JP2017068147A - 地図情報配信システム、地図情報配信方法、及び地図情報配信プログラム - Google Patents

地図情報配信システム、地図情報配信方法、及び地図情報配信プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】地図情報の配信についての無駄な通信を抑制すると共に、地図情報の配信についての負荷を軽減することが可能になる、地図情報配信システム、地図情報配信方法、及び地図情報配信プログラムを提供すること。
【解決手段】第1車載装置1及び第2車載装置2を含む複数の車載装置の地図情報を更新するために予め生成されている作り置き地図情報を配信する地図情報配信システム100であって、複数の車載装置の地図情報を更新した際の過去の処理情報を格納する処理情報DB363と、処理情報DB363が格納する過去の処理情報に基づいて、作り置き地図情報を配信するか否かを判定する判定部371と、判定部371の判定結果に基づいて、作り置き地図情報を配信する配信部372とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、地図情報配信システム、地図情報配信方法、及び地図情報配信プログラムに関する。
従来、複数の地図表示端末の地図情報を更新するための技術として、地図情報を更新するための差分地図更新情報を配信する地図配信サーバをセンター側に設けて、当該地図配信サーバから各地図表示端末に対して差分地図更新情報を配信する技術(例えば、特許文献1参照)が知られていた。
しかしながら、この技術におけるセンター側の地図配信サーバは、各地図表示端末からの更新要求を受信する毎に、受信した更新要求に応じた差分地図更新情報を生成して配信していたので、例えば、複数の地図表示端末からの更新要求が集中した場合、差分地図更新情報を生成するための地図配信サーバの処理負荷が増大してしまい、処理遅延が発生し、差分地図更新情報の配信が遅れてしまう可能性があった。
そこで、複数の地図表示端末の地図情報の更新のために共通して使用するべく、作り置き地図情報を予め生成しておき、複数の地図表示端末の地図情報を更新する場合に、前述の処理負荷を軽減するために、この予め生成されている作り置き地図情報を配信する技術が提案されている。
特開2010−210433号公報
しかしながら、例えば、複数の地図表示端末の地図情報を更新するために、前述の処理負荷を軽減する観点から、作り置き地図情報が配信される頻度を増加させた場合、複数の地図表示端末における地図情報のバージョンが互いに異なっているために、複数の地図表示端末のうちの一部の地図表示端末に対しては、既に反映されているバージョンに対応する情報等の、地図情報を更新するためには不要な情報も配信されてしまい、無駄な通信が行われる可能性があった。一方、例えば、複数の地図表示端末の地図情報を更新するために、前述の無駄な通信を抑制する観点から、差分地図更新情報を配信する頻度を増加させた場合、差分地図更新情報を生成する頻度が増加してしまい、前述したように処理負荷が増大してしまう可能性があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、地図情報の配信についての無駄な通信を抑制すると共に、地図情報の配信についての負荷を軽減することが可能になる、地図情報配信システム、地図情報配信方法、及び地図情報配信プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る地図情報配信システムは、複数のユーザの地図情報を更新するために予め生成されている作り置き地図情報を配信する地図情報配信システムであって、前記複数のユーザの前記地図情報を更新した際の過去の処理情報を格納する格納手段と、前記格納手段が格納する前記過去の処理情報に基づいて、前記作り置き地図情報を配信するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記作り置き地図情報を配信する配信手段とを備える。
また、本発明に係る地図情報配信方法は、複数のユーザの地図情報を更新するために予め生成されている作り置き地図情報を配信する地図情報配信方法であって、判定手段が、前記複数のユーザの前記地図情報を更新した際の過去の処理情報を格納する格納手段が格納する前記過去の処理情報に基づいて、前記作り置き地図情報を配信するか否かを判定する判定ステップと、配信手段が、前記判定ステップの判定結果に基づいて、前記作り置き地図情報を配信する配信ステップとを含む。
また、本発明に係る地図情報配信プログラムは、複数のユーザの地図情報を更新するために予め生成されている作り置き地図情報を配信する地図情報配信プログラムであって、コンピュータを、前記複数のユーザの前記地図情報を更新した際の過去の処理情報を格納する格納手段が格納する前記過去の処理情報に基づいて、前記作り置き地図情報を配信するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記作り置き地図情報を配信する配信手段と、として機能させる。
本発明に係る地図情報配信システム、地図情報配信方法、及び地図情報配信プログラムによれば、過去の処理情報に基づいて、作り置き地図情報を配信するか否かを判定することから、例えば、過去の処理情報に応じた適切な場合に、作り置き地図情報を配信することができ、作り置き地図情報の配信に関する無駄な通信を抑制すると共に、他の地図情報(例えば、各ユーザに対応する差分地図更新情報)を生成及び配信するための負荷を軽減することができる。
本発明の実施の形態に係る地図情報配信システムを例示するブロック図である。 地図情報におけるメッシュの一例を示す図である。 可否情報を例示した図である。 配信処理のフローチャートである。 可否設定処理のフローチャートである。
以下、本発明に係る地図情報配信システム、地図情報配信方法、及び地図情報配信プログラムの実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
本発明に係る地図情報配信システムは、複数のユーザの地図情報を更新した際の過去の処理情報に基づいて、作り置き地図情報を配信するか否かを判定し、判定結果に基づいて作り置き地図情報を配信するシステムである。
ここで、「過去の処理情報」とは、作り置き地図情報を配信するか否かの判定に用いられる情報であり、具体的には、ユーザの地図情報を更新することに関する過去の情報であり、例えば、要求関連情報、サイズ関連情報、及びユーザ数関連情報等が挙げられる。「要求関連情報」とは、ユーザの地図情報を更新するための要求に関する第1情報であり、具体的には、配信要求総件数、及び作り置き地図情報配信可能割合を特定するための情報である。なお、「配信要求総件数」及び「作り置き地図情報配信可能割合」については、後述する。また、「サイズ関連情報」とは、ユーザの地図情報を更新するために配信するべき情報の量(サイズ)に関する第2情報であり、具体的には、差分地図更新情報のサイズの統計値(例えば、平均値、中央値、分散、最大値、最小値等)を特定するための情報である。なお、「差分地図更新情報」については、後述する。また、「ユーザ数関連情報」とは、ユーザに関する第3情報であり、具体的には、複数のユーザのうちの通信可能なユーザであるアクティブユーザの数を特定するための情報である。
