合わせが、右上及び右下の領域であれば、医用画像の左側の領域に補助画像を重畳表示することを示す(図9C左上図参照)。また、決定機能123は、組み合わせ「左上&右上」と、表示位置「上下端・下」とが対応づけられた対応関係を記憶する。これは、画素数の多い2つの領域の組み合わせが、左上及び右上の領域であれば、医用画像の下側の領域に補助画像を重畳表示することを示す。また、決定機能123は、組み合わせ「左下&右下」と、表示位置「上下端・上」とが対応づけられた対応関係を記憶する。これは、画素数の多い2つの領域の組み合わせが、左下及び右下の領域であれば、医用画像の上側の領域に補助画像を重畳表示することを示す(図9C右上図参照)。また、決定機能123は、組み合わせ「左上&右下」と、表示位置「右上端」とが対応づけられた対応関係を記憶する。これは、画素数の多い2つの領域の組み合わせが、左上及び右下の領域であれば、医用画像の右上側の領域に補助画像を重畳表示することを示す(図9C下図参照)。また、決定機能123は、組み合わせ「右上&左下」と、表示位置「左上端」とが対応づけられた対応関係を記憶する。これは、画素数の多い2つの領域の組み合わせが、右上及び左下の領域であれば、医用画像の左上側の領域に補助画像を重畳表示することを示す。このように、決定機能123は、計測対象の画素数が多い領域に補助画像が重ならないようにするために、計測対象の画素数が少ない領域に補助画像を重畳させることを記憶する。
そして、決定機能123は、図9Bの対応関係に基づいて、補助画像の表示位置を決定する。例えば、図9Aの例では、決定機能123は、画素数の多い2つの領域が、右上及び右下の領域であると判定する。この場合、決定機能123は、組み合わせ「右上&右下」に対応する表示位置「左右端・左」を参照し、医用画像の左側の領域に補助画像を重畳表示することを決定する。
このように、決定機能123は、対象の医用画像における位置の画像解析を行い、解析結果に基づいて、補助画像の表示位置を決定する。つまり、決定機能123は、検出機能122により特定された位置に基づく、医用画像の画像解析の結果に基づいて、補助画像を表示する表示位置を決定する。例えば、決定機能123は、計測対象の医用画像における位置に重ならないように、補助画像の表示位置を決定する。これにより、例えば、決定機能123は、図9Cに示すように、計測対象(血管)の位置に応じて、補助画像を適切な位置に表示することが可能となる。なお、補助画像の大きさは、例えば、表示位置に応じて予め設定されている。なお、決定機能123は、決定部の一例である。
なお、図9A〜図9Cは、一例に過ぎない。例えば、決定機能123は、必ずしも医用画像を4つの領域に分割しなくてもよい。つまり、決定機能123は、医用画像を所定数の領域に分割し、各領域に含まれる計測対象の画素数を計数してもよい。そして、決定機能123は、所定数の領域のうち画素数の多い領域の組み合わせに基づいて、補助画像の表示位置を決定してもよい。
また、例えば、決定機能123は、操作者により指定された点や線、マーカ等が存在する場合には、これらの画素位置も計測対象の画素とともに計数し、上記の処理を行ってもよい。これにより、決定機能123は、操作者により指定された点や線、マーカ等が補助画像により隠蔽されるのを防ぐことが可能となる。
また、例えば、上述した表示位置決定処理は、一例に過ぎず、他の方法によって実行されてもよい。他の方法による表示位置決定処理については、変形例として後述する。
ステップS105の表示位置決定処理が完了すると、ステップS106において、生成機能124は、補助画像生成処理を実行する。ここで、図5及び図10A〜図10Dを用いて、生成機能124により実行される補助画像生成処理について説明する。図10A〜図10Dは、第1の実施形態に係る生成機能124の処理を説明するための図である。
補助画像生成処理が開始すると、ステップS301において、生成機能124は、タッチ位置を中心とする拡大画像を生成する。例えば、生成機能124は、図10Aに示すように、操作者のタッチ操作により医用画像20上の点21が指定されると、点21を中心とする領域22(図10A破線部)を所定倍率で拡大することで、拡大画像23を生成する。なお、拡大画像23を生成するための所定倍率は、予め操作者により設定されている(プリセット)。
ステップS302において、生成機能124は、始点が確定されているか否かを判定する。例えば、操作者は、計測の始点を確定する旨のボタンを押下することで、始点の位置を確定する。ここで、始点が確定されていない場合には、ステップS303の処理へ移行し、始点が確定されている場合には、ステップS304の処理へ移行する。
ステップS302が否定されると、ステップS303において、生成機能124は、タッチ位置を示す画像を生成し、拡大画像に重畳させる。例えば、生成機能124は、図10Bに示すように、タッチ位置の座標を示す点の画像(ポインタ24)を生成し、拡大画像23に重畳させる。これにより、生成機能124は、ポインタ24が重畳された拡大画像23を、補助画像として生成する。
