この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[1.概要]
以下、本発明の一実施形態に係る携帯型のゲーム装置10について説明する。
本実施形態に従うゲーム装置10は、撮像手段(カメラ)を有しており、撮像装置としても機能する。代表的に、ゲーム装置10は、当該撮像手段によって被写体を撮像し、撮像して得られた画像画面に表示したり、撮像した画像のデータを保存したり、他の装置と
の間で撮像した画像データを送受信したりすることが可能である。
また、本実施形態に従うゲーム装置10は、典型的に、CPUなどの演算手段およびメモリを備えたコンピュータとして提供され、画像処理や情報処理に係る各種のアプリケーションプログラムを実行可能である。このようなプログラムを実行することにより、ゲーム装置10は、画像処理装置もしくは情報処理装置としても機能する。当然のことながら、本実施形態に従うゲーム装置10は、各種ゲームのプログラムを実行することも可能である。
すなわち、本発明に係るプログラムは、任意のコンピュータシステムでの実行が可能であるが、本実施形態では、ゲーム装置10で本発明に係るプログラムが実行される構成について例示する。なお、本発明に係るプログラムによって提供される機能の一部または全部をハードウェア回路によって実現してもよい。
[2.用語の定義]
本明細書においては、撮像手段(カメラ)から画像データを取得することを「撮像」と記し、撮像した画像データを保存することを「撮影」と記す。
[3.外観構成]
<全体外観>
図1は、本実施形態に従うゲーム装置10の外観を示す平面図であり、図2は、本実施形態に従うゲーム装置10の背面側を示す斜視図である。
図1および図2を参照して、本実施形態に従うゲーム装置10は、代表的に、折り畳み型の携帯ゲーム装置である。図1には、ゲーム装置10が開いた状態(開状態)を示している。ユーザは、通常、開状態でゲーム装置10を使用し、ゲーム装置10を使用しない場合にはゲーム装置10を閉状態で保管する。そのため、ゲーム装置10は、開いた状態においてもユーザが両手または片手で把持することができるようなサイズで構成されることが好ましい。
図1および図2に示すように、ゲーム装置10は、下側ハウジング11および上側ハウジング21という2つのハウジングを有する。下側ハウジング11と上側ハウジング21とは、開閉可能(折り畳み可能)に接続されている。すなわち、下側ハウジング11の上辺(図示x軸正側の辺)の左右方向(図示y方向)に関して両端には、図1に示す軸部11Aが設けられる(軸部11Aは下側ハウジング11と構造的に一体になっている)。また、上側ハウジング21の下辺(図示x軸負側の辺)の左右方向(図示y方向)に関して中央部には、図1に示す軸部21Aが設けられる(軸部21Aは上側ハウジング21と構造的に一体になっている)。軸部11Aと軸部21Aとは内部に設けられるヒンジによって左右方向を軸として回転可能に接続される。これによって、下側ハウジング11と上側ハウジング21とは左右方向を軸として回転可能に接続される。
本実施形態では、ハウジング11および21はともに横長の形状であり(すなわち、各ハウジングは、横方向の寸法が縦方向の寸法よりも長い)、典型的には長方形の形状である。また、各ハウジング11および21は、平板状形状である(すなわち、厚み方向が、縦横方向よりも短い)。また、上側ハウジング21および下側ハウジング11は薄型平板状である。また、上側ハウジング21の厚みは下側ハウジング11の厚みよりも小さくするのが好ましい。そして、下側ハウジング11と上側ハウジング21とは、互いの長辺部分で回転可能に接続されている。
なお、代替の実施形態においては、折り畳み型に代えて、1つのハウジングでゲーム装
置10を構成してもよい。
また、ゲーム装置10は、図1に示すように、上側LCD(Liquid Crystal Display:液晶表示装置)22および下側LCD12という2つの表示装置を備えている。上側LCD22は、上側ハウジング21の内側面(ゲーム装置10が閉じた状態となった場合に内側となる面)に取り付けられ、下側LCD12は、下側ハウジング11の内側面に取り付けられる。
なお、本実施形態では表示装置としてLCDを用いているが、例えばEL(Electro Luminescence:電界発光)を利用した表示装置など、他の任意の表示装置を利用してもよい。また、ゲーム装置10は、任意の解像度をもつ表示装置を利用することができる。なお、本実施形態においては、ゲーム装置10は2つの表示装置を備える場合を例として説明するが、代替の実施形態においては、ゲーム装置が有する表示装置の数は特に制限されることはない。
<下側ハウジング>
次に、ゲーム装置10の下側ハウジング11に設けられる構成について説明する。
上述したように、ゲーム装置10は、下側LCD12を有する。下側LCD12は、横長形状であり、長辺方向が下側ハウジング11の長辺方向に一致するように配置される。また、下側LCD12は、下側ハウジング11に収納される。また、下側LCD12は、下側ハウジング11の内側面に設けられる。したがって、ゲーム装置10を使用しない場合には閉状態としておくことによって、下側LCD12の画面が汚れたり傷ついたりすることを防止することができる。
下側ハウジング11の内側面は、ほぼ平面状に形成される。当該内側面の中央には、下側LCD12を露出させるための開口部11Bが形成される。当該開口部11Bの左側(図示y軸負側)には開口部11Cが形成され、当該開口部11Bの右側には開口部11Dが形成される。開口部11Cおよび11Dは、各キートップ(各ボタン14A〜14Eの上面)を露出させるためのものである。この結果、下側ハウジング11の内部に収納される下側LCD12の画面が開口部11Bから露出し、各キートップが開口部11Cおよび11Dから露出される。
このように、下側ハウジング11の内側面には、中央に設けられる下側LCD12用の開口部11Bの左右両側に非画面領域(図1に示す点線領域A1およびA2に相当する。具体的には、各ボタン14A〜14Eを配置するための領域;ボタン配置領域)がそれぞれ設けられる。このボタン配置領域は、それぞれ、横方向(図示y方向)の寸法が少なくとも15mm以上(好ましくは20mm以上で、より好ましくは30mm〜40mm程度。)となるように設計される。
下側ハウジング11には、入力装置として、各ボタン14A〜14Kおよびタッチパネル13が設けられる。図1に示すように、各ボタン14A〜14Kのうち、方向入力ボタン14A、ボタン14B、ボタン14C、ボタン14D、ボタン14E、電源ボタン14F、スタートボタン14G、および、セレクトボタン14Hは、下側ハウジング11の内側面に設けられる。なお、内側面とは、上側ハウジング21と下側ハウジング11とを折り畳んだときに内側を意味する。
方向入力ボタン14Aは、例えば選択操作等に用いられ、各ボタン14B〜14E、スタートボタン14G、および、セレクトボタン14Hは、例えば決定操作やキャンセル操作等に用いられる。電源ボタン14Fは、ゲーム装置10の電源をオン/オフするために
用いられる。
本実施形態においては、方向入力ボタン14Aおよび電源ボタン14Fは、下側ハウジング11の中央付近に設けられる下側LCD12に対して一方の側の(図1では左側)に設けられ、ボタン14B〜14Eは、下側LCD12に対して他方の側(図1では右側)に設けられる。なお、電源ボタン14Fは、図16および図17(c)に示すように、下側ハウジング11の右側面に設けられてもよい。
方向入力ボタン14Aは、十字の形状を有しており、縦横の長さがともに20mm程度である。方向入力ボタン14Aは、その中心が下側ハウジング11の左端から20mm程度、下側ハウジング11の下端から40mm程度の位置に設けられる。
電源ボタン14Fは、円形形状を有しており、その中心が下側ハウジング11の左端から25mm程度で、かつ下側ハウジング11の下端から10mm程度の位置に設けられる。
ボタン14B〜14Eの各々は、円形形状を有しており、それぞれ半径が5mm程度である。ボタン14Bは、その中心が下側ハウジング11の右端から10mm程度で、かつ下側ハウジング11の下端から40mm程度の位置に設けられる。ボタン14Cは、その中心が下側ハウジング11の右端から20mm程度で、かつ下側ハウジング11の下端から40mm程度の位置に設けられる。ボタン14Dは、その中心が下側ハウジング11の右端から20mm程度で、かつ下側ハウジング11の下端から50mm程度の位置に設けられる。ボタン14Eは、その中心が下側ハウジング11の右端から25mm程度で、かつ下側ハウジング11の下端から45mm程度の位置に設けられる。
方向入力ボタン14Aおよびボタン14B〜14Eは、ゲーム装置10に対する各種操作(後述)を行うために用いられる。
また、図2に示すように、Lボタン14Iは、下側ハウジング11の上側面の左端部に設けられ、Rボタン14Jは、下側ハウジング11の上側面の右端部に設けられる。Lボタン14IおよびRボタン14Jは、例えば撮影指示操作(シャッター操作)を行うために用いられる。
また、音量ボタン14Kは、下側ハウジング11の左側面に設けられる。音量ボタン14Kは、ゲーム装置10が備えるスピーカの音量を調整するために用いられる。さらに、本実施形態においては、音量ボタン14Kは、セレクトボタン14Hとともに操作されることで、上側LCD22および下側LCD12の明るさを調整するためにも用いられる。これらの操作については、後述する。
図1に示すように、ゲーム装置10は、各操作ボタン14A〜14Iとは別の入力装置として、タッチパネル13をさらに備えている。タッチパネル13は、下側LCD12の画面上に装着されている。タッチパネル13としては、例えば抵抗膜方式や光学式(赤外線方式)や静電容量結合式など、任意の方式のものを利用することができる。また、本実施形態では、タッチパネル13として、下側LCD12の解像度と同解像度(検出精度)のものを利用する。ただし、必ずしもタッチパネル13の解像度と下側LCD12の解像度が一致している必要はない。また、本実施形態でいうタッチパネルとは、画面に対する接触座標を検出可能なデバイスであればどのような原理で検出するものであってもよい。
図1および図2に示すように、下側ハウジング11の右側面には挿入口17が設けられている。挿入口17は、タッチパネル13に対する操作を行うために用いられるタッチペ
ン27を収納することができる。なお、タッチパネル13に対する入力は通常タッチペン27を用いて行われるが、タッチペン27に限らずユーザの指でタッチパネル13を操作することも可能である。
また、下側ハウジング11の右側面には、メモリカード28を収納するための挿入口が設けられている。この挿入口の内側には、ゲーム装置10とメモリカード28とを電気的に接続するためのコネクタ(図示せず)が設けられる。メモリカード28は、このコネクタに着脱自在に装着される。
メモリカード28は、いずれかの規格団体によってそのスペックが定義されているような汎用規格に基づくものであり、代表的にはSD(Secure Digital)メモリカードからなる。メモリカード28は、不揮発性の書き換え可能なメモリを内蔵しており、例えば、ゲーム装置10によって撮像された画像を記憶(保存)したり、他の装置で生成された画像をゲーム装置10に読み込んだりするために用いられる。あるいは、メモリカード28は、予め音楽データであるミュージックファイルを格納しており、ゲーム装置10に当該ミュージックファイルが読み込まれることにより、再生処理を実行することが可能である。なお、メモリカード28には、パーソナルコンピュータなどにより、何かのプログラムが記憶されることもあるが、そのようなプログラムは、ゲーム装置10で実行することはできない。
さらに、下側ハウジング11の上側面には、メモリカード29を収納するための挿入口(図1では、一点鎖線で示している)が設けられている。この挿入口の内側にも、ゲーム装置10とメモリカード29とを電気的に接続するためのコネクタ(図示せず)が設けられる。
メモリカード29は、本実施形態に従うゲーム装置10の専用規格に基づくものであることが好ましい。すなわち、メモリカード29は、汎用規格のメモリカードと異なるサイズに設計される。メモリカード29は、画像通信プログラムやゲームプログラム等を記憶した記憶媒体であり、下側ハウジング11に設けられた挿入口に着脱自在に装着される。また、このメモリカード29には、後述する被選択アプリケーションプログラムも格納され得る。メモリカード29に格納されたアプリケーションプログラムは、図23を用いて後述するような方法でその実行が選択されたときに、メインメモリ32に読み出されて、CPU31により実行される。
なお、メモリカード29は、ROMを内蔵し、プログラムを当該ROMに格納するようなものでもよいが、書き換え可能な不揮発メモリを内蔵し、ゲーム装置10によりデータを書き込みすることができるようにしてもよい。
図1に示すように、下側ハウジング11の軸部11Aの左側部分(図15に示すように、右側部分でもよい)には、3つのLED15A〜15Cが取り付けられる。これらのLED15A〜15Cの点灯動作については、後述する。
<上側ハウジング>
一方、上側ハウジング21には、画像を撮像するための構成(カメラ)、および撮像した画像を表示するための構成(表示装置)が設けられる。以下、上側ハウジング21に設けられる構成について説明する。
図1に示すように、ゲーム装置10は、上側LCD22を有する。上側LCD22は上側ハウジング21に収納される。上側LCD22は横長形状であり、長辺方向が上側ハウジング21の長辺方向に一致するように配置される。上側LCD22は、上側ハウジング
21の内側面(ゲーム装置10が閉状態となった場合に内側となる面)に設けられる。したがって、ゲーム装置10を使用しない場合には閉状態としておくことによって、上側LCD22の画面が汚れたり傷ついたりすることを防止することができる。なお、下側LCD12と同様、上側LCD22に代えて、他の任意の方式および任意の解像度の表示装置を利用してもよい。なお、詳細は後述するが、上側LCD22は、主に、ユーザに操作の仕方を説明する画像等、撮像操作に関する画像が表示される。なお、代替の実施形態においては、上側LCD22上にもタッチパネルを設けてもよい。
また、ゲーム装置10は、撮像手段として、2つのカメラ23および25を有する。カメラ23および25はともに上側ハウジング21に収納される。図1に示すように、内側カメラ23は、上側ハウジング21の内側面に取り付けられる。一方、図2に示すように、外側カメラ25は、内側カメラ23が取り付けられる面の反対側の面、すなわち、上側ハウジング21の外側面(ゲーム装置10が閉状態となった場合に外側となる面)に取り付けられる。
なお、本実施形態においては、撮像手段としてのカメラを2つ備えるゲーム装置10を例として説明するが、ゲーム装置に備えられるカメラは1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。また、カメラが取り付けられる位置はいずれの位置であってもよい。
図2に示すように、上側ハウジング21の外側面には、第4LED26が取り付けられる。第4LED26は、外側カメラ25の周囲(本実施形態では、外側カメラ25の右側。図17(b)に示す例では、開状態において外側カメラ25の上側)に取り付けられる。第4LED26は、内側カメラ23または外側カメラ25によって撮影が行われた(シャッターボタンが押下された)時点で点灯する。また、内側カメラ23または外側カメラ25によって動画が撮影される間点灯する。
このような第4LED26の作動によって、ゲーム装置10による撮影が行われた(行われている)ことを撮影対象者に通知することができる。
さらに、下側ハウジング11の下側面には、音声の外部出力を行う機器(たとえば、ヘッドホン、イヤホン、骨伝導ヘッドホン等)に設けられたプラグを挿入するための音声の外部出力用端子19(図1では、破線で示している)が設けられている。この音声の外部出力用端子19の内側には、ゲーム装置1と音声の外部出力を行う機器とを電気的に接続するためのジャック62が設けられている。音声の外部出力を行う機器は、ヘッドホンのような両耳用であってもよいし、イヤホンのような片耳用であってもよく、音声の外部出力を行う機器のプラグは、ジャックに着脱自在に装着される。なお、以下においては、音声の外部出力を行う機器として、代表的にヘッドホンの場合について説明するが、イヤホン等の機器を用いることも可能である。
ゲーム装置10は、音声入力装置としてマイク(図18に示すマイク43)を備えている。マイク43は、上側ハウジング21の内部に収納されている。本実施形態では、マイク43は上側ハウジング21の軸部21A内に配置される。より具体的には、内側カメラ23の周囲(図ではy軸の側方)に取り付けられ、より具体的には、内側カメラ23から10mm離れた側方(図ではy軸正方向側の側方)に取り付けられる。
また、上側ハウジング21の内側面には、マイクがゲーム装置10外部の音を検知することができるように、マイクロフォン用孔21Cが設けられる。マイクロフォン用孔21Cは、上側ハウジング21の軸部21Aに設けられる。なお、マイクロフォン用孔21Cが下側ハウジング11と上側ハウジング21との連結部に設けられる場合には、その中央から所定距離だけオフセットされた位置に設けられることが好ましい。
なお、図15に示すように、マイクは下側ハウジング11に収納されてもよい。図15においては、マイクロフォン用孔16が下側ハウジング11の内側面、具体的には、下側ハウジング11の内側面の左下部分(点線領域A1に相当するボタン配置領域)に設けられる。マイクは、下側ハウジング11内における、マイクロフォン用孔16の近傍に配置される。
なお、マイク43を収納する位置およびマイクロフォン用孔16の位置は必ずしも上記連結部である必要はなく、例えば下側ハウジング11にマイク43を収納し、マイク43の収納位置に対応させて下側ハウジング11にマイクロフォン用孔16を設けるようにしてもよい。あるいは、ヘッドホンに設けられたプラグを挿入するための外部出力用端子19と隣接して、マイクロフォン用孔16を設けてもよい。
<インジケータ表示および操作例>
図3は、本実施形態に従うゲーム装置10のLED15A〜LED15Cの点灯動作を説明する図である。
図3(a)を参照して、ゲーム装置10は、後述するように他の機器との間で無線通信を行うことが可能であり、第1LED15Aは、無線通信が確立している場合に点灯する。具体的には、第1LED15Aは、他の機器との間で通信が可能な状態であれば、常時点灯する。また、第1LED15Aは、他の機器との間で通信中(あるいは、データ送信中)には、点滅する。
図3(b)を参照して、第2LED15Bは、ゲーム装置10の充電中に点灯する。
図3(c)を参照して、第3LED15Cは、ゲーム装置10の電源がオンである場合に点灯する。さらに、第3LED15Cは、ゲーム装置10が搭載する電池(バッテリパック)の充電状態に応じて、その点灯状態が変化する。具体的には、第3LED15Cは、バッテリ残量が相対的に多い状態では青色で点灯し、バッテリ残量が相対的に少ない状態では赤色で点灯する。さらに、バッテリ残量が残りわずかになると、第3LED15Cは、赤色で点滅する。
このように、3つのLED15A〜15Cによって、ゲーム装置10の通信状態、充電状態、バッテリ残量状態、および電源のオン/オフ状態などをユーザに通知することができる。
図4は、本実施形態に従うゲーム装置10の音量ボタン14Kの操作を説明するための図である。ゲーム装置10では、ボリュームが複数段階(たとえば、5段階)に設定可能であり、図4(a)に示すように、音量ボタン14Kの「+」(プラス)側が押下される毎に、ボリュームが1段階ずつ大きくなる。一方、音量ボタン14Kの「−」(マイナス)側が押下される毎に、ボリュームが1段階ずつ小さくなる。
なお、内側カメラ23または外側カメラ25によって撮影が行われた(シャッターボタンが押下された)時点でスピーカから出力される効果音(シャッター音)などは、ボリュームの設定とは独立して、一定の音量となることが好ましい。
また、ゲーム装置100が後述するスリープ状態にある場合には、音量ボタン14Kの操作ではボリュームを小さくすることのみが許可されるようにすることが好ましい。
図4(b)を参照して、セレクトボタン14Hが押下された状態で、音量ボタン14Kが操作されると、上側LCD22および下側LCD12の明るさが変更される。すなわち
、セレクトボタン14Hが押下された状態で、音量ボタン14Kの「+」(プラス)側が押下される毎に、上側LCD22および下側LCD12の表示が1段階ずつ明るくなる。一方、セレクトボタン14Hが押下された状態で、音量ボタン14Kの「−」(マイナス)側が押下される毎に、上側LCD22および下側LCD12の表示が1段階ずつ暗くなる。
[4.詳細構造および使用態様]
次に、上述した図1および図2に加えて、図5〜図14を参照して、本実施形態に従うゲーム装置10のより詳細な構造およびユーザによるゲーム装置10の使用形態について説明する。
図5は、開いた状態(開状態)におけるゲーム装置10の側面図を示し、図6は、閉じた状態(閉状態)におけるゲーム装置10の四面図を示す。すなわち、図6(a)は、閉状態におけるゲーム装置10の左側面図を示し、図6(b)は、ゲーム装置10の正面図を示し、図6(c)は、ゲーム装置10の右側面図を示し、図6(d)は、ゲーム装置10の背面図を示す。
本実施形態に従うゲーム装置10は、開いた状態において両手または片手で把持することができるような小型のサイズとされる。ゲーム装置10は、例えば、閉じた状態において、(縦)50mm〜100mm×(横))100mm〜200mm×(厚み)10mm〜40mm程度になるようなサイズとし、一方、開いた状態においては、(縦)100mm〜200mm程度になるようなサイズとすることができる。なお、「縦」方向は図示x方向に相当し、「横」方向は図示y方向に相当し、「厚み」方向は図示z方向に相当する。
より好ましくは、閉じた状態において、(縦)60mm〜90mm×(横)100mm〜150mm×(厚み)15mm〜30mmのサイズとし、開いた状態において、(縦)120mm〜160mm程度のサイズとすることができる。
さらに好ましくは、閉じた状態において、(縦)70mm〜80mm×(横)100mm〜150mm×(厚み)15mm〜25mm、開いた状態において、(縦)135mm〜155mm程度のサイズとすることができる。
なお、下側ハウジング11の厚みは、上側ハウジング21の厚みよりも大きくすることが好ましい。また、ゲーム装置10は、開いた状態における縦の長さと横の長さが略同一の長さとなるようにしてもよい。さらに、下側ハウジング11の縦方向の寸法は、手のひら中央で下側ハウジング11の下隅部を支持したときに、人指し指の第2関節が上隅部付近に位置するような寸法にするのが望ましい。
図7は、図1に示す下側ハウジングのA−A’断面図を示し、図8は、図1に示す上側ハウジングのB−B’断面図を示す。図7に示すように、下側ハウジング11の内側面上(ゲーム装置10が閉状態となった場合に内側となる面上)には、当該内側面に垂直な方向に突起するように設けられる軸部11Aが設けられる(典型的には、軸部11Aは下側ハウジングと構造的に一体になっている)。軸部11Aは、左右方向(図示y方向)に関して両端の位置に設けられる(図1参照)。なお、軸部11Aは、図15に示すように、左右方向に関して両端からやや内側の位置に設けられてもよい。
図8に示すように、上側ハウジング21の下側面(図示x軸負側の側面)には、下側面に垂直な方向に対して突起するように設けられる軸部21Aが設けられる(軸部21Aは上側ハウジングと構造的に一体になっている)。軸部21Aは、下側面に垂直な方向に突
起するとともに、上側ハウジング21の内側面(ゲーム装置10が閉状態となった場合に内側となる面)に垂直な方向についても突起するように設けられる。軸部21Aは、左右方向に関して上側ハウジング21の下端中央に設けられる(図1参照)。軸部11Aと軸部21Aとは内部に設けられるヒンジによって回転可能に接続されて一体の突起部を形成する。以上のように構成されることによって、突起部は各ハウジング11および21の内側面に対して突起した状態となる(図5参照)。
また、軸部11Aが下側ハウジング11の内側面に対して突起して設けられ、軸部21Aが上側ハウジング21の下方に突起して設けられるので、2つのハウジング11および21が接続された状態では、下側ハウジング11の外側面(ゲーム装置10が閉状態となった場合に外側となる面)と上側ハウジング21の外側面との間には、下側ハウジング11の厚さの分だけ段差がつけられる(図5参照)。
以上のように、上側ハウジング21は、下側ハウジング11の上側の一部で回動自在に支持されている。これによって、ゲーム装置10は、閉状態(下側ハウジング11と上側ハウジング21とのなす角度が約0°の状態(図5参照))と、開状態(下側ハウジング11と上側ハウジング21とのなす角度が約180°の状態(図1参照))とをとることができる。 また、本実施形態に従うゲーム装置10は、上記閉状態および開状態のみでなく、下側ハウジング11と上側ハウジング21とのなす角度が閉状態と開状態との間の任意の角度においてヒンジに発生する摩擦力などによって開閉角度を維持することができる。つまり、上側ハウジング21を下側ハウジング11に対して任意の角度で静止させることができる。
また、ヒンジは、180°より小さい所定角度においてクリック感を伴って一時固定する機構を有してもよい。すなわち、上側ハウジング21と下側ハウジング11とは、180°よりも小さい所定角度に開いた状態で、当該所定角度においてクリック感を伴って一時固定されるようにしてもよい。上記所定角度は、具体的には、例えば150°〜175°の範囲の角度であって、本実施形態においては160°とする。なお、本実施形態においては、各ハウジング11および21は、180°まで開くことが可能であるとするが、代替の実施形態においては、上記所定角度までしか開かないようにしてもよいし、180°以上開くようにしてもよい。
図2,図6(a),図6(c)に示すように、音量ボタン14Kは、下側ハウジング11の左側面に設けられる。音量ボタン14Kは、ゲーム装置10が備えるスピーカの音量を調整するために用いられる。また、図6(d)に示すように、ボタン14Jは、下側ハウジング11の上面の右端部に設けられる。ボタン14Iは、下側ハウジング11の上面の左端部に設けられる。なお、ボタン14Jは、その右端が下側ハウジング11の右端まで延びていることが好ましいが、そうでなくてもよい。なお、前者の場合、ボタン14Jの右側面と下側ハウジング11の右側面が略面一になるように設計するのが好ましい。また、ボタン14Jは、その裏端が下側ハウジング11の裏端まで延びていることが好ましいが、そうでなくてもよい。なお、前者の場合、ボタン14Jの裏面と下側ハウジング11の裏面が略面一になるように設計するのが好ましい。なお、ボタン14Iについても同様である。
具体的には、ボタン14Jおよび14Iは、左右方向の長さが20mm程度、幅(厚さ方向の長さ、すなわち、図示z方向の長さ)が10mm程度である。各ボタン14Iおよび14Jは、ゲーム装置10に対して例えば撮影指示操作(シャッター操作)を行うために用いられる。なお、ボタン14Jおよび14Iの幅は、下側ハウジング11の厚みの50%以上とするのが好ましい。
ボタン14Iおよび14Hの両方をシャッターボタンとして機能させてもよい。この場合、右利きのユーザはボタン14Jを使用し、左利きのユーザはボタン14Iを使用することができ、いずれのユーザにも使い勝手がよい。
なお、ゲーム装置10は、各ボタン14Iおよび14Jを常にシャッターボタンとして有効としておいてもよいし、右利きか左利きかの設定をして(メニュープログラムなどによりユーザに設定入力をさせ、設定されたデータを記憶しておく)、右利き設定のときにはボタン14Jのみ有効とし、左利き設定のときにはボタン14Iのみ有効とするようにしてもよい。さらに、代替の実施形態においては、撮影指示操作を行うためのボタンは下側ハウジング11の上面に1つのみ設けられてもよい。
下側ハウジング11の右側面には開閉可能なカバー部が設けられる。このカバー部の内側には、メモリカード28を接続するためのコネクタ(図示せず)が設けられる。
以上に説明したように、下側ハウジング11には、ゲーム装置10に対する操作入力を行うための入力装置(タッチパネル13および各ボタン14A〜14I)が設けられる。したがって、ユーザは、ゲーム装置10を使用する際には、下側ハウジング11を把持してゲーム装置10に対する操作を行うことができる。
図9は、ユーザがゲーム装置10を両手で把持した様子を示す図である。図9に示すように、ユーザは、各LCD12および22がユーザの方向を向く状態で、両手の掌と中指、薬指および小指とで下側ハウジング11の側面および外側面(内側面の反対側の面)を把持する。このように把持することで、ユーザは、下側ハウジング11を把持したまま、各ボタン14A〜14Eに対する操作を親指で行い、ボタン14Iおよび14Jに対する操作を人差し指で行うことができる。
本実施形態では、下側ハウジング11を横長に構成し、下側LCD12の左右両側にボタンを設ける構成としたことにより、撮像装置を持ちやすく、かつ、操作のしやすい構成とすることができる。さらに、上述の通り、ボタン配置領域(図1に示す点線領域A1おA2)の横方向の寸法を少なくとも15mm設けるようにしたため、下側ハウジング11を把持した場合に親指が下側LCD12にかかるのを防ぐことができる。
また、図10は、ユーザがゲーム装置10を片手で把持した様子を示す図である。タッチパネル13に対して入力を行う場合には、図10に示すように、下側ハウジング11を把持していた一方の手を離して他方の手のみで下側ハウジング11を把持することによって、当該一方の手でタッチパネル13に対する入力を行うことができる。この場合にも、下側ハウジング11を把持した親指が下側LCD12にかかるのを防ぐことができる。
あるいは、両手で下側ハウジング11を把持したまま一方の手の親指(右利きのユーザは右手の親指)でタッチパネル13に対する入力を行うこともできる。この場合にも、下側ハウジング11を把持した他方の手の親指(右利きのユーザは左手の親指)がタッチパネル13にかかるのを防ぐことができる。
上述したように、内側カメラ23は、上側ハウジング21の内側面に取り付けられる(図1参照)。一方、外側カメラ25は、内側カメラ23が取り付けられる面の反対側の面、すなわち、上側ハウジング21の外側面(ゲーム装置10が閉状態となった場合に外側となる面)に取り付けられる(図2および図6(b)など参照)。
これによって、内側カメラ23は、上側ハウジング21の内側面が向く方向を撮像することが可能であり、外側カメラ25は、内側カメラ23の撮像方向の逆方向、すなわち、
上側ハウジング21の外側面が向く方向を撮像することが可能である。
以上のように、本実施形態に従うゲーム装置100では、それぞれの撮像方向が互いに逆方向となるように2つのカメラ23および25が設けられる。したがって、ユーザは、ゲーム装置10を持ち替えることなく、異なる2方向を撮像することができる。例えば、ユーザは、ゲーム装置10からユーザの方を見た景色を内側カメラ23で撮影することができるとともに、ゲーム装置10からユーザの反対側の方向を見た景色を外側カメラ25で撮影することができる。
また、以上の構成によれば、外側カメラ25の撮影方向と上側LCD22の表示画面の向きとが反対方向(180°異なる方向)となり、内側カメラ23の撮影方向と上側LCD22の表示画面の向きとが同じ方向となる。したがって、外側カメラ25によって撮影された画像が上側LCD22に表示される場合には、上側LCD22の表示画面を見るユーザの視線方向と外側カメラ25の撮影方向がほぼ同じ方向となるので、ユーザにとっては撮影方向がわかりやすい。また、内側カメラ23によって撮影された画像が上側LCD22に表示される場合には、上側LCD22の表示画面を見るユーザの視線方向と内側カメラ23の撮影方向がほぼ反対方向となるので、ユーザにとっては撮影方向がわかりやすい。
また、内側カメラ23は、上側ハウジング21の下側の中央部に形成される軸部21Aの中央に取り付けられる。つまり、内側カメラ23は、2つのハウジング11および21が接続される部分の中央に取り付けられる。
したがって、ゲーム装置10を開状態にした場合、内側カメラ23は、2つのLCD12および22の間に配置されることになる(図1参照)。換言すれば、内側カメラ23は、ゲーム装置10の中心付近に配置されることになる。ここで、「ゲーム装置10の中心」とは、ゲーム装置10の操作面(開状態における各ハウジング11および21の内側面からなる面)の中心を意味する。
あるいは、内側カメラ23は、LCD12および22の横方向の中心付近に配置されているということもできる。
なお、本実施形態では、軸部21Aは上側ハウジング21と一体化されており、当該軸部21Aの内部に固定的に内側カメラ23が配置されるので、上側ハウジング21の開閉に応じて内側カメラ23の撮影方向が変更される。これにより、カメラの撮影方向を変更するための追加の機構を設けることなく、撮影方向の変更を実現することができる。また、内側カメラ23は、第2のハウジングの内側面(軸部21Aにおける、第2のハウジングの内側面と同じ側)に配置されるので、上側ハウジング21の閉動作により内側カメラ23は下側ハウジング11と対向する向きとなる。したがって、ゲーム装置10を閉状態にすることによって内側カメラ23を自動的に保護することができる。
上述のように、本実施形態においては、内側カメラ23がゲーム装置10の操作面の中心付近に配置されるべく、軸部21Aに設けられる。ただし、代替の実施形態においては、内側カメラ23は、下側ハウジング11または上側ハウジング21の軸部以外の位置に設けられてもよい。例えば、内側カメラ23は、上側ハウジング21の内側面における、軸部21Aと上側LCD22との間に設けられてもよい。なお、内側カメラ23がゲーム装置10の操作面の左右方向に関して略中央に設けられれば、ユーザは、例えば自分を撮影する状況等において、少なくとも左右方向に関してはゲーム装置10の位置を容易に合わせることができる。
ここで、例えば内側カメラ23がゲーム装置10の操作面の端部(例えば上側ハウジング21の内側面の上端)に配置される場合を考える。ゲーム装置10のような携帯機器を操作する場合、ユーザは、画面が見やすいように、ユーザがゲーム装置10に正対する位置でゲーム装置10を把持するのが通常である。
しかし、内側カメラ23がゲーム装置10の端部に配置されている場合、通常の把持位置(ユーザがゲーム装置10に正対する位置)でゲーム装置10を把持したままでは、内側カメラ23の撮像範囲にユーザがうまく収まらなくなる。例えば操作面の上端に内側カメラ23が配置される場合には、通常の把持位置でゲーム装置10を把持したままでは、ユーザのやや上方が撮像範囲となり、ユーザの顔が撮像範囲にうまく収まらなくなる。
そのため、内側カメラ23がゲーム装置10の操作面の端部に配置される場合には、ユーザが撮像範囲内にうまく収まるように、通常の把持位置からゲーム装置10を動かさなければならない。
ところが、ゲーム装置10からユーザの方を見た景色を撮影する場合にはユーザの視線方向とカメラの撮像方向とが逆になること、および、普段把持している位置とは異なる位置でゲーム装置10を把持しなければならないことから、ユーザが撮像範囲内にうまく収まるようにゲーム装置10を配置することはユーザにとって難しい。
これに対して、本実施形態では、ゲーム装置10を開状態にした場合に、内側カメラ23がゲーム装置10の中心付近に配置されるので、ユーザは、内側カメラ23によってユーザ自身を撮影する場合、ユーザがゲーム装置10に正対する位置でゲーム装置10を把持すればよい。つまり、通常の把持位置で撮像装置を把持すれば、ユーザは撮像範囲の中心付近に位置することになり、ユーザ自身を撮像範囲内に収めることが容易になる。以上のように、ユーザから見てゲーム装置10の中心付近となる位置に内側カメラ23を配置することによって、ユーザが撮像範囲内にうまく収まるようにユーザ自身を撮影することが容易になる。
また、図6(b)に示すように、外側カメラ25は、ゲーム装置10を開状態とした場合において上側ハウジング21の上部(下側ハウジング11から(上側ハウジング21の中央よりも)遠い側の部分)に配置される。これは、ゲーム装置10を使用する際にユーザは下側ハウジング11を把持するので、下側ハウジング11に近い側に外側カメラ25を配置すると、外側カメラ25の撮像範囲にユーザの手が入ってしまうおそれがあるからである。
本実施形態では、外側カメラ25は、その中心が上側ハウジング21の右端から20mm程度、ゲーム装置10を開状態とした場合における上側ハウジング21の上端から20mm程度の位置に設けられる。なお、外側カメラ25はゲーム装置10を把持するユーザを撮影するものではないので、ゲーム装置10の中心に設ける必要性が低い。また、ユーザは基本的に下側ハウジング11を把持するので下側ハウジング11は適度な厚みがあった方が把持しやすい一方、折り畳んだときの厚みは薄い方が携帯性が高いため、上側ハウジング21は極力薄くするのが好ましい。それゆえ、本実施形態においては、上側ハウジング21の中央には視認性を考慮して上側LCD22を配置し、外側カメラ25は上側LCD22の配置位置を避けて(すなわち、図1に示す非画面領域B2の裏側の領域に)上側ハウジング21の上部に配置することとした。
これにより、上側LCD22と外側カメラ25の配置が重ならないので上側ハウジング21を薄型化することができる。また、ユーザは基本的に下側ハウジング11を把持するので、外側カメラ25を上側ハウジング21側に設けることによって、下側ハウジング1
1を把持する指が外側カメラ25の撮像範囲に入ることを防止することができる。
また、上側ハウジング21の内側面はほぼ平面状に形成される。図1に示すように、当該内側面の中央には、上側LCD22を露出させるための開口部21Bが形成される。上側ハウジング21の内部に収納される上側LCD22の画面は、開口部21Bから露出する。また、上記開口部21Bの左右両側には音抜き孔21Dがそれぞれ1つずつ形成される。音抜き孔21Dの奥の上側ハウジング21内には、音声出力手段として、図示しないスピーカが収納されている。音抜き孔21Dは、スピーカからの音を外部に放出するための孔である。これらの音抜き孔21Dは、上側LCD22の左右両側に設けられる。
このように、上側ハウジング21の内側面には、中央に設けられる上側LCD22用の開口部21Bの左右両側に非画面領域(図1に示す点線領域B1およびB2。具体的には、スピーカを配置するための領域;スピーカ配置領域)がそれぞれ設けられる。
ここで、本実施形態では、下側ハウジング11および上側ハウジング21の左右方向(図示y方向)の長さ(幅)は同じである。さらに、下側LCD12および上側LCD22の左右方向の幅は同じであり、かつ、左右方向に関して同じ位置に配置される。そのため、上記スピーカ配置領域は、上記ボタン配置領域と左右方向の位置が一致するように設けられる。スピーカ配置領域は、ボタン配置領域と同様、横方向の寸法が少なくとも15mm以上(好ましくは20mm以上で、より好ましくは30mm〜40mm程度。本実施形態では、32mm)となるように設計される。
本実施形態では、2つの音抜き孔21Dは、左右方向については、各スピーカ配置領域の左右方向における中央部付近に配置される。また、上下方向については、各スピーカ配置領域の下部領域(下側ハウジング11に近い側の領域)に配置される。なお、図15に示すように、スピーカおよび音抜き孔21Dは図1よりもやや上側に配置されてもよい。また、図15に示すように、1つのスピーカに対して複数個(図15では6個)の音抜き孔21Dが設けられてもよい。
上記のように、本実施形態では、下側ハウジング11および上側ハウジング21に左右方向に関して同じ位置に非画面領域がそれぞれ設けられる。これによって、ゲーム装置10は、図9に示すような横持ちで把持される場合だけでなく、縦持ち(図9に示す状態からゲーム装置10を左または右回りに90°回転させた状態)で把持される場合にも持ちやすい構成となっている。
図11および図12は、ユーザが縦持ちでゲーム装置10を把持した様子を示す図である。なお、図11はゲーム装置10が左手で把持された様子を示し、図12はゲーム装置10が右手で把持された様子を示している。なお、右利きのユーザは、図9に示す状態からゲーム装置10を左回りに90°回転させて、図11に示すようにゲーム装置10を左手で把持するとよい。また、左利きのユーザは、図9に示す状態からゲーム装置10を右回りに90°回転させて、図12に示すようにゲーム装置10を右で把持するとよい。いずれの場合であっても、ユーザは、親指を突起部(軸部11Aおよび21A)に当接させ、人指し指を下側ハウジング11の上側面に当接させてゲーム装置10を把持することができる。
なお、上述したように、下側ハウジング11の外側面と上側ハウジング21の外側面との間には段差がつけられている(図5参照)ので、この段差に人指し指を当接させることでゲーム装置10を安定的に把持することができる。また、ゲーム装置10を把持していない利き手でシャッターボタン(ボタン14Iまたは14J)を容易に押すことができる。
上記のように、LCD12および22のそれぞれの両側には非画面領域が設けられているので、いずれの手でゲーム装置10を縦持ちで把持する場合であっても、画面に親指がかかることがない。すなわち、縦持ちで把持する場合についても、ゲーム装置10は持ちやすく、かつ、画面の視認性やタッチパネルの操作性は担保されている。
また、図7に示すように、突起部は、下側ハウジング11に対して、各ボタン14A〜14E(図7では方向入力ボタン14A)のキートップよりも突起している。これによって、ゲーム装置10を縦持ちで把持している親指が仮にボタンにかぶったとしても、ユーザが誤ってボタンを押下してしまう可能性が低く、誤入力を防止することができる。
さらに、開状態におけるゲーム装置10の縦寸法は100mm〜200mmであるので、縦持ちにした場合でも、横持ちにした場合のゲーム装置10の幅と同程度の十分な幅があり、持ちにくくなることがない。
なお、縦持ちにする場合には、ハウジングの開閉角度を180°よりも小さい上記所定角度としてもよい。ハウジングの開閉角度を180°よりも若干小さい角度とすることによって、各ハウジング11および21の外側面が手の形状によりフィットし、ゲーム装置10をより持ちやすくなる。
また、上述のように、本実施形態に従うゲーム装置10では、カメラ23および25が上側ハウジング21に設けられる。そして、カメラ23または25で撮像されるライブ画像は、下側ハウジング11に設けられる下側LCD12に表示可能である。この構成によれば、ゲーム装置10を把持して使用する場合であっても、机等に載置して使用する場合であっても、撮影方向を適宜変更しつつライブ画像に対する編集操作を行うことが非常に容易になる。
図13は、ゲーム装置10を把持して使用する様子を示す図である。ゲーム装置10を把持して使用する場合、図13に示すように、ユーザは、片方の手(図13では左手)で下側ハウジング11を把持する。そして、下側LCD12にライブ画像が表示されるので、ユーザは、もう一方の手でタッチペン27を用いてライブ画像に対して編集操作を行う。このとき、下側ハウジング11の角度と上側ハウジング21の角度とを別々に変更することができるので、ユーザは、上側ハウジング21のカメラ23または25を撮像対象に向けながら、下側ハウジング11をタッチパネルの操作が行いやすい角度にしてゲーム装置10を把持することができる。
また、ユーザは、下側ハウジング11を片方の手で把持しているため、安定してタッチパネル13による編集操作ができる。以上のように、ゲーム装置10を把持して使用する場合、ライブ画像に対する編集操作が非常に行いやすい。
また、ゲーム装置10は、ユーザによって把持された状態で撮影を行う他、台等に載置した状態で撮影を行うことにも適している。
図14は、ゲーム装置10を載置して使用する様子を示す図である。図14に示すようにゲーム装置10を机等に把持して使用する場合においても、下側LCD12にライブ画像が表示されるので、ユーザは、タッチパネル13に対する操作が行いやすい。
また、ユーザは、下側ハウジング11を載置面上に載置し、上側ハウジング21が下側ハウジング11に対して所望の角度となるように、2つのハウジング11および21の開閉角度を調節することも可能である。これによって、ユーザがゲーム装置10を載置する
場合でも、上側ハウジング21(カメラの撮影方向)を任意の角度にして撮影を行うことができる。このように、ゲーム装置10を載置して使用する場合においても、ライブ画像に対する編集操作が非常に行いやすい。
また、ゲーム装置10は2つのカメラ23および25を備えるので、内側カメラ23と外側カメラ25との間で撮影を行うカメラを切替えることによって、台に載置されたゲーム装置10を動かすことなく、異なる方向を撮影することができる。なお、いずれのカメラで撮影を行う場合でも、2つのハウジング11および21の開閉角度を調節することによって撮影方向を変更することができる。また、ゲーム装置10は、シャッターボタンを押下してから所定時間後に撮影が行われるセルフタイマー機能を有していてもよい。セルフタイマー機能を使用して撮影を行う場合にはユーザがゲーム装置10を把持しないので、本実施形態のようにカメラの撮影方向を任意の方向に調整することは、特に便利である。
さらに、本実施形態では、互いに異なる向きを撮像する2つのカメラ23および25は、ともに上側ハウジング21に設けられる。したがって、ゲーム装置10を載置して撮影を行う場合であっても、2つのカメラ23および25の両方を使用することができる。
さらに、本実施形態では、下側ハウジング11が横長に構成されるので、ゲーム装置10を載置する場合における安定感が増し、ゲーム装置10を倒れにくくすることができる。
また、ゲーム装置10は、カメラ23または25によって撮像されたリアルタイムの画像(ライブ画像)を表示するLCDを、例えばユーザの切替指示によって上側LCD22と下側LCD12との間で切替えることができるようにしてもよい。このとき、例えばゲーム装置10を台に載置した状態で使用する場合には、リアルタイムの画像を下側LCD12に表示するように切替えるとよい。ゲーム装置10を台に載置した状態で使用する場合、カメラの撮影方向を調節するために上側ハウジング21の角度を変更する必要があるので、角度を変更する必要がない下側ハウジング11の下側LCD12にリアルタイムの画像を表示した方がユーザにとって画像が見やすいからである。
なお、代替の実施形態においては、撮像された画像を上側LCD22に表示してもよい。下側ハウジング11には、ゲーム装置10に対する操作入力を行うための入力装置(タッチパネル13および各ボタン14A〜14I)が設けられるので、ゲーム装置10を使用する際には、ユーザは、上側LCD22に表示される撮像画像(カメラによって撮像された画像)を見ながら、下側ハウジング11を把持して入力装置に対する入力を行うことができる。
また、上記の構成によれば、ゲーム装置10は入力装置としてボタンとタッチパネルとの両方を備えているので、ゲーム装置10は、入力操作に使用すべき入力装置を、当該入力操作の種類(性質)に応じて適切な方を選択して決定することができる。例えば、例えばシャッター操作については、操作したことをユーザが実感することが好ましく、また、操作に一定のストロークがあった方が好ましいと考えられるので、ボタンを用いてシャッター操作を行わせるようにしてもよい。また、後述する編集処理における操作については、タッチパネルを用いて操作を行わせることが好ましい。
なお、本実施形態においては、下側ハウジング11と上側ハウジング12とが回転可能に接続(連結)されることによってゲーム装置10が折り畳み可能であるように構成された。ここで、代替の実施形態においては、下側ハウジング11と上側ハウジング12とは、他の構成および方式によって連結されてもよい。
例えば、平板状の2つのハウジングを、平行な状態のまま一方のハウジングが他方に対してスライドまたは回転することが可能なように接続した構成であってもよい。これによっても上記実施形態と同様、2つのハウジングを開状態および閉状態の両方の状態とすることができる。
また、上記実施形態において、上側ハウジング21を、軸部21Aとそれ以外の部分とが上下方向を軸として回転可能なように構成してもよい。これによれば、上側ハウジング21に1つのカメラを設けるのみで、ユーザの視線方向にもその逆方向にも容易にカメラを向けることができる。
図15〜図17に示す撮像装置110は、本実施形態に係るゲーム装置10の一部の構成要素について配置、個数、または形状等を変更したものであり、基本的な機能はゲーム装置10と同じである。
[5.ゲーム装置の内部構成]
次に、図18を参照して、ゲーム装置10の内部構成について説明する。
図18は、本実施形態に従うゲーム装置10の内部構成を示すブロック図である。図18に示すように、ゲーム装置10は、CPU31と、メインメモリ32と、メモリ制御回路33と、保存用データメモリ34と、プリセットデータ用メモリ35と、メモリカードインターフェース(メモリカードI/F)36および37と、無線通信モジュール38と、ローカル通信モジュール39と、リアルタイムクロック(RTC)40と、電源回路41と、インターフェース回路(I/F回路)42と、折畳位置検出センサ50等との電子部品を備えている。これらの電子部品は、電子回路基板上に実装されて、下側ハウジング11(または上側ハウジング21でもよい)内に収納される。
なお、ゲーム装置10が搭載する各種電子回路や電池は、上側ハウジング21および下側ハウジング11のいずれに収納されてもよいが、下側ハウジング11の重量は上側ハウジング21の重量よりも重くなるように設計されることが好ましい。具体的には、下側ハウジング11は100〜200gであることが好ましく、上側ハウジング21は50〜100gであることが好ましい。さらに、下側ハウジング11は130〜150gであり、上側ハウジング21は70〜90gであることがより好ましい。
本実施形態では、下側ハウジング11が150g程度、上側ハウジングが75g程度である。また、下側ハウジング11の重量と上側ハウジング21の重量との比率は、(下側ハウジング11の重量):(上側ハウジング21の重量)=1.5:1〜3:1(より好ましくは、2:1)であることが好ましい。例えば、電池、CPUが搭載される回路基板、およびカードコネクタ等は、下側ハウジング11内に収納されることが好ましい。
また、上側ハウジング21には、LCDユニット(上側LCD22等)、撮像ユニット(各カメラ23および25等)、およびスピーカユニット等、最小限の部品を収納するようにするのが好ましい。
下側ハウジング11の重量を上側ハウジング21の重量よりも重くなるように設計することによって、ゲーム装置10を台等に載置した場合に倒れにくくなる。また、ユーザが把持する下側ハウジング11の方を上側ハウジング21よりも重くすることによって、ゲーム装置10を把持した際の安定感が増し、撮影時の手ぶれを防止することができる。
CPU31は、各種のプログラム(後述する起動用プログラムや被選択アプリケーションプログラム等をも含む)を実行するための情報処理手段である。本実施形態に従うゲー
ム装置10では、内蔵するメモリ(例えば保存用データメモリ34)やメモリカード28および/または29に各種のプログラムが記録されており、CPU31は、必要なプログラムを読み出して実行することによって、後述する各種処理を実行する。なお、CPU31によって実行されるプログラムは、ゲーム装置10内のメモリに予め記録されていてもよいし、メモリカード28および/または29から取得されてもよいし、他の機器との通信によって他の機器から取得されてもよい。
さらに、本発明に係るプログラムは、メモリカード29等の外部記憶媒体を通じて、ゲーム装置10をはじめとするコンピュータに供給されるだけでなく、有線または無線の通信回線を通じてコンピュータに供給されてもよい。あるいは、本発明に係るプログラムを、コンピュータ内部の不揮発性記憶装置に予め記憶しておいてもよい。このようなプログラムを格納するコンピュータ読取可能な記憶媒体としては、上記の不揮発性記憶装置に加えて、CD−ROM、DVD、あるいはそれらに類する光学式ディスク媒体でもよい。
CPU31には、メインメモリ32、メモリ制御回路33、およびプリセットデータ用メモリ35が接続される。また、メモリ制御回路33には保存用データメモリ34が接続される。
メインメモリ32は、CPU31のワーク領域やバッファ領域として用いられる記憶手段である。すなわち、メインメモリ32は、外部(メモリカード28や他の機器等)から読み出したプログラムを格納したり、各種処理の実行に必要なワークメモリを不揮発的に保持したり、各種情報処理に必要な各種データを記憶したりする。本実施形態では、メインメモリ32として例えばPSRAM(Pseudo−SRAM)を用いる。
保存用データメモリ34は、CPU31によって実行されるプログラムやカメラ23または25によって撮像された画像のデータ等を記憶するための不揮発性の記憶手段である。保存用データメモリ34は、例えばNAND型フラッシュメモリで構成される。
メモリ制御回路33は、CPU31の指示に従って、保存用データメモリ34に対するデータの読み出しおよび書き込みを制御する回路である。プリセットデータ用メモリ35は、ゲーム装置10において予め設定される各種パラメータ等のデータ(プリセットデータ)を記憶するための記憶手段である。プリセットデータ用メモリ35としては、SPI(Serial Peripheral Interface)バスによってCPU31と接続されるフラッシュメモリを用いることができる。
なお、カメラ23または25が撮像によって得た画像は、保存用データメモリ34、メモリカード28、またはメモリカード29などに選択的に記憶可能である。
メモリカードI/F36は、CPU31に接続される。メモリカードI/F36は、コネクタに装着されたメモリカード28に対するデータの読み出しおよび書き込みをCPU31の指示に従って行う。本実施形態では、各カメラ23および25によって撮像された画像データがメモリカード28に書き込まれたり、メモリカード28に記憶された画像データがメモリカード28から読み出されて保存用データメモリ34に記憶されたりする。さらに、本実施形態では、メモリカード28に記憶された音楽データであるミュージックファイルがメモリカード28から読み出されてメインメモリ32あるいは保存用データメモリ34に記憶されたりする。
カートリッジI/F37はCPU31に接続される。カートリッジI/F37は、コネクタに装着されたメモリカード29に対するデータの読み出しおよび書き込みをCPU31の指示に従って行う。本実施形態では、ゲーム装置10が実行することが可能なアプリ
ケーションプログラムがメモリカード29から読み出されてCPU31によって実行されたり、当該アプリケーションプログラム(後述する被選択アプリケーションプログラムも含む)に関するデータ(例えばアプリケーションプログラムがゲームプログラムである場合における、ゲームのセーブデータ等)がメモリカード29に書き込まれたりする。
無線通信モジュール38は、例えばIEEE802.11.b/gの規格に準拠した方式により、無線LANに接続する機能を有する。また、ローカル通信モジュール39は、所定の通信方式により同種のゲーム装置10(あるいは、コンピュータなど)との間で無線通信を行う機能を有する。無線通信モジュール38およびローカル通信モジュール39はCPU31に接続される。CPU31は、無線通信モジュール38を用いてインターネットを介して他の機器との間でデータ(撮像画像のデータやアプリケーションプログラム等)を送受信したり、ローカル通信モジュール39を用いて同種の他の撮像装置との間でデータを送受信したりすることができる。
また、CPU31には、RTC40および電源回路41が接続される。RTC40は、時間をカウントしてCPU31に出力する。CPU31は、RTC40によって計時された時間に基づき現在時刻(日付)を計算する。電源回路41は、ゲーム装置10が有する電源(電池;下ハウジング11に収納される)からの電力を制御し、ゲーム装置10の各部品に電力を供給する。
さらに、CPU31には、折畳位置検出センサ50が接続される。折畳位置検出センサ50は、下側ハウジング11と上側ハウジング21とのなす角度を検出して、検出結果に基づいて、閉状態か開状態かを示す判定信号をCPU31に出力する。具体的には、下側ハウジング11と上側ハウジング21とのなす角度が所定のしきい値未満となれば、閉状態と判断して閉状態を示す判定信号を出力する。一方、下側ハウジング11と上側ハウジング21とのなす角度が所定のしきい値以上となれば、開状態と判断して開状態を示す判定信号を出力する。CPU31は、折畳位置検出センサ50から出力される閉状態を示す判定信号の入力を受けて、たとえば、ゲーム装置1が動作中すなわち、音楽データの再生処理を実行している場合には、所定の外部出力機器との接続検知に応じて、再生処理の動作を停止して、当該動作状態のデータを保存するいわゆるスリープ状態に設定する。なお、再生処理以外の例えば表示処理等については、所定の外部出力機器との接続検知に係わらず、処理を停止してスリープ状態に設定する。一方、CPU31は、ゲーム装置1がスリープ状態となった後、折畳位置検出センサ50から出力される開状態を示す判定信号の入力を受けて、保存された動作状態のデータに基づいてスリープ状態から元の状態に復帰させる処理を実行する。当該処理により、スリープ状態に設定した機能を直にアクティブ状態に設定して動作させることが可能である。
なお、本実施形態においては、折畳位置検出センサ50は、下側ハウジング11と上側ハウジング21とのなす角度を検出して判定信号を出力する方式について説明したが、磁力により開閉状態を検出することも可能である。例えば、上側ハウジングに設けられたスピーカから発生される磁力を下側ハウジングに設けられた磁力を測定するセンサにより測定し、その磁力の強さにより開閉状態を検出することも可能である。また、折畳位置検出センサとして、光学的あるいは電気的に開閉状態を検出する方式を採用することも可能である。
さらに、ゲーム装置10は、マイク43およびアンプ44,46を備えている。マイク43およびアンプ44,46は、それぞれI/F回路42に接続される。マイク43は、ゲーム装置10に向かって発声されたユーザの音声を検知して、当該音声を示す音声信号をI/F回路42に出力する。アンプ44は、I/F回路42からの音声信号を増幅して右側スピーカ45から出力させる。アンプ46は、I/F回路42からの音声信号を増幅
して左側スピーカ47から出力させる。I/F回路42は、CPU31に接続される。 また、ゲーム装置10は、ヘッドホン用アンプ48およびジャック49を備えている。ヘッドホン用アンプ48およびジャック49は、それぞれI/F回路42に接続される。ヘッドホン用アンプ48は、I/F回路42からの音声信号を増幅してジャック49と接続された図示しないヘッドホンのプラグを介してヘッドホンから出力させる。I/F回路42は、例えばジャック49にヘッドホンのプラグが挿入されたことに伴って機械的スイッチがオンしたことを検知して、ヘッドホンのプラグがジャックに挿入されたことを検知する。あるいは、ジャック49にヘッドホンのプラグが挿入されたことに伴って電気的に導通状態となったことを検知して、ヘッドホンのプラグがジャックに挿入されたことを検知する。
I/F回路42は、マイク43からの音声信号の入力を受ける音声入力制御回路42bと、アンプ44,46(右側スピーカ45、左側スピーカ47)あるいはヘッドホン用アンプ48に対する音声信号の出力の制御を行う音声出力制御回路42cと、タッチパネル13の制御を行うタッチパネル制御回路42aと、音声出力制御回路42cによりアンプ44,46(右側スピーカ45、左側スピーカ47)あるいはヘッドホン用アンプ48(ヘッドホン)に対して出力する音声信号の出力レベルを検知する出力レベル検知回路42dと、ヘッドホンの装着を検知するヘッドホン検知回路42eとを含む。
音声入力制御回路42bは、マイク43からの音声信号の入力レベルを検知して、音声信号に対するA/D変換を行ったり、音声信号を所定の形式の音声データに変換したりする。
ヘッドホン検知回路42eは、ジャック49にヘッドホンのプラグが挿入されたことに伴って機械的スイッチがオン、あるいは、ジャック49にヘッドホンのプラグが挿入されたことに伴って電気的に導通状態となったことを検知して、ヘッドホンのプラグがジャックに挿入されたことを検知する。そして、当該検知結果をCPU31に出力し、CPU31は、ヘッドホン検知回路42eからの当該検知結果を示す信号を受けて、ヘッドホンが装着されたものと判断する。なお、ヘッドホンのプラグの挿入が検知されればよく、その検知の方式は問わない。
音声出力制御回路42cは、ヘッドホンのプラグがジャックに挿入されヘッドホン検知回路42eがヘッドホンの装着を検知した場合には、CPU31からの指示に従ってアンプ44,46からヘッドホン用アンプ48に対して音声信号の出力を切替えるとともに、出力信号がステレオ設定あるいはモノラル設定に従って、ヘッドホン用アンプ48に出力する音声信号を調整する。なお、ヘッドホン用アンプ48は、本実施形態においては、図18において、1つの場合のみ示しているが両耳用のヘッドホンでステレオ設定に従って聞くことが可能であるため、それぞれの耳に対応してヘッドホン用アンプが設けられているものとする。
タッチパネル13はI/F回路42に接続される。タッチパネル制御回路42aは、タッチパネル13からの信号に基づいて所定の形式のタッチ位置データを生成してCPU31に出力する。タッチ位置データは、タッチパネル13の入力面のうちで入力が行われた位置の座標を示す。なお、タッチパネル制御回路は、タッチパネル13からの信号の読み込み、および、タッチ位置データの生成を所定時間に1回の割合で行う。CPU31は、タッチ位置データを取得することにより、タッチパネル13に対して入力が行われた位置を知ることができる。
操作ボタン群14は、上記各操作ボタン14A〜14Kから構成され、CPU31に接続される。操作ボタン群14からCPU31へは、各操作ボタン14A〜14Kに対する
入力状況(押下されたか否か)を示す操作データが出力される。CPU31は、操作ボタン14群から操作データを取得することによって、操作ボタン群14に対する入力に応じた処理を実行する。
内側カメラ23および外側カメラ25は、それぞれCPU31に接続される。内側カメラ23および外側カメラ25は、CPU31の指示に応じて画像を撮像し、撮像した画像データをCPU31に出力する。例えば、CPU31は、内側カメラ23および外側カメラ25のいずれか一方に対して撮像指示を行い、撮像指示を受けたカメラが画像を撮像して画像データをCPU31に送る。
また、下側LCD12および上側LCD22は、それぞれCPU31に接続される。下側LCD12および上側LCD22は、それぞれCPU31の指示に従って画像を表示する。一例として、CPU31は、内側カメラ23および外側カメラ25のいずれかから取得した画像を、下側LCD12および上側LCD22の一方に表示させ、所定の処理によって生成した操作説明画面を下側LCD12および上側LCD22の他方に表示させる。
なお、図示していないが、ゲーム装置10は、自身を振動させる振動機能を有していてもよい。振動機能は、例えばユーザに何らかの通知を行う(例えば、ユーザの操作ミスやメモリの容量オーバー等を通知する)目的で用いられる。本実施形態では、ユーザが下側ハウジング11を把持する使用態様を想定しているので、振動機能を実現する装置(例えば振動モータやソレノイド等のバイブレータ)は、下側ハウジング11に収納されることが好ましい。これによって、ゲーム装置10(下側ハウジング11)を把持しているユーザの手にその振動を伝達することができる。
[6.ランチャー処理および撮影機能]
<概要>
本実施形態に従うゲーム装置100は、後述するように、複数のアプリケーションプログラムを実行することが可能である。ユーザが、このような複数のアプリケーションプログラムの選択操作を容易化するために、ゲーム装置100は、ランチャー機能を有している。特に、ゲーム装置100は、このランチャー機能を提供する画面上で、相対的に簡易な撮影機能を提供することができる。
以下、図19を参照して、ユーザによるアプリケーションの選択起動を支援する処理について説明する。
図19は、ゲーム装置10における、各アプリケーションプログラムの起動方法を説明するための図である。ゲーム装置10は、複数のアプリケーションプログラム53〜57の中からユーザが所望するアプリケーションプログラムを選択的に起動するものである。なお、ゲーム装置10において選択的に起動されるアプリケーションプログラム53〜57を、被選択アプリケーションプログラムとも称する。
上記複数の被選択アプリケーションプログラムには、撮影アプリケーションプログラム53が含まれる。撮影アプリケーションプログラム53は、カメラ23または25による撮影を行うためのアプリケーションプログラムである。この撮影アプリケーションプログラム53は、典型的に、ゲーム装置10に予め記憶されている(プリインストールされている)。
また、上記複数の被選択アプリケーションプログラムには、上記撮影アプリケーションプログラム53の他、種々の機能のアプリケーションプログラムが含まれている。図19では、例えば、ゲーム装置10の各種設定を行うための設定アプリケーションプログラム
54、ゲーム装置10が外部の機器と通信を行うための通信アプリケーションプログラム55、所定のゲームを行うためのゲームアプリケーションプログラム56、および、音楽再生や音声録音などを行うためのサウンドアプリケーションプログラム57が含まれている。なお、本実施例においては、撮影アプリケーションプログラム53と通信アプリケーションプログラム55は一体のプログラムとして構成される。
なお、図19に示す5つの被選択アプリケーションプログラム53〜57の他にも、各種の被選択アプリケーションプログラムを記憶するようにしてもよい。
上記被選択アプリケーションプログラムの一部または全部は、ゲーム装置10にプリインストールされていなくてもよい。被選択アプリケーションプログラムは、実行される際に、例えば、インターネット等のネットワークを介して他の装置からダウンロードされてもよいし、メモリカード28またはメモリカード29といった着脱自在の記憶媒体からゲーム装置10の内部のメモリに読み込まれてもよい。
また、本実施形態では、これらの被選択アプリケーションプログラム53〜57を選択的に起動する処理は、起動機能プログラム51によって実行される。起動機能プログラム51は、複数の被選択アプリケーションプログラム53〜57の中から起動すべき被選択アプリケーションプログラムを選択するためのプログラムである。すなわち、起動機能プログラム51がいわゆるランチャーと呼ばれるプログラムである。この起動機能プログラム51は、本実施形態に係る起動用プログラム(図20に示す起動用プログラム61)に含まれるプログラムの1つである。
被選択アプリケーションプログラム53〜57は、起動機能プログラム51の実行によってユーザが行うことができるようになる選択操作の対象となり、選択操作によって選択されることで実行される。
なお、ユーザの選択操作に応答して、起動機能プログラム51によって実行される、撮影アプリケーションプログラム53、通信アプリケーションプログラム55、およびサウンドアプリケーションプログラム57の処理の詳細な内容については、それぞれ後述する。
<制御構造>
本実施形態に従うゲーム装置10は、制御構造として、(a)第1起動操作受付手段、(b)第1起動手段、(c)撮影処理手段、(d)撮影可能操作受付手段、(e)撮影操作受付手段、(f)第2起動操作受付手段、および、(g)第2起動手段を含む。本実施形態においては、これら各手段は、ゲーム装置10のコンピュータ(CPU31)によって実行されるプログラム(起動用プログラム61)が、当該コンピュータを当該各手段として機能させることによって実現される。
(a)第1起動操作受付手段
第1起動操作受付手段は、上記複数のアプリケーションプログラムを選択的に起動する第1起動操作を受け付ける(後述するステップSA6,SA11)。これにより、ユーザは、起動(実行)したい被選択アプリケーションプログラムを選択して起動することができる。第1起動操作は、被選択アプリケーションプログラムを選択的に起動する操作であるので、以下において、第1起動操作を「選択起動操作」とも称す。なお、第1起動操作を受け付ける(第1起動操作が可能な)状態を、「起動受付状態」とも称す(図19)。
(b)第1起動手段
第1起動手段は、上記第1起動操作が行われた場合、上記複数のアプリケーションプロ
