JP2017069973A - 画像処理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】JPEG方式との互換性を確保しつつ、画像の符号化によって低下する画質を取り戻すことを可能とすること。【解決手段】8ビットより多くのビット深度を有するフルカラー画像データのビット深度を8ビットに削減して符号化された第1の符号化ストリーム、及び前記第1の符号化ストリームに関連付けられる第2の符号化ストリームを取得するストリーム取得部と、前記第1の符号化ストリームをJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式で復号して第1の画像データを生成する第1復号部と、前記第2の符号化ストリームを復号して第2の画像データを生成する第2復号部と、前記第1の画像データを用いて復元されるフルカラー画像データと前記第2の画像データとを合成する合成部と、を備える画像処理装置を提供する。【選択図】図10

Description

本開示は、画像処理装置及びプログラムに関する。
画像のデータサイズを圧縮することのできる画像符号化方式として、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式が広く利用されている。JPEG方式によれば、各色8ビットのビット深度を有する画像のデータサイズが、直交変換、量子化及びエントロピー符号化などの要素技術を用いて圧縮される。JPEG方式は、現在普及しているブラウザ、イメージビューワ、フォトエディタ及びオーサリングツールなどの様々なアプリケーションによりサポートされている。
これに対し、デジタルカメラ又はイメージスキャナなどの撮像デバイスにより原始的に取得されるRAW画像は、一般的に、12ビットなどより多くのビット深度を有する。従って、RAW画像を最終的にJPEG方式で符号化するために、RAW画像を現像した後、現像した画像の各画素のビット深度を削減する処理が行われる。結果として、一度JPEG方式で符号化された画像の画質は、当初撮像された画像の画質よりも劣化する。
ビット深度の削減に起因する画質の劣化は、例えば、階調の低下として現れる。階調の低下の典型的な例は、高輝度領域で階調が失われる白とび、及び低輝度領域で階調が失われる黒つぶれである。下記特許文献1は、撮像装置の撮像感度及び明るさ補正量を動的に制御して画像の白つぶれを低減する技術を提案している。
特開2011−055171号公報
しかしながら、一度階調が低下し又は失われた後で、画像が当初有していた高い階調を取り戻すことは困難であった。また、既存の拡張JPEG方式、JPEG2000方式及びJPEG XR方式などの多ビット符号化方式を使用すれば、ビット深度を削減する必要性は回避されるものの、これら多ビット符号化方式はJPEG方式との間で互換性を有しない。そのため、多ビット符号化方式で高階調画像を扱うという解決策は、実用上採用されにくかった。
従って、JPEG方式との互換性を確保しつつ、画像の符号化によって低下する画質を取り戻すことを可能とする仕組みが実現されることが望ましい。
本開示によれば、8ビットより多くのビット深度を有するフルカラー画像データのビット深度を8ビットに削減して符号化された第1の符号化ストリーム、及び前記第1の符号化ストリームに関連付けられる第2の符号化ストリームを取得するストリーム取得部と、前記第1の符号化ストリームをJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式で復号して第1の画像データを生成する第1復号部と、前記第2の符号化ストリームを復号して第2の画像データを生成する第2復号部と、前記第1の画像データを用いて復元されるフルカラー画像データと前記第2の画像データとを合成する合成部と、を備える画像処理装置が提供される。
また、本開示によれば、8ビットより多くのビット深度を有する第1のフルカラー画像データから第1の画像データを生成する処理部と、ビット深度を8ビットに削減された前記第1の画像データをJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式で符号化して第1の符号化ストリームを生成する第1符号化部と、前記処理部により前記第1のフルカラー画像データに適用された処理の逆処理を当該処理の結果に適用して、第2のフルカラー画像データを生成する逆処理部と、前記第1のフルカラー画像データと前記第2のフルカラー画像データとの差分画像に基づく第2の画像データを符号化して第2の符号化ストリームを生成する第2符号化部と、前記第2の符号化ストリームを前記第1の符号化ストリームに関連付けて出力するストリーム出力部と、を備える画像処理装置が提供される。
また、本開示によれば、コンピュータを、8ビットより多くのビット深度を有するフルカラー画像データのビット深度を8ビットに削減して符号化された第1の符号化ストリーム、及び前記第1の符号化ストリームに関連付けられる第2の符号化ストリームを取得するストリーム取得部と、前記第1の符号化ストリームをJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式で復号して第1の画像データを生成する第1復号部と、前記第2の符号化ストリームを復号して第2の画像データを生成する第2復号部と、前記第1の画像データを用いて復元されるフルカラー画像データと前記第2の画像データとを合成する合成部と、として機能させるためのプログラムが提供される。
本開示に係る技術よれば、JPEG方式との互換性を確保しつつ、画像の符号化によって低下する画質を取り戻すことが可能となる。
一実施形態に係る画像符号化装置の構成の一例を示すブロック図である。 図1に例示した画像符号化装置の第2符号化ブランチの詳細な構成の第1の例を示すブロック図である。 図1に例示した画像符号化装置の第2符号化ブランチの詳細な構成の第2の例を示すブロック図である。 図1に例示した画像符号化装置の第2符号化ブランチの詳細な構成の第3の例を示すブロック図である。 図1に例示した画像符号化装置の第2符号化ブランチの詳細な構成の第4の例を示すブロック図である。 図1に例示した画像符号化装置の第2符号化ブランチの詳細な構成の第5の例を示すブロック図である。 第2符号化ブランチの詳細な構成の第5の例における差分画像の分離について説明するための説明図である。 図1に例示した画像符号化装置により出力される符号化ストリームの構成の一例について説明するための説明図である。 図1に例示した画像符号化装置により出力される符号化ストリームの構成の他の例について説明するための説明図である。 一実施形態に係る画像符号化処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図5に示した差分符号化処理の詳細な流れの一例を示すフローチャートである。 図6に示した差分加工処理の詳細な流れの一例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る画像符号化処理の流れの他の例を示すフローチャートである。 図8に示した差分画像分離処理の詳細な流れの一例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る画像復号装置の構成の一例を示すブロック図である。 図10に例示した画像復号装置の第2復号ブランチの詳細な構成の第1の例を示すブロック図である。 図10に例示した画像復号装置の第2復号ブランチの詳細な構成の第2の例を示すブロック図である。 図10に例示した画像復号装置の第2復号ブランチの詳細な構成の第3の例を示すブロック図である。 図10に例示した画像復号装置の第2復号ブランチの詳細な構成の第4の例を示すブロック図である。 図10に例示した画像復号装置の第2復号ブランチの詳細な構成の第5の例を示すブロック図である。 一実施形態に係る画像復号処理の流れの一例を示すフローチャートである。 図11に示した差分復号処理の詳細な流れの一例を示すフローチャートである。 一実施形態に係る画像復号処理の流れの他の例を示すフローチャートである。 図14に示した差分合成処理の詳細な流れの一例を示すフローチャートである。 第1の応用例に係る画像処理装置の構成の一例を示すブロック図である。 第2の応用例に係る画像処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、以下の順序で説明を行う。
1.一実施形態に係る画像符号化装置の構成例
1−1.全体的な構成
1−2.第2ブランチの詳細
1−3.ストリーム構成
1−4.処理の流れ
2.一実施形態に係る画像復号装置の構成例
2−1.全体的な構成
2−2.第2ブランチの詳細
2−3.処理の流れ
3.応用例
4.まとめ
<1.一実施形態に係る画像符号化装置の構成例>
本開示に係る技術は、RAW画像をデモザイク処理することにより生成されるフルカラー画像から符号化ストリームを生成する画像符号化装置と、当該符号化ストリームを復号してフルカラー画像を再構成する画像復号装置とを含む。本開示に係る画像復号装置によって再構成される画像は、フルカラー画像を必ずしも完全には再現しないが、JPEGデコーダにより再構成される画像と比較してより高階調の画像を表現し得る。
本明細書において、「JPEG方式」との用語は、8ビットのビット深度をサポートするベースラインJPEG方式を意味し、拡張JPEG方式、JPEG2000方式又はJPEG XR方式などの多ビット符号化方式を含まない。
本節では、一実施形態に係る画像符号化装置について説明する。その後、次節において、一実施形態に係る画像復号装置について説明する。
[1−1.全体的な構成]
図1は、一実施形態に係る画像符号化装置100の構成の一例を示すブロック図である。図1を参照すると、画像符号化装置100は、RAW画像取得部110、現像部120、補正処理部130、逆処理部140、差分演算部150、第1符号化ブランチ160、第2符号化ブランチ170及びストリーム出力部190を備える。
(1)RAW画像取得部
RAW画像取得部110は、画像符号化装置100による符号化処理の入力となるRAW画像データを取得する。RAW画像取得部110は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)又はCIS(Contact Image Sensor)などの撮像素子を含むイメージセンサからRAW画像データを取得してもよい。その代わりに、RAW画像取得部110は、例えば、RAW画像データを有する他の装置又は記憶媒体から当該RAW画像データを取得してもよい。RAW画像は、一般的には、画素ごとに単一の色成分のみを有する画像である。本実施形態において、RAW画像取得部110により取得されるRAW画像データは、各色Nビット(Nは8より大きい)のビット深度を有するものとする。RAW画像取得部110は、取得したRAW画像データを現像部120へ出力する。
(2)現像部
現像部120は、RAW画像取得部110から入力されるRAW画像データをデモザイク処理することにより、画素ごと(又は画像符号化方式に依存する所定の単位ごと)に3つの色成分を有する第1のフルカラー画像データIM0を生成する。デモザイク処理とは、典型的には、画素ごとに不足している色成分を補完する処理をいう。本明細書において、フルカラー画像とは、RAW画像において不足していた色成分が補完され、画素ごとに全ての色成分が揃っている画像を意味する。現像部120は、さらに、例えば、欠陥補正、デジタルクランプ及びデジタルゲインなどの追加的な処理を行ってもよい。一般的に、デジタル画像の「現像」との用語は、デモザイク処理後のフルカラー画像データについて行われる様々な補正処理をも含み得る。しかしながら、本明細書では、それら補正処理は次に説明する補正処理部130が行うものとする。現像部120は、生成した第1のフルカラー画像データIM0を補正処理部130及び差分演算部150へ出力する。
(3)補正処理部
補正処理部130は、現像部120から入力される第1のフルカラー画像データIM0を補正して、高階調画像データIM1を生成する。高階調画像データIM1のビット深度は、第1のフルカラー画像データIM0(及びRAW画像データ)に等しい。補正処理部130による補正処理は、例えば、EV(Exposure Value)補正、WB(White Balance)補正又はガンマ補正などを含み得る。そして、補正処理部130は、生成した高階調画像データIM1を逆処理部140及び第1符号化ブランチ160へ出力する。
(4)逆処理部
