JP2017065836A - 物品管理システム、物品管理装置、格納装置、物品管理方法および物品管理プログラム - Google Patents

物品管理システム、物品管理装置、格納装置、物品管理方法および物品管理プログラム Download PDF

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中村 康行
Yasuyuki Nakamura
康行 中村
佳和 形部
Yoshikazu Katabe
佳和 形部
竹内 仁
Hitoshi Takeuchi
仁 竹内
敬 稲葉
Takashi Inaba
敬 稲葉
裕一郎 上田
Yuichiro Ueda
裕一郎 上田
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Abstract

【課題】環境情報に基づいて物品の品質を適切に管理する。
【解決手段】物品を格納している格納装置を制御する物品管理システムであって、前記物品の物品情報を取得する物品情報取得手段と、前記物品の環境情報を取得する環境情報取得手段と、前記格納装置を制御する格納制御手段と、前記物品の良否判断基準情報を取得する良否判断基準取得手段と、前記物品情報、前記環境情報および前記良否判断基準情報に基づいて前記物品の良否を判別する良否判別手段と、を備え、前記格納制御手段は、前記良否判別手段の判別結果に基づいて、前記格納装置から前記物品を取出し可能状態か否かを制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、物品管理システム、物品管理装置、格納装置、物品管理方法および物品管理プログラムに関する。
医薬品等の物品は、その品質が適切に保たれることが重要である。そのため、物品が製造業者から出荷されて消費者の手に渡るまでの流通(物流)過程における品質を管理することが重要視されている。
例えば、流通過程における品質の管理として、物品が置かれている環境の温度を監視し、顧客に渡されるまでの温度管理が求められている。このような物品の置かれている環境の環境情報に基づいた品質の管理により、品質が確保されている良品のみを、処方することや物品販売元等に返品することができるようになる。
従来、薬局において、処方箋で指定された医薬品と異なる医薬品を医薬品棚から誤って出し入れすることを防止する技術は存在したが(例えば、特許文献1等を参照)、環境情報(例えば、温度データの履歴)に基づいて物品の品質を管理し、品質が保たれていない医薬品を患者に提供する医薬品や物品販売元等に返品することを防止することは行われてこなかった。
上述したように、従来は環境情報に基づいて物品の品質を管理しておらず、品質が保たれていない物品を顧客に提供、または物品販売元等に返品してしまうといった、品質保証の問題があった。
なお、医薬品の例を中心に説明したが、医薬品以外の物品についても同様の品質保証の問題がある。また、環境情報として温度データ以外に、例えば、湿度データ、照度データ、加速度(振動)データ等がある。
本発明は上記の従来の問題点に鑑み提案されたものであり、その目的とするところは、環境情報に基づいて物品の品質を適切に管理することにある。
上記の課題を解決するため、本発明にあっては、物品の物品情報を取得する物品情報取得手段と、前記物品の環境情報を取得する環境情報取得手段と、前記物品を格納している物品格納機を制御する格納制御手段と、前記物品の良否判断基準情報を保持する良否判断基準保持手段と、前記物品情報、環境情報および前記良否判断基準情報に基づいて前記物品の良否を判別する良否判別手段と、を備え、前記格納制御手段は、前記良否判別手段の判別結果に基づいて、前記物品格納機を制御する。
本発明にあっては、環境情報に基づいて物品の品質を適切に管理することができる。
本発明の一実施形態にかかる物品管理システムの構成例を示す図である。 測温装置の構成例を示す図である。 データロガーの構成例を示す図である。 通信モジュールの構成例を示す図である。 物品管理装置のソフトウェア構成例を示す図である。 物品管理装置のハードウェア構成例を示す図である。 端末のソフトウェア構成例を示す図である。 端末のハードウェア構成例を示す図である。 実施形態の処理例を示すアクティビティ図(その1)である。 実施形態の処理例を示すアクティビティ図(その2)である。 実施形態の処理例を示すアクティビティ図(その3)である。 実施形態の処理例を示すアクティビティ図(その4)である。 処理の過程で更新または参照されるデータの例を示す図(その1)である。 処理の過程で更新または参照されるデータの例を示す図(その2)である。 処理の過程で更新または参照されるデータの例を示す図(その3)である。 