JP2017084749A - アンバー色ｌｅｄを使用してなる屋外用照明器具 - Google Patents

Abstract

【課題】 海亀が産卵の目的で上陸する浜辺の近くの道路などに蛍光灯、水銀灯などの明かりがあると、海亀は光を認識して警戒心で上陸してこない。海亀があかりを認識しない赤色のネオンライトは照明としては人に違和感があり、低圧ナトリウムランプは生産中止の方向でランプ供給は期待できない。【解決手段】 アンバー色のＬＥＤを光源とする照明器具で海亀の上陸を妨げないように器具内部に海側と海側から見える明かりを遮る遮光板を設けた。【選択図】図３

Description

本発明は、海亀が海から上陸するのを考慮した照明器具に関するものである。

海亀が産卵の目的で上陸する浜辺の近くの道路などに蛍光灯、水銀灯などの明かりがあると、海亀は光を認識して警戒心で上陸してこない。

海亀が認識できない光の波長は５６０ｎｍより長いことが報告されている。この点を鑑みて、赤、オレンジ、アンバーの光が考えられ、赤色のネオンライト、オレンジ色の低圧ナトリウムランプがある。

赤色のネオンライトは照明としては人に違和感がある。低圧ナトリウムランプは生産中止の方向でありランプ供給は期待できない。

前記問題点を解決するため、本発明はアンバー色のＬＥＤを光源とする照明器具で海亀の上陸を妨げないように器具内部に海側と海側から見える明かりを遮る遮光板を設けた。

本発明は海亀の上陸対策として適当なランプがなかった状態でアンバー色のＬＥＤを屋外用照明器具の光源として使用することに着目したことは画期的なことである。海亀の産卵の減少を食い止め、一般の照明としても利用でき、省エネにもなる。

港湾内の街路灯として使用すれば、霧が発生した時にも透視性がよく虫も寄付き難いなどのメリットも引き出せる。トンネル照明、道路灯にも有効であることは明白であるが、国土交通省のＬＥＤ道路・トンネル照明導入ガイドライン案が改定されれば白色ＬＥＤからアンバー色ＬＥＤに変わるところも多くあると思う。

以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。

図１は、本発明の光源として使用されるアンバー色ＬＥＤの発光スペクトルで、その波長ピークは５６０ｎｍより長い。

図２は本発明のＬＥＤと遮光板を示す図で、１はアンバー色のＬＥＤ、２は遮光板である。遮光板２によって光が遮光板２の外側に漏れるのを防いでいる。図３は本発明の屋外用器具３に遮光板２を設置した事例である。図４は一般の屋外用照明器具６が道路５を照らしているが、この光は海亀４に認識され、警戒心が強くなり上陸する海亀が少なくなる。図５は本発明の遮光板２を設置した屋外用照明器具３を道路５の照明として使用しているが、遮光板２を設置することにより上陸する海亀４には光が見えないため上陸する海亀の数が少なくなることはない。

本発明のアンバー色ＬＥＤの発光スペクトル。 本発明の遮光板とＬＥＤの配置図。 本発明の屋外用照明器具に遮光板を設置した一実施例。 従来の屋外用照明器具の配光図 本発明の屋外用照明器具の配構図

１・・・アンバー色ＬＥＤ
２・・・遮光板
３・・・屋外用照明器具
４・・・海亀
５・・・道路
６・・・一般の屋外用照明器具

Claims (1)

1. 海側と海側から見える明かりをカットする遮光板を照明器具内に設け、光源としてアンバー色のＬＥＤを使用してなる屋外用照明器具。

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