JP2017068545A - 検査基準書管理装置、検査基準書管理方法およびプログラム - Google Patents

検査基準書管理装置、検査基準書管理方法およびプログラム Download PDF

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Yuya Takahashi
侑也 高橋
基雄 渡邉
Motoo Watanabe
基雄 渡邉
佳浩 松田
Yoshihiro Matsuda
佳浩 松田
伊藤 幸子
Sachiko Ito
幸子 伊藤
山田 泰生
Yasuo Yamada
泰生 山田
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Abstract

【課題】製品の検査基準書の作成を支援すると共にそのチェックを支援する検査基準書管理装置、検査基準書管理方法およびプログラムを提供する。【解決手段】類似検査基準書抽出部1202は、検査基準書データベース(DB)131から、予め定められた基準に基づいて、妥当性を評価する対象の検査基準書の対象とする品物に類似する品物を対象とする検査基準書を抽出する。外観基準判定部1203は、類似検査基準書抽出部1202が抽出した検査基準書と妥当性を評価する対象の検査基準書とについて、検査項目を比較して、対象の検査基準書の検査項目の妥当性を判定する。寸法基準判定部1205は、類似検査基準書抽出部1202が抽出した検査基準書と、妥当性を評価する対象の検査基準書とについて公差規格値を比較して、対象の検査基準書の公差規格値の妥当性を判定する。【選択図】図9

Description

本発明は、検査基準書管理装置、検査基準書管理方法およびプログラムに関する。
製造された製品が良品か不良品かを判別するために実施する検査とその判断基準を定めたものとして検査基準書がある。新製品の仕様が確定すると、その製品用の検査基準書を新たに作成する必要がある。しかし、検査基準書の作成は容易なことではない。そこで、検査基準書の作成を支援するシステムが提案されている。例えば、特許文献1には、複数の部品それぞれについての検査内容が登録された検査情報データベース(DB)から、製品を構成する部品の検査内容を抽出しそれらを組み合わせることにより製品全体の検査指示書(検査基準書)を作成する検査指示書生成装置が提案されている。
特開2006−172427号公報
ところで、特許文献1に記載の検査指示書生成装置は、検査指示書(検査基準書)を作成することは可能であるが、新たに作成された検査基準書の内容をチェックする機能は備えていない。
また、従来の検査基準書の内容のチェックは、経験に基づいて手作業で行われており、チェックに経験と長い時間を必要とした。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、製品の検査基準書の作成を支援すると共にそのチェックを支援する検査基準書管理装置、検査基準書管理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る検査基準書管理装置は、
運用されている複数の検査基準書を記憶する検査基準書データベースと、
前記検査基準書データベースから、予め定められた基準に基づいて、妥当性を評価する対象の第1検査基準書の対象とする品物に類似の品物を対象とする第2検査基準書を抽出する類似検査基準書抽出部と、
前記類似検査基準書抽出部が抽出した第2検査基準書と前記第1検査基準書とについて、検査項目及び/または検査基準を比較して、前記第1検査基準書の検査項目または検査基準の妥当性を判定する判定部と、を備える。
また、本発明に係る検査基準書管理装置は、
前記判定部が、前記類似検査基準書抽出部が抽出した第2検査基準書の検査項目を抽出し、抽出した検査項目と前記第1検査基準書の検査項目とを比較し、前記抽出した検査項目の全てが前記第1検査基準書に存在する場合、前記第1検査基準書の検査項目が妥当であると判定し、前記抽出した検査項目のうち前記第1検査基準書に無い検査項目が存在する場合、前記第1検査基準書の検査項目が妥当でないと判定する、ものであってもよい。
また、本発明に係る検査基準書管理装置は、
前記判定部が、前記第1検査基準書に規格値が設定された第1検査項目が含まれる場合、前記第1検査基準書の前記第1検査項目の規格値と、前記類似検査基準書抽出部が抽出した第2検査基準書に含まれる前記第1検査項目に対応する第2検査項目の規格値とを比較し、前記第1検査項目の規格値が前記第2検査項目の規格値の少なくとも1つと一致する場合、前記第1検査基準書の前記第1検査項目の規格値が妥当であると判定し、前記第1検査項目の規格値が前記第2検査項目の規格値と一致しない場合、前記第1検査基準書の前記第1検査項目の規格値が妥当でないと判定する、ものであってもよい。
また、本発明に係る検査基準書管理装置は、
前記検査基準書データベースが、前記第2検査基準書の対象とする品物の形状を表す第2形状データを、前記第2検査基準書と対応づけて記憶し、
前記類似検査基準書抽出部が、前記検査基準書データベースから、予め定められた基準に基づいて、前記第1検査基準書の対象とする品物の形状を表す第1形状データに類似する第2形状データを含む第2検査基準書を抽出する、ものであってもよい。
また、本発明に係る検査基準書管理装置は、
前記検査基準書データベースが、検査工程で運用されている第2検査基準書をそのフォームの種類を示すフォーム種類情報と対応づけて記憶し、
前記第2検査基準書のフォームを前記フォーム種類情報および検査項目と対応づけて記憶するフォームデータベースと、
工程へ新たに投入しようとしている品物の識別情報を受け付ける受付部と、
前記検査基準書データベースから、予め定められた基準に基づいて、前記受付部が受け付けた前記識別情報に類似する識別情報を有する品物を対象とする第2検査基準書を抽出する識別情報類似検査基準書抽出部と、
抽出した第2検査基準書のフォーム種類情報および検査項目に基づいて、検査工程での運用開始前の第1検査基準書のフォームを特定し、特定したフォームを用いて第1検査基準書を生成する検査基準書生成部と、を更に備える、ものであってもよい。
また、本発明に係る検査基準書管理装置は、
前記第1検査基準書について前記判定部による検査基準の妥当性の判定が完了した判定完了日または判定完了日時から予め定められた期間だけ経過すると、前記第1検査基準書について承認処理を開始する承認開始管理部を更に備える、ものであってもよい。
また、本発明に係る検査基準書管理方法は、
運用されている複数の検査基準書を記憶する検査基準書データベースから、予め定められた基準に基づいて、妥当性を評価する対象の第1検査基準書の対象とする品物に類似の品物を対象とする第2検査基準書を抽出するステップと、
抽出した第2検査基準書と前記第1検査基準書とについて、検査項目及び/または検査基準を比較して、前記第1検査基準書の検査項目または検査基準の妥当性を判定するステップと、を含む。
また、本発明に係るプログラムは、
コンピュータを、
運用されている複数の検査基準書を記憶する検査基準書データベースから、予め定められた基準に基づいて、妥当性を評価する対象の第1検査基準書の対象とする品物に類似の品物を対象とする第2検査基準書を抽出する類似検査基準書抽出部、
前記類似検査基準書抽出部が抽出した第2検査基準書と前記第1検査基準書とについて、検査項目及び/または検査基準を比較して、前記第1検査基準書の検査項目または検査基準の妥当性を判定する判定部、
として機能させる。
本発明によれば、類似検査基準書抽出部が、妥当性を評価する対象の第1検査基準書の対象とする品物に類似する品物を対象とする第2検査基準書を抽出する。そして、判定部が、抽出した第2検査基準書と第1検査基準書とについて、検査項目及び/または検査基準を比較して、第1検査基準書の検査項目または検査基準の妥当性を判定する。これにより、例えば過去に検査基準書を作成した経験の無い者であっても、判定部による第1検査基準書に対する判定結果を確認するだけで、第1検査基準書の検査項目または検査基準の妥当性を比較的簡単且つ的確に確認することができる。このように、本発明によれば、製品の検査基準書の作成を支援すると共にそのチェックを支援することができる。また、このように検査基準書のチェックを支援することにより、チェック者の経験等に左右されずに第1検査基準書の検査工程での運用が開始されるまでの期間を短縮することができる。
