JP2017073171A - 低解像度画像生成方法及び低解像度画像生成装置及びそのプログラム - Google Patents

低解像度画像生成方法及び低解像度画像生成装置及びそのプログラム Download PDF

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和夫 織田
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辰也 池田
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Abstract

【課題】元画像のピクセル数を縮小させた画像(低解像度画像)あっても、全体が暗くならないで、かつ判読しにくい箇所が存在しない低解像度画像を容易に得ることができる低解像度画像生成方法を得る。【解決手段】低解像度画像階層化部220が元画像が格納されている画像メモリ80の解像度を求め、低解像度用の画像メモリ部130のピクセル数をこの解像度に対して一定以下の低解像度となるようにピクセル数を縮小する。そして、低解像度用の画像メモリ部のピクセルPgiに対応する元画像のピクセル領域Gpiを検索し、このGpiを構成するピクセルgDpiに反射強度(グレースケール値)が「0」のピクセルgDpiが存在する場合は、その反射強度(グレースケール値)なしピクセルgDpiを含めないで合計反射強度を求め、この反射強度を低解像度用の画像メモリ領域のピクセルPgiに割り付けて低解像度画像TRgiを作成する。【選択図】図2

Description

本発明は、元画像を低解像度の画像にしても、画像の劣化が少ない高い品質の低解像度画像生成方法に関する。
航空機にレーザパルス発射器を設けて、このレーザパルスに基づくレーザデータの反射強度に応じて色値を与えた画像生成装置がある。
また、特許文献1に示すレーザオルソフォト画像生成装置は、レーザデータの反射強度をグレースケール値に割り当て画像化している。このグレースケール値の割付は、反射強度がない場合は、グレースケール値「0」を割り付けている。
そして、画像の表示速度の向上させるために、例えばn行8000×m列4000のピクセルサイズの元画像GDiから、n列4000ピクセル×3000ピクセルサイズにピクセル数を縮小した画像SGi(低解像度画像又は縮小画像ともいう)をあらかじめ作成しておき表示する場合もある。つまり、元画像のサイズをn行が1/K、m列が1/Kのピクセル数の画像サイズにする場合は、元画像のn行Kピクセル、m列Kピクセル分を縮小した画像SGiの1ピクセルとしている。
そして、縮小した画像SGiの1ピクセルの色(カラーの場合はRGB値又は白黒の場合はグレースケール値)を決定する場合は、縮小した画像SGiの1ピクセルに対応する元画像のピクセル領域Gpiを決定し、元画像のピクセル領域Gpi内に存在するピクセルの個数Niを求め、かつこれらのピクセルのRGB値又はグレースケール値を合計して個数Niで割った値を画像メモリのピクセルに割り付けて画像SGiを得ていた。
特許第4948689号公報
しかしながら、反射強度を元にした画像のピクセル数を縮小した画像(低解像度画像)は、無効値を黒色とした場合に無効値を計算に加えるため、全体が暗くなると共に、判読しにくい箇所も存在していた。
本発明は以上の課題を解決するためになされたもので、画像のピクセル数を縮小させた画像(低解像度画像)あっても、全体が暗くならないで、かつ判読しにくい箇所が存在しない低解像度画像を容易に得ることができる低解像度画像生成方法を得ることを目的とする。
本発明は、表示用の画像メモリに元画像(GDi)を生成し、この元画像(GDi)の低解像度画像(TRgi)を生成する低解像度画像生成方法であって、
前記低解像度画像(TRgi)が生成される低解像度用画像メモリ部を用意し、
コンピュータが、
(A1).前記表示用の画像メモリ(80)に生成されている元画像(GDi)を読み込んで、その解像度(縦nピクセル×横mピクセル)を算出する工程と、
(A2).前記算出された元画像(GDi)の解像度を読み込み、この解像度より低い所定の低解像度を算出する工程と、
(A3).前記算出された低解像度(縦1/Kピクセル×横1/Kピクセル)となる低解像度画像が生成されるように前記低解像度用画像メモリ部に画像メモリ領域を確保する工程と、
(A4).前記低解像度用画像メモリ部に確保された画像メモリ領域のピクセル(Pgi)を順次、指定する工程と、
(A5).この指定されたピクセル(Pgi)に対応する前記元画像(GDi)のピクセル領域(Gpi)を順次、決定する工程と、
(A6).前記元画像(GDi)のピクセル領域(Gpi)が決定される毎に、このピクセル領域(Gpi)を構成するピクセル(gDpi)のいずれかの値が「0」の場合は、そのピクセル(gDpi)を除いて、該決定された前記元画像(GDi)のピクセル領域(Gpi)を構成するピクセル(gDpi)の個数を計数(Pki)する工程と、
(A7).前記元画像(GDi)のピクセル領域(Gpi)が決定される毎に、このピクセル領域(Gpi)を構成するピクセル(gDpi)の前記値の総計値を求め、この総計値を前記計数(Pki)で平均化した平均値を算出する工程と、
(A8).前記元画像(GDi)のピクセル領域(Gpi)に対しての前記平均値が算出される毎に、前記低解像度用の画像メモリ領域のピクセル(Pgi)に、この平均値を画像値として割りつけることで前記低解像度画像(TRgi)を生成する工程と、
を行うことを要旨とする。
以上のように本発明によれば、ある解像度の元画像を低解像度の画像にしても、低解像度の画像は元画像に比べて明るい画像となる。
このため、全体が暗くならないで、かつ判読しにくい箇所が存在しない低解像度画像を得ることができる。このため、例えば、低解像度画像であっても、細い電線等を判別できる。また、低解像度の画像にしているので、表示速度が速い。
本実施の形態のレーザオルソ画像生成装置1の概略構成図である。 低解像度画像階層化部220の補充説明図である。 レーザ計測車両に搭載された測定装置の概略構成図である。 データベース10のレーザ点群Liの説明図である。 各メッシュレイヤの関係を説明する説明図である。 視点を測定装置付近に下げて視点方向を前方にして見せたレーザ点群の画像の説明図である。 電線用と道路用の立体生成の説明図である。 低解像度画像階層化部の概略動作を説明するフローチャートである。 解像度計算・階層用メモリ確保処理(複数種低解像度計算部110、階層用メモリ確保部120)を説明するフローチャートである。 複数縮小画像サイズの生成の説明図である。 対応領域・低解像度画像反射強度割付処理(対応元画像ピクセル領域決定部140、領域内反射強度有りピクセル数算出部150)の動作を説明するフローチャートである。 対応領域・低解像度画像反射強度割付処理(対応元画像ピクセル領域決定部140、領域内反射強度有りピクセル数算出部150)の動作を説明するフローチャートである。 低解像度画像のピクセルに対応する元画像のピクセルを説明する説明図である。 低解像度画像毎反射強度算出結果テーブル180の説明図である。 低解像度画像作成を説明するフローチャートである。 元画像更新処理を説明するフローチャートである。 低解像度画像階層化部220を用いない通常処理の道路領域レーザオルソフォト画像GDmiの説明図(1cm解像度)の元画像を示している。 図17の1cm解像度の道路領域レーザオルソフォト画像GDmiを通常の処理によって5cm解像度にした場合の説明図である。 本実施の形態の低解像度画像階層化部220を用いて図17の1cm解像度のレーザオルソフォト画像GDmiを5cm解像度にした場合の説明図である。 図17の1cm解像度の道路領域レーザオルソフォト画像GDmiを通常の処理によって10cm解像度にした場合の説明図である。 本実施の形態の低解像度画像階層化部220を用いて図15の1cm解像度のレーザオルソフォト画像GDmiを10cm解像度にした場合の説明図である。 切出立体作成・点群読込部90の構成図である。 道路面点決定処理を説明するフローチャートである。 道路面点決定処理を説明するフローチャートである。 検索範囲Ciの生成を説明する説明図である。 電線領域内点群切出部92の処理を説明するフローチャートである。 電線領域内点群切出部92の処理を説明するフローチャートである。 道路幅Wiの定義を説明する説明図である。 検索上限高Zss2、検索上限高Zss1、道路幅Wiの定義を説明する説明図である。 電線立体領域DBiの生成を説明する説明図である。 電線立体領域DBiのレーザオルソ画像を説明する説明図である。 通常のオルソ画像の説明図である(道路)。 第2の切出立体生成・点群読込部90bの概略構成図である。 道路立体の生成を説明する説明図である。 道路立体へのレーザ点群の格納を説明する説明図である。 道路立体へのレーザ点群を格納しない場合のレーザデータの表示を説明する説明図である。 道路立体にレーザ点群を格納した場合のレーザデータの表示を説明する説明図である。 道路立体のレーザオルソ画像の説明図である。
以下に示す本実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構造、配置は下記のものに特定するものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。図面は模式的なものであり、装置やシステムの構成等は現実のものとは異なることに留意すべきである。
本実施の形態の低解像度画像作成装置(低解像度画像作成方法)は、航空機等によって得た高密度レーザデータを用いてもかまわないが、本実施の形態においては、車両に高密度レーザ測定機を取り付けて得た高密度レーザデータを用いた低解像度画像生成装置として説明する。また、低解像度画像生成装置1(コンピュータシステム)は表示部、キーボード、CPU、RAM、ROM、グラフィックアクセラレータ等から構成されている。
また、低解像度画像の元となる元画像は、そのピクセルに画像値(0、1、2・・・カラー値(RGB)を含む)が割り付けられているものであればよいが本実施の形態では反射強度に応じたグレースケール値(0、1、2・・)とする。
つまり、元画像は無効値を含んで定義されている(グレースケール値では「0」が無効値であり、有効値は反射強度に応じた1〜255と定義されている画像)。
図1は本実施の形態1のレーザデータを用いた低解像度画像生成装置1の概略構成図である。また、本実施の形態では画像のピクセル数を縮小した低解像度画像を縮小画像ともいう。
図2は低解像度画像階層化部220の補充説明図である。なお、本実施の形態で用いる各座標系は、二次元座標系で定義している。
また、本実施の形態においては、図1に示すように、高密度のレーザデータLi(x、y、z、反射強度in、発射時間、受信時間)を記憶したデータベース10を備えている。また、プログラム構成は出力範囲レーザデータ抽出部20と、レーザデータ表示部40と、切出立体作成・点群読込部90と、低解像度毎レーザオルソ画像作成部70と、低解像度画像階層化部220と、画像出力部50、画像選択部190等からなっていて、ROMに記憶されて、RAMに読み出されて実行される。
前述の高密度のレーザデータLiは、例えば図1に示すレーザ計測車両2によって計測する。
前述のレーザ計測車両2は、例えば図3に示すように、車両の上に高密度レーザスキャナ2a、2b、2c(単に高密度レーザ器ともいう)と、GPS受信機2d等を備えた測定装置を搭載している。また、カメラを複数備えてもよい。これらのレーザスキャナは、到達距離が80m〜100mの範囲であり、傾斜45度で周囲180度、270度又は360度の範囲を計測する。
そして、取得した高密度のレーザデータLiは、レーザを照射した対象物のスポット点の3次元座標(x,y,z)と、レーザデータLiの発射時間と、受信時間と、反射強度In等から構成されている。また、GPSデータ(移動軌跡ともいう)も取得する。これらはROM3に格納される。
なお、GPSデータは、レーザデータLiに対応させてもよい。また、レーザデータLiはデータ量が多いので複数ファイルに分けて保存している。
さらに、レーザ計測車両2には、取得したデータを記録する記録部(図示せず)と、ハイブリット慣性航法装置等(図示せず)を備えており、自動車の位置・姿勢を取得することができる。これらのハイブリット慣性航法装置で取得した位置、姿勢は移動軌跡Piの各点Pniに対応させて保存してもよい。
このハイブリット慣性航法装置の位置、姿勢と、GPS位置等を用いて前述の対象物のスポット点の3次元座標(x,y,z)を求めている。
また、前述のレーザスキャナ2a〜2cは、水平方向に45度傾けて配置され、各々ピッチ間隔は0,5cm、1cm、2cm、3cm、4cm又は5cmにされている。
すなわち、データベース10には、図4に示すように、レーザデータLi(L1、L2、・・)がその三次元座標(x、y、z)と、反射強度と、発射時間等が対応させられて記憶されている。
出力範囲レーザデータ抽出処理部20は、入力された最小メッシュサイズ(1cm×1cm、10cm×10cm又は1m×1m)を読み込み(本実施の形態では1m×1m)、この最小メッシュサイズ(1m×1m)をメモリ21aに生成し、これを基準にして、メッシュ(格子)が10倍、100倍・・の上位メッシュレイヤをメモリ21b、21c・・・に作成する(図5参照)。
そして、データベース10に記憶されている高密度のレーザデータLi((x、y、z)、反射強度in、)を最小メッシュレイヤ(上記座標系と同じ)の該当のメッシュに格納し、この最小メッシュに対して上位メッシュレイヤに最小メッシュレイヤの高密度のレーザデータを間引いて格納する(例えば、1/10)。
また、出力範囲レーザデータ抽出部20は、入力された出力範囲Diを読み込み、この出力範囲Diに対応するレーザデータLiの点群をメモリ21a(最小メッシュ)から読み出してメモリ30に格納する(これを出力範囲レーザデータDLiの点群という)。
レーザデータ表示部40は、入力した視点SCi(位置)、方向Hciを読み込みこの視点SCi(位置)に対応するメッシュレイヤ(21a又は21b・・・)を選択して、方向Hciで投影したレーザデータDLi(元データともいう)を読み込み、画像出力部50に出力させてレーザ点群を表示させる(図6参照)。
この出力範囲レーザデータ抽出処理部20については図面を用いて詳細に後述する。
切出立体作成・点群読込部90は、メモリ60の各々の移動軌跡Pi(x、y、z:GPS受信器の移動軌跡Pai又はGPS受信器から車両高さを引いた移動軌跡Pbi)を読み込む(例えば2.5m間隔)。