グラムのうち当該第1起動操作で選択されたアプリケーションプログラムを起動する(後述するステップSA12)。すなわち、例えば撮影アプリケーションプログラム53が第1起動操作によって選択された場合、撮影アプリケーションプログラム53が起動される。
なお、本実施形態においては、起動受付状態は、いわゆるメニュー画面が表示される状態に相当し、(初回起動時以外は、)ゲーム装置10を起動した(電源をオンにした)後に最初に起動受付状態となる。詳細は後述するが、本実施形態では、起動受付状態において、被選択アプリケーションプログラム53〜57を表すアイコンを表示するメニュー画面(図23)が下側LCD12に表示される。ユーザは、第1起動操作として、当該アイコンの位置をタッチする操作をタッチパネル13に対して行うことによって、被選択アプリケーションプログラムを起動させることができる。
(c)撮影処理手段
撮影処理手段は、撮影処理を実行する(後述するステップSA10)。撮影処理とは、所定の撮影操作に応じてカメラ23または25による撮像画像を情報処理装置の記憶手段に保存する処理である。なお、本実施形態においては、撮影操作は、所定のボタン(より具体的には、Lボタン14IまたはRボタン14J)を押下する操作である。上記撮影処理手段は、本発明に係る起動用プログラム61がゲーム装置10のCPU31に実行されることによって実現される手段であり、上記撮影アプリケーションプログラム53によって実現される手段とは異なる。なお、撮影処理手段は、少なくとも撮影処理を行う機能(カメラ23または25による撮像画像をゲーム装置10の記憶手段に保存する機能)を有していればよいが、それ以外の撮影に関する機能(例えば、保存した画像を表示したり、編集したりする機能)を有していてもよい。
なお、本実施形態においては、本発明に係る起動用プログラム61は、図19に示す撮影機能プログラム52を含んでいる。上記撮影処理手段は、撮影機能プログラム52がゲーム装置10のCPU31に実行されることによって実現される。つまり、本実施形態に従うゲーム装置10は、撮影機能プログラム52および撮影アプリケーションプログラム53という、撮影処理を行うためのプログラムを二種類記憶している。
また、本実施形態においては、起動用プログラム61は、起動機能プログラム51および撮影機能プログラム52という二種類のプログラムを含んでいるが、起動機能プログラム51および撮影機能プログラム52は一体のプログラムであってもよい。起動用プログラム61(起動機能プログラム51および撮影機能プログラム52)は、ゲーム装置10にプリインストールされている。
ここで、撮影処理手段による機能は、上記撮影アプリケーションプログラム53を実行することによって可能となる機能とは異なるものとする。本実施形態では、撮影処理手段は、撮影アプリケーションプログラム53が有する機能の一部のみを有しているものとする。なお、代替の実施形態においては、撮影処理手段は、撮影アプリケーションプログラム53が有していない機能を有していてもよい。
(d)撮影可能操作受付手段
撮影可能操作受付手段は、上記起動受付状態において、(ゲーム装置10の状態を)撮影可能状態とする撮影可能操作を受け付ける(後述するステップSA6,SA9)。撮影可能状態とは、上記撮影操作に応じた上記撮影処理手段による撮影処理が可能な状態(撮影可能操作を受け付ける状態)である。つまり、起動受付状態においては、ユーザは、第1起動操作によって被選択アプリケーションプログラム53〜57を起動させることができるとともに、撮影可能操作によって撮影処理手段による撮影機能を起動させることがで
きる(図19)。なお、本実施形態においては、撮影可能操作は、所定のボタン(より具体的には、Lボタン14IまたはRボタン14J)を押下する操作である。
なお、本実施形態においては、撮影可能操作は、上記第1起動操作とは操作方法が異なる操作である。具体的には、本実施形態においては、第1起動操作がタッチパネル13に対する入力操作であるのに対して、撮影可能操作は所定のボタン(より具体的には、Lボタン14IまたはRボタン14J)を押下する操作である。なお、ここで言う「操作方法が異なる」とは、操作の対象となる入力装置が異なるという意味はもちろん、同じ入力装置に対して行う操作が異なる意味をも含む。代替の実施形態においては、第1起動操作と撮影可能操作とは、タッチパネル13上において互いに異なる位置をタッチする操作であってもよいし、タッチパネル13に対して互いに異なる軌跡を入力する操作であってもよいし、異なるボタンを押下する操作であってもよい。なお、撮影処理手段による撮影機能の起動(撮影機能プログラム52の起動)を容易かつ迅速に行うことができるように、撮影可能操作は、例えば所定のボタンを押下するのみの操作のように、簡易な操作であることが好ましい。
(e)撮影操作受付手段
撮影操作受付手段は、上記撮影可能操作が行われた場合、撮影操作を受け付ける(後述するステップSA24,SA25)。すなわち、撮影可能操作が行われた場合、ゲーム装置10の状態は撮影可能状態となる(図19)。このように、ユーザは、撮影可能操作を行った後に撮影操作を行うことによって、写真を撮る(撮影処理をゲーム装置10に行わせる)ことが可能である。
なお、本実施形態では、起動受付状態と撮影可能状態とは排他的な関係にあり、ゲーム装置10は、起動受付状態と撮影可能状態とのいずれか一方の状態を択一的にとるものとする。つまり、起動受付状態においては(撮影可能状態における)撮影操作は受け付けられず、撮影可能状態においては(起動受付状態における)第1起動操作は受け付けられない。ただし、代替の実施形態においては、起動受付状態と撮影可能状態とは排他的な関係でなくてもよく、ゲーム装置10は、起動受付状態であって、かつ、撮影可能状態であるような状態をとることが可能であってもよい。例えば、ゲーム装置10は、撮影可能状態において第1起動操作を受け付けるようにしてもよい。
(f)第2起動操作受付手段
第2起動操作受付手段は、上記撮影可能状態において、撮影アプリケーションプログラム53を起動する第2起動操作を受け付ける(後述するステップSA24,SA29)。したがって、撮影可能状態においては、ユーザは、撮影操作の他、第2起動操作を行うことが可能である。なお、第2起動操作は、起動受付状態に戻ることなく撮影可能状態から直接、撮影アプリケーションプログラム53を起動する操作であるので、以下においては、第2起動操作を「ショートカット起動操作」とも称す。
本実施形態においては、撮影可能状態において、カメラ23または24によって撮像されている画像が下側LCD12に表示されるとともに、第2起動操作を行うためのボタン画像(図24に示すボタン画像78)が下側LCD12に表示される(図24)。ユーザは、このボタン画像をタッチする操作によって第2起動操作を行うことができる。なお、第2起動操作は、撮影アプリケーションプログラム53の起動を容易かつ迅速に行うことができるように、簡易な操作であることが好ましい。
(g)第2起動手段
第2起動手段は、上記第2起動操作が行われた場合、撮影アプリケーションプログラム53を起動する(後述するステップSA30)。このように、ユーザは、起動受付状態に
おいても撮影可能状態においても、撮影アプリケーションプログラム53を起動することが可能である。撮影アプリケーションプログラム53は、上記起動受付状態における第1起動操作によっても、上記撮影可能状態における第2起動操作によっても、起動(実行)される。
以上のように、本実施形態によれば、起動受付状態において、ユーザは、被選択アプリケーションプログラム53〜57を選択起動操作(第1起動操作)によって起動することができるとともに、撮影可能操作によって撮影処理手段による撮影機能を実行することができる。さらに、当該撮影機能による撮影が可能な撮影可能状態においては、ショートカット起動操作(第2起動操作)によって撮影アプリケーションプログラム53を起動することができる。したがって、ユーザは、撮影処理手段による撮影を行っている最中であっても、ショートカット起動操作によって撮影アプリケーションプログラム53を容易かつ迅速に起動することができる。つまり、本実施形態によれば、撮影処理手段による撮影の最中に、撮影処理手段にはない(撮影アプリケーションプログラム53の)機能を使用したくなった場合であっても、ユーザは、ショートカット起動操作によって容易かつ迅速に当該機能を使用することができる。
<データ構造>
次に、図20を参照して、ゲーム装置10における処理に用いられるデータについて説明する。
図20は、ゲーム装置10のメインメモリ32に記憶される主なデータを示す図である。図20に示すように、メインメモリ32には、プログラム記憶領域60とデータ記憶領域64とが設けられる。
プログラム記憶領域60には、CPU31で実行される各種プログラム(アプリケーションプログラム)が記憶される。具体的には、起動用プログラム61、撮影アプリケーションプログラム53、および、その他の被選択アプリケーションプログラム62等が記憶される。これらのプログラムは、ゲーム装置10の起動後の適宜のタイミング(例えば、プログラムが起動されるタイミング)で保存用データメモリ34、メモリカード28、あるいはメモリカード29から読み出されてメインメモリ32に記憶される。
起動用プログラム61は、ゲーム装置10におけるメイン処理を行うためのプログラムである。起動用プログラム61は、ゲーム装置10の起動後にメインメモリに読み込まれて実行される。起動用プログラム61は、上記起動機能プログラム51および撮影機能プログラム52を含む。
起動機能プログラム51は、上述したように、起動すべき被選択アプリケーションプログラムを選択するためのプログラムである。
撮影機能プログラム52は、被選択アプリケーションプログラムではないプログラムであって、撮影処理を行うためのプログラムである。本実施形態では、撮影機能プログラム52は、撮影アプリケーションプログラム53が有する機能の一部のみを有している。つまり、本実施形態では、撮影機能プログラム52が相対的に簡易な機能の撮影処理プログラムであり、撮影アプリケーションプログラム53が相対的に多機能な撮影処理プログラムである。また、撮影機能プログラム52のデータサイズは、撮影アプリケーションプログラム53のデータサイズに比べて小さい。なお、各プログラム52および53は、共通の機能を有しているので、それらの一部のデータが共通化されて記憶されていてもよい。以下では、相対的に簡易な機能である撮影機能プログラム52を「簡易撮影プログラム52」とも称し、相対的に多機能な撮影アプリケーションプログラム53を「多機能撮影ア
プリケーションプログラム53」とも称す。
なお、本明細書において、「(相対的に)簡易な機能」とは、(相対的に)機能が少ないことと、(相対的に)機能が低いこととの両方の意味を含む。換言すれば、「(相対的に)多機能」とは、(相対的に)多くの機能を有するという意味の他、(相対的に)高い機能を有するという意味を含む。すなわち、簡易撮影プログラム52が相対的に低機能(例えば、低い画素数で撮影する、撮像画像に対して編集を行う場合に利用可能なスタンプの種類が少ない等)なものであるのに対して、多機能撮影アプリケーションプログラム53が相対的に高機能(例えば、高い画素数で撮影する、撮像画像に対して編集を行う場合に利用可能なスタンプの種類が多い等)なものであってもよい。
また、簡易撮影プログラム52が、相対的に少機能(例えば、露出やホワイトバランスの調整が不可、撮像画像に対する所定の編集操作が不可等)なものであるのに対して、多機能撮影アプリケーションプログラム53が相対的に多機能(例えば、露出やホワイトバランスの調整が可能、撮像画像に対する所定の編集操作が可能等)なものであってもよい。
また、その他の被選択アプリケーションプログラム62とは、多機能撮影アプリケーションプログラム53以外の被選択アプリケーションプログラムであり、上述した設定アプリケーションプログラム54、通信アプリケーションプログラム55、ゲームアプリケーションプログラム56、および、音楽再生や音声録音などを行うためのサウンドアプリケーションプログラム57等が含まれる。
被選択アプリケーションプログラム(多機能撮影アプリケーションプログラム53を含む)は、保存用データメモリ34またはメモリカード28に記憶されており、そのプログラムが起動される際にメインメモリ32に読み込まれる。なお、被選択アプリケーションプログラムは、外部の機器から通信により取得(ダウンロード)されることによって保存用データメモリ34に記憶されてもよい。
一方、データ記憶領域64には、表示画像データ65、および設定データ66等が記憶される。これらのデータ65および66の他、データ記憶領域64には、ゲーム装置10における処理に用いられる各種データが記憶される。
表示画像データ65は、表示画像を示すデータである。ここで、本実施形態においては、メニュー画面において、過去に撮影されて保存されている画像のうち1つが表示され、表示される画像を表示画像と称す。表示画像データ65は、具体的には、表示画像のファイル名等を表す。表示画像の選択方法の詳細については後述するが、本実施形態では、後述するお気に入り画像や、簡易撮影プログラム52によって撮影(保存)された直後の画像等が表示画像として選択される。
設定データ66は、撮影のための各プログラム(簡易撮影プログラム52および多機能撮影アプリケーションプログラム53)において用いられる設定情報を示すデータである。設定データ66は、撮影のための各プログラム52および53が起動される時点で引数として当該各プログラム52および53に渡される。設定データ66には、カメラ切替データ67および保存先データ68が含まれる。
カメラ切替データ67は、内側カメラ23および外側カメラ25のうちで、撮像を行うカメラを示す。すなわち、カメラ切替データ67は、内側カメラ23および外側カメラ25のいずれかを示すデータである。
保存先データ68は、撮影操作によって保存(記憶)される撮像画像(保存画像と称す。)の保存先を示す。本実施形態では、撮影操作によって保存(記憶)される撮像画像は、保存用データメモリ34またはメモリカード28に保存される。したがって、保存先データ68は、保存用データメモリ34またはメモリカード28のいずれかを示す。
なお、保存画像には、ファイル名等の情報が付される他、お気に入りに関する情報が付される。ここで、本実施形態においては、ユーザは、保存画像のうちのいくつかを「お気に入り」として設定することができる(後述するステップSA46)。以下では、お気に入りとして設定された保存画像を「お気に入り画像」と称す。お気に入り画像のデータには、「お気に入り」であることを示す情報が付加される。さらに、本実施形態では、お気に入り画像のデータには、第1〜第3グループのいずれかを示す情報が付加される。つまり、本実施形態では、お気に入り画像を第1〜第3グループという3つのグループに分けて管理することができる(図29)。
<処理手順>
次に、図21〜図30を参照して、ゲーム装置10におけるランチャー機能に係る処理の流れについて説明する。図21は、ゲーム装置10におけるランチャー処理の流れを示すメインフローチャートである。電源ボタン14Fが押下されることによってゲーム装置10の電源が投入されると、ゲーム装置10のCPU31は、メインメモリ32等の初期化を行った後、起動用プログラム61の実行を開始する。これによって、以降のステップSA1〜SA13の処理が開始される。
ステップSA1において、CPU31は、ゲーム装置10が初めて起動されたか否かを判定する。ステップSA1の判定は、例えば、ゲーム装置10が前回に起動された日時を記憶しておくようにすることで行うことができる。すなわち、前回に起動された日時が記憶されていれば、今回のゲーム装置10の起動は初めての起動ではないと判断することができ、一方、前回に起動された日時が記憶されていなければ、今回のゲーム装置10の起動は初めての起動であると判断することができる。
ステップSA1の判定結果がYesである場合、ステップSA2の処理が実行される。一方、ステップSA1の判定結果がNoである場合、ステップSA2の処理がスキップされてステップSA3の処理が実行される。
ステップSA2において、CPU31は、撮影誘導処理を実行する。撮影誘導処理は、簡易な機能での撮影操作をユーザに体験してもらうように誘導する処理である。すなわち、撮影誘導処理では、上記簡易撮影プログラム52を用いた撮影処理を行うか否かをユーザに選択させ、撮影処理を行うことをユーザが選択した場合には、上記簡易撮影プログラム52による簡易な撮影操作をユーザに体験させる。なお、撮影誘導処理については図27を用いて後に詳細に説明する。CPU31は、ステップSA2の次にステップSA3の処理を実行する。
ステップSA3において、CPU31は、お気に入り画像のうちから表示画像をランダムに選択する。具体的には、CPU31は、保存用データメモリ34に保存されているお気に入り画像のうちから1つをランダムに選択し、選択されたお気に入り画像を特定する情報(例えばファイル名)を示すデータを表示画像データ65としてメインメモリ32に記憶する。ステップSA3の次にステップSA4の処理が実行される。
ステップSA4において、CPU31は、起動機能プログラム51を起動する。すなわち、CPU31は、保存用データメモリ34から起動機能プログラム51を読み出してメインメモリ32に記憶し、起動機能プログラム51を実行する。ステップSA5以降の処
理は、CPU31が起動機能プログラム51を実行することによって行われる。また、本実施形態においては、CPU31は、起動機能プログラム51が読み出されるタイミングで起動機能プログラム51とともに簡易撮影プログラム52をメインメモリ32に読み込む。なお、代替の実施形態においては、簡易撮影プログラム52は、後述する簡易撮影処理(ステップSA11)が実行されるタイミングでメインメモリ32に読み込まれてもよい。ステップSA4の次にステップSA5の処理が実行される。
ステップSA5において、CPU31は、メニュー画面を表示する。メニュー画面は、被選択アプリケーションプログラムの中から起動すべき被選択アプリケーションプログラムをユーザに選択させるための画面(画像)である。図19に示す起動受付状態は、このメニュー画面が表示されている状態である。以下、図23を用いて、本実施形態におけるメニュー画面について説明する。
図23は、メニュー画面の一例を示す図である。図23に示すように、ステップSA5においては、起動すべき被選択アプリケーションプログラムをユーザに選択させるための画像が下側LCD12に表示される。具体的には、下側LCD12には、アイコン画像71a〜71cと、スクロールバー72と、マーカ73と、スクロールボタン74aおよび74bとが表示される。
アイコン画像71は、被選択アプリケーションプログラムを表す画像である。アイコン画像71は、メモリカード29内のアプリケーションプログラムを起動するためのアイコンである。なお、メモリカード29が装着されていない場合には、「カードが装着されていません」とのメッセージとともに、カードが装着されていないことを示すアイコンが表示される。
ユーザは、(左右方向に関して)画面中央に表示されているアイコン画像71にタッチする操作を上記第1起動操作として行うことで、タッチしたアイコン画像により表される被選択アプリケーションプログラムを起動させることができる。
なお、本実施形態では、複数のアプリケーションプログラムのそれぞれに対応する各アイコン画像のうちの所定数のアイコン画像(図23では4つのアイコン画像)が画面に表示される。表示されるアイコン画像(の種類)は、画面をスクロールする操作に応じて変更される。すなわち、表示中の被選択アプリケーションプログラム以外の被選択アプリケーションプログラムを表すアイコン画像は、図23においては表示されていないが、下側LCD12の画面をスクロールすることによって表示される。
下側LCD12の画面のスクロールは、画面中央に表示されているアイコン画像以外のアイコン画像にタッチする操作、あるいは、マーカ73、または、スクロールボタン74aまたは74bにタッチする操作によって行うことができる。すなわち、ユーザが、画面中央に表示されているアイコン画像以外のアイコン画像(図23においてはアイコン画像71aまたは71c)をタッチすると、下側LCD12の画面がスクロールして、タッチされたアイコン画像が画面中央に表示される。また、ユーザは、マーカ73をタッチした状態でタッチ位置をスクロールバー72上において左右に動かす操作を行うことで、マーカ73をスクロールバー72上で移動させることができ、下側LCD12の画面をマーカ73の移動に応じてスクロールさせることができる。あるいは、スクロールバー72の左側のスクロールボタン74aをタッチする操作によって、下側LCD12の画面を左側へスクロールさせることもでき、スクロールバー72の右側のスクロールボタン74bをタッチする操作によって、下側LCD12の画面を右側へスクロールさせることができる。
以上より、ユーザは、メニュー画面が表示されている状態において、画面をスクロール
させる操作によって、画面中央に表示されるアイコン画像を変更することができるとともに、画面中央に表示されるアイコン画像をタッチする操作によって、当該アイコン画像により表される被選択アプリケーションプログラムを起動させることができる。
なお、本実施形態においては、複数の被選択アプリケーションプログラムの全てを同時に表示するのではなくて、複数の被選択アプリケーションプログラムの一部を一覧的に表示し、残りの部分はスクロールなどにより入れ替え表示するようにした。ここで、代替の実施形態においては、複数の被選択アプリケーションプログラムの全てを同時に表示するようにしてもよい。また、一覧として表示される被選択アプリケーションプログラム(のアイコン画像)は、本実施形態のように一列に表示されてもよいし、2×2以上のマトリックス状に表示されてもよい。
一方、図23に示すように、ステップSA5において、上側LCD22には、表示画像75と、撮影ボタン画像76aおよび76bとが表示される。表示画像75は、メインメモリ32に記憶されている表示画像データ65により示される保存画像であり、上記ステップSA3等で選択された画像である。このように、本実施形態においては、過去に撮影された画像がメニュー画面において表示される。これによって、ゲーム装置10に初めて触った(ゲーム装置10を初めて使用した)ユーザに対してもゲーム装置10が撮影機能を有することを意識させることができる。また、ゲーム装置10のメニュー画面がユーザ毎(情報処理装置毎)に異なるので、メニュー画面に個性を持たせることができる。
なお、ステップSA3において、表示画像75はランダムで選択されるため、ユーザは、保存用データメモリ34に保存されている画像の中から任意の画像を表示画像75として指定することができない。なお、後述するように、多機能撮影アプリケーションプログラム53は、お気に入り画像の設定機能を有しているが、起動機能プログラム及び簡易撮影プログラム52はお気に入り画像の設定機能を有していない。 また、撮影ボタン画像76aおよび76bは、簡易撮影プログラム52によって撮影を行うことができる状態(図19に示す撮影可能状態)へと遷移するための操作、すなわち、上記撮影可能操作を表す画像である。このように、本実施形態では、撮影可能状態へと遷移するための操作をメニュー画面(起動受付状態)において表示することによって、メニュー画面から(被選択アプリケーションプログラムを選択せずとも)簡易撮影プログラム52によって撮影を行うことができることを、ユーザにわかりやすく提示することができる。
図23に示すように、典型的には、撮影可能操作は、Lボタン14IまたはRボタン14Jを押下する操作である。したがって、ユーザは、起動受付状態においてボタン(Lボタン14IまたはRボタン14J)を1回押下するだけで、簡易撮影プログラム52によって撮影を行うことができる状態にすることができる。
なお、本実施形態においては、初回起動時(ステップSA1でYesの場合)を除き、ゲーム装置10の起動後に最初に表示されるのはメニュー画面である。つまり、本実施形態においては、ゲーム装置10は、ゲーム装置10の起動後における最初の状態を起動受付状態に設定する。したがって、ユーザは、起動後において直ちに簡易撮影プログラム52を起動することができる。
図21の説明に戻り、ステップSA5の次にステップSA6の処理が実行される。ステップSA6において、CPU31は、各入力装置に対する入力を受け付ける。すなわち、操作ボタン群14から操作データを取得するとともに、タッチパネル13から入力位置データを取得する。取得された操作データおよび入力位置データは、メインメモリ32に記憶される。なお、起動受付状態において、ステップSA6の処理は、所定時間(例えば1フレーム時間(1/60秒)。)に1回の割合で実行される。ステップSA6の次にステ
ップSA7の処理が実行される。
ステップSA7において、CPU31は、下側LCD12の画面をスクロールさせる操作が行われたか否かを判定する。ステップSA7の判定は、ステップSA6でメインメモリ32に記憶された入力位置データを参照することによって行うことができる。すなわち、ステップSA7の判定処理においては、CPU31は、マーカ73、または、スクロールボタン74aまたは74bが表示されている領域をタッチする入力が行われたか否かを判定する。
ステップSA7の判定結果がYesである場合、ステップSA8の処理が実行される。一方、ステップSA7の判定結果がNoである場合、後述するステップSA9の処理が実行される。
ステップSA8において、CPU31は、アイコン画像の表示(下側LCD12の画面)をスクロールさせる。すなわち、スクロールボタン74aに対してタッチ入力が行われた場合にはアイコン画像を左にスクロールさせ、スクロールボタン74bに対してタッチ入力が行われた場合にはアイコン画像を右にスクロールさせる。これによって、下側LCD12の画面にそれまで表示されていなかったアイコン画像を表示させることができる。ステップSA8の次に上記ステップSA5の処理が再度実行される。
一方、ステップSA9において、CPU31は、撮影可能操作が行われたか否かを判定する。ステップSA9の判定は、ステップSA6でメインメモリ32に記憶された操作データを参照することによって行うことができる。すなわち、ステップSA9の判定処理においては、CPU31は、Lボタン14IまたはRボタン14Jが押下されたか否かを判定する。
ステップSA9の判定結果がYesである場合、ステップSA10の処理が実行される。一方、ステップSA9の判定結果がNoである場合、後述するステップSA11の処理が実行される。
ステップSA10において、CPU31は、簡易撮影処理を実行する。簡易撮影処理は、簡易撮影プログラム52によって簡易な機能での撮影をユーザに行わせる処理である。以下、図22を参照して、簡易撮影処理の詳細を説明する。
図22は、図21に示す簡易撮影処理(ステップSA10)の流れを示すフローチャートである。入力画像生成処理においては、まずステップSA21において、CPU31は、簡易撮影プログラム52を起動する。本実施形態においては、簡易撮影プログラム52は起動機能プログラム51とともにメインメモリ32に読み込まれているので、CPU31は、簡易撮影プログラム52の実行を開始する。この時、メインメモリ32に記憶されている設定データ66に含まれる各データ67および68が、引数として簡易撮影プログラム52に対して入力(設定)される。ステップSA21以降のステップSA22〜SA29の処理は、簡易撮影プログラム52を用いて(簡易撮影プログラム52を実行することにより)行われる。
ステップSA22において、CPU31は、内側カメラ23または外側カメラ25によって撮像された画像のデータを取得する。本実施形態では、カメラ23および25のいずれか一方のカメラにおいてのみ画像が撮像され、CPU31は、当該一方のカメラからのみ画像データを取得する。なお、カメラ23および25のうちいずれのカメラによって撮像を行うかは、簡易撮影プログラム52の起動時(ステップSA21)に引数として渡されたカメラ切替データ67の内容に従って決められる。ステップSA22の次にステップ
SA23の処理が実行される。
ステップSA23において、CPU31は表示処理を行う。撮影可能状態であるステップSA23においては、カメラ23または24による撮像画像等が表示される。以下、図24を用いて、撮影可能状態において表示される画像について説明する。
図24は、撮影可能状態において表示される画像の一例を示す図である。図24に示すように、ステップSA23においては、ステップSA22で取得された、カメラ23または24による撮像画像77が下側LCD12に表示される。ステップSA22およびSA23の処理は、所定時間(例えば1/60秒)に1回の割合で繰り返し実行される。これらステップSA22およびSA23の処理が繰り返し実行されることによって、カメラ23または24によって撮像されたリアルタイムの画像が下側LCD12に表示される。なお、代替の実施形態においては、当該リアルタイムの画像を上側LCD22に表示してもよい。このとき、さらに、撮影操作によって保存された画像を下側LCD12に表示するようにしてもよい。
さらに、下側LCD12には、多機能撮影アプリケーションプログラム53を実行するための操作(上記第2起動操作)を行うためのボタン画像78が表示される。ボタン画像78は、メニュー画面において表示されるアイコン画像とは異なり、画面上の所定の位置(図24では、右上の位置)に固定的に表示される。詳細は後述するが、ユーザは、このボタン画像78をタッチすることで、簡易撮影プログラム52を実行する状態から多機能撮影アプリケーションプログラム53を実行する状態へと容易に遷移させることができる。
また、上側LCD22には、図23と同様、表示画像75と撮影ボタン画像76aおよび76bとが表示される。本実施形態においては、撮影操作は、撮影可能操作と同様、Lボタン14IまたはRボタン14Jを押下する操作である(図24に示す撮影ボタン画像76aおよび76b参照)。なお、代替の実施形態においては、撮影操作は撮影可能操作と同じでなくてもよく、例えば、下側LCD12に撮影操作を行うためのボタン画像を表示し、当該ボタン画像をタッチする操作を撮影操作としてもよい。また、ゲーム装置10は、Lボタン14IまたはRボタン14Jを押下する操作と、当該ボタン画像をタッチする操作との両方を、撮影操作として受け付けるようにしてもよい。
図22の説明に戻り、ステップSA23の次にステップSA24の処理が実行される。ステップSA24において、CPU31は、各入力装置に対する入力を受け付ける。ステップSA24の処理は上記ステップSA6の処理と同様である。ステップSA24の次にステップSA25の処理が実行される。
ステップSA25において、CPU31は、撮影操作が行われたか否かを判定する。ステップSA25の判定は、ステップSA24でメインメモリ32に記憶された操作データを参照することによって行うことができる。本実施形態においては、第1起動動作と撮影操作とが同じ操作であるので、ステップSA25の処理はステップSA9と同様に行うことができる。
ステップSA25の判定結果がYesである場合、ステップSA26の処理が実行される。一方、ステップSA25の判定結果がNoである場合、後述するステップSA29の処理が実行される。
以下、図25を用いて、撮影操作が行われた後において表示される画像について説明する。
図25は、撮影操作が行われた後において表示される画像の一例を示す図である。図25に示すように、ステップSA25の判定結果がYesである場合においては、ステップSA22で取得された撮像画像が、カメラ23または24による撮像画像77が下側LCD12に表示される。さらに、下側LCD12には、多機能撮影アプリケーションプログラム53を実行するための操作(上記第2起動操作)を行うためのボタン画像78に加えて、撮影された撮像画像を保存するための操作を行うためのボタン画像(「ほぞん」)、および、再度撮影を行うための操作を行うためのボタン画像(「とりなおす」)が表示される。
また、上側LCD22には、図23と同様、表示画像75と撮影ボタン画像76aおよび76bとが表示される。 図22の説明に戻り、ステップSA26において、CPU31は、保存操作が行われたか否かを判定する。ステップSA26の判定は、ステップSA25と同様に、ステップSA24でメインメモリ32に記憶された操作データを参照することによって行うことができる。
ステップSA26の判定結果がYesである場合(図25の「ほぞん」をタッチした場合)、ステップSA27の処理が実行される。一方、ステップSA26の判定結果がNoである場合(図25の「とりなおす」をタッチした場合)、上述のステップSA22の処理が再度実行される。なお、ステップSA26の判定を省略して、ステップSA25の後、ステップSA27に移行してもよい。
ステップSA27において、CPU31は撮像画像を保存する。すなわち、ステップSA22で取得された撮像画像を、保存用データメモリ34またはメモリカード28に保存(記憶)する。撮像画像の保存先は、簡易撮影プログラム52の起動時(ステップSA21)に引数として渡された保存先データ68の内容に従って決められる。なお、撮像画像の保存先は、後述する多機能撮影アプリケーションプログラム53による多機能撮影処理においてユーザが変更することができる。ステップSA27の次にステップSA28の処理が実行される。
ステップSA28において、CPU31は、表示画像として、直前のステップSA27で保存された保存画像を選択する。具体的には、CPU31は、直前のステップSA27で保存された保存画像を示すデータを表示画像データ65としてメインメモリ32に記憶する。ステップSA28の処理の後、CPU31は、簡易撮影プログラム52の実行を終了し、簡易撮影処理を終了する。その後、図21に示すステップSA4の処理が再度実行される。
以下、図26を用いて、簡易撮影処理の実行後において表示される画像について説明する。
図26は、簡易撮影処理の実行後に表示される画像の一例を示す図である。図26に示すように、簡易撮影処理の実行後には、当該簡易撮影処理において取得された撮像画像が新たな表示画像75として、上側LCD22に表示される。すなわち、図22に示す画像と図26に示す画像とを比較すると、上側LCD22に表示される表示画像が更新されていることがわかる。
以上のように、本実施形態では、撮影可能状態(簡易撮影処理)において撮影操作が行われたことに応じて、簡易撮影処理が終了して撮影可能状態から起動受付状態へと遷移する。つまり、簡易撮影処理において1枚の撮影画像の保存を行うとゲーム装置10の画面表示がメニュー画面に戻るので、説明書等を見ていない初心者のユーザであっても、自然
に起動受付状態へ戻ることができる(なお、ステップSA25の後、ステップSA27に移行する場合には、簡易撮影処理において、ユーザが1回の撮影操作を行うとメニュー画面に戻る)。さらに、本実施形態においては、撮影可能操作と撮影操作とが同じであるので、起動受付状態から撮影可能状態への遷移と、撮影可能状態から起動受付状態への遷移とを、同じ操作で行うことができる。したがって、仮にユーザがLボタン14IまたはRボタン14Jを誤って押下したり、操作をよく理解しないまま押下したりした結果、撮影可能状態へ遷移してしまった場合であっても、ユーザは、同じボタンを押下すれば元の状態(起動受付状態)に戻ることができる。そのため、初心者のユーザにとって操作しやすいゲーム装置10を提供することができる。
また、本実施形態においては、上記のように、撮影操作が行われた後はゲーム装置10の状態は起動受付状態へと遷移するので、上記ステップSA26の処理で保存された画像は、簡易撮影プログラム52によって表示されることなく起動受付状態へと遷移してしまう。そこで、本実施形態においては、ステップSA27の処理において、CPU31は、起動受付状態へと遷移した後における表示画像として、上記ステップSA26の処理で保存された画像を設定する。これによって、簡易撮影プログラム52によって撮影された保存画像は、起動受付状態へと遷移した直後において表示画像として表示される。したがって、本実施形態によれば、撮影操作が行われたことによって起動受付状態へと遷移するものの、ユーザは、簡易撮影プログラム52において撮影した画像をすぐに確認することができる。
一方、ステップSA29においては、CPU31は、第2起動操作が行われたか否かを判定する。ステップSA29の判定は、ステップSA24でメインメモリ32に記憶された入力位置データを参照することによって行うことができる。すなわち、ステップSA29の判定処理においては、CPU31は、第2起動操作を行うためのボタン画像78が表示されている領域をタッチする入力が行われたか否かを判定する。ステップSA29の判定結果がYesである場合、後述する多機能撮影処理(図30)の処理が実行される。一方、ステップSA29の判定結果がNoである場合、ステップSA22の処理が再度実行される。以上で、図22に示す簡易撮影処理の説明を終了する。
図21の説明に戻り、ステップSA11において、CPU31は、第1起動操作が行われたか否かを判定する。ステップSA11の判定は、ステップSA6でメインメモリ32に記憶された入力位置データを参照することによって行うことができる。すなわち、ステップSA11の判定処理においては、CPU31は、アイコン画像が表示されている領域をタッチする入力が行われたか否かを判定する。ステップSA11の判定結果がYesである場合、ステップSA12の処理が実行される。一方、ステップSA11の判定結果がNoである場合、後述するステップSA13の処理が実行される。
ステップSA12において、CPU31は、被選択アプリケーションプログラムの実行処理を行う。すなわち、第1起動操作によって選択されたアイコン画像に対応する被選択アプリケーションプログラムをメインメモリ32に読み込み、当該被選択アプリケーションプログラムを実行する。これによって、当該被選択アプリケーションプログラムが開始され、ユーザは当該被選択アプリケーションプログラムを利用することができる。ステップSA12の処理は、当該被選択アプリケーションプログラムが終了したことで終了し、ステップSA12の次にステップSA3の処理が再度実行される。
ここで、上記ステップSA12において、被選択アプリケーションプログラムとして多機能撮影アプリケーションプログラム53が実行される場合について詳細に説明する。図30は、多機能撮影アプリケーションプログラム53による処理(多機能撮影処理)の流れを示すフローチャートである。
多機能撮影処理においては、まずステップSA30において、CPU31は、多機能撮影アプリケーションプログラム53を起動する。すなわち、多機能撮影アプリケーションプログラム53をメインメモリ32に読み込んで実行を開始する。この時、メインメモリ32に記憶されている設定データ66に含まれる各データ67および68が、引数として簡易撮影プログラム52に対して入力(設定)される。ステップSA30の次にステップSA31の処理が実行される。ステップSA30以降のステップSA31〜SA39の処理は、多機能撮影アプリケーションプログラム53を用いて(多機能撮影アプリケーションプログラム53を実行することにより)行われる。
ステップSA31において、CPU31は、表示処理を行う。ここで、本実施形態では、多機能撮影処理においては、撮像手段を用いた撮影を行う撮影モードと、過去に撮影された画像(保存画像)を表示する写真表示モードとがある。ステップSA31の表示処理においては、多機能撮影処理における2つのモード(写真表示モードおよび撮影モード)をユーザに選択させるための画像、および、撮影操作によって保存される撮像画像の保存先を設定するための画像が2つのLCD12および22の少なくとも一方に表示される。以下、図31を用いて、ステップSSA31の表示処理において表示される画像について説明する。
図31は、多機能撮影処理において表示される画像の一例を示す図である。図31に示すように、ステップSA31においては、撮影モードの選択を指示するためのボタン画像101と、写真表示モードの選択を指示するためのボタン画像102とがそれぞれ下側LCD12に表示される。さらに、ボタン画像101には、現在の撮影画像の保存先の残り容量に応じて、撮影可能な枚数(たとえば、残り○○枚)の表示が含まれる。また、ボタン画像102には、現在の撮影画像の保存先の保存済の撮像画像の枚数(たとえば、合計○○枚)の表示が含まれる。また、撮像画像の保存先の変更を指示するためのボタン画像103および104もそれぞれ下側LCD12に表示される。ボタン画像103をタッチすると、本体内蔵の不揮発メモリ(内蔵メモリ;保存用データメモリ34)が選択状態となり、ボタン画像104をタッチすると、着脱自在のメモリカード(カードメモリ;メモリカード28)が選択状態となる。なお、内蔵メモリが選択されているときには、ボタン画像103の表示態様が変化し、カードメモリが選択されているときには、ボタン画像104の表示態様が変化する。また、ボタン画像101または102をタッチすると、そのタッチのタイミングで、撮影モードまたは写真表示モードに移行する。
すなわち、本実施形態においては、多機能撮影アプリの起動時に、内蔵メモリとカードメモリとのいずれかをユーザが選択可能に構成されており、当該選択をしたタイミングではその選択は確定しない。そして、同じ画面で、撮影モードと写真表示モードのいずれかをユーザが選択可能に構成されている。そして、撮影モードと写真表示モードの選択がされたタイミングで、内蔵メモリとカードメモリの選択は確定し、撮影モードまたは写真表示モードに移行する。すなわち、内蔵メモリが選択されている状態で、撮影モードが選択されたときには、撮影モードが起動し、その後の撮影モードにおいて撮影した画像は内蔵メモリに保存される。また、カードメモリが選択されている状態で、撮影モードが選択されたときは、撮影モードが起動し、その後の撮影モードにおいて撮影した画像はカードメモリに保存される。また、内蔵メモリが選択されている状態で、写真表示モードが選択されたときは、写真表示モードが起動し、その後の写真表示モードにおいて内蔵メモリに保存されている撮影画像が表示される。また、カードメモリが選択されている状態で、写真表示モードが選択されたときには、写真表示モードが起動し、その後の写真表示モードのいてカードメモリに保存されている撮影画像が表示される。
さらに、下側LCDには、各種ボタン画像105〜107が表示される。終了ボタン1
05は、多機能撮影処理を終了する操作を行うためのボタン画像である。すなわち、終了ボタン105に対してタッチ入力が行われた場合、多機能撮影処理が終了して、CPU31による処理はステップSA4の処理に戻る。
カレンダーボタン106は、後述するカレンダー機能の起動する操作を行うためのボタン画像である。すなわち、カレンダーボタン106に対してタッチ入力が行われた場合、後述するカレンダー機能が実行される。その他ボタン107は、各種設定などの操作を行うためのボタン画像である。
ステップSA32において、CPU31は、各入力装置に対する入力を受け付ける。ステップSA32の処理は上記ステップSA6の処理と同様である。ステップSA32の次にステップSA33の処理が実行される。
ステップSA33において、CPU31は、写真表示モードが選択されたか否かを判定する。ステップSA33の判定は、ステップSA32でメインメモリ32に記憶された入力位置データを参照することによって行うことができる。すなわち、ステップSA33の判定処理においては、CPU31は、図31に示すように、写真表示モードを表す画像102が表示される領域をタッチする入力が行われたか否かを判定する。
ステップSA33の判定結果がYesである場合、ステップSA34の処理が実行される。一方、ステップSA33の判定結果がNoである場合、後述するステップSA35の処理が実行される。
ステップSA34において、CPU31は、写真表示モードにおいて実行すべき処理(写真表示モード処理)を実行する。以下、図32を参照して、写真表示モード処理の詳細を説明する。
図32は、図30に示す写真表示モード処理(ステップSA34)の流れを示すフローチャートである。写真表示モード処理においては、まずステップSA41において、CPU31は表示処理を行う。写真表示モードにおけるステップSA41では、過去に撮影された保存画像等が表示される。以下、図33を参照して、写真表示モードにおいて表示される画像について説明する。
図33は、写真表示モードにおいて表示される画像の一例を示す図である。図33に示すように、ステップSA41においては、複数(図では3つ)の保存画像181〜183と、カーソル184と、スクロールボタン185および186と、設定ボタン187と、終了ボタン188とが下側LCD12に表示される。
図33において、保存画像181〜183は、保存用データメモリ34またはメモリカード28に保存されている保存画像(の一部)である。また、カーソル184によって囲まれている保存画像182が、カーソル184によって現在選択中の画像である。また、スクロールボタン185および186は、保存画像181〜183を左右にスクロールさせるためのボタンである。すなわち、画面右側のスクロールボタン185に対してタッチ入力が行われた場合、保存画像181〜183は右側にスクロールし、画面左側のスクロールボタン186に対してタッチ入力が行われた場合、保存画像181〜183は左側にスクロールする。保存画像が左右にスクロールする結果、下側LCD12に表示される保存画像が変更されるとともに、カーソル184で選択される保存画像が変更される。
なお、本実施形態においては、写真表示モードにおいては、簡易撮影処理または多機能撮影処理のいずれかにおいて保存された撮像画像が表示される。本実施形態においては、
簡易撮影処理において保存された保存画像も、多機能撮影処理において保存された保存画像も、区別なく保存される。具体的には、いずれの保存画像についても、保存画像のデータファイルのファイル名を付けるルール(例えば、撮影時の日時や、ゲーム装置10で撮影された画像の通算枚数等を用いてファイル名を付す)は同じである。いずれの撮影処理において保存された保存画像についても区別なく保存される結果、写真表示モードにおいては、各撮影処理において保存された保存画像の両方を表示することができる。
設定ボタン187は、カーソル184によって選択されている保存画像を、新たにお気に入り画像として設定する操作を行うためのボタン画像である。すなわち、設定ボタン187に対してタッチ入力が行われた場合、カーソル184によって選択されている保存画像がお気に入り画像に設定される。
終了ボタン188は、写真表示モードを終了する操作を行うためのボタン画像である。すなわち、終了ボタン188に対してタッチ入力が行われた場合、写真表示モードが終了して、CPU31による処理はステップSA31の処理に戻る。
なお、ステップSA41においては、上側LCD22には、何らかの情報が表示されてもよいし、表示が行われなくてもよい。本実施形態においては、CPU31は、カーソル184によって選択されている保存画像を上側LCD22に表示する。
図32の説明に戻り、ステップSA41の次にステップSA42の処理が実行される。ステップSA42において、CPU31は、各入力装置に対する入力を受け付ける。ステップSA42の処理は上記ステップSA6の処理と同様である。ステップSA42の次にステップSA43の処理が実行される。
ステップSA43において、CPU31は、下側LCD12に表示されている保存画像をスクロールさせる操作が行われたか否かを判定する。ステップSA43の判定は、ステップSA42でメインメモリ32に記憶された入力位置データを参照することによって行うことができる。すなわち、ステップSA43の判定処理においては、CPU31は、スクロールボタン185または186が表示されている領域をタッチする入力が行われたか否かを判定する。
ステップSA43の判定結果がYesである場合、ステップSA44の処理が実行される。一方、ステップSA43の判定結果がNoである場合、後述するステップSA45の処理が実行される。
ステップSA44において、CPU31は、下側LCD12に表示されている保存画像をスクロールさせる。すなわち、スクロールボタン185に対してタッチ入力が行われた場合には保存画像を右にスクロールさせ、スクロールボタン186に対してタッチ入力が行われた場合には保存画像を左にスクロールさせる。これによって、下側LCD12の画面にそれまで表示されていなかった保存画像が表示される。ステップSA44の次に上記ステップSA41の処理が再度実行される。
一方、ステップSA45において、CPU31は、お気に入り画像として保存画像を設定する操作が行われたか否かを判定する。ステップSA45の判定は、ステップSA42でメインメモリ32に記憶された入力位置データを参照することによって行うことができる。すなわち、ステップSA45の判定処理においては、CPU31は、設定ボタン187が表示されている領域をタッチする入力が行われたか否かを判定する。ステップSA45の判定結果がYesである場合、ステップSA46の処理が実行される。一方、ステップSA45の判定結果がNoである場合、上記ステップSA41の処理が再度実行される
。
ステップSA46において、CPU31は、カーソル184によって現在選択されている保存画像を、お気に入り画像として設定する。具体的には、保存用データメモリ34またはメモリカード28に保存されている当該保存画像のデータに対して、お気に入り画像であることを示す情報を付加する。さらに、本実施形態においては、CPU31は、ステップSA46において、上記保存画像を第1グループから第3グループのいずれに設定するかを選択させる。したがって、上記保存画像のデータには、第1〜第3グループのうちでユーザが選択したグループを示す情報が付加される。以上のステップSA46の次にステップSA47の処理が実行される。
ステップSA47において、CPU31は、写真表示モードを終了するか否かを判定する。ステップSA47の判定は、ステップSA42でメインメモリ32に記憶された入力位置データを参照することによって行うことができる。すなわち、ステップSA47の判定処理においては、CPU31は、終了ボタン188が表示されている領域をタッチする入力が行われたか否かを判定する。ステップSA47の判定結果がYesである場合、CPU31は図32に示す写真表示モード処理を終了する。一方、ステップSA47の判定結果がNoである場合、上記ステップSA41の処理が再度実行される。
以上に説明した写真表示モードにおいて、ユーザは、過去に撮影した保存画像を閲覧することができるとともに、保存画像をお気に入り画像として設定することができる。上述したように、上記ステップSA3においては、メニュー画面において表示される表示画像(図23に示す表示画像75)は、お気に入り画像の中から選択される。したがって、ユーザは、表示画像として表示される対象となる画像を自分で選択することができる。
図30の説明に戻り、上記ステップSA34の処理が終了すると、ステップSA31の処理が再度実行される。したがって、写真表示モードが終了すると、写真表示モードと撮影モードとのいずれかをユーザに選択させる画面が再度表示される(ステップSA31)。
一方、ステップSA35において、CPU31は、撮影モードが選択されたか否かを判定する。ステップSA35の判定は、ステップSA32でメインメモリ32に記憶された入力位置データを参照することによって行うことができる。すなわち、ステップSA35の判定処理においては、CPU31は、図31に示すように、撮影モードを表す画像101が表示される領域をタッチする入力が行われたか否かを判定する。ステップSA35の判定結果がYesである場合、ステップSA36の処理が実行される。一方、ステップSA35の判定結果がNoである場合、後述するステップSA37の処理が実行される。
ステップSA36において、CPU31は、撮影モードにおいて実行すべき処理(撮影モード処理)を実行する。以下、図34を参照して、撮影モード処理の詳細を説明する。
図34は、図32に示す撮影モード処理(ステップSA36)の流れを示すフローチャートである。撮影モード処理においては、まずステップSA50において、CPU31は、内側カメラ23または外側カメラ25によって撮像された画像のデータを取得する。ステップSA50の処理は上記ステップSA22の処理(図22)と同じである。ステップSA50の次にステップSA51の処理が実行される。
ステップSA51において、CPU31は表示処理を行う。撮影モードであるステップSA51においては、カメラ23または24による撮像画像等が表示される。以下、図35(a)を用いて、撮影モードにおいて表示される画像について説明する。
図35(a)は、撮影モードにおいて表示される画像の一例を示す図である。図35(a)に示すように、ステップSA51においては、図24と同様の撮像画像77の他、各種ボタン91〜99が下側LCD12に表示される。各ボタン91〜99は、その画像の位置に対してユーザがタッチ入力を行うことによって、ゲーム装置10に対する指示を行うための画像である。以下、各ボタン91〜99について説明する。
撮影ボタン91は、撮影操作を行うためのボタン画像である。すなわち、撮影ボタン91に対してタッチ入力が行われた場合に撮像画像の保存処理が行われる。なお、撮影ボタン91は、ユーザが右手または左手のどちらの手で操作する場合にも操作しやすいように、下側ハウジング11の(左右方向に関して)略中央に表示されることが好ましい。
カメラ切替ボタン92は、カメラ切替操作を行うための画像である。すなわち、カメラ切替ボタン92に対してタッチ入力が行われた場合、内側カメラ23および外側カメラ25のうちで、撮像を行うカメラが切替えられる。
終了ボタン93は、撮影モードを終了する操作を行うためのボタン画像である。すなわち、終了ボタン93に対してタッチ入力が行われた場合、撮影モードが終了して、CPU31による処理はステップSA31の処理に戻る。
また、各ボタン94〜99は、編集処理における指示を行うためのボタン画像である。ペンモードボタン94、消しゴムモードボタン95、およびスタンプモードボタン96は、編集モードを変更する操作を行うためのボタン画像である。ここで、本実施形態では、ペンモード、スタンプモード、および消しゴムモードという3つのモードが予め用意される。ペンモードにおいては、タッチパネル13に対して入力された入力軌跡の画像を撮像画像に付加することができる。スタンプモードにおいては、予め用意されたスタンプ画像を撮像画像に付加することができる。消しゴムモードにおいては、ペンモードまたはスタンプモードで付加された画像を消去することができる。ペンモードボタン94は、編集モードをペンモードに変更する指示を行うための画像である。消しゴムモードボタン95は、編集モードを消しゴムモードに変更する指示を行うための画像である。スタンプモードボタン96は、編集モードをスタンプモードに変更する指示を行うための画像である。
太さ変更ボタン97は、ペンモードにおいて入力される線の太さを変更する指示を行うための画像である。色変更ボタン98は、ペンモードにおいて入力される線の色を変更する指示を行うための画像である。全消去ボタン99は、ペンモードまたはスタンプモードで付加された画像を全て消去する指示を行うための画像である。
上記各ボタン94〜99を用いて指示を行うことによって、ユーザは、下側LCD12に表示される撮像画像の上に(撮像画像に重ねて)画像を入力することができる。なお、図35(a)においては、後述する編集処理においてユーザによって入力される画像がない場合における画像を示している。また、本実施形態においては、上側LCD22には、撮影モードにおける操作の仕方をユーザに説明する画像が表示される。
図34の説明に戻り、ステップSA52において、CPU31は、各入力装置に対する入力を受け付ける。ステップSA52の処理は上記ステップSA6の処理と同様である。ステップSA52の次にステップSA33の処理が実行される。
ステップSA53において、CPU31は、撮影操作が行われたか否かを判定する。ステップSA53の判定は、ステップSA52でメインメモリ32に記憶された操作データおよび入力位置データを参照することによって行うことができる。すなわち、ステップS
A53の判定処理においては、CPU31は、Lボタン14IまたはRボタン14Jが押下されたか、あるいは、撮影ボタン91が表示される領域をタッチする入力が行われたか否かを判定する。
このように、多機能撮影処理においては、ユーザは、簡易撮影処理における撮影操作と同じ操作(Lボタン14IまたはRボタン14Jを押下する操作)を撮影操作として行うことができるとともに、撮影ボタン91をタッチする操作を撮影操作として行うことができる。ステップSA53の判定結果がYesである場合、ステップSA54の処理が実行される。一方、ステップSA53の判定結果がNoである場合、後述するステップSA55の処理が実行される。
上記ステップSA53で述べたように、本実施形態においては、簡易撮影プログラム52と多機能撮影アプリケーションプログラム53とが共通に有する機能である撮影処理機能は、同一の操作(Lボタン14IまたはRボタン14Jを押下する操作)に応じて実行される。プログラムが変わっても同じ機能に関しては同じ操作を行うことが可能であるので、ユーザにとって使いやすい操作体系を提供することができる。
なお、「共通に有する機能が同一の操作に応じて実行される」とは、簡易撮影プログラム52と多機能撮影アプリケーションプログラム53とのいずれにおいても、ある操作によってある同じ機能が実行されればよいことを意味しており、簡易撮影プログラム52と多機能撮影アプリケーションプログラム53とのいずれか一方において、当該ある操作とは異なる操作によっても当該機能が実行されることを除外する意味ではない。すなわち、本実施形態のように、多機能撮影アプリケーションプログラム53においては、Lボタン14IまたはRボタン14Jを押下する操作の他に、撮影ボタン91をタッチする操作によって撮影処理が実行されるようにしてもよい。
ステップSA54において、CPU31は撮像画像を保存する。ステップSA54における処理は、上記簡易撮影処理におけるステップSA26の処理と同じである。したがって、本実施形態においては、簡易撮影処理と多機能撮影処理とにおいて、撮像画像を保存する処理は同じように実行される。具体的には、撮像に用いられるカメラの決定方法および保存先の決定方法が、簡易撮影処理と多機能撮影処理とで同じ方法によって行われる。ステップSA54の次に、後述するステップSA59の処理が実行される。
ステップSA55において、CPU31は、カメラ切替操作が行われたか否かを判定する。ステップSA55の判定は、ステップSA52でメインメモリ32に記憶された入力位置データを参照することによって行うことができる。すなわち、ステップSA55の判定処理においては、CPU31は、カメラ切替ボタン92が表示される領域をタッチする入力が行われたか否かを判定する。ステップSA55の判定結果がYesである場合、ステップSA56の処理が実行される。一方、ステップSA55の判定結果がNoである場合、後述するステップSA57の処理が実行される。
ステップSA56において、CPU31は、画像の撮像を行うカメラを切替える。すなわち、画像の撮像を行うカメラが内側カメラ23である場合には、画像の撮像を行うカメラを外側カメラ25に変更し、画像の撮像を行うカメラが外側カメラ25である場合には、画像の撮像を行うカメラを内側カメラ23に変更する。具体的には、CPU31は、各カメラ23および25のうちで画像の撮像を行っている一方のカメラに対して動作を停止する旨の指示を行うととともに、他方のカメラに対して撮像を行う旨の指示を行う。上記ステップSA56の処理が実行された場合、次に行われるステップSA50では切替後のカメラで撮像された画像のデータがCPU31によって取得され、次に行われるステップSA51では切替後のカメラで撮像された画像が下側LCD12に表示されることになる
。また、ステップSA56において、CPU31は、切替後のカメラを示すデータをカメラ切替データ67としてメインメモリ32に記憶する。これによって、次回に多機能撮影処理を実行する場合、および、簡易撮影処理を実行する場合において、切替後のカメラによって撮像が行われることとなる。ステップSA56の次に、後述するステップSA59の処理が実行される。
ステップSA57において、CPU31は、編集操作が行われたか否かを判定する。ステップSA57の判定は、ステップSA52でメインメモリ32に記憶された入力位置データを参照することによって行うことができる。すなわち、ステップSA57の判定処理においては、CPU31は、各ボタン94〜99が表示される領域、または、撮像画像77が表示される領域をタッチする入力が行われたか否かを判定する。ステップSA57の判定結果がYesである場合、ステップSA58の処理が実行される。一方、ステップSA57の判定結果がNoである場合、後述するステップSA59の処理が実行される。
ステップSA58において、CPU31は、ユーザによって行われたタッチ入力に従って各種の編集処理を行う。例えば、各ボタン94〜98がタッチされた場合には、CPU31は、タッチされたボタンに応じて設定(編集モード、および、線の太さまたは色に関する設定)を変更する。また、撮像画像77の領域がタッチされた場合には、タッチされた位置に対して、編集モードに応じた処理を行う。すなわち、編集モードがペンモードである場合にはタッチ入力による軌跡の画像を撮像画像77に付加し、スタンプモードである場合には、予め用意されたスタンプ画像を撮像画像77に対してタッチ位置に付加し、消しゴムモードである場合には、タッチされた位置に対してペンモードまたはスタンプモードで付加された画像を消去する。また、全消去ボタン99がタッチされた場合には、ペンモードまたはスタンプモードで撮像画像77に対して付加された画像を全て消去する。なお、ステップSA58の編集モードに応じた処理の詳細については後述する。
以上のステップSA58の次に、ステップSA59の処理が実行される。
ステップSA59において、CPU31は、撮影モードを終了するか否かを判定する。ステップSA59の判定は、ステップSA452でメインメモリ32に記憶された入力位置データを参照することによって行うことができる。すなわち、ステップSA59の判定処理においては、CPU31は、終了ボタン93が表示されている領域をタッチする入力が行われたか否かを判定する。ステップSA59の判定結果がYesである場合、CPU31は図34に示す撮影モード処理を終了する。一方、ステップSA59の判定結果がNoである場合、上記ステップSA50の処理が再度実行される。以上で、図34に示す撮影モード処理の説明を終了する。
なお、上述の多機能撮影アプリケーションプログラム53は、上述した編集機能に加えて、撮像画像77に対して、他の種類の編集操作や演出操作を行う機能を有する場合がある。このような場合には、ユーザが使用したい機能を選択するメニュー画面を、ステップSA51の表示処理に先立って表示することが好ましい。以下、図35(b)を用いて、撮影モードにおいて表示されるメニュー画面の一例について説明する。
図35(b)は、撮影モードにおいて表示されるメニュー画面の一例を示す図である。図35(b)に示すように、メニュー画面では、図24と同様の撮像画像77の他、ボタン群150および各種ボタン152,154,156,158が下側LCD12に表示される。ボタン群150に含まれる各アイコン画像は、多機能撮影アプリケーションプログラム53に含まれる対応する機能の選択を、ゲーム装置10に対して指示するための画像である。以下、各ボタン152,154,156,158について説明する。
スクロールボタン152および154は、それぞれボタン群150に含まれる各アイコ
ン画像に対する選択を行うためのボタン画像である。すなわち、スクロールボタン152または154に対してタッチ入力が行なわれた場合、ボタン群150に含まれるアイコン画像のうち、選択状態(アクティブ)なものが順次変更される。
終了ボタン156は、撮影モードを終了する操作を行うためのボタン画像である。すなわち、終了ボタン152に対してタッチ入力が行われた場合、撮影モードが終了して、CPU31による処理はステップSA31の処理に戻る。
開始ボタン158は、多機能撮影アプリケーションプログラムに含まれる機能のうち、選択された機能の実行を指示する操作を行うためのボタン画像である。すなわち、ボタン群150に含まれるいずれかのアイコン画像が選択された上で、開始ボタン158対してタッチ入力が行われた場合、選択中のアイコン画像に対応する機能が実行される。
図30の説明に戻り、上記ステップSA36の処理が終了すると、ステップSA31の処理が再度実行される。したがって、撮影モードが終了すると、写真表示モードと撮影モードとのいずれかをユーザに選択させる画面が再度表示される(ステップSA31)。
一方、ステップSA37において、CPU31は、保存画像の保存先を変更する操作が行われたか否かを判定する。ステップSA37の判定は、ステップSA32でメインメモリ32に記憶された入力位置データを参照することによって行うことができる。すなわち、ステップSA37の判定処理においては、CPU31は、撮像画像の保存先を変更する指示を表す画像が表示される領域をタッチする入力が行われたか否かを判定する。ステップSA37の判定結果がYesである場合、ステップSA38の処理が実行される。一方、ステップSA37の判定結果がNoである場合、後述するステップSA39の処理が実行される。
ステップSA38において、CPU31は、撮像画像の保存先を変更する。すなわち、現在の保存先が保存用データメモリ34である場合には、保存先をメモリカード28へと変更し、現在の保存先がメモリカード28である場合には、保存先を保存用データメモリ34へと変更する。具体的には、CPU31は、変更後の保存先を示すデータを保存先データ68としてメインメモリ32に記憶する。ステップSA38の次にステップSA31の処理が再度実行される。
ステップSA39において、CPU31は、多機能撮影処理を終了するか否かを判定する。この判定は、ユーザによって多機能撮影処理を終了する指示が行われたか否かによって行われる。多機能撮影処理を終了する指示は、例えば、ステップSA31における表示処理において、多機能撮影処理を終了する操作を行うためのボタン画像を表示するようにし、当該ボタン画像をタッチすることにより行われてもよい。また、上記指示は、予め定められた所定のボタンを押下することにより行われてもよい。ステップSA39の判定結果がNoである場合、ステップSA31の処理が再度実行される。一方、ステップSA39の判定結果がYesである場合、CPU31は、多機能撮影アプリケーションプログラム53の実行を終了し、多機能撮影処理を終了する。その後、図21に示すステップSA3の処理が再度実行される。
図21の説明に戻り、ステップSA13において、CPU31は、ゲーム装置10における処理を終了するか否かを判定する。ステップSA13の判定は、例えばユーザが所定の終了指示操作(具体的には、電源ボタン14Fを押下する操作等)を行ったか否か等によって行われる。ステップSA13の判定結果がNoの場合、ステップSA5の処理が再度実行される。一方、ステップSA13の判定結果がYesの場合、CPU31は図21に示す処理を終了する。
以上のように、本実施形態によれば、メニュー画面が表示されている状態(起動受付状態。ステップSA5)において、ゲーム装置10は、被選択アプリケーションプログラムを起動するための第1起動操作を受け付ける(ステップSA11およびSA12)とともに、簡易撮影プログラム52を起動するための撮影可能操作を受け付ける(ステップSA9およびSA10)。したがって、メニュー画面が表示されている状態から撮影可能操作によって直ちに簡易撮影プログラム52を起動することができるので、ユーザは、簡易撮影プログラム52を容易に起動することができる。特に、本実施形態においては、所望の被選択アプリケーションプログラムを起動するためには、ユーザは必要に応じてスクロール操作を行った後で第1起動操作を行わなければならないのに対して、簡易撮影プログラム52を起動するためには、ユーザは撮影可能操作を行うのみでよい。したがって、本実施形態においては、被選択アプリケーションプログラムよりも簡易撮影プログラム52をより容易に起動することができる。
さらに、上記実施形態によれば、簡易撮影プログラム52の実行中(撮影可能状態。ステップSA22〜SA29)においては、CPU31は、撮影アプリケーションプログラム53を起動するための第2起動操作を受け付ける(ステップSA29)。これによれば、ユーザは、簡易撮影プログラム52による撮影を行っている最中であっても、第2起動操作によって多機能撮影アプリケーションプログラム53を起動することができる。したがって、簡易撮影プログラム52による撮影の最中に、簡易撮影プログラム52が有していない多機能撮影アプリケーションプログラム53の機能を使用したくなった場合であっても、ユーザは、第2起動操作によって容易かつ迅速に当該機能を使用することができる。