逆処理部140は、補正処理部130から入力される高階調画像データIM1に上述した補正処理の逆処理を適用して、第2のフルカラー画像データIM0´を生成する。逆処理部140による補正処理の逆処理は、例えば、EV逆補正、WB逆補正又はガンマ逆補正などを含み得る。そして、逆処理部140は、生成した第2のフルカラー画像データIM0´を差分演算部150へ出力する。なお、本明細書では、逆処理部140が高階調画像データIM1に補正処理の逆処理を適用する例を主に説明する。しかしながら、かかる例に限定されず、逆処理部140は、例えば、後に説明する第1の画像データIMd1に、当該データが生成されるまでに実行された処理の逆処理を適用してもよい。また、逆処理部140は、後に説明する第1の符号化ストリームST1に、当該ストリームが生成されるまでに実行された処理の逆処理を適用してもよい。
(5)差分演算部
差分演算部150は、現像部120から入力される第1のフルカラー画像データIM0と逆処理部140から入力される第2のフルカラー画像データIM0´との差分画像を計算する。そして、差分演算部150は、計算される差分画像に基づく第2の画像データIM2を第2符号化ブランチ170へ出力する。差分演算部150から直接的に出力される第2の画像データIM2は、上記差分画像を表現する、フルカラー画像データIM0と同等のビット深度を有する(但し正負の符号を有し得る)差分画像データである。第2の画像データIM2には、第2符号化ブランチ170における符号化の前に、後に説明する様々な処理が加えられ得る。
(6)第1符号化ブランチ
第1符号化ブランチ160は、高階調画像データIM1を符号化するための処理分岐である。図1の例において、第1符号化ブランチ160は、深度削減・YC変換部162及び第1符号化部168を含む。
深度削減・YC変換部162は、高階調画像データIM1のビット深度を各色8ビットに削減すると共に、高階調画像データIM1の色空間をRGB空間からYC(輝度‐色差)空間に変換して、第1の画像データIMd1を生成する。そして、深度削減・YC変換部162は、生成した第1の画像データIMd1を第1符号化部168へ出力する。
第1符号化部168は、深度削減・YC変換部162から入力される第1の画像データIMd1をJPEG方式で符号化して、第1の符号化ストリームST1を生成する。即ち、第1符号化部168は、一般的なJPEGエンコーダであってよい。第1符号化部168による符号化処理は、典型的には、画像内に配置されるブロックごとに実行される直交変換、量子化及びエントロピー符号化を含む。ここでの符号化処理により、第1の画像データIMd1のデータサイズが圧縮される。第1符号化部168は、このように符号化された第1の画像データIMd1を含む第1の符号化ストリームST1を、ストリーム出力部190へ出力する。
(7)第2符号化ブランチ
第2符号化ブランチ170は、第2の画像データIM2を符号化するための処理分岐である。図1の例において、第2符号化ブランチ170は、第2符号化部179を含む。第2符号化部179は、上述した差分画像に基づく第2の画像データIM2を任意の画像符号化方式で符号化して、第2の符号化ストリームST2を生成する。第2符号化部179により使用される画像符号化方式は、例えば、JPEG方式であってもよく、又は拡張JPEG方式、JPEG2000方式若しくはJPEG XR方式などであってもよい。第2符号化部179は、このように符号化された第2の画像データIM2を含む第2の符号化ストリームST2を、ストリーム出力部190へ出力する。
第2符号化ブランチ170は、第2符号化部179の前段に、第2の画像データIM2に対して前処理を適用するさらなる処理部を含んでもよい。第2の画像データIM2に適用される前処理は、例えば、色空間の変換、画素値の正規化、画像サイズの縮小、高周波成分の除去、並びに白とび及び黒つぶれが生じていない部分の平滑化、のうちの1つ以上を含み得る。このような第2符号化ブランチ170のいくつかの具体的な実施例について、後にさらに説明する。
(8)ストリーム出力部
ストリーム出力部190は、第2符号化ブランチ170から入力される第2の符号化ストリームST2を第1符号化ブランチ160から入力される第1の符号化ストリームST1に関連付けて、これら2つの符号化ストリームを出力する。ストリーム出力部190は、例えば、第2の符号化ストリームST2にアクセスするための参照用パラメータを生成し、生成した参照用パラメータを第1の符号化ストリームのヘッダ領域に挿入し得る。
例えば、第1及び第2の符号化ストリームST1、ST2が1つのファイル内に多重化される場合には、参照用パラメータは、第2の符号化ストリームST2のストリーム識別子、開始アドレス、又は第1の符号化ストリームST1に続くストリームが第2の符号化ストリームST2であることを示すフラグなどであってよい。また、例えば、第1及び第2の符号化ストリームST1、ST2が別のファイル内に格納される場合には、参照用パラメータは、第2の符号化ストリームST2が格納されるファイルのファイル名などであってよい。このような参照用パラメータが挿入されるヘッダ領域は、第1の符号化ストリームが格納されるファイル内に存在してもよく、又は第1の符号化ストリームが格納されるファイルとは別のファイル(例えば、ヘッダファイル)内に存在してもよい。
ストリーム出力部190により出力される第1及び第2の符号化ストリームST1、ST2は、画像符号化装置100に接続される記憶媒体により記憶されてもよい。その代わりに、第1及び第2の符号化ストリームST1、ST2は、画像符号化装置100から他の装置へ送信され、他の装置において記憶又は復号されてもよい。
[1−2.第2ブランチの詳細]
本項では、図1に例示した画像符号化装置100の第2符号化ブランチ170の5つの詳細な実施例を説明する。
(1)第1の実施例
図2Aは、第2符号化ブランチ170の詳細な構成の第1の例を示すブロック図である。図2Aを参照すると、第2符号化ブランチ170は、正規化部175、YC変換部177及び第2符号化部179aを含む。
正規化部175は、第2の画像データIM2の画素値を第2符号化ブランチ170によりサポートされる画素値レンジに合わせて正規化する。第1の実施例においては、第2符号化部179aは、JPEG方式を使用する。この場合、第2符号化部179aによりサポートされる画素値レンジは、0〜255である。一方、差分演算部150から入力される第2の画像データIM2の画素値(差分画素値)の最小値及び最大値をそれぞれDmin及びDmaxとする。最小値Dmin及び最大値Dmaxは、理論的にはフルカラー画像データIM0と同等のビット深度を有し、さらに正負の符号を有し得る。そこで、正規化部175は、例えば、差分画素値の最小値Dminがゼロに、最大値Dmaxが255にそれぞれ等しくなるように、第2の画像データIM2の画素値を正規化する。そして、正規化部175は、正規化された画素値を有する第2の画像データIM2をYC変換部177へ出力する。
また、正規化部175は、正規化された画素値をデコーダが元の差分画素値に逆正規化できるようにするために、正規化パラメータをストリーム出力部190へ出力する。正規化パラメータは、上述した最小値Dmin及び最大値Dmaxであってもよい。その代わりに、正規化パラメータは、レンジ比率Rrange及びシフト量Srangeであってもよい。レンジ比率Rrangeは、正規化前後のレンジ幅の比率を示す。シフト量Srangeは、正規化前後のレンジの中央位置のズレの量を示す。レンジ比率Rrange及びシフト量Srangeは、上述した最小値Dmin及び最大値Dmaxから計算され得る。
YC変換部177は、正規化部175から入力される第2の画像データIM2の色空間をRGB空間からYC空間に変換する。そして、YC変換部177は、YC空間で表現される画素値を有する第2の画像データIM2を第2符号化部179aへ出力する。
第2符号化部179aは、YC変換部177から入力される第2の画像データIM2をJPEG方式で符号化して、第2の符号化ストリームST2を生成する。即ち、本実施例において、第2符号化部179aは、第1符号化部168と同様、一般的なJPEGエンコーダであってよい。
第1の実施例によれば、第1及び第2の符号化ストリームST1、ST2の双方がJPEGエンコーダを用いて符号化されるため、広く普及しているJPEGエンコーダを活用して、より低いコストで本開示に係る技術を実現することができる。
(2)第2の実施例
図2Bは、第2符号化ブランチ170の詳細な構成の第2の例を示すブロック図である。図2Bを参照すると、第2符号化ブランチ170は、縮小部173、正規化部175及び第2符号化部179bを含む。
縮小部173は、第2の画像データIM2のサイズを縮小する。縮小部173により用いられるサイズの縮小比は、いかなる値であってもよい。例えば、縮小部173は、縦方向及び横方向の各々のサイズを1/2に縮小することにより、第2の画像データIM2のサイズを全体で1/4に縮小してもよい。そして、縮小部173は、サイズの縮小された第2の画像データIM2を正規化部175へ出力する。
正規化部175は、縮小部173から入力される第2の画像データIM2の画素値を第2符号化ブランチ170によりサポートされる画素値レンジに合わせて正規化する。例えば、第2符号化部179bが10ビットの画像符号化方式を使用する場合、第2符号化部179aによりサポートされる画素値レンジは、0〜1023である。そこで、正規化部175は、差分画素値の最小値Dminがゼロに、最大値Dmaxが1023にそれぞれ等しくなるように、第2の画像データIM2の画素値を正規化する。そして、正規化部175は、正規化された画素値を有する第2の画像データIM2を第2符号化部179bへ出力する。また、正規化部175は、正規化パラメータをストリーム出力部190へ出力する。
第2符号化部179bは、正規化部175から入力される第2の画像データIM2を任意の画像符号化方式で符号化して、第2の符号化ストリームST2を生成する。第2の画像データIM2が符号化される前に、第2の画像データIM2の色空間がRGB空間からYC空間に変換されてもよい。第2符号化部179bによりJPEG方式が使用される場合には、第1の実施例と同様、差分画像の符号化においてもJPEGエンコーダを活用して、より低いコストで本開示に係る技術を実現することができる。
第2の実施例によれば、符号化される第2の画像データIM2のサイズが縮小されるため、第2の符号化ストリームST2のデータ量を低減することができる。後に説明するように、第2の画像データIM2は、フルカラー画像データを符号化することにより低下する画質を補うために補完的に使用される画像データである。よって、完全に近いフルカラー画像の再現が求められない場合には、このように第2の画像データIM2のサイズを縮小して符号化ストリームのデータ量を低減することが有益である。
(3)第3の実施例
図2Cは、第2符号化ブランチ170の詳細な構成の第3の例を示すブロック図である。図2Cを参照すると、第2符号化ブランチ170は、差分加工部171、正規化部175及び第2符号化部179bを含む。
差分加工部171は、例えば、YC空間に色変換された第1の画像データIMd1において高周波成分が強い値を示す画素位置の第2の画像データIM2の画素値を一定の値に置換し得る。一例として、ノイズの発生している画素、又は隣接する画素との間で画素値が急激に変化している画素において、高周波成分は強い値を示し得る。一般的に、強い高周波成分を含む画像データは、周波数領域での変換係数の量子化を通じてデータサイズを圧縮する画像符号化方式の符号化効率の低下を招き易い。一方で、画像の高周波成分は、人間の視覚を通じて感知されにくい。従って、高周波成分が強い値を示す画素位置の画素値を一定の(即ち、フラットな)値に置換えることで、人間に画質の低下をあまり感知させることなく、高周波成分を除去して、第2符号化ブランチ170の符号化効率を高めることができる。なお、ここでの一定の値を第2の画像データIM2の画素値レンジの中央の値とすることにより、直交変換(例えば、離散コサイン変換)後のエネルギーを低域に集中させ、符号化効率を一層高めることができる。第2の画像データIM2について正規化が行われる前であれば、画素値レンジの中央の値はゼロである。
