JP2017086304A - 展示装置、及び、展示方法 - Google Patents

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【課題】展示物の保管環境の改善を図る。【解決手段】空調設備で空調された空調空気が1日24時間のうちの所定時間帯に供給され、所定時間帯以外では供給されない施設の内部に設けられ、展示物を展示する展示装置であって、展示物を収容する収容部と、空調空気を取り入れ可能であり、空調空気の温度を蓄熱する蓄熱部と、収容部と蓄熱部を区画するとともに、蓄熱部の温度を収容部に伝達する熱伝達部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、展示装置、及び、展示方法に関する。
美術館や博物館などの施設では、施設の内部(例えば展示室)に展示装置(例えば展示ケース)を設け、展示物を展示装置に収容した状態で展示している。
また、通常、このような施設には、空調設備が設けられており、展示室には空調設備で空調された空気(空調空気)が供給されている(例えば、特許文献1参照)。これにより、展示室の温度や湿度が調整されている。
特開2003−294274号公報
しかしながら、近年、節電などのため1日(24時間)のうちの所定時間帯に空調設備を稼働し、それ以外の時間帯には空調設備の稼働を止めるようにする場合がある。この場合、空調設備の稼働を止めている間、空調空気が供給されなくなるので、展示物の保管環境が悪化するおそれがあった。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、展示物の保管環境の改善を図ることにある。
かかる目的を達成するため、本発明の展示装置は、空調設備で空調された空調空気が1日24時間のうちの所定時間帯に供給され、前記所定時間帯以外では供給されない施設の内部に設けられ、展示物を展示する展示装置であって、前記展示物を収容する収容部と、前記空調空気を取り入れ可能であり、前記空調空気の温度を蓄熱する蓄熱部と、前記収容部と前記蓄熱部を区画するとともに、前記蓄熱部の温度を前記収容部に伝達する熱伝達部と、を備えることを特徴とする。
このような展示装置によれば、展示物の保管環境の改善を図ることができる。
かかる展示装置であって、前記蓄熱部は、前記熱伝達部に取り付け可能の潜熱蓄熱材を備えることが望ましい。
このような展示装置によれば、収容部の温度をより確実に調整することができる。
かかる展示装置であって、前記蓄熱部として前記収容部の上部に設けられた上部蓄熱部を備えていてもよい。
かかる展示装置であって、上部蓄熱部に取り入れられる前記空調空気は、冷気であることが望ましい。
このような展示装置によれば、収容部の温度の上昇を効率的に抑制することができる。
かかる展示装置であって、前記蓄熱部として前記収容部の下部に設けられた下部蓄熱部を備えていてもよい。
かかる展示装置であって、前記下部蓄熱部に取り入れられる前記空調空気は、暖気であることが望ましい。
このような展示装置によれば、収容部の温度の低下を効率的に抑制することができる。
かかる展示装置であって、鑑賞面ではない面に断熱材を設けることが望ましい。
このような展示装置によれば、断熱性能を高めることができる。
かかる展示装置であって、前記断熱材が設けられた面は、前記施設の外壁と対向していてもよい。
このような展示装置によれば、施設の外部の温度変化の影響を受けにくくすることができる。
かかる展示装置であって、前記断熱材が設けられていない面に、前記空調空気の取込口と排出口が設けられていることが望ましい。
このような展示装置によれば、断熱性能の低下を抑制することができる。
また、かかる目的を達成するため、本発明の展示方法は、上記に記載の展示装置に、前記展示物を収容して展示することを特徴とする。
本発明によれば、展示物の保管環境の改善を図ることができる。
