JP2017084702A - 点灯装置および照明器具 - Google Patents

点灯装置および照明器具 Download PDF

Info

Publication number
JP2017084702A
JP2017084702A JP2015214196A JP2015214196A JP2017084702A JP 2017084702 A JP2017084702 A JP 2017084702A JP 2015214196 A JP2015214196 A JP 2015214196A JP 2015214196 A JP2015214196 A JP 2015214196A JP 2017084702 A JP2017084702 A JP 2017084702A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
switching element
output voltage
circuit
control signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015214196A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6613816B2 (ja
Inventor
陽 山上
Akira Yamagami
陽 山上
前田 貴史
Takashi Maeda
貴史 前田
友一 坂下
Yuichi Sakashita
友一 坂下
義章 石黒
Yoshiaki Ishiguro
義章 石黒
章太 渡辺
Shota Watanabe
章太 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2015214196A priority Critical patent/JP6613816B2/ja
Publication of JP2017084702A publication Critical patent/JP2017084702A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6613816B2 publication Critical patent/JP6613816B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps
    • Y02B20/40Control techniques providing energy savings, e.g. smart controller or presence detection

Landscapes

  • Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)

Abstract

【課題】ちらつきを抑制することのできるようにスイッチング素子の制御開始タイミングを改善した点灯装置および照明器具を提供する。【解決手段】点灯装置は、直流電圧を昇圧することにより第1出力電圧を出力する昇圧チョッパ回路と、第2スイッチング素子を用いて第1出力電圧を降圧することで第2出力電圧を出力するバックコンバータ回路と、第1スイッチング素子を制御する第1制御信号および第2スイッチング素子を制御する第2制御信号を出力するマイコンと、を備える。マイコンは、昇圧チョッパ回路の起動時に第1出力電圧を予め定めた目標電圧へ立ち上げる起動時電圧立ち上げを行うように第1スイッチング素子がスイッチングを開始しかつ起動時電圧立ち上げが完了した後に第2スイッチング素子がスイッチングを開始するように、第1制御信号および第2制御信号の出力開始タイミングを予め設定されたものである。【選択図】図2