また、差分加工部171は、YC空間に色変換された第1の画像データIMd1においてその輝度が画素値レンジの中央部分に属する画素位置の第2の画像データIM2の画素値を一定の値に置換し得る。ここでの画素値レンジの中央部分とは、符号化処理の結果として白とび又は黒つぶれが生じ易い画素値レンジの上端部分及び下端部分、を除いた部分をいう。一例として、ビット深度が8ビットである第1の画像データIMd1の画素値レンジは、0〜255である。この場合、中央部分のレンジをR1〜R2とすると、例えばR1=30、R2=230などであってよい。このような画素値の置換によって、白とび又は黒つぶれが生じる可能性の高い画素位置の差分画像の階調を維持しつつ、そうした可能性の低い画素位置の差分画像の階調が平滑化される。従って、第2符号化ブランチ170の符号化効率を高めつつ、第1符号化ブランチ160において画像の一部分に白とび又は黒つぶれが生じたとしても、当該部分の階調を差分画像で補うことができる。なお、ここでの一定の値もまた、第2の画像データIM2の画素値レンジの中央の値であってよい。
正規化部175は、差分加工部171により加工された第2の画像データIM2の画素値を第2符号化ブランチ170によりサポートされる画素値レンジに合わせて正規化する。そして、正規化部175は、正規化された画素値を有する第2の画像データIM2を第2符号化部179bへ出力する。正規化部175は、正規化パラメータをストリーム出力部190へ出力する。
第2符号化部179bは、正規化部175から入力される第2の画像データIM2を任意の画像符号化方式で符号化して、第2の符号化ストリームST2を生成する。第2の画像データIM2が符号化される前に、第2の画像データIM2の色空間がRGB空間からYC空間に変換されてもよい。第2符号化部179bによりJPEG方式が使用される場合には、第1の実施例と同様、差分画像の符号化においてもJPEGエンコーダを活用して、より低いコストで本開示に係る技術を実現することができる。
(4)第4の実施例
図2Dは、第2符号化ブランチ170の詳細な構成の第4の例を示すブロック図である。第4の実施例は、上述した第1、第2及び第3の実施例の組合せである。図2Dを参照すると、第2符号化ブランチ170は、差分加工部171、縮小部173、正規化部175、YC変換部177及び第2符号化部179aを含む。
差分加工部171は、例えば、YC空間に色変換された第1の画像データIMd1において高周波成分が強い値を示す画素位置又は輝度が画素値レンジの中央部分に属する画素位置の第2の画像データIM2の画素値を、一定の値に置換する。縮小部173は、第2の画像データIM2のサイズを縮小する。正規化部175は、第2の画像データIM2の画素値を第2符号化部179aによりサポートされる画素値レンジに合わせて正規化する。YC変換部177は、第2の画像データIM2の色空間をRGB空間からYC空間に変換する。そして、第2符号化部179aは、第2の画像データIM2をJPEG方式で符号化して、第2の符号化ストリームST2を生成する。
(5)第5の実施例
図2Eは、第2符号化ブランチ170の詳細な構成の第5の例を示すブロック図である。図2Eを参照すると、第2符号化ブランチ170は、分類部180、差分加工部171、縮小部173、正規化部175、YC変換部177、第2符号化部179a、差分加工部181、縮小部183、正規化部185、YC変換部187及び第2符号化部189aを含む。
分類部180は、所定の輝度閾値を用いて、第2の画像データIM2の各画素を、白とびが生じる可能性のある画素のための第1グループ及び黒つぶれが生じる可能性のある画素のための第2グループを含む複数のグループのいずれかに分類する。
より具体的には、分類部180は、第1の画像データIMd1の輝度値を第1符号化ブランチ160から取得する。そして、分類部180は、取得した輝度値を所定の輝度閾値と比較する。典型的には、輝度閾値は、輝度値のレンジの中央の値であってよい。第1の画像データIMd1において上記輝度閾値を上回る輝度値を示す画素位置においては、JPEG方式での符号化の結果として白とびが生じる可能性がある。また、第1の画像データIMd1において上記輝度閾値を下回る輝度値を示す画素位置においては、同様に黒つぶれが生じる可能性がある。従って、分類部180は、輝度値が輝度閾値を上回る画素を第1グループに、輝度値が輝度閾値を下回る画素を第2グループに分類し得る。なお、分類部180は、2つの異なる輝度閾値を用いて、白とびが生じる可能性のある画素のための第1グループ、黒つぶれが生じる可能性のある画素のための第2グループ及びその他の画素のための第3グループのいずれかに、各画素を分類してもよい。
分類部180は、上述した分類の結果に応じて、第2の画像データIM2を白とび用の差分画像データIM2a及び黒つぶれ用の差分画像データIM2bに分離する。白とび用の差分画像データIM2aは、第1グループの画素において第2の画像データIM2の差分画素値を有し、他の画素において画素値ゼロを有するデータである。黒つぶれ用の差分画像データIM2bは、第2グループの画素において第2の画像データIM2の差分画素値を有し、他の画素において画素値ゼロを有するデータである。そして、分類部180は、白とび用の差分画像データIM2aを差分加工部171へ、黒つぶれ用の差分画像データIM2bを差分加工部181へ出力する。
図3は、分類部180による差分画像の分離について説明するための説明図である。図3の左上には、第1の画像データIMd1により表現される一例としての画像が示されている。当該画像には、山と木々とが映っている。当該画像中で、山肌の一部及び木々の一部の輝度は高く、それ以外の部分の輝度は低い。図中の等輝度線ELは、上述したグループの分類に用いられる輝度閾値と等しい輝度値を有する画素位置を示している。分類部180は、このような輝度の解析に基づいて、等輝度線ELの内側の差分画素値を有する白とび用の差分画像データIM2aと、等輝度線ELの外側の差分画素値を有する黒つぶれ用の差分画像データIM2bとに、第2の画像データIM2を分離し得る。
差分加工部171は、例えば、YC空間に色変換された第1の画像データIMd1において高周波成分が強い値を示す画素位置又は輝度が画素値レンジの中央部分に属する画素位置の白とび用の差分画像データIM2aの画素値を、一定の値に置換する。縮小部173は、白とび用の差分画像データIM2aのサイズを縮小する。正規化部175は、白とび用の差分画像データIM2aの画素値を第2符号化部179aによりサポートされる画素値レンジに合わせて正規化する。YC変換部177は、白とび用の差分画像データIM2aの色空間をRGB空間からYC空間に変換する。そして、第2符号化部179aは、白とび用の差分画像データIM2aをJPEG方式で符号化して、白とび用の符号化ストリームST2aを生成する。
差分加工部181は、例えば、YC空間に色変換された第1の画像データIMd1において高周波成分が強い値を示す画素位置又は輝度が画素値レンジの中央部分に属する画素位置の黒つぶれ用の差分画像データIM2bの画素値を、一定の値に置換する。縮小部183は、黒つぶれ用の差分画像データIM2bのサイズを縮小する。正規化部185は、黒つぶれ用の差分画像データIM2bの画素値を第2符号化部189aによりサポートされる画素値レンジに合わせて正規化する。YC変換部187は、黒つぶれ用の差分画像データIM2bの色空間をRGB空間からYC空間に変換する。そして、第2符号化部189aは、黒つぶれ用の差分画像データIM2bをJPEG方式で符号化して、黒つぶれ用の符号化ストリームST2bを生成する。
第5の実施例が採用される場合、図1に示したストリーム出力部190は、第2符号化ブランチ170から入力される2つの符号化ストリームST2a及びST2bを第1の符号化ストリームST1に関連付けて、これら3つの符号化ストリームを出力する。ストリーム出力部190は、例えば、符号化ストリームST2a及びST2bにアクセスするための参照用パラメータを生成し、生成した参照用パラメータを第1の符号化ストリームのヘッダ領域に挿入し得る。
第5の実施例によれば、白とびにより失われる階調を補完するための差分画像データと、黒つぶれにより失われる階調を補完するための差分画像データとが別々に符号化される。一般的に、白とびが生じる領域と黒つぶれが生じる領域との間の画像の相関は低い。従って、上述した2つの差分画像データを別々に符号化することで、これら領域において第2の画像データで補償される画質を高めることができる。
[1−3.ストリーム構成]
図4Aは、画像符号化装置100により出力される符号化ストリームの構成の一例について説明するための説明図である。図4Aを参照すると、第1の符号化ストリームST1、及び第1の符号化ストリームST1に関連付けられた第2の符号化ストリームST2が示されている。
第1の符号化ストリームST1は、JPEGフォーマットに従って生成されており、スタートマーカ(SOI:Start Of Image)、JPEGヘッダ領域、JPEGデータ領域、及びエンドマーカ(EOI:End Of Image)を含む。JPEGヘッダ領域は、ユーザ定義領域USER_SECをさらに含む。ユーザ定義領域USER_SECは、例えば、APPセグメント又はCOMセグメントであってよい。ユーザ定義領域USER_SECには、第2の符号化ストリームST2にアクセスするために使用される、上述した参照用パラメータが挿入される。さらに、ユーザ定義領域USER_SECには、第2の符号化ストリームST2の符号化の際に使用された符号化方式を識別するための識別子(符号化方式ID)などの追加的なパラメータが挿入されてもよい。
よって、デコーダは、第1の符号化ストリームST1のヘッダ領域に挿入される参照用パラメータを用いて、第2の符号化ストリームST2にアクセスすることができる。第2の符号化ストリームST2は、少なくともヘッダ領域及びデータ領域を含む。第2の符号化ストリームST2のヘッダ領域には、第2の符号化ストリームST2の復号のために必要とされるパラメータ(例えば、上述した正規化パラメータ、量子化テーブル及び符号化テーブルなど)が挿入され得る。なお、正規化パラメータは、第1の符号化ストリームST1のヘッダ領域に挿入されてもよい。
図4Bは、画像符号化装置100により出力される符号化ストリームの構成の他の例について説明するための説明図である。図4Bの例は、図2Eを用いて説明した第2符号化ブランチ170の第5の実施例に対応する。図4Bを参照すると、第1の符号化ストリームST1、並びに第1の符号化ストリームST1に関連付けられた2つの差分画像の符号化ストリームST2a及びST2bが示されている。
第1の符号化ストリームST1の構成は、図4Aを用いて説明した構成と同様である。但し、ユーザ定義領域USER_SECには、2つの差分画像の符号化ストリームST2a及びST2bにアクセスするために使用される参照用パラメータが挿入される。
よって、デコーダは、第1の符号化ストリームST1のヘッダ領域に挿入される参照用パラメータを用いて、2つの差分画像の符号化ストリームST2a及びST2bにアクセスすることができる。符号化ストリームST2a及びST2bの各々は、少なくともヘッダ領域及びデータ領域を含む。符号化ストリームST2a及びST2bの各々のヘッダ領域には、各符号化ストリームの復号のために必要とされるパラメータが挿入され得る。
なお、例えば、差分画像の符号化ストリームST2b(又はST2a)にアクセスするための参照用パラメータが、第1の符号化ストリームST1のヘッダ領域ではなく、差分画像の符号化ストリームST2a(又はST2b)のヘッダ領域に挿入されてもよい。
[1−4.処理の流れ]
本項では、図5〜図9を用いて、画像符号化装置100による画像符号化処理の流れについて説明する。
(1)全体的な流れ
図5は、本実施形態に係る画像符号化処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図5を参照すると、まず、RAW画像取得部110は、イメージセンサにより生成され又は他の装置若しくは記憶媒体から入力されるRAW画像データを取得する(ステップS100)。そして、RAW画像取得部110は、取得したRAW画像データを現像部120へ出力する。
次に、現像部120は、RAW画像取得部110から入力されるRAW画像データをデモザイク処理することにより、第1のフルカラー画像データを生成する(ステップS110)。そして、現像部120は、生成した第1のフルカラー画像データを補正処理部130へ出力する。
次に、補正処理部130は、現像部120から入力される第1のフルカラー画像データを補正して、高階調画像データを生成する(ステップS120)。そして、補正処理部130は、生成した高階調画像データを逆処理部140及び第1符号化ブランチ160へ出力する。