本発明の実施の形態に係る検査基準書管理システムを示す概略図である。 実施の形態に係る検査基準書管理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 実施の形態に係る検査基準書管理装置の処理部の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態に係る検査基準書の一例を示す図である。 実施の形態に係る検査基準書管理装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態について、(A)は検査基準書DBの内容を示す図であり、(B)はフォームDBの内容を示す図である。 実施の形態に係る検査基準書のフォームの例を示し、(A)(B)は縦長のフォームの例であり、(C)(D)は横長のフォームの例である。 実施の形態について、(A)は要求品質DBの内容を示す図であり、(B)は承認完了前検査基準書DBの内容を示す図である。 実施の形態に係る検査基準書管理装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態について、(A)は品質事項検査項目対応DBの内容を示す図であり、(B)は苦情管理DBの内容を示す図であり、(C)は設備DBの内容を示す図である。 実施の形態に係る検査基準書管理装置の機能構成を示すブロック図である。 実施の形態に係る進捗DBの内容を示す図である。 実施の形態に係る検査基準書管理装置の動作説明図である。 実施の形態に係る検査基準書作成部が実行する検査基準書作成処理を示すフローチャートである。 実施の形態に係る検査基準書作成部の動作説明図である。 実施の形態に係る検査項目入力ウィンドウの一例を示す図である。 実施の形態に係る検査基準書チェック部が実行する検査基準書チェック処理を示すフローチャートである。 実施の形態に係る検査基準書チェック部が実行する検査基準書チェック処理を示すフローチャートである。 実施の形態に係る検査基準書チェック部の動作説明図である。 実施の形態について、(A)および(B)は判定結果ウィンドウの一例を示す図である。 実施の形態に係る承認進捗管理部が実行する承認進捗管理処理を示すフローチャートである。 実施の形態に係る承認進捗管理部の動作説明図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る検査基準書管理システムついて図面を参照して詳細に説明する。
本実施の形態に係る検査基準書管理システム100は、検査基準書を、類似品の検査基準書を参照して生成する機能と、生成した検査基準書の妥当性を、類似品の検査データを参照して自動的にチェックする機能を有する。なお、生成及びチェック対象の検査基準書は、検査対象物が良品か不良品かを判別するために実施する検査の内容と良・不良の判別の基準を記載した書面である。
この検査基準書管理システム100は、図1に示すように、検査基準書管理装置1とプリンタ2と検査基準書管理装置1にネットワークNT1、NT2、NT3を介して接続されたPC(Personal Computer)101、102、103とを備える。検査基準書管理装置1およびプリンタ2は、検査基準書を管理する検査基準書管理部門に設置されている。PC101は、承認された検査基準書に従って検査を行う設計部門等に設置され、PC102、103は、生成された検査基準書を承認する複数の承認部門それぞれに設置されている。
検査基準書管理部門は、検査基準書管理装置1を用いて検査基準書の作成および作成した検査基準書の検査基準の妥当性チェックを行う。妥当性チェックが完了した検査基準書の内容は、各承認部門においてPC102、103を介してワークフローにより承認される。そして、検査基準書管理部門は、全承認部門での承認が完了した検査基準書の内容をプリンタ2で紙媒体に印刷し、印刷された検査基準書DPを、製造部門の検査担当者Pへ配布することにより検査基準書の検査工程での運用を開始する。
検査基準書管理装置1は、サーバ装置から構成され、図2に示すように、処理部11と記憶部13と入力部14と表示部15と通信部16とインタフェース部17と各部を接続するシステムバス18とを備える。
処理部11は、CPU(Central Processing Unit)とメモリとを有し、CPUが記憶部13に記憶されたプログラムをメモリに読み出して実行することにより、検査基準書管理装置1を制御する。メモリは、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリから構成される。このメモリはCPUの作業領域として用いられる。
記憶部13は、磁気ディスク、半導体メモリなどの不揮発性メモリを有している。記憶部13は、処理部11が実行するプログラムおよび各種パラメータなどを記憶している。また、記憶部13は、処理部11による処理結果などを順次記憶する。
また、記憶部13は、作成済の検査基準書を記憶する検査基準書データベース(DB)、要求品質DB、検査基準書のフォームを記憶するフォームDB、作成済で承認前の検査基準書を記憶する承認完了前検査基準書DB、等、多数のDBを備える。DBの詳細は後述する。
入力部14は、キーボードまたは表示部15に重ねて配置されたタッチパネル等から構成される。入力部14は、ユーザが入力する各種操作情報を受け付けて、受け付けた操作情報を処理部11へ出力する。
表示部15は、処理部11から入力された各種情報を出力する。表示部15は、液晶ディスプレイ等から構成される。
通信部16は、モデム、ゲートウェイ等を備えている。通信部16は、ネットワークNT1、NT2、NT3に接続されている。インタフェース部17は、シリアルインタフェース等を備えている。プリンタ2は、インタフェース部17を介して、検査基準書管理装置1に接続される。
処理部11は、記憶部13が記憶するプログラムを実行することにより、図3に示すように、検査基準書を作成する検査基準書作成部111、検査基準書をチェックする検査基準書チェック部112、検査基準書の承認の進捗を管理する承認進捗管理部113として機能する。以下、各機能について説明する。
(検査基準書作成部)
検査基準書作成部111は、新製品、新規に採用した部品・材料等、新たな検査対象が発生したときに、その検査対象物が良品か不良品かを判別するために実施する検査の内容と良品であるか不良品であるかを判別する基準を定めた検査基準書を、既存の検査基準書のデータを流用して新たな検査基準書を作成する。
作成対象の検査基準書は、図4に例示するように、検査対象物の種別(製品/部品/材料の別)、検査対象物の品名及び品番(識別情報)、設計書番号、実施すべき検査の内容の検査項目データ、を含む。なお、類似の検査対象物には、予め定められた基準に従い、類似の品名、品番が付与されている。また、品番には、シリーズ物の検査対象物を識別するシリーズ識別情報が含まれている。類似の検査対象物は、少なくとも種別、品番の一部および品名の一部のいずれかが一致する。例えば互いに類似するシリーズ物の検査対象物に付与された品番は、そのシリーズ識別情報が一致している。
検査基準書作成部111は、図5に示すように、受付部1101と、類似検査基準書抽出部1102と、検査基準書生成部1103と、出力部1104と、を備える。検査基準書作成部111は、記憶部13が有する検査基準書DB131と要求品質DB133とフォームDB138と承認完了前検査基準書DB141とを用いる。
受付部1101は、検査工程へ新たに投入しようとしている検査対象物の種別、品番および品名を受け付ける。
類似検査基準書抽出部1102は、検査基準書DB131から、受付部1101が受け付けた種別、品番および品名に基づいて、新規検査対象物に類似する品物の作成済みの検査基準書を抽出する。
検査基準書生成部1103は、抽出した検査基準書のフォーム種類データおよび検査項目データに基づいて、新規検査対象物の検査基準書のフォームを特定する。検査基準書生成部1103は、特定したフォームを用いて検査基準書を生成して承認完了前検査基準書DB141に記憶させる。
出力部1104は、承認完了前検査基準書DB141から、検査基準書生成部1103により生成された検査基準書の内容を取得し、取得した検査基準書の内容を示す情報を表示部15へ出力することにより検査基準書の内容を表示部15に表示させる。
