JP2017071384A - 電気スラスタの故障に応じた混合燃料システムのための効率的な軌道保持の設計 - Google Patents

電気スラスタの故障に応じた混合燃料システムのための効率的な軌道保持の設計 Download PDF

Info

Publication number
JP2017071384A
JP2017071384A JP2016121422A JP2016121422A JP2017071384A JP 2017071384 A JP2017071384 A JP 2017071384A JP 2016121422 A JP2016121422 A JP 2016121422A JP 2016121422 A JP2016121422 A JP 2016121422A JP 2017071384 A JP2017071384 A JP 2017071384A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thruster
satellite
injection
chemical
electric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016121422A
Other languages
English (en)
Inventor
ユー−ハン モンテ ホー,
Monte Ho Yiu-Hung
ユー−ハン モンテ ホー,
ジェフリー スコット ノエル,
Scott Noel Jeffrey
ジェフリー スコット ノエル,
アンドリュー ヘンリー ジアコーベ,
Henry Giacobe Andrew
アンドリュー ヘンリー ジアコーベ,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Boeing Co
Original Assignee
Boeing Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Boeing Co filed Critical Boeing Co
Publication of JP2017071384A publication Critical patent/JP2017071384A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64GCOSMONAUTICS; VEHICLES OR EQUIPMENT THEREFOR
    • B64G1/00Cosmonautic vehicles
    • B64G1/10Artificial satellites; Systems of such satellites; Interplanetary vehicles
    • B64G1/1007Communications satellites
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64GCOSMONAUTICS; VEHICLES OR EQUIPMENT THEREFOR
    • B64G1/00Cosmonautic vehicles
    • B64G1/22Parts of, or equipment specially adapted for fitting in or to, cosmonautic vehicles
    • B64G1/24Guiding or controlling apparatus, e.g. for attitude control
    • B64G1/26Guiding or controlling apparatus, e.g. for attitude control using jets
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64GCOSMONAUTICS; VEHICLES OR EQUIPMENT THEREFOR
    • B64G1/00Cosmonautic vehicles
    • B64G1/22Parts of, or equipment specially adapted for fitting in or to, cosmonautic vehicles
    • B64G1/24Guiding or controlling apparatus, e.g. for attitude control
    • B64G1/242Orbits and trajectories
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64GCOSMONAUTICS; VEHICLES OR EQUIPMENT THEREFOR
    • B64G1/00Cosmonautic vehicles
    • B64G1/22Parts of, or equipment specially adapted for fitting in or to, cosmonautic vehicles
    • B64G1/24Guiding or controlling apparatus, e.g. for attitude control
    • B64G1/242Orbits and trajectories
    • B64G1/2429Station keeping
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64GCOSMONAUTICS; VEHICLES OR EQUIPMENT THEREFOR
    • B64G1/00Cosmonautic vehicles
    • B64G1/22Parts of, or equipment specially adapted for fitting in or to, cosmonautic vehicles
    • B64G1/24Guiding or controlling apparatus, e.g. for attitude control
    • B64G1/244Spacecraft control systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64GCOSMONAUTICS; VEHICLES OR EQUIPMENT THEREFOR
    • B64G1/00Cosmonautic vehicles
    • B64G1/22Parts of, or equipment specially adapted for fitting in or to, cosmonautic vehicles
    • B64G1/24Guiding or controlling apparatus, e.g. for attitude control
    • B64G1/244Spacecraft control systems
    • B64G1/245Attitude control algorithms for spacecraft attitude control
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64GCOSMONAUTICS; VEHICLES OR EQUIPMENT THEREFOR
    • B64G1/00Cosmonautic vehicles
    • B64G1/22Parts of, or equipment specially adapted for fitting in or to, cosmonautic vehicles
    • B64G1/24Guiding or controlling apparatus, e.g. for attitude control
    • B64G1/26Guiding or controlling apparatus, e.g. for attitude control using jets
    • B64G1/262Guiding or controlling apparatus, e.g. for attitude control using jets having adjustable angles, e.g. gimbaled thrusters
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64GCOSMONAUTICS; VEHICLES OR EQUIPMENT THEREFOR
    • B64G1/00Cosmonautic vehicles
    • B64G1/22Parts of, or equipment specially adapted for fitting in or to, cosmonautic vehicles
    • B64G1/40Arrangements or adaptations of propulsion systems

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Astronomy & Astrophysics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
  • Plasma Technology (AREA)

Abstract

【課題】電気スラスタが故障した場合の効果的で燃料効率に優れた、軌道保持の手順を提供する。
【解決手段】衛星は、天頂側に設置された北電気スラスタ210及び南電気スラスタ211、東側に設置された東化学スラスタ221、及び西側に設置された西化学スラスタ220を含む。軌道コントローラが、電気スラスタのうちの一方の故障を検出する。故障に応じて、軌道コントローラは、交点の近くで残りの電気スラスタの噴射を制御する。軌道コントローラは、残りの電気スラスタの噴射から90°±5°において化学スラスタのうちの一方の噴射を制御し、残りの電気スラスタの噴射から270°±5°において化学スラスタのうちの他方の噴射を制御する。
【選択図】図2

