JP2017072923A - 気体流量制御装置、気体流量計および気体流量センサ - Google Patents

気体流量制御装置、気体流量計および気体流量センサ Download PDF

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Abstract

【課題】装置の小型化および製造コストの低減化を図ることができ、微少流量から大流量の気体流量制御に適用可能な気体流量制御装置を提供する。【解決手段】気体の流路を流れる気体の質量流量を調整する気体流量調整手段が、弁体を開閉動作させるアクチュエータとして直動型ステッピングモータ16を備える気体流量制御弁2からなるとともに、気体の流路を流れる気体の質量流量を計測する気体流量計測手段が、気体の流れを検知する熱式MEMSフローセンサチップ35を備えた気体流量計3からなり、気体流量制御弁2および気体流量計3は、互いに分離設置可能な装置ユニットの形態とされるとともに、これら両装置ユニットが固定ベース5により一体接続可能な構造を備える。【選択図】図3

Description

本発明は気体流量制御装置、気体流量計および気体流量センサに関し、さらに詳細には、気体流路に介装配置されて、気体の質量流量を制御する気体流量制御技術に関する。
従来のこの種の気体流量制御装置として、例えば特許文献1に開示されるものが知られている。
この装置は、大流量の気体流量制御に適したもので、図17(a)に示すように、流量制御弁a、気体流量計bおよび制御部cから構成されてなり、気体の流れる配管dに介装配置される。
上記流量制御弁aは、配管d内を流れる気体の質量流量を調整するもので、油圧アクチュエータとしての油圧シリンダeと、この油圧シリンダeにより上記配管dの連通開度を開閉調整する弁体fとを備えてなり、上記油圧シリンダeの油圧源である油圧ポンプgが上記制御部cに電気的に接続されている。
上記弁体fは、図示のとおり配管dの軸線方向に対し垂直方向へ移動して配管dの連通開度を開閉調整する構造とされている。
上記気体流量計bは、配管d内を流れる気体の流量を計測するもので、例えば図17(b)に示すような熱式流量計が適用される。
この熱式流量計は、配管dの一部に介装接続される配管接続体hと、この配管接続体hに連結されたセンサ部iとで構成されている。
配管接続体hは、上記配管dに接続連通されて、配管dを流れる気体が通過するようにされている。この配管接続体hの内部には、配管dを流れる気体を層流化する層流素子nが嵌装されている。
一方、センサ部iは、バイパス管jが上記配管接続体hに連通されて配置されるとともに、このバイパス管jに2つの発熱抵抗体k1、k2が所定の間隔をもって配設されている。これら発熱抵抗体k1、k2は、図外の抵抗器と共にブリッジ回路を形成しており、このブリッジ回路に定電流源から電流が通電されて、発熱抵抗体k1、k2が発熱するようにされている。
そして、上記バイパス管jに配管接続体hを流れる気体の一部が引き込まれ、上記一対の発熱抵抗体k1、k2の抵抗値変化に基づいて気体の質量流量が計測される構成とされている。
すなわち、この気体の質量流量の計測原理は、配管接続体hさらにはバイパス管jに気体が流れていない場合には、上流側および下流側の発熱抵抗体k1、k2の熱は平衡状態に保たれており、一方、気体が上記配管接続体hに流れ、その一部がバイパス管jにも流れると、この気体の流れにより、上流側の発熱抵抗体k1の熱が奪われて温度が低下するとともに、下流側の発熱抵抗体k2の受ける温度が上昇して、この際の温度変化を上記ブリッジ回路で検出することにより、図外の増幅回路を通じて配管接続体hつまりは配管dを流れる気体の質量流量に応じた電気出力が得られ、この電気出力は計測信号として制御部cへ送られる(例えば特許文献2参照)。
しかして、このように構成された気体流量制御装置においては、上記制御部cが、上記気体流量計bの計測結果に応じて流量制御弁aを駆動制御し、これにより配管dを流れる気体の流量が予め設定した設定流量となるように制御調整される。
特開平11−338548号公報 特開平10−38652号公報
しかしながら、上記気体流量制御装置のような構成では、構造が複雑かつ大型で設置空間に制約があり、小流量あるいは微小流量の気体流量制御には適用できなかった。
すなわち、上記流量制御弁aのアクチュエータは油圧駆動する油圧シリンダeで、その油圧駆動回路が複雑かつ大型であるとともに、弁体fの移動方向が配管dに対して垂直方向で、これがため油圧シリンダeの配置方向も上記配管dから横方向へ大きく張り出した構成とされている。
また、気体流量計bは、上述したように、発熱抵抗線からなる2つの発熱抵抗体k1、k2が細いバイパス管j上にコイル状に巻回(巻線)されているところ、この巻線作業には比較的高い精度が要求されることから、専用の巻線機が用いられ、これがため製造コストの上昇を招いていた。
さらに、巻線機による発熱抵抗体k1、k2の巻線作業をするためと、巻線端を電極端子m、m、…に半田付け接続する作業のためとから、バイパス管jの高さhと幅wは構造上必然的に大きくならざるを得ない。これがため、配管接続体hに一体に連結されるセンサ部iも自ずと大きくなり、気体流量計bの大型化を招き、その組付け空間にも制約を受けていた。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、装置の小型化および製造コストの低減化を図ることができ、微少流量から大流量までの広範囲にわたる気体流量制御に適用可能な気体流量制御装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的とすることは、上記気体流量制御装置を構成する気体流量計およびこの気体流量計のセンサ部を構成する気体流量センサを提供することにある。
この目的を達成するため、本発明の気体流量制御装置は、気体流路に介装配置されて、上記気体流路を流れる気体の質量流量を制御する装置であって、
上記気体流路を流れる気体の質量流量を調整する気体流量調整手段と、
上記気体流路を流れる気体の質量流量を計測する気体流量計測手段と、
上記気体流量計測手段の計測結果に応じて上記気体流量調整手段を駆動制御する制御手段とを備えてなり、
上記気体流量調整手段は、弁体を開閉動作させるアクチュエータとして直動型ステッピングモータを備える気体流量制御弁からなり、