次に、検査基準書作成部111が用いる検査基準書DB131、フォームDB138、要求品質DB133および承認完了前検査基準書DB141それぞれについて詳細に説明する。検査基準書DB131は、検査工程で既に運用されている検査基準書(第2検査基準書)を記憶する。検査基準書は、例えば図6(A)に示すように、その対象とする品物の種別、品名、品番および設計書番号を示す各データと検査項目を示す検査項目データとフォームの種類を示すフォーム種類データとから構成される。品物の種別、品名および品番を示す情報は、品物の種別、品名および品番を示すデータである。品番を示すデータは、品物のシリーズを識別するシリーズ識別情報を含む。同一のシリーズに属する品物の品番には、同一のシリーズ識別情報が含まれる。シリーズ識別情報は、例えば品番の上位2桁に相当する。設計書番号を示す情報は、検査基準書の対象とする品物の設計書に付与された設計書番号を示すデータである。検査項目データは、外観検査データ、性能検査データ、寸法検査データのうちの少なくとも1つから構成されている。外観検査データは、外観検査において確認すべき事項を示すデータや判定基準を示すデータから構成される。性能検査データは、性能検査の方法を示すデータや性能検査における判定基準を示すデータから構成される。寸法検査データは、検査基準書の対象とする品物の3次元の形状を表す形状データと、寸法規格値を示す寸法規格値データと、寸法規格値に対する公差規格値を示す公差規格値データとから構成されている。形状データは、例えばCAD等で用いられるベクタ形式のデータから構成される。寸法規格値データ、公差規格値データは、それぞれ寸法規格、公差規格値を示す数値データから構成される。
図5に戻って、フォームDB138は、検査工程で既に運用されている検査基準書のフォームをそのフォーム種類データおよび検査項目データと対応づけて記憶する。具体的には、フォームDB138では、例えば図6(B)に示すように、フォームが縦長か横長かを区別するフォーム種類データと検査項目を示す検査項目データとの複数の組み合わせそれぞれに、外観検査、性能検査および寸法検査それぞれに関する規格や図面等を記載する位置を示す配置情報が対応づけられている。例えば図7(A)(B)に示すように、縦長のフォームFAについて検査基準書に含まれる検査項目の数等に応じて異なる複数のフォームがあり、図7(C)(D)に示すように、横長のフォームFBについても検査基準書に含まれる検査項目の数等に応じて異なる複数のフォームがある。
図5に戻って、要求品質DB133では、例えば図8(A)に示すように、品番と品番が付与された品物に要求される品質を示す要求品質データとが互いに対応付けられている。要求品質データは、要求される性能を示すデータとその性能を評価するための装置等を示すデータとから構成されている。この要求品質データは、検査基準書の対象とする品物がその品物に対して顧客から要求されている機械的性能等を満足しているか否かを評価するために必要なデータである。
図5に戻って、承認完了前検査基準書DB141は、新たに検査基準書(第1検査基準書)が作成されるとその検査基準書を記憶する。具体的には、承認完了前検査基準書DB141では、例えば図8(B)に示すように、品物の種別、品名、品番、設計書番号を示すデータと検査項目データとフォーム種類データとから構成される検査基準書が、判定完了日に対応づけられている。この判定完了日は、検査基準書チェック部112による検査項目または検査基準の妥当性の判定が完了した日であり、検査基準書チェック部112により登録される。検査基準書チェック部112による判定が完了していない場合、判定完了日には日付が登録されていない。
(検査基準書チェック部)
検査基準書チェック部112は、図9に示すように、取得部1201と検査項目判定部1207と類似検査基準書抽出部1202と外観基準判定部1203と性能基準判定部1204と寸法基準判定部1205と検査実施可能場所特定部1206と出力部1208とを備える。取得部1201は、承認完了前検査基準書DB141から検査基準書を取得する。この検査基準書は、例えば検査基準書作成部111で作成された承認完了前の検査基準書である。
検査項目判定部1207は、承認前の検査基準書に対応する設計書を設計DB136から取得する。設計書には、その品物の設計段階で必要と認定された品質事項が含まれている。そして、検査項目判定部1207は、取得した設計書から抽出した各品質事項に対応する検査項目を、品質事項検査項目対応DB137から取得する。品質事項検査項目対応DB137では、例えば図10(A)に示すように、品質事項とその品質事項を評価するための検査項目とが対応付けられている。そして、検査項目判定部1207は、品質事項検査項目対応DB137から取得した検査項目の全てが承認前の検査基準書の中に含まれているか否かを判定する。
類似検査基準書抽出部1202は、取得部1201が取得した検査基準書と、品番、品名および形状データが類似する検査基準書を、検査基準書DB131から抽出する。類似検査基準書抽出部1202は、抽出した検査基準書の品番および品名を、外観基準判定部1203および寸法基準判定部1205に通知する。
外観基準判定部1203は、類似検査基準書抽出部1202が抽出した検査基準書の外観検査の詳細項目を抽出し、抽出した詳細項目と取得部1201が取得した検査基準書の外観検査の詳細項目とを比較する。そして、外観基準判定部1203は、抽出した詳細項目の全てが取得部1201により取得された検査基準書に存在する場合、その検査基準書の外観検査の詳細項目が妥当であると判定する。一方、外観基準判定部1203は、抽出した詳細項目のうち取得部1201が取得した検査基準書に無い詳細項目が存在する場合、その検査基準書において必要な外観検査の詳細項目が欠落していることになるのでその検査基準書が妥当でないと判定する。また、外観基準判定部1203は、取得部1201により取得された検査基準書の外観検査の詳細項目が妥当でないと判定した場合、抽出した詳細項目のうち取得部1201が取得した検査基準書に無い詳細項目を判定結果DB140に記憶させる。
苦情管理DB132では、例えば図10(B)に示すように、品物の品番と品番に対応する苦情内容とが対応付けられている。そして、外観基準判定部1203は、苦情管理DB132から類似品の検査基準書に対応する苦情内容を抽出して判定結果DB140に記録する。
性能基準判定部1204は、要求品質DB133の中に、取得部1201が取得した検査基準書の品番に対応する要求品質データが存在するか否かを判定する。性能基準判定部1204は、要求品質データが存在すると判定した場合、取得部1201が取得した検査基準書に要求品質データに対応する性能検査項目が存在するか否かを判定する。性能基準判定部1204は、判定結果を判定結果DB140に記録する。
寸法基準判定部1205は、取得部1201により取得された承認完了前の検査基準書の公差規格値と、類似検査基準書抽出部1202が抽出した検査基準書の公差規格値とを比較する。寸法基準判定部1205は、承認完了前の検査基準書の公差規格値と、類似検査基準書抽出部1202により抽出された検査基準書の公差規格値の少なくとも1つとが一致する場合、承認完了前の検査基準書の公差規格値が既存の類似の検査基準書の公差規格値と同レベルであるとしてその検査基準書が妥当であると判定する。一方、寸法基準判定部1205は、承認完了前の検査基準書の公差規格値が類似検査基準書抽出部1202により抽出された検査基準書の公差規格値と一致しない場合、承認完了前の検査基準書の公差規格値が妥当でないと判定する。また、寸法基準判定部1205は、設計書の寸法規格値と、取得部1201により取得された検査基準書の寸法規格値とに基づいて、取得した検査基準書の寸法規格値の妥当性を判定する。
設備DB135では、例えば図10(C)に示すように、検査具の名称とその検査具が設置されている場所とが対応付けられている。そして、検査実施可能場所特定部1206は、取得部1201が取得した検査基準書に含まれる検査具を示す情報を抽出し、設備DB135を参照して、抽出した情報に基づいて、取得部1201が取得した検査基準書に則った検査が可能な場所を特定する。
出力部1208は、検査基準書のチェック結果を表示部15に表示させる。
(承認進捗管理部)
次に、承認進捗管理部113の機能構成並びに動作について説明する。承認進捗管理部113は、図11に示すように、承認開始管理部1301と進捗管理部1302と承認登録受付部1303と報知部1304とを備える。
承認開始管理部1301は、承認完了前検査基準書DB141から、検査基準書チェック部112による検査基準書の判定完了日を示す情報を取得し、その判定完了日に基づいて承認処理を開始した日(承認処理開始日)を管理する。承認開始管理部1301は、ユーザが検査基準書の承認処理開始日を、入力部14を介して検査基準書管理装置1に入力すると、その承認処理開始日を進捗DB139に記録する。進捗DB139には、例えば図12に示すように、検査基準書の品番と承認のための承認処理開始日と承認部門の識別情報と承認日と承認期限日とが互いに対応付けられた形で記録されている。
