JP2017081311A - 乗員保護装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】乗員保護装置10は、乗員の頭部の前方を含む領域に展開する前展開部と、前展開部に接続され乗員の頭部の左右両側方を含む領域に展開する左右一対の横展開部とを含んで乗員の頭部を覆う一体の袋体として構成され、かつ、展開状態における前端側から前記前展開部の外面側へ巻くようにしてロール状に折り畳まれた状態でヘッドレスト18に収納された外ロール折り部30Rを備えたエアバッグ30と、ヘッドレスト18に収納された状態で外ロール折り部30Rよりもシート下方側に設けられ、ガス供給を受けて外ロール折り部30Rに先行して膨張される先行膨張部48A1と、を有する。
【選択図】図8
Description
本発明の第1実施形態に係る乗員保護装置10について、図1〜図8に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UPは、車両用シート12の前方向(着座者の向く方向)、上方向をそれぞれ示している。以下、単に前後、上下、左右の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、シート前後方向の前後、シート上下方向の上下、シート前後方向の前方を向いた場合の左右を示すものとする。なお、この実施形態では、車両用シート12は、シート前後方向が車両の前後方向に一致され、シート上下方向が車両の上下方向に一致され、シート幅方向が車両幅方向に一致されている。そして、各図に適宜記す矢印INは、車両用シート12が搭載された車両としての自動車における車両幅方向の車両中央側を示している。
図1、図2、図4に示されるように、乗員保護装置10は、車両用シート12に搭載されている。車両用シート12は、図示しない自動車の車体における車両幅方向中央に対し左右何れか(本実施形態では左側)にオフセットして配置されている。この車両用シート12は、シートクッション14と、シートクッション14の後端に下端が連結されたシートバック16と、シートバック16の上端に設けられたヘッドレスト18とを有して構成されている。
図1及び図4(A)に示されるように、多方位エアバッグ装置20は、エアバッグとしての多方位エアバッグ30と、インフレータ32と、モジュールケース(エアバッグケースともいう)34とを有して構成されている。多方位エアバッグ30は、後述するようにインフレータ32がガス供給可能に接続された状態で折り畳まれ、モジュールケース34内に収納されている。このようにモジュール化された多方位エアバッグ装置20は、シートバック16上においてヘッドレスト18に設けられている。以下、具体的に説明する。
多方位エアバッグ30は、平断面視で図3(A)に示されるように、乗員Dの頭部H(以下、単に「頭部H」という場合がある)を前方及び左右両側方から取り囲むように膨張展開される一体の袋体として構成されている。より具体的には、図1〜図3に示されるように、多方位エアバッグ30は、頭部Hに対する左右両側でかつ上方側を含む領域に間隔をあけて膨張展開する左右一対のフレームダクト35と、頭部Hの前方を含む領域に展開する前展開部36と、頭部Hの左右両側方を含む領域に展開する一対の横展開部38と、頭部Hの上方を含む領域に展開する上展開部48を含んで構成されている。
フレームダクト35は、頭部Hに対するシート幅方向の両側にそれぞれ設けられて一対を成しており、それぞれ側面視で下向きに開口する略U字状に膨張展開される構成である。具体的には、フレームダクト35は、膨張展開状態における側面視で、ヘッドレスト18に沿って上下に延びる後ダクト35Rと、後ダクト35Rの上端から前方に延びる上ダクト35Uと、上ダクト35Uの前端から垂下される前ダクト35Fとを含んでいる。図6にフラットパターンにて示すように、後ダクト35Rの下端には、後述するようにインフレータ32からガスが供給されるガス供給口を成す供給筒56が繋がっている。そして、フレームダクト35は、インフレータ32からのガスを前展開部36及び横展開部38へ供給させる流路を構成している。