上記気体流量計測手段は、上記気体の流れを検知する熱式MEMSフローセンサチップを備えた気体流量計からなり、
上記気体流量調整手段および気体流量計測手段は、互いに分離設置可能な装置ユニットの形態とされるとともに、これら両装置ユニットが位置決め接続手段により一体接続可能な構造を備える
ことを特徴とする。
好適な実施態様として、以下の構成が採用される。
(1)上記位置決め接続手段は、上記気体流量調整手段と気体流量計測手段の下側部位を位置決め支持する固定ベースの形態とされ、上記気体流量調整手段と気体流量計測手段が上記固定ベースにより位置決め支持された状態において、これら気体流量調整手段および気体流量計測手段の内部に配設された気体流通路の接続端が同一軸線上に配置される。
(2)上記気体流路の本管に介装配置された単一の上記気体流量計測手段と、上記本管から分岐する複数の分岐管にそれぞれ介装配置された複数の上記気体流量調整手段と、上記気体流量計測手段の計測結果に応じて複数の上記気体流量調整手段をそれぞれ駆動制御する上記制御手段とを備えてなる。
(3)上記制御手段は、上記気体流量計測手段の計測結果に応じて、上記複数の分岐管を流れる気体の質量流量を均一に調整するように上記複数の気体流量調整手段を駆動制御する構成とされている。
(4)上記制御手段は、上記気体流量計測手段の計測結果に応じて、上記複数の分岐管を流れる気体の質量流量を個別に調整するように上記複数の気体流量調整手段を駆動制御する構成とされている。
(5)上記直動型ステッピングモータの直動軸が内蔵型ボールねじのねじ軸で構成されている。
(6)上記ねじ軸に、弁体を構成するニードルが同軸上に一体的に設けられるとともに、弁座を構成するオリフィスが上記気体流路に連通接続される弁ハウジングの接続端に形成されてなり、上記ニードルとオリフィスの軸線が上記気体流路の軸線と同軸状に設定されている。
(7)上記気体流量計は、上記気体流路の気体の流れを検知する流量センサと、この流量センサにより検知した気体の質量流量を算出する流量測定部とを備えてなる。
(8) 上記流量センサは、上記気体の流れを層流化する層流回路と、上記気体の流れを検知する上記熱式MEMSフローセンサチップとを備えてなるICサイズの形態とされている。
ここに、「ICサイズ」とは、電子機器の中枢部品として広く利用されているIC(半導体集積回路)がパッケージされた指先程度の小さな電子部品であるICチップと同等の形状寸法をいう(以下、本明細書および特許請求の範囲において同様とする。)。
(9)上記熱式MEMSフローセンサチップは、シリコン基台に一対のマイクロヒータ素子が薄膜形成されてなる。
(10)上記流量センサは、内部に上記層流回路が形成されたセンサベースに、上記熱式MEMSフローセンサチップが実装されるとともに、このフローセンサチップの上記一対のマイクロヒータ素子上を通過するセンサ通路が上記層流回路から分岐して形成されている。
(11)上記センサベースは、プリント基板材料からなるベース薄板が複数積層されてなり、これらベース薄板に形成された複数のスリットの組合せにより上記層流回路が形成されている。
(12)上記層流回路とセンサ通路の内周面に金メッキが施されている。
本発明の気体流量計は、気体流路に介装配置されて、気体流路を流れる気体の質量流量を計測するものであって、上記気体の流れを検知する熱式MEMSフローセンサチップを備えてなることを特徴とする。
好適な実施態様として、以下の構成が採用される。
(1)上記気体流路の気体の流れを検知する流量センサと、この流量センサにより検知した気体の質量流量を算出する流量測定部とを備えてなる。
(2)上記流量センサは、上記気体の流れを層流化する層流回路と、上記気体の流れを検知する上記熱式MEMSフローセンサチップとを備えてなるICサイズの形態とされている。
(3)上記気体流量制御装置における上記気体流量計測手段を構成する。
本発明の気体流量センサは、気体流路を流れる気体の質量流量を計測する気体流量計に設けられて、気体流れを検知するものであって、上記気体の流れを層流化する層流回路と、上記気体の流れを検知する熱式MEMSフローセンサチップとを備えてなるICサイズの形態とされていることを特徴とする。
好適な実施態様として、以下の構成が採用される。
(1)上記熱式MEMSフローセンサチップは、シリコン基台に一対のマイクロヒータ素子が薄膜形成されてなる。
(2)内部に上記層流回路が形成されたセンサベースに、上記熱式MEMSフローセンサチップが実装されるとともに、このフローセンサチップの上記一対のマイクロヒータ素子上を通過するセンサ通路が上記層流回路から分岐して形成されている。
(3)上記センサベースは、プリント基板材料からなるベース薄板が複数積層されてなり、これらベース薄板に形成された複数のスリットの組合せにより上記層流回路が形成されている。
(4)上記層流回路とセンサ通路の内周面に金メッキが施されている。
本発明の気体流量制御装置によれば、気体流路に介装配置されて、上記気体流路を流れる気体の質量流量を制御する装置であって、上記気体流路を流れる気体の質量流量を調整する気体流量調整手段と、上記気体流路を流れる気体の質量流量を計測する気体流量計測手段と、上記気体流量計測手段の計測結果に応じて上記気体流量調整手段を駆動制御する制御手段とを備えてなり、上記気体流量調整手段は、弁体を開閉動作させるアクチュエータとして直動型ステッピングモータを備える気体流量制御弁からなり、上記気体流量計測手段は、上記気体の流れを検知する熱式MEMSフローセンサチップを備えた気体流量計からなり、上記気体流量調整手段および気体流量計測手段は、互いに分離設置可能な装置ユニットの形態とされるとともに、これら両装置ユニットが位置決め接続手段により一体接続可能な構造を備えるから、以下に列挙する特有の効果が得られ、装置の小型化および製造コストの低減化を図ることができ、微少流量から大流量までの広範囲にわたる気体流量制御に適用可能な気体流量制御装置を提供することができる。
(1)上記気体流路を流れる気体の質量流量を調整する気体流量調整手段は、弁体を開閉動作させるアクチュエータとして直動型ステッピングモータを備える気体流量制御弁からなり、また、上記気体流路を流れる気体の質量流量を計測する気体流量計測手段は、上記気体の流れを検知する熱式MEMSフローセンサチップを備えた気体流量計からなるから、気体流量制御弁および気体流量計のそれぞれの構造が簡単かつ小型であり、したがって気体流量制御装置の装置構造も簡単かつ小型化できて、装置の設置空間に大きな制約を受けることがない。これにより、大流量はもちろん、小流量さらには微小流量の気体流量制御にも適用可能である。
