JP2017064040A - 内視鏡プロセッサ及び内視鏡接続システム - Google Patents

内視鏡プロセッサ及び内視鏡接続システム Download PDF

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大樹 笹村
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将太郎 小林
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雅弘 小松
邦彦 尾登
Kunihiko Oto
邦彦 尾登
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Abstract

【課題】内視鏡の非接続状態であっても内視鏡プロセッサの接続部及び電子部品(IC)の静電気破壊を防止することができる内視鏡プロセッサ及び内視鏡接続システムを得る。【解決手段】内視鏡の接続部との接続部を有する内視鏡プロセッサであって、グラウンドに接続された保護接地部と、前記保護接地部と導通されており、且つ、前記内視鏡と前記内視鏡プロセッサの非接続状態で両者の接続部の接続空間に位置する静電気誘導部と、を有することを特徴とする内視鏡プロセッサ。【選択図】図3

Description

本発明は、内視鏡プロセッサ及び内視鏡接続システムに関し、特にこれらの静電気保護機構に関する。
特許文献1には、内視鏡プロセッサと内視鏡を接続する内視鏡接続システムにおいて、内視鏡プロセッサの筐体を接地した一次グラウンド部材で構成し、内視鏡プロセッサと内視鏡の接続部に、該接続部から上記一次グラウンド部材に向かって突出する二次グラウンド部材を設けた静電気保護機構が開示されている。この静電気保護機構によれば、内視鏡プロセッサと内視鏡の接続状態で内視鏡に静電気が発生したとき、内視鏡に蓄積した電荷が二次グラウンド部材から一次グラウンド部材に放電される。
特開2014−18349号公報
しかし、特許文献1の内視鏡接続システムは、内視鏡プロセッサに内視鏡を接続していない状態で、帯電した使用者の手などが内視鏡プロセッサの接続部(コネクタ部)に接触(接近)したときに、当該接続部に静電気(電荷)が放電し、内視鏡プロセッサの電子部品(IC)に意図しない負荷をかけるおそれがある。特に、内視鏡プロセッサの患者回路(中継処理回路)は、直接的に接地してはならないことが医療機器の規格で定められているため、静電気保護の観点で不十分になりがちであり、効果的な対策が要求されているところである。
本発明は、以上の問題意識に基づいてなされたものであり、内視鏡の非接続状態であっても内視鏡プロセッサの接続部及び電子部品(IC)の静電気破壊を防止することができる内視鏡プロセッサ及び内視鏡接続システムを得ることを目的とする。
本発明者らは、内視鏡の非接続状態における内視鏡プロセッサの接続部(コネクタ部)を効果的に静電気保護(静電気ブロック)するという着眼に基づいて、本発明を完成させた。
本発明の内視鏡プロセッサは、内視鏡の接続部との接続部を有する内視鏡プロセッサであって、グラウンドに接続された保護接地部と、前記保護接地部と導通されており、且つ、前記内視鏡と前記内視鏡プロセッサの非接続状態で両者の接続部の接続空間に位置する静電気誘導部と、を有することを特徴としている。
前記静電気誘導部は、前記内視鏡と前記内視鏡プロセッサを両者の接続部を近付けて接続するとき、両者の接続部が接続される前に、前記接続空間において前記内視鏡の接続部に接触し、両者の接続部が接続された後も、前記内視鏡の接続部に継続して接触することができる。
前記静電気誘導部は、前記内視鏡の接続部に接触して変形することで、前記内視鏡の接続部に継続して接触することができる。
前記静電気誘導部は、前記内視鏡プロセッサの接続部の周縁部から中央部に向かって延びる導電性弾性部と、該導電性弾性部と前記保護接地部を接続するコンデンサと抵抗の並列回路とを有することができる。
本発明の内視鏡プロセッサは、電子部品を有する患者回路と、該患者回路と前記保護接地部を接続するインピーダンス素子とをさらに有しており、前記インピーダンス素子を介して前記患者回路の蓄積電荷を前記保護接地部に放電する構成を有しており、前記インピーダンス素子は、前記患者回路から前記保護接地部への放電経路上から前記患者回路の電子部品を避けるような位置にレイアウトすることができる。