本実施形態の展示ケース10の配置を説明するための概略平面図である。 本実施形態の展示ケース10の斜視図である。 図3Aは、断熱壁部11の構成の一例を示す図である。図3Bは、断熱壁部11の構成の別の例を示す図である。 展示ケース10の変形例を示す平面図である。 展示ケース10の別の変形例を示す平面図である。
===実施形態===
<<展示ケースの構成について>>
図1は、本実施形態の展示ケース10の配置を説明するための概略平面図であり、図2は本実施形態の展示ケース10の斜視図である。
以下では、図に示すように各方向を設定する。すなわち、水平面における直交する2方向を前後方向及び左右方向とする。このうち、展示ケース10の正面と背面を結ぶ方向を前後方向とし、展示ケース10の背面から見て正面側を「前」、その逆側を「後」とする。また、左右方向において、後側から前側を見たときの右側を「右」、左側を「左」とする。また、前後方向及び左右方向と直交する方向を上下方向(鉛直方向)とし、天井側を「上」、その逆側(床側)を「下」とする。
図1に示す外壁1は、美術館や博物館などの施設における壁であり、室内と室外との境にある壁である。つまり、外壁1の前側は室内(施設の内部:ここでは展示室)であり、外壁1の後側は室外(施設の外部)である。
本実施形態の展示ケース10(展示装置に相当)は、外壁1の手前(展示室内)に設けられている。展示ケース10は、上記施設において、美術品や印刷物などの展示物を鑑賞可能に展示するためのケースである。また、上記施設には、不図示の空調設備が完備されている。
本実施形態において空調設備は、1日24時間のうちの所定時間帯(例えば、施設の開館時間)に稼働している。これにより、空調設備で空調された空気(以下、空調空気という)が展示室に供給され、温度が適切になるように調整されている。一方、それ以外の時間帯では、節電などのため空調設備の稼働を停止させている。しかし、このように空調設備の稼働を停止すると、展示室に空調空気が供給されなくなり、展示品の保管環境が悪化するおそれがある。そこで、本実施形態の展示ケース10では、後述するように、展示物の保管環境の改善を図っている。
図2に示すように、展示ケース10は、断熱壁部11、収容部12、上部蓄熱部13、上部熱伝達部14、載置板15、通気用隙間16、調湿剤ケース17、下部熱伝達部18、及び、下部蓄熱部19を備えている。
断熱壁部11は、展示ケース10のうち外壁1と対向する面(本実施形態では展示ケース10の後面)に設けられた板状の壁部材である。断熱壁部11は、断熱性能を有しており、外部環境(温度変化など)による影響を外壁1から受けにくい部材である。なお、展示ケース10の前面、右側面、左側面は、透明な素材(例えばガラス)で形成されている。これにより、前面、右側面、左側面が鑑賞面となり、展示物が鑑賞可能になっている。
図3Aは、断熱壁部11の構成の一例を示す図である。断熱壁部11は外側(外壁1側)から順に、LGS2、断熱材3、プラスターボード4、防湿シート5、合板6、接着剤7、クロス8を積層して構成されている。
LGS2は、軽量鉄骨(鋼製)の下地材である。断熱材3は、断熱性能を有する部材である。断熱材3の詳細については後述する。ブラスターボード(石膏ボードともいう)4は、石膏を材料にした板状のパネルである。防湿シート5は、湿気や水蒸気の透過を防いで結露を防止するシートであり、ポリエチレンなどが用いられる。合板6は、薄く切った単板を重ねて熱圧接着した木質ボードである。クロス8は、内装仕上げ材であり、接着剤7によって合板6の表面に貼りつけられている。
このように、断熱材3が設けられているため、断熱壁部11は、外壁1から外部環境による影響を受けにくい。なお、本実施形態では、断熱材3として、真空断熱材を用いている。真空断熱材とは、多孔質構造の芯材を外被材で被覆した後、外被材内部を減圧して密封封止した断熱材である。真空断熱材は、熱伝導が限りなくゼロに近く、断熱性能が高い。また、真空断熱材は、他の断熱材と比べて、薄くて軽量化が可能である。よって、断熱材3として真空断熱材を用いることで断熱性能を高めることができるとともに、断熱壁部11の厚さを薄くでき、収容部12の空間を広くすることができる。また、展示ケース10の軽量化を図ることができる。