一方、ステップS302が肯定されると、ステップS304において、生成機能124は、始点位置とタッチ位置とを示す画像を生成し、拡大画像に重畳させる。例えば、生成機能124は、図10Cに示すように、タッチ位置の座標を示すポインタ24と、始点位置を示すポインタ25とを生成し、拡大画像23に重畳させる。これにより、生成機能124は、ポインタ24,25が重畳された拡大画像23を、補助画像として生成する。なお、これに限らず、生成機能124は、例えば、始点位置とタッチ位置とを結ぶ線分の画像(ライン26)を更に生成し、拡大画像23に重畳してもよい。また、例えば、始点と終点とを頂点とする矩形形状の範囲の計測を行う場合には、生成機能124は、図10Dに示すように、その範囲の枠線に対応する画像27を更に生成し、拡大画像23に重畳してもよい。
このように、生成機能124は、タッチ位置を含む医用画像の領域に基づいて、補助画像を生成する。これにより、生成機能124は、タッチ位置を含むように、補助画像を生成することが可能となる。なお、生成機能124は、生成部の一例である。
ステップS106の補助画像生成処理が完了すると、ステップS107において、表示制御機能125は、決定された表示位置に補助画像を表示する。例えば、表示制御機能125は、決定機能123によって決定された表示位置に、生成機能124によって生成された補助画像を表示する。これにより、例えば、表示制御機能125は、図9A〜図9Cに示したように、医用画像において、計測対象に重ならない位置に補助画像を重畳表示することが可能となる。なお、表示制御機能125は、表示制御部の一例である。
ステップS108において、処理回路120は、始点及び終点が確定したか否かを判定する。例えば、操作者は、計測の始点を確定する旨のボタン及び終点を確定する旨のボタンをそれぞれ押下することで、始点及び終点の位置を確定する。処理回路120は、始点及び終点が確定している場合、ステップS109の処理を実行する。一方、処理回路120は、始点及び終点が確定していない場合、ステップS104の処理に移行し、ステップS104〜ステップS107の処理を繰り返し実行する。具体的には、処理回路120は、始点及び終点のいずれもが確定していない場合、及び、始点が確定しているが終点が確定していない場合には、ステップS104〜ステップS107の処理を繰り返し実行する。
ステップS109において、処理回路120は、計測を実行する。例えば、処理回路120は、確定した始点から終点までの距離を計測する。なお、計測は、必ずしも処理回路120によって実行されなくてもよく、例えば、コンソール装置200によって実行されてもよい。
図11は、第1の実施形態に係る表示装置100の適用例について説明するための図である。図11に示すように、例えば、表示装置100のタッチディスプレイ101には、計測の開始を指定するためのGUIが表示されている。そして、操作者が計測を開始する旨の指示を行うと、表示装置100は、医用画像30を表示する。そして、表示装置100は、医用画像30上の点(座標)31を指定するタッチ操作を検出すると、点31を中心とする領域の画像に基づいて、点31の位置を示すポインタ41を含む補助画像40を生成する。ここで、この補助画像40の表示位置は、表示装置100によって計測対象である血管に重ならないように制御されている(図4参照)。図11の例では、表示装置100は、補助画像40を医用画像30の上側に重畳させることで、血管やその狭窄部位が隠蔽されないように表示する。
そして、表示装置100は、操作者がタッチ位置を変更するごとに、変更されたタッチ位置に応じた補助画像40を生成する。ここで、操作者は、例えば、補助画像40や、検査室モニタに表示される医用画像を閲覧し、計測の始点及び終点を確定する操作を行う。計測の始点及び終点が確定されると、表示装置100は、始点から終点までの距離の計測を行って、計測を終了する。
上述してきたように、第1の実施形態に係る表示装置100において、特定機能121は、医用画像から対象(計測対象)を特定する。そして、決定機能123は、特定機能121によって特定された対象の医用画像における位置に基づいて、医用画像の閲覧を補助する補助画像を表示する表示位置を決定する。そして、表示制御機能125は、決定機能123によって決定された表示位置に、補助画像を表示する。これによれば、表示装置100は、補助画像を適切な位置に表示することが可能となる。例えば、表示装置100は、計測対象の医用画像における位置に重ならないように、補助画像の表示位置を決定する。これにより、表示装置100は、計測対象(血管)の位置に応じて、補助画像を適切な位置に表示することが可能となる。
また、例えば、表示装置100は、タッチ位置を含む医用画像の領域に基づいて、補助画像を生成する。これにより、生成機能124は、タッチ位置を含むように、補助画像を生成することが可能となる。
(第1の実施形態の変形例1)
なお、上述した決定機能123による表示位置決定処理は一例に過ぎない。例えば、決定機能123は、計測対象の長軸(慣性主軸)を用いて表示位置決定処理を実行してもよい。