Description

本発明は、点灯装置および照明器具に関する。
従来、例えば、特開2012−227155号公報に開示されているように、複数のLED駆動回路をずれなく同時に起動させることでLED照明起動時のちらつき感を抑制する点灯装置が知られている。具体的には、この公報では、交流−直流変換部に対して、第1群のLEDを点灯させる第1降圧チョッパ回路と第2群のLEDを点灯させる第2降圧チョッパ回路とが接続している。LEDごとにそれぞれ定電流回路を用いたうえで、各LEDを同時タイミングにて点灯可能な光源点灯装置を提供することが図られている。
特開2012−227155号公報
上記従来の点灯装置は、第1、2群のLEDそれぞれに別のコンバータ回路を設けたものである。このような方式とは別に、従来、複数のコンバータ回路を直列に接続してLED光源を点灯させるいわゆる2コンバータ方式の点灯装置が知られている。この種の点灯装置では、各コンバータ回路のスイッチング素子それぞれが制御回路で制御される。
点灯装置の起動時にコンバータ回路において目標電圧まで電圧を立ち上げるとき、大きなオーバーシュートを伴うことがあり、このオーバーシュートがちらつきの原因となる。点灯装置用のアナログ制御回路およびディジタル制御回路のいずれについても、ちらつきの抑制という観点から、起動時に複数のコンバータ回路においていかなる順番でスイッチング素子のスイッチングを開始するかが検討された文献が無い。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、ちらつきを抑制することのできるようにスイッチング素子の制御開始タイミングを改善した点灯装置および照明器具を提供することを目的とする。
第1の発明にかかる点灯装置は、直流電圧の入力を受け、第1スイッチング素子を用いて前記直流電圧を昇圧することにより第1出力電圧を出力する第1コンバータ回路と、第2スイッチング素子を用いて前記第1出力電圧を降圧することで第2出力電圧を出力する第2コンバータ回路と、前記第1スイッチング素子を制御する第1制御信号および前記第2スイッチング素子を制御する第2制御信号を出力するディジタル演算回路と、を備え、前記ディジタル演算回路は、前記第1コンバータ回路の起動時に前記第1出力電圧を予め定めた目標電圧へ立ち上げる起動時電圧立ち上げを行うように前記第1スイッチング素子がスイッチングを開始しかつ前記起動時電圧立ち上げが完了した後に前記第2スイッチング素子がスイッチングを開始するように、前記第1制御信号および前記第2制御信号の出力開始タイミングを予め設定されたものである。
第2の発明にかかる点灯装置は、直流電圧の入力を受け、第1スイッチング素子を用いて前記直流電圧を昇圧することにより第1出力電圧を出力する第1コンバータ回路と、第2スイッチング素子を用いて前記第1出力電圧を降圧することで第2出力電圧を出力する第2コンバータ回路と、前記第1スイッチング素子を制御する第1制御信号および前記第2スイッチング素子を制御する第2制御信号を出力するディジタル演算回路と、を備え、前記ディジタル演算回路は、前記第1コンバータ回路の起動時に前記第1出力電圧を予め定めた目標電圧へ立ち上げる起動時電圧立ち上げを行うように前記第1スイッチング素子がスイッチングを開始し、かつ遅くとも前記起動時電圧立ち上げの完了前に前記第2スイッチング素子がスイッチングを開始するように、前記第1制御信号および前記第2制御信号の出力開始タイミングを予め設定されたものであり、前記起動時電圧立ち上げ中に前記第1出力電圧の制御目標値を予め前記目標電圧より小さく定めた値から前記目標電圧まで増加させる。
第3の発明にかかる点灯装置は、直流電圧の入力を受け、第1スイッチング素子を用いて前記直流電圧を昇圧することにより第1出力電圧を出力する第1コンバータ回路と、第2スイッチング素子を用いて前記第1出力電圧を降圧することで第2出力電圧を出力する第2コンバータ回路と、前記第1スイッチング素子を制御する第1制御信号および前記第2スイッチング素子を制御する第2制御信号を出力するディジタル演算回路と、を備え、前記ディジタル演算回路は、前記第1コンバータ回路の起動時に前記第1出力電圧を予め定めた目標電圧へ立ち上げる起動時電圧立ち上げを行うように前記第1スイッチング素子がスイッチングを開始し、かつ遅くとも前記起動時電圧立ち上げの完了前に前記第2スイッチング素子がスイッチングを開始するように、前記第1制御信号および前記第2制御信号の出力開始タイミングを予め設定され、予め定めた所定時点から前記起動時電圧立ち上げの完了までの期間は前記所定時点より前の期間よりも前記第1出力電圧の増加速度を減らすように前記第1制御信号を調整する。
第4の発明にかかる照明器具は、上記第1〜3の発明のいずれか1つを備える。
仮に、何らの対策を施すこともなく第2コンバータ回路を起動させた後に第1コンバータ回路を起動させる場合、第1出力電圧が急峻に立ち上がることで第2コンバータ回路の入力電圧が大きく変動し、その結果として照明光がちらつくおそれがある。本発明によれば、第1コンバータ回路の第1出力電圧に生ずるオーバーシュートが照明光に与える影響を回避または抑制するように制御上の対策を施すことにより、点灯開始時のちらつきを抑制することができる。
本発明の実施の形態1にかかる点灯装置およびこれを備える照明器具を示す回路図である。 本発明の実施の形態1にかかる点灯装置の動作を説明するための電圧波形図である。 本発明の実施の形態1にかかる点灯装置で制御装置が実行する具体的制御を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1にかかる点灯装置の動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明の実施の形態1にかかる点灯装置で制御装置が実行する具体的制御を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1の点灯装置における起算点および判定時間のバリエーションを説明するためのタイムチャートである。 本発明の実施の形態1の点灯装置における変形例の動作を説明するためのタイムチャートである。 本発明の実施の形態1にかかる点灯装置で制御装置が実行する具体的制御の他の例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2にかかる点灯装置の動作を説明するための電圧波形図である。 本発明の実施の形態2にかかる点灯装置で制御装置が実行する具体的制御を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2にかかる点灯装置の変形例の動作を説明するための電圧波形図である。 本発明の実施の形態2にかかる点灯装置の変形例の動作を説明するための電圧波形図である。 本発明の実施の形態2にかかる点灯装置で制御装置が実行する具体的制御の他の例を示すフローチャートである。 本発明の各実施の形態に適用可能な変形例にかかる点灯装置およびこれを備える照明器具を示す回路図である。 本発明の各実施の形態に適用可能な変形例にかかる点灯装置およびこれを備える照明器具を示す回路図である。 本発明の実施の形態の変形例にかかる点灯装置における制御装置周辺の回路図である。
実施の形態1.
[実施の形態1にかかる装置の構成]
図1は、本発明の実施の形態1にかかる点灯装置1およびこれを備える照明器具100を示す回路図である。照明器具100は、光源モジュール21と、点灯装置1とで構成される。点灯装置1は、整流回路6、コンデンサ7、分圧回路を構成する抵抗8、9、昇圧チョッパ回路2、バックコンバータ回路3、制御電源回路4、制御装置5、および駆動回路24を備えている。整流回路6は、交流電源22と接続している。
ユーザが壁スイッチSWを操作することで点灯装置1へ交流電源22からの交流入力電圧が投入される。この交流入力電圧の投入は、点灯装置1に対する「点灯指示信号の入力」という意義も有している。交流入力電圧の投入後、制御電源回路4の起動、制御装置5の起動、昇圧チョッパ回路2の起動、およびバックコンバータ回路3の起動の順に点灯装置1が駆動を開始する。
整流回路6は、交流電源22からの交流電圧を直流電圧に変換する。コンデンサ7は、整流回路6の出力端子に並列に接続する。抵抗8、9が直列接続した分圧回路は、コンデンサ7に並列接続される。抵抗8、9がコンデンサ7の両端電圧を分圧することで入力電圧Vinが生成され、この入力電圧Vinが制御装置5に入力される。
昇圧チョッパ回路2は、整流回路6から直流電圧を受けて、第1スイッチング素子Q1を用いて直流電圧を昇圧することにより第1出力電圧V1を出力する。具体的には、昇圧チョッパ回路2は、インダクタ10と、第1スイッチング素子Q1と、ダイオード11と、コンデンサ15と、抵抗13、14が直列接続した分圧回路を備えている。インダクタ10は、一端が整流回路6の高電位側に接続される。第1スイッチング素子Q1は、実施の形態1ではMOSFETであり、第1端子(実施の形態1ではドレイン)、第2端子(実施の形態1ではソース)および第1、2端子間をスイッチングするための制御端子(実施の形態1ではゲート)を備え、インダクタ10の他端に第1端子が接続される。ダイオード11のアノードが、第1スイッチング素子Q1の第1端子とインダクタ10の他端との接続点に接続される。コンデンサ15は、正極がダイオード11のカソードに接続され、負極が整流回路6の低電位側に接続される電解コンデンサである。抵抗13、14が直列接続した分圧回路は、コンデンサ15に並列に接続される。コンデンサ15の両端電圧が抵抗13、14を用いて分圧され制御装置5に入力される。
抵抗13、14で構成される分圧回路は、昇圧チョッパ回路2の出力端に設けられている。抵抗13と抵抗14の接続点に現れる検知電圧Vpが制御装置5に入力される。検知電圧Vpは、昇圧チョッパ回路2の第1出力電圧V1を検出するために用いられる。