図3Bは、断熱壁部11の構成の別の例を示す図である。図3Aと同一構成の部分には同一符号を付している。この例では、断熱材3は、プラスターボード4と防湿シート5の間に設けられている。この場合においても、外部環境(温度変化など)の影響を受けにくくすることができる。なお、断熱壁部11は、図3A、図3Bには限られず、他の構成であってもよい。但し、本実施形態のように防湿シート5を設ける場合、断熱材3は、防湿シート5よりも外側に配置することが望ましい。
収容部12は、展示物を収容する部位である。収容部12には、展示物を収容するための空間が形成されている。そして、その空間の下部(すなわち収容部12の下部)を形成する載置板15に展示物が載置される。
上部蓄熱部13は、収容部12の上部に設けられている。上部蓄熱部13は、冷房時に空調空気(冷気)を取り入れて蓄熱する部位である。上部蓄熱部13には、取込口131、排出口132、及び、潜熱蓄熱材133が設けられている。
取込口131は、上部蓄熱部13に空気を取り込む部位である。本実施形態では、取込口131は、上部蓄熱部13の左側面に設けられている。取込口131には空気を取り込むためのファン131aが設けられており、当該ファン131aは、冷房時に駆動するように制御されている。そして、取込口131は、冷房時にファン131aが駆動することにより上部蓄熱部13に空調空気(冷気)を取り込む。
排出口132は、上部蓄熱部13に取り込まれた空気を排出する部位である。本実施形態では、排出口132は、上部蓄熱部13の右側面に設けられている。
潜熱蓄熱材(相変化蓄熱材ともいう)133は、上部蓄熱部13内において、上部熱伝達部14に取り付け可能に設けられている。この潜熱蓄熱材133は、上部蓄熱部13に取り込まれた空気の温度を蓄熱する蓄熱材であり、物質が固相と液相との間で相変化する際の潜熱を利用した蓄熱材である。すなわち、固相の潜熱蓄熱材133の温度が上昇して融点に達すると、潜熱蓄熱材133は融解して融解熱を外部から吸収する。一方、液相の潜熱蓄熱材133の温度が低下して凝固点に達すると、潜熱蓄熱材133は凝固して凝固熱を外部に放出する。なお、一般に、融点と凝固点は同じであり、以下では、この点(温度)のことを相変化点ともいう。潜熱蓄熱材133は冷房用であり、本実施形態では相変化点が28℃に設定されている。
上部熱伝達部14は、熱伝導率の高い部材であり、収容部12と上部蓄熱部13との間に設けられている。そして、上部熱伝達部14は、収容部12と上部蓄熱部13を区画するとともに、上部蓄熱部13の温度を収容部12に伝達する。
通気用隙間16は、載置板15の後側に設けられた隙間であり、収容部12と調湿剤ケース17とを連通している。これにより収容部12と調湿剤ケース17とが通気可能となっている。
調湿剤ケース17は、調湿剤20を配置する部位であり、載置板15と下部熱伝達部18との間に設けられている。なお、調湿剤20は、最適な湿気を確保するためのものであり、例えば、シリカゲル(二酸化ケイ素)などが用いられる。図2において、調湿剤ケース17には調湿剤20が2つ配置されているが、調湿剤20は1つでもよいし、3つ以上であってもよい。また、例えば、展示物が湿気に影響を受けないものである場合、調湿剤20及び調湿剤ケース17は無くてもよい。
下部熱伝達部18は、熱伝導率の高い部材であり、収容部12と下部蓄熱部19との間(より具体的には、調湿剤ケース17と下部蓄熱部19との間)に設けられている。そして、上部熱伝達部14は、収容部12と下部蓄熱部19を区画するとともに、調湿剤ケース17及び通気用隙間16を介して、下部蓄熱部19の温度を収容部12に伝達する。