Description

本開示は、衛星の分野に関し、特に、衛星の軌道保持に関する。
地球同期衛星は、地球周りの軌道を周回し、地球の回転の方向に追従する衛星である。地球を周回する地球同期衛星の1回転は約24時間かかり、それは、地球がその軸の周りを一度回転するために必要な時間量と同じである。これらのタイプの衛星は、地球上の特定の位置から見られる場合に静止しているように見えるので、地球に同期しているとみなされ、一般的に通信衛星として使用される。
地球同期衛星は、地球の赤道上の軌道が割り当てられ、したがって、それらは、互いに衝突することがなく、又は互いの通信と干渉することがない。地球同期衛星は、地球の中心から約42,164キロメートルの半径において軌道を周回する。この半径における衛星は、地球の重力のために、約24時間(恒星日)で地球を一回転する。衛星の軌道は、太陽及び月からの重力、地球の非球形状、太陽輻射圧などの、摂動によって影響され得る。摂動を無効にし、衛星をその割り当てられた軌道に保持するために、衛星の推進システムが、「軌道保持」の手順(maneuver)と呼ばれる動作手順を実行する。地球上の位置から観察した場合に、衛星の位置は、所定の寸法を有する割り当てられた軌道ステーション又は「ボックス(box)」の範囲内に維持される。軌道保持は、衛星の経度、その軌道の離心率、及び地球の赤道面からのその軌道面の傾斜の制御を含む。
軌道保持の一実施例が、2000年1月18日に発行された米国特許番号6,015,116の中で説明されている。‘116の中で説明されている推進システムは、衛星の裏(天頂)側の対角線上に配置された4つのスラスタを使用する。スラスタの1つのペアは、衛星の質量の中心を通るように向けられた推力線を有し、一方、他のペアは、質量の中心からの運動量アームによって間隔を空けられたスラスタ力を有する。軌道保持の別の一実施例が、2011年4月5日に発行された米国特許番号7,918,420の中で説明されている。両方の特許は、本明細書に完全に含まれるように、参照することによって組み込まれている。
効果的であるが燃料効率に優れた、新しい改良された軌道保持の手順を特定することが望ましい。
本明細書で説明される実施形態は、電気スラスタが故障した場合の衛星の軌道保持の手順を提供する。本明細書で議論される衛星は、地球と向き合うように配置された天底側、及び天底側と反対にある天頂側を有する、衛星バスを含む。北電気スラスタは、天頂側の北の領域に向かって設置され、衛星の質量の中心を通る推力を生み出すように、下向きに方向付けられている。南電気スラスタは、天頂側の南の領域に向かって設置され、衛星の質量の中心を通る推力を生み出すように、上向きに方向付けられている。衛星は、化学スラスタも含む。東化学スラスタは、衛星バスの東側に設置され、衛星の質量の中心を通る推力を生み出し、西化学スラスタは、衛星バスの西側に設置され、衛星の質量の中心を通る推力を生み出す。
上述されたスラスタは、軌道保持の手順のために使用される。しかしながら、電気スラスタのうちの一方が故障すると、その後、その電気スラスタは手順のために利用可能ではない。本明細書で説明される一実施形態は、電気スラスタの故障に応じた衛星の軌道保持の手順を制御することができる軌道コントローラを含む。故障を検出すると、軌道コントローラは、交点(例えば、昇又は降)において残りの電気スラスタの噴射を制御する。軌道コントローラは、残りの電気スラスタの噴射から90°±5°において化学スラスタのうちの一方の噴射も制御し、残りの電気スラスタの噴射から270°±5°において化学スラスタのうちの他方の噴射も制御する。
このような故障のシナリオでは、ただ1つだけの電気スラスタが利用可能である。その交点における残りの電気スラスタの噴射は、衛星の半径方向速度変化を生み出す。半径方向速度変化は、残りの電気スラスタの噴射による衛星の軌道に対するデルタ離心率(Δe)成分を生み出す。90°±5°における一方の化学スラスタの噴射は、衛星の第1の接線方向速度変化を生み出し、それは、今度は、この化学スラスタの噴射によるΔe成分を生み出す。270°±5°における他方の化学スラスタの噴射は、衛星の第2の接線方向速度変化を生み出し、それは、今度は、他方の化学スラスタの噴射によるΔe成分を生み出す。化学スラスタの噴射によるΔe成分は、残りの電気スラスタの噴射によるΔe成分に対する埋め合わせを行う。
例えば、残りの電気スラスタの噴射が、270°の赤経において又は赤経の近くである場合に、そのとき、この噴射は、地心座標系のx軸に実質的に沿って指すΔe成分を生み出す。0°の赤経において又は赤経の近くで、及び180°の赤経において又は赤経の近くで、化学スラスタの噴射は、残りの電気スラスタによって生み出されたΔeとは反対向きのx軸に実質的に沿って指すΔe成分を生み出し得る。化学スラスタの手順は、交点のうちのただ1つにおける電気スラスタの噴射によって生み出された残余離心率(residual eccentricity)に対する埋め合わせを行う。したがって、衛星は、電気スラスタの一方が故障した場合であっても、軌道を保持することができる。
一実施形態では、軌道コントローラが、北電気スラスタの故障を検出し、降交点の近くで南電気スラスタの噴射を制御し、南電気スラスタの噴射から90°±5°における東化学スラスタの逆向き(retrograde)の噴射を制御し、且つ南電気スラスタの噴射から270°±5°における西化学スラスタの順向き(prograde)の噴射を制御するように設定される。
別の一実施形態では、軌道コントローラが、南電気スラスタの故障を検出し、昇交点の近くで北電気スラスタの噴射を制御し、北電気スラスタの噴射から90°±5°における東化学スラスタの逆向きの噴射を制御し、且つ北電気スラスタの噴射から270°±5°における西化学スラスタの順向きの噴射を制御するように設定される。
他の軌道保持の手順が、更に使用されて、故障シナリオの間の摂動に対する埋め合わせを行い得る。一実施形態では、軌道コントローラが、電気スラスタのうちの一方の故障を検出するように設定される。故障に応じて、軌道コントローラは、衛星の半径方向速度変化を生み出す交点の近くでの残りの電気スラスタの噴射を制御するように設定される。半径方向速度変化は、残りの電気スラスタの噴射による衛星の軌道に対するΔe成分を生み出す。軌道コントローラは、衛星の軌道に影響を与える摂動によるΔe成分を決定するように設定される。軌道コントローラは、衛星の第1の接線方向速度変化を生み出す衛星の軌道に沿った第1の位置における東化学スラスタの噴射を制御するように設定される。第1の接線方向速度変化は、東化学スラスタの噴射によるΔe成分を生み出す。軌道コントローラは、衛星の第2の接線方向速度変化を生み出す衛星の軌道に沿った第2の位置における西化学スラスタの噴射を制御するように設定される。第2の接線方向速度変化は、西化学スラスタの噴射によるΔe成分を生み出す。軌道コントローラは、東化学スラスタの噴射によるΔe成分及び西化学スラスタの噴射によるΔe成分が、残りの電気スラスタの噴射によるΔe成分及び摂動によるΔe成分に対する埋め合わせを行うように、東化学スラスタの噴射の第1の位置及び西化学スラスタの噴射の第2の位置を選択するように設定される。
一実施形態では、軌道コントローラが、年の時期に基づいて太陽の位置を決定し、太陽の位置に基づいて摂動によるΔe成分を決定するように設定される。
上述の特徴、機能、及び利点は、様々な実施形態において独立に実現することが可能であり、また別の実施形態において組み合わせることも可能である。これらの実施形態について、以下の説明及び添付図面を参照して更に詳細に説明する。
本発明のある実施形態は、今度は、例示目的のみで、且つ添付の図面を参照しながら説明される。全ての図面において、同じ参照番号は同じ要素又は同じタイプの要素を表す。
例示的な一実施形態における衛星を示す。 例示的な一実施形態における衛星バスの天頂側を示す。 例示的な一実施形態における衛星バスの側面図である。 例示的な一実施形態における衛星の軌道を示す。 例示的な一実施形態におけるスラスタの噴射からもたらされた速度ベクトルを示す。 衛星の軌道の離心率を示す。 太陽輻射圧によってもたらされた離心率を示す。 例示的な一実施形態における昇交点と降交点の近くでの噴射期間における差異を示す。 例示的な一実施形態における昇交点の近くでの噴射のオフセット及び降交点の近くでの噴射のオフセットを示す。 例示的な一実施形態における軌道保持の手順によって生み出されたターゲットΔeを示す。 例示的な一実施形態における昇交点及び/又は降交点の近くでの化学スラスタの噴射を示す。 例示的な一実施形態における衛星の軌道に沿った位置における化学スラスタの噴射を示す。 例示的な一実施形態における衛星の軌道保持の手順を制御する方法を示すフローチャートである。 例示的な一実施形態における衛星の軌道保持の手順を制御する方法を示すフローチャートである。 例示的な一実施形態における故障シナリオの間の軌道保持の手順を制御する方法を示すフローチャートである。 例示的な一実施形態における降交点における南電気スラスタの噴射を示す。 例示的な一実施形態における残りの電気スラスタの噴射から90°及び270°における手順を示す。 例示的な一実施形態における故障シナリオの間の軌道保持の手順を制御する方法を示すフローチャートである。 例示的な一実施形態における東化学スラスタの逆向きの噴射及び西化学スラスタの順向きの噴射を示す。 例示的な一実施形態における3つの手順に対するターゲットΔeを示す。 例示的な一実施形態における東化学スラスタの逆向きの噴射及び西化学スラスタの順向きの噴射を示す。
図面及び以下の説明は、具体的な例示的実施形態を解説する。当業者は、本明細書の中においてはっきりとは説明され又は示されていないが、本明細書の中において説明される原理を具現化し、且つこの説明に続く特許請求の範囲の熟慮された領域の中に含まれる、様々な変形例を発想することができる、ということが理解されるだろう。更に、本明細書の中において説明される任意の実施例は、本開示の原理を理解することにおいて助けとなるように意図され、且つ限定的なものではないと解釈されるべきである。結果として、本開示は、以下に説明される具体的な実施形態又は実施例によって限定されるものではないが、特許請求の範囲及びそれらの等価物によって限定される。
図1は、例示的な一実施形態における衛星100を示す。衛星100は、衛星のペイロード(payload)を運ぶ主要な本体を含み、それは、衛星バス102と呼ばれる。地球から見た場合に、衛星バス102は、天底側104(又は前側)及び反対の天頂側105(又は裏側)を含む。「側」又は「面」という用語は、衛星バス102について議論する場合に、相互交換可能に使用され得る。衛星100は、衛星バス102に取り付けられた太陽電池翼108、109も含み、太陽電池翼108、109は、衛星100上の種々の構成要素に電力供給するために、太陽から電力を生み出すように使用され得る。衛星100は、通信のために使用され得る1以上のアンテナ112も含む。図1で示される衛星100の構成は、一実施例であり、望ましいように変形され得る。
衛星100は、静止軌道などにおいて、地球の周りの軌道を回るように設定される。その割り当てられた軌道において衛星100を保持するために、軌道コントローラ120が、衛星100に結合されている。軌道コントローラ120は、衛星100の軌道保持の手順を制御する、(ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェアとソフトウェアの組み合わせを含む)装置、構成要素、又はモジュールを備える。軌道コントローラ120は、地球上に配置されてもよく、無線信号を介して衛星100と通信することができる。軌道コントローラ120は、代替的に、衛星100上に配置されてもよい。軌道コントローラ120は、地球上に配置された軌道コントローラ120の一部分、及び衛星100上に局所的に配置された一部分を用いて、モジュール方式で構成されてもよい。
衛星100は、起動保持の手順のために使用される推進システムを含む。図2は、例示的な一実施形態における衛星バス102の天頂側105を示す。衛星バス102の上端側は、(「N」によって示される)北側と呼ばれ、衛星バス102の下端側は、(「S」によって示される)南側と呼ばれる。図2の衛星バス102の左側は、(「W」によって示される)西側と呼ばれ、図2の衛星バス102の右側は、(「E」によって示される)東側と呼ばれる。衛星バス102の天頂側105は、推進システムの部分である電気スラスタ210、211の1つのペアを含む。電気スラスタは、イオンを加速させることによって電気的な推力を生み出すスラスタの1つのタイプである。典型的な電気スラスタでは、推進剤(例えば、キセノン)が、イオン化チャンバの中へ注入され、電子衝撃によってイオン化される。イオンは、その後、電磁場によって加速され、推力を生み出す排気としてスラスタから放出される。電気スラスタの一例は、コロラド州オーロラのL‐3Communicationsによって製造されたキセノンイオン推進システム(XIPS(c))である。
電気スラスタ210は、天頂側105の北領域に向かって設置され、本明細書で北電気スラスタと呼ばれる。電気スラスタ211は、天頂側105の南領域に向かって設置され、本明細書で南電気スラスタと呼ばれる。この実施形態において、北電気スラスタ210及び南電気スラスタ211は、衛星バス102の北南軸230に沿って、天頂側105の中心に置かれている。他の実施形態では、北電気スラスタ210及び南電気スラスタ211が、中心から外れていてもよい。