処理の過程で更新または参照されるデータの例を示す図(その4)である。 処理の過程で更新または参照されるデータの例を示す図(その5)である。 処理の過程で更新または参照されるデータの例を示す図(その6)である。 処理の過程で更新または参照されるデータの例を示す図(その7)である。 処理の過程で更新または参照されるデータの例を示す図(その8)である。 加速度情報の例を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態につき説明する。なお、医薬品の保管を例に説明するが、医薬品以外の物品についても同様に適用することができる。また、温度データを採取する場合を例に説明するが、その他の湿度データ、照度データ、加速度(振動)データ等を含む環境情報についても同様に適用することができる。
<構成>
図1は本発明の一実施形態にかかる物品管理システムの構成例を示す図である。図1において、物品管理システムは、薬局の入庫担当者、調剤担当者、返却担当者が操作する端末10と、医薬品棚50の測温装置20、制御装置60とが、ネットワーク30を介して物品管理装置(サーバ装置)40と接続されて構成される。端末10には固定型のものと携帯型のものとが含まれ、操作が行われる環境に適したものを使用することができる。なお、ネットワーク30は、例えば、インターネットやLANである。
医薬品棚50は、複数の棚セル51(例えば、開閉部付き格納ケースや引き出しトレイ等)を有している。棚セル51には、制御装置60により制御される電気錠52とLED(Light Emitting Diode)等による開閉状態を示すランプ53とが設けられている。電気錠52は、例えば閉錠時には棚セル51の開閉や引き出しがロックされ、棚セル51に格納されている物品を取り出させなくするもの(すなわち、取り出し禁止状態にするもの)である。なお、制御装置60は、例えば、CPU、ROM、RAM、記憶部(フラッシュメモリ等)および外部I/Fから構成されており、ネットワーク30を介して物品管理装置40からの制御命令を受信し、医薬品棚50に設けられている電気錠52やランプ53を制御する機能を有する。測温装置20は、環境情報として温度を取得する環境情報取得装置であり、例えば、医薬品棚50における最も高い温度を示す場所と最も低い温度を示す場所の温度を測定するものである。医薬品棚50の最も高い温度を示す場所と最も低い温度を示す場所は、事前に確認され、その場所に測温装置20がそれぞれ配置される。
図2は測温装置20の構成例を示す図であり、温度を測定して温度データを記録するデータロガー21と、温度データを外部に無線送信する通信モジュール22とがUSB(Universal Serial Bus)コネクタ等により接続可能となっている。なお、別個の測温装置20を用いずに、医薬品棚50に温度センサを配置し、温度センサから出力された温度データを医薬品棚50においてメモリに保存し、医薬品棚50の無線送信機能によりサーバに送信するようにしてもよい。この場合、別体の測温装置20の電力消費に応じた電源の管理が不要になるとともに、記憶容量の確保も容易になる。
図3はデータロガー21の構成例を示す図である。なお、ここでは温度以外に湿度や加速度を併せて測定できるものを示している。更に、照度を測定できるようにしてもよい。図3において、データロガー21は、制御機能のためのCPU(Central Processing Unit)21a、ROM(Read Only Memory)21b、RAM(Random Access Memory)21c、記憶部(フラッシュメモリ等)21dを備えている。また、データロガー21は、ユーザインタフェースのための表示部21e、入力部21fを備えている。また、データロガー21は、データ取得のための時刻取得部21g、温度取得部21h、湿度取得部21i、加速度取得部21jと、通信モジュール22や端末10との接続のための外部I/F(Interface)21kとを備えている。
図4は通信モジュール22の構成例を示す図である。図4において、通信モジュール22は、制御機能のためのCPU22a、ROM22b、RAM22c、記憶部22dと、ユーザインタフェースのための表示部22e、入力部22fとを備えている。また、通信モジュール22は、データ取得のための時刻取得部22g、位置情報取得部(GPS(Global Positioning System)等)22hと、データロガー21との接続のための外部I/F22iと、無線によるネットワーク接続のための無線通信部22jとを備えている。