そして、作り置き地図情報を配信するか否かを判定する場合には、「過去の処理情報」における第1〜第3情報が特定する各情報のうちの、1つのみの情報、又は任意に選択した複数の情報を用いることができるが、実施の形態では、「配信要求総件数」及び「作り置き地図情報配信可能割合」を用いる場合について説明し、この情報以外の情報を用いる場合については、変形例において説明する。
また、「ユーザの地図情報」とは、ユーザが用いる装置の地図情報であり、具体的には、地図を表示する装置の地図情報であり、例えば、車載装置の地図情報、又は端末装置の地図情報等が挙げられる。ここで、「車載装置」とは、車両に搭載される装置であり、具体的には、車載用ナビゲーション装置を含む概念ある。また、「端末装置」とは、所定のコンピュータを搭載した装置であり、具体的には、スマートフォンや携帯用ナビゲーション装置を含む概念である。
そして、本実施の形態においては、「ユーザの地図情報」である「車載装置の地図情報」を更新するために、作り置き地図情報を車載装置に配信する場合について説明する。なお、以下では、車載装置を搭載した車両(車載装置を操作する者が搭乗する車両)を「自車両」と称して説明する。また、「自車両」とは、例えば、四輪自動車、二輪自動車、及び自転車等を含む概念であるが、以下では、自車両が四輪自動車である場合について説明する。
(構成)
まず、本実施の形態に係る地図情報配信システム100について説明する。この地図情報配信システム100は、第1車載装置1、第2車載装置2、及びセンター装置3を備えている。図1は、本発明の実施の形態に係る地図情報配信システムを例示するブロック図である。なお、地図情報配信システム100には、実際には、第1車載装置1及び第2車載装置2以外にも、これらの車載装置と同様な構成の他の車載装置が複数含まれているが、以下では、区別して説明する必要がある場合には、「第1車載装置1」又は「第2車載装置2」を明示して説明し、一方、区別して説明する必要が無い場合には、「第1車載装置1」、「第2車載装置2」、及び「他の車載装置」を、「地図情報配信システム100の車載装置」と総称して説明する。
(構成−第1車載装置)
最初に、第1車載装置1の構成について説明する。図1に示すように、第1車載装置1は、概略的に、通信部11、タッチパネル12、ディスプレイ13、スピーカ14、現在位置検出部15、データ記録部16、及び制御部17を備えている。
(構成−第1車載装置−通信部)
通信部11は、センター装置3との間でネットワークを介した通信を行う通信手段である。この通信部11の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、公知の移動体無線通信手段を用いることができる。
(構成−第1車載装置−タッチパネル)
タッチパネル12は、ユーザの指等で押圧されることにより、当該ユーザから各種操作入力を受け付ける操作手段である。このタッチパネル12は、透明又は半透明状に形成され、ディスプレイ13の前面において当該ディスプレイ13の表示面と重畳するように設けられている。このタッチパネル12としては、例えば、抵抗膜方式や静電容量方式等による操作位置検出手段を備えた公知のタッチパネルを用いることができる。
(構成−第1車載装置−ディスプレイ)
ディスプレイ13は、後述する制御部17の制御に基づいて各種の画像を表示する表示手段であり、特に、後述する地図情報データベース161(以下、データベースを「DB」と称する)に格納された地図情報に基づいて地図を表示する表示手段である。このディスプレイ13の具体的な構成は任意であり、例えば、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイ等を用いることができる。
(構成−第1車載装置−スピーカ)
スピーカ14は、後述する制御部17の制御に基づいて情報を音声にて出力する音声出力手段である。このスピーカ14から出力される音声の具体的な態様は任意であり、必要に応じて生成された合成音声や、予め録音された音声を出力することができる。
(構成−第1車載装置−現在位置検出部)
現在位置検出部15は、第1車載装置1の現在位置(現在地)を検出する現在位置検出手段である。この現在位置検出部15は、GPS又は地磁気センサ(いずれも図示省略)を有し、現在の第1車載装置1の位置(座標)及び方位等を公知の方法にて検出する。
(構成−第1車載装置−データ記録部)
データ記録部16は、第1車載装置1の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記録装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる(後述するデータ記録部26、36も同様とする)。
また、このデータ記録部16は、地図情報DB161を備えている。
地図情報DB161は、地図情報を格納する地図情報格納手段である。ここで、「地図情報」とは、案内に用いられる情報であり、道路、道路の交差点、道路構造物、施設等を含む各種の位置の特定に必要な情報であって、例えば、道路上に設定された各ノードに関するノードデータ(例えばノードID、座標等)や、道路上に設定された各リンクに関するリンクデータ(例えばリンクID、リンク名、接続ノードID、道路座標、道路種別(例えば、有料道路、一般道路、高架道路等)、車線数等)、地物データ(例えば信号機、道路標識、ガードレール、施設等)、地形データ等を含んで構成されている。このような地図情報DB161の地図情報は、後述する配信処理において更新される。
(構成−第1車載装置−制御部)
図1に戻って、制御部17は、第1車載装置1を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、実施の形態に係る地図情報配信プログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して第1車載装置1にインストールされることで、制御部17の各部を実質的に構成する(後述する制御部27、37も同様とする)。
(構成−第2車載装置)
次に、第2車載装置2の構成について説明する。図1に示すように、第2車載装置2は、概略的に、通信部21、タッチパネル22、ディスプレイ23、スピーカ24、現在位置検出部25、データ記録部26、及び制御部27を備えている。これらの各構成については、第1車載装置1における同一名称の構成と同様である。
(構成−センター装置)
次に、センター装置3の構成について説明する。図1に示すように、センター装置3は、地図情報配信システム100の車載装置に対して情報を配信する装置であり、概略的に、通信部31、データ記録部36、及び制御部37を備えている。
(構成−センター装置−通信部)
通信部31は、地図情報配信システム100の車載装置との間でネットワークを介した通信を行う通信手段であり、具体的な構成については、通信部11の構成と同様である。
(構成−センター装置−データ記録部)
データ記録部36は、地図情報DB361、作り置き地図情報DB362、処理情報DB363、及び可否情報DB364を備えている。