以下、図12及び図13A〜図13Cを用いて、第1の実施形態の変形例1について説明する。図12は、第1の実施形態の変形例1に係る表示位置決定処理の処理手順を示すフローチャートである。図13A〜図13Cは、第1の実施形態の変形例1に係る決定機能123の処理を説明するための図である。なお、図12に示す処理手順は、例えば、図3のステップS105の処理(表示位置決定処理)として実行される処理である。また、図12の説明では、図13A〜図13Cを適宜参照しつつ説明する。
図12に示すように、ステップS401において、決定機能123は、計測対象の重心を通る長軸(慣性主軸)を算出する。例えば、図13Aに示すように、決定機能123は、特定機能121によって特定された計測対象(血管)の位置を用いて、計測対象の各画素の重心を算出する。そして、決定機能123は、算出した重心を通る長軸の式(例えば、y=ax+b)を算出する。
ステップS402において、決定機能123は、長軸の傾きに基づいて、補助画像の表示位置を決定する。例えば、決定機能123は、算出した長軸の傾きaを用いて、長軸の角度θ(θ=tan−1a)を算出する。そして、決定機能123は、算出した角度θに応じて、補助画像の表示位置を決定する。
例えば、決定機能123は、−22.5°≦θ≦22.5°の場合には、医用画像の上端又は下端に補助画像を重畳表示することを決定する。そして、決定機能123は、医用画像の上端又は下端のうち、長軸により分割される面積が大きい方に、補助画像を重畳表示することを決定する。
また、例えば、決定機能123は、22.5°<θ≦67.5°の場合には、医用画像の右上端に補助画像を重畳表示することを決定する。
また、例えば、決定機能123は、−67.5°≦θ≦−22.5°の場合には、医用画像の左上端に補助画像を重畳表示することを決定する。
例えば、決定機能123は、67.5°≦θ≦90°若しくは−90°≦θ<−67.5°の場合には、医用画像の左端又は右端に補助画像を重畳表示することを決定する。そして、決定機能123は、図13Cに示すように、医用画像の左端又は右端のうち、長軸により分割される面積が大きい方に、補助画像を重畳表示することを決定する。図13Cの例では、領域A(左端)に補助画像を重畳表示することを決定する。
このように、決定機能123は、計測対象の長軸(慣性主軸)を用いて表示位置決定処理を実行してもよい。なお、補助画像の大きさは、例えば、表示位置に応じて予め設定されていてもよいし、例えば、長軸により分割される領域の面積に応じて設定されてもよい。例えば、図13Cの例では、領域Aの半分の面積が補助画像の大きさとして設定されてもよい。
(第1の実施形態の変形例2)
また、計測対象(血管)が屈曲していたり、瘤であったりする場合には、補助画像を医用画像の端辺を含む矩形形状で表示すると計測対象と重なってしまい、計測対象が隠蔽されてしまう可能性がある。そこで、表示装置100は、補助画像を矩形形状で表示するか、吹き出し形状で表示するかを切り替えてもよい。
以下、図14、図15A〜図15C、及び図16A〜図16Fを用いて、第1の実施形態の変形例2について説明する。図14は、第1の実施形態の変形例2に係る表示位置決定処理の処理手順を示すフローチャートである。図15A〜図15C及び図16A〜図16Fは、第1の実施形態の変形例2に係る決定機能123の処理を説明するための図である。なお、図14に示す処理手順は、例えば、図3のステップS105の処理(表示位置決定処理)として実行される処理である。また、図14の説明では、図15A〜図15C及び図16A〜図16Fを適宜参照しつつ説明する。
ステップS501において、決定機能123は、吹き出し表示を行うか否かを判定する。ここで、吹き出し表示とは、補助画像を吹き出し形状で表示する表示態様である。例えば、決定機能123は、図15Aに示すように、医用画像50の計測対象の重心51を算出する。そして、重心51の座標が計測対象の座標と重ならない場合には、計測対象が屈曲している、若しくは瘤であると考えられるため、決定機能123は、吹き出し表示を行うと判定する。一方、重心51が計測対象と重なる場合には、決定機能123は、吹き出し表示を行わないと判定する。
また、例えば、決定機能123は、図15Bに示すように、医用画像50の計測対象の重心51を通る長軸52を算出する。そして、この長軸52のうち、計測対象と重ならない範囲53の長さが、計測対象と重なる範囲の長さよりも長い場合には、計測対象が屈曲している、若しくは瘤であると考えられるため、決定機能123は、吹き出し表示を行うと判定する。一方、計測対象と重ならない範囲53の長さが、計測対象と重なる範囲の長さよりも短い場合には、決定機能123は、吹き出し表示を行わないと判定する。
このように、決定機能123は、吹き出し表示を行うか否かを判定することで、例えば、図15Cに示すように、補助画像を矩形形状で表示するか(図15C左図の補助画像54)、吹き出し形状で表示するか(図15C右図の補助画像55)を決定する。なお、ステップS501が否定される場合の処理(ステップS503及びステップS504)は、図4に示したステップS201及びステップS202の処理と同様であるので、説明を省略する。すなわち、補助画像を矩形形状(医用画像の端辺を含む矩形形状)で表示する場合、決定機能123は、ステップS201及びステップS202の処理を実行する。また、図15A〜図15Cは、一例に過ぎず、他の方法により補助画像の表示態様が切り替えられてもよい。