承認登録受付部1303は、各承認部門に設置されたPC102、103からネットワークNT2、NT3を介して承認登録のための承認登録要求を受け付けると、承認登録要求の要求元の承認部門の識別情報を進捗管理部1302へ出力する。
進捗管理部1302は、承認登録受付部1303から承認部門の識別情報が入力されると、その承認部門の識別情報が入力された日時を、その識別情報が付与された承認部門により承認された日時として進捗DB139に記録する。また、進捗管理部1302は、承認が完了していない検査基準書について承認期限日時まで予め設定された基準期間以内となっているものが存在する場合、その旨を通知する承認催促メッセージを報知部1304へ出力する。
報知部1304は、進捗管理部1302から承認催促メッセージが入力されると、承認部門に設置されたPC102、103へ承認催促メッセージを送信する。また、報知部1304は、検査基準書について全ての承認部門の承認が完了すると、表示部15に承認が完了した旨のメッセージを表示させる。
次に、検査基準書管理装置1の動作について説明する。検査基準書管理装置1へ電源が投入されると、表示部15に、図13に示すような基準書作成釦BU11と基準書チェック釦BU12とを含むウィンドウ15eが表示される。基準書作成釦BU11は、検査基準書作成部111に後述の検査基準書作成処理を開始させる際に選択される釦であり、基準書チェック釦BU12は、検査基準書チェック部112に後述の検査基準書チェック処理を開始させる際に選択される釦である。これらの釦BU11、BU12は、カーソルCRLにより選択される。検査基準書管理部門に属するユーザは、検査基準書を新たに作成する場合、基準書作成釦BU11を選択し、新たに作成した検査基準書の検査基準の妥当性をその検査工程での運用開始前にチェックする場合、基準書チェック釦BU12を選択する。後述の承認進捗管理処理は、検査基準書チェック処理の完了後に自動的に開始される。
(検査基準書作成処理)
次に、検査基準書作成部111が実行する検査基準書作成処理について図14および図15を参照しながら説明する。この検査基準書作成処理は、ユーザが入力部14を介して前述の表示部15に表示される基準書作成釦BU11(図13参照)を選択したことを契機として実行される。
まず、受付部1101は、ユーザに対して検査基準書を作成する対象となる品物の種別、品番、品名を、入力部14を介して入力するよう催促する種別、品番、品名入力催促メッセージを表示部15に表示させる(ステップS101)。
次に、受付部1101は、種別、品番、品名が入力されたか否か判定する(ステップS102)。受付部1101は、種別、品番、品名が入力されない限り(ステップS102:No)待機状態を維持する。受付部1101が種別、品番、品名が入力されたと判定すると(ステップS102:Yes)、類似検査基準書抽出部1102は、入力された種別と同一の種別の品物を対象とする検査基準書を、検査基準書DB131から抽出する(ステップS103)。
続いて、類似検査基準書抽出部1102は、種別が同一の検査基準書の中から、入力された品番に含まれるシリーズ識別情報または品名が同一である検査基準書を抽出する(ステップS104)。シリーズ識別情報は、例えば品番の上位2桁に相当する文字列から構成される。
その後、検査基準書生成部1103は、検査基準書のフォームを特定する(ステップS105)。具体的には、検査基準書生成部1103は、図15に示すように、類似検査基準書抽出部1102が抽出した検査基準書を、それらに含まれるフォーム種類データと検査項目データとの組み合わせで分類し、各分類に属する検査基準書の数を算出する。そして、検査基準書生成部1103は、属する検査基準書の数が最も多い分類を特定し、特定した分類に対応する検査基準書のフォームを特定する。例えば図15の場合、検査基準書生成部1103は、縦長のフォーム(FA)であり、検査項目として外観検査、性能検査、寸法検査の3つが含まれる検査基準書のフォームを特定する。
図14に戻って、ステップS105の処理が実行された後、検査基準書生成部1103は、特定した検査基準書のフォームとともに、ユーザに検査項目を追加するか否かを問い合わせる検査項目追加問合せメッセージを表示部15に表示させる(ステップS106)。
次に、検査基準書生成部1103は、ユーザから検査項目追加・削除の要求が有るか否かを判定する(ステップS107)。具体的には、検査基準書生成部1103は、ユーザが入力部14を介して検査項目を追加または削除するよう要求する検査項目追加削除要求を、検査基準書管理装置1に入力したか否かを判定する。この検査項目追加削除要求には、追加を要求する検査項目または削除を要求する検査項目を識別する検査項目識別情報が含まれる。検査基準書生成部1103は、検査項目追加削除要求が有ったと判定すると(ステップS107:Yes)、検査項目追加削除要求に含まれる検査項目が追加または削除された検査基準書のフォームを新たに特定する(ステップS105)。その後、ステップS106以降の処理が実行される。
このように、検査基準書生成部1103は、ステップS105からS107の処理を実行することにより、ユーザが過去に作成した類似の品物の検査基準書の検査項目に関わらず検査項目を削除または追加したい場合にも対応することができる。
一方、検査基準書生成部1103は、検査項目追加削除要求が無いと判定すると(ステップS107:No)、特定した検査基準書のフォームに性能検査の項目が有るか否かを判定する(ステップS108)。検査基準書生成部1103が性能検査の項目が無いと判定すると(ステップS108:No)、そのまま後述のステップS110以降の処理が実行される。
一方、検査基準書生成部1103は、性能検査の項目が有ると判定すると(ステップS108:Yes)、要求品質DB133から取得した要求品質データを検査基準書の性能検査項目に登録する(ステップS109)。要求品質データとは、前述のように、検査基準書の対象とする品物がその品物に対して顧客から要求されている機械的性能等を満足しているか否かを評価するために必要なデータである。このステップS109において、検査基準書生成部1103は、まず、要求品質DB133から受付部1101が受け付けた品番に対応する要求品質データを抽出する。そして、検査基準書生成部1103は、抽出した要求品質データを性能検査項目に登録する。
続いて、検査基準書生成部1103は、検査基準書に記載する検査項目の入力をユーザに対して催促する検査項目入力催促メッセージと入力欄とを表示部15に表示させる(ステップS110)。具体的には、検査基準書生成部1103は、例えば図16に示すように、検査項目入力催促メッセージM1と、検査項目の詳細、規格値、検査内容、検査具、検査頻度を入力する入力欄B1、B2、B3、B4、B5とを含むウィンドウ15aを表示部15に表示させる。検査基準書生成部1103は、外観検査、性能検査、寸法検査それぞれについて個別に検査項目入力催促メッセージと入力欄とを表示部15に表示させる。外観検査の場合、検査項目の詳細の入力欄B1は、不良モードと検査対象部分とを入力する欄から構成されている。不良モードを入力する欄は、「バリ」、「横ズレ」、「変形」等の外観不良モードが予め設定されたポップアップメニューPMが出るように設定されている。ユーザが、例えばポップアップメニューから「横ズレ」を選択し、検査対象部分を入力する欄に「返し部」と入力すると、検査項目の詳細は「返し部の横ズレ」と登録される。ユーザは、検査項目の入力が完了すると、ウィンドウ15aの「入力完了」釦EKをクリックする。
図14に戻って、ステップS110の処理が実行された後、検査基準書生成部1103は、1つの検査項目について入力すべき事項の入力が完了したか否かを判定する(ステップS111)。具体的には、検査基準書生成部1103は、図16に示すようなウィンドウ15aの入力完了釦EKがクリックされたか否かを判定する。検査基準書生成部1103は、入力すべき事項の入力が完了しない限り(ステップS111:No)検査項目入力催促メッセージと入力欄とを表示部15に表示させた状態を維持する。