地図情報DB361は、地図情報を格納する地図情報格納手段である。ここで、この地図情報DB361に格納されている「地図情報」とは、案内に用いられる情報であり、地図情報配信システム100の車載装置に格納されている地図情報に含まれている情報(例えば、ノードデータ、リンクデータ、地物データ、及び地形データ等)に対応する情報が含まれている情報である。そして、地図情報DB361には、地図に関する最新の情報(例えば、道路の撤廃又は新設の情報等)に基づいて所定期間(例えば、1日、1週間等)毎に生成された地図情報が、順次提供されて蓄積されている。つまり、この地図情報DB361には、地図上の各領域について、最新バージョンの地図情報と共に、過去の各バージョンの地図情報も格納されている。ここでは、例えば、地図情報の「バージョン」については、「バージョン1〜4」が設けられており、「バージョン1」が最も古く、「バージョン2」が「バージョン1」の次に古く、「バージョン3」が「バージョン2」の次に古く、「バージョン4」が最新であるものとして、以下説明する。
作り置き地図情報DB362は、作り置き地図情報を格納する格納手段である。ここで、この作り置き地図情報DB362に格納されている「作り置き地図情報」とは、地図情報を更新するための情報であり、具体的には、地図情報配信システム100の車載装置(つまり、複数の車載装置)の地図情報を更新するために、この地図情報配信システム100の車載装置に共通して使用できるように予め生成されている情報であり、例えば、地図情報における地図上の所定領域における、所定のバージョンの地図情報を含んでいる情報である。このような作り置き地図情報DB362の作り置き地図情報は、所定の基準に基づいて、地図情報における地図上の任意の領域についての、任意のバージョンの地図情報を含むように生成されたものを用いることができる。なお、「所定の基準」とは、作り置き地図情報を生成するための基準であり、具体的には、作り置き地図情報を用いることにより、地図を更新するための、センター装置3における処理負荷が軽減し、且つ、地図情報配信システム100に含まれる装置間の通信量を軽減する観点に基づく条件であり、任意の条件を用いることができる。ここでは、例えば、後述する制御部37が、地図情報DB361の地図情報に基づいて、メッシュを基準とした領域についての以下に示す作り置き情報を生成し、生成した情報を作り置き地図情報DB362に格納するものとして、以下説明する。
ここで、「メッシュ」とは、地図情報についての基準単位であり、具体的には、地図上の数キロメートル(例えば、10キロメートル等)四方の領域に対応している。図2は、地図情報におけるメッシュの一例を示す図である。ここでは、例えば、この図2のメッシュM1〜M35については、各装置に格納されている地図情報間において互いに対応付けられており、このメッシュM1〜M35によって地図情報における領域を識別することが可能になるものとする。そして、図1の作り置き地図情報DB362には、例えば、4つのメッシュであるメッシュM22、M23、M29、M30に対応する1つの領域(以下、第1作り置き領域)についての、バージョン3及びバージョン4の地図情報を含む作り置き地図情報(以下、第1作り置き地図情報)、及び、4つのメッシュであるメッシュM12、M13、M19、M20に対応する1つの領域(以下、第2作り置き領域)についての、バージョン3及びバージョン4の地図情報を含む作り置き地図情報(以下、第2作り置き地図情報)の2つの作り置き地図情報が格納されているものとして、以下説明する。
図1に戻って、処理情報DB363は、前述した過去の処理情報を格納する処理情報格納手段であり、この「過去の処理情報」としては、例えば、配信要求、配信要求の受信時間、及び配信結果が対応付けられて記憶されている。ここで、「配信要求」とは、作り置き地図情報又は差分地図更新情報の配信を要求することであり、具体的には、地図情報配信システム100の車載装置から、センター装置3に対する要求であり、例えば、地図情報配信システム100の車載装置を一意に識別するための識別情報(以下、装置ID)、更新領域特定情報、バージョン特定情報を含む要求である。なお、「更新領域特定情報」とは、地図情報における更新の対象となる領域を特定する情報であり、具体的には、メッシュを基準にした地図情報における地図上の領域を特定する情報であり、例えば、更新の対象となる地図上の領域を全て含むメッシュを一意に識別する情報(以下、メッシュID)である。また、「バージョン特定情報」とは、地図情報のバージョンを特定するための情報である。また、前述の「差分地図更新情報」とは、地図情報を更新するための情報であり、具体的には、地図情報配信システム100の車載装置からの配信要求に応じて、配信要求を受信する度に生成される情報であり、例えば、受信した配信要求に対応する地図情報を含んでいる情報である。また、「過去の処理情報」に含まれている「配信要求の受信時間」とは、配信要求を受信した時間であり、また、「配信結果」とは、後述する「配信処理」の結果を特定する情報である。そして、このような処理情報DB363の過去の処理情報については、センター装置3が、後述する「配信処理」を実行する毎に記録される。
可否情報DB364は、可否情報を格納する格納手段である。ここで、この可否情報DB364に格納されている「可否情報」とは、作り置き地図情報の配信の可否を特定する情報であり、具体的には、地図情報における地図上の領域又は時間帯毎に、作り置き地図情報の配信の可否を設定するための情報である。図3は、可否情報を例示した図である。この図3に示すように、可否情報は、項目「領域」、項目「時間帯」、項目「配信要求総件数」、項目「作り置き地図情報配信可能件数」、項目「作り置き地図情報配信可能割合」、及び「作り置き地図情報配信実施フラグ」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。ここで、項目「領域」に対応する情報は、地図上の領域を特定する情報であり、具体的には、図1の地図情報DB361における地図上の領域を特定する情報である。なお、この項目「領域」に対応する情報については、任意に区画された領域を特定する情報を用いることができるが、ここでは、例えば、メッシュを基準とした領域を特定するメッシュID(図3では、「MID22、MID23」、「MID19、MID20」等)を用いるものとして、以下説明する。なお、ここでは、「MID22」、「MID23」、「MID19」、「MID20」は、図2のメッシュM22、M23、M19、M20のメッシュIDであるものとする。図3に戻って、項目「時間帯」に対応する情報は、時間帯を特定する情報であり、具体的には、1日における1時間毎の時間帯を特定する情報である(図3では、例えば、24時間制の時間表記であり、「8:00〜9:00」、「9:00〜10:00」、「10:00〜11:00」等)。また、項目「配信要求総件数」に対応する情報は、受信した配信要求の総件数を特定する情報であり、具体的には、過去の所定期間(例えば、1週間、1か月間、又は1年等)中に、項目「時間帯」が特定する時間帯に受信した配信要求のうちの、項目「領域」が特定する領域についての配信要求の総件数(つまり、件数の合計値)を特定する情報である(図3では、例えば、件数であり、「10000」、「8000」、「2000」、「1000」等)。また、項目「作り置き地図情報配信可能件数」に対応する情報は、受信した配信要求に対する、作り置き地図情報を配信した件数を特定する情報であり、具体的には、項目「配信要求総件数」にて件数が特定されている配信要求に対して、作り置き地図情報を配信した件数を特定する情報である(図3では、例えば、件数であり、「10000」、「6000」、「2000」、「1000」、「500」、「200」等)。また、項目「作り置き地図情報配信可能割合」に対応する情報は、受信した配信要求の総件数に対する、作り置き地図情報を配信した件数の割合(以下、作り置き地図情報配信可能割合)を特定する情報であり、具体的には、項目「配信要求総件数」が特定する情報を除数とし、項目「作り置き地図情報配信可能件数」が特定する情報を被除数とした除算の結果を特定する情報である(図3では、例えば、百分率表記であり、「80」、「75」、「25」、「20」、「12.5」等)。また、項目「作り置き地図情報配信実施フラグ」に対応する情報は、作り置き地図情報の配信の可否を特定する情報であり、具体的には、作り置き地図情報の配信を許可するか禁止するかを特定する情報である(図3では、例えば、許可に対応する「ON」、禁止に対応する「OFF」)。そして、このような可否情報DB364の可否情報については、センター装置3が、後述する「可否設定処理」を実行する毎に更新される。