そして、移動軌跡Pi(Pai又はPbi)の各点Pni(電線用はPnai、道路用はPnbi)の直下のレーザデータLpi(電線用はCDLpai、道路用はMDLpbi)をメモリ30から検索する。そして、この検索されたレーザデータLpiの三次元座標値を移動軌跡Piの各点Pni´(電線用は道路面上移動軌跡点Pnai´、道路用はPnbi´)としてメモリ97(上記座標系で定義されている)に定義する。
そして、入力された検索高さDBHi、道路幅Wiの立体空間領域Ji(電線立体領域JDBi又は道路立体領域JMBi)を各Pni´との間に順次、生成する。
図7は電線用と道路用の立体生成の説明図である。
前述の検索高さDBHiは図7(a)に示すように電線領域の場合は、道路面上のレーザ点から例えば4mの高さZss1、この高さから例えば2mの高さZss2までの範囲であり、また道路の場合は、図7(b)に示すように例えば道路面上のレーザ点から下方50cm、上方50mである。
そして、この立体空間領域Ji(JDBi又はJMBi)内に含まれる出力範囲レーザデータDLiの点群を立体空間領域Jiに格納する。この立体空間領域Jiに格納された出力範囲レーザデータDLiを本実施の形態では、電線用はJDLai、道路用はJDLbiという。
前述の道路面上移動軌跡の点Pni´(Pnai´又はPnbi´)の決定方法及び立体空間領域Jiの作成方法については後述する。
低解像度毎レーザオルソ画像作成部70は、入力された解像度(5cm以下)で出力範囲Diを表示用画像メモリ80に定義(5cm以下の解像度)し、立体空間領域Ji(J1、J2・・・)を順に引き当てる。
そして、引き当てる毎に前述の表示用画像メモリ80のピクセルを順に指定し、このピクセルに対応する立体空間領域Jiの領域(メッシュともいう)に格納されている出力範囲レーザデータDLi(電線用はJDLai、道路用はJDLbi)の反射強度Iniを読み込む。
そして、この反射強度に応じたグレースケール値を、そのピクセルに割り付けて元画像GDiを得ている。
つまり、電線立体領域JDBi(J1、J2・・・)を順に引き当て、引き当てる毎に元画像GDiを生成しているので、結果として電線立体領域JDBiを連結した元画像GDi(出力範囲Di)を得ている。
これを本実施の形態では元画像GDi(又は通常のレーザオルソフォト画像ともいう)と称する。
元画像GDiは、例えば電線用のレーザオルソフォト画像GRgaiと、道路面用のレーザオルソフォト画像GRgbi等がある。
画像出力部50は、レーザデータ表示部40からのレーザ点群(図6参照)又は表示用画像メモリ80の元画像GDi若しくは後述する低解像度画像Rgki(Rgk1、Rgk2、・・・)を表示部210に出力して表示させる。
低解像度画像階層化部220は、複数種低解像度計算部110と、階層用メモリ確保部120と、対応元画像ピクセル領域決定部140と、領域内反射強度有りピクセル数算出部150と、領域毎反射強度算出部160と、低解像度毎レーザオルソ画像作成部170と、元画像更新部200等を備えている。
この低解像度画像階層化部220の各部の動作を図2及び図8のフローチャートを用いて説明する。
前述の表示用画像像メモリ80に生成される元画像GDiはn×mのピクセル群であり、これらのピクセルgDpiにはレーザデータの反射強度に対応したグレースケール値が割り付けられる。図1、図2に示すように複数種低解像度計算部110は、オペレータによる低解像度画像生成指示が入力する毎に、元画像GDiが表示用画像メモリ80に生成されているかどうかを元画像更新部200から知らせを受ける。そして、これらの画像サイズgkiを階層用メモリ確保部120に知らせる(図8のS1)。
階層用メモリ確保部120は、複数種低解像度計算部110からの画像サイズgkiの低解像度画像メモリ領域(130a、130b、・・・:130i)を階層画像メモリ部130に確保する。すなわち、複数種低解像度計算部110は幅と高さが元画像の1/Kのサイズの低解像度画像メモリ領域を確保している。図2においては、この低解像度画像メモリ領域のピクセルをPgiと記載している(図8のS2)。
対応元画像ピクセル領域決定部140は、階層用画像メモリ確保部120に低解像度メモリ領域(130a又は130b・・・)が生成される毎に、この低解像度メモリ領域のピクセルPgi(s、t)に対応する表示用画像メモリ80における元画像GDiのピクセル領域Gpiを順次、決定する(図8のS3)。
領域毎反射強度有りピクセル数算出部150は、低解像度画像生成指示に伴って、メモリ180に後述する低解像度画像毎反射強度算出結果テーブル180i(1/2低解像度、1/4低解像度、・・)を生成する。
そして、決定した元画像GDiのピクセル領域Gpi内に含まれる反射強度ありの(グレースケール値)ピクセルgDpiの個数Niをカウンタ152によって算出し、これを低解像度画像毎反射強度算出結果テーブル180iに記憶する。このとき、反射強度なしの(グレースケール値:「0」)ピクセルgDpiはカウントさせない(図8のS4)。
領域毎反射強度算出部160は、対応元画像ピクセル領域決定部140で決定した元画像GDiのピクセル領域Gpi内のピクセルgDpiのグレースケール値siを反射強度Iniとして読み込み、各反射強度を合計(ΣIn)する。
そして、元画像GDiのピクセル領域Gpiに対応するカウント値Pkiで合計反射強度(ΣIn)を割り、これを低解像度用画像メモリ領域130iのピクセルPgiの反射強度GPIniとして算出し(図8のS5a)、低解像度毎反射強度算出結果テーブル180iに記憶する(図8のS5b)。
次に、領域毎反射強度算出部160は、低解像度用画像メモリ領域130iの全ピクセルPgiの反射強度GPIniを求めたかどうかを判断し、求めていない場合はピクセルPgiを更新して処理をS4に戻す(図8のS6)低解像度毎レーザオルソ画像作成部170は、表示用画像メモリ130の全Pgiについて元画像に基づく反射強度を計算した場合は、その低解像度画像の低解像度画像毎反射強度算出結果テーブル180iを引き当て、対応する低解像度画像画像メモリ領域130i(130a又は130b、・・・)のピクセルPgi(s、t)にリンク付けされている反射強度PGIni(グレースケール
値)を割り付けて低解像度画像TRgiを作成する(図8のS7)。
本実施の形態では、低解像度画像TRgiは、例えば電線用の低解像度レーザオルソフォト画像TRgaiと、道路面用の低解像度レーザオルソフォト画像TRgbi等がある。
元画像更新部200は、低解像度画像メモリ部130を監視し、低解像度画像TRgiが新たに作成されたかどうかを判定する(図8のS8)、低解像度画像TRgiが低解像度画像メモリ部130に生成された場合は、これを読み出して、表示用画像メモリ80の元画像GDiをこの低解像度画像TRgbiに更新する(図8のS9a)。
画像選択部190は、オペレータが指定した低解像度画像TRgiを階層画像メモリ部130から選択して表示用画像メモリ80に記憶して画像出力部50により、表示させる。
次に、低解像度画像階層化部の各部の動作を以下に詳細に説明する。
初めに複数種低解像度計算部110、階層用メモリ確保部120の処理を詳細に説明する。図9は解像度計算・階層用メモリ確保処理(複数種低解像度計算部110、階層用メモリ確保部120)を説明するフローチャートである。
図9に示すように、複数種低解像度計算部110は、低解像度画像生成指示(解像度gi:1/2低解像度又は1/4、・・が含まれている:オペレータ指示)が入力したかどうかを判断する(S10)。
ステップS10において、低解像度指示が入力したと判定した場合は、指示された低解像度giの低解像度画像TRgiが低解像度用画像メモリ部130に存在するかどうかを判断する(S11)。
ステップS11において、指示された低解像度giの低解像度画像TRgiが低解像度用画像メモリ部130に存在しないと判断した場合は、表示用画像メモリ80に存在する元画像GDiを読み込む(S12)。
そして、元画像GDiの解像度giを算出する(S13)。例えば、表示用画像メモリ80の元画像GDiの解像度giは1cm解像度(例えばn×m:8000×6000))を求める。
そして、この解像度giを元にしてさらに低解像度となる解像度ki(1/2低解像度又は1/4・・)を求め、この低解像度となる画像サイズgki((n=4000、m=30000)、又は(n=2000、m=1500)又は、(n=1000、m=750)・・・)を求める。そして、これらの画像サイズgkiを階層用メモリ確保部120に知らせる(S14a)。
次に、階層用メモリ確保部120は、複数種低解像度計算部110からの画像サイズgkiの低解像度画像メモリ領域(130a、130b、・・・:130i)を階層画像メモリ部130に確保する(S14b)。
すなわち、複数種低解像度計算部110は、図10(a)に示すように、元画像GDiのサイズ(大きさ)がn×m(1ピクセルは例えば2.5cm×2.5cmに相当)の場合で、入力された低解像度が1/2低解像度の場合は図10(b)に示すように、元画像の縦2ピクセル、横2ピクセル分を1個分のピクセル(2×2:図10(b)の太線枠)とする(Pgi)。
この太枠で囲まれた領域を1ピクセル(Pgi)として、縦をS、横をtで示している。つまり、1/2の場合は、縦S行は元画像のn/2の個数、横t列は元画像のm/2の個数となる。
また、1/4の場合は図10(c)に示すように、元画像の縦4ピクセル、横4ピクセル分を1個分のピクセル(4×4:図10(c)の太線枠)とする。
つまり、1/4の場合は、縦S行は元画像のn/4の個数、横t列は元画像のm/4の、個数となる。
そして、これらを低解像度の画像メモリ領域を階層画像メモリ部130に確保させている。
次に、対応領域・低解像度画像反射強度割付処理(対応元画像ピクセル領域決定部140、領域内反射強度有りピクセル数算出部150)を図11及び図12のフローチャートを用いて説明する。
対応元画像ピクセル領域決定部140は、低解像度画像生成指示があって低解像度画像メモリ部130に低解解像度画像メモリ領域が確保されたかどうかを判定する(S20)。
次に、低解像度画像メモリ部130の低解解像度画像メモリ領域を読み込む(S21)。
そして、、その低解像度画像メモリ領域のピクセルPgi(s、t)を設定する(S22)。例えば、1/2画像のメモリ領域130aの先頭のピクセルPg1(s1、t1)を設定する(図13(a)参照)。
次に、この設定したピクセルPg1(s、t:座標((xmin、ymin)、(xmax、ymax)))に対応する元画像GDiのピクセル領域Gpi(例えばGp1)を検索する(S23:図13(b)参照)。
図13においては、1/2低解像度階層画像のメモリ領域130aにおいて設定されたピクセルPg1(si、ti)に対応する元画像GDiのピクセル領域Gpiを構成するピクセルは、gDp1、gDp2、gDp9、gDp10の4個である。つまり、ピクセルPgiの座標((xmin、ymin)、(xmax、ymax)))に含まれる元画像GDiの全てのピクセルgDpiを検索する。
次に、領域毎反射強度有りピクセル数算出部160は、検索した元画像GDiのピクセル領域GPi(例えばgDp1、gDp2、gDp9、gDp10)の個数Niを算出する(S24)。
次に、領域毎反射強度算出部160は、この個数Niをカウンタ152(Pki)に設定する(S26)。
そして、領域毎反射強度算出部160は対応元画像ピクセル領域決定部140で決定した元画像GDiのピクセル領域Gpi内のピクセルgDpiを設定し(S27)、このピクセルgDpiのグレースケール値siを反射強度Iniとして読み込む(S28)。
次に、領域毎反射強度算出部160は、この反射強度Ini(グレースケール値)が「0値」かどうかを判断する(S29)。
ステップS29において「0」と判断した場合は、このピクセルgDpiは反射強度なしと判定し(S30)、ステップS26で設定したカウント値Pkiの値から「1」を減算する(S31)。
そして、設定した画像メモリ領域130iのピクセルPgiに対応する元画像GDiのピクセルGpi内に含まれるピクセルgDPiが他にあるかどうかを判断する(S32)。
ステップS32で他にあると判断した場合は、元画像GDiのピクセルgDpiを次のピクセルgDpi(gDpi=gDpi+1)に更新して処理をステップS27に戻して更新されたピクセルgDpiに反射強度があるかどうかを判定する(S33)。
また、ピクセルgDpiの反射強度(グレースケール)が「0」ではないと判定した場合は、そのピクセルgDpiに反射強度Iniがあると判定して(S34)、この反射強度値を図13に示すように低解像度毎反射強度算出結果テーブル180に書き込み(GPIni)、処理をステップS32に戻す(S35)。
また、ステップS32において、元画像GDiのピクセル領域Gpi内にピクセルgDpiが他にないと判定した場合は、図14に示すように、低解像度毎反射強度算出結果テーブル180内のピクセルPgiに対応する元画像GDiのピクセル領域Gpi内の各ピクセルgDpiの各反射強度を合計(ΣIn)する(S41)。
そして、ピクセル領域Gpiの現在のカウント値Pkiを読み込み、このカウント値PkiでピクセルGpi内のピクセルgDpiの合計反射強度(ΣIni)を割って、切り捨て、または切り上げした値を画像メモリ領域130iのピクセルPgiの反射強度RGIniとして求める(S42)。
そして、これを図15に示すように低解像度画像メモリ領域130iのピクセルPgiに対応させて低解像度毎反射強度算出結果テーブル180に記憶する(S43)。
次に、低解像度画像メモリ領域130iのピクセルPgiが他にあるかどうかを判定する(S44)。
ステップS44において、他にあると判定したときは次のピクセルPgiに更新して処理をステップS22に戻す(S45)。
なお、カウンターは、画像メモリ領域130iのピクセルPgiに対応する元画像GDiのピクセルGpiが決定した場合に、そのピクセルGpiを構成するピクセルgDpiに「0」以外の値が割り付けられている場合に計数してもよい。
図14の低解像度毎反射強度算出結果テーブル180を説明する。
図14に示すように、低解像度画像毎反射強度算出結果テーブル180は低解像度毎(1/2、1/4・・・)に設けられている。つまり、低解像度画像メモリ領域130i(130a、130b、・・・)毎に対応させられて設けられている。