次に、第1符号化ブランチ160において、深度削減・YC変換部162は、補正処理部130から入力される高階調画像データのビット深度を各色8ビットに削減すると共に、その色空間をRGB空間からYC空間に変換して、第1の画像データを生成する(ステップS130)。そして、深度削減・YC変換部162は、生成した第1の画像データを第1符号化部168へ出力する。
次に、第1符号化部168は、深度削減・YC変換部162から入力される第1の画像データをJPEG方式で符号化して、第1の符号化ストリームを生成する(ステップS135)。そして、第1符号化部168は、符号化された第1の画像データを含む第1の符号化ストリームをストリーム出力部190へ出力する。
また、逆処理部140は、補正処理部130から入力される高階調画像データに例えばEV逆補正、WB逆補正又はガンマ逆補正などの(補正処理の)逆処理を適用して、第2のフルカラー画像データを生成する(ステップS140)。そして、逆処理部140は、生成した第2のフルカラー画像データを差分演算部150へ出力する。
次に、差分演算部150は、現像部120から入力される第1のフルカラー画像データと逆処理部140から入力される第2のフルカラー画像データとの差分を計算する(ステップS145)。そして、差分演算部150は、差分画像に基づく第2の画像データを第2符号化ブランチ170へ出力する。
次に、第2符号化ブランチ170において、差分符号化処理が実行され、第2の符号化ストリームがストリーム出力部190へ出力される(ステップS160)。ここでの差分符号化処理について、図6を用いてさらに説明する。
次に、ストリーム出力部190は、第2符号化ブランチ170から入力される第2の符号化ストリームを第1符号化ブランチから入力される第1の符号化ストリームに関連付ける(ステップS180)。ここでの関連付けは、上述した参照用パラメータを用いて行われ得る。そして、ストリーム出力部190は、第1及び第2の符号化ストリームを、画像符号化装置100に接続される記憶媒体又は他の装置へ出力する(ステップS190)。
(2)差分符号化処理
図6は、図5に示した差分符号化処理の詳細な流れの一例を示すフローチャートである。
図6を参照すると、まず、第2の画像データの符号化の前に当該第2の画像データ(差分画像)を加工すべきか否かが判定される(ステップS161)。例えば、上述した第1及び第2の実施例においては、第2の画像データは加工されない。一方、上述した第3及び第4の実施例においては、第2の画像データは加工され得る。第2の画像データを加工すべきであると判定された場合には、第2の画像データについて、差分加工部171により差分加工処理が実行される(ステップS162)。ここでの差分加工処理について、図7を用いてさらに説明する。
次に、第2の画像データ(差分画像)のサイズを縮小すべきか否かが判定される(ステップS163)。例えば、上述した第1及び第3の実施例においては、第2の画像データのサイズは縮小されない。一方、上述した第2及び第4の実施例においては、第2の画像データのサイズは縮小され得る。第2の画像データのサイズを縮小すべきであると判定された場合には、第2の画像データのサイズが縮小部173により縮小される(ステップS164)。
次に、正規化部175は、第2の画像データの画素値を第2符号化ブランチ170によりサポートされる画素値レンジに合わせて正規化する(ステップS165)。それにより、正負の符号を有し得る第2の画像データの各画素値が、0〜2−1(Nはビット深度)の画素値レンジに合わせて正規化される。また、正規化部175は、正規化パラメータをストリーム出力部190へ出力する。
次に、第2の画像データの色空間を変換すべきか否かが判定される(ステップS166)。例えば、第2の画像データを符号化するためにJPEG方式が用いられる場合には、第2の画像データの色空間をYC空間に変換すべきであると判定され得る。第2の画像データの色空間を変換すべきであると判定された場合には、YC変換部177により、第2の画像データの色空間がRGB空間から他の色空間(例えばYC空間)に変換される(ステップS167)。
次に、第2符号化部179は、第2の画像データをJPEG方式又はその他の画像符号化方式で符号化して、第2の符号化ストリームを生成する(ステップS168)。そして、第2符号化部179は、生成した第2の符号化ストリームをストリーム出力部190へ出力する。
(3)差分加工処理
図7は、図6に示した差分加工処理の詳細な流れの一例を示すフローチャートである。
図7に示した差分加工処理に含まれるステップS172〜ステップS175の処理は、第2の画像データの各画素について繰り返される(ステップS171)。
各画素を注目画素とする繰り返しにおいて、差分加工部171は、まず、注目画素の画素位置において第1の画像データの高周波成分が強い値を示しているかを判定する(ステップS172)。ここで、当該高周波成分が強い値を示していない場合には、次のステップS173の処理はスキップされる。当該高周波成分が強い値を示している場合には、差分加工部171は、注目画素の画素値を一定の値に置換する(ステップS173)。
次に、差分加工部171は、注目画素の画素位置において第1の画像データの輝度値が画素値レンジの中央部分に属するかを判定する(ステップS174)。ここで、当該輝度値が画素値レンジの中央部分に属しない場合には、次のステップS175の処理はスキップされる。当該輝度値が画素値レンジの中央部分に属する場合には、差分加工部171は、注目画素の画素値を一定の値に置換する(ステップS175)。
第2の画像データの全ての画素についてこれら処理が実行されると、図7に示した差分加工処理は終了する。
(4)全体的な流れの他の例
図8は、本実施形態に係る画像符号化処理の流れの他の例を示すフローチャートである。図8に示したステップS100からステップS145までの処理は、図5を用いて説明した処理と同様であってよい。
差分演算部150により第1のフルカラー画像データと第2のフルカラー画像データとの差分画像に基づく第2の画像データが生成されると、第2符号化ブランチ170において、分類部180により差分画像分離処理が実行される(ステップS150)。それにより、第2の画像データから、白とび用の差分画像データ及び黒つぶれ用の差分画像データが分離される。ここでの差分画像分離処理について、図9を用いてさらに説明する。
次に、白とび用の差分画像データについて、図6及び図7を用いて説明したような差分符号化処理が実行され、符号化された白とび用の差分画像データを含む符号化ストリームがストリーム出力部190へ出力される(ステップS160a)。
また、黒つぶれ用の差分画像データについて、図6及び図7を用いて説明したような差分符号化処理が実行され、符号化された黒つぶれ用の差分画像データを含む符号化ストリームがストリーム出力部190へ出力される(ステップS160b)。
次に、ストリーム出力部190は、第2符号化ブランチ170から入力される差分画像の2つの符号化ストリームを第1符号化ブランチから入力される第1の符号化ストリームに関連付ける(ステップS180)。ここでの関連付けは、上述した参照用パラメータを用いて行われ得る。そして、ストリーム出力部190は、これら符号化ストリームを、画像符号化装置100に接続される記憶媒体又は他の装置へ出力する(ステップS190)。
(5)差分画像分離処理
図9は、図8に示した差分画像分離処理の詳細な流れの一例を示すフローチャートである。
図9に示した差分画像分離処理に含まれるステップS152〜ステップS155の処理は、第2の画像データの各画素について繰り返される(ステップS151)。
各画素を注目画素とする繰り返しにおいて、分類部180は、まず、第1の画像データの注目画素の輝度値を取得する(ステップS152)。次に、分類部180は、取得した輝度値を輝度閾値(典型的には、画素値レンジの中央の値)と比較する(ステップS153)。ここで、例えば輝度値が輝度閾値よりも小さくない場合には、分類部180は、注目画素を白とび用の第1グループに分類する(ステップS154)。一方、輝度値が輝度閾値よりも小さい場合には、分類部180は、注目画素を黒つぶれ用の第2グループに分類する(ステップS155)。
そして、分類部180は、分類の結果に応じて、第2の画像データから白とび用の差分画像データを分離する(ステップS156)と共に、第2の画像データから黒つぶれ用の差分画像データを分離する(ステップS157)。
なお、本項で説明した処理ステップの順序は、各図に示した順序に限定されない。例えば、図5の画像符号化処理において、ステップS135での第1の画像データの符号化とステップS160での差分符号化処理とが並列的に行われてもよい。
<2.一実施形態に係る画像復号装置の構成例>
[2−1.全体的な構成]
図10は、上述した画像符号化装置100から出力される符号化ストリームを復号する、一実施形態に係る画像復号装置200の構成の一例を示すブロック図である。図10を参照すると、画像復号装置200は、ストリーム取得部210、第1復号ブランチ220、第2復号ブランチ230、逆処理部260、合成部270及び画像出力部280を備える。
(1)ストリーム取得部
ストリーム取得部210は、画像復号装置200による復号処理の入力となる符号化ストリームを取得する。ストリーム取得部210により取得される符号化ストリームは、8ビットより多くのビット深度を有するフルカラー画像データのビット深度を8ビットに削減して符号化された第1の符号化ストリームST1、及び第1の符号化ストリームST1に関連付けられる第2の符号化ストリームST2を含み得る。ここでのフルカラー画像データは、画像の符号化の際に、RAW画像データをデモザイク処理することにより生成された画像データである。第2の符号化ストリームST2は、第1のフルカラー画像データと、当該第1のフルカラー画像データに適用された処理の逆処理を当該処理の結果である高階調画像データに適用することにより生成された第2のフルカラー画像データと、の差分画像に基づく第2の画像データIM2を含む。
例えば、ストリーム取得部210は、第1の符号化ストリームST1を取得し、第1の符号化ストリームST1のヘッダ領域に第2の符号化ストリームST2にアクセスするための参照用パラメータが挿入されている場合に、当該参照用パラメータを用いて第2の符号化ストリームST2をさらに取得する。そして、ストリーム取得部210は、取得した第1の符号化ストリームST1を第1復号ブランチ220へ、取得した第2の符号化ストリームST2を第2復号ブランチ230へそれぞれ出力する。
(2)第1復号ブランチ
第1復号ブランチ220は、第1の符号化ストリームST1を復号するための処理分岐である。図10の例において、第1復号ブランチ220は、第1復号部222及びRGB変換・深度拡張部228を含む。
第1復号部222は、ストリーム取得部210から入力される第1の符号化ストリームST1をJPEG方式で復号して、8ビットのビット深度を有する第1の画像データIMd1を生成する。即ち、第1復号部222は、一般的なJPEGデコーダであってよい。第1復号部222による復号処理は、典型的には、画像内に配置されるブロックごとに実行される、エントロピー復号、逆量子化及び逆直交変換を含む。第1復号部222は、このような復号の結果として生成される第1の画像データIMd1を、RGB変換・深度拡張部228へ出力する。
RGB変換・深度拡張部228は、第1の画像データIMd1の色空間をYC空間からRGB空間に変換すると共に、そのビット深度を各色M(M>8,例えばM=12)ビットに拡張して、高階調画像データIM1を復元する。そして、RGB変換・深度拡張部228は、復元した高階調画像データIM1を逆処理部260へ出力する。
(3)逆処理部
逆処理部260は、符号化の際に適用された処理(例えば、図1に示した補正処理部130により補正処理)の逆処理を高階調画像データIM1に適用して、第1のフルカラー画像データIM0´を生成する。逆処理部260による逆処理は、例えば、EV逆補正、WB逆補正又はガンマ逆補正などを含み得る。そして、逆処理部260は、生成した第1のフルカラー画像データIM0´を合成部270へ出力する。
(4)第2復号ブランチ
第2復号ブランチ230は、第2の符号化ストリームST2を復号するための処理分岐である。図10の例において、第2復号ブランチ230は、第2復号部231を含む。第2復号部231は、ストリーム取得部210から入力される第2の符号化ストリームST2を、当該第2の符号化ストリームST2の符号化の際に使用された画像符号化方式で復号して、第2の画像データIM2を生成する。第2の符号化ストリームST2の符号化の際に使用された画像符号化方式は、例えば、JPEG方式、又は拡張JPEG方式、JPEG2000方式若しくはJPEG XR方式などであり得る。そして、第2復号部231は、復号の結果として生成される第2の画像データIM2を、合成部270へ出力する。