(2)上記気体流量調整手段および気体流量計測手段は、互いに分離設置可能な装置ユニットの形態とされるとともに、これら両装置ユニットが位置決め接続手段により一体接続可能な構造を備えるから、単一の気体流路に一体接続された上記気体流量調整手段および気体流量計測手段が介装配置されて、この気体流路を流れる気体の質量流量を計測し調整する用途のほか、上記気体流路の本管に単一の気体流量計測手段が介装配置されるとともに、上記本管から分岐する複数の分岐管に上記気体流量計測手段と分離された気体流量調整手段がそれぞれ介装配置されて、上記本管を流れる気体の質量流量を計測し、その計測結果に応じて上記複数の分岐管を流れる気体の質量流量を均一にまたは個別に調整することも可能である。
このように、本発明の気体流量制御装置は、目的に応じて多様な使用方法が採用でき、汎用性に富む。
(3)上記直動型ステッピングモータの直動軸が内蔵型ボールねじのねじ軸で構成されていることにより、換言すれば、カップリングレスでボールねじが一体化されたステッピングモータを使用することにより、気体流量制御弁さらには気体流制御装置の軸方向寸法が小さく設定されて、装置の設置空間はさらに小さくできる。
(4)上記ねじ軸に、弁体を構成するニードルが同軸上に一体接続されるとともに、弁座を構成するオリフィスが上記気体流路に連通接続される弁ハウジングの接続端に一体形成されてなり、上記ニードルとオリフィスの軸線が上記気体流路の接続部位の軸線と同軸状に設定されていることにより、ステッピングモータも上記気体流路と同軸状に配置される結果、上記気体流路から横方向へ張り出すことがなく、装置構成のさらなる小型化、省スペース化が可能となる。
(5)気体流量制御弁のアクチュエータがステッピングモータであることにより、デジタル流量制御で流れる気体の質量流量の調整制御を簡単にかつ高速で行え、目的に応じて流れる気体の流速、圧力の可変制御も可能である。
これにより、例えばエアー回路への適用においては、各種エアー機器との組合せ連動により、これらエアー機器の複雑な動作制御も可能である。エアー機器の一例として、エアシリンダの微細な動き制御、人工筋肉等エアを使用した細かな制御、成型品作成の際のエア注入制御、ペイントスプレーガンのエア吐出量制御、エア弁機器の削減、吸着機器の吸着制御等が可能である。
(6)上記気体流量計測手段としての気体流量計が備える熱式MEMSフローセンサチップは、シリコン基台に一対のマイクロヒータ素子が薄膜形成されてなる微小な構造(例えば、2.5mm×2.5mm、厚み0.45m)であり、この熱式MEMSフローセンサチップがセンサベースに実装されるとともに、気体流路に連通接続されるセンサ通路がこのフローセンサチップ上の一対のマイクロヒータ素子上を通過するように設けられていることにより、上記センサ通路を含めたセンサ部の高さと幅が非常に小さくて(例えば、高さ4.0mm×幅12.0mm)、この点からも気体流量計のさらなる小型化を実現し、その組付け空間に大きな制約がない。
(7)上記気体流量計のセンサ部を構成する流量センサは、気体の流れを層流化する層流回路と、気体の流れを検知する上記熱式MEMSフローセンサチップとを備えてなるICサイズ(ICチップと同等の形状寸法)の形態とされており、センサ単体としての高さと幅が非常に小さくて、その組付け空間に大きな制約がなく、よって上記本発明に係る気体流量計を含めた各種気体流量計に適用可能で、この種気体流量計の大幅な小型化を実現し得る。
(8)ICサイズの上記流量センサが気体の流れを層流化する層流回路を備えていることにより、従来のこの種気体流量計において必須の構成部品であった気体流路を流れる気体を層流化する層流素子が不要となって、装置コストの低減化が実現するとともに、ICサイズの流量センサに層流素子と同様の機能が付加されることにより、上記熱式MEMSフローセンサチップとの相乗効果による気体流量計のさらなる小型化が図れる。
(9)上記流量センサの具体的構造として、内部に上記層流回路が形成されたセンサベースがプリント基板材料から形成されていることにより、流量センサの製造コストさらには製品コストの低減化が可能である。
(10)上記層流回路とセンサ通路の内周面に金メッキが施されていることにより、センサベースが計測対象となる気体の種類に影響を受けることがない。
本発明の実施形態1である気体流量制御装置の外観構成を示す斜視図である。 同気体流量制御装置の内部構成を示す正面断面図である。 同気体流量制御装置を構成する気体流量計と気体流量制御弁を分離した状態を示す図2に対応する正面断面図である。 同気体流量制御弁の開閉動作を説明するための拡大断面図である。 同気体流量計のセンサ部を構成する気体流量センサを示し、図5(a)は外観をしめす斜視図、図5(b)は同気体流量センサの主要部である層流回路と熱式MEMSフローセンサチップとの関係を模式的に示す斜視図である。 同気体流量センサの構成を一部切開して示す平面図である。 同じく同センサ部の構成を示す図6のVII−VII線に沿った断面図である。 同気体流量計の流量測定部を示す回路図である。 同気体流量計の計測原理を説明するための模式図である。 同じく同気体流量計の計測原理を説明するための温度分布特性を示す線図である。 同気体流量センサの構成部品を分解して示す斜視図である。 同じく同気体流量センサの構成部品を示す平面図である。 同気体流量制御装置の制御構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態2である気体流量制御装置の構成を示すブロック図である。 同気体流量制御装置の制御構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態3である気体流量制御装置の制御構成を示すブロック図である。 従来の気体流量制御装置を示す概略構成図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、図面全体にわたって同一の符号は同一の構成部材または要素を示している。
実施形態1
本発明に空気流量制御装置を図1〜図13に示し、この装置1は、具体的には、各種気体流路を形成する配管100に介装配置されて、気体の質量流量を制御する装置である。
