JP2017063917A - 吸収性物品 - Google Patents

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【課題】吸収性物品の側部をヨレや弛みを生じ難くすると同時に、肌への摩擦刺激を低減し肌トラブルを無くした吸収性物品を提供する。【解決手段】吸収性物品1の肌当接面側であって前記吸収体配設領域の両側部に対して、前記透液性表面シート3の外面側からのエンボッシングにより、前記吸収性物品1の長手方向に間隔を空けて、吸収性物品1の幅方向成分長さが卓越した線状エンボス8,8…を吸収性物品1の長手方向に沿って整列配置する。前記線状エンボス8の内方側端部8aは、吸収体配設領域の内部側に位置し、外方側端部8bは吸収体4の側縁に略一致するか吸収体4の側縁を越えて形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、経血、尿、おりものなどを吸収するための生理用ナプキン、失禁パッド、パンティライナー等の吸収性物品、詳しくは脚周りと接触する側部においてヨレや弛みを発生し難くするとともに、肌への摩擦刺激を低減した吸収性物品に関する。
従来より、生理用ナプキン、失禁パッド、パンティライナーなどの吸収性物品Nとして、例えば図12に示されるように、ポリエチレンシート又はポリエチレンラミネート不織布などからなる裏面シート50と、不織布又は多孔性プラスチックシートなどからなる透液性表面シート51との間に綿状パルプからなる吸収体52を介在させたものが知られている。
上記吸収性物品Nの側部は、剛性が低く側部にヨレや弛みが生じ易く、そこから横漏れが発生し易いという問題点があった。
そこで、下記特許文献1では、 肌当接面側に配置された表面シート、非肌当接面側に配置された裏面シート及び両シート間に配置された吸収体を備えた縦長の吸収性物品であって、前記吸収性物品の少なくとも排泄部対向部における、前記吸収体の一対の側部は、該側部の間に位置する幅方向中央部よりも圧縮されることにより、一対の高圧縮領域を形成しており、前記高圧縮領域は前記吸収体の長手方向前後端部までは形成されていない吸収性物品が提案されている。
特開2009−125485号公報
ところで、失禁症状が起こることが希な軽度失禁症状を持つ女性や生理時期終盤の女性の場合、長時間に亘って同じ吸収性物品を着用していることが多い。そのため、装着中に脚周りと接触する側部(図12のA領域)において、ヨレによる弛みが発生し、この弛み部分が脚の付け根に長時間接触することになるとともに、肌が擦れて肌トラブル(痒みやかぶれ)が発生することがあった。この問題に対して、上記特許文献1に係る吸収性物品の場合は、側部に高圧縮領域を形成することによりヨレを生じ難くし、横漏れに対処するようにしているが、肌が擦れて肌トラブルが発生する問題については何ら対処されていない。
そこで本発明の主たる課題は、吸収性物品の側部にヨレや弛みを生じ難くすると同時に、肌への摩擦刺激を低減し肌トラブルを解消した吸収性物品を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、
前記吸収性物品の肌当接面側であって前記吸収体配設領域の両側部に対して、前記透液性表面シートの外面側からのエンボッシングにより、前記吸収性物品の長手方向に間隔を空けて、吸収性物品の幅方向成分長さが卓越した線状エンボスを吸収性物品の長手方向に沿って整列配置したことを特徴とする吸収性物品が提供される。
上記請求項1記載の発明では、吸収性物品の肌当接面側であって前記吸収体配設領域の両側部に対して、吸収性物品の長手方向に間隔を空けて、吸収性物品の幅方向成分長さが卓越した線状エンボスを吸収性物品の長手方向に沿って整列配置している。従って、装着した状態で脚圧が掛かった場合、多数の線状エンボスを可撓軸として変形することで脚周りに沿って変形し易くなり弛みやヨレが生じ難くなる。また、前記線状エンボスの存在によって吸収体の両側部の剛性が向上するためヨレ難くなり、横漏れが軽減されるようにもなる。
更に、前記線状エンボスによって吸収性物品の両側部(肌当接面側の吸収体側部)には、表面に長手方向に連続した凹凸が形成されるようになるため、肌との接触面積が小さくなり肌への摩擦刺激を低減することができるため肌トラブルを無くすことが可能となる。
請求項2に係る本発明として、前記線状エンボスは、吸収性物品の幅方向に沿った線状エンボス或いは吸収性物品の長手方向成分長さが吸収性物品の幅方向成分長さよりも小さい線状エンボス又はこれらの組み合わせである請求項1記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項2記載の発明では、前記線状エンボスの形態を具体的に示したものである。具体的に前記線状エンボスは吸収性物品の幅方向に沿った線状エンボスとするか、或いは吸収性物品の長手方向成分長さが吸収性物品の幅方向成分長さよりも小さい線状エンボス又はこれらの組み合わせとするものである。