バックコンバータ回路3は、第2スイッチング素子Q2を用いて第1出力電圧V1を降圧することにより、光源モジュール21を点灯させるための第2出力電圧V2を出力する。具体的には、バックコンバータ回路3は、第2スイッチング素子Q2と、ダイオード18と、インダクタ17と、コンデンサ23と、検出抵抗19を備えている。第2スイッチング素子Q2とダイオード18からなる直列回路が、昇圧チョッパ回路2のコンデンサ15と並列に接続されている。第2スイッチング素子Q2は、実施の形態1ではMOSFETであり、第1端子(実施の形態1ではドレイン)、第2端子(実施の形態1ではソース)および第1、第2端子間をスイッチングするための制御端子(実施の形態1ではゲート)を備えている。第2スイッチング素子Q2の第1端子がコンデンサ15の一端(正極)と接続し、第2スイッチング素子Q2の第2端子がダイオード18のカソードおよびインダクタ17の接続点に接続される。インダクタ17、コンデンサ23、および検出抵抗19はこの順に直列接続して直列回路を形成しており、この直列回路がダイオード18に並列に接続している。
検出抵抗19の一端は光源モジュール21のカソード端とコンデンサ23の負極端子との接続点に接続しており、検出抵抗19の他端は接地されている。検出抵抗19には、光源モジュール21に流れる電流に比例した電圧が発生する。検出抵抗19と光源モジュール21のカソード端との接続点が制御装置5と接続されており、検出抵抗19に発生した検出電圧VILEDが制御装置5に入力される。制御装置5は、検出電圧VILEDに基づいて、光源モジュール21に流れるLED電流値ILEDを検出することができる。
光源モジュール21は、点灯装置1の出力端子(図示せず)を介して、コンデンサ23に並列に接続している。光源モジュール21は、複数のLED20を備えており、図1では一例として複数のLED20を1列に直列接続したモジュールとしている。LED20は、無機半導体で形成されたLED素子であってもよく、有機半導体で形成されたいわゆるOLED素子(すなわち有機EL素子)であってもよい。
制御電源回路4は駆動回路24の電源電圧VACCおよび制御装置5の電源電圧VDCCを供給する回路である。制御電源回路4は、実施の形態1ではコンデンサ15の後段、すなわち昇圧チョッパ回路2の出力端に接続されている。交流電源22が投入されると、整流回路6によって整流された直流電圧(脈流直流電圧)により制御電源回路4が起動する。制御電源回路4により生成した制御電源VDCCで制御装置5が起動した後、制御装置5により昇圧チョッパ回路2が起動した後は、昇圧チョッパ回路2が出力する第1出力電圧V1が制御電源回路4の電源となる。
制御電源回路4により生成した制御電源VACCで起動した駆動回路24は、制御装置5から制御信号Sp、Sbを受け取って、この制御信号Sp、Sbに従って、第1、2スイッチング素子Q1、Q2のゲート駆動信号を出力する。例えば制御信号Sp、SbがPWM(pulse width modulation)信号であれば、駆動回路24はこのPWM信号を必要な電圧レベルに増幅する増幅回路である。
制御装置5は、検知電圧VpおよびLED電流値ILEDに基づいて、第1、2スイッチング素子Q1、Q2を制御する。具体的には、制御装置5は、検知電圧Vpに基づいて、昇圧チョッパ回路2の出力電圧が一定値になるように(昇圧チョッパ回路2の出力電圧が予め設定された昇圧目標電圧と一致するように)、制御信号Spを調節する。制御装置5は、力率改善制御を行うために、いわゆる電流臨界モードまたは電流連続モードなどで第1スイッチング素子Q1をスイッチング制御する。また、制御装置5は、検出電圧VILEDに基づいてLED電流値ILEDが一定値となるように(バックコンバータ回路3の出力電圧が予め設定された降圧目標電圧と一致するように)、制御信号Sbを調節する。
制御装置5から出力された制御信号Sp、Sbは、駆動回路24に入力される。駆動回路24は、第1、2スイッチング素子Q1、Q2をオンさせる為に必要な電圧まで制御信号Sp、Sbを増幅して駆動信号を生成し、この駆動信号を第1、2スイッチング素子Q1、Q2それぞれの制御端子に出力する。制御信号Spに従って第1スイッチング素子Q1がオンオフされることで、昇圧チョッパ回路2において所望の昇圧動作および力率改善動作が得られる。また、制御信号Sbに従って第2スイッチング素子Q2がオンオフされることで、バックコンバータ回路3が光源モジュール21を所望の明るさで点灯させることができる。なお、制御装置5はユーザの設定により任意の異なるタイミングで制御信号Sp、Sbの出力を開始することもできる。
制御装置5の内部構造については各種公知のハードウェア構成を適用することができるので詳細を図示することは省略するが、ハードウェア構成の一部を説明すると、図1に示す制御装置5はマイコン51およびA/D変換回路52を内蔵している。図1では、一例として、制御電源回路4が生成した制御電源VDCCが、給電配線53を介してマイコン51およびA/D変換回路52に供給されている。ICパッケージ内において制御電源VDCCを給電する給電配線53がマイコン51およびA/D変換回路52とで共有されている。
マイコン51は、内部に演算処理部およびメモリなどを含んでおり、点灯制御に必要な各種ディジタル情報および制御プログラムを記憶している。A/D変換回路52は、上述した入力電圧Vin、検知電圧Vp、および検出電圧VILEDをそれぞれディジタル値に変換する。A/D変換回路52を介してディジタル値に変換された各種情報と、マイコン51のメモリに記憶された各種ディジタル情報とを利用して、マイコン51の演算処理部において点灯制御用の制御プログラムが実行される。
マイコン51は、制御プログラムを実行することにより、第1、2スイッチング素子Q1、Q2それぞれのスイッチング制御に関するオンデューティ等の動作目標値を算出する。具体的には、マイコン51は、昇圧チョッパ回路2において所望の昇圧電圧を得るとともに所望の力率改善制御を行うように、第1スイッチング素子Q1の動作目標値を算出する。マイコン51は、ディジタルインターフェース回路40を介して調光器(図示せず)から調光信号に応じた調光率で光源モジュール21を点灯させるように、第2スイッチング素子Q2についてオンデューティ等の動作目標値を算出する。マイコン51は、算出した動作目標値で指定されたパルス幅、周期、およびデューティなどを駆動回路24に出力させるための制御信号Sp、Sbをそれぞれ出力する。
[実施の形態1にかかる装置の動作]
図2は、本発明の実施の形態1にかかる点灯装置1の動作を説明するための電圧波形図である。制御装置5は、「昇圧チョッパ回路2の起動時に第1出力電圧V1を目標電圧Vptへと立ち上げる起動時電圧立ち上げ」を行うように第1スイッチング素子Q1のスイッチング制御を行う。図2は、縦軸を電圧値とし横軸を時間とするグラフであり、「起動時電圧立ち上げ」に伴う電圧上昇波形の一例を模式的に図示したものである。
図2に示す電圧波形図では、概略的には、時点t0で壁スイッチSWがオンとされて、時点t1で第1スイッチング素子Q1のスイッチングが開始され、時点t2で第1出力電圧V1がオーバーシュートを示している。時点t3から時点t4までの期間は、第1出力電圧V1が安定したか否かの判定処理が制御装置5(正確にはマイコン51)で行われている期間である。
図2に示された第1出力電圧V1の電圧挙動をより細かく説明すると、図2に示す電圧波形図では、まず、時点t0において、壁スイッチSWがオンとされて点灯指示信号が発せられる。図2の例では、時点t0で既に点灯装置1と交流電源22とが接続されており出力電圧V1が電圧V0を示しているものとして説明する。電圧V0は、第1スイッチング素子Q1のスイッチング開始前における整流回路6が出力した直流電圧でコンデンサ15の端子間に現れている電圧である。次に、時点t1において、第1スイッチング素子Q1のスイッチングが開始される。時点t0と時点t1の間のタイムラグ期間Tは必須ではないが、図2では一例として明示している。
次に、時点t10において、第1出力電圧V1が起動時電圧立ち上げの途中(序盤〜中盤)に任意的に予め定めた基準電圧Vth1以上となり、時点t11において、第1出力電圧V1が目標電圧Vptの付近に予め定めた基準電圧Vth2以上となる。時点t10および時点t11は、第1出力電圧V1が目標電圧Vptにどの程度近づいたか、第1出力電圧V1が目標電圧Vptに安定するまでにあとどの程度かかるかを判断する基準として用いることができる。
次に、時点t20において、第1出力電圧V1が、目標電圧Vptに達する。制御装置5は、目標電圧Vptが目標値と一致するように検知電圧Vpを第1スイッチング素子Q1のスイッチング制御内容にフィードバックするフィードバック制御を行っている。「スイッチング制御内容」とは、オン時間、オンデューティ、およびスイッチング周波数などの制御パラメータである。フィードバック制御によるオーバーシュートが発生することで、第1出力電圧V1は目標電圧Vptを超えて上昇する。オーバーシュートに対してフィードバックがかかることで、第1出力電圧V1が目標電圧Vptに向かって低減されるようにスイッチング制御内容が調整される。次に、時点t2において、第1出力電圧V1が低減し始めることで、オーバーシュートのピーク値に達する。次に、時点t21において、第1出力電圧V1は目標電圧Vptまで低下する。その後、第1出力電圧V1はアンダーシュートにより目標電圧Vptを超えて低下する。次に、時点t22において、アンダーシュートのピーク値に達する。これらの時点t20〜時点t22それぞれにおける電圧挙動は、起動時電圧立ち上げにおいてオーバーシュートがあったことを示す判断基準として用いることができる。
次に、時点t3において、目標値付近に予め定められた電圧範囲Vcr内に第1出力電圧V1が入る。次に、時点t30において、第1出力電圧V1がアンダーシュートの後に再び目標電圧Vptに達する。次に、時点t4において、予め定めた時間Tpの間、連続して電圧範囲Vcr内に第1出力電圧V1が収まったことが確定する。このような電圧範囲Vcrおよび時間Tpに基づく判定プログラムは、マイコン51の内蔵メモリに予め記憶されているものとする(詳細は後述の図8を参照)。
図2における時点t4では第1出力電圧V1が十分に安定し、昇圧チョッパ回路2がいわば定常運転に移行したものとみなすことができる。また、実施の形態1にかかる制御装置5において、電圧範囲Vcrおよび時間Tpに基づいて、判定プログラム上、第1出力電圧V1が安定したと判定される時点でもある。そこで、実施の形態1においては、図2における時点t4を「起動時電圧立ち上げの完了時点」として取り扱う。