第2復号ブランチ230は、第2復号部231の後段に、第2の画像データIM2に対して後処理を適用するさらなる処理部を含んでもよい。第2の画像データIM2に適用される後処理は、例えば、色空間の変換、画素値の逆正規化及び画像サイズの拡大、のうちの1つ以上を含み得る。このような第2復号ブランチ230のいくつかの具体的な実施例について、後にさらに説明する。
(5)合成部
合成部270は、逆処理部260から入力される第1のフルカラー画像データIM0´と、第2復号ブランチ230から入力される第2の画像データIM2とを合成して、原画像であるフルカラー画像データIMrecを再構成する。そして、合成部270は、再構成されたフルカラー画像データIMrecを画像出力部280へ出力する。
(6)画像出力部
画像出力部280は、合成部270から入力されるフルカラー画像データIMrecを、当該フルカラー画像データIMrecを記憶し又はフルカラー画像を表示する装置へ出力する。
[2−2.第2ブランチの詳細]
本項では、図10に例示した画像復号装置200の第2復号ブランチ230の5つの詳細な実施例を説明する。
(1)第1の実施例
図11Aは、第2復号ブランチ230の詳細な構成の第1の例を示すブロック図である。図11Aを参照すると、第2復号ブランチ230は、第2復号部231a、RGB変換部233及び逆正規化部235を含む。
第2復号部231aは、ストリーム取得部210から入力される第2の符号化ストリームST2をJPEG方式で復号して、第2の画像データIM2を生成する。即ち、本実施例において、第2復号部231aは、第1復号部222と同様、一般的なJPEGデコーダであってよい。そして、第2復号部231aは、生成した第2の画像データIM2を、RGB変換部233へ出力する。
RGB変換部233は、第2復号部231aから入力される第2の画像データIM2の色空間をYC空間からRGB空間に変換する。そして、RGB変換部233は、RGB空間で表現される画素値を有する第2の画像データIM2を逆正規化部235へ出力する。
逆正規化部235は、第2復号部231aによりサポートされる画素値レンジに合わせて符号化の際に正規化された第2の画像データの画素値を、符号化ストリームのヘッダ領域に挿入されている正規化パラメータを用いて、差分画素値に逆正規化する。第1の実施例においては、第2復号部231aは、JPEG方式を使用する。この場合、第2復号部231aによりサポートされる画素値レンジは、0〜255である。一方、差分画素値の最小値Dmin及び最大値Dmaxは、正規化パラメータにより示され得る。そこで、逆正規化部235は、第2の画像データの画素値ゼロが差分画素値Dminに、画素値255が差分画素値Dmaxになるように、各画素値を差分画素値に逆正規化する。そして、逆正規化部235は、逆正規化された画素値を有する第2の画像データIM2を合成部270へ出力する。
第1の実施例によれば、第1及び第2の符号化ストリームST1、ST2の双方がJPEGデコーダを用いて復号されるため、広く普及しているJPEGデコーダを活用して、より低いコストで本開示に係る技術を実現することができる。
(2)第2の実施例
図11Bは、第2復号ブランチ230の詳細な構成の第2の例を示すブロック図である。図11Bを参照すると、第2復号ブランチ230は、第2復号部231b、逆正規化部235及び拡大部237を含む。
第2復号部231bは、ストリーム取得部210から入力される第2の符号化ストリームST2を、当該第2の符号化ストリームST2の符号化の際に使用された画像符号化方式で復号して、第2の画像データIM2を生成する。逆正規化部235は、第2復号部231bによりサポートされる画素値レンジに合わせて符号化の際に正規化された第2の画像データの画素値を、差分画素値に逆正規化する。
拡大部237は、第2の画像データIM2のサイズがフルカラー画像データのサイズから縮小されている場合に、第2の画像データIM2のサイズを当該復元すべきフルカラー画像データのサイズに合わせて拡大する。なお、サイズの拡大に際して、不足する画素値は、周囲の画素値からの線型補間又は補間フィルタの適用によって補間されてよい。そして、拡大部237は、サイズの拡大された第2の画像データIM2を合成部270へ出力する。
第2の実施例によれば、第2の画像データIM2のサイズが符号化ストリームST2内で縮小されているため、第2の符号化ストリームST2のデータ量を低減することができる。上述したように、第2の画像データIM2は、フルカラー画像データを符号化することにより低下する画質を補うために補完的に使用される画像データである。よって、完全に近いフルカラー画像の再現が求められない場合には、このように第2の画像データIM2のサイズを縮小して符号化ストリームのデータ量を低減することが有益である。
(3)第3の実施例
図11Cは、第2復号ブランチ230の詳細な構成の第3の例を示すブロック図である。図11Cを参照すると、第2復号ブランチ230は、第2復号部231b及び逆正規化部235を含む。
第2復号部231bは、ストリーム取得部210から入力される第2の符号化ストリームST2を、当該第2の符号化ストリームST2の符号化の際に使用された画像符号化方式で復号して、第2の画像データIM2を生成する。逆正規化部235は、第2復号部231bによりサポートされる画素値レンジに合わせて符号化の際に正規化された第2の画像データの画素値を、差分画素値に逆正規化する。そして、逆正規化部235は、逆正規化された画素値を有する第2の画像データIM2を合成部270へ出力する。
例えばRGB空間の画素値を色空間の変換を経ることなく符号化及び復号し得る画像符号化方式が使用される場合には、こうした第3の実施例のような簡易な構成を採用することができる。
(4)第4の実施例
図11Dは、第2復号ブランチ230の詳細な構成の第4の例を示すブロック図である。第4の実施例は、上述した第1及び第2の実施例の組合せである。図11Dを参照すると、第2復号ブランチ230は、第2復号部231a、RGB変換部233、逆正規化部235及び拡大部237を含む。
第2復号部231aは、ストリーム取得部210から入力される第2の符号化ストリームST2をJPEG方式で復号して、第2の画像データIM2を生成する。RGB変換部233は、第2復号部231aから入力される第2の画像データIM2の色空間をYC空間からRGB空間に変換する。逆正規化部235は、第2復号部231aによりサポートされる画素値レンジに合わせて符号化の際に正規化された第2の画像データIM2の画素値を、差分画素値に逆正規化する。拡大部237は、第2の画像データIM2のサイズがフルカラー画像データのサイズから縮小されている場合に、第2の画像データIM2のサイズを当該フルカラー画像データのサイズに合わせて拡大する。そして、拡大部237は、サイズの拡大された第2の画像データIM2を合成部270へ出力する。
(5)第5の実施例
図11Eは、第2復号ブランチ230の詳細な構成の第5の例を示すブロック図である。図11Eを参照すると、第2復号ブランチ230は、第2復号部231a、RGB変換部233、逆正規化部235、拡大部237、第2復号部241a、RGB変換部243、逆正規化部245、拡大部247及び差分合成部240を含む。
第5の実施例が採用される場合、図10に示したストリーム取得部210は、白とびが生じる可能性のある画素のための第1グループの差分画素値を含むストリームST2aと黒つぶれが生じる可能性のある画素のための第2グループの差分画素値を含むストリームST2bとを取得する。このうち、白とび用の差分画像の符号化ストリームST2aは、第2復号部231aへ入力される。また、黒つぶれ用の差分画像の符号化ストリームST2bは、第2復号部241aへ入力される。
第2復号部231aは、ストリーム取得部210から入力される白とび用の差分画像の符号化ストリームST2aをJPEG方式で復号して、白とび用の差分画像データIM2aを生成する。RGB変換部233は、白とび用の差分画像データIM2aの色空間をYC空間からRGB空間に変換する。逆正規化部235は、第2復号部231aによりサポートされる画素値レンジに合わせて符号化の際に正規化された白とび用の差分画像データIM2aの画素値を、差分画素値に逆正規化する。拡大部237は、白とび用の差分画像データIM2aのサイズがフルカラー画像データのサイズから縮小されている場合に、白とび用の差分画像データIM2aのサイズを当該フルカラー画像データのサイズに合わせて拡大する。そして、拡大部237は、サイズの拡大された白とび用の差分画像データIM2aを差分合成部240へ出力する。
第2復号部241aは、ストリーム取得部210から入力される黒つぶれ用の差分画像の符号化ストリームST2bをJPEG方式で復号して、黒つぶれ用の差分画像データIM2bを生成する。RGB変換部243は、黒つぶれ用の差分画像データIM2bの色空間をYC空間からRGB空間に変換する。逆正規化部245は、第2復号部241aによりサポートされる画素値レンジに合わせて符号化の際に正規化された黒つぶれ用の差分画像データIM2bの画素値を、差分画素値に逆正規化する。拡大部247は、黒つぶれ用の差分画像データIM2bのサイズがフルカラー画像データのサイズから縮小されている場合に、黒つぶれ用の差分画像データIM2bのサイズを当該フルカラー画像データのサイズに合わせて拡大する。そして、拡大部247は、サイズの拡大された黒つぶれ用の差分画像データIM2bを差分合成部240へ出力する。
差分合成部240は、拡大部237から入力される白とび用の差分画像データIM2aの画素値又は拡大部247から入力される黒つぶれ用の差分画像データIM2bの画素値を、画素位置に応じて選択的に採用することにより、第2の画像データIM2を生成する。より具体的には、例えば、差分合成部240は、第1の画像データIMd1の輝度値を第1符号化ブランチ160から取得する。そして、差分合成部240は、第1の画像データIMd1の輝度値が所定の輝度閾値を上回る画素位置においては、白とび用の差分画像データIM2aの画素値を採用し、当該輝度値が所定の輝度閾値を下回る画素位置においては、黒つぶれ用の差分画像データIM2bの画素値を採用する。差分合成部240は、このように合成される第2の画像データIM2を、合成部270へ出力する。
第5の実施例によれば、白とびにより失われる階調を補完するための差分画像データと、黒つぶれにより失われる階調を補完するための差分画像データとが別々に符号化されたストリームから復号される。一般的に、白とびが生じる領域と黒つぶれが生じる領域との間の画像の相関は低い。従って、上述した2つの差分画像データを別々に符号化することで、直交変換及び量子化を通じて引き起こされるこれら領域の画質の劣化を緩和することができる。
[2−3.処理の流れ]
本項では、図12〜図15を用いて、画像復号装置200による画像復号処理の流れについて説明する。
(1)全体的な流れ
図12は、本実施形態に係る画像復号処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図12を参照すると、まず、ストリーム取得部210は、8ビットより多くのビット深度を有するフルカラー画像データのビット深度を8ビットに削減して符号化された第1の符号化ストリームを取得する(ステップS200)。そして、ストリーム取得部210は、取得した第1の符号化ストリームを第1復号ブランチ220へ出力する。
次に、第1復号ブランチ220において、第1復号部222は、ストリーム取得部210から入力される第1の符号化ストリームをJPEG方式で復号して、第1の画像データを生成する(ステップS210)。そして、第1復号部222は、生成した第1の画像データをRGB変換・深度拡張部228へ出力する。
また、ストリーム取得部210は、第1の符号化ストリームに第2の符号化ストリームが関連付けられているかを判定する(ステップS215)。例えば、第1の符号化ストリームのヘッダ領域に第2の符号化ストリームにアクセスするための参照用パラメータが挿入されている場合には、ストリーム取得部210は、第1の符号化ストリームに第2の符号化ストリームが関連付けられていると判定し得る。ここで、第1の符号化ストリームに第2の符号化ストリームが関連付けられていると判定された場合には、処理はステップS220へ進む。一方、第1の符号化ストリームに第2の符号化ストリームが関連付けられていないと判定された場合には、処理はステップS290へ進む。