一方、検査基準書生成部1103は、ユーザによる入力すべき事項の入力が完了したと判定すると(ステップS111:Yes)、全ての検査項目について入力すべき事項の入力が完了したか否かを判定する(ステップS112)。検査基準書生成部1103により入力すべき事項の入力が完了していない検査項目があると判定されると(ステップS112:No)、再びステップ110の処理が実行される。一方、検査基準書生成部1103は、全ての検査項目について入力すべき事項の入力が完了したと判定すると(ステップS112:Yes)、検査基準書を生成して承認完了前検査基準書DB141に記録する(ステップS113)。
その後、出力部1104は、承認完了前検査基準書DB141から検査基準書生成部1103が生成した検査基準書のデータを取得し、検査基準書を表示部15に表示させる(ステップS114)。検査基準書は、例えば図4に示すような形で表示部15に表示される。出力部1104は、寸法検査項目の欄に表示される品物の正面図、側面図および上面図については、その品物の形状データからその品物の正面図、側面図および上面図それぞれの画像データを生成し、生成した各画像データを寸法検査項目の欄に表示する。
以上説明したように、本実施の形態に係る検査基準書管理装置1では、類似検査基準書抽出部1102が、検査基準書DB131から、受付部1101が受け付けた種別、品番および品名に基づいて、工程へ新たに投入しようとしている品物に類似する品物を対象とする検査基準書を抽出する。そして、検査基準書生成部1103が、抽出した検査基準書のフォーム種類データおよび検査項目データに基づいて特定したフォームを用いて検査基準書を生成する。これにより、種別、品番および品名や検査項目に応じて、異なるフォームで検査基準書を作成する必要がある場合でも、ユーザは過去に作成した検査基準書のフォームを確認することなく、適切なフォームで検査基準書を作成することが可能となる。従って、例えば過去に検査基準書を作成した経験の無いユーザであっても、新た検査基準書を作成しようとする度に過去に作成された検査基準書のフォームを確認する手間が省けるので、検査基準書の検査工程での運用が開始されるまでの期間を短縮することができる。
(検査基準書チェック処理)
次に、検査基準書チェック部112が実行する検査基準書チェック処理について図17から図20を参照しながら説明する。この検査基準書チェック処理は、ユーザが入力部14を介して、前述の表示部15に表示される基準書チェック釦BU12(図13参照)を選択したことを契機として実行される。
まず、取得部1201は、図17に示すように、ユーザに対してチェック対象の検査基準書に対応する品番を、入力部14を介して入力するよう催促する品番入力催促メッセージを表示部15に表示させる(ステップS201)。
次に、取得部1201は、品番の入力が有ったか否かを判定する(ステップS202)。具体的には、取得部1201は、ユーザが入力部14を介して承認前の検査基準書の品番を検査基準書管理装置1に入力したか否かを判定する。取得部1201は、検査基準書の品番が入力されない限り(ステップS202:No)、品番入力催促メッセージを表示部15に表示させた状態を維持する。
一方、取得部1201は、検査基準書の品番の入力が有ったと判定すると(ステップS202:Yes)、承認完了前検査基準書DB141から、入力された品番の検査基準書を取得する(ステップS203)。続いて、検査項目判定部1207は、取得した検査基準書の対象とする品物の設計書から抽出される品質事項に対応する検査項目を抽出する(ステップS204)。具体的には、検査項目判定部1207は、まず、取得部1201が取得した検査基準書の対象とする品物の設計書を設計DB136から取得し、取得した設計書に含まれる品質事項を抽出する。次に、検査項目判定部1207は、抽出した品質事項に対応する詳細検査項目を、品質事項検査項目対応DB137から取得する。
その後、検査項目判定部1207は、検査基準書の対象とする品物の設計書から抽出された品質事項に対応する検査項目と、取得部1201が取得した検査基準書の検査項目とを比較して、検査項目が妥当であるか否かを判定する(ステップS205)。具体的には、検査項目判定部1207が、取得部1201が取得した検査基準書の中に、上記品質事項に対応する検査項目の全てが含まれているか否かを判定する。検査項目判定部1207は、取得部1201が取得した検査基準書の中に上記品質事項に対応する検査項目のいずれかが含まれていない場合、検査基準書において上記品質事項に対応する検査項目が欠落しているとして検査基準書の検査項目が妥当でないと判定する(ステップS205:No)。そして、検査項目判定部1207は、その判定結果を判定結果DB140に記録する(ステップS223)。その後、後述のステップS223の処理が実行される。
一方、検査項目判定部1207により検査基準書の検査項目が妥当であると判定されると(ステップS205:Yes)、類似検査基準書抽出部1202は、取得部1201が取得した検査基準書の種別、品番、品名を特定する(ステップS206)。次に、類似検査基準書抽出部1202は、検査基準書DB131から種別が同一の検査基準書を抽出する(ステップS207)。続いて、類似検査基準書抽出部1202は、種別が同一の検査基準書の中から、品番に含まれるシリーズ識別番号または品名が同一の検査基準書を抽出する(ステップS208)。このようにして、類似検査基準書抽出部1202は、検査基準書DB131に記録された複数の検査基準書の中から、まず、種別により類似する検査基準書の候補を絞り込む。そして、類似検査基準書抽出部1202は、種別により絞り込んだ候補の中から更にシリーズ識別番号または品名により類似する検査基準書の候補を絞り込む。
次に、類似検査基準書抽出部1202は、取得部1201により取得された検査基準書の形状データを取得する(ステップS209)。
続いて、類似検査基準書抽出部1202は、取得部1201が取得した検査基準書と種別が同一であり且つシリーズ識別番号または品名が同一の検査基準書の中から形状データが類似する検査基準書を検索する(ステップS210)。これにより、類似検査基準書抽出部1202は、取得部1201により取得された検査基準書の対象とする品物と類似する品物の検査基準書を抽出する。具体的には、類似検査基準書抽出部1202は、まず、取得部1201により取得された検査基準書の対象とする品物と種別が同一であり且つシリーズ識別番号または品名が同一の品物の検査基準書を抽出する。次に、類似検査基準書抽出部1202は、抽出した検査基準書それぞれに対応する形状データから形状データの特徴量を要素とする特徴ベクトルを算出する。このとき、類似検査基準書抽出部1202は、取得部1201により取得された検査基準書に対応する形状データについても特徴ベクトルを算出する。その後、類似検査基準書抽出部1202は、抽出した検査基準書の中から、算出した特徴ベクトルに基づいて形状データが類似する検査基準書を特定する。ここで、類似検査基準書抽出部1202が、特徴ベクトル間の距離が予め設定された閾値以下である形状データを互いに類似するものと看做す。類似検査基準書抽出部1202は、特定した検査基準書の品番を検査項目判定部1207、外観基準判定部1203および寸法基準判定部1205に通知する。
その後、外観基準判定部1203は、取得部1201が取得した検査基準書の検査項目に外観検査が含まれるか否かを判定する(ステップS211)。外観基準判定部1203により外観検査が含まれないと判定されると(ステップS211:No)、そのまま後述のステップS215の処理が実行される。
一方、外観基準判定部1203は、取得部1201が取得した検査基準書の検査項目に外観検査が含まれると判定すると(ステップS211:Yes)、類似検査基準書抽出部1202が抽出した類似品の検査基準書の検査項目を抽出する(ステップS212)。次に、外観基準判定部1203は、類似品の検査基準書から抽出した検査項目のうち、取得部1201が取得した検査基準書の検査項目に無い検査項目を特定し、特定した検査項目を判定結果DB140に記録する(ステップS213)。このとき、外観基準判定部1203は、類似品の検査基準書から抽出した検査項目の全てが、取得部1201が取得した検査基準書に含まれている場合、判定結果DB140に検査項目を記録しない。
続いて、外観基準判定部1203は、苦情管理DB132から、類似品の検査基準書に対応する苦情内容を取得し、取得した苦情内容を判定結果DB140に記録する(ステップS214)。具体的には、外観基準判定部120は、苦情管理DB132から、類似品の検査基準書それぞれの品番に基づいて、各品番に対応付けられた苦情内容を取得する。このとき、外観基準判定部1203は、苦情管理DB132中に、類似品の検査基準書に対応する品番が存在しない場合、判定結果DB140に苦情内容を記録しない。