前展開部36は、頭部Hの前方で展開される部分を含む前膨張部40と、前膨張部40を複数の膨張部に区画する非膨張部42とを含んで構成されている。この実施形態では、前膨張部40は、それぞれ上下方向を長手方向としてシート幅方向に隣接して膨張展開される一対の上下膨張部40Aと、一対の上下膨張部40Aの下方に位置する下膨張部40Lとを含んで構成されている。一対の上下膨張部40Aは、頭部Hの前方(正面)で膨張展開される構成とされ、下膨張部40Lは、乗員Dの胸部B及び肩部Sの前方で膨張展開される構成とされている。
横展開部38は、ガス供給を受けて頭部Hの側方で膨張展開される横膨張部44と、横膨張部44を複数の膨張部に区画する非膨張部46とを含んで構成されている。この実施形態では、膨張展開状態の横展開部38は、フレームダクト35によって後方、上方、前方の三方から囲まれており、側面視で略矩形状を成している。また、横展開部38は、側面視で頭部Hのほぼ全体にラップする大きさ(面積)を有している。この横展開部38の横膨張部44は、非膨張部46を構成するシームにおける下向きに開口する逆U字状を成すU字状シーム46Aによって、フレームダクト35と仕切られている。この実施形態では、横展開部38の横膨張部44は、その前端側がフレームダクト35の前ダクト35Fを介して間接的に前膨張部40に接続されている。
上展開部48は、図6に示されるように、シート幅方向を長手方向として膨張展開される先行膨張部としての後側クロス膨張部48A1と、後側クロス膨張部48A1よりもシート前方側に設けられシート幅方向を長手方向として膨張展開される前側クロス膨張部48A2と、後側クロス膨張部48A1と前側クロス膨張部48A2とを繋ぐ布状の非膨張部48Bとを含んで構成されている。また、上展開部48は、前側クロス膨張部48A2と前展開部36(一対の上下膨張部40A)の上端とを繋ぐ布状の非膨張部48Cを含んで構成されている。なお、後側クロス膨張部48A1は、後展開部55を介してモジュールケース34に接続されている(図示省略)。この実施形態では、後展開部55は、布状の非膨張部とされている。
次に、多方位エアバッグ30の各部へのガス供給経路について、図6に示すフラットパターンを参照しつつ説明する。多方位エアバッグ30は、周縁部の一部が接合される前でかつ折り畳みの前には、図6に示されるような展開形状(フラットパターン)とされている。この展開形状の多方位エアバッグ30は、OPW(One Piece Wovenの略)により一体の袋体として形成されている。なお、例えば2枚の織物の周縁を縫い合わせる方法(Cut & Sew)にて多方位エアバッグ30を一体の袋体として形成しても良い。
以上説明した多方位エアバッグ30は、上記の通りフラットパターンから周縁の一部が接合された状態から折り畳まれ、ヘッドレスト18内(モジュールケース34)に収納されるようになっている。多方位エアバッグ30の折り畳み形態については、展開誘導布58の構成と併せて、モジュールケース34の構成と共に後述する。
インフレータ32は、燃焼式又はコールドガス式のものが採用され、作動されることで発生したガスを多方位エアバッグ30内に供給するようになっている。この実施形態では、インフレータ32は、シリンダ型のインフレータとされ、モジュールケース34内でシート幅方向を長手方向として配置されている。このインフレータ32は、後述する制御装置としてのECU60によって作動が制御されるようになっている。
図1及び図5に示されるように、モジュールケース34は、シートバック16上におけるヘッドレスト本体19の後方に配置されている。この実施形態では、モジュールケース34は、ヘッドレスト18(の後部意匠)を構成するバックボードとされている。すなわち、本実施形態におけるモジュールケース34は、多方位エアバッグ装置20の要素と、ヘッドレスト18の要素とを兼ねて構成されている。したがって、多方位エアバッグ30は、ヘッドレスト18の後部の内側(内部)に配設されていることとなる。
乗員保護装置10を構成する多方位エアバッグ装置20、サイドエアバッグ装置22、及びシートベルト装置24は、図4(A)に示されるように、制御装置としてのECU60によって制御されるようになっている。具体的には、多方位エアバッグ装置20のインフレータ32、サイドエアバッグ装置22のインフレータ22A、シートベルト装置24のリトラクタ26(プリテンショナ機能)は、それぞれECU60に電気的に接続されている。また、ECU60は、衝突センサ62(又はセンサ群)と電気的に接続されている。