また、図2のうち時点t11〜t4は、第1出力電圧V1が目標電圧Vpt付近に達してから起動時電圧立ち上げの完了時点(時点t4)に至るまでのいわば収束期間である。そこで、実施の形態1では、図2に示す電圧波形図における時点t11〜t4の期間を「起動時電圧立ち上げの終期」として取り扱う。なお、オーバーシュートあるいはアンダーシュートの幅にもよるものの、起動時電圧立ち上げ制御の開始直後の低い電圧に比べれば、オーバーシュート以後は第1出力電圧V1が目標電圧Vpt付近に収束するように制御される。従って、オーバーシュートに関連する時点t20〜22が到来した時点で、第1出力電圧V1が安定し始めていると考えることができる。これらの時点t11〜t4では、図2に示されるように、起動時電圧立ち上げ制御の開始直後の低い電圧に比べて、目標電圧Vpt付近まで、第1出力電圧V1が十分に上昇している。第1出力電圧V1が十分に上昇した後は、第1出力電圧V1を目標電圧Vpt付近へ収束させるように定電圧制御が行われ、第1出力電圧V1は安定へと向かう。
比較例として、何らの対策も施すことなく第2スイッチング素子Q2を先とし第1スイッチング素子Q1を後にするスイッチング開始順を適用した場合、つまり何らの対策も施すことなくバックコンバータ回路3、昇圧チョッパ回路2の順に起動させた場合を検討してみる。まず、交流電源22から交流電圧が入力される。交流電圧は整流回路6により整流、コンデンサ7、15により平滑される。平滑された電圧により制御電源回路4が起動する。制御電源回路4は駆動回路24および制御装置5に電圧を供給し、駆動回路24および制御装置5が起動する。制御装置5は第2スイッチング素子Q2へ第2制御信号Sb(例えばPWM信号)を出力する。第2制御信号Sbを受けた駆動回路24はPWM信号により第2スイッチング素子Q2のオン/オフを開始し、これによりバックコンバータ回路3が起動する。次に制御装置5は第1スイッチング素子Q1へ第1制御信号Sp(例えばPWM信号)を出力する。第1制御信号Spを受けた駆動回路24はPWM信号により第1スイッチング素子Q1のオン/オフを開始し、これにより昇圧チョッパ回路2が起動する。起動時、昇圧チョッパ回路2は、図2を用いて説明したように一度目標電圧Vptを超えた(オーバーシュート)後に目標電圧Vptへと安定する。バックコンバータ回路3が起動した状態でこのオーバーシュートを迎えると、昇圧チョッパ回路2の第1出力電圧V1、つまりバックコンバータ回路3の入力電圧が大きく変動することになり、この電圧変動が光のちらつきを引き起こすおそれがある。
実施の形態1では、このような光のちらつきを抑制する観点から、第1スイッチング素子Q1および第2スイッチング素子Q2のスイッチング制御開始タイミングが改善されている。具体的には、実施の形態1では、制御電源回路4、制御装置5、昇圧チョッパ回路2、およびバックコンバータ回路3をこの順に起動させることで起動時のちらつき抑制を図ることにした。
昇圧チョッパ回路2、バックコンバータ回路3の順に起動させた場合を検討してみると、まず、交流回路22から交流電圧が入力された後、交流電圧は整流回路6により整流されコンデンサ7、15により平滑される。平滑された電圧により制御電源回路4が起動する。制御電源回路4は駆動回路24および制御装置5に電圧を供給し、駆動回路24および制御装置5が起動する。制御装置5はスイッチング素子Q1に第1制御信号Sp(PWM信号)を出力する。第1制御信号Spを受けた駆動回路24はPWM信号によりスイッチング素子Q1のオン/オフを開始し、これにより昇圧チョッパ回路2が起動する。前述のとおり昇圧チョッパ回路2の起動時にオーバーシュート電圧が発生するが、この時点でバックコンバータ回路3はまだ起動しておらず光源モジュール21は点灯していない。昇圧チョッパ回路2の第1出力電圧V1が安定した後に、制御装置5はスイッチング素子Q2へ第2制御信号Sb(PWM信号)を出力する。第2制御信号Sbを受けた駆動回路24はPWM信号によりスイッチング素子Q2のオン/オフを開始し、これによりバックコンバータ回路3が起動する。この時、バックコンバータ回路3の入力電圧つまり昇圧チョッパ回路2の第1出力電圧V1は既に安定しているので、光源モジュール21の光がちらついて見えることがない。
図3は、本発明の実施の形態1にかかる点灯装置1で制御装置5が実行する具体的制御を示すフローチャートである。図3は、本発明の実施の形態1にかかる点灯装置1で制御装置5が実行する具体的制御を示すフローチャートである。図3のルーチンは制御装置5の起動時に実行されるものである。変形例として待機モード(制御装置5は作動しているものの、昇圧チョッパ回路2のスイッチングが停止して昇圧動作が休止している状態)を有する制御装置5であれば、この待機モードからの再点灯時に図3のルーチンが実行されてもよい。
図3のルーチンでは、まず、マイコン51が昇圧チョッパ回路2の起動を開始する(ステップS100)。予め定められたオンデューティ等のスイッチングパラメータで第1スイッチング素子Q1がスイッチングを開始するように、マイコン51が第1制御信号Spを出力し始める。これにより、図2でも説明したように、昇圧チョッパ回路2の起動時に第1出力電圧V1を予め定めた目標電圧Vptへ立ち上げる「起動時電圧立ち上げ」が行われる。
ステップS100の後、続いて、マイコン51の演算処理部は、「起動時電圧立ち上げ状況推定処理」を実行する(ステップS102)。「起動時電圧立ち上げ状況推定処理」は、起動時電圧立ち上げの完了時点t4が到来したかどうかを推定するための処理である。起動時電圧立ち上げの完了時点t4が到来したと推定されれば、昇圧チョッパ回路2の第1出力電圧V1が十分に安定したものと判断することができる。「起動時電圧立ち上げ状況推定処理」は、予めマイコン51の内蔵メモリに記憶されている。
次に、マイコン51が、SW2許可フラグがオンとなっているか否かを判定する(ステップS104)。実施の形態では、一例として、「SW2許可フラグ」がマイコン51の制御プラグラム上で設定されているものとする。SW2許可フラグは、第2スイッチング素子Q2のスイッチングを開始する条件が整ったかどうかをマイコン51の制御上で判別するためのフラグである。SW2許可フラグは、初期状態はオフに設定され、起動時電圧立ち上げ状況推定処理の結果に基づいてオンとされる。SW2許可フラグがオンでない場合には処理はステップS102へと戻り、SW2許可フラグがオンとなったときには処理はステップS108へ進む。
ステップS108では、マイコン51が、バックコンバータ回路3の駆動を開始する。具体的には、マイコン51が、第2スイッチング素子Q2をスイッチングするための第2制御信号Sbの出力を開始する。以上により、今回のルーチンが終了する。
以上説明したように、実施の形態1によれば、マイコン51は、昇圧チョッパ回路2の起動時に起動時電圧立ち上げを行うように第1スイッチング素子Q1のスイッチングを開始した後、起動時電圧立ち上げの完了後に第2スイッチング素子Q2がスイッチングを開始するように、第1制御信号Spおよび第2制御信号Sbの出力開始タイミングを予め設定されたものである。昇圧チョッパ回路2の出力電圧が安定するまでに一定の時間がかかることを考慮して第2スイッチング素子Q2のスイッチング開始時点を遅らせることで、バックコンバータ回路3の駆動開始時刻を昇圧チョッパ回路2の出力電圧安定時期に近づけることができる。これにより、起動時に照明光のちらつきが生じることを抑制することができる。
以下、図4から図8を用いて、図3のステップS102で実行される「起動時電圧立ち上げ状況推定処理」について、2つの具体例を説明する。第1の具体例は時間計測により完了時点t4の到来を推定するものであり、第2の具体例は電圧検知により完了時点t4の到来を推定するものである。下記の具体例を実現するためのプログラムは、マイコン51の内蔵メモリに予め記憶されているものとする。
(時間計測による推定)
図4は、本発明の実施の形態1にかかる点灯装置1の動作を説明するためのタイムチャートである。マイコン51の演算処理部は、予め定められた起算点から、予め定めた時間が経過した場合に、第2スイッチング素子Q2のスイッチング制御を開始する。予め定められた起算点は、起動時電圧立ち上げの完了前に到来する時点、具体的には図2で説明した時点t0、t1を設定することができる。図4では一例として点灯指示信号の発生時点t0の後、タイムラグ時間Tを挟んで、マイコン51が起動時電圧立ち上げを行うための第1制御信号Spの出力を開始している。この場合、起算点を時点t1に設定することができる。なお、タイムラグ時間Tは便宜上図示しており、点灯指示信号の発生時点t0と実質的に同時に制御電源回路4の起動および制御装置5の起動が実現されるものとみなせば、タイムラグ時間Tはゼロとしてもよく、起算点は時点t0としてもよい。図4の例では、起算点である時点t1から時間が計測され、計測時間が予め定めた判定時間Tに達すると、SW2許可フラグがオンに設定される。判定時間Tは、起動時電圧立ち上げ時の電圧増加速度などを実験あるいは計算などで予め見積もった上で、起算点からちょうど時点t4に達する程度の長さ、あるいは起算点からの経過時間が時点t4を十分に超える程度の長さに、予め設定される。SW2許可フラグのオンに応答して、第2スイッチング素子Q2のスイッチングが開始される。
図5は、本発明の実施の形態1にかかる点灯装置1で制御装置5が実行する具体的制御を示すフローチャートである。図5のルーチンでは、まず、マイコン51の演算処理部が、予め定めた起算点が到来したか否かを判定する処理を実行する(ステップS120)。起算点が時点t0である場合には、図5のルーチン実行時点で既に起算点が到来しているので、ステップS120を省略してもよい。ステップS120で起算点が到来したと判定された場合には、マイコン51の演算処理部は、起算点からの時間を計測する処理を開始する(ステップS122)。時間計測はマイコン51が内蔵したタイマを用いて行えばよい。次に、マイコン51演算処理部は、計測時間と内蔵メモリに予め記憶された判定時間Tとの比較処理を実行する(ステップS124)。マイコン51の演算処理部は、計測時間が判定時間T以上となった場合には、SW2許可フラグをオンに設定する(ステップS126)。その後、今回のルーチンが終了する。
図6は、本発明の実施の形態1の点灯装置1における起算点および判定時間のバリエーションを説明するためのタイムチャートである。時点t0、t1を起算点とした場合には、第1出力電圧V1の値とは無関係に計測時間のみに基づく判定によりSW2許可フラグをオンとすることができる。一方、第1出力電圧V1と計測時間の両方を組み合わせてもよく、具体的には、検出電圧Vpに基づいて検知した閾値Vth1への到達時点t10、目標電圧Vptへの初回到達時点t20、オーバーシュートおよびアンダーシュートの後に第1出力電圧V1が電圧範囲Vcr内に収まって収束し始める時点t3、などを起算点とした時間計測を行ってもよい。これらのいずれの時点を起算点にした場合も、時点t4以後にSW2許可フラグをオンとするように判定時間TA1〜TA5を十分な長さに予め設定しておくものとする。