上記空気流量制御装置1は、図1および図2に示すように、気体流量調整手段としての気体流量制御弁2、気体流量計測手段としての気体流量計3および制御部(制御手段)4を主要部として構成され、上記気体流量制御弁2と気体流量計3は、図3に示すように、互いに分離設置可能な装置ユニットの形態とされるとともに、これら両装置ユニット2、3が位置決め接続手段5により一体接続可能な構造を備えてなる。
すなわち、上記気体流量制御弁2と気体流量計3は、それぞれ別個独立した
手段5により、軸方向へ一体に接続されて、円筒形の外観形状を呈する空気流量制御装置装置1を構成する。
上記位置決め接続手段5は、具体的には図1および図2に示すように、上記気体流量制御弁2と気体流量計3の下側部位を位置決め支持する固定ベースの形態とされ、具体的には、固定ベース5がテーパ面からなる支持面5aを有しており、この支持面5aが上記気体流量制御弁2と気体流量計3の底部円筒外周面を抱持状に嵌合支持する際に、これら両者2、3を芯出し位置決めする。
これにより、上記気体流量制御弁2と気体流量計3は、上記固定ベース5により位置決め支持された状態において、これら気体流量制御弁2および気体流量計3の内部にそれぞれ設けられた連通路6および7の流出側接続端6bおよび流入側接続端7a同士が同一軸線上に配置される。
上記接続端6b、7a同士が接続プラグ8により接続された後、適宜の固定手段(図示の実施形態においては固定ボルト(図示省略))により、上記気体流量制御弁2および気体流量計3が上記固定ベース5に固定されて、両者2、
軸方向へ一体接続されて、円筒形の外観形状を呈する空気流量制御装置装置1が形成される。
上記接続プラグ8の両接続部8a、8bには、二つの環状溝9、10がそれぞれ形成されて、一方にはシール用のOリング11が装着されており、これら両接続部8a、8bを上記接続端6b、7aに挿入接続して、抜止めピン12を、上記他方の環状溝10を介して気体流量制御弁2および気体流量計3の対応個所の係止孔(図示省略)に挿入係止させることで固定される。
空気流量制御装置1(2、3)の内部に設けられた上記連通路6、7は、接続プラグ8を介して空気流量制御装置1を前後方向へ貫通し、気体流量計3の流入側接続端6aおよび気体流量制御弁2の流出側接続端7bには、それぞれ配管100の上流側部位100aおよび下流側部位100bを接続するための雌ねじ13a、14aを有する接続プラグ13、14がそれぞれ取り付けられている。
これら接続プラグ13および14の接続部13b、14bの上記連通路6、7の流入側接続端6a、流出側接続端7bに対する接続構造は、上記接続プラグ8のものと同様である。
気体流量制御弁2は、上記配管100を流れる気体の質量流量を調整するもので、具体的には、図2および図3に示すように、弁体15を開閉動作させるアクチュエータとして直動型ステッピングモータ16が使用されて、小型簡素な構造を備えてなり、このステッピングモータ16は、気体流量制御弁2に設けられたモータドライバ基板70上のモータドライバ71(図13)を介して上記制御部4に電気的に接続されている。
また、図示の気体流量制御弁2は、上記弁体15がニードルで構成されたニードル弁の形態とされ、ニードル15は上記配管100を流れる気体の流れ方向に開閉移動する方式とされて弁構造の小型化、省スペース化が図られている。
具体的には、弁ハウジング17が、上記配管100の下流側部位100bに同軸直線状に連通接続される連通路7の流出側接続端7bに対して同軸状に配置されるとともに、上記ニードル15が弁ハウジング17の軸心位置に同軸状に配置されている。
ニードル15は、弁ハウジング17内に嵌合固定された案内スリーブ18に、弁ハウジング17の軸心方向へ往復移動可能に軸支されて、その先端テーパ部15aが上記弁ハウジング17の弁室17a内に臨んでいる。20はOリングを示している。
上記ニードル15の配置構成に対応して、弁ハウジング17の弁室17aが上記流出側接続プラグ14を介して上記配管100の下流側部位100bに連通接続されるとともに、この弁室17aの接続端に、弁座を構成するオリフィス21が一体形成されている。
換言すれば、上記ニードル15とオリフィス21の軸線が上記配管100の下流側部位100bの軸線と同軸状に設定されている。
さらに、図示の実施形態においては、上記ニードル15を開閉動作させる上記直動型ステッピングモータ16は、ボールねじ25が内蔵されてなる省スペースタイプのものが使用され、この内蔵型ボールねじ25のねじ軸25aがステッピングモータ16の直動軸を構成している。
換言すれば、具体的には図示しないが、上記ステッピングモータ16のロータ内に雌ねじ部が設けられるとともに、この雌ねじ部に上記ねじ軸25aが螺進退可能に軸支されて、上記直動軸を構成し、この直動軸25aに、上記ニードル15が同軸上に一体形成ないしは一体接続されている。このような構成とされることにより、流量制御弁2は、上記配管100(100a、100b)から横方向へ張り出すことがなく、装置構成の可及的な小型化、省スペース化が図られている。
そして、ステッピングモータ16の駆動による直動軸25aの前後進退動作により、ニードル(弁体)15の先端テーパ部15aがオリフィス(弁座)21に密着して閉弁状態となり(図4(a)参照)、離れれば開弁状態となり(図4(b)参照)、また、ニードル15の先端テーパ部15aのオリフィス21に対する軸方向位置により、オリフィス21の開度が変化して、配管10を流れる気体の質量流量が調整される。
気体流量計3は、上記配管100を流れる気体の質量流量を計測するもので、具体的には、連通路6、センサ部30、流量測定部31(図8、図13)を主要部として構成され、上記センサ部30が、上記気体の流れを検知する熱式MEMS(Micro-Electro-Mechanical-Systems:マイクロ・エレクトロ・メカニカル・システムズ)フローセンサチップ35を備える流量センサにより構成されている。
連通路6は、気体流量計3の軸心位置において軸心方向へ貫通して設けられ、流入側が上記配管100の上流側部位100aに連通接続されるとともに、流出側が空気流量制御装置1の連通路7に連通接続されている。連通路6の途中箇所には、配管100を流れる気体を上記センサ部30へ分流させるためのオリフィス6cが設けられている。
