JP2017070139A - 電力変換装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】指定されたセルコンバータと予備のセルコンバータを切り替える際に、跳ね上がり電圧の発生及び出力の瞬時低下を防止する。【解決手段】直列に接続された常用の電力変換回路10A,10Bと、該電力変換回路10A,10Bと直列に接続された予備の電力変換回路10Cと、停止対象の電力変換回路を停止させる前に、停止対象の電力変換回路が出力する電力を時間とともに低下させつつ、停止対象の電力変換回路の出力低下により不足する分の電力を予備の電力変換回路10Cが同時刻に出力するよう調整する出力調整部33と、該出力調整部33の調整結果を元に、個々の電力変換回路が出力する電力を設定する出力指令値設定部34と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、複数のセルコンバータが直列に接続された電力変換装置に関し、特に常用のセルコンバータと予備のセルコンバータの切り替えに関するものである。
従来、複数のセルコンバータ(電力変換回路)を直列に接続した電力変換装置では、セルコンバータが故障すると、故障したセルコンバータをスイッチにより主回路から切り離し、予備のセルコンバータをスイッチにより回路に接続している(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に、スイッチを用いて切り換えを行う技術が開示されている。特許文献1に記載の技術では、3相で共通の予備単位インバータを有し、通常運転時は、各相で単位インバータの出力を3段直列接続した電力変換装置として運転する。一方、3段直列接続した単位インバータの何れか1台に異常が発生したときは、異常が発生した単位インバータの出力端を短絡状態とし、異常が発生した単位インバータが属する接続回路に予備単位インバータを直列に追加接続する。それにより、異常が発生した単位インバータに代えて予備単位インバータを用いて装置運転を再開する。
しかしながら、特許文献1を含む従来の技術には、スイッチを用いて故障したセルコンバータ(単位インバータ)と予備のセルコンバータ(予備単位インバータ)を切り替えるため、跳ね上がり電圧の発生や出力の瞬時低下などの問題があった。
上記の状況から、指定されたセルコンバータと予備のセルコンバータを切り替える際に、跳ね上がり電圧の発生及び出力の瞬時低下を防止する方法が望まれていた。
本発明の一態様の電力変換装置は、直列に接続された常用の電力変換回路と、該電力変換回路と直列に接続された予備の電力変換回路と、停止対象の電力変換回路を停止させる前に、停止対象の電力変換回路が出力する電力を時間とともに低下させつつ、停止対象の電力変換回路の出力低下により不足する分の電力を予備の電力変換回路が同時刻に出力するよう調整する出力調整部と、該出力調整部の調整結果を元に、個々の電力変換回路が出力する電力を設定する出力指令値設定部と、を備える。
本発明によれば、電力変換回路の切り替え時の跳ね上がり電圧の防止、及び出力電力の瞬時低下を防止することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下、本発明を実施するための形態の例について、添付図面を参照しながら説明する。なお、各図において実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
<1.第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置について図1〜図4を参照して説明する。
以下、本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置について図1〜図4を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置の構成例を示すブロック図である。図1に示す電力変換装置1は、主な構成要素として、直列に接続されたセルコンバータ10A,10B,10Cと、各々のセルコンバータ10A,10B,10Cに並列に接続された切替スイッチ20a,20b,20cと、制御装置30を有する。
セルコンバータ10A,10B,10Cの各々は、電力変換回路の一例であって、電力変換回路の最小単位である。3個のセルコンバータ10A,10B,10Cのうち、セルコンバータ10A,10Bは常用であり、セルコンバータ10Cは予備である。常用のセルコンバータ10A,10Bと予備のセルコンバータ10Cは、同一の内部構成を有する。セルコンバータ10Aの第1の出力端子11は、電力出力部である第1の出力端子22に接続されている。セルコンバータ10Aの第2の出力端子12は、セルコンバータ10Bの第1の出力端子11に接続されており、セルコンバータ10Bの第2の出力端子12は、セルコンバータ10Cの第1の出力端子11に接続されている。そして、セルコンバータ10Cの第2の出力端子12は、電力出力部である第2の出力端子23に接続されている。