本発明の内視鏡プロセッサは、前記インピーダンス素子と並列に配置されて前記患者回路と前記保護接地部を接続する放電抵抗をさらに有することができる。
前記保護接地部は、前記内視鏡プロセッサの筐体に設けることができ、前記静電気誘導部は、前記内視鏡プロセッサの筐体の前記保護接地部のうち、前記内視鏡プロセッサの接続部の直前位置に設けることができる。
本発明の内視鏡接続システムは、内視鏡と内視鏡プロセッサを両者の接続部を介して接続可能とした内視鏡接続システムであって、前記内視鏡プロセッサは、グラウンドに接続された保護接地部と、前記保護接地部と導通されており、且つ、前記内視鏡と前記内視鏡プロセッサの非接続状態で両者の接続部の接続空間に位置する静電気誘導部と、を有することを特徴としている。
本発明によれば、内視鏡の非接続状態であっても内視鏡プロセッサの接続部及び電子部品(IC)の静電気破壊を防止することができる内視鏡プロセッサ及び内視鏡接続システムが得られる。
内視鏡の構成を示す図である。 内視鏡プロセッサの構成を示す図である。 内視鏡システム(内視鏡接続システム)の構成を示す図である。 導電性弾性部(静電気誘導部)の構成の一例を示す、内視鏡と内視鏡プロセッサの対向方向から見た正面図である。 内視鏡システム(内視鏡接続システム)の接続動作を示す第1の図である。 内視鏡システム(内視鏡接続システム)の接続動作を示す第2の図である。 内視鏡システム(内視鏡接続システム)の別実施形態を示す図である。 内視鏡システム(内視鏡接続システム)のさらなる別実施形態を示す図である。 内視鏡システム(内視鏡接続システム)のさらなる別実施形態を示す図である。 図10(A)、(B)は内視鏡システム(内視鏡接続システム)のさらなる別実施形態を示す図であり、図10(A)は内視鏡と内視鏡プロセッサの非接続状態を示しており、図10(B)は内視鏡と内視鏡プロセッサの接続直前状態を示している。
図1〜図10を参照して、本実施形態による内視鏡システム(内視鏡接続システム)10について説明する。内視鏡システム10は、被検者の観察画像を取得する内視鏡20と、この内視鏡20が取得した観察画像に画像処理を施す内視鏡プロセッサ30とを有している。
図1に示すように、内視鏡20は、操作者が把持する把持操作部21と、この把持操作部21から延出する可撓性のある挿入部22とを有している。挿入部22は、先端側から順に、先端硬性部22Aと、湾曲部22Bと、可撓部22Cとを有している。湾曲部22Bは、把持操作部21に設けた湾曲操作レバー23の回転操作に応じて湾曲可能となっている。把持操作部21からはユニバーサルチューブ24が延出されており、このユニバーサルチューブ24の先端にはコネクタ部25が設けられている。図示は省略しているが、内視鏡20にはライトガイドファイバが内蔵されており、このライトガイドファイバは、挿入部22(先端硬性部22A、湾曲部22B、可撓部22C)、把持操作部21及びユニバーサルチューブ24を通って、コネクタ部25から突出するライトガイドスリーブ26内まで延びている。コネクタ部25のコネクタ端子25Aが内視鏡プロセッサ30のコネクタ部31のコネクタ端子31A(図2、図3)に接続されると、上記ライトガイドファイバは、内視鏡プロセッサ30に内蔵された光源ランプ(図示せず)と光学的に接続される。そして、この光源ランプから発せられた照明光は、ライトガイドファイバ内を導かれ、挿入部22の先端硬性部22Aの前端面に設けられた照明レンズ(図示せず)によって所定の配光で外方に出射される。
図示は省略しているが、内視鏡20は、挿入部22の先端硬性部22Aの内部に位置させて、観察対象部位(例えば患者体内の病変部)の観察画像信号を取得する撮像素子を有している。この撮像素子が取得した観察画像信号は、信号伝送用ケーブル(図示せず)を介して伝送され、コネクタ部25(コネクタ端子25A)とコネクタ部31(コネクタ端子31A)の接続部を経由して、内視鏡プロセッサ30に出力される。内視鏡プロセッサ30は、観察画像信号の中継処理を行う患者回路(中継処理回路)32(図2にのみ描いて図3に描いていない)と、この患者回路32が中継処理した観察画像信号に所定の画像処理を施してこれを観察画像にする電気回路33(図3にのみ描いて図2に描いていない)とを有している。患者回路32は、その機能構成要素(ブロック)として、電子部品(IC)32Aを有している。
