JP2017079034A - 触覚出力装置 - Google Patents

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【課題】指先の動きを妨げずにリアルな圧覚を提示可能な触覚出力装置を提供する。【解決手段】触覚出力装置1は、手の指に装着される筐体と、筐体に配置され、指10と接触する接触面を形成する可動部材である接触材6と、可動部材に筐体側から指側へ向かう力を与える第1の機構である圧縮バネ9と、可動部材を筐体側へ引き寄せる枠体7A、誘電エラストマ7B、板体7Cからなる人工筋肉アクチュエータ7を有する第2の機構と、を備える。【選択図】図4

Description

本願は、触覚出力装置に関する。
近年、ウェアラブルデバイスの開発が盛んである。ウェアラブルデバイスには、操作性向上を目的とした触感フィードバック機能を備えたものがある。触感フィードバック機能を実現する手段としては、各種のものが提案されている(例えば、特許文献1−4を参照)。
特開2005−43385号公報 特開2004−29999号公報 特開2009−193476号公報 特開2014−81716号公報
指先に圧覚を与える手段の一例として、例えば、指先に触れる面に複数の吸引孔を設け、吸引孔に負圧を与えて指先に疑似的な圧覚を与えるものがある。しかし、吸引孔に負圧を与えるには、使用者に対し、吸引孔を設けた面に指を密着させるという動作を要求することになる。また、吸引孔に負圧を与えるための機構が複雑なので、指先の圧覚に適用すると、指先を自由自在に動かすことが困難である。
指先に圧覚を与える手段のその他の例として、例えば、手の甲の側に設けたアクチュエータで指サックを牽引して圧覚を与えるものや、皮膚に接触している弾性部材を盛り上がらせて圧覚を与えるものがある。しかし、手の甲の側に設けたアクチュエータによって指先に与えられる圧覚は、皮膚表面を垂直方向に押し込む刺激ではないため、リアルな圧覚を提示することが困難である。また、皮膚に接触している弾性部材を盛り上がらせることによって与えられる圧覚は、皮膚表面を垂直方向に押し込む刺激の他に、皮膚表面を水平方向に動かす刺激も伴うため、圧覚に違和感がある。
そこで、本願は、指先の動きを妨げずにリアルな圧覚を提示可能な触覚出力装置を開示する。
本願は、以下のような触覚出力装置を開示する。すなわち、本願で開示する触覚出力装置は、手の指に装着される筐体と、筐体に配置され、指と接触する接触面を形成する可動部材と、可動部材に筐体側から指側へ向かう力を与える第1の機構と、可動部材を筐体側へ引き寄せる人工筋肉アクチュエータを有する第2の機構と、を備える。
上記の触覚出力装置であれば、指先の動きを妨げずにリアルな圧覚を提示可能である。
図1は、触覚出力装置を斜め上から見た斜視図である。 図2は、分解された触覚出力装置を示した図である。 図3は、触覚出力装置の内部構造を示した図である。 図4は、接触材の動きを示した図である。 図5は、触覚出力装置を制御する制御回路の一例である。 図6は、分解された第1変形例の触覚出力装置を示した図である。 図7は、第1変形例に係る触覚出力装置の内部構造を示した図である。 図8は、第1変形例における接触材の動きを示した図である。 図9は、触覚出力装置を制御する制御回路の一例である。 図10は、分解された第2変形例の触覚出力装置を示した図である。 図11は、第2変形例に係る触覚出力装置の内部構造を示した図である。 図12は、第2変形例における接触材の動きを示した図である。 図13は、触覚出力装置をフォースフィードバック(FFB)に用いたロボットの制御装置の一例である。 図14は、ロボットの一例である。 図15は、タッチパネルの一例である。
以下、実施形態について説明する。以下に示す実施形態は、単なる例示であり、本開示の技術的範囲を以下の態様に限定するものではない。
図1は、触覚出力装置を斜め上から見た斜視図である。触覚出力装置1は、図1に示すように、ケース2(本願でいう「筐体」の一例である)とバンド3とを備える。触覚出力装置1は、手の指先を形成する末節骨と同程度の長さを有する装置であり、ケース2に設けられたバンド3によって指先に固定される。触覚出力装置1は、両手にある計10本の指先に各々固定されてもよいし、何れか1本以上の指先に固定されてもよい。バンド3は、ケース2を指先に固定できるあらゆる素材を適用可能であり、例えば、ゴム状のエラストマ等で形成できる。