また、セルコンバータ10Aの第1の出力端子11及び第2の出力端子12には、切替スイッチ20aが接続されている。同様に、セルコンバータ10Bの第1の出力端子11及び第2の出力端子12には、切替スイッチ20bが接続され、さらにセルコンバータ10Cの第1の出力端子11及び第2の出力端子12には、切替スイッチ20cが接続されている。切替スイッチ20a〜20cには、例えば配線用遮断器、電磁開閉器、又は電磁接触器等が用いられる。あるいは、切替スイッチ20a〜20cは、大きな電流や高い電圧を扱うことのできるIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の半導体スイッチ(所謂パワー半導体)でもよい。
各セルコンバータ10A,10B,10Cに対しそれぞれの電力入力部21a〜21cから電力が入力される。電力出力部である第1の出力端子22及び第2の出力端子23から出力される出力電力POUTは、各セルコンバータ10A,10B,10Cの出力電力PA,PB,PCの合計である。
制御装置30は、余寿命推定部31、セルコンバータ交換決定部32、セルコンバータ出力調整部33、出力指令値設定部34、スイッチ設定部35、及び記憶部36を備える。
余寿命推定部31は、各セルコンバータ10A,10B,10Cの余寿命を推定する。セルコンバータに用いられる半導体のスイッチング素子は、劣化に伴い使用開始初期よりも温度が上昇することが知られている。そこで、本実施形態では、個々のセルコンバータ10A,10B,10Cの近傍に温度センサ37a,37b,37cをそれぞれ配置し、各セルコンバータ10A,10B,10Cの温度を検出する。そして、余寿命推定部31は、温度センサ37a,37b,37cにより検出された各セルコンバータ10A,10B,10Cの温度から、各セルコンバータ10A,10B,10Cの余寿命を推定する。
記憶部36は、セルコンバータの温度と余寿命との関係を示す余寿命推定テーブルを記憶している。余寿命推定部31は、温度センサ37a〜37cにより検出された温度を元に記憶部36の余寿命推定用テーブルを参照し、余寿命を推定する。なお、記憶部36に、余寿命推定用テーブルの代わりに、余寿命推定用計算式が記憶されていてもよい。余寿命推定部31は、温度センサ37a〜37cにより検出された温度を余寿命推定用計算式に代入し、余寿命の値を得る。また、記憶部36には、後述する余寿命の閾値も記憶されている。この記憶部36には、例えば不揮発性の半導体メモリが用いられる。
本実施形態では、温度センサによりセルコンバータの温度を監視してセルコンバータの余寿命を推定しているが、その他種々の方法を用いることができる。例えば、余寿命推定部31は、後述するセルコンバータのコンデンサC(図2参照)の電圧を測定し、電圧に含まれるリップルを解析することでセルコンバータの余寿命を推定してもよい。
セルコンバータ交換決定部32(交換決定部の一例)は、余寿命推定部31の余寿命推定結果を元に、交換するセルコンバータを決定する。そして、セルコンバータ交換決定部32は、どのセルコンバータの出力を下げ、どのセルコンバータの出力を上げるかを決定する。
セルコンバータ出力調整部33(出力調整部の一例)は、セルコンバータ交換決定部32の決定内容を元に、あるセルコンバータが出力する電力を時間とともに下げつつ、他のセルコンバータが不足する分の電力を同時刻に出力するよう調整する制御を行う。
出力指令値設定部34は、セルコンバータ10A,10B,10Cの出力が、セルコンバータ出力調整部33で決定された各セルコンバータ10A,10B,10Cの出力と等しくなるよう、各セルコンバータ10A,10B,10Cに対し出力指令値を設定する。
スイッチ設定部35は、セルコンバータ出力調整部33の出力調整結果を元に、スイッチ指令を生成して該スイッチ指令を切替スイッチ20a〜20cへ出力し、切替スイッチ20a〜20cの動作(短絡状態及び解放状態)を制御する。
[セルコンバータ内部の構成例]
図2は、セルコンバータ10A〜10Cの一例を示す回路図である。図2の回路図は、単相交流電力を単相交流電力に変換する電力変換回路の一例である。以下、セルコンバータ10A〜10Cを代表してセルコンバータ10Aについて説明する。なお図2に示すセルコンバータの回路構成は、特許文献1に記載の単位インバータと同じであり、電力変換回路として一般的であると言えるので、詳細な説明は割愛する。
図2は、セルコンバータ10A〜10Cの一例を示す回路図である。図2の回路図は、単相交流電力を単相交流電力に変換する電力変換回路の一例である。以下、セルコンバータ10A〜10Cを代表してセルコンバータ10Aについて説明する。なお図2に示すセルコンバータの回路構成は、特許文献1に記載の単位インバータと同じであり、電力変換回路として一般的であると言えるので、詳細な説明は割愛する。