このように、内視鏡システム(内視鏡接続システム)10は、内視鏡20と内視鏡プロセッサ30を両者の接続部(コネクタ部25のコネクタ端子25Aとコネクタ部31のコネクタ端子31A)を介して接続可能としたものである。図2では、内視鏡プロセッサ30のコネクタ部31とコネクタ端子31Aを別々のブロックとしてこれらをハーネス等の電気接続手段により接続した場合を描いており、図3では、内視鏡プロセッサ30のコネクタ部31とコネクタ端子31Aを同一のブロックとした場合を描いている。図2と図3は、内視鏡プロセッサ30のコネクタ部31とコネクタ端子31Aが電気的に接続されているという点で共通している(同義である)。
図3に示すように、内視鏡プロセッサ30のコネクタ部31(コネクタ端子31A)の直前位置には、内視鏡20のコネクタ部25(コネクタ端子25A)を内視鏡プロセッサ30に挿入し、コネクタ部31(コネクタ端子31A)に接続するときに必ず通過する空間がある。これを便宜上、「接続空間CS」と定義する。
図2、図3に示すように、内視鏡プロセッサ30は、該内視鏡プロセッサ30の各構成要素を収納する筐体34を有している。この筐体34は、グラウンドに接続された保護接地部として機能する。
内視鏡プロセッサ30は、筐体(保護接地部)34のうち、コネクタ部31(コネクタ端子31A)の直前に位置させて、静電気誘導部35を有している。この静電気誘導部35は、筐体(保護接地部)34と導通されており、且つ、内視鏡20と内視鏡プロセッサ30の非接続状態で接続空間CSに位置する。
より具体的に、静電気誘導部35は、導電性弾性部36と並列回路37とを有している。
図4に示すように、導電性弾性部36は、正面視したときに(内視鏡20と内視鏡プロセッサ30の対向方向から見たときに)、内視鏡プロセッサ30の丸型のコネクタ部31(コネクタ端子31A)の周縁部から中央部に向かって延び且つ中央部側にスリット36Sが形成された暖簾形状を有している。同図の例では、導電性弾性部36は、中央部に円形孔36Hが形成された環状部材に周方向に90°間隔で4つのスリット36Sを形成したものである。導電性弾性部36は、瞬間的な電荷の放電(インパルス)と直流電流を流すことができる材料から構成することができるが、導電性弾性部36の材料には自由度があり、種々の設計変更が可能である。
図4に示すように、導電性弾性部36は、内視鏡20と内視鏡プロセッサ30の非接続状態では、自由状態となり、接続空間CSの境界線より内部に入り込んで、内視鏡プロセッサ30のコネクタ部31(コネクタ端子31A)の殆どを覆っている。一方、内視鏡20と内視鏡プロセッサ30を接続するためにコネクタ部25(コネクタ端子25A)をコネクタ部31(コネクタ端子31A)に近付けると、内視鏡20のコネクタ部25(コネクタ端子25A)が導電性弾性部36に接触することにより、導電性弾性部36がスリット36Sを起点にして、接続空間CSの境界線の外部に向かって、且つ、内視鏡プロセッサ30に向かって変形(弾性変形)する。
並列回路37は、コンデンサ37Aと抵抗37Bの並列回路から構成されており、導電性弾性部36と筐体(保護接地部)34を接続することで、導電性弾性部36と筐体(保護接地部)34の間にインピーダンスを持たせることができる。並列回路37のコンデンサ37Aと抵抗37Bは、筐体(保護接地部)34に対してある程度の大きさのインピーダンスを持たせることができるような定数を選択する。仮に、コンデンサ37Aを1000pF、抵抗を10MΩに設定したとき、時定数はtr=0.02secと計算することができる。よって、放電時間としては十分に実用に耐えうるものとすることができる。並列回路37は、図4には図示されていないが、接続空間CSの境界線より外部に且つ導電性弾性部36の周方向に亘って設けられている。
図2に示すように、内視鏡プロセッサ30は、患者回路32と筐体(保護接地部)34を接続するインピーダンス素子(コンデンサ)38を有している。このインピーダンス素子38を介して、患者回路32の蓄積電荷を筐体(保護接地部)34に放電することができるようになっている。インピーダンス素子38による放電量(静電気保護能力)は、静電気誘導部35による放電量(静電気保護能力)よりもかなり小さく設定されている。