下部蓄熱部19は、収容部12の下部(より具体的には下部熱伝達部18の下部)に設けられている。下部蓄熱部19は、暖房時に空調空気(暖気)を取り入れて蓄熱する部位である。下部蓄熱部19には、取込口191、排出口192、及び、潜熱蓄熱材193が設けられている。
取込口191は、下部蓄熱部19に空気を取り込む部位である。本実施形態では、取込口191は、下部蓄熱部19の左側面に設けられている。取込口191には空気を取り込むためのファン191aが設けられており、当該ファン191aは、暖房時に駆動するように制御されている。そして、取込口191は、暖房時にファン191aが駆動することにより下部蓄熱部19に空調空気(暖気)を取り込む。
排出口192は、下部蓄熱部19に取り込まれた空気を排出する部位である。本実施形態では、排出口192は、下部蓄熱部19の右側面に設けられている。
潜熱蓄熱材193は、下部蓄熱部19内において下部熱伝達部18に取り付け可能に設けられている。この潜熱蓄熱材193は、潜熱蓄熱材133と同様に、下部蓄熱部19に取り込まれた空気の温度を蓄熱する部材である。但し、潜熱蓄熱材193は暖房用であり、本実施形態では相変化点が20℃に設定されている。
<<展示方法について>>
まず、図1のように施設の内部(ここでは展示室)に展示ケース10を配置し、展示ケース10の収容部12に展示物を収容する。収容部12では、調湿剤20によって最適な湿度が確保されている。また、夏期や冬期では、施設が開館している時間帯(1日24時間のうちの所定時間帯)に空調設備を稼働させ、展示室に空調空気を供給する。これにより、展示室の温度が適温に調整される。一方、それ以外の時間帯では、空調設備の稼働を停止させる。展示室には空調空気が供給されなくなるが、本実施形態の展示ケース10では、後述するように展示物の保管環境の改善を図ることができる。
<冷房時>
夏期などにおいて冷房を使用する際、空調設備(冷房)の稼働と連動して取込口131のファン131aが駆動する。これにより、取込口131から上部蓄熱部13に空調空気(冷気)が取り込まれる。この冷気によって、上部蓄熱部13の温度が潜熱蓄熱材133の相変化点(本実施形態では28℃)よりも低くなり、潜熱蓄熱材133は固相になる。
空調設備の稼働を止めると、空調空気(冷気)が供給されなくなるため、室内の温度は上昇する。温度が潜熱蓄熱材133の相変化点(28℃)に達すると、潜熱蓄熱材133は次第に固相から液相になる。そして、潜熱蓄熱材133は、固相から液相に相変化している間に、融解熱を周囲から吸収する(換言すると、冷熱を放出する)。この冷熱(温度)は、上部熱伝達部14を介して収容部12に伝達される。また、展示装置10には、外壁1と対向する面に断熱壁部11が設けられているので、施設の外部の温度変化の影響を受けにくい。これにより、収容部12の温度の上昇を抑制することができ、展示物の保管環境の改善を図ることができる。
<暖房時>
冬期などにおいて暖房を使用する際、空調設備(暖房)の稼働と連動して取込口191のファン191aが駆動する。これにより、下部蓄熱部19から下部蓄熱部19に空調空気(暖気)が取り込まれる。この暖気によって、下部蓄熱部19の温度が潜熱蓄熱材193の相変化点(本実施形態では20℃)よりも高くなり、潜熱蓄熱材193は液相になる。
空調設備の稼働を止めると、空調空気(暖気)が供給されなくなるため、室内の温度は低下する。温度が潜熱蓄熱材193の相変化点(20℃)に達すると、潜熱蓄熱材193は次第に液相から固相になる。そして、潜熱蓄熱材193は、液相から固相に相変化している間に、凝固熱を周囲に放出する。この凝固熱(温度)は、下部熱伝達部18及び調湿剤ケース17を介して収容部12に伝達される。また、展示装置10には、外壁1と対向する面に断熱壁部11が設けられているので、施設の外部の温度変化の影響を受けにくい。これにより、収容部12の温度の低下を抑制することができ、展示物の保存環境の悪化を抑制できる。