セルコンバータ10Aは、複数のダイオードを単相ブリッジ接続した整流回路RCと、整流回路RCの出力電圧を平滑するコンデンサCと、スイッチング部SW1(インバータ回路)と、短絡スイッチ14と、駆動信号制御部13とから構成されている。
スイッチング部SW1は、一例としてMOSFET(Metal-oxide-Semiconductor Field-effect Transistor)からなる半導体スイッチT1〜T4及びダイオードD1〜D4(環流ダイオード)の逆並列回路を単相ブリッジ接続して構成されている。短絡スイッチ14には、例えばIGBT等の大きな電流や高い電圧を扱うことのできる半導体スイッチ(所謂パワー半導体)の他、配線用遮断器、電磁開閉器、又は電磁接触器等を用いることができる。
半導体スイッチT1〜T4は、駆動信号制御部13からの電圧指令やPWM(Pulse Width Modulation)パルス指令としての駆動信号に基づいて、オン・オフ制御されるようになっている。すなわち、このセルコンバータ10Aは、短絡スイッチ14が開放状態において、半導体スイッチT1〜T4のオン・オフ制御によるスイッチング部SW1のスイッチング動作により、所望の周波数及び振幅の単相交流電圧を出力する。
駆動信号制御部13は、出力指令値設定部34から伝送された出力指令値に基づいて、半導体スイッチT1〜T4のそれぞれをスイッチング動作(オン・オフ)させるための駆動パターンを生成する。そして、駆動信号制御部13は、この生成された駆動パターンのそれぞれに対応した駆動信号を、半導体スイッチT1〜T4のそれぞれのゲート端子に出力する。これにより、半導体スイッチT1〜T4のそれぞれは、生成された駆動パターンに対応してオン・オフするように、スイッチング動作(オン・オフ)が制御される。
また、駆動信号制御部13は、通常運転時には、セルコンバータ10A,10Bの短絡スイッチ14を開放状態とし、予備のセルコンバータ10Cの短絡スイッチ14を短絡状態とする制御を行う。これと並行して、スイッチ設定部35は、セルコンバータ10A,10Bに接続された切替スイッチ20a,20bを開放状態、予備のセルコンバータ10Cの切替スイッチ20cを短絡状態とする。これにより、2段直列接続したセルコンバータ10A,10Bの出力の合計を全体の出力Poutとする電力変換装置が構成される。
半導体スイッチT1〜T4は、MOSEETに限らず、IGBTなど他のスイッチング素子でもよい。
[電力変換装置の動作]
次に、第1の実施形態に係る電力変換装置の動作について図3及び図4を参照して説明する。
次に、第1の実施形態に係る電力変換装置の動作について図3及び図4を参照して説明する。
図3は、電力変換装置1の動作例を示すフローチャートである。図3において、セルコンバータ10A,10B,10Cをそれぞれ、セルコンバータA,B,Cと記載している。
図3において、まず余寿命推定部31が、常用のセルコンバータ10A,10Bの余寿命を推定する(S1)。余寿命の推定方法は公知の手法を用いることができるが、本実施形態では、各セルコンバータ10A,10Bの近傍に配置された温度センサ37a,37bの検出温度に基づいて、各セルコンバータ10A,10Bの余寿命を推定する。
次に、セルコンバータ交換決定部32は、記憶部36から余寿命の閾値を読み出し、余寿命推定部31で推定された余寿命が予め設定された閾値以下であるかどうかを判定する(S2)。常用のセルコンバータ10A,10Bともに余寿命が閾値以下であれば(S2のYES)、セルコンバータ出力調整部33は、セルコンバータ10A,10Bの出力を下げる調整を行う(S3)。出力指令値設定部34は、セルコンバータ出力調整部33の調整結果に応じてセルコンバータ10A,10Bの出力指令値を算出し、その出力指令値を駆動信号制御部13へ出力する。駆動信号制御部13は、受信した出力指令値に基づく駆動信号を、セルコンバータ10A,10Bの半導体スイッチT1〜T4のそれぞれに出力する。
このようにセルコンバータ10A,10Bともに余寿命が閾値以下である場合には、今後セルコンバータ10A,10Bの出力が不安定になるおそれがある。即ち、電力変換装置1の出力Poutが不安定となる可能性がある。そこで、セルコンバータ10A,10Bともに出力を下げることにより、負荷側に悪影響が及ぶのを防止することができる。
ステップS3のセルコンバータ出力調整部33及び出力指令値設定部34によるセルコンバータ10A,10Bの出力変更が終了したら、制御装置30は、本フローチャートの処理を終了する。
この際、セルコンバータ出力調整部33は、出力を下げずに外部の監視装置等に余寿命が近いセルコンバータが存在することを示す信号を送信してもよい。あるいは、余寿命が近いセルコンバータが存在することを示す信号を電力変換装置1に設けられた不図示の表示装置に送信して、表示装置にアラームを表示させてもよい。