(電圧検知による推定)
図7は、本発明の実施の形態1の点灯装置1における変形例の動作を説明するためのタイムチャートである。図2の電圧波形図で説明したように、まず、アンダーシュートの後に、時点t3で第1出力電圧V1が電圧範囲Vcrの下限値に達する。その後、予め定めた時間Tpの間、連続して電圧範囲Vcrの範囲内に第1出力電圧V1が収まったときに、起動時電圧立ち上げが完了したことが確定して、時点t4が定まる。図7の例では、検知電圧Vpに基づくこのような電圧判定と連動させてSW2許可フラグをオンとする。これにより、オーバーシュート後に第1出力電圧V1が安定したことを確認してから、バックコンバータ回路3を起動することができる。
図8は、本発明の実施の形態1にかかる点灯装置1で制御装置5が実行する具体的制御の他の例を示すフローチャートである。このフローチャートは、図3のステップS102で実行すべき「起動時電圧立ち上げ状況推定処理」の他の具体例を示すものである。図8のルーチンによれば、第1出力電圧V1が目標電圧Vptに十分に収束して安定した状態にあるか否かを判定することができる。図8のルーチンをステップS102に適用すれば、マイコン51は、第1出力電圧V1のオーバーシュートが収まったことを検知した後に第2スイッチング素子Q2のスイッチング制御を開始することができる。
図8のルーチンでは、まず、マイコン51の演算処理部が、A/D変換回路52でディジタル変換された検知電圧Vpの最新電圧値を取得する(ステップS130)。次に、マイコン51の演算処理部は、ステップS130で取得した検知電圧Vpの最新ディジタル値に基づいて、第1出力電圧V1が目標電圧Vpt付近に予め定めた電圧範囲Vcr(図2および図7参照)内に入っているか否かを判定する処理を実行する(ステップS132)。ステップS132の判定結果が否定であれば、今回のルーチンが終了して図3のステップS104に処理が進み、さらに初期状態ではSW2許可フラグはオフなので、処理はステップS102に戻り図8のルーチンが再度実行される。図2および図7における時点t3が到来すると、ステップS132の判定結果が肯定となる。
ステップS132の判定結果が肯定であった場合には、次に、マイコン51の演算処理部は、第1出力電圧V1が電圧範囲Vcr内にある状態が、予め定めた所定時間Tp(図2および図7参照)だけ継続したか否かを判定する処理を実行する(ステップS134)。ステップS134の条件成立は、図2および図7においては時点t3〜t4の期間が経過したことを意味する。ステップS134の判定結果が否定であれば、今回のルーチンが終了して図3のステップS104に処理が進み、さらに初期状態ではSW2許可フラグはオフなので、処理はステップS102に戻り図8のルーチンが再度実行される。
ステップS134の判定結果が肯定である場合には、第1出力電圧V1が目標電圧Vptに収束したと結論付けることができ、起動時電圧立ち上げの完了時点(時点t4)が到来したと結論付けることができる。ステップS134の判定結果が肯定である場合には、次に、マイコン51の演算処理部は、SW2許可フラグをオンに設定する(ステップS126)。その後、今回のルーチンが終了し、処理は図3のステップS104に進む。
実施の形態2.
実施の形態2によれば、照明光のちらつき対策として実施の形態1とは異なる手段が提供される。実施の形態2は実施の形態1と同様の回路構成を備えるものの、実施の形態1とは逆にバックコンバータ回路3、昇圧チョッパ回路2の順に起動させた場合においてちらつきを抑制することのできる起動方法を特徴としている。実施の形態2にかかる点灯装置およびこれを備えた照明器具は、制御装置5の制御内容(具体的には、マイコン51の内蔵メモリに格納されたデータ)を変更した点を除き、実施の形態1にかかる点灯装置1および照明器具100と回路構成および装置構成を備えている。したがって、以下の説明では実施の形態1と同一または相当する構成については同一の符号を付して説明を行うとともに、実施の形態1との相違点を中心に説明し、共通事項は説明を簡略化ないしは省略する。
図9は、本発明の実施の形態2にかかる点灯装置1の動作を説明するための電圧波形図である。実施の形態2では、図9に示すように、予め定めた所定時点tA0(一例として時点t10)以後に、第1出力電圧V1の増加速度を抑制するものである(矢印rb参照)。図10は、本発明の実施の形態2にかかる点灯装置1で制御装置5が実行する具体的制御を示すフローチャートである。図10のルーチンでは、まず、マイコン51の演算処理部は、第2スイッチング素子Q2のスイッチングを開始するように第2制御信号Sbの出力を開始する(ステップS200)。これによりバックコンバータ回路3が起動する。続いて、マイコン51の演算処理部は、第1スイッチング素子Q1のスイッチングを開始するように、第1制御信号Spの出力を開始する(ステップS202)。これにより昇圧チョッパ回路2が起動され、起動時電圧立ち上げが開始される。次に、マイコン51は、第1スイッチング素子Q1のスイッチング開始時点を起算点として時間計測を開始する(ステップS206)。次に、マイコン51の演算処理部は、計測時間が判定時間T以上であるか否かを判定する(ステップS208)。計測時間が判定時間Tに達していない限り、ステップS208の判定結果が否定となり、処理はステップS208をループする。計測時間が判定時間T以上である場合にはステップS208の判定結果が肯定となり、次に、マイコン51の演算処理部は、スイッチング制御パラメータの変更を行う(ステップS210)。ここでは、スイッチング制御パラメータの一つであるオン時間について変更が施される。ステップS210においては、第1スイッチング素子Q1の制御端子に供給されるPWM信号のオン時間が、予め定めた長さだけ短くなるように第1制御信号Spが調整される。これにより、所定時点tA0(t10)以前の第1オン時間Ton1よりも短い第2オン時間Ton2(Ton1>Ton2)で、所定時点tA0(t10)より後のスイッチングが行われる。なお、PWM信号の周波数については変更を加えない。
これらの一連の動作により、図9に示すように、所定時点tA0(t10)以後には第1出力電圧V1の増加速度が抑制される(図9の矢印rb参照)。ステップS210により第1制御信号Spを調整することで、所定時点tA0(t10)から起動時電圧立ち上げの完了時点t4までの期間は、所定時点tA0(t10)より前の期間よりも、第1出力電圧V1の増加速度を減らすことができる。第1出力電圧V1が目標電圧Vptに至った後は、定常動作つまり定電圧フィードバック制御および力率改善制御が行われる。その後、今回のルーチンが終了する。
図10のルーチンにおいて、ステップS206およびステップS208を変形してもよい。変形例として、時間計測ではなく、第1出力電圧V1が予め定めた値に達したら、オン時間の低減を行っても良い。「予め定めた値」は、目標電圧Vpt未満の値であり、例えば、図9に示す閾値Vth1としてもよい。
図2において、所定時点tA0には、時点t10以外にも、時点t4よりも過去に位置しており、かつ目標電圧Vptに達する時点t20よりも過去に位置する任意の時点を適用できる。目標電圧Vpt付近の閾値Vth2に到達した時点t11を所定時点tA0に設定してもよい。
なお、第2スイッチング素子Q2のスイッチング開始タイミングは、バリエーションを有している。具体的には、第1スイッチング素子Q1のスイッチング開始時点である時点t1よりも第2スイッチング素子Q2のスイッチング開始タイミングを先とすることで、バックコンバータ回路3、昇圧チョッパ回路2の順に起動させてもよい。或いは、時点t1と同時に第2スイッチング素子Q2のスイッチングを開始して、バックコンバータ回路3および昇圧チョッパ回路2を同時に起動させても良い。あるいは時点t1より後の一定期間内に第2スイッチング素子Q2のスイッチングを開始して、昇圧チョッパ回路2の起動直後にバックコンバータ回路3を起動させるようにしてもよい。マイコン51の制御プログラム上において、第1スイッチング素子Q1および第2スイッチング素子Q2が同時または時間差を置いてスイッチングを開始するように、第1制御信号Spおよび第2制御信号Sbの出力開始タイミングが予め設定されている。第1スイッチング素子Q1より後に第2スイッチング素子Q2のスイッチングを開始する場合には、起動時電圧立ち上げ完了時点t4よりも前の時点、具体的には、時点t4よりも過去に位置する時点t10〜t30のいずれかを設定することができる。あるいは、所定時点tA0の到来により第1スイッチング素子Q1のオン時間を減らすのと同時に、第2スイッチング素子Q2のスイッチングを開始してもよい。いずれにしろ、電圧変動が収まりつつある時点t22〜t30よりも、むしろ時点t10などの早めの時点で第2スイッチング素子Q2のスイッチングを開始することが好ましい。これによりバックコンバータ回路3を早期に起動させることができる。
図11は、本発明の実施の形態2にかかる点灯装置1の変形例の動作を説明するための電圧波形図である。オーバーシュート電圧が発生しないように、図11のように中間目標値Vt1〜Vt6を経由して昇圧チョッパ回路2の制御目標値を目標電圧Vptまで段階的に増加させる制御を行ってもよい。中間目標値をVt1〜Vt6は、最終目標電圧Vptより小さく定められた電圧値である。マイコン51は、目標電圧Vptより低く定めた複数の中間目標値を徐々に増大させる。昇圧チョッパ回路2の動作としては、第1出力電圧V1が各中間目標値に一致するように各段階で昇圧制御が行われ、最終的に目標電圧Vptが制御目標値に設定される。目標値をVt1〜Vt6の切り替え方としては、次のように行っても良い。まず、マイコン51で最も低い中間目標値Vt1を制御目標値に設定して昇圧動作を行う。中間目標値Vt1値を制御目標値に設定した後に第1出力電圧V1が中間目標値Vt1に対して所定範囲Vtcr内まで近づいたら、次段の中間目標値Vt2へと制御目標値を切り替えて昇圧動作を継続する。このようにして、第1出力電圧V1が現在の中間目標値に対して所定範囲Vtcr内まで近づいたら順次中間目標値を大きめの値に切り替えていく。これにより第1出力電圧V1のオーバーシュートを抑制でき、バックコンバータ回路3が既に起動していてもオーバーシュートによるちらつきを抑制できる。