図3は、例示的な一実施形態における衛星バス102の側面図である。北電気スラスタ210は、衛星100の質量の中心302を通る推力を生み出すように下向きに方向付けられ又は傾けられている。線310は、質量の中心302を通過する北電気スラスタ210の推力線を表している。北電気スラスタ210の方向は、推力線310と衛星バス102の北南軸230との間の斜角(cant angle)θを形成する。斜角θは、35°±25°であり得る。北電気スラスタ210は、望ましい角度に固定され、又は軌道コントローラ120が、北電気スラスタ210の斜角θを望ましく調整できるように、ジンバルに接続(gimbaled)されてもよい。北電気スラスタ210の方向のために、南向き(図3の下向き)且つ地球に向かって半径方向の推力を生み出すことができる。
南電気スラスタ211は、衛星100の質量の中心302を通る推力を生み出すように上向きに方向付けられ又は傾けられている。線311は、質量の中心302を通過する南電気スラスタ211の推力線を表している。南電気スラスタ211の方向は、推力線311と衛星バス102の北南軸230との間の斜角θを形成する。斜角θは、35°±25°であり得る。南電気スラスタ211は、望ましい角度に固定され、又は軌道コントローラ120が、南電気スラスタ211の斜角θを望ましく調整できるように、ジンバルに接続されてもよい。南電気スラスタ211の方向のために、北向き(図3の上向き)且つ地球に向かって半径方向の推力を生み出すことができる。
図2〜図3で示される電気スラスタ210、211の数又は位置は、例示的な一構成を提供する。本明細書で議論される軌道保持の手順は、電気スラスタが、面外(out‐of‐plane)の速度変化(又は法線速度変化)及び半径方向速度変化を生み出すあらゆる構成に適用される。
図2では、化学スラスタ220が衛星バス102の西側に設置され、化学スラスタ221が衛星バス102の東側に設置される。化学スラスタは、液体推進剤を噴射して推力を生み出すスラスタの1つのタイプである。化学スラスタの1つのタイプは、燃焼器内で液体燃料及び液体酸化剤を燃焼させる、二元推進剤(又はバイプロップ)スラスタと呼ばれる。化学スラスタ220は、衛星バス102の西側の中心に置かれ、衛星100の質量の中心302を通る推力を生み出し得る(図3参照)。同様に、化学スラスタ221は、衛星バス102の東側の中心に置かれ、衛星100の質量の中心302を通る推力を生み出し得る。
一実施形態では、化学スラスタ224が、衛星バス102の北側に設置され、化学スラスタ225が衛星バス102の南側に設置され得る。北及び南化学スラスタ224、225は、オプションである。北及び南化学スラスタ224、225が設置される場合に、それらの位置は、アンテナ、太陽電池パネル、並びに衛星バス102の北及び南側に取り付けられた他のペイロードに依存し得る。
衛星100の推進システムは、図2〜図3で示されていない他のスラスタを含み得る。例えば、北電気スラスタ210が故障した場合のために、余剰の電気スラスタが天頂側105の北領域に設置され得る。同様に、南電気スラスタ211が故障した場合のために、余剰の電気スラスタが天頂側105の南領域に設置され得る。更なる化学スラスタが、天頂側105、並びに北、南、東、及び西側の任意の組み合わせにも設置され得る。スラスタ及び推進剤は高価なので、軌道保持の手順のために使用されるスラスタの数を低減させること、及び軌道保持の間に実行される手順の数を低減させることが望ましいだろう。
図4は、例示的な一実施形態における衛星100の軌道を示している。点線の楕円は、地球404の赤道面402を表し、それは、地球404の赤道を通過する平面である。点線の矢印は、赤道面が太陽の中心を通過する春分点406を表している。実線の楕円は、衛星100が地球404周りの軌道を周回する、衛星100の軌道面408を表している。
地球404が、完全な球形状であり、太陽系内の他の物体から孤立しているならば、そのとき、衛星の軌道は、その方向が固定されたままであるところの平面内の一定のサイズ及び形状の楕円となり得る。しかしながら、種々の力が衛星100の軌道に摂動を与え、それは、軌道の形状が変化し、軌道面408の方向が赤道面402から異なることをもたらす。例えば、太陽及び月の重力、地球404の非球形状、太陽輻射圧などが、衛星100の軌道に影響を与え得る。摂動は、衛星100の軌道面408が、赤道面402に対して傾くことをもたらし、それは傾斜(inclination)と呼ばれる。傾斜は、衛星の軌道面と赤道面との間の角度を表す軌道要素である。赤道面402に対して軌道面408が傾く場合に、軌道面408と赤道面402との間の関係は、その交点によって表され得る。昇交点は、南から北へ移動する際に、軌道面408が赤道面402と交差する所である。図4では、昇交点412が、春分点406から約90°のところにある。降交点は、北から南へ移動する際に、軌道面408が赤道面402と交差する所である。図4では、降交点414が、春分点406から約270°のところにあり、又は昇交点412から180°のところにある。
摂動は、衛星100の軌道が円形状よりも楕円形状となることももたらし、それは、離心率とよばれる。離心率は、軌道の円形状からの逸脱を示す軌道要素である。0となる離心率の値は、円形状の軌道を示し、0と1との間の値が楕円形状の軌道を表す。軌道の離心率は、離心率ベクトルによって特徴付けられ、それは、近地点(perigee)に向かって指し、軌道のスカラー離心率(その大きさは、0と1との間であり、単位がない)と等しい大きさを有するベクトルである。軌道が0よりも大きい離心率を有する場合に、軌道の形状は、円形状よりもむしろ地球の周りの楕円形状となる。楕円軌道に対して、楕円の中心を通って引かれ得る最も長い線及び最も短い線は、それぞれ、主軸及び短軸と呼ばれる。準主軸は、主軸の半分であり、衛星から地球への平均距離を表す。近地点は、地球に最も近い軌道上の点であり、近地点の反対は、遠地点であり、地球から最も離れた軌道上の点である。楕円軌道を表す場合に、離心率ベクトルは、近地点を指し、楕円の離心率(e)(0<e<1)と等しい大きさを有する。
以下の実施形態は、衛星の軌道の傾斜及び離心率に対して埋め合わせを行う軌道保持の手順を表す。軌道保持の手順は、衛星100が地球404を周回する際の、衛星100の1以上のスラスタの噴射を含む。スラスタの噴射は、衛星100の速度における変化(ΔV)を生成し又は生み出す。図5は、例示的な一実施形態におけるスラスタの噴射からもたらされた速度ベクトルを示している。スラスタの噴射は、法線方向、接線方向、及び/又は半径方向におけるΔVを生み出し得る。法線方向は衛星100の軌道面から外へ出る方向であり、接線方向はその軌道に沿った衛星100の移動の方向であり、半径方向は地球404に向かう方向である。電気スラスタ210、211は、図5では見えていないが、北電気スラスタ210の噴射は、その斜角(図3参照)のために半径方向(ΔVradial)及び法線方向(ΔVnormal)におけるΔVを生み出す。南電気スラスタ211の噴射は、その斜角(図3参照)のために半径方向及び法線方向におけるΔVを生み出す。西化学スラスタ220又は東化学スラスタ221の噴射は、接線方向(ΔVtan)におけるΔVを生み出す。
法線方向におけるΔVは、軌道面408(図4参照)の傾斜に対する埋め合わせを行うために使用され得る。交点における又は交点の近くでの手順は、傾斜に対する最も効果的な埋め合わせを提供する。例えば、昇交点412の近くでの北電気スラスタ210の噴射は、法線方向におけるΔVを生み出し、降交点414の近くでの南電気スラスタ211の噴射も、法線方向におけるΔVを生み出す。全ΔVnormalは、軌道面408の傾斜に対する埋め合わせを行う。これらの噴射の各々は、半径方向におけるΔVも生み出す。噴射の期間が等しい場合に、昇交点412及び降交点414において生み出されたΔVradialは、互いにキャンセルし、それによって正味のΔVradialは存在しない。
電気スラスタ210、211は、このやり方で傾斜に対する埋め合わせを行うように効果的に使用されるが、衛星の軌道の離心率に対する埋め合わせを行うようには従来から使用されていない。本明細書で説明される実施形態は、傾斜に加えて、離心率に対する埋め合わせを行うように電気スラスタ210、211を使用する。
図6は、衛星100の軌道の離心率を示している。図6の衛星100の軌道は、一実施例として、地心座標系で示されている。x軸(すなわち、K1軸)は、春分点406に対応し、y軸(すなわち、H1軸)は、x軸から90°の方向として示されている。地心座標系のz軸は、地球404の極に沿った北南方向であり、それは、図6のページに垂直である。軌道の離心率は、離心率ベクトルによって表され得る。離心率ベクトル( ̄e)は、x軸に沿ったx成分(e)及びy軸に沿ったy成分(e)を含む。離心率ベクトルは、近地点604を指し、大きさMAGを有する。
図6で示される離心率は、太陽輻射圧及び/又は他の摂動によってもたらされ得る。図7は、太陽輻射圧によってもたらされた離心率を示す。地球中心モデルでは、太陽702の位置が年の時期に依存する。例えば、春分では、太陽702が春分点406にあり、それは0°である。一年を経て、太陽702は、日毎に約1°だけ地球404を「周回」する(360°÷365≒1°/日)。図7では、太陽702が、約300°において示されている。太陽702からの太陽輻射圧は、衛星100が軌道を周回する際に衛星100を圧す。この圧力は、太陽702から離れる方向においてΔVを生み出す。図7は、4つの異なる軌道位置において生み出されたΔVを示しているが、圧力は全体の軌道に沿って衛星100に影響し得ることが、理解される。
衛星100の速度における変化(ΔV)は、ΔVに垂直な離心率(Δe)における変化を生み出す。図7で示されているように、各ΔVは、ΔVの後90°を指す対応するΔe成分をもたらす。Δe成分が、太陽輻射圧によってもたらされた軌道に対する離心率ベクトルを生み出すために追加される。図7で見られ得るように、太陽輻射圧によってもたらされた離心率は、太陽702の前90°を指す。したがって、衛星の軌道に対する近地点は、太陽702を90°だけリードする。太陽702がゼロ度(3月21日辺り)にあるならば、そのとき、太陽輻射圧によってもたらされる離心率は90°を指すだろう。太陽702が90°にあるならば、そのとき、太陽輻射圧によってもたらされる離心率は180°を指すだろう。太陽702が180°にあるならば、そのとき、太陽輻射圧によってもたらされる離心率は270°を指すだろう。太陽が270°にあるならば、そのとき、太陽輻射圧によってもたらされる離心率は0°を指すだろう。
本明細書で説明される軌道保持の手順は、太陽輻射圧及び他の摂動によってもたらされた離心率に対する埋め合わせを行うことができる。軌道保持の手順は、太陽輻射圧及び他の摂動によってもたらされた離心率と反対の向きにターゲットΔeを生み出す。ターゲットΔeを生み出すために、昇交点412の近くでの噴射の期間は、降交点414の近くでの噴射の期間とは異なる。図8は、例示的な一実施形態における昇交点412と降交点414の近くでの噴射期間における差異を示す。この実施形態では、北電気スラスタ210の噴射期間802が、昇交点412の近くで示されており、南電気スラスタ211の噴射期間804が、降交点414の近くで示されている。スラスタ210、211の全噴射時間すなわち組み合わされた噴射時間は、少なくとも部分的に、軌道面408の傾斜に対する埋め合わせを行うように決定される。噴射期間802及び804における差異は、x軸に沿ったΔe成分を生み出す。例えば、全噴射時間が6時間であるならば、そのとき、噴射期間802は4時間が割り当てられ、一方、噴射期間804は2時間が割り当てられ得る。北電気スラスタ210の噴射が、南電気スラスタ211の噴射によって生み出されたΔVradialよりも大きいΔVradialを生成する。2つの手順によって生み出された正味のΔVradialは、実質的にy軸に沿っており、x軸に沿ったΔe成分をもたらす。半径方向速度は、噴射が同じ期間ならばキャンセルし合う。北電気スラスタ210と南電気スラスタ211との噴射期間の間の差異が存在する場合に、交点におけるΔVradialはキャンセルし合わず、正味のΔVradialは残り続ける。図8で示される実施例では、昇交点412におけるΔVradialの大きさが、降交点414におけるΔVradialの大きさよりも大きい。なぜならば、噴射期間が、昇交点412において(より)長いからである。2つの交点での噴射期間における差異は、負のx軸に沿ったΔe成分をもたらす。
手順に基づいてターゲットΔeを更に生み出すために、昇交点412と降交点414の近くでの噴射は、それらのそれぞれの交点に関して時間においてシフトされ得る。図9は、例示的な一実施形態における昇交点412の近くでの噴射のオフセット及び降交点414の近くでの噴射のオフセットを示している。この実施形態では、北電気スラスタ210の噴射902が、昇交点412の近くで示されており、南電気スラスタ211の噴射904が、降交点414の近くで示されている。噴射902の中心は、オフセット912によって昇交点412からシフトされる。噴射902の中心は、昇交点412の後で示されているが、他の実施例では、それが昇交点412の前であり得る。噴射904の中心は、オフセット914によって降交点414からシフトされる。噴射904の中心は、降交点414の前で示されているが、他の実施例では、それが降交点414の後であり得る。オフセット912及び914は、時間、度(degree)などにおけるシフトによって規定され得る。