また、本実施形態においては、相対的に簡易な機能である簡易撮影プログラム52がメニュー画面から迅速に起動することが可能であり、より多くの機能を有する多機能撮影アプリケーションプログラム53を簡易撮影プログラム52の実行中において直ちに起動することが可能である。
したがって、本実施形態によれば、「まず簡易な機能の撮影用プログラムによってゲーム装置10を操作し、次に、より多機能な撮影用プログラムによってゲーム装置10の各種の撮影機能を利用する」という利用態様でユーザにゲーム装置10を使用させることができ、ゲーム装置10の操作にユーザが次第に慣れていくように使用させることができる。
また、簡易撮影プログラム52は多機能撮影アプリケーションプログラム53の紹介用(試用版)であるとみなすことができ、ゲーム装置10の提供者側からすれば、メニュー画面から簡易撮影プログラム52を迅速に起動可能とすることによって、ユーザによる多機能撮影アプリケーションプログラム53の利用を促進することができる。
また、本実施形態においては、簡易撮影プログラム52の機能は多機能撮影アプリケーションプログラム53の機能の一部であるので、簡易撮影プログラム52のデータサイズは、多機能撮影アプリケーションプログラム53のデータサイズに比べて小さい。したがって、メニュー画面から上記撮影可能操作によって起動されるプログラムを、データサイズの小さい方の簡易撮影プログラム52とすることにより、メニュー画面から撮影用のプログラムを迅速に起動させることができる。
<撮影誘導処理>
次に、上記ステップSA2における、撮影誘導処理の詳細について説明する。図27は、図21に示す撮影誘導処理(ステップSA2)の流れを示すフローチャートである。撮
影誘導処理においては、まずステップSA61において、CPU31は、撮影を行うか否か(すなわち、ゲーム装置10の状態を撮影可能状態へと遷移させるか否か)をユーザに選択させる選択画面を表示する。例えば、「写真を撮って見ませんか?」というメッセージとともに、撮影を行う指示を行うためのボタン画像と、撮影を行わない指示を行うためのボタン画像とを下側LCD12に表示する。ステップSA61の次にステップSA62の処理が実行される。
ステップSA62において、CPU31は、各入力装置に対する入力を受け付ける。ステップSA62の処理は上記ステップSA6の処理と同じである。ステップSA62の次にステップSA63の処理が実行される。
ステップSA63において、CPU31は、撮影を行う指示が選択されたか否かを判定する。ステップSA63の判定は、ステップSA62でメインメモリ32に記憶された入力位置データを参照することによって行うことができる。すなわち、ステップSA63の判定処理においては、CPU31は、撮影を行う指示を行うためのボタン画像が表示されている領域をタッチする入力が行われたか否かを判定する。ステップSA63の判定結果がYesである場合、ステップSA64の処理が実行される。一方、ステップSA63の判定結果がNoである場合、後述するステップSA65の処理が実行される。
ステップSA64において、CPU31は、簡易撮影処理を実行する。この簡易撮影処理は、上記ステップSA10と同様であるので、詳細な説明を省略するが、この簡易撮影処理によって撮影可能状態となるので、ユーザは、撮影操作を行うことができる。ステップSA64の簡易撮影処理が終了後、CPU31は図27に示す撮影誘導処理を終了する。なお、本実施形態においては、ステップSA64の処理とステップSA10の処理とが同じであるので、ステップSA64の簡易撮影処理においてもステップSA10と同様、簡易撮影処理中において多機能撮影アプリケーションプログラム53を起動することが可能である。ただし、代替の実施形態においては、ステップSA64の簡易撮影処理においては、第2起動操作を行うためのボタン画像78を表示しないようにし、多機能撮影アプリケーションプログラム53を起動することができないようにしてもよい。
一方、ステップSA65においては、CPU31は、撮影機能に関する紹介を行うための画像を表示する。例えば、簡易撮影プログラム52および多機能撮影アプリケーションプログラム53に関する機能を説明する画像等を各LCD12および22に表示する。ステップSA65の後、CPU31は図27に示す撮影誘導処理を終了する。
以上のように、本実施形態においては、ゲーム装置10は、ゲーム装置10の起動が初めてであるか否かを判定し(ステップSA1)、ゲーム装置10が最初に起動される場合(ステップSA1でYes)には、ゲーム装置10の状態を撮影可能状態へと遷移させるか否かをユーザに選択させる表示を行う(ステップSA61)。そして、撮影を行うことをユーザが選択した場合(ステップSA63でYes)には、実際に撮影操作を体験させる(ステップSA64)。
これによって、ゲーム装置10における撮影操作を最初に体験してもらうようにユーザを誘導することができる。つまり、撮影誘導処理によって、ゲーム装置10を初めて使用するユーザに対してまず最初に撮影操作を行わせることができ、撮影操作に慣れさせることができる。また、本実施形態においては、ステップSA64において上記簡易撮影プログラム52による簡易な撮影操作をユーザに体験させるので、最初に多機能撮影アプリケーションプログラム53による撮影操作を体験させる場合に比べて、ユーザは容易に撮影操作を行うことができる。
また、ゲーム装置10の製造者側からすれば、まず簡易な撮影操作をユーザに実際に体験してもらうことで、ゲーム装置10の撮影機能をユーザにわかりやすく紹介することができる。
なお、本実施形態においては、ステップSA61において、撮影可能状態へと遷移させるか否かをユーザに選択させるようにしたが、代替の実施形態においては、撮影誘導処理において、ユーザに選択させることなく、撮影可能状態へと遷移させるようにしてもよい。すなわち、ユーザに選択させることなく、撮影用のプログラム52または53による撮影処理を実行するようにしてもよい。
<表示画面の変更について>
本実施形態においては、ゲーム装置10は、メニュー画面における表示画像の内容を所定のタイミングで(ユーザの指示によらず、自動的に)変更する。これによって、メニュー画面に変化を与え、ユーザを飽きさせないようにすることができる。
さらに、本実施形態では、上記所定のタイミングには、ゲーム装置10が起動したタイミング、および、被選択アプリケーションプログラムが終了したタイミングが含まれる。すなわち、上述したように、ゲーム装置10が起動した場合、および、被選択アプリケーションプログラムが終了した場合には、ステップSA3の処理が実行された後でステップSA5の表示処理が実行されるので、メニュー画面における表示画像が変更される。つまり、ゲーム装置10を起動する度、および、被選択アプリケーションプログラムを実行する度に表示画像が変更される。
これによれば、ユーザにとっては起動時および被選択アプリケーションプログラムの実行終了時に(「どの画像が表示されるのか」という)楽しみができるので、ゲーム装置10の提供者側にとっては、ユーザがゲーム装置10を起動したり被選択アプリケーションプログラムを実行したりすること(すなわち、ゲーム装置10を使用すること)を促進させることができるという効果がある。
さらに、本実施形態においては、上記所定のタイミングには、折り畳み式であるゲーム装置10を開いたタイミングが含まれる。なお、本実施形態においては、閉じた状態にあるゲーム装置10はスリープモードの状態であるので、上記「ゲーム装置10が起動したタイミング」には「閉じた状態(スリープモード)にあるゲーム装置10が開いた(スリープモードから再起動した)タイミング」が含まれるとも言える。CPU31は、開いた状態にあるゲーム装置10を一端閉じた後で再びゲーム装置10を開いた場合、閉じた前後で表示画像を変更するのである。
これによって、ユーザにとってはゲーム装置10を開く際に楽しみができるので、ゲーム装置10の提供者側にとっては、ゲーム装置10を開かせることによってユーザによるゲーム装置10の使用を促進させることができるという効果がある。なお、本実施形態においては、閉じた状態にあるゲーム装置10が開いたタイミングでは、表示画面をランダムに変更するのではなく、所定の順序に従って変更する。以下、図28を参照して、開閉に応じて表示画像を変更する処理の詳細を説明する。
図28は、ゲーム装置10の開閉時に実行される処理(開閉時処理)の詳細を示すフローチャートである。図28に示す処理は、図21に示す処理中の間の任意のタイミングにおいて、ゲーム装置10が閉じられたことに応じて開始される。
開閉時処理においては、まずステップSA71において、CPU31は、ゲーム装置10をスリープモードに遷移する。具体的には、CPU31は、各LCD12および22に
おける画像表示を停止したり、実行中のアプリケーションプログラムにおける処理を一時停止させたりする。ステップSA71の次にステップSA72の処理が実行される。
ステップSA72において、CPU31は、ゲーム装置10が開いた状態となったか否かを判定する。ステップSA72の判定結果がYesである場合、ステップSA73の処理が実行される。一方、ステップSA72の判定結果がNoである場合、再度ステップSA72の処理が実行される。すなわち、CPU31は、ゲーム装置10が開いた状態となるまで待機する。
ステップSA73において、CPU31は、開閉時処理が開始される前の状態から表示画像を変更する。ここで、ステップSA73においては、お気に入り画像のうちから表示画像を所定の順番に従って順次選択することによって、表示画像を変更する。以下、図29を参照して表示画像の変更方法について説明する。
図29は、ステップSA73における表示画像の変更方法を示す図である。なお、図29においては、第1グループには3つのお気に入り画像、第2グループには2つのお気に入り画像、第3グループには4つのお気に入り画像が含まれている場合を例として示している。本実施形態においては、各グループに含まれるお気に入り画像は、所定の順序で並んで管理される。所定の順序とは、例えば撮影(保存)された日時の順でもよいし、お気に入り画像として設定された日時の順でもよいし、ユーザによって設定された順序でもよい。ステップSA73においては、この順番に従ってお気に入り画像が順次変更される。すなわち、CPU31は、変更前における(開閉時処理が開始される前の状態における)表示画像の次の順番のお気に入り画像を、変更後の表示画像とする。また、変更前における表示画像がそのグループ内で最後の順番のお気に入り画像である場合、当該グループの次のグループの先頭のお気に入り画像を、変更後の表示画像とする。また、変更前における表示画像が第3グループ内で最後の順番のお気に入り画像である場合、第1グループの先頭のお気に入り画像を、変更後の表示画像とする。以上のように、ステップSA73においては、図29に示す矢印の順番に従って表示画像が変更されていくこととなる。なお、ステップSA73の後、CPU31は開閉時処理を終了し、開閉時処理が開始される直前の状態に復帰する。
以上のように、本実施形態においては、ゲーム装置10を開いた状態にされる度に、表示画像が所定の順序で切替わる。これによれば、ユーザは、ゲーム装置10を開閉する操作によって次々と表示画像を変更して楽しむことができる。例えば、ユーザは、ゲーム装置10を開く度に絵(表示画像)が変わる4コマ漫画を作成したり、ゲーム装置10の開閉を繰り返すことで時系列に並んだ一連の写真を連続して見たりすることができる。なお、このとき、上記ステップSA3においては、CPU31は、各グループの先頭のお気に入り画像のうちからランダムで表示画像を選択するようにしてもよい。これによって、各グループ内に含まれる全ての画像を所定の順序で連続して表示することができる。
なお、代替の実施形態においては、ゲーム装置10は、所定の操作(例えば所定のボタンを押下する操作)に応じて表示画像が所定の順序で切替わるようにしてもよい。すなわち、上記所定のタイミングは、所定の操作が行われたタイミングであってもよい。
<変形例>
上記実施形態では、簡易撮影プログラム52と多機能撮影アプリケーションプログラム53との間で、所定の情報(データ)を共通に使用することとした。具体的には、2つのプログラム52および53は、撮像を行うカメラの情報および保存画像の保存先の情報を共通に使用した。ここで、代替の実施形態においては、2つのプログラム52および53は、他の情報を共通に使用するようにしてもよい。例えば、ゲーム装置10で撮影を行っ
た通算数に基づいて保存画像のファイル名を決定する場合であれば、当該通算数の情報を共通に使用するようにしてもよい。
また、代替の実施形態においては、ゲーム装置10は、撮影可能状態において多機能撮影アプリケーションプログラム53が起動される場合(ステップSA29でYesの場合)と、起動受付状態において多機能撮影アプリケーションプログラム53が起動される場合(ステップSA11でYesの場合)とで、多機能撮影アプリケーションプログラム53に渡されるべき引数の内容を異なるようにしてもよい。
例えば、多機能撮影アプリケーションプログラム53の実行開始時におけるモードを示す情報を、上記引数としてもよい。つまり、撮影可能状態において多機能撮影アプリケーションプログラム53が起動される場合と、起動受付状態において多機能撮影アプリケーションプログラム53が起動される場合とで、多機能撮影アプリケーションプログラム53の実行開始時におけるモードが異なるようにしてもよい。
具体的には、起動受付状態において多機能撮影アプリケーションプログラム53が起動される場合には上記実施形態と同様に、実行開始時におけるモードを、撮影モードと写真表示モードとを選択させるモードとするのに対して、撮影可能状態において多機能撮影アプリケーションプログラム53が起動される場合には、実行開始時におけるモードを撮影モードとするようにしてもよい。
撮影可能状態において多機能撮影アプリケーションプログラム53が起動される場合には、ユーザが簡易撮影プログラム52の有さない機能で撮影を行うために、多機能撮影アプリケーションプログラム53を起動したと想定することができるからである。
また、代替の実施形態においては、撮影可能状態において多機能撮影アプリケーションプログラム53が起動される場合には、実行開始時におけるモードを写真表示モードとし、さらに、撮影可能状態において表示されていた表示画像に関連する画像(例えば、表示画像と同じグループのお気に入り画像や、表示画像と同じ日に撮影された画像等)を表示するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、撮影可能状態において多機能撮影アプリケーションプログラム53を起動するためのボタン画像(図24に示すボタン画像78)は1つであったが、代替の実施形態においては、2つのボタン画像を表示するようにしてもよい。ここで、2つのボタン画像のうちの一方は、多機能撮影アプリケーションプログラム53の実行開始時におけるモードを撮影モードとして多機能撮影アプリケーションプログラム53を起動するためのボタンであり、他方は、実行開始時におけるモードを写真表示モードとして多機能撮影アプリケーションプログラム53を起動するためのボタンである。このように、代替の実施形態においては、ゲーム装置10は、第2起動操作を複数種類用意し、行われた第2起動操作の種類によって(多機能撮影アプリケーションプログラム53の)実行開始時のモードが異なるようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、簡易撮影プログラム52は、起動機能プログラム51とは異なるプログラムとし、起動機能プログラム51とは別に起動用プログラムによって起動されるものとした。ここで、代替の実施形態においては、簡易撮影プログラム52は、起動機能プログラム51の一部として構成されてもよい(つまり、起動用プログラム61において起動機能プログラム51と簡易撮影プログラム52とは1つのプログラムであってもよい)。また、代替の実施形態においては、起動機能プログラム51が簡易撮影プログラム52を起動するようにしてもよい。
つまり、簡易撮影プログラム52と多機能撮影アプリケーションプログラム53とは、起動させるための指示(操作)が異なっていればよく、同じプログラムによって起動されてもよいし、異なるプログラムによって起動されてもよい。
[7.多機能撮影アプリケーションにおける機能の詳細]
<概要>
上述したように、多機能撮影アプリケーションプログラム53が実行されることで、簡易撮影プログラム52が有さない多数の機能が提供される。以下、本実施の形態に従う多機能撮影アプリケーションプログラム53によって提供される典型的な2つの機能の詳細について以下説明する。
<処理手順(第1形態)>
図36は、ゲーム装置10における多機能撮影アプリケーションにおける撮影処理(その1)の流れを示すフローチャートである。なお、図36に示すステップSB1〜SB11の処理ループは、(ステップSB8〜SB10の処理が実行される場合を除き)所定時間(例えば1/60秒)に1回の割合で実行される。
図36に示すステップSB1において、CPU31は、内側カメラ23または外側カメラ25によって撮像された画像のデータを取得する。本実施形態では、各カメラ23および25のいずれか一方のカメラにおいてのみ画像が撮像される。ステップSB1では、CPU31は、当該一方のカメラからのみ画像データを取得する。なお、本実施形態では、撮影処理の開始時においては、画像の撮像を行うカメラは外側カメラ25に設定される。ステップSB1の次にステップSB2の処理が実行される。
上記ステップSB1によってカメラ23または25から取得された画像データは、下側LCD12に表示される。図37は、各LCD12および22に表示される画像の一例を示す図である。なお、図37においては、後述する入力画像生成処理においてユーザによって入力される画像がない場合における画像を示している。図37に示すように、CPU31は、カメラ23または25によって撮像されたリアルタイムの画像(撮像画像)52を下側LCD12に表示させる。なお、上側LCD22には、ユーザに操作の仕方を説明する画像252が表示される。また、本実施形態においては、CPU31は、撮像画像252とともに、各種ボタン画像253〜261を下側LCD12に表示させる。各ボタン画像253〜261は、その画像の位置に対してユーザがタッチ入力を行うことによって、ゲーム装置10に対する指示を行うための画像である。以下、各ボタン画像253〜261について説明する。
ペンモード画像253、消しゴムモード画像254、およびシールモード画像255は、編集モードを変更するための画像である。ここで、本実施形態では、ペンモード、シールモード、および消しゴムモードという3つのモードが予め用意される。ペンモードにおいては、タッチパネル13に対して入力された入力軌跡の画像を撮像画像に付加することができる。シールモードにおいては、予め用意されたシール画像を撮像画像に付加することができる。消しゴムモードにおいては、ペンモードまたはシールモードで付加された画像を消去することができる。ペンモード画像253は、編集モードをペンモードに変更する指示を行うための画像である。消しゴムモード画像254は、編集モードを消しゴムモードに変更する指示を行うための画像である。シールモード画像255は、編集モードをシールモードに変更する指示を行うための画像である。
太さ変更画像256は、ペンモードにおいて入力される線の太さを変更する指示を行うための画像である。色変更画像257は、ペンモードにおいて入力される線の色を変更する指示を行うための画像である。全消去画像258は、ペンモードまたはシールモードで
付加された画像を全て消去する指示を行うための画像である。
上記各ボタン画像253〜258を用いて指示を行うことによって、ユーザは、下側LCD12に表示される撮像画像の上に(撮像画像に重ねて)画像を入力することができる。入力画像を生成する処理(入力画像生成処理)の詳細については後述する。
終了画像259は、撮影処理を終了する指示を行うための画像である。撮影指示画像260は、撮影指示を行うための画像である。本実施形態では、撮影指示とは、下側LCD12に表示されている画像(撮像画像に入力画像を重ねた画像)を保存(記録)する指示である。なお、撮影指示画像260は、ユーザが右手または左手のどちらの手で操作する場合にも操作しやすいように、下側ハウジング11の(左右方向に関して)略中央に表示されることが好ましい。したがって、仮に下側LCD12が下側ハウジング11の略中央に配置されていない場合、CPU31は、下側LCD12の画面中央ではなく、下側ハウジング11の略中央に配置されるように撮影指示画像260を表示することが好ましい。また、カメラ切替画像261は、カメラ切替指示を行うための画像である。カメラ切替指示とは、内側カメラおよび外側カメラ223および225のうちで、撮像を行うカメラを切替える指示である。
ステップSB2において、CPU31は、各入力装置に対する入力を受け付ける。すなわち、操作ボタン群14から操作データを取得するとともに、タッチパネル13からタッチ位置データを取得する。取得された操作データおよびタッチ位置データは、メインメモリ32に記憶される。ステップSB2の次にステップSB3の処理が実行される。
ステップSB3において、CPU31は、カメラ切替指示が行われたか否かを判定する。本実施形態では、カメラ切替指示は、所定のボタン(例えばボタン14B、ボタン14C、ボタン14D、またはボタン14E)を押下するか、または、カメラ切替画像261が表示されている領域をタッチする入力をタッチパネル13に対して行うことで行われる。したがって、ステップSB3の判定処理においては、CPU31は、上記所定のボタンが押下されたか、または、カメラ切替画像261が表示されている領域をタッチする入力が行われたかを判定する。なお、ステップSB3の判定は、ステップSB2でメインメモリ32に記憶された操作データおよびタッチ位置データを参照することによって行うことができる。ステップSB3の判定結果がYesの場合、ステップSB4の処理が実行される。一方、ステップSB3の判定結果がNoの場合、後述するステップSB5の処理が実行される。
ステップSB4において、CPU31は、画像の撮像を行うカメラを切替える。すなわち、画像の撮像を行うカメラが内側カメラ23である場合には、画像の撮像を行うカメラを外側カメラ25に変更し、画像の撮像を行うカメラが外側カメラ25である場合には、画像の撮像を行うカメラを内側カメラ23に変更する。具体的には、CPU31は、各カメラ23および25のうちで画像の撮像を行っている一方のカメラに対して動作を停止する旨の指示を行うととともに、他方のカメラに対して撮像を行う旨の指示(撮像実行指示)を行う。上記ステップSB4の処理が実行された場合、次に行われるステップSB1では切替後のカメラで撮像された画像のデータがCPU31によって取得され、次に行われるステップSB6では切替後のカメラで撮像された画像(ライブ画像)が下側LCD12に表示されることになる。ステップSB4の後、ステップSB1の処理が再度実行される。
ステップSB5においては、CPU31は、入力画像生成処理を行う。入力画像生成処理とは、ユーザによる入力によって上記入力画像を生成する処理である。以下、図38および図39を参照して、入力画像生成処理の詳細を説明する。
図38は、図36に示す入力画像生成処理(ステップSB5)の流れを示すフローチャートである。入力画像生成処理においては、まずステップSB20において、CPU31は、入力画像の生成操作が行われたか否かを判定する。すなわち、タッチパネル13の入力面のうちで撮像画像が表示されている領域をタッチする入力が行われたかを判定する。ステップSB20の判定は、ステップSB2において取得されたタッチ位置データが、撮像画像が表示されている領域内の位置を示すか否かによって行うことができる。ステップSB20の判定結果がYesの場合、ステップSB21の処理が実行される。一方、ステップSB20の判定結果がNoの場合、後述するステップSB26の処理が実行される。
ステップSB21において、CPU31は、現在の編集モードがペンモードであるか否かを判定する。なお、本実施形態では、編集処理の開始時には編集モードがペンモードに設定されているものとする。ステップSB21の判定結果がYesの場合、ステップSB22の処理が実行される。一方、ステップSB21の判定結果がNoの場合、後述するステップSB23の処理が実行される。
ステップSB22においては、ペンモード時における処理が実行される。すなわち、CPU31は、撮像画像上において行われたタッチ入力の軌跡の画像を描画する。具体的には、ステップSB2において現在までに取得されたタッチ位置データにより示される各位置を結ぶ線の画像を、各LCD12および22に表示すべき画像データを格納するメモリ(フレームバッファ)に描画する。なお、描画される線の太さおよび色は、後述するステップSB29で設定される内容に従って決められる。ステップSB22の処理は、タッチパネル13に対してユーザが入力を行った位置の軌跡を表す画像を生成して描画する処理であればどのような処理であってもよい。このような処理の一例は、後述するステップSB52およびSB53に示される。図39は、ペンモード時において各LCD12および22に表示される画像の一例を示す図である。ステップSB22の処理が実行される場合、後述する表示処理(ステップSB6)において、下側LCD12に表示されている撮像画像に重ねて、ユーザが描いた軌跡を表す入力画像262が表示されることとなる(図39参照)。ステップSB22の次に、後述するステップSB26の処理が実行される。
一方、ステップSB23において、CPU31は、現在の編集モードがシールモードであるか否かを判定する。ステップSB23の判定結果がYesの場合(すなわち、現在の編集モードがシールモードである場合)、ステップSB24の処理が実行される。一方、ステップSB23の判定結果がNoの場合(すなわち、現在の編集モードが消しゴムモードである場合)、後述するステップSB25の処理が実行される。
ステップSB24においては、シールモード時における処理が実行される。すなわち、CPU31は、撮像画像上においてタッチ入力が行われた位置に所定のシール画像を描画する。具体的には、ステップSB2において取得されたタッチ位置データにより示される位置に所定のシール画像を描画する。なお、ステップSB24の処理は、タッチパネル13に対してユーザが入力を行った位置に所定のシール画像を生成して描画する処理であればどのような処理であってもよい。このような処理の一例は、後述するステップSB60およびSB61に示される。ステップSB24の処理が実行される場合、後述する表示処理(ステップSB6)において、下側LCD12に表示されている撮像画像に重ねて、所定のシール画像である入力画像が表示されることとなる。なお、CPU31は、シール画像を複数用意しておき、複数のシール画像の中から描画すべきシール画像をユーザに選択させるようにしてもよい。ステップSB24の次に、後述するステップSB26の処理が実行される。
一方、ステップSB25においては、消しゴムモード時における処理が実行される。す
なわち、CPU31は、タッチパネル13に対する入力に応じて、編集画像上の入力画像(軌跡の画像またはシール画像)を消去する。具体的には、ステップSB2において取得されたタッチ位置データにより示される位置に描画されている入力画像を消去する。ステップSB25の次に、ステップSB26の処理が実行される。
ステップSB26において、CPU31は、入力画像を全て消去する指示が行われたか否かを判定する。具体的には、上記全消去画像258が表示されている領域をタッチする入力が行われたかを判定する。ステップSB26の判定結果がYesの場合、ステップSB27の処理が実行される。一方、ステップSB26の判定結果がNoの場合、ステップSB27の処理がスキップされて後述するステップSB28の処理が実行される。
ステップSB27において、CPU31は、現在までに生成・描画された入力画像を全て消去する。このように、ユーザは、全消去画像258をタッチすることによって、入力画像を描く操作を最初からやり直すことができる。ステップSB27の次にステップSB28の処理が実行される。
ステップSB28において、CPU31は、入力画像の生成操作に関する設定を変更する指示が行われたか否かを判定する。具体的には、上記各ボタン画像253〜257が表示されている領域をタッチする入力が行われたかを判定する。ステップSB28の判定結果がYesの場合、ステップSB29の処理が実行される。一方、ステップSB28の判定結果がNoの場合、ステップSB28の処理がスキップされ、CPU31は入力画像生成処理を終了する。
ステップSB29において、CPU31は、行われた指示に応じて設定を変更する。すなわち、各モード画像253〜255のいずれかに対してタッチ入力が行われた場合には、CPU31は、タッチ入力が行われたモード画像に対応するモードに編集モードを移行する。また、太さ変更画像256に対してタッチ入力が行われた場合には、CPU31は、ペンモードにおいて生成される線(軌跡)の太さの設定を変更する。具体的には、CPU31は、太さの異なる線の画像を複数表示し、太さの異なる複数の線のうちからユーザに所望の太さの線を選択させ、選択された太さとなるように線の太さの設定を変更する。また、色変更画像257に対してタッチ入力が行われた場合には、CPU31は、ペンモードにおいて生成される線(軌跡)の色を変更する。具体的には、CPU31は、複数の色の画像を複数表示し、複数の色のうちからユーザに所望の色を選択させ、選択された色となるように線の色の設定を変更する。以上のステップSB29の終了後、CPU31は入力画像生成処理を終了する。
以上のステップSB5によって、タッチパネルに対する入力に基づいてリアルタイムの画像(ライブ画像)に加えられる。すなわち、ユーザは、下側LCD12に表示される撮像画像の上に(撮像画像に重ねて)画像を入力することができる。なお、本実施形態では、撮像画像にユーザが描いた画像や予め用意されたシール画像を付加する処理を例として説明したが、代替の実施形態においては、CPU31は、リアルタイムの画像を変更する処理を行えばよく、撮像画像を歪ませる処理や、撮像画像内の人の顔の画像が含まれる場合において顔の表情を変える処理(画像認識処理によって顔の特徴点を検出し、当該特徴点の位置を変更する処理)や、ある線に関して線対称となる画像へと撮像画像を変換する処理等を実行してもよい。
ステップSB20の説明に戻り、ステップSB5の次のステップSB6において、CPU31は、各LCD12および22に所定の画像を表示させる表示処理を実行する。具体的には、上側LCD22には、図37に示す画像252のように、ユーザに操作の仕方を説明する画像が表示される。下側LCD12には、ステップSB1で取得された撮像画像
が表示されるとともに、各ボタン画像253〜261が表示される(図37参照)。さらに、入力画像生成処理において入力画像が生成・描画されている場合には、撮像画像の上に入力画像が表示される(図39参照)。なお、本実施形態では、ステップSB1〜SB6の処理が繰り返し実行されるので、撮像画像は毎回異なる画像となる。したがって、ユーザは、カメラ23または25によってリアルタイムで撮像される画像の上に入力画像を付加することができる。ステップSB6の次にステップSB7の処理が実行される。
ステップSB7において、CPU31は、撮影指示が行われたか否かを判定する。本実施形態では、撮影指示は、所定のボタン(例えばボタン14Iまたはボタン14J)を押下するか、または、撮影指示画像260が表示されている領域をタッチする入力をタッチパネル13に対して行うことで行われる。なお、プログラム処理により所定のタイミングで自動的に撮影するようにしてもよい。したがって、ステップSB7の判定処理においては、CPU31は、上記所定のボタンが押下されたか、または、撮影指示画像260が表示されている領域をタッチする入力が行われたかを判定する。なお、ステップSB7の判定は、ステップSB2でメインメモリ32に記憶された操作データおよびタッチ位置データを参照することによって行うことができる。ステップSB7の判定結果がYesの場合、ステップSB8の処理が実行される。一方、ステップSB7の判定結果がNoの場合、後述するステップSB11の処理が実行される。
ステップSB8において、CPU31は、下側LCD12に現在表示されている表示内容(撮像画像および入力画像)を固定(フリーズ)する。つまり、撮影指示が行われた時点におけるライブ画像である静止画(ステップSB5で表示された撮像画像および入力画像)が下側LCD12に継続して表示される。なお、静止画が表示される期間は、予め定められた所定期間であってもよいし、次にステップSB6の表示処理が実行されるまでの期間であってもよい。なお、代替の実施形態においては、ステップSB8の処理を実行しなくてもよい。すなわち、撮像指示に応じて静止画を下側LCD12に表示せず、下側LCD12にはライブ画像の動画を常に表示するようにしてもよい。ステップSB8の次にステップSB9の処理が実行される。
ステップSB9において、CPU31は、下側LCD12に現在表示されている撮像画像および入力画像を保存する。すなわち、ステップSB5で表示された撮像画像および入力画像のデータが例えば保存用データメモリ34に記憶される。これによって、ユーザは、撮像画像および撮像画像上に付加された入力画像を保存することができる。なお、CPU31は、撮像画像と入力画像とを合成した画像のデータを保存してもよいし、撮像画像と入力画像とを対応付けた上で撮像画像の画像データと入力画像の画像データとを別々に保存してもよい。ステップSB9の次にステップSB10の処理が実行される。
ステップSB10において、CPU31は、ステップSB9で保存された画像を上側LCD22に表示する。なお、上側LCD22に表示された画像は、再び撮影指示があり(ステップSB7で再びYesとなり)、別の保存画像がステップSB10で表示されるまで、継続して表示される。なお、変形例としては、上側LCD22に表示された画像は、予め定められた所定期間だけ表示されてもよいし、次にステップSB6の表示処理が実行されるまで表示されてもよい。また、保存された画像の表示が終了した後は、ユーザに操作の仕方を説明する画像(図37を参照して前述したような、操作説明画像)を上側LCD22に表示してもよい。また、本実施形態においては、ステップSB9で保存処理を実行した後でステップSB10で表示処理を実行することとしたが、保存処理と表示処理の順番はいずれが先であってもよい。つまり、CPU31は、撮影指示によって保存される画像を、当該撮影指示が行われたことに応じて上側LCD22に表示すればよく、撮影指示によって保存された画像を表示することに限らず、撮影指示によって保存される予定の画像を表示してもよい。ステップSB10の次にステップSB11の処理が実行される。
図40は、ステップSB10が実行された場合における、各LCD12および22に表示される画像の一例を示す図である。図40に示すように、本実施形態においては、撮影指示(撮影操作)が行われたことに応じて、当該撮影指示によって保存される画像263が上側LCD22に表示される(ステップSB10)。これによって、カメラ23または25の撮影方向に対応した表示方向(撮影方向に一致する方向、あるいは、撮影方向の反対方向)を向く表示画面である上側LCD22に撮影結果の画像を表示することができる。上側LCD22に撮影結果の画像を表示することで、撮影方向が分かりやすいように撮像結果の画像をユーザに提示することができる。本実施形態では、カメラ23または25によって撮像されるリアルタイムの画像は、カメラ23または25の撮影方向に表示方向が対応しない下側LCD12に表示されるので、撮影方向が分かりやすいように撮像結果の画像をユーザに提示することが特に有効である。
なお、本実施形態では、撮影指示が行われる前における編集結果は、撮影指示後(画像が保存された後)も維持される。すなわち、図40に示されるように、撮影指示前に入力された入力画像262は、撮影指示後も下側LCD12においてライブ画像に重ねて表示される。なお、代替の実施形態においては、撮影指示が行われる前における編集結果は、撮影指示に応じて消去され、撮影指示後においては下側LCD12にはライブ画像のみが表示されるようにしてもよい。
なお、代替の実施形態においては、撮影指示が行われたことに応じたタイミングに限らず、任意のタイミングで上側LCD22に撮影結果の画像(保存されている画像)を表示するようにしてもよい。例えば、CPU31は、ユーザが画像の閲覧指示を行ったことに応じて撮影結果の画像(1枚でも複数枚でもよい)を上側LCD22に表示してもよいし、操作の仕方を説明する画像に代えて、撮影結果の画像を上側LCD22に常に表示してもよい。
ステップSB11において、CPU31は、編集処理を終了するか否かを判定する。この判定は、ユーザによって編集処理を終了する指示が行われたか否かによって行われる。具体的には、ステップSB11の判定は、下側LCD12に表示される、終了画像259の領域に対してタッチ入力が行われたか否かによって行われる。ステップSB11の判定結果がNoの場合、CPU31はステップSB1の処理を再度実行する。以降、ステップSB11において撮影処理を終了すると判定されるまで、ステップSB1〜SB11の処理ループが繰り返し実行される。一方、ステップSB11の判定結果がYesの場合、CPU31は、図36に示す撮影処理を終了する。
以上に説明した撮影処理によって、ユーザは、撮影指示を行うことに応じて、カメラで撮像されている画像を保存することができる。ここで、本実施形態では、2つの表示装置を有する構成とし、一方の表示装置に現在撮影中の画像を表示するとともに、他方に、操作を説明するための画面を表示する。これによって、ユーザは、現在の撮像画像に加えて、操作を説明するための画面を見ながら撮影操作を行うことができるので、使いやすいゲーム装置10を提供することができる。さらに、本実施形態では、下側LCD12にタッチパネル13を設ける構成とすることによって、操作をより行いやすくしている。
また、本実施形態では、ユーザは、ボタン14Iまたはボタン14Jを押下することによって撮影指示を行うことができる。ボタン14Iまたはボタン14Jをシャッターボタンとして用いることで、ユーザは、下側ハウジング11を両手で把持したままシャッターボタンを押下することができるので、撮影操作を行いやすくなる。なお、代替の実施形態においては、ボタン14B〜14Eのいくつかをシャッターボタンとして用いてもよい。この場合でも本実施形態と同様、ユーザは、下側ハウジング11を両手で把持したままシ
ャッターボタンを押下することができる。また、方向入力ボタンAのいくつかのボタン(例えば1つの方向入力;例えば左入力)およびボタン14B〜Eのうちの1つのボタン(例えばボタン14D)の両方にシャッターボタンの機能を持たせるようにしてもよい。そのようにすれば、左利きのユーザも右利きのユーザもシャッターボタンを容易に操作することができる。
<処理手順(第2形態)>
上記の処理手順(第1形態)では、撮影処理において、リアルタイムで取得される画像に対してユーザが入力画像を付加する場合を例として説明したが、撮影処理においては、ゲーム装置10によって撮像された画像(静止画)に対してユーザが入力画像を付加するようにしてもよい。以下、図41〜図45を参照して、撮影処理の第2形態を説明する。
図41は、ゲーム装置10における多機能撮影アプリケーションにおける撮影処理(その2)の流れを示すフローチャートである。電源ボタン14Fが押下されることによってゲーム装置10の電源が投入されると、ゲーム装置10のCPU31は、メインメモリ32等の初期化を行った後、図41に示す撮影処理を行うためのプログラムの実行を開始する。なお、図41に示すステップSB31〜SB44の処理ループは、編集処理(ステップSB43)が実行される間を除き、所定時間(例えば1/60秒)に1回の割合で実行される。
図41に示すステップSB31において、CPU31は、内側カメラ23または外側カメラ25によって撮像された画像のデータを取得する。本第2形態では、各カメラ23および25のいずれか一方のカメラにおいてのみ画像が撮像される。ステップSB31では、CPU31は、当該一方のカメラからのみ画像データを取得する。なお、本変形例では、撮影処理の開始時においては、画像の撮像を行うカメラは外側カメラ25に設定される。ステップSB31の次にステップSB32の処理が実行される。
ステップSB32において、CPU31は、各LCD12および22に所定の画像を表示させる表示処理を実行する。図42は、ステップSB32において各LCD12および22に表示される画像の一例を示す図である。図42に示すように、CPU31は、カメラ23または25によって撮像されたリアルタイムの画像(撮像画像)51を上側LCD22に表示させる。すなわち、ステップSB31で取得した画像データを上側LCD22に出力する。また、本変形例では、撮像画像271に重ねて、現在の日付を示す画像272が上側LCD22に表示される。
なお、本変形例では、メインメモリ32には、上側LCD22に表示される撮像画像の倍率を示す倍率データが記憶される。ステップSB32においては、この倍率データにより示される倍率で撮像画像が上側LCD22に表示される。すなわち、CPU31は、撮像画像のうちで表示すべき範囲を上記倍率に従って決定し、決定した範囲の画像を、上側LCD22のサイズに合わせて必要に応じて拡大してから上側LCD22に表示する。なお、撮影処理の開始時においては、倍率データは、予め定められた所定の倍率(例えば、撮像画像の全体が上側LCD22に表示されるような倍率(1倍))を示すように設定される。倍率データの内容は、後述するズーム変更指示が行われた場合に変更される。したがって、撮像画像が拡大されて上側LCD22にされる場合には、撮像画像の全体でなく一部のみが表示されることがある。
一方、CPU31は、ゲーム装置10を操作するための操作画面を下側LCD12に表示させる。図42に示すように、ステップSB32で表示される操作画面には、保存画像273A〜273Dと、タッチパネル13を用いてゲーム装置10に対する各種指示を行うための指示画像274〜278とが含まれる。
保存画像273A〜273Dは、ゲーム装置10によって過去に撮影されてゲーム装置10(またはメモリカード28でもよい)に保存されている画像(保存画像と称す)である。本変形例では、保存画像のうち所定数(図42では4枚)の画像が下側LCD12に表示される。なお、メインメモリ32には、下側LCD12に表示される保存画像(表示保存画像)を示すデータが表示保存画像データとして記憶されている。表示保存画像データとは、例えば、保存画像に付されたIDを示すデータである。また、図42では、保存画像273A〜273Dは、撮影された日付(および日時)の順に並べて表示される。ここでは、最も左の保存画像273Aが最も古い時期に撮影された画像であり、左から2番目の保存画像273B、右から2番目の保存画像273C、最も右の保存画像273Dの順に撮影時期が新しくなっている。本変形例では、保存画像を編集する編集処理を行う旨の指示(編集指示)は、表示されている保存画像273A〜273Dをタッチする入力をタッチパネル13に対して行うことによって行うことができる。
また、下側LCD12には上記指示画像として、撮影指示画像274、カメラ切替画像275、ズームバー276、ズームカーソル277、ならびに、表示変更画像278Aおよび278Bが表示される。撮影指示画像274は、タッチパネル13を用いて撮影指示を行うための画像である。撮影指示とは、ゲーム装置10のカメラ23または25に撮影を行わせる指示である。カメラ切替画像275は、タッチパネル13を用いてカメラ切替指示を行うための画像である。カメラ切替指示とは、内側カメラ23および外側カメラ25のうちで、撮像を行うカメラを切替える指示である。ズームバー76およびズームカーソル277は、タッチパネル13を用いてズーム変更指示を行うための画像である。ズーム変更指示は、上側LCD22に表示される撮像画像を拡大/縮小する指示である。表示変更画像278Aおよび278Bは、表示変更指示を行うための画像である。表示変更指示とは、ゲーム装置10に保存されている保存画像のうち、保存画像273A〜273Dとして下側LCD12に表示する保存画像を変更する指示である。これらの各指示の操作方法、および、当該各指示に従ってゲーム装置10が実行する処理については後述する。
図41の説明に戻り、ステップSB32の次にステップSB33の処理が実行される。ステップSB33において、CPU31は、各入力装置に対する入力を受け付ける。すなわち、操作ボタン群14から操作データを取得するとともに、タッチパネル13からタッチ位置データを取得する。取得された操作データおよびタッチ位置データは、メインメモリ32に記憶される。ステップSB33の次にステップSB34の処理が実行される。
ステップSB34において、CPU31は、撮影指示が行われたか否かを判定する。本変形例では、撮影指示は、所定のボタン(例えばボタン14Iまたはボタン14J)を押下するか、または、撮影指示画像274が表示されている領域をタッチする入力をタッチパネル13に対して行うことで行われる。したがって、ステップSB34の判定処理においては、CPU31は、上記所定のボタンが押下されたか、または、撮影指示画像274が表示されている領域をタッチする入力が行われたかを判定する。なお、ステップSB34の判定は、ステップSB33でメインメモリ32に記憶された操作データおよびタッチ位置データを参照することによって行うことができる。ステップSB34の判定結果がYesの場合、ステップSB35の処理が実行される。一方、ステップSB34の判定結果がNoの場合、後述するステップSB36の処理が実行される。
ステップSB35において、CPU31は、撮影処理を行う、すなわち、ステップSB31でカメラから取得した画像のデータを保存用データメモリ34に記憶(保存)する。なお、代替の実施形態においては、CPU31は、ステップSB31でカメラから取得された画像データを各LCD12および22のいずれかに表示させ、当該画像データを保存するか否かをユーザに確認するようにしてもよい。そして、ユーザが画像データを保存す
る旨の指示を行った場合にのみ、当該画像データを保存用データメモリ34に記憶(保存)するようにしてもよい。また、代替の実施形態においては、CPU31は、撮像した画像のデータをメモリカード28に記憶するようにしてもよいし、装置本体(保存用データメモリ34)に記憶するかメモリカード28に記憶するかをユーザに指定させるようにしてもよい。ステップSB35の後、後述するステップSB42の処理が実行される。
一方、ステップSB36において、CPU31は、カメラ切替指示が行われたか否かを判定する。本変形例では、カメラ切替指示は、所定のボタン(例えばボタン14B、ボタン14C、ボタン14D、またはボタン14E)を押下するか、または、カメラ切替画像275が表示されている領域をタッチする入力をタッチパネル13に対して行うことで行われる。したがって、ステップSB36の判定処理においては、CPU31は、上記所定のボタンが押下されたか、または、カメラ切替画像275が表示されている領域をタッチする入力が行われたかを判定する。なお、ステップSB36の判定は、ステップSB33でメインメモリ32に記憶された操作データおよびタッチ位置データを参照することによって行うことができる。ステップSB36の判定結果がYesの場合、ステップSB37の処理が実行される。一方、ステップSB36の判定結果がNoの場合、後述するステップSB38の処理が実行される。
ステップSB37において、CPU31は、画像の撮像を行うカメラを切替える。すなわち、画像の撮像を行うカメラが内側カメラ23である場合には、画像の撮像を行うカメラを外側カメラ25に変更し、画像の撮像を行うカメラが外側カメラ25である場合には、画像の撮像を行うカメラを内側カメラ23に変更する。具体的には、CPU31は、各カメラ23および25のうちで画像の撮像を行っている一方のカメラに対して動作を停止する旨の指示を行うととともに、他方のカメラに対して撮像を行う旨の指示(撮像実行指示)を行う。上記ステップSB37の処理が実行された場合、次に行われるステップSB31では切替後のカメラで撮像された画像のデータがCPU31によって取得され、次に行われるステップSB32では切替後のカメラで撮像された画像が上側LCD22に表示されることになる。ステップSB37の後、後述するステップSB42の処理が実行される。
一方、ステップSB38において、CPU31は、ズーム変更指示が行われたか否かを判定する。本変形例では、ズーム変更指示は、所定のボタン(例えば方向入力ボタン14Aの上ボタンまたは下ボタン)またはタッチパネル13に対する入力によって、ズームカーソル277をズームバー276上で上下に移動させることで行われる。具体的には、ズームカーソル277は、方向入力ボタン14Aの上ボタンが押下されることに応じて所定距離だけ上に移動し、方向入力ボタン14Aの下ボタンが押下されることに応じて所定距離だけ下に移動する。また、ユーザは、ズームカーソル277が表示されている画面領域をまずタッチし、タッチしたままタッチ位置を上下にずらす操作をタッチパネル13に対して行うことで、ズームカーソル277を上下に動かすことができる。したがって、ステップSB38の判定処理においては、CPU31は、上記所定のボタンが押下されたか、または、ズームカーソル277を移動させる操作がタッチパネル13に対して行われたかを判定する。なお、ステップSB38の判定は、ステップSB33でメインメモリ32に記憶された操作データおよびタッチ位置データを参照することによって行うことができる。ステップSB38の判定結果がYesの場合、ステップSB39の処理が実行される。一方、ステップSB38の判定結果がNoの場合、後述するステップSB40の処理が実行される。
ステップSB39において、CPU31は、上側LCD22に表示される撮像画像をズーム変更指示に従って拡大/縮小する。すなわち、ズームカーソル277を上に動かす指示が行われた場合には、メインメモリ32に記憶されている倍率データの内容を、倍率が
小さくなるように変更する。これによって、次に行われるステップSB32では、撮像画像が前回のステップSB32に比べて縮小されて表示されることになる。一方、ズームカーソル277を下に動かす指示が行われた場合には、メインメモリ32に記憶されている倍率データの内容を、倍率が大きくなるように変更する。これによって、次に行われるステップSB32では、撮像画像が前回のステップSB32に比べて拡大されて表示されることになる。ステップSB39の後、後述するステップSB42の処理が実行される。
一方、ステップSB40において、CPU31は、表示変更指示が行われたか否かを判定する。本変形例では、表示変更指示は、所定のボタン(例えば方向入力ボタン14Aの左ボタンまたは右ボタン)を押下するか、または、表示変更画像278Aが表示されている領域および表示変更画像278Bが表示されている領域のいずれかをタッチする入力をタッチパネル13に対して行うことで行われる。したがって、ステップSB40の判定処理においては、CPU31は、上記所定のボタンが押下されたか、または、表示変更画像278Aが表示されている領域および表示変更画像278Bのいずれかをタッチする入力が行われたかを判定する。なお、ステップSB40の判定は、ステップSB33でメインメモリ32に記憶された操作データおよびタッチ位置データを参照することによって行うことができる。ステップSB40の判定結果がYesの場合、ステップSB41の処理が実行される。一方、ステップSB40の判定結果がNoの場合、後述するステップSB42の処理が実行される。
ステップSB41においては、CPU31は、保存画像のうちで、下側LCD12に表示される保存画像(表示保存画像)を変更する。具体的には、方向入力ボタン14Aの右ボタンが押下されるか、または、表示変更画像278Bがタッチされた場合、表示保存画像は、新しい方に画像1つ分ずらされる。すなわち、現在の4つの表示保存画像のうちで最も古い時期に撮影された画像が表示保存画像から削除される。さらに、現在の4つの表示保存画像のうちで最も新しい時期に撮影された画像の次に撮影された保存画像が、新たな表示保存画像として追加される。一方、方向入力ボタン14Aの左ボタンが押下されるか、または、表示変更画像278Aがタッチされた場合、表示保存画像は、古い方に画像1つ分ずらされる。すなわち、現在の4つの表示保存画像のうちで最も新しい時期に撮影された画像が表示保存画像から削除される。さらに、現在の4つの表示保存画像のうちで最も古い時期に撮影された画像の1つ前に撮影された保存画像が、新たな表示保存画像として追加される。メインメモリ32には、ステップSB40による変更後の表示保存画像を示すデータが、新たな表示保存画像データとして記憶される。ステップSB41の後、後述するステップSB42の処理が実行される。
ステップSB42において、CPU31は、編集指示が行われたか否かを判定する。本変形例では、編集指示は、表示されている保存画像273A〜273Dのうちで、編集を行いたい保存画像の表示領域をタッチする入力をタッチパネル13に対して行うことで行われる。したがって、ステップSB42の判定処理においては、CPU31は、保存画像273A〜273Dが表示されている領域のいずれかをタッチする入力が行われたかを判定する。なお、ステップSB42の判定は、ステップSB33でメインメモリ32に記憶された操作データおよびタッチ位置データを参照することによって行うことができる。ステップSB42の判定結果がYesの場合、ステップSB43の処理が実行される。一方、ステップSB42の判定結果がNoの場合、後述するステップSB44の処理が実行される。
ステップSB43において、CPU31は、編集処理を実行する。編集処理とは、保存画像に対して編集するための処理である。以下では、編集の対象となる保存画像を編集画像と称す。以下、図43〜図45を参照して、編集処理の詳細を説明する。
図43は、図41に示す編集処理(ステップSB43)の流れを示すフローチャートである。編集処理においては、まずステップSB51において、CPU31は、現在の編集モードがペンモードであるか否かを判定する。ここで、本変形例では、編集処理においては、ペンモード、シールモード、および消しゴムモードという3つのモードが予め用意される。ペンモードにおいては、タッチパネル13に対して入力された入力軌跡の画像を編集画像に付加することができる。シールモードにおいては、予め用意されたシール画像を編集画像に付加することができる。消しゴムモードにおいては、ペンモードまたはシールモードで付加された画像を消去することができる。なお、本変形例では、編集処理の開始時には編集モードがペンモードに設定されているものとする。ステップSB51の判定結果がYesの場合、ステップSB52の処理が実行される。一方、ステップSB51の判定結果がNoの場合、後述するステップSB58の処理が実行される。
ステップSB52〜SB57においては、ペンモード時における処理が実行される。図44は、編集処理のペンモード時において各LCD12および22に表示される画像の一例を示す図である。図44に示すように、編集処理中において下側LCD12には、編集を行うための操作画面(編集画面)が表示される。具体的には、下側LCD12には、編集画像281の一部または全部が表示される。編集画像281は、編集の対象となる保存画像、すなわち、図42に示す保存画像273A〜273Dのうちでタッチ入力により指定された保存画像である。また、下側LCD12には、各種操作を行うための画像284〜290が表示される。これらの画像284〜290を用いた操作の詳細は後述する。一方、編集処理中において上側LCD22には、図44に示すように、編集画像281の全体が表示される。なお、図44に示す点線領域282は、編集画像281のうちで、下側LCD12に表示される領域を示している。このような点線領域282の画像は上側LCD22に表示されてもよいし、されなくてもよい。なお、編集処理中においてはカメラ23または25によって撮像されたリアルタイムの画像は表示されないので、CPU31は、各カメラ23および25に撮像動作を行わないように指示してもよい。以下、図44を参照して、ペンモード時における処理(ステップSB52〜SB57)の詳細を説明する。
ステップSB52において、CPU31は、タッチパネル13に対する入力を受け付ける。すなわち、タッチパネル13からタッチ位置データを取得する。取得されたタッチ位置データはメインメモリ32に記憶される。ステップSB52の次にステップSB53の処理が実行される。
ステップSB53において、CPU31は、タッチパネル13に対する入力に応じて、入力軌跡83の画像を表示する。すなわち、編集画像281の領域に対してタッチパネル13によるタッチ入力が行われた場合、入力軌跡283の画像を表示する。入力軌跡283は、タッチパネル13によるタッチ入力が行われた位置の軌跡を示す画像である。具体的には、ステップSB52において取得されたタッチ位置データが、編集画像281が表示される領域内の位置を示す場合、CPU31は、編集画像281の当該位置に入力軌跡283の画像を追加する。そして、画像が追加された編集画像281を各LCD12および22に表示する。なお、ペンモード中においてはステップSB51〜SB56の処理ループが所定時間(1フレーム時間(1/60秒))に1回の割合で繰り返されるので、ステップSB52およびSB53の処理がペンモード中において繰り返される。したがって、ユーザがタッチパネル13に対して軌跡を描くように連続して入力を行った場合には、当該軌跡を示すように入力軌跡283の画像が生成されて表示されることになる。なお、ステップSB53における入力軌跡283の生成・表示処理は、編集画像281の領域に対してタッチ入力が行われた場合にのみ実行され、タッチ入力が行われていない場合、および、編集画像281以外の領域に対してタッチ入力が行われた場合には実行されない。ステップSB53の次にステップSB54の処理が実行される。
ステップSB54において、CPU31は、下側LCD12に表示される編集画像281の拡大・縮小処理を行う。この拡大・縮小処理は、倍率変更指示が行われた場合、すなわち、下側LCD12に表示される倍率変更指示画像289の領域に対してタッチパネル13による入力が行われた場合に実行される。なお、倍率変更指示画像289は、下側LCD12に表示される編集画像281を拡大・縮小する指示を行うための画像である。ステップSB54において、CPU31は、ステップSB52において取得されたタッチ位置データが、倍率変更指示画像289が表示される領域内の位置を示す場合、下側LCD12に表示される編集画像281を表示する倍率を切替える。本変形例では、編集画像281を表示する倍率は例えば3段階であり、CPU31は、倍率変更指示が行われる度に、倍率小、倍率中、倍率大の順に倍率を変更する。また、倍率大の場合に倍率変更指示が行われた場合には、倍率小に倍率を変更する。以上によって、ユーザによって倍率変更指示が行われた場合には、下側LCD12に表示される編集画像281の倍率が変更される。なお、ステップSB54における倍率の変更処理は、倍率変更指示画像289の領域に対してタッチ入力が行われた場合にのみ実行され、タッチパネル13に対する入力が行われていない場合、および、倍率変更指示画像289以外の領域に対してタッチ入力が行われた場合には実行されない。ステップSB54の次にステップSB55の処理が実行される。
ステップSB55において、CPU31は、下側LCD12に表示される編集画像281の移動処理を行う。この移動処理は、移動指示が行われた場合、すなわち、下側LCD12に表示される移動指示画像290の領域に対してタッチ入力が行われた場合に実行される。移動指示画像290は、下側LCD12に表示される編集画像281を移動(スクロール)する指示を行うための画像である。ステップSB55において、CPU31は、ステップSB52において取得されたタッチ位置データが、移動指示画像290が表示される領域内の位置を示す場合、下側LCD12に表示される編集画像281をスクロールさせて表示する。本変形例では、図44に示すように、移動指示画像290には上下左右の4方向を示す画像(図44では3角形の画像)が含まれている。CPU31は、当該画像のいずれかの領域に対してタッチ入力が行われた場合、タッチ入力が行われた画像に対応する方向に編集画像281をスクロールさせる。なお、ステップSB55における移動処理は、移動指示画像290の領域に対してタッチ入力が行われた場合にのみ実行され、タッチパネル13に対する入力が行われていない場合、および、移動指示画像290以外の領域に対してタッチ入力が行われた場合には実行されない。ステップSB55の次にステップSB56の処理が実行される。
ステップSB56において、CPU31は、編集モードを変更するか否かを判定する。この判定は、ユーザによってモード変更指示が行われたか否かによって行われる。具体的には、ステップSB56の判定は、下側LCD12に表示される、ペンモード画像284、消しゴムモード画像285、シールモード画像286のいずれかの領域に対してタッチ入力が行われたか否かによって行われる。なお、ペンモード画像284は、編集モードをペンモードに変更する指示を行うための画像である。消しゴムモード画像285は、編集モードを消しゴムモードに変更する指示を行うための画像である。シールモード画像286は、編集モードをシールモードに変更する指示を行うための画像である。ステップSB56において、CPU31は、ステップSB52において取得されたタッチ位置データにより示される位置が、ペンモード画像284、消しゴムモード画像285、シールモード画像286のいずれかが表示される領域内の位置である場合、判定結果がYesであると判断する。そして、編集モードを、当該入力が行われた画像に対応するモードに変更する。一方、タッチ位置データにより示される位置が、ペンモード画像284、消しゴムモード画像285、シールモード画像286のいずれかが表示される領域内の位置でない場合、判定結果がNoであると判断する。この場合、編集モードは変更されない。ステップS
B56の判定結果がYesの場合、ステップSB51の処理が再度実行される。一方、ステップSB56の判定結果がNoの場合、ステップSB57の処理が実行される。
ステップSB57においては、CPU31は、編集処理を終了するか否かを判定する。この判定は、ユーザによって編集処理を終了する指示が行われたか否かによって行われる。具体的には、ステップSB57の判定は、下側LCD12に表示される、中止指示画像287および完了指示画像288のいずれかの領域に対してタッチ入力が行われたか否かによって行われる。なお、中止指示画像287は、編集処理を中止する指示を行うための画像である。完了指示画像288は、編集処理を完了する指示を行うための画像である。ステップSB57において、CPU31は、ステップSB52において取得されたタッチ位置データにより示される位置が、中止指示画像287および完了指示画像288のいずれかが表示される領域内の位置である場合、判定結果がYesであると判断する。一方、タッチ位置データにより示される位置が、中止指示画像287および完了指示画像288のいずれかが表示される領域内の位置でない場合、判定結果がNoであると判断する。ステップSB57の判定結果がYesの場合、後述するステップSB72の処理が実行される。一方、ステップSB57の判定結果がNoの場合、ステップSB52の処理が再度実行される。
以上のように、ペンモード時の処理(ステップSB52〜SB57)は、ステップSB56の判定結果がYesとなるか、または、ステップSB57の判定結果がNoとなるまで繰り返される。また、ペンモード中においてユーザがタッチパネル13に対して軌跡を入力することによって、入力軌跡283の画像が編集画像に付加される(図44参照)。
一方、ステップSB58において、CPU31は、現在の編集モードがシールモードであるか否かを判定する。ステップSB58の判定結果がYesの場合(すなわち、現在の編集モードがシールモードである場合)、ステップSB59の処理が実行される。一方、ステップSB58の判定結果がNoの場合(すなわち、現在の編集モードが消しゴムモードである場合)、後述するステップSB66の処理が実行される。
ステップSB59〜SB65においては、シールモード時における処理が実行される。図45は、編集処理のシールモード時において各LCD12および22に表示される画像の一例を示す図である。図45に示すように、シールモード時においてもペンモード時と同様、各LCD12および22に編集画像281が表示され、下側LCD12には各種操作を行うための画像264〜270が表示される。以下、図45を参照して、シールモード時における処理(ステップSB59〜SB65)の詳細を説明する。
ステップSB59において、CPU31は、編集画像281に付加すべきシール画像を選択する。シール画像の選択は、メインメモリ32、保存用データメモリ34、またはメモリカード28に予め記憶されているシール画像のうちから、ユーザが所望のシール画像を指定することにより行われる。ステップSB59によってシール画像が選択されると、選択されたシール画像が編集画像281の所定位置(例えば中央の位置)に付加される。これによって、各LCD12および22には編集画像281にシール画像291が付加されて表示される(図45)。以上のステップSB59の次にステップSB60の処理が実行される。
ステップSB60において、CPU31は、タッチパネル13に対する入力を受け付ける。ステップSB60の処理は、上記ステップSB52の処理と同じである。続くステップSB61において、CPU31は、タッチパネル13に対する入力に応じて、編集画像281上のシール画像291を移動させる。シール画像291の移動操作は、前述したズーム変更指示(ステップSB38)と同様の操作によって行われる。すなわち、ユーザは
、シール画像291が表示されている領域をまずタッチし、タッチしたままタッチ位置をずらす操作をタッチパネル13に対して行うことで、シール画像291を移動させることができる。なお、CPU31は、ステップSB60でメインメモリ32に記憶されたタッチ位置データを参照することによってシール画像291の移動操作を検出することができる。なお、ステップSB61におけるシール画像291の移動処理は、上記のシール画像291を移動する操作が行われた場合にのみ実行され、タッチパネル13に対する入力が行われていない場合、および、当該操作以外の操作が行われた場合には実行されない。ステップSB61の次にステップSB62の処理が実行される。
ステップSB62において、CPU31は、下側LCD12に表示される編集画像281の拡大・縮小処理を行う。ステップSB62の処理は、上記ステップSB54の処理と同じである。なお、シールモードにおいて、下側LCD12に表示される編集画像281の倍率が変更された場合、シール画像291も編集画像281の拡大・縮小に伴って拡大・縮小し、編集画像281のサイズとシール画像291のサイズとの比率は変化しない。続くステップSB63において、CPU31は、下側LCD12に表示される編集画像281の移動処理を行う。ステップSB63の処理は、上記ステップSB55の処理と同じである。ステップSB63の次にステップSB64の処理が実行される。
ステップSB64において、CPU31は、編集モードを変更するか否かを判定する。ステップSB64の処理は、上記ステップSB56の処理と同じである。ステップSB64の判定結果がYesの場合、ステップSB51の処理が再度実行される。一方、ステップSB64の判定結果がNoの場合、ステップSB65の処理が実行される。
ステップSB65においては、CPU31は、編集処理を終了するか否かを判定する。ステップSB65の処理は、上記ステップSB57の処理と同じである。ステップSB65の判定結果がYesの場合、後述するステップSB72の処理が実行される。一方、ステップSB65の判定結果がNoの場合、ステップSB60の処理が再度実行される。
以上のように、シールモード時の処理(ステップSB60〜SB65)は、ステップSB64の判定結果がYesとなるか、または、ステップSB65の判定結果がNoとなるまで繰り返される。また、シールモード中においてはシール画像291が編集画像281に付加され、ユーザは、タッチパネル13に対する入力によってシール画像を所望の位置に配置させることができる。
一方、ステップSB58の判定結果がNoである場合、すなわち、現在の編集モードが消しゴムモードである場合には、ステップSB66〜SB71の処理が実行される。消しゴムモードにおいてもペンモードおよびシールモード時と同様、各LCD12および22に編集画像281が表示され、下側LCD12には各種操作を行うための画像264〜270が表示される。また、消しゴムモードにおいては、編集処理が開始されてから消しゴムモードに移行するまでの間に付加された入力軌跡283およびシール画像291が、編集画像281とともに各LCD12および22に表示される。