ケース2には、指が接する部分に開口部4が設けられている。そして、開口部4には、指と接触する接触面5を形成する接触材6(本願でいう「可動部材」の一例である)が配置されている。
なお、図1には、直方体のケース2が図示されているが、ケース2の形状は直方体に限定されない。ケース2は、立方体であってもよいし、円柱状、丸みを帯びた直方体、その他の多種多様な形状を有するものであってもよい。
図2は、分解された触覚出力装置1を示した図である。接触材6は、ケース2に内蔵されるアクチュエータ7(本願でいう「第2の機構」の一例である)の中心部に固定されている。アクチュエータ7は、誘電エラストマ7B(本願でいう「人工筋肉アクチュエータ」の一例である)を用いたアクチュエータであり、全体的に膜状の形態を有している。なお、本願でいう「人工筋肉アクチュエータ」とは、電気的な信号を受けて伸縮する素材を駆動源として用いたアクチュエータであり、生体の筋肉を人工的に模した形態や、人型ロボットのような生体を模した機器にアクチュエータとして適用されるものに限定されない。人工筋肉アクチュエータとしては、誘電エラストマを用いたものの他に、電気的な信号を受けて伸縮するあらゆる素材を適用可能である。
また、触覚出力装置1には、図2に示すように、ケース2の内部に圧縮バネ9(本願でいう「第1の機構」の一例である)が内蔵されている。アクチュエータ7は、ケース2内に嵌る矩形の枠体7Aと、枠体7Aの内側に張られる誘電エラストマ7Bと、誘電エラストマ7Bの中央部に装着される円形の板体7Cとを有する。接触材6は、誘電エラストマ7Bの中心部に装着された板体7Cに固定される。枠体7A内の配線が接続される図示し
ない導線に繋がっている。圧縮バネ9は、ケース2の底面と接触材6との間にやや圧縮された状態で挟まれる。よって、圧縮バネ9は、板体7Cをケース2の外側へ押圧し、板体7Cに装着されている接触材6にケース2側から指側へ向かう力を加える。誘電エラストマ7Bの素材としては、例えば、シリコン系やアクリル系の比誘電率が高いポリマーが挙げられる。また、板体7Cを押圧する部材としては、圧縮バネ9の代わりに、例えば、ゴムやスポンジ等の弾性体、板バネ、その他各種の弾性変形可能な部材を適用可能である。
図3は、触覚出力装置1の内部構造を示した図である。接触材6は、板体7Cを押圧する圧縮バネ9によってケース2の外側へ押圧される。しかし、接触材6が固定されている板体7Cは、誘電エラストマ7Bに装着されている。そして、誘電エラストマ7Bは、電圧が印加されていない状態において緊張状態を保つため、圧縮バネ9による押圧力に抗して張った状態になっている。このため、圧縮バネ9によってケース2の外側へ押圧されている板体7Cは、誘電エラストマ7Bにより、ケース2外側への移動が制限された状態になる。誘電エラストマ7Bが板体7Cの移動を制限するため、板体7Cに装着されている接触材6は、ケース2の開口部4に収まった状態になる。
図4は、接触材6の動きを示した図である。誘電エラストマ7Bは、自身に印加された電位差によって弛緩する。誘電エラストマ7Bが弛緩すると、誘電エラストマ7Bによって移動が制限されていた接触材6が圧縮バネ9に押されてケース2外側へ移動する(図4(B))。ケース2外側へ移動した接触材6は、触覚出力装置1が装着されている指10を押圧する。接触材6に指10を押圧された利用者は、当該指10に圧覚を感じる。また、誘電エラストマ7Bは、自身に印加されていた電位差が無くなって収縮する。誘電エラストマ7Bが収縮すると、圧縮バネ9に押されてケース2外側へ移動していた接触材6はケース2側へ移動する(図4(A))。接触材6がケース2側へ移動すると、利用者が指10に感じていた圧覚が無くなる。
図5は、触覚出力装置1を制御する制御回路の一例である。触覚出力装置1は、例えば、図5に示すように、マイコン(マイクロコンピュータ)11Aと昇圧回路11Bとを有する制御回路11で制御することができる。マイコン11Aは、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、入出力インターフェース等を備えた電子機器である。マイコン1