噴射902と904のオフセットにおける差異は、実質的にy軸に沿ったΔe成分を生み出す。北電気スラスタ210の噴射902は、ΔVradialを生み出し、南電気スラスタ211の噴射904は、ΔVradialを生み出す。正味のΔVradialは、2つの手順によって生み出され、それは、y軸に沿ったΔe成分をもたらす。半径方向の速度は、噴射の中心が交点412と交点414に置かれるならば、キャンセルし合う。北電気スラスタ210と南電気スラスタ211とのオフセットの間の変動が存在する場合に、交点におけるΔVradialはキャンセルし合わず、正味のΔVradialは残り続ける。
ターゲットΔeを生み出すために、軌道コントローラ120が、交点の間の噴射期間を変化させ、x軸に沿って(又は実質的にx軸に沿って)Δe成分を生み出す。軌道コントローラ120は、交点の近くでの噴射のオフセットも変化させ、y軸に沿って(又は実質的にy軸に沿って)Δe成分を生み出す。これらの2つの変動の組み合わせは、正味のΔVradialを生み出すことができ、今度は、それが、太陽輻射圧及び他の摂動によって生み出された離心率に対する埋め合わせを行うことができる、ターゲットΔe(Δetarget=Δe+Δe)を生み出す。図10は、例示的な一実施形態における軌道保持の手順によって生み出されたターゲットΔeを示す。図10に対して、噴射期間の間の差異がΔe成分を生み出し、噴射のオフセットにおける差異がΔe成分を生み出すと仮定する。Δe及びΔe成分は、ターゲットΔeを生成するために追加される。軌道コントローラは、ターゲットΔeが、図7において示されたように、太陽輻射圧及び他の摂動によって生み出された離心率ベクトルの方向の反対向きを指すように、手順を調整し得る。したがって、起動保持の手順は、太陽702によって生み出された離心率に対する埋め合わせを行うことができる。
電気スラスタ210、211によって実行された手順が、ターゲットΔeを生み出すのに十分なΔVradialを提供しない場合に、軌道コントローラ120は、西化学スラスタ220及び/又は東化学スラスタ221を点火して、ターゲットΔeを生み出す助けとなり得る。化学スラスタ220、221の噴射は、交点において又は交点の近くで実行され、又はターゲットΔeの望ましい方向に基づいて、衛星100の軌道に沿った他の位置において実行され得る。電気スラスタ210、211の噴射によって生み出されたΔe成分を増加させるために、軌道コントローラ120は、衛星100のΔVtanを生み出す衛星100の軌道に沿った位置における東化学スラスタ221の噴射を制御し得る。ΔVtanは、東化学スラスタ221の噴射によるΔe成分を生み出す。軌道コントローラ120は、衛星100の別のΔVtanを生み出す衛星100の軌道に沿った位置における西化学スラスタ220の噴射も制御し得る。ΔVtanは、西化学スラスタ220の噴射によるΔe成分を生み出す。軌道コントローラ120は、これらの噴射からのΔe成分が、電気スラスタ210、211の噴射からのΔe成分に追加され、ターゲットΔeを生み出すように、化学スラスタ220、221の噴射の位置を選択する。
図11は、例示的な一実施形態における昇交点412及び/又は降交点414の近くでの化学スラスタの噴射を示す。東化学スラスタ221の噴射は、接線方向におけるΔVを生み出す。このΔVは、衛星100の軌道運動に対抗し、逆向きの噴射と呼ばれる。昇交点412の近くでのΔVtanは、x軸に沿っており、それは、実質的にy軸に沿ったΔe成分を生成する。このΔe成分は、電気スラスタ210、211の噴射によるΔe成分に追加され、ターゲットΔeを生み出す。西化学スラスタ220の噴射は、接線方向におけるΔVを生み出す。このΔVは、衛星100の軌道運動と同じ向きであり、順向き(prograde)の噴射と呼ばれる。降交点414の近くでのΔVtanは、x軸に沿っており、それは、実質的にy軸に沿ったΔe成分を生成する。このΔe成分は、電気スラスタ210、211の噴射によるΔe成分及び東化学スラスタ221の噴射によるΔe成分に追加され、ターゲットΔeを生み出す。図11で示される手順は、化学スラスタ220、221の1以上の噴射が、いかにして電気スラスタ210、221の噴射によって生み出されたΔe成分を増加させ得るかを示す、一つの実施例に過ぎない。
図12は、例示的な一実施形態における衛星100の軌道に沿った位置における化学スラスタの噴射を示す。西化学スラスタ220の噴射及び/又は東化学スラスタ221の噴射は、事実上、軌道に沿ったいかなる位置においても行われ得る。東化学スラスタ221の噴射は、位置1202におけるΔVtanを生み出し、それは、Δe成分及びΔe成分を生成する。このΔe及びΔe成分は、電気スラスタ210、211の噴射によるΔe成分に追加され、ターゲットΔeを生み出す。同様に、西化学スラスタ220の噴射は、位置1204におけるΔVtanを生み出し、それは、Δe成分及びΔe成分を生成する。このΔe及びΔe成分は、電気スラスタ210、211の噴射によるΔe成分及び東化学スラスタ221の噴射によるΔe及びΔe成分に追加され、ターゲットΔeを生み出す。位置1202及び1204は、典型的には180°離れているが、それらの位置は、望ましいΔe成分に応じて180°から離れて変動し得る。図12で示されている手順は、化学スラスタ220、221の1以上の噴射が、いかにして電気スラスタ210、221の噴射によって生み出されたΔe成分を増加させ得るかを示す、一つの実施例に過ぎない。
軌道コントローラ120は、上述の手順の任意の組み合わせを実施し、ターゲットΔeを生み出し得る。軌道コントローラ120によって実施される軌道保持のための例示的なプロセスが、図13、図14で示されている。図13、図14は、例示的な一実施形態における衛星100の軌道保持の手順を制御する方法1300を示すフローチャートである。方法1300のステップは、図1〜図3の衛星100に関して説明されるが、当業者は、本明細書で説明される方法が、示されていない他の衛星又はシステムによって実行され得ることを理解するだろう。本明細書で説明される方法のステップは、包括的なものではなく、且つ示されていない他のステップを含み得る。本明細書で示されるフローチャートのステップは、代替的な順序でも実施され得る。
軌道保持の手順を開始する場合に、軌道コントローラ120は、衛星100の軌道面408の傾斜を決定又は特定し得る(ステップ1302)。軌道コントローラ120は、太陽輻射圧などの摂動によって生み出された離心率も、決定、特定、又は推定し得る(ステップ1304)。上述のように、太陽輻射圧からの離心率は、太陽の位置に基づいて方向を変える。したがって、軌道コントローラ120は、年の時期に基づいて、太陽輻射圧によって生み出された離心率の方向及び大きさを推定することができる。
軌道コントローラ120は、その後、軌道保持の手順のためのパラメータを決定し、太陽輻射圧などの摂動によって生み出された軌道面408の傾斜及び/又は離心率に対する埋め合わせを行う。パラメータを決定することにおいて、軌道コントローラ120は、北電気スラスタ210と南電気スラスタ211を組み合わせた全体の噴射時間を決定する(ステップ1308)。北電気スラスタ210と南電気スラスタ211の全噴射時間は、軌道面408の傾斜に対する埋め合わせを行うために計算される。軌道コントローラ120は、その後、全噴射時間を、昇交点412と降交点414の近くでの区別された噴射時間へ分割する。噴射が交点の「近く」である場合に、噴射は交点の近くであるか又は近接している。軌道コントローラ120は、降交点414の近くでの南電気スラスタ211の噴射の期間とは異なる、昇交点412の近くでの北電気スラスタ210の噴射の期間を選択する(ステップ1310)。昇交点と降交点の近くでの噴射期間における差異は、実質的にx軸に沿ったΔe成分を生成する(図8参照)。
軌道コントローラ120は、噴射が交点に関して何時実行されるかも決定する。軌道コントローラ120は、降交点414に関する南電気スラスタ211の噴射のオフセットとは異なる、昇交点412に関する北電気スラスタ210の噴射のオフセットを選択する(ステップ1312)。オフセットは、交点からの噴射の中心のシフトを示す。従来の軌道保持の手順において、噴射は、昇交点と降交点の付近に中心が置かれていた。この実施形態では、北電気スラスタ210と南電気スラスタ211の噴射の中心が、時間、度などにおいて交点から外れたところへシフトされ得る。噴射のうちの一方に対する最小オフセットはゼロであり、最大オフセットは、噴射の期間及び望ましい傾斜の補正の量によって限定される。昇交点と降交点の近くでの噴射のオフセットにおける差異は、実質的にy軸に沿ったΔe成分を生成する(図9参照)。
軌道コントローラ120は、その後、昇交点412の近くでの北電気スラスタ210の噴射を制御し(ステップ1314)、降交点414の近くでの南電気スラスタ211の噴射を制御する(ステップ1316)。電気スラスタ210、211の噴射は、毎日(又は一年以上の期間にわたりほぼ毎日)実行され得る。
電気スラスタの噴射が十分なΔe成分を提供しない場合に、そのとき、軌道コントローラ120は、図14で示されるように、西化学スラスタ220及び/又は東化学スラスタ221の噴射を制御し得る。軌道コントローラ120は、衛星100の軌道に沿った位置において東化学スラスタ221の噴射を制御し(ステップ1318)、それは、衛星100のΔVtanを生み出し得る。ΔVtanは、東化学スラスタ221の噴射によるΔe成分を生み出す。軌道コントローラ120は、更に又は代替的に、衛星100の軌道に沿った位置において西化学スラスタ220の噴射を制御し(ステップ1320)、それは、衛星100のΔVtanを生み出す。ΔVtanは、西化学スラスタ220の噴射によるΔe成分を生み出す。軌道コントローラ120は、東化学スラスタ221の噴射の位置及び/又は西化学スラスタ220の噴射の位置を選択し、それによって、それらのΔe成分が、電気スラスタ210、211の噴射によるΔe成分に追加される。これらのΔe成分の追加は、摂動による離心率に対する埋め合わせを行う。
上述された噴射の組み合わせは、ターゲットΔeを生み出し、摂動に対する埋め合わせを行うことができる。例えば、太陽によってもたらされた離心率に対抗するために、上述の軌道保持の手順は、太陽の後約90°を指すターゲットΔeを生み出すことができる。ターゲットΔeは、太陽によってもたらされた離心率ベクトルとは反対の向きを指す。一年の間で太陽の位置が変化する際に、軌道コントローラ120は、ターゲットΔeが太陽の後約90°を指し続けるように、軌道保持の手順を調整することができる。
電気スラスタ210、211のうちの一方が動作不可能になる場合が存在し得る。図2で見ることができるように、衛星100は、余剰の北及び南電気スラスタを有していないかもしれない。したがって、スラスタのうちの一方の故障は、上述のように、昇交点412及び降交点414の両方における噴射を可能にしないだろう。余剰のスラスタが実装される場合に、北電気スラスタの両方又は南電気スラスタの両方が故障する場合が存在し得る。故障が起きた場合に、軌道コントローラ120は、図15で示される故障シナリオのための異なる軌道保持の手順へ移行し得る。
図15は、例示的な一実施形態における故障のシナリオの間の軌道保持の手順を制御する方法1500を示すフローチャートである。軌道コントローラ120は、北電気スラスタ210又は南電気スラスタ211のうちの一方が故障したことを検出する(ステップ1502)。電気スラスタの故障は、スラスタが任意の推力又は手順のために十分な推力を提供することを不可能にする。軌道コントローラ120は、軌道面の傾斜に対する埋め合わせを行うための全噴射時間などの、軌道面408の傾斜に対する埋め合わせを行う故障シナリオの手順のためのパラメータも決定する。ただ1つの電気スラスタが動作可能なので、全噴射時間は、動作可能な残りの電気スラスタに適用される。その関連付けられた交点(すなわち、昇又は降)における残りの電気スラスタの噴射は、概して、傾斜に対する埋め合わせを行うために十分である。残りの電気スラスタでの噴射が十分ではない場合に、傾斜の制御が、その関連付けられた交点(すなわち、昇又は降)における北又は南化学スラスタ224、225のいずれかによって補強され得る。軌道コントローラ120は、その関連付けられた交点の近くでの残りの電気スラスタの噴射を制御する(ステップ1504)。北電気スラスタ210が故障した一実施例を仮定する。軌道コントローラ120は、その後、降交点414の近くで南電気スラスタ211の噴射を制御する。図16は、例示的な一実施形態における降交点414における南の電気スラスタ211の噴射を示している。この実施形態では、南電気スラスタ211の噴射1604が、降交点414において示されている。スラスタ211の全噴射時間は、少なくとも部分的に、軌道面408の傾斜に対する埋め合わせを行うように決定される。例えば、傾斜に対する埋め合わせを行うための全噴射時間が6時間である場合に、そのとき、降交点414における南電気スラスタ211の噴射1604の時間は、約6時間であり得る。噴射1604は、降交点414に中心が置かれるように示されている。残りの電気スラスタの噴射は、傾斜の制御のために必要とされるので、毎日又はほぼ毎日生じ得る。