以上のように構成された内視鏡システム(内視鏡接続システム)10の接続動作は、次の通りである。
図3、図4に示すように、内視鏡20と内視鏡プロセッサ30の非接続状態では、静電気誘導部35の導電性弾性部36が、自由状態であり、接続空間CSの内部に位置して、内視鏡プロセッサ30のコネクタ部31(コネクタ端子31A)の殆どを覆っている。
図5に示すように、内視鏡20と内視鏡プロセッサ30を接続するために、コネクタ部25(コネクタ端子25A)をコネクタ部31(コネクタ端子31A)に近付けていくと、内視鏡20のコネクタ部25(コネクタ端子25A)が導電性弾性部36に最初に接触する。このとき、内視鏡20のコネクタ部25(コネクタ端子25A)に溜まった静電気(電荷)が、静電気誘導部35(導電性弾性部36、並列回路37)を経由して、筐体(保護接地部)34に放電される(放電経路A)。
さらにコネクタ部25(コネクタ端子25A)をコネクタ部31(コネクタ端子31A)に近付けていくと、導電性弾性部36が、内視鏡20のコネクタ部25(コネクタ端子25A)に接触した状態を維持しながら変形(弾性変形)することで、接続空間CSの外部に移動する。つまり、導電性弾性部36は、コネクタ部25(コネクタ端子25A)とコネクタ部31(コネクタ端子31A)の接続を妨げない構成となっている。
図6は、内視鏡20のコネクタ部25(コネクタ端子25A)と内視鏡プロセッサ30のコネクタ部31(コネクタ端子31A)を接続した状態を示している。同図に示すように、導電性弾性部36が内視鏡20のコネクタ部25(コネクタ端子25A)に常時接触しているので、内視鏡プロセッサ30に大量の電荷が蓄積される前に、静電気(電荷)をこまめに放電することが可能になる(放電経路B)。これにより、患者回路32の電子部品(IC)32Aに過大な電流が流れるのを防止してこれを保護することが可能になる。
このように、静電気誘導部35(導電性弾性部36)は、内視鏡20のコネクタ部25(コネクタ端子25A)と内視鏡プロセッサ30のコネクタ部31(コネクタ端子31A)を近付けて接続するとき、両コネクタが接続される前に、接続空間CSにおいて、内視鏡20のコネクタ部25(コネクタ端子25A)に接触し、両コネクタが接続された後も、内視鏡20のコネクタ部25(コネクタ端子25A)に継続して接触する。これにより、両コネクタが接続される前は、上記の放電経路Aを介して静電気(電荷)を逃がすことができ、両コネクタが接続された後は、上記の放電経路Aと放電経路Bを介して静電気(電荷)を逃がすことができる。
これに対し、従来品の内視鏡接続システムでは、連続した静電気の印加により内視鏡プロセッサの患者回路に電荷が蓄積された状態で、静電気保護機構が絶縁破壊を引き起こすと、絶縁破壊の瞬間に、患者回路に蓄積した電荷が内視鏡プロセッサの保護接地部に一気に流れ込む。このため、患者回路の電子部品(IC)が静電気破壊されるおそれが大きい。
ところで、内視鏡20と内視鏡プロセッサ30の非接続状態において、帯電した使用者の手などが内視鏡プロセッサ30のコネクタ部31(コネクタ端子31A)に近付くことがあり得る。この場合、従来品の内視鏡接続システムにあっては、内視鏡プロセッサのコネクタ部(コネクタ端子)に静電気(電荷)が放電し、内視鏡プロセッサ内部に意図しない負荷がかかるおそれがある。
これに対し、本実施形態の内視鏡システム(内視鏡接続システム)10は、内視鏡20と内視鏡プロセッサ30の非接続状態において、帯電した使用者の手などが内視鏡プロセッサ30のコネクタ部31(コネクタ端子31A)に近付いたとしても、これが最初に静電気誘導部35の導電性弾性部36に接触する。このため、静電気(電荷)が、静電気誘導部35(導電性弾性部36、並列回路37)を経由して、筐体(保護接地部)34に放電されるので、上述した従来品の内視鏡接続システムの技術課題を解消することができる。すなわち、内視鏡プロセッサ30の患者回路32の電子部品(IC)32Aへの静電気負荷を有効に防止することができる。
ここで、内視鏡プロセッサ30の患者回路32は、直接的に接地してはならないことが医療機器の規格で定められているため、静電気保護の観点で不十分(無防備)になりがちであり、効果的な対策が要求されているところである。本実施形態の内視鏡システム(内視鏡接続システム)10は、患者回路32を直接的に設置しないという医療機器の規格を厳守しつつ、患者回路32を効果的に静電気保護できる点で有用である。