一方、ステップS2の判定処理において常用のセルコンバータ10A,10Bの余寿命が閾値より大きい場合(S2のNO)、セルコンバータ交換決定部32は、個々のセルコンバータ10A,10Bの余寿命を閾値と比較していく。まず、セルコンバータ交換決定部32は、セルコンバータ10Aの余寿命が閾値以下であるかどうかを判定する(S4)。ここで、セルコンバータ10Aの余寿命が閾値以下である場合(S4のYES)、セルコンバータ交換決定部32は、セルコンバータ10Aを交換することを決定し、セルコンバータ10Aを停止させることをセルコンバータ出力調整部33に通知する。
次に、セルコンバータ出力調整部33は、停止対象のセルコンバータ10Aの出力を下げる調整を行う(S5)。出力指令値設定部34は、セルコンバータ出力調整部33の調整結果に応じてセルコンバータ10Aの出力指令値を算出する。駆動信号制御部13は、その出力指令値に基づく駆動信号を、セルコンバータ10Aの半導体スイッチT1〜T4のそれぞれに出力する。
次に、ステップS5の処理と並行して、セルコンバータ出力調整部33は、セルコンバータ10Aの出力を下げたことにより不足した分を補うように、予備のセルコンバータ10Cの出力を上げる調整を行う(S6)。出力指令値設定部34は、セルコンバータ出力調整部33の調整結果に応じてセルコンバータ10Aの出力指令値を算出する。駆動信号制御部13は、その出力指令値に基づく駆動信号を、セルコンバータ10Aの半導体スイッチT1〜T4のそれぞれに出力する。
また、ステップS4の判定処理においてセルコンバータ10Aの余寿命が閾値より大きい場合(S4のNO)、セルコンバータ交換決定部32は、セルコンバータ10Bの余寿命が閾値以下であるかどうかを判定する(S7)。ここで、セルコンバータ10Bの余寿命が閾値以下である場合(S7のYES)、セルコンバータ交換決定部32は、セルコンバータ10Bを交換することを決定し、セルコンバータ10Bの停止をセルコンバータ出力調整部33に通知する。
次に、セルコンバータ出力調整部33は、停止対象のセルコンバータ10Bの出力を下げる調整を行う(S8)。出力指令値設定部34は、セルコンバータ出力調整部33の調整結果に応じてセルコンバータ10Bの出力指令値を算出する。駆動信号制御部13は、その出力指令値に基づく駆動信号を、セルコンバータ10Bの半導体スイッチT1〜T4のそれぞれに出力する。
次に、ステップS8の処理と並行して、セルコンバータ出力調整部33は、セルコンバータ10Bの出力を下げたことにより不足した分を補うように、予備のセルコンバータ10Cの出力を上げる調整を行う(S6)。
このステップS6のセルコンバータ出力調整部33及び出力指令値設定部34によるセルコンバータ10A,10B,10Cの出力変更が終了したら、制御装置30は、本フローチャートの処理を終了する。
ステップS7の判定処理においてセルコンバータ10Bの余寿命が閾値より大きい場合(S7のNO)、セルコンバータ交換決定部32は、交換すべきセルコンバータはないと判断する。そして、制御装置30は、本フローチャートの処理を終了する。
このように、電力変換装置1は、セルコンバータ出力調整部33は、セルコンバータ10Aを停止する場合、セルコンバータ10Aの出力PAを絞り、セルコンバータ10Cの出力PCを上げる。また、セルコンバータ10Bを停止する場合、セルコンバータ10Bの出力PBを絞り、セルコンバータ10Cの出力PCを上げる。
これにより、電力変換装置1は、余寿命が閾値以下のセルコンバータ10A又は10Bに代えて予備のセルコンバータ10Cを用いて、出力Poutを変動させることなく運転を行うことが可能となる。
なお、セルコンバータ10A,10Bともに余寿命が閾値以下である場合に(S2のYES)、電力変換装置1は、ステップS3でセルコンバータ10A,10Bの出力を下げるとともに、セルコンバータ10Cの出力を上げてもよい。セルコンバータ出力調整部33は、セルコンバータ10A,10Bの出力を下げたことにより不足した分を補うように、予備のセルコンバータ10Cの出力を上げる。このようにすることにより、セルコンバータ10A又は10Bの余寿命が尽きるまで全体の出力Poutが変動することなく、運転が継続される。
次に、電力変換装置1の常用のセルコンバータを停止する場合のシーケンスについて、図4を参照して説明する。
図4は、電力変換装置1の停止対象のセルコンバータ及び予備のセルコンバータの出力電圧の一例を示すタイミングチャートである。横軸は切替スイッチが動作する時間[時刻]、縦軸は全体の出力Pout[電力]である。図4は、常用のセルコンバータ10Aを停止する場合の例である。
セルコンバータ10Cと並列に接続された切替スイッチ20cは、通常短絡している。セルコンバータ出力調整部33は、セルコンバータ10Aの停止が決まると、セルコンバータ10Cの出力Pcを0即ちセルコンバータ10C内を短絡するよう出力指令値設定部34に通知する。その後、セルコンバータ出力調整部33は、切替スイッチ20cを開放するようスイッチ設定部35に通知する。