そして、これらは低解像度画像メモリ領域130iのピクセルPgiと、元画像GDiの対応する領域Gpiと、領域Gpiを構成する元画像GDiのピクセルgDpiと、ピクセルgDpiの反射強度Ini(グレースケール値)と、領域Gpi内における反射強度有りのピクセルgDpiのカウント値Pkiと、画像メモリ領域130iのピクセルPgiに対しての反射強度GPIni等を対応させて記憶している。
例えば、図14には、1/2低解像度画像のピクセルPg1に対応する元画像の領域Gp1は、ピクセルgDp11と、ピクセルgDp12と、ピクセルgDp13と、ピクセルgDp14とで構成されていることを示し、ピクセルgDp13は反射強度が「0」であり、カウント値が「3」であることを示している。
次に、低解像度毎レーザオルソ画像作成部170を図15のフローチャートを用いて説明する。
低解像度毎レーザオルソ画像作成部170は、低解像度画像毎反射強度算出結果テーブル180iを引き当てる(S52)。
次に、対応画像ピクセル領域決定部140で設定した低解像度に対応する低解像度画像メモリ領域130i(130a又は130b、・・・)のピクセルPgi(s、t)を設定する(S53)。
次に、引き当てた低解像度画像毎反射強度算出結果テーブル180iのピクセルPgiにリンク付けされている反射強度RIniを読み込む(S54)。そして、この反射強度GPIni(グレースケール値)を低解像度画像メモリ領域130i(130a又は130b、・・・)のピクセルPgi(s、t)に割り付ける(S55)。
これを、本実施の形態では、低解像度画像TRgiと称し、例えば電線用の低解像度レーザオルソフォト画像TRgaiと、道路面用の低解像度レーザオルソフォト画像TRgbiとがある。
次に、低解像度画像メモリ領域130i(130a又は130b、・・・)のピクセルPgi(s、t)が他にあるかどうかを判定する(S56)。
他にあると判定した場合は、ピクセルPgi(s、t)を更新して処理をステップS53に戻す(S57)。
また、ステップS56で画像メモリ領域130i(130a又は130b、・・・)のピクセルPgi(s、t)が他にないと判定した場合は、画像メモリ領域130iの低解像度画像TRgi(例えば電線用の低解像度レーザオルソフォト画像TRgai又は道路面用の低解像度レーザオルソフォト画像TRgbi)を画面に表示する(S58)。
次に、元画像更新処理について図16のフローチャートを用いて説明する。
元画像更新部200は、低解像度画像メモリ部130を監視(読み込む)し(S161)、低解像度画像TRgiが低解像度画像メモリ部130の低解像度画像領域に新たに作成されたかどうかを判定する(S162)。
ステップS162において、低解像度画像TRgiが低解像度画像メモリ部130に新たに生成された場合は、これを読み出して、表示用画像メモリ80の元画像GDiをこの低解像度画像TRgbiに更新する(S163)。
次に、終了かどうかを判断し、終了でない場合は処理をステップS161に戻す(S164)。すなわち、元画像更新部は低解像度画像が生成される毎に、これを元画像としている。このため、元画像から1/2低解像度画像が生成され、1/2低解像度画像から1/4低解像度画像が生成されていくことになる。従って、低解像度画像のピクセルPgiに対応する元画像GDiのピクセル領域Gpi(例えば4ピクセル分)の全てに反射強度(グレースケール値)が存在しない場合において、1/2低解像度画像から1/4低解像度画像を生成した場合は、1/2低解像度画像の場合は、そのピクセルPgiに対応する元画像のピクセルGpi(4個)がすべて「0」であるからピクセルPgiは黒に表示されることになる。
そして、この1/2低解像度画像から1/4低解像度画像を生成した場合は、1/2低解像度画像が新たに元画像とされ、1/4低解像度画像のピクセルPgiに対応する新たな元画像(1/2低解像度画像)のピクセルGpiはnが4、mが4の合計16ピクセルであり、この内で4ピクセルが「0」であるから、1/4低解像度画像のピクセルPgiに割り付けられる反射強度(グレースケール値)は、カウント値Pkiが16−4=12個(4個以外は値があると仮定)となる。すなわち、この更新処理によって、低解像度画像のピクセルPgiに対応する最初の元画像のピクセル領域GPiを構成するピクセルが
全て値「0」であっても、次第に解像度が低下する解像度画像においては、これを考慮して適切な明るさの低解像度画像を得ることになる。
この画面に表示される低解像度画像TRgi(例えば電線用の低解像度レーザオルソフォト画像TRgai又は道路面用の低解像度レーザオルソフォト画像TRgbi)について後述する。
図17は低解像度画像階層化部220を用いない通常処理の道路面用のレーザオルソフォト画像RGbiの説明図であり、1cm解像度の元画像DGiを示している。
図18は図17の1cm解像度の道路領域レーザオルソフォト画像RGbiを通常の処理によって5cm解像度にした場合の説明図である。
図19は本実施の形態の低解像度画像階層化部220を用いて図17の1cm解像度の通常処理の道路面用のレーザオルソフォト画像RGbiを5cm解像度にした場合の説明図である。
また、図20は図17の1cm解像度の道路領域レーザオルソフォト画像RGbiを通常の処理によって10cm解像度にした場合の説明図である。
図21は本実施の形態の低解像度画像階層化部220を用いて図17の1cm解像度の道路面用のレーザオルソフォト画像RGbiを10cm解像度にした場合の説明図である。
図17と図18又は図20と図21とを比較すると、図17、図18の通常の処理の場合は、全体的に暗いレーザオルソ画像となり、画像上部の点字ブロックが判別し難い。
これに対して、図19と図21の本処理による低解像度レーザオルソ画像(TRgi:TRgbi)は全体的にあかるくなって、画像上部の点字ブロックが判別しやすい。
すなわち、本実施の形態の低解像度画像階層化部220が5cm解像度の道路面用の低解像度レーザオルソフォト画像TRgbiのピクセルPgiに対応する元画像のピクセル領域Gpiを構成するピクセルgDpiに反射強度(グレースケール値)が「0」のピクセルgDpiが存在する場合は、その反射強度(グレースケール値)なしピクセルgDpiの数を減算し、この減算値でピクセルPgiに対応する元画像のピクセル領域Gpiの合計反射強度を割り平均化)、この値を5cm解像度の画像メモリ領域のピクセルPgiに割り付けて(書き込む)、低解像度画像TRgiを作成している。
このため、図19、図21に示すように全体的にあかるくなり、画像上部の点字ブロックも判別しやすい画像となっている。
つまり、本実施の形態の処理を用いた場合は、出力範囲Diが広範囲であっても劣化がない。
なお、どの低解像度画像TRgiを表示させるかは画像選択部190がオペレータから入力された低解像度の種類を判断して、該当の低解像度画像を階層画像メモリ部130から選択して画像出力部50に渡して表示させている。
<他の実施の形態>
次に、切出立体作成・点群読込部90の構成を図22を用いて説明する。
本実施の形態は電線領域を切り出すとして説明する。
以下電線領域切出立体DBiとして説明し、切出立体作成・点群読込部90は、切出立体作成・点群読込部90aとして説明する。
切出立体作成・点群読込部90aは移動軌跡下道路面点検索部91と、電線領域内点群切出部92とを備えている。
また、道路面点検索用パラメータが記憶されたメモリ93と、GPS受信器の移動軌跡Paiの点Pnaiの直下の道路面におけるレーザ点CDLpai(Pnai´)を求めるための検索範囲Ciが生成されるメモリ94(道路面点検索ボックス用メモリ)と、直下のレーザ点CDLpaiが記憶されるメモリ96と、電線領域用パラメータが記憶されるメモリ95と、電線立体領域JDBiが生成されるメモリ97(電線領域切出立体用メモリともいう)等を備えている。
以下に道路面点決定処理を図23、図24のフローチャートを用いて説明する。なお、
本実施の形態ではメモリ60には車両上に搭載されたGPS受信器の移動軌跡Piが記憶されているとして説明する。
また、図23に示すように、移動軌跡直下道路面点検索部91は道路面点水平検索範囲Ri(例えば半径15cm、12.5cm又は20cm・・:本実施の形態では15cm)と、GPS受信器からの下方検索下限距離hs1(例えば3m)と、GPS受信器からの下方検索不要距離hs2(1m)とを入力する(S61:図25参照)。
前述のGPS受信器からの下方検索下限距離hs1(例えば3m)は、道路面からのGPS受信器の高さが2mの場合は、3mとして入力する。これは、GPSデータの受信状態により±Z方向に1m程度の誤差を有する可能性があるためであり、検索範囲Ciは道路面から±1mの円柱Ciとなるようにするためである。
次に、この道路面点水平検索範囲Ri(15cm)と、GPS受信器からの下方検索下限距離hs1(3m)と、GPS受信器からの下方検索不要距離hs2(1m)とを読み込んでメモリ93に記憶する(S62)。
次に、メモリ60に記憶されているGPS受信器の移動軌跡Piの各点Pai(x、y、z:2.5m毎))を読み込んで、道路面点検索ボックス用メモリ94の座標系に順次、定義する(S63:図25参照)。
次に、読み込んだ点Pnai(x、y、z)を中心にして道路面点水平検索範囲Riの円柱CCiを道路面点検索ボックス用メモリ94に生成する(S65:図25参照)。
次に、点Pai(x、y、z)から垂直に下方検索下限距離hs1(例えば3m)をとる、道路面点検索ボックス用メモリ94における三次元座標上のZ値を、下方の検索下限高ZS1として定義する(S66:図25参照)。このとき、点Paiのx、y座標も利用して定義している。
そして、GPS受信器の移動軌跡Piの点Paiから垂直に下方検索不要距離hs2(例えば1m)をとる、道路面点検索ボックス用メモリ94における三次元座標上のZ値を道路面点検索ボックスCi(検索範囲Ciともいう)の検索上限高ZS2として定義する(S67:図25参照)。このとき、点Paiのx、y座標も利用して定義している。
すなわち、図25に示すように、GPS受信器から1m下方に半径15cmの2mの円柱上の検索範囲Ciが生成されたことになる。
次に、図24に示すように、メモリ30からこの検索範囲Ci内に含まれるレーザデータDLiの点群(1個含む)をメモリ94の検索範囲Ciに全て読み込む(S71)。この検索範囲Ciに読み込まれたレーザデータDLiをCDLiと称する。
そして、この検索範囲Ciの全てのレーザデータCDLiに対してメディアンフィルタをかけてノイズを考慮して点Pai直下の道路面のZ値を有するレーザデータCDLpiを決定する(S72)。つまり、Ci内の全てのレーザデータCDLiのZ値を取得して、高さの順番で並び替え(ソート)した上で全データのうちで中央値を点Pai直下の道路面のZ値を有するレーザデータCDLpiと決定する。また、メディアンフィルタ以外に例えば、最頻値による処理で決定してもよい。これにより、道路面上のレーザ点群CDLpiのみとすることができる。
次に、GPS受信器の移動軌跡Piの点Pnaiから検索範囲Ciに垂線PZiを引き、これに交わるレーザ点群CDLi(1個含む)が存在しているかどうかを判定する(S73)。
ステップS73においてレーザデータCDLiが存在すると判定した場合(Yes)は、そのレーザデータCDLiをGPS受信器の移動軌跡Piの点Pnai直下の道路面上のレーザデータCDLpaiと決定して(S75)、メモリ96に対応させて記憶(Pi、Pnai、CDLpai)する(S76)。
また、ステップS73においてGPS受信器の移動軌跡Piの点Pnaiの直下にレーザ点群CDLiが存在しないと判定した場合は(NO)、垂線PZiに最も近傍のレーザ点群CDLiを道路面上のレーザ点CDLpaiとして決定し(S74)、処理をステップS75に移す。
そして、GPS受信器の移動軌跡Piの点Pnaiが他にあるかどうかを判断する(S76)。ステップS76においてGPS受信器の移動軌跡Piの点Pnaiが他にある場合は、次の点(Pnai+1)に更新して処理を図22のステップS64に戻す。
次に電線領域内点群切出部92の処理を図26、図27のフローチャートを用いて以下に説明する。
電線領域内点群切出部92は、電線検索上限値hss2(例えば6m)と、電線検索下限値hss1(例えば4m:電線検索不要領域ともいう)と、道路幅Wi(例えば8m)とを(総称して電線領域用パラメータともいう)入力させるための画面を表示させてこれらを入力させる(S81)。
次に、この電線領域用パラメータ(hss1、hss2、Wi)を読み込んで、メモリ95に記憶する(S82)。
次に、メモリ96からGPS受信器の移動軌跡Piの点Pnaiの直下のレーザデータCDLpiのx、y、z座標値を順次読み込んで、これを点Pnaiの直下の道路面上(走行路ともいう)の点Pnai´として電線領域内切出用メモリ97(三次元座標系が定義されている)に定義する(S83)。
次に、図28に示すように、これらの点(Pnai´−1、Pnai´、Pnai´+1、Pnai´+2、・・・)に道路幅Wiを定義する(S84)。
道路幅Wiの定義は、図28に示すように点Pnai´同士を直線Pnniで結び、この直線Pnniを直角に横切るようにして定義する。
そして、電線領域内切出用メモリ97に定義された道路面上移動軌跡の点Pnai´を設定する(S85)。
次に、図29に示すように、この点Pnai´を基準にして垂線Fiを引いて、メモリ95の電線検索上限値hss2を電線領域内切出用メモリ97における座標値に変換し(検索上限高Zss2)、かつ電線検索下限値hss1を電線領域内切出用メモリ97における座標値に変換し(検索上限高Zss1)、これらの点を道路領域内切出用メモリ97に定義する(S86)。
次に、ステップS84で定義された道路幅Wiを垂線Fi上を平行移動させて検索上限高Zss2、検索上限高Zss1に定義する(S88)。図29においては検索上限高Zss1に定義された道路幅WiをWi´、検索上限高Zss2に定義された道路幅WiをWi´´と記載している。
次に、道路面上移動軌跡の点Pnai´の次の点Pnai´+1に対してWi´、Wi´´とを定義したかどうかを判断する(S89)。
ステップS89で次の点Pnai´+1に対してWi´、Wi´´を定義していないと判断した場合は、道路面上移動軌跡の点Pnai´を次の道路面上移動軌跡の点Pnai´+1に更新して処理をステップS85に戻して、次の点Pnai´+1の上にWi´、Wi´´を定義させる。
ステップS89において、次の点Pnai´+1に対してWi´、Wi´´とを定義したと判定した場合は、図27に示すように、点Pnai´の幅Wi´及び幅Wi´´と、次の点Pnai´+1のWi´、Wi´´とで囲まれる立体空間領域Ji(Q1、Q2、・・・Q8)を電線立体領域JDBiとして定義する(S91:図30参照)。