ステップS501が肯定されると、ステップS502において、決定機能123は、所定の探索パターンに基づいて、補助画像の表示位置を決定する。これにより、例えば、決定機能123は、図16Aに示すように、タッチ位置57周辺の補助画像58の中心が、計測対象に重ならない位置59を探索する。
例えば、図16Bに示すように、決定機能123は、タッチ位置57を基点とし、左右に蛇行させながら上方向に位置を探索する(図16Bの1)。次に、決定機能123は、タッチ位置57を基点とし、上下に蛇行させながら左方向に位置を探索する(図16Bの2)。続いて、決定機能123は、タッチ位置57を基点とし、上下に蛇行させながら右方向に位置を探索する(図16Bの3)。そして、決定機能123は、タッチ位置57を基点とし、左右に蛇行させながら下方向に位置を探索する(図16Bの4)。この探索によって補助画像58が計測対象に重ならない位置を算出すると、算出した位置を中心とする表示位置に吹き出し形状の補助画像を表示することを決定する。
このように、決定機能123は、計測対象に重ならない位置に、吹き出し形状の補助画像を表示することを決定する。なお、この補助画像の大きさは、予め設定されていてもよいし、長軸により分割される領域の大きさに基づいて設定されてもよい。例えば、図16Cに示す例では、補助画像58の大きさは、領域Aの5分の1の大きさに設定される。
上述してきたように、表示装置100において、決定機能123は、タッチ操作が検出された位置に基づいて、対象の医用画像における位置に重ならない位置を、補助画像の表示位置として決定する。具体的には、決定機能123は、所定の探索パターンに基づいて、補助画像の表示位置を決定する。これによれば、表示装置100は、補助画像を計測対象に重ならない位置に確実に表示することが可能となる。
なお、上記の例は、一例に過ぎない。例えば、決定機能123は、図16D〜図16Fに示すように、他の探索パターンによって吹き出し形状の補助画像の表示位置を決定してもよい。具体的には、決定機能123は、例えば、タッチ位置57を基点とし、左右に蛇行させながら上方向に位置を探索し、次に、左右に蛇行させながら下方向に位置を探索する探索パターン(図16D)によって表示位置を決定してもよい。また、決定機能123は、タッチ位置57を基点とし、徐々に遠ざかる螺旋軌道に沿って位置を探索する探索パターン(図16E)によって表示位置を決定してもよい。また、決定機能123は、タッチ位置57に関係なく、例えば、タッチディスプレイ101の左上の位置を基点とし、左右に蛇行させながら下方向に位置を探索する探索パターン(図16F)によって表示位置を決定してもよい。すなわち、決定機能123は、タッチディスプレイ101に対して探索のパターンを設けてもよい。
(第1の実施形態の変形例3)
また、第1の実施形態では、所定倍率の拡大画像が補助画像として生成される場合を説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、生成機能124は、始点位置とタッチ位置との間の距離に応じた倍率で拡大画像を生成してもよい。
図17は、第1の実施形態の変形例3に係る表示装置100の処理手順を示すフローチャートである。なお、図17に示す処理手順は、例えば、図3のステップS106の処理(補助画像生成処理)として実行される処理である。
図17に示すように、補助画像生成処理が開始すると、ステップS601において、生成機能124は、始点が確定されているか否かを判定する。例えば、操作者は、計測の始点を確定する旨のボタンを押下することで、始点の位置を確定する。ここで、始点が確定されていない場合には、ステップS602の処理へ移行し、始点が確定されている場合には、ステップS603の処理へ移行する。
ステップS601が否定されると、ステップS602において、生成機能124は、タッチ位置を中心とする拡大画像を生成する。なお、この処理は、図5のステップS301と同様であるので、説明を省略する。
ステップS603において、生成機能124は、タッチ位置を示す画像を生成し、拡大画像に重畳させる。なお、この処理は、図5のステップS303と同様であるので、説明を省略する。
ステップS601が肯定されると、ステップS604において、生成機能124は、始点位置とタッチ位置との間の距離を測定する。例えば、生成機能124は、確定済みの始点位置と、現在のタッチ位置との間の距離を測定する。
ステップS605において、生成機能124は、距離に応じた倍率で拡大画像を生成する。例えば、始点位置とタッチ位置との間の距離が近い場合、つまり、所定値よりも小さい場合には、より高い精度が要求されると考えられるため、生成機能124は、拡大率を上げて拡大画像を生成する。一方、始点位置とタッチ位置との間の距離が遠い場合、つまり、所定値よりも大きい場合には、生成機能124は、拡大率を下げて(表示領域を広げて)拡大画像を生成する。
ステップS606において、生成機能124は、始点位置とタッチ位置とを示す画像を生成し、拡大画像に重畳させる。なお、この処理は、図5のステップS304と同様であるので、説明を省略する。