ステップSB66において、CPU31は、タッチパネル13に対する入力を受け付ける。ステップSB66の処理は、上記ステップSB52の処理と同じである。続くステップSB67において、CPU31は、タッチパネル13に対する入力に応じて、編集画像281上の入力軌跡283の画像またはシール画像291を消去する。具体的には、ステップSB66において取得されたタッチ位置データが、編集画像281に付加された入力軌跡283またはシール画像291が表示される領域内の位置を示す場合、CPU31は、編集画像281の当該位置に付加されている画像を消去する。そして、画像が消去された編集画像281を各LCD12および22に表示する。なお、ステップSB67におけ
る画像の消去処理は、入力軌跡283またはシール画像291の領域に対してタッチ入力が行われた場合にのみ実行され、タッチパネル13に対する入力が行われていない場合、および、入力軌跡283およびシール画像291以外の領域に対してタッチ入力が行われた場合には実行されない。ステップSB67の次にステップSB68の処理が実行される。
CPU31は、ステップSB68において、下側LCD12に表示される編集画像281の拡大・縮小処理を行い、ステップSB69において、当該編集画像281の移動処理を行う。ステップSB68およびSB69の処理は、上記ステップSB54およびSB55の処理と同じである。
続くステップSB70において、CPU31は、編集モードを変更するか否かを判定する。ステップSB70の処理は、上記ステップSB56の処理と同じである。ステップSB70の判定結果がYesの場合、ステップSB51の処理が再度実行される。一方、ステップSB70の判定結果がNoの場合、ステップSB71の処理が実行される。
ステップSB71においては、CPU31は、編集処理を終了するか否かを判定する。ステップSB71の処理は、上記ステップSB57の処理と同じである。ステップSB71の判定結果がYesの場合、ステップSB72の処理が実行される。一方、ステップSB71の判定結果がNoの場合、ステップSB66の処理が再度実行される。
以上のように、消しゴムモード時の処理(ステップSB66〜SB71)は、ステップSB640の判定結果がYesとなるか、または、ステップSB71の判定結果がNoとなるまで繰り返される。また、消しゴムモード中においては入力軌跡283の画像およびシール画像291が、タッチパネル13に対する入力に応じて消去される。
上記ステップSB57,SB65,またはSB71において編集処理を終了すると判定された場合、ステップSB72の処理が実行される。ステップSB72においては、CPU31は、編集処理によって編集された編集画像281を保存するか否かを判定する。この判定は、ステップSB52,SB60,またはSB66で取得されたタッチ位置データに基づき、中止指示画像287および完了指示画像288のいずれの領域に対してタッチ入力が行われたか否かによって行われる。すなわち、中止指示画像287の領域に対してタッチ入力が行われた場合、CPU31は、編集処理を中止する、すなわち、編集画像を保存しないと判断する。一方、完了指示画像288の領域に対してタッチ入力が行われた場合、CPU31は、編集処理を完了する、すなわち、編集画像を保存すると判断する。ステップSB72の判定結果がYesの場合、ステップSB73の処理が実行される。一方、ステップSB72の判定結果がNoの場合、CPU31は、ステップSB73の処理をスキップして図43に示す編集処理を終了する。
ステップSB73において、CPU31は、編集画像281を保存用データメモリ34に保存(記憶)する。なお、編集画像281は、編集処理前の保存画像に対して上書きして保存されてもよいし、編集処理前の保存画像とは別に保存されてもよいし、上書きして保存するか別に保存するかをユーザに選択させるようにしてもよい。また、編集画像281の保存先は、保存用データメモリ34に代えてメモリカード28であってもよい。ステップSB73の後、CPU31は、図43に示す編集処理を終了する。
以上に説明した編集処理によれば、ユーザは、タッチパネル13に対して軌跡を描く入力を行うことによって、編集画像に対して文字や絵を付加することができる。また、シール画像を編集画像上の所望の位置に付加することができる。
図41の説明に戻り、上記編集処理(ステップSB43)の次に、ステップSB44の処理が実行される。ステップSB44において、CPU31は、撮影処理を終了するか否かを判定する。具体的には、電源ボタン14Fが押下されたか否かを判定する。ステップSB44の判定結果がNoの場合、CPU31はステップSB31の処理を再度実行する。以降、ステップSB44において撮影処理を終了すると判定されるまで、ステップSB31〜SB44の処理ループが繰り返し実行される。一方、ステップSB44の判定結果が肯定の場合、CPU31は、図41に示す撮影処理を終了する。
以上に説明した撮影処理によって、ユーザは、撮影指示を行うことに応じて、カメラで撮像されている画像を保存することができる。ここで、本変形例では、2つの表示装置を有する構成とし、一方の表示装置に現在撮影中の画像を表示するとともに、他方に、操作画面や過去に撮影した画像を表示する。これによって、ユーザは、上側LCD22に表示されている現在の撮像画像に加えて、操作画面および過去に撮影した画像を見ながら撮影操作を行うことができるので、使いやすいゲーム装置10を提供することができる。さらに、本変形例では、下側LCD12にタッチパネル13を設ける構成とすることによって、操作をより行いやすくしている。
<カレンダー機能>
次に、図31に示す多機能撮影処理において表示される画像において、カレンダーボタン106に対してタッチ入力が行なわれた場合に起動されるカレンダー機能について、図46を参照して説明する。
図46は、本実施形態に従うカレンダー処理において表示される画像を示す図である。なお、図46に示す画像は、図31に示す多機能撮影処理において表示される画像が下側LCD12に表示されている間、上側LCD22に表示されている。そして、カレンダーボタン106に対してタッチ入力が行なわれると、図46に示す画像が上側LCD22から下側LCD12に移動するような表示演出を伴って、下側LCD12に表示されるようになる。
図46に示すように、1ヶ月分のカレンダー画像306に加えて、各種ボタン302,303,304,305が下側LCD12に表示される。カレンダー画像306に含まれるいずれかの日付に対してタッチ入力が行なわれると、当該タッチ入力された日に撮影された撮像画像もしくは入力されたメモなどが、メインメモリ32、保存用データメモリ34、およびメモリカード28のいずれかに記憶されていれば、対応する撮像画像および/またはメモが読み出されて、その内容が上側LCD22に表示される。
スクロールボタン304および305は、それぞれ表示されるカレンダー画像306を選択するためのボタン画像である。すなわち、スクロールボタン304または305に対してタッチ入力が行なわれた場合、カレンダー画像306として表示される年月が順次変更される。
メモボタン303は、指定された日付に対応付けて、ユーザが入力するメモを保存用データメモリ34などに記憶する操作を行うためのボタン画像である。すなわち、メモボタン303に対してタッチ入力が行われると、図示しないメモ内容の受付画面に切換わり、ユーザは、当該メモ内容の受付画面上で、タッチペン27等を用いて任意の文字や図形を入力することができる。
終了ボタン302は、カレンダー処理を終了する操作を行うためのボタン画像である。すなわち、終了ボタン302に対してタッチ入力が行われた場合、カレンダー処理が終了して、図46に示す画像は下側LCD12から上側LCD22に移動するような表示演出
を伴って、上側LCD22に表示されるようになる。これと略同時に、下側LCD12には、図46に示す画像が再度表示される。
[8.画像通信機能]
<概要>
次に、図47〜図55を参照して、通信アプリケーションプログラム55が起動されて実行される画像通信プログラムにより提供される処理について説明する。まず、具体的な処理動作を説明するに先立って、当該画像通信処理の実行によって、下側LCD12および/または上側LCD22に表示される表示形態例や他の装置との接続例等について説明する。
図47は、複数のゲーム装置10が接続される画像通信システムの一例を説明するための図である。図48および図49は、送信側か受信側か決定される前段階においてゲーム装置10の下側LCD12および上側LCD22にそれぞれ表示される画面表示例を示す図である。図50〜図54はそれぞれ、通信アプリケーションプログラムの第1段階〜第5段階において送信側のゲーム装置10t1および受信側のゲーム装置10r1〜10r3の下側LCD12および上側LCD22にそれぞれ表示される画面表示例を示す図である。図55は、送信側のゲーム装置10t1および受信側のゲーム装置10r1〜10r3の下側LCD12および上側LCD22にそれぞれ表示される通信切断時の画面表示例を示す図である。
図47において、写真(撮像画像)等の画像データを複数のゲーム装置10が無線通信を介して送受信する。上述したように、ゲーム装置10は、無線通信モジュール38やローカル通信モジュール39を用いて、他のゲーム装置10との間で無線通信することができるが、ここではローカル通信モジュール39を用いて所定の通信方式により同種のゲーム装置との間で無線通信を行う例を用いる。なお、説明を具体的にするために、図47に示すゲーム装置10t1〜10t3が画像データを送信する送信側のゲーム装置10tであり、ゲーム装置10r1〜10r3が画像データを受信する受信側のゲーム装置10rであるとする。
本実施形態では、画像通信アプリケーションプログラムの実行時に画像データを送信する側になるか受信する側になるかをユーザに選択させる。つまり、ユーザの選択に応じて送信側のゲーム装置として動作するか受信側のゲーム装置として動作するかが決定する。なお、送信側用プログラムのみが実行される送信側の装置と受信側用プログラムのみが実行される受信側の装置とを異なる装置としてもよい。
送信側ゲーム装置10tは、「いちろう」がユーザとなっているゲーム装置10t1と、「たろう」がユーザとなっているゲーム装置10t2と、「はなこ」がユーザとなっているゲーム装置10t3とで構成されている。また、受信側ゲーム装置10rは、「じろう」がユーザとなっているゲーム装置10r1と、「さぶろう」がユーザとなっているゲーム装置10r2と、「しろう」がユーザとなっているゲーム装置10r3とで構成されている。この場合、送信側ゲーム装置10t1〜10t3からそれぞれ自機が画像データの送信元であることを示す信号(送信元データ)をブロードキャストでそれぞれ送信している。そして、ユーザ「じろう」、「さぶろう」、および「しろう」が、複数ある送信側のゲーム装置10tから「いちろう」がユーザとなっているゲーム装置10t1を送信元として画像データをそれぞれ受け取る一例を説明する。なお、「いちろう」、「たろう」などはゲーム装置10本体にそれぞれ記憶されたユーザ名であり、ユーザが任意に設定することが可能で、ゲーム装置10本体のプリセットデータ用メモリ35や保存用データメモリ34などに保存されている。
まず、それぞれのゲーム装置10では、例えば下側LCD12に本体保存メモリ(例えば保存用データメモリ34)を使用するのか、メモリカード(例えばメモリカード28)を使用するのかを、ユーザに問い合わせる情報が表示される(図48)。そして、ゲーム装置10のユーザは、タッチパネル13を介してそれぞれ下側LCD12に表示された選択肢の何れかをタッチ操作することによって、何れの記憶媒体を使用するのか選択することができる。
次に、それぞれのゲーム装置10では、例えば下側LCD12に写真を他のゲーム装置に送信するのか、写真を他のゲーム装置から受信するのかを、ユーザに問い合わせる情報が表示される(図49)。そして、ゲーム装置10のユーザは、タッチパネル13を介してそれぞれ下側LCD12に表示された選択肢の何れかをタッチ操作することによって、送信元(例えば、送信側のゲーム装置10t1から10t3)になるのか受信先(例えば、受信側のゲーム装置10r1〜10r3)になるのかを選択することができる。
受信側のゲーム装置10r1〜10r3は、送信側のゲーム装置10tから上記送信元データを受信するまでの間、例えば下側LCD12に現在送信元のゲーム装置10tを検索中であることを示す旨(例えば、「写真をもらう相手をさがしています・・・」と記載された文字情報)が表示される(図50右図)。一方、送信側のゲーム装置10t1は、上記送信元データを送信して受信側ゲーム装置10からの画像データ受信要求を募集する際、例えば下側LCD12に現在受信先のゲーム装置10rを検索中であることを示す旨(例えば、「写真をあげる相手をさがしています・・・」と記載された文字情報)が表示される(図50左図)。
次に、受信側のゲーム装置10r1〜10r3は、送信側のゲーム装置10t1〜10t3から上記送信元データを受信すると、例えば下側LCD12に当該送信元データを受信した送信元のゲーム装置10tのユーザ名を示す情報が表示される。例えば、図51右図に示した例では、受信側のゲーム装置10r1〜10r3の下側LCD12に、それぞれ送信側ゲーム装置10t1〜10t3のユーザ名Nt1〜Nt3が表示されている。受信側のゲーム装置10r1〜10r3のユーザは、タッチパネル13を介してそれぞれ下側LCD12に表示されたユーザ名Nt1〜Nt3の何れかをタッチ操作することによって、送信側ゲーム装置10t1〜10t3の何れか1つの装置を送信元の装置として選択することができる。そして、受信側のゲーム装置10r1〜10r3のユーザが送信元の装置を選択する操作を行うことに応じて、受信側のゲーム装置10r1〜10r3から選択された送信側のゲーム装置10t1〜10t3の何れかへ、受信要求を示す受信先データが送信される。
一方、送信側のゲーム装置10t1は、受信側のゲーム装置10r1〜10r3から上記受信先データを受信すると、例えば下側LCD12に当該受信先データを受信した受信先のゲーム装置10rのユーザ名を示す情報が表示される。例えば、図51左図に示した例では、送信側のゲーム装置10t1の下側LCD12に、受信要求している受信側ゲーム装置10r1〜10r3のユーザ名Nr1〜Nr3が表示されている。ここで、本実施形態の送信側のゲーム装置10t1には、表示された複数の受信側ゲーム装置10r1〜10r3から受信側装置を選択する権限はなく、表示された受信側ゲーム装置10r1〜10r3の全てに画像データを送信するか、送信自体を止めるかの選択が可能となっている。例えば、送信側のゲーム装置10t1のユーザは、タッチパネル13を介して下側LCD12に「はじめる」と表示された操作ボタンアイコンBsをタッチ操作することによって、画像送信処理に移行することができる。
次に、送信側のゲーム装置10t1は、ゲーム装置10t1の本体内のメモリ(例えば保存用データメモリ34)やメモリカード(例えばメモリカード28)に記憶されている
画像から、送信対象とする画像を選択する処理を行う。典型的には、ゲーム装置10t1で撮影した画像が送信対象となるが、他の画像(例えば、他の装置から受け取った画像や撮影以外で記憶されている画像等)を送信対象としてもかまわない。例えば、図52左図に示した例では、下側LCD12のサムネイル表示領域Atにゲーム装置10t1の保存用データメモリ34またはメモリカード28に記憶されている画像のサムネイルが表示される。また、サムネイル表示領域Atに表示されているサムネイルは、タッチパネル13を介してスクロールボタンアイコンBlまたはBrをタッチ操作することによって、左または右にスクロールして表示される。そして、送信側のゲーム装置10t1のユーザは、下側LCD12に表示されるカーソルCで囲まれるサムネイルの画像を、送信対象とする画像として選択することができる。このとき、カーソルCで囲まれるサムネイルの画像IM(すなわち、送信対象とする画像)は、上側LCD22に表示される。そして、送信側のゲーム装置10t1のユーザは、タッチパネル13を介して下側LCD12に「あげる」と表示された操作ボタンアイコンBtをタッチ操作することによって、現在送信対象となっている画像IMの画像データを送信することができる。なお、送信側のゲーム装置10t1のユーザは、タッチパネル13を介して下側LCD12に「おわる」と表示された操作ボタンアイコンBfをタッチ操作することによって、画像送信処理自体を終了することもできる。
一方、受信側のゲーム装置10r1〜10r3は、送信側のゲーム装置10t1のユーザが送信対象の画像を選択している間、例えば下側LCD12に送信側のゲーム装置10t1のユーザが画像を選択している旨(例えば、「相手が写真を選ぶのを待っています・・・」と記載された文字情報)が表示される(図52右図)。
次に、送信側のゲーム装置10t1は、ゲーム装置10t1の本体内のメモリやメモリカードに記憶されている画像から、送信対象として選択した画像IMの画像データを、受信側のゲーム装置10r1〜10r3にそれぞれ出力する。このとき、送信側のゲーム装置10t1の下側LCD12および/または上側LCD22には、ゲーム装置10t1から選択された画像IMが受信側のゲーム装置10r1〜10r3へ送信されている旨が表示される。例えば、図53の左図に示すように、上側LCD22に送信中の画像IMが表示され、下側LCD12に「写真をあげています・・・」と記載された文字情報が表示される。
一方、受信側のゲーム装置10r1〜10r3は、送信側のゲーム装置10t1から画像データが送信されている間、例えば下側LCD12に送信側のゲーム装置10t1から画像データを受信中である旨(例えば、「写真をもらっています・・・」と記載された文字情報)が表示される(図53右図)。
次に、受信側のゲーム装置10r1〜10r3は、送信側のゲーム装置10t1から送信された画像データの受信が終了すると、例えば上側LCD22に送信元のゲーム装置10t1から受信した画像データが示す画像IMを掲示するとともに、さらに画像データをゲーム装置10t1から受信するか否かの選択を促す。例えば、図54の右図に示すように、上側LCD22に受信した画像IMが表示され、下側LCD12に「写真をもらいました。さらにもらいますか?」と記載された文字情報が表示される。そして、受信側のゲーム装置10r1〜10r3のユーザは、それぞれタッチパネル13を介して下側LCD12に「はい」と表示された操作ボタンアイコンByをタッチ操作することによって、送信元のゲーム装置10t1に対してさらに画像データの受信を要求することができる。この場合、受信側のゲーム装置10r1〜10r3は、図52右図を用いて説明した画面が表示されて、送信側のゲーム装置10t1のユーザが送信対象の画像を再度選択することを待つことになる。また、受信側のゲーム装置10r1〜10r3のユーザは、それぞれタッチパネル13を介して下側LCD12に「いいえ」と表示された操作ボタンアイコン
Bnをタッチ操作することによって、以降の画像データの受信を止めて送信元のゲーム装置10t1との通信を終了することができる。
一方、送信側のゲーム装置10t1は、受信側のゲーム装置10r1〜10r3への画像データの送信が終了すると、例えば上側LCD22に送信が終了した画像IMを掲示するとともに、受信側のゲーム装置10r1〜10r3においてさらに画像データを受領するか否かが選択中であることを示す旨が表示される。例えば、図54の左図に示すように、上側LCD22に送信が終了した画像IMが表示され、下側LCD12に「相手がまだもらうのかどうか考えています。」と記載された文字情報が表示される。そして、受信側のゲーム装置10r1〜10r3の全てからさらに画像データを受領するか否かの情報を得たときに、受信側のゲーム装置10r1〜10r3の少なくとも1台から、さらに画像データの受信を要求する受信要求を受信した場合、図52左図を用いて説明した画面が表示されて、送信側のゲーム装置10t1のユーザが送信対象の画像を再度選択することになる。
ここで、送信側のゲーム装置10t1および/または受信側のゲーム装置10r1〜10r3のユーザが画像送信処理を終了する操作を行った場合、図49に示したようにそれぞれのゲーム装置10の例えば下側LCD12に、写真を他のゲーム装置に送信するのか、写真を他のゲーム装置から受信するのかを、ユーザに問い合わせる情報が表示され、上述した処理が繰り返される。なお、送信側のゲーム装置10t1において受信側のゲーム装置10r1〜10r3の全てが受信を終了した場合、または受信側のゲーム装置10r1〜10r3において送信側のゲーム装置10t1が送信を終了した場合、通信が切断された旨の表示が行われる。例えば、図55左図および右図に示すように、通信が切断された場合、送信側のゲーム装置10t1および受信側のゲーム装置10r1〜10r3の例えば下側LCD12に「通信が切断されました。」と記載された文字情報が表示される。そして、送信側のゲーム装置10t1および受信側のゲーム装置10r1〜10r3のユーザが、それぞれタッチパネル13を介して下側LCD12に「はい」と表示された操作ボタンアイコンByをタッチ操作することによって、画像送信処理の初期段階に戻って新たな画像送信処理が開始される。
<データ構造>
次に、図56を参照して、画像通信アプリケーションプログラムを実行する際に用いられる各種データについて説明する。なお、図56は、画像通信アプリケーションプログラムを実行することに応じて、メインメモリ32に記憶される各種データの一例を示す図である。
図56において、メインメモリ32には、メモリカード28およびメモリカード29や保存用データメモリ34から読み出されたプログラムや処理において生成される一時的なデータが記憶される。図56において、メインメモリ32のデータ記憶領域には、操作データDa、識別データDb、ユーザデータDc、送信元データDd、受信先データDe、および画像データDf等が格納される。また、メインメモリ32のプログラム記憶領域には、画像通信アプリケーションプログラム等で構成される各種プログラム群Paが記憶される。
操作データDaは、タッチパネル13をプレイヤがタッチしている画面座標系のタッチ位置TPを示すタッチ座標のデータ(タッチ座標データ)や操作ボタン群14をプレイヤが操作している状態を示すデータ(操作ボタンデータ)が格納される。例えば、タッチ座標データや操作ボタンデータは、ゲーム装置10がゲーム処理する時間単位(例えば、1/60秒)毎に取得され、当該取得に応じて操作データDaに格納されて更新される。
識別データDbは、ゲーム装置10を識別するためのユニークな識別番号を示すデータが格納される。例えば、ゲーム装置10のプリセットデータ用メモリ35等に予め設定されている自機IDを示すデータが、識別データDbに格納される。なお、自機IDは、製造工場でユニークなシリアル番号が記憶されるようにしてもよいし、ゲーム装置10でランダムに生成した識別情報が記憶されるようにしてもよい。
ユーザデータDcは、ゲーム装置10のユーザが予め設定したユーザ名を示すデータが格納される。例えば、ゲーム装置10のプリセットデータ用メモリ35等には、ユーザによって入力されたユーザ名が記述されており、当該ユーザ名を示すデータがユーザデータDcに格納される。
送信元データDdは、画像データを送受信する際の送信元となるゲーム装置10の識別番号およびユーザ名を示すデータが格納される。受信先データDeは、画像データを送受信する際の受信先となるゲーム装置10の識別番号およびユーザ名を示すデータが格納される。
画像データDfは、送信画像データDf1、受信画像データDf2、および操作画像データDf3等を含んでいる。送信画像データDf1は、他のゲーム装置10に画像を送る際、当該画像の画像データが一時的に格納される。受信画像データDf2は、他のゲーム装置10から画像を受信する際、当該画像の画像データが一時的に格納される。操作画像データDf3は、ゲーム装置10を操作するための操作ボタンやユーザに報知するための情報を示す画像データである。
<処理手順>
次に、図57〜図60を参照して、ゲーム装置10で実行される画像通信アプリケーションプログラムによる具体的な処理動作について説明する。なお、図57は、当該画像通信アプリケーションプログラムを実行することによってゲーム装置10が画像通信処理を行う一例を示すフローチャートである。図58は、図57のステップSC52で実行される画像送信処理の詳細な動作を示すサブルーチンである。図59は、図57のステップSC53で実行される画像受信処理の詳細な動作を示すサブルーチンである。図60は、送信元のゲーム装置10tと受信先のゲーム装置10rとの間で送受信される信号の一例を示す図である。なお、これらの処理を実行するためのプログラムは、保存用データメモリ34に格納されたプログラムに含まれており、ゲーム装置10の電源がオンになったときに、メモリ制御回路33を介して保存用データメモリ34からメインメモリ32に読み出されて、CPU31によって実行される。本実施形態では当該画像通信アプリケーションプログラムはあらかじめ保存用データメモリ34に記憶されているものとしたが、当該プログラムは、インターネット等を介してゲーム装置10にダウンロードするようにしてもよい。また、メモリカード28やメモリカード29に格納されたプログラムから読み出して実行するようにしてもよい。
まず、ゲーム装置10の電源(電源ボタン14F)がONされると、CPU31によってブートプログラム(図示せず)が実行され、これにより保存用データメモリ34に格納されている、複数のアプリケーションプログラムを選択的に実行させるプログラムであるランチャープログラムがメインメモリ32にロードされCPU31で実行される。その後、ランチャープログラム上で画像通信アプリケーションを選択して実行することにより、画像通信アプリケーションプログラムがメインメモリ32にロードされる。そして、当該ロードされた画像通信アプリケーションプログラムがCPU31で実行される。
本実施形態における画像通信アプリケーションプログラムにおいては、画像の通信機能だけではなく、撮影機能や、撮影した画像を表示する撮影画像表示機能も備えている。ユ
ーザはタッチパネルやボタンによる操作によって各機能を選択的に実行できる。ここで、撮影機能が選択された場合、内側カメラ23および外側カメラ25のうち現在選択されているカメラによって撮像された映像がリアルタイムで下側LCD12に表示される。そして、この状態で、Lボタン14IやRボタン14Jを操作することによって撮影処理が実行され、本体保存メモリ(例えば、保存用データメモリ34)またはメモリカード(例えば、メモリカード28)のうちの選択された記憶媒体に、撮影画像が記憶される。なお、撮影直後に、撮影画像を下側LCD12に表示するようにしてもよい。また、撮影画像表示機能が選択された場合、本体保存メモリまたはメモリカードのうちの選択された記憶媒体に記憶された撮影画像から、ユーザが希望する画像を一枚ずつまたは一覧的に表示することができる。さらに、ユーザは、各機能を選択する前に本体保存メモリを使用するのかメモリカードを使用するのかを選択し、ここで選択された記憶手段が撮影機能における撮影画像の記憶先や、撮影画像表示機能において表示する画像の読み出し元となる。画像通信機能において送信側が送信する画像の読み出し元や、受信側が受信した画像の保存先もここで選択した記憶手段となる。ユーザが画像通信機能を選択して実行することによって、図57に示すステップSC51以降の処理が実行される。
図57において、CPU31は、操作データDaに基づいて、以降の処理において本体内のメモリ(例えば保存用データメモリ34)を使用するのか、メモリカード(例えばメモリカード28)を使用するのかを判断する(ステップSC50)。例えば、ゲーム装置10の下側LCD12および/または上側LCD22に、本体保存メモリを使用するのか、上記メモリカードを使用するのかの選択をユーザに促す表示が行われる(図48参照)。そして、ユーザが何れかの選択肢を選択する操作を行うことに応じて、CPU31が何れの記憶媒体を使用するのかを判断する。そして、CPU31は、上記メモリカードを使用する場合、次のステップSC57に処理を進める。一方、CPU31は、本体保存メモリを使用する場合、次のステップSC51に処理を進める。
ステップSC57において、CPU31は、ゲーム装置10に画像を保存するためのメモリカード(例えばメモリカード28)がゲーム装置10のコネクタに装着されているか否かを判断する。そして、CPU31は、上記メモリカードがゲーム装置10のコネクタに装着されている場合、次のステップSC51に処理を進める。一方、CPU31は、上記メモリカードがゲーム装置10のコネクタに装着されていない場合、メモリカードを装着することをユーザに促す通知を下側LCD12および/または上側LCD22に表示し(ステップSC58)、上記ステップSC50に戻って処理を繰り返す。
ステップSC51において、CPU31は、操作データDaに基づいて、以降の処理において他のゲーム装置10rに画像を送信するのか、他のゲーム装置10tから画像を受信するのかを判断する。例えば、ゲーム装置10の下側LCD12および/または上側LCD22に、写真を他のゲーム装置10rに送るのか、写真を他のゲーム装置10tから受け取るのかの選択をユーザに促す表示が行われる(図49参照)。そして、ユーザが何れかの選択肢を選択する操作を行うことに応じて、CPU31が他のゲーム装置10rに画像を送信するのか、他のゲーム装置10tから画像を受信するのかを判断する。そして、CPU31は、他のゲーム装置10rに画像を送信する場合、次のステップSC52に処理を進める。一方、CPU31は、他のゲーム装置10tから画像を受信する場合、次のステップSC53に処理を進める。
ステップSC52において、CPU31は、画像送信処理を行って、次のステップSC54に処理を進める。以下、図58を参照して、上記ステップSC52で行う画像送信処理の詳細な動作について説明する。
図58において、CPU31は、自機が画像データの送信元であることを示す送信元デ
ータを、例えばローカル通信モジュール39を用いてブロードキャストで送信し(ステップSC63)、次のステップSCに処理を進める。例えば、CPU31は、識別データDbおよびユーザデータDcに格納されている識別番号およびユーザ名を示すデータをそれぞれ用いて送信元データを作成し、作成したデータを送信元データDdに格納する。そして、送信元データDdに格納されている送信元データをブロードキャストで送信することによって、当該送信元データが受信可能な他のゲーム装置10rに対して、送信元となるゲーム装置10の存在を通知する(図60参照)。
次に、CPU31は、受信先となる他のゲーム装置10rを探索し(ステップSC64)、次のステップに処理を進める。ここで、後述によって明らかとなるが、受信先となる他のゲーム装置10rは、受信した送信元データに基づいて、自機が受信したい相手となる送信元のゲーム装置10tを選択している。そして、選択された送信元のゲーム装置10tに対して、自機が画像データの受信先であることを示す受信先データを送信している(図60参照)。上記ステップSC64においては、CPU31は、例えばローカル通信モジュール39を介して当該受信先データの受信待ちを行う。そして、CPU31は、受信先データを受信した場合、当該受信先データが示す受信先の他のゲーム装置10rの識別番号およびユーザ名を受信先データDeに記述する。ここで、CPU31は、受信先となる他のゲーム装置10rを探索している間は、例えば下側LCD12に現在受信先のゲーム装置10rを探索中であることを示す通知が表示される(図50左図参照)。また、CPU31は、受信先の他のゲーム装置10rから受信先データを受信すると、例えば下側LCD12に当該受信先データが示す受信先の他のゲーム装置10rのユーザ名を示す情報(図51左図ユーザ名Nr1〜Nr3参照)を表示する。
次に、CPU31は、操作データDaに基づいて、検索された受信先の他のゲーム装置10rに対して、画像を送信する処理を開始するか否かを判断する(ステップSC65)。例えば、CPU31は、下側LCD12および/または上側LCD22に、画像を送信する処理を開始する操作をユーザに促す表示(操作ボタンアイコンBs)を行う。そして、ユーザが画像を送信する処理を開始する操作を行うことに応じて、当該処理を開始すると判断し、次のステップSC66に処理を進める。一方、CPU31は、画像を送信する処理を開始しない場合、上記ステップSC64に戻って受信先となる他のゲーム装置10rの検索を継続する。
なお、画像を送信する処理を開始する決定がなされてから、送信画像が決定されるまでの間の期間において、送信元のゲーム装置10tから受信先のゲーム装置10rへ送信準備が完了した旨を示す送信準備完了データが送信される。また、受信先のゲーム装置10rにおいて、画像データを受信する準備が完了している場合、当該送信準備完了データの受信に応答して、画像データを受信する準備が完了している受信準備完了データが送信元のゲーム装置10tへ送信される(図60参照)。
ステップSC66において、CPU31は、操作データDaに基づいて、他のゲーム装置10rに送信する画像が選択されたか否かを判断する。例えば、CPU31は、他のゲーム装置10rに送信する画像をユーザに選択させる画面を下側LCD12および/または上側LCD22に表示し(図52左図参照)、ユーザの送信画像選択を促す。そして、CPU31は、ユーザが送信画像を決定する操作(例えば、操作ボタンアイコンBtをタッチ操作)を行うことに応じて、次のステップSC69に処理を進める。一方、CPU31は、ユーザが送信画像を決定する操作を行っていない場合(ステップSC66でNo)、次のステップSC67に処理を進める。
ステップSC69において、CPU31は、上記ステップSC66で選択された送信画像を示す画像データを、受信先の他のゲーム装置10rへ送信し、次のステップに処理を
進める。例えば、CPU31は、上記ステップSC66で選択された送信画像に対応する画像データを、上記ステップSC50で選択されている記憶媒体から抽出し、抽出した画像データを送信画像データDf1に記憶する。そして、CPU31は、受信先データDeを参照して現在受信先となっている他のゲーム装置10rを特定し、例えばローカル通信モジュール39を介して、送信画像データDf1に記憶されている画像データを特定された他のゲーム装置10rへ送信する(図60参照)。CPU31は、受信先となる他のゲーム装置10rへ画像データを送信している間は、例えば下側LCD12に現在受信先のゲーム装置10rに画像データを送信中であることを示す通知を表示する(図53左図参照)。
次に、CPU31は、受信先のゲーム装置10rからそれぞれ送信されてくる受信先応答の受信を待つ(ステップSC70)。ここで、受信先応答には、さらに画像データを受信することを示す応答(受信要求)または受信を終了することを示す応答(受信終了)があり、受信先のゲーム装置10rがそれぞれ画像データの受信した後に何れかの応答を送信元のゲーム装置10tに送信している(図60参照)。CPU31は、現在設定される全ての受信先のゲーム装置10rからの応答を待ち、少なくとも1つの受信先ゲーム装置10rから受信要求を受信した場合(ステップSC71でYes)、上記ステップSC66に戻って処理を繰り返す。一方、CPU31は、現在設定される全ての受信先のゲーム装置10rからの応答を待ち、全ての受信先のゲーム装置10rから受信終了を受信した場合(ステップSC71でNo)、当該サブルーチンによる処理を終了する。なお、CPU31は、受信先のゲーム装置10rから受信終了を受信した場合、当該受信先のゲーム装置10rのデータを受信先データDeから消去する。また、CPU31は、受信先の他のゲーム装置10rからの応答を待っている間は、例えば下側LCD12に現在受信先のゲーム装置10rからの応答を待っていることを示す通知を表示する(図54左図参照)。
一方、上記ステップSC66においてユーザが送信画像を決定する操作をまだ行っていない場合、CPU31は、操作データDaに基づいて、画像を送信する処理を終了するか否かを判断する(ステップSC67)。例えば、CPU31は、ユーザ操作(例えば、操作ボタンアイコンBfをタッチ操作)に応じて、画像を送信する処理を終了するか否かを判断する。そして、CPU31は、画像を送信する処理を終了する場合、現在の受信先のゲーム装置10rへそれぞれ送信を終了することを示すデータ(送信終了;図60参照)を送信して(ステップSC68)、当該サブルーチンによる処理を終了する。一方、CPU31は、画像を送信する処理を終了しない場合、上記ステップSC66に戻って処理を繰り返す。
図57に戻り、CPU31は、上記ステップSC52の画像送信処理の後、受信先がなくなった状態か否かを判断する(ステップSC54)。例えば、CPU31は、上記ステップSC71の判断ステップによってNoの判断(すなわち、全ての受信先のゲーム装置10rから受信終了を受信)がされている場合、受信先がなくなった状態であると判断する。CPU31は、受信先がなくなった状態の場合、次のステップSC56に処理を進める。一方、CPU31は、上記ステップSC67の判断ステップでYesの判断がされている場合、(すなわち、ユーザが送信終了を選択した状態)、受信先のゲーム装置10rとの通信を切断して上記ステップSC51に戻って処理を繰り返す。
CPU31は、ステップSC53において画像受信処理を行って、次のステップSC55に処理を進める。以下、図59を参照して、上記ステップSC53で行う画像受信処理の詳細な動作について説明する。
図59において、CPU31は、画像データの送信元であることが示された送信元デー
タを受信し(ステップSC84)、処理を次のステップに進める。ここで、上述したように、送信元となっているゲーム装置10tは、自機が画像データの送信元であることを示す送信元データを、例えばローカル通信モジュール39を用いてブロードキャストで送信している(図60参照)。上記ステップSC84においては、CPU31は、ブロードキャストで送信されている送信元データを受信することによって、送信元となった他のゲーム装置10tの存在を知ることができる。そして、CPU31は、送信元データを受信した場合、送信元データが示す送信元のゲーム装置10tの識別番号およびユーザ名を取得し、送信元データDdに記述する。
ここで、CPU31は、送信元となる他のゲーム装置10tを検索している間は、例えば下側LCD12に現在送信元のゲーム装置10tを検索中であることを示す通知が表示される(図50右図参照)。また、CPU31は、送信元の他のゲーム装置10tから送信元データを受信すると、例えば下側LCD12に当該送信元データが示す送信元の他のゲーム装置10tのユーザ名を示す情報を表示する(図51右図参照)。
次に、CPU31は、操作データDaに基づいて、検索された送信元の他のゲーム装置10tの何れかから送信元が決定されたか否かを判断する(ステップSC85)。例えば、CPU31は、下側LCD12および/または上側LCD22に、送信元の他のゲーム装置10tのユーザ名を示す情報から選択を促す表示(図51右図ユーザ名Nt1〜Nt3参照)を行う。そして、ユーザがユーザ名の何れかを選択する操作を行うことに応じて、選択されたユーザを送信元として画像を受信すると判断し、次のステップSC86に処理を進める。一方、CPU31は、画像を受信する送信元を決定しない場合、上記ステップSC84に戻って送信元となる他のゲーム装置10tの検索を継続する。
ステップSC86において、CPU31は、自機が画像データの受信先であることを示す受信先データを、選択された送信元となる他のゲーム装置10tへ、例えばローカル通信モジュール39を用いて送信し、次のステップに処理を進める。例えば、CPU31は、識別データDbおよびユーザデータDcに格納されている識別番号およびユーザ名を示すデータをそれぞれ用いて受信先データを作成し、作成したデータを受信先データDeに格納する。そして、受信先データDeに格納されている受信先データを送信元となる他のゲーム装置10tへ送信することによって、当該受信先データを受信する送信元の他のゲーム装置10tに対して、受信先となるゲーム装置10の存在およびそのユーザ名を通知する(図60参照)。
なお、送信元の他のゲーム装置10tにおいて、画像を送信する処理を開始する決定がなされてから、送信画像が決定されるまでの間の期間において、受信先のゲーム装置10rへ送信準備が完了した旨を示す送信準備完了データが送信される。この場合、受信先のゲーム装置10rは、画像データを受信する準備が完了している場合、当該送信準備完了データの受信に応答して、画像データを受信する準備が完了している受信準備完了データを送信元の他のゲーム装置10tへ送信する(図60参照)。
次に、CPU31は、送信元の他のゲーム装置10tから送信終了を示すデータを受信したか否か(ステップSC87)、操作データDaに基づいて、ユーザが受信を終了する操作を行ったか否か(ステップSC88)、および送信元の他のゲーム装置10tから画像データを受信したか否か(ステップSC89)をそれぞれ判断する。例えば、送信元の他のゲーム装置10tが送信する画像を選択中の場合、CPU31は、相手が写真を選ぶのを待っていることを示す画面を下側LCD12および/または上側LCD22に表示し(図52右図参照)、ユーザに現在の状況を通知する。そして、CPU31は、ユーザが画像の受信をやめる操作(例えば、操作ボタンアイコンBfをタッチ操作)を行うことに応じて、ユーザが受信を解除する操作を行ったと判断して(ステップSC88でYes)
、次のステップSC93に処理を進める。また、CPU31は、送信元の他のゲーム装置10tから送信終了を受信(図58のステップSC68および図60参照)した場合(ステップSC87でYes)、当該サブルーチンによる処理を終了する。また、CPU31は、送信元の他のゲーム装置10tから画像データの受信(図58のステップSC69および図60参照)が始まった場合(ステップSC89でYes)、次のステップSC90に処理を進める。一方、CPU31は、何れの判断も否である場合(すなわち、ステップSC87〜ステップSC89が何れもNo)、当該ステップSC87〜ステップSC89の判断を繰り返す。
ステップSC90において、CPU31は、他のゲーム装置10tから受信した画像データ(図60参照)を、受信画像データDf2に記憶する。そして、CPU31は、受信画像データDf2に記憶された画像データを上記ステップSC50で選択されている記憶媒体に保存して、処理を次のステップに進める。ここで、CPU31は、他のゲーム装置10tから画像データの受信が始まった場合、当該画像データを受信している間は、例えば下側LCD12に現在送信元のゲーム装置10tから画像データを受信中であることを示す通知を表示する(図53右図参照)。
次に、CPU31は、操作データDaに基づいて、送信元の他のゲーム装置10tから、さらに画像を受信するか否かを判断する。例えば、CPU31は、送信元の他のゲーム装置10tからさらに画像を受信するか否かをユーザに選択させる画面を下側LCD12および/または上側LCD22に表示し(図54右図参照)、ユーザの選択を促す。そして、CPU31は、ユーザがさらに画像の受信を求める操作(例えば、操作ボタンアイコンByをタッチ操作)を行うことに応じて、次のステップSC92に処理を進める。一方、CPU31は、ユーザが画像の受信を終了する操作(例えば、操作ボタンアイコンBnをタッチ操作)を行うことに応じて、次のステップSC93に処理を進める。
ステップSC92において、CPU31は、さらに画像データを受信することを示すデータ(受信要求;図60参照)を送信元の他のゲーム装置10tへ送信して、上記ステップSC87に戻って処理を繰り返す。
一方、ステップSC93において、CPU31は、受信を終了することを示すデータ(受信終了;図60参照)を送信元の他のゲーム装置10tへ送信して、当該サブルーチンによる処理を終了する。なお、上記ステップSC88の判断では、ユーザの操作とは別に自動的に受信を解除してもかまわない。例えば、上記ステップSC50で選択されている記憶媒体の記憶可能残量を監視しておき、当該残量が所定量以下になった場合、ユーザに残り保存枚数が0枚となったことを通知して、上記ステップSC93の処理を行ってもかまわない。
図57に戻り、CPU31は、上記ステップSC53の画像受信処理の後、送信終了を受信したか否かを判断する(ステップSC55)。例えば、CPU31は、上記ステップSC87の判断ステップによってYesの判断(すなわち、送信元のゲーム装置10tから送信終了を受信)がされている場合、次のステップSC56に処理を進める。一方、CPU31は、上記ステップSC91の判断ステップでNoの判断がされている場合、(すなわち、ユーザが受信終了を選択した状態)、送信元のゲーム装置10tとの通信を切断して上記ステップSC51に戻って処理を繰り返す。
ステップSC56において、CPU31は、通信切断処理を行って、当該フローチャートによる処理を終了する。例えば、CPU31は、現在通信の相手となっている他のゲーム装置10との通信を終了(切断)し、通信が切断されたことを示す画面を下側LCD12および/または上側LCD22に表示し(図55左図または右図参照)、ユーザに現在
の状況を通知する。
このように、本実施形態に係るゲーム装置10は、画像データの受信先となった場合、当該画像データを受け取る送信元の装置を選択することができる。したがって、ゲーム装置10は、装置間で画像を送受信する際、ユーザが希望する送信側装置を選択して画像を受け取ることができる。
なお、上述した説明では、画像データを受信する受信先のゲーム装置10rが当該画像データを送信する送信元のゲーム装置10tを選択する権利を有しているが、送信元のゲーム装置10tにおいても画像データを受信する受信先のゲーム装置10rを選択する権利を有するようにしてもかまわない。例えば、上記ステップSC65における送信開始を決定する処理において、ユーザが受信先となるゲーム装置10rを選択した後に送信開始を決定するようにすれば、送信元も同様に受信先の選択が可能となる。例えば、受信先のゲーム装置10rで送信元のユーザを選択した際、当該送信元のゲーム装置10tの表示画面に表示される受信先のユーザ名にチェックボックスが付与(例えば、ユーザ名Nr1〜Nr3の横)される。そして、送信元のゲーム装置10tのユーザは、受信先のユーザ名に付与されたチェックボックスをタッチ操作によってチェックすることによって、当該チェックをした受信先のユーザにのみ画像データを送信することができる。
また、上述した処理動作では、受信先のゲーム装置10rは、ユーザが所望するタイミングで画像を送受信するグループから抜けることができる。また、送信元のゲーム装置10tは、受信先のゲーム装置10rが上記グループから抜けたとしても、受信先のゲーム装置10rが少なくとも1台残っている限り、画像データの送信を継続することができる。これによって、受信先のゲーム装置10rが記憶可能残量の不足によって上記グループから抜けたとしても、送信元のゲーム装置10tおよび他の受信先のゲーム装置10rへ影響することがない。しかしながら、受信先のゲーム装置10rの全てが画像通信を継続することを要求した場合のみ画像データの送信を継続し、受信先のゲーム装置10rの少なくとも1台が上記グループから抜けた場合、上記グループに属する全ての通信を終了してもかまわない。
また、上述した処理動作では、最初に送信元となるゲーム装置10tから送信元データを、不特定多数の相手に向かってデータを送信するブロードキャストで送信しているが、他の方式によって通信を開始してもかまわない。例えば、最初に受信先となるゲーム装置10rから受信先データを不特定多数の相手に向かって送信し、当該受信先データを受信した送信元のゲーム装置10tが送信元データを返信してもかまわない。この場合、最初に送信する受信先データには、当該受信先データを送信するゲーム装置10rのユーザ名を記述しなくてもかまわない。
また、上述した処理手順では、送信元のゲーム装置10tと通信する受信先のゲーム装置10rを決定した後にゲーム装置10tからゲーム装置10rに送信する画像が選択されている。これによって、送信元のゲーム装置10tは、決定された受信先のゲーム装置10rに次々と選択した送信画像を送信することが可能となり、様々な画像を容易に送信することができる。しかしながら、このような効果を期待しない場合、他の手順で送信画像を決定してもかまわない。例えば、送信元のゲーム装置10tは、他のゲーム装置10に送信したい送信画像を決定した後に、受信先となるゲーム装置10rを決定する。この場合、最初に送信元となるゲーム装置10tから不特定多数の相手に向かって送信元データを送信する際、決定されている送信画像を示すデータと共に送信する。これによって、受信先となるゲーム装置10rのユーザは、送信元のユーザ名と共に送信予定の画像を見て画像データを受信したい送信元を選択することができるため、選択するための情報が増えてより希望に合った送信元の選択が可能となる。
また、上述した処理手順では、ボタンBtをタッチ操作したときにカーソルCで囲まれるサムネイルの画像を、送信対象とする画像として選択している。つまり、画像は、1枚ずつ選択されて送信されることになるが、複数枚の画像を選択して送信するようにしてもよい。例えば、図52の左図においてサムネイル表示領域Atに表示されるサムネイル画像に対し選択操作(例えば直接タッチする操作)することで、当該サムネイル画像が強調表示されるとともに当該サムネイル画像に対応する画像が選択状態となる。そして、さらに上記選択操作を複数回行うことによって複数枚の画像を選択状態とし、その状態でボタンBtをタッチ操作することで、選択状態となった複数の画像が送信されるようにしてもよい。
なお、前者の場合は、1枚ずつ画像が選択されて送信されるために、結果的に一度に送信される画像の枚数が1枚に制限されることになる。一方、後者の場合は、選択可能な枚数に制限を設けることによって、一度に送信される枚数が当該選択可能な枚数に制限されることになる。つまり、後者の場合、所定の枚数以上の画像を一度に選択できないようにしてもよいし、選択した画像の容量の合計が所定の容量以上になる場合はそれ以上画像が一度に選択できないようにしてもよい。また、選択可能な画像の枚数とは別に、一度に送信される画像の枚数を制限してもかまわない。この場合、一度に送信される画像の枚数より選択可能な画像の枚数を多く設定することもでき、一度の画像選択操作に対して、制限された枚数の画像送信処理が複数回繰り返されることによって選択された画像の送信処理が完了することになる。何れの画像選択/画像送信制限の態様によっても、受信側のゲーム装置10のユーザは、画像の受信途中でそれ以上の画像受信を取りやめることが可能であり、受信した画像枚数に基づいて受信を続けるかどうかを判断することができる。
また、最初に送信元となるゲーム装置10tから不特定多数の相手に向かって送信元データを送信する際、他の情報をさらに含ませて受信先のゲーム装置10rへ送信してもかまわない。例えば、送信元となるゲーム装置10tから送信する予定となっている画像のタイトルや枚数を示す情報を上記送信元データに含ませて送信してもかまわない。これによって、受信先のゲーム装置10rでは、受信した送信元データに含まれる画像のタイトルや枚数を示す情報を、送信元のユーザ名と共に表示することができるため、受信先のユーザが送信元を選択するための情報が増えてより希望に合った送信元の選択が可能となる。なお、送信元データに含ませる画像のタイトルは、送信元のゲーム装置10tのユーザが予め決められた定型タイトルから選択してもいいし、ユーザが自由にタイトルを入力してもかまわない。また、送信元データに含ませる画像の枚数は、送信元のゲーム装置10tのユーザが送信予定枚数を入力してもいいし、ゲーム装置10tに保存されている写真の枚数を画像の枚数として含ませてもかまわない。
また、上述した画面表示例は、単なる一例であり、他の画面表示を行ってもいいことは言うまでもない。例えば、図53に示した画面表示例では、画像データの送受信中にその状態であることを示す通知が表示されるが、当該画像データを送受信するための時間が極めて短い場合、当該通知を表示しなくてもかまわない。
また、上述した説明では、ゲーム装置10で撮影した静止画像等を送信対象として、ゲーム装置10の間で送受信しているが、動画像を送受信してもかまわない。この場合、送信対象となる動画像は、ゲーム装置10で撮影した動画像でもいいし、他の装置から受け取った動画像や撮影以外で記憶されている動画像でもかまわない。
また、上述した本実施形態では、ユーザが自ら送信終了や受信終了を選択した場合、ステップSC51に戻る、すなわち画像を他のゲーム装置10rに送るのか、画像を他のゲーム装置10tから受け取るのかの選択をユーザに促す処理に戻る動作例を用いたが、当
該処理に戻らなくてもかまわない。例えば、ユーザが自ら送信終了や受信終了を選択した場合であっても、ステップSC56の処理を行う、すなわち通信の相手となっている他のゲーム装置10との通信を切断し、通信が切断されたことを示す画面を表示して(図55左図または右図参照)、上記フローチャートによる処理を終了してもかまわない。
また、上述した本実施形態では、2画面分の液晶表示部の一例として、物理的に分離された下側LCD12および上側LCD22を互いに上下に配置した場合(上下2画面の場合)を説明した。しかしながら、2画面分の表示画面の構成は、他の構成でもかまわない。例えば、下側ハウジング11の一方主面に下側LCD12および上側LCD22を左右に配置してもかまわない。また、下側LCD12と横幅が同じで縦の長さが2倍のサイズからなる縦長サイズのLCD(すなわち、物理的には1つで、表示サイズが縦に2画面分あるLCD)を下側ハウジング11の一方主面に配設して、2つの画像を上下に表示(すなわち上下の境界部分無しに隣接して表示)するように構成してもよい。また、下側LCD12と縦幅が同じで横の長さが2倍のサイズからなる横長サイズのLCDを下側ハウジング11の一方主面に配設して、横方向に2つのゲーム画像を左右に表示(すなわち左右の境界部分無しに隣接して表示)するように構成してもよい。すなわち、物理的に1つの画面を2つに分割して使用することにより2つの画像を表示してもかまわない。いずれの画像の形態に対しても、上述した下側LCD12に表示していた表示画像が表示される画面上にタッチパネル13を配設すれば、同様に本発明を実現することができる。また、物理的に1つの画面を2つに分割して使用することにより上記2つの画像を表示する場合、当該画面全面にタッチパネル13を配設してもかまわない。
また、上述した本実施形態では、ゲーム装置10にタッチパネル13が一体的に設けられているが、ゲーム装置とタッチパネルとを別体にして構成しても、本発明を実現できることは言うまでもない。また、上側LCD22の上面にタッチパネル13を設けて上側LCD22に上述した下側LCD12に表示していた表示画像を表示してもよい。さらに、本実施形態では表示画面を2つ(下側LCD12、上側LCD22)を設けたが、表示画面は1つであってもかまわない。すなわち、本実施形態において、上側LCD22を設けず単に下側LCD12のみを表示画面としてタッチパネル13を設けるように構成してもよい。また、本実施形態において、下側LCD12を設けずに上側LCD22の上面にタッチパネル13を設けて、上述した下側LCD12に表示していた表示画像を上側LCD22に表示してもよい。
また、本実施形態では、座標入力を実現するゲーム装置10の入力手段としてタッチパネル13を用いたが、他のポインティングデバイスを用いてもかまわない。ここで、ポインティングデバイスは、画面上での入力位置や座標を指定する入力装置であり、例えば、マウス、トラックパッド、トラックボール等を入力手段として使用し、入力手段から出力される出力値から計算された画面座標系の位置情報を用いれば、本発明を同様に実現することができる。
また、ゲームコントローラをプレイヤが把持してゲームを楽しむ据置型のゲーム装置の場合、他の態様のポインティングデバイスも考えられる。例えば、ゲームコントローラのハウジングに固設されたカメラを、上記ポインティングデバイスとして利用することも可能である。この場合、ゲームコントローラのハウジングで指し示した位置の変化に応じてカメラが撮像する撮像画像が変化する。したがって、この撮像画像を解析することにより、表示画面に対して上記ハウジングで指し示した座標を算出することができる。なお、本発明においては、ゲーム装置10にタッチパネル13等のポインティングデバイス自体が設けられていなくても実現可能であることは言うまでもない。
また、本実施形態では、携帯型のゲーム装置10や据置型のゲーム装置を用いて説明し
たが、一般的なパーソナルコンピュータ等の情報処理装置で本発明の画像通信アプリケーションプログラムを実行して、本発明を実現してもかまわない。
また、上述したゲーム装置10の形状や、それに設けられている操作ボタン14群やタッチパネル13の形状、数、および設置位置等は、単なる一例に過ぎず他の形状、数、および設置位置であっても、本発明を実現できることは言うまでもない。また、上述した画像通信処理で用いられる各ステップの実行順序や画面表示例等は、単なる一例に過ぎず他の実行順序や画面表示であっても、本発明を実現できることは言うまでもない。
[9.サウンド機能]
次に、図61〜図101を参照して、サウンドアプリケーションプログラム57が起動されて実行されるサウンドプログラムにより提供される処理について説明する。
<ゲーム装置の使用例>
図61は、本実施形態に従うゲーム装置10におけるサウンド機能におけるサウンド選択画面400の一例を示す図である。
図61を参照して、本実施形態に従うゲーム装置10は、サウンド機能として、ユーザが自由に本体のマイクで録音した録音データファイルを用いて再生したり、あるいはSDカードに格納された音楽データであるミュージックファイルを再生したりする機能等を含む複数の機能を搭載しており、ユーザは、図61に示すサウンド選択画面400上で所望する機能を任意に選択することが可能である。
図61に示す例では、下側LCD12の画面にゲーム装置10に搭載された各機能に対応する複数のアイコン402,404が表示されている。
ここで、「マイクで録音してあそぶ」アイコン404を選択すると、ユーザが自由に本体のマイクで録音して録音データファイルを作成したり、作成した録音データファイルを再生したり、作成した録音データファイルを編集したりする機能のマイク録音再生モードに移行する。
一方、「SDカードの音楽であそぶ」アイコン404を選択すると、SDカードに格納された音楽データであるミュージックファイルを再生等したりする機能の音楽再生モードに移行する。なお、本実施例においては、SDカードのミュージックファイルの格納は、一例として、パーソナルコンピュータなどによって適宜行なわれるものとするが、上述した無線通信モジュール38を用いて、インターネットを介してミュージックファイルが格納されているサーバとの間でデータを送受信して、SDカードにダウンロードしたミュージックファイルを格納するようにしてもよい。
また、ここで、「設定」アイコン408をユーザが選択すると、設定処理に関する機能をユーザが自由に選択することが可能である。
また、「やめる」アイコン406が選択されると、サウンド機能を終了して図示しないメニュー画面へ戻るものとする。
また、図61において、下側LCD12の画面下部に鳥の形状のオブジェクト410が表示されている。当該鳥の形状のオブジェクト410が表示されている場合は、後述する自動録音再生機能が実行されているものとする。
以下、まず、SDカードに格納された音楽データであるミュージックファイルの再生処
理等を実行する機能である音楽再生モードについて説明する。
具体的には、「SDカードの演奏であそぶ」アイコン404を選択すると、音楽再生モードに移行して、音楽再生フォルダリスト選択画面500が表示される。
図62は、本実施形態に従う音楽再生フォルダリスト選択画面500を説明する図である。
図62(a)には、下側LCD12の画面に音楽再生フォルダリスト選択画面500が表示されている場合が示されている。
また、図62(b)には、上側LCD22の画面に現在、選択されているフォルダ内に含まれているミュージックファイルのリスト画面500#が表示されている。
図62(a)を参照して、ユーザは、タッチペン27等で下側LCD12の画面上にタッチして音楽再生フォルダリスト選択画面500におけるフォルダリスト表示範囲530の中から任意のフォルダを選択することが可能である。なお、一例としてフォルダリスト表示範囲530において、各フォルダは、円板の円周に沿って斜めに表示されている場合が示されている。
例えば、カーソル520がフォルダリスト表示範囲530の一番上に表示されているフォルダを選択しているものとする。タッチペン27等で下側LCD12の画面上のフォルダリスト表示範囲530の別のフォルダが表示されている位置にタッチしたり、あるいは、画面上にタッチしてタッチしたままタッチペン27等を移動等させることで、タッチペンの軌跡に応じたフォルダリストのスクロール表示処理が実行される。なお、本例においては、一例としてカーソル520の位置は変わらず、現在、フォルダリスト表示範囲530で表示されているフォルダリストの一番上のフォルダを選択した状態に設定されるものとする。したがって、タッチペンの軌跡に応じて円板が回転するようにフォルダリストのスクロール表示処理が実行される。
なお、本例においては、一例としてカーソル520の位置は変わらないものとして説明するが、カーソル520の位置をタッチペン27でタッチしたタッチ位置に応じた位置に移動させるようにすることも可能である。具体的には、画面上にタッチして、タッチした位置からタッチ位置を変更せずに、タッチした状態を解除する操作(タッチオフ)を実行した場合には、タッチ位置に応じてカーソル520のみが移動する。その際には、フォルダリストのスクロール表示処理は実行されない。具体的には、図62(a)において、「おまかせ」のフォルダをタッチした場合には、「おまかせ」のフォルダの位置にカーソル520のみが移動する。
一方、画面上にタッチしてタッチしたままタッチペン27等を移動等させる、すなわち、タッチした位置からタッチした状態を継続しつつ、タッチ位置を変更する操作(ドラッグ操作)を実行した場合には、タッチペンの移動軌跡(移動距離)に応じてフォルダリストのスクロール表示処理が実行される。なお、その際には、カーソル520は、スクロール表示処理前のカーソル520の位置に維持される、あるいは、フォルダリストの一番上のフォルダについて選択された状態に設定することが可能である。
また、カーソル520の位置が変化して、選択されたフォルダが変更された場合には、図62(b)は、当該カーソル520により選択されているフォルダ内に含まれているミュージックファイルのリスト画面500#に更新される。具体的には、後述するお気に入りフォルダをタッチした場合には、お気に入りフォルダに登録されたミュージックファイ
ルのリスト(一覧)が表示される。また、おまかせのフォルダをタッチした場合には、後述するがランダム再生が実行されるとともに、ランダム再生で再生されるミュージックファイルのリスト(一覧)が表示される。なお、ランダム再生の場合には、既に再生されたミュージックファイルについては、ファイル名を表示し、未だ再生されていないミュージックファイルのファイル名については、別の記号等に置き換えて表示するようにすることも可能である。当該処理により、ユーザは、ランダム再生の場合に、次に、再生されるミュージックファイルを再生するまで認知することができないため期待感をもたせることができ、楽しく音楽データを再生することができる。
また、カーソル520の位置が変化しない場合であっても、フォルダリストのスクロール表示処理に従って、カーソル520により選択されているフォルダが変更されるため、上側LCD22の画面に表示されるリスト画面500#について、選択されているフォルダ内のミュージックファイルのリストに更新される。
また、ユーザは、タッチペン27等で下側LCD12の画面上に表示されているフォルダリストスクロールバー510のスライダ518を移動させることが可能である。
フォルダリストスクロールバー510のスライダ518を移動させることにより、フォルダリスト表示範囲530に表示されているフォルダリストが更新され、カーソル位置に応じたフォルダリストが表示される。
また、ユーザは、音量設定アイコン550をタッチペン27等で指定することによって、スピーカ等から出力される音量を設定することができる。
また、ユーザは、「もどる」アイコン512を選択することによって、前の画面であるサウンド選択画面400に戻ることができる。
また、「ひらく」アイコン514を選択することによりミュージックファイル選択画面が表示される。
また、ユーザは、図62(a)の選択機能アイコン516を選択することにより選択機能アイコンに対応した機能を実行することができる。当該選択機能アイコンは、現在、カーソル520により選択されているフォルダに対応して表示および設定が切替えられるものとする。ここでは、一例として、お気に入りフォルダの1つである「ベスト10」のフォルダが選択されている場合が示されており、当該フォルダに対応して「すべて削除」の選択機能アイコン516が設けられている。「すべて削除」の選択機能アイコン516を選択した場合には、ベスト10のフォルダ内に登録されているミュージックファイルがすべて削除される処理が実行される。なお、後述するお気に入りフォルダは、フォルダ内にミュージックファイルが登録されている場合に表示され、登録されていない場合には、フォルダが表示されないようにすることも可能である。
また、「ベスト10」のフォルダの次のフォルダには、「おまかせ」のフォルダが表示されており、当該「おまかせ」のフォルダを選択して実行した場合には、全ミュージックファイルの最初から最後までの再生順序がランダムに指定されて再生が開始されるものとする。そして、最後に指定されたミュージックファイルの再生が終了した場合には、再び、再生順序がランダムに指定されて再生が継続されるものとする。なお、「おまかせ」のフォルダが選択されている場合には、ランダム再生であるが再生順序が指定されているため、一度再生したミュージックファイルに戻って再生を繰り返すことも可能である。また、最後に指定されたミュージックファイルの再生が終了した場合に、次の再生順序がランダムに指定された際、最後に指定されたミュージックファイルと、次の最初のミュージッ
クファイルとが同じ場合には、再生順序をやり直す処理を実行する。当該処理により、同じ曲が連続的に再生されることを抑制してユーザのストレスを抑制することが可能である。また、「おまかせ」のフォルダが選択された場合には、再生処理が自動的に開始されるため後述する再生動作選択画面503が表示されるものとする。
また、ここでは、一例として、「ベスト10」の次に、「おまかせ」フォルダ、また、別のお気に入りフォルダである「思い出」フォルダ、「コレクション」フォルダが順番に表示されているが、特に、この表示順に限られず、自由に表示することが可能である。例えば、「おまかせ」フォルダと「ベスト10」を入れ替えて表示することも可能である。例えば、初期のカーソル520の位置が「おまかせ」フォルダの場合には、上記の再生処理が自動的に開始されるためユーザは何も選択しなくても音楽データを再生することが可能である。
図63は、本実施形態に従う別の音楽再生フォルダリスト選択画面501を説明する図である。
図63(a)には、下側LCD12の音楽再生フォルダリスト選択画面501が表示されている場合が示されている。
また、図63(b)には、下側LCD12の画面に現在、選択されているフォルダ内に含まれているミュージックファイルのリスト画面501#が表示されている。
例えば、図62(a)のフォルダリスト表示範囲530において、ユーザがタッチペン27等を用いて、フォルダリストをスクロール表示させた場合が示されている。
具体的には、タッチペンをフォルダリスト表示範囲530において、一例として画面上にタッチしたまま移動(スライド操作)させることでその移動した軌跡に応じてフォルダリストが更新される。
したがって、図63(a)においては、フォルダリストスクロールバー510のカーソル518#の位置が初期位置から移動した場合が示されている。
また、カーソル520に従ってミュージックフォルダFAが選択された状態であり、そのミュージックフォルダFAに複数のミュージックファイルが格納されていることが図63(b)のリスト画面501#に示されている。その他の点については、図62で説明したのと同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
また、「ベスト10」等のお気に入りフォルダや、「おまかせ」のフォルダ等と、ミュージックフォルダとが同じフォルダリスト表示範囲230で並列に表示されるため指定したいフォルダを一見して把握することが可能であり、ユーザのフォルダリスト選択の操作性が向上する。