その後、性能基準判定部1204は、図18に示すように、取得部1201が取得した検査基準書の検査項目に性能検査が含まれるか否かを判定する(ステップS215)。性能基準判定部1204により性能検査が含まれないと判定されると(ステップS215:No)、そのまま後述のステップS217の処理が実行される。
一方、性能基準判定部1204は、取得部1201が取得した検査基準書の検査項目に性能検査が含まれると判定すると(ステップS215:Yes)、取得部1201が取得した検査基準書の性能基準の妥当性を判定し、性能基準が妥当でない場合に判定結果を判定結果DB140に記録する(ステップS216)。具体的には、性能基準判定部1204は、取得部1201が取得した検査基準書の性能基準が要求品質DB133に記録された性能基準と一致するか否かを判定し、一致しない場合に性能基準が妥当でないと判定する。このとき、性能基準判定部1204は、性能基準が一致する場合、判定結果DB140に判定結果を記録しない。
このように、本実施の形態に係る検査基準書管理装置1では、検査基準書チェック部112がステップS216において検査基準書の性能基準の妥当性を改めて判定する。これにより、例えば検査基準書が作成されてから検査基準書の性能基準の妥当性を判定するまでの間に要求品質DB133の内容が更新されても、更新後の要求品質DB133の内容を検査基準書に反映させ易くなっている。
次に、寸法基準判定部1205は、取得部1201が取得した検査基準書の検査項目に寸法検査が含まれるか否かを判定する(ステップS217)。寸法基準判定部1205により寸法検査が含まれないと判定されると(ステップS217:No)、そのまま後述のステップS222の処理が実行される。
一方、寸法基準判定部1205は、取得部1201が取得した検査基準書の検査項目に寸法検査が含まれると判定すると(ステップS217:Yes)、設計DB136から、取得部1201が取得した検査基準書に対応する設計書の寸法規格値を取得する(ステップS218)。具体的には、寸法基準判定部1205は、取得部1201が取得した検査基準書に含まれる設計書番号に基づいて、設計DB136から設計書データを取得し、取得した設計書データから寸法規格値を抽出する。
続いて、寸法基準判定部1205は、設計書の寸法規格値と、取得部1201が取得した検査基準書の寸法規格値とに基づいて、取得部1201が取得した検査基準書の寸法規格値の妥当性を判定し、寸法規格値が妥当でないと判定すると、判定結果を判定結果DB140に記録する(ステップS219)。具体的には、寸法基準判定部1205は、設計書の寸法規格値と、取得部1201が取得した検査基準書の寸法規格値とが一致しているか否かを判定し、一致していない場合寸法規格値が妥当でないと判定する。このとき、寸法基準判定部1205は、寸法規格値が妥当と判定する場合、判定結果DB140に判定結果を記録しない。
その後、寸法基準判定部1205は、類似品の検査基準書に含まれる公差規格値を取得する(ステップS220)。次に、寸法基準判定部1205は、取得した公差規格値に基づいて、取得部1201が取得した検査基準書の公差規格値の妥当性を判定し、公差規格値が妥当でないと判定すると、判定結果を判定結果DB140に記録する(ステップS221)。具体的には、寸法基準判定部1205は、図19(A)に示すように、取得部1201が取得した検査基準書の公差規格値が類似品の検査基準書の公差規格値の分布範囲に含まれる場合(矢印参照)、公差規格値が適当であると判定する。一方、寸法基準判定部1205は、図19(B)に示すように、取得部1201が取得した検査基準書の公差規格値が類似品の検査基準書の公差規格値の分布から外れている場合(矢印参照)、公差規格値が不適等であると判定する。このとき、寸法基準判定部1205は、公差規格値が妥当と判定する場合、判定結果DB140に判定結果を記録しない。
図18に戻って、ステップS221の処理が実行された後、検査実施可能場所特定部1206は、検査基準書に則って検査を行うことができる検査実施可能場所を特定して、特定した場所を判定結果DB140に記録する(ステップS222)。具体的には、検査実施可能場所特定部1206は、取得部1201が取得した検査基準書に含まれる検査具を示す情報を全て取得し、取得した情報が示す検査具が全て設置された場所を設備DB135から抽出する。そして、検査実施可能場所特定部1206は、抽出した場所を判定結果DB140に記録する。
その後、出力部1208は、判定結果DB140を参照して、判定結果を表示部15に表示させる(ステップS224)。出力部1208は、ステップS205において、取得部1201が取得した検査基準書の検査項目が妥当でないと判定された場合、追加または削除すべき検査項目を表示部15に表示させる。例えば、設計書のある特定の品質事項を検査するために外観検査の項目が必要であるのに対して、取得部1201が取得した検査基準書に外観検査の項目が含まれてないとする。この場合、判定結果DB140には、追加すべき検査項目が外観検査である旨が記録されている。そして、出力部1208は、判定結果DB140から、追加すべき検査項目が外観検査である旨の情報を取得し、図20(A)に示すような外観検査に関する項目を追加するよう催促するメッセージを含むウィンドウ15bを表示部15に表示させる。
一方、出力部1208は、ステップS205において、取得部1201が取得した検査基準書の検査項目が妥当と判定された場合、各検査項目についての判定結果を表示部15に表示させる。出力部1208は、例えば図20(B)に示すような、外観検査、性能検査、寸法検査、検査実施可能場所それぞれに関する判定結果を示すウィンドウ15cを表示部15に表示させる。ウィンドウ15cの領域F1の「追加を検討すべき検査項目」の欄には、類似品の検査基準書の外観検査に関する検査項目のうち、取得部1201が取得した検査基準書にはない検査項目が表示される。ウィンドウ15cの領域F1の「類似品の過去の苦情内容」の欄には、外観検査に関する類似品の検査基準書に対応する苦情内容が表示される。
ウィンドウ15cの領域F2には、「性能基準の見直しの要否」が表示され、性能基準の見直し要の場合、判定結果DB140に記録されている検査項目と規格と検査具とに関する情報が表示される。ウィンドウ15cの領域F3には、設計書の寸法との整合性の判定結果が検査対象の品物の検査箇所を識別する検査箇所番号毎に表示され、判定結果NGの場合、設計書の寸法が表示される。また、ウィンドウ15cの領域F3には、公差規格値の妥当性の判定結果も検査箇所番号毎に表示され、判定結果NGの場合、類似品の検査基準書の公差規格値の分布範囲に相当する妥当な公差規格値の範囲が表示される。ウィンドウ15cの領域F4には、検査基準書に従って検査を実施することが可能な場所も表示される。
図18に戻って、出力部1208は、ステップS224の処理を実行した後、判定結果を表示した日である判定完了日を承認完了前検査基準書DB141に記録する(ステップS225)。この判定完了日は、承認進捗管理部113により承認進捗管理処理の実行が開始されるタイミングを決定する基準となる。
以上説明したように、本実施の形態に係る検査基準書管理装置1によれば、類似検査基準書抽出部1202が、取得部1201が取得した承認完了前の検査基準書の対象とする品物に類似する品物の検査基準書を抽出する。そして、外観基準判定部1203および寸法基準判定部1205が、抽出した検査工程で運用されている検査基準書の検査基準と、取得した承認完了前の検査基準書の検査基準とを比較して、取得した承認完了前の検査基準書の検査基準の妥当性を判定する。これにより、例えば過去に検査基準書を作成した経験の無い者であっても、外観基準判定部1203および寸法基準判定部1205による承認完了前の検査基準書に対する判定結果を確認するだけで、その検査基準書の検査基準の妥当性を比較的簡単且つ的確に確認することができる。従って、チェック者の経験等に左右されずに検査基準書が検査工程で運用が開始されるまでの期間を短縮することができる。
また、本実施の形態に係る外観基準判定部1203は、類似検査基準書抽出部1202が抽出した検査基準書の外観検査の詳細項目のうち、取得部1201が取得した検査基準書に無い詳細項目が存在する場合、取得部1201が取得した検査基準書の詳細項目が妥当でないと判定する。これにより、承認完了前の検査基準書の外観検査の詳細項目において、少なくとも過去に作成された類似品を対象とする検査基準書の外観検査の詳細項目の抜けが発生するのを防止できる。従って、新たに作成された検査基準書について適切な検査項目を含む検査基準書に修正する機会をユーザに提供することができる。