図12は、本発明の実施の形態2にかかる点灯装置1の変形例の動作を説明するための電圧波形図である。図13は、本発明の実施の形態2にかかる点灯装置1で制御装置5が実行する具体的制御の他の例を示すフローチャートである。図12および図13に示す変形例でも、図9および図10で述べた実施の形態2のように、所定時点tA0から起動時電圧立ち上げの完了時点t4までの期間は、第1出力電圧V1の増加速度を減らすものである(図12の矢印rb参照)。マイコン51は、起動時電圧立ち上げの開始後に目標電圧Vptに対して第1出力電圧V1が予め定めた電圧まで近づいたタイミングで、第1制御信号Spに第1出力電圧V1の増加速度を低減させる補正を施す。この低減補正は、図12に示すように起動時電圧立ち上げの後半で一時的に導入されるものであり、図12に破線で示すオーバーシュートを十分に抑制できる程度の補正量に予め設定されている。
図13は、図12の制御動作を実現するための具体的制御の一例であり、マイコン51の内蔵メモリに予めプログラムとして記憶されている。図10と同様にステップS200、S202の処理を実行した後、マイコン51の演算処理部は、検知電圧Vpに基づいて、第1出力電圧V1が閾値Vth1以上となったか否かを判定する処理を実行する(ステップS300)。ステップS300が肯定であれば、マイコン51の演算処理部は、スイッチング制御パラメータの低減補正、例えばPMW信号のオン時間について所定の係数を乗ずることで低減補正を行う(ステップS302)。その後、第1出力電圧V1が電圧範囲Vcr内に入った場合には、第1出力電圧V1が安定つまり目標電圧Vptに収束し始める段階に至ったので、マイコン51の演算処理部は、ステップS302で行っていた低減補正を解除する(ステップS304、S306)。その後、定常運転に移行し、通常通りの定電圧フィードバック制御および力率改善制御が実施される(ステップS308)。
各実施の形態に適用可能な変形例.
(ディジタルインターフェース回路の追加)
図14は、本発明の各実施の形態に適用可能な変形例にかかる点灯装置1およびこれを備える照明器具100を示す回路図である。本変形例は、実施の形態1に示す照明器具100にディジタルインターフェース回路40を追加したものである。ディジタルインターフェース回路40は、点灯装置1外部の外部デバイスと制御装置5との間の情報入出力を仲介する回路である。外部デバイスの種類には、調光器、および人感センサおよび明るさセンサ等のセンサ類、ならびに無線通信ユニットが含まれる。
ディジタルインターフェース回路40から点灯装置1に調光指令値が伝達されることで、照明器具100で調光制御が行われても良い。マイコン51は、調光指令値を受信すると、調光指令値に応じた電流が光源に流れるように第2制御信号Sbを調整する。一例としては、ディジタルインターフェース回路40に調光器(図示せず)を有線接続することでディジタルインターフェース回路40がPWM信号を調光器から受け取り、このPWM信号が調光指令値として制御装置5に伝達される形態でもよい。他の例としては、ディジタルインターフェース回路40が、調光回路および無線通信モジュールを内蔵しており、外部機器であるリモコン等の無線入力デバイスから調光率を設定する無線信号を受信し、無線信号に基づいて調光回路によりPWM信号を制御装置5へ出力する、という形態でもよい。ディジタルインターフェース回路40には制御電源回路4から駆動電圧が供給される。
本変形例による点灯装置1の起動順序は、制御電源回路4、制御装置5、ディジタルインターフェース回路40、昇圧チョッパ回路2及びバックコンバータ回路3である。メイン回路である昇圧チョッパ回路2及びバックコンバータ回路3が起動する前に制御装置5とディジタルインターフェース回路40が起動するので、ディジタルインターフェース回路40の情報、例えば調光指令値を参照した状態で点灯装置1を起動させることができる。
なお、図14の変形例を実施の形態2に適用する際には、ちらつきが特に問題となりやすい全光未満の調光率でのみ、実施の形態2にかかる各制御を実施しても良い。つまり、例えば調光率25%以下、50%以下、75%以下などの予め定めた全光未満の所定調光率以下では実施の形態2にかかる各制御を実施し、その所定調光率を超える場合および全光点灯の場合には、実施の形態2にかかる各制御を実施しない、という変形をしてもよい。
(ICパッケージ構造の変形例)
図15は、本発明の各実施の形態に適用可能な変形例にかかる点灯装置1およびこれを備える照明器具100を示す回路図である。制御装置5は、CPU等が形成された回路基板を樹脂等で封止した集積回路パッケージ(ICパッケージ)の形態で提供される。本変形例は、この集積回路パッケージについての変形例である。変形例にかかる制御装置50は、図15に示すように、駆動回路24および制御電源回路4の制御電源IC42などの「アナログ回路」と、マイコン51等の「ディジタル回路」とが単一のICパッケージに納められ、かつ各回路がICパッケージ内で互いに配線接続された形態で提供されている。駆動回路24が制御装置50の外側に設けられる場合と比べて、第4変形例ではマイコン51と駆動回路24とを結ぶ信号送受信配線を飛躍的に短くすることができる。制御電源回路4の少なくとも一部が制御装置50に設けられる。この第4変形例では、一例として、制御電源回路4は制御電源IC42と受動回路部41のうち、受動回路部41については制御装置50の外部に設けられる。
好ましくは、さらに制御装置50のパッケージ内において、信号送受信配線に、ノイズを防止するためのノイズフィルタ(例えば、一端が信号送受信配線と接続した他端がグランド配線と接続したコンデンサ素子)を接続してもよい。ノイズフィルタは、一例として、一端が信号送受信配線と接続し且つ他端がグランド配線と接続したコンデンサ素子であってもよい。信号送受信配線にノイズフィルタを搭載した制御装置50によれば、制御装置50のパッケージ内に形成した短い配線を介して、マイコン51から駆動回路24へと制御信号Sp、Sbを低ノイズで伝送できる。よって、各実施の形態で述べるように2つの第1、2スイッチング素子Q1、Q2を精度よく連動させる制御を行う観点からも好適である。
図16は、本発明の各実施の形態に適用可能な変形例にかかる点灯装置1における制御装置50周辺の回路図である。制御電源回路4は、より具体的には降圧コンバータ回路であり、ここでは一例としてバックコンバータ回路であるものとする。制御電源回路4が備える制御電源IC42は、バックコンバータ回路を構成する能動素子であるインテリジェントパワーデバイスIPDおよびダイオードD1を備えている。インテリジェントパワーデバイスIPDは内部にスイッチング素子としてMOSFETを備えている。制御電源回路4が備える受動回路部41は、バックコンバータ回路を構成する受動素子であるインダクタ(チョークコイル)L1およびコンデンサC1を備えている。インダクタL1とコンデンサC1の接続点から取り出された出力電圧は、制御電源VACCとして用いられる。制御電源VACCは、図15に示すように駆動回路24へと供給される。インダクタL1とコンデンサC1の接続点から取り出された出力電圧は、レギュレータREGにも入力され、レギュレータREGで降圧された電圧が制御電源VDCCとして用いられる。制御電源VDCCは、図15に示すように、マイコン51などに供給される。
制御装置50の更なる変形例の一つとして、ICパッケージ内において、上記アナログ回路およびディジタル回路それぞれのグランド電極がICパッケージ内における共通のグランド配線(図示せず)に接続されることで、グランド配線の短縮が図られていてもよい。ただし、他の変形例として、上記アナログ回路のグランド電極はICパッケージ内の第1グランド配線(図示せず)に接続され、ディジタル回路のグランド電極はICパッケージ内で第1グランド配線と電気的に接続していない第2グランド配線(図示せず)に接続されるようにしてもよく、これにより駆動回路24などの動作がマイコン51の動作に影響しないようにしてもよい。
各実施の形態では、図1に示すように、制御装置5に昇圧チョッパ回路2およびバックコンバータ回路3の制御を行う単一のマイコン51が設けられている。一方、変形例として制御装置5内に複数のマイコン51が設けられていてもよい。複数のマイコン51は、昇圧チョッパ回路2を制御する「第1のマイコン51」とバックコンバータ回路3を制御する「第2のマイコン51」とを含んでもよい。複数のマイコン51が設けられた場合に、それぞれのマイコン51で異なるスイッチング制御開始タイミングなどを設定できるように、各マイコン51内のプログラムを構築してもよい。あるいはこれら複数のマイコン51が連携して動作してもよい。具体的には複数のマイコン51が互いに通信を行ってもよく、例えば昇圧チョッパ回路2側の駆動状態を示す信号およびバックコンバータ回路3の駆動状態を示す信号を複数のマイコン51の間で授受してもよい。
なお、マイコン51に代えて、ディジタル信号処理装置(Digital Signal Processer:DSP)が制御装置5、50内に収められていてもよい。つまり、各実施の形態で提供される制御装置5、50には、マイコン51あるいはDSPなどの「ディジタル演算回路」が設けられており、このディジタル演算回路が点灯装置1の点灯制御に関する演算処理を行う。
以上の実施の形態1〜2およびその変形例で説明した点灯装置1が組み込まれた照明器具100によれば、起動時の光のちらつきを抑制することができる。
1 点灯装置、2 昇圧チョッパ回路、3 バックコンバータ回路、4 制御電源回路、5 制御装置、6 整流回路、7、15、23 コンデンサ、10、17 インダクタ、11、18 ダイオード、8、9、13、14 抵抗、19 検出抵抗、21 光源モジュール、22 交流電源、24 駆動回路、30 出力端子、40 ディジタルインターフェース(I/F)回路、41 受動回路部、42 制御電源IC、50 制御装置、51 マイコン、52 A/D変換回路、53 給電配線、100 照明器具、AC 交流電源、IPD インテリジェントパワーデバイス、Q1 第1スイッチング素子、Q2 第2スイッチング素子、Sb、Sp 制御信号、SW 壁スイッチ