以上のように、表示装置100は、始点位置とタッチ位置との間の距離に応じた倍率で拡大画像を生成し、この拡大画像を用いて補助画像を生成する。これによれば、表示装置100は、始点位置とタッチ位置との間の距離に応じた適切な拡大倍率の補助画像を提供することが可能となる。なお、上記の説明は一例に過ぎない。例えば、生成機能124は、タッチ位置周りの画素値の分布の広がりが少ない領域では、何が表示されているのか把握しにくいため、拡大率を低くし、広域表示にしてもよい。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、一つの補助画像を表示する場合を説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、補助画像上の位置がタッチ操作により指定された場合には、補助画像の閲覧を補助する第2の補助画像を生成し、表示してもよい。
以下、図18及び図19を用いて、第2の実施形態に係る表示装置100について説明する。図18は、第2の実施形態に係る表示装置100の処理手順を示すフローチャートである。図19は、第2の実施形態に係る決定機能123の処理を説明するための図である。なお、図18の説明では、図19を適宜参照しつつ説明する。
図18のステップS701〜ステップS704の処理は、図3のステップS101〜ステップS104の処理と同様であるので、説明を省略する。また、図18のステップS706〜ステップS710の処理は、図3のステップS105〜ステップS109の処理と同様であるので、説明を省略する。すなわち、図18の処理手順は、図3の処理手順と比較して、ステップS705の処理と、ステップS711〜ステップS713の処理を実行する点が相違する。以下、この相違点を中心に説明する。
ステップS704が肯定されると、ステップS705において、決定機能123は、タッチ位置が補助画像の領域内か否かを判定する。例えば、図19の左図に示すように、決定機能123は、検出機能122によって検出されたタッチ位置の座標が、既に表示されている補助画像の領域内に含まれる場合には、ステップS711の処理に移行する。なお、タッチ位置の座標が、補助画像の領域外であれば、ステップS706の処理に移行する。
ステップS705が肯定されると、ステップS711において、決定機能123は、第2の補助画像の表示位置決定処理を実行する。例えば、決定機能123は、タッチ位置を起点とした所定の探索パターンに基づいて(図16B等参照)、計測対象及び表示済みの補助画像と重ならない位置を探索する。この探索によって第2の補助画像が計測対象及び補助画像に重ならない位置を算出すると、算出した位置を中心とする表示位置に吹き出し形状の第2の補助画像を表示することを決定する。
このように、決定機能123は、計測対象及び表示済みの補助画像と重ならない位置に、第2の補助画像の表示位置を決定する。なお、決定機能123が第2の補助画像の表示位置を決定する処理は、上記の例に限定されるものではない。例えば、表示済みの補助画像と重ならない位置を探索する点を除き、第1の実施形態において説明した処理が適宜適用されてもよい。
ステップS712において、生成機能124は、第2の補助画像の補助画像生成処理を実行する。例えば、生成機能124は、タッチ位置を含む表示済みの補助画像の領域に基づいて、第2の補助画像を生成する。すなわち、生成機能124は、タッチ位置を中心とする拡大画像を生成し、生成した拡大画像にタッチ位置や始点位置を示すポインタ等の画像を重畳させることで、第2の補助画像を生成する。なお、第2の補助画像を生成する処理は、第1の実施形態にて説明した補助画像を生成する処理と同様であるので、説明を省略する。
ステップS713において、表示制御機能125は、決定された表示位置に、第2の補助画像を表示させる。これにより、例えば、図19の右図に示すように、第2の補助画像が医用画像上に表示される。
このように、第2の実施形態に係る表示装置100は、補助画像上の位置がタッチ操作により指定された場合には、補助画像の閲覧を補助する第2の補助画像を生成し、表示することが可能となる。
(第3の実施形態)
第1及び第2の実施形態では、タッチ操作に応じて補助画像、若しくは第2の補助画像を表示する場合を説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、表示装置100は、検査ごとの検査情報が取得可能な場合には、この検査情報を用いて補助画像を調整してもよい。
図20は、第3の実施形態に係る表示装置100を含む医用画像処理システムの構成例を示すブロック図である。第3の実施形態に係る医用画像処理システムは、図1に例示した医用画像処理システムと同様の構成を備え、記憶回路210が検査情報212を記憶する点と、生成機能124の処理の一部が相違する。そこで、第3の実施形態では、第1の実施形態と相違する点を中心に説明することとし、第1の実施形態において説明した構成と同様の機能を有する点については、図1と同一の符号を付し、説明を省略する。