次に、実施形態の作用について説明する。先ず、多方位エアバッグ30の展開性と頭部Hの拘束性に係る基本作用について説明し、その後、各種の衝突形態に対する着座者の保護作用、多方位エアバッグ30の展開性等に係る他の作用を説明することとする。
[フレームダクトによる作用効果]
多方位エアバッグ30は、インフレータ32からガスが供給されると、モジュールケース34及び展開誘導布58に案内され、ヘッドレスト18から前方に向けて膨張展開される。モジュールケース34、展開誘導布58、外ロール折りによる作用効果は後述する。
また、図7に示されるように、多方位エアバッグ30における外ロール折り部30Rよりもシート下方側には、後側クロス膨張部48A1を含む蛇腹折り部30Bが配置されている。そして、上述したように左右の供給筒56から左右のフレームダクト35にガスが供給されると、後ダクト35Rから後側クロス膨張部48A1にガスが供給される。そして、図8に示されるように、後側クロス膨張部48A1が外ロール折り部30Rに先行して膨張展開される。このように後側クロス膨張部48A1が膨張することで、外ロール折り部30Rがシート上方側へ押し上げられる。すなわち、外ロール折り部30Rが展開される前に外ロール折り部30Rをシート上方側へ移動させることができ、外ロール折り部30Rがヘッドレスト18及び乗員Dの頭部Hの上方を通過しやすくなる。このようにして、多方位エアバッグ30がヘッドレスト18や乗員Dの頭部Hに引っ掛かるのを抑制することができる。
また、一対の縦シーム46Bを備えない比較形態の場合、多方位エアバッグの展開性の観点からは問題ないが、膨張展開完了時における前膨張部40を頭部Hに対し一層近接させるには限界がある。この対策として、前膨張部40よりも大容量である前膨張部を備えた比較形態の場合、膨張展開しながら頭部Hの上方を通過する過程で、多方位エアバッグの前膨張部が頭部H又はルーフに干渉しやすい。この多方位エアバッグは、膨張展開過程で頭部H又はルーフに干渉すると、適正な姿勢又は配置での膨張展開が阻害される場合がある。
ECU60は、衝突センサ62からの情報に基づいて側面衝突を検知又は予測すると、インフレータ22A、32を作動させる。これにより、図1、図2に示されるように、サイドエアバッグ装置22のサイドエアバッグ22Bが乗員Dに対する車両幅方向の外側で膨張展開されると共に、多方位エアバッグ装置20の多方位エアバッグ30が乗員Dの頭部Hを取り囲むように膨張展開される。以下に説明するニアサイドの側面衝突は、乗員Dに対し車両幅方向で近い側の車両側面への衝突がニアサイドの側面衝突であり、ファーサイドの側面衝突は、乗員Dに対し車両幅方向で遠い側の車両側面への衝突がニアサイドの側面衝突である。したがって例えば、乗員Dが運転席乗員である場合、ニアサイドの側面衝突は運転席側への側面衝突であり、ファーサイド側面衝突は助手席側への側面衝突である。
側面衝突が車両幅方向における車両用シート12の設置側で生じた場合、乗員Dは、サイドエアバッグ22Bによって上体のサイドドア側への移動が制限されると共に、車両幅方向外側の横展開部38によって頭部Hのサイドウインドウガラス側への移動が制限される。すなわち、乗員Dは、サイドエアバッグ22B及び車両幅方向外側の横展開部38によって、上体及び頭部Hにおいて拘束され、側面衝突に対し保護される。
一方、側面衝突が車両幅方向における車両用シート12の設置側とは反対側で生じた場合、乗員Dは、車両幅方向中央側の横展開部38によって頭部Hの衝突側(車両幅方向の中央側)への移動が制限される。すなわち、乗員Dは、車両幅方向中央側の横展開部38によって、頭部Hが拘束され、側面衝突に対し保護される。
ECU60は、衝突センサ62からの情報に基づいてフルラップ前面衝突を検知又は予測すると、インフレータ32、リトラクタ26を作動させる。これにより、シートベルト装置24のベルト28がリトラクタ26により強制的に巻き取られると共に、多方位エアバッグ装置20の多方位エアバッグ30が乗員Dの頭部Hを取り囲むように膨張展開される。
ECU60は、衝突センサ62からの情報に基づいて斜め衝突を検知又は予測すると、インフレータ22A、32、及びリトラクタ26を作動させる。これにより、シートベルト装置24のベルト28がリトラクタ26により強制的に巻き取られると共に、多方位エアバッグ装置20の多方位エアバッグ30が乗員Dの頭部Hを取り囲むように膨張展開される。また、サイドエアバッグ装置22のサイドエアバッグ22Bが乗員Dに対する車両幅方向の外側で膨張展開される。以下、斜め衝突の場合についてさらに説明するが、微小ラップ衝突の場合における乗員保護装置10による乗員Dの保護態様についても、斜め衝突の場合の乗員保護装置10による乗員Dの保護態様と概ね同様である。