ステップS220において、RGB変換・深度拡張部228は、第1の画像データの色空間をYC空間からRGB空間に変換し、そのビット深度を各色Mビットに拡張して、高階調画像データを復元する(ステップS220)。そして、RGB変換・深度拡張部228は、復元した高階調画像データを逆処理部260へ出力する。
次に、逆処理部260は、RGB変換・深度拡張部228から入力される高階調画像データに上述した逆処理を適用して、第1のフルカラー画像データを復元する(ステップS225)。そして、逆処理部260は、復元した第1のフルカラー画像データIM0´を合成部270へ出力する。
また、ストリーム取得部210は、上述した参照用パラメータを用いて、第2の符号化ストリームを取得する(ステップS230)。そして、ストリーム取得部210は、取得した第2の符号化ストリームを第2復号ブランチ230へ出力する。
次に、第2復号ブランチ230において、差分復号処理が実行され、第2の画像データが合成部270へ出力される(ステップS240)。ここでの差分復号処理について、図13を用いてさらに説明する。
次に、合成部270は、逆処理部260から入力される第1のフルカラー画像データと、第2復号ブランチ230から入力される第2の画像データとを合成する(ステップS270)。そして、合成部270は、再構成されたフルカラー画像データを画像出力部280へ出力する。
その後、例えば、画像出力部280から表示装置へ再構成されたフルカラー画像データが出力され、フルカラー画像が表示され得る(ステップS280)。
一方、ステップS215において、第1の符号化ストリームに第2の符号化ストリームが関連付けられていないと判定された場合には、第1復号部222により生成された第1の画像データが画像出力部280から表示装置へ出力され得る。そして、当該第1の画像データを用いて、画像が表示され得る(ステップS290)。
(2)差分復号処理
図13は、図12に示した差分復号処理の詳細な流れの一例を示すフローチャートである。
図13を参照すると、まず、第2復号部231は、ストリーム取得部210から入力される第2の符号化ストリームを、当該第2の符号化ストリームの符号化の際に使用された画像符号化方式で復号して、第2の画像データを生成する(ステップS241)。
次に、第2の画像データの色空間を変換すべきか否かが判定される(ステップS242)。例えば、第2の画像データを復号するためにJPEG方式が用いられた場合には、第2の画像データの色空間をYC空間からRGB空間に変換すべきであると判定され得る。第2の画像データの色空間を変換すべきであると判定された場合には、RGB変換部233により、第2の画像データの色空間がRGB空間に変換される(ステップS243)。
次に、逆正規化部235は、符号化の際に正規化された第2の画像データの画素値を、符号化ストリームのヘッダ領域に挿入されている正規化パラメータを用いて、差分画素値に逆正規化する(ステップS244)。
次に、第2の画像データのサイズを拡大すべきか否かが判定される(ステップS245)。例えば、上述した第1及び第3の実施例においては、第2の画像データのサイズは拡大されない。一方、上述した第2及び第4の実施例においては、第2の画像データのサイズは拡大され得る。第2の画像データのサイズを拡大すべきであると判定された場合には、第2の画像データのサイズが拡大部237により拡大される(ステップS246)。
(3)全体的な流れの他の例
図14は、本実施形態に係る画像符号化処理の流れの他の例を示すフローチャートである。図14に示したステップS200からステップS225までの処理及びステップS290の処理は、図12を用いて説明した処理と同様であってよい。
第1の符号化ストリームに第2の符号化ストリームが関連付けられていると判定される場合、ストリーム取得部210は、上述した参照用パラメータを用いて、2つの差分画像の符号化ストリームを取得する(ステップS230)。そして、ストリーム取得部210は、取得した符号化ストリームを第2復号ブランチ230へ出力する。
次に、第2復号ブランチ230において、白とび用の差分画像の符号化ストリームについて差分復号処理が実行され、白とび用の差分画像データが生成される(ステップS240a)。ここでの処理は、図13を用いて説明した差分復号処理と同様であってよい。
また、第2復号ブランチ230において、黒つぶれ用の差分画像の符号化ストリームについて差分復号処理が実行され、黒つぶれ用の差分画像データが生成される(ステップS240b)。ここでの処理もまた、図13を用いて説明した差分復号処理と同様であってよい。
次に、差分合成部240により、2つの差分画像データを合成するための差分合成処理が実行される(ステップS260)。それにより、第2の画像データが生成される。そして、差分合成部240は、生成した第2の画像データを合成部270へ出力する。ここでの差分合成処理について、図15を用いてさらに説明する。
次に、合成部270は、逆処理部260から入力される第1のフルカラー画像データと、差分合成部240から入力される第2の画像データとを合成する(ステップS270)。そして、合成部270は、再構成されたフルカラー画像データを画像出力部280へ出力する。
その後、例えば、画像出力部280から表示装置へ再構成されたフルカラー画像データが出力され、フルカラー画像が表示され得る(ステップS280)。
(4)差分合成処理
図15は、図14に示した差分合成処理の詳細な流れの一例を示すフローチャートである。
図15に示した差分合成処理に含まれるステップS262〜ステップS265の処理は、第2の画像データの各画素について繰り返される(ステップS261)。
各画素を注目画素とする繰り返しにおいて、差分合成部240は、まず、第1の画像データの注目画素の輝度値を取得する(ステップS262)。次に、差分合成部240は、取得した輝度値を輝度閾値(典型的には、画素値レンジの中央の値)と比較する(ステップS263)。ここで、例えば輝度値が輝度閾値よりも小さくない場合には、差分合成部240は、第2の画像データの注目画素の画素値として、白とび用の差分画像データの画素値を採用する(ステップS264)。一方、輝度値が輝度閾値よりも小さい場合には、差分合成部240は、第2の画像データの注目画素の画素値として、黒つぶれ用の差分画像データの画素値を採用する(ステップS265)。
第2の画像データの全ての画素についてこれら処理が実行されると、図15に示した差分合成処理は終了する。
なお、本項で説明した処理ステップの順序は、各図に示した順序に限定されない。例えば、図14の画像復号処理において、ステップS240a及びステップS240bの2つの差分復号処理が並列的に行われてもよい。
<3.応用例>
本開示に係る技術は、RAW画像から現像されるフルカラー画像を扱う様々な製品に応用可能である。本節では、図16A及び図16Bを用いて、典型的な2つの応用例について説明する。第1の応用例では、デジタルカメラに相当し得る画像処理装置300が実現される。第2の応用例では、フォトエディタが動作するPC(Personal Computer)に相当し得る画像処理装置400が実現される。
(1)第1の応用例
図16Aは、第1の応用例に係る画像処理装置300の構成の一例を示すブロック図である。図16Aを参照すると、画像処理装置300は、操作部310、制御部320、イメージセンサ330、符号化部100、記憶媒体340、復号部200及びディスプレイ350を備える。
操作部310は、画像処理装置300の様々な機能をユーザが操作するための操作インタフェースをユーザに提供する。
制御部320は、画像処理装置300の機能全般を制御する。例えば、制御部320は、操作部310により受け付けられるユーザの第1の操作に応じて、イメージセンサ330にRAW画像を撮像させる。そして、制御部320は、撮像されたRAW画像に基づいて符号化部100により生成される符号化ストリームを、記憶媒体340に記憶させる。また、制御部320は、ユーザの第2の操作に応じて、記憶媒体340により記憶されている符号化ストリームを復号部200へ入力し、復号部200によりフルカラー画像データを再構成させる。そして、制御部320は、再構成されたフルカラー画像データを用いて、ディスプレイ350によりフルカラー画像を表示させる。
イメージセンサ330は、CCD又はCMOSなどの撮像素子を含み、実世界の光を感知してRAW画像を撮像する。
符号化部100は、上述した画像符号化装置100と同等の構成を有する。符号化部100は、イメージセンサ330により生成されるRAW画像データを取得して上述した画像符号化処理を実行し、第1及び第2の符号化ストリームを記憶媒体340へ出力する。第2の符号化ストリームは、第1の符号化ストリームに関連付けられる。
記憶媒体340は、符号化部100から出力される第1及び第2の符号化ストリームを記憶する。
復号部200は、上述した画像復号装置200と同等の構成を有する。復号部200は、記憶媒体340から第1及び第2の符号化ストリームを取得して上述した画像復号処理を実行し、各色についてRAW画像データと同等のビット深度を有するフルカラー画像データを再構成する。
ディスプレイ350は、液晶又はOLED(Organic Light Emitting Diode)などの表示素子を含み、復号部200により再構成されるフルカラー画像データを用いてフルカラー画像を表示する。
(2)第2の応用例
図16Bは、第2の応用例に係る画像処理装置400の構成の一例を示すブロック図である。図16Bを参照すると、画像処理装置400は、操作部410、制御部420、記憶媒体440、通信インタフェース450、及びディスプレイ460を備える。
操作部410は、画像処理装置400の様々な機能をユーザが操作するための操作インタフェースをユーザに提供する。
制御部420は、画像処理装置400の機能全般を制御する。本応用例において、制御部420は、符号化部100、復号部200及びアプリケーション部430を含む。
アプリケーション部430は、フォトエディタ機能を実現するアプリケーションモジュールである。アプリケーション部430は、例えば、操作部410により受け付けられるユーザの第1の操作に応じて、記憶媒体440により記憶され又は通信インタフェース450を介して受信される第1及び第2の符号化ストリームから、復号部200によりフルカラー画像データを再構成させる。そして、アプリケーション部430は、再構成されたフルカラー画像データを用いて、ディスプレイ460にフルカラー画像を表示させる。また、アプリケーション部430は、表示されたフルカラー画像がユーザにより編集された後、ユーザの第2の操作に応じて、編集後のフルカラー画像データを符号化部100により符号化させる。そして、アプリケーション部430は、符号化部100により生成される第1及び第2の符号化ストリームを記憶媒体440に記憶させる。
符号化部100は、上述した画像符号化装置100と同等の構成を有する符号化モジュールである。符号化部100は、ユーザにより編集されるフルカラー画像データを取得して上述した画像符号化処理を実行し、第1及び第2の符号化ストリームを記憶媒体440へ出力する。第2の符号化ストリームは、第1の符号化ストリームに関連付けられる。
復号部200は、上述した画像復号装置200と同等の構成を有する復号モジュールである。復号部200は、アプリケーション部430により指定される第1及び第2の符号化ストリームを取得して上述した画像復号処理を実行し、各色についてRAW画像データと同等のビット深度を有するフルカラー画像データを再構成する。
記憶媒体440は、符号化部100から出力され又は復号部200へ入力される第1及び第2の符号化ストリームを記憶する。
通信インタフェース450は、任意の有線通信方式又は無線通信方式に従って、画像処理装置400を他の装置と接続する。
ディスプレイ460は、液晶又はOLEDなどの表示素子を含み、復号部200により再構成されるフルカラー画像データを用いてフルカラー画像を表示する。ディスプレイ460は、アプリケーション部430による制御の下、フルカラー画像をユーザが編集するためのグラフィカルユーザインタフェース(GUI)をも表示し得る。
<4.まとめ>