図62(a)においては、一例として、お気に入りフォルダとして、「ベスト10」、「思い出」、「コレクション」が設けられている場合が示されているが、図示しないが上記フォルダに加えて、「れんしゅう中」のフォルダや、さらに、ユーザの嗜好性に合わせて特別な表示が可能なフォルダを設けることも可能である。例えば、「ひみつ」フォルダを設けて、当該フォルダに含まれているミュージックファイルの先頭の数文字のみを表示して、残りの文字は表示しない(ひみつにする)ようにするフォルダを設けることも可能である。当該フォルダの登録については後述する。
図64は、本実施形態に従うミュージックファイル選択画面502を説明する図である。
図64(a)を参照して、下側LCD12の画面上にミュージックファイルリスト540が表示されている。
前の音楽再生フォルダリスト選択画面において、「ひらく」アイコン514が選択されると選択されたミュージックフォルダに含まれているミュージックファイルのリストが表示される。
また、ユーザは、タッチペン27等で下側LCD12の画面上のファイルリストスクロールバー510#のスライダ518#を移動させることが可能である。
ファイルリストスクロールバー510#のスライダを移動させることにより、ファイルリストの選択画面に表示されているファイルリストがスクロールされ、カーソル位置に応じたミュージックファイルのリストが表示される。
また、ユーザは、図64(a)の選択機能アイコンを選択することにより選択機能アイコンに対応した機能を実行することができる。当該選択機能アイコンは、現在、カーソル520により選択されているフォルダに対応して表示および設定が切替えられるものとする。ここでは、「お気に入り」の選択機能アイコン515が設けられている。「お気に入り」の選択機能アイコン515を選択した場合には、お気に入りフォルダ選択画面が表示される。
図102は、本実施形態に従うお気に入りフォルダ選択画面509を説明する図である。
図102を参照して、下側LCD12の画面上にお気に入りフォルダである「ベスト10」登録アイコン700、「思い出」登録アイコン702、「コレクション」登録アイコン704、「れんしゅう中」登録アイコン706、「ひみつ」登録アイコン708が設けられている場合が示されている。
ユーザは、お気に入りフォルダ選択画面509において、上記登録アイコンのいずれかを選択することにより、選択されたフォルダに、上記図64(a)でカーソル520#により選択されているミュージックファイルが登録され、表示されることになる。
なお、「もどる」アイコン710を選択した場合には、前の画面であるミュージックファイル選択画面502が表示される。
また、再び、図64(a)を参照して、ミュージックファイル選択画面502において、再生モード切替アイコン517が設けられている。
また、ユーザは、再生モード切替アイコン517を選択することによりフォルダ内の再生モードの切替を実行することが可能である。具体的には、再生中のミュージックファイルを繰り返し再生する再生モード、順番に再生し、すべての再生が終わったら最初から繰り返す再生モード、順番に再生し、すべての再生が終わったら停止する再生モード、ランダムで再生する再生モード、設定した区間のみを繰り返し再生する再生モードを順番に切替えて実行することが可能である。
また、選択されたミュージックフォルダに関する情報が図64(b)の上側LCD22
に表示される。
図64(a)において、ユーザは「スタート」アイコン516を選択することによりカーソル520#により選択されているミュージックファイルの再生動作を実行するとともに再生動作選択画面が表示される。
図65は、本実施形態に従う再生動作選択画面503を説明する図である。
図65(a)においては、下側LCD12において、再生動作等において音楽を変化させて動作させる再生動作選択画面503が表示されている場合が示されている。
具体的には、たとえば、ユーザは、効果音選択アイコン532,534をタッチペン等により選択することにより、Rボタン14JおよびLボタン14Iをそれぞれユーザが押下したときにスピーカ等から出力される効果音を切替えることが可能である。
また、ユーザは、速度音程調整アイコン541を選択することにより、再生信号の再生スピードや音程を変える機能を実行することができる。
また、ユーザは、音色調整アイコン542を選択することにより、再生信号の周波数を変調したり、あるいはフィルタリング処理等を実行して別の音色に変える機能を実行することができる。
また、ユーザは、録音データ選択アイコン544を選択することにより、後述する音声録音した録音データファイルを効果音としてスピーカから出力する機能を実行することができる。
また、再生タイムバー511の表示範囲内において、ミュージックファイル全体の再生時間の再生位置に応じてスライダ519が移動するものとする。ユーザは、タッチペン27等により再生タイムバー511の表示範囲内をタッチした場合には、タッチ位置に応じた時間からミュージックファイルの再生処理を開始することが可能である。その場合には、再生処理を開始した位置にスライダ519が移動するものとする。なお、スライダ519をタッチペン27等により選択してスライド操作して、スライド操作した位置から再生処理を開始することも可能である。
また、ユーザは、一時停止コマンドアイコン522を選択することにより再生中のミュージックファイルを一時停止することが可能である。また、ユーザは、次の選曲コマンドアイコン524を選択することによりフォルダに含まれている次のミュージックファイルを選択して再生動作を実行することが可能である。また、ユーザは、前の選曲コマンドアイコン520を選択することによりフォルダに含まれている前のミュージックファイルを選択して再生動作を実行することが可能である。
また、ユーザは、ビジュアライザ切替アイコン531を押下することにより後述するビジュアライザ処理を実行することが可能である。
また、ユーザは、再生モード切替アイコン517を押下することによりフォルダ内の再生モードの切替を実行することが可能である。具体的には、再生中のミュージックファイルを繰り返し再生する再生モード、順番に再生し、すべての再生が終わったら最初から繰り返す再生モード、順番に再生し、すべての再生が終わったら停止する再生モード、ランダムで再生する再生モード、設定した区間のみを繰り返し再生する再生モードを順番に切替えて実行することが可能である。
また、ユーザは、「お気に入り」アイコン515を押下することにより、図102で説明したお気に入りフォルダ選択画面509が表示される。そして、上述したように、お気に入りフォルダ選択画面509において、登録アイコンのいずれかを選択することにより、選択されたフォルダに、現在再生されているミュージックファイルを登録し、表示することが可能である。
また、図65(b)においては、図64(a)の下側LCD12の画面上に表示されていたミュージックファイルリスト540が上側LCD22の画面上にミュージックファイル選択リスト画面503#として表示されている場合が示されている。そして、再生中のミュージックファイルと同じフォルダに含まれているミュージックファイルについて方向入力ボタン14Aを操作することにより選択することができる。すなわち、図64(a)の下側LCD12の画面上において、タッチペン等によりミュージックファイルを選択(スタート押下)した後、図65(a)の下側LCD12の画面上において、再生動作選択画面において、タッチペン等により選択した対象であるミュージックファイルの再生動作に対する処理をタッチペン等により選択し、上側LCD22の画面上においては、ミュージックファイルを方向入力ボタン14Aで選択することが可能である。
そして、たとえば、方向入力ボタン14Aを用いてミュージックファイルを選択して操作ボタン14B〜14Eのいずれかを押すことにより再生中のミュージックファイルを選択したミュージックファイルに切替えて再生動作を実行することが可能である。
したがって、下側LCD12の再生動作選択画面503における処理と、上側LCD22のミュージックファイル選択リスト画面503#における処理とを並列に処理することが可能であるためユーザの利便性に供する。
以下、本実施形態に従うサウンド機能の詳細処理について説明する。
上述した本実施形態に従う「サウンド機能」に係る処理手順について以下のフローを参照して説明する。なお、各ステップは、代表的にCPU31が、メモリカード29に記憶されたプログラム等をメインメモリ32に読出して実行することで実現される。
<機能選択処理>
図66は、本実施形態に従うゲーム装置10における機能選択に係る処理を説明するフローチャートである。なお、図66に示すフローは、図61のサウンド選択画面400における処理を説明するものである。
図66を参照して、ゲーム装置10の電源が投入され、あるいはスタートボタンが押下された後、ユーザが図示しないメニュー画面から所定のアイコンを選択することでサウンド機能が実行される。
ステップSD1において、CPU31は、図61に示すようなサウンド選択画面400を下側LCD12に表示する。
そして、次に、CPU31は、自動録音再生処理を開始する(ステップSD2)。自動録音再生処理については後述する。なお、ステップSD1とSD2との順番を入れ替えることも可能である。
そして、次に、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置のデータの入力があるかどうかを判断する(ステップSD3)。CPU31は、I/F回路42を介してタッチパネル13からタッチ位置データが入力されたか否かを判断する。すなわち、CPU31は、ユーザによるタッチペン27等によるタッチ操作の有無を判断する。タッチ位置デー
タの入力がされていなければ(ステップSD3においてNO)、ステップSD3の処理が繰り返される。
一方、タッチ位置データが入力されていれば(ステップSD3においてYES)、処理はステップSD4に進む。
ステップSD4では、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が機能選択アイコンの表示範囲内の値であるかどうかを判断する。すなわち、CPU31は、「マイクで録音してあそぶ」アイコン402あるいは「SDカードの演奏であそぶ」アイコン404のいずれが選択されたか否かを判断する。
そして、タッチ位置データの示す座標値が「マイクで録音してあそぶ」アイコン402あるいは「SDカードの演奏であそぶ」アイコン404の表示範囲内の値であれば(ステップSD4においてYES)、処理はステップSD8に進む。
一方、タッチ位置データの示す座標値がいずれの「マイクで録音してあそぶ」アイコン402あるいは「SDカードの演奏であそぶ」404の表示範囲外であれば(ステップSD4においてNO)、処理はステップSD5に進む。
ステップSD8において、CPU31は、ステップSD4においてタッチ位置の示す座標値が機能選択アイコンの表示範囲内の値であると判断した場合には、自動録音再生処理を終了する(ステップSD8)。
そして、CPU31は、次に選択された機能モードの移行処理を実行する(ステップSD9)。選択された機能モードの移行処理については後述する。
一方、CPU31は、ステップSD4においてタッチ位置の示す座標値が機能選択アイコンの表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置の示す座標値が「設定」アイコン408の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップSD5)。
CPU31は、ステップSD5において、タッチ位置の示す座標値が「設定」アイコン408の表示範囲内の値であると判断した場合には自動録音再生処理を終了する(ステップSD10)。
次に、CPU31は、設定処理を実行する(ステップSD11)。設定処理については後述する。
一方、CPU31は、ステップSD5において、タッチ位置の示す座標値が「設定」アイコン408の表示範囲内の値ではないと判断した場合には次にタッチ位置の示す座標値が「終わる」アイコン406の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップSD6)。
CPU31は、ステップSD6において、タッチ位置の示す座標値が「おわる」アイコン408の表示範囲内の値であると判断される場合には自動録音再生処理を終了して機能選択処理を終了する(エンド)。すなわち、これにより図示しないメニュー画面に戻る。
一方、CPU31は、ステップSD6においてタッチ位置の示す座標値が「おわる」アイコン408の表示範囲内の値ではない場合にはステップSD3に戻る。
図67は、図66における選択機能モード移行処理のサブルーチン処理を説明するフロ
ーチャートである。
図67を参照して、CPU31は、タッチ位置の示す座標値が「SDカードの音楽で遊ぶ」アイコン404の表示範囲内の値あるいは「マイクで録音して遊ぶ」のアイコン402の表示範囲内のいずれであるかを判断する(ステップSD20)。
CPU31は、タッチ位置の示す座標値が「SDカードの音楽で遊ぶ」アイコン404の表示範囲内の値である場合にはステップSD21に進む。
そして、CPU31は、SDカードが挿入されているかどうかを判断する(ステップSD21)。CPU31は、SDカードが挿入されていると判断した場合には次に音楽再生モードに移行する(ステップSD22)。音楽再生モードについては後述する。音楽再生モードが終了した場合には、再び、図1のステップSD1のサウンド選択画面に戻る(リターン)。
一方、CPU31は、ステップSD21においてSDカードが挿入されていないと判断した場合にはエラー表示処理を実行する(ステップSD23)。エラー表示処理は、一例として、「SDカードが挿入されていません」等の表示処理を実行してユーザにSDカードの挿入を促す処理である。そして、再び、ステップSD1に戻る(リターン)。
一方、CPU31は、ステップSD20においてタッチ位置の示す座標値が「マイクで録音して遊ぶ」アイコン402の表示範囲内であると判断した場合にはマイク録音再生モードに移行する(ステップSD24)。マイク録音再生モードについては後述する。マイク録音再生モードが終了した場合には、再び、図1のステップSD1のサウンド選択画面に戻る(リターン)。
<音楽再生モード>
次に、音楽再生モードについて説明する。
図68は、音楽再生モードにおけるサブルーチン処理を説明するフローチャートである。
図68を参照して、まず、CPU31は、SDカード内のフォルダ検索処理を実行する(ステップSD30)。
そして、CPU31は、次にフォルダリストを生成する(ステップSD31)。
そして、CPU31は、次に、音楽再生フォルダリスト選択画面を表示する(ステップSD32)。上述した図62および図63は、音楽再生フォルダリスト選択画面500が表示された場合の一例図である。
ここで、SDカード内のフォルダ検索処理について説明する。
図69は、SDカード内のフォルダ検索処理のサブルーチン処理を説明するフローチャートである。
図69を参照して、CPU31は、SDカード内における格納されたフォルダに対応付けられたパスのうち最初に探索する探索初期パスを設定する(ステップSD50)。そして、次に、CPU31は、探索初期パスに従ってミュージックファイルの探索処理を実行する(ステップSD51)。
そして、CPU31は、探索初期パスに従うミュージックファイルの探索処理により、
フォルダ内にミュージックファイルが存在するかどうかを判断する(ステップSD52)。
ステップSD52において、CPU31は、ミュージックファイルが有ると判断した場合には、ミュージックファイルが含まれているミュージックフォルダを抽出する(ステップSD53)。
なお、ミュージックファイルが存在するか否かは、一例としてファイルを識別するための拡張子を参照することにより判断することが可能である。なお、拡張子に限られず、ファイルのヘッダ等に格納されている識別情報を参照することにより判断することも可能であり、その判断方式は問わない。
そして、次に、CPU31は、全てのパスについて探索が完了したかどうかを判断する(ステップSD54)。
ステップSD54において、CPU31は、全てのパスについて探索が完了していないと判断した場合には、次に探索する探索次パスを設定する(ステップSD25)。
そして、ステップSD51に戻り、上記の処理であるミュージックファイルの探索処理を実行する。
そして、全てのパスについての探索が完了するまで上述したステップSD51〜SD54の処理を繰り返す。ステップSD54において、CPU31は、全てのパスの探索が完了したと判断した場合には処理を終了する(リターン)。
これにより、装着されたSDカードについて、ミュージックファイルが存在するすべてのフォルダを抽出することができる。
図70は、フォルダリスト生成のサブルーチン処理を説明するフローチャートである。
図70を参照して、まず、CPU31は、フォルダ名判定処理を実行する(ステップSD60)。そして、次に、CPU31は、フォルダ配列処理を実行する(ステップSD61)。
図71は、フォルダ名判定処理のサブルーチン処理を説明するフローチャートである。
図71を参照して、CPU31は、図69のフォルダ検索処理により抽出された最初のフォルダを選択する(ステップSD65)。そして、CPU31は、次に同一のフォルダ名があるかどうかを判断する(ステップSD66)。
CPU31は、ステップSD66において同一のフォルダ名があると判断した場合にはフォルダをマージする(ステップSD67)。
一方、CPU31は、ステップSD66において、同一のフォルダがないと判断した場合にはステップSD68に進む。CPU31は、ステップSD68において、図69のフォルダ検索処理により抽出されたすべてのフォルダについて判定が終了したかどうかを判断する。
CPU31は、ステップSD68において、すべてのフォルダについて判定が終了していないと判断した場合には、図69のフォルダ検索処理により抽出された次のフォルダを選択する(ステップSD69)。そして、CPU31は、ステップSD66に戻り、上述したステップSD66〜SD69の処理を繰り返す。
CPU31は、ステップSD68において、すべてのフォルダについて判定が終了したと判断した場合には、次に図70のフォルダ配列処理(ステップSD61)に進む。
再び図70を参照して、フォルダ配列処理(ステップSD61)においては、フォルダ名判定処理(ステップSD60)において、マージされたフォルダ等について名前あるいは記号等に従って所定の配列順序に従ってフォルダを配列する。
そして再び、図68に戻る(リターン)。
図68を参照して、次に、ステップSD32においてフォルダ配列処理(ステップSD61)において、配列されたフォルダ順序に従って音楽再生フォルダリスト選択画面においてフォルダリストが表示される(ステップSD32)。
図72は、フォルダ検索処理を説明する具体例の一例を説明する図である。
ここでは、一例として、1つのSDカードにおいて格納されているミュージックファイルとフォルダのリスト構造が示されている。
図72を参照して、具体的には一例としてフォルダFD1とフォルダFD2が設けられ、フォルダFD1にはミュージックフォルダFAとミュージックフォルダFBとが設けられている場合が示されている。
そして、ミュージックフォルダFAにはミュージックファイルMAA、ミュージックファイルMBB、…が含まれている場合が示されている。
また、ミュージックフォルダFBにはミュージックファイル・・・が含まれている場合が示されている。
フォルダFD2には、ミュージックフォルダFAとミュージックフォルダFCとが設けられている場合が示されている。
そして、ミュージックフォルダFAにはミュージックファイルMX,MYが含まれている場合が示されている。
また、ミュージックフォルダFCにはミュージックファイル・・・が含まれている場合が示されている。
このようなツリー構造を有するフォルダがSDカード内に格納されている場合において、図69で説明したフローに従う処理により、ミュージックファイルが格納されているミュージックフォルダFA.FB,FA,FCの4つのミュージックフォルダが抽出される。
そして、図71で説明したフローに従う処理により、フォルダFD1に格納されているミュージックフォルダFAとフォルダFD2に格納されているミュージックフォルダFAは同一のフォルダ名であるため、ミュージックフォルダFAとしてそれぞれのフォルダに格納されているミュージックファイルがマージされることになる。このようにマージされることにより、図63(b)に例示されるようなミュージックファイルのリスト画面501#や図70(b)に例示されるようなミュージックファイル選択リスト画面503#において、上述の例においては、ミュージックフォルダFAについて、当該フォルダに属するミュージックファイルとして、ミュージックファイルMAA、ミュージックファイルMBB、・・・、ミュージックファイルMX、ミュージックファイルMY、・・・が一覧表
示されるように設定される。
そして、当該処理により、同一のフォルダ名についてはマージされてフォルダリスト選択画面においてフォルダリストが表示されることになる。これによって、装着したメモリカード(SDカード)内に同一名称のフォルダが存在する場合には、同一グループとして一覧表示されることにより、同一のフォルダ名が複数存在する場合等のSDカードのフォルダ構成によりフォルダの抽出処理に不具合が生じることがなく、また、利便性を向上させることができる。
なお、本実施例においては、装着したメモリカード(SDカード)内のミュージックファイルをグループ化するために、ミュージックファイル内の属性情報を利用することなく、メモリカードのフォルダ情報をそのまま利用する(同一フォルダに存在するミュージックファイルを同一グループとして扱う)。また、各フォルダが存在する階層に関わらず、音楽再生フォルダリスト選択画面500などにおいて、全てのフォルダを並列に(1つの階層で)表示する。すなわち、例えば、図14の例において、フォルダFD1およびフォルダFD2にもミュージックファイルが存在する場合には、音楽再生フォルダリスト選択画面500においては、フォルダFD1、フォルダFD2、ミュージックフォルダFA、ミュージックフォルダFB、ミュージックフォルダFCが並列に一覧表示されることになる。これにより、メモリカードの階層構成が複雑な場合であっても、所望のミュージックファイルを例えばユーザである子供などでも容易に見つけることができる。
また、同一グループとして扱うフォルダの名称として、音楽再生フォルダリスト選択画面500などにおいて、メモリカードに登録されているフォルダ名称をそのまま利用するため所望のミュージックファイルをユーザは容易に探すことが可能であり、利便性が向上する。
さらに、前述したとおり、音楽再生フォルダリスト選択画面500においては、メモリカードから抽出した各フォルダの名称(これは、各フォルダに属するミュージックファイルを一覧表示させるためのタッチボタンでもある)とともに、お気に入りフォルダ(これは、お気に入りに登録されたミュージックファイルを一覧表示させるためのタッチボタンでもある)を並列に(1つの階層で)表示するので、フォルダの選択操作が容易となり、さらに利便性が向上する。さらには、「おまかせ」のフォルダをそのようなリスト中に並列に表示するので、さらに利便性が向上する。
再び、図68を参照して、ステップSD32において、音楽再生フォルダリスト選択画面が表示された後、CPU31は、次にタッチパネル13からタッチ位置データの入力があるかどうかを判断する(ステップSD33)。CPU31は、I/F回路42を介してタッチパネル13からタッチ位置データが入力されたか否かを判断する。すなわち、CPU31は、ユーザによるタッチペン27によるタッチ操作の有無を判断する。言い換えれば、CPU31は、タッチパネル13に対するユーザの操作によって入力された座標値が検出されるか否かを判断する。タッチ位置データが入力されていなければ(ステップSD33においてNO)、ステップSD33における処理が繰り返される。
一方、タッチ位置データが入力されていれば(ステップSD33においてYES)、処理はステップSD34へ進む。
そして、CPU31は、タッチ位置データを示す座標値がフォルダリスト表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップSD34)。
ステップSD34において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がフォルダ
リストの表示範囲内の値であると判断した場合にはタッチ位置あるいはタッチペンのタッチ位置からの移動軌跡に応じてフォルダリストのスクロール表示処理を実行する(ステップSD35)。
そして、次に、CPU31は、フォルダリスト中の選択されたフォルダの位置に応じてフォルダリストスクロールバー510のスライダ位置の移動処理を実行する(ステップSD35#)。そして、再び、ステップSD33に戻る。なお、ステップSD35とSD35#の処理の順序を入れ替えることも可能である。以下についても同様である。
なお、本例においては、一例としてカーソル520の位置は変わらないものとして説明するため、フォルダリストのスクロール表示処理についてのみ説明したが、上述したように、カーソル520の位置をタッチペン27でタッチしたタッチ位置に応じた位置に移動させるように表示処理を実行することも可能である。
その場合には、画面上にタッチして、タッチした位置からタッチ位置を変更せずに、タッチした状態を解除する操作(タッチオフ)を実行した場合には、タッチ位置に応じてカーソル520のみが移動する。その際には、フォルダリストのスクロール表示処理およびフォルダリストスクロールバーのスライダ位置の移動処理を実行しない。
一方、画面上にタッチしてタッチしたままタッチペン27等を移動等させる、すなわち、タッチした位置からタッチした状態を継続しつつ、タッチ位置を変更する操作(ドラッグ操作)を実行した場合には、タッチペンの移動軌跡(移動距離)に応じてフォルダリストのスクロール表示処理が実行される。その際には、フォルダリストスクロールバーのスライダ位置についても移動処理が実行される。
一方、ステップSD34において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がフォルダリスト表示範囲内の値ではないと判断した場合には、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン550の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップSD36)。
ステップSD36において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン550の表示範囲内の値であると判断した場合には次に音量設定処理を実行する(ステップSD37)。そして、再び、ステップSD33に戻る。音量設定処理については後述する。
ステップSD36において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン550の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「ひらく」アイコン514の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップSD38)。
ステップSD36において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「ひらく」アイコン514の表示範囲内の値であると判断した場合には、次にミュージックファイル選択処理を実行する(ステップSD39)。ミュージックファイル選択処理については後述する。
一方、ステップSD38において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「ひらく」アイコン514の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値がフォルダリストスクロールバー510の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップSD40)。
ステップSD40において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がフォルダリストスクロールバー510の表示範囲内の値であると判断した場合には、タッチ位置に応じてフォルダリストのスクロール表示処理を実行する(ステップSD41)。
そして、次に、フォルダリスト中の選択されたフォルダ位置に応じてフォルダリストスクロールバー510のスライダ位置の移動処理を実行する(ステップSD42)。そして、再び、ステップSD33に戻る。
一方、ステップSD40において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標中がフォルダリストスクロールバー510の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコン表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップSD43)。
ステップSD43において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコンの表示範囲内の値であると判断した場合には、選択機能アイコンに対応した機能を実行する(ステップSD44)。
一方、ステップSD43において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコンの表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン512の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップSD45)。
ステップSD45において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン512の表示範囲内の値であると判断した場合には、音楽再生モードの処理を終了して、図66のステップSD1におけるサウンド選択画面が表示される。
一方、ステップSD45において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン512の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、ステップSD33に戻る。
図73は、ミュージックファイル選択処理のサブルーチン処理を説明するフローチャートである。
図73を参照して、CPU31は、まず、図64で説明したミュージックファイル選択画面502を表示する(ステップSD70)。
次に、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力が有るかどうかを判断する(ステップSD70#)。CPU31は、I/F回路42を介してタッチパネル13からタッチ位置データが入力されたか否かを判断する。すなわち、CPU31は、ユーザによるタッチペン27によるタッチ操作の有無を判断する。言い換えれば、CPU31は、タッチパネル13に対するユーザの操作によって入力された座標値が検出されるか否かを判断する。タッチ位置データが入力されていなければ(ステップSD70#においてNO)、ステップSD70#における処理が繰り返される。
一方、タッチ位置データが入力されていれば(ステップSD70#においてYES)、処理はステップSD71へ進む。
そして、CPU31は、次にタッチ位置データの示す座標値がミュージックファイルリスト540の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップSD71)。
ステップSD71において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がミュージックファイルリスト540の表示範囲内の値であると判断した場合には、次にタッチ位置に応じてミュージックファイルリスト540のスクロール表示処理を実行する(ステップSD72)。
そして、次に、CPU31は、ミュージックファイルリスト中の選択されたミュージックファイルの位置に応じてミュージックファイルリストのスクロールバー510#のスライダ位置の移動処理を実行する(ステップSD73)。そして、再びステップSD70#に戻る。
一方、ステップSD71において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がミュージックファイルリスト540の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン550の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップSD74)。ステップSD74において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン550の表示範囲内の値であると判断した場合には音量設定処理を実行する(ステップSD75)。そして、再びステップSD70#に戻る。音量設定処理については後述する。
ステップSD74において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン550の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、タッチ位置データの示す座標値が「スタート」アイコン526の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップSD76)。
ステップSD76において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「スタート」アイコン526の表示範囲内の値であると判断した場合には、ミュージックファイル再生処理を実行する(ステップSD76#)。ミュージックファイル再生処理については後述する。
一方、ステップSD76において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「スタート」アイコン526の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値がミュージックファイルリストのスクロールバー510#の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップSD77)。
ステップSD77において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がミュージックファイルリストのスクロールバー510#の表示範囲内の値であると判断した場合にはタッチ位置データに応じてミュージックファイルリスト540のスクロール表示処理を実行する(ステップSD78)。
そして、次に、CPU31は、ミュージックファイルリスト中の選択されたミュージックファイルの位置に応じてミュージックファイルリストのスクロールバー510#のスライダ位置の移動処理を実行する(ステップSD79)。そして、再びステップSD70#に戻る。
一方、ステップSD77において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がミュージックファイルリストのスクロールバー510#の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコンの表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップSD80)。
ステップSD80において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコンの表示範囲内の値ではあると判断した場合には、選択機能アイコンに対応した機
能を実行する(ステップSD81)。そして再びステップSD70#に戻る。例えば、「お気に入り」の選択機能アイコン515の表示範囲内の値であると判断した場合には、上述した図102で説明したお気に入りフォルダ選択画面509が表示される。そして、登録アイコンのいずれかを選択することにより、選択されたフォルダ内に、ミュージックファイルを登録する処理が実行される。
一方、ステップSD80において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコン表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン512#の表示範囲内の値であるかどうかを判断する。
ステップSD82において、タッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン512#の表示範囲内の値であると判断した場合には、「A」に進み、図68のステップSD32の音楽再生フォルダリスト選択画面が表示される。
図74は、ミュージックファイル再生処理のサブルーチン処理を説明する図である。
図74を参照して、CPU31は、選択されたミュージックファイルの再生を開始する(ステップSD90)。
なお、上述したように音声出力制御回路42cは、CPU31からの指示に従ってヘッドホン18が接続されている場合にはヘッドホン用アンプ48を介してヘッドホンに出力し、ヘッドホンが接続されていない場合は、アンプ44,46を介して右側スピーカ45,47に出力する。
そして、次に、上側LCD22にミュージックファイル選択画面を表示するとともに下側LCD12に再生動作選択画面を表示する(ステップSD91)。
そして、次に、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があるかどうかを判断する(ステップSD92)。
ステップSD92において、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力がないと判断した場合には、次に方向入力ボタン14Aによる操作があるかどうかを判断する(ステップSD93)。
ステップSD93において、CPU31は、方向入力ボタン14Aによる操作があると判断した場合には、方向入力ボタン14Aの操作に応じてミュージックファイル選択画面におけるカーソル位置により選択されているミュージックファイルリストのスクロール表示処理を実行する(ステップSD94)。
一方、ステップSD93において、CPU31は、方向入力ボタン14Aによる操作がないと判断した場合には、再び、ステップSD92に戻る。
そして、CPU31は、次に所定ボタンの押下があるかどうかを判断する(ステップSD94♯)。
ステップSD94♯において、CPU31は、所定ボタンの押下がある場合には、カーソル位置により選択されているミュージックファイルの再生を開始する(ステップSD90)。
一方、CPU31は、ステップSD94♯において、所定ボタンの押下がない場合には再びステップSD92に戻る。ここで、所定ボタンは、操作ボタン14B〜14Eのいず
れかに設定されているものとする。
ステップSD92において、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があった場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が再生タイムバー511の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップSD95)。
ステップSD95において、CPU31は、タッチ位置データの示す表示が再生タイムバー511の表示範囲内の値であると判断した場合には、タッチ位置に応じた時間からミュージックファイルの再生処理を実行する(ステップSD96)。
そして、CPU31は、タッチ位置に応じた再生タイムバー511における全体の再生時間における再生位置を示すスライダ位置の移動処理を実行する(ステップSD97)。そして、再びステップSD92に戻る。
ステップSD95において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が再生タイムバー511の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン550の表示範囲内の値であるかどうか判断する(ステップSD98)。
ステップSD98において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン550の表示範囲内の値と判断した場合には音量設定処理を実行する(ステップSD99)。そして、再びステップSD92に戻る。音量設定処理については後述する。
一方、ステップSD98において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン550の表示範囲内の値ではない場合には、次にタッチ位置データの示す座標値がビジュアライザ切替アイコン531の範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップSD100)。
ステップSD100において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がビジュアライザ切替アイコン531の表示範囲内の値であると判断した場合には、次にビジュアライザ表示処理を実行する(ステップSD101)。そして、再びステップSD92に戻る。ビジュアライザ表示処理については後述する。
ステップSD100において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がビジュアライザ切替アイコン531の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が再生動作コマンドアイコンの表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップSD402)。ここで、再生動作コマンドアイコンとしては、一時停止コマンドアイコン522、次の選曲コマンドアイコン524、前の選曲コマンドアイコン520が一例として設けられている。
ステップSD402において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が再生動作コマンドのアイコンの表示範囲内の値であると判断した場合には、再生動作コマンドに対応した機能を実行する(ステップSD103)。そして、再びステップSD92に戻る。
具体的には、タッチ位置データの示す座標値が一時停止コマンドアイコン522の表示範囲内の値であると判断した場合には、CPU31は、再生動作を一時停止する。また、タッチ位置データの示す座標値が次の曲の選択コマンドアイコン524の表示範囲内の値であると判断した場合には、CPU31は、次の選択されたミュージックファイルの再生を開始する。一方、タッチ位置データの示す座標値が前の曲の選択コマンドアイコン52
0の表示範囲内の値であると判断した場合には、CPU31は、前の選択されたミュージックファイルの再生を開始する。
ステップSD402において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が再生動作コマンドアイコンの表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコンの表示範囲内の値であるかどうかを判断する。
ステップSD104において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコンの表示範囲内の値であると判断した場合には、次に選択機能アイコンに対応した機能を実行する(ステップSD105)。そして再びステップSD92に戻る。例えば、本例においては、選択機能アイコンとして、「お気に入り」アイコン515、再生モード切替アイコン517、速度音程調整アイコン541、音色調整アイコン542、録音データ選択アイコン544が表示されている。
具体的には、上述したようにCPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「お気に入り」アイコン515の表示範囲内の値であると判断した場合には、現在選択されているミュージックファイルをお気に入りフォルダに移動する処理を実行する。
また、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が再生モード切替アイコン517の表示範囲内の値であると判断した場合には、再生モードの設定を切替えて表示する。
また、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が速度音程調整アイコン541の表示範囲内の値であると判断した場合には、後述する再生スピードや音程を変える機能を実行する。
また、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音色調整アイコン542の表示範囲内の値であると判断した場合には、後述する周波数を変調するフィルタリング処理を実行して別の音色に変える機能を実行する。
また、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が録音データ選択アイコン544の表示範囲内の値であると判断した場合には、後述する録音した音声データファイルを効果音としてスピーカから出力する機能を実行する。
ステップSD104において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコンの表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン512aの表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップSD106)。
ステップSD106において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン512aの表示範囲内の値ではないと判断した場合には、ステップSD92に戻る。
一方、ステップSD106において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン512aの表示範囲内の値であると判断した場合には、「B」に進み、図73のステップSD70において、ミュージックファイル選択画面を表示する。
<音量設定処理>
次に、音量設定処理について説明する。
図75は、音量設定アイコン550を拡大した図である。
図75(a)を参照して、音量設定アイコン550には、一例として横軸において、左から右に行くほど音量が大きくなるスライダ552が設けられている。
スライダ552は、音量レベルのパラメータ設定範囲内における現在値に応じた位置に表示されている。
ここで、スライダ552が表示されている現在値に対応した位置よりも音量が小さい方向の領域を音量小領域554、スライダ552が表示されている現在値に対応した位置よりも音量が大きい方向の領域を音量大領域555とする。
本発明の実施の形態においては、タッチペン等によりスライダ552を選択した場合には、その後のスライドタッチ操作(タッチオン状態を継続しつつ、タッチ位置を変更する操作)に応じて、現在値に対応した位置から音量小領域554および音量大領域555のいずれの方向においてもスライダを連続的に移動操作(いわゆるドラッグ操作)することが可能である。
なお、タッチペン等によりスライダ552を選択した場合とは、(i)スライダ552上でタッチオンした場合、(ii)タッチ操作中のタッチ位置がスライダ552内に入った場合があるが、(i)の場合にのみスライダ552をドラッグ操作するようにしてもよいし、(ii)の場合にのみ当該ドラッグ操作するようにしてもよし、(i)または(ii)のいずれの場合であってもドラッグ操作することを可能としてもよい。
図75(b)を参照して、
タッチペン等によりスライダ552以外の音量小領域554をタッチオンした場合には、スライダ552を当該タッチオンの位置に瞬時に移動操作することが可能である。これにより、現在の音量値よりも小さい音量への変更は瞬時に行うことができる。一方、タッチペン等によりスライダ552以外の音量大領域555をタッチオンした場合には、スライダ552を当該タッチオンの位置に瞬時に移動操作させない。これにより、現在の音量値よりも大きい音量への変更を瞬時に行うことができない。
なお、音量小領域554上でタッチオンした場合とは、(i)音量小領域554内でタッチオンした場合、(ii)タッチ操作中のタッチ位置が音量小領域554内に入った場合があるが、(i)の場合にのみスライダ552をタッチオン位置に瞬時に移動するようにしてもよいし、(ii)の場合にのみスライダ552をタッチ位置に瞬時に移動するようにしてもよいし、(i)または(ii)のいずれの場合であっても瞬時に移動することを可能としてもよい。
また、音量小領域554をタッチした場合には、スライダ552がタッチ位置に瞬時に移動するが、その後、スライド操作を継続した場合には、上述したようなドラッグ操作が可能である。
図76は、本実施形態に従う音量設定処理のサブルーチン処理を説明するフローチャートである。
図76を参照して、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン550の表示範囲内であると判断した場合には、タッチ位置データの示す座標値がスライダ552の表示範囲内の値かどうかを判断する(ステップSD110)。
ステップSD110において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がスライダ表示範囲内の値であると判断した場合には、画面上にタッチしたままタッチペンを移動
(スライド操作)させることでその移動した軌跡に応じて、最新のタッチ位置にスライダ552が表示されるように移動表示する(ステップSD114)。すなわち、音量レベルのパラメータの設定範囲内におけるスライダ552の現在の位置から所望の位置への連続的な移動操作を受け付ける。
そして、CPU31は、スライダ552の位置に応じた音量に設定する(ステップSD115)。すなわち、音量レベルのパラメータを移動操作に従うスライダ552の移動後の位置に応じた値に更新する。この点で、スライダ552は、現在の位置から所望の位置へ連続的に移動することになるので移動に伴って徐々に音量レベルのパラメータが調整される。
一方、ステップSD110において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がスライダ552の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次に、タッチ位置データの示す座標値が音量入力受付表示範囲内の値かどうかを判断する(ステップSD111)。
ステップSD111において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量入力受付表示範囲内の値であると判断した場合には、タッチペンにより入力された位置にスライダ552を移動表示する(ステップSD112)。そして、パラメータの設定範囲内におけるスライダ552の位置に応じた音量に設定する(ステップSD115)。
一方、ステップSD111において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量入力受付表示範囲内の値ではないと判断した場合には入力無効判定処理を実行する(ステップSD113)。すなわち、入力は無効であると判定処理する。そして処理を終了する。
本実施形態においては、音量入力受付表示範囲内には、音量小領域が設定されているものとする。音量入力受付表示範囲内には、音量大領域555は設定されていない。すなわち、パラメータの現在値よりも小さくなる方向にスライダが移動するような場合、本例においては音量小領域には、スライダの所望の位置への移動操作である入力を受け付け、パラメータの現在値よりも大きくなる方向にスライダが移動するような場合、本例においては音量大領域には、スライダの所望の位置への移動操作である入力は受け付けない。
したがって、タッチ位置において、スライダ552は音量小領域については即座に移動されてスライダ位置に応じた音量に設定されるが、音量大領域は入力無効判定処理となってスライダは移動されずスライダ位置に応じた音量には設定されない。
当該処理によりタッチペンによって音量設定処理が実行された場合に、ユーザの誤操作によって音量がいきなり大きくなるようなことが生じることはない。すなわち、音量が小さくなる方向においてはタッチペンによってスライダの位置が変化して、スライダの位置に応じた音量設定処理を実行することができるが、音量が大きくなる方向においてはタッチペンによってスライダの位置は変わらず、音量が大きくなることはない。
特に、タッチペンを用いた設定処理を実行する場合においては、タッチパネルの任意の位置をユーザが自由に指定することができるとともに、レイアウトの都合上、音量設定アイコン550の表示範囲を大きくとることはできない。それゆえ、音量設定処理を実行する場合には、注意して音量設定アイコン550の表示範囲内において所望の音量レベルに応じた位置を指定する必要があるが、誤操作により、音量が大きくなる方向にユーザがタッチペンによって指定しまう可能性も十分に考えられる。したがって、当該処理により、ユーザにとっては、音量が誤操作によりいきなり大きくなる可能性があるという不安を抱
えつつゲーム装置10を操作するというストレスを抑制することが可能である。
なお、上記においては、スライダの所望の位置への移動操作について、音量小領域については即座に移動されてスライダ位置に応じた音量に設定される場合について説明したが、スライダの連続的な移動操作の場合と同様に徐々に音量レベルのパラメータが調整されるように設定することも可能である。
図77は、音量設定アイコンの別の例を説明する図である。
図77(a)を参照して、ここでは右スピーカおよび左スピーカそれぞれから出力される音量を設定する音量設定領域が示されている。
具体的には、縦軸(R)が右スピーカの音量レベルを示し、横軸(L)が左スピーカの音量レベルを示すものとする。すなわち、任意の点の座標値(位置)が右スピーカおよび左スピーカの音量レベルに対応付けられる。ここでは、現在の右スピーカおよび左スピーカの音量レベルに応じた位置を示すポイント552#が表示されている。
ポイント552#をタッチペンでタッチすることにより、ポイント552#が選択され、画面上にタッチしたままタッチペンを移動(スライド操作)させることでその移動した軌跡に応じてポインタを移動表示する。一方、タッチペンでポイント552#以外をタッチした場合には、音声入力受付表示範囲内の値の場合には、タッチペンにより入力された位置にポイント552#が移動表示する。
なお、ここでは、2種類のパラメータの設定、右スピーカおよび左スピーカの音量レベルが横軸および縦軸の座標値(位置)にそれぞれ対応付けられる場合について説明したが、2種類のパラメータに限られず、さらに複数種類のパラメータと対応付けることも可能である。なお、パラメータ設定範囲内の表示としては、パラメータが1つである場合には、例えば、パラメータの位置を横軸の一次元で表示させるようにすることも可能であるが、例えば、パラメータが2つの場合には、縦軸と横軸の2次元で平面的にパラメータの位置を表示させるようにすることも可能である。さらに、複数種類のパラメータを設定する場合には、種類の数に応じた多次元でパラメータの位置を表示させるようにすることも可能である。
図77(b)を参照して、ここでは、音量入力受付表示範囲内に、タッチペンでタッチすることにより、当該位置に応じた音量レベルに即座に設定される場合が示されている。すなわち、音量入力受付表示範囲内は、例えば、タッチペンを用いて右スピーカおよび左スピーカの少なくともいずれか一方について音量を小さくする方向においては音量入力受付表示範囲内として設定されているが、それ以外の領域については音量入力受付表示範囲内として設定されていない。
したがって、ポイント552#以外をタッチした場合に、音声入力受付表示範囲外の音量を大きくする方向においては、タッチペンでタッチした場合においてもポインタ552#が移動することなく、音量が過度に大きくなることを防止し、ユーザに不快感を与えることを抑制することができる。
なお、本例においては、音量設定アイコン550の表示範囲内において、音声入力受付表示範囲内とそれ以外に分けられる場合について説明したが、音量設定に限られず、例えば、図65で説明した再生タイムバーにおいても入力受付表示範囲内とそれ以外とに分けることも可能である。例えば、既に再生された位置については入力受付表示範囲内とし、未だ再生されていない位置については、入力受付表示範囲外として、スライダ519の連続的な移動操作のみ可能とすることができる。当該処理により、タッチペンでタッチする
ことにより再生されていない位置から再生が開始されることを防止し、ユーザに不快感を与えることを抑制することができる。
<速度音程調整処理>
図78は、速度音程調整アイコン541を選択することにより再生スピードや音程を変える機能を説明する図である。
図78を参照して、ここでは、速度音程調整アイコン541を押下することにより下側LCD12の画面に表示される速度音程調整画面が示されている。
ここで、ユーザがタッチペン等を用いてスライダ553を選択して移動させることにより、移動位置に対応した再生スピードおよび音程に調整することが可能である。具体的には、現在のスライダ553の位置から右側にスライダを移動させることにより再生スピードを速くすることが可能である。逆に左側にスライダを移動させることにより再生スピードを遅くすることが可能である。また、現在のスライダ553の位置から上側にスライダ553を移動させることにより音程を高くすることが可能である。逆に下側にスライダ553を移動させることにより音程を低くすることが可能である。
当該機能を実行することによりユーザの趣向に従って再生されて出力される音声信号に変化をもたせることができる。
<音色調整処理>
図79は、音色調整アイコン542を選択することにより再生信号の周波数を変調したり、あるいはフィルタリング処理等を実行して別の音色に変える機能を説明する図である。
図79を参照して、ここでは、音色調整アイコン542を押下することにより下側LCD12の画面に表示される音色調整アイコン選択画面が示されている。
ここでは、4つの音色調整選択アイコンが設けられている。具体的には、周波数を変調等することにより古いラジオから聞こえてくるような音色に調整する「ラジオ」アイコン542a、ステレオ音源の左右の音の減算に基づいてボーカルの声を抑制する「カラオケ」アイコン542b、フィルタリング処理によりエコーがかかる「エコー」アイコン542c、周波数を変調等することによりピコピコした音色の音に変化する「電子音」アイコン542dが設けられている。ユーザがタッチペン等を用いて4つの音色調整選択アイコンのいずれかを選択することにより選択されたアイコンの機能が実行される。
なお、ここでは、4つの音色調整選択アイコンが設けられて、4種類の音色に調整可能である場合について説明したが、特に4つに限られず、何個でもよい。複数の音色調整の選択パターンを設けることにより、ユーザの趣向に応じた音色に調整することが可能である。
なお、ここで、「カラオケ」アイコン542bの機能について、ステレオ音源の左右の音の減算に基づいてボーカルの声を抑制する場合について説明したが、当該処理を実行するのは、一般的に、ボーカルの音等は、ステレオ音源の音場の中央に定位しており、環境音等については、中央以外の左右に定位しているからである。なお、特にこの方式に限られず、別の方式に従ってボーカルの声を抑制することも可能である。
<効果音選択処理>
図80は、効果音選択アイコン532,534を選択することにより、Rボタン14J
およびLボタン14Iをユーザが操作したときにスピーカ等から出力される効果音を変更する場合を説明する図である。なお、本実施例では、Rボタン14JおよびLボタン14Iを操作することにより、ミュージックファイルに基づく音楽の再生中に効果音を追加して鳴らして楽しむことができる。
図80を参照して、図65で表示される効果音選択アイコン532,534を選択することにより効果音を変更することができる。具体的には、初期状態としては「効果音なし」の状態に設定されている(ステップSD120)。次に、効果音選択アイコン532を1回選択することにより、「太鼓」の効果音に設定される(ステップSD121)。また、次に、効果音選択アイコン532を選択することにより、「シンバル」の効果音に設定される(ステップSD122)。そして、次に、効果音選択アイコン532を選択することにより、「トランペット」の効果音に設定される(ステップSD123)。そして、再び、効果音アイコン532を選択することにより、「効果音なし」の状態に設定される(ステップSD120)。すなわち、効果音選択アイコンの選択回数に従ってスピーカ等から出力される効果音を切替えることが可能である。本例においてはLボタン14IおよびRボタン14Jのそれぞれについて効果音選択アイコン532,534を選択することにより、それぞれのボタン操作に応じた効果音に設定することができる。
なお、ここでは、「効果音なし」、「太鼓」、「シンバル」、「トランペット」の順に効果音が切替わる場合について説明したが、特にこの順序に限られず、任意の順序にすることが可能である。また、さらに、複数の効果音に切替わるように設定することも当然に可能である。また、Rボタン14JおよびLボタン14Iのそれぞれについて効果音の種類が異なるように設定することも可能である。
<ビジュアライザ表示処理>
図81は、本実施形態に従うビジュアライザ表示処理を説明する図である。
CPU31は、図74のステップSD100においてタッチ位置データの示す座標値がビジュアライザ切替アイコン531の範囲内の値であると判断した場合にはビジュアライザ表示処理を実行する。
図81(a)には、下側LCD12の再生動作選択画面が表示されている。図65で説明した内容と同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
図81(b)には、上側LCD22にビジュアライザ表示画面が示されている。
図82は、ビジュアライザ表示処理のサブルーチン処理を説明するフローチャートである。
図82を参照して、まず、音声出力レベルを検知する(ステップSD130)。具体的には、出力レベル検知回路42dは、音声出力制御回路42cからアンプ44,46に出力される音声信号の出力レベルを検知して、その結果をCPU31に出力する。
次に、CPU31は、出力レベル検知回路42dにおいて検知された出力レベルに応じたオブジェクトを生成する(ステップSD131)。
そして、次に、オブジェクトをスクロール表示する(ステップSD132)。再び、ステップSD130に戻って上記の処理を繰り返す。
具体的には図81(b)において、再生中の音声信号の出力レベルを順次検知して、出力レベルに応じた位置に順次新たなオブジェクトを生成し、それをスクロール表示する。
本実施例では、ビジュアライザの表示領域の右端において、出力レベルに応じた高さにオブジェクト801(具体的には、地面オブジェクト)を次々と生成し、全体を左にスクロール表示する。また、そのように生成される地面オブジェクト上で、別のオブジェクト(本例においては、一例としてオブジェクト802および803)が自動的に動作制御される(すなわち、地面に沿って、画面上を左右に移動したり、ジャンプしたりする)。
本例においては、再生中の音声信号の右側および左側スピーカ45,47の合計の出力レベルにより、地面オブジェクトの高さが決定され、または、右側スピーカ45の出力レベルにより、第1オブジェクト(本実施例ではバイク形状のオブジェクト802)の動作制御内容(速度や加速度やジャンプの高さなど)が決定され、左側スピーカ47の出力レベルにより、第2オブジェクト(本実施例ではバイク形状のオブジェクト803)の動作制御内容が決定される。
なお、これに限られず、さらに別の例としては、音声信号のうち右側スピーカ45用の信号の出力レベルにより第1オブジェクト(本実施例ではオブジェクト802)用の地面オブジェクトの高さが決定され、または、当該第1オブジェクトの動作制御内容(速度や加速度やジャンプの高さなど)が決定され、左側スピーカ47用の信号の出力レベルにより、第2オブジェクト(本実施例ではオブジェクト803)用の地面オブジェクトの高さが決定され、または、当該第2オブジェクトの動作制御内容が決定されるようにしてもよい。
ユーザは、音声信号の出力レベルに応じた地形の高さから出力レベルの変化を視覚を通じて認識することができる。また、バイク形状の2台のオブジェクト802,803が地形の高さに応じてジャンピング動作するためオブジェクト802,803の変化からも音声信号の出力レベルの変化を視覚を通じて認識することが可能である。
また、バイク形状の2台のオブジェクト802,803は、右側スピーカ45から出力される音声信号と、左側スピーカ47から出力される音声信号との音量レベルの差に従って2台のオブジェクト802,803の相対的な位置関係が変化するようにしてもよい。
なお、選択されたミュージックファイルの再生処理が一時停止している場合においては、上記出力レベルに応じた地形の変化はないため平坦な地形オブジェクトのスクロール表示が実行される。その際、例えば、上述したLボタン14IおよびRボタン14Jをユーザが操作した場合には、スピーカ等から効果音が出力されるため、効果音の音声信号の出力レベルが検知され、当該音声信号の出力レベルに応じた地形オブジェクトが生成され、スクロール表示される。以下のビジュアライザ表示画面についても同様方式に従って処理される。
図83は、別のビジュアライザ表示画面を説明する図である。
図83(a),(b)を参照して、ここでは、上側LCD22に検知された音声信号の出力レベルに応じた大きさの雪玉形状のオブジェクト301aを生成して、スクロール表示するビジュアライザが示されている。雪玉形状のオブジェクト301aの下には斜面を示す地形がスクロール表示されて、雪玉形状のオブジェクト301aが斜面を転がり落ちるように見えるようにスクロール表示される。
図83(a)と図83(b)とを比較して、検知された音声信号の出力レベルに従って図83(a)の雪玉形状のオブジェクト301aの方が図83の(b)の雪玉形状のオブジェクト301aよりも大きい場合が示されている。
雪玉形状のオブジェクト301aの大きさが変化することによりユーザは雪玉形状のオ
ブジェクト301aの大きさに従って、音声信号の出力レベルの変化を視覚を通じて認識することができる。
また、斜面を示す地形がスクロール表示される所定のタイミングにおいて、雪玉形状のオブジェクト301aがバウンド動作するため雪玉形状のオブジェクト301aの大きさを視覚を通じてより認識することが可能である。
図84は、さらに別のビジュアライザ表示画面を説明する図である。
図84を参照して、ここでは、上側LCD22に検知された音声信号の出力レベルを検知して、出力レベルに応じた高さの位置に所定のキャラクタ形状のオブジェクト301#を生成して、スクロール表示するビジュアライザが示されている。また、画面の背景領域が右側の画面端から左側の画面端にスクロール表示されるととともに、所定のキャラクタ形状のオブジェクト301#の位置からコイン形状のオブジェクト606が所定間隔で連続的に配置されて右側の画面端から左側の画面端にスクロール表示されるように設定されている。
さらに、別の所定のキャラクタ形状のオブジェクト605が表示され、ユーザ操作によって一例として画面内においてジャンピング動作が実行できるように設定されている。そして、当該所定のキャラクタ形状のオブジェクト605がコイン形状のオブジェクト606と重なった場合に、コイン形状のオブジェクト605の表示を消去して、コイン形状のオブジェクト605と重なった回数を画面左側の上欄に表示するように設定されている。
したがって、オブジェクト301#の高さが変化することによりユーザは、音声信号の出力レベルの変化を視覚を通じて認識することができる。また、オブジェクト301#の高さに応じて、コイン形状のオブジェクト606も連続的に配置されるためコイン形状のオブジェクト606の高さからも、音声信号の出力レベルの変化を視覚を通じて認識することが可能である。