上記流量センサ30は、上記配管100の気体の流れを検知するもので、図5(a)に示すような微小なICサイズの形態とされており、図5(b)に示すように、上記気体の流れを層流化する層流回路31と、上記熱式MEMSフローセンサチップ35とを備えてなる。
層流回路32は、上記連通路6のオリフィス6cの上流側からバイパス通路33a、33bを介して流量センサ30に分流し還流する気体を層流化するもので、後述するように、流量センサ30のセンサベース45の内部に形成されている。この層流回路32は、上記バイパス通路33a、33bに連通接続可能とされるとともに、上記熱式MEMSフローセンサチップ35に接触して通過するセンサ通路50が分岐して形成されている。
熱式MEMSフローセンサチップ35は、ヒータによる熱の動きを利用する質量流量検出方式のもので、センサ通路50内の気体を加熱する発熱抵抗体としての機能と、センサ通路50の気体の温度変化を検知するセンサとしての機能を兼備するものである。
この熱式MEMSフローセンサチップ35は、図6に示すように、微細なシリコン基台36(図示の実施形態においては、2.5mm×2.5mm、厚み0.45m)に、一対のマイクロヒータ素子37、38が薄膜形成されてなる。
39はパターン形成されたマイクロヒータ素子37、38の配線を示しており、この配線39の端子部39a、39b、39cが、ワイヤ・ボンディング40a、40b、40cにより、後述するセンサベース45の各電極46a、46b、46cに電気的に接続されている。
上記流量センサ30は、図6および図7に示すように、プリント基板材料からなるセンサベース45(図示の実施形態においては、アルミ基板またはガラスエポキシ基板が好適に採用される。)に、上記熱式MEMSフローセンサチップ35が実装されるとともに、このフローセンサチップ35の上記一対のマイクロヒータ素子37、38上を層流回路32から分岐したセンサ通路50(50a、50b、50c)が平行に通過して再び上記層流回路32に合流する。また、この層流回路32には接続通路34a、34bが接続形成されており、これら接続通路34a、34bは、気体測量計3の連通路6のオリフィス6cを挟んで設けられたバイパス通路33a、33bと連通接続可能とされている。
上記センサベース45は、具体的には、図11および図12に示すように、プリント基板材料からなる複数枚(図示の実施形態においては5枚)のベース薄板45a、45b、45c,45d、45eがボンディングシート等の適宜接着手段により積層接着されるとともに、さらにその上に、Oリング47を介してベース薄板45fが、締付け固定ボルト(図示省略)等の適宜固定手段により積層固定されてなる積層構造とされている。49は上記締付け固定ボルト用の挿通穴を示している。
なお、上記ベース薄板45fの積層固定も、ボンディングシート等の適宜接着手段により積層接着することで、パッケージ化する場合は、上記Oリング47は不要となる。
各ベース薄板45a〜45fには、図11および図12に示すような種々の加工や、部品の装填がなされており、これらベース薄板45a〜45fの積層一体化(パッケージング)により、上述した流量センサ30の各構成部が形成される。
具体的には、上記層流回路32は、直線状の複数の細径通路32a、32a、…と、これら細径通路32a、32a、…の両端部と連通接続する細径接続路32b、32bとから構成されているところ、これらの通路は、ベース薄板45bに形成されたスリット32b´、32c´とベース薄板45cに形成されたスリット32a´、32a´、…の積層組合せにより形成されている。
また、層流回路32から延びて外部へ開口する接続通路34a、34bは、ベース薄板45aおよび45bに形成された小穴34a´、34a´、34b´、34b´から形成されている。
さらに、層流回路32から分岐して再び還流するセンサ通路50は、ベース薄板45c、45d、45eおよび45fに形成された小穴50a´、50c´、細溝50b´から形成されている。
また、ベース薄板45fには、Oリング47挿入用の円環溝48が形成され、すべてのベース薄板45a〜45fの穴49´、49´、…から上記締付け固定ボルト用の挿通穴が形成される。
上記層流回路32とセンサ通路50の内周面には金メッキが施されて、流れる気体によるセンサベース45の腐食等の損傷が防止されている。
流量センサ30は、図2および図3に示すように、気体流量計3における上記連通路6のオリフィス6cの下側部位に設けられており、上記センサ通路50の両端50a、50bは、層流回路32から延びる接続通路34a、34bに連通され、さらにオリフィス6cを挟んで設けられたバイパス通路33a、33bを介して上記連通路6に連通されている。
流量測定部31は、前述した流量センサ30を構成する熱式MEMSフローセンサチップ35のマイクロヒータ素子37、38に給電するとともに、測温センサとしてのこれらマイクロヒータ素子37、38から入力される計測信号を演算して気体の質量流量を算出する部位で、具体的には、気体流量径に設けられた測量計測基板72上に組み込まれている。
流量測定部31の具体的な回路構成が図8に示されている。
すなわち、図示の実施形態の流量測定部31において、一対のマイクロヒータ素子37、38に、抵抗器R1、R2がそれぞれ直列接続されるとともに、これら2つの直列回路が、抵抗器R1、R2側の端部同士とマイクロヒータ素子37、38側の端部同士とが接続されてブリッジ回路73が構成されている。
そして、ブリッジ回路73の一対の対角間(図示のものにおいては、接続点p1、p2間)に定電流源74から通電されて、上記一対のマイクロヒータ素子37、38が発熱される。一方、ブリッジ回路73の他の対角間(図示のものにおいては、2つの直列回路の抵抗器R1、R2とマイクロヒータ素子37、38の接続点p3、p4間)の電圧差が増幅回路75で増幅され、気体流量に応じた計測信号として演算部76へ送られる。
この演算部76は、増幅回路75からの計測信号をして流量を演算し、その演算結果を制御部4へ送るとともに、表示手段としての数字表示器等からなる表示部77(図1参照)で表示する機能を有している。
この表示部77は、4ケタ7セグメントLED等の数字表示器等からなり、気体流量計3において上記センサ基板72の上側に設けられた表示基板78上に組み込まれている。また、この表示基板78には、上記表示部77に隣接して、各種運転モード(流量モード、圧力モード、計測値の範囲、基準環境温度等)を設定する押しボタン式のモード設定部79、および運転状態(電源On−Off、運転モード等)を表示する運転表示LED80が組み込まれている。