斜め衝突が車両幅方向における車両用シート12の設置側への斜め衝突であった場合、乗員Dは、図3(A)に矢印Xにて示すように、前方に移動しつつ、車体に対し車両幅方向の衝突側である車両幅方向外側に移動する。この場合も、3点式のシートベルト装置24が装着された乗員Dの前方への移動は、腰部Pを中心に前傾する形態となる。
斜め衝突が車両幅方向における車両用シート12の設置側とは反対側への斜め衝突であった場合、乗員Dは、図3(A)に矢印Yにて示すように、前方に移動しつつ、車体に対し車両幅方向の衝突側である車両幅方向中央側に移動する。この場合も、3点式のシートベルト装置24が装着された乗員Dの前方への移動は、腰部Pを中心に前傾する形態となる。
以上説明したように、実施形態に係る乗員保護装置10では、ヘッドレスト18に収納された多方位エアバッグ30を膨張展開させて、側面衝突、斜め衝突を含む各種形態の前面衝突(複数方向からの衝突)に対し乗員Dを効果的に保護することができる。そして、多方位エアバッグ30は、前展開部36、横展開部38が上展開部48等とで頭部Hを取り囲むように展開される一体の袋体として構成されている。このため、多方位エアバッグ30は、各展開部が強固に繋がっていると共に、頭部H、胸部B、肩部Sを拘束する際の荷重(反力)が車両用シート12に支持される。したがって、多方位エアバッグ30は、複数のエアバッグ(膨張部)が乗員の拘束の際に接合される構成と比較して、大きな拘束力で乗員を拘束することができる。
[適正な膨張展開による拘束性向上]
また、乗員保護装置10を構成する多方位エアバッグ装置20では、多方位エアバッグ30の横展開部38を構成する横膨張部44の下端44Bが乗員Dの肩部S上に接触することで、乗員Dに対する多方位エアバッグ30の上下方向の位置が決まる。このため、例えば乗員Dの体格や適正範囲の着座姿勢の個人差によらず、多方位エアバッグ30を上下方向の適切な位置で膨張展開させることができる。これにより、多方位エアバッグ30による乗員Dの拘束性(移動制限性能)が向上される。
またさらに、多方位エアバッグ30は、外ロール折りされた状態でヘッドレスト18内に収納されている。このため、多方位エアバッグ30における膨張展開過程で折りを解かれる部分である外ロール折り部30Rがフレームダクト35の上方に位置する。このため、折りを解かれる部分が下方すなわち乗員Dの頭部H側に位置する構成(前端側からシート下方側かつシート後方側へロール状に折り畳まれた内ロール折りの構成)と比較して、多方位エアバッグ30は、フレームダクト35へのガス流通に伴って前方へ展開されつつ乗員Dの頭部Hを越える態様で展開されやすい。
さらに、乗員保護装置10を構成する多方位エアバッグ装置20は、多方位エアバッグ30と接触する側の面が低摩擦面とされた展開誘導布58を備えている。この展開誘導布58は、多方位エアバッグ30の膨張展開に伴って、多方位エアバッグ30に先行して自動車の車室天井に沿って展開される。この展開誘導布58は、多方位エアバッグ30に対して車室天井材よりも低摩擦であるため、展開誘導布58を備えない構成と比較して、多方位エアバッグ30をスムースに膨張展開させることができる。
またさらに、乗員保護装置10を構成する多方位エアバッグ装置20では、モジュールケース34がヘッドレスト本体19に対し上方及びシート幅方向の両側に張り出している。このため、モジュールケース34における正面視でヘッドレスト本体19に対しシート幅方向に張り出している部分(ヘッドレスト本体19との隙間部分)から多方位エアバッグ30を前方へ展開させることができる。これにより、ヘッドレスト本体19を上部のみから前方へ展開される多方位エアバッグを備えた構成と比較して、多方位エアバッグ30の膨張展開を短時間で完了させることができる。
また、乗員保護装置10を構成する多方位エアバッグ装置20では、多方位エアバッグ30及びインフレータ32を収納したモジュールケース34をヘッドレスト本体19の後方に配置している。このため、例えば多方位エアバッグ30及びインフレータ32をシートバック16内に収納する構成と比較して、車両用シート12の構造による制約を受け難い。換言すれば、車両用シート12の構造を大きく変更することなく、車両用シート12に多方位エアバッグ装置20を設けることができる。
