JP2017068724A - 処理リソース決定プログラム、処理リソース決定装置及び処理リソース決定方法 - Google Patents

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隆彦 白澤
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Abstract

【課題】状況に応じた処理リソースの決定を可能とする処理リソース決定プログラム、処理リソース決定装置及び処理リソース決定方法を提供する。
【解決手段】複数の処理リソースのいずれかを利用して処理を行う要求を受け付けた場合に、要求に応じて処理リソースが利用される第1タイミングに基づいて、複数の処理リソースそれぞれについての利用実績から、第1タイミングに対応したタイミングにおける利用実績を取得し、要求に対応する処理を前記複数の処理リソースのいずれかに割り当てる際に、取得した利用実績に基づいて割り当てる処理リソースを決定する。
【選択図】図6

Description

本発明は、処理リソース決定プログラム、処理リソース決定装置及び処理リソース決定方法に関する。
近年、物理マシン群の性能向上に伴い、複数の仮想マシン(VM:Virtual Machine)または仮想マシンに相当する機能(以下、これらを総称して単に仮想マシンとも呼ぶ)を1つの物理マシン群に集約する仮想化技術の研究が進められている。この仮想化技術は、例えば、仮想化ソフトウエアが物理マシン群を複数の仮想マシンに割当てて、各仮想マシンにインストールされたアプリケーションプログラム(以下、単にアプリケーションとも呼ぶ)によるサービスの提供を可能にする。
そして、利用者に対してサービスを提供する事業者(以下、サービス事業者とも呼ぶ)は、例えば、上記のような仮想マシンを利用し、利用者に対してサービスを提供するための業務システムを構築する。これにより、サービス事業者は、利用者によるサービスの利用頻度等に応じて、仮想マシンの生成及び削除を行うことが可能になる。そのため、サービス事業者は、仮想マシンが配備された物理マシン群の物理リソースを効率的に使用することが可能になる(例えば、特許文献1乃至4参照)。
特開2014−078080号公報 特開2013−114465号公報 特開2014−081925号公報 特開2011−118451号公報
上記のようなサービスの提供を行う場合において、サービス事業者は、仮想マシンが処理の実行を行うために必要な処理リソース等を含む環境(以下、パブリッククラウド環境とも呼ぶ)の貸し出しを行う事業者(以下、クラウド事業者とも呼ぶ)から、パブリッククラウド環境を借り受ける場合がある。具体的に、例えば、ある期間においてサービスの利用量が一時的に増加することが予測された場合、サービス事業者は、その期間中における業務システムの処理能力を向上させるために、クラウド事業者のパブリッククラウド環境にも仮想マシンを配備する。これにより、サービス事業者は、例えば、自社が所有する環境(以下、プライベートクラウド環境)と、クラウド事業者から借り受けたパブリッククラウド環境とを併用させながら、利用者に対するサービスの提供を行うことが可能になる。
ここで、上記のようにパブリッククラウド環境を利用する場合、サービス事業者は、クラウド事業者に対し、パブリッククラウド環境の使用料を支払う必要がある。具体的に、サービス事業者は、例えば、パブリッククラウド環境に配備した仮想マシンにおいて処理を実行させた時間(以下、処理実行時間とも呼ぶ)に応じて定まる使用料を、クラウド事業者に対して支払う。そのため、サービス事業者は、利用可能なパブリッククラウド環境が複数存在する場合、例えば、処理実行時間が最も短くなると予測されるパブリッククラウド環境(他のサービス事業者による利用が少ないパブリッククラウド環境)を選定して処理を実行させる。
この場合において、サービス事業者は、例えば、利用者に対するサービスの提供を行う前に、テストプログラムによる処理(以下、テスト処理とも呼ぶ)を各パブリッククラウド環境において実行する。これにより、サービス事業者は、各パブリッククラウド環境におけるテスト処理の処理実行時間を取得することが可能になる。そのため、サービス事業者は、利用者に対するサービスの提供を行うための処理(以下、本処理とも呼ぶ)を実行させた場合において、複数のパブリッククラウド環境のうち、処理実行時間が短い(最も処理速度が速い)パブリッククラウド環境を推測することが可能になる。
しかしながら、パブリッククラウド環境の利用状態は、短期間(例えば、数分単位)で変化する場合がある。そのため、パブリッククラウド環境の利用状態は、テスト処理の実行後、本処理を実行するまでの間に大きく変化する場合がある。したがって、サービス事業者は、テスト処理を行った場合であっても、本処理の処理実行時間を短縮することができるパブリッククラウド環境を特定することができない場合がある。
そこで、一つの側面では、状況に応じた処理リソースの決定を可能とする処理リソース決定プログラム、処理リソース決定装置及び処理リソース決定方法を提供することを目的とする。
実施の形態の一つの態様によれば、コンピュータに、複数の処理リソースのいずれかを利用して処理を行う要求を受け付けた場合に、前記要求に応じて処理リソースが利用される第1タイミングに基づいて、第1記憶部に記憶された、前記複数の処理リソースそれぞれについての利用実績から、前記第1タイミングに対応したタイミングにおける利用実績を取得し、前記要求に対応する処理を前記複数の処理リソースのいずれかに割り当てる際に、取得した前記利用実績に基づいて割り当てる処理リソースを決定する、ことを実行させる。
一つの側面によれば、状況に応じた処理リソースの決定を可能とする。
情報処理システム100の全体構成を説明する図である。 各クラウド環境においてテスト処理を実行する場合を説明する具体例である。 各クラウド環境においてテスト処理を実行する場合を説明する具体例である。 情報処理装置1のハードウエア構成を説明する図である。 図4の情報処理装置1の機能ブロック図である。 第1の実施の形態における処理リソース決定処理の概略を説明するフローチャートである。 第1の実施の形態における処理リソース決定処理の概略を説明する図である。 第1の実施の形態における処理リソース決定処理の詳細を説明するフローチャートである。 第1の実施の形態における処理リソース決定処理の詳細を説明するフローチャートである。 第1の実施の形態における処理リソース決定処理の詳細を説明するフローチャートである。 第1の実施の形態における処理リソース決定処理の詳細を説明するフローチャートである。 第1の実施の形態における処理リソース決定処理の詳細を説明するフローチャートである。 特性情報131の具体例を説明する図である。 処理件数情報132aの具体例を説明する図である。 合計処理実行時間情報132bの具体例を説明する図である。 平均処理実行時間情報132cの具体例を説明する図である。 第1平均値135を説明する具体例である。 S33の処理の具体例を説明する図である。 第2の実施の形態における処理リソース決定処理を説明する図である。 第2の実施の形態における処理リソース決定処理を説明する図である。 第2の実施の形態における処理リソース決定処理を説明する図である。
[情報処理システムの構成]
図1は、情報処理システム100の全体構成を説明する図である。図1に示す情報処理システム100は、第1サイトST1に配備された物理マシン群11と、第2サイトST2に配備された物理マシン群12と、情報処理装置1(以下、処理リソース決定装置1とも呼ぶ)と、事業者端末3と、利用者端末4とによって構成される。第1サイトST1と第2サイトST2とは、例えば、物理的に離れた位置(例えば、数十(km)から数百(km)程度離れた位置)にそれぞれ設けられたものであってよい。また、第1サイトST1の機器と第2サイトST2の機器とは、ネットワークNWを介して互いにアクセス可能になっている。ネットワークNWは、例えば、WAN(Wide Area Network)やLAN(Local Area Network)である。