すなわち、図30に示すように、道路面上に例えば間隔4mの距離を有して厚み2m、幅8m、奥行き2.5mの電線立体領域JDBiが定義される。
次に、この電線立体領域JDBi内の座標値を有する出力範囲レーザデータDLiをメモリ30から全て読み込んで格納する(S92)。この点群を電線立体領域内レーザデータJDLaiと称する。
次に、点Pnai´+1の他に点Pnai´+2があるかどうかを判断する(S93)。ステップS93において、点Pnai´+1の他に点Pnai´+2があると判断した場合は、点Pnai´を点Pnai´+1に更新し、かつ点Pnai´+1を点Pnai´+2に更新し処理を図25のステップS85に戻す(S94)。
この電線立体領域JDBiに格納された電線立体領域内レーザデータJDLaiを低解像度レーザオルソ画像部70が読み込んで、画像メモリ80に前述の元画像GDiを生成する(図31、32参照)。
図31は一般的な道路のオルソ画像である。図32は道路面を除いた電線領域のレーザオルソ画像GRgaiである。本実施の形態では切出立体作成・点群読込部90aによって図32に示すように、道路面等を除く電線領域のレーザオルソ画像GRgaiが元画像GDiとして表示される。
すなわち、道路上脇の電柱にかけられた電線、樹木上部のみがレーザオルソ画像GRgaiとして表示されるので、例えば高さを電線離隔距離(道路面から所定の高さ;安全を確保する高さ)とした場合は、電線離隔距離以上の電線のみがオルソ画像として表示されることになるから、容易に危険な電線があるエリアがあるかを目視判断できる。
そして、この元画像GDiを前述の低解像度画像階層化部220が読み込んで、複数の低解像度小レーザオルソ画像GRgai(GRga1、GRga2・・・)を作成する(図19、図21参照)。
<他の実施の形態>
なお、上記実施の形態では電線領域を生成する切出立体作成・レーザ点群読込部として説明したが、道路上に道路立体を生成して、逆に電線等を表示しないようにしてもよい。
この道路立体を生成する処理を第2の切出立体生成・点群読込部90bとして説明する。
図33は第2の切出立体生成・点群読込部90bの概略構成図である。図33においては、出力範囲レーザデータ抽出処理部20の概略構成も示している。
出力範囲レーザデータ抽出処理部20は、メッシュレイヤー作成処理部11と、レーザ点群抽出部39とを備えている。また、第2の切出立体生成・点群読込部90bは道路部分抽出処理部13等を備えている。
メッシュレイヤー作成処理部11は、入力された最小メッシュサイズ(1cm×1cm、10cm×10cm又は1m×1m)を読み込み(本実施の形態では1m×1m)、この最小メッシュサイズ(1m×1m)をメモリ21aに生成し、これを基準にして、メッシュ(格子)が10倍、100倍・・の上位メッシュレイヤをメモリ21b、21c・・・に作成する(図5参照)。
そして、データベース10に記憶されている高密度のレーザデータLi((x、y、z)、反射強度in、)を最小メッシュレイヤ(上記座標系と同じ)の該当のメッシュに格納し、この最小メッシュに対して上位メッシュレイヤに最小メッシュレイヤの高密度のレーザデータを間引いて格納する(例えば、1/10)。
範囲IDコード変換部27は、入力された出力範囲Di((xmin,ymin)、(xmax、ymax):平面直角座標)の各々の座標(xmin,ymin)、(xmax、ymax)を、最小メッシュレイヤの最小メッシュ間隔Dmで割る。
つまり、メッシュ階層レベル、X方向の範囲、Y方向の範囲という文字列(メッシュIDという)でレーザオルソの出力範囲Diを定義する。
そして、この出力範囲DiのメッシュIDと最小メッシュレイヤのメッシュの番号((1)、(2)・・)とを関連付けてメモリ29に記憶して、これをレーザ点群抽出部39に知らせる(出力範囲メッシュID情報)。
また、出力範囲レーザデータ抽出部20は、入力された出力範囲Diを読み込み、この出力範囲Diに対応するレーザデータLiをメモリ21a(最小メッシュ)から読み出してメモリ30に格納する(これを出力範囲レーザデータDLiの点群という)。
レーザ点群抽出部39は、範囲IDコード変換部27からの出力範囲メッシュID情報を読み込み、このメッシュIDで出力範囲Di内のレーザデータLiをメモリ21aからメモリ30に全て取り込む。これを出力範囲レーザデータDLiの点群という。
道路部分抽出処理部13は、出力範囲Di内に存在する走行軌跡Piをメモリ60から読み込んで、これらの走行軌跡Piの三次元位置(Pnbi)をメモリ97に定義する(Pnbi´)。
但し、この定義された三次元位置Pnbi´は、三次元位置(Pnbi)のZ値から車両の高密度レーザ器の高さHiを引いた値である。つまり、三次元位置Pnbi´のZは、路面高さZHi(ZHi=Z―Hi)にされている。
そして、メモリ26に記憶されている任意の道路幅Wi(切出幅ともいう)と任意の高さhiとを読み込み、Pnbi´を基準にしてメモリ97に定義し、これらのPnbi´毎に、直線Pnniを結ぶ(図28参照)。
図34に示すように、入力された高さhi(任意)の線(垂線Fb)の中心をPnbi´毎に定義する。この高さhiの所定位置(ho)を道路面とするのは、道路は中央が盛り上がっている。このため、道路面以下の範囲を取得できるようにするためである。例えば、高さhiが1mとされている場合は下方を20cm、上方を80cmとして定義する。また、50cmにしてもよい。
そして、この中心に道路幅WiをPbi´毎に直線Pnniに対して直角に順次、定義する(図28参照)。そして、各々の三次元位置Pnbi´において道路幅Wiを垂線Fbに沿って両端点まで並行移動させて(wi´、wi´´)、三次元位置Pnbi´のwi´とwi´´と次の位置Pnbi´+1のwi´とwi´´とで囲まれた立体Bi(Q1、Q2・・・Q8)を道路立体領域JMBiとする(図34参照)。
これをレーザデータ表示部40によって表示部210の画面に表示すると、図36に示すように電柱や電線、看板があっても図36に示すようにこれらが除去されたレーザ画像(横断面で示している)となる。
次に、レーザオルソ画像作成部70は、画像メモリ80のピクセルGpiを指定して、このピクセルGpiの座標値を有する道路立体領域JMBiの領域を指定し、この領域内を構成するピクセルgDmiの個数を求め、かつgDmiの各々の反射強度の合計を求め、この合計値を個数で平均化し、この平均値に対応したグレースケール値を画像メモリ80のピクセルGpiに割り付ける(書き込む)。そして、画像出力部50がこの通常のレーザオルソフォト画像Rgbiを画面に表示させる。
この図37のレーザ画像を表示した画像が図38である。図38(a)、(b)に示すように通常のオルソでは電柱、取水口が分かり難いが、本実施の形態の道路部分抽出処理部13によって、入力された幅Wi、高さhiの範囲の道路立体内のレーザ点群のみを抽出して、これをレーザオルソ画像作成処理部が画像化しているので、図38(c)、(d)に示すように電柱等が取り除かれたレーザオルソ画像を得ることができている。
なお、上記実施の形態では道路として説明したが、線路であってもかまわない。
また、上記座標系は、UTM座標系であってもかまわない。
また、画像メモリにレーザオルソ画像が生成される毎に、このビデオメモリに記憶して、後日、希望のレーザオルソ出力範囲Diを表示又は印刷してもよい。
10 データベース
20 出力範囲レーザデータ抽出部
40 レーザデータ表示部
50 画像出力部
70 レーザオルソ画像作成部
130 画像メモリ部
90 切出立体作成・点群読込部
110 複数種低解像度計算部
120 階層用メモリ確保部
140 対応元画像ピクセル領域決定部
150 領域内反射強度有りピクセル数算出部
160 領域毎反射強度算出部
170 低解像度毎レーザオルソ画像作成部
180 低解像度毎反射強度算出結果テーブル
200 元画像更新部
220 低解像度画像階層化部
本発明は、元画像を低解像度の画像にしても、画像の劣化が少ない高い品質の低解像度画像生成方法に関する。
航空機にレーザパルス発射器を設けて、このレーザパルスに基づくレーザデータの反射強度に応じて色値を与えた画像生成装置がある。
また、特許文献1に示すレーザオルソフォト画像生成装置は、レーザデータの反射強度をグレースケール値に割り当て画像化している。このグレースケール値の割付は、反射強度がない場合は、グレースケール値「0」を割り付けている。
そして、画像の表示速度の向上させるために、例えばn行8000×m列4000のピクセルサイズの元画像GDiから、n列4000ピクセル×3000ピクセルサイズにピクセル数を縮小した画像SGi(低解像度画像又は縮小画像ともいう)をあらかじめ作成しておき表示する場合もある。つまり、元画像のサイズをn行が1/K、m列が1/Kのピクセル数の画像サイズにする場合は、元画像のn行Kピクセル、m列Kピクセル分を縮小した画像SGiの1ピクセルとしている。
そして、縮小した画像SGiの1ピクセルの色(カラーの場合はRGB値又は白黒の場合はグレースケール値)を決定する場合は、縮小した画像SGiの1ピクセルに対応する元画像のピクセル領域Gpiを決定し、元画像のピクセル領域Gpi内に存在するピクセルの個数Niを求め、かつこれらのピクセルのRGB値又はグレースケール値を合計して個数Niで割った値を画像メモリのピクセルに割り付けて画像SGiを得ていた。
特許第4948689号公報
しかしながら、レーザデータから作成したオルソフォト画像のピクセル数を縮小した画像(低解像度画像)は、無効値を黒色とした場合に無効値を計算に加えるため、全体が暗くなると共に、判読しにくい箇所も存在(電線、樹木上部等)していた。
本発明は以上の課題を解決するためになされたもので、画像のピクセル数を縮小させた画像(低解像度画像)あっても、全体が暗くならないで、かつ判読(電線、樹木上部等)しにくい箇所が存在しない低解像度画像を容易に得ることができる低解像度画像生成方法を得ることを目的とする。
本発明は、移動体に位置検出装置及び高密度レーザ測定器を搭載して走行路を走行し、該高密度レーザ測定器から数センチ間隔でレーザをスキャニングしながら対象範囲に発射し、得られた複数の高密度のレーザデータに基づく低解像度のレーザオルソフォト画像(TRgi)が明るくなるように画像メモリに作成する低解像度画像生成方法であって、
前記レーザの発射によって得られた数センチ間隔毎の、対象物からの反射強度と前記位置検出装置が検出した位置情報に基づく前記対象物の三次元座標(x,y,z)とを含む前記レーザデータを前記高密度の点群として記憶したデータベースと、
n×mのピクセル(gDPi)の解像度で定義されており、前記点群がオルソ化されたレーザオルソフォト画像が前記低解像度のレーザオルソフォト画像(TRgi)を得るための元となる元画像(GDi)として生成される画像メモリと、
二次元座標系が定義され、前記低解像度のレーザオルソフォト画像(TRgi)が生成される低解像度用画像記憶手段とを用意し、
コンピュータが、
(A).前記画像メモリに前記点群をオルソ化するとき、前記画像メモリのピクセル(gDPi)内の座標値を有する前記点群が存在しない場合は、そのピクセル(gDPi)に画像値(In)を「0」として割り付け、存在する場合は、前記点群の情報に応じた「0」以外の数値を割り付けて行ってオルソ化し、これを前記低解像度のレーザオルソフォト画像(TRgi)を得るための元となる元画像(GDi)として生成する工程と、
(B).前記画像メモリの前記元画像(GDi)のピクセル(gDPi)のサイズを算出し、前記低解像度用画像記憶手段に、このピクセル(gDPi)のサイズに対して、数倍の画像サイズ(gki)となるピクセル(Pgi)を定義し、これを前記低解像度のレーザオルソフォト画像(TRgi)とする工程と、
(C).前記低解像度用画像記憶手段に定義された前記ピクセル(Pgi)を順次、指定し、このピクセル(Pgi)に対応する前記元画像(GDi)におけるピクセル(gDpi)の塊をピクセル領域(Gpi)として順次、決定し、このピクセル領域(Gpi)を構成するピクセル(gDpi)の個数を計数(PKi)する工程と、
(D).前記低解像度用画像記憶手段の前記元画像(GDi)の前記ピクセル領域(Gpi)が決定される毎に、このピクセル領域(Gpi)を構成する前記ピクセル(gDpi)の前記画像値(In)が「0」場合は、そのピクセルを除いて前記ピクセル領域(Gpi)内における各々の前記ピクセル(gDpi)の前記画像値(In)の総計値(ΣIn)を求め、この総計値(ΣIn)を前記計数(Pki)で平均化した平均値を算出する工程と、
(E).前記元画像(GDi)のピクセル領域(Gpi)に対しての前記平均値が算出される毎に、このピクセル領域(Gpi)に対応する前記低解像度用画像記憶手段の前記ピクセル(Pgi)に、この平均値を前記画像値(In)として書き込むことで前記低解像度用画像記憶手段に前記低解像度のレーザオルソフォト画像(TRgi)を生成する工程とを行うことを要旨とする。
以上のように本発明によれば、ある解像度の元画像(レーザオルソフォト画像)を低解像度の画像にしても、低解像度の画像は元画像に比べて明るい画像となる。
このため、例えば、低解像度画像(低解像度のレーザオルソフォト画像)であっても、全体が暗くならないので、細い電線等を容易に判別できる。つまり、判読しにくい箇所が存在しない低解像度画像を得ることができる。