次に、以上のように構成された気体流量計3の計測原理について説明する。
すなわち、気体流量計3の定電流源74から流量センサ30のマイクロヒータ素子37、38に給電されて、これらのマイクロヒータ素子37、38が熱している運転状態において、配管100に気体が流れていない時には、流量センサ30のセンサ通路50にも気体が流れず、よって上流側および下流側のマイクロヒータ素子37、38の熱は平衡状態に保たれており(図9(a)および図10の実線で示される温度分布参照)、表示部77に表示される気体流量の指示値もゼロである。
これに対して、配管100に気体が流れて、その一部が連通路6から流量センサ30のセンサ通路50にも流れると、この気体の流れにより、上流側のマイクロヒータ素子37の熱が奪われて温度が低下するとともに、下流側のマイクロヒータ素子38の受ける温度が上昇して、両者間の熱のバランスが崩れる(図9(b)および図10の一点鎖線で示される温度分布参照)
そして、上述したように、上記両マイクロヒータ素子37、38の温度変化は、流量測定部31のブリッジ回路73で検出されて、増幅回路75を通じて配管100を流れる気体の質量流量に応じた計測信号(電気出力)が得られ、この計測信号を基に演算部76により配管100を流れる気体の質量流量が算出されて、その質量流量が表示部77に気体流量として表示されるほか、その流量出力信号が制御部4へ出力される。
制御部4は、気体流量計3の計測結果に応じて上記気体流量制御弁2を駆動制御するもので、気体流量計3に設けられたバルブコントロール基板81上に組み込まれている。
この制御部4は、具体的には、CPU,ROM,RAMおよびI/Oポートなどからなるマイクロコンピュータで構成されており、上記気体流量計3の流量測定部31からの計測結果に従って気体流量制御弁2の流量調整工程を実行させるためのプログラム等が組み込まれるとともに、気体流量制御弁2のアクチュエータであるステッピングモータ16の駆動に必要な種々の情報などが、予めデータとしてまたはキーボード等により適宜選択的に入力設定されている。
例えば、外部設定入力手段である操作パネル等からなる流量設定部85(図13)により対象となる配管100に流す気体流量が適宜入力設定される。
また、本装置の気体流量計3には、気体の圧力を検知する圧力センサ(図示省略)が選択的に設けられる。この圧力センサは、配管100の上流側部位100aを流れる気体の圧力を検知する。
この圧力センサの検知結果は圧力測定部87(図13)から制御部4へ送られるとともに、上記表示部77にも表示される。
そして、気体流量制御弁2は、制御部4により、計測された気体の質量流量に圧力も加味した高精度な気体の流量制御を行う。
しかして、以上のように構成された気体流量制御装置において、配管100を流れる気体の質量流量が気体流量計3により計測されて、その計測結果に従って制御部4が、流量制御弁2のアクチュエータである直動型ステッピングモータ16が弁体であるニードル15をオリフィス21に対して開閉動作させて、配管100を流れる気体の質量流量が予め設定された値となるように自動調整する。
以上詳述したように、本実施形態の気体流量制御装置によれば、以下に列挙する特有の効果が得られる。
(1)配管100を流れる気体の質量流量を調整する気体流量制御弁2は、弁体15を開閉動作させるアクチュエータとして直動型ステッピングモータ16を備えてなり、また、上記配管100を流れる気体の質量流量を計測する気体流量計3は、上記気体の流れを検知する熱式MEMSフローセンサチップ35を備えてなるから、気体流量制御弁2および気体流量計3のそれぞれの構造が簡単かつ小型であり、したがって気体流量制御装置1の装置構造も簡単かつ小型化できて、装置の設置空間に大きな制約を受けることがない。これにより、大流量はもちろん、小流量さらには微小流量の気体流量制御にも適用可能である。
(2)上記気体流量調整手段および気体流量計測手段は、互いに分離設置可能な装置ユニットの形態とされるとともに、これら両装置ユニットが位置決め接続手段により一体接続可能な構造を備えるから、単一の気体流路に一体接続された上記気体流量調整手段および気体流量計測手段が介装配置されて、この気体流路を流れる気体の質量流量を計測し調整する用途のほか、上記気体流路の本管に単一の気体流量計測手段が介装配置されるとともに、上記本管から分岐する複数の分岐管に上記気体流量計測手段と分離された気体流量調整手段がそれぞれ介装配置されて、上記本管を流れる気体の質量流量を計測し、その計測結果に応じて上記複数の分岐管を流れる気体の質量流量を均一にまたは個別に調整することも可能である。
このように、本発明の気体流量制御装置は、目的に応じて多様な使用方法が採用でき、汎用性に富む。
(3)上記直動型ステッピングモータ16の直動軸が内蔵型ボールねじ25のねじ軸25aで構成されていることにより、換言すれば、カップリングレスでボールねじ25が一体化されたステッピングモータ16を使用することにより、気体流量制御弁2さらには気体流制御装置1の軸方向寸法が小さく設定されて、装置の設置空間はさらに小さくできる。
(4)上記ねじ軸25aに、弁体15を構成するニードルが同軸上に一体接続されるとともに、弁座を構成するオリフィス21が上記配管100に連通接続される弁ハウジング17の接続端に一体形成されてなり、上記ニードル15とオリフィス21の軸線が上記配管100の軸線と同軸状に設定されていることにより、ステッピングモータ16も上記配管100と同軸状に配置される結果、上記配管100から横方向へ張り出すことがなく、装置構成のさらなる小型化、省スペース化が可能となる。
(5)気体流量制御弁2のアクチュエータがステッピングモータ16であることにより、デジタル流量制御で流れる気体の質量流量の調整制御を簡単にかつ高速で行え、目的に応じて流れる気体の流速、圧力の可変制御も可能である。
これにより、例えばエアー回路への適用においては、各種エアー機器との組合せ連動により、これらエアー機器の複雑な動作制御も可能である。エアー機器の一例として、エアシリンダの微細な動き制御、人工筋肉等エアを使用した細かな制御、成型品作成の際のエア注入制御、ペイントスプレーガンのエア吐出量制御、エア弁機器の削減、吸着機器の吸着制御等が可能である。