物理マシン群11は、1台以上の物理マシンから構成される物理マシン群である。そして、物理マシン群11には、仮想マシン211から仮想マシン21n(nは1以上の整数)が配備される(以下、仮想マシン211から仮想マシン21nを総称して仮想マシン21とも呼ぶ)。具体的に、物理マシン群11では、仮想マシン21を生成するための仮想化基盤ソフトウエアである仮想化ソフトウエア31が動作することにより、物理マシン群11のCPU(Central Processing Unit)やメモリ等の物理リソースを割り当てて仮想マシン21を生成する。なお、以下、物理マシン群11に配備された1台以上の仮想マシン(仮想マシン211等)によって実現されるクラウド環境をパブリッククラウド環境CL1とも呼ぶ。
物理マシン群12は、物理マシン群11と同様に、1台以上の物理マシンから構成される物理マシン群である。そして、物理マシン群12には、仮想マシン221から仮想マシン22m(mは1以上の整数)が配備される(以下、仮想マシン221から仮想マシン22mを総称して仮想マシン22とも呼ぶ)。具体的に、物理マシン群12では、仮想化ソフトウエア32が動作することにより、物理マシン群12のCPUやメモリ等の物理リソースを割り当てて仮想マシン22を生成する。なお、以下、物理マシン群12に配備された1台以上の仮想マシン(仮想マシン221等)によって実現されるクラウド環境をパブリッククラウド環境CL2とも呼ぶ。
仮想マシン21及び22には、例えば、サービス事業者が利用者に対してサービスを提供するための業務システムが構築される。
情報処理装置1は、図1に示すように、サービス事業者が選択可能なパブリッククラウド環境が複数存在する場合に、利用者に対してサービスを提供するための処理を実行させるパブリッククラウド環境を決定する。情報処理装置1における処理の詳細については後述する。
事業者端末3は、サービス事業者が使用する端末であり、第1サイトST1及び第2サイトST2の外に設けられた端末である。サービス事業者は、例えば、事業者端末3を介して、情報処理装置1にアクセスする。
利用者端末4は、利用者がサービスの提供を受ける際に使用する端末であり、第1サイトST1及び第2サイトST2の外に設けられた端末である。利用者は、例えば、利用者端末4を介して、物理マシン11及び12や仮想マシン21または22についての管理や設定変更を行う。
なお、情報処理システム100は、物理マシン群11及び物理マシン群12以外の物理マシン群を有するものであってもよい。また、例えば、コンテナ技術と呼ばれる態様では、1または複数のプロセスやアプリケーションをグループ化し、物理マシン上で他のプロセスやアプリケーションと隔離して動作させることがある。情報処理システム100にコンテナ技術が適用される場合には、グループ化された1または複数のプロセスやアプリケーションが、上記の仮想マシンに相当する機能に該当する。
[処理を実行させるパブリッククラウド環境を決定する場合の具体例]
次に、処理を実行させるパブリッククラウド環境を決定する場合の具体例について説明を行う。サービス事業者は、パブリッククラウド環境を利用する場合、クラウド事業者に対し、パブリッククラウド環境の使用料を支払う必要がある。具体的に、サービス事業者は、例えば、パブリッククラウド環境に配備した仮想マシンの処理実行時間に応じて定まる使用料を、クラウド事業者に対して支払う。そのため、サービス事業者は、利用可能なパブリッククラウド環境が複数存在する場合、例えば、処理実行時間が最も短いパブリッククラウド環境(他のサービス事業者による利用が少ないパブリッククラウド環境)を選定して処理を実行させる。そのため、サービス事業者は、例えば、本処理を実行する前に、各パブリッククラウド環境においてテスト処理を実行する。以下、テスト処理の具体例について説明を行う。
図2及び図3は、各パブリッククラウド環境においてテスト処理を実行する場合を説明する具体例である。サービス事業者は、図2に示す例において、仮想マシン211において実現されるパブリッククラウド環境CL1及び仮想マシン22mにおいて実現されるパブリッククラウド環境CL2から、本処理を実行させる環境を決定する。この場合、サービス事業者は、例えば、本処理の実行を行う前に、各パブリッククラウド環境の仮想マシンで稼働するアプリケーションプログラム(以下、単にPGとも呼ぶ)においてテスト処理を実行する。
具体的に、図2に示す例において、サービス事業者は、事業者端末3を介して、例えば、データ量の少ないテストデータ及びテストプログラムを、パブリッククラウド環境CL1(仮想マシン211)及びパブリッククラウド環境CL2(仮想マシン22m)にそれぞれ送信する。そして、サービス事業者は、仮想マシン221及び仮想マシン22mで稼働するアプリケーションプログラムのそれぞれに、テストデータを入力としたテストプログラムを実行させる。
その後、サービス事業者は、図3に示すように、事業者端末3を介して、仮想マシン211及び仮想マシン22mにおけるテスト処理の結果(例えば、テスト処理の処理実行時間を含む情報)を取得する。これにより、サービス事業者は、取得したテスト処理の結果に基づき、本処理の処理実行時間が短い(最も処理速度が速い)パブリッククラウド環境を推測することが可能になる。
しかしながら、パブリッククラウド環境の利用状態は、短期間(例えば、数分単位)で変化する場合がある。そのため、パブリッククラウド環境の利用状態は、テスト処理の実行後、利用者にサービスを提供するための処理を実行するまでの間に大きく変化する場合がある。したがって、サービス事業者は、図2及び図3で説明したテスト処理を実行した場合であっても、利用者にサービスを提供するための処理を短時間で実行することができるパブリッククラウド環境を特定することができない場合がある。
そこで、本実施の形態における情報処理装置1は、複数の処理リソース(例えば、パブリッククラウド環境CL1及びCL2)の利用実績から、サービス事業者から実行を要求された処理による処理リソースの利用タイミングに対応した利用実績を取得する。そして、情報処理装置1は、取得した利用実績に基づいて、要求された処理に割り当てる処理リソースを決定する。
すなわち、情報処理装置1は、各処理リソースにおいて処理が実行された際の利用実績(例えば、処理リソース毎の処理実行時間や処理速度を含む情報)から、新たに実行される処理による処理リソースの利用タイミングに対応した情報を取得する。具体的に、情報処理装置1は、例えば、新たに実行される処理による処理リソースの利用タイミングを含む日と同じ特性を有する日の情報を、利用実績から取得する。そして、情報処理装置1は、取得した利用実績から、新たに実行される処理による処理リソースの利用タイミングにおける各処理リソースの利用状態を推測し、新たに実行される処理を実行すべき処理リソースを決定する。
これにより、情報処理装置1は、新たに実行される処理に対する処理リソースの割り当てを適正化することが可能になる。
[情報処理装置のハードウエア構成]
次に、情報処理装置1のハードウエア構成について説明する。図4は、情報処理装置1のハードウエア構成を説明する図である。
情報処理装置1は、プロセッサであるCPU101と、メモリ102と、外部インターフェース(I/Oユニット)103と、記憶媒体(ストレージ)104とを有する。各部は、バス105を介して互いに接続される。
記憶媒体104は、記憶媒体104内のプログラム格納領域(図示しない)に、サービス事業者によって要求された処理を実行するパブリッククラウド環境(処理リソース)を決定する処理(以下、処理リソース決定処理とも呼ぶ)を行うためのプログラム110を記憶する。
CPU101は、図4に示すように、プログラム110の実行時に、プログラム110を記憶媒体104からメモリ102にロードし、プログラム110と協働して処理リソース決定処理を行う。
記憶媒体104は、例えば、処理リソース決定処理を行う際に用いられる情報を記憶する情報格納領域130(以下、第1記憶部130とも呼ぶ)を有する。また、外部インターフェース103は、物理マシン群11、物理マシン群12及び事業者端末3と通信を行う。
[情報処理装置のソフトウエア構成]