Claims (9)

  1. 直流電圧の入力を受け、第1スイッチング素子を用いて前記直流電圧を昇圧することにより第1出力電圧を出力する第1コンバータ回路と、
    第2スイッチング素子を用いて前記第1出力電圧を降圧することで第2出力電圧を出力する第2コンバータ回路と、
    前記第1スイッチング素子を制御する第1制御信号および前記第2スイッチング素子を制御する第2制御信号を出力するディジタル演算回路と、
    を備え、
    前記ディジタル演算回路は、
    前記第1コンバータ回路の起動時に前記第1出力電圧を予め定めた目標電圧へ立ち上げる起動時電圧立ち上げを行うように前記第1スイッチング素子がスイッチングを開始しかつ前記起動時電圧立ち上げが完了した後に前記第2スイッチング素子がスイッチングを開始するように、前記第1制御信号および前記第2制御信号の出力開始タイミングを予め設定されたものである点灯装置。
  2. 前記ディジタル演算回路は、前記起動時電圧立ち上げの完了前に到来する予め定められた起算点から、予め定めた時間が経過した場合に、前記第2スイッチング素子のスイッチング制御を開始する請求項1に記載の点灯装置。
  3. 前記ディジタル演算回路は、前記第1出力電圧のオーバーシュートが収まったことを検知した後に前記第2スイッチング素子のスイッチング制御を開始する請求項1に記載の点灯装置。
  4. 直流電圧の入力を受け、第1スイッチング素子を用いて前記直流電圧を昇圧することにより第1出力電圧を出力する第1コンバータ回路と、
    第2スイッチング素子を用いて前記第1出力電圧を降圧することで第2出力電圧を出力する第2コンバータ回路と、
    前記第1スイッチング素子を制御する第1制御信号および前記第2スイッチング素子を制御する第2制御信号を出力するディジタル演算回路と、
    を備え、
    前記ディジタル演算回路は、前記第1コンバータ回路の起動時に前記第1出力電圧を予め定めた目標電圧へ立ち上げる起動時電圧立ち上げを行うように前記第1スイッチング素子がスイッチングを開始し、かつ遅くとも前記起動時電圧立ち上げの完了前に前記第2スイッチング素子がスイッチングを開始するように、前記第1制御信号および前記第2制御信号の出力開始タイミングを予め設定されたものであり、前記起動時電圧立ち上げ中に前記第1出力電圧の制御目標値を予め前記目標電圧より小さく定めた値から前記目標電圧まで増加させる点灯装置。
  5. 直流電圧の入力を受け、第1スイッチング素子を用いて前記直流電圧を昇圧することにより第1出力電圧を出力する第1コンバータ回路と、
    第2スイッチング素子を用いて前記第1出力電圧を降圧することで第2出力電圧を出力する第2コンバータ回路と、
    前記第1スイッチング素子を制御する第1制御信号および前記第2スイッチング素子を制御する第2制御信号を出力するディジタル演算回路と、
    を備え、
    前記ディジタル演算回路は、前記第1コンバータ回路の起動時に前記第1出力電圧を予め定めた目標電圧へ立ち上げる起動時電圧立ち上げを行うように前記第1スイッチング素子がスイッチングを開始し、かつ遅くとも前記起動時電圧立ち上げの完了前に前記第2スイッチング素子がスイッチングを開始するように、前記第1制御信号および前記第2制御信号の出力開始タイミングを予め設定され、予め定めた所定時点から前記起動時電圧立ち上げの完了までの期間は前記所定時点より前の期間よりも前記第1出力電圧の増加速度を減らすように前記第1制御信号を調整する点灯装置。
  6. 前記ディジタル演算回路は、
    前記所定時点が到来するまでは前記第1出力電圧を第1の増加速度で立ち上げる第1スイッチング制御パラメータを有する前記第1制御信号を出力し、前記所定時点の以後には前記第1の増加速度よりも小さな第2の増加速度で前記第1出力電圧を立ち上げる第2スイッチング制御パラメータを有する前記第1制御信号を出力するように前記第1制御信号の内容を切り替える請求項5に記載の点灯装置。
  7. 前記ディジタル演算回路は、前記所定時点の以後に前記第1制御信号に前記第1出力電圧の増加速度を低減させる補正を施す請求項5に記載の点灯装置。
  8. 調光信号を受信した場合に前記調光信号に応じた電流が光源に流れるように前記ディジタル演算回路が前記第2制御信号を調整する請求項1〜6のいずれか1項に記載の点灯装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の点灯装置を備えた照明器具。
JP2015214196A 2015-10-30 2015-10-30 点灯装置および照明器具 Active JP6613816B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015214196A JP6613816B2 (ja) 2015-10-30 2015-10-30 点灯装置および照明器具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015214196A JP6613816B2 (ja) 2015-10-30 2015-10-30 点灯装置および照明器具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017084702A true JP2017084702A (ja) 2017-05-18
JP6613816B2 JP6613816B2 (ja) 2019-12-04