図7は、内視鏡システム(内視鏡接続システム)10の別実施形態を示している。何らかの影響で内視鏡プロセッサ30の患者回路32に電荷が多く溜まった状態で、内視鏡プロセッサ30に内視鏡20を接続すると、患者回路32にある程度の大きさの放電電流が流れる。その放電経路上に電子部品(IC)32Aがあると当該電子部品(IC)32Aが破壊されるおそれがある(実際に図6では放電経路B上に電子部品(IC)32Aが重なって位置している)。
そこでこの別実施形態では、患者回路32から筐体(保護接地部)34への放電経路上から患者回路32の電子部品(IC)32Aを避けるような位置に、インピーダンス素子(コンデンサ)38をレイアウトしている。内視鏡プロセッサ30の患者回路32で電荷を主に保持するのは、2次側回路のインピーダンス素子(コンデンサ)38である。インピーダンス素子(コンデンサ)38のレイアウトを最適設定して、放電経路上に患者回路32の電子部品(IC)32Aが来ないようにすれば、当該電子部品(IC)32Aの破壊を防止することが可能になる。
図8は、内視鏡システム(内視鏡接続システム)10のさらなる別実施形態を示している。このさらなる別実施形態では、図7の構成に加えて、内視鏡プロセッサ30に、インピーダンス素子(コンデンサ)38と並列に配置されて患者回路32と筐体(保護接地部)34を接続する放電抵抗39を設けている。これにより、インピーダンス素子(コンデンサ)38に電荷を蓄積させることなく放電抵抗39を介して筐体(保護接地部)34に逃がすことが可能になる。放電抵抗39の抵抗値は、電気安全性を考慮した定数を設定する。
図9は、内視鏡システム(内視鏡接続システム)10のさらなる別実施形態を示している。このさらなる別実施形態では、図1〜図8の構成における導電性弾性部36として(に代えて)、導電性弾性ガスケット36Aを設けている。この導電性弾性ガスケット36Aは、内視鏡20のコネクタ部25(コネクタ端子25A)と内視鏡プロセッサ30のコネクタ部31(コネクタ端子31A)の接続方向及びこれと直交する方向の双方向に弾性変形することができる。
図10(A)、(B)は、内視鏡システム(内視鏡接続システム)10のさらなる別実施形態を示している。図10(A)は、内視鏡20と内視鏡プロセッサ30の非接続状態(離間状態)であり、図10(B)は、内視鏡20と内視鏡プロセッサ30の接続直前状態である。このさらなる別実施形態では、図1〜図8の構成における導電性弾性部36として(に代えて)、導電性弾性伸縮バネ36Bを設けている。この導電性弾性伸縮バネ36Bは、内視鏡20のコネクタ部25(コネクタ端子25A)と内視鏡プロセッサ30のコネクタ部31(コネクタ端子31A)の接続方向と直交する方向のみに弾性変形(伸縮)することができる。またこのさらなる別実施形態では、保護接地部34’が筐体34の内部に設けられた筐体34とは別の構成要素となっている。
以上の実施形態では、静電気誘導部35(導電性弾性部36)が、内視鏡20のコネクタ部25(コネクタ端子25A)と内視鏡プロセッサ30のコネクタ部31(コネクタ端子31A)を近付けて接続するとき、両コネクタが接続される前に、内視鏡20のコネクタ部25(コネクタ端子25A)に接触し、両コネクタが接続された後も、内視鏡20のコネクタ部25(コネクタ端子25A)に継続して接触する場合を例示して説明した。しかし、静電気誘導部35(導電性弾性部36)は、両コネクタが接続される前に内視鏡20のコネクタ部25(コネクタ端子25A)に接触すればよく、その接触後に内視鏡20のコネクタ部25(コネクタ端子25A)との接触を解除するように退避する構成とすることも可能である。
以上の実施形態(図4)では、導電性弾性部36を、中央部に円形孔が形成された環状部材に周方向に90°間隔で4つのスリットを形成したものとした場合を例示して説明した。しかし、導電性弾性部36の形状には自由度があり、種々の設計変更が可能である。すなわち、導電性弾性部36は、内視鏡20と内視鏡プロセッサ30の非接続状態(自由状態)で接続空間CSに位置しており、内視鏡20と内視鏡プロセッサ30を接続するためにコネクタ部25(コネクタ端子25A)をコネクタ部31(コネクタ端子31A)に近付けたときに、内視鏡20のコネクタ部25(コネクタ端子25A)に最初に接触するような構成であればよい。