(6)上記熱式MEMSフローセンサチップ35は、シリコン基台36に一対のマイクロヒータ素子37、38が薄膜形成されてなる微小な構造(例えば、2.5mm×2.5mm、厚み0.45m)であり、この熱式MEMSフローセンサチップ35がセンサベース45に実装されるとともに、配管100に連通接続されるセンサ通路50がこのフローセンサチップ35上の一対のマイクロヒータ素子37、38上を通過するように設けられていることにより、上記センサ通路50を含めた流量センサ30の高さと幅が非常に小さくて(例えば、高さ4.0mm×幅12.0mm)、この点からも気体流量計3のさらなる小型化を実現し、その組付け空間に大きな制約がない。
(7)上記気体流量計3のセンサ部を構成する流量センサ30は、気体の流れを層流化する層流回路32と、気体の流れを検知する上記熱式MEMSフローセンサチップ35とを備えてなるICサイズ(ICチップと同等の形状寸法)の形態とされており、センサ単体としての高さと幅が非常に小さくて、その組付け空間に大きな制約がなく、よって本実施形態に係る気体流量計3を含めた各種気体流量計に適用可能で、この種気体流量計の大幅な小型化を実現し得る。
(8)ICサイズの上記流量センサが気体の流れを層流化する層流回路を備えていることにより、従来のこの種気体流量計において必須の構成部品であった気体流路を流れる気体を層流化する層流素子が不要となって、装置コストの低減化が実現するとともに、ICサイズの流量センサに層流素子と同様の機能が付加されることにより、上記熱式MEMSフローセンサチップとの相乗効果による気体流量計のさらなる小型化が図れる。
(9)上記流量センサの具体的構造として、内部に上記層流回路が形成されたセンサベース45がプリント基板材料から形成されていることにより、流量センサ30の製造コストさらには製品コストの低減化が可能である。
(10)上記層流回路32とセンサ通路50の内周面に金メッキが施されていることにより、センサベース45が計測対象となる気体の種類に影響を受けることがない。
(9)上記配管100を流れる気体の圧力を検知する圧力センサを備えて、この圧力センサにより検知された圧力も加味した気体の質量流量を計測することにより、気体圧力の変動にも対応した高精度な気体流量制御ができる。
実施形態2
本実施形態は図14および図15に示されており、実施形態1の空気流量制御装置1における気体流量制御弁2と気体流量計3を分離設置することにより複数の気体流路の流量制御を行うようにしたものである。
すなわち、本実施形態においては、上記空気流量制御装置1が、配管(気体流路)100の途中から複数(本実施形態においては5本)の分岐管110、111、112、113、114が分岐している気体供給回路に適用されている。
具体的には、上記配管(本管)100に単一の気体流量計3が介装配置されるとともに、この本管100から分岐する5本の分岐管110、111、112、113、114に気体流量制御弁2A、2B、2C、2D、2Eがそれぞれ介装配置されている。
制御部4は、上記気体流量計3による本管100を流れる気体の計測結果に応じて、上記5本の分岐管110、111、112、113、114を流れる気体の質量流量を均一に、つまりすべての分岐管110、111、112、113、114を流れる気体の質量流量が同じになるように、気体流量制御弁2A、2B、2C、2D、2Eをそれぞれ駆動制御するように構成されている。
その他の構成および作用は実施形態1と同様である。
実施形態3
本実施形態は図16に示されており、実施形態2の空気流量制御装置1における制御方法を改変したものである。
すなわち、実施形態3においては、5本の分岐管110、111、112、113、114を流れる気体の質量流量を均一になるように、気体流量制御弁2A、2B、2C、2D、2Eをそれぞれ駆動制御する構成であるが、本実施形態においては、制御部4は、上記気体流量計3による本管100を流れる気体の計測結果に応じて、上記5本の分岐管110、111、112、113、114を流れる気体の質量流量を個別に調整するように、つまり各分岐管110、111、112、113、114を流れる気体の質量流量を目的に応じてそれぞれ個別に調整するように、気体流量制御弁2A、2B、2C、2D、2Eをそれぞれ駆動制御すべく構成されている。
その他の構成および作用は実施形態2と同様である。
なお、上述した実施形態はあくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこの実施形態に限定されることなく、その範囲内において種々設計変更可能である。
例えば、図示の実施形態における気体流量制御弁2の配置方向は、ニードル15とオリフィス21が配管100の下流側部位100bに連通接続される側に配置されて使用されているが、目的に応じて、上記と逆に、ニードル15とオリフィス21が配管100の上流側部位100aに連通接続される側に配置される配置方向で使用されることも可能である。
1 気体流量制御装置
2 気体流量制御弁(気体流量調整手段)
3 気体流量計(気体流量計測手段)
4 制御部(制御手段)
5 固定ベース(位置決め接続手段)
6 気体流量計の連通路
7 気体流量制御弁の連通路
15 ニードル(弁体)
15a 先端テーパ部
16 直動型ステッピングモータ
17 弁ハウジング
17a 弁室
21 オリフィス
25 内蔵型ボールねじ
25a ボールねじのねじ軸
30 流量センサ(センサ部)
31 流量測定部
32 層流回路
35 熱式MEMSフローセンサチップ
36 シリコン基台
37、38 マイクロヒータ素子
45 センサベース
45a〜45e ベース基板
50 センサ通路
100 配管、本管(気体流路)
110〜114 分岐管

Claims (22)

  1. 気体流路に介装配置されて、前記気体流路を流れる気体の質量流量を制御する装置であって、
    前記気体流路を流れる気体の質量流量を調整する気体流量調整手段と、
    前記気体流路を流れる気体の質量流量を計測する気体流量計測手段と、
    前記気体流量計測手段の計測結果に応じて前記気体流量調整手段を駆動制御する制御手段とを備えてなり、
    前記気体流量調整手段は、弁体を開閉動作させるアクチュエータとして直動型ステッピングモータを備える気体流量制御弁からなり、
    前記気体流量計測手段は、前記気体の流れを検知する熱式MEMSフローセンサチップを備えた気体流量計からなり、