(構成−センター装置−制御部)
制御部37は、機能概念的に、判定部371、及び配信部372を備えている。判定部371は、処理情報DB363が格納する過去の処理情報に基づいて、作り置き地図情報を配信するか否かを判定する判定手段である。また、配信部372は、判定部371の判定結果に基づいて、作り置き地図情報を配信する配信手段である。なお、これら制御部37の各部により行われる処理については、後述する。
(処理)
次に、このように構成される案内システム100のセンター装置3によって実行される、配信処理及び可否設定処理について説明する。
(処理−配信処理)
まず、配信処理について説明する。図4は、配信処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。「配信処理」とは、配信する処理であり、具体的には、作り置き地図情報又は差分地図更新情報を配信する処理である。この配信処理を実行するタイミングは任意のタイミングであるが、例えば、センター装置3の電源が投入された場合に起動されて繰り返し実行するものとして、当該処理が起動したところから説明する。なお、図1の第1車載装置1の地図情報のバージョンが「バージョン2」である場合において、図2のメッシュM23の情報を更新する為に、当該第1車載装置1の制御部17が、自己の装置IDである「ID1」、「更新領域特定情報」=「MID23」、「バージョン特定情報」=「バージョン2」を含む配信要求(以下、第1配信要求)を生成し、生成した第1配信要求を送信する例を適宜用いて説明する。また、例えば、図1の第2車載装置2の地図情報DB261における地図情報のバージョンが「バージョン1」である場合において、図2のメッシュM20の情報を更新する為に、当該第2車載装置2の制御部27が、自己の装置IDである「ID2」、「更新領域特定情報」=「MID20」、「バージョン特定情報」=「バージョン1」を含む配信要求(以下、第2配信要求)を生成し、生成した第2配信要求を送信する例も適宜用いて説明する。
まず、図4に示すように、SA1においてセンター装置3の制御部37は、配信要求を受信したか否かを判定する。具体的には、通信部31を監視して、この監視している通信部31を介して配信要求を受信したか否かを判定する。そして、配信要求を受信していないものと判定した場合(SA1のNO)、配信要求を受信したものと判定するまで、SA1を繰り返し実行する。また、配信要求を受信したものと判定した場合(SA1のYES)、SA2に移行する。ここでは、例えば、通信部31を介して第1配信要求、又は第2配信要求を受信した場合、配信要求を受信したものと判定し、一方、例えば、通信部31を介して第1配信要求、又は第2配信要求を受信しなかった場合(つまり、第1配信要求、又は第2配信要求の何れも受信しなかった場合)、配信要求を受信していないものと判定する。
次に、SA2においてセンター装置3の制御部37の判定部371は、作り置き地図情報を配信するか否かを判定する。具体的には、図3の項目「作り置き地図情報配信実施フラグ」に対応する情報に基づいて、作り置き地図情報を配信するか否かを判定する。更に具体的には、まず、SA1において受信した配信要求の「受信時間」を特定する。この受信時間の特定手法については任意の手法を用いることができるが、ここでは、例えば、制御部37にタイマーの如き計時手段が設けられており、この計時手段の計時結果に基づいて特定するものとして、以下説明する。次に、SA1において受信した配信要求に含まれる「更新領域特定情報」を取得する。次に、図3の可否情報の項目「領域」に対応する情報において、前述の取得した「更新領域特定情報」の領域を含む情報を特定し、また、図3の可否情報の項目「時間帯」に対応する情報において、前述の特定した「受信時間」を含む情報を特定する。次に、この特定結果に対応する情報を、図3の可否情報の項目「作り置き地図情報配信実施フラグ」に対応する情報において取得する。そして、この取得した図3の可否情報の項目「作り置き地図情報配信実施フラグ」が「ON」である場合、作り置き地図情報を配信するものと判定し(図4のSA2のYES)、SA3に移行する。また、この取得した図3の可否情報の項目「作り置き地図情報配信実施フラグ」が「OFF」である場合、作り置き地図情報を配信しないものと判定し(図4のSA2のNO)、SA8に移行する。
ここでは、例えば、第1配信要求を「8:30」に受信した場合、「受信時間」=「8:30」を特定し、「更新領域特定情報」=「MID23」を取得した後、図3の項目「領域」=「MID22、MID23」、項目「時間帯」=「8:00〜9:00」を特定した上で、項目「作り置き地図情報配信実施フラグ」=「ON」を取得し、作り置き地図情報を配信するものと判定する。また、例えば、第2配信要求を「8:30」に受信した場合、「受信時間」=「8:30」を特定し、「更新領域特定情報」=「MID20」を取得した後、図3の項目「領域」=「MID19、MID20」、項目「時間帯」=「8:00〜9:00」を特定した上で、項目「作り置き地図情報配信実施フラグ」=「OFF」を取得し、作り置き地図情報を配信しないものと判定する。
図4に戻って、SA3においてセンター装置3の制御部37の判定部371は、作り置き地図情報を配信するか否かを判定する。具体的には、図1の作り置き地図情報DB362に格納されている作り置き地図情報の「領域」に基づいて、作り置き地図情報を配信するか否かを判定する。更に具体的には、図4のSA1において受信した配信要求に含まれる「更新領域特定情報」を取得し、取得した「更新領域特定情報」によって特定される領域(以下、更新領域)の全体が、図1の作り置き地図情報DB362に格納されている作り置き地図情報の領域に含まれているか否かを判定する。そして、更新領域の全体が作り置き地図情報の領域に含まれているものと判定した場合、作り置き地図情報を配信するものと判定し(SA3のYES)、SA4に移行する。また、更新領域の全体が作り置き地図情報の領域に含まれているわけではないものと判定した場合(つまり、更新領域の一部又は全部が、作り置き地図情報の領域の外の領域になっているものと判定した場合)、作り置き地図情報を配信しないものと判定し(SA3のNO)、SA8に移行する。