なお、本実施形態では、上部蓄熱部13に潜熱蓄熱材133を設け、下部蓄熱部19に潜熱蓄熱材193を設けていたが、潜熱蓄熱材133及び潜熱蓄熱材193は無くてもよい。この場合においても、上部蓄熱部13及び下部蓄熱部19の内部空間に、空調設備の稼働時の空調空気を収容して蓄熱することで、空調設備が停止したときにその熱(温度)を収容部12に伝達させることができる。また、潜熱蓄熱材133を上部蓄熱部13から取り外し、別の場所で相変化させた後、再度取り付けるようにしてもよい。同様に、潜熱蓄熱材193を下部蓄熱部19から取り外し、別の場所で相変化させた後、再度取り付けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、上部蓄熱部13を冷房用にし、下部蓄熱部19を暖房用にしていたが、逆でもよい。つまり、上部蓄熱部13を暖房用にし、下部蓄熱部19を冷房用にしてもよい。但し、暖気は上昇し、冷気は下降するため、本実施形態の方が熱(温度)の伝達効率がよい。つまり、収容部12の温度の上昇や低下を効率的に抑制することができる。
また、潜熱蓄熱材133と潜熱蓄熱材193の相変化点がほぼ同じになるように設定して、上部蓄熱部13と下部蓄熱部19を、共に冷房用、又は、共に暖房用としてもよい。
また、上部蓄熱部13及び下部蓄熱部19の何れか一方だけを設けるようにしてもよい。この場合、その蓄熱部を冷房用又は暖房用として用いてもよいし、冷房用と暖房用の両方に用いてもよい。
<<変形例>>
図4は、展示ケース10の変形例を示す平面図である。また、図5は、展示ケース10の別の変形例を示す平面図である。
図4では、展示ケース10の後側と右側に外壁1が位置している。この場合、展示ケース10のうち、外壁1と対向する面(すなわち、後面と右側面)に断熱壁部11を設けるようにすることが望ましい。これにより、施設の外部の温度変化の影響を受けにくくすることができる。また、断熱壁部11(断熱材3)を設けていない左側面と前面が鑑賞面となっており、ここでは、そのうちの一方(ここでは左側面)に取込口131(191)を設け、他方(前面)に排出口132(192)を設けている。
図5では、展示ケース10の後側と右側と左側に外壁1が位置している。この場合においても、展示ケース10のうち、外壁1と対向する面(すなわち、後面、右側面、左側面)に断熱壁部11を設けることが望ましい。これにより、施設の外部の温度変化の影響を受けにくくすることができる。また、この場合、前面のみが鑑賞面となっており、当該前面に取込口131(191)及び排出口132(192)を設けている。
これらの場合においても、収容部12の温度の上昇や低下を抑制することができ、展示物の保管環境の改善を図ることができる。なお、取込口と排出口の配置は上述したものには限られず、断熱壁部11以外の面に設けていればよい。例えば、図5において、取込口131と排出口132を、上部蓄熱部13の前面に上下に並ぶように設けてもよい。
このように断熱壁部11(真空断熱材)が設けられていない面に、空調空気の取込口131(191)と排出口132(192)を設けることで、断熱性能の低下を抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態の展示ケース10は、空調設備で空調された空調空気が1日24時間のうちの所定時間帯に供給され、それ以外の時間帯では供給されない施設の展示室に設けられ、展示物を展示する装置である。また、展示ケース10は、展示物を収容する収容部12と、冷気を取り入れ可能であり、冷気の温度を蓄熱する上部蓄熱部13と、収容部12と上部蓄熱部13とを区画するとともに、上部蓄熱部13の温度を収容部12に伝達する上部熱伝達部14を備えている。さらに、展示ケース10は、暖気を取り入れ可能であり、暖気の温度を蓄熱する下部蓄熱部19と、収容部12と下部蓄熱部19とを区画するとともに、下部蓄熱部19の温度を収容部12に伝達する下部熱伝達部18を備えている。これにより、空調空気が供給されない時間帯においても、上部蓄熱部13又は下部蓄熱部19に蓄熱された温度が収容部12に伝達されるので展示物の保管環境の改善を図ることができる。