1Aは、メモリに展開されたコンピュータプログラムをCPUで実行し、昇圧回路11Bを制御する。昇圧回路11Bは、昇圧回路11Bに供給される電圧を昇圧し、誘電エラストマ7Bへ供給される電圧がマイコン11Aから指示された電圧になるように調整する。誘電エラストマ7Bは、昇圧回路11Bから供給される電圧に応じて伸縮する。
本実施形態に係る触覚出力装置1は、接触材6を誘電エラストマ7Bで電気的に動かして圧覚を発生させる。よって、触覚出力装置1は、例えば、指先に触れる面に複数の吸引孔を設け、吸引孔に負圧を与えて指先に疑似的な圧覚を与えるような装置よりも機構を簡単にすることができ、指先を自由自在に動かすことができる。そして、誘電エラストマ7Bによって動かされる接触材6は、皮膚表面を垂直方向に押し込む刺激を発生させるため、リアルな圧覚を提示することが可能である。
<第1変形例>
以下、上記実施形態に係る触覚出力装置1を変形した第1変形例について説明する。第1変形例は、触覚出力装置1で用いられていた圧縮バネ9を誘電エラストマに置き換えたものである。図6は、分解された第1変形例の触覚出力装置を示した図である。本第1変形例に係る触覚出力装置1Aは、図6に示すように、圧縮バネ9の代わりに第2アクチュエータ8(本願でいう「第1の機構」の一例である)が内蔵されている。その他の構成要素については実施形態の触覚出力装置1と同様なので同一の符号を付し、その説明を省略する。
第2アクチュエータ8は、ケース2の底面の縁沿いに嵌る矩形の枠体8Aと、枠体8Aの内側に張られる誘電エラストマ8Bとを有する。誘電エラストマ8Bの中央部には、アクチュエータ7の板体7Cが装着されている。そして、誘電エラストマ7Bが枠体7Aを介してケース2の内壁面に固定され、誘電エラストマ8Bが枠体8Aを介してケース2内の底面の縁沿いに固定されるため、板体7Cは、誘電エラストマ7Bの張力と誘電エラストマ8Bの張力とが均衡するケース2内の適当な位置で保持される。
図7は、第1変形例に係る触覚出力装置1Aの内部構造を示した図である。誘電エラストマ7B,8Bは、電圧が印加されていない状態において緊張状態を保つ。よって、接触材6が固定されている板体7Cは、誘電エラストマ7Bの張力と誘電エラストマ8Bの張力とが均衡するケース2内の適当な位置で保持される。
図8は、第1変形例における接触材6の動きを示した図である。誘電エラストマ8Bは、誘電エラストマ7Bと同様、自身に印加された電位差によって弛緩する。誘電エラストマ7Bが収縮している状態において誘電エラストマ8Bが弛緩すると、誘電エラストマ8Bによって移動が制限されていた接触材6が誘電エラストマ7Bの張力に引き寄せられてケース2外側へ移動する(図8(A))。ケース2外側へ移動した接触材6は、触覚出力装置1Aが装着されている指10を押圧する。接触材6に指10を押圧された利用者は、当該指10に圧覚を感じる。また、誘電エラストマ8Bが収縮している状態において誘電エラストマ7Bが弛緩すると、誘電エラストマ7Bによって移動が制限されていた接触材6が誘電エラストマ8Bの張力に引き寄せられてケース2内側へ移動する(図8(B))。接触材6が誘電エラストマ8Bの張力に引き寄せられてケース2内側へ移動すると、利用者が指10に感じていた圧覚が無くなる。
図9は、触覚出力装置1Aを制御する制御回路の一例である。触覚出力装置1Aは、例えば、図9に示すように、マイコン11Aと昇圧回路11B1,11B2とを有する制御回路111で制御することができる。マイコン11Aは、昇圧回路11B1の出力電圧と昇圧回路11B2の出力電圧とが互い違いになるように昇圧回路11B1,11B2を制御する。すなわち、マイコン11Aは、昇圧回路11B1に電圧の昇圧を指示する場合、昇圧回路11B2に電圧の遮断または降圧を指示する。また、マイコン11Aは、昇圧回路11B2に電圧の昇圧を指示する場合、昇圧回路11B1に電力の遮断または降圧を指示する。昇圧回路11B1の出力電圧と昇圧回路11B2の出力電圧とが互い違いになるように制御されると、誘電エラストマ7Bと誘電エラストマ8Bが互い違いに伸縮する。誘電エラストマ7Bと誘電エラストマ8Bが互い違いに伸縮すると、接触材6は、ケース2の外側へ向かって移動したり、ケース2の内側へ向かって移動したりする。