図5は物品管理装置40のソフトウェア構成例を示す図である。図5において、物品管理装置40は、通信部41と管理部42とを備えている。通信部41は、ネットワーク30を介して外部装置とデータ通信を行う機能を有している。管理部42は、医薬品棚50の測温装置20から温度データを収集して管理し、処方箋等に基づいて患者に物品を提供する際、または、物品を返却する際に、温度データに基づいて物品の品質の良否の判断を行う機能を有している。管理部42は、処理に際し、医薬品棚情報、入荷医薬品温度データファイル情報、温度情報、医薬品棚温度情報、環境温度条件等を使用する。詳細については後述する。
また、管理部42は、物品情報取得部421と環境情報取得部422と格納制御部423と良否判断基準取得部424と良否判断部425とを備えている。物品情報取得部421は、医薬品棚50の棚セル51に格納される医薬品(物品)の情報を医薬品棚情報として管理するとともに、物品の良否を判断する際に、医薬品棚情報から物品の物品情報を取得する機能を有している。環境情報取得部422は、物品が保管される環境の温度等の環境情報を医薬品棚温度情報等として管理するとともに、物品の良否を判断する際に、医薬品棚温度情報等から物品の環境情報を取得する機能を有している。格納制御部423は、制御装置60を介して医薬品棚50の棚セル51を制御し、物品の良否の判別結果に基づいて、棚セル51から物品を取出し可能状態か否かを制御する機能を有している。良否判断基準取得部424は、環境温度条件から良否判断基準情報を取得する機能を有している。物品の良否判断基準は、物品ごとに決まっていてもよいし、一律に決まっていてもよい。良否判断部425は、物品情報、環境情報および良否判断基準情報に基づいて物品の良否を判別する機能を有している。
図6は物品管理装置40のハードウェア構成例を示す図である。図6において、物品管理装置40は、システムバス401に接続されたCPU(Central Processing Unit)402、ROM(Read Only Memory)403、RAM(Random Access Memory)404、NVRAM(Non-Volatile Random Access Memory)405を備えている。また、物品管理装置40は、I/F(Interface)406と、I/F406に接続された、I/O(Input/Output Device)407、HDD(Hard Disk Drive)/フラッシュメモリ408、NIC(Network Interface Card)409と、I/O407に接続されたモニタ410、キーボード411、マウス412等を備えている。I/O407にはCD/DVD(Compact Disk/Digital Versatile Disk)ドライブ等を接続することもできる。
図5で説明した物品管理装置40の機能は、CPU402において所定のプログラムが実行されることで実現される。プログラムは、記録媒体を経由して取得されるものでもよいし、ネットワークを経由して取得されるものや予め物品管理装置40に組み込まれて提供されるものでもよい。
図7は端末10のソフトウェア構成例を示す図である。図7において、端末10は、情報入力部11と情報送受信部12とメモリ消去命令部13と判定部14と情報表示部15と音声報知部16と位置情報取得部17とを備えている。情報入力部11は、ユーザからの情報の手入力やバーコード入力を受け付けるとともに、データロガーから温度データを入力(取得)する機能を有している。情報送受信部12は、データロガーや物品管理装置40との間で情報の送受信を行う機能を有している。他にも、情報送受信部12により、データロガーから測定データ(環境情報)を受信し、その測定データを物品管理装置40に送信することや、物品管理装置40に測定データが保存完了されたことを保存完了情報として受信すること等が可能である。すなわち、情報送受信部12には、少なくとも環境情報送受信部、保存情報受信部の機能が含まれている。
メモリ消去命令部13は、物品管理装置40からの情報(収集されたデータが保存された旨の通知等)に基づいてデータロガーにメモリを消去する命令を出力する機能を有している。判定部14は、データロガーから出力されたデータの異常の有無や後述の上限温度または下限温度を超えているデータの有無を判定する機能を有している。情報表示部15は、ユーザへの情報を表示する機能を有している。音声報知部16は、音でユーザへの報知を行う機能を有している。位置情報取得部17は、端末10の位置情報を取得する機能を有している。例えば、判定部14が、データロガーとの通信時にデータに異常が生じていると判定した場合に、情報表示部15に通信エラーが生じたことを表示し、さらに音声報知部16によってユーザに報知する設定としてもよい。これによりデータ異常が生じていることをすぐにユーザが把握することができる。