ここでは、例えば、第1配信要求を受信した場合、この受信した第1配信要求に含まれる「更新領域特定情報」=「MID23」取得し、取得した「MID23」によって特定される図2のメッシュM23が、図1の作り置き地図情報DB362に格納されている作り置き地図情報の領域に含まれているか否かを判定する。そして、前述のように、作り置き地図情報DB362には、第1作り置き領域(メッシュM22、M23、M29、M30)についての第1作り置き地図情報、及び第2作り置き領域(メッシュメッシュM12、M13、M19、M20)についての第2作り置き情報が格納されているので、更新領域である「メッシュM23」の全体が第1作り置き地図情報の領域に含まれているものと判定し、作り置き地図情報を配信するものと判定する。なお、第2配信要求を受信した場合については、SA2において作り置き地図情報を配信しないものと判定したので、このSA3〜SA7の処理を行わない。
次に、SA4においてセンター装置3の制御部37の判定部371は、作り置き地図情報を配信するか否かを判定する。具体的には、図1の作り置き地図情報DB362に格納されている作り置き地図情報のうちの、図4のSA3における更新領域の全体を含んでいる作り置き地図情報(以下、更新領域に対応する作り置き地図情報)の「バージョン」に基づいて、作り置き地図情報を配信するか否かを判定する。更に具体的には、図4のSA1において受信した配信要求に含まれる「バージョン特定情報」を取得し、取得した「バージョン特定情報」によって特定されるバージョン(以下、車載装置側バージョン)の次に新しいバージョンの地図情報が、「更新領域に対応する作り置き地図情報」に含まれているか否かを判定する。そして、車載装置側バージョンの次に新しいバージョンの地図情報が、「更新領域に対応する作り置き地図情報」に含まれているものと判定した場合、作り置き地図情報を配信するものと判定し(SA4のYES)、SA5に移行する。また、車載装置側バージョンの次に新しいバージョンの地図情報が、「更新領域に対応する作り置き地図情報」に含まれていないものと判定した場合、作り置き地図情報を配信しないものと判定し(SA4のNO)、SA8に移行する。
ここでは、例えば、第1配信要求を受信した場合、この受信した第1配信要求に含まれる「バージョン特定情報」を取得し、取得した「バージョン特定情報」によって特定される「バージョン2」の次に新しいバージョンである「バージョン3」の地図情報が、「更新領域に対応する作り置き地図情報」である「第1作り置き地図情報」に含まれているか否かを判定する。そして、前述のように、第1作り置き地図情報には、バージョン3及びバージョン4の地図情報が含まれているので、「バージョン2」の次に新しいバージョンの地図情報が含まれているものと判定し、作り置き地図情報を配信するものと判定する。
次に、SA5においてセンター装置3の制御部37の配信部372は、作り置き地図情報を取得する。具体的には、「更新領域に対応する作り置き地図情報」を取得する。ここでは、例えば、第1配信要求を受信した場合、第1作り置き地図情報を取得する。
次に、SA6においてセンター装置3の制御部37の配信部372は、作り置き地図情報を配信する。具体的には、SA1において受信した配信要求に含まれる「装置ID」を取得し、取得した「装置ID」を、SA5において取得した作り置き地図情報に付加し、「装置ID」が付加された作り置き地図情報を、通信部31を介して出力することにより配信する。ここでは、例えば、第1配信要求を受信した場合、「ID1」を取得し、取得した「ID1」を第1作り置き地図情報に付加し、「ID1」が付加された第1作り置き地図情報を出力する。一方、図1の第1車載装置1の制御部17は、通信部11を介して受信した情報のうちの、自己の装置IDである「ID1」が含まれている情報である第1作り置き地図情報を取得し、取得した第1作り置き地図情報に基づいて、自己の地図情報を更新する。
次に、SA7においてセンター装置3の制御部37は、処理情報を記録した後、配信処理を終了する。具体的には、「配信要求」=「SA1で受信した配信要求」、「配信要求の受信時間」=「SA2で特定した受信時間」、及び「配信結果」=「作り置き地図情報を配信した旨」を対応付けて、この対応付けた情報を処理情報として図1の処理情報DB363に記録する。ここでは、例えば、「配信要求」=「第1配信要求」、「配信要求の受信時間」=「8:30」、及び「配信結果」=「作り置き地図情報を配信した旨」を対応付けて、この対応付けた情報を、処理情報として処理情報DB363に記録する。
図4に戻って、SA2〜SA4の何れかの判定において、作り置き地図情報を配信しないものと判定した場合(SA2のNO、SA3のNO、又はSA4のNO)、SA8においてセンター装置3の制御部37の配信部372は、差分地図更新情報を生成する。具体的には、SA1において受信した配信要求に含まれる「更新領域特定情報」、及び「バージョン特定情報」を取得し、取得した「更新領域特定情報」が特定する領域についての、取得した「バージョン特定情報」が特定するバージョンの次に新しいバージョンから、最新のバージョンまでの地図情報を含む差分地図更新情報を、図1の地図情報DB362の地図情報に基づいて生成する。ここでは、例えば、SA4において作り置き地図情報を配信しないものと判定した第2配信要求については、「更新領域特定情報」=「MID20」、及び「バージョン特定情報」=「バージョン1」を取得し、図2のメッシュ20に対応する領域についての、バージョン2〜バージョン4の地図情報を含む差分地図更新情報を生成する。
図4に戻って、SA9においてセンター装置3の制御部37の配信部372は、差分地図更新情報を配信する。具体的には、SA1において受信した配信要求に含まれる「装置ID」を取得し、取得した「装置ID」を、SA8において生成した差分地図更新情報に付加し、「装置ID」が付加された差分地図更新情報を、通信部31を介して出力することにより配信する。ここでは、例えば、第2配信要求を受信した場合、「ID2」を取得し、取得した「ID2」を生成した差分地図更新情報に付加し、「ID2」が付加された差分地図更新情報を出力する。一方、図1の第2車載装置2の制御部27は、通信部21を介して受信した情報のうちの、自己の装置IDである「ID2」が含まれている情報である差分地図更新情報を取得し、取得した差分地図更新情報に基づいて、自己の地図情報を更新する。
図4に戻って、SA10においてセンター装置3の制御部37は、処理情報をSA7の場合と同様にして記録した後、配信処理を終了する。ここでは、例えば、「配信要求」=「第2配信要求」、「配信要求の受信時間」=「8:30」、及び「配信結果」=「差分地図更新情報を配信した旨」を対応付けて、この対応付けた情報を、処理情報として処理情報DB363に記録する。
(処理−可否設定処理)
次に、可否設定処理について説明する。図5は、可否設定処理のフローチャートである。「可否設定処理」とは、作り置き地図情報の配信の可否を設定する処理であり、具体的には、図3の可否情報における項目「作り置き地図情報配信実施フラグ」に対応する情報を設定する処理である。この可否設定処理を実行するタイミングは、前述の「配信処理」において処理情報が記録される毎、又は、所定時間毎(例えば、1時間毎、24時間毎等)等を含む任意のタイミングであるが、例えば、処理情報が記録される毎に実行するものとして、可否設定処理が起動したところから説明する。
まず、図5に示すように、SB1においてセンター装置3の制御部37の判定部371は、処理情報を取得する。具体的には、図1の処理情報DB363に記録されている処理情報を取得する。ここでは、例えば、処理情報DB363に記録されている処理情報に対して、記録した日付を特定する日付特定情報が付加されていることとし、この日付特定情報を参照して、過去の処理期間(例えば、1週間、又は1か月間等)以内に記録された処理情報を取得するものとして、以下説明する。