次に、情報処理装置1のソフトウエア構成について説明する。図5は、図4の情報処理装置1の機能ブロック図である。CPU101は、プログラム110と協働することにより、処理要求受信部111と、特性情報取得部112と、利用実績取得部113と、処理リソース決定部114と、情報管理部115と、処理要求送信部116として動作する。また、情報格納領域130には、特性情報131と、利用実績情報132と、第1結果情報133と、第2結果情報134とが記憶されている。
処理要求受信部111は、複数のパブリッククラウド環境(例えば、パブリッククラウド環境CL1及びパブリッククラウド環境CL2)のいずれかを利用して処理を行う旨の要求(以下、単に処理要求とも呼ぶ)を、外部インターフェース103を介して利用者(利用者端末4)から受信する。
特性情報取得部112は、情報格納領域130に記憶された特性情報131を取得する。特性情報131は、例えば、日毎の特性に関する情報であり、平日に該当する日、週末に該当する日、休日に該当する日及び五・十日に該当する日についての情報を含む情報であってよい。特性情報131の具体例については後述する。
利用実績取得部113は、情報格納領域130に記憶された利用実績情報132(以下、単に利用実績132とも呼ぶ)を取得する。利用実績情報132は、例えば、複数のパブリッククラウド環境それぞれに対する利用者毎の利用実績を含む情報である。利用実績情報132は、例えば、日毎であって単位時間(例えば、1時間)毎に、要求された処理を実行した件数及び要求された処理の実行に要した時間(処理実行時間)を含む情報であってよい。具体的に、利用実績取得部113は、処理要求受信部111が処理要求を受信した場合、その処理要求を送信した利用者に関する利用実績情報132であって、その処理要求に応じてパブリッククラウド環境が利用されるタイミング(以下、第1タイミングとも呼ぶ)に対応した利用実績情報132を取得する。利用実績情報132の具体例については後述する。
処理リソース決定部114は、処理要求受信部111が受信した処理要求に対応する処理を、複数のパブリッククラウド環境にいずれかに割り当てる際に、利用実績取得部113が取得した利用実績情報132に基づいて割り当てるパブリッククラウド環境を決定する。
情報管理部115は、例えば、情報格納領域130に記憶された特性情報131、利用実績情報132、第1結果情報133及び第2結果情報134の管理を行う。具体的に、情報管理部115は、例えば、サービス事業者が特性情報131に含まれる情報について更新する旨の入力を行った場合に、情報格納領域130に記憶された特性情報131を更新する。また、情報管理部115は、例えば、単位時間(例えば、1時間)毎に、複数のパブリッククラウド環境それぞれにおいて実際に処理された件数及び処理実行時間を利用者毎に取得する。そして、情報管理部115は、取得した情報を利用実績情報132の一部として情報格納領域130に記憶する。第1結果情報133及び第2結果情報134については後述する。
処理要求送信部116は、外部インターフェース103を介して、処理リソース決定部114が決定したパブリッククラウド環境に、処理要求受信部111が受信した処理要求を送信する。
[第1の実施の形態の概略]
次に、第1の実施の形態の概略について説明する。図6は、第1の実施の形態における処理リソース決定処理の概略を説明するフローチャートである。また、図7は、第1の実施の形態における処理リソース決定処理の概略を説明する図である。以下、図7を参照しながら、図6の処理リソース決定処理について説明を行う。
情報処理装置1は、図6に示すように、例えば、利用者(利用者端末4)から処理要求を受け付けるまで待機する(S1のNO)。そして、処理要求を受け付けた場合(S1のYES)、情報処理装置1は、図7に示すように、S1の処理で受け付けた処理要求に応じてパブリッククラウド環境(処理リソース)が利用される第1タイミングに基づいて、第1タイミングに対応した利用実績情報132を取得する(S2)。具体的に、情報処理装置1は、情報格納領域130に記憶された利用実績情報132から、第1タイミングに対応した利用実績情報132を取得する。なお、利用実績情報132は、利用者が各パブリッククラウド環境に対して処理要求を送信した回数や、利用者が送信した処理要求に応じた各パブリッククラウド環境における処理実行時間に基づいて、利用者によって作成されるものであってよい。そして、利用実績情報132は、利用実績情報132を作成した利用者によって、情報格納領域130に格納されるものであってよい。
そして、情報処理装置1は、図7に示すように、S2の処理で取得した利用実績情報132に基づいて、S1の処理で受け付けた処理要求を割り当てるパブリッククラウド環境を決定する(S3)。具体的に、図7に示す例において、情報処理装置1は、パブリッククラウド環境CL1及びパブリッククラウド環境CL2から、S1の処理で受け付けた処理要求を割り当てるパブリッククラウド環境の決定を行う。その後、情報処理装置1は、利用者(利用者端末4)から次の処理要求を受け付けるまで待機する(S1のNO)。
すなわち、情報処理装置1は、複数のパブリッククラウド環境それぞれにおいて、各利用者が過去に処理を実行した際の情報である利用実績情報132から、処理要求を送信した利用者に関する利用者実績情報132であって、処理要求に対応する処理によるパブリッククラウド環境の利用タイミングと関連性を有する利用実績情報132を取得する。具体的に、情報処理装置1は、例えば、処理要求を送信した利用者に関する利用者実績情報132であって、処理要求に対応する処理によるパブリッククラウド環境の利用タイミングを含む日と同じ特性を有する日の利用者実績情報132を取得する。そして、情報処理装置1は、取得した利用実績情報132に基づいて、処理要求に対応する処理によるパブリッククラウド環境の利用タイミングにおける各パブリッククラウド環境の利用状態を予測する。
これにより、情報処理装置1は、短期的な時間間隔(例えば、数分間)におけるパブリッククラウド環境の利用状態の変化に左右されることなく、受け付けた処理要求に対応する処理を実行させるパブリッククラウド環境を決定することが可能になる。そのため、情報処理装置1は、サービス事業者から実行を要求された処理を、より適切なパブリッククラウド環境に割り当てることが可能になる。また、情報処理装置1は、事業者から実行を要求された処理を実行すべきパブリッククラウド環境を決定する際に、パブリッククラウド環境においてテスト処理を実行する必要がなくなる。
このように、情報処理装置1は、複数のパブリッククラウド環境のいずれかを利用する処理要求を受け付けた場合に、その処理要求に応じてパブリッククラウド環境が利用される第1タイミングに基づいて、利用実績情報132から、第1タイミングに対応したタイミングでの利用実績を取得する。また、情報処理装置1は、処理要求に対応する処理を複数のパブリッククラウド環境のいずれかに割り当てる際に、取得した利用実績情報132に基づいて割り当てるパブリッククラウド環境を決定する。これにより、情報処理装置1は、サービス事業者から実行を要求された処理に割り当てるパブリッククラウド環境の適正化を図ることが可能になる。
[第1の実施の形態の詳細]
次に、第1の実施の形態の詳細について説明する。図8から図12は、第1の実施の形態における処理リソース決定処理の詳細を説明するフローチャートである。また、図13から図21は、第1の実施の形態における処理リソース決定処理の詳細を説明する図である。図13から図21を参照しながら、図8から図12の処理リソース決定処理を説明する。
なお、以下、サービス事業者が利用可能であるパブリッククラウド環境として、図1等で説明したパブリッククラウド環境CL1及びCL2の他に、パブリッククラウド環境CL3、CL4及びCL5が存在するものとして説明を行う。また、以下、各数値の有効数字は小数点2桁であり、小数点3桁を四捨五入するものとして説明を行う。