ここまで、図1〜図16Bを用いて、本開示に係る技術の一実施形態及びその応用例について詳細に説明した。上述した実施形態によれば、フルカラー画像データを符号化する際には、様々な処理を通じてJPEG方式で符号化された第1の画像データが第1の符号化ストリームに格納され、それら処理により生じる誤差を表現する差分画像に基づく第2の画像データが第2の符号化ストリームに格納され、第2の符号化ストリームが第1の符号化ストリームに関連付けられる。そして、復号の際には、第1の符号化ストリームをJPEG方式で復号して第1の画像データが生成され、第2の符号化ストリームを復号して第2の画像データが生成され、復号された第1及び第2の画像データを用いてフルカラー画像データが再構成される。従って、8ビットのJPEG方式で符号化及び復号される第1の画像データでは表現されない精細な階調を第2の画像データで補償して、より階調の高い画像を再構成することができる。また、第1の画像データ自体はJPEG方式で符号化されるため、広く普及しているJPEGデコーダで少なくとも第1の画像データを復号することが可能であり、即ち、JPEGデコーダとの互換性が確保される。
また、上記差分画像に基づく第2の画像データもJPEG方式で符号化される場合には、第1及び第2の画像データの双方について既存のJPEGエンジン(エンコーダ/デコーダ)を活用できるため、より低いコストで本開示に係る技術を実現することができる。
また、上記差分画像の階調は、通常は小さく、デモザイク処理後の様々な処理を通じて失われ易い。しかし、差分画像の符号化の前に、画像符号化方式によりサポートされる画素値レンジに合わせて画素値が正規化されることで、小さな階調を失うことなく差分画像を符号化することができる。
また、第2の画像データの符号化の前に、当該第2の画像データのサイズが縮小されてもよい。また、高周波成分が強い値を示す画素位置の第2の画像データの画素値が、一定の値に置換されてもよい。また、画素値レンジの中央部分に属する輝度値を示す画素位置の第2の画像データの画素値が、一定の値に置換されてもよい。それにより、第2の画像データで補償される画質を大きく減殺することなく、第2の符号化ストリームの符号化効率を高めることができる。
また、第2の画像データの符号化は、白とびが生じる可能性のある領域と黒つぶれが生じる可能性のある領域とで別々に行われてもよい。一般的に、白とびが生じる領域と黒つぶれが生じる領域との間の画像の相関は低い。従って、これら領域について差分画像の符号化及び復号を別々に行うことで、これら領域において第2の画像データで補償される画質を高めることができる。
また、上述した実施形態によれば、第1の符号化ストリームのヘッダ領域に、第2の符号化ストリームにアクセスするためのパラメータが挿入される。かかる構成によれば、画像を復号しようとするデコーダは、第2の符号化ストリームが関連付けられているか否かによらず、一般的な画像復号処理と同様に、まず第1の符号化ストリームのヘッダを読み込む。そして、当該デコーダは、第2の符号化ストリームが関連付けられていない場合には、JPEG符号化された第1の画像データのみを復号することができる。一方で、第2の符号化ストリームが関連付けられている場合には、当該デコーダは、第2の画像データをさらに復号してフルカラー画像データを再構成することができる。この場合、JPEG符号化された画像データのみを復号する際の処理の流れは改変されないため、既存のJPEGエンジンを拡張して本開示に係る技術を実装することも容易である。
なお、本明細書において説明した各装置による一連の制御処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。ソフトウェアを構成するプログラムは、例えば、各装置の内部又は外部に設けられる記憶媒体に予め格納される。そして、各プログラムは、例えば、実行時にRAM(Random Access Memory)に読み込まれ、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサにより実行される。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
8ビットより多くのビット深度を有するフルカラー画像データのビット深度を8ビットに削減して符号化された第1の符号化ストリーム、及び前記第1の符号化ストリームに関連付けられる第2の符号化ストリームを取得するストリーム取得部と、
前記第1の符号化ストリームをJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式で復号して第1の画像データを生成する第1復号部と、
前記第2の符号化ストリームを復号して第2の画像データを生成する第2復号部と、
前記第1の画像データを用いて復元されるフルカラー画像データと前記第2の画像データとを合成する合成部と、
を備える画像処理装置。
(2)
前記第2の画像データは、第1のフルカラー画像データと、前記第1のフルカラー画像データに適用された処理の逆処理を当該処理の結果に適用することにより生成された第2のフルカラー画像データと、の差分画像に基づく、前記(1)に記載の画像処理装置。
(3)
前記第2復号部は、前記第2の符号化ストリームをJPEG方式で復号する、前記(2)に記載の画像処理装置。
(4)
前記画像処理装置は、前記第2復号部によりサポートされる画素値レンジに合わせて正規化された前記第2の画像データの画素値を逆正規化する逆正規化部、をさらに備える、前記(2)又は前記(3)に記載の画像処理装置。
(5)
前記画像処理装置は、前記第2復号部により生成された前記第2の画像データのサイズを復元すべきフルカラー画像データのサイズに合わせて拡大する拡大部、をさらに備え、
前記合成部は、前記第1の画像データを用いて復元されるフルカラー画像データと前記拡大部により拡大された前記第2の画像データとを合成する、
前記(2)又は前記(3)に記載の画像処理装置。
(6)
前記第2の符号化ストリームは、第1グループの差分画素値を含むストリーム及び第2グループの差分画素値を含むストリームを含み、
前記第1グループは、白とびが生じる可能性のある画素のためのグループであり、
前記第2グループは、黒つぶれが生じる可能性のある画素のためのグループであり、
前記第2復号部は、前記第1グループ及び前記第2グループの2つのストリームをそれぞれ復号し、
前記第2の画像データは、前記第1グループのストリームから復号された画素値又は前記第2グループのストリームから復号された画素値を画素位置に応じて選択的に採用することにより生成される、
前記(2)〜(5)のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(7)
前記ストリーム取得部は、前記第1の符号化ストリームに付加されるヘッダに挿入されるパラメータを用いて、前記第2の符号化ストリームを取得する、前記(2)〜(6)のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(8)
前記第1のフルカラー画像データは、RAW画像データをデモザイク処理することにより生成された画像データである、前記(2)〜(7)のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(9)
前記画像処理装置は、前記合成部により再構成されるフルカラー画像データを用いてフルカラー画像を表示装置に表示させる表示制御部、をさらに備える、前記(1)〜(8)のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(10)
8ビットより多くのビット深度を有する第1のフルカラー画像データから第1の画像データを生成する処理部と、
ビット深度を8ビットに削減された前記第1の画像データをJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式で符号化して第1の符号化ストリームを生成する第1符号化部と、
前記処理部により前記第1のフルカラー画像データに適用された処理の逆処理を当該処理の結果に適用して、第2のフルカラー画像データを生成する逆処理部と、
前記第1のフルカラー画像データと前記第2のフルカラー画像データとの差分画像に基づく第2の画像データを符号化して第2の符号化ストリームを生成する第2符号化部と、
前記第2の符号化ストリームを前記第1の符号化ストリームに関連付けて出力するストリーム出力部と、
を備える画像処理装置。
(11)
前記第2符号化部は、前記第2の画像データをJPEG方式で符号化する、前記(10)に記載の画像処理装置。
(12)
前記画像処理装置は、前記第2の画像データの画素値を前記第2符号化部によりサポートされる画素値レンジに合わせて正規化する正規化部、をさらに備える、前記(10)又は前記(11)に記載の画像処理装置。
(13)
前記画像処理装置は、前記第2の画像データのサイズを縮小する縮小部、をさらに備え、
前記第2符号化部は、前記縮小部により縮小された前記第2の画像データを符号化する、
前記(10)〜(12)のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(14)
前記画像処理装置は、前記第1のフルカラー画像データにおいて高周波成分が強い値を示す画素位置の前記第2の画像データの画素値を一定の値に置換する差分加工部、をさらに備える、前記(10)〜(13)のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(15)
前記画像処理装置は、前記第1のフルカラー画像データにおいて輝度が画素値レンジの中央部分に属する画素位置の前記第2の画像データの画素値を一定の値に置換する差分加工部、をさらに備える、前記(10)〜(14)のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(16)
前記画像処理装置は、所定の輝度閾値を用いて、白とびが生じる可能性のある画素のための第1グループ及び黒つぶれが生じる可能性のある画素のための第2グループを含む複数のグループのいずれかに各画素を分類する分類部、をさらに備え、
前記第2符号化部は、前記第1グループの画素についての前記第2の画像データと前記第2グループの画素についての前記第2の画像データとを別々に符号化する、
前記(10)〜(15)のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(17)
前記ストリーム出力部は、前記第2の符号化ストリームにアクセスするためのパラメータを前記第1の符号化ストリームに付加されるヘッダに挿入する、前記(10)〜(16)のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(18)
前記第1のフルカラー画像データは、RAW画像データをデモザイク処理することにより生成される画像データである、前記(10)〜(17)のいずれか1項に記載の画像処理装置。
(19)
前記画像処理装置は、RAW画像を撮像するイメージセンサ、をさらに備える、前記(18)に記載の画像処理装置。
(20)
コンピュータを、
8ビットより多くのビット深度を有するフルカラー画像データのビット深度を8ビットに削減して符号化された第1の符号化ストリーム、及び前記第1の符号化ストリームに関連付けられる第2の符号化ストリームを取得するストリーム取得部と、
前記第1の符号化ストリームをJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式で復号して第1の画像データを生成する第1復号部と、
前記第2の符号化ストリームを復号して第2の画像データを生成する第2復号部と、
前記第1の画像データを用いて復元されるフルカラー画像データと前記第2の画像データとを合成する合成部と、
として機能させるためのプログラム。
(21)
コンピュータを、
8ビットより多くのビット深度を有する第1のフルカラー画像データから第1の画像データを生成する処理部と、
ビット深度を8ビットに削減された前記第1の画像データをJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式で符号化して第1の符号化ストリームを生成する第1符号化部と、
前記処理部により前記第1のフルカラー画像データに適用された処理の逆処理を当該処理の結果に適用して、第2のフルカラー画像データを生成する逆処理部と、
前記第1のフルカラー画像データと前記第2のフルカラー画像データとの差分画像に基づく第2の画像データを符号化して第2の符号化ストリームを生成する第2符号化部と、
前記第2の符号化ストリームを前記第1の符号化ストリームに関連付けて出力するストリーム出力部と、
として機能させるためのプログラム。
(22)
8ビットより多くのビット深度を有するフルカラー画像データのビット深度を8ビットに削減して符号化された第1の符号化ストリーム、及び前記第1の符号化ストリームに関連付けられる第2の符号化ストリームを取得することと、