図5に戻って、SB2においてセンター装置3の制御部37の判定部371は、配信要求を集計する。具体的には、SB1において取得した処理情報に基づいて、図3の可否情報における、項目「配信要求総件数」、項目「作り置き地図情報配信可能件数」、及び項目「作り置き地図情報配信可能割合」に対応する情報を集計して記録する。更に具体的には、まず、図5のSB1において取得した処理情報における「配信要求の受信時間」、及び「配信要求」中の「更新領域特定情報」を参照して、地図上の領域毎、及び時間帯毎に分けて、取得した処理情報における「配信要求」の件数を集計して、集計結果を図3の項目「配信要求総件数」に対応する情報として記録する。次に、地図上の領域毎、及び時間帯毎に分けられた「配信要求」に対応付けられている「配信結果」を参照して、「配信結果」=「作り置き地図情報を配信した旨」の「配信要求」の件数を集計して、集計結果を図3の項目「作り置き地図情報配信可能件数」に対応する情報として記録する。次に、記録した項目「配信要求総件数」が特定する件数を除数とし、記録した項目「作り置き地図情報配信可能件数」が特定する件数を被除数とした除算を行って、除算結果を百分率表記にて項目「作り置き地図情報配信可能割合」に対応する情報として記録する。
図5に戻って、SB3においてセンター装置3の制御部37の判定部371は、作り置き地図情報配信実施フラグを設定した後、可否設定処理を終了する。具体的には、SB2の集計結果が可否決定基準条件に該当するか否かに基づいて、図3の項目「作り置き地図情報配信実施フラグ」に対応する情報を「ON」又は「OFF」に設定する。ここで、「可否決定基準条件」とは、作り置き地図情報の配信を許可するか否かを決定するための基準の条件であり、具体的には、図3の項目「作り置き地図情報配信実施フラグ」に対応する情報を「ON」に設定するか又は「OFF」に設定するかを決定するための条件である。この「可否決定基準条件」については、センター装置3における処理(例えば、図4のSA8)の負荷を比較的大きく軽減でき、且つ/又は、地図情報配信システム100の車載装置とセンター装置3との間における、地図情報を更新するための通信の通信量を比較的大きく軽減できる条件であれば、任意の条件を用いることができるが、ここでは、例えば、「配信要求の総件数が「5000」件以上であり、且つ、作り置き地図情報配信可能割合が「50」(%)以上であること」を、「可否決定基準条件」として用いるものとして、以下説明する。この「可否決定基準条件」を用いる場合について具体的には、SB2において図3に記録した、地図上の領域毎、及び時間帯毎の、項目「配信要求総件数」の件数、及び項目「作り置き地図情報配信可能割合」の割合を取得して、取得した件数及び割合が可否決定基準条件に該当するか否かを判定し、該当するものと判定した場合には図3の項目「作り置き地図情報配信実施フラグ」に対応する情報として「ON」を設定して記録し、該当しないものと判定した場合には図3の項目「作り置き地図情報配信実施フラグ」に対応する情報として「OFF」を設定して記録する。ここでは、例えば、図3の項目「領域」=「MID22、MID23」且つ「時間帯」=「8:00〜9:00」について、項目「配信要求総件数」=「10000」及び項目「作り置き地図情報配信可能割合」=「80」を取得して、取得した件数及び割合が可否決定基準条件に該当するものと判定し、項目「作り置き地図情報配信実施フラグ」=「ON」を設定して記録する。また、例えば、図3の項目「領域」=「MID22、MID23」且つ「時間帯」=「9:00〜10:00」について、項目「配信要求総件数」=「8000」及び項目「作り置き地図情報配信可能割合」=「12.5」を取得して、取得した件数及び割合が可否決定基準条件に該当しないものと判定し、項目「作り置き地図情報配信実施フラグ」=「OFF」を設定して記録する。そして、これらと同様にして、図3に示す情報全てについて、項目「作り置き地図情報配信実施フラグ」に対応する情報を設定して記録する。このように構成することにより、「可否決定基準条件」として、「配信要求の総件数が「5000」件以上である」ことが含まれているので、配信要求のアクセスが集中する領域及び時間帯にのみ作り置き地図情報の配信を許可することができ、センター装置3における処理の負荷を効果的に軽減できる。また、「可否決定基準条件」として、「作り置き地図情報配信可能割合が「50」(%)以上である」ことが含まれているので、作り置き地図情報が配信される可能性が低い領域及び時間帯に作り置き地図情報の配信を一律に禁止することができ、地図情報を更新するのに不要な情報(例えば、地図情報配信システム100の車載装置の地図情報に既に含まれているバージョンの情報、又は、地図情報における更新の対象となる領域以外の領域に対応する情報等)についての無駄な通信の通信量を効果的に軽減できる。
(実施の形態の効果)
このように本実施の形態によれば、過去の処理情報に基づいて、作り置き地図情報を配信するか否かを判定することから、例えば、過去の処理情報に応じた適切な場合に、作り置き地図情報を配信することができ、作り置き地図情報の配信に関する無駄な通信を抑制すると共に、差分地図更新情報を生成及び配信するための負荷を軽減することができる。
また、作り置き地図情報の配信の可否(例えば、図3の項目「作り置き地図情報配信実施フラグ」に対応する情報)を、地図情報に対応する地図上の領域又は時間帯毎に設定し、設定した可否に基づいて、作り置き地図情報を配信するか否かを判定することから、例えば、地図上の領域又は時間帯毎に、一律に配信の可否を設定することができ、作り置き地図情報を配信するか否かの判定のための負荷を軽減することができる。
また、格納手段に格納されている第1〜第3情報のうちの少なくとも1つの情報に基づいて、可否を設定することから、例えば、第1〜第3情報に基づいて、作り置き地図情報の配信に関する無駄な通信の軽減効果、又は、地図配信システムの負荷の軽減効果を考慮して可否を適切に設定することができ、作り置き地図情報の配信に関する無駄な通信、及び、地図配信システムの負荷を適切に軽減することができる。
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。例えば、本発明に係る地図情報配信システムを用いて行われる無駄な通信の抑制量及び負荷の軽減量が従来と同程度であっても、従来と異なる構造により従来と同程度の無駄な通信の抑制量及び負荷の軽減量を有している場合には、本願発明の課題は解決されている。
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。本出願における「システム」とは、複数の装置によって構成されたものに限定されず、単一の装置によって構成されたものを含む。また、本出願における「装置」とは、単一の装置によって構成されたものに限定されず、複数の装置によって構成されたものを含む。例えば、センター装置3を、相互に通信可能に構成された複数の装置に分散して構成し、これら複数の装置の一部に判定部371、又は配信部372の一方を設けると共に、これら複数の装置の他の一部に判定部371、又は配信部372の他方を設けてもよい。
(形状、数値、構造、時系列について)
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(作り置き地図情報を配信するか否かの判定について)