切替スイッチ20cを開放した時刻が、図4のタイミングチャートのt1の時刻である。この後、時間とともにセルコンバータ10Aの出力PAを図4に示すように緩やかに低下させていく。一方、不足分の電力をセルコンバータ10Cの出力Pcで補うようセルコンバータ10Cの出力Pcを緩やかに上げていく。
この後、セルコンバータ10Aの出力PAが0即ちセルコンバータ10A内で短絡すると、切替スイッチ20aを短絡する。この時刻が図4のタイミングチャートのt2の時刻である。
[第1の実施形態の効果]
上記のように構成された第1の実施形態では、交換するセルコンバータをスイッチで回路から切り離すのではなく、時間をかけて交換対象のセルコンバータ10Aと予備のセルコンバータ10Cの両方の出力電力を緩やかに変えていく。これにより、セルコンバータを切り替え時に跳ね上がり電圧を防止する効果、及び出力電力POUTの変動を抑える効果が得られる。
上記のように構成された第1の実施形態では、交換するセルコンバータをスイッチで回路から切り離すのではなく、時間をかけて交換対象のセルコンバータ10Aと予備のセルコンバータ10Cの両方の出力電力を緩やかに変えていく。これにより、セルコンバータを切り替え時に跳ね上がり電圧を防止する効果、及び出力電力POUTの変動を抑える効果が得られる。
また、第1の実施形態では、セルコンバータ交換決定部32は、余寿命推定部31で推定した余寿命により、停止するセルコンバータを決定している。セルコンバータの余寿命を推定して故障する前に対象のセルコンバータを停止することで、電力変換装置1全体の信頼性が向上する効果がある。
また、第1の実施形態では、セルコンバータの出力の調整を行うタイミングは停止対象のセルコンバータが故障する前であるため、停止対象のセルコンバータの出力電力を制御することが可能となる。
また、第1の実施形態では、3つのセルコンバータ10A〜10Cのうち1つのセルコンバータが予備であり、かつ1つのセルコンバータの余寿命が閾値以下である例を示した。4つ以上のセルコンバータが直列に接続され、この中に予備のセルコンバータが複数ある場合も、図3のフローチャートに則った手順である。この場合、停止すべきセルコンバータの台数や出力状況によっては、2つ以上の予備のセルコンバータを使用して、出力の低下を防止するようにしてもよい。また、2つのセルコンバータが直列に接続され、この中に予備のセルコンバータが1つある場合も、図3のフローチャートに則った手順となる。
<2.第2の実施形態>
次に、第2の実施形態として、第1の実施形態に係る電力変換装置1の具体的な電気回路の一例を説明する。なお、図5に示した電気回路は、周知慣用の技術を用いて構成可能であるため、説明は簡単に行う。以下、太陽電池から得られる電力を変換する例を説明するが、本発明は他の発電設備、車載用モータ等の動力回路の駆動回路、無停電電源装置(UPS:Uninterruptible Power Supply)など、種々のものに適用可能である。
次に、第2の実施形態として、第1の実施形態に係る電力変換装置1の具体的な電気回路の一例を説明する。なお、図5に示した電気回路は、周知慣用の技術を用いて構成可能であるため、説明は簡単に行う。以下、太陽電池から得られる電力を変換する例を説明するが、本発明は他の発電設備、車載用モータ等の動力回路の駆動回路、無停電電源装置(UPS:Uninterruptible Power Supply)など、種々のものに適用可能である。
図5は、第2の実施形態に係る電力変換装置の構成例を示す回路図である。図5は、電気回路に着目し、図1の切替スイッチ20a〜20c、制御装置30及び温度センサ37a〜37c等の記載を省略している。
電力変換装置1Aは、直流電源として例えば太陽電池Eから供給される直流電圧を利用して電力変換処理を行う。太陽電池Eには、A系統,B系統及びC系統の電力変換回路が並列に接続されている。太陽電池は直流電源の一例である。A系統、B系統及びC系統の電力変換回路を代表して、A系統の電力変換回路について説明する。
太陽電池Eには、MOSFETからなる半導体スイッチT11〜T14及びダイオードD11〜D14の逆並列回路を単相ブリッジ接続して構成されたスイッチング部SW11が並列に接続されている。スイッチング部SW11は、半導体スイッチT11〜T14のオン・オフ制御によるスイッチング動作により、直流電圧を単相交流電圧に変換して出力する。
スイッチング部SW11の電力出力部には、コイルL11,L12及びコンデンサC1からなる1次側回路が接続されている。1次側回路は、トランスTrを介して、コイルL21を有する2次側回路と電磁的に非接触で接続している。コイルL21の一端はセルコンバータ40Aの第1の入力端子24と接続し、他端はセルコンバータ40Aの第2の入力端子25と接続している。そして、1次側回路から2次側回路に伝送された交流電力は、第1の入力端子24と第2の入力端子25を介して整流回路RCに供給される。