更に、本実施の形態に係る寸法基準判定部1205は、承認完了前の検査基準書の公差規格値が類似検査基準書抽出部1202により抽出された検査基準書の公差規格値と一致しない場合、この承認完了前の検査基準書の公差規格値が妥当でないと判定する。これにより、寸法基準判定部1205の判定結果に基づいて、承認完了前の検査基準書のうち、その寸法検査の公差規格値が過去に作成された類似品を対象とする検査基準書の寸法検査の公差規格値の分布範囲から外れている検査基準書を検出できる。従って、新たに作成された検査基準書について妥当な公差規格値が設定された適切な検査基準書に修正する機会をユーザに提供することができる。
また、本実施の形態に係る類似検査基準書抽出部1202は、検査基準書DB131から、取得部1201により取得された検査基準書の形状データに類似する形状データを含む検査基準書を抽出する。これにより、対象とする品物の種別、品番および品名が類似する検査基準書の中から更に品物の形状が類似する検査基準書を抽出することができる。従って、外観基準判定部1203が、外観検査の詳細項目についての比較対象となる検査基準書を形状が類似する検査基準書に絞ることができる。また、寸法基準判定部1205が、公差規格値についての比較対象となる検査基準書を形状が類似する検査基準書に絞ることができる。これにより、外観検査チェック処理に要する時間を短縮することができるので、検査基準書の検査工程での運用が開始されるまでの期間を短縮することができる。
(承認進捗管理処理)
次に、承認進捗管理部113が実行する承認進捗管理処理について図21および図22を参照しながら説明する。この承認進捗管理処理は、例えば承認完了前の検査基準書について検査基準書チェック部112が検査基準書チェック処理を完了したことを契機として実行される。
まず、承認開始管理部1301は、現時点から回覧開始期限日までの期間が予め設定された基準期間以内であるか、または、現時点において回覧開始期限日を経過しているかを判定する(ステップS301)。回覧開始期限日は、各承認部門による検査基準書の承認を得るための各承認部門への検査基準書の回覧を開始する期限に相当する。基準期間は、検査基準書の回覧開始催促メッセージを送信するタイミングを決定する際の基準となる期間である。回覧開始期限日は、例えば検査基準書チェック部112による判定が完了した判定完了日から予め設定された期間(例えば10日)だけ経過した日に設定される。また、基準期間は例えば3日間に設定される。承認開始管理部1301は、現時点から回覧開始期限日までの期間が基準期間よりも長いと判定すると(ステップS301:No)、そのまま後述のステップS303の処理を実行する。
一方、承認開始管理部1301が、現時点から回覧開始期限日までの期間が予め設定された基準期間以内である、または現時点において回覧開始期限日を経過していると判定したとする(ステップS301:Yes)。この場合、承認開始管理部1301は、承認完了前の検査基準書の承認のための回覧を開始するよう催促する回覧開始催促メッセージを表示部15に表示させる(ステップS302)。
次に、承認開始管理部1301は、検査基準書の承認のための回覧を開始した日である承認処理開始日を受け付けたか否かを判定する(ステップS303)。具体的には、承認開始管理部1301は、ユーザが入力部14を介して承認処理開始日を検査基準書管理装置1に入力したか否かを判定する。承認開始管理部1301は、承認処理開始日時を受け付けていない場合(ステップS303:No)、再びステップS301の処理を実行する。
一方、承認開始管理部1301は、承認処理開始日を受け付けたと判定すると(ステップS303:Yes)、受け付けた承認処理開始日を進捗DB139に記録する(ステップS304)。
続いて、進捗管理部1302は、現時点から承認期限日までの期間が予め設定された基準期間以内であるか、または、現時点において承認期限日を経過しているかを判定する(ステップS305)。承認期限日は、承認部門が検査基準書の承認を行う期限に相当し、例えば承認処理開始日または直近の承認日から予め設定された期間(例えば10日)だけ経過した日に設定される。また、基準期間は例えば3日間に設定される。進捗管理部1302は、現時点から承認期限日までの期間が基準期間よりも長いと判定すると(ステップS305:No)、そのまま後述のステップS307の処理を実行する。
一方、進捗管理部1302が、現時点から承認期限日までの期間が予め設定された基準期間以内であると判定するか、或いは現時点において承認期限日を経過していると判定したとする(ステップS305:Yes)。この場合、進捗管理部1302は、承認するよう催促する承認催促メッセージを、各承認部門に設置されたPC102、103へ送信する(ステップS306)。この承認催促メッセージは、例えば図22に示すように、承認が必要な検査基準書の承認期限日とともに、承認期限日が同一の検査基準書の品番とその検査基準書の作成担当者との一覧を含むウィンドウ15dの形でPC102、103に表示される。
その後、進捗管理部1302は、承認部門からの承認登録要求が有ったか否かを判定する(ステップS307)。具体的には、進捗管理部1302は、承認登録受付部1303から承認部門の識別情報が入力されたか否かを判定する。進捗管理部1302は、承認登録要求が無いと判定すると(ステップS307:No)、再びステップS305の処理を実行する。
一方、進捗管理部1302は、承認登録要求が有ったと判定すると(ステップS307:Yes)、承認日を進捗DB139に記録する(ステップS308)。次に、進捗管理部1302は、他の承認部門からの承認登録が必要であるか否かを判定する(ステップS309)。進捗管理部1302は、他の承認部門からの承認登録が必要であると判定すると(ステップS309:Yes)、再びステップS305の処理を実行する。
一方、進捗管理部1302が、全ての承認部門の承認登録が完了したと判定したとする(ステップS309:No)。この場合、報知部1304は、検査基準書についての承認が完了した旨の承認完了メッセージを表示部15に表示させるとともに、各部門のPC101、102、103へ承認完了メッセージを送信する(ステップS310)。
以上説明したように、本実施の形態に係る検査基準書管理装置1では、検査基準書チェック部112による判定完了日から予め定められた期間だけ経過すると、承認開始管理部1301がその検査基準書について承認処理を開始する。これにより、ユーザが新たな検査基準書について承認処理を開始するための操作を行わなくても、承認開始管理部1301が承認処理を開始する。従って、新たな検査基準書についてユーザが承認処理を開始することを忘れていた場合でも承認処理がなされないまま放置されることがないので、検査基準書の検査工程での運用が開始されるまでの期間を短縮することができる。
[変形例]
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は前述の実施の形態の構成に限定されるものではない。例えば、類似検査基準書抽出部1202が、種別とシリーズ識別番号と品名のみに基づいて、検査基準書DB131から検査基準書を抽出する構成であってもよい。本構成によれば、類似検査基準書抽出部1202は、取得部1201により取得された検査基準書の形状データに類似する形状データを検索する処理を実行する必要がないので、処理の簡素化を図ることができる。
前述の実施の形態では、外観基準判定部1203が、検査基準書の外観検査の詳細項目を比較する構成について説明した。但し、比較対象となる検査項目は、外観検査の詳細項目に限定されない。例えば、比較対象となる検査項目が、寸法検査の項目であってもよい。この場合、寸法基準判定部1205は、類似検査基準書抽出部1202が抽出した検査基準書の寸法検査の項目のうち、取得部1201が取得した検査基準書に無い項目が存在するか否かを判定するようにしてもよい。
本構成によれば、承認完了前の検査基準書の寸法検査の項目において、少なくとも過去に作成された類似品を対象とする検査基準書の寸法検査の詳細項目の抜けが発生するのを防止できる。
前述の実施の形態では、寸法基準判定部1205が、承認完了前の検査基準書の寸法検査の公差規格値と、類似検査基準書抽出部1202により抽出された検査基準書の寸法検査の公差規格値とを比較する構成について説明した。但し、比較対象となる規格値は、寸法検査の公差規格値に限定されない。例えば、外観基準判定部1203が、承認完了前の検査基準書の外観検査の規格値と、類似検査基準書抽出部1202が抽出した検査基準書の外観検査の規格値の少なくとも1つとを比較してそれらが一致するか否かを判定する構成であってもよい。