本実施の形態の低解像度画像生成装置1の概略構成図である。 低解像度画像階層化部220の補充説明図である。 レーザ計測車両に搭載された測定装置の概略構成図である。 データベース10のレーザ点群Liの説明図である。 各メッシュレイヤの関係を説明する説明図である。 視点を測定装置付近に下げて視点方向を前方にして見せたレーザ点群の画像の説明図である。 電線用と道路用の立体生成の説明図である。 低解像度画像階層化部の概略動作を説明するフローチャートである。 解像度計算・階層用メモリ確保処理(複数種低解像度計算部110、階層用メモリ確保部120)を説明するフローチャートである。 複数縮小画像サイズの生成の説明図である。 対応領域・低解像度画像反射強度割付処理(対応元画像ピクセル領域決定部140、領域内反射強度有りピクセル数算出部150)の動作を説明するフローチャートである。 対応領域・低解像度画像反射強度割付処理(対応元画像ピクセル領域決定部140、領域内反射強度有りピクセル数算出部150)の動作を説明するフローチャートである。 低解像度画像のピクセルに対応する元画像のピクセルを説明する説明図である。 低解像度毎反射強度算出結果テーブル180iの説明図である。 低解像度画像作成を説明するフローチャートである。 元画像更新処理を説明するフローチャートである。 低解像度画像階層化部220を用いない通常処理の道路領域のレーザオルソフォト画像GDmiの説明図(1cm解像度)の元画像を示している。 図17の1cm解像度の道路領域のレーザオルソフォト画像GDmiを通常の処理によって5cm解像度にした場合の説明図である。 本実施の形態の低解像度画像階層化部220を用いて図17の1cm解像度のレーザオルソフォト画像GDmiを5cm解像度にした場合の説明図である。 図17の1cm解像度の道路領域のレーザオルソフォト画像GDmiを通常の処理によって10cm解像度にした場合の説明図である。 本実施の形態の低解像度画像階層化部220を用いて図15の1cm解像度のレーザオルソフォト画像GDmiを10cm解像度にした場合の説明図である。 切出立体作成・点群読込部90の構成図である。 道路面点決定処理を説明するフローチャートである。 道路面点決定処理を説明するフローチャートである。 検索範囲Ciの生成を説明する説明図である。 電線領域内点群切出部92の処理を説明するフローチャートである。 電線領域内点群切出部92の処理を説明するフローチャートである。 道路幅Wiの定義を説明する説明図である。 検索上限高Zss2、検索上限高Zss1、道路幅Wiの定義を説明する説明図である。 電線立体領域DBiの生成を説明する説明図である。 電線立体領域DBiのレーザオルソ画像を説明する説明図である。 通常のオルソ画像の説明図である(道路)。 第2の切出立体生成・点群読込部90bの概略構成図である。 道路立体の生成を説明する説明図である。 道路立体へのレーザ点群の格納を説明する説明図である。 道路立体へのレーザ点群を格納しない場合のレーザデータの表示を説明する説明図である。 道路立体にレーザ点群を格納した場合のレーザデータの表示を説明する説明図である。 道路立体のレーザオルソ画像の説明図である。
以下に示す本実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構造、配置は下記のものに特定するものではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。図面は模式的なものであり、装置やシステムの構成等は現実のものとは異なることに留意すべきである。
本実施の形態の低解像度画像作成装置(低解像度画像生成方法)は、航空機等によって得た高密度レーザデータを用いてもかまわないが、本実施の形態においては、車両に高密度レーザ測定機を取り付けて得た高密度レーザデータを用いた低解像度画像生成装置として説明する。また、低解像度画像生成装置1(コンピュータシステム)は表示部、キーボード、CPU、RAM、ROM、グラフィックアクセラレータ等から構成されている。
また、低解像度画像の元となる元画像は、そのピクセルに画像値(0、1、2・・・カラー値(RGB)を含む)が割り付けられているものであればよいが本実施の形態では反射強度に応じたグレースケール値(0、1、2・・)とする。
つまり、元画像は無効値を含んで定義されている(グレースケール値では「0」が無効値であり、有効値は反射強度に応じた1〜255と定義されている画像)。
図1は本実施の形態1のレーザデータを用いた低解像度画像生成装置1の概略構成図である。また、本実施の形態では画像のピクセル数を縮小した低解像度画像を縮小画像ともいう。
図2は低解像度画像階層化部220の補充説明図である。なお、本実施の形態で用いる各座標系は、二次元座標系で定義している。
また、本実施の形態においては、図1に示すように、高密度のレーザデータLi(x、y、z、反射強度in、発射時間、受信時間)を記憶したデータベース10を備えている。また、プログラム構成は出力範囲レーザデータ抽出処理部20と、レーザデータ表示部40と、切出立体作成・点群読込部90と、ーザオルソ画像作成部70と、低解像度画像階層化部220と、画像出力部50、画像選択部190等からなっていて、ROMに記憶されて、RAMに読み出されて実行される。
前述の高密度のレーザデータLiは、例えば図1に示すレーザ計測車両2によって計測する。
前述のレーザ計測車両2は、例えば図3に示すように、車両の上に高密度レーザスキャナ2a、2b、2c(単に高密度レーザ器ともいう)と、GPS受信機2d等を備えた測定装置を搭載している。また、カメラを複数備えてもよい。これらのレーザスキャナは、到達距離が80m〜100mの範囲であり、傾斜45度で周囲180度、270度又は360度の範囲を計測する。
そして、取得した高密度のレーザデータLiは、レーザを照射した対象物のスポット点の3次元座標(x,y,z)と、レーザデータLiの発射時間と、受信時間と、反射強度In等から構成されている。また、GPSデータ(移動軌跡ともいう)も取得する。これらはROM3に格納される。
なお、GPSデータは、レーザデータLiに対応させてもよい。また、レーザデータLiはデータ量が多いので複数ファイルに分けて保存している。
さらに、レーザ計測車両2には、取得したデータを記録する記録部(図示せず)と、ハイブリット慣性航法装置等(図示せず)を備えており、自動車の位置・姿勢を取得することができる。これらのハイブリット慣性航法装置で取得した位置、姿勢は移動軌跡Piの各点Pniに対応させて保存してもよい。
このハイブリット慣性航法装置の位置、姿勢と、GPS位置等を用いて前述の対象物のスポット点の3次元座標(x,y,z)を求めている。
また、前述のレーザスキャナ2a〜2cは、水平方向に45度傾けて配置され、各々ピッチ間隔は0,5cm、1cm、2cm、3cm、4cm又は5cmにされている。
すなわち、データベース10には、図4に示すように、レーザデータLi(L1、L2、・・)がその三次元座標(x、y、z)と、反射強度と、発射時間等が対応させられて記憶されている。
出力範囲レーザデータ抽出処理部20は、入力された最小メッシュサイズ(1cm×1cm、10cm×10cm又は1m×1m)を読み込み(本実施の形態では1m×1m)、この最小メッシュサイズ(1m×1m)をメモリ21aに生成し、これを基準にして、メッシュ(格子)が10倍、100倍・・の上位メッシュレイヤをメモリ21b、21c・・・に作成する(図5参照)。
そして、データベース10に記憶されている高密度のレーザデータLi((x、y、z)、反射強度in、)を最小メッシュレイヤ(上記座標系と同じ)の該当のメッシュに格納し、この最小メッシュに対して上位メッシュレイヤに最小メッシュレイヤの高密度のレーザデータを間引いて格納する(例えば、1/10)。
また、出力範囲レーザデータ抽出処理部20は、入力された出力範囲Diを読み込み、この出力範囲Diに対応するレーザデータLiの点群をメモリ21a(最小メッシュ)から読み出してメモリ30に格納する(これを出力範囲レーザデータDLiの点群という)。
レーザデータ表示部40は、入力した視点SCi(位置)、方向Hciを読み込みこの視点SCi(位置)に対応するメッシュレイヤ(21a又は21b・・・)を選択して、方向Hciで投影したレーザデータDLi(元データともいう)を読み込み、画像出力部50に出力させてレーザ点群を表示させる(図6参照)。
この出力範囲レーザデータ抽出処理部20については図面を用いて詳細に後述する。
切出立体作成・点群読込部90は、メモリ60の各々の移動軌跡Pi(x、y、z:GPS受信器の移動軌跡Pai又はGPS受信器から車両高さを引いた移動軌跡Pbi)を読み込む(例えば2.5m間隔)。
そして、移動軌跡Pi(Pai又はPbi)の各点Pni(電線用はPnai、道路用はPnbi)の直下のレーザデータLpi(電線用はCDLpai、道路用はMDLpbi)をメモリ30から検索する。そして、この検索されたレーザデータLpiの三次元座標値を移動軌跡Piの各点Pni´(電線用は道路面上移動軌跡点Pnai´、道路用はPnbi´)としてメモリ97(上記座標系で定義されている)に定義する。
そして、入力された検索高さDBHi、道路幅Wiの立体空間領域Ji(電線立体領域JDBi又は道路立体領域JMBi)を各Pni´との間に順次、生成する。
図7は電線用と道路用の立体生成の説明図である。
前述の検索高さDBHiは図7(a)に示すように電線領域の場合は、道路面上のレーザ点から例えば4mの高さZss1、この高さから例えば2mの高さZss2までの範囲であり、また道路の場合は、図7(b)に示すように例えば道路面上のレーザ点から下方50cm、上方50mである。
そして、この立体空間領域Ji(JDBi又はJMBi)内に含まれる出力範囲レーザデータDLiの点群を立体空間領域Jiに格納する。この立体空間領域Jiに格納された出力範囲レーザデータDLiを本実施の形態では、電線用はJDLai、道路用はJDLbiという。
前述の道路面上移動軌跡の点Pni´(Pnai´又はPnbi´)の決定方法及び立体空間領域Jiの作成方法については後述する。
ーザオルソ画像作成部70は、入力された解像度(5cm以下)で出力範囲Diを表示用画像メモリ80に定義(5cm以下の解像度)し、立体空間領域Ji(J1、J2・・・)を順に引き当てる。
そして、引き当てる毎に前述の表示用画像メモリ80のピクセルを順に指定し、このピクセルに対応する立体空間領域Jiの領域(メッシュともいう)に格納されている出力範囲レーザデータDLi(電線用はJDLai、道路用はJDLbi)の反射強度Iniを読み込む。
そして、この反射強度に応じたグレースケール値を、そのピクセルに割り付けて元画像GDiを得ている。
つまり、電線立体領域JDBi(J1、J2・・・)を順に引き当て、引き当てる毎に元画像GDiを生成しているので、結果として電線立体領域JDBiを連結した元画像GDi(出力範囲Di)を得ている。
これを本実施の形態では元画像GDi(又は通常のレーザオルソフォト画像ともいう)と称する。
元画像GDiは、例えば電線用のレーザオルソフォト画像GRgaiと、道路面用のレーザオルソフォト画像GRgbi等がある。
画像出力部50は、レーザデータ表示部40からのレーザ点群(図6参照)又は表示用画像メモリ80の元画像GDi若しくは後述する低解像度画像Rgki(Rgk1、Rgk2、・・・)を表示部210に出力して表示させる。
低解像度画像階層化部220は、複数種低解像度計算部110と、階層用メモリ確保部120と、対応元画像ピクセル領域決定部140と、領域内反射強度有りピクセル数算出部150と、領域毎反射強度算出部160と、低解像度毎レーザオルソ画像作成部170と、元画像更新部200等を備えている。
この低解像度画像階層化部220の各部の動作を図2及び図8のフローチャートを用いて説明する。
前述の表示用画像メモリ80に生成される元画像GDiはn×mのピクセル群であり、これらのピクセルgDpiにはレーザデータの反射強度に対応したグレースケール値が割り付けられる。図1、図2に示すように複数種低解像度計算部110は、オペレータによる低解像度画像生成指示が入力する毎に、元画像GDiが表示用画像メモリ80に生成されているかどうかを元画像更新部200から知らせを受ける。そして、これらの画像サイズgkiを階層用メモリ確保部120に知らせる(図8のS1)。
階層用メモリ確保部120は、複数種低解像度計算部110からの画像サイズgkiの低解像度画像メモリ領域(130a、130b、・・・:130i)を低解像度画像メモリ部130に確保する。すなわち、複数種低解像度計算部110は幅と高さが元画像の1/Kのサイズの低解像度画像メモリ領域を確保している。図2においては、この低解像度画像メモリ領域のピクセルをPgiと記載している(図8のS2)。
対応元画像ピクセル領域決定部140は、階層用メモリ確保部120に低解像度メモリ領域(130a又は130b・・・)が生成される毎に、この低解像度メモリ領域のピクセルPgi(s、t)に対応する表示用画像メモリ80における元画像GDiのピクセル領域Gpiを順次、決定する(図8のS3)。
領域毎反射強度有りピクセル数算出部150は、低解像度画像生成指示に伴って、メモリ180に後述する低解像度毎反射強度算出結果テーブル180i(1/2低解像度、1/4低解像度、・・)を生成する。
そして、決定した元画像GDiのピクセル領域Gpi内に含まれる反射強度ありの(グレースケール値)ピクセルgDpiの個数Niをカウンタ152によって算出し、これを低解像度毎反射強度算出結果テーブル180iに記憶する。このとき、反射強度なしの(グレースケール値:「0」)ピクセルgDpiはカウントさせない(図8のS4)。
領域毎反射強度算出部160は、対応元画像ピクセル領域決定部140で決定した元画像GDiのピクセル領域Gpi内のピクセルgDpiのグレースケール値siを反射強度Iniとして読み込み、各反射強度を合計(ΣIn)する。
そして、元画像GDiのピクセル領域Gpiに対応するカウント値Pkiで合計反射強度(ΣIn)を割り、これを低解像度画像メモリ領域130iのピクセルPgiの反射強度GPIniとして算出し(図8のS5a)、低解像度毎反射強度算出結果テーブル180iに記憶する(図8のS5b)。
次に、領域毎反射強度算出部160は、低解像度画像メモリ領域130iの全ピクセルPgiの反射強度GPIniを求めたかどうかを判断し、求めていない場合はピクセルPgiを更新して処理をS4に戻す(図8のS6)。低解像度毎レーザオルソ画像作成部170は、低解像度画像メモリ領域130の全Pgiについて元画像に基づく反射強度を計算した場合は、その低解像度画像の低解像度毎反射強度算出結果テーブル180iを引き当て、対応する低解像度画像メモリ領域130i(130a又は130b、・・・)のピクセルPgi(s、t)にリンク付けされている反射強度PGIni(グレースケール値)を割り付けて低解像度画像TRgiを作成する(図8のS7)。
本実施の形態では、低解像度画像TRgiは、例えば電線用の低解像度レーザオルソフォト画像TRgaiと、道路面用の低解像度レーザオルソフォト画像TRgbi等がある。
元画像更新部200は、低解像度画像メモリ部130を監視し、低解像度画像TRgiが新たに作成されたかどうかを判定する(図8のS8)、低解像度画像TRgiが低解像度画像メモリ部130に生成された場合は、これを読み出して、表示用画像メモリ80の元画像GDiをこの低解像度画像TRgbiに更新する(図8のS9a)。
画像選択部190は、オペレータが指定した低解像度画像TRgiを低解像度画像メモリ部130から選択して表示用画像メモリ80に記憶して画像出力部50により、表示させる。