セルコンバータ40Aの内部構成は、短絡スイッチ14がないことを除いて、図2のセルコンバータ10Aと同様の構成である。スイッチング部SW1を構成する半導体スイッチT1〜T4には、駆動信号制御部13(図2参照)から駆動信号が供給される。セルコンバータ40Aは、出力を0即ちセルコンバータ40A内を短絡する場合には、上側の2つの半導体スイッチT1,T3を同時にオンするか、又は下側の2つの半導体スイッチT2,T4を同時にオンする。
B系統の電力変換回路も、A系統の電力変換回路と同じである。太陽電池Eには、スイッチング部SW11が並列に接続されている。スイッチング部SW11の電力出力部には、例えばコイルL11,L12及びコンデンサC1からなる1次側回路が接続されている。1次側回路からトランスTrを介して2次側回路に伝送された交流電力は、セルコンバータ40Bに供給される。さらに、C系統の電力変換回路も同様に、太陽電池Eの電力を元に得られた交流電力が、セルコンバータ40Cに供給される。
上記のように構成された第2の実施形態では、A系統、B系統及びC系統の電力変換回路はともに、1次側と2次側との間が非接触状態(浮いている)である。セルコンバータ40A〜40Cを直列に接続し、第1の出力端子22と第2の出力端子23から各セルコンバータ40A〜40Cの出力を合成した出力Poutが出力される。
第2の実施形態によれば、上述した第1の実施形態による効果の他に、次のような効果がある。第2の実施形態に係るセルコンバータ40A〜40Cは、上側の半導体スイッチT1,T3を同時にオンするか、又は下側の2つの半導体スイッチT2,T4を同時にオンすることで、セルコンバータ40A〜40C内を短絡している。これにより、各セルコンバータ40A〜40Cのスイッチング部SW1において短絡スイッチ14が不要となり、セルコンバータ40A〜40Cひいては電力変換装置1Aの小型化が可能となる。
<3.第3の実施形態>
次に、第3の実施形態に係る電力変換装置を図6を参照して説明する。
次に、第3の実施形態に係る電力変換装置を図6を参照して説明する。
図6は、第3の実施形態に係るセルコンバータの構成例を示す回路図である。図6に示すセルコンバータ50のスイッチング部SW2は、コンデンサCに対し、半導体スイッチT21とダイオードD21の直列接続回路を並列に接続したものである。半導体スイッチT21は、上述した第1及び第2の実施形態と同様に、MOSFET等のスイッチング素子を用いることができる。
コンデンサCの一端に半導体スイッチT21のドレイン端子が接続し、ソース端子にダイオードD21のカソードが接続し、ダイオードD21のアノードにコンデンサCの他端が接続している。また、ダイオードD21の両端には、短絡スイッチ14が接続されている。そして、ダイオードD21のカソードには第1の出力端子11、アノードには第2の出力端子12が接続されている。
スイッチング部SW2は、短絡スイッチ14がオフ(開放状態)のとき、半導体スイッチT21をオンすることで、ダイオードD21の両端にかかる電圧を出力する。また、スイッチング部SW2は、短絡スイッチ14がオン(短絡状態)のとき、半導体スイッチT21をオフすることで、出力を0即ちセルコンバータ50内を短絡する。
上記のように構成された第3の実施形態では、1個の半導体スイッチT21と短絡スイッチ14を用いてスイッチング動作を行い、所望の周波数及び振幅の出力が可能である。
<4.第4の実施形態>
次に、第4の実施形態に係る電力変換装置を図7を参照して説明する。
次に、第4の実施形態に係る電力変換装置を図7を参照して説明する。
図7は、第4の実施形態に係るセルコンバータの構成例を示す回路図である。図7に示すセルコンバータ60のスイッチング部SW3は、コンデンサCに半導体スイッチT31,T32の直列接続回路を並列に接続したものである。半導体スイッチT31,T32は、上述した第1〜第3の実施形態と同様に、MOSFET等のスイッチング素子を用いることができる。
コンデンサCの一端に半導体スイッチT31のドレイン端子が接続し、半導体スイッチT31のソース端子に半導体スイッチT32のドレイン端子が接続し、半導体スイッチT32のソース端子にコンデンサCの他端が接続している。そして、半導体スイッチT32のドレイン端子には第1の出力端子11、ソース端子には第2の出力端子12が接続されている。
このスイッチング部SW3では、半導体スイッチT32が図6のダイオードD21及び短絡スイッチ14の機能を兼ねる。スイッチング部SW3は、下側の半導体スイッチT32がオフ(開放状態)のとき、半導体スイッチT31をオンすることで、半導体スイッチT32のドレイン−ソース間にかかる電圧を出力する。また、スイッチング部SW3は、下側の半導体スイッチT32がオン(短絡状態)のとき、半導体スイッチT31をオフすることで、出力を0即ちセルコンバータ60内を短絡する。