すなわち、音声信号の出力レベルに応じて、第3オブジェクト(本実施例では、コイン形状のオブジェクト806)の表示位置が決定される。具体的には、第3オブジェクトは、仮想空間の表示領域の端部に、出力レベルに応じた高さで表示され、その後、反対端部方向にスクロール表示される。そして、ユーザ操作に応じて、第4オブジェクト(本実施例では所定のキャラクタ形状のオブジェクト805)の移動が制御される。そして、第3オブジェクトと第4オブジェクトの位置関係に応じて所定のゲーム処理をおこなう。これにより、音楽再生中に、出力レベルを確認できるとともに、操作による楽しみをユーザに与えることができる。
また、ユーザは、操作入力に応じて、所定のキャラクタ形状のオブジェクト605を操作することが可能であり、コイン形状のオブジェクト606と重なった場合にコイン形状のオブジェクト606の表示を消去するため、ユーザは、自己の操作入力(ボタンの押下)からも音声信号の出力レベルの変化を認識することが可能である。
本例においては、3つのパターンのビジュアライザ表示処理について説明したが、特に3つに限られず1つでも良く、さらに複数のパターンのビジュアライザ表示処理の機能を設けることも可能である。
一例として、図81(a)に示される下側LCD12の再生動作選択画面のビジュアライザ切替アイコン531の表示範囲内をタッチペンでタッチするタッチ回数に応じて、順番に3つのパターンのビジュアライザ表示処理に切替わるように設定することが可能である。そして、例えば、4回目にビジュアライザ切替アイコン531の表示範囲内をタッチ
ペンでタッチした場合には、ビジュアライザ表示処理が終了して、図65(b)の画面が表示されるように設定することが可能である。
なお、前述の通り、本実施例では、ミュージックファイルに基づく音楽の再生中に、ユーザが所定の操作をすることにより効果音を追加して鳴らして楽しむことができるが、上述の音声信号の出力レベルの検出は、ミュージックファイルに基づく音楽の再生の出力のみならず、ユーザ操作に基づく効果音の出力が考慮される。すなわち、ミュージックファイルに基づく音声信号とユーザ操作に基づく効果音の音声信号の両方を合計した出力レベルが、上述の音声信号の出力レベルとして検知される。これにより、ユーザ操作に応じて、間接的にビジュアライザの表示内容が変化し、より具体的には、オブジェクトの表示位置や動作の内容が変化する。
<ヘッドホン出力処理>
図85は、本実施形態に従うヘッドホンが検知された場合のフローを説明する図である。なお、ヘッドホン出力処理は、サウンド機能が実行されている場合において、他の処理とは独立に動作する。
図85を参照して、まずヘッドホンが検知されたかどうかを判断する(ステップSD140)。具体的には、I/F回路42は、例えば図2で説明したジャック62にヘッドホンのプラグが挿入されたことに伴って機械的スイッチがオン、あるいは、ジャック62にヘッドホンのプラグが挿入されたことに伴って電気的に導通状態となったことを検知して、ヘッドホンのプラグがジャックに挿入されたことを検知する。そして、I/F回路42は、当該検知結果をCPU31に出力し、CPU31は、I/F回路42からの当該検知結果を示す信号を受けて、ヘッドホンが検知されたものと判断する。
そして、CPU31は、ヘッドホンが検知された場合には次にイコライザ調整処理を実行する(ステップSD141)。
そして処理を終了する(エンド)。
ユーザがヘッドホンを装着して再生された音声信号を聞く場合と、スピーカから再生された音声信号を聞く場合とでは、ヘッドホンを装着する場合には耳孔を塞いでしまうため、未装着時とで音響特性が大きく変化しユーザに違和感を感じさせる可能性がある。
したがって、本実施形態においては、ヘッドホンが検知された場合には、音響特性の変化によってユーザにとって耳障りな音声信号とならないように音声データの所定の周波数帯域を調整するイコライズ調整処理を実行する。
当該方式により、ヘッドホンで音楽データを聞く場合であっても、ユーザにとって聞きやすい音声信号を出力することが可能である。また、Lボタン14IおよびRボタン14Jのユーザ操作に応じて出力される効果音のボリュームを調整したり、あるいは図80で説明した効果音の種類をヘッドホンの検知に従って変化させることも可能である。
なお、ここでは、ヘッドホンが検知された場合には所定の周波数帯域を調整するイコライズ調整処理を実行する場合について説明したが、特にこれに限られず、ヘッドホンが検知された場合には、スピーカから再生する場合と再生される音声信号自体を切替えることも可能である。例えば、スピーカから再生する場合には、違和感の無い高い音程の音について、ヘッドホンで聞くと音程が高く聞こえすぎる音を、音程の低い別の音に差し替えたり、ヘッドホンで聞くとノイズが聞こえる音を他の音に差し替えたりすることも可能である。
あるいは、再生される音声信号自体を切替えるのではなく、ヘッドホンが検知された場合には、スピーカから再生する場合と再生される音声信号のボリュームを切替えることも可能である。例えば、スピーカから再生する場合には、違和感の無いバランスの良い再生される音声信号のボリュームについて、ヘッドホンで聞くと再生される音声信号のボリュームのバランスが悪い音のボリュームを大きくしたり、あるいは小さくすることにより、バランスよく聞こえるように調整することも可能である。
<スリープ処理>
図86は、ゲーム装置10を折り畳み位置に折り畳んだ場合におけるスリープ処理について説明するフローチャートである。
図86を参照して、CPU31は、折り畳み位置を検出したかどうかを判断する(ステップSD150)。具体的には、折畳位置検出センサ50からの閉状態を示す判定信号の入力が有ったかどうかを判断する。折畳位置検出センサ50からの閉状態を示す判定信号の入力が有ったと判断した場合、すなわち、折り畳み位置を検出した場合には、ステップSD150において、CPU31は、次に音楽再生動作中かどうかを判断する(ステップSD151)。具体的には、CPU31は、上述したように「スタート」アイコンが選択されて選択されたミュージックファイルの再生処理が実行されているかどうかを判断する。
CPU31は、折畳位置検出センサ50から出力される閉状態を示す判定信号の入力を受けて、たとえば、ゲーム装置10が動作中である場合には、動作を停止して、当該動作状態のデータを保存するいわゆるスリープ状態に設定する。一方、CPU31は、ゲーム装置10がスリープ状態となった後、折畳位置検出センサ50から出力される開状態を示す判定信号の入力を受けて、保存された動作状態のデータに基づいてスリープ状態から元の状態に復帰させる処理を実行する。
ステップSD151において、CPU31は、音楽再生動作中ではないと判断した場合にはスリープ処理を実行する(ステップSD154)。すなわち、他の機能が動作している場合には、動作を停止して、当該動作状態のデータを保存する。これにより、スピーカで音楽を再生していたときには、ゲーム装置10を開いた状態から閉じた状態に折畳むことにより音楽再生は停止する。
一方、ステップSD151において、CPU31は、音楽再生動作中であると判断した場合には、次に、ヘッドホンの検知があるかどうかを判断する(ステップSD152)。具体的には、上述したようにCPU31は、I/F回路42からのヘッドホンの装着に伴う検知結果を示す信号を受けたかどうかを判断する。一方、後述の通り、ヘッドホンで音楽を再生していたときには、ゲーム装置10を開いた状態から閉じた状態に折畳んだ後も音楽再生は継続する。
ステップSD152において、CPU31は、ヘッドホンの検知がないと判断した場合にはスリープ処理を実行する(ステップSD154)。すなわち、CPU31は、音楽再生動作中である場合であっても、ヘッドホンの検知がない場合には、他の機能の動作と同様に、動作を停止して、当該動作状態のデータを保存する。
一方、ステップSD152において、CPU31は、ヘッドホンの検知があると判断した場合には、スリープ音楽再生モードへ移行する(ステップSD153)。
図87は、スリープ音楽再生モードのサブルーチン処理を説明するフローチャートである。
図87を参照して、CPU31は、音楽再生機能のみ継続し、他の機能についてはスリープ処理を実行する(ステップSD160)。例えば、表示処理等についてはスリープ状態となる。
そして、次に、CPU31は、連続再生動作の設定が有るかどうかを判断する(ステップSD161)。具体的には、再生モードが再生中のデータを繰り返し再生する再生モード、順番に再生し、すべての再生が終わったら最初から繰り返す再生モード、設定した区間のみを繰り返し再生する再生モード等に設定されているか、あるいは、「おまかせ」のフォルダが選択されて実行されているかどうかを判断する。
ステップSD161において、CPU31は、連続再生動作の設定が有ると判断した場合には、音楽再生動作を継続する(ステップSD162)。
一方、ステップSD161において、CPU31は、連続再生動作の設定がないと判断した場合には、現在のミュージックファイルで再生動作を終了する(ステップSD163)。そして、上述したスリープ処理を実行する(ステップSD164)。
当該方式により、ユーザがゲーム装置10を折り畳んで操作しない状況の場合に、音楽再生動作中の場合以外には、スリープ処理を実行する。したがって、当該処理によりゲーム装置10の電源の寿命を延ばしたりすることが可能である。また、ユーザが、音楽再生機能を実行している場合に、ゲーム装置10を折り畳んだ場合には、ヘッドホンの検知が有り、連続再生動作が設定されている場合には音楽再生動作が継続される。
一般的に、ユーザは、ゲーム装置10を折り畳んだ形状として鞄や洋服のポケット等に入れて携帯する可能性が高いと考えられる。したがって、そのような折り畳んだ形状の状態としては、ゲーム装置10を操作する可能性は低いため通常はスリープ処理となる。
一方、ユーザは、ゲーム装置10を操作しない状況であっても、折り畳んだ形状として携帯しながら音楽再生動作の機能の実行が可能であれば利便性が高い。
したがって、ゲーム装置10を折り畳んだ形状とした場合であっても、音楽再生動作中であり、かつ、ヘッドホンの検知が有り、連続再生動作が設定されている場合には、音楽再生動作を継続することによりユーザの利便性に供することができる。また、連続再生動作が設定されていない場合には、ユーザは、音楽再生動作の継続を希望していないと判断できるため、現在のミュージックファイルの再生動作が終了した後に、通常のスリープ処理を実行することによりユーザの利便性に供することができる。特に、現在のミュージックファイルの再生動作が終了した後に、通常のスリープ処理を実行するため音楽再生動作を楽しんでいるユーザに違和感を与えることなく、再生動作を終了することが可能である。
<自動録音再生処理>
自動録音再生処理においては、自動録音モードと自動再生モードとの2つの機能処理がそれぞれ独立に動作する。なお、図66のステップSD2で説明したように、サウンド選択画面400が表示された後、自動録音再生処理が開始される。
図88は、本実施形態に従う自動録音モードを説明するフローチャートである。
図88を参照して、マイク43からの入力音量がしきい値以上であるかどうかを判断する(ステップSD170)。具体的には、音声入力制御回路42bは、マイク43からの入力音量がしきい値以上であるかどうかを検知し、マイク43からの入力音量がしきい値
以上となったことを検知した場合には、その検知結果をCPU31に出力する。
ステップSD170において、CPU31は、マイク43からの入力音量がしきい値以上であると判断した場合には録音処理を実行する(ステップSD171)。具体的には、CPU31は、音声入力制御回路42bからのマイク43からの入力音量がしきい値以上となったことの検知結果の入力を受けて、録音処理を実行する。
図89は、本実施形態に従う録音処理のサブルーチン処理を説明するフローチャートである。
図89を参照して、まず、CPU31は、音声入力があるかどうかを判断する(ステップSD180)。そして、CPU31は、音声入力があると判断した場合には、音声入力制御回路42bから入力される録音データを一時保存する(ステップSD181)。具体的には、CPU31は、メインメモリに一時保存する。
そして、次に、CPU31は、録音データはスロットに保存可能な容量に達したかどうかを判断する(ステップSD182)。ここで、スロットとは、保存用メモリ34に録音データファイルとして保存される録音データ保存領域を示すものとする。本例においては、保存用メモリ34に録音処理に用いられる複数のスロットが予め設けられているものとする。なお、本例においては、一例として、1つのスロットに10秒の録音データを保存できるものとする。
ステップSD182において、CPU31は、、録音データがスロットに保存可能な容量に達していないと判断した場合にはステップSD180およびステップSD181の処理を繰り返して録音データを一時保存する。
ステップSD182において、CPU31は、録音データがスロットに保存可能な容量に達したと判断した場合にはステップSD184に進み、録音を終了する。そして、図88に戻り、ステップSD172に進む。
一方、ステップSD180において、CPU31は、音声入力がないと判断した場合には、次にステップSD183に進む。
ステップSD183において、CPU31は、所定期間音声入力が無しかどうかを判断する。例えば、一例として、無音判定を実行するための所定期間としては3秒に設定することができる。当該期間は、一例であり、適切な期間に設定することが可能である。
ステップSD183において、CPU31は、所定期間音声入力が無しと判断した場合には、録音を終了する(ステップSD184)。そして、図88に戻り、ステップSD172に戻る。
一方、ステップSD183において、CPU31は、所定期間音声入力が無しと判断されなかった場合、すなわち、再び、音声入力が有った場合には、再びステップSD180に戻り、ステップSD181に進む。
当該録音処理により、音声入力がある場合には、自動的に録音データがスロットに保存可能な容量の範囲内で録音データが保存され、音声入力が無くなった場合には、自動的に録音処理が終了する。
これらの一連の処理(SD180〜SD183)により、サウンド選択画面400にお
いて、自動的に音声が録音される。これによって、サウンド選択画面400でユーザが話したことが(意識せずにしゃべったことも含めて)自動的に録音データがスロットに保存可能な容量録音されることになる。
再び、図88を参照して、次に、CPU31は、録音データが所定容量以上かどうかを判断する(ステップSD172)。具体的には、メインメモリに一時保存された録音データが容量以上であるかどうかを判断する。所定容量としては、例えば、再生した場合に、ユーザが音声信号として認識可能な最小の時間程度以上の容量に設定することが可能である。すなわち、所定容量未満の場合とは、ユーザが録音データを再生した場合に、音声信号として認識不可能な程度の容量の場合である。
ステップSD172において、CPU31は、メインメモリに所定容量以上の録音データがあると判断した場合には、録音データ保存処理を実行する(ステップSD173)。一方、ステップSD172において、CPU31は、所定容量以上の録音データが無いと判断した場合には、録音データとして、保存されたデータ量が少ない認識不可能な録音データであるため一時保存された録音データを削除する(ステップSD174)。なお、所定容量は、スロットの保存可能な容量よりも小さいものとする。したがって、ユーザが音声信号として認識できないような長さのデータについては録音データが自動的に削除される。
図90は、録音データ保存処理のサブルーチン処理を説明するフローチャートである。
図90を参照して、まず、CPU31は、空きスロットを確認する(ステップSD190)。具体的には、保存用メモリ34に予め設けられた複数の録音データ保存領域である複数のスロットについて録音データが含まれていないスロットがあるか否かを確認する。
そして、CPU31は、空きスロットがあるかどうかを判断する(ステップSD191)。
ステップSD191において、CPU31は、空きスロットがあると判断した場合には、空きスロットに録音データを録音データファイルとして保存処理を実行する(ステップSD192)。具体的には、CPU31は、メモリ制御回路33を介して一時保存された録音データを録音データファイルとして保存用メモリ34に格納する。そして、図88のフローに戻る(リターン)。
一方、ステップSD191において、CPU31は、空きスロットが無いと判断した場合には、複数のスロットの中から乱数を用いた処理で1つのスロットを決定し、乱数で決定したスロットに録音データを録音データファイルとして上書き処理を実行する(ステップSD193)。そして、図30のフローに戻る(リターン)。
当該処理により、スロットに1つの録音データファイルが保存されることになる。
一方、ステップSD191において、CPU31は、録音データが録音可能容量未満ではないと判断した場合には古い録音データファイルを削除する削除処理を実行する(ステップSD193)。そして、再びステップSD191に戻り、録音可能容量未満かどうかを判断し、録音可能容量未満となるまでステップSD193の処理を繰り返す。そして、録音データが録音可能容量未満となった場合に、録音データファイルとして上述した保存処理を実行する。したがって、古い録音データファイルが新しい録音データファイルに自動的に更新されることになる。
次に自動再生モードについて説明する。
図91は、本実施形態に従う自動再生モードのフローチャートである。
図91を参照して、CPU31は、録音データファイルが保存されたスロットが有るかどうかを判断する(ステップSD200)。具体的には、CPU31は、メモリ制御回路33を介して保存用メモリ34に予め設けられた複数のスロットに録音データファイルが存在するかどうか判断する。
ステップSD200において、CPU31は、スロットに録音データファイルが無い場合には、ステップSD200の処理を繰り返す。
一方、ステップSD200において、CPU31は、スロットに録音データファイルが有ると判断した場合、当該録音データファイルの再生処理を実行する(ステップSD201)。そして、次に、CPU31は、待機処理を実行する(ステップSD202)。具体的には、CPU31は、所定期間待機して再び、ステップSD200に戻る。なお、待機処理は、所定の一定期間の待機であってもよいし、ランダムな期間の待機であってもよい。
したがって、CPU31は、スロットに録音データファイルがある場合には、一定期間あるいはランダムな期間において再生処理の実行を繰り返す。
また、再生処理は、保存用メモリ34の複数のスロットに録音データファイルがそれぞれ有ると判断した場合には、順番に各スロットに保存された録音データファイルの再生処理を実行するものとする。また、再生処理中には、図61の鳥の形状のオブジェクト410が動作するように表示することが可能である。当該表示処理により、ユーザは、鳥の形状のオブジェクト410の動作により、再生処理が実行されていることを視覚を通じて認識することが可能である。
当該処理により、図61のサウンド選択画面において、ユーザがマイクの入力音量がしきい値を越えるような言葉で話した場合には、自動録音モードにより、話した言葉である音声信号が録音データファイルとしてスロットに保存される。そして、自動再生モードにより、録音データファイルとしてスロットに保存されている音声信号が自動的に再生され、再生処理が繰り返される。
当該機能により、ユーザは、自身の音声信号を録音データファイルとして作成して、再生して楽しむことができる。
なお、上記においては、録音データが所定の容量に達したかどうかに基づいて、録音処理あるいは録音保存処理を実行する方式について説明したが、容量に限られず、例えば録音時間に基づいて判断することも可能であるし、別のパラメータに基づいて判断することも可能である。
<設定処理>
図92は、本実施形態に従う設定処理のサブルーチン処理を説明するフローチャートである。
図92を参照して、CPU31は、図61において、タッチ位置の示す座標値が「設定」アイコン408の表示範囲内の値であると判断した場合には設定画面の表示を実行する(ステップSD210)。
図93は、本実施形態に従う設定画面508を説明する図である。
図93を参照して、ここでは、「ヘッドホン」の設定項目560、「タッチ音」の設定
項目562、「バックライト」の設定項目564が設けられている。そして、「ヘッドホン」の設定項目560として、「ステレオ」あるいは「モノラル」を選択して設定する選択機能アイコン561が設けられている。また、「タッチ音」の設定項目562として、「ならす」あるいは「ならさない」を選択して設定する選択機能アイコン563が設けられている。また、「バックライト」の設定項目564として、「いつもオン」あるいは「自動オフ」を選択して設定する選択機能アイコン565が設けられている。また、「セーブデータの初期化」アイコン566が設けられており、当該「セーブデータの初期化」アイコン566を選択することにより、自動録音再生処理における録音データファイルや、後述するマイク録音再生モードで作成される録音データファイルや、「お気に入り」に登録されたミュージックファイルの内容が削除される。また、「もどる」アイコン512bを選択することにより、1つ前のサウンド選択画面400に戻る。
再び図92を参照して、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があるかどうかを判断する(ステップSD211)。
ステップSD211において、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があると判断した場合には、タッチ位置データの示す座標値が「ヘッドホン」の機能選択アイコンの表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップSD212)。
ステップSD212において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「ヘッドホン」の機能選択アイコンの表示範囲内の値であると判断した場合には、現在「ステレオ」設定であるかどうかを判断する(ステップSD213)。
ステップSD213において、CPU31は、現在「ステレオ」設定である場合にはモノラル設定に切替える(ステップSD214)。
一方、ステップSD213において、CPU31は、現在「ステレオ」設定ではないと判断した場合には、ステレオ設定に切替える(ステップSD215)。
「ステレオ」設定である場合、ヘッドホンが接続されているときには、音声出力はステレオで出力される。すなわち、右側用出力と左側用出力のそれぞれが別々に出力される。一方、「モノラル」設定である場合、ヘッドホンが接続されているときには、音声出力はモノラルで出力されるが、ヘッドホンが接続されていないときには、音声出力は当該設定に関わらずステレオで出力される。
ステップSD212において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「ヘッドホン」の機能選択アイコンの表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「タッチ音」の機能選択アイコンの表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップSD216)。
ステップSD216において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「タッチ音」の機能選択アイコンの表示範囲内の値であると判断した場合には現在「ならす」設定であるかどうかを判断する(ステップSD217)。
ステップSD217において、CPU31は、現在「ならす」設定であると判断した場合には、タッチ音をならさない設定に切替える(ステップSD218)。
そして、再びステップSD211に戻る。
ステップSD217において、CPU31は、現在「ならす」設定ではないと判断した場合には、タッチ音をならす設定に切替える(ステップSD219)。
ステップSD216において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「タッチ音」の機能選択アイコンの表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「バックライトの機能」の機能選択アイコンの表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップSD220)。
ステップSD220において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「バックライト」の機能選択アイコンの表示範囲内の値であると判断した場合には現在「いつもオン」設定であるかどうかを判断する(ステップSD221)。
ステップSD221において、CPU31は、現在「いつもオン」設定であると判断した場合には、自動オフ設定に切替える(ステップSD222)。自動オフ設定に切替えられることにより、一定時間ゲーム装置10を操作していないと判断された場合には、自動的にバックライトがオフされる処理が実行される。
一方、ステップSD221において、CPU31は、現在「いつもオン」設定ではないと判断した場合には、いつもオン設定に切替える(ステップSD223)。そしてステップSD211に戻る。
一方、ステップSD220において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「バックライト」の機能選択アイコンの表示範囲内の値ではないと判断した場合には、タッチ位置データの示す座標値が「セーブデータの初期化」の機能選択アイコンの表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップSD224)。
ステップSD224において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「セーブデータの初期化」の機能選択アイコンの表示範囲内の値であると判断した場合には、録音データファイルおよび「お気に入り」に登録された内容の削除処理を実行する(ステップSD225)。すなわち、保存用データメモリ34に保存された録音データファイルの削除処理等を実行する。
ステップSD224において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「セーブデータの初期化」の機能選択アイコン表示範囲内の値ではないと判断した場合には、タッチ位置データの示す座標値が「もどる」の機能選択アイコンの表示範囲内の値であるかどうかを判断する。
ステップSD226において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「もどる」の機能選択アイコンの表示範囲内の値であると判断した場合には、1つ前のサウンド選択画面400に戻る。
当該設定処理により、ユーザの趣向に従って、例えば、ヘッドホンを装着時の再生処理に関して、片耳用の場合には、ステレオ設定をモノラル設定に切替えることが可能である。当該切替設定により、ヘッドホンの形式に応じて適切な再生処理を選択することが可能である。なお、両耳用の場合においてもモノラル設定に切替えることは当然可能である。
<マイク録音再生モード>
次に、マイク録音再生モードについて説明する。
図94は、マイク録音再生モードにおけるサブルーチン処理を説明するフローチャートである。
図94を参照して、CPU31は、マイク録音再生モードに移行した場合には、まず、マイクで録音して遊ぶときの録音データファイルリスト選択画面を表示する(ステップSD230)。
図95は、本実施形態に従う録音データファイルリスト選択画面600を説明する図である。
図95を参照して、下側LCD12の画面に録音データファイルリスト選択画面600が表示されている場合が示されている。
ユーザは、タッチペン27等で下側LCD12の画面上にタッチして録音データファイルリストの中から任意の録音データファイルを選択することが可能である。なお、後述するが録音データファイルは、ユーザにより選択的に指定された表示色に設定されているものとする。ここで、録音データファイルリストの各録音データファイルは、保存用メモリ34において、録音処理に用いるために予め設けられた複数のスロットのうちの1つずつに対応している。
例えば、一例として、カーソル590が録音データファイルリスト選択画面600の録音データファイルリスト610の一番左上に表示されている録音データファイルを選択しているものとする。例えば、タッチペン27等で録音データファイルリスト610に含まれる録音データファイルにタッチすることにより、タッチした録音データファイルにカーソル590が移動して、カーソル590により指定された録音データファイルが選択状態となる。
また、画面上の任意の録音データファイルにタッチして、タッチしたまま、すなわち、当該カーソル590により指定された録音データファイルの選択状態を維持したまま、他の任意の録音データファイルの位置に移動(スライド操作)させることにより、録音データファイルの位置がそれぞれ入れ替わるものとする。
ここで、例えば、録音データファイル615については、録音データが格納されていないファイルであるものとする。他のものについても同様である。一方、それ以外の録音データファイルについては、録音データが格納されているファイルであるものとする。本例においては、一例として、1つのファイルにつき10秒程度の音声信号の録音が可能であるものとする。
また、ユーザは、音量設定アイコン550をタッチペン27等で指定することによって、スピーカ等から出力される音量を設定することができる。当該処理については、上述したのと同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
また、ユーザは、「もどる」アイコン620を選択することによって、前の画面であるサウンド選択画面400に戻ることができる。
また、録音データファイルリスト選択画面600において、録音データファイルを選択して、「あそぶ」アイコン570を選択することにより、再生処理が開始されるとともに、録音データ再生動作選択画面301が表示される。
一方、録音データファイルリスト選択画面600において、録音データが格納されていないファイルを選択した場合、当該「あそぶ」アイコン570は、「録音する」アイコン570#に切替わるものとする。そして、当該「録音する」アイコン570#を選択することにより、後述する録音開始画面602が表示される。
また、「消す」アイコン571をタッチペン27等で選択することにより、現在選択されている録音データファイルを消去して、録音データが格納されていないファイルに設定することができる。
また、録音データファイルの表示として、各ファイルの全体に対して含まれている録音データのデータ量が水位として表示されている。当該表示により、ユーザは、録音データファイルのデータ量を感覚的に認識することが可能となる。また、録音データファイルリスト610において、録音データファイルを示す形状が変化している場合が示されている。例えば、後述する音色調整アイコン542等による加工編集機能が実行されて、「うわがき」が選択された場合、すなわち、別の録音データに変更された場合には、加工編集に応じた録音データファイルの形状に変化するように表示処理される。
当該表示により、ユーザは、録音データファイルが加工編集されたファイルであることを直感的に認識することが可能となり、ユーザの利便性に供する。
図96は、本発明の実施の形態に従う録音データ再生動作選択画面601を説明する図である。
図96(a)においては、下側LCD12において、録音データ再生動作選択画面601が表示されている場合が示されている。
具体的には、ユーザは、タッチペン等により選択することにより録音データの再生動作等において音楽を変化させて動作させる機能を実行することができる。
ここでは、選択機能アイコンとして、速度音程調整アイコン541、音色調整アイコン542、再生モード切替アイコン517、および「うわがき」アイコン586が設けられている場合が示されている。
ユーザは、上述した速度音程調整アイコン541を選択することにより再生スピードや音程を変える機能を実行することができる。
また、ユーザは、音色調整アイコン542を選択することにより再生信号の周波数を変調したり、あるいはフィルタリング処理等を実行して別の音色に加工編集する機能を実行することができる。具体的には、図79で説明したような音色調整アイコンを設けることも可能であるし、別の音色調整アイコンを設けることも可能である。
また、ユーザは、再生動作コマンドアイコンとして、一時停止コマンドアイコン580を押下することにより再生中の録音データファイルを一時停止することが可能である。その際、一時停止コマンドアイコン580は、再生コマンドアイコン582#に表示が切替わる。また、再生動作コマンドアイコンとして、逆再生コマンドアイコン580も設けられている。逆再生コマンドアイコン580を選択すると逆再生処理が実行される。また、その際、逆再生コマンドアイコン580は、一時停止コマンドアイコン580#に表示が切替わる。当該コマンドアイコンとして、再生コマンド、逆再生コマンドの2つのアイコンが表示されており、選択されたアイコンは一時停止コマンドアイコンに切替わる。したがって、ユーザは、再生動作および逆再生動作をタッチペン27等によるワンアクションで切替えることが可能である。
すなわち、音楽データ(ここでは、一例として音楽データについて説明するが映像データでもよい)の再生インターフェースにおいて、2つのコマンドアイコン領域を設け(第
1のコマンドアイコン領域および第2のコマンドアイコン領域)、第1のコマンドアイコン領域には逆再生コマンドアイコンまたは一時停止コマンドアイコンのいずれかを切替えて表示し、第2のコマンドアイコン領域には再生コマンドアイコンまたは一時停止コマンドアイコンのいずれかを切替えて表示する。
より具体的には、以下に示される。
停止中:第1のコマンドアイコン領域に逆再生コマンドアイコンを表示し、第2のコマンドアイコン領域に再生コマンドアイコンを表示する。
再生中:第1のコマンドアイコン領域に逆再生コマンドアイコンを表示し、第2のコマンドアイコン領域に一時停止コマンドアイコンを表示する。
逆再生中:第1のコマンドアイコン領域に一時停止コマンドアイコンを表示し、第2のコマンドアイコン領域に再生コマンドアイコンを表示する。
再生コマンドアイコン:タッチされると、音声データの順再生を開始する。
逆再生コマンドアイコン:タッチされると、音声データの逆再生を開始する。
一時停止コマンドアイコン:タッチされると、音声データの再生を一時停止する。
なお、本例においては、一時停止する一時停止コマンドアイコンについて説明したが、一時停止ではなく停止する停止コマンドアイコンとすることも可能である。
これにより、2つのコマンドアイコン領域を用いて、停止中、再生中、逆再生中のいずれの状態においても、再生、逆再生、停止のいずれへの移行もおこなうことができる。
より一般的に言うと、3つの状態(第1状態、第2状態、第3状態)を取ることができる情報処理装置において、2つのボタン領域を設け、現在第1状態であるときには、第2状態への移行ボタンと第3状態への移行ボタンを表示する(i)。そして、(i)の状態から第2状態への移行ボタンを操作して第2状態へ移行したときには、第2状態への移行ボタンを第1状態への移行ボタンに変更して、第1状態への移行ボタンと第3状態への移行ボタンとを表示する(ii)。また、(i)の状態から第3状態への移行ボタンを操作して第3状態に移行したときには、第3状態への移行ボタンを第1状態への移行ボタンに変更し、第2状態への移行ボタンと第1状態への移行ボタンとを表示する(iii)。また、(ii)の状態から、第1状態への移行ボタンを操作して第1状態に移行したときには(i)の状態に戻る。また、(iii)の状態から、第1状態への移行ボタンを操作して第1状態に移行したときには(i)の状態に戻る。また、(ii)の状態から第3状態への移行ボタンを操作して第3状態に移行したときには、第1状態への移行ボタンを第2状態への移行ボタンに変更して、第3状態への移行ボタンを第1状態への移行ボタンに変更して、第2状態への移行ボタンと第1状態への移行ボタンを表示する。また、(iii)の状態から、第2状態への移行ボタンを操作して第2状態に移行したときには、第2状態への移行ボタンを第1状態への移行ボタンに変更し、第1状態への移行ボタンを第3状態への移行ボタンに変更する。
これにより、2つのボタン領域を用いて、3つの状態へのいずれも効率的に移行することができる。
また、ユーザは、再生モード切替アイコン517を押下することにより録音データファイルリスト内の再生モードの切替を実行することが可能である。具体的には、再生中のデータを繰り返し再生する再生モード、順番に再生し、すべての再生が終わったら最初から繰り返す再生モード、順番に再生し、すべての再生が終わったら停止する再生モード、ラ
ンダムで再生する再生モード、設定した区間のみを繰り返し再生する再生モードを順番に切替えて実行することが可能である。
また、ユーザは、「うわがき」アイコン586を押下することにより、例えば録音データファイルに、音色調整アイコン588を選択してフィルタリング処理等により加工編集した録音データファイルを上書き保存することが可能である。
また、図96(b)においては、図95の下側LCD12の画面上に表示されていた録音データファイルリスト610が上側LCD22の画面上に録音データファイル選択リスト画面601#として表示されている場合が示されている。そして、録音データファイルリスト610#に表示される録音データファイルについて方向入力ボタン14Aを操作することにより選択することができる。すなわち、図95の下側LCD12の画面上において、タッチペン等により録音データファイルを選択(あそぶ押下)した後、図96(a)の下側LCD12の画面上において、録音データ再生動作選択画面において、タッチペン等により選択した対象である録音データファイルの再生動作に対する処理をタッチペン等により選択し、上側LCD22の画面上においては、録音データファイルを方向入力ボタン14Aで選択することが可能である。
そして、たとえば、方向入力ボタン14Aを用いて録音データファイルを選択して操作ボタン14B〜14Eのいずれかを押すことにより再生中の録音データファイルを選択した録音データファイルに切替えて再生動作を実行することが可能である。
したがって、下側LCD12の再生動作選択画面601における処理と、上側LCD22の録音データファイル選択リスト画面601#における処理とを並列に処理することが可能であるためユーザの利便性に供する。
また、ユーザは、「うわがき」アイコン586を押下することにより、例えば録音データファイルに、音色調整アイコン588を選択してフィルタリング処理等により加工編集した録音データファイルを上書き保存することが可能である。
すなわち、2画面(または2つの表示領域)を有する情報処理装置において、少なくとも一方画面(本実施例では、下側LCD12)に対して接触検出手段(本実施例では、タッチパネル)が設けられる。そして、当該一方画面において、複数の選択肢のそれぞれを示すアイコン群(第1のアイコン群;実施例では、各録音データファイルを示すアイコン615群)を表示して、当該接触検出手段により、いずれかのアイコンを選択可能にする。そして、接触検出手段により当該複数のアイコンの中からいずれかのアイコンを選択した後は、当該第1のアイコン群の表示を他方画面(本実施例では、上側LCD22)に移すとともに、当該一方画面には、別のアイコン群(第2のアイコン群;実施例では、541、542)を表示し、当該接触検出手段により、第2のアイコン群の中からいずれかのアイコンを選択可能にする。なお、第1のアイコン群は、当該他方画面に移った後も、キースイッチ(方向キーであり、実施例では、十字キー14A)により当該第1のアイコン群から1つのアイコンを選択することが可能である。これにより、第1のアイコン群からの選択と第2のアイコン群からの選択とを並行しておこなうことができる。例えば、第1のアイコン群で第1の選択をおこない、また、第2のアイコン群で、当該第1の選択で選択されたアイコンに関連する選択をおこなうようにしてもよい(本実施例では、第1の選択で、処理対象のデータを選択し、第2の選択で、選択されたデータに対する処理内容を選択する)。この場合、第1のアイコン群に対して第1の選択をおこなった後、第2の選択の場面に移行した後であっても、第1のアイコン群に対する選択をキースイッチの操作により変更することができるから、第2の選択の場面に移行した後に、第1の選択を並行してやり直すことができて利便性が向上する。
再び、図94を参照して、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があるかどうかを判断する(ステップSD231)。
ステップSD231において、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があると判断される場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が録音データファイルリスト610の表示範囲内の値かどうかを判断する(ステップSD232)。
ステップSD232において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が録音データファイルリスト610の表示範囲内であると判断した場合には、次にタッチ位置に応じて録音データファイルを選択表示する(ステップSD233)。
そして、CPU31は、録音データファイルに応じて機能アイコンボタンを変更表示する(ステップSD234)。そして、再びステップSD231に戻る。具体的には、カーソルが録音データファイルを選択表示している場合には、「あそぶ」アイコン570が表示され、カーソルが録音されていないファイルを選択表示している場合には、「録音する」アイコン570#が表示される。
ステップSD232において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が録音ファイルリスト610の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン550の表示範囲内の値かどうかを判断する(ステップSD235)。
ステップSD235において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン550の表示範囲内の値であると判断した場合には、音量設定処理を実行する(ステップSD236)。音量設定処理については上述したのでその詳細な説明は繰り返さない。
一方、ステップSD235において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン550の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「あそぶ」アイコン570の表示範囲内の値かどうかを判断する(ステップSD237)。
ステップSD237において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「あそぶ」アイコン570の表示範囲内の値であると判断した場合には、録音データファイル再生処理を実行する(ステップSD237#)。録音データファイル再生処理については後述する。
一方、ステップSD237において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「あそぶ」アイコン570の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「消す」アイコン571の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップSD238)。
ステップSD238において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「消す」アイコン571の表示範囲内の値であると判断した場合には、録音データファイルの消去処理を実行する(ステップSD239)。
ステップSD238において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「消す」アイコン571の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「録音する」アイコン570#の表示範囲内の値であるかどうかを判断す
る(ステップSD240)。
ステップSD240において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「録音する」アイコン570#の表示範囲内の値であると判断した場合には、録音データファイル作成処理を実行する(ステップSD241)。録音データファイル作成処理については後述する。
ステップSD240において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「録音する」アイコン570#の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン620の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップSD242)。
ステップSD242において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン620の表示範囲内の値ではないと判断した場合には再びステップSD231に進む。
一方、ステップSD242において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン620の表示範囲内の値であると判断した場合には、図61に示すサウンド選択画面400が表示される。
図97は、録音データファイル再生処理のサブルーチン処理を説明する図である。
図97を参照して、ステップSD237において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「あそぶ」アイコン表示範囲内の値であると判断した場合には、次に選択された録音データファイルの再生処理を開始する(ステップSD250)。
そして、次に、CPU31は、上側LCD22に録音データファイル選択リスト画面601#を表示するとともに、下側LCD12に再生動作選択画面601を表示する(ステップSD251)。
そして、次に、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があるかどうかを判断する(ステップSD252)。
ステップSD252において、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があると判断した場合には、次にタッチ位置データが示す座標値が再生タイムバー551の表示範囲内の値であるかどうか判断する(ステップSD253)。
ステップSD252において、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力がないと判断した場合には、次に方向入力ボタン14Aによる操作があるかどうかを判断する(ステップSD264)。
ステップSD264において、CPU31は、方向入力ボタン14Aによる操作があると判断した場合には、方向入力ボタン14Aの操作に応じて録音データファイル選択リスト画面601#における選択されている録音データファイルを示すカーソル位置のスクロール表示処理を実行する(ステップSD265)。
一方、ステップSD264において、CPU31は、方向入力ボタン14Aによる操作がないと判断した場合には、再び、ステップSD252に戻る。
そして、CPU31は、次に所定ボタンの押下があるかどうかを判断する(ステップSD266)。
ステップSD266において、CPU31は、所定ボタンの押下がある場合には、カーソル位置により選択されている録音データファイルの再生を開始する(ステップSD250)。
一方、CPU31は、ステップSD266において、所定ボタンの押下がない場合には再びステップSD252に戻る。ここで、所定ボタンは、操作ボタン14B〜14Eのいずれかに設定されているものとする。
一方、ステップSD252において、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があると判断した場合には、次にタッチ位置データが示す座標値が再生タイムバー551の表示範囲内の値であるかどうか判断する(ステップSD253)
ステップSD253において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が再生タイムバー251の表示範囲内の値であると判断した場合には、次にタッチ位置に応じた時間から録音データファイルの再生処理を実行する(ステップSD254)。
ステップSD254において、CPU31は、次にタッチ位置に応じた再生タイムバー251のスライダ位置の移動処理を実行する(ステップSD255)。
ステップSD253において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が再生タイムバー251の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン550の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップSD256)。
ステップSD256において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン550の表示範囲内の値であると判断した場合には、音量設定処理を実行する(ステップSD257)。音量設定処理については上述したのでその詳細な説明は繰り返さない。
ステップSD256において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン550の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が再生動作コマンドアイコンの表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップSD258)。
ステップSD258において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が再生動作コマンドアイコンの表示範囲内の値であると判断した場合には、再生動作コマンドに対応した機能を実行する(ステップSD259)。
そして、次に再生動作コマンドの表示を切替える(ステップSD260)。
そして、再び、ステップSD252に戻る。
ステップSD258において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が再生動作コマンドアイコンの表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコン表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップSD261)。
ステップSD261において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコン表示範囲内の値であると判断した場合には、選択機能アイコンに対応した機能を実行する(ステップSD262)。
ステップSD261において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコン表示範囲内の値ではないと判断した場合には、タッチ位置の示す座標値が「もどる」アイコン513の表示範囲内の値であるかどうかを判断する。
ステップSD263において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン513の表示範囲内の値ではあると判断した場合には、前の画面である録音データファイルリスト選択画面600を表示する(ステップSD230)。
一方、ステップSD263において、CPU31は、タッチ位置の示す座標値が「もどる」アイコン513の表示範囲内の値ではないと判断した場合にはステップSD252に戻る。
図98,図100は、録音データファイル作成処理のサブルーチン処理を説明するフローチャートである。
上述したように、本実施形態においては、保存用メモリ34に録音処理に用いられる複数のスロットが予め設けられているものとする。
図98を参照して、まず、CPU31は、録音開始画面602を表示する。
図99は、本実施形態に従う録音開始画面602を説明する図である(ステップSD270)。
図99を参照して、録音開始画面602において、録音コマンドアイコン610が設けられている。また、「やめる」アイコン615が設けられている。録音コマンドアイコン610を押下することにより録音が開始される。また、録音が開始された後、録音コマンドアイコン610は、停止コマンドアイコン610#に表示が切替わるものとする。そして、停止コマンドアイコン610#が押下されることにより録音が停止する。また、「やめる」アイコン615を押下することにより、前の画面である録音データファイルリスト選択画面600に戻るものとする。
再び、図98を参照して、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があるかどうかを判断する(ステップSD270#)。
次に、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があると判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が録音コマンドアイコン表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップSD271)。
ステップSD271において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が録音コマンドアイコン610の表示範囲内の値であると判断した場合には、次にマイク入力音量がしきい値以上であるかどうかを判断する(ステップSD272)。
CPU31は、マイク入力音量がしきい値以上であると判断した場合には、次に録音処理を開始する(ステップSD273)。
そして、次に、CPU31は、録音コマンドの表示切替を実行する(ステップSD274)。具体的には、停止コマンドアイコン610#を表示する。
そして、次に、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があるかどうかを判断する(ステップSD275)。
CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があると判断した場合には、タッチ位置データの示す座標値が停止コマンドアイコン610#の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップSD276)。
ステップSD276において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が停止コマンドアイコン610#の表示範囲内の値であると判断した場合には、録音処理を終了する(ステップSD277)。そして、「D」に進む。
そして、図100を参照して、ステップSD277において、CPU31は、録音処理が終了した場合には、次に、次に録音データファイルを保存する(ステップSD290)。具体的には、CPU31は、メモリ制御回路33を介して録音データファイルを保存用データメモリ34に保存する。
そして、次に、CPU31は、録音データファイル色指定画面を表示する(ステップSD291)。
図101は、本実施形態に従う録音データファイル色指定画面603を説明する図である。
図101を参照して、本実施形態に従う録音データファイル色指定画面603において、「録音できましたこの音声であそべます」が表示されている場合が示されている。そして、色指定範囲620が設けられ、赤、橙、黄色、緑、青、紺の色指定選択アイコン621〜626が設けられる。ユーザは、いずれかの色指定アイコンにタッチペン27等を使ってタッチすることにより指定することができる。当該指定された色により指定されたスロットに対応する録音データファイルの表示色が登録される。また、「キャンセル」アイコン630を押下することにより、録音データファイルが削除されて、録音データファイルリスト選択画面600に戻る。
再び、図100を参照して、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があるかどうかを判断する(ステップSD292)。
ステップSD292において、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があると判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が色指定範囲内の値かどうかを判断する(ステップSD293)。
ステップSD293において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が色指定範囲内の値であると判断した場合には、指定された表示色を登録する(ステップSD294)。そして、CPU31は、録音データファイルリスト選択画面600を表示する。その際に、選択された録音データファイルは、指定された表示色で表示される。
一方、ステップSD293において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が色指定範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「キャンセル」アイコン630の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップSD295)。
ステップSD295において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「キャンセル」アイコン630の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、ステップSD292に戻る。
一方、ステップSD295において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が
「キャンセル」アイコン630の表示範囲内の値であると判断した場合には、指定したスロットに対応する録音データファイルを削除する(ステップSD296)。
そして、CPU31は、録音データファイルリスト選択画面600を表示する。その際に、選択されたファイルは、録音データが格納されていないファイルとして表示される。
再び、図98を参照して、ステップSD276において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が停止コマンドアイコン610#の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、ステップSD275に戻る。
ステップSD275において、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力がない場合には録音データはスロットに保存可能な容量に達したかどうかを判断する(ステップSD278)。
ステップSD278において、CPU31は、録音データがスロットに保存可能な容量に達しないと判断した場合には再びステップSD275に戻る。
ステップSD278において、CPU31は、録音データががスロットに保存可能な容量に達しないと判断した場合には再びステップSD275に戻る。
そして、ステップSD278において、CPU31は、録音データがスロットに保存可能な容量に達したと判断した場合には録音処理を終了する(ステップSD279)。そして、図100のステップSD290に進む。後の処理については、上述したのと同様である。
一方、ステップSD271において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が録音コマンドアイコン610の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「やめる」アイコン615の表示範囲内の値であるかどうかを判断する。
ステップSD280において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「やめる」アイコン615の表示範囲内の値であると判断した場合には、CPU31は、図95で説明した録音データファイルリスト選択画面600を表示する。
一方、ステップSD280において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「やめる」アイコン615の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、ステップSD270#に進む。
当該処理により、ユーザは、自由に本体のマイクで録音した録音データファイルを作成して、作成した録音データファイルを用いて再生することが可能である。また、作成した録音データファイルを図65で説明した録音データ選択アイコン544を選択することにより表示して、同様の方式に従って音声録音した録音データファイルを効果音としてスピーカから出力する機能を実行することも可能である。
なお、上述の本実施形態においては、一例として、ゲーム装置10に内蔵されている保存用メモリ34に録音データファイルを保存するスロットを設けて格納する場合について説明したが、当該録音データファイルを保存用メモリ34に限られず、例えば、ユーザの操作指示に従ってSDカード等のメモリカードに保存するようにすることも可能である。
[10.プログラムを記憶する記憶媒体]
上述の説明では、少なくとも、保存用データメモリ34、メモリカード28、メモリカード29のいずれかに実行される各種アプリケーションプログラムが記憶されることを前提として説明した。以下、各記憶媒体に記憶されるアプリケーションプログラムのより好ましい形態について例示する。
図103は、本実施形態に従うゲーム装置10が利用可能な記憶媒体を説明するための図である。
図103を参照して、ゲーム装置10に内蔵される保存用データメモリ34には、プログラム領域およびデータ領域が区分して設けられる。プログラム領域には、典型的に、第1撮影機能プログラム901(例えば、前述の撮影機能プログラム52または撮影アプリケーションプログラム53)と、第1録音機能プログラム902(例えば、前述のサウンドアプリケーションプログラム57)と、第2撮影機能プログラム903(これまでに説明していないプログラムであり、例えば、前述の撮影アプリケーションプログラム53と同様のプログラムであり、さらに、撮影モードにおいて、装着中の専用規格カード内のメモリにも撮影画像を保存することができ、また、写真表示モードにおいて、装着中の専用規格カード内のメモリに保存された撮影画像を表示することができる)と、第2録音機能プログラム904(これまでに説明していないプログラムであり、例えば、前述のサウンドアプリケーションプログラム57と同様のプログラムであり、さらに、装着中の専用規格カード内のメモリにも音声データを保存することができ、また、装着中の専用規格カード内のメモリに保存された音声データを利用することができる)と、第1写真利用プログラム905(これまでに説明していないプログラムであり、例えば、前述の撮影アプリケーションプログラム53のうちの編集機能(前述の撮影モードのうちの編集機能のみ)と写真の閲覧機能(前述の写真表示モード)を有するプログラムである)と、第1音声利用プログラム906(これまでに説明していないプログラムであり、例えば、前述のサウンドアプリケーションプログラム57から録音機能を削除したプログラムである)と、第2写真利用プログラム907(これまでに説明していないプログラムであり、例えば、前述の撮影アプリケーションプログラム53のうちの写真表示モードのみを有するプログラムであり、さらに、装着中の専用規格カード内のメモリに保存された撮影画像を表示することができる)と、第2音声利用プログラム907(これまでに説明していないプログラムであり、例えば、前述のサウンドアプリケーションプログラム57から録音機能を削除したプログラムであり、さらに、装着中の専用規格カード内のメモリに保存された音声データを再生したり編集することができる)とが記憶可能である。
これらのプログラムのうち、第1撮影機能プログラム901と、第1録音機能プログラム902と、第1写真利用プログラム905と、第1音声利用プログラム906とについては、ゲーム装置10の保存用データメモリ34に予め記憶(プリインストール)されているものとする。
これに対して、第2撮影機能プログラム903と、第2録音機能プログラム904と、第2写真利用プログラム907と、第2音声利用プログラム907とについては、無線通信モジュール38、ローカル通信モジュール39、もしくはその他の通信手段を介して、図示しない配信サーバなどからダウンロードされる。
また、データ領域909は、第1もしくは第2撮影機能プログラム901,903によって取得された撮像データ、および/または、第1もしくは第2録音機能プログラム902,904などによって取得された音声データを不揮発的に記憶可能である。なお、第1撮影機能プログラムによって取得された撮像データと、第2撮影機能プログラムによって取得された撮像データとを区別なく同じ領域に格納して相互に利用可能とすることも可能である。また、なお、第1録音機能プログラムによって取得された音声データと、第2録
音機能プログラムによって取得された音声データとを区別なく同じ領域に格納して相互に利用可能とすることも可能である。
なお、図103には、理解を容易にするために、典型的に保存用データメモリ34を実現するNAND型フラッシュメモリを示す「内蔵NAND」と記載している。なお、保存用メモリ34をNAND型フラッシュメモリ以外の不揮発性メモリで実現してもよいことは言うまでもない。
さらに、本実施形態に従うゲーム装置10には、メモリカードインターフェース36(図18)を介して、汎用規格に基づく汎用規格カードからなるメモリカード28(典型的には、SDカード)が装着可能である。このメモリカード28は、各種データを不揮発的に記憶することができる。すなわち、メモリカード28には、データ領域910が設けられる。
さらに、本実施形態に従うゲーム装置10には、メモリカードインターフェース37(図18)を介して、専用規格に基づく専用規格カードからなる各種のメモリカード29−1〜29−4のいずれかが選択的に装着可能である。このメモリカード29−1〜29−4の各々には、プログラム領域およびデータ領域が区分して設けられる。
より具体的には、メモリカード28−1には、撮影機能プログラム921(前述した、撮影機能プログラム2と同様の機能を有するプログラムであるが、プログラムの具体的な内容は異なる)と、写真利用プログラム922(前述の第2写真利用プログラムと同様の機能を有するプログラムであるが、プログラムの具体的な内容は異なる)とが記憶されているものとする。また、メモリカード29−1には、撮像データおよび/または音声データを不揮発的に記憶可能なデータ領域923が設けられている。
同様に、メモリカード29−2には、撮影機能プログラム931(前述した、撮影機能プログラム2と同様の機能を有するプログラムであるが、プログラムの具体的な内容は異なる。また、撮影した画像の保存先は自カード内の不揮発メモリ933に限られる)と、写真利用プログラム932(前述した、写真利用プログラム2と同様の機能を有するプログラムであるが、プログラムの具体的な内容は異なる。また、利用できるのは自カード内の不揮発メモリ933に保存された撮影画像に限られる)とが記憶されているものとする。また、メモリカード28−2には、撮像データおよび/または音声データを不揮発的に記憶可能なデータ領域933が設けられている。
また、メモリカード29−3には、録音機能プログラム941(前述した、録音機能プログラム2と同様の機能を有するプログラムであるが、プログラムの具体的な内容は異なる)と、音声利用プログラム942(前述の音声利用プログラム2と同様の機能を有するプログラムであるが、プログラムの具体的な内容は異なる)とが記憶されているものとする。また、メモリカード28−3には、撮像データおよび/または音声データを不揮発的に記憶可能なデータ領域943が設けられている。
同様に、メモリカード28−4には、録音機能プログラム951(前述した、録音機能プログラム2と同様の機能を有するプログラムであるが、プログラムの具体的な内容は異なる。また、録音した音声データの保存先は自カード内の不揮発メモリ953に限られる)と、音声利用プログラム952(前述した、音声利用プログラム2と同様の機能を有するプログラムであるが、プログラムの具体的な内容は異なる。また、利用できるのは自カード内の不揮発メモリ933に保存された音声データに限られる)とが記憶されているものとする。また、メモリカード28−4には、撮像データおよび/または音声データを不揮発的に記憶可能なデータ領域953が設けられている。