また、上記実施の形態では、「過去の処理情報」における第1〜第3情報のうちの第1情報である「配信要求総件数」及び「作り置き地図情報配信可能割合」(つまり、サイズ関連情報)を用いて、作り置き地図情報を配信するか否かを判定する場合について説明したが、これに限られない。
例えば、「過去の処理情報」における第1〜第3情報のうちの第2情報である「差分地図更新情報のサイズの統計値(例えば、合計値、平均値、中央値、分散、最大値、最小値等)」を用いて、作り置き地図情報を配信するか否かを判定してもよい。「差分地図更新情報のサイズ」を用いる場合について具体的には、図4の「配信処理」のSA10において、「情報のサイズ」=「SA9で配信した差分地図更新情報のサイズ」を、更に対応付けて、この対応付けた情報を処理情報として図1の処理情報DB363に記録するように構成した上で、図5のSB1及びSB2を実行して、地図上の領域毎、及び時間帯毎に、差分地図更新情報のサイズの統計値としての平均値(例えば、図3の項目「領域」=「MID22、MID23」且つ「時間帯」=「8:00〜9:00」について、統計値としての平均値「1.5」(メガバイト)等)を集計するように構成する。更に、図5のSB3において「可否決定基準条件」」として例えば、「差分地図更新情報のサイズの統計値としての平均値が「1」(メガバイト)以上であること」に基づいて、図3の項目「作り置き地図情報配信実施フラグ」に対応する「ON」又は「OFF」を設定するように構成する。この「ON」又は「OFF」の設定について具体的には、前述の集計した統計値としての平均値が「1」(メガバイト)以上である場合には「ON」を設定し、前述の集計した統計値としての平均値が「1」(メガバイト)未満である場合には「OFF」を設定する。このように構成した場合、比較的大きなサイズの差分地図更新情報の生成を抑制することができ、センター装置3における処理の負荷を効果的に軽減できる。
また、差分地図更新情報のサイズの統計値としての分散についても、前述の統計値としての平均値と同様に適用することができる。具体的には、SB1及びSB2を実行して、地図上の領域毎、及び時間帯毎に、差分地図更新情報のサイズの統計値としての分散(例えば、図3の項目「領域」=「MID22、MID23」且つ「時間帯」=「8:00〜9:00」について、統計値としての分散「300」(キロバイト)等)を集計するように構成する。更に、図5のSB3において「可否決定基準条件」として例えば、「差分地図更新情報のサイズの統計値としての分散が「100」(キロバイト)未満であること」に基づいて、図3の項目「作り置き地図情報配信実施フラグ」に対応する「ON」又は「OFF」を設定するように構成する。この「ON」又は「OFF」の設定について具体的には、前述の集計した統計値としての分散が「100」(キロバイト)未満である場合には「ON」を設定し、前述の集計した統計値としての分散が「100」(キロバイト)以上である場合には「OFF」を設定する。このように構成した場合、差分地図更新情報として同様な内容(具体的には、同様なバージョン)の地図情報が多数用いられていることを推定できるので、多数の車載装置に共通して対応するバージョンのみの地図情報を、作り置き地図情報に含めることにより、無駄な通信の通信量を効果的に軽減できる。なお、差分地図更新情報のサイズの合計値、中央値、最大値、又は最小値等についても、同様に適用することができる。
また、例えば、「過去の処理情報」における第1〜第3情報のうちの第3情報である「アクティブユーザの数」(つまり、ユーザ数関連情報)を用いて、作り置き地図情報を配信するか否かを判定してもよい。「アクティブユーザの数」を用いる場合について具体的には、図1において、地図情報配信システム100の車載装置が、自己の装置IDと現在位置の情報を含む通知信号であって、電源が投入されている状態であることを通知する通知信号を、所定時間毎(例えば、10分毎等)にセンター装置3に送信することとし、また、センター装置3が、前述の通知信号を受信し、受信した通知信号に基づいて、当該通知信号を受信した時間、含まれている装置ID、及び現在位置を特定し、特定結果を処理情報として図1の処理情報DB363に記録することとする。そして、この処理情報DB363に記録されている特定結果に基づいて、過去の所定期間(例えば、1週間、1か月間、又は1年等)における、地図上の領域毎、及び時間帯毎の、通信可能な車載装置の数(つまり、アクティブユーザの数)を集計する。そして、図5のSB3において「可否決定基準条件」」として例えば、「アクティブユーザの数が「5000」以上であること」に基づいて、図3の項目「作り置き地図情報配信実施フラグ」に対応する「ON」又は「OFF」を設定するように構成する。この「ON」又は「OFF」の設定について具体的には、前述の集計したアクティブユーザの数が「5000」以上である場合には「ON」を設定し、前述の集計したアクティブユーザの数が「5000」未満である場合には「OFF」を設定する。このように構成した場合、配信要求のアクセスが潜在的に集中する可能性がある領域及び時間帯に作り置き地図情報の配信を許可することができ、センター装置3における処理の負荷が増大するのを効果的に予防することができる。なお、「配信要求総件数」、「作り置き地図情報配信可能割合」、「差分地図更新情報のサイズの統計値」、又は「アクティブユーザの数」のうちの何れか1つのみの情報、又は任意に選択した複数の情報を用いて、また、用いる情報に対応する「可否決定基準条件」として任意の条件を用いて、作り置き地図情報を配信するか否かを判定してもよい。
(各ステップについて)
また、上記実施の形態において、図4のSA2〜SA4の実行順序を任意に入れ替えてもよく、また、SA2〜SA4を1つのステップにて実行してもよい。
(更新領域特定情報について)
また、上記実施の形態では、図1において、地図情報配信システム100の車載装置かがセンター装置3に送信する「配信要求」の「更新領域特定情報」が、メッシュIDである場合について説明したが、これに限られない。例えば、地図情報における地図上の座標を基準とした領域(例えば、座標(X1、Y1)を中心とした10キロメートル四方の正方形の領域等)、又は、自車両の現在位置の座標を基準とした領域等を「更新領域特定情報」として用いてよい。
〔実施の形態の特徴と効果の一部〕
最後に、これまでに説明した実施の形態の特徴と効果の一部を、以下に例示する。ただし、実施の形態の特徴と効果は、以下の内容に限定されず、以下の特徴の一部のみを具備することによって以下の効果の一部のみを奏する場合や、以下の特徴以外の他の特徴を具備することによって以下の効果以外の他の効果を奏する場合がある。
実施の形態の1つの側面1に係る地図情報配信システムは、複数のユーザの地図情報を更新するために予め生成されている作り置き地図情報を配信する地図情報配信システムであって、前記複数のユーザの前記地図情報を更新した際の過去の処理情報を格納する格納手段と、前記格納手段が格納する前記過去の処理情報に基づいて、前記作り置き地図情報を配信するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記作り置き地図情報を配信する配信手段とを備える。