次に第2実施形態に係る乗員保護装置70について、図9に基づいて説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、適宜説明を省略する。
次に、実施形態の作用について説明する。
次に第3実施形態に係る乗員保護装置80について、図10に基づいて説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、適宜説明を省略する。
次に、実施形態の作用について説明する。
次に第4実施形態に係る乗員保護装置90について、図11に基づいて説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、適宜説明を省略する。
次に、実施形態の作用について説明する。
次に第5実施形態に係る乗員保護装置100について、図12に基づいて説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付し、適宜説明を省略する。
次に、実施形態の作用について説明する。
なお、図7に示されるように、上記実施形態では、外ロール折り部30Rよりもシート下方側に、後側クロス膨張部48A1を含む蛇腹折り部30Bを配置したが、これに限定されない。例えば、蛇腹折り以外の折り畳み方で後側クロス膨張部48A1が折り畳まれた構成でもよい。また、外ロール折り部30Rよりもシート下方側を折り畳まずにヘッドレスト18に収納してもよい。
18 ヘッドレスト
30 多方位エアバッグ(エアバッグ)
30R 外ロール折り部
32 インフレータ
35 フレームダクト
36 前展開部
38 横展開部
48A1 後側クロス膨張部(先行膨張部)
70 乗員保護装置
72 多方位エアバッグ(エアバッグ)
74A 後側クロス膨張部(先行膨張部)
75 フレームダクト
80 乗員保護装置
82 多方位エアバッグ(エアバッグ)
84A 後側クロス膨張部(先行膨張部)
85 フレームダクト
90 乗員保護装置
92 多方位エアバッグ(エアバッグ)
94A 後側クロス膨張部(先行膨張部)
95 フレームダクト
100 乗員保護装置
102 多方位エアバッグ(エアバッグ)
104A 後側クロス膨張部
105 フレームダクト
D 乗員
H 頭部
HT 頭頂部
Claims (5)
- ガス供給を受けて膨張展開されると共に、乗員の頭部の前方を含む領域に展開する前展開部と、前記前展開部に接続され乗員の頭部の左右両側方を含む領域に展開する左右一対の横展開部と、乗員の頭部の上方を含む領域に展開する上展開部とを含んで乗員の頭部を覆う一体の袋体として構成され、かつ、展開状態における前端側から前記前展開部の外面側へ巻くようにしてロール状に折り畳まれた状態でヘッドレストに収納された外ロール折り部を備えたエアバッグと、
前記ヘッドレストに収納された状態で前記エアバッグにおける前記外ロール折り部よりもシート下方側に設けられ、ガス供給を受けて前記外ロール折り部に先行して膨張される先行膨張部と、
を有する乗員保護装置。 - 前記エアバッグは、乗員の頭部に対する左右両側でかつ上方側を含む領域に膨張展開してインフレータからのガスを前記前展開部及び前記横展開部へ供給させる流路を構成する一対のフレームダクトを備えており、
前記先行膨張部は、前記一対のフレームダクトをシート幅方向に連結している請求項1記載の乗員保護装置。 - 前記エアバッグは、乗員の頭部に対する左右両側でかつ上方側を含む領域に膨張展開してインフレータからのガスを前記前展開部及び前記横展開部へ供給させる流路を構成する一対のフレームダクトを備えており、
前記先行膨張部は、前記一対のフレームダクトからそれぞれ対向する方向へ延出されている請求項1記載の乗員保護装置。 - 前記先行膨張部における前記一対のフレームダクト間のシート幅方向中央部に位置する部位は、膨張展開の初期段階で前記先行膨張部の一般部よりもシート上下方向に大きく膨張される請求項2又は3に記載の乗員保護装置。
- 前記先行膨張部は、膨張展開状態で乗員の頭頂部よりもシート後方側に設けられている請求項1〜4の何れか1項に記載の乗員保護装置。
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