以上の実施形態では、内視鏡20のコネクタ部25(コネクタ端子25A)と内視鏡プロセッサ30のコネクタ部31(コネクタ端子31A)が丸型の場合を例示して説明したが、これに限定されず、角型のコネクタ部(コネクタ端子)とすることも可能である。
10 内視鏡システム(内視鏡接続システム)
20 内視鏡
21 把持操作部
22 挿入部
22A 先端硬性部
22B 湾曲部
22C 可撓部
23 湾曲操作レバー
24 ユニバーサルチューブ
25 コネクタ部(接続部)
25A コネクタ端子(接続部)
26 ライトガイドスリーブ
30 内視鏡プロセッサ
31 コネクタ部(接続部)
31A コネクタ端子(接続部)
32 患者回路(中継処理回路)
32A 電子部品(IC)
33 電気回路
34 筐体(保護接地部)
34’ 保護接地部
35 静電気誘導部
36 導電性弾性部
36A 導電性弾性ガスケット
36B 導電性弾性伸縮バネ
36H 円形孔
36S スリット
37 並列回路
37A コンデンサ
37B 抵抗
38 インピーダンス素子(コンデンサ)
39 放電抵抗
CS 接続空間

Claims (8)

  1. 内視鏡の接続部との接続部を有する内視鏡プロセッサであって、
    グラウンドに接続された保護接地部と、
    前記保護接地部と導通されており、且つ、前記内視鏡と前記内視鏡プロセッサの非接続状態で両者の接続部の接続空間に位置する静電気誘導部と、
    を有することを特徴とする内視鏡プロセッサ。
  2. 請求項1記載の内視鏡プロセッサにおいて、
    前記静電気誘導部は、前記内視鏡と前記内視鏡プロセッサを両者の接続部を近付けて接続するとき、両者の接続部が接続される前に、前記接続空間において前記内視鏡の接続部に接触し、両者の接続部が接続された後も、前記内視鏡の接続部に継続して接触する内視鏡プロセッサ。
  3. 請求項2記載の内視鏡プロセッサにおいて、
    前記静電気誘導部は、前記内視鏡の接続部に接触して変形することで、前記内視鏡の接続部に継続して接触する内視鏡プロセッサ。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項記載の内視鏡プロセッサにおいて、
    前記静電気誘導部は、前記内視鏡プロセッサの接続部の周縁部から中央部に向かって延びる導電性弾性部と、該導電性弾性部と前記保護接地部を接続するコンデンサと抵抗の並列回路とを有している内視鏡プロセッサ。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項記載の内視鏡プロセッサにおいて、
    電子部品を有する患者回路と、該患者回路と前記保護接地部を接続するインピーダンス素子とをさらに有しており、
    前記インピーダンス素子を介して前記患者回路の蓄積電荷を前記保護接地部に放電する構成を有しており、
    前記インピーダンス素子は、前記患者回路から前記保護接地部への放電経路上から前記患者回路の電子部品を避けるような位置にレイアウトされている内視鏡プロセッサ。
  6. 請求項5記載の内視鏡プロセッサにおいて、
    前記インピーダンス素子と並列に配置されて前記患者回路と前記保護接地部を接続する放電抵抗をさらに有している内視鏡プロセッサ。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項記載の内視鏡プロセッサにおいて、
    前記保護接地部は、前記内視鏡プロセッサの筐体に設けられており、
    前記静電気誘導部は、前記内視鏡プロセッサの筐体の前記保護接地部のうち、前記内視鏡プロセッサの接続部の直前位置に設けられている内視鏡プロセッサ。
  8. 内視鏡と内視鏡プロセッサを両者の接続部を介して接続可能とした内視鏡接続システムであって、
    前記内視鏡プロセッサは、
    グラウンドに接続された保護接地部と、
    前記保護接地部と導通されており、且つ、前記内視鏡と前記内視鏡プロセッサの非接続状態で両者の接続部の接続空間に位置する静電気誘導部と、
    を有することを特徴とする内視鏡接続システム。
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