図8は端末10のハードウェア構成例を示す図である。なお、図8は携帯型の端末(スマートフォン、タブレット等)のハードウェア構成例を示しており、固定型の端末(デスクトップPC、ノートPC等)のハードウェア構成は図6に示したものと同様になる。
図8において、端末10は、電源システム101と、プロセッサ103、メモリコントローラ104、周辺インタフェース105を含むメインシステム102と、記憶部106とを備えている。また、端末10は、外部ポート107と、高周波回路108と、アンテナ109と、オーディオ回路110と、スピーカ111と、マイク112と、近接センサ113と、GPS(Global Positioning System)回路114とを備えている。また、端末10は、ディスプレイコントローラ116、光学センサコントローラ117、入力コントローラ118を含むI/O(Input/Output)サブシステム115と、タッチ反応型ディスプレイシステム119と、光学センサ120と、入力部121とを備えている。
図7で説明した端末10の機能は、プロセッサ103において所定のプログラムが実行されることで実現される。プログラムは、記録媒体を経由して取得されるものでもよいし、ネットワークを経由して取得されるものや予め端末10に組み込まれて提供されるものでもよい。
<動作>
図9〜図12は上記の実施形態の処理例を示すアクティビティ図である。図14〜図20は処理の過程で更新または参照されるデータの例を示す図である。
[医薬品の入庫]
図9において、端末10は、入庫担当者の操作により、伝票のバーコードを読み取り、または、入荷情報の入力を受け付ける(ステップS101)。次いで、端末10は、医薬品輸送箱に取り付けられたデータロガー21と接続され、データロガー21の情報を取得する(ステップS102)。そして、端末10は、取得した入荷情報(医薬品IDや数量等)と温度データを物品管理装置40に対して送信し、空いた棚セルの位置の送信を要求する(ステップS103)。
物品管理装置40は、入荷情報と温度データを受信し、温度データに温度データファイルIDを付けて保存する(ステップS104)。図13(a)は温度情報(温度データ)の例を示し、図13(b)は入荷医薬品温度データファイル情報の例を示している。
図9に戻り、物品管理装置40は、医薬品棚情報を取得し、在庫数が0の棚セルを検索し(ステップS105)、棚セルの数が1以上であるか否か判断する(ステップS106)。棚セルの数が2以上である場合、物品管理装置40は、在庫がある同じ医薬品の棚セルに場所が近い棚セルを選択する(ステップS107)。図14(a)は医薬品棚情報の例を示しており、在庫数が0の棚セルとして棚セルID「I−A3」(I番目の棚のA列3行目の棚セル)が1つだけ検索される。
図9に戻り、物品管理装置40は、選択された棚セルIDに紐付けられた棚セルの開錠を医薬品棚50に対して指示する(ステップS108)。医薬品棚50は、指定された棚セルを開錠し(ステップS109)、後に、棚セルが閉められたことを確認する(ステップS110)。
また、物品管理装置40は、端末10に対して棚セルIDを送信する(ステップS111)。端末10は、棚セルIDを受信すると(ステップS112)、棚セルID、医薬品名、有効期限、個数、伝票IDを表示し、棚セルに医薬品を入れるように指示する(ステップS113)。次いで、端末10は、医薬品が棚セルに入れられた後に完了ボタンを受け付ける(ステップS114)。そして、端末10は、完了を物品管理装置40に送信する(ステップS115)。
物品管理装置40は、完了を受信すると(ステップS116)、棚セルが閉められたことを確認し(ステップS117)、棚セルを施錠し(ステップS118)、医薬品棚情報の棚セルIDの行に入荷情報を追記し(ステップS119)、処理を終了する。図14(b)は入荷情報の例を示しており、図14(c)は棚セルID「I−A3」に医薬品名「XXXX1」の入荷情報が追記された状態を示している。
[温度データ取得]
図10において、医薬品棚50は、所定の間隔で温度を測定し(ステップS201)、測定した温度データを物品管理装置40に送信する(ステップS202)。医薬品棚50による測定した温度データの送信は、測定ごとの送信でもよいし、所定の期間ごとにまとめての送信でもよい。例えば、医薬品棚50は、2分間隔で温度を測定し、測定した温度データのまとめを0時になると物品管理装置40に送信する。
物品管理装置40は、温度データを受信すると(ステップS203)、温度データリストに受信時刻とともに追記し(ステップS204)、処理を終了する。図15は医薬品棚温度情報の例を示している。
[調剤]