本第1変形例に係る触覚出力装置1Aは、実施形態の触覚出力装置1と同様、接触材6を誘電エラストマ7B,8Bで電気的に動かして圧覚を発生させる。よって、触覚出力装置1Aは、例えば、指先に触れる面に複数の吸引孔を設け、吸引孔に負圧を与えて指先に疑似的な圧覚を与えるような装置よりも機構を簡単にすることができ、指先を自由自在に動かすことができる。そして、誘電エラストマ8Bによって動かされる接触材6は、皮膚表面を垂直方向に押し込む刺激を発生させるため、リアルな圧覚を提示することが可能である。また、本第1変形例に係る触覚出力装置1Aであれば、各誘電エラストマ7B,8Bの印加電圧のバランスを適宜調整することにより、指先に加わる圧覚の強弱を微調整したり、接触材6の変位量を増大させたり、接触材6の動く速度を調整したりすることで、より複雑な圧覚を表現できる。
なお、本第1変形例に係る触覚出力装置1Aは、実施形態の触覚出力装置1に備わっていた圧縮バネ9を更に備えていてもよい。圧縮バネ9が触覚出力装置1Aに備わっている
場合、誘電エラストマ8Bの力を圧縮バネ9で補うことができる。
<第2変形例>
以下、上記実施形態に係る触覚出力装置1を変形した第2変形例について説明する。図10は、分解された第2変形例の触覚出力装置を示した図である。本第2変形例に係る触覚出力装置1Bは、図10に示すように、アクチュエータ7の代わりに膜状の弾性体12(本願でいう「第1の機構」の一例である)を備える。また、触覚出力装置1Bは、図10に示すように、圧縮バネ9の代わりにアクチュエータ107(本願でいう「第2の機構」の一例である)を備える。その他の構成要素については実施形態の触覚出力装置1と同様なので同一の符号を付し、その説明を省略する。
アクチュエータ107は、ケース2の底面の縁沿いに嵌る矩形の枠体107Aと、枠体107Aの内側に張られる誘電エラストマ107Bとを有する。誘電エラストマ107Bの中央部には、弾性体12の中央部に装着されている板体107Cが装着されている。すなわち、板体107Cには、弾性体12と誘電エラストマ107Bが装着されている。そして、弾性体12がケース2の内壁面に固定され、誘電エラストマ107Bが枠体107Aを介してケース2の底面の縁沿いに固定されるため、板体107Cは、弾性体12の張力と誘電エラストマ107Bの張力とが均衡する適当な位置で保持される。
図11は、第2変形例に係る触覚出力装置1Bの内部構造を示した図である。誘電エラストマ107Bは、電圧が印加されていない状態において緊張状態を保つ。よって、接触材6が固定されている板体107Cは、弾性体12の張力と誘電エラストマ107Bの張力とが均衡する適当な位置で保持される。
図12は、第2変形例における接触材6の動きを示した図である。誘電エラストマ107Bは、誘電エラストマ7Bと同様、自身に印加された電位差によって弛緩する。弾性体12の張力によってケース2外側へ向かう力が板体107Cに加わっている状態において誘電エラストマ107Bが弛緩すると、誘電エラストマ107Bによって移動が制限されていた接触材6が弾性体12の張力に引き寄せられてケース2外側へ移動する(図12(A))。ケース2外側へ移動した接触材6は、触覚出力装置1Bが装着されている指10を押圧する。接触材6に指10を押圧された利用者は、当該指10に圧覚を感じる。また、誘電エラストマ107Bに電圧が印加されない状態になって収縮すると、接触材6が弾性体12の張力に引き寄せられてケース2内側へ移動する(図12(B))。接触材6が弾性体12の張力に引き寄せられてケース2内側へ移動すると、利用者が指10に感じていた圧覚が無くなる。
なお、触覚出力装置1Bは、例えば、図5に示したような制御回路11で制御することができる。
本第2変形例に係る触覚出力装置1Bは、実施形態の触覚出力装置1と同様、接触材6を誘電エラストマ107Bで電気的に動かして圧覚を発生させる。よって、触覚出力装置1Bは、例えば、指先に触れる面に複数の吸引孔を設け、吸引孔に負圧を与えて指先に疑似的な圧覚を与えるような装置よりも機構を簡単にすることができ、指先を自由自在に動かすことができる。そして、誘電エラストマ107Bによって動かされる接触材6は、皮膚表面を垂直方向に押し込む刺激を発生させるため、リアルな圧覚を提示することが可能である。
<適用例>
上述した触覚出力装置1,1A,1Bは、何れも様々な箇所へ適用可能である。図13は、触覚出力装置1をフォースフィードバックに用いたロボットの制御装置の一例である
。ロボットの制御装置13は、触覚出力装置1、制御回路11、PC(Personal Computer)14を備える。PC14は、上述したマイコン11Aと同様、CPUやメモリ、入出