本構成によれば、外観基準判定部1203の判定結果に基づいて、承認完了前の検査基準書のうち、その外観検査の規格値が過去に作成された類似品を対象とする検査基準書の外観検査の規格値の分布範囲から外れている不適切な検査基準書を検出できる。
前述の実施の形態では、検査基準書生成部1103が複数種類のフォームの中から1つのフォームを選択して検査基準書を生成する構成について説明したが、フォームの種類は複数種類に限定されるものではない。例えば、検査基準書のフォームが1種類に統一されていてもよい。この場合、類似検査基準書抽出部1102が不要となるので検査基準書作成部111の構成を簡素化できる。
前述の実施の形態では、承認進捗管理部113が、検査基準書チェック部112により検査基準書の妥当性が判定された判定日に基づいて、検査基準書の承認の進捗管理を実行する構成について説明した。これに限らず、例えば、承認進捗管理部113が、検査基準書チェック部112により検査基準書の妥当性が判定された判定日時に基づいて、検査基準書の承認の進捗管理を実行する構成であってもよい。この場合、検査基準書の承認処理を時刻単位で管理することができるので、よりきめ細かな承認進捗の管理を実現することができる。
また、本発明に係る処理部11の各種機能は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、ネットワークに接続されているコンピュータに、上記動作を実行するためのプログラムを、コンピュータシステムが読み取り可能な非一時的な記録媒体(CD−ROM等)に格納して配布し、当該プログラムをコンピュータシステムにインストールすることにより、上述の処理を実行する処理部11を構成してもよい。
また、コンピュータにプログラムを提供する方法は任意である。例えば、プログラムは、通信回線の掲示版(BBS)にアップロードされ、通信回線を介してコンピュータに配信されてもよい。そして、コンピュータは、このプログラムを起動して、OSの制御の下、他のアプリケーションと同様に実行する。これにより、コンピュータは、上述の処理を実行する処理部11として機能する。
以上、本発明の各実施の形態および変形例(なお書きに記載したものを含む。以下、同
様。)について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。本発明は、実施
の形態及び変形例が適宜組み合わされたもの、それに適宜変更が加えられたものを含む。
1:検査基準書管理装置、2:プリンタ、11:処理部、13:記憶部、14:入力部、15:表示部、16:通信部、17:インタフェース部、18:システムバス、101,102,103:PC、111:検査基準書作成部、112:検査基準書チェック部、113:承認進捗管理部、131:検査基準書DB、132:苦情管理DB、133:要求品質DB、135:設備DB、136:設計DB、137:品質事項検査項目対応DB、138:フォームDB、139:進捗DB、140:判定結果DB、141:承認完了前検査基準書DB、1101:受付部、1102,1202:類似検査基準書抽出部、1103:検査基準書生成部、1104,1208:出力部、1201:取得部、1203:外観基準判定部、1204:性能基準判定部、1205:寸法基準判定部、1206:検査実施可能場所特定部、1207:検査項目判定部、1301:承認開始管理部、1302:進捗管理部、1303:承認登録受付部、1304:報知部

Claims (8)

  1. 運用されている複数の検査基準書を記憶する検査基準書データベースと、
    前記検査基準書データベースから、予め定められた基準に基づいて、妥当性を評価する対象の第1検査基準書の対象とする品物に類似の品物を対象とする第2検査基準書を抽出する類似検査基準書抽出部と、
    前記類似検査基準書抽出部が抽出した第2検査基準書と前記第1検査基準書とについて、検査項目及び/または検査基準を比較して、前記第1検査基準書の検査項目または検査基準の妥当性を判定する判定部と、を備える、
    検査基準書管理装置。
  2. 前記判定部は、前記類似検査基準書抽出部が抽出した第2検査基準書の検査項目を抽出し、抽出した検査項目と前記第1検査基準書の検査項目とを比較し、前記抽出した検査項目の全てが前記第1検査基準書に存在する場合、前記第1検査基準書の検査項目が妥当であると判定し、前記抽出した検査項目のうち前記第1検査基準書に無い検査項目が存在する場合、前記第1検査基準書の検査項目が妥当でないと判定する、
    請求項1に記載の検査基準書管理装置。
  3. 前記判定部は、前記第1検査基準書に規格値が設定された第1検査項目が含まれる場合、前記第1検査基準書の前記第1検査項目の規格値と、前記類似検査基準書抽出部が抽出した第2検査基準書に含まれる前記第1検査項目に対応する第2検査項目の規格値とを比較し、前記第1検査項目の規格値が前記第2検査項目の規格値の少なくとも1つと一致する場合、前記第1検査基準書の前記第1検査項目の規格値が妥当であると判定し、前記第1検査項目の規格値が前記第2検査項目の規格値と一致しない場合、前記第1検査基準書の前記第1検査項目の規格値が妥当でないと判定する、
    請求項1または請求項2に記載の検査基準書管理装置。
  4. 前記検査基準書データベースは、前記第2検査基準書の対象とする品物の形状を表す第2形状データを、前記第2検査基準書と対応づけて記憶し、
    前記類似検査基準書抽出部は、前記検査基準書データベースから、予め定められた基準に基づいて、前記第1検査基準書の対象とする品物の形状を表す第1形状データに類似する第2形状データを含む第2検査基準書を抽出する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の検査基準書管理装置。
  5. 前記検査基準書データベースは、検査工程で運用されている第2検査基準書をそのフォームの種類を示すフォーム種類情報と対応づけて記憶し、
    前記第2検査基準書のフォームを前記フォーム種類情報および検査項目と対応づけて記憶するフォームデータベースと、
    工程へ新たに投入しようとしている品物の識別情報を受け付ける受付部と、
    前記検査基準書データベースから、予め定められた基準に基づいて、前記受付部が受け付けた前記識別情報に類似する識別情報を有する品物を対象とする第2検査基準書を抽出する識別情報類似検査基準書抽出部と、
    抽出した第2検査基準書のフォーム種類情報および検査項目に基づいて、検査工程での運用開始前の第1検査基準書のフォームを特定し、特定したフォームを用いて第1検査基準書を生成する検査基準書生成部と、を更に備える、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の検査基準書管理装置。
  6. 前記第1検査基準書について前記判定部による検査基準の妥当性の判定が完了した判定完了日または判定完了日時から予め定められた期間だけ経過すると、前記第1検査基準書について承認処理を開始する承認開始管理部を更に備える、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の検査基準書管理装置。
  7. 運用されている複数の検査基準書を記憶する検査基準書データベースから、予め定められた基準に基づいて、妥当性を評価する対象の第1検査基準書の対象とする品物に類似の品物を対象とする第2検査基準書を抽出するステップと、
    抽出した第2検査基準書と前記第1検査基準書とについて、検査項目及び/または検査基準を比較して、前記第1検査基準書の検査項目または検査基準の妥当性を判定するステップと、を含む、
    検査基準書管理方法。
  8. コンピュータを、
    運用されている複数の検査基準書を記憶する検査基準書データベースから、予め定められた基準に基づいて、妥当性を評価する対象の第1検査基準書の対象とする品物に類似の品物を対象とする第2検査基準書を抽出する類似検査基準書抽出部、
    前記類似検査基準書抽出部が抽出した第2検査基準書と前記第1検査基準書とについて、検査項目及び/または検査基準を比較して、前記第1検査基準書の検査項目または検査基準の妥当性を判定する判定部、
    として機能させるためのプログラム。
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