上記側面1に係る地図情報配信システムによれば、過去の処理情報に基づいて、作り置き地図情報を配信するか否かを判定することから、例えば、過去の処理情報に応じた適切な場合に、作り置き地図情報を配信することができ、作り置き地図情報の配信に関する無駄な通信を抑制すると共に、他の地図情報(例えば、各ユーザに対応する差分地図更新情報)を生成及び配信するための負荷を軽減することができる。
実施の形態の他の側面2に係る地図情報配信システムは、上記側面1に係る地図情報配信システムにおいて、前記判定手段は、前記過去の処理情報に基づいて、前記作り置き地図情報の配信の可否を、前記地図情報に対応する地図上の領域又は時間帯毎に設定し、設定した前記可否に基づいて、前記作り置き地図情報を配信するか否かを判定する。
上記側面2に係る地図情報配信システムによれば、作り置き地図情報の配信の可否を、地図情報に対応する地図上の領域又は時間帯毎に設定し、設定した可否に基づいて、作り置き地図情報を配信するか否かを判定することから、例えば、地図上の領域又は時間帯毎に、一律に配信の可否を設定することができ、作り置き地図情報を配信するか否かの判定のための負荷を軽減することができる。
実施の形態の他の側面3に係る地図情報配信システムは、上記側面2に係る地図情報配信システムにおいて、前記格納手段は、前記複数のユーザの前記地図情報を更新するための要求に関する第1情報、前記複数のユーザの前記地図情報を更新するために配信するべき情報の量に関する第2情報、又は、前記複数のユーザのうちの通信可能なユーザであるアクティブユーザの数に関する第3情報を、少なくとも1つ前記過去の処理情報として格納し、前記判定手段は、前記格納手段に格納されている前記第1〜第3情報のうちの少なくとも1つの情報に基づいて、前記可否を設定する。
上記側面3に係る地図情報配信システムによれば、格納手段に格納されている第1〜第3情報のうちの少なくとも1つの情報に基づいて、可否を設定することから、例えば、第1〜第3情報に基づいて、作り置き地図情報の配信に関する無駄な通信の軽減効果、又は、地図配信システムの負荷の軽減効果を考慮して可否を適切に設定することができ、作り置き地図情報の配信に関する無駄な通信、及び、地図配信システムの負荷を適切に軽減することができる。
実施の形態の他の側面4に係る地図情報配信方法は、複数のユーザの地図情報を更新するために予め生成されている作り置き地図情報を配信する地図情報配信方法であって、判定手段が、前記複数のユーザの前記地図情報を更新した際の過去の処理情報を格納する格納手段が格納する前記過去の処理情報に基づいて、前記作り置き地図情報を配信するか否かを判定する判定ステップと、配信手段が、前記判定ステップの判定結果に基づいて、前記作り置き地図情報を配信する配信ステップとを含む。
上記側面4に係る地図情報配信方法によれば、過去の処理情報に基づいて、作り置き地図情報を配信するか否かを判定することから、例えば、過去の処理情報に応じた適切な場合に、作り置き地図情報を配信することができ、作り置き地図情報の配信に関する無駄な通信を抑制すると共に、他の地図情報(例えば、各ユーザに対応する差分地図更新情報)を生成及び配信するための負荷を軽減することができる。
実施の形態の他の側面5に係る地図情報配信プログラムは、複数のユーザの地図情報を更新するために予め生成されている作り置き地図情報を配信する地図情報配信プログラムであって、コンピュータを、前記複数のユーザの前記地図情報を更新した際の過去の処理情報を格納する格納手段が格納する前記過去の処理情報に基づいて、前記作り置き地図情報を配信するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記作り置き地図情報を配信する配信手段と、として機能させる。
上記側面5に係る地図情報配信プログラムによれば、過去の処理情報に基づいて、作り置き地図情報を配信するか否かを判定することから、例えば、過去の処理情報に応じた適切な場合に、作り置き地図情報を配信することができ、作り置き地図情報の配信に関する無駄な通信を抑制すると共に、他の地図情報(例えば、各ユーザに対応する差分地図更新情報)を生成及び配信するための負荷を軽減することができる。
1 第1車載装置
2 第2車載装置
3 センター装置
11 通信部
12 タッチパネル
13 ディスプレイ
14 スピーカ
15 現在位置検出部
16 データ記録部
17 制御部
21 通信部
22 タッチパネル
23 ディスプレイ
24 スピーカ
25 現在位置検出部
26 データ記録部
27 制御部
31 通信部
36 データ記録部
37 制御部
100 地図情報配信システム
161 地図情報DB
261 地図情報DB
361 地図情報DB
362 作り置き地図情報DB
363 処理情報DB
364 可否情報DB
371 判定部
372 配信部

Claims (5)

  1. 複数のユーザの地図情報を更新するために予め生成されている作り置き地図情報を配信する地図情報配信システムであって、
    前記複数のユーザの前記地図情報を更新した際の過去の処理情報を格納する格納手段と、
    前記格納手段が格納する前記過去の処理情報に基づいて、前記作り置き地図情報を配信するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づいて、前記作り置き地図情報を配信する配信手段と、
    を備える地図情報配信システム。
  2. 前記判定手段は、前記過去の処理情報に基づいて、前記作り置き地図情報の配信の可否を、前記地図情報に対応する地図上の領域又は時間帯毎に設定し、設定した前記可否に基づいて、前記作り置き地図情報を配信するか否かを判定する、
    請求項1に記載の地図情報配信システム。
  3. 前記格納手段は、前記複数のユーザの前記地図情報を更新するための要求に関する第1情報、前記複数のユーザの前記地図情報を更新するために配信するべき情報の量に関する第2情報、又は、前記複数のユーザのうちの通信可能なユーザであるアクティブユーザの数に関する第3情報を、少なくとも1つ前記過去の処理情報として格納し、
    前記判定手段は、前記格納手段に格納されている前記第1〜第3情報のうちの少なくとも1つの情報に基づいて、前記可否を設定する、
    請求項2に記載の地図配信システム。
  4. 複数のユーザの地図情報を更新するために予め生成されている作り置き地図情報を配信する地図情報配信方法であって、
    判定手段が、前記複数のユーザの前記地図情報を更新した際の過去の処理情報を格納する格納手段が格納する前記過去の処理情報に基づいて、前記作り置き地図情報を配信するか否かを判定する判定ステップと、
    配信手段が、前記判定ステップの判定結果に基づいて、前記作り置き地図情報を配信する配信ステップと、
    を含む地図情報配信方法。
  5. 複数のユーザの地図情報を更新するために予め生成されている作り置き地図情報を配信する地図情報配信プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記複数のユーザの前記地図情報を更新した際の過去の処理情報を格納する格納手段が格納する前記過去の処理情報に基づいて、前記作り置き地図情報を配信するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づいて、前記作り置き地図情報を配信する配信手段と、
    として機能させる地図情報配信プログラム。
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