上記のように構成された第4の実施形態では、2個の半導体スイッチT31,T32を用いてスイッチング動作を行い、所望の周波数及び振幅の出力が可能である。
なお、図6及び図7において、電力変換装置に誘導性負荷が接続される場合には、バイポーラトランジスタやIGBTなどの半導体スイッチT21,T31,T32に並列に環流ダイオードを接続することが必要である。一方、MOSFETを使用する場合は寄生ダイオードがあるため、環流ダイオードを並列に接続する必要はない。また、セルコンバータ内の回路は、この例に限らない。
<5.第5の実施形態>
次に、第5の実施形態に係る電力変換装置を図8を参照して説明する。
次に、第5の実施形態に係る電力変換装置を図8を参照して説明する。
図8は、第5の実施形態に係る電力変換装置の説明図である。図8Aは電力変換装置の外観の一例を示す概略斜視図であり、図8Bは電力変換装置の内部の一例を示す概略斜視図である。
図8Aに示すように、電力変換装置1は、セルコンバータ10A〜10C(図1,図2参照)及び切替スイッチ20a〜20cを収納する、箱状の筐体2を有する。図1の制御装置30及び温度センサ37a〜37cも筐体2に収納されているが、図8Aでは記載を省略している。筐体2の内部において、一例としてセルコンバータ10A〜10Cが横方向に並んで配置され、切替スイッチ20a〜20cが対応するセルコンバータ10A〜10Cの下方に配置されている。セルコンバータ10A〜10Cは、筐体2の奥側面2b(図8B参照)に対して抜き差し可能に構成されている。図8A及び図8Bでは、セルコンバータの形状は、縦方向に長い直方体であるが、この形状に限られない。
筐体2は、前面パネル2aが開閉可能に構成されている。開閉式の前面パネル2aには、切替スイッチ20a〜20cの配置に対応して貫通孔が形成されており、切替スイッチ20a〜20cの開閉操作子は、対応する貫通孔を通じて筐体2の外部に露出している。開閉操作子が上向きの場合には切替スイッチがオン(短絡状態)であり、下向きの場合には切替スイッチがオフ(開放状態)である。
図8Bに示すように、各セルコンバータ10A〜10Cの背面には、第1の出力端子11及び第2の出力端子12としてのプラグ11p,12p(オス側電極)が設けられている。また、筐体2内の奥側面2bにおけるセルコンバータのプラグ11p,12pに対応する位置に、コネクタ3,4(メス側電極)が設けられている。セルコンバータを筐体2内の奥側面に取り付けたとき、プラグ11p,12pがコネクタ3,4に挿入される。コネクタ3,4はそれぞれ、配線を介して切替スイッチの背面に設けられた端子に接続する。
このように、第5の実施形態では、各セルコンバータ10A〜10Cの切替スイッチ20a〜20cを各々のセルコンバータの外側に設置している。このため、出力を0即ちセルコンバータ内を短絡したセルコンバータと、該セルコンバータと並列に接続された切替スイッチを短絡すれば、全体の出力Poutを変動させることなく、対象のセルコンバータを交換することができる。それゆえ、保守の利便性が向上するという効果がある。
また、作業員は、切替スイッチ20a〜20cの開閉操作子の状態を確認した上で交換作業を行うことで、全体の出力Poutを変動させることなく、確実に対象のセルコンバータを交換することができる。
また、図8Bに示すように、第5の実施形態では、セルコンバータの背面に第1の出力端子11及び第2の出力端子12としてのプラグ11p,12pを設けている。それゆえ、セルコンバータの交換作業時に、作業者がプラグ11p,12pに触れる可能性が極めて低くなり、交換作業を安全に行うことが可能となる。
なお、本実施形態では、筐体2の外側に切替スイッチ20a〜20cの開閉操作子が見える構成としたが、開閉操作子が見えなくてもよい。例えば、筐体2の前面パネル2aが閉まって状態では開閉操作子が見えないが、前面パネル2aが開くと開閉操作子が見えるようにしてもよい。
<6.その他>
上述した第1〜第4の実施形態において、余寿命ではない別な要因、例えばセルコンバータの定期交換により、特定のセルコンバータを停止する場合は、セルコンバータ交換決定部32や余寿命推定部31を実装しなくてもよい。例えば、電力変換装置1に操作部を設け、作業員が操作部を操作して交換すべきセルコンバータを選択する。セルコンバータ交換決定部32は、選択されたセルコンバータの情報(交換情報)を取得し、交換情報に基づき、セルコンバータ出力調整部33に対し停止するセルコンバータを指定する構成としてもよい。このとき、予備のセルコンバータが複数ある場合には、予備から常用に切り替えるセルコンバータを選択できるようにしてもよい。