これらのそれぞれの記憶媒体に記憶されるプログラムは、たとえば、同じ撮影機能を提供する撮影機能プログラムであっても、その提供される機能の一部または全部が異なったものとなっている。
たとえば、ゲーム装置10の本体にプリインストールされている第1撮影機能プログラム901と、ダウンロードによってゲーム装置10に記憶される第2撮影機能プログラム903との間では、その撮影によって得られる画像データの保存先の選択可能範囲が異なったものとなっている。すなわち、第1撮影機能プログラム901では、取得した撮像データを、内蔵の保存用データメモリ34(データ領域909,内蔵NAND)、または、メモリカード28(SDカード)のいずれかに選択的に保存できる。一方、第2撮影機能プログラム903では、取得した撮像データを、内蔵の保存用データメモリ34(データ領域909,内蔵NAND)およびメモリカード28(SDカード)に加えて、ゲーム装置10に装着されるメモリカード29(専用規格カード)のいずれかに選択的に保存できる。すなわち、第2撮影機能プログラム903は、撮像データの保存先の選択可能範囲という点において、第1撮影機能プログラム901に比較してより高機能な処理を提供する。
なお、CPU31がいずれかの撮影機能プログラムを実行することで、上述の図30に示すような処理が実現される。そして、同じ撮影機能プログラムの間での機能の相違に起因して、図31に示す保存先を選択できるボタン画像の数が異なったものとなる。
同様に、第1録音機能プログラム902では、取得した音声データを、内蔵の保存用データメモリ34(データ領域909,内蔵NAND)、または、メモリカード28(SDカード)のいずれかに選択的に保存できる。一方、第2録音機能プログラム904では、取得した音声データを、内蔵の保存用データメモリ34(データ領域909,内蔵NAND)およびメモリカード28(SDカード)に加えて、ゲーム装置10に装着されるメモリカード29(専用規格カード)のいずれかに選択的に保存できる。すなわち、第2撮影録音プログラム904は、撮像データの保存先の選択可能範囲という点において、第1録音機能プログラム902に比較してより高機能な処理を提供する。なお、CPU31が録音機能プログラムを実行することで、上述の図30に示すような処理が実現される。
なお、CPU31がいずれかの録音機能プログラムを実行することで、上述の図98に示すような処理が実現される。そして、同じ録音機能プログラムの間での機能の相違に起因して、図100のステップSD290に示す録音データファイルの選択可能な保存先が異なったものとなる。
また、第1写真利用プログラム905では、内蔵の保存用データメモリ34(データ領域909,内蔵NAND)、または、メモリカード28(SDカード)のいずれかに保存された撮像データを選択的に利用可能である。一方、第2写真利用プログラム907では、内蔵の保存用データメモリ34(データ領域909,内蔵NAND)およびメモリカード28(SDカード)に加えて、ゲーム装置10に装着されるメモリカード29(専用規格カード)のいずれかに保存された撮像データを選択的に利用可能である。すなわち、第2写真利用プログラム907は、撮像データを読み出して利用できる記憶媒体の選択可能範囲という点において、第1写真利用プログラム905に比較してより高機能な処理を提供する。
なお、CPU31がいずれかの写真利用プログラムを実行することで、上述の図32に示すような処理が実現される。すなわち、既に取得されている撮像データを閲覧(表示)したり、当該撮像データに対して各種の編集を行ったりできる。そして、同じ写真利用プ
ログラムの間での機能の相違に起因して、図31に示す読出先を選択できるボタン画像の数などが異なったものとなる。
同様に、第1音声利用プログラム906では、内蔵の保存用データメモリ34(データ領域909,内蔵NAND)、または、メモリカード28(SDカード)のいずれかに保存された音声データを選択的に利用可能である。一方、第2音声利用プログラム908では、内蔵の保存用データメモリ34(データ領域909,内蔵NAND)およびメモリカード28(SDカード)に加えて、ゲーム装置10に装着されるメモリカード29(専用規格カード)のいずれかに保存された音声データを選択的に利用可能である。すなわち、第2音声利用プログラム908は、音声データを読み出して利用できる記憶媒体の選択可能範囲という点において、第1音声利用プログラム906に比較してより高機能な処理を提供する。
なお、CPU31がいずれかの音声利用プログラムを実行することで、上述の図97に示すような処理が実現される。そして、同じ音声利用プログラムの間での機能の相違に起因して、再生する音声データの読出先の選択可能範囲が異なったものとなる。
メモリカード29−1に記憶される撮影機能プログラム921は、保存用データメモリ34に記憶される第2撮影機能プログラム903と同様の機能を提供する。すなわち、撮影機能プログラム921では、取得した撮像データを、ゲーム装置10本体に内蔵の保存用データメモリ34(データ領域909,内蔵NAND)およびメモリカード28(SDカード)に加えて、自メモリカード29−1(データ領域923)のいずれかに選択的に保存できる。すなわち、撮影機能プログラム921は、ゲーム装置10本体に内蔵の保存用データメモリ34に記憶される第1撮影機能プログラム901に比較して、撮像データの保存先の選択可能範囲という点においてより高機能な処理を提供する。
これに対して、メモリカード29−2に記憶される撮影機能プログラム931は、撮影機能プログラム921に比較して、より提供可能な機能が制約される。すなわち、撮影機能プログラム931では、取得した撮像データを、自メモリカード29−2(データ領域933)にのみ保存できる。
また、メモリカード29−1に記憶される写真利用プログラム922は、保存用データメモリ34に記憶される第2写真利用プログラム907と同様の機能を提供する。すなわち、写真利用プログラム922では、ゲーム装置10本体に内蔵の保存用データメモリ34(データ領域909,内蔵NAND)およびメモリカード28(SDカード)に加えて、自メモリカード29−1(データ領域923)のいずれかに保存された撮像データを選択的に利用可能である。すなわち、写真利用プログラム922は、ゲーム装置10本体に内蔵の保存用データメモリ34に記憶される第1写真利用プログラム905に比較して、撮像データを読み出して利用できる記憶媒体の選択可能範囲という点においてより高機能な処理を提供する。
これに対して、メモリカード29−2に記憶される写真利用プログラム932は、写真利用プログラム922に比較して、より提供可能な機能が制約される。すなわち、写真利用プログラム932では、自メモリカード29−2(データ領域933)に保存された撮像データのみを利用可能である。
同様に、メモリカード29−3に記憶される録音機能プログラム941は、保存用データメモリ34に記憶される第2録音機能プログラム904と同様の機能を提供する。すなわち、録音機能プログラム941では、取得した音声データを、ゲーム装置10本体に内蔵の保存用データメモリ34(データ領域909,内蔵NAND)およびメモリカード2
8(SDカード)に加えて、自メモリカード29−3(データ領域943)のいずれかに選択的に保存できる。すなわち、録音機能プログラム941は、ゲーム装置10本体に内蔵の保存用データメモリ34に記憶される第1録音機能プログラム902に比較して、音声データの保存先の選択可能範囲という点においてより高機能な処理を提供する。
これに対して、メモリカード29−4に記憶される録音機能プログラム951は、録音機能プログラム941に比較して、より提供可能な機能が制約される。すなわち、録音機能プログラム951では、取得した音声データを、自メモリカード29−4(データ領域953)にのみ保存できる。
また、メモリカード29−3に記憶される音声利用プログラム942は、保存用データメモリ34に記憶される第2音声利用プログラム908と同様の機能を提供する。すなわち、音声利用プログラム942では、ゲーム装置10本体に内蔵の保存用データメモリ34(データ領域909,内蔵NAND)およびメモリカード28(SDカード)に加えて、自メモリカード29−3(データ領域943)のいずれかに保存された撮像データを選択的に利用可能である。すなわち、音声利用プログラム942は、ゲーム装置10本体に内蔵の保存用データメモリ34に記憶される第1音声利用プログラム906に比較して、音声データを読み出して利用できる記憶媒体の選択可能範囲という点においてより高機能な処理を提供する。
これに対して、メモリカード29−4に記憶される音声利用プログラム952は、音声利用プログラム942に比較して、より提供可能な機能が制約される。すなわち、音声利用プログラム942では、自メモリカード29−4(データ領域953)に保存された音声データのみを利用可能である。
なお、本実施形態に従うゲーム装置100では、専用規格のメモリカードであるメモリカード29−1〜29−4に記憶されたアプリケーションを読み出して実行することは許可されているが、汎用規格のメモリカードであるメモリカード28に記憶されたアプリケーションを読み出して実行することは禁止されている。
このように、本実施形態に従うゲーム装置100では、各種の記憶媒体に記憶された様々なアプリケーションを実行することができる。そのため、アプリケーションプログラムの販売や配布を行う方法に自由度を高めることができる。たとえば、ゲーム装置10に内蔵の保存用データメモリ34には、ベーシックな機能のみを実行可能なアプリケーションプログラムをプレイストールしておき、より高度な機能を実行可能なアプリケーションプログラムをダウンロードや専用規格カードによって提供するようなアプリケーションプログラムの販売形態も可能である。
[11.本実施形態の作用効果およびその他の構成]
本発明は、上述したような実施形態として具現化されるが、本発明は、本質的に以下の局面を含む。なお、以下の記載においては、本発明の理解を助けるために上述の実施形態との対応関係を示すが、括弧内の参照符号および補足説明等は、本発明を何ら限定するものではない。
<第1の局面>
本発明の第1の局面によれば、第1のハウジング(下側ハウジング11)と、第2のハウジング(上側ハウジング21)と、第1の撮像部(外側カメラ25)と、第1の表示部(下側LCD12)と、接触座標検出手段(タッチパネル13)と、第1表示制御手段(ステップSB6を実行するCPU31)、変更手段(ステップSB5を実行するCPU31)とを備える、携帯型撮像装置(10)を提供する。第2のハウジングは、第1のハウ
ジングと折り畳み可能に接続される。第1の撮像部は、第2のハウジングの折り畳み時における外側面に設けられる。第1の表示部は、第1のハウジングの折り畳み時における内側面に表示画面が設けられ。接触座標検出手段は、第1の表示部の表示画面に対する接触座標を検出する。第1表示制御手段は、第1の撮像部によって現在撮像されているライブ画像を第1の表示部に表示する。変更手段は、接触座標検出手段に対する入力に基づいてライブ画像に変更を加える。
なお、上記における「接触座標検出手段に対する入力に基づいてライブ画像に変更を加える」とは、典型的には、以下が挙げられるが、以下の例に限られず、ライブ画像に対してタッチ入力させ、それにより、ライブ画像に所定の画像を合成する(典型的にはタッチ入力に基づく位置に合成する)こと、または、ライブ画像に所定の画像変換処理を行う(典型的にはタッチ入力に基づく位置または領域に対して画像変換処理をする)ことを含む。
・タッチ入力による手書きの画像をライブ画像に対して描画する。
・ライブ画像に対してタッチした位置にスタンプ画像を合成する。
・ライブ画像に対してタッチした位置または領域をゆがませる画像処理を行う。
・ライブ画像に対してタッチした位置または領域の色を変更する処理を行う。
この局面によれば、以下の第1の課題を解決することができる。
(第1の課題)
特開2006−311224号公報(特許文献1)に記載の携帯電話機は、カメラによって撮像中の画像(ライブ画像;カメラから出力される撮像画像をリアルタイムに動画として表示する画像)は、カメラが取り付けられる方のハウジングに設けられる表示画面に表示される。これは、カメラの撮影方向とライブ画像を表示する方向とが反対向きとなるので、ライブ画像が現実世界で見たままの方向に表示され、現実世界のどこを撮影しているのかがユーザにとって認識しやすいからである。しかしながら、特開2006−311224号公報(特許文献1)に記載の携帯電話機は、ライブ画像に対する編集操作ができない。
ここで、ライブ画像に対する編集操作とは、スタンプ画像やシール画像と呼ばれる予め用意された画像や、ユーザの手書きの画像をライブ画像に重ね合わせる等、ライブ画像に何らかの変更を加える操作である。このような編集操作が可能なものとして、特開平04−156791号公報(特許文献5)、特開平06−276478号公報(特許文献6)、特開平01−297986号公報(特許文献7)、特開2002−125176号公報(特許文献8)、および特開2004−320091号公報(特許文献9)がある。
例えば、特開平04−156791号公報(特許文献5)に記載の撮像装置では、静止画またはライブ画像に対してタッチパネルを用いて入力を行うことが可能である。しかし、この撮像装置では、ライブ画像を表示する画面はカメラレンズの背面にあるため(特開平04−156791号公報の第1図参照)、タッチパネル面を上にして載置することが困難であり、ユーザは編集操作(タッチパネルに対する接触入力操作)を安定的に行うことができない。
また、特開平06−276478号公報(特許文献6)に記載の音声画像記録表示装置では、表示部に表示されるライブ画像に対して手書き画像を追加するための入力装置として、マウスを用いている。そのため、ライブ画像に対して直接接触する直感的な編集操作を行うことができない。さらに、上記音声画像記録表示装置を載置した場合にはカメラの撮影方向を上下方向に変更することができないので、載置した場合には撮影の自由度が制限される。
また、特開平01−297986号公報(特許文献7)に記載の装置によれば、デジタイザを用いてユーザが作成した画像を撮像画像に重ね合わせることが可能である。しかし、上記装置では、ユーザはデジタイザを用いて画像を予め作成しておき、作成しておいた画像を撮像した画像に重ね合わせるのみであり、ライブ画像に対して編集操作を行うことができない。また、デジタイザはカメラと別体に構成されるか(特開平01−297986号公報の第1図参照)、あるいは、カメラと一体に構成されるか(特開平01−297986号公報の第5および第6図参照)である。そのため、別体に構成される場合には、載置して使用するには適しているものの、把持して使用するには2つの装置(カメラとデジタイザ)を両方把持しなければならず、非常に操作しにくい。また、一体に構成される場合には、上記の特開平04−156791号公報(特許文献5)および特開平06−276478号公報(特許文献6)と同様、表示画面が載置面に対して垂直に配置されるので、デジタイザに対する操作が行いにくい。
なお、特開2002−125176号公報(特許文献8)および特開2004−320091号公報(特許文献9)に記載の装置は据置型の装置であり、把持と載置との両方の使用態様が考慮されていない。
(第1の局面による作用効果)
第1の局面によれば、上記第1の課題に関して、ライブ画像に対する編集操作が行いやすい携帯型撮像装置を提供することができる。
すなわち、第1の局面によれば、折り畳み型の携帯型撮像装置の上側のハウジング(第2のハウジング)にカメラが設けられ、カメラによって撮像中のライブ画像は、下側のハウジング(第1のハウジング)に設けられる画面に表示される。そして、当該画面に設けられるタッチパネルによって、ユーザはライブ画像に対して直接編集操作を行うことができる。以上の構成によれば、カメラの撮影方向を、ライブ画像に対する編集操作を行う面(タッチパネルの面)に対して独立させて変化させることができるので、ユーザは、把持して使用する態様であっても載置して使用する態様であっても、ユーザが操作しやすい角度でタッチパネルを配置させることができる。すなわち、ライブ画像に対する編集操作が行いやすくなる。換言すれば、ユーザが操作しやすい角度でタッチパネルを配置させても、カメラの撮影方向を自由に調整することができるので、撮影自体を行いやすくすることができる。
第1の局面のより好ましい局面によれば、携帯型撮像装置は、第2の表示部(上側LCD22)と、記憶手段(保存用データメモリ34)と、保存手段(ステップSB9を実行するCPU31)と、第2表示制御手段(ステップSB10を実行するCPU31)とをさらに備えていてもよい。第2の表示部は、第2のハウジングの折り畳み時における内側面に表示画面が設けられる。保存手段は、所定操作に応じて、変更手段によって変更された後のライブ画像を保存画像として記憶手段に保存する。第2表示制御手段は、保存画像を第2の表示部に表示する。
この局面によれば、カメラの撮影方向と逆方向を向く表示画面に撮像画像を表示することによって、ライブ画像とともにすでに撮像された保存画像をユーザに提示することができる。
第1の局面のより好ましい局面によれば、第3の発明においては、第2表示制御手段は、所定操作によって保存される保存画像を当該所定操作が行われたことに応じて第2の表示部に表示するようにしてもよい。
この局面によれば、ユーザが撮影操作を行った場合、撮影操作によって得られた画像が
当該撮影操作の直後に第2の表示部に表示される。したがって、(カメラの撮影方向とライブ画像の表示方向とが対応しないものの)カメラの撮影方向と撮影画像の表示方向とを対応させることによって、撮影方向を分かりやすいように撮像画像をユーザに提示することができる。
第1の局面のより好ましい局面によれば、第1の撮像部は、第2のハウジングの内側面において第2の表示部の左右の両側に設けられる非画面領域に対応する、第2ハウジングの外側面の領域において、上下方向の中央よりも第2のハウジングの下辺から遠い側に配置されてもよい。
この局面によれば、上側のハウジング(第2のハウジング)の上側に第1の撮像部を配置することによって、携帯型撮像装置を把持して使用する態様においては、下側のハウジングを把持するユーザの手が撮像されてしまうことを防止することができる。また、携帯型撮像装置を載置して使用する態様においては、載置面から第1の撮像部までの距離が遠くなるので、載置面が撮像されてしまうことを防止することができる。さらに、上側のハウジングの非画面領域内にカメラを配置することによって、非画面領域のスペースを有効活用し、装置を小型化することができる。
第1の局面のより好ましい局面によれば、第1の表示部には、撮影操作を行うための所定の画像が表示されてもよい。このとき、携帯型撮像装置は、記憶手段(保存用データメモリ34)と、保存手段(ステップSB9を実行するCPU31)とをさらに備える。保存手段は、所定の画像を座標入力手段によって指定する操作に応じて、変更手段によって変更された後のライブ画像を保存画像として記憶手段に保存する。
この局面によれば、タッチパネルに対する操作によって撮影操作を行うことができる。つまり、タッチパネルによって編集操作と撮影操作との両方を行うことができるので、編集操作を行った後に撮影操作を行う操作がユーザにとっては非常に行いやすくなる。
第1の局面のより好ましい局面によれば、携帯型撮像装置は、操作ボタン(ボタン14Iおよび/または14J)と、記憶手段(保存用データメモリ34)と、保存手段(ステップSB9を実行するCPU31)とをさらに備えていてもよい。操作ボタンは、第1のハウジングの上辺の左右両端の少なくとも一方に設けられる。保存手段は、操作ボタンに対する操作に応じて、変更手段によって変更された後のライブ画像を保存画像として記憶手段に保存する。
この局面によれば、ユーザは、携帯型撮像装置を把持する手で操作ボタンを押下することによって撮影操作を行うことができる。すなわち、携帯型撮像装置を把持した状態でそのまま撮影操作を行うことができるので、撮影操作を容易に行うことができる。
第1の局面のより好ましい局面によれば、操作ボタンは、第1のハウジングの上辺において第1のハウジングの内側面から見て左端に設けられてもよい。
この局面によれば、ユーザは、左手で携帯型撮像装置を把持し、右手でライブ画像に対する編集操作を行いながら、左手で操作ボタンを押下することによって撮影操作を行うことができる。したがって、携帯型撮像装置を把持した状態において、右手で編集操作を行いながら左手ですばやく撮影操作を行うことができるので、ユーザは編集操作および撮影操作を容易に行うことができる。
第1の局面のより好ましい局面によれば、操作ボタンは、第1のハウジングの上辺の左右両端に設けられてもよい。
この局面によれば、右利きのユーザであっても左利きのユーザであっても、編集操作および撮影操作を容易に行うことができる。
第1の局面のより好ましい局面によれば、携帯型撮像装置は、第2のハウジングの内側面に設けられる第2の撮像部(内側カメラ23)をさらに備えてもよい。このとき、第1表示制御手段は、第1の撮像部または第2の撮像部によって現在撮像されているライブ画像を第1の表示部に表示する。
この局面によれば、第2のハウジングの内側面にも撮像手段を設けることによって、第1の撮像部による撮影方向の逆方向についても撮影を行うことができる。
第1の局面のより好ましい局面によれば、携帯型撮像装置は、操作ボタン(ボタン14Iおよび/または14J)と、記憶手段(保存用データメモリ34)と、保存手段(ステップSB9を実行するCPU31)とをさらに備えていてもよい。操作ボタンは、第1のハウジングの上辺の左右両端の少なくとも一方に設けられる。保存手段は、操作ボタンに対する操作に応じて、変更手段によって変更された後のライブ画像を保存画像として記憶手段に保存する。第1のハウジングは、その内側面に対して垂直な方向に突起するように設けられる第1の軸部(11A)を有している。第2のハウジングは、第1の軸部と回転可能に接続される第2の軸部(21A)を有している。第2の撮像部は、第2の軸部に配置される。
この局面によれば、第2の撮像部を軸部(第2の軸部)に設けることによって、装置の省スペース化を図ることができる。また、第2の軸部は第1のハウジングの内側面上に位置するので、2つのハウジングを折り畳んだ状態にした場合には、第2の撮像部は第1のハウジングと対向する向きとなる。そのため、携帯型撮像装置を閉状態にした場合には、第2の撮像部は第1のハウジングの内側面に隠れて露出することがなく、第2の撮像部を保護することができる。
第1の局面の代替の局面によれば、上記記載の発明における機能を実現するために携帯型撮像装置のコンピュータにおいて実行されるプログラムとして提供されてもよい。このプログラムは、上記第1のハウジング、上記第2のハウジング、上記第1の撮像部と、上記第1の表示部、および上記接触座標検出手段とを備える携帯型撮像装置のコンピュータに実行されるプログラムを提供し、第1表示制御ステップ(SB6)と、変更ステップ(SB5)とをコンピュータに実行させるものである。第1表示制御ステップにおいては、コンピュータは、第1の撮像部によって現在撮像されているライブ画像を第1の表示部に表示する。変更ステップにおいて、コンピュータは、接触座標検出手段に対する入力に基づいてライブ画像に変更を加える。
<第2の局面>
この発明の第2の局面によれば、第1のハウジング(下側ハウジング11)と、第2のハウジング(上側ハウジング21)と、第1の表示部(下側LCD12)と、第1の撮像部(外側カメラ25)と、複数の操作ボタン(ボタン14A〜14E)と、タッチパネル(13)とを備える撮像装置を提供する。第1のハウジングは横長形状である。第2のハウジングは、横長形状であり、その長辺が第1のハウジングの上側の長辺と折り畳み可能に接続される。第1の表示部は、第1および第2のハウジングを折り畳んだ場合に内側となる面である第1のハウジングの内側面に表示画面が設けられる。第1の撮像部は、第1および第2のハウジングを折り畳んだ場合に外側となる面である第2のハウジングの外側面に設けられ、第1のハウジングとの接続部分の反対側の端部に配置される。複数の操作ボタンは、第1のハウジングの内側面上であって、第1のハウジングの長手方向に関して
表示画面の両側に設けられる。タッチパネルは、表示画面上に設けられる。
この局面によれば、以下の第2の課題を解決することができる。
(第2の課題)
特開2006−311224号公報(特許文献1)に開示の撮像装置では、縦長の筐体が縦に並べて接続された構成であるので、両手で把持するには幅が狭すぎてユーザは両手でしっかりと撮像装置を把持することができない。また、筐体の全面に表示画面が設けられているので、ユーザが撮像装置を把持した場合、撮像装置を縦向きにして把持しても横向きにして把持しても画面の上に指がかかってしまい、画面の視認性やタッチパネルの操作性が悪くなる。一方、画面に指がかからないように把持しようとすると、筐体の裏面および側面のみで把持しなければならず、しっかりと撮像装置を把持することができない。また、特開2001−142564号公報(特許文献4)に開示の情報機器はノートパソコンであるので、撮像時には載置された状態で使用されることが前提であり、撮像時に手で把持して使用することはできない。
以上のように、特開2006−311224号公報(特許文献1)および特開2001−142564号公報(特許文献4)にそれぞれ開示の撮像装置では、画面の視認性やタッチパネルの操作性を保ちながら、撮像時にユーザがしっかりと把持することはできなかった。そのため、撮像時に手ぶれが生じる可能性が高いという問題があった。また、撮像時にしっかりと把持することができないため、撮像時における操作も行いにくかった。
(第2の局面による作用効果)
第2の局面によれば、上記第2の課題に対して、撮像時に表示画面の視認性やタッチパネルの操作性を保ちながらユーザがしっかりと把持することが可能撮像装置を提供できる。
すなわち、第2の局面によれば、撮像装置を横持ちで把持する場合には、第1のハウジングの表示画面の両側部分(操作ボタンが設けられた部分)を把持することによって、ユーザはしっかりと撮像装置を把持することができる。このとき、ユーザの手は操作ボタンにかかり、表示画面にかからないので、表示画面が手に隠れて見えなくなることもなく、表示画面の視認性を維持することができる。つまり、撮像時に表示画面の視認性を保ちながらユーザがしっかりと把持することのできる撮像装置を実現することができる。
さらに、第2の局面によれば、ユーザが把持する第1のハウジングに表示部およびタッチパネルを設けている。したがって、撮像装置を把持して使用する場合であっても、机等に置いて使用する場合であっても、タッチパネルに対する操作が(第2のハウジングにタッチパネルが設けられている場合に比べて)行いやすい。
第2の局面のより好ましい局面によれば、撮像装置は、第1および第2のハウジングを折り畳んだ場合に内側となる第2のハウジングの内側面に表示画面が設けられる第2の表示部(上側LCD22)をさらに備えていてもよい。このとき、第2のハウジングの内側面上における第2表示部の両側には、第1のハウジングの内側面において複数操作ボタンが設けられる領域(A1およびA2)と同じ幅の非表示画面領域(B1およびB2)が設けられる。
第2の局面のより好ましい局面によれば、第2のハウジングの幅は第1のハウジングの幅と同じであってもよい。このとき、第1の表示部の表示画面と第2の表示部の表示画面とは同じ幅であり、かつ、長手方向に関して同じ位置に設けられる。
第2の局面のより好ましい局面によれば、撮像装置は、第2のハウジングの非表示画面
領域の内部に設けられるスピーカをさらに備えていてもよい。
上記の各局面によれば、撮像装置は2つの表示画面を備えるので、より多くの情報を表示することができる。さらに、第2のハウジングにおける表示画面の両側に非表示画面領域が設けられる構成(上記(1−2))によれば、撮像装置を横持ちの状態から90°回転させて縦持ちにした場合でも、ユーザは撮像装置をしっかりと把持することができる。すなわち、撮像装置を縦持ちで把持する場合、ユーザは、第1のハウジングの操作ボタンが設けられる領域および上記非表示画面領域を親指で支持し、各ハウジングにおいて表示画面が設けられる面の裏面を人差し指から小指で支持することができる。これによって、ユーザは撮像装置をしっかりと把持することができるとともに、親指が表示画面にかかることがなく、表示画面の視認性も損なわれない。さらに、上記(4)の構成によれば、第2のハウジングの非表示画面領域の内部にスピーカを配置することによって、第2のハウジングの内部空間を有効に活用することができ、撮像装置を小型化することができる。
第2の局面のより好ましい局面によれば、第2の表示部は、第1の撮像部で撮像された画像をリアルタイムで表示してもよい。このとき、第1の表示部は、撮像装置に対する操作を行うための操作画面を表示する(図42参照)。
この局面によれば、リアルタイムの撮像画像が表示される表示画面と、当該撮像画像を撮像する第1の撮像部とはともに第2のハウジングに設けられることになる。これによれば、第1の撮像部の撮像方向を変化させれば、その変化に伴って表示画面の向きが変化することになるので、ユーザは、撮像方向を直感的にわかりやすく把握することができる。
また、この局面によれば、ユーザが把持する第1のハウジングに設けられる表示画面に操作画面が表示されるので、入力手段(タッチパネルおよび操作ボタン)の近傍の表示画面に操作画面が表示されることとなる。したがって、ユーザは、操作画面を見ながらの操作を容易に行うことができる。
第2の局面のより好ましい局面によれば、第1の表示部は、第1の撮像部で撮像されたリアルタイムの画像が第2の表示部に表示されている場合、タッチパネルに対する入力のための画像を操作画面として表示してもよい。これによれば、撮像装置に対する操作をタッチパネルを用いて容易に行うことができる。
第2の局面のより好ましい局面によれば、第1の表示部は、撮像された画像に対して編集を行うための画像を表示してもよい。これによれば、ユーザは、編集処理をタッチパネルを用いて容易に行うことができる。
第2の局面のより好ましい局面によれば、撮像装置は、第1および第2のハウジングを折り畳んだ場合に内側となる第2のハウジングの内側面に設けられ、かつ、第2の表示部の画面よりも第1および第2のハウジングの連結部分に近い側に設けられる第2の撮像部(内側カメラ23)をさらに備えていてもよい。これによれば、ユーザは撮像装置を持ち替えることなく、異なる2方向を撮像することができる。また、第2の撮像部を用いて撮影を行う場合においても第1の撮像部の場合と同様、第2のハウジングの角度を調整することにより、撮像方向を容易に変更することができ、特別な機構を設けなくても撮像部の撮像方向を変更することができる。さらに、第2の撮像部は、各ハウジングを折り畳んだ状態では外側に露出しないので、折り畳んだ状態とすることによって第2の撮像部を保護することができる。
第2の局面のより好ましい局面によれば、撮像装置は、第1のハウジングの上側の長辺の右端に配置され、撮像された画像を保存する指示を行うための撮像指示ボタン(ボタン
14J)をさらに備えていてもよい。これによれば、ユーザは、第1のハウジングを把持した状態において、人差し指で容易に撮影指示ボタンを押下することができる。
第2の局面のより好ましい局面によれば、撮像装置は、第1のハウジングの上側の長辺の両端にそれぞれ配置され、撮像された画像を保存する指示を行うための2つの撮像指示ボタン(ボタン14Jおよび14I)をさらに備えていてもよい。これによれば、右利きのユーザであっても左利きのユーザであっても、第1のハウジングを把持した状態で人差し指で容易に撮影指示ボタンを押下することができる。
第2の局面のより好ましい局面によれば、第1のハウジングおよびその内部に設けられる部品の重量は、第2のハウジングおよびその内部に設けられる部品の重量に比べて重くてもよい。
第2の局面のより好ましい局面によれば、第1のハウジングの内部には、電池と、電子部品を実装した回路基板と、記憶媒体を着脱可能に接続するためのコネクタとが少なくとも設けられてもよい。
上記の2つの局面によれば、撮像装置を机等に載置した場合において撮像装置を倒れにくくすることができる。また、ユーザが把持する第1のハウジングの方を第2のハウジングよりも重くすることによって、撮像装置を把持した際の安定感が増し、撮影時の手ぶれを防止することができる。
第2の局面のより好ましい局面によれば、第2のハウジングは、第1のハウジングに対して180°よりも小さい角度に開いて固定することが可能であってもよい。これによれば、ハウジングの開閉角度を180°よりも若干小さい角度とすることによって、各ハウジングの外側面が手の形状にフィットするので、撮像装置をより持ちやすくなる。
<第3の局面>
この発明の第3の局面によれば、第1の撮像部(カメラ23または25)と、第1のハウジング(下側ハウジング11)と、第2のハウジング(上側ハウジング21)と、連結部(軸部11Aおよび21A)とを備える、折り畳み可能な撮像装置を提供する。連結部は、第1のハウジングと第2のハウジングとを折り畳み可能に連結する。また、撮像装置は、第1の撮像部によって撮像された画像の記録指示を行うための1以上の撮影ボタン(ボタン14Jおよび14I)を備える。1以上の撮影ボタンは、第1のハウジングの折り畳み時の内側の面を正面とした場合の側面であって、第1のハウジングおよび第2のハウジングを開いた場合に第2のハウジングが存在する側の側面に設けられる。
この局面によれば、以下の第3の課題を解決することができる。
(第3の課題)
特開2003−333149号公報(特許文献10)に開示の携帯電話機では、ユーザが撮影を行う際には、下側の第2筐体を片手で把持しながら親指で第1シャッタボタンを押下する操作態様が想定される。つまり、ユーザは、親指を第2筐体の内側面に接触させるとともにその他の指を第2筐体の外側面に接触させるようにして(親指とその他の指とで第2筐体を挟むようにして)第2筐体を把持しながら、その親指で第1シャッタボタンを押下するのである。このような操作態様では、第1シャッタボタンを押下する際に親指を第2筐体から離さなければならないので第2筐体をしっかり把持することができない。そのため、第1シャッタボタンを押下しにくく、また、押下した際に手ぶれが生じるおそれがある。このように、従来の折り畳み式の撮像装置では、シャッタボタンを押下する撮影操作が行いにくいという課題があった。
(第3の局面による作用効果)
第3の局面によれば、上記第3の課題に対して、撮影操作の操作性を向上することができる。
すなわち、第3の局面によれば、第1のハウジングにおいて第2のハウジングと連結される側の側面に撮影ボタンを設けることによって、ユーザは、親指を第1のハウジングの内側面に接触させるとともに中指等を第1のハウジングの外側面に接触させて第1のハウジングを把持した状態で、撮影ボタンを人差し指で押下することができる(図9および図10参照)。これによれば、第1のハウジングをしっかりと把持したまま撮影ボタンを押下することができるので、撮影操作時にボタンを押しやすく、また手ぶれが生じにくい。したがって、上記(2−1)の構成によれば、折り畳み式の撮像装置に対する撮影操作の操作性を向上することができる。
さらに、第3の局面によれば、第1のハウジングの側面に撮影ボタンを設けているので、第1のハウジングの外側面を下にして撮像装置を置いた状態としても撮影操作を行うことが可能である。なお、撮像部は第2のハウジングに設けられるので、撮像装置を置いた状態であってもユーザは撮影方向を自由に変更することができる。
第3の局面のより好ましい局面によれば、第1の撮像部は、第2のハウジングの折り畳み時の外側の面に設けられてもよい。
この局面によれば、第1の撮像部は第2のハウジングに設けられるので、第1のハウジングに対する第2のハウジングの角度を変更することによって撮像方向を容易に変更することができる。また、第1の撮像部は第2のハウジングの外側面に設けられるので、ユーザの視線と同じ方向を撮影することができる。
第3の局面のより好ましい局面によれば、第1の撮像部は、第2のハウジングの外側の面において、上下方向の中央よりも連結部から遠い側に配置されてもよい。なお、ここでは、第1のハウジングと第2のハウジングとが上下に連結されているものとし、第1のハウジングと第2のハウジングとの連結方向を上下方向としている。また、第1のハウジングと第2のハウジングとが連結されている軸の方向を左右方向としている。例えば第1のハウジングが横長形状である場合には、第1のハウジングの長手方向を左右方向としてもよい。
なお、上述したように、ユーザは、第1のハウジングの側面に設けられた撮影ボタンを人差し指で押下するので、第1の撮像部の位置によっては人差し指が第1の撮像部の撮像範囲に入ってしまうおそれがある。これに対して、上記(2−3)の構成によれば、第1の撮像部は第1のハウジングとの接続部分から遠い側に配置されるので、第1の撮像部の撮像範囲に人差し指が入ってしまうことを防止することができる。
第3の局面のより好ましい局面によれば、撮像装置には、1以上の撮影ボタンとして、第1および第2のボタンが側面における左右両端にそれぞれ設けられてもよい。
この局面によれば、第1のハウジングの側面の左右両側に撮影ボタンが設けられるので、ユーザは右手および左手のいずれで撮像装置を把持する場合であっても、撮影ボタンを容易に押下することができる。したがって、上記(2−4)の構成によれば、ユーザは利き手に関係なく容易に撮影操作を行うことができる。
第3の局面のより好ましい局面によれば、撮像装置は、第2の撮像部(内側カメラ23)をさらに備えていてもよい。第2の撮像部は、撮像装置を開いた場合において第1のハ
ウジングの内側の面および第2のハウジングの内側の面によって形成される装置主面(操作面)に、左右方向に関して略中央に設けられる。
この局面によれば、装置主面に第2の撮像部が設けられるので、第2の撮像部によってユーザの方向を撮像することができる。また、第2の撮像部は装置主面の左右に関して略中央に設けられるので、ユーザは、例えば自分を撮影する場合等に撮像装置の左右の位置を容易に合わせることができる。
第3の局面のより好ましい局面によれば、撮像装置は、複数の操作ボタン(ボタン14A〜14F)をさらに備えていてもよい。複数の操作ボタンは、第1のハウジングの内側の面において、第2の撮像部よりも右側および左側に設けられる。
この局面によれば、第1のハウジングの内側面に操作ボタンが設けられることによって、操作ボタン上に親指を接触させるようにしてユーザに撮像装置を把持させることができる。操作ボタンは第2の撮像部よりも(左右方向に関して)外側に設けられるので、ユーザの親指は第2の撮像部よりも外側の位置に接触することとなる。したがって、上記(2−6)の構成によれば、(ユーザに特に意識させることなく、自然に)第2の撮像部の撮像範囲内に親指が入る可能性を低くすることができる。
第3の局面のより好ましい局面によれば、撮像装置は、表示部(下側LCD12)と、複数の操作ボタン(ボタン14A〜14F)とをさらに備えていてもよい。表示部は、第1のハウジングの内側の面において左右方向に関して略中央に表示画面が設けられる。複数の操作ボタンは、第1のハウジングの内側の面において表示画面の左右に設けられる。
この局面によれば、第1のハウジングの内側面に操作ボタンが設けられることによって、操作ボタン上に親指を接触させるようにしてユーザに撮像装置を把持させることができる。ここで、操作ボタンは表示部の左右両側に設けられるので、ユーザの親指は表示部よりも外側の位置に接触することとなる。したがって、上記(2−7)の構成によれば、(ユーザに特に意識させることなく、自然に)表示部の表示画面内に親指が入ることによって親指が表示の邪魔になることを防止することができる。
第3の局面のより好ましい局面によれば、撮像装置は、表示部(下側LCD12)と、座標入力部(タッチパネル13)と、制御部(CPU31)とをさらに備えていてもよい。表示部は、第1のハウジングの内側の面に表示画面が設けられる。座標入力部は、表示画面上の座標を入力可能な入力装置である。制御部は、表示画面に所定の画像を表示するとともに、座標入力手段による入力が当該所定の画像の領域内に行われた場合、第1の撮像部によって撮像された画像を記録する。
この局面によれば、ユーザは、第1のハウジングの内側面に設けられる座標入力部によって撮影操作が可能となる。これによれば、第1のハウジングの外側面を下にして撮像装置を置いた状態で撮影操作を行う場合においてもユーザは容易に撮影操作を行うことができる。このように、座標入力部を用いた撮影操作を可能とすることによって、人差し指で撮影ボタンを操作する必要がなくなり、様々な持ち方(例えば第2のハウジングを下にして持つ持ち方等)で撮影操作を行うことが容易になる。
第3の局面のより好ましい局面によれば、制御部は、第1のハウジングの左右方向に関して略中央となるように所定の画像を表示してもよい。
この局面によれば、ユーザが撮影操作を行う場合にタッチすべき所定の画像は、第1のハウジングの略中央に表示されることとなるので、ユーザは、左右どちらの手でタッチパ
ネルに対する操作を行う場合でも、容易に操作を行うことができる。したがって、この局面によれば、第1のハウジングの外側面を下にして撮像装置を置いた状態で撮影操作を行う場合においても、ユーザは利き手に関係なく容易に撮影操作を行うことができる。
第3の局面のより好ましい局面によれば、第1のハウジングは、左右方向の長さが100mm以上150mm以下であり、上下方向の長さが60mm以上90mm以下であってもよい。
この局面によれば、第1のハウジングの左右方向の長さを100mm以上150mm以下、上下方向の長さを60mm以上90mm以下という適度な長さとすることによって、撮像装置を片手で把持する場合であっても両手で把持する場合であっても把持しやすい形状とすることができる。すなわち、この局面によれば、左右方向に長すぎる形状とすることによって撮像装置が片手で持ちにくくなったり、左右方向に短すぎる形状とすることによって撮像装置が両手で持ちにくくなったりすることがない。また、上下方向の長さは第1のハウジングが掌に収まる程度の長さであるので、ユーザは、片手で把持する場合であっても両手で把持する場合であっても撮像装置を把持しやすい。
<第4の局面>
この発明の第4の局面によれば、第1のハウジング(下側ハウジング11)と、第2のハウジング(上側ハウジング21)と、第1の表示部(下側LCD12)と、第2の表示部(上側LCD22)と、撮像部(内側カメラ23)と、音声入力部(マイク42)とを備える撮像装置を提供する。第2のハウジングは、その下辺が第1のハウジングの上辺と折り畳み可能に接続される。第1の表示部は、第1のハウジングの折り畳み時における内側面に表示画面が設けられる。第2の表示部は、第2のハウジングの折り畳み時における内側面に表示画面が設けられる。撮像部は、第2のハウジングの内側面において、第1の表示部の表示画面と第2の表示部の表示画面との間に設けられる。音声入力部は、第2のハウジングの内側面において、第1の表示部の表示画面と第2の表示部の表示画面との間に設けられる。
この局面によれば、以下の第4の課題を解決することができる。
(第4の課題)
上記の特開2004−274304号公報(特許文献2)、特開2005−184060号公報(特許文献11)、および特開2007−201727号公報(特許文献12)に記載の携帯機器のように、ハウジングの内側面と外側面とに1つずつ画面を設ける構成では、ユーザが同時に見ることができる画面は1つであるので、ユーザに対して一度に提示可能な情報量が少なくなってしまう。そのため、ユーザは、撮像・音声入力時に十分な情報を得る(見る)ことができないおそれがある。
一方、上記の特開2006−311224号公報(特許文献1)および特開平09−247634号公報(特許文献13)の電話機においては、ユーザは2つの画面を同時に見ることができるので、ユーザに対して一度に提示可能な情報量は多くなる。しかし、これらの電話機においては、カメラやマイクの位置が適切でないために、以下の理由で撮像・音声入力が行いにくいという課題があった。
上記の特開2006−311224号公報(特許文献1)および特開平09−247634号公報(特許文献13)の電話機においては、カメラおよびマイクは、異なるハウジングに設けられており、また、電話機の端部に配置されている。具体的には、一方のハウジングの端部にカメラが配置され、他方のハウジングの端部にマイクが配置されている。そのため、折り畳みの角度が180度でない場合においては、カメラの撮像方向とマイクの集音方向が異なる方向を向くことになる。また、このときには、マイクの集音方向と「
カメラが設けられたハウジングの画面」の方向も異なる方向を向くことになる。折り畳み式の装置は、例えば机の上に置くなどして、折り畳みの角度を所望の角度に設定して使用することが有意義であるが、このとき、上側のハウジングの画面がユーザに正対するように設定すると使いやすいところ、これらの先行の電話機では、このような状況において、マイクの集音方向がユーザの口の向きと異なっている。
さらには、上記の特開2006−311224号公報(特許文献1)および特開平09−247634号公報(特許文献13)の電話機では、カメラが各ハウジングの端部に設けてあり、2つの画面がいずれもカメラの下側に存在するので、カメラに視線を向けた状態から各画面に表示された情報を見るためには、必ず下方に視線を動かす必要があり、特に、下側の画面の情報を見るときの視線の移動量が大きい。また、ユーザは2つの画面の表示情報を均等に見るためには、視線を2つの画面の中央付近を基準にして動かすようにするのがよいが、上記の特開2006−311224号公報(特許文献1)または特開平09−247634号公報(特許文献13)の電話機では、このような視線の方向とカメラの撮影方向が異なっている。
(第4の局面による作用効果)
第4の局面によれば、上記第4の課題に対して、ユーザにとって撮像・音声入力が行いやすい撮像装置を提供できる。
すなわち、第4の局面によれば、撮像部および音声入力部は2つの画面の間に設けられるので、ユーザが撮像・音声入力を行う際に2つの画面に正対すれば、カメラおよびマイクはいずれもユーザの正面に位置することになる。したがって、ユーザは、2つの画面に正対した向きのままで(顔の向きを変えなくても)撮像および音声入力をうまく行うことができる。また、例えばユーザ自身をカメラで撮像する場合には、ユーザは画面を見つつカメラの方を見て撮像操作を行うが、(3−1)の構成によれば2つの画面の間にカメラが配置されるので、ユーザは撮像操作の際に画面とカメラとの間で視線を動かす距離を最小限にすることができ、2つの画面を見ながらの撮像操作が容易になる。また、(3−1)の構成によれば、カメラおよびマイクが同じ第2のハウジングのほぼ同じ位置に配置されるので、撮像時にユーザがカメラの方を向けば自然にマイクの方に顔を向けることになるので音声入力部によってユーザの声を拾いやすく、音声を精度良く検知することができる。
第4の局面のより好ましい局面によれば、撮像装置は、第1のハウジングに設けられる操作ボタン(ボタン14A〜14F)をさらに備えていてもよい。
この局面によれば、操作ボタンとマイクとは異なるハウジングに設けられるので、操作ボタンを操作した時の操作音(雑音)がマイクによって拾われにくくなり、所望の音声をマイクによって正確に検出することができる。また、(3−2)の構成によれば、第1のハウジングに操作ボタンが設けられるので、撮像を行う際にユーザは第1のハウジングを把持すると考えられる。したがって、ユーザは撮像装置を把持する姿勢を変えることなく(第1のハウジングを動かすことなく)第2のハウジングを所望の方向に向けることによって、撮像方向を所望の方向へと容易に変更することができる。
第4の局面のより好ましい局面によれば、第2のハウジングは、第1のハウジングの上辺と回転可能に連結される軸部(21A)をその下辺に有していてもよい。このとき、撮像部および音声入力部は、軸部に配置される。
この局面によれば、折り畳み構造を実現するための軸部に撮像部および音声入力部を配置することによって、第2の表示部の画面と軸部との間に撮像部および音声入力部を配置
する場合に比べて、2つの画面の間の距離を短くすることができる。これによって、2つの画面をより近づけて配置することができ、ユーザにとっては2つの画面がより見やすくなる。
第4の局面のより好ましい局面によれば、左右左右方向に関して第2のハウジングの略中央に設けられてもよい。
第4の局面のより好ましい局面によれば、左右方向に関しても撮像部および音声入力部が略中央に配置されるので、撮像および音声入力がユーザにとってより行いやすくなる。
第4の局面のより好ましい局面によれば、左右左右方向に関して略中央に配置されてもよい。このとき、音声入力部は、撮像部の位置から左右方向にずれた位置に配置される。
第4の局面のより好ましい局面によれば、撮像部が左右方向に関して中央に配置されることによって、例えばユーザが自分自身を撮像する際において自分自身が撮像領域の中央に位置するように撮像することが容易になる。また、音声入力部は中央から多少ずれた位置に配置されていても検出精度に大きな影響がない。さらに、この局面によれば、撮像部および音声入力部を左右方向に並べて配置することができるので、撮像部および音声入力部を上下方向に並べて配置する場合に比べて2つの画面の間の距離を短くすることができる。以上より、この局面によれば、撮像および音声入力の行いやすさを維持しつつ、2つの画面がより見やすくなるように撮像部および音声入力部を配置することができる。
第4の局面のより好ましい局面によれば、第2のハウジングの内側面において、左右方向に関して第2の表示部の表示画面の両側に設けられる音声出力部(スピーカ)をさらに備えていてもよい。
この局面によれば、ユーザが2つの画面に正対する向きで撮像装置を把持すれば、左右の耳に対応する位置(顔の左右両側の位置)に音声出力部が配置されることとなるので、ステレオ効果を効果的に得ることができる。
第4の局面のより好ましい局面によれば、第1のハウジング(下側ハウジング11)と、第2のハウジング(上側ハウジング21)と、第1の表示部(下側LCD12)と、第2の表示部(上側LCD22)と、撮像部(内側カメラ23)と、音声出力部(スピーカ)とを備える。第2のハウジングは、その下辺が第1のハウジングの上辺と折り畳み可能に接続される。第1の表示部は、第1のハウジングの折り畳み時における内側面に表示画面が設けられる。第2の表示部は、第2のハウジングの折り畳み時における内側面に表示画面が設けられる。撮像部は、第2のハウジングの内側面において、第1の表示部の画面と第2の表示部の画面との間に設けられる。音声出力部は、第2のハウジングの内側面において、左右方向に関して第2の表示部の表示画面の両側に設けられる。
この局面によれば、先の局面と同様、ユーザが2つの画面に正対する向きで撮像装置を把持することによって、ステレオ効果を効果的に得ることができる。また、第1の発明と同様、ユーザが2つの画面に正対する向きとなった場合にはカメラがユーザの正面に位置することになるので、ユーザは、2つの画面に正対した向きのままで(顔の向きを変えなくても)撮像をうまく行うことができる。
第4の局面のより好ましい局面によれば、第1のハウジング(下側ハウジング11)と、第2のハウジング(上側ハウジング21)と、第1の表示部(下側LCD12)と、第2の表示部(上側LCD22)と、撮像部(内側カメラ23)とを備える。第2のハウジングは、その下辺が第1のハウジングの上辺と折り畳み可能に接続される。第1の表示部
は、第1のハウジングの折り畳み時における内側面に表示画面が設けられる。第2の表示部は、第2のハウジングの折り畳み時における内側面に表示画面が設けられる。撮像部は、第1のハウジングと第2のハウジングを開いたときにおける第1の表示部の表示画面と第2の表示部の表示画面との間であって、左右方向の中央部に設けられる。
この局面によれば、2画面の間の中央にカメラを設けることによって、カメラの方に視線を向けた状態から、上画面に表示された情報についても、下画面に表示された情報についても、視線の動きを最小限にして当該情報を得ることができる。また、上画面または下画面のいずれの情報を見ている状態においても、カメラの撮影方向と視線との差が少なく、カメラの方を向いたユーザを撮影することができる。
第4の局面のより好ましい局面によれば、第1のハウジングと第2のハウジングとを開いたときにおける第1の表示部の表示画面と第2の表示部の表示画面との間であって、左右方向の中央部に設けられる音声入力部(マイク42)をさらに備えていてもよい。
この局面によれば、カメラおよびマイクが同じ第2のハウジングのほぼ同じ位置に配置されるので、撮像時にユーザがカメラの方を向けば自然にマイクの方に顔を向けることになるので音声入力部によってユーザの声を拾いやすく、音声を精度良く検知することができる。
第4の局面のより好ましい局面によれば、第1のハウジングと第2のハウジングを開いたときにおける第1の表示部の表示画面と第2の表示部の表示画面との間であって、左右方向の中央に設けられてもよい。このとき、音声入力部は、撮像部に近接して設けられる。
この局面によれば、撮像および音声入力の行いやすさを維持しつつ、2つの画面がより見やすくなるように撮像部および音声入力部を配置することができる。
この発明の第4の局面に類似した局面によれば、撮像装置は、第1のハウジングと第2のハウジングとを重ねて配置する第1形態と、第1のハウジングと第2のハウジングとを開いて配置する第2形態とを取り得るように変形可能に構成される。撮像装置は、第1のハウジングの第1形態における内側の面を正面とした場合の側面であって、第2形態において第2のハウジングが存在する側の側面に設けられ、撮像部によって撮像された画像の記録指示を行うための1以上の撮影ボタンとを備える。
第4の局面のより好ましい局面によれば、第2形態における装置主面の左右方向における略中央に第2撮像部が設けられてもよい。このとき、撮像装置は、第1形態における第1のハウジングの内側の面において、第2の撮像部よりも右側および左側に設けられる複数の操作ボタンをさらに備える。
第4の局面のより好ましい局面によれば、第1形態における第1のハウジングの内側の面の左右方向の略中央に表示画面が設けられてもよい。このとき、撮像装置は、第1のハウジングの内側の面において、表示画面の左右にそれぞれ設けられる操作ボタンをさらに備える。
<第5の局面>
この発明の第5の局面によれば、撮像手段(カメラ23および25)を有し、複数のアプリケーションプログラム(53〜56)を記憶可能であり、かつ、当該アプリケーションプログラムとして当該撮像手段による撮影を行うための所定の撮影アプリケーションプログラム(53)が予め記憶された情報処理装置(10)のコンピュータ(CPU31)において実行される起動用プログラム(61)を提供する。この起動用プログラムは、上
記複数のアプリケーションプログラムの中からユーザが所望するアプリケーションプログラムを選択的に起動するためのプログラムである。起動用プログラムは、第1起動操作受付手段(ステップSA6,SA11を実行するCPU31。以下、単にステップ番号のみを示す)と、第1起動手段(SA12)と、撮影処理手段(SA10)と、撮影可能操作受付手段(SA6,SA9)と、撮影操作受付手段(SA24,SA25)と、第2起動操作受付手段(SA24,SA28)と、第2起動手段(SA30)としてコンピュータを機能させる。第1起動操作受付手段は、複数のアプリケーションプログラムを選択的に起動する第1起動操作を受け付ける。第1起動手段は、第1起動操作が行われた場合、複数のアプリケーションプログラムのうち当該第1起動操作で選択されたアプリケーションプログラムを起動する。撮影処理手段は、所定の撮影操作に応じて撮像手段による撮像画像を情報処理装置の記憶手段に保存する撮影処理を実行する。撮影可能操作受付手段は、第1起動操作を受け付ける起動受付状態において、撮影操作に応じた撮影処理手段による撮影処理が可能な撮影可能状態とする撮影可能操作を受け付ける。撮影操作受付手段は、撮影可能操作が行われた場合、撮影操作を受け付ける。第2起動操作受付手段は、撮影可能状態において、撮影アプリケーションプログラムを起動する第2起動操作を受け付ける。第2起動手段は、第2起動操作が行われた場合、撮影アプリケーションプログラムを起動する。
この局面によれば、以下の第5の課題を解決することができる。
(第5の課題)
上記“「ちょっとショット 取扱説明書」、株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント、2006年11月2日”(非特許文献1)に記載の情報処理装置において実行可能な上記第1および第2のアプリケーションプログラムは、(共通の機能もあるが)互いに異なる機能を有している。したがって、いずれかの一方のアプリケーションプログラムを実行することによってユーザが撮影を行っている状況において、他方のアプリケーションプログラムのみが有する機能を使用したくなる(あるいは使用する必要が生じる)場合が想定される。この場合、ユーザは、所望の機能を使用するためには、まず上記一方のアプリケーションプログラムの実行を終了させ、その後、メニュー画面等で他方のアプリケーションプログラムを選択し、さらに、当該他方のアプリケーションプログラムを起動するという、面倒な操作を行わなければならなかった。
(第5の局面による作用効果)
第5の局面によれば、上記第5の課題に対して、複数種類の撮影機能を簡易な操作で実行することができ、ユーザにとって使いやすい情報処理装置を提供することができる。
第5の局面によれば、起動受付状態において、ユーザは、被選択アプリケーションプログラムを第1起動操作によって起動することができるとともに、撮影可能操作によって撮影処理手段による撮影処理を実行することができる。したがって、ユーザは、アプリケーションプログラムを起動するための起動受付状態においても、撮影処理手段の機能を容易かつ迅速に起動することができる。さらに、撮影可能状態においては、第2起動操作によって撮影アプリケーションプログラムを起動することができる。したがって、ユーザは、撮影処理手段による撮影処理を行っている最中であっても、第2起動操作によって撮影アプリケーションプログラムを容易かつ迅速に起動することができる。つまり、本実施形態によれば、撮影処理手段による撮影機能の使用中に、当該撮影処理手段にはない(撮影アプリケーションプログラムの)機能を使用したくなった場合であっても、ユーザは、第2起動操作によって容易かつ迅速に当該機能を使用することができる。以上のように、第1の発明によれば、撮影処理手段の機能および撮影アプリケーションプログラムによる機能の両方の撮影機能を簡易な操作で実行することができ、ユーザにとって使いやすい情報処理装置を提供することができる。
また、第5の局面によれば、撮影処理手段による撮影機能の実行中に、撮影アプリケーションプログラムを直接起動することができる。つまり、一方の撮影機能(撮影処理手段による撮影機能)から他方の撮影機能(撮影アプリケーションプログラムによる撮影機能)を容易に起動することができるので、当該一方の機能の使用を介して当該他方の機能を使用させるようにユーザを誘導することができる。
第5の局面のより好ましい局面によれば、撮影可能操作は、第1起動操作とは操作方法が異なっていてもよい。
この局面によれば、被選択アプリケーションプログラムを起動する第1起動操作とは異なる操作によって撮影処理手段による撮影機能を容易に実行することができる。
第5の局面のより好ましい局面によれば、撮影処理手段は、撮影アプリケーションプログラムの実行により可能となる撮影機能の一部のみの機能を有していてもよい。
この局面によれば、相対的に簡易な機能である撮影処理手段の撮影機能が起動受付状態から迅速に起動することが可能であり、より多くの機能を有する撮影アプリケーションプログラムを撮影処理手段による撮影機能の実行中において直ちに起動することが可能である。この場合、まず簡易な機能の撮影処理手段の撮影機能によって情報処理装置を操作し、次に、より多機能な撮影アプリケーションプログラムによって各種の撮影機能を利用する、という順序でユーザに情報処理装置を使用させることができる。このような順序で情報処理装置を使用することによって、情報処理装置の操作にユーザが次第に慣れていくように使用させることができる。
第5の局面のより好ましい局面によれば、上記起動用プログラムは、起動受付状態において、記憶手段に保存されている撮像画像(保存画像)を情報処理装置の表示手段に表示させる(図23)画像表示手段(SA5)としてコンピュータをさらに機能させてもよい。
この局面によれば、過去に撮影された画像が起動受付状態において表示される。したがって、ユーザは、表示したい所望の画像を撮影することによって、起動受付状態における画面(メニュー画面)をユーザ毎(情報処理装置毎)にカスタマイズすることができる。また、情報処理装置に初めて触った(情報処理装置を初めて使用した)ユーザに対しても情報処理装置が撮影機能を有することを意識させることができる。
第5の局面のより好ましい局面によれば、画像表示手段は、記憶手段に保存されている撮像画像のうちから、表示手段に表示すべき撮像画像を所定のタイミングで自動的に変更してもよい。
この局面によれば、表示される画像の内容を所定のタイミングで変化させることによって、メニュー画面に変化を与え、ユーザを飽きさせないようにすることができる。
第5の局面のより好ましい局面によれば、画像表示手段は、情報処理装置が起動されるタイミングで、表示手段に表示すべき撮像画像を変更してもよい。
この局面によれば、起動受付状態において表示される画像が、情報処理装置を起動する度に変更される。これによれば、ユーザにとっては起動時に(「どの画像が表示されるのか」という)楽しみができる。また、情報処理装置の提供者側にとっては、このような楽しみをユーザに与えることによって、ユーザが情報処理装置を起動すること(すなわち、情報処理装置を使用すること)を促進させることができる。
第5の局面のより好ましい局面によれば、画像表示手段は、起動受付状態において、直前の撮影可能状態において最後に保存された撮像画像を情報処理装置の表示手段に表示させてもよい。
この局面によれば、撮影可能状態において撮影された画像が、当該撮影可能状態が終了した直後の起動受付状態において表示される。したがって、ユーザは、撮影可能状態において最後に撮影した画像を、起動受付状態において確認することができる。
第5の局面のより好ましい局面によれば、上記起動用プログラムは、第1遷移手段(SA21)と、第2遷移手段(SA4)としてコンピュータをさらに機能させる。第1遷移手段は、撮影可能操作が行われたことに応じて、起動受付状態を終了して撮影可能状態へと遷移させる。第2遷移手段は、撮影可能状態において所定の操作が行われたことに応じて撮影可能状態を終了して起動受付状態へと遷移させる。
この局面によれば、起動受付状態においては撮影操作が受け付けられないこととなるので、起動受付状態においてユーザが誤って撮影操作を行ってしまうことがない。また、撮影可能状態においては起動受付状態が終了されるので、第1起動操作をユーザに行わせるための表示(例えば、アプリケーションプログラムを表す画像を表示する等)が不要であるので、表示装置の画面には撮像画像を表示する等、表示領域を有効に利用することができる。また、撮影可能状態において第1起動操作が受け付けられないようにすることによって、撮影可能状態における操作をシンプルにすることができ、ユーザにとっては操作が簡単になる。
第5の局面のより好ましい局面によれば、第2遷移手段において、上記所定の操作は撮影操作であってもよい。
この局面によれば、撮影可能状態において撮影操作が行われた場合、(撮影処理が行われて)撮影可能状態が終了することとなる。つまり、撮影可能状態においてユーザが1回撮影操作を行うと、情報処理装置の状態は起動受付状態に戻るので、説明書等を見ていない初心者のユーザであっても、撮影操作を行うことで自然に起動受付状態へ戻ることができる。したがって、「ユーザが撮影可能状態から起動受付状態への戻り方がわからない」という状況を防止することができ、使いやすい情報処理装置を提供することができる。
なお、この局面によれば、撮影操作によって撮影可能状態から起動受付状態へと遷移してしまうので、撮影結果の画像を撮影可能状態において表示することができない。ここで、先の局面に係る発明とこの局面に係る発明とを組み合わせる場合には、撮影可能状態において表示できなかった撮影結果の画像を、直後の起動受付状態においてユーザに見せることができ、特に有効である。
第5の局面のより好ましい局面によれば、撮影可能操作は、撮影操作と同じ操作によって行われてもよい。
この局面によれば、撮影可能操作と撮影操作とが同じであるので、撮影可能状態へ遷移してさらに撮影を行う一連の操作を1種類の操作で行うことができ、当該一連の操作を容易に行うことができる。さらに、先の局面に係る発明とこの局面に係る発明とを組み合わせる場合には、起動受付状態から撮影可能状態への遷移と、撮影可能状態から起動受付状態への遷移とを、同じ操作で行うことができる。したがって、仮にユーザが誤って撮影可能操作を行ったり、操作方法をよく理解しないまま撮影可能操作を行ったりする結果、撮影可能状態へ遷移してしまった場合であっても、ユーザは、同じ操作を再度行えば元の状
態(起動受付状態)に戻ることができる。そのため、「撮影可能状態から起動受付状態への戻り方がわからない」という状況を防止することができ、使いやすい情報処理装置を提供することができる。
第5の局面のより好ましい局面によれば、撮影可能操作および撮影操作は、所定のボタンを1回押下する操作であってもよい。
この局面によれば、ユーザは、撮影可能操作および撮影操作を簡単な操作で行うことができる。したがって、撮影処理手段による撮影機能を簡単な操作で起動することができるとともに、撮像画像の保存を簡単な操作で行うことができる。
第5の局面のより好ましい局面によれば、情報処理装置は、表示装置(下側LCD12)の画面上における座標位置を入力することが可能な座標入力手段(タッチパネル13)を備えていてもよい。このとき、第1起動操作受付手段は、複数のアプリケーションプログラムのそれぞれに対応する各画像のうちで少なくとも複数の画像(アイコン画像71a〜71c)を画面に表示するとともに、表示される画像を画面をスクロールする操作に応じて変更し、表示中の当該画像の位置に対して座標入力手段を用いて行われた入力を第1起動操作として受け付ける。第1起動付手段は、第1起動操作受付手段において受け付けられた入力に係るアイコン画像に対応するアプリケーションプログラムを起動する。第2起動操作受付手段は、撮影アプリケーションプログラムを表す画像(72)を画面上の所定位置に表示するとともに、座標入力手段を用いて当該所定位置に対して行われた入力を第2起動操作として受け付ける。第2起動手段は、第2起動操作受付手段において受け付けられた入力に応じて撮影アプリケーションプログラムを起動する。
この局面によれば、起動受付状態においては、各アプリケーションプログラムを表す複数の画像の中から1つの画像の位置を座標入力手段を用いて選択する操作によって、アプリケーションプログラムを起動することができるとともに、撮影可能状態においては、所定の位置に表示される、撮影アプリケーションを表す画像が表示される所定の位置を座標入力手段を用いて指定する操作によって、撮影アプリケーションプログラムを起動することができる。また、起動受付状態においては、複数のアプリケーションプログラムを表す各画像を選択しやすいように、スクロール操作によって表示される画像の種類(アプリケーションプログラムの種類)を変更するようにしている。そのため、ユーザは、起動受付状態において所望のアプリケーションプログラムを起動させるためには、画面をスクロールさせる操作と画像を指定する操作とを行わなければならない場合がある。これに対して、撮影可能状態においては、撮影アプリケーションプログラムを表す画像が所定位置に常に表示されるので、ユーザは、常に当該画像を指定する操作のみによって撮影アプリケーションプログラムを容易に起動することができる。
第5の局面のより好ましい局面によれば、第2起動手段は、第2起動操作が行われた場合、撮影処理手段による撮影処理において設定されている情報の少なくとも一部を、撮影アプリケーションプログラムに渡されるべき引数としてとして用いて撮影アプリケーションプログラムをコンピュータに実行させてもよい。
この局面によれば、撮影処理手段による撮影処理における設定が、撮影アプリケーションプログラムによる処理においても反映される。これによって、撮影処理手段による撮影処理から撮影アプリケーションプログラムによる処理へと移行する場合であっても、ユーザは同じように操作を行うことができ、設定を変更する必要がない。このように、第13の発明によれば、ユーザにとってより使いやすい情報処理装置を提供することができる。