1つの交点のみにおいて電気スラスタの噴射が存在するので、残りの電気スラスタの噴射による衛星100の軌道のためのΔe成分(ΔeELEC)を生み出す残余ΔVradialが存在する。Δe成分が、降交点414が約270°にあることを想定している図16のx軸に沿って示されている。交点のうちのただ1つにおける噴射によって生み出されたΔe成分に対する埋め合わせを行うために、軌道コントローラ120が、±5°の逸脱を有する残りの電気スラスタの噴射から90°における化学スラスタ220、221のうちの一方の噴射を制御し(ステップ1506)、±5°の逸脱を有する残りの電気スラスタの噴射から270°における他方の化学スラスタ220、221の噴射を制御する(ステップ1508)。例えば、残りの電気スラスタの噴射が270°の赤経にあり又は赤経の近くにある場合に、そのとき、化学スラスタ220、221のうちの一方の噴射は0°の赤経にあり、他方の化学スラスタ220、221の噴射は180°の赤経にあり得る。赤経は、春分から天の赤道に沿って東向きに測定された角距離である。太陽は、春分において0°の赤経にあり、夏至において90°の赤経にあり、秋分(秋分点)において180°の赤経にあり、冬至において270°の赤経にある。化学スラスタ220、221の噴射の角距離は、軌道力学の許容範囲内で変動し得る近似値である。例えば、0°の赤経は、0°、±1°、±2°などの0°±許容値又は逸脱を意味し得る。同様に、180°の赤経は、180°±1°、180°±2°などの180°±許容値又は逸脱を意味し得る。化学スラスタ220、221の噴射は、残りの電気スラスタ210、211における噴射によってもたらされたΔeに対する埋め合わせを行うために必要とされるので、毎2、3日ごとに生じ得る。
図17は、例示的な一実施形態における残りの電気スラスタの噴射から90°及び270°における手順を示している。図16で示されたように、降交点414の近くでの南電気スラスタ211の噴射1604は、x軸に沿ってΔe成分(ΔeELECとして示される)を生み出す。軌道コントローラ120は、南電気スラスタ211の噴射から約90°にある東化学スラスタ221の逆向きの噴射1702を制御し、それは、図17の0°の赤経にあり又は0°の赤経の近くにある。逆向きの噴射1702は、衛星100の移動に対する接線方向且つ逆向きの速度変化(ΔVtan)を生み出す。ΔVtanは、x軸に沿ってΔe成分(ΔeCHEM‐1として示される)を生み出す。軌道コントローラ120は、南電気スラスタ211の噴射から約270°にある西化学スラスタ220の順向きの噴射1704も制御し、それは、180°の赤経にあり又は180°の赤経の近くにある。順向きの噴射1704は、衛星100の移動に対する接線方向且つ同じ向きの別の速度変化(ΔVtan)を生み出す。ΔVtanは、x軸に沿ってΔe成分(ΔeCHEM‐2として示される)を生み出す。東化学スラスタ221の逆向きの噴射1702及び西化学スラスタ220の順向きの噴射1704によって生み出されたΔe成分の組み合わせは、南電気スラスタ211の噴射1604によって生み出されたΔe成分に対する埋め合わせを行うように働く。
図17で示されるように、0°の赤経及び180°の赤経における噴射は、y軸に沿ったΔVtanを生み出すことが企図されている。化学スラスタ220、221がわずかに傾斜し、正確にy軸と平行なΔVtanを提供しない場合が存在し得る。これらの事例では、噴射が、0°の赤経及び180°の赤経から離れるように移動し、化学スラスタ220、221の斜角に対する埋め合わせを行い得る。例えば、東化学スラスタ221が1°だけ傾く場合に、そのとき、東化学スラスタ221の噴射は、1°の赤経へ移動し、スラスタの斜角に対する埋め合わせを行い、y軸と平行なΔVtanを生み出し得る(すなわち、逸脱は、0°の赤経から1°である)。同様に、西化学スラスタ220が2°だけ傾く場合に、そのとき、西化学スラスタ220の噴射は、182°の赤経へ移動し、スラスタの斜角に対する埋め合わせを行い、y軸と平行なΔVtanを生み出し得る(すなわち、逸脱は、180°の赤経から2°である)。0°の赤経及び180°の赤経からの逸脱は、化学スラスタの斜角に基づく。
残りの電気スラスタの噴射から90°及び270°における手順は、残りの電気スラスタの噴射によって生み出されたΔe成分に対する埋め合わせを行うことができる。別の一実施形態では、化学スラスタ220、221の噴射が、太陽輻射圧などの摂動によって生み出されたΔe成分に対する埋め合わせを行うためにも使用され得る。図18は、例示的な一実施形態における故障のシナリオの間の軌道保持の手順を制御する方法1800を示すフローチャートである。前と同様に、軌道コントローラ120は、北電気スラスタ210又は南電気スラスタ211のうちの一方が故障したことを検出する(ステップ1802)。軌道コントローラ120は、その後、故障シナリオの手順のためのパラメータを決定し、摂動によって生み出された軌道面408の傾斜及び/又は離心率に対する埋め合わせを行う。パラメータを決定することにおいて、軌道コントローラ120は、軌道面の傾斜に対する埋め合わせを行うための全噴射時間を決定し得る。ただ1つの電気スラスタが動作可能なので、全噴射時間は、動作可能な残りの電気スラスタに適用される。その関連付けられた交点(すなわち、昇又は降)における残りの電気スラスタの噴射は、概して、傾斜に対する埋め合わせを行うために十分である。残りの電気スラスタの噴射が十分ではない場合に、傾斜の制御が、その関連付けられた交点(すなわち、昇又は降)における北又は南化学スラスタ224、225のいずれかによって補強され得る。軌道コントローラ120は、その関連付けられた交点における残りの電気スラスタの噴射を制御する(ステップ1804)。北電気スラスタ210が故障した一実施例を仮定する。軌道コントローラ120は、その後、降交点414における南電気スラスタ211の噴射を制御する(図16参照)。残りの電気スラスタの噴射は、傾斜の制御のために必要とされるので、毎日又はほぼ毎日生じ得る。
軌道コントローラ120は、太陽輻射圧などの衛星100の軌道に影響を与える摂動によるΔe成分も、決定、特定、又は推定し得る(ステップ1805)。上述のように、太陽輻射圧からの離心率は、太陽の位置に基づいて方向を変える。したがって、軌道コントローラ120は、年の時期に基づいて、太陽輻射圧によって生み出された離心率ベクトルの方向及び大きさを推定することができる。軌道コントローラ120は、衛星100の軌道に沿った位置における東化学スラスタ221の噴射を制御し(ステップ1806)、それは、衛星100のΔVtanを生み出す。ΔVtanは、東化学スラスタ221の噴射によるΔe成分を生み出す。軌道コントローラ120は、衛星100の軌道に沿った位置における西化学スラスタ220の噴射も制御し(ステップ1808)、それは、衛星100のΔVtanを生み出す。ΔVtanは、西化学スラスタ220の噴射によるΔe成分を生み出す。軌道コントローラ120は、東化学スラスタ221及び西化学スラスタ220の噴射の位置を選択し、それによって、それらのΔe成分が、残りの電気スラスタの噴射によるΔe成分及び摂動によるΔe成分に対する埋め合わせを行う(ステップ1810)。
上述のように、化学スラスタ220、221の噴射は、離心率の変化に対する埋め合わせを行うために使用される。ただ1つの電気スラスタが利用可能な場合に、この電気スラスタの噴射からの残余Δe成分が存在する。化学スラスタ220、221の噴射が、その残余Δe成分に対する埋め合わせを行うために使用され得る。化学スラスタの噴射が、摂動によって生み出されたΔe成分に対する埋め合わせを行うためにも使用され得る。したがって、軌道コントローラ120は、化学スラスタ220、221が点火されて、単一の電気スラスタからの残余Δe成分及び/又は摂動からのΔe成分に対する埋め合わせを行うことができる、Δe成分(大きさ及び方向)を生み出す場所を選択することができる。
以下は、望ましくないΔe成分に対する埋め合わせを行う化学スラスタ220、221の種々の噴射を説明する。図19は、例示的な一実施形態における東化学スラスタ221の逆向きの噴射及び西化学スラスタ220の順向きの噴射を示す。再び、南電気スラスタ211の噴射が、x軸に沿ったΔe成分を生み出す(図19でΔeELECとして示されている)。東化学スラスタ221の逆向きの噴射1902は、0°の赤経から+30°だけオフセットされるように示されている(30°の赤経)。逆向きの噴射1902は、衛星100の移動に対する接線方向且つ逆向きの速度変化(ΔVtan)を生み出す。ΔVtanは、y軸と位置合わせされないので、ΔVtanは、x成分(Δe)及びy成分(Δe)を有するΔe成分(ΔeCHEM‐1として示される)を生み出す。西化学スラスタ220の順向きの噴射1904は、180°の赤経から+30°だけオフセットされるように示されている(210°の赤経)。順向きの噴射1904は、衛星100の移動に対する接線方向且つ同じ向きの別の速度変化(ΔVtan)を生み出す。ΔVtanは、y軸と位置合わせされないので、ΔVtanは、x成分及びy成分を有するΔe成分(ΔeCHEM‐2として示される)を生み出す。東化学スラスタ221の逆向きの噴射1902によって生み出されたΔe成分、西化学スラスタ220の順向きの噴射1904によって生み出されたΔe成分、及び南電気スラスタ211(図16参照)の噴射1604によって生み出されたΔe成分が追加されて、3つの手順に対する全Δe又はターゲットΔeを生み出す。この場合において、摂動からのΔe成分は、望ましくない成分である。
図20は、例示的な一実施形態における3つの手順に対するターゲットΔeを示す。ΔeCHEM‐1、ΔeCHEM−2、及びΔeELECが追加される場合に、摂動に対する埋め合わせを行うために使用され得る、ターゲットΔeが生み出される。例えば、太陽によってもたらされた離心率に対抗するために、手順は、太陽の後約90°を指すターゲットΔeを生み出すことができる。ターゲットΔeは、太陽によってもたらされた離心率ベクトルとは反対の向きを指す。一年の間で太陽の位置が変化する際に、軌道コントローラ120は、ターゲットΔeが太陽の後約90°を指し続けるように、手順を調整することができる。
上述のコンセプトを考慮する別のやり方は、摂動からのΔe成分及び南電気スラスタ211の噴射からのΔe成分の両方が、望ましくない成分だということである。したがって、化学スラスタ220、221の噴射は、これらの噴射の結果としてのΔeが、電気スラスタ及び摂動からのΔe成分に対抗することができるように、配置され得る。
図21は、例示的な一実施形態における東化学スラスタ221の逆向きの噴射及び西化学スラスタ220の順向きの噴射を示している。この実施例では、南電気スラスタ211の噴射が、x軸に沿ったΔe成分を生み出す(図21でΔeELECとして示されている)。東化学スラスタ221の逆向きの噴射2102は、0°の赤経から−20°だけオフセットされるように示されている(340°の赤経)。逆向きの噴射は、衛星100の移動に対する接線方向且つ逆向きの速度変化(ΔVtan)を生み出す。ΔVtanは、x成分及びy成分を有するΔe成分(ΔeCHEM‐1として示される)を生み出す。西化学スラスタ220の順向きの噴射2104は、180°の赤経から−20°だけオフセットされるように示されている(160°の赤経)。順向きの噴射2104は、衛星100の移動に対する接線方向且つ同じ向きの別の速度変化(ΔVtan)を生み出す。ΔVtanは、x成分及びy成分を有するΔe成分(ΔeCHEM‐2として示される)を生み出す。東化学スラスタ221の逆向きの噴射2102によって生み出されたΔe成分、西化学スラスタ220の順向きの噴射2104によって生み出されたΔe成分、及び南電気スラスタ211(図16参照)の噴射1604によって生み出されたΔe成分が追加されて、3つの手順に対する全Δe又はターゲットΔeを生み出す。この場合において、摂動からのΔe成分は、望ましくない成分である。南電気スラスタ211の噴射及び化学スラスタ220、221の噴射は、摂動からのΔe成分に対抗することができる。
図19〜図21で見られ得るように、化学スラスタ220、221の噴射は、衛星100の軌道に沿った種々の位置で実行され、電気スラスタ210、211のうちの一方が故障したとしても、ターゲットΔeを生み出すことができる。結果として、軌道コントローラ120は、摂動によってもたらされた離心率に対する埋め合わせを行うことができ、衛星100をそのボックス内に保持することができる。したがって、衛星100は、電気スラスタが故障したとしても、動作し続けることができる。