力インターフェース等を備えた電子機器である。PC14は、メモリに展開されたコンピュータプログラムをCPUで実行し、利用者の操作内容をロボットへ出力したり、ロボットから得られた情報に基づいて触覚出力装置1を制御したりする。なお、図13では、触覚出力装置1および利用者の指10が一つしか図示されていないが、ロボットに設けられた触覚センサの個数に対応する数の触覚出力装置1が制御装置13に接続される。
図14は、ロボットの一例である。触覚出力装置1を備えた制御装置13は、例えば、図14に示されるように、触覚センサ15Aをロボットハンド15Bの先端に設けたロボット15の制御に用いることができる。ロボット15は、触覚センサ15Aが物体に接触して感圧した際に発生するアナログ信号を制御回路111でデジタル信号へ変換し、PC14で処理する。触覚センサ15Aの信号を得た制御装置13は、触覚センサ15Aの信号に応じて触覚出力装置1を動かし、利用者の指10に適当な圧覚を与える。
<その他の適用例>
図15は、タッチパネルの一例である。上述した触覚出力装置1,1A,1Bは、例えば、タッチパネルを操作した際のフォースフィードバックに用いることも可能である。例えば、タッチパネル16Aに2つの操作領域A,Bを表示する表示装置16は、操作領域Aがタッチされた場合には触覚出力装置で利用者に圧覚を1回与え、操作領域Bがタッチされた場合には触覚出力装置で利用者に圧覚を2回与える。上述した触覚出力装置1,1A,1Bは、例えば、本適用例に係る表示装置16のように、圧覚によるタッチ箇所の識別に用いることもできる。タッチ箇所が圧覚で識別できれば、例えば、圧覚のパターンを多数用意しておくことにより、触感のみで文字入力を行うデバイスを実現することができる。
また、上述した触覚出力装置1,1A,1Bは、上述したロボット15や表示装置16の他、例えば、遠隔地から無線接続で操作される危険地帯に置かれたロボットアームの操縦装置、遠隔操作のロボットを使って行われる手術用のロボットの操縦装置、娯楽用のゲーム機、運転訓練や操縦訓練に用いるシミュレータ装置、患者の指先に刺激を与えて神経系の障害等を治療する医療機器、睡眠中の利用者を圧覚で目覚めさせる目覚まし時計、自動車を運転中の利用者に対して圧覚で警告を与える警告装置、視覚障害者用のデバイスや操作パネル、電子案内板、フラットキーボード、ジョイスティックやタッチスイッチ等の操作デバイス、その他各種の装置に適用可能である。例えば、シミュレータ装置に適用される場合、触覚出力装置1,1A,1Bは、シミュレータ装置が実現する仮想空間内で物体をつまんだ時に、実空間においてあたかも本物の物体をつまんだかのような触感を使用者に与えることができる。
1,1A,1B・・触覚出力装置
2・・ケース
3・・バンド
4・・開口部
5・・接触面
6・・接触材
7,107・・アクチュエータ
7A,8A,107A・・枠体
7B,8B,107B・・誘電エラストマ
7C,107C・・板体
8・・第2アクチュエータ
9・・圧縮バネ
10・・指
11,111・・制御回路
11A・・マイコン
11B1,11B2・・昇圧回路
12・・弾性体
13・・制御装置
14・・PC
15・・ロボット
15A・・触覚センサ
15B・・ロボットハンド
16・・表示装置
16A・・タッチパネル

Claims (4)

  1. 手の指に装着される筐体と、
    前記筐体に配置され、前記指と接触する接触面を形成する可動部材と、
    前記可動部材に前記筐体側から前記指側へ向かう力を与える第1の機構と、
    前記可動部材を前記筐体側へ引き寄せる人工筋肉アクチュエータを有する第2の機構と、を備える、
    触覚出力装置。
  2. 前記第1の機構は、前記可動部材と前記筐体との間に挟まれる弾性体を有する、
    請求項1に記載の触覚出力装置。
  3. 前記第1の機構は、前記可動部材を前記筐体側から前記指側へ引き寄せる人工筋肉アクチュエータを有する、
    請求項1または2に記載の触覚出力装置。
  4. 前記人工筋肉アクチュエータは、伸縮方向における一端が前記可動部材側に接続され、他端が前記筐体の内面側に接続される、
    請求項1から3の何れか一項に記載の触覚出力装置。
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