情報処理装置1の処理要求受信部111は、図8に示すように、例えば、利用者(利用者端末4)から処理要求を受信するまで待機する(S11のNO)。そして、処理要求を受信した場合(S11のYES)、情報処理装置1の特性情報取得部112は、日毎の特性に関する情報である特性情報131を、情報格納領域130から取得する(S12)。以下、特性情報131の具体例について説明を行う。
[特性情報の具体例]
図13は、特性情報131の具体例を説明する図である。図13に示す特性情報131は、特性情報131に含まれる各情報を識別する「項番」と、日付を識別する「日付」と、「日付」に設定された日の曜日を設定する「曜日」とを項目として有する。また、図13に示す特性情報131は、「日付」に設定された日が、五・十日、週末、平日及び土日にそれぞれ該当するか否かを示す「五・十日」、「週末」、「平日」及び「土日」を項目として有する。なお、特性情報131は、例えば、「日付」に設定された日が、月末、四半期末、年度末にそれぞれ該当するか否かを示す「月末」、「四半期末」または「年度末」を項目として有するものであってもよい。
具体的に、図13に示す特性情報131において、「項番」が「1」である情報には、「日付」として「2015/3/9」が設定され、「曜日」として「月」が設定されている。また、図13に示す特性情報131において、「項番」が「1」である情報の「平日」には、「日付」に設定された「2015/3/9」が平日であることを示す「○」が設定されている。さらに、図13に示す特性情報131において、「項番」が「1」である情報の「五・十日」、「週末」及び「土日」には、「日付」に設定された「2015/3/9」が五・十日、週末及び土日でないことを示す「−」が設定されている。図13の他の情報については説明を省略する。
なお、サービス事業者は、例えば、定期的な間隔(例えば、1週間間隔)で、情報格納領域130に記憶された特性情報131の更新を行うものであってよい。すなわち、サービス事業者は、後述するように、処理リソース決定部114がパブリッククラウド環境を決定するために必要な日付の情報が含まれるように、情報格納領域130に記憶された特性情報131を適宜更新するものであってよい。
図8に戻り、情報処理装置1の利用実績取得部113は、S12の処理で取得した特性情報131を参照し、情報格納領域130に記憶された利用実績情報132のうち、S11の処理で処理要求を送信した利用者に関する情報であって、第1タイミングが含まれる日と同じ特性を有する日の情報を、パブリッククラウド環境毎に取得する(S13)。すなわち、利用実績取得部113は、パブリッククラウド環境CL1、CL2、CL3、CL4及びCL5のそれぞれについて、第1タイミングが含まれる日と同じ特性を有する日の利用実績情報132を取得する。
なお、以下、利用実績情報132は、処理件数情報132aと、合計処理実行時間情報132bと、平均処理実行時間情報132cとを有するものとして説明を行う。処理件数情報132aは、日毎であって単位時間(例えば、1時間)毎に、利用者のアプリケーションの実行に伴い、各パブリッククラウド環境が処理を実行した件数を示す情報である。また、合計処理実行時間情報132bは、日毎であって単位時間毎における、各パブリッククラウド環境の処理実行時間の合計を示す情報である。さらに、平均処理実行時間情報132cは、日毎であって単位時間毎における、各パブリッククラウド環境の処理実行時間の平均を示す情報である。また、以下、利用実績取得部113は、S13の処理において、利用実績情報132に含まれる平均処理実行時間情報132cを参照し、利用実績情報132として、単位時間毎の平均処理実行時間情報132c(以下、第1処理実行時間132cとも呼ぶ)を取得するものとして説明を行う。以下、処理件数情報132a、合計処理実行時間情報132b及び平均処理実行時間情報132cの具体例について説明を行う。
[処理件数情報の具体例]
初めに、処理件数情報132aについて説明を行う。なお、以下、ある利用者が過去にパブリッククラウド環境CL1で実行した処理に関する処理件数情報132aについて説明を行う。
図14は、処理件数情報132aの具体例を説明する図である。図14に示す処理件数情報132aは、処理件数情報132aに含まれる各情報を識別する「項番」と、日付を識別する「日付」と、「日付」に設定された日の曜日を示す「曜日」とを項目として有する。また、図14に示す処理件数情報132aは、それぞれ19時台、20時台、21時台、22時台及び23時台に処理が実行された件数をそれぞれ示す「19時台」、「20時台」、「21時台」、「22時台」及び「23時台」を項目として有する。なお、以下、パブリッククラウド環境で実行される処理は、例えば、バッチ処理であり、19時から翌日の0時までの間に実行される処理であるものとして説明を行う。
具体的に、図14に示す処理件数情報131aにおいて、「項番」が「1」である情報には、「日付」として「2015/3/9」が設定され、「曜日」として「月」が設定されている。また、図14に示す処理件数情報131aにおいて、「項番」が「1」である情報には、「19時台」として「70(件)」が設定され、「20時台」として「30(件)」が設定されている。すなわち、図14に示す処理件数情報131aは、「2015/3/9」の「19時台」及び「20時台」において、処理が実行されたことを示している。
そして、図14に示す処理件数情報131aにおいて、「項番」が「1」である情報には、「21時台」、「22時台」及び「23時台」として、それぞれ「−」が設定されている。すなわち、図14に示す処理件数情報131aは、「2015/3/9」の「21時台」、「22時台」及び「23時台」において、処理が実行されなかったことを示している。図14の他の情報については説明を省略する。
[合計処理実行情報の具体例]
次に、合計処理実行時間情報132bについて説明を行う。なお、以下、ある利用者が過去にパブリッククラウド環境CL1で実行した処理に関する合計処理実行時間情報132bについて説明を行う。
図15は、合計処理実行時間情報132bの具体例を説明する図である。図15に示す合計処理実行時間情報132bは、合計処理実行時間情報132bに含まれる各情報を識別する「項番」と、日付を識別する「日付」と、「日付」に設定された日の曜日を示す「曜日」とを項目として有する。また、図15に示す合計処理実行時間情報132bは、19時台、20時台、21時台、22時台及び23時台に処理が実行された合計時間をそれぞれ示す「19時台」、「20時台」、「21時台」、「22時台」及び「23時台」を項目として有する。
具体的に、図15に示す合計処理実行時間情報132bにおいて、「項番」が「1」である情報には、「日付」として「2015/3/9」が設定され、「曜日」として「月」が設定されている。また、図15に示す合計処理実行時間情報132bにおいて、「項番」が「1」である情報には、「19時台」として「60(分)」が設定され、「20時台」として「40(分)」が設定されている。そして、図15に示す合計処理実行時間情報132bにおいて、「項番」が「1」である情報には、「21時台」、「22時台」及び「23時台」として、それぞれ「−」が設定されている。図15の他の情報については説明を省略する。
[平均処理実行情報の具体例]
次に、平均処理実行時間情報132cについて説明を行う。図16は、平均処理実行時間情報132cの具体例を説明する図である。平均処理実行時間情報132cは、情報管理部115が各パブリッククラウド環境から取得する処理件数情報131a及び合計処理実行時間情報132bと異なり、情報管理部115が処理件数情報131a及び合計処理実行時間情報132bに基づいて算出する情報である。
図16に示す平均処理実行時間情報132cは、平均処理実行時間情報132cに含まれる各情報を識別する「項番」と、日付を識別する「日付」と、「日付」に設定された日の曜日示す「曜日」とを項目として有する。また、図16に示す平均処理実行時間情報132cは、19時台、20時台、21時台、22時台及び23時台に処理が実行された合計時間をそれぞれ示す「19時台」、「20時台」、「21時台」、「22時台」及び「23時台」を項目として有する。