本明細書に記載の図面で示される又は説明される様々な要素の内の任意のものが、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの何らかの組み合わせとして実装され得る。例えば、ある要素が専用ハードウェアとして実装され得る。専用ハードウェア要素は、「プロセッサ」、「コントローラ」、又は同様の何らかの用語で称され得る。プロセッサによって提供される場合、単一の専用プロセッサによって、単一の共有プロセッサによって、又はそのうちの幾つかが共有であり得る複数の個別のプロセッサによって、機能が提供され得る。更に、「プロセッサ」又は「コントローラ」の語の明確な使用は、ソフトウェアの実行が可能なハードウェアのみを表すと解釈されるべきでなく、非限定的に、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ハードウェア、ネットワークプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)若しくは他の回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、ソフトウェア記憶用のリードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、不揮発性ストレージ、ロジック、又は何らかの他の物理的ハードウェア構成要素若しくはモジュールなどを黙示的に含み得る。
また、ある要素が、その要素の機能を実施するためにプロセッサ又はコンピュータによって実行可能な指示命令として実装され得る。指示命令の幾つかの例は、ソフトウェア、プログラムコード、及びファームウェアである。指示命令は、その要素の機能を実施するようにプロセッサに指示するためにプロセッサによって実行されるとき、動作可能である。指示命令はプロセッサが可読な記憶デバイスに記憶され得る。記憶デバイスの幾つかの例は、デジタル若しくはソリッドステートメモリ、磁気ディスク及び磁気テープなどの磁気記憶媒体、ハードドライブ、又は光学可読デジタルデータ記憶媒体である。
更に、本開示は、以下の条項のための実施形態を含む。
条項1
衛星の軌道保持の手順を制御するように設定された軌道コントローラを備える装置であって、前記衛星が、
地球と向き合うように配置された天底側及び前記天底側と反対の天頂側を有する衛星バスと、
前記天頂側の北領域に向かって設置され、下向きに方向付けられ、前記衛星の質量の中心を通る推力を生み出す、北電気スラスタと、
前記天頂側の南領域に向かって設置され、上向きに方向付けられ、前記衛星の前記質量の中心を通る推力を生み出す、南電気スラスタと、
前記衛星バスの東側に設置され、前記衛星の前記質量の中心を通る推力を生み出す、東化学スラスタと、
前記衛星バスの西側に設置され、前記衛星の前記質量の中心を通る推力を生み出す、西化学スラスタとを備え、
前記軌道コントローラが、前記電気スラスタのうちの一方の故障を検出し、前記故障に応じて、前記軌道コントローラが、
交点の近くで残りの前記電気スラスタの噴射を制御し、
前記残りの電気スラスタの前記噴射から90°±5°において前記化学スラスタのうちの一方の噴射を制御し、
前記残りの電気スラスタの前記噴射から270°±5°において前記化学スラスタのうちの他方の噴射を制御するように設定される、装置。
条項2
前記残りの電気スラスタの前記噴射が、前記衛星の半径方向速度変化を生み出し、前記半径方向速度変化が、前記残りの電気スラスタの前記噴射による前記衛星の軌道に対するデルタ離心率成分を生み出し、
90°±5°における前記一方の化学スラスタの前記噴射が、前記衛星の第1の接線方向速度変化を生み出し、前記第1の接線方向速度変化が、前記一方の化学スラスタの前記噴射によるデルタ離心率成分を生み出し、
270°±5°における前記他方の化学スラスタの前記噴射が、前記衛星の第2の接線方向速度変化を生み出し、前記第2の接線方向速度変化が、前記他方の化学スラスタの前記噴射によるデルタ離心率成分を生み出し、
前記化学スラスタの前記噴射による前記デルタ離心率成分が、前記残りの電気スラスタの前記噴射による前記デルタ離心率成分に対する埋め合わせを行う、条項1に記載の装置。
条項3
前記軌道コントローラが、前記北電気スラスタの故障を検出し、降交点の近くで前記南電気スラスタの噴射を制御するように設定され、
前記軌道コントローラが、前記南電気スラスタの前記噴射から90°±5°において前記東化学スラスタの逆向きの噴射を制御し、且つ前記南電気スラスタの前記噴射から270°±5°において前記西化学スラスタの順向きの噴射を制御するように設定される、条項1に記載の装置。
条項4
前記軌道コントローラが、前記南電気スラスタの故障を検出し、昇交点の近くで前記北電気スラスタの噴射を制御するように設定され、
前記軌道コントローラが、前記北電気スラスタの前記噴射から90°±5°において前記東化学スラスタの逆向きの噴射を制御し、且つ前記北電気スラスタの前記噴射から270°±5°において前記西化学スラスタの順向きの噴射を制御するように設定される、条項1に記載の装置。
条項5
前記北電気スラスタが、前記衛星の北南軸に対して第1の角度で方向付けられ、前記第1の角度が、35°±25°であり、
前記南電気スラスタが、前記衛星の前記北南軸に対して第2の角度で方向付けられ、前記第2の角度が、35°±25°である、条項1に記載の装置。
条項6
前記北電気スラスタがジンバルに接続され、
前記南電気スラスタがジンバルに接続され、
前記軌道コントローラが、前記北電気スラスタの前記第1の角度を調整し、前記南電気スラスタの前記第2の角度を調整するように設定される、条項5に記載の装置。
条項7
前記北電気スラスタが、前記第1の角度で固定され、
前記南電気スラスタが、前記第2の角度で固定される、条項5に記載の装置。
条項8
衛星の軌道保持の手順を制御するための方法であって、前記衛星が、天底側及び天頂側を有する衛星バスと、前記天頂側の北領域に向かって設置され、下向きに方向付けられ、前記衛星の質量の中心を通る推力を生み出す、北電気スラスタと、前記天頂側の南領域に向かって設置され、上向きに方向付けられ、前記衛星の前記質量の中心を通る推力を生み出す、南電気スラスタと、前記衛星バスの東側に設置され、前記衛星の前記質量の中心を通る推力を生み出す、東化学スラスタと、前記衛星バスの西側に設置され、前記衛星の前記質量の中心を通る推力を生み出す、西化学スラスタとを備え、前記方法が、
前記電気スラスタのうちの一方の故障を検出すること、
前記故障に応じて、
交点の近くで残りの前記電気スラスタの噴射を制御すること、
前記残りの電気スラスタの前記噴射から90°±5°において前記化学スラスタのうちの一方の噴射を制御すること、及び
前記残りの電気スラスタの前記噴射から270°±5°において前記化学スラスタのうちの他方の噴射を制御することを含む、方法。
条項9
前記残りの電気スラスタの前記噴射が、前記衛星の半径方向速度変化を生み出し、前記半径方向速度変化が、前記残りの電気スラスタの前記噴射による前記衛星の軌道に対するデルタ離心率成分を生み出し、
90°±5°における前記一方の化学スラスタの前記噴射が、前記衛星の第1の接線方向速度変化を生み出し、前記第1の接線方向速度変化が、前記一方の化学スラスタの前記噴射によるデルタ離心率成分を生み出し、
270°±5°における前記他方の化学スラスタの前記噴射が、前記衛星の第2の接線方向速度変化を生み出し、前記第2の接線方向速度変化が、前記他方の化学スラスタの前記噴射によるデルタ離心率成分を生み出し、
前記化学スラスタの前記噴射によるデルタ離心率成分が、前記残りの電気スラスタの前記噴射による前記デルタ離心率成分に対する埋め合わせを行う、条項8に記載の方法。
条項10
前記噴射を制御することが、
前記北電気スラスタの故障を検出すること、
降交点の近くで前記南電気スラスタの噴射を制御すること、
前記南電気スラスタの前記噴射から90°±5°において前記東化学スラスタの逆向きの噴射を制御すること、及び
前記南電気スラスタの前記噴射から270°±5°において前記西化学スラスタの順向きの噴射を制御することを含む、条項8に記載の方法。
条項11
前記噴射を制御することが、
前記南電気スラスタの故障を検出すること、
昇交点の近くで前記北電気スラスタの噴射を制御すること、
前記北電気スラスタの前記噴射から90°±5°において前記東化学スラスタの逆向きの噴射を制御すること、及び
前記北電気スラスタの前記噴射から270°±5°において前記西化学スラスタの順向きの噴射を制御することを含む、条項8に記載の方法。
条項12
衛星の軌道保持の手順を制御するように設定された軌道コントローラを備える装置であって、前記衛星が、
地球と向き合うように配置された天底側及び前記天底側と反対の天頂側を有する衛星バスと、
前記天頂側の北領域に向かって設置され、下向きに方向付けられ、前記衛星の質量の中心を通る推力を生み出す、北電気スラスタと、
前記天頂側の南領域に向かって設置され、上向きに方向付けられ、前記衛星の前記質量の中心を通る推力を生み出す、南電気スラスタと、
前記衛星バスの東側に設置され、前記衛星の前記質量の中心を通る推力を生み出す、東化学スラスタと、
前記衛星バスの西側に設置され、前記衛星の前記質量の中心を通る推力を生み出す、西化学スラスタとを備え、
前記軌道コントローラが、前記電気スラスタのうちの一方の故障を検出し、前記故障に応じて、前記軌道コントローラが、
前記衛星の半径方向速度変化を生み出す交点の近くでの残りの前記電気スラスタの噴射を制御し、前記半径方向速度変化が、前記残りの電気スラスタの前記噴射による前記衛星の軌道に対するデルタ離心率成分を生み出し、
前記衛星の前記軌道に影響を与える摂動によるデルタ離心率成分を決定し、
前記衛星の第1の接線方向速度変化を生み出す前記衛星の前記軌道に沿った第1の位置における前記東化学スラスタの噴射を制御し、前記第1の接線方向速度変化が、前記東化学スラスタの前記噴射によるデルタ離心率成分を生み出し、
前記衛星の第2の接線方向速度変化を生み出す前記衛星の前記軌道に沿った第2の位置における前記西化学スラスタの噴射を制御し、前記第2の接線方向速度変化が、前記西化学スラスタの前記噴射によるデルタ離心率成分を生み出すように設定され、
前記東化学スラスタの前記噴射による前記デルタ離心率成分及び前記西化学スラスタの前記噴射による前記デルタ離心率成分が、前記残りの電気スラスタの前記噴射による前記デルタ離心率成分及び前記摂動による前記デルタ離心率成分に対する埋め合わせを行うように、前記軌道コントローラが、前記東化学スラスタの前記噴射の前記第1の位置及び前記西化学スラスタの前記噴射の前記第2の位置を選択するように設定される、装置。
条項13
前記軌道コントローラが、年の時期に基づいて太陽の位置を決定し、太陽の前記位置に基づいて前記摂動による前記デルタ離心率成分を決定するように設定される、条項12に記載の装置。
条項14
前記北電気スラスタが、前記衛星の北南軸に対して第1の角度で方向付けられ、前記第1の角度が、35°±25°であり、
前記南電気スラスタが、前記衛星の北南軸に対して第2の角度で方向付けられ、前記第2の角度が、35°±25°である、条項12に記載の装置。
条項15
前記北電気スラスタがジンバルに接続され、
前記南電気スラスタがジンバルに接続され、
前記軌道コントローラが、前記北電気スラスタの前記第1の角度を調整し、前記南電気スラスタの前記第2の角度を調整するように設定される、条項14に記載の装置。
条項16
前記北電気スラスタが、前記第1の角度で固定され、
前記南電気スラスタが、前記第2の角度で固定される、条項14に記載の装置。
条項17
衛星の軌道保持の手順を制御するための方法であって、前記衛星が、天底側及び天頂側を有する衛星バスと、前記天頂側の北領域に向かって設置され、下向きに方向付けられ、前記衛星の質量の中心を通る推力を生み出す、北電気スラスタと、前記天頂側の南領域に向かって設置され、上向きに方向付けられ、前記衛星の前記質量の中心を通る推力を生み出す、南電気スラスタと、前記衛星バスの東側に設置され、前記衛星の前記質量の中心を通る推力を生み出す、東化学スラスタと、前記衛星バスの西側に設置され、前記衛星の前記質量の中心を通る推力を生み出す、西化学スラスタとを備え、前記方法が、
前記電気スラスタのうちの一方の故障を検出すること、
前記故障に応じて、
前記衛星の半径方向速度変化を生み出す交点の近くでの残りの前記電気スラスタの噴射を制御することであって、前記半径方向速度変化が、前記残りの電気スラスタの前記噴射による前記衛星の軌道に対するデルタ離心率成分を生み出す、制御すること、
前記衛星の前記軌道に影響を与える摂動によるデルタ離心率成分を決定すること、
前記衛星の第1の接線方向速度変化を生み出す前記衛星の前記軌道に沿った第1の位置における前記東化学スラスタの噴射を制御することであって、前記第1の接線方向速度変化が、前記東化学スラスタの前記噴射によるデルタ離心率成分を生み出す、制御すること、並びに
前記衛星の第2の接線方向速度変化を生み出す前記衛星の前記軌道に沿った第2の位置における前記西化学スラスタの噴射を制御することであって、前記第2の接線方向速度変化が、前記西化学スラスタの前記噴射によるデルタ離心率成分を生み出す、制御することを含み、
前記東化学スラスタの前記噴射による前記デルタ離心率成分及び前記西化学スラスタの前記噴射による前記デルタ離心率成分が、前記残りの電気スラスタの前記噴射による前記デルタ離心率成分及び前記摂動による前記デルタ離心率成分に対する埋め合わせを行うように、前記東化学スラスタの前記噴射の前記第1の位置及び前記西化学スラスタの前記噴射の前記第2の位置が選択される、方法。
条項18
年の時期に基づいて太陽の位置を決定すること、及び
太陽の前記位置に基づいて前記摂動による前記デルタ離心率成分を決定することを更に含む、条項17に記載の方法。
具体的な実施形態が本明細書の中において説明されたが、本発明の範囲は、それらの具体的な実施形態に限定されるものではない。むしろ、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲及びそれらの任意の等価物によって画定される。