次に、低解像度画像階層化部の各部の動作を以下に詳細に説明する。
初めに複数種低解像度計算部110、階層用メモリ確保部120の処理を詳細に説明する。図9は解像度計算・階層用メモリ確保処理(複数種低解像度計算部110、階層用メモリ確保部120)を説明するフローチャートである。
図9に示すように、複数種低解像度計算部110は、低解像度画像生成指示(解像度gi:1/2低解像度又は1/4、・・が含まれている:オペレータ指示)が入力したかどうかを判断する(S10)。
ステップS10において、低解像度指示が入力したと判定した場合は、指示された低解像度giの低解像度画像TRgiが低解像度画像メモリ部130に存在するかどうかを判断する(S11)。
ステップS11において、指示された低解像度giの低解像度画像TRgiが低解像度画像メモリ部130に存在しないと判断した場合は、表示用画像メモリ80に存在する元画像GDiを読み込む(S12)。
そして、元画像GDiの解像度giを算出する(S13)。例えば、表示用画像メモリ80の元画像GDiの解像度giは1cm解像度(例えばn×m:8000×6000))を求める。
そして、この解像度giを元にしてさらに低解像度となる解像度ki(1/2低解像度又は1/4・・)を求め、この低解像度となる画像サイズgki((n=4000、m=30000)、又は(n=2000、m=1500)又は、(n=1000、m=750)・・・)を求める。そして、これらの画像サイズgkiを階層用メモリ確保部120に知らせる(S14a)。
次に、階層用メモリ確保部120は、複数種低解像度計算部110からの画像サイズgkiの低解像度画像メモリ領域(130a、130b、・・・:130i)を低解像度画像メモリ部130に確保する(S14b)。
すなわち、複数種低解像度計算部110は、図10(a)に示すように、元画像GDiのサイズ(大きさ)がn×m(1ピクセルは例えば2.5cm×2.5cmに相当)の場合で、入力された低解像度が1/2低解像度の場合は図10(b)に示すように、元画像の縦2ピクセル、横2ピクセル分を1個分のピクセル(2×2:図10(b)の太線枠)とする(Pgi)。
この太枠で囲まれた領域を1ピクセル(Pgi)として、縦をS、横をtで示している。つまり、1/2の場合は、縦S行は元画像のn/2の個数、横t列は元画像のm/2の個数となる。
また、1/4の場合は図10(c)に示すように、元画像の縦4ピクセル、横4ピクセル分を1個分のピクセル(4×4:図10(c)の太線枠)とする。
つまり、1/4の場合は、縦S行は元画像のn/4の個数、横t列は元画像のm/4の、個数となる。
そして、これらを低解像度の画像メモリ領域を低解像度画像メモリ部130に確保させている。
次に、対応領域・低解像度画像反射強度割付処理(対応元画像ピクセル領域決定部140、領域内反射強度有りピクセル数算出部150)を図11及び図12のフローチャートを用いて説明する。
対応元画像ピクセル領域決定部140は、低解像度画像生成指示があって低解像度画像メモリ部130に低解解像度画像メモリ領域が確保されたかどうかを判定する(S20)。
次に、低解像度画像メモリ部130の低解解像度画像メモリ領域を読み込む(S21)。
そして、その低解像度画像メモリ領域のピクセルPgi(s、t)を設定する(S22)。例えば、1/2画像のメモリ領域130aの先頭のピクセルPg1(s1、t1)を設定する(図13(a)参照)。
次に、この設定したピクセルPg1(s、t:座標((xmin、ymin)、(xmax、ymax)))に対応する元画像GDiのピクセル領域Gpi(例えばGp1)を検索する(S23:図13(b)参照)。
図13においては、1/2低解像度階層画像のメモリ領域130aにおいて設定されたピクセルPg1(si、ti)に対応する元画像GDiのピクセル領域Gpiを構成するピクセルは、gDp1、gDp2、gDp9、gDp10の4個である。つまり、ピクセルPgiの座標((xmin、ymin)、(xmax、ymax)))に含まれる元画像GDiの全てのピクセルgDpiを検索する。
次に、領域毎反射強度算出部160は、検索した元画像GDiのピクセル領域GPi(例えばgDp1、gDp2、gDp9、gDp10)の個数Niを算出する(S24)。
次に、領域毎反射強度算出部160は、この個数Niをカウンタ152(Pki)に設定する(S26)。
そして、領域毎反射強度算出部160は対応元画像ピクセル領域決定部140で決定した元画像GDiのピクセル領域Gpi内のピクセルgDpiを設定し(S27)、このピクセルgDpiのグレースケール値siを反射強度Iniとして読み込む(S28)。
次に、領域毎反射強度算出部160は、この反射強度Ini(グレースケール値)が「0値」かどうかを判断する(S29)。
ステップS29において「0」と判断した場合は、このピクセルgDpiは反射強度なしと判定し(S30)、ステップS26で設定したカウント値Pkiの値から「1」を減算する(S31)。
そして、設定した低解像度画像メモリ領域130iのピクセルPgiに対応する元画像GDiのピクセルGpi内に含まれるピクセルgDPiが他にあるかどうかを判断する(S32)。
ステップS32で他にあると判断した場合は、元画像GDiのピクセルgDpiを次のピクセルgDpi(gDpi=gDpi+1)に更新して処理をステップS27に戻して更新されたピクセルgDpiに反射強度があるかどうかを判定する(S33)。
また、ピクセルgDpiの反射強度(グレースケール)が「0」ではないと判定した場合は、そのピクセルgDpiに反射強度Iniがあると判定して(S34)、この反射強度値を図13に示すように低解像度毎反射強度算出結果テーブル180に書き込み(GPIni)、処理をステップS32に戻す(S35)。
また、ステップS32において、元画像GDiのピクセル領域Gpi内にピクセルgDpiが他にないと判定した場合は、図14に示すように、低解像度毎反射強度算出結果テーブル180内のピクセルPgiに対応する元画像GDiのピクセル領域Gpi内の各ピクセルgDpiの各反射強度を合計(ΣIn)する(S41)。
そして、ピクセル領域Gpiの現在のカウント値Pkiを読み込み、このカウント値PkiでピクセルGpi内のピクセルgDpiの合計反射強度(ΣIni)を割って、切り捨て、または切り上げした値を低解像度画像メモリ領域130iのピクセルPgiの反射強度RGIniとして求める(S42)。
そして、これを図15に示すように低解像度画像メモリ領域130iのピクセルPgiに対応させて低解像度毎反射強度算出結果テーブル180に記憶する(S43)。
次に、低解像度画像メモリ領域130iのピクセルPgiが他にあるかどうかを判定する(S44)。
ステップS44において、他にあると判定したときは次のピクセルPgiに更新して処理をステップS22に戻す(S45)。
なお、カウンターは、低解像度画像メモリ領域130iのピクセルPgiに対応する元画像GDiのピクセルGpiが決定した場合に、そのピクセルGpiを構成するピクセルgDpiに「0」以外の値が割り付けられている場合に計数してもよい。
図14の低解像度毎反射強度算出結果テーブル180を説明する。
図14に示すように、低解像度毎反射強度算出結果テーブル180は低解像度毎(1/2、1/4・・・)に設けられている。つまり、低解像度画像メモリ領域130i(130a、130b、・・・)毎に対応させられて設けられている。
そして、これらは低解像度画像メモリ領域130iのピクセルPgiと、元画像GDiの対応する領域Gpiと、領域Gpiを構成する元画像GDiのピクセルgDpiと、ピクセルgDpiの反射強度Ini(グレースケール値)と、領域Gpi内における反射強度有りのピクセルgDpiのカウント値Pkiと、低解像度画像メモリ領域130iのピクセルPgiに対しての反射強度GPIni等を対応させて記憶している。
例えば、図14には、1/2低解像度画像のピクセルPg1に対応する元画像の領域Gp1は、ピクセルgDp11と、ピクセルgDp12と、ピクセルgDp13と、ピクセルgDp14とで構成されていることを示し、ピクセルgDp13は反射強度が「0」であり、カウント値が「3」であることを示している。
次に、低解像度毎レーザオルソ画像作成部170を図15のフローチャートを用いて説明する。
低解像度毎レーザオルソ画像作成部170は、低解像度毎反射強度算出結果テーブル180iを引き当てる(S52)。
次に、対応元画像ピクセル領域決定部140で設定した低解像度に対応する低解像度画像メモリ領域130i(130a又は130b、・・・)のピクセルPgi(s、t)を設定する(S53)。
次に、引き当てた低解像度毎反射強度算出結果テーブル180iのピクセルPgiにリンク付けされている反射強度RIniを読み込む(S54)。そして、この反射強度GPIni(グレースケール値)を低解像度画像メモリ領域130i(130a又は130b、・・・)のピクセルPgi(s、t)に割り付ける(S55)。
これを、本実施の形態では、低解像度画像TRgiと称し、例えば電線用の低解像度レーザオルソフォト画像TRgaiと、道路面用の低解像度レーザオルソフォト画像TRgbiとがある。
次に、低解像度画像メモリ領域130i(130a又は130b、・・・)のピクセルPgi(s、t)が他にあるかどうかを判定する(S56)。
他にあると判定した場合は、ピクセルPgi(s、t)を更新して処理をステップS53に戻す(S57)。
また、ステップS56で低解像度画像メモリ領域130i(130a又は130b、・・・)のピクセルPgi(s、t)が他にないと判定した場合は、低解像度画像メモリ領域130iの低解像度画像TRgi(例えば電線用の低解像度レーザオルソフォト画像TRgai又は道路面用の低解像度レーザオルソフォト画像TRgbi)を画面に表示する(S58)。
次に、元画像更新処理について図16のフローチャートを用いて説明する。
元画像更新部200は、低解像度画像メモリ部130を監視(読み込む)し(S161)、低解像度画像TRgiが低解像度画像メモリ部130の低解像度画像領域に新たに作成されたかどうかを判定する(S162)。
ステップS162において、低解像度画像TRgiが低解像度画像メモリ部130に新たに生成された場合は、これを読み出して、表示用画像メモリ80の元画像GDiをこの低解像度画像TRgbiに更新する(S163)。
次に、終了かどうかを判断し、終了でない場合は処理をステップS161に戻す(S164)。すなわち、元画像更新部は低解像度画像が生成される毎に、これを元画像としている。このため、元画像から1/2低解像度画像が生成され、1/2低解像度画像から1/4低解像度画像が生成されていくことになる。従って、低解像度画像のピクセルPgiに対応する元画像GDiのピクセル領域Gpi(例えば4ピクセル分)の全てに反射強度(グレースケール値)が存在しない場合において、1/2低解像度画像から1/4低解像度画像を生成した場合は、1/2低解像度画像の場合は、そのピクセルPgiに対応する元画像のピクセルGpi(4個)がすべて「0」であるからピクセルPgiは黒に表示されることになる。
そして、この1/2低解像度画像から1/4低解像度画像を生成した場合は、1/2低解像度画像が新たに元画像とされ、1/4低解像度画像のピクセルPgiに対応する新たな元画像(1/2低解像度画像)のピクセルGpiはnが4、mが4の合計16ピクセルであり、この内で4ピクセルが「0」であるから、1/4低解像度画像のピクセルPgiに割り付けられる反射強度(グレースケール値)は、カウント値Pkiが16−4=12個(4個以外は値があると仮定)となる。すなわち、この更新処理によって、低解像度画像のピクセルPgiに対応する最初の元画像のピクセル領域GPiを構成するピクセルが
全て値「0」であっても、次第に解像度が低下する解像度画像においては、これを考慮して適切な明るさの低解像度画像を得ることになる。
この画面に表示される低解像度画像TRgi(例えば電線用の低解像度レーザオルソフォト画像TRgai又は道路面用の低解像度レーザオルソフォト画像TRgbi)について後述する。
図17は低解像度画像階層化部220を用いない通常処理の道路面用のレーザオルソフォト画像RGbiの説明図であり、1cm解像度の元画像DGiを示している。
図18は図17の1cm解像度の道路領域レーザオルソフォト画像RGbiを通常の処理によって5cm解像度にした場合の説明図である。
図19は本実施の形態の低解像度画像階層化部220を用いて図17の1cm解像度の通常処理の道路面用のレーザオルソフォト画像RGbiを5cm解像度にした場合の説明図である。
また、図20は図17の1cm解像度の道路領域レーザオルソフォト画像RGbiを通常の処理によって10cm解像度にした場合の説明図である。
図21は本実施の形態の低解像度画像階層化部220を用いて図17の1cm解像度の道路面用のレーザオルソフォト画像RGbiを10cm解像度にした場合の説明図である。
図17と図18又は図20と図21とを比較すると、図17、図18の通常の処理の場合は、全体的に暗いレーザオルソ画像となり、画像上部の点字ブロックが判別し難い。
これに対して、図19と図21の本処理による低解像度レーザオルソ画像(TRgi:TRgbi)は全体的にあかるくなって、画像上部の点字ブロックが判別しやすい。
すなわち、本実施の形態の低解像度画像階層化部220が5cm解像度の道路面用の低解像度レーザオルソフォト画像TRgbiのピクセルPgiに対応する元画像のピクセル領域Gpiを構成するピクセルgDpiに反射強度(グレースケール値)が「0」のピクセルgDpiが存在する場合は、その反射強度(グレースケール値)なしピクセルgDpiの数を減算し、この減算値でピクセルPgiに対応する元画像のピクセル領域Gpiの合計反射強度を割り平均化)、この値を5cm解像度の画像メモリ領域のピクセルPgiに割り付けて(書き込む)、低解像度画像TRgiを作成している。
このため、図19、図21に示すように全体的にあかるくなり、画像上部の点字ブロックも判別しやすい画像となっている。
つまり、本実施の形態の処理を用いた場合は、出力範囲Diが広範囲であっても劣化がない。
なお、どの低解像度画像TRgiを表示させるかは画像選択部190がオペレータから入力された低解像度の種類を判断して、該当の低解像度画像を低解像度画像メモリ部130から選択して画像出力部50に渡して表示させている。
<他の実施の形態>
次に、切出立体作成・点群読込部90の構成を図22を用いて説明する。
本実施の形態は電線領域を切り出すとして説明する。