Family

ID=58711073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015214196A Active JP6613816B2 (ja) 2015-10-30 2015-10-30 点灯装置および照明器具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6613816B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020096227A (ja) * 2018-12-10 2020-06-18 三菱電機株式会社 照明装置
CN114205965A (zh) * 2021-11-24 2022-03-18 广东新昇电业科技股份有限公司 一种防止led启动时闪烁的电路

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010118244A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Toshiba Lighting & Technology Corp 点灯装置および照明器具
JP2011205855A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Panasonic Electric Works Co Ltd 過電流防止式電源装置及びそれを用いた照明器具
JP2012033611A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Panasonic Electric Works Co Ltd Led点灯装置、led点灯装置を備える照明器具およびled点灯装置を備える照明システム
JP2014017202A (ja) * 2012-07-11 2014-01-30 Panasonic Corp 固体光源点灯装置、照明器具、照明システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010118244A (ja) * 2008-11-12 2010-05-27 Toshiba Lighting & Technology Corp 点灯装置および照明器具
JP2011205855A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Panasonic Electric Works Co Ltd 過電流防止式電源装置及びそれを用いた照明器具
JP2012033611A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Panasonic Electric Works Co Ltd Led点灯装置、led点灯装置を備える照明器具およびled点灯装置を備える照明システム
JP2014017202A (ja) * 2012-07-11 2014-01-30 Panasonic Corp 固体光源点灯装置、照明器具、照明システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020096227A (ja) * 2018-12-10 2020-06-18 三菱電機株式会社 照明装置
JP7155976B2 (ja) 2018-12-10 2022-10-19 三菱電機株式会社 照明装置
CN114205965A (zh) * 2021-11-24 2022-03-18 广东新昇电业科技股份有限公司 一种防止led启动时闪烁的电路

Also Published As

Publication number Publication date
JP6613816B2 (ja) 2019-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5812394B2 (ja) Pwm調光制御を具備するledシステム又はその他の負荷に対するインダクタ予備充電を具備する駆動システム
US9967931B2 (en) Clocked electronic energy converter
US8692471B2 (en) LED driving system and method
CN107251652B (zh) 用于操作照明装置的开关调节器和控制开关调节器的方法
JP2013149479A (ja) 発光素子駆動装置
US9167654B2 (en) Solid light source lighting device, illumination apparatus, and illumination system
US10292227B1 (en) Light intensity control of an LED lighting system
US10251227B2 (en) Clocked electronic energy converter
JP2017070192A (ja) スイッチング電源装置及びled点灯回路
JP5691790B2 (ja) 定電流電源装置
JP6613816B2 (ja) 点灯装置および照明器具
JP6613817B2 (ja) 点灯装置および照明器具
JP6668684B2 (ja) 点灯装置および照明器具
JP6668685B2 (ja) 点灯装置および照明器具
US20200359481A1 (en) Operating circuit and method for operating at least one illuminant
JP2017098214A (ja) 調光駆動回路及びその制御方法
JP6057551B2 (ja) Led電源回路及びそれを用いたled照明装置
JP2017084711A (ja) 点灯装置および照明器具
JP6724337B2 (ja) 点灯装置
JP7484501B2 (ja) 点灯装置および照明器具
WO2018235199A1 (ja) 光源点灯装置、照明器具
EP4199332A1 (en) Programmable blanking for asynchronous driver break
JP6825704B2 (ja) 電力変換装置、照明器具、電気機器
CN112566298B (zh) 光源驱动装置、方法以及光源设备
JP2023019717A (ja) 発光素子駆動回路、発光モジュールおよび発光素子駆動プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180921

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190626

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190702

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190814

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191008

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191021

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6613816

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250