Claims (18)

  1. 衛星の軌道保持の手順を制御するように設定された軌道コントローラを備える装置であって、前記衛星が、
    地球と向き合うように配置された天底側及び前記天底側と反対の天頂側を有する衛星バスと、
    前記天頂側の北領域に向かって設置され、下向きに方向付けられ、前記衛星の質量の中心を通る推力を生み出す、北電気スラスタと、
    前記天頂側の南領域に向かって設置され、上向きに方向付けられ、前記衛星の前記質量の中心を通る推力を生み出す、南電気スラスタと、
    前記衛星バスの東側に設置され、前記衛星の前記質量の中心を通る推力を生み出す、東化学スラスタと、
    前記衛星バスの西側に設置され、前記衛星の前記質量の中心を通る推力を生み出す、西化学スラスタとを備え、
    前記軌道コントローラが、前記電気スラスタのうちの一方の故障を検出し、前記故障に応じて、前記軌道コントローラが、
    交点の近くで残りの前記電気スラスタの噴射を制御し、
    前記残りの電気スラスタの前記噴射から90°±5°において前記化学スラスタのうちの一方の噴射を制御し、
    前記残りの電気スラスタの前記噴射から270°±5°において前記化学スラスタのうちの他方の噴射を制御するように設定される、装置。
  2. 前記残りの電気スラスタの前記噴射が、前記衛星の半径方向速度変化を生み出し、前記半径方向速度変化が、前記残りの電気スラスタの前記噴射による前記衛星の軌道に対するデルタ離心率成分を生み出し、
    90°±5°における前記一方の化学スラスタの前記噴射が、前記衛星の第1の接線方向速度変化を生み出し、前記第1の接線方向速度変化が、前記一方の化学スラスタの前記噴射によるデルタ離心率成分を生み出し、
    270°±5°における前記他方の化学スラスタの前記噴射が、前記衛星の第2の接線方向速度変化を生み出し、前記第2の接線方向速度変化が、前記他方の化学スラスタの前記噴射によるデルタ離心率成分を生み出し、
    前記化学スラスタの前記噴射による前記デルタ離心率成分が、前記残りの電気スラスタの前記噴射による前記デルタ離心率成分に対する埋め合わせを行う、請求項1に記載の装置。
  3. 前記軌道コントローラが、前記北電気スラスタの故障を検出し、降交点の近くで前記南電気スラスタの噴射を制御するように設定され、
    前記軌道コントローラが、前記南電気スラスタの前記噴射から90°±5°において前記東化学スラスタの逆向きの噴射を制御し、且つ前記南電気スラスタの前記噴射から270°±5°において前記西化学スラスタの順向きの噴射を制御するように設定される、請求項1に記載の装置。
  4. 前記軌道コントローラが、前記南電気スラスタの故障を検出し、昇交点の近くで前記北電気スラスタの噴射を制御するように設定され、
    前記軌道コントローラが、前記北電気スラスタの前記噴射から90°±5°において前記東化学スラスタの逆向きの噴射を制御し、且つ前記北電気スラスタの前記噴射から270°±5°において前記西化学スラスタの順向きの噴射を制御するように設定される、請求項1に記載の装置。
  5. 前記北電気スラスタが、前記衛星の北南軸に対して第1の角度で方向付けられ、前記第1の角度が、35°±25°であり、
    前記南電気スラスタが、前記衛星の前記北南軸に対して第2の角度で方向付けられ、前記第2の角度が、35°±25°である、請求項1に記載の装置。
  6. 前記北電気スラスタがジンバルに接続され、
    前記南電気スラスタがジンバルに接続され、
    前記軌道コントローラが、前記北電気スラスタの前記第1の角度を調整し、前記南電気スラスタの前記第2の角度を調整するように設定される、請求項5に記載の装置。
  7. 前記北電気スラスタが、前記第1の角度で固定され、
    前記南電気スラスタが、前記第2の角度で固定される、請求項5に記載の装置。
  8. 衛星の軌道保持の手順を制御するための方法であって、前記衛星が、天底側及び天頂側を有する衛星バスと、前記天頂側の北領域に向かって設置され、下向きに方向付けられ、前記衛星の質量の中心を通る推力を生み出す、北電気スラスタと、前記天頂側の南領域に向かって設置され、上向きに方向付けられ、前記衛星の前記質量の中心を通る推力を生み出す、南電気スラスタと、前記衛星バスの東側に設置され、前記衛星の前記質量の中心を通る推力を生み出す、東化学スラスタと、前記衛星バスの西側に設置され、前記衛星の前記質量の中心を通る推力を生み出す、西化学スラスタとを備え、前記方法が、
    前記電気スラスタのうちの一方の故障を検出すること、
    前記故障に応じて、
    交点の近くで残りの前記電気スラスタの噴射を制御すること、
    前記残りの電気スラスタの前記噴射から90°±5°において前記化学スラスタのうちの一方の噴射を制御すること、及び
    前記残りの電気スラスタの前記噴射から270°±5°において前記化学スラスタのうちの他方の噴射を制御することを含む、方法。
  9. 前記残りの電気スラスタの前記噴射が、前記衛星の半径方向速度変化を生み出し、前記半径方向速度変化が、前記残りの電気スラスタの前記噴射による前記衛星の軌道に対するデルタ離心率成分を生み出し、
    90°±5°における前記一方の化学スラスタの前記噴射が、前記衛星の第1の接線方向速度変化を生み出し、前記第1の接線方向速度変化が、前記一方の化学スラスタの前記噴射によるデルタ離心率成分を生み出し、
    270°±5°における前記他方の化学スラスタの前記噴射が、前記衛星の第2の接線方向速度変化を生み出し、前記第2の接線方向速度変化が、前記他方の化学スラスタの前記噴射によるデルタ離心率成分を生み出し、
    前記化学スラスタの前記噴射による前記デルタ離心率成分が、前記残りの電気スラスタの前記噴射による前記デルタ離心率成分に対する埋め合わせを行う、請求項8に記載の方法。
  10. 前記噴射を制御することが、
    前記北電気スラスタの故障を検出すること、
    降交点の近くで前記南電気スラスタの噴射を制御すること、
    前記南電気スラスタの前記噴射から90°±5°において前記東化学スラスタの逆向きの噴射を制御すること、及び
    前記南電気スラスタの前記噴射から270°±5°において前記西化学スラスタの順向きの噴射を制御することを含む、請求項8に記載の方法。
  11. 前記噴射を制御することが、
    前記南電気スラスタの故障を検出すること、
    昇交点の近くで前記北電気スラスタの噴射を制御すること、
    前記北電気スラスタの前記噴射から90°±5°において前記東化学スラスタの逆向きの噴射を制御すること、及び
    前記北電気スラスタの前記噴射から270°±5°において前記西化学スラスタの順向きの噴射を制御することを含む、請求項8に記載の方法。
  12. 衛星の軌道保持の手順を制御するように設定された軌道コントローラを備える装置であって、前記衛星が、
    地球と向き合うように配置された天底側及び前記天底側と反対の天頂側を有する衛星バスと、
    前記天頂側の北領域に向かって設置され、下向きに方向付けられ、前記衛星の質量の中心を通る推力を生み出す、北電気スラスタと、
    前記天頂側の南領域に向かって設置され、上向きに方向付けられ、前記衛星の前記質量の中心を通る推力を生み出す、南電気スラスタと、
    前記衛星バスの東側に設置され、前記衛星の前記質量の中心を通る推力を生み出す、東化学スラスタと、
    前記衛星バスの西側に設置され、前記衛星の前記質量の中心を通る推力を生み出す、西化学スラスタとを備え、
    前記軌道コントローラが、前記電気スラスタのうちの一方の故障を検出し、前記故障に応じて、前記軌道コントローラが、
    前記衛星の半径方向速度変化を生み出す交点の近くでの残りの前記電気スラスタの噴射を制御し、前記半径方向速度変化が、前記残りの電気スラスタの前記噴射による前記衛星の軌道に対するデルタ離心率成分を生み出し、
    前記衛星の前記軌道に影響を与える摂動によるデルタ離心率成分を決定し、
    前記衛星の第1の接線方向速度変化を生み出す前記衛星の前記軌道に沿った第1の位置における前記東化学スラスタの噴射を制御し、前記第1の接線方向速度変化が、前記東化学スラスタの前記噴射によるデルタ離心率成分を生み出し、
    前記衛星の第2の接線方向速度変化を生み出す前記衛星の前記軌道に沿った第2の位置における前記西化学スラスタの噴射を制御し、前記第2の接線方向速度変化が、前記西化学スラスタの前記噴射によるデルタ離心率成分を生み出すように設定され、
    前記東化学スラスタの前記噴射による前記デルタ離心率成分及び前記西化学スラスタの前記噴射による前記デルタ離心率成分が、前記残りの電気スラスタの前記噴射による前記デルタ離心率成分及び前記摂動による前記デルタ離心率成分に対する埋め合わせを行うように、前記軌道コントローラが、前記東化学スラスタの前記噴射の前記第1の位置及び前記西化学スラスタの前記噴射の前記第2の位置を選択するように設定される、装置。
  13. 前記軌道コントローラが、年の時期に基づいて太陽の位置を決定し、太陽の前記位置に基づいて前記摂動による前記デルタ離心率成分を決定するように設定される、請求項12に記載の装置。
  14. 前記北電気スラスタが、前記衛星の北南軸に対して第1の角度で方向付けられ、前記第1の角度が、35°±25°であり、
    前記南電気スラスタが、前記衛星の北南軸に対して第2の角度で方向付けられ、前記第2の角度が、35°±25°である、請求項12に記載の装置。
  15. 前記北電気スラスタがジンバルに接続され、
    前記南電気スラスタがジンバルに接続され、
    前記軌道コントローラが、前記北電気スラスタの前記第1の角度を調整し、前記南電気スラスタの前記第2の角度を調整するように設定される、請求項14に記載の装置。
  16. 前記北電気スラスタが、前記第1の角度で固定され、
    前記南電気スラスタが、前記第2の角度で固定される、請求項14に記載の装置。
  17. 衛星の軌道保持の手順を制御するための方法であって、前記衛星が、天底側及び天頂側を有する衛星バスと、前記天頂側の北領域に向かって設置され、下向きに方向付けられ、前記衛星の質量の中心を通る推力を生み出す、北電気スラスタと、前記天頂側の南領域に向かって設置され、上向きに方向付けられ、前記衛星の前記質量の中心を通る推力を生み出す、南電気スラスタと、前記衛星バスの東側に設置され、前記衛星の前記質量の中心を通る推力を生み出す、東化学スラスタと、前記衛星バスの西側に設置され、前記衛星の前記質量の中心を通る推力を生み出す、西化学スラスタとを備え、前記方法が、
    前記電気スラスタのうちの一方の故障を検出すること、
    前記故障に応じて、
    前記衛星の半径方向速度変化を生み出す交点の近くでの残りの前記電気スラスタの噴射を制御することであって、前記半径方向速度変化が、前記残りの電気スラスタの前記噴射による前記衛星の軌道に対するデルタ離心率成分を生み出す、制御すること、
    前記衛星の前記軌道に影響を与える摂動によるデルタ離心率成分を決定すること、
    前記衛星の第1の接線方向速度変化を生み出す前記衛星の前記軌道に沿った第1の位置における前記東化学スラスタの噴射を制御することであって、前記第1の接線方向速度変化が、前記東化学スラスタの前記噴射によるデルタ離心率成分を生み出す、制御すること、並びに
    前記衛星の第2の接線方向速度変化を生み出す前記衛星の前記軌道に沿った第2の位置における前記西化学スラスタの噴射を制御することであって、前記第2の接線方向速度変化が、前記西化学スラスタの前記噴射によるデルタ離心率成分を生み出す、制御することを含み、
    前記東化学スラスタの前記噴射による前記デルタ離心率成分及び前記西化学スラスタの前記噴射による前記デルタ離心率成分が、前記残りの電気スラスタの前記噴射による前記デルタ離心率成分及び前記摂動による前記デルタ離心率成分に対する埋め合わせを行うように、前記東化学スラスタの前記噴射の前記第1の位置及び前記西化学スラスタの前記噴射の前記第2の位置が選択される、方法。
  18. 年の時期に基づいて太陽の位置を決定すること、及び
    太陽の前記位置に基づいて前記摂動による前記デルタ離心率成分を決定することを更に含む、請求項17に記載の方法。
JP2016121422A 2015-06-29 2016-06-20 電気スラスタの故障に応じた混合燃料システムのための効率的な軌道保持の設計 Pending JP2017071384A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US14/753,690 US9963249B2 (en) 2015-06-29 2015-06-29 Efficient stationkeeping design for mixed fuel systems in response to a failure of an electric thruster
US14/753,690 2015-06-29