第5の局面のより好ましい局面によれば、上記プログラムは、初回起動判定手段(SA
1)と、撮影誘導手段(SA2)としてコンピュータをさらに機能させてもよい。初回起動判定手段は、情報処理装置の起動後において、第1起動操作を受け付ける前に、情報処理装置の起動が初めてであるか否かを判定する。撮影誘導手段は、情報処理装置の起動が初めてであると判定された場合、情報処理装置の状態を撮影可能状態に設定する、または、撮影可能状態に設定するか否かをユーザに選択させる表示を行う。
この局面によれば、情報処理装置が初めて起動された場合には、まず、ユーザに実際に撮影操作を体験させるようにすることができ、初心者のユーザを撮影操作に慣れさせることができる。さらに、先の局面に係る発明とこの局面に係る発明とを組み合わせる場合には、情報処理装置が初めて起動された場合に実行されるのは、相対的に簡易な機能の撮影処理手段の撮影処理となる。したがって、情報処理装置が初めて起動された場合においてはユーザは簡易な機能のみで撮影操作を行うことになるので、初めての操作であっても比較的容易に撮影操作を行うことができる。
第5の局面のより好ましい局面によれば、撮影アプリケーションプログラムは、撮像画像を記憶手段に保存する処理を実行する機能と、撮影処理手段による撮影処理によってまたは撮影アプリケーションプログラムによる処理によって保存された撮像画像を閲覧する機能とを有していてもよい。
この局面によれば、ユーザは、撮影アプリケーションプログラムを用いて、撮影処理手段の撮影機能および撮影アプリケーションプログラムのいずれによって撮影された画像であっても閲覧することができる。
第5の局面のより好ましい局面によれば、撮影処理手段および撮影アプリケーションプログラムは、撮影処理手段の機能と撮影アプリケーションプログラムの実行により可能となる機能とにおいて共通の機能に関して、ユーザによる同一の操作に応じて当該機能を実行することが可能であってもよい。
この局面によれば、撮影のために実行されるプログラムが変わっても、ユーザは、同じ機能に関しては同じ操作を行うことが可能であるので、ユーザにとって使いやすい操作体系を提供することができる。
第5の局面のより好ましい局面によれば、起動用プログラムは、アプリケーションプログラムを起動する起動機能プログラム(51)と、撮影処理手段としてコンピュータを機能させる撮影機能プログラム(52)とを含んでいてもよい。このとき、撮影機能プログラムのデータサイズは、撮影アプリケーションプログラムのデータサイズに比べて小さい。
この局面によれば、起動受付状態において起動可能なプログラムを、データサイズの小さい方のプログラムである撮影機能プログラムとすることにより、起動受付状態において撮影のためのプログラムを迅速に起動することができる。
第5の局面のより好ましい局面によれば、起動用プログラムは、アプリケーションプログラムを起動する起動機能プログラム(51)と、撮影処理手段としてコンピュータを機能させる撮影機能プログラム(52)とを含んでいてもよい。このとき、上記起動用プログラムは、情報処理装置の起動後において、コンピュータによって実行されるプログラムを記憶するための所定の記憶手段に、起動制御プログラムが実行されるタイミングで起動機能プログラムとともに撮影機能プログラムを読み込む読込手段(SA4)としてコンピュータをさらに機能させてもよい。
この局面によれば、起動機能プログラムと撮影機能プログラムとを一緒に読み出すことによって、起動受付状態において撮影機能プログラムを迅速に起動することができる。
この発明の第5の局面の代替の局面によれば、上記の各局面における各手段を備える情報処理装置として提供されてもよい。
<第6の局面>
この発明の第6の局面によれば、所定の画像を記憶する画像記憶手段(28、32、34)を備える画像通信装置(1)を複数含み、当該画像通信装置の間で当該所定の画像を送受信する画像通信システムを提供する。複数の画像通信装置のうち、画像を送信する側の画像通信装置(10t)は、送信元情報送信制御手段(ステップSC63を実行するCPU31;以下、単にステップ番号のみを記載する)を、さらに備える。送信元情報送信制御手段は、不特定の他の画像通信装置に対して送信元を示す送信元情報(送信元データ)として自己の識別情報を送信する。複数の画像通信装置のうち、画像を受信する側の画像通信装置(10r)は、送信元情報受信手段(SC84)、選択手段(SC85)、および送信先情報送信制御手段(SC86、SC92)を、さらに備える。送信元情報受信手段は、送信元情報を受信する。選択手段は、受信した送信元情報に基づいて、表示手段(12)に送信元を示す表示(Nt1〜Nt3)をおこない、当該送信元情報を送信した画像通信装置から画像を受信するか否かをユーザに選択させる。送信先情報送信制御手段は、選択手段によって受信することが選択された画像通信装置に対して、送信先を示す送信先情報(受信先データ)として自己の識別情報を送信する。送信する側の画像通信装置は、送信先情報受信制御手段(SC64)、送信先決定手段(SC64、SC65)、および画像送信手段(SC69)を、さらに備える。送信先情報受信制御手段は、送信先情報を受信する。送信先決定手段は、受信した送信先情報に基づいて、送信先となる画像通信装置を決定する。画像送信手段は、送信先決定手段によって決定した送信先に、画像記憶手段に記憶された画像のうちの少なくとも1つを送信する。受信する側の画像通信装置は、画像受信手段(SC90)および画像記憶制御手段(SC90)を、さらに備える。画像受信手段は、画像送信手段によって送信される画像を受信する。画像記憶制御手段は、画像受信手段によって受信した画像を画像記憶手段に記憶する。なお、送信元情報送信制御手段が送信元情報を送信する不特定の他の画像通信装置とは、宛先を特定せずに送信元情報を送信する送信や、不特定の画像通信装置からの要求に応じて当該画像通信装置に送信元情報を送信する送信等を含む。
この局面によれば、以下の第6の課題を解決することができる。
(第6の課題)
上記特開平10−341388号公報(特許文献14)で開示された電子カメラは、赤外線で通信するため、送信側の電子カメラと受信側の電子カメラを対向するように配置する必要があった。また、受信側の電子カメラが通信可能な範囲に複数の送信側電子カメラが存在する場合、当該受信側の電子カメラが送信側電子カメラを選択することができなかった。
(第6の局面による作用効果)
第6の局面によれば、上記第6の課題に対して、装置間で画像を送受信する際、ユーザが希望する送信側装置から画像を受け取ることが可能な画像通信システム、画像通信装置、および画像通信プログラムを提供する。
この発明の第6の局面によれば、画像を受信する側の画像通信装置は、送信元を見て画像を受信するか否か選択できるので、意図しない相手から画像を送信されることを防止することができる。また、画像を送信する側の画像通信装置は、予め画像を受信する相手を特定せず、画像を配布する相手を募集して配布することができる。
第6の局面のより好ましい局面によれば、送信元情報受信手段は、不特定多数の画像通信装置に送信された複数の送信元情報を受信可能である。選択手段は、受信した送信元情報のそれぞれに基づいて、表示手段に当該送信元情報のそれぞれを示す表示をおこない、いずれかの当該送信元情報をユーザに選択させる。
この局面によれば、画像を受信する側の画像通信装置は、画像データを受け取ることになる送信元を複数の送信元から選択することができる。例えば、画像を受信する側の画像通信装置は、送信する側の画像通信装置が複数存在している場合、当該複数の画像通信装置からユーザが希望する画像通信装置を選択して画像を受け取ることができる。
第6の局面のより好ましい局面によれば、送信する側の画像通信装置は、送信元表示制御手段(SC65、図51)を、さらに備える。送信元表示制御手段は、画像を受信する側の画像通信装置から受信した送信先情報に基づいて、送信する側の画像通信装置の表示手段(12)に画像送信を要求している画像通信装置を示す表示(Nr1〜Nr3)を行う。
この局面によれば、画像を送信する側の画像通信装置のユーザは、画像を送信する送信先となる相手の画像通信装置を知ることができる。
第6の局面のより好ましい局面によれば、送信元情報は、送信する側の画像通信装置のユーザによって設定可能な送信元ユーザ情報(Dc)を含む。選択手段は、送信元情報を送信している画像通信装置を示す通知として、当該送信元情報に含まれる送信元ユーザ情報を受信する側の画像通信装置の表示手段に表示する。
この局面によれば、画像を送信する側の画像通信装置のユーザの個性を出すことができ、受信する画像通信装置側でも画像を送信する側の画像通信装置を識別しやすくなる。
第6の局面のより好ましい局面によれば、送信先情報は、受信する側の画像通信装置のユーザによって設定可能な送信先ユーザ情報(Dc)を含み、送信元表示制御手段は、画像送信を要求している画像通信装置を示す通知として、送信先情報に含まれる送信元ユーザ情報を送信する側の画像通信装置の表示手段に表示する。
この局面によれば、画像を受信する側の画像通信装置のユーザの個性を出すことができ、送信する画像通信装置側でも画像を受信する側の画像通信装置を識別しやすくなる。
第6の局面のより好ましい局面によれば、送信する側の画像通信装置は、送信先情報を受信した後、当該送信先情報を送信した画像通信装置に送信する画像をユーザの操作に応じて選択する画像選択手段(SC66)を、さらに備える。画像送信手段は、画像選択手段が選択した画像を、送信先情報を送信した画像通信装置に送信する。
この局面によれば、画像を送信する側の画像通信装置のユーザが所望する画像を選択して送信することができる。また、画像を受信する側の画像通信装置と画像を送信する側の画像通信装置とを決定した後に、当該画像を送信する側の画像通信装置から当該画像通信装置に送信する画像を選択することによって、画像を送信する側の画像通信装置は、受信する側の画像通信装置に送る画像の種類や枚数を変えることができる。
さらに好ましい局面によれば、画像選択手段は、送信対象画像表示制御手段(図52)を含む。送信対象画像表示制御手段は、画像記憶手段に受信する側の画像通信装置への送信対象として記憶されている画像群を送信する側の画像通信装置の表示手段に表示するこ
とによって、当該画像群から受信する側の画像通信装置に送信する画像を選択することをユーザに促す。
この局面によれば、送信対象として記憶されている画像群を表示手段に表示することによって、画像を送信する側の画像通信装置のユーザにおける画像の選択が容易となる。
さらに好ましい局面によれば、送信する側の画像通信装置の画像記憶手段は、本体内蔵記憶手段(34)および本体着脱記憶手段(28)を含む。本体内蔵記憶手段は、当該画像通信装置本体に内蔵される。本体着脱記憶手段は、当該画像通信装置本体に着脱自在に構成される。画像選択手段は、記憶先選択手段(SC50)を含む。記憶先選択手段は、本体内蔵記憶手段および本体着脱記憶手段の何れか一方を選択する。画像選択手段は、記憶先選択手段によって選択された記憶手段に記憶されている画像群から、受信する側の画像通信装置に送信する画像をユーザの操作に応じて選択する。
この局面によれば、送信対象とする画像を、予め決定された記憶手段に記憶されている画像に限定することができる。
第6の局面のより好ましい局面によれば、受信する側の画像通信装置は、判断手段および画像送信継続要求送信手段を、さらに備える。判断手段は、画像受信手段が送信する側の画像通信装置から送信された画像を受信した後、当該送信する側の画像通信装置からさらに画像を受信するか否かを判断する。画像送信継続要求送信手段は、判断手段がさらに画像を受信すると判断した場合、選択手段が選択した送信する側の画像通信装置に画像送信継続要求を送信する。画像送信手段は、画像送信継続要求を受信したとき、画像送信継続要求を送信した画像通信装置に画像を送信する。
この局面によれば、画像を送信する側の画像通信装置から受信する側の画像通信装置に段階的に画像を送信することができる。
第6の局面のより好ましい局面によれば、送信する側の画像通信装置は、画像選択手段を、さらに備える。画像選択手段は、画像送信継続要求を受信した後、当該画像送信継続要求を送信した画像通信装置に送信する画像をユーザの操作に応じて選択する。画像送信手段は、画像送信継続要求を受信したとき、画像選択手段によって選択された画像を、画像送信継続要求を送信した画像通信装置に送信する。
この局面によれば、受信側からの要求がある毎に送信する画像を選択して送信することができる。
第6の局面のより好ましい局面によれば、送信する側の画像通信装置は、制限手段を、さらに備える。制限手段は、画像送信手段によって一度に送信される画像の枚数を制限する。
この局面によれば、送信側の画像通信装置から画像を一定以下の枚数ずつ送信することになるため、受信側は受信した画像の枚数を確認しながら受信することができ、当該枚数に基づいて受信を続けるかどうかを判断することができる。
さらに好ましい局面によれば、判断手段は、ユーザの操作に応じて、送信する側の画像通信装置からさらに画像を受信するか否かを判断する。受信する側の画像通信装置は、受信終了通知手段を、さらに備える。受信終了通知手段は、判断手段が画像を受信しないと判断した場合、選択手段が選択した画像通信装置に受信終了通知を送信する。画像送信手段は、画像送信要求を受信する毎に、受信終了通知を送信した画像通信装置を除いて画像
送信要求を送信した画像通信装置のみに画像を送信する。
この局面によれば、画像を受信する側の画像通信装置毎に、送信する側の画像通信装置が画像を送信する対象装置からユーザが好むタイミングで抜けることができる。
さらに好ましい局面によれば、受信する側の画像通信装置は、残量監視手段を、さらに備える。残量監視手段は、画像をさらに記憶するために画像記憶手段が有している記憶容量の残量を監視する。受信終了通知手段は、残量が所定量以下となった場合、選択手段が選択した画像通信装置に受信終了通知を送信する。
この局面によれば、画像を受信する側の画像通信装置は、画像データを記憶できる容量に応じて、自動的に画像を送信する側の画像通信装置が画像を送信する対象装置から抜けることができる。
第6の局面のより好ましい局面によれば、受信する側の画像通信装置の画像記憶手段は、本体内蔵記憶手段および本体着脱記憶手段を含む。本体内蔵記憶手段は、当該画像通信装置本体に内蔵される。本体着脱記憶手段は、当該画像通信装置本体に着脱自在に構成される。受信する側の画像通信装置は、記憶対象決定手段(SC50)を、さらに備える。記憶対象決定手段は、本体内蔵記憶手段および本体着脱記憶手段の何れか一方を受信した画像を記憶する対象として予め決定する。画像記憶制御手段は、送信する側の画像通信装置から送信された画像を記憶対象決定手段が決定している対象に記憶する。
この局面によれば、受信した画像データを、予め決定された記憶手段に限定して記憶することができる。
第6の局面のより好ましい局面によれば、画像通信装置は、撮像手段および撮影手段を、それぞれさらに備える。撮影手段は、撮像手段によって撮像された画像をユーザの所定の操作に応じて画像記憶手段に記憶する。画像送信手段は、撮影手段によって画像記憶手段に記憶された画像を送信する。
この局面によれば、画像通信装置で撮像した画像を送受信の対象とすることができる。
第6の局面のより好ましい局面によれば、他の画像通信装置から画像を受信する画像通信装置(10r)である。画像通信装置は、記憶手段、送信元情報受信手段、選択手段、送信先情報送信制御手段、画像受信手段、および画像記憶制御手段を備える。送信元情報受信手段は、他の画像通信装置から送信元を示す送信元情報として当該他の画像通信装置の識別情報を受信する。選択手段は、受信した送信元情報に基づいて、表示手段に送信元を示す表示をおこない、当該送信元情報を送信した画像通信装置から画像を受信するか否かをユーザに選択させる。送信先情報送信制御手段は、選択手段によって受信することが選択された画像通信装置に対して、送信先を示す送信先情報として自己の識別情報を送信する。画像受信手段は、送信先情報を送信した画像通信装置から送信された画像を受信する。画像記憶制御手段は、画像受信手段によって受信した画像を記憶手段に記憶する。
第6の局面のより好ましい局面によれば、他の画像通信装置へ画像を送信する画像通信装置(10t)である。画像通信装置は、画像記憶手段、送信元情報送信制御手段、送信先情報受信制御手段、送信先決定手段、および画像送信手段を備える。画像記憶手段は、所定の画像を記憶する。送信元情報送信制御手段は、不特定の他の画像通信装置に対して送信元を示す送信元情報として自己の識別情報を送信する。送信先情報受信制御手段は、他の画像通信装置から送信先を示す送信先情報として当該他の画像通信装置の識別情報を受信する。送信先決定手段は、受信した送信先情報に基づいて、送信先となる画像通信装置を決定する。画像送信手段は、送信先決定手段によって決定した送信先に、画像記憶手
段に記憶された画像のうち少なくとも1つを送信する。
第6の局面のより好ましい局面によれば、他の画像通信装置から画像を受信するまたは他の画像通信装置へ画像を送信する画像通信装置(1)である。画像通信装置は、画像記憶手段および送受信選択手段(SC51)を備える。画像記憶手段は、所定の画像を記憶する。送受信選択手段は、他の画像通信装置から画像を受信するか、他の画像通信装置へ画像を送信するかを選択する。画像通信装置は、送受信選択手段が他の画像通信装置から画像を受信する選択をした場合、送信元情報受信手段、選択手段、送信先情報送信制御手段、画像受信手段、および画像記憶制御手段を、さらに備える。送信元情報受信手段は、他の画像通信装置から送信元を示す送信元情報として当該他の画像通信装置の識別情報を受信する。選択手段は、受信した送信元情報に基づいて、表示手段に送信元を示す表示をおこない、当該送信元情報を送信した画像通信装置から画像を受信するか否かをユーザに選択させる。送信先情報送信制御手段は、選択手段によって受信することが選択された画像通信装置に対して、送信先を示す送信先情報として自己の識別情報を送信する。画像受信手段は、送信先情報を送信した画像通信装置から送信された画像を受信する。画像記憶制御手段は、画像受信手段によって受信した画像を画像記憶手段に記憶する。画像通信装置は、送受信選択手段が他の画像通信装置へ画像を送信する選択をした場合、送信元情報送信制御手段、送信先情報受信制御手段、送信先決定手段、および画像送信手段を、さらに備える。送信元情報送信制御手段は、不特定の他の画像通信装置に対して送信元を示す送信元情報として自己の識別情報を送信する。送信先情報受信制御手段は、他の画像通信装置から送信先を示す送信先情報として当該他の画像通信装置の識別情報を受信する。送信先決定手段は、受信した送信先情報に基づいて、送信先となる画像通信装置を決定する。画像送信手段は、送信先決定手段によって決定した送信先に、画像記憶手段に記憶された画像のうちの少なくとも1つを送信する。
第6の局面のより好ましい局面によれば、他の画像通信装置から画像を受信する装置のコンピュータ(31)で実行される画像通信プログラムである。画像通信プログラムは、送信元情報受信手段、選択手段、送信先情報送信制御手段、画像受信手段、および画像記憶制御手段として、コンピュータを機能させる。送信元情報受信手段は、他の画像通信装置から送信元を示す送信元情報として当該他の画像通信装置の識別情報を受信する。選択手段は、受信した送信元情報に基づいて、表示手段に送信元を示す表示をおこない、当該送信元情報を送信した画像通信装置から画像を受信するか否かをユーザに選択させる。送信先情報送信制御手段は、選択手段によって受信することが選択された画像通信装置に対して、送信先を示す送信先情報として自己の識別情報を送信する。画像受信手段は、送信先情報を送信した画像通信装置から送信された画像を受信する。画像記憶制御手段は、画像受信手段によって受信した画像を記憶装置に記憶する。
第6の局面のより好ましい局面によれば、他の画像通信装置から画像を受信するまたは他の画像通信装置へ画像を送信する装置のコンピュータで実行される画像通信プログラムである。装置の記憶装置には、所定の画像が記憶されている。画像通信プログラムは、送受信選択手段として、コンピュータを機能させる。送受信選択手段は、他の画像通信装置から画像を受信するか、他の画像通信装置へ画像を送信するかを選択する。画像通信プログラムは、送受信選択手段が他の画像通信装置から画像を受信する選択をした場合、送信元情報受信手段、選択手段、送信先情報送信制御手段、画像受信手段、および画像記憶制御手段として、コンピュータをさらに機能させる。送信元情報受信手段は、他の画像通信装置から送信元を示す送信元情報として当該他の画像通信装置の識別情報を受信する。選択手段は、受信した送信元情報に基づいて、表示手段に送信元を示す表示をおこない、当該送信元情報を送信した画像通信装置から画像を受信するか否かをユーザに選択させる。送信先情報送信制御手段は、選択手段によって受信することが選択された画像通信装置に対して、送信先を示す送信先情報として自己の識別情報を送信する。画像受信手段は、送
信先情報を送信した画像通信装置から送信された画像を受信する。画像記憶制御手段は、画像受信手段によって受信した画像を画像記憶手段に記憶する。画像通信プログラムは、送受信選択手段が他の画像通信装置へ画像を送信する選択をした場合、送信元情報送信制御手段、送信先情報受信制御手段、送信先決定手段、および画像送信手段として、コンピュータをさらに機能させる。送信元情報送信制御手段は、不特定の他の画像通信装置に対して送信元を示す送信元情報として自己の識別情報を送信する。送信先情報受信制御手段は、他の画像通信装置から送信先を示す送信先情報として当該他の画像通信装置の識別情報を受信する。送信先決定手段は、受信した送信先情報に基づいて、送信先となる画像通信装置を決定する。画像送信手段は、送信先決定手段によって決定した送信先に、画像記憶手段に記憶された画像のうち少なくとも1つを送信する。
また、この発明の第6の局面に類似した局面に従う画像通信装置および画像通信プログラムによれば、上述した画像通信システムと同様の効果を得ることができる。
<第7の局面>
この発明の第7の局面によれば、入力装置(13)からの入力に基づいて少なくとも一つのパラメータの値を設定するコンピュータ(1)において実行される情報処理プログラムを提供する。情報処理プログラムは、コンピュータ(1)を、所定の画面(500,501,502,503)における所定の表示領域内(250)において、パラメータの現在値に応じた位置からの変更操作を受け付ける第1の変更操作受付手段(SD110)と、第1の変更操作受付手段で受け付けられた変更操作に基づいて、パラメータを現在値から徐々に更新する第1の更新手段(SD114,SD115)と、所定の表示領域内において、パラメータの所望の値に応じた位置への変更操作を受け付ける第2の変更操作受付手段(SD111)と、第2の変更操作受付手段で受け付けられた変更操作に基づいて、パラメータを現在値から所望の値に更新する第2の更新手段(SD112,SD115)として機能させる。また、第2の更新手段は、所望の値がパラメータの現在値より小さい値のときに(SD111,SD112)、パラメータを現在値から所望の値に更新し(SD115)、所望の値がパラメータの現在値より大きい値のときに(SD111,SD113)、パラメータを現在値から所望の値に更新しない(SD113)。
この局面によれば、以下の第7の課題を解決することができる。
(第7の課題)
一般的なメディアプレーヤでは、ユーザは、ボリューム調整部における最大音量、及びボリューム調整部と音量との対応付けについて見た目だけでは理解することができず、かつ同一の音量でも周囲の環境の変化によって聞こえ方が変化するために、ユーザの所望する音量に即時変更することは難しい。
この点で、ユーザの所望する音量へ即時変更できなかった場合に、特に、ユーザの所望する音量よりも大きくなった場合には、ユーザ及びユーザ付近に存在する人に対して不快な思いすなわち、ストレスを感じさせる可能性が多くあった。
(第7の局面による作用効果)
第7の局面によれば、上記第7の課題に対して、パラメータの設定変更操作において、ユーザ操作に適したユーザインターフェイスを実現する情報処理プログラムおよび情報処理装置を提供する。
この発明の第7の局面によれば、ユーザが入力装置(13)により現在値に応じた位置からの変更操作であるスライダ操作を受け付けると、スライダ位置に従って徐々にパラメータが更新される。一方、入力装置(13)により、所望の値に応じた位置への変更操作を受け付けると、所望の値がパラメータの現在値より小さい値のときに、パラメータを現
在値から所望の値に更新し、所望の値がパラメータの現在値より大きい値のときに、パラメータを現在値から所望の値に更新しない。
従って、ユーザは、入力装置(13)に対する一連の操作によって、パラメータを変更することができる。具体的には、パラメータを現在値から徐々に大きい値、あるいは小さい値に変更することができる。一方、パラメータを現在値から突然に大きくなる値に変更する操作入力が禁止される。このように、ユーザは、パラメータの設定変更操作において、パラメータの値が突然に大きくなる値への変更操作を禁止することにより誤操作によるパラメータの突然の変化によるユーザ等へのストレスを抑制してユーザ操作に適したユーザインターフェイスを実現することができる。
また、この発明の第7の局面に類似した局面によれば、入力装置(13)からの入力に基づいて少なくとも一つのパラメータの値を設定するコンピュータにおいて実行される情報処理プログラムを提供する。情報処理プログラムは、コンピュータ(10)を、所定の画面(500,501,502,503)における所定の表示領域内(550)において、パラメータの現在値を示すスライダ(252)を表示するスライダ表示手段(SD32,SD70,SD91)と、パラメータの現在値に応じたスライダ(552)の位置から連続的な移動操作を受け付ける第1の移動操作受付手段(SD110,SD114)と、所定の表示領域内において、パラメータの所望の値に応じたスライダ(552)の位置への移動操作を受け付ける第2の移動操作受付手段(SD110,SD111)と、パラメータを受け付けられた移動操作に従うスライダ(552)の移動後の位置に応じた値に更新する更新手段(SD115)として機能させる。そして、第2の移動操作受付手段は、パラメータの現在値よりも小さくなる方向にスライダ(552)が移動するような場合には、スライダの所望の位置への移動操作を受け付け(SD112)、パラメータの現在値よりも大きくなる方向にスライダが移動するような場合には、スライダの所望の位置への移動操作を受け付けない(SD113)。
この類似した局面によれば、ユーザが入力装置(13)により現在値に応じたスライダ(552)の位置から連続的な移動操作あるいは所望の値に応じたスライダの位置への移動操作を受け付けると、スライダ(552)の移動後の位置に応じた値にパラメータが更新される。一方、入力装置(13)により、スライダ(552)の移動操作が現在値よりも小さくなる方向にスライダが移動するような場合には、所望の位置への移動操作を受け付け、現在値よりも大きくなる方向にスライダが移動するような場合には、所望の位置への移動操作を受け付けない。
従って、ユーザは、入力装置(13)に対する一連の操作によって、パラメータを変更することができる。具体的には、スライダを連続的に移動させて、パラメータを現在値から徐々に大きい値、あるいは小さい値に変更することができる。一方、スライダを所望の値に応じた位置へ移動操作させる場合、パラメータの現在値から大きくなる方向への移動操作は禁止される。このように、ユーザは、パラメータの設定変更操作において、パラメータの値が突然に大きくなる値への移動操作を禁止することにより誤操作によるパラメータの突然の変化によるユーザ等へのストレスを抑制してユーザ操作に適したユーザインターフェイスを実現することができる。
第7の局面のより好ましい局面によれば、入力装置は、ポインティングデバイス(27)である。この局面によれば、ユーザはタッチペン(27)により、タッチパネルの任意の位置に対する入力を行うため、選択する際のユーザの操作性が向上する。
第7の局面のより好ましい局面によれば、情報処理所望の値の位置への変更操作に基づいて、パラメータを現在値から所望の値に更新する手段は、パラメータを現在値から徐々
に更新する。この局面によれば、パラメータが現在値から所望の値に更新される場合においても、パラメータを徐々に更新することにより、パラメータの変化が滑らかとなるため自然なパラメータの変化とすることが可能である。
第7の局面のより好ましい局面によれば、コンピュータは、入力装置(13)からの入力に基づいて、複数種類のパラメータの値を設定する。所定の表示領域内における任意の位置には複数種類のパラメータの値がそれぞれ対応付けられている。
この局面によれば、複数種類のパラメータと対応付けられるため入力装置からのパラメータの設定を簡易に実行することが可能である。
特に、所定の表示領域は、コンピュータで設定されるパラメータの種類の数に応じた多次元の領域である。これによれば、パラメータの種類の数に応じた次元で表示されるため各パラメータの位置を容易に認識することが可能である。
第7の局面のより好ましい局面によれば、パラメータは、コンピュータの出力装置から出力される音の音量レベルに相当する。この局面によれば、現在の音量から突然に音量が大きくなって、ユーザ及びユーザ付近に存在する人に対して不快な思いすなわち、ストレスを感じさせることを抑制することが可能である。
第7の局面のより好ましい局面によれば、パラメータは、コンピュータにおいて再生されるファイルの再生時間に相当する。この局面によれば、再生されていない位置から再生が開始されることを防止し、ユーザに不快感を与えることを抑制することができる。
この発明の第7の局面に類似した別の局面によれば、入力装置(13)からの入力に基づいて少なくとも一つのパラメータの値を設定する情報処理装置(10)を提供する。情報処理装置(10)は、所定の画面(500,501,502,503)における所定の表示領域内(550)において、パラメータの現在値に応じた位置からの変更操作を受け付ける第1の変更操作受付手段(552,SD110,SD114)と、第1の変更操作受付手段で受け付けられた変更操作に基づいて、パラメータを現在値から徐々に更新する第1の更新手段(SD114,SD115)と、所定の表示領域内において、パラメータの所望の値に応じた位置への変更操作を受け付ける第2の変更操作受付手段(554,555)と、第2の変更操作受付手段で受け付けられた変更操作に基づいて、パラメータを現在値から所望の値に更新する第2の更新手段(SD111,SD112,SD115)とを備える。第2の更新手段は、所望の値がパラメータの現在値より小さい値のときに(554)、パラメータを現在値から所望の値に更新し、所望の値がパラメータの現在値より大きい値のときに(555)、パラメータを現在値から所望の値に更新しない(SD113)。
この発明の第7の局面に類似したさらに別の局面によれば、入力装置(13)からの入力に基づいて少なくとも一つのパラメータの値を設定する情報処理装置を提供する。情報処理装置(10)は、所定の画面(500,501,502,503)における所定の表示領域内(550)において、パラメータの現在値を示すスライダ(552)を表示するスライダ表示手段(SD32,SD70,SD91)と、パラメータの現在値に応じたスライダ(552)の位置から連続的な移動操作を受け付ける第1の移動操作受付手段(SD110,SD114)と、所定の表示領域内において、パラメータの所望の値に応じたスライダ(552)の位置への移動操作を受け付ける第2の移動操作受付手段(SD110,SD111)と、パラメータを受け付けられた移動操作に従うスライダ(552)の移動後の位置に応じた値に更新する更新手段(SD115)とを備える。第2の移動操作受付手段は、パラメータの現在値よりも小さくなる方向にスライダが移動するような場合
には、スライダ(552)の所望の位置への移動操作を受け付け(554,SD112)、パラメータの現在値よりも大きくなる方向にスライダが移動するような場合には、スライダの所望の位置への移動操作を受け付けない(555,SD113)。
<第8の局面>
この発明の第8の局面によれば、上側部材(21)と下側部材(11)とが開閉可能に連結された、音楽データの再生が可能な情報処理装置(10)のコンピュータにおいて実行される情報処理プログラムを提供する。情報処理プログラムは、コンピュータを、音楽データの再生を行う音楽再生手段(SD90)と、上側部材と下側部材との開閉状態を検出する開閉検出手段(SD150)と、音楽再生手段による音楽データの再生中であり、開閉検出手段により上側部材と下側部材とが開いている状態から閉じている状態に遷移したことが検出された場合において、所定の外部出力機器との接続が検出された場合には、音楽再生手段による音楽データの再生を継続し、所定の外部出力機器との接続が検出された場合には、音楽再生手段による音楽データの再生を継続し、所定の外部出力機器との接続が検出されなかった場合には、音楽再生手段による音楽データの再生を停止するスリープ手段(SD153,SD154)として機能させる。
この局面によれば、以下の第8の課題を解決することができる。
(第8の課題)
特開2003−216289号公報(特許文献1)には、コンピュータ装置が携帯端末装置であるノートブック型PCである場合において、ノートブック型PCを閉じた際(閉状態)には、スリープ処理を実行して表示等の動作を停止するスリープ状態に設定する点が示されている。一方、再び、ノートブック型PCを開いた際(開状態)には、スリープ状態からアクティブ状態に設定することが示されている。
そして、当該スリープ処理を実行する場合においても、USBケーブルを介して音楽データを再生処理する再生装置と接続されている場合においては、当該USBケーブルを介してノートブック型PCから再生装置に対して必要なデータを送信するために部分的にアクティブ状態に設定する技術が開示されている。
したがって、スリープ処理が実行される場合においても、音楽データの再生処理に関する一部の機能についてはスリープ処理を実行しないようにすることが可能である。
しかしながら、特開2003−216289号公報(特許文献1)における情報端末装置では、当該情報処理装置にて音楽データを再生処理することが考慮されていなかったために、ユーザにとって利便性の高い再生処理を行うことができなかった。
(第8の局面による作用効果)
第8の局面によれば、上記第8の課題に対して、音楽データの再生において、ユーザにとって利便性の高い処理を実行する情報処理プログラムおよび情報処理装置を提供する。
この発明の第8の局面によれば、ユーザが情報処理装置の開閉可能に連結された上側部材と下側部材とを閉じた場合には、上側部材と下側部材とが開いている状態から閉じている状態に遷移したことが検出され、所定の外部出力機器との接続が検出された場合には、音楽データの再生が継続され、所定の外部出力機器との接続が検出されなかった場合には、再生が停止される。
典型的な実施の形態に示すように、ユーザが上側部材と下側部材とを開いた状態から閉じた状態とした場合に、所定の外部出力機器(典型的には、ヘッドホン)の接続が検出された場合には、再生機能が継続されるため、ヘッドホンから音声信号が出力される。した
がって、装置のスピーカ等から音声信号は出力されないため、ユーザおよびユーザの付近に存在する周囲の人に対して不快な思いをさせることにならない。さらに、ヘッドホンの接続が検出されている場合に再生機能が継続され、そうでないヘッドホンの接続が検出されていない場合には再生機能が停止するスリープ状態となるため、装置を閉じた状態とすることにより再生が停止するスリープ状態に移行することを期待していたユーザにとって利便性が高い。
第8の局面のより好ましい局面によれば、この情報プログラムは、コンピュータを、音楽データの再生を連続的に行う設定指示を受け付ける連続再生受付手段(517,SD161)としてさらに機能させる。音楽再生手段は、開閉検出手段により上側部材と下側部材とが開いている状態から閉じている状態に遷移したことが検出された場合において、設定指示を受け付けた場合には、音楽データの再生を連続的に行い(SD162)、設定指示を受け付けなかった場合には、現在実行されている音楽データの再生が終了したときに、音楽データの再生を停止する(SD163)。
この局面によれば、ユーザが音楽データの再生を連続的に行う設定指示の入力をした場合には、上側部材と下側部材とが開いている状態から閉じている状態に遷移したことが検出された場合において、音楽データの再生を連続的に行ない、設定指示の入力がない場合には、現在実行されている音楽データの再生が終了したときに、音楽データの再生を停止する。
典型的な実施の形態に示すように、ユーザが、「再生モード」切替アイコン517を選択して、繰り返し再生するすなわち、音楽データの再生を連続的に行う再生モードを選択した場合には、音楽データの再生を継続し、それ以外の再生モードを選択した場合には、現在実行されている音楽データの再生が終了したときに、再生を停止することにより、ユーザの再生を連続的に行う設定指示に従って、再生が継続されるか、否かが判断されるためユーザの意図に応じた再生を実行することが可能である。また、現在実行されている音楽データの再生が終了したときに、再生が停止することにより、ユーザに違和感を与えることなく、再生を終了することが可能である。
第8の局面のより好ましい局面によれば、この情報処理プログラムは、コンピュータを、音楽再生手段による音楽データの再生において、ステレオ再生あるいはモノラル再生を切替える設定指示を受け付ける再生設定受付手段(561,SD212,SD213)としてさらに機能させる。音楽再生手段は、設定指示を受け付けた場合において、所定の外部出力機器との接続が検出された場合には、設定指示に従った再生を行い、所定の外部出力機器との接続が検出されなかった場合には、ステレオ再生を行う(SD214,SD215)。
この局面によれば、音楽データの再生において、ステレオ再生あるいはモノラル再生を切替える設定指示を受け付ける再生設定手段が機能し、所定の外部出力機器との接続が検出された場合に、設定指示に従って、ステレオ再生あるいはモノラル再生が実行される。
典型的な実施の形態に示すように、ユーザが、外部出力機器(典型的には、ヘッドホン)に対する再生において、「ヘッドホン」の機能選択アイコン561を選択して、切替えることにより、ヘッドホンの形式に応じて適切な再生処理を選択することが可能である。
第8の局面のより好ましい局面によれば、この情報処理プログラムは、コンピュータを、所定の外部出力機器との接続が検出された場合(SD140)には、音楽再生手段において、再生が行われる音楽データの所定の周波数帯域を調整する調整手段(SD141)としてさらに機能させる。
この局面によれば、外部出力機器(典型的には、ヘッドホン)との接続が検出された場合には、再生が行なわれる音楽データの所定の周波数帯域を調整する調整手段が機能する。
典型的な実施の形態に示すように、ユーザが、外部出力機器(典型的には、ヘッドホン)を装着した場合に、イコライズ処理を実行することにより、ヘッドホンの装着により音響特性が大きく変化する場合においても、所定の周波数帯域を調整することにより、ユーザに違和感を与えることなく再生を実行することが可能となる。
第8の局面のより好ましい局面によれば、この情報処理プログラムは、コンピュータを、所定の外部出力機器との接続が検出された場合には、音楽再生手段において、再生が行われる音楽データの所定の音色を調整する調整手段としてさらに機能させる。
この局面によれば、外部出力機器(典型的には、ヘッドホン)との接続が検出された場合には、再生が行なわれる音楽データの所定の音色を調整する調整手段が機能する。
典型的な実施の形態に示すように、ユーザが、外部出力機器(典型的には、ヘッドホン)を装着した場合に、例えば、スピーカから再生する場合には、違和感の無い高い音程の音について、ヘッドホンで聞くと音程が高く聞こえすぎる音を、音程の低い別の音に差し替えたり、ヘッドホンで聞くとノイズが聞こえる音を他の音に差し替えたりすることにより、ユーザに違和感を与えることなく再生を実行することが可能となる。
第8の局面のより好ましい局面によれば、この情報処理プログラムは、コンピュータを、所定の外部出力機器との接続が検出された場合には、音楽再生手段において、再生が行われる音楽データの音量を調整する調整手段としてさらに機能させる。
この局面によれば、外部出力機器(典型的には、ヘッドホン)との接続が検出された場合には、再生が行なわれる音楽データの音量を調整する調整手段が機能する。
典型的な実施の形態に示すように、ユーザが、外部出力機器(典型的には、ヘッドホン)を装着した場合に、例えば、スピーカから再生する場合には、違和感の無いバランスの良い再生される音声信号のボリュームについて、ヘッドホンで聞くと再生される音声信号のボリュームのバランスが悪い音のボリュームを大きくしたり、あるいは小さくすることにより、バランスよく聞こえるように調整することにより、ユーザに違和感を与えることなく再生を実行することが可能となる。
第8の局面のより好ましい局面によれば、スリープ手段は、開閉検出手段により上側部材と下側部材とが開いている状態から閉じている状態に遷移したことが検出された場合に、表示機能の少なくとも一部を停止する。
この局面によれば、上側部材と下側部材とが開いている状態から閉じている状態に遷移したことが検出された場合において、表示機能の少なくとも一部を停止する。
典型的な実施の形態に示すように、ユーザが上側部材と下側部材とを開いた状態から閉じた状態とした場合に、表示機能の少なくとも一部を停止することにより、動作させる必要の無い機能を停止して、スリープ状態とするため消費する電力を節電することが可能となる。
第8の局面の別の局面によれば、音楽データの再生が可能な情報処理装置のコンピュー
タにおいて実行される情報処理プログラムであって、コンピュータを、音楽データの再生を行う音楽再生手段と、音楽再生手段による音楽データの再生において、ステレオ再生あるいはモノラル再生を切替える設定指示を受け付ける再生設定受付手段として機能させる。音楽再生手段は、設定指示を受け付けた場合において、所定の外部出力機器との接続が検出された場合には、設定指示に従った再生を行い、所定の外部出力機器との接続が検出されなかった場合には、ステレオ再生を行う。
この局面によれば、音楽データの再生において、ステレオ再生あるいはモノラル再生を切替える設定指示を受け付ける再生設定手段が機能し、所定の外部出力機器との接続が検出された場合に、設定指示に従って、ステレオ再生あるいはモノラル再生が実行される。
典型的な実施の形態に示すように、ユーザが、外部出力機器(典型的には、ヘッドホン)に対する再生において、「ヘッドホン」の機能選択アイコン561を選択して、切替えることにより、ヘッドホンの形式に応じて適切な再生処理を選択することが可能である。
第8の局面のさらに別の局面によれば、上側部材(21)と下側部材(11)とが開閉可能に連結された、音楽データの再生が可能な情報処理装置(10)であって、音楽データの再生を行う音楽再生手段(SD90)と、上側部材と下側部材との開閉状態を検出する開閉検出手段(SD150)と、音楽再生手段による音楽データの再生中であり、開閉検出手段により上側部材と下側部材とが開いている状態から閉じている状態に遷移したことが検出された場合において、所定の外部出力機器との接続が検出された場合には、音楽再生手段による音楽データの再生を継続し、所定の外部出力機器との接続が検出された場合には、音楽再生手段による音楽データの再生を継続し、所定の外部出力機器との接続が検出されなかった場合には、音楽再生手段による音楽データの再生を停止するスリープ手段(SD153,SD154)とを備える。
このさらに別の局面に従えば、音楽データの再生が可能な情報処理装置であって、音楽データの再生を行う音楽再生手段と、音楽再生手段による音楽データの再生において、ステレオ再生あるいはモノラル再生を切替える設定指示を受け付ける再生設定受付手段(SD261,SD212,SD213)とを備え、音楽再生手段は、設定指示を受け付けた場合において、所定の外部出力機器との接続が検出された場合には、設定指示に従った再生を行い、所定の外部出力機器との接続が検出されなかった場合には、ステレオ再生を行う(SD214,SD215)。
<第9の局面>
この発明の第9の局面によれば、複数のハウジング(11,21)により開閉可能な情報処理装置(10)を提供する。情報処理装置(10)は、複数のハウジングの連結部分に設けられた、撮像手段(23)および音声入力手段(21C,42)と、記憶手段(34)と、撮像手段を用いて撮像データを取得する撮像データ取得手段(31,SA50)と、データ取得手段により取得された撮像データを記憶手段に記憶する撮像データ記憶制御手段(31,SA54)と、音声入力手段を用いて音声データを取得する音声データ取得手段(31,SD171)と、音声データ取得手段により取得された音声データを記憶手段に記憶する音声データ記憶制御手段(33,SD173)とを含む。
なお、撮像データには、静止画像および動画像を含む。また、開閉可能な構成としては、後述する折り畳み型に加えて、スライド型や回転型、およびこれらの複合型を含む。なお、本願の情報処理装置は、折り畳み、スライド、回転により、少なくとも一方のハウジングの所定面が他方のハウジングにより隠れる状態と露出する状態との間で変化する構成とすることができる。特に、当該所定面に表示部が設けられている場合には、折り畳み、スライド、回転により、当該表示部が隠れる状態と露出する状態との間で変化する構成と
してもよい。
この局面によれば、以下の第9の課題を解決することができる。
(第9の課題)
特開2006−311224号公報(特許文献1)および特開2004−274304号公報(特許文献2)に開示される携帯機器では、撮像手段としてのカメラおよび音声入力手段としてのマイクは、それぞれ撮影機能および音声取得機能に適した位置には配置されていなかった。
また、特開2007−195830号公報(特許文献3)に開示される情報処理装置は、撮影機能を全く考慮したものではなく、一方、特開2001−142564号公報(特許文献4)に開示される情報機器は、音声取得機能を全く考慮したものではなかった。
別の課題として、コンピュータで各種プログラムを実行させる構成において、プログラムを格納する種々の記憶媒体が提案されている。このよう場合に、コンピュータ本体(情報処理装置)に内蔵された記憶媒体に記憶されるプログラムと、コンピュータに装着される記憶媒体に記憶されるプログラムとを連携して実行させるような思想は、いずれの先行技術にも開示ないし示唆されていない。
さらに別の課題として、複数のアプリケーションプログラムの中から起動すべきものを選択させるメニュー画面(いわゆる、ランチャー機能)をユーザに提供する構成において、当該ランチャー機能以外の機能を同時に提供するような思想は、いずれの先行技術にも開示ないし示唆されていない。
(第9の局面による作用効果)
第9の局面によれば、上記第9の課題の少なくとも1つを解決するためになされたものである。この発明の第1の目的は、撮影機能および/または音声取得機能に適した構造を有する情報処理装置を提供することである。また、この発明の第2の目的は、本体に内蔵された記憶媒体および外部から装着される記憶媒体にそれぞれ記憶されるプログラムを連携して実行させることが可能な情報処理システムを提供することである。さらに、この発明の第3の目的は、撮影機能を搭載した情報処理装置に適した起動用プログラムおよびそのプログラムを記憶した記憶媒体を提供することである。
すなわち、この局面によれば、撮像手段(23)および音声入力手段(21C,42)が複数のハウジング(11,21)の連結部分に設けられることで、ハウジング間の開閉角度に影響を受けることなく、実質的に同じ位置関係を維持することができる。これにより、情報処理装置の使用形態に関わらず、撮像手段(23)および音声入力手段(21C,42)のユーザに対する相対的な位置関係が略一定に維持されるので、常に適切な撮影操作および/または音声取得操作が可能となる。
また、この局面によれば、ユーザは、撮像手段(23)および音声入力手段(21C,42)が連結部分に配置されているので、複数のハウジング(11,21)のいずれか一方のみを片手で把持して撮影操作および/または音声取得操作を行うことも可能であるとともに、両手で両方のハウジング(11,21)を把持して、より安定的に撮影操作および/または音声取得操作を行うことも可能である。これにより、撮影および/または音声取得を行う状況に応じた形態で使用することができる。
好ましくは、情報処理装置(10)は、記憶手段に記憶された撮像データを再生する撮像データ再生手段(31,SA41)をさらに含む。これにより、撮影して得られた撮像データを即座に確認することができる。
好ましくは、情報処理装置(10)は、記憶手段に記憶された撮像データを編集する撮像データ編集手段(31,SA58)をさらに含む。これにより、ユーザは、撮影して得られた撮像データに対して、所望の編集操作を行って楽しむことができる。
好ましくは、情報処理装置(10)は、記憶手段に記憶された音声データを再生する音声データ再生手段(31,SD76#)をさらに含む。これにより、取得した音声データを即座に確認することができる。
好ましくは、情報処理装置(10)は、記憶手段に記憶された音声データを編集する音声データ編集手段(31,SD262)をさらに含む。これにより、ユーザは、取得した音声データに対して、所望の編集操作を行って楽しむことができる。
好ましくは、情報処理装置(10)は、近距離無線通信手段(38)と、記憶手段に記憶された撮像データを、近距離無線通信手段を用いて、他の情報処理装置に送信する撮像データ送信制御手段(31,SC52)と、他の情報処理装置から、近距離無線通信手段を用いて、撮像データを受信し、記憶手段に記憶する撮像データ受信制御手段(31,SC53)とをさらに含む。
この好ましい局面によれば、同種類の情報処理装置を有するユーザの間で、撮影して得られた撮像データを交換することができる。これにより、グループ内で同じ撮像データを共有して楽しんだり、撮影して得られた撮像データを他のユーザに配信したりして楽しむことができる。
好ましくは、情報処理装置(10)は、開閉を検出する開閉検出手段(50)をさらに含み、撮像データ再生手段は、開閉検出手段により開閉が検出されるたびに、記憶手段に記憶された撮像データのうち、異なる撮像データに基づいて撮像画像を表示する(SA73)。なお、撮像画像は、折り畳み、スライド、回転により、隠れる状態と露出する状態との間で変化する表示部に表示される。
この好ましい局面によれば、情報処理装置の開閉がなされるたびに、表示される撮像データが随時変化するので、ユーザにとってみれば、情報処理装置を開く際に楽しみができる。
好ましくは、記憶手段は、情報処理装置のコンピュータを、撮像データ取得手段および撮像データ記憶制御手段として機能させる、撮像データ取得プログラム(53)と、情報処理装置のコンピュータを音声データ取得手段および音声データ記憶制御手段として機能させる、音声データ取得プログラム(57)と、をさらに記憶する。そして、情報処理装置(10)は、情報処理装置を起動したときに、少なくとも、撮像データ取得プログラムまたは音声データ取得プログラムのうちからいずれかを選択させ、当該選択されたプログラムを起動する起動制御手段(31,SA5〜SA13)をさらに含み、起動制御手段は、撮像手段を用いて撮像データを取得して記憶手段に記憶する機能(31,SA10)を有する。
この好ましい局面によれば、少なくとも撮像データ取得プログラム(53)および音声データ取得プログラム(57)の実行が可能な環境下において、ユーザは、起動制御手段(31,SA5〜SA13)によって所望のプログラムを容易に選択して実行させることができる。
さらに、この好ましい局面によれば、撮影処理手段による撮影機能の実行中に、撮像デ
ータ取得プログラム(53)を直接起動することができる。すなわち、撮影処理手段により提供される撮影機能から撮像データ取得プログラム(53)により提供される撮影機能を容易に起動することができるので、当撮影処理手段により提供される撮影機能に接したユーザが、撮像データ取得プログラム(53)により提供される撮影機能を使用するようにユーザを誘導することができる。
好ましくは、情報処理装置(10)は、情報処理装置を開いたときに、複数のハウジングのうち1つのハウジングが存在する側の、複数のハウジングのうちの他の1つのハウジングの上面に設けられる第1操作手段(14I,14J)をさらに含み、撮像データ記録手段は、第1操作手段が操作されたときに、撮像手段を用いて撮像データを取得して、記憶手段に記憶する。
この好ましい局面によれば、ユーザは、情報処理装置を把持する手で第1操作手段(14I,14J)を操作することによって撮像データの取得操作を行うことができる。すなわち、情報処理装置を把持した状態のまま撮像データの取得操作を行うことができるので、撮影操作を容易に行うことができる。このため、より携帯型の情報処理装置に適した構成を提供できる。
好ましくは、撮像手段および音声入力手段は、連結部の中央付近に設けられる。これにより、ユーザが右手のみで情報処理装置を把持した場合と、ユーザが左手のみで情報処理装置を把持した場合との間で、情報処理装置とユーザとの相対的な位置関係を略同一にできる。
さらに好ましくは、撮像手段は、連結部の中央に設けられ、音声入力手段は、連結部の中央からオフセットされた位置に設けられる。撮像手段の撮像範囲は、そこを通る位置を中心として定められるのに対して、音声入力手段の音声取得範囲は、比較的広範囲であるので、撮像手段を優先的に連結部の中央に設けることで、より適切な状況で撮影が可能となる。
好ましくは、情報処理装置(10)は、各ハウジングに設けられる表示手段(12,22)をさらに含む。これにより、撮像手段によって撮像された画像などを表示させることもできる。
好ましくは、ハウジングは横長のハウジングである。横長のハウジングを採用することで、ユーザの目の動きに適した構成となる。
好ましくは、情報処理装置(10)は、複数のハウジングのうち1つのハウジングにおいて、表示手段の左右にそれぞれ配置される第1および第2の操作手段(14A〜14E)と、複数のハウジングのうち他の1つのハウジングにおいて、表示手段の左右にそれぞれ配置される第1および第2の音声出力手段(21D,45,47)とを含む。
この好ましい局面によれば、音声取得手段によって取得された音声などを出力することができる。
好ましくは、情報処理装置(10)は、メモリカード(28,29)を着脱自在に装着するための接続手段(36,37)をさらに含む。これにより、各種のプログラムや撮像データもしくは音声データを記憶したメモリカードを自在に装着して、情報処理装置で表示もしくは再生したり、取得した撮像データや音声データを任意に保存したりすることができる。その結果、情報処理装置の自由度および拡張度を飛躍的に高めることができる。
さらに好ましくは、撮像データ記憶制御手段は、撮像データを、記憶手段とメモリカードとに選択的に記憶可能である。
あるいは、さらに好ましくは、音声データ記憶制御手段は、音声データを、記憶手段とメモリカードに選択的に記憶可能である。
これらの構成により、その数、種類、大きさなどに応じて、任意の記憶媒体に撮像データおよび/または音声データを記憶できるので、ユーザの自由度を高めることができる。また、メモリカードに撮像データおよび/または音声データを記憶することで、情報処理装置とは別の装置へ撮像データおよび/または音声データを出力することもできる。
好ましくは、情報処理装置のコンピュータを、撮像データ取得手段および撮像データ記憶制御手段として機能させるプログラムを内蔵の記憶手段に記憶し、当該プログラムを情報処理装置のコンピュータに実行させることが可能である。これにより、情報処理装置は、外部からメモリなどを装着されることなく、単体で撮影機能をユーザに提供することができる。
さらに好ましくは、メモリカードに記憶されたアプリケーションプログラムを読み出して、情報処理装置のコンピュータに実行させることが可能である。これにより、情報処理装置は、内蔵の記憶手段の容量制限に関わらず、各種多様なアプリケーションプログラムを選択的に実行することができる。
この発明の別の局面に従う情報処理システムは、上記の情報処理装置と、アプリケーションプログラムとして、情報処理装置のコンピュータを、撮像データ取得手段および撮像データ記憶制御手段として機能させるプログラムを記憶し、データを書き込み可能なメモリカードとを含み、撮像データ記憶制御手段は、撮像データを、記憶手段およびメモリカードのいずれかに選択的に記憶可能である。
この局面に従う情報処理システムは、ユーザは、撮像データを内蔵の記憶手段および外部から装着されたメモリカードに選択的に記憶できるので、状況に応じて、記憶媒体を用いることができる。
この発明のさらに別の局面に従う情報処理システムは、上記の情報処理装置と、アプリケーションプログラムとして、情報処理装置のコンピュータを、記憶手段に記憶された撮像データを利用する撮像データ利用処理手段として機能させるプログラムを記憶するメモリカードとを含む。
この発明のさらに別の局面に従う情報処理システムは、上記の情報処理装置と、アプリケーションプログラムとして、情報処理装置のコンピュータを、記憶手段およびメモリカードに記憶された撮像データを利用する撮像データ利用処理手段として機能させるプログラムを記憶するメモリカードとを含む。
この発明のさらに別の局面に従う情報処理システムは、上記の情報処理装置と、アプリケーションプログラムとして、情報処理装置のコンピュータを、音声データ取得手段および音声データ記憶制御手段として機能させるプログラムを記憶し、データを書き込み可能なメモリカードとを含み、音声データ記憶制御手段は、音声データを、記憶手段およびメモリカードのいずれかに選択的に記憶可能である。
この局面に従う情報処理システムは、ユーザは、音声データを内蔵の記憶手段および外部から装着されたメモリカードに選択的に記憶できるので、状況に応じて、記憶媒体を用
いることができる。
この発明のさらに別の局面に従う情報処理システムは、上記の情報処理装置と、アプリケーションプログラムとして、情報処理装置のコンピュータを、記憶手段に記憶された音声データを利用する音声データ利用処理手段として機能させるプログラムを記憶するメモリカードとを含む。
この発明のさらに別の局面に従う情報処理システムは、上記の情報処理装置と、アプリケーションプログラムとして、情報処理装置のコンピュータを、記憶手段およびメモリカードに記憶された音声データを利用する音声データ利用処理手段として機能させるプログラムを記憶するメモリカードとを含む。
上記の情報処理装置(10)は、メモリカードを着脱自在に装着するための接続手段を複数備えることが好ましい。これにより、各種のメモリカードを同時に複数装着することができ、これにより、ユーザはより多くのアプリケーションプログラムから所望するプログラムを選んで実行することができる。
さらに好ましくは、接続手段は、汎用規格のメモリカード(28)を着脱自在に装着するための第1の接続手段と、専用規格のメモリカード(29)を着脱自在に装着するための第2の接続手段とを含む。
この好ましい局面によれば、ユーザは、汎用規格のメモリカードを介して、撮像データおよび/または音声データを他のユーザと容易交換したり、他の装置へ容易に移動させたりすることができる。一方、専用規格のメモリカードに各種のアプリケーションプログラムを記憶することで、不正操作を防止することができる。また、専用規格のメモリカードに撮像データおよび/または音声データを記憶することで、本発明に係る情報装置装置に特有の情報などを併せて記憶しておき、各種演出や情報表示することも可能となる。
さらに好ましくは、撮像データ記憶制御手段は、撮像データを、記憶手段と汎用規格のメモリカードと専用規格のメモリカードとに選択的に記憶可能である。
またさらに好ましくは、音声データ記憶制御手段は、音声データを、記憶手段と汎用規格のメモリカードと専用規格のメモリカードとに選択的に記憶可能である。
これらの好ましい局面によれば、ユーザは、取得した撮像データおよび/または音声データをその内容などに応じて、より適切なメモリカードに記憶することができる。また、撮像データおよび/または音声データの整理などを効率化することもできる。
またさらに好ましくは、専用規格のメモリカードに記憶されたアプリケーションプログラムを読み出して、情報処理装置のコンピュータに実行させることは許可されており、汎用規格のメモリカードに記憶されたアプリケーションプログラムを読み出して、情報処理装置のコンピュータに実行させることは禁止されている。これにより、汎用規格のメモリカードに記憶された不正なアプリケーションプログラムなどの実行による不具合の発生を回避することができる。
この発明のさらに別の局面に従う情報処理システムは、上記の情報処理装置と、アプリケーションプログラムとして、情報処理装置のコンピュータを、第2の撮像データ取得手段および第2の撮像データ記憶制御手段として機能させるプログラムを記憶する専用規格のメモリカードとを含む。第2撮像データ記憶制御手段は、撮像データを、少なくとも、記憶手段、汎用規格のメモリカード、および専用規格のメモリカードのいずれかに選択的
に記憶可能である。
この発明のさらに別の局面に従う情報処理システムは、上記の情報処理装置と、アプリケーションプログラムとして、情報処理装置のコンピュータを、第2の音声データ取得手段および第2の音声データ記憶制御手段として機能させるプログラムを記憶する専用規格のメモリカードとを含み、第2の音声データ記憶制御手段は、音声データを、少なくとも、記憶手段、汎用規格のメモリカード、および専用規格のメモリカードのいずれかに選択的に記憶可能である。
これらの局面によれば、ユーザは、撮像データおよび/または音声データを内蔵の記憶手段ならびに外部から装着された汎用規格のメモリカードおよび専用規格のメモリカードに選択的に記憶できるので、状況に応じて、記憶媒体を用いることができる。
この発明のさらに別の局面に従う情報処理システムは、上記の情報処理装置と、アプリケーションプログラムとして、情報処理装置のコンピュータを、記憶手段および汎用規格のメモリカードおよび専用規格のメモリカードに記憶された撮像データを利用する撮像データ利用処理手段として機能させるプログラムを記憶する専用規格のメモリカードとを含む。
この発明のさらに別の局面に従う情報処理システムは、メモリカード(28,29)と、メモリカードに記憶されたアプリケーションプログラムを読み出して処理を実行することが可能な情報処理装置(10)とを含む。情報処理装置(10)は、撮像手段(23)と、内蔵の記憶手段(34)と、メモリカードを着脱自在に装着するための接続手段(36,37)と、内蔵のプログラム記憶手段(901〜908)とを含み、内蔵のプログラム記憶手段は、情報処理装置のコンピュータを、撮像手段を用いて撮像データを取得する第1の撮像データ取得手段、および撮像データ取得手段により取得された撮像データを内蔵の記憶手段に記憶する第1の撮像データ記憶制御手段、として機能させるプログラムを記憶し、メモリカードは、アプリケーションプログラムとして、情報処理装置のコンピュータを、撮像手段を用いて撮像データを取得する第2の撮像データ取得手段、および撮像データ取得手段により取得された撮像データを内蔵の記憶手段に記憶する第2の撮像データ記憶制御手段、として機能させるプログラムを記憶する。
この発明のさらに別の局面に従う情報処理システムは、メモリカード(28,29)と、メモリカードに記憶されたアプリケーションプログラムを読み出して処理を実行することが可能な情報処理装置とを含む。情報処理装置(10)は、撮像手段(23)と、内蔵の記憶手段(34)と、メモリカードを着脱自在に装着するための接続手段(36,37)と、内蔵のプログラム記憶手段(901〜908)とを含み、内蔵のプログラム記憶手段は、情報処理装置のコンピュータを、撮像手段を用いて撮像データを取得する第1の撮像データ取得手段、および撮像データ取得手段により取得された撮像データを内蔵の記憶手段に記憶する第1の撮像データ記憶制御手段、として機能させるプログラムを記憶し、メモリカードは、アプリケーションプログラムとして、情報処理装置のコンピュータを、内蔵の記憶手段に記憶された撮像データを利用する撮像データ利用処理手段として機能させるプログラムを記憶する。
この発明のさらに別の局面に従えば、撮像手段(23)を有し、複数のアプリケーションプログラムを記憶可能な情報処理装置(10)のコンピュータにおいて実行され、当該複数のアプリケーションプログラムの中からユーザが所望するアプリケーションプログラムを選択的に起動するための起動用プログラム(51)を提供する。起動用プログラム(51)は、複数のアプリケーションプログラムを選択的に起動する第1起動操作を受け付ける第1起動操作受付手段(SA6,SA11)と、第1起動操作が行われた場合、複数
のアプリケーションプログラムのうち当該第1起動操作で選択されたアプリケーションプログラムを、コンピュータによって実行されるプログラムを記憶するための所定の記憶手段に読み込んで、当該アプリケーションプログラムを起動する第1起動手段(SA12)と、所定の撮影操作に応じて、撮像手段による撮像画像を記憶手段に保存する撮影処理を行う撮影処理手段(SA10)としてコンピュータを機能させる。
この局面によれば、ユーザは、複数のアプリケーションプログラムのうち実行させるべきアプリケーションプログラムを第1起動操作によって選択することができるとともに、所定の撮影操作によって撮影手段により撮像画像を取得することもできる。したがって、ユーザは、アプリケーションプログラムの起動前の状態においても、撮影機能を容易かつ迅速に使用することができる。また、起動用プログラムによって提供される撮影機能の実行中に、撮影処理手段を起動することができる。
好ましくは、撮影処理手段は、撮像手段による撮像画像を記憶手段に保存する撮影機能を有し、当該撮影機能により撮影した画像を編集する機能を有しない。
好ましくは、撮影処理手段は、撮像手段による撮像画像を記憶手段に保存する撮影機能を有し、当該撮影機能により撮影した画像の中から任意に閲覧する機能を有しない。
これらの局面によれば、起動用プログラムによって提供される撮影処理手段においては、画像編集および/または画像閲覧の機能が提供されないので、ユーザは、これらの機能を有する撮影アプリケーションプログラムの使用を望むようになる。その結果、撮影処理手段から撮影アプリケーションプログラムを使用させるようにユーザを誘導することができる。
好ましくは、情報処理装置(10)は、アプリケーションプログラムとして、撮像手段による撮像画像を記憶手段に保存する撮影機能を有する撮影アプリケーションプログラム(53)を記憶している。これにより、ユーザは、より高機能な撮影アプリケーションプログラムの使用を望むようになり、撮影アプリケーションプログラムを使用させるようにユーザを誘導することができる。
さらに好ましくは、撮影アプリケーションプログラムは、撮影した画像を編集する機能をさらに有する。
好ましくは、撮影アプリケーションプログラムは、撮影した画像の中から任意に閲覧する機能をさらに有する。
好ましくは、撮影アプリケーションプログラムは、撮影した画像を記憶手段に保存する。
好ましくは、起動用プログラムは、記憶手段に保存された撮影画像を、他の情報処理装置と交換することが可能である。
好ましくは、撮影アプリケーションプログラムは、撮影操作に応じて、撮影した画像を記憶手段に保存する。
好ましくは、記憶手段に保存された撮影画像を、複数のアプリケーションプログラムを選択的に起動するための画像とともに表示する(SA5)。
好ましくは、起動したアプリケーションプログラムが終了したときに、起動用プログラ
ムの実行により、複数のアプリケーションプログラムを選択的に起動するための画像とともに表示するときに、記憶手段に保存された撮影画像のうち、前回とは異なる撮影画像を表示する(SA28)。
これらの局面によれば、起動用プログラムによって提供される撮影処理手段に比較して、撮影アプリケーションプログラムはより高度な機能をユーザに提供できるので、撮影アプリケーションプログラムの魅力を高めることができる。
この発明のさらに別の局面に従えば、上述のいずれかに記載の起動用プログラムを記憶した記憶媒体を提供する。
上述のように、この発明の第9の局面によれば、撮影機能および/または音声取得機能に適した構造を有する情報処理装置を提供することができる。また、本体に内蔵された記憶媒体および外部から装着される記憶媒体にそれぞれ記憶されるプログラムを連携して実行させることが可能な情報処理システムを提供することができる。さらに、撮影機能を搭載した情報処理装置に適した起動用プログラムおよびそのプログラムを記憶した記憶媒体を提供することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。