具体的に、情報管理部115は、例えば、図14で説明した処理件数情報132aにおける「項番」が「1」である情報の「19時台」に設定された情報である「70(件)」を取得する。また、情報管理部115は、例えば、図15で説明した合計処理実行時間情報132bにおける「項番」が「2」である情報である「60(分)」を取得する。そして、情報管理部115は、「60(分)」を「70(件)」で除算した結果である「0.86(分)」を算出する。そのため、情報管理部115は、図16に示すように、「項番」が「1」である情報の「19時台」に「0.86(分)」を設定する。同様に、情報管理部115は、図16に示すように、「項番」が「1」である情報の「20時台」に「1.33(分)」を設定する。これにより、情報管理部115は、日毎であって単位時間毎に、1件あたりの処理実行時間の情報(平均処理実行時間情報132c)を管理することが可能になる。
一方、図14及び図15における「項番」が「1」である情報の「21時台」、「22時台」及び「23時台」には、「−」は設定されている。そのため、情報管理部115は、図16に示すように、「項番」が「1」である情報の「21時台」、「22時台」及び「23時台」に「−」を設定する。図16の他の情報については説明を省略する。
[S13の処理の具体例]
次に、利用実績取得部113が、図13で説明した特性情報131及び図16で説明した平均処理実行時間情報132cから、第1タイミングを含む日と同じ特性を有する日を特定する場合の具体例について説明を行う。
図13に示す特性情報131において、「項番」が「12」である情報の「日付」に設定された情報である「2015/3/20」は、五・十日であり、週末である。そのため、例えば、第1タイミングを含む日が「2015/3/20」である場合、利用実績取得部113は、第1タイミングを含む日と同じ特性を有する日として、特性情報131のうち、「五・十日」及び「週末」のいずれかに「○」が設定された日付を特定する。
具体的に、図13に示す特性情報131において、「五・十日」に「○」が設定された情報の「日付」は、「2015/3/10」、「2015/3/15」及び「2015/3/20」である。また、図13に示す特性情報131において、「週末」に「○」が設定された情報の「日付」は、「2015/3/13」及び「2015/3/20」である。そのため、利用実績取得部113は、図16に示す平均処理実行時間情報132cを参照し、「日付」が「2015/3/10」、「2015/3/13」及び「2015/3/15」である情報の「19時台」から「23時台」にそれぞれ設定された情報をそれぞれ取得する。
図8に戻り、情報処理装置1の処理リソース決定部114は、S13の処理で取得した平均処理実行時間情報132cをパブリッククラウド環境毎に平均した値(以下、第1平均値135とも呼ぶ)をそれぞれ算出する(S14)。以下、S14の処理の詳細について説明を行う。
[S14の処理の詳細]
図9は、S14の処理の詳細を説明する図である。処理リソース決定部114は、第1タイミングを含む日が複数の特性を有するか否かを判定する(S21)。そして、第1タイミングを含む日が複数の特性を有する場合(S21のYES)、処理リソース決定部114は、S13の処理で取得した平均処理実行時間情報132cを、複数の特性毎であって複数のパブリッククラウド環境毎に平均した値(以下、第2平均値136とも呼ぶ)を算出する(S22)。その後、処理リソース決定部114は、複数のパブリッククラウド環境毎に、S22の処理で算出した第2平均値136のうちの最大の値を第1平均値135としてそれぞれ算出(決定)する(S23)。
一方、第1タイミングを含む日が複数の特性を有しない場合(S21のNO)、処理リソース決定部114は、S13の処理で取得した平均処理実行時間情報132cをパブリッククラウド環境毎に平均した第1平均値135をそれぞれ算出(決定)する(S24)。以下、第1タイミングが2015年3月20日に含まれる場合を例にして、S14の処理の具体例について説明を行う。
[S14の処理の具体例]
図17は、第1平均値135を説明する具体例である。図17を参照しながら、S14の処理の具体例について説明を行う。
初めに、処理リソース決定部114は、図13で説明した特性情報131を参照する。そして、処理リソース決定部114は、「日付」が「2015/3/20」である情報の「五・十日」及び「週末」に「○」が設定されているため、第1タイミングを含む日が複数の特性を有すると判定する(S21のYES)。したがって、処理リソース決定部114は、「五・十日」及び「週末」のそれぞれについて、パブリッククラウド環境毎の第2平均値136を算出する(S22)。
具体的に、処理リソース決定部114は、図13で説明した特性情報131のうちの「項番」が「2」及び「7」である情報を参照し、「五・十日」に「○」が設定された「日付」として「2015/3/10」及び「2015/3/15」を特定する。
次に、処理リソース決定部114は、図16で説明した平均処理実行時間情報132cを参照し、「日付」が「2015/3/10」である情報の「19時台」から「23時台」に設定された情報である「1.71(分)」、「1.71(分)」、「2.0(分)」及び「1.0(分)」を取得する。そして、処理リソース決定部114は、取得した情報の平均値である「1.61(分)」を算出する。さらに、処理リソース決定部114は、図16で説明した平均処理実行時間情報132cを参照し、「日付」が「2015/3/15」である情報の「19時台」から「23時台」に設定された情報である「1.33(分)」、「1.33(分)」及び「1.33(分)」を取得する。そして、処理リソース決定部114は、取得した情報の平均値である「1.33(分)」を算出する。
その後、処理リソース決定部114は、算出した「1.61(分)」及び「1.33(分)」の平均値である「1.47(分)」を、「五・十日」に対応する第2平均値136として算出する。同様に、処理リソース決定部114は、「週末」に対応する第2平均値136として「1.33(分)」を算出する。
そして、処理リソース決定部114は、図17に示すように、第2平均値136として算出した「1.47(分)」及び「1.33(分)」のうちの最大値である「1.47(分)」を、パブリッククラウド環境CL1に対応する第1平均値135として算出する(S23)。同様に、処理リソース決定部114は、図17に示すように、例えば、パブリッククラウド環境CL2、CL3、CL4及びCL5の第1平均値135として、それぞれ「2.04(分)」、「1.11(分)」、「2.55(分)」及び「1.39(分)」を算出する。
図8に戻り、処理リソース決定部114は、S14の処理で算出した第1平均値135のうちの最小値に対応するパブリッククラウド環境を、処理要求に対応する処理を割り当てるパブリッククラウド環境として決定する(S15)。
具体的に、処理リソース決定部114は、図17に示す例において、第1平均値135の最小値として、「1.11(分)」を特定する(「項番」が「3」である情報)。そして、処理リソース決定部114は、この場合、処理要求受信部111が受信した処理要求に対応する処理を割り当てるパブリッククラウド環境として、パブリッククラウド環境CL3を特定する。
[S13の処理の変形例]
次に、S13の処理の変形例について説明を行う。この場合、処理リソース決定部114は、平均処理実行時間情報132cが情報格納領域130に記憶されていないパブリッククラウド環境が存在する場合に、そのパブリッククラウド環境の現在の処理実行時間を平均処理実行時間情報132cとして取得する。これにより、処理リソース決定部114は、平均処理実行時間情報132cが記憶されていないパブリッククラウド環境が存在する場合であっても、処理要求受信部111が受信した処理要求に対応する処理を実行するパブリッククラウド環境の決定を行うことが可能になる。以下、S13の処理の変形例の詳細について説明を行う。
[S13の処理の変形例の詳細]
S13の処理の変形例における利用実績取得部113は、図10に示すように、図8に示す場合と同様に、S12の処理で取得した特性情報131を参照する。そして、利用実績取得部113は、情報格納領域130に記憶された日毎の平均処理実行時間情報132cのうち、第1タイミングが含まれる日と同じ特性を有する日における単位時間毎の平均処理実行時間情報132cを、複数のパブリッククラウド環境毎に取得する(S31)。