前記第1の符号化ストリームをJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式で復号して第1の画像データを生成することと、
前記第2の符号化ストリームを復号して第2の画像データを生成することと、
前記第1の画像データを用いて復元されるフルカラー画像データと前記第2の画像データとを合成することと、
を含む画像処理方法。
(23)
8ビットより多くのビット深度を有する第1のフルカラー画像データから第1の画像データを生成することと、
ビット深度を8ビットに削減された前記第1の画像データをJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式で符号化して第1の符号化ストリームを生成することと、
前記第1のフルカラー画像データに適用された処理の逆処理を当該処理の結果に適用して、第2のフルカラー画像データを生成することと、
前記第1のフルカラー画像データと前記第2のフルカラー画像データとの差分画像に基づく第2の画像データを符号化して第2の符号化ストリームを生成することと、
前記第2の符号化ストリームを前記第1の符号化ストリームに関連付けて出力することと、
を含む画像処理方法。
100 画像符号化装置
110 RAW画像取得部
120 現像部
130 補正処理部
140 逆処理部
150 差分演算部
162 深度削減・YC変換部
168 第1符号化部
180 分類部
171,181 差分加工部
173,183 縮小部
175,185 正規化部
179,179a,179b,189a 第2符号化部
190 ストリーム出力部
200 画像復号装置
210 ストリーム取得部
222 第1復号部
228 RGB変換・深度拡張部
231,231a,231b,241a 第2復号部
235,245 逆正規化部
237,247 拡大部
240 差分合成部
260 逆処理部
270 合成部
280 画像出力部
300,400 画像処理装置
320,420 制御部
330 イメージセンサ
340,440 記憶媒体
従って、JPEG方式のような静止画向けの標準符号化方式との互換性を確保しつつ、画像の符号化によって低下する画質を取り戻すことを可能とする仕組みが実現されることが望ましい。
本開示によれば、静止画の入力フルカラー画像データに対しEV(Exposure Value)補正、WB(White Balance)補正及びガンマ補正のうちの1つ以上を含む補正処理を行うことにより生成された補正後画像データを所定の標準符号化方式で符号化することにより生成された主画像符号化ストリームを復号する主画像復号部と、前記入力フルカラー画像データと少なくとも前記補正後画像データに対し前記補正処理の逆処理を行うことにより生成された逆処理後画像データとの間の差分画像データを符号化することにより生成された差分画像符号化ストリームを前記標準符号化方式で復号する差分画像復号部と、前記主画像復号部の出力と、前記差分画像復号部の出力とを合成する合成部と、を備える画像処理装置が提供される。対応する符号化側の処理を実行する画像処理装置もまた提供される。
また、本開示によれば、静止画の入力フルカラー画像データに対しEV(Exposure Value)補正、WB(White Balance)補正及びガンマ補正のうちの1つ以上を含む補正処理を行うことにより生成された補正後画像データを所定の標準符号化方式で符号化することにより生成された主画像符号化ストリームを復号して、前記補正後画像データを出力することと、前記入力フルカラー画像データと少なくとも前記補正後画像データに対し前記補正処理の逆処理を行うことにより生成された逆処理後画像データとの間の差分画像データを符号化することにより生成された差分画像符号化ストリームを前記標準符号化方式で復号して、前記差分画像データを出力することと、前記補正後画像データと、前記差分画像データとを合成することと、を含む画像処理方法が提供される。対応する符号化側の画像処理方法もまた提供される。
また、本開示によれば、コンピュータを、静止画の入力フルカラー画像データに対しEV(Exposure Value)補正、WB(White Balance)補正及びガンマ補正のうちの1つ以上を含む補正処理を行うことにより生成された補正後画像データを所定の標準符号化方式で符号化することにより生成された主画像符号化ストリームを復号する主画像復号部と、前記入力フルカラー画像データと少なくとも前記補正後画像データに対し前記補正処理の逆処理を行うことにより生成された逆処理後画像データとの間の差分画像データを符号化することにより生成された差分画像符号化ストリームを前記標準符号化方式で復号する差分画像復号部と、前記主画像復号部の出力と、前記差分画像復号部の出力とを合成する合成部と、として機能させるためのプログラムが提供される。対応する符号化側の処理を実行するためのプログラムもまた提供される。
本開示に係る技術よれば、静止画向けの標準符号化方式との互換性を確保しつつ、画像の符号化によって低下する画質を取り戻すことが可能となる。

Claims (20)

  1. 8ビットより多くのビット深度を有するフルカラー画像データのビット深度を8ビットに削減して符号化された第1の符号化ストリーム、及び前記第1の符号化ストリームに関連付けられる第2の符号化ストリームを取得するストリーム取得部と、
    前記第1の符号化ストリームをJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式で復号して第1の画像データを生成する第1復号部と、
    前記第2の符号化ストリームを復号して第2の画像データを生成する第2復号部と、
    前記第1の画像データを用いて復元されるフルカラー画像データと前記第2の画像データとを合成する合成部と、
    を備える画像処理装置。
  2. 前記第2の画像データは、第1のフルカラー画像データと、前記第1のフルカラー画像データに適用された処理の逆処理を当該処理の結果に適用することにより生成された第2のフルカラー画像データと、の差分画像に基づく、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第2復号部は、前記第2の符号化ストリームをJPEG方式で復号する、請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像処理装置は、前記第2復号部によりサポートされる画素値レンジに合わせて正規化された前記第2の画像データの画素値を逆正規化する逆正規化部、をさらに備える、請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記画像処理装置は、前記第2復号部により生成された前記第2の画像データのサイズを復元すべきフルカラー画像データのサイズに合わせて拡大する拡大部、をさらに備え、
    前記合成部は、前記第1の画像データを用いて復元されるフルカラー画像データと前記拡大部により拡大された前記第2の画像データとを合成する、
    請求項2に記載の画像処理装置。
  6. 前記第2の符号化ストリームは、第1グループの差分画素値を含むストリーム及び第2グループの差分画素値を含むストリームを含み、
    前記第1グループは、白とびが生じる可能性のある画素のためのグループであり、
    前記第2グループは、黒つぶれが生じる可能性のある画素のためのグループであり、
    前記第2復号部は、前記第1グループ及び前記第2グループの2つのストリームをそれぞれ復号し、
    前記第2の画像データは、前記第1グループのストリームから復号された画素値又は前記第2グループのストリームから復号された画素値を画素位置に応じて選択的に採用することにより生成される、
    請求項2に記載の画像処理装置。
  7. 前記ストリーム取得部は、前記第1の符号化ストリームに付加されるヘッダに挿入されるパラメータを用いて、前記第2の符号化ストリームを取得する、請求項2に記載の画像処理装置。
  8. 前記第1のフルカラー画像データは、RAW画像データをデモザイク処理することにより生成された画像データである、請求項2に記載の画像処理装置。
  9. 前記画像処理装置は、前記合成部により再構成されるフルカラー画像データを用いてフルカラー画像を表示装置に表示させる表示制御部、をさらに備える、請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 8ビットより多くのビット深度を有する第1のフルカラー画像データから第1の画像データを生成する処理部と、
    ビット深度を8ビットに削減された前記第1の画像データをJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式で符号化して第1の符号化ストリームを生成する第1符号化部と、
    前記処理部により前記第1のフルカラー画像データに適用された処理の逆処理を当該処理の結果に適用して、第2のフルカラー画像データを生成する逆処理部と、
    前記第1のフルカラー画像データと前記第2のフルカラー画像データとの差分画像に基づく第2の画像データを符号化して第2の符号化ストリームを生成する第2符号化部と、
    前記第2の符号化ストリームを前記第1の符号化ストリームに関連付けて出力するストリーム出力部と、
    を備える画像処理装置。
  11. 前記第2符号化部は、前記第2の画像データをJPEG方式で符号化する、請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記画像処理装置は、前記第2の画像データの画素値を前記第2符号化部によりサポートされる画素値レンジに合わせて正規化する正規化部、をさらに備える、請求項10に記載の画像処理装置。
  13. 前記画像処理装置は、前記第2の画像データのサイズを縮小する縮小部、をさらに備え、
    前記第2符号化部は、前記縮小部により縮小された前記第2の画像データを符号化する、
    請求項10に記載の画像処理装置。
  14. 前記画像処理装置は、前記第1のフルカラー画像データにおいて高周波成分が強い値を示す画素位置の前記第2の画像データの画素値を一定の値に置換する差分加工部、をさらに備える、請求項10に記載の画像処理装置。
  15. 前記画像処理装置は、前記第1のフルカラー画像データにおいて輝度が画素値レンジの中央部分に属する画素位置の前記第2の画像データの画素値を一定の値に置換する差分加工部、をさらに備える、請求項10に記載の画像処理装置。
  16. 前記画像処理装置は、所定の輝度閾値を用いて、白とびが生じる可能性のある画素のための第1グループ及び黒つぶれが生じる可能性のある画素のための第2グループを含む複数のグループのいずれかに各画素を分類する分類部、をさらに備え、
    前記第2符号化部は、前記第1グループの画素についての前記第2の画像データと前記第2グループの画素についての前記第2の画像データとを別々に符号化する、
    請求項10に記載の画像処理装置。
  17. 前記ストリーム出力部は、前記第2の符号化ストリームにアクセスするためのパラメータを前記第1の符号化ストリームに付加されるヘッダに挿入する、請求項10に記載の画像処理装置。
  18. 前記第1のフルカラー画像データは、RAW画像データをデモザイク処理することにより生成される画像データである、請求項10に記載の画像処理装置。
  19. 前記画像処理装置は、RAW画像を撮像するイメージセンサ、をさらに備える、請求項18に記載の画像処理装置。
  20. コンピュータを、
    8ビットより多くのビット深度を有するフルカラー画像データのビット深度を8ビットに削減して符号化された第1の符号化ストリーム、及び前記第1の符号化ストリームに関連付けられる第2の符号化ストリームを取得するストリーム取得部と、
    前記第1の符号化ストリームをJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式で復号して第1の画像データを生成する第1復号部と、
    前記第2の符号化ストリームを復号して第2の画像データを生成する第2復号部と、
    前記第1の画像データを用いて復元されるフルカラー画像データと前記第2の画像データとを合成する合成部と、
    として機能させるためのプログラム。
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