    前記気体流量調整手段および気体流量計測手段は、互いに分離設置可能な装置ユニットの形態とされるとともに、これら両装置ユニットが位置決め接続手段により一体接続可能な構造を備える
    ことを特徴とする気体流量制御装置。
  2. 前記位置決め接続手段は、前記気体流量調整手段と気体流量計測手段の下側部位を位置決め支持する固定ベースの形態とされ、
    前記気体流量調整手段と気体流量計測手段が前記 固定ベースにより位置決め支持された状態において、これら気体流量調整手段および気体流量計測手段の内部に配設された気体流通路の接続端が同一軸線上に配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の気体流量制御装置。
  3. 前記気体流路の本管に介装配置された単一の前記気体流量計測手段と、
    前記本管から分岐する複数の分岐管にそれぞれ介装配置された複数の前記気体流量調整手段と、
    前記気体流量計測手段の計測結果に応じて複数の前記気体流量調整手段をそれぞれ駆動制御する前記制御手段とを備えてなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の気体流量制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記気体流量計測手段の計測結果に応じて、前記複数の分岐管を流れる気体の質量流量を均一に調整するように前記複数の気体流量調整手段を駆動制御する構成とされている
    ことを特徴とする請求項3に記載の気体流量制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記気体流量計測手段の計測結果に応じて、前記複数の分岐管を流れる気体の質量流量を個別に調整するように前記複数の気体流量調整手段を駆動制御する構成とされている
    ことを特徴とする請求項3に記載の気体流量制御装置。
  6. 前記直動型ステッピングモータの直動軸が内蔵型ボールねじのねじ軸で構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の気体流量制御装置。
  7. 前記ねじ軸に、弁体を構成するニードルが同軸上に一体的に設けられるとともに、弁座を構成するオリフィスが前記気体流路に連通接続される弁ハウジングの接続端に形成されてなり、
    前記ニードルとオリフィスの軸線が前記気体流路の軸線と同軸状に設定されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の気体流量制御装置。
  8. 前記気体流量計は、前記気体流路の気体の流れを検知する流量センサと、この流量センサにより検知した気体の質量流量を算出する流量測定部とを備えてなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の気体流量制御装置。
  9. 前記流量センサは、前記気体の流れを層流化する層流回路と、前記気体の流れを検知する前記熱式MEMSフローセンサチップとを備えてなるICサイズの形態とされている
    ことを特徴とする請求項8に記載の気体流量制御装置。
  10. 前記熱式MEMSフローセンサチップは、シリコン基台に一対のマイクロヒータ素子が薄膜形成されてなる
    ことを特徴とする請求項9に記載の気体流量制御装置。
  11. 前記流量センサは、内部に前記層流回路が形成されたセンサベースに、前記熱式MEMSフローセンサチップが実装されるとともに、このフローセンサチップの前記一対のマイクロヒータ素子上を通過するセンサ通路が前記層流回路から分岐して形成されている
    ことを特徴とする請求項10に記載の気体流量制御装置。
  12. 前記センサベースは、プリント基板材料からなるベース薄板が複数積層されてなり、
    これらベース薄板に形成された複数のスリットの組合せにより前記層流回路が形成されている
    ことを特徴とする請求項11に記載の気体流量制御装置。
  13. 前記層流回路とセンサ通路の内周面に金メッキが施されている
    ことを特徴とする請求項12に記載の気体流量制御装置。
  14. 気体流路に介装配置されて、気体流路を流れる気体の質量流量を計測するものであって、
    前記気体の流れを検知する熱式MEMSフローセンサチップを備えてなる
    ことを特徴とする気体流量計。
  15. 前記気体流路の気体の流れを検知する流量センサと、この流量センサにより検知した気体の質量流量を算出する流量測定部とを備えてなる
    ことを特徴とする請求項14に記載の気体流量計。
  16. 前記流量センサは、前記気体の流れを層流化する層流回路と、前記気体の流れを検知する前記熱式MEMSフローセンサチップとを備えてなるICサイズの形態とされている
    ことを特徴とする請求項15に記載の気体流量計。
  17. 請求項1に記載の気体流量制御装置における前記気体流量計測手段を構成する
    ことを特徴とする請求項14から16のいずれか一つに記載の気体流量計。
  18. 気体流路を流れる気体の質量流量を計測する気体流量計のセンサ部に設けられて、気体流れを検知するものであって、
    前記気体の流れを層流化する層流回路と、前記気体の流れを検知する熱式MEMSフローセンサチップとを備えてなるICサイズの形態とされている
    ことを特徴とする気体流量センサ。
  19. 前記熱式MEMSフローセンサチップは、シリコン基台に一対のマイクロヒータ素子が薄膜形成されてなる
    ことを特徴とする請求項18に記載の気体流量センサ。
  20. 内部に前記層流回路が形成されたセンサベースに、前記熱式MEMSフローセンサチップが実装されるとともに、このフローセンサチップの前記一対のマイクロヒータ素子上を通過するセンサ通路が前記層流回路から分岐して形成されている
    ことを特徴とする請求項18に記載の気体流量センサ。
  21. 前記センサベースは、プリント基板材料からなるベース薄板が複数積層されてなり、
    これらベース薄板に形成された複数のスリットの組合せにより前記層流回路が形成されている
    ことを特徴とする請求項20に記載の気体流量センサ。
  22. 前記層流回路とセンサ通路の内周面に金メッキが施されている
    ことを特徴とする請求項20に記載の気体流量センサ。
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