その後、利用実績取得部113は、平均処理実行時間情報132cが情報格納領域130に記憶されていないパブリッククラウド環境が存在するか否かを判定する(S32)。そして、平均処理実行時間情報132cが記憶されていないパブリッククラウド環境が存在する場合(S32のYES)、利用実績取得部113は、そのパブリッククラウド環境の現在の処理実行時間を平均処理実行時間情報132cとして取得する(S33)。一方、平均処理実行時間情報132cが記憶されていないパブリッククラウド環境が存在しない場合(S32のNO)、利用実績取得部113は、S33の処理を実行しない。以下、S33の処理の具体例について説明する。
[S33の処理の具体例]
図18は、S33の処理の具体例を説明する図である。図18に示す平均処理実行時間情報132cは、図16で説明した平均処理実行時間情報132cと異なり、「項番」が「2」及び「7」である情報の「19時台」から「23時台」の全てに「−」が設定されている。すなわち、図18に示す平均処理実行時間情報132cは、2015年3月10日と2015年3月15日において、パブリッククラウド環境CL1が処理を実行しなかったことを示している。そのため、利用実績取得部113は、パブリッククラウド環境CL1の「五・十日」に対応する第1平均値135を算出することができない。
そのため、利用実績取得部113は、この場合、パブリッククラウド環境CL1において、テストデータ及びテストプログラムによるテスト処理を実行し、テストプログラムの実行に要した時間を取得する。そして、利用実績取得部113は、取得した時間をパブリッククラウド環境CL1の「五・十日」に対応する第1平均値135をする。
これにより、処理リソース決定部114は、平均処理実行時間情報132cが記憶されていないパブリッククラウド環境が存在する場合であっても、処理要求受信部111が受信した処理要求に対応する処理を実行するパブリッククラウド環境の決定を行うことが可能になる。
なお、情報格納領域130に、第1タイミングが含まれる日と同じ特性を有する日の平均処理実行時間情報132cが記憶されているが、第1タイミングが含まれる時間帯と同じ時間帯の平均処理実行時間情報132cが記憶されていないパブリッククラウド環境が存在する場合がある。この場合、利用実績取得部113は、そのパブリッククラウド環境について、第1タイミングが含まれる日と同じ特性を有する日の平均処理実行時間情報132cのうち、第1タイミングが含まれる時間帯に最も近い時間帯の平均処理実行時間情報132cと取得するものであってよい。
また、上記の図14の処理件数情報132a、図15の合計処理実行時間情報132b、図16の平均処理実行時間情報132c、及び図18の平均処理実行時間情報132cは、全ての日に関する情報を含んでいる。これに対し、各情報は、処理リソース決定処理において参照される日に関する情報のみを含むものであってもよい。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について説明する。図11及び図12は、第2の実施の形態における処理リソース決定処理を説明するフローチャートである。また、図19から図21は、第2の実施の形態における処理リソース決定処理を説明する図である。図19から図21を参照しながら、図11及び図12の処理リソース決定処理を説明する。
第1の実施の形態における処理リソース決定部114は、S15の処理において、第1平均値135のうちの最小値に対応するパブリッククラウド環境を、処理要求受信部111が受信した処理要求に対応する処理を割り当てるパブリッククラウド環境として決定する。
これに対し、第2の実施の形態における処理リソース決定部114は、第1平均値135が小さい順から所定数のパブリッククラウド環境を、処理要求受信部111が受信した処理要求に対応する処理を割り当てるパブリッククラウド環境の候補として特定する。そして、第2の実施の形態における処理リソース決定部114は、特定したパブリッククラウド環境の候補のうち、処理リソース決定部114によって過去に行われた決定が妥当であった確率が最も高いパブリッククラウド環境を、処理要求に対応する処理を割り当てるパブリッククラウド環境として特定する。
すなわち、処理リソース決定部114が行うパブリッククラウド環境の決定は、特性情報131及び利用実績情報132から予測した結果に基づいて行われるものである。そのため、処理リソース決定部114が行う決定は、妥当なものではない可能性がある。そこで、第2の実施の形態における処理リソース決定部114は、特性情報131及び利用実績情報132に加え、処理リソース決定部114による過去の決定の妥当性に関する情報である第1結果情報133及び第2結果情報134に基づいてパブリッククラウド環境の決定を行う。
具体的に、第1結果情報133は、処理リソース決定部114が決定したパブリッククラウド環境における実際の処理実行時間が、処理リソース決定部114が決定したパブリッククラウド環境に対応する第1平均値135を上回ったか否かを判定した結果を含む情報である。また、第2結果情報134は、第1結果情報133のうち、処理リソース決定部114が決定したパブリッククラウド環境における処理実行時間が、処理リソース決定部114がパブリッククラウド環境に対応する第1平均値135を上回る割合を、パブリッククラウド環境毎に算出した結果を含む情報である。これにより、処理リソース決定部114は、処理要求受信部111が受信した処理要求に対応する処理を割り当てるパブリッククラウド環境の決定を、より妥当性高く行うことが可能になる。以下、第2の実施の形態の詳細について説明を行う。
処理要求受信部111は、図11に示すように、例えば、利用者(利用者端末4)から処理要求を受信するまで待機する(S51のNO)。そして、処理要求を受信した場合(S51のYES)、特性情報取得部112は、第1の実施の形態の場合と同様に、特性情報131を取得する(S52)。また、利用実績取得部113は、S52の処理で取得した特性情報131を参照し、情報格納領域130に記憶された利用実績情報132のうち、S51の処理で処理要求を送信した利用者に関する情報であって、第1タイミングが含まれる日と同じ特性を有する日の情報をパブリッククラウド環境毎に取得する(S53)。
そして、処理リソース決定部114は、第1の実施の形態における場合と同様に、パブリッククラウド環境毎に、第1平均値135をそれぞれ算出する(S54)。
その後、処理リソース決定部114は、図12に示すように、S54の処理で算出した第1平均値135が小さい順に、所定数のパブリッククラウド環境を特定する(S61)。以下、S61の処理の具体例について説明を行う。
[S61の処理の具体例]
図19は、S61の処理の具体例を説明する図である。図19に示す第1平均値135は、図17で説明した第1平均値135と比較して、図17で説明した第1平均値135に含まれる各情報を、「平均値」に設定された値が小さい順に並べ替えたものである。
そして、処理リソース決定部114は、図19に下線部分に示すように、第1平均値135に含まれる情報のうち、例えば、「平均値」に設定された値が小さい方から所定数(例えば、3)の情報に対応するパブリッククラウド環境として、パブリッククラウド環境CL3、CL5及びCL1を特定する。これにより、処理リソース決定部114は、処理要求受信部111が受信した処理要求に対応する処理を割り当てるパブリッククラウド環境の候補を特定することが可能になる。
図12に戻り、処理リソース決定部114は、S61の処理で特定した所定数のパブリッククラウド環境のうち、第2結果情報134が最も大きいパブリッククラウド環境を、要求に対応する処理を割り当てるパブリッククラウド環境として決定する(S62)。以下、S62の処理の具体例について説明を行う。
[S62の処理の具体例]
図20は、S62の処理の具体例を説明する図である。具体的に、図20は、第1結果情報133及び第2結果情報134(以下、これらを合わせて結果情報とも呼ぶ)の具体例である。