以下電線領域切出立体DBiとして説明し、切出立体作成・点群読込部90は、切出立体作成・点群読込部90aとして説明する。
切出立体作成・点群読込部90aは移動軌跡下道路面点検索部91と、電線領域内点群切出部92とを備えている。
また、道路面点検索用パラメータが記憶されたメモリ93と、GPS受信器の移動軌跡Paiの点Pnaiの直下の道路面におけるレーザ点CDLpai(Pnai´)を求めるための検索範囲Ciが生成されるメモリ94(道路面点検索ボックス用メモリ)と、直下のレーザ点CDLpaiが記憶されるメモリ96と、電線領域用パラメータが記憶されるメモリ95と、電線立体領域JDBiが生成されるメモリ97(電線領域切出立体用メモリともいう)等を備えている。
以下に道路面点決定処理を図23、図24のフローチャートを用いて説明する。なお、
本実施の形態ではメモリ60には車両上に搭載されたGPS受信器の移動軌跡Piが記憶されているとして説明する。
また、図23に示すように、移動軌跡直下道路面点検索部91は道路面点水平検索範囲Ri(例えば半径15cm、12.5cm又は20cm・・:本実施の形態では15cm)と、GPS受信器からの下方検索下限距離hs1(例えば3m)と、GPS受信器からの下方検索不要距離hs2(1m)とを入力する(S61:図25参照)。
前述のGPS受信器からの下方検索下限距離hs1(例えば3m)は、道路面からのGPS受信器の高さが2mの場合は、3mとして入力する。これは、GPSデータの受信状態により±Z方向に1m程度の誤差を有する可能性があるためであり、検索範囲Ciは道路面から±1mの円柱Ciとなるようにするためである。
次に、この道路面点水平検索範囲Ri(15cm)と、GPS受信器からの下方検索下限距離hs1(3m)と、GPS受信器からの下方検索不要距離hs2(1m)とを読み込んでメモリ93に記憶する(S62)。
次に、メモリ60に記憶されているGPS受信器の移動軌跡Piの各点Pai(x、y、z:2.5m毎))を読み込んで、道路面点検索ボックス用メモリ94の座標系に順次、定義する(S63:図25参照)。
次に、読み込んだ点Pnai(x、y、z)を中心にして道路面点水平検索範囲Riの円柱CCiを道路面点検索ボックス用メモリ94に生成する(S65:図25参照)。
次に、点Pai(x、y、z)から垂直に下方検索下限距離hs1(例えば3m)をとる、道路面点検索ボックス用メモリ94における三次元座標上のZ値を、下方の検索下限高ZS1として定義する(S66:図25参照)。このとき、点Paiのx、y座標も利用して定義している。
そして、GPS受信器の移動軌跡Piの点Paiから垂直に下方検索不要距離hs2(例えば1m)をとる、道路面点検索ボックス用メモリ94における三次元座標上のZ値を道路面点検索ボックス(検索範囲Ciともいう)の検索上限高ZS2として定義する(S67:図25参照)。このとき、点Paiのx、y座標も利用して定義している。
すなわち、図25に示すように、GPS受信器から1m下方に半径15cmの2mの円柱上の検索範囲Ciが生成されたことになる。
次に、図24に示すように、メモリ30からこの検索範囲Ci内に含まれるレーザデータDLiの点群(1個含む)をメモリ94の検索範囲Ciに全て読み込む(S71)。この検索範囲Ciに読み込まれたレーザデータDLiをCDLiと称する。
そして、この検索範囲Ciの全てのレーザデータCDLiに対してメディアンフィルタをかけてノイズを考慮して点Pai直下の道路面のZ値を有するレーザデータCDLpiを決定する(S72)。つまり、Ci内の全てのレーザデータCDLiのZ値を取得して、高さの順番で並び替え(ソート)した上で全データのうちで中央値を点Pai直下の道路面のZ値を有するレーザデータCDLpiと決定する。また、メディアンフィルタ以外に例えば、最頻値による処理で決定してもよい。これにより、道路面上のレーザ点群CDLpiのみとすることができる。
次に、GPS受信器の移動軌跡Piの点Pnaiから検索範囲Ciに垂線PZiを引き、これに交わるレーザ点群CDLi(1個含む)が存在しているかどうかを判定する(S73)。
ステップS73においてレーザデータCDLiが存在すると判定した場合(Yes)は、そのレーザデータCDLiをGPS受信器の移動軌跡Piの点Pnai直下の道路面上のレーザデータCDLpaiと決定して(S75)、メモリ96に対応させて記憶(Pi、Pnai、CDLpai)する(S76)。
また、ステップS73においてGPS受信器の移動軌跡Piの点Pnaiの直下にレーザ点群CDLiが存在しないと判定した場合は(NO)、垂線PZiに最も近傍のレーザ点群CDLiを道路面上のレーザ点CDLpaiとして決定し(S74)、処理をステップS75に移す。
そして、GPS受信器の移動軌跡Piの点Pnaiが他にあるかどうかを判断する(S76)。ステップS76においてGPS受信器の移動軌跡Piの点Pnaiが他にある場合は、次の点(Pnai+1)に更新して処理を図22のステップS64に戻す。
次に電線領域内点群切出部92の処理を図26、図27のフローチャートを用いて以下に説明する。
電線領域内点群切出部92は、電線検索上限値hss2(例えば6m)と、電線検索下限値hss1(例えば4m:電線検索不要領域ともいう)と、道路幅Wi(例えば8m)とを(総称して電線領域用パラメータともいう)入力させるための画面を表示させてこれらを入力させる(S81)。
次に、この電線領域用パラメータ(hss1、hss2、Wi)を読み込んで、メモリ95に記憶する(S82)。
次に、メモリ96からGPS受信器の移動軌跡Piの点Pnaiの直下のレーザデータCDLpiのx、y、z座標値を順次読み込んで、これを点Pnaiの直下の道路面上(走行路ともいう)の点Pnai´として電線領域内切出用メモリ97(三次元座標系が定義されている)に定義する(S83)。
次に、図28に示すように、これらの点(Pnai´−1、Pnai´、Pnai´+1、Pnai´+2、・・・)に道路幅Wiを定義する(S84)。
道路幅Wiの定義は、図28に示すように点Pnai´同士を直線Pnniで結び、この直線Pnniを直角に横切るようにして定義する。
そして、電線領域内切出用メモリ97に定義された道路面上移動軌跡の点Pnai´を設定する(S85)。
次に、図29に示すように、この点Pnai´を基準にして垂線Fiを引いて、メモリ95の電線検索上限値hss2を電線領域内切出用メモリ97における座標値に変換し(検索上限高Zss2)、かつ電線検索下限値hss1を電線領域内切出用メモリ97における座標値に変換し(検索上限高Zss1)、これらの点を電線領域内切出用メモリ97に定義する(S86)。
次に、ステップS84で定義された道路幅Wiを垂線Fi上を平行移動させて検索上限高Zss2、検索上限高Zss1に定義する(S88)。図29においては検索上限高Zss1に定義された道路幅WiをWi´、検索上限高Zss2に定義された道路幅WiをWi´´と記載している。
次に、道路面上移動軌跡の点Pnai´の次の点Pnai´+1に対してWi´、Wi´´とを定義したかどうかを判断する(S89)
ステップS89で次の点Pnai´+1に対してWi´、Wi´´を定義していないと判断した場合は、道路面上移動軌跡の点Pnai´を次の道路面上移動軌跡の点Pnai´+1に更新して処理をステップS85に戻して、次の点Pnai´+1の上にWi´、Wi´´を定義させる。
ステップS89において、次の点Pnai´+1に対してWi´、Wi´´とを定義したと判定した場合は、図27に示すように、点Pnai´の幅Wi´及び幅Wi´´と、次の点Pnai´+1のWi´、Wi´´とで囲まれる立体空間領域Ji(Q1、Q2、・・・Q8)を電線立体領域JDBiとして定義する(S91:図30参照)。
すなわち、図30に示すように、道路面上に例えば間隔4mの距離を有して厚み2m、幅8m、奥行き2.5mの電線立体領域JDBiが定義される。
次に、この電線立体領域JDBi内の座標値を有する出力範囲レーザデータDLiをメモリ30から全て読み込んで格納する(S92)。この点群を電線立体領域内レーザデータJDLaiと称する。
次に、点Pnai´+1の他に点Pnai´+2があるかどうかを判断する(S93)。ステップS93において、点Pnai´+1の他に点Pnai´+2があると判断した場合は、点Pnai´を点Pnai´+1に更新し、かつ点Pnai´+1を点Pnai´+2に更新し処理を図25のステップS85に戻す(S94)。
この電線立体領域JDBiに格納された電線立体領域内レーザデータJDLaiをーザオルソ画像作成部70が読み込んで、表示用画像メモリ80に前述の元画像GDiを生成する(図31、32参照)。
図31は一般的な道路のオルソ画像である。図32は道路面を除いた電線領域のレーザオルソ画像GRgaiである。本実施の形態では切出立体作成・点群読込部90aによって図32に示すように、道路面等を除く電線領域のレーザオルソ画像GRgaiが元画像GDiとして表示される。
すなわち、道路上脇の電柱にかけられた電線、樹木上部のみがレーザオルソ画像GRgaiとして表示されるので、例えば高さを電線離隔距離(道路面から所定の高さ;安全を確保する高さ)とした場合は、電線離隔距離以上の電線のみがオルソ画像として表示されることになるから、容易に危険な電線があるエリアがあるかを目視判断できる。
そして、この元画像GDiを前述の低解像度画像階層化部220が読み込んで、複数の低解像度小レーザオルソ画像GRgai(GRga1、GRga2・・・)を作成する(図19、図21参照)。
<他の実施の形態>
なお、上記実施の形態では電線領域を生成する切出立体作成・レーザ点群読込部として説明したが、道路上に道路立体を生成して、逆に電線等を表示しないようにしてもよい。
この道路立体を生成する処理を第2の切出立体生成・点群読込部90bとして説明する。
図33は第2の切出立体生成・点群読込部90bの概略構成図である。図33においては、出力範囲レーザデータ抽出処理部20の概略構成も示している。
出力範囲レーザデータ抽出処理部20は、メッシュレイヤー作成処理部11と、レーザ点群抽出部39とを備えている。また、第2の切出立体生成・点群読込部90bは道路部分抽出処理部13等を備えている。
メッシュレイヤー作成処理部11は、入力された最小メッシュサイズ(1cm×1cm、10cm×10cm又は1m×1m)を読み込み(本実施の形態では1m×1m)、この最小メッシュサイズ(1m×1m)をメモリ21aに生成し、これを基準にして、メッシュ(格子)が10倍、100倍・・の上位メッシュレイヤをメモリ21b、21c・・・に作成する(図5参照)。
そして、データベース10に記憶されている高密度のレーザデータLi((x、y、z)、反射強度in、)を最小メッシュレイヤ(上記座標系と同じ)の該当のメッシュに格納し、この最小メッシュに対して上位メッシュレイヤに最小メッシュレイヤの高密度のレーザデータを間引いて格納する(例えば、1/10)。
範囲IDコード変換部27は、入力された出力範囲Di((xmin,ymin)、(xmax、ymax):平面直角座標)の各々の座標(xmin,ymin)、(xmax、ymax)を、最小メッシュレイヤの最小メッシュ間隔Dmで割る。
つまり、メッシュ階層レベル、X方向の範囲、Y方向の範囲という文字列(メッシュIDという)でレーザオルソの出力範囲Diを定義する。
そして、この出力範囲DiのメッシュIDと最小メッシュレイヤのメッシュの番号((1)、(2)・・)とを関連付けてメモリ29に記憶して、これをレーザ点群抽出部39に知らせる(出力範囲メッシュID情報)。
また、出力範囲レーザデータ抽出処理部20は、入力された出力範囲Diを読み込み、この出力範囲Diに対応するレーザデータLiをメモリ21a(最小メッシュ)から読み出してメモリ30に格納する(これを出力範囲レーザデータDLiの点群という)。
レーザ点群抽出部39は、範囲IDコード変換部27からの出力範囲メッシュID情報を読み込み、このメッシュIDで出力範囲Di内のレーザデータLiをメモリ21aからメモリ30に全て取り込む。これを出力範囲レーザデータDLiの点群という。
道路部分抽出処理部13は、出力範囲Di内に存在する走行軌跡Piをメモリ60から読み込んで、これらの走行軌跡Piの三次元位置(Pnbi)をメモリ97に定義する(Pnbi´)。
但し、この定義された三次元位置Pnbi´は、三次元位置(Pnbi)のZ値から車両の高密度レーザ器の高さHiを引いた値である。つまり、三次元位置Pnbi´のZは、路面高さZHi(ZHi=Z―Hi)にされている。
そして、メモリ26に記憶されている任意の道路幅Wi(切出幅ともいう)と任意の高さhiとを読み込み、Pnbi´を基準にしてメモリ97に定義し、これらのPnbi´毎に、直線Pnniを結ぶ(図28参照)。
図34に示すように、入力された高さhi(任意)の線(垂線Fb)の中心をPnbi´毎に定義する。この高さhiの所定位置(ho)を道路面とするのは、道路は中央が盛り上がっている。このため、道路面以下の範囲を取得できるようにするためである。例えば、高さhiが1mとされている場合は下方を20cm、上方を80cmとして定義する。また、50cmにしてもよい。
そして、この中心に道路幅WiをPbi´毎に直線Pnniに対して直角に順次、定義する(図28参照)。そして、各々の三次元位置Pnbi´において道路幅Wiを垂線Fbに沿って両端点まで並行移動させて(wi´、wi´´)、三次元位置Pnbi´のwi´とwi´´と次の位置Pnbi´+1のwi´とwi´´とで囲まれた立体Bi(Q1、Q2・・・Q8)を道路立体領域JMBiとする(図34参照)。
これをレーザデータ表示部40によって表示部210の画面に表示すると、図36に示すように電柱や電線、看板があっても図3に示すようにこれらが除去されたレーザ画像(横断面で示している)となる。
次に、レーザオルソ画像作成部70は、表示用画像メモリ80のピクセルGpiを指定して、このピクセルGpiの座標値を有する道路立体領域JMBiの領域を指定し、この領域内を構成するピクセルgDmiの個数を求め、かつgDmiの各々の反射強度の合計を求め、この合計値を個数で平均化し、この平均値に対応したグレースケール値を表示用画像メモリ80のピクセルGpiに割り付ける(書き込む)。そして、画像出力部50がこの通常のレーザオルソフォト画像Rgbiを画面に表示させる。
図38(a)、(b)に示すように通常のオルソでは電柱、取水口が分かり難いが、本実施の形態の道路部分抽出処理部13によって、入力された幅Wi、高さhiの範囲の道路立体内のレーザ点群のみを抽出して、これをレーザオルソ画像作成処理部が画像化しているので、図38(c)、(d)に示すように電柱等が取り除かれたレーザオルソ画像を得ることができている。