検査情報212は、医用画像が撮影された検査に関する各種の情報を含む。例えば、検査情報212は、検査の進捗、検査部位(撮影部位)、プログラム、検査プロトコル等の情報を含む。なお、検査情報212は、操作者又は検査の予約を行った医師により登録される情報である。
図21及び図22A〜図22Dを用いて、第3の実施形態に係る表示装置100について説明する。図21は、第3の実施形態に係る表示装置100の処理手順を示すフローチャートである。図22A〜図22Dは、第3の実施形態に係る生成機能124の処理を説明するための図である。なお、図21に示す処理手順は、例えば、図3のステップS106の処理(補助画像生成処理)として実行される処理である。また、図21の説明では、図22A〜図22Dを適宜参照しつつ説明する。
図21のステップS801〜ステップS803及びステップS805の処理は、図5のステップS301〜ステップS304の処理と同様であるので、説明を省略する。すなわち、図21の処理手順は、図5の処理手順と比較して、ステップS804の処理を実行する点が相違する。以下、この相違点を中心に説明する。
ステップS804において、生成機能124は、検査情報212に基づいて、補助画像を調整する。ここで、図22A及び図22Bに示すように、生成機能124が医用画像60の補助画像61を生成した場合を説明する。なお、ポインタ62は、医用画像60におけるタッチ位置を示す。
例えば、図22Cに示すように、生成機能124は、補助画像61内の範囲が明瞭に描出されるように、エッジ強調、WW(window width)/WL(window level)、色調等の画像調整を行う。例えば、生成機能124は、記憶回路210に記憶された検査情報212を参照し、撮影部位の情報を取得する。そして、取得した撮影部位が暗くなりやすい部位(輝度が低下しやすい部位)であれば、生成機能124は、補助画像61の輝度値を上げることで、調整後の補助画像63を生成する。
また、例えば、図22Dに示すように、生成機能124は、検査情報に応じて拡大する画像調整を行う。例えば、生成機能124は、検査プロトコル及び検査部位の組み合わせに応じて、適切な拡大率を記憶している。具体的には、生成機能124は、検査プロトコル「ニューロ」及び検査部位「頸動脈」であれば拡大率「4倍」、検査プロトコル「ニューロ」及び検査部位「脳血管」であれば拡大率「8倍」等の情報を記憶している。そして、記憶回路210に記憶された検査情報212を参照し、例えば、検査プロトコル「ニューロ」及び検査部位「脳血管」が取得されると、生成機能124は、補助画像61を更に拡大し、拡大率「8倍」の補助画像64を生成する。
このように、第3の実施形態に係る表示装置100は、検査ごとの検査情報が取得可能な場合には、この検査情報を用いて補助画像を調整することができる。これによれば、例えば、表示装置100は、検査のシーン(計測、観察、位置合わせ等)に適した画像調整を施した補助画像を表示することが可能となる。
なお、第3の実施形態では、生成機能124が検査情報212に応じて補助画像を調整する場合を説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、生成機能124は、生成された補助画像の特性(距離計測値や画素値の分布等)に応じて適切な値に設定してもよい。例えば、生成機能124は、補助画像のコントラストが所定の基準を満たしていない場合には、所定の基準を満たすように補助画像のコントラストを上げる調整を行ってもよい。
(その他の実施形態)
上述した実施形態以外にも、種々の異なる形態にて実施されてもよい。
(医用画像診断装置への適用)
例えば、上記の実施形態では、実施形態に係る医用画像処理装置が表示装置100に適用される場合を説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、医用画像処理装置は、超音波診断装置、X線CT装置、及び磁気共鳴イメージング装置等の医用画像診断装置に適用されてもよい。
(超音波診断装置への適用)
図23は、その他の実施形態に係る超音波診断装置300の構成例を示すブロック図である。図23に示すように、超音波診断装置300は、タッチディスプレイ301と、記憶回路310と、処理回路320とを備える。ここで、超音波診断装置300は、表示装置100の構成と基本的に同様であり、記憶回路310が画像情報311を記憶する点が相違する。なお、画像情報311は、超音波診断装置300によって生成された医用画像である点を除き、画像情報211と基本的に同様であるので、説明を省略する。
言い換えると、超音波診断装置300においては、タッチディスプレイ301と、上述した各処理機能と、画像情報311とが同一装置内に備えられる点が、図1の構成と相違する。なお、処理回路320が実行する特定機能321、検出機能322、決定機能323、生成機能324、及び表示制御機能325は、特定機能121、検出機能122、決定機能123、生成機能124、及び表示制御機能125とそれぞれ同様であるので、説明を省略する。