図20に示す結果情報は、結果情報に含まれる各情報を識別する「項番」と、パブリッククラウド環境を識別する「パブリッククラウド環境名」とを項目として有する、また、図20に示す結果情報は、第1結果情報133のうち、処理リソース決定部114が決定したパブリッククラウド環境の実際の処理実行時間が、処理リソース決定部114が決定したパブリッククラウド環境の第1平均値135を上回った回数を示す「達成回数」を項目として有する。また、第1結果情報133のうち、処理リソース決定部114が決定したパブリッククラウド環境の実際の処理実行時間が、処理リソース決定部114が決定したパブリッククラウド環境の第1平均値135を上回らなかった回数を示す「非達成回数」を項目として有する。さらに、図20に示す結果情報は、第2結果情報134を示す「達成率」を項目として有する。
具体的に、図20に示す結果情報において、「項番」が「1」である情報には、「パブリッククラウド環境名」として「パブリッククラウド環境CL1」が設定され、「達成回数」として「10(回)」が設定され、「非達成回数」として「3(回)」が設定されている。また、図20に示す結果情報において、「項番」が「1」である情報には、「0.769」が設定されている。図20の他の情報については説明を省略する。
そして、処理リソース決定部114は、図20に示す結果情報を参照し、S61の処理で特定したパブリッククラウド環境の候補であるパブリッククラウド環境CL3、CL5及びCL1のうち、達成率が最も大きいパブリッククラウド環境を特定する。具体的に、図20の下線部分に示すように、「パブリッククラウド環境名」が「パブリッククラウド環境CL3」、「パブリッククラウド環境CL5」及び「パブリッククラウド環境CL1」が設定された情報の「達成率」には、それぞれ「0.714」、「0.869」及び「0.769」が設定されている。そのため、処理リソース決定部114は、パブリッククラウド環境CL3、CL5及びCL1のうち、「達成率」が「0.869」であるパブリッククラウド環境CL5を特定する(S62)。
これにより、処理リソース決定部114は、特性情報131及び利用実績情報132に加えて、第1結果情報133及び第2結果情報134に基づいて、パブリッククラウド環境の決定をより妥当性高く行うことが可能になる。
図12に戻り、処理要求送信部116は、S62の処理で決定したパブリッククラウド環境に、S51の処理で処理要求受信部111が受信した処理要求を送信する(S63)。そして、情報管理部115は、S62の処理で決定したパブリッククラウド環境において、S63の処理で送信した処理要求に対応する処理の実行が完了するまで待機する(S64のNO)。
その後、S63の処理で送信した処理要求に対応する処理の実行が完了した場合(S64のYES)、情報管理部115は、S62の処理で決定したパブリッククラウド環境における処理実行時間が、S62の処理で決定したパブリッククラウド環境に対応する第1平均値135を上回ったか否かを判定する。そして、情報管理部115は、判定結果を第1結果情報133の一部として情報格納領域130に記憶する(S65)。さらに、情報管理部115は、第1結果情報133を参照し、パブリッククラウド環境における実際の処理実行時間が第1平均値135を上回る割合を、パブリッククラウド環境毎に算出した結果である第2結果情報134を情報格納領域130に記憶する(S66)。
なお、情報管理部115は、S65及びS66の処理において、記憶媒体104内における情報格納領域130と異なる情報格納領域(以下、第2記憶部とも呼ぶ)に、第1結果情報133及び第2結果情報134を記憶するものであってもよい。以下、S64からS66の処理の具体例について説明を行う。
[S64からS66の処理の具体例]
図21は、S64からS66の処理の具体例を説明する図である。例えば、図20に示すように、処理要求受信部111が受信した処理要求がパブリッククラウド環境CL5に割り当てられた場合であって、パブリッククラウド環境CL5における処理の実行が完了した場合、情報管理部115は、図21に示すように、結果情報を更新する。
具体的に、パブリッククラウド環境CL5が処理要求を実行した結果、パブリッククラウド環境CL5における処理実行時間が第1平均値135を上回った場合、情報管理部115は、図21の下線部分に示すように、「達成回数」に設定された値に「1(回)」を加算した値である「21(回)」を設定する(S65)。
そして、情報管理部115は、この場合、「達成回数」に設定された値である「21(回)」と、「非達成回数」に設定された値である「3(回)」とに基づいて、「達成率」に「0.875」を設定する(S66)。具体的に、情報管理部115は、「達成回数」の値である「21(回)」を、「達成回数」の値である「21(回)」と「非達成回数」の値である「3(回)」とを加算した値で除算することにより、「達成率」として「0.875」を算出する。
これにより、情報管理部115は、情報格納領域130に設定された第2結果情報134を、より信頼性の高い情報に更新することが可能になる。
以上の実施の形態をまとめると、以下の付記のとおりである。
(付記1)
コンピュータに、
複数の処理リソースのいずれかを利用して処理を行う要求を受け付けた場合に、前記要求に応じて処理リソースが利用される第1タイミングに基づいて、第1記憶部に記憶された、前記複数の処理リソースそれぞれについての利用実績から、前記第1タイミングに対応したタイミングにおける利用実績を取得し、
前記要求に対応する処理を前記複数の処理リソースのいずれかに割り当てる際に、取得した前記利用実績に基づいて割り当てる処理リソースを決定する、
ことを実行させることを特徴とする処理リソース決定プログラム。
(付記2)
付記1において、
前記第1記憶部に記憶された前記利用実績は、前記複数の処理リソースそれぞれの日毎の処理実行時間を含み、
さらに、前記処理リソースを決定する処理の前に、記憶部に記憶された、日毎の特性に関する情報である特性情報を取得する、
ことをコンピュータに実行させ、
前記利用実績を取得する処理では、前記特性情報を参照し、前記第1記憶部に記憶された前記利用実績に含まれる日毎の処理実行時間のうち、前記第1タイミングを含む日と同じ特性を有する日における第1処理実行時間を、前記複数の処理リソース毎に取得し、
前記処理リソースを決定する処理では、取得した前記第1処理実行時間に基づき、前記要求に対応する処理を割り当てる処理リソースを決定する、
ことを特徴とする処理リソース決定プログラム。
(付記3)
付記2において、
前記第1記憶部に記憶された前記利用実績は、前記複数の処理リソースそれぞれの単位時間毎の処理実行時間を含み、
前記第1処理実行時間を取得する処理では、前記単位時間毎の前記第1処理実行時間を前記複数の処理リソース毎に取得する、
ことを特徴とする処理リソース決定プログラム。
(付記4)
付記2において、
前記第1処理実行時間を取得する処理では、前記第1処理実行時間が前記第1記憶部に記憶されていない処理リソースが存在する場合、前記第1処理実行時間が記憶されていない処理リソースの現在の処理実行時間を、前記第1処理実行時間として取得する、
ことを特徴とする処理リソース決定プログラム。
(付記5)
付記2において、
前記処理リソースを決定する処理では、
取得した前記第1処理実行時間を前記処理リソース毎に平均した第1平均値をそれぞれ算出し、
算出した前記第1平均値に基づき、前記要求に対応する処理を割り当てる処理リソースとして決定する、
ことを特徴とする処理リソース決定プログラム。
(付記6)
付記5において、
前記第1処理実行時間を取得する処理では、前記第1タイミングを含む日が複数の特性を有する場合、前記複数の特性毎に前記第1処理実行時間を取得し、
前記第1平均値を算出する処理では、
取得した前記第1処理実行時間を、前記複数の特性毎であって前記複数の処理リソース毎に平均した第2平均値を算出し、
前記複数の処理リソース毎に、算出した前記第2平均値のうちの最大値を前記第1平均値として算出する、
ことを特徴とする処理リソース決定プログラム。