===その他の実施形態===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
前述の実施形態では、展示ケース10(断熱壁部11)は外壁1から離れて設置されていたが、展示ケース10(断熱壁部11)が外壁1と接していてもよい。また、例えば、図1において展示ケース10の側面(左側面あるいは右側面)が、施設の内壁(屋内を間仕切る壁)と対向し、来館者が見ない面(鑑賞面ではない面)となっている場合、当該面に断熱材3(真空断熱材)を設けるようにしてもよい。また、展示ケース10の上面(天井側の面)や下面(床側の面)にも断熱材3(真空断熱材)を設けるようにしてもよい。こうすることにより、断熱性能をより高めることができる。
1 外壁
2 LGS(軽量鋼製下地材)
3 断熱材
4 プラスターボード
5 防湿シート
6 合板
7 接着剤
8 クロス
10 展示ケース(展示装置)
11 断熱壁部
12 収容部
13 上部蓄熱部
14 上部熱伝達部
15 載置板
16 通気用隙間
17 調湿剤ケース
18 下部熱伝達部
19 下部蓄熱部
20 調湿剤
131 取込口
131a ファン
132 排出口
133 潜熱蓄熱材
191 取込口
191a ファン
192 排出口
193 潜熱蓄熱材

Claims (10)

  1. 空調設備で空調された空調空気が1日24時間のうちの所定時間帯に供給され、前記所定時間帯以外では供給されない施設の内部に設けられ、展示物を展示する展示装置であって、
    前記展示物を収容する収容部と、
    前記空調空気を取り入れ可能であり、前記空調空気の温度を蓄熱する蓄熱部と、
    前記収容部と前記蓄熱部を区画するとともに、前記蓄熱部の温度を前記収容部に伝達する熱伝達部と、
    を備えることを特徴とする展示装置。
  2. 請求項1に記載の展示装置であって、
    前記蓄熱部は、前記熱伝達部に取り付け可能の潜熱蓄熱材を備える
    ことを特徴とする展示装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の展示装置であって、
    前記蓄熱部として前記収容部の上部に設けられた上部蓄熱部を備える
    ことを特徴とする展示装置。
  4. 請求項3に記載の展示装置であって、
    前記上部蓄熱部に取り入れられる前記空調空気は、冷気である
    ことを特徴とする展示装置。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の展示装置であって、
    前記蓄熱部として前記収容部の下部に設けられた下部蓄熱部を備える
    ことを特徴とする展示装置。
  6. 請求項5に記載の展示装置であって、
    前記下部蓄熱部に取り入れられる前記空調空気は、暖気である
    ことを特徴とする展示装置。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れかに記載の展示装置であって、
    鑑賞面ではない面に断熱材を設けた
    ことを特徴とする展示装置。
  8. 請求項7に記載の展示装置であって、
    前記断熱材が設けられた面は、前記施設の外壁と対向している
    ことを特徴とする展示装置。
  9. 請求項7又は請求項8に記載の展示装置であって、
    前記断熱材が設けられていない面に、前記空調空気の取込口と排出口が設けられている
    ことを特徴とする展示装置。
  10. 請求項1乃至請求項9に記載の展示装置に、前記展示物を収容して展示する展示方法。
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