すなわち、超音波診断装置300において、特定機能321は、医用画像から計測対象を特定する。検出機能322は、タッチ操作を検出する。決定機能323は、表示位置決定処理を実行する。生成機能324は、補助画像生成処理を実行する。そして、表示制御機能325は、決定された表示位置に補助画像を表示する。これによれば、超音波診断装置300は、補助画像を適した位置に表示することを可能にする。
なお、図23の構成は一例に過ぎない。例えば、特定機能321は、計測対象を特定する際に、画素値の情報のみならず、血流速度(カラードプラ法)や組織の硬さ(エラストグラフィ)の情報を用いて算出してもよい。例えば、血流速度の情報が存在する領域には血管が存在すると考えられるため、特定機能321は、この領域を計測対象として特定してもよい。また、所定値よりも硬い領域には腫瘍が存在すると考えられるため、特定機能321は、この領域を計測対象として特定してもよい。
また、例えば、決定機能323は、医用画像に走査領域以外の領域が含まれる場合には、この領域に優先的に補助画像を表示することとしてもよい。図24は、その他の実施形態に係る超音波診断装置300の処理を説明するための図である。例えば、図24に示すように、医用画像として超音波画像70が生成される場合には、右上及び左上の領域は走査領域の範囲外であるため、画像が表示されない。このため、決定機能323は、タッチ位置71の周辺の補助画像72が生成される場合、右上又は左上の領域を補助画像72の表示位置として決定する。なお、補助画像72には、タッチ位置71の位置を示すポインタ73が表示される。
(X線CT装置への適用)
図25〜図27は、その他の実施形態に係るX線CT装置への適用について説明するための図である。なお、ここでは、検査室においてCT透視を用いた穿刺が行われる場合を説明する。
例えば、図25に示すように、実施形態に係る医用画像処理装置がX線CT装置に適用される場合には、架台装置の操作パネル80、又は操作卓81に表示装置100の構成が設置される。そして、X線CT装置は、特定機能121、検出機能122、決定機能123、生成機能124、及び表示制御機能125を実行することで、補助画像を適した位置に表示することを可能にする。
また、例えば、図26に示すように、穿刺が行われる場合には、計測対象として穿刺針が特定されてもよい。この場合、特定機能121は、例えば、穿刺針の輝度値や形状を記憶しており、記憶した輝度値や形状と照合することで、医用画像から穿刺針82を特定する。そして、X線CT装置は、操作パネル80や操作卓81に対するタッチ操作を検出し、タッチ位置周辺の補助画像を生成して適切な位置に表示する。
また、例えば、図27に示すように、複数の断面画像が表示される場合には、決定機能123は、タッチ操作が検出された断面画像とは異なる断面画像の領域を補助画像の表示位置として決定してもよい。例えば、図27の領域83にはアキシャル断面の画像が表示され、領域84にはサジタル断面の画像が表示されている。ここで、領域83内の位置に対するタッチ操作が検出されると、決定機能123は、領域84の位置を補助画像の表示位置として決定する。この結果、X線CT装置は、アキシャル断面の画像の閲覧を補助する補助画像を領域84に表示する。
(画像撮影時のCアームのパラメータの利用)
また、例えば、画像撮影時のCアームのパラメータが取得可能な場合には、表示装置100は、このパラメータを利用して、補助画像の表示位置を決定してもよい。
図28は、その他の実施形態に係る画像情報211に記憶される情報の一例を示す図である。図28に示すように、画像情報211は、図6に示した情報に加えて、LAO/RAO値、CRA/CAU値、及びSID値を含む。ここで、LAO/RAO値は、被検体に対する撮影方向を表すパラメータであり、Cアームの左右方向の角度に対応する。また、CRA/CAU値は、被検体に対する撮影方向を表すパラメータであり、Cアームの上下方向の角度に対応する。また、SID値は、X線を検出するX線検出器の遠近方向の距離を表すパラメータである。
例えば、表示装置100において、LAO/RAO値、CRA/CAU値、及びSID値が画像情報211から取得可能な場合には、決定機能123は、LAO/RAO値、CRA/CAU値、及びSID値の組み合わせから撮像部位を推定する。ここで、例えば、撮影部位として「頸動脈」が推定される場合には、医用画像における頸動脈の位置は縦方向である場合が多いため、補助画像の表示位置を左右端のいずれかにすることを決定する。また、例えば、撮影部位として「脳」が推定される場合には、血管が様々な方向に複雑に描出される場合が多いため、吹き出し表示を行うことを決定する。
このように、表示装置100は、画像撮影時のCアームのパラメータを利用して、補助画像の表示位置を決定することができる。
なお、上記の実施形態では、タッチ操作により座標が指定される場合を説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、マウスや視線入力等によって医用画像上の座標を指定可能な場合には、これらの手段によって指定された座標を用いて補助画像を生成し、表示してもよい。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。更に、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部又は任意の一部が、CPU及び当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、或いは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