上述した第1〜第4の実施形態において、余寿命ではない別な要因、例えばセルコンバータの定期交換により、特定のセルコンバータを停止する場合は、セルコンバータ交換決定部32や余寿命推定部31を実装しなくてもよい。例えば、電力変換装置1に操作部を設け、作業員が操作部を操作して交換すべきセルコンバータを選択する。セルコンバータ交換決定部32は、選択されたセルコンバータの情報(交換情報)を取得し、交換情報に基づき、セルコンバータ出力調整部33に対し停止するセルコンバータを指定する構成としてもよい。このとき、予備のセルコンバータが複数ある場合には、予備から常用に切り替えるセルコンバータを選択できるようにしてもよい。
あるいは、外部の監視装置等を用いて交換すべきセルコンバータを選択し、監視装置等からネットワークを介してセルコンバータ交換決定部32に交換情報を通知するようにしてもよい。
また、電力変換装置を小型化する場合、あるいはセルコンバータを交換しない場合は、切替スイッチ20a〜20bとスイッチ設定部35を実装しなくてもよい。この場合、図4のタイミングチャートのt1は、停止対象のセルコンバータが出力する電力を下げ始めた時刻となり、t2は同セルコンバータが出力する電力が0即ちセルコンバータ内で短絡した時刻となる。
また、上述した第1〜第4の実施形態では、単相交流電力を単相交流電力に変換するセルコンバータの例を説明したが、入力及び/又は出力は三相交流電力でもよい。また、セルコンバータは、直流電力を交流電力に変換するものや、交流電力を直流電力に変換するものでもよい。
さらに、本発明は上述した各実施形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、その他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態例の構成の一部を他の実施形態例の構成に置き換えることは可能である。また、ある実施形態例の構成に他の実施形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリやハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置(例えば記憶部36)、又はICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
また、本明細書において、時系列的な処理を記述する処理ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)をも含むものである。
1,1A…電力変換装置、 2…筐体、 2a…前面パネル、 2b…奥側面、 3,4…コネクタ、 10A,10B,10C…セルコンバータ、 11…第1の出力端子、 12…第2の出力端子、11p,12p…プラグ、 13…駆動信号制御部、 14…短絡スイッチ、 20a,20b,20c…切替スイッチ、 21a,21b,21c…電力入力部、 22…第1の出力端子、 23…第2の出力端子、 30…制御装置、 31…余寿命推定部、 32…セルコンバータ交換決定部、 33…セルコンバータ出力調整部、 34…出力指令値設定部、 35…スイッチ設定部、 36…記憶部、 37a,37b,37c…温度センサ、 40A,40B,40C,50,60…セルコンバータ、 SW1,SW2,SW3…スイッチング部
Claims (3)
- 1以上の直列に接続された常用の電力変換回路と、
前記電力変換回路と直列に接続された予備の電力変換回路と、
停止対象の電力変換回路を停止させる前に、前記停止対象の電力変換回路が出力する電力を時間とともに低下させつつ、前記停止対象の電力変換回路の出力低下により不足する分の電力を前記予備の電力変換回路が同時刻に出力するよう調整する出力調整部と、
前記出力調整部の調整結果を元に、個々の電力変換回路が出力する電力を設定する出力指令値設定部と、を備える
電力変換装置。 - 前記電力変換回路の各々に並列に接続された切替スイッチと、
前記切替スイッチの動作を設定するスイッチ設定部と、を更に備え、
を備え、
通常運転時、前記常用の電力変換回路に接続された前記切替スイッチがオフに設定されており、かつ前記予備の電力変換回路に接続された前記切替スイッチがオンに設定されており、前記停止対象の電力変換回路を停止させることが決定されると、前記スイッチ設定部は、前記予備の電力変換回路に接続された前記切替スイッチをオフにする
請求項1に記載の電力変換装置。 - 個々の電力変換回路の余寿命を推定する余寿命推定部と、
前記電力変換回路の交換を決定する交換決定部と、を更に備え、
前記交換決定部は、前記余寿命推定部により推定された余寿命が短い電力変換回路の交換を決定し、該当電力変換回路を停止するよう前記出力調整部に指示する電力変換回路交換決定部と、を更に備える
請求項1又は2に記載の電力変換装置。
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-
2015
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