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017071384A true JP2017071384A (ja) 2017-04-13

Family

ID=55968886

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016121422A Pending JP2017071384A (ja) 2015-06-29 2016-06-20 電気スラスタの故障に応じた混合燃料システムのための効率的な軌道保持の設計

Country Status (7)

Country Link
US (1) US9963249B2 (ja)
EP (1) EP3112273B1 (ja)
JP (1) JP2017071384A (ja)
KR (1) KR102528036B1 (ja)
CN (1) CN106275506B (ja)
ES (1) ES2748908T3 (ja)
RU (1) RU2711674C2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3365235A1 (en) * 2015-10-19 2018-08-29 Aerojet Rocketdyne, Inc. Propulsion system with differential throttling of electric thrusters
CN107795446B (zh) * 2017-09-21 2020-01-24 北京机械设备研究所 一种大功率电推进器用电极的冷却装置及冷却方法
CN109573103B (zh) * 2018-11-19 2021-04-13 北京航天自动控制研究所 一种适用于推力下降故障条件下的剩余运载能力评估方法
CN109533404A (zh) * 2018-12-03 2019-03-29 西安四方星途测控技术有限公司 一种同步卫星寿命末期共位策略方法
CN111891404A (zh) * 2020-07-31 2020-11-06 上海卫星工程研究所 高轨机动卫星平台电化双模推力器布局方法及系统
CN115196046B (zh) * 2022-09-19 2022-12-13 航天东方红卫星有限公司 一种太阳同步轨道卫星超寿运行轨控策略确定方法
CN115682919B (zh) * 2022-10-28 2023-08-11 哈尔滨工业大学 一种基于曲面积分的霍尔推力器推力矢量偏心计算方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0733095A (ja) * 1993-07-16 1995-02-03 Mitsubishi Electric Corp 宇宙機の制御装置、およびそのスラスタ制御方法
JPH09277998A (ja) * 1995-12-22 1997-10-28 He Holdings Inc Dba Hughes Electron ピッチ回転によって衛星オフセットをステーション維持する方法および装置
JPH09286400A (ja) * 1996-04-22 1997-11-04 Mitsubishi Electric Corp 自動衝突回避装置
JPH10114300A (ja) * 1996-07-10 1998-05-06 He Holdings Inc Dba Hughes Electron 衛星ステーション維持方法および装置
JPH10147297A (ja) * 1996-08-22 1998-06-02 He Holdings Inc Dba Hughes Electron 人工衛星を同じ位置に配置する方法
JP2008179194A (ja) * 2007-01-23 2008-08-07 Mitsubishi Electric Corp 人工衛星の姿勢制御装置
JP2011255859A (ja) * 2010-06-11 2011-12-22 Mitsubishi Electric Corp 人工衛星のスラスタ配置決定方法
US20140361123A1 (en) * 2013-06-07 2014-12-11 Thales Propulsion system in two modules for satellite orbit control and attitude control

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5446465A (en) * 1993-06-18 1995-08-29 Diefes; Debra L. Satellite location and pointing system for use with global positioning system
JP3688413B2 (ja) * 1995-12-21 2005-08-31 株式会社東芝 出力回路
US5984236A (en) * 1995-12-22 1999-11-16 Keitel; Keith F. Momentum unloading using gimbaled thrusters
FR2747102B1 (fr) * 1996-04-05 1998-06-26 Europ Propulsion Procede et systeme de mise en orbite d'un vehicule spatial avec des propulseurs a forte impulsion specifique
US5851309A (en) * 1996-04-26 1998-12-22 Kousa; Paavo Directing and concentrating solar energy collectors
US6015116A (en) 1997-12-11 2000-01-18 Hughes Electronics Corporation Fuel efficient methods for satellite stationkeeping and momentum dumping
US6032904A (en) 1998-02-23 2000-03-07 Space Systems/Loral, Inc. Multiple usage thruster mounting configuration
US6135394A (en) * 1998-12-08 2000-10-24 Space Systems/Loral, Inc. Practical method and apparatus for satellite stationkeeping
US6701126B1 (en) * 2000-11-13 2004-03-02 Space Resource International Ltd. System and method for implementing a constellation of non-geostationary satellites that does not interfere with the geostationary satellite ring
US7918420B2 (en) 2007-07-17 2011-04-05 The Boeing Company System and methods for simultaneous momentum dumping and orbit control
CN102358437B (zh) * 2011-08-08 2013-11-20 北京控制工程研究所 高轨道卫星平台10n推力器布局方法
FR2980176A1 (fr) * 2011-09-19 2013-03-22 Astrium Sas Procede de controle d'attitude d'un satellite et satellite commande en attitude
US9061606B2 (en) 2013-04-03 2015-06-23 AISIN Technical Center of America, Inc. Electric release manual seat
CN103264776B (zh) * 2013-05-30 2015-04-22 中国空间技术研究院 一种基于信息融合的控制系统工作模式设置及切换方法
US20150083865A1 (en) * 2013-09-23 2015-03-26 The Boeing Company Multiple spacecraft launch system
CN104015938B (zh) * 2014-05-07 2016-05-25 北京理工大学 一种电推进静止轨道卫星的位置保持方法
CN104477413B (zh) * 2014-11-06 2016-06-01 中国空间技术研究院 一种基于电推力器进行位保及动量轮卸载的联合控制方法
US9764859B2 (en) * 2015-06-29 2017-09-19 The Boeing Company Efficient stationkeeping design for mixed fuel systems

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0733095A (ja) * 1993-07-16 1995-02-03 Mitsubishi Electric Corp 宇宙機の制御装置、およびそのスラスタ制御方法
JPH09277998A (ja) * 1995-12-22 1997-10-28 He Holdings Inc Dba Hughes Electron ピッチ回転によって衛星オフセットをステーション維持する方法および装置
JPH09286400A (ja) * 1996-04-22 1997-11-04 Mitsubishi Electric Corp 自動衝突回避装置
JPH10114300A (ja) * 1996-07-10 1998-05-06 He Holdings Inc Dba Hughes Electron 衛星ステーション維持方法および装置
JPH10147297A (ja) * 1996-08-22 1998-06-02 He Holdings Inc Dba Hughes Electron 人工衛星を同じ位置に配置する方法
JP2008179194A (ja) * 2007-01-23 2008-08-07 Mitsubishi Electric Corp 人工衛星の姿勢制御装置
JP2011255859A (ja) * 2010-06-11 2011-12-22 Mitsubishi Electric Corp 人工衛星のスラスタ配置決定方法
US20140361123A1 (en) * 2013-06-07 2014-12-11 Thales Propulsion system in two modules for satellite orbit control and attitude control

Also Published As

Publication number Publication date
US9963249B2 (en) 2018-05-08
EP3112273B1 (en) 2019-07-31
RU2016114894A3 (ja) 2019-09-20
KR102528036B1 (ko) 2023-05-03
CN106275506A (zh) 2017-01-04
ES2748908T3 (es) 2020-03-18
RU2711674C2 (ru) 2020-01-21
EP3112273A1 (en) 2017-01-04
KR20170002287A (ko) 2017-01-06
US20160376035A1 (en) 2016-12-29
RU2016114894A (ru) 2017-10-23
CN106275506B (zh) 2021-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017071384A (ja) 電気スラスタの故障に応じた混合燃料システムのための効率的な軌道保持の設計
JP2017061292A (ja) 混合燃料システムのための効率的な軌道保持の設計
US9522746B1 (en) Attitude slew methodology for space vehicles using gimbaled low-thrust propulsion subsystem
JP3220142B2 (ja) 太陽放射の圧力による衛星のピッチ姿勢の制御方法、および該方法を行うための衛星
US5813633A (en) Method and apparatus for stationkeeping a satellite offset by pitch rotation
EP2896570B1 (en) Methods and apparatus for controlling a plurality of satellites using node-synchronous eccentricity control
JPH1179100A (ja) 人工衛星発射方法および人工衛星発射システム
US9114890B1 (en) Thruster orbit control method and configuration
US20130292516A1 (en) Propulsion System for Satellite Orbit Control and Attitude Control
EP3680182B1 (en) Spin stabilization of a spacecraft for an orbit maneuver
Giulicchi et al. Attitude and orbit control systems for the LISA Pathfinder mission
JP2000168697A (ja) 衛星を静止保持する実用的方法及び装置
CN108490963A (zh) 全电推进卫星电推力器故障模式下的位置保持方法及系统
JPH10147297A (ja) 人工衛星を同じ位置に配置する方法
WO2016125145A1 (en) Method and system for station keeping of geo satellites
US10144531B2 (en) Reorientation of a spinning spacecraft using gimbaled electric thrusters
Garner et al. In-flight operation of the Dawn ion propulsion system through orbit capture at Vesta
JP2018530475A (ja) 電気スラスタの差動スロットリングを伴う推進システム
Oh et al. Feasibility of All-Electric Three Axis Momentum Management for Deep Space Small Body Rendezvous
Bartenev et al. The attitude and orbit control subsystems and the antenna pointing performance of the SESat spacecraft
TOMS et al. Control of a synchronous satellite by continuous radial thrust
Jennings et al. OMV servicing missions from Space Station
최홍택 et al. The Analysis of Telemetry Data during Stabilizing the Spacecraft for LEO Satellite

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190605

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200616

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210202