(付記7)
付記5において、
前記第1平均値に基づいて処理リソースを決定する処理では、算出した前記第1平均値のうちの最小値に対応する処理リソースを、前記要求に対応する処理を割り当てる処理リソースとして決定する、
ことを特徴とする処理リソース決定プログラム。
(付記8)
付記5において、さらに、
前記第1平均値に基づいて前記処理リソースを決定する処理の後、決定した前記処理リソースにおいて前記要求の処理を行った際の処理実行時間が、決定した前記処理リソースに対応する前記第1平均値を上回ったか否かを判定した結果である第1結果を第2記憶部に記憶し、
前記第2記憶部に記憶された前記第1結果のうち、決定した前記処理リソースにおいて前記要求の処理を行った際の処理実行時間が、決定した前記処理リソースに対応する前記第1平均値を上回る割合を、前記処理リソース毎に算出した結果である第2結果を前記第2記憶部に記憶する、
ことをコンピュータに実行させ、
前記第1平均値に基づいて処理リソースを決定する処理では、
前記複数の処理リソースから、算出した前記第1平均値が小さい順に所定数の処理リソースを特定し、
特定した前記所定数の処理リソースのうち、前記第2結果が最も大きい処理リソースを、前記要求に対応する処理を割り当てる処理リソースとして決定する、
ことを特徴とする処理リソース決定プログラム。
(付記9)
複数の処理リソースのいずれかを利用して処理を行う要求を受け付けた場合に、前記要求に応じて処理リソースが利用される第1タイミングに基づいて、第1記憶部に記憶された、前記複数の処理リソースそれぞれについての利用実績から、前記第1タイミングに対応したタイミングにおける利用実績を取得する利用実績取得部と、
前記要求に対応する処理を前記複数の処理リソースのいずれかに割り当てる際に、取得した前記利用実績に基づいて割り当てる処理リソースを決定する処理リソース決定部と、を有する、
ことを特徴とする処理リソース決定装置。
(付記10)
複数の処理リソースのいずれかを利用して処理を行う要求を受け付けた場合に、前記要求に応じて処理リソースが利用される第1タイミングに基づいて、第1記憶部に記憶された、前記複数の処理リソースそれぞれについての利用実績から、前記第1タイミングに対応したタイミングにおける利用実績を取得し、
前記要求に対応する処理を前記複数の処理リソースのいずれかに割り当てる際に、取得した前記利用実績に基づいて割り当てる処理リソースを決定する、
ことを特徴とする処理リソース決定方法。
11:物理マシン群 12:物理マシン群
21:仮想マシン 22:仮想マシン
31:仮想化ソフトウエア 32:仮想化ソフトウエア

Claims (9)

  1. コンピュータに、
    複数の処理リソースのいずれかを利用して処理を行う要求を受け付けた場合に、前記要求に応じて処理リソースが利用される第1タイミングに基づいて、第1記憶部に記憶された、前記複数の処理リソースそれぞれについての利用実績から、前記第1タイミングに対応したタイミングにおける利用実績を取得し、
    前記要求に対応する処理を前記複数の処理リソースのいずれかに割り当てる際に、取得した前記利用実績に基づいて割り当てる処理リソースを決定する、
    ことを実行させることを特徴とする処理リソース決定プログラム。
  2. 請求項1において、
    前記第1記憶部に記憶された前記利用実績は、前記複数の処理リソースそれぞれの日毎の処理実行時間を含み、
    さらに、前記処理リソースを決定する処理の前に、記憶部に記憶された、日毎の特性に関する情報である特性情報を取得する、
    ことをコンピュータに実行させ、
    前記利用実績を取得する処理では、前記特性情報を参照し、前記第1記憶部に記憶された前記利用実績に含まれる日毎の処理実行時間のうち、前記第1タイミングを含む日と同じ特性を有する日における第1処理実行時間を、前記複数の処理リソース毎に取得し、
    前記処理リソースを決定する処理では、取得した前記第1処理実行時間に基づき、前記要求に対応する処理を割り当てる処理リソースを決定する、
    ことを特徴とする処理リソース決定プログラム。
  3. 請求項2において、
    前記第1処理実行時間を取得する処理では、前記第1処理実行時間が前記第1記憶部に記憶されていない処理リソースが存在する場合、前記第1処理実行時間が記憶されていない処理リソースの現在の処理実行時間を、前記第1処理実行時間として取得する、
    ことを特徴とする処理リソース決定プログラム。
  4. 請求項2において、
    前記処理リソースを決定する処理では、
    取得した前記第1処理実行時間を前記処理リソース毎に平均した第1平均値をそれぞれ算出し、
    算出した前記第1平均値に基づき、前記要求に対応する処理を割り当てる処理リソースとして決定する、
    ことを特徴とする処理リソース決定プログラム。
  5. 請求項4において、
    前記第1処理実行時間を取得する処理では、前記第1タイミングを含む日が複数の特性を有する場合、前記複数の特性毎に前記第1処理実行時間を取得し、
    前記第1平均値を算出する処理では、
    取得した前記第1処理実行時間を、前記複数の特性毎であって前記複数の処理リソース毎に平均した第2平均値を算出し、
    前記複数の処理リソース毎に、算出した前記第2平均値のうちの最大値を前記第1平均値として算出する、
    ことを特徴とする処理リソース決定プログラム。
  6. 請求項4において、
    前記第1平均値に基づいて処理リソースを決定する処理では、算出した前記第1平均値のうちの最小値に対応する処理リソースを、前記要求に対応する処理を割り当てる処理リソースとして決定する、
    ことを特徴とする処理リソース決定プログラム。
  7. 請求項4において、さらに、
    前記第1平均値に基づいて前記処理リソースを決定する処理の後、決定した前記処理リソースにおいて前記要求の処理を行った際の処理実行時間が、決定した前記処理リソースに対応する前記第1平均値を上回ったか否かを判定した結果である第1結果を第2記憶部に記憶し、
    前記第2記憶部に記憶された前記第1結果のうち、決定した前記処理リソースにおいて前記要求の処理を行った際の処理実行時間が、決定した前記処理リソースに対応する前記第1平均値を上回る割合を、前記処理リソース毎に算出した結果である第2結果を前記第2記憶部に記憶する、
    ことをコンピュータに実行させ、
    前記第1平均値に基づいて処理リソースを決定する処理では、
    前記複数の処理リソースから、算出した前記第1平均値が小さい順に所定数の処理リソースを特定し、
    特定した前記所定数の処理リソースのうち、前記第2結果が最も大きい処理リソースを、前記要求に対応する処理を割り当てる処理リソースとして決定する、
    ことを特徴とする処理リソース決定プログラム。
  8. 複数の処理リソースのいずれかを利用して処理を行う要求を受け付けた場合に、前記要求に応じて処理リソースが利用される第1タイミングに基づいて、第1記憶部に記憶された、前記複数の処理リソースそれぞれについての利用実績から、前記第1タイミングに対応したタイミングにおける利用実績を取得する利用実績取得部と、
    前記要求に対応する処理を前記複数の処理リソースのいずれかに割り当てる際に、取得した前記利用実績に基づいて割り当てる処理リソースを決定する処理リソース決定部と、を有する、
    ことを特徴とする処理リソース決定装置。
  9. 複数の処理リソースのいずれかを利用して処理を行う要求を受け付けた場合に、前記要求に応じて処理リソースが利用される第1タイミングに基づいて、第1記憶部に記憶された、前記複数の処理リソースそれぞれについての利用実績から、前記第1タイミングに対応したタイミングにおける利用実績を取得し、
    前記要求に対応する処理を前記複数の処理リソースのいずれかに割り当てる際に、取得した前記利用実績に基づいて割り当てる処理リソースを決定する、
    ことを特徴とする処理リソース決定方法。
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