図11において、端末10は、調剤担当者の操作により、患者から取得した処方箋のバーコードから処方箋情報として医薬品IDと数量を取得し(ステップS301)、物品管理装置40に送信する。なお、本実施形態では、物品管理装置40は、端末10を介して医薬品IDと数量の情報を取得しているが、端末10以外から情報を取得してもよく、例えば、調剤担当者等が患者から受け取った処方箋の情報をレセプトコンピュータとよばれる事務処理装置に入力し、レセプトコンピュータから処方箋情報を物品管理装置40へ送信する構成としてもよい。
物品管理装置40は、医薬品IDと数量を受信すると、医薬品棚情報を検索し、医薬品IDの示す医薬品が保管された棚セルを抽出する(ステップS303)。図16(a)は処方箋から読み取られたデータの例を示しており、そこに含まれる医薬品ID「A00001」により医薬品棚情報から抽出されたレコードの例を図16(b)に示している。
図11に戻り、物品管理装置40は、有効期限が期限内である棚セルを抽出する(ステップS304)。図16(c)は有効期限が期限内であるものとして抽出されたレコードの例を示しており、ここでは図16(b)で抽出されたものが全て期限内であるものとして抽出されている。
図11に戻り、物品管理装置40は、入荷日が最も早いものを選択する(ステップS305)。図16(d)は、図16(c)のレコードの中から入荷日が最も早いものとして選択されたレコードを示している。
図11に戻り、物品管理装置40は、選択した医薬品の伝票IDに該当する温度データと入荷日時以降の医薬品棚の温度データを取得する(ステップS306)。次いで、物品管理装置40は、医薬品の環境温度条件を取得し、取得した温度データが医薬品の環境温度条件の範囲内であることを確認する(ステップS307)。図17は、取得した温度データと、それから集約した環境温度と、環境温度条件の例を示しており、この例では、環境温度の最大値と最小値が環境温度条件の最大値と最小値の間に含まれているため、環境温度条件を満足していると判断される。
図11に戻り、物品管理装置40は、環境温度条件を満たしていることを確認した後、処方箋の数量と棚セルの数量を比較し(ステップS308)、処方箋の数量が選択された棚セルの合計値以下であるか否か判断する(ステップS309)。処方箋の数量が選択された棚セルの合計値よりも多い場合、物品管理装置40は、次に早い入荷日の棚セルを選択し(ステップS310)、温度データの取得(ステップS306)に戻る。
処方箋の数量が選択された棚セルの合計値以下である場合、物品管理装置40は、医薬品の棚セルIDの開錠指示を行う(ステップS311)。医薬品棚50は、医薬品の棚セルIDに紐付けられた棚セルを開錠し(ステップS312)、後に、棚セルが閉められたことを確認する(ステップS313)。
また、物品管理装置40は、端末10に対して棚セルIDを送信する(ステップS314)。端末10は、棚セルIDを受信すると(ステップS315)、棚セルID、医薬品名、有効期限、個数、伝票IDを表示し、棚セルから医薬品を取り出すように指示する(ステップS316)。図18(a)は、2つの棚セルについての表示例を示している。
図11に戻り、端末10は、医薬品が棚セルから取り出された後に完了ボタンを受け付ける(ステップS317)。そして、端末10は、完了を物品管理装置40に送信する(ステップS318)。物品管理装置40は、完了を受信すると(ステップS319)、棚セルが閉められたことを確認し(ステップS320)、棚セルを施錠し(ステップS321)、医薬品棚情報の棚セルIDの在庫個数を修正し(ステップS322)、処理を終了する。図18(b)は修正後の医薬品棚情報の例を示しており、棚セルID「I−A1」「I−A2」の在庫数が減らされている。
なお、要求された医薬品が環境温度条件を満足していると判断された場合に棚セル51を開錠するようにしたが、電気錠52を備えない場合には、ランプ53によるアラート(例えば、青色発光の場合は取り出し可、赤色発光の場合は取り出し不可)で済ませることもできる。以降、電気錠52が開錠されている状態またはランプが取出し可であることを示している状態等の、棚セル51に格納されている物品を取り出しが可能となっている状態を、取出し可能状態と称する。取出し可能状態では、顧客への物品の提供または卸への返品が可能な状態を指す。
[返却]
図12において、端末10は、物品管理装置40に対して医薬品棚情報の送信指示を行う(ステップS401)。物品管理装置40は、医薬品棚情報を取得し(ステップS402)、端末10に対して医薬品棚情報を送信する(ステップS403)。端末10は、医薬品棚情報を受信すると(ステップS404)、返却担当者から返却する医薬品の棚セルIDの選択を受け付け(ステップS405)、棚セルIDを物品管理装置40に対して送信する(ステップS406)。