なお、上記実施の形態では道路として説明したが、線路であってもかまわない。
また、上記座標系は、UTM座標系であってもかまわない。
また、画像メモリにレーザオルソ画像が生成される毎に、このビデオメモリに記憶して、後日、希望のレーザオルソ出力範囲Diを表示又は印刷してもよい。
10 データベース
20 出力範囲レーザデータ抽出処理
40 レーザデータ表示部
50 画像出力部
70 レーザオルソ画像作成部
130 低解像度画像メモリ部
90 切出立体作成・点群読込部
110 複数種低解像度計算部
120 階層用メモリ確保部
140 対応元画像ピクセル領域決定部
150 領域内反射強度有りピクセル数算出部
160 領域毎反射強度算出部
170 低解像度毎レーザオルソ画像作成部
180 低解像度毎反射強度算出結果テーブル
200 元画像更新部
220 低解像度画像階層化部

Claims (13)

  1. 表示用の画像メモリに元画像(GDi)を生成し、この元画像(GDi)の低解像度画像(TRgi)を生成する低解像度画像生成方法であって、
    前記低解像度画像(TRgi)が生成される低解像度用画像メモリ部を用意し、
    コンピュータが、
    (A1).前記表示用の画像メモリ(80)に生成されている元画像(GDi)を読み込んで、その解像度(縦nピクセル×横mピクセル)を算出する工程と、
    (A2).前記算出された元画像(GDi)の解像度を読み込み、この解像度より低い所定の低解像度を算出する工程と、
    (A3).前記算出された低解像度(縦1/Kピクセル×横1/Kピクセル)となる低解像度画像が生成されるように前記低解像度用画像メモリ部に画像メモリ領域を確保する工程と、
    (A4).前記低解像度用画像メモリ部に確保された画像メモリ領域のピクセル(Pgi)を順次、指定する工程と、
    (A5).この指定されたピクセル(Pgi)に対応する前記元画像(GDi)のピクセル領域(Gpi)を順次、決定する工程と、
    (A6).前記元画像(GDi)のピクセル領域(Gpi)が決定される毎に、このピクセル領域(Gpi)を構成するピクセル(gDpi)のいずれかの値が「0」の場合は、そのピクセル(gDpi)を除いて、該決定された前記元画像(GDi)のピクセル領域(Gpi)を構成するピクセル(gDpi)の個数を計数(Pki)する工程と、
    (A7).前記元画像(GDi)のピクセル領域(Gpi)が決定される毎に、このピクセル領域(Gpi)を構成するピクセル(gDpi)の前記値の総計値を求め、この総計値を前記計数(Pki)で平均化した平均値を算出する工程と、
    (A8).前記元画像(GDi)のピクセル領域(Gpi)に対しての前記平均値が算出される毎に、前記低解像度用の画像メモリ領域のピクセル(Pgi)に、この平均値を画像値として割りつけることで前記低解像度画像(TRgi)を生成する工程と、
    を行うことを特徴とする低解像度画像生成方法。
  2. 前記コンピュータが、
    (A9).前記低解像度用画像メモリ部の前記低解像度画像メモリ領域に前記低解像度画像(TRgi)が生成される毎に、前記表示用の画像メモリ(80)に生成されている元画像(GDi)を前記生成された前記低解像度画像(TRgi)を新たな元画像として更新する工程と
    を行うことを特徴とする請求項1記載の低解像度画像生成方法。
  3. 前記コンピュータが、
    前記低解像度用画像メモリ部の画像メモリ領域は、低解像度毎に確保することを特徴とする請求項1記載の低解像度画像生成方法。
  4. 前記元画像(GDi)の算出は、低解像度画像生成指示の入力に伴って前記表示用画像メモリの元画像(GDi)を読み込んで算出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の低解像度画像生成方法。
  5. 前記元画像の解像度は、5cm以下の解像度にされていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の低解像度画像生成方法。
  6. 移動体にGPS受信器及び高密度レーザ器かを搭載して走行路を走行しながら該高密度レーザ器から対象範囲にスキャニングして数センチ間隔でレーザを発射し、得られた高密度のレーザデータ(Li)の点群から出力範囲(Di)のレーザデータ(DLi)の点群を記憶した第1の記憶手段(30)と、
    前記GPS受信器の移動軌跡(Pi)を構成するGPS受信器の3次元位置(Pni)を記憶した第2の記憶手段と、
    前記GPS受信器の3次元位置(Pni)から走行路の面までの長( Hai)よりも長い検索下限値(hs1)及び前記3次元位置(Pni)より下方となるレーザ点群を検索しない範囲を決めるための検索不要長(hs2:hs2≧hs1)並びに前記立体空間領域(Ji)を形成する厚み、幅(Wi)を含む形成情報を記憶した第3の記憶手段と、
    前記GPS受信器の3次元位置(Pni)直下の走行路の面のレーザデータ(CLpai)を決定するための検索領域(Ci)が生成される第4の記憶手段と、
    前記立体空間領域(JI)が生成される第5の記憶手段と、
    を用意し、
    前記コンピュータが、
    (C1).前記第4の記憶手段に、前記出力範囲(Di)内の前記GPS受信器の3次元位置(Pni)を順次、定義する工程と、
    C2).前記第4の記憶手段(94)に定義された前記三次元位置(Pni)毎に、垂線(Pzi)を定義し、この垂線(Pzi)から半径(Ri)の円柱を前記検索不要長(hs2)を除く高さ長Chi(Chi=hs1−hs2)の前記検索領域(Ci)を前記第4の記憶手段に生成する工程と、
    (C3).前記検索領域(Ci)に、この検索領域(Ci)内の3次元座標を有するレーザ点(DLi)を前記1の記憶手段から読み込んで、これを検索領域(Ci)内のレーザデータ(CLi)として格納する工程と、
    (C4).前記レーザデータ(CLi)の点群の内で前記道路面以外の点群を除去して、これらの内で前記垂線(Pzi)に最も近傍のレーザデータを前記3次元位置(Pni)の直下のレーザデータ(CLpai)と決定する工程と、
    (C5).このレーザデータ(CLpai)の三次元座標を前記3次元位置(Pni)の直下の三次元位置(Pni´)として前記第5の記憶手段に定義する工程と、
    (C6).前記第5の記憶手段に定義された前記三次元位置(Pni´)と次の三次元位置(Pni´+1)との間に前記形状情報に基づく前記立体空間領域(Ji)を形成する工程と、
    (C7).前記第5の記憶手段に生成された前記立体空間領域(JI)内の三次元位置(Pin´)を有する前記レーザデータ((DLi)を前記第1の記憶手段から読み込んで、これを立体空間領域(Ji)内のレーザデータ(JDLi)として格納する工程と、
    (C8).前記表示用の画像メモリのピクセル(Gpi)を指定し、該指定毎にこのピクセル(Gpi)に対応する領域を前記立体空間領域(Ji)から検索し、この検索した領域内のレーザデータの反射強度の平均を求める工程と、
    (C9).この平均値に応じたグレースケール値を前記画像値とし、これを前記表示用の画像メモリのピクセル(Gpi)に書き込みすることで前記元画像(GDi)を得る工程と
    を行うことを特徴とする請求項1記載の低解像度画像生成方法。
  7. 前記形成情報は、前記走行路の面から所定距離上にある立体空間領域(JDBi)の形成情報であり、該立体空間領域(JDBi)の下端までの高さ(hss1)、前記走行路の面から前記立体空間領域(JDBi)の上端までの高さ(hss2)で前記厚みを示しており、
    前記(C6)の工程は、
    前記直下の三次元位置(Pnai´)毎に、前記幅(Wi)を前記走行軌跡(Pni)に対して水平直角に定義する工程と、
    これを三次元位置(Pnai´)に対応する前記hss1、hss2に平行移動させて、前記三次元位置(Pnai´)と次の三次元位置(Pnai´)との間の前記hss1をとる領域に前記立体空間領域(JDBi)を生成する工程と
    を行うことを特徴とする請求項6記載の低解像度画像生成方法。
  8. 前記移動体は走行車両であり、この走行車両の高さ(Hi)、走行路面からの上距離、走行路面からの下距離を記憶した第6の記憶手段とを用意し、
    前記コンピュータが、
    前記GPS受信器の三次元位置(Pni)毎に、該三次元位置(Pni)のz値を前記走行車両の高さ(Hi)から引いた値を前記走行路面における三次元位置(Pnbi´)とし、前記GPS受信器の三次元位置(Pnai´)に代えて前記第5の記憶手段に順次、定義する工程と
    を行い、
    前記(C6)の工程は、
    前記走行路面上の三次元位置(Pnbi´)同士を直線で結び、該三次元位置(Pnbi´)毎に前記幅(Wi)を三次元位置(Pnbi´)と次の三次元位置(Pnbi´+1)とを結ぶ直線に対して水平直角に定義する工程と、
    前記第5の記憶手段の前記三次元位置(Pnbi´)に前記幅(Wi)が定義される毎に、前記上距離と下距離との合計長を走行路面検索厚み(hi)とし、この走行路面検索厚み(hi)の長さの線を求め、この線の所定位置(ho)を中心にして前記三次元位置(Pnbi´)に垂直に定義する工程と、
    前記三次元位置(Pnbi´)と前記次の三次元位置(Pnbi´+1)とに定義された前記幅(Wi)及び前記道路面検索厚み(hi)で形成される道路立体領域(JDMi)を作成し、これを前記立体空間領域(Bi)とする工程と
    を行うことを特徴とする請求項6記載の低解像度画像生成方法。
  9. 前記高密度レーザ器は所定の角度で全周囲に前記レーザをスキャニングしていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の低解像度画像生成方法。
  10. 前記立体空間領域は、走行路の上、周囲に設けられた人工物、樹木の枝の領域であることを特徴とする請求項6記載の低解像度画像生成方法。
  11. 前記コンピュータが、
    前記元画像(GDi)又は低解像度画像(Rgki)を表示部の画面又は登録用メモリ若しくは外部機器に出力する工程と
    を行うことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の低解像度画像生成方法。
  12. 表示用の画像メモリに元画像(GDi)を生成し、この元画像(GDi)の低解像度画像(TRgi)を生成する低解像度画像生成装置であって、
    前記低解像度画像(TRgi)が生成される低解像度用画像メモリ部と、
    前記表示用の画像メモリ(80)に生成されている元画像(GDi)を読み込んで、その解像度(縦nピクセル×横mピクセル)を算出する手段と、
    前記算出された元画像(GDi)の解像度を読み込み、この解像度より低い所定の低解像度を算出する手段と、
    前記算出された低解像度(縦1/Kピクセル×横1/Kピクセル)となる低解像度画像が生成されるように前記低解像度用画像メモリ部に画像メモリ領域を確保する手段と、
    前記低解像度用画像メモリ部に確保された画像メモリ領域のピクセル(Pgi)を順次、指定する手段と、
    この指定されたピクセル(Pgi)に対応する前記元画像(GDi)のピクセル領域(Gpi)を順次、決定する手段と、
    前記元画像(GDi)のピクセル領域(Gpi)が決定される毎に、このピクセル領域(Gpi)を構成するピクセル(gDpi)のいずれかの値が「0」の場合は、そのピクセル(gDpi)を除いて、該決定された前記元画像(GDi)のピクセル領域(Gpi)を構成するピクセル(gDpi)の個数を計数(Pki)する手段と、
    前記元画像(GDi)のピクセル領域(Gpi)が決定される毎に、このピクセル領域(Gpi)を構成するピクセル(gDpi)の前記値の総計値を求め、この総計値を前記計数(Pki)で平均化した平均値を算出する手段と、
    前記元画像(GDi)のピクセル領域(Gpi)に対しての前記平均値が算出される毎に、前記低解像度用の画像メモリ領域のピクセル(Pgi)に、この平均値を画像値として割りつけることで前記低解像度画像(TRgi)を生成する手段と、
    を有することを特徴とする低解像度画像生成装置。
  13. 表示用の画像メモリに元画像(GDi)を生成し、この元画像(GDi)の低解像度画像(TRgi)を生成する低解像度画像生成のプログラムであって、
    前記低解像度画像(TRgi)が生成される低解像度用画像メモリ部とを用いて、
    コンピュータを、
    前記表示用の画像メモリ(80)に生成されている元画像(GDi)を読み込んで、その解像度(縦nピクセル×横mピクセル)を算出する手段と、
    前記算出された元画像(GDi)の解像度を読み込み、この解像度より低い所定の低解像度を算出する手段、
    前記算出された低解像度(縦1/Kピクセル×横1/Kピクセル)となる低解像度画像が生成されるように前記低解像度用画像メモリ部に画像メモリ領域を確保する手段と、
    前記低解像度用画像メモリ部に確保された画像メモリ領域のピクセル(Pgi)を順次、指定する手段、
    この指定されたピクセル(Pgi)に対応する前記元画像(GDi)のピクセル領域(Gpi)を順次、決定する手段、
    前記元画像(GDi)のピクセル領域(Gpi)が決定される毎に、このピクセル領域(Gpi)を構成するピクセル(gDpi)のいずれかの値が「0」の場合は、そのピクセル(gDpi)を除いて、該決定された前記元画像(GDi)のピクセル領域(Gpi)を構成するピクセル(gDpi)の個数を計数(Pki)する手段、
    前記元画像(GDi)のピクセル領域(Gpi)が決定される毎に、このピクセル領域(Gpi)を構成するピクセル(gDpi)の前記値の総計値を求め、この総計値を前記計数(Pki)で平均化した平均値を算出する手段、
    前記元画像(GDi)のピクセル領域(Gpi)に対しての前記平均値が算出される毎に、前記低解像度用の画像メモリ領域のピクセル(Pgi)に、この平均値を画像値として割りつけることで前記低解像度画像(TRgi)を生成する手段、
    としての機能を実行させるための低解像度画像生成のプログラム。
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