また、上記の実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行なわれるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行なうこともでき、或いは、手動的に行なわれるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行なうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、上記の実施形態及び変形例で説明した医用画像処理方法は、予め用意された医用画像処理プログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することによって実現することができる。この医用画像処理プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することができる。また、この医用画像処理プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、補助画像を適した位置に表示することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100 表示装置
120 処理回路
121 特定機能
123 決定機能
125 表示制御機能

Claims (9)

  1. 医用画像を記憶する記憶部と、
    前記医用画像を表示する表示部と、
    前記医用画像を前記表示部に表示するための制御を行う表示制御部と、
    操作者により指定された前記表示部上の位置を特定する位置特定部と、
    前記位置特定部により特定された位置に基づく、前記医用画像の画像解析の結果に基づいて、前記医用画像の閲覧を補助する補助画像を表示する表示位置を決定する決定部と、
    を備え、
    前記表示制御部は、決定部によって決定された表示位置に、前記補助画像を表示する、
    医用画像処理装置。
  2. 前記医用画像から対象を特定する対象特定部を更に備え、
    前記決定部は、前記画像解析として、前記対象特定部によって特定された対象の前記医用画像における位置の解析を行い、当該解析結果に基づいて、前記補助画像の前記表示位置を決定する、
    請求項1に記載の医用画像処理装置。
  3. 前記表示部は、タッチディスプレイであり、
    前記位置特定部は、前記医用画像を表示している前記タッチディスプレイに対する前記操作者からのタッチ操作の位置を検出し、
    前記決定部は、前記タッチ操作の位置に基づいて、前記対象の前記医用画像における位置に重ならない位置を、前記表示位置として決定する、
    請求項2に記載の医用画像処理装置。
  4. 前記決定部は、前記対象の重心を通る長軸を算出し、算出した長軸を用いて、前記表示位置を決定する、
    請求項2又は3に記載の医用画像処理装置。
  5. 前記決定部は、前記長軸によって前記医用画像が分割される2つの領域のうち、面積が大きい方の領域に、前記表示位置を決定する、
    請求項4に記載の医用画像処理装置。
  6. 前記補助画像を、前記タッチ操作が検出された位置を含む前記医用画像の領域に基づいて生成する生成部を更に備える、
    請求項3〜5いずれか一つに記載の医用画像処理装置。
  7. 前記生成部は、更に、検査の進捗、検査部位、プログラム、及び検査プロトコルの情報のうち少なくとも一つを含む検査情報を用いて、前記補助画像のエッジ強調、WW(window width)/WL(window level)、色調のうち少なくとも一つのパラメータを調整する、
    請求項6に記載の医用画像処理装置。
  8. 前記位置特定部は、前記補助画像に対する操作者からのタッチ操作を検出し、
    前記決定部は、計測対象の形状及び前記補助画像の位置に基づいて、前記補助画像の閲覧を補助する第2補助画像を表示する第2表示位置を決定し、
    前記生成部は、前記タッチ操作の位置を含む前記第2補助画像を生成し、
    前記表示制御部は、前記第2表示位置に、前記第2補助画像を表示する、
    請求項6又は7に記載の医用画像処理装置。
  9. 医用画像を記憶する記憶部に記憶された前記医用画像を所定の表示部に表示するための制御を行い、
    操作者により指定された前記表示部上の位置を特定し、
    特定された位置に基づく、前記医用画像の画像解析結果に基づいて、前記医用画像の閲覧を補助する補助画像を表示する表示位置を決定し、
    決定された表示位置に、前記補助画像を表示する、
    各処理をコンピュータに実行させる、医用画像処理プログラム。
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