物品管理装置40は、棚セルIDを受信すると(ステップS407)、棚セルIDに紐付けられた入荷日以降の棚の温度データを取得する(ステップS408)。次いで、物品管理装置40は、棚セルIDに紐付けられた温度データファイルIDを求め、医薬品の温度データを取得する(ステップS409)。次いで、物品管理装置40は、2つの温度データを連結する(ステップS410)。そして、物品管理装置40は、医薬品の環境温度条件と比較し、範囲内であることを確認する(ステップS411)。図19(a)は返却しようとする医薬品棚情報の例を示し、図19(b)は対応する温度データを連結した例を示し、図19(c)は環境温度条件の例を示し、図19(d)は連結した温度データから集約した環境温度の例を示している。この例では、環境温度の最大値と最小値が環境温度条件の最大値と最小値の間に含まれているため、環境温度条件を満足していると判断される。
図12に戻り、物品管理装置40は、環境温度条件を満たしていることを確認した後、医薬品の棚セルIDの開錠指示を行う(ステップS412)。医薬品棚50は、医薬品の棚セルIDに紐付けられた棚セルを開錠し(ステップS413)、後に、棚セルが閉められたことを確認する(ステップS414)。
また、物品管理装置40は、端末10に対して棚セルIDを送信する(ステップS415)。端末10は、棚セルIDを受信すると(ステップS416)、棚セルID、医薬品名、有効期限、個数、伝票IDを表示し、棚セルから医薬品を取り出すように指示する(ステップS417)。図20(a)は、返却についての表示例を示している。
図12に戻り、端末10は、医薬品が棚セルから取り出された後に完了ボタンを受け付ける(ステップS418)。そして、端末10は、完了を物品管理装置40に送信する(ステップS419)。物品管理装置40は、完了を受信すると(ステップS420)、棚セルが閉められたことを確認し(ステップS421)、棚セルを施錠し(ステップS422)、医薬品棚情報の棚セルIDの在庫個数を0に修正し(ステップS423)、処理を終了する。図20(b)は修正後の医薬品棚情報の例を示しており、棚セルID「I−B1」の在庫数が減らされている。
なお、要求された医薬品が環境温度条件を満足していると判断された場合に棚セル51を開錠するようにしたが、電気錠52を備えない場合には、ランプ53によるアラート(例えば、青色発光の場合は取り出し可、赤色発光の場合は取り出し不可)で済ませることもできる。
<環境情報として加速度情報を用いる場合についての補足>
前述したように、上記の実施形態では温度を用いた場合について説明したが、環境情報として、所定方向の加速度を利用してもよい。
一例として、重力方向であるZ軸方向の加速度を取得し続け、環境履歴として出力し、その環境履歴から、Z軸方向の加速度の値が予め設定した所定の閾値を超えるか否か判定し、閾値を超えていない場合は良、超えている場合は不良可能性ありとして、チェックするように指示を送ることができる。図21は加速度情報と逸脱判定の例を示している。
また、所定方向の加速度が所定の閾値を逸脱した場合のみ、逸脱した時刻と逸脱量を記録し、通信モジュールを介してサーバに送信し、逸脱していない場合は、逸脱がない旨、記録開始時刻および記録終了時刻のみ通信モジュールを介してデータを送信する設定としてもよい。これにより、データロガーの記録量が減り、通信量も減る効果を奏する。また、メモリに保存するのは、記録開示時刻と、記録終了時刻と、Z軸加速度が所定の値よりも大きい値を取ったときの加速度と、その時刻とし、他はメモリに保存はしないようにすることもできる。
上述の実施形態において説明したデータロガー、通信モジュール、医薬品棚、物品管理装置のそれぞれの機能的な構成要素は、その一部または全部を別の装置に設けてもよい。例えば、医薬品棚に温度センサを設け、医薬品棚の制御装置が温度センサを制御し、取得した温度情報を物品管理装置に送信する構成としてもよい。
<総括>
以上説明したように、本実施形態によれば、環境情報に基づいて物品の品質の良否を判断し、品質が保たれていない物品を顧客に提供、または物品販売元等に返品してしまうことを防止することができる。これにより、環境情報に基づいて物品の品質を適切に管理することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。
10 端末
11 情報入力部
12 情報送受信部
20 測温装置
21 データロガー
22 通信モジュール
30 ネットワーク
40 物品管理装置
41 通信部
42 管理部
421 物品情報取得部
422 環境情報取得部
423 格納制御部
424 良否判断基準取得部
425 良否判断部
50 医薬品棚
51 棚セル
52 電気錠
53 ランプ
60 制御装置
特開2006−004119号公報

Claims (10)

  1. 物品を格納している格納装置を制御する物品管理システムであって、
    前記物品の物品情報を取得する物品情報取得手段と、
    前記物品の環境情報を取得する環境情報取得手段と、
    前記格納装置を制御する格納制御手段と、
    前記物品の良否判断基準情報を取得する良否判断基準取得手段と、
    前記物品情報、前記環境情報および前記良否判断基準情報に基づいて前記物品の良否を判別する良否判別手段と、
    を備え、
    前記格納制御手段は、前記良否判別手段の判別結果に基づいて、前記格納装置から前記物品を取出し可能状態か否かを制御する物品管理システム。
  2. 請求項1に記載の物品管理システムにおいて、
    前記格納制御手段は、前記良否判別手段の判別結果に基づいて、前記格納装置から前記物品を取出し可能状態か否かを表示するように前記格納装置を制御する物品管理システム。
  3. 請求項1に記載の物品管理システムにおいて、
    前記格納制御手段は、前記良否判別手段の判別結果に基づいて、前記格納装置から前記物品を取出し可能状態にするか否かを制御する物品管理システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の物品管理システムにおいて、
    前記物品情報は、前記物品の有効期限が含まれており、
    前記良否判別手段は、判断時の日時を取得し、前記日時が前記有効期限を過ぎている場合に、前記物品を不良品と判断する物品管理システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の物品管理システムにおいて、
    前記物品情報は、前記物品の種類および前記物品の入荷日が含まれており、
    前記格納制御手段は、前記物品情報から、物品の種類が同じで入荷日が異なる物品が、前記格納装置の異なる場所に格納されていると判断した場合、前記物品の有効期限が早い方を取出し可能状態にする物品管理システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の物品管理システムにおいて、
    前記環境情報は、前記物品が保管される空間の温度の最大の温度を示す場所の温度情報と、前記空間の最小の温度を示す場所の温度情報とを含む物品管理システム。
  7. 物品を格納している格納装置を制御する物品管理装置であって、
    前記物品の物品情報を取得する物品情報取得手段と、
    前記物品の環境情報を取得する環境情報取得手段と、
    前記格納装置を制御する格納制御手段と、
    前記物品の良否判断基準情報を取得する良否判断基準取得手段と、
    前記物品情報、前記環境情報および前記良否判断基準情報に基づいて前記物品の良否を判別する良否判別手段と、
    を備え、
    前記格納制御手段は、前記良否判別手段の判別結果に基づいて、前記格納装置を制御する物品管理装置。
  8. 物品を格納する格納装置であって、
    前記物品の環境情報を取得する環境情報取得装置と、
    前記物品を格納し、開閉部を有する格納ケースと、
    前記格納ケースの物品取出し口の開閉を制御する制御装置と、
    を備える格納装置。
  9. 物品を格納している格納装置を制御する情報処理装置が実行する方法であって、
    前記物品の物品情報を取得する物品情報取得工程と、
    前記物品の環境情報を取得する環境情報取得工程と、
    前記格納装置を制御する格納制御工程と、
    前記物品の良否判断基準情報を取得する良否判断基準取得工程と、
    前記物品情報、前記環境情報および前記良否判断基準情報に基づいて前記物品の良否を判別する良否判別工程と、
    を実行するものであり、
    前記格納制御工程は、前記良否判別工程の判別結果に基づいて、前記格納装置を制御する物品管理方法。
  10. 物品を格納している格納装置を制御する情報処理装置を、
    前記物品の物品情報を取得する物品情報取得手段、
    前記物品の環境情報を取得する環境情報取得手段、
    前記格納装置を制御する格納制御手段、
    前記物品の良否判断基準情報を取得する良否判断基準取得手段、
    前記物品情報、前記環境情報および前記良否判断基準情報に基づいて前記物品の良否を判別する良否判別手段、
    として機能させ、
    前記格納制御手段は、前記良否判別手段の判別結果に基づいて、前記格納装置を制御する物品管理プログラム。
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