請求項3に係る本発明として、前記線状エンボスの内方側端部は吸収体配設領域の内部側に位置し、外方側端部は吸収体の側縁に略一致するか吸収体の側縁を越えて形成されている請求項1,2いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項3記載の発明では、前記線状エンボスの始端及び終端位置を規定したものである。具体的には、前記線状エンボスは、その内方側端部は吸収体配設領域の内部側に位置し、その外方側端部は吸収体の側縁に略一致するか吸収体の側縁を越えて形成されているものとするのが望ましい。
請求項4に係る本発明として、前記線状エンボスは、全長に亘り等幅の線状エンボスである請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項4記載の発明では、前記線状エンボスの形態を規定したものである。第1の線状エンボスは、全長に亘り等幅の線状エンボスとするものである。
請求項5に係る本発明として、前記線状エンボスは、内方側端部は最大幅とし、外方側端部にかけて漸次幅を狭めた外方側に向かって先細形状の線状エンボスである請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項5記載の発明では、前記線状エンボスの形態を規定したものである。第2の線状エンボスは、肌への当たりを和らげるために、内方側端部は最大幅とし、外方側端部にかけて漸次幅を狭めた外方側に向かって先細形状の線状エンボスとするものである。
請求項6に係る本発明として、前記吸収性物品は、肌当接面側の両側部に吸収性物品の長手方向に延びるフィットエンボス部分を有し、前記線状エンボスの内方側端部は前記フィットエンボスから外側に離間させてある請求項1〜5いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項6記載の発明は、吸収体物品の肌当接面側の両側部に長手方向に延びるフィットエンボス部分を有する場合に、前記線状エンボスの内方側端部は前記フィットエンボスから外側に離間させるようにしたものである。前記線状エンボスの内方側端部を前記フィットエンボスと接続してしまうと、フィットエンボスに流入した体液を線状エンボスを流路として横漏れさせてしまうためである。
請求項7に係る本発明として、前記吸収性物品は、肌当接面側の両側部に吸収性物品の長手方向に延びるフィットエンボス部分を有し、前記線状エンボスの内方端部は前記フィットエンボスに接続させてあるとともに、前記線状エンボスの中間に分断部を有し、この分断部よりも内方側に位置する内方側線状エンボスと外方側に位置する外方側線状エンボスとを夫々、吸収性物品の長手方向に間隔を空け、吸収性物品の長手方向に沿って整列配置してある請求項1〜5いずれかに記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項7記載の発明は、肌当接面側の両側部に長手方向に延びるフィットエンボス部分を有する吸収性物品において、前記線状エンボスの内方端部を前記フィットエンボスに接続させた場合、線状エンボスを流路として横漏れしないように前記線状エンボスの中間に分断部を設けるようにしたものである。前記分断部よりも内方側に位置する内方側線状エンボスと外方側に位置する外方側線状エンボスとは夫々、吸収性物品の長手方向に間隔を空け、吸収性物品の長手方向に沿って整列配置するようにする。従って、前記線状エンボスの内方側端部を前記フィットエンボスと接続した場合でも、線状エンボスに分断部を作ることによりフィットエンボスに流入した体液が線状エンボスを流路として横漏れしないようにできる。なお、前記内方側線状エンボスと外方側に位置する外方側線状エンボスとは長手方向の同位置に配置しても良いし、長手方向にずらして配置してもよい。
以上詳説のとおり本発明によれば、吸収性物品の側部にヨレや弛みを生じ難くすると同時に、肌への摩擦刺激を低減し肌トラブルを解消した吸収性物品を提供することができる。
本発明に係る失禁パッド1の一部破断平面図である。 失禁パッド1の横断面図(図1のII−II線矢視図)である。 線状エンボス8部分の拡大図である。 本発明に係る失禁パッド1の装着状態図である。 図1のV−V線矢視図である。 線状エンボス8の変形例(その1)を示す要部拡大図である。 線状エンボス8の変形例(その2)を示す要部拡大図である。 線状エンボス8の変形例(その3)を示す要部拡大図である。 線状エンボス8の変形例(その4)を示す要部拡大図である。 線状エンボス8の変形例(その5)を示す要部拡大図である。 線状エンボス8の変形例(その6)を示すパッド平面図である。 従来の吸収性物品Nを示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
〔吸収性物品1の構造例〕
吸収性物品1は、主には生理用ナプキン、パンティライナー、失禁パッドなどの用途に供されるもので、例えば図1に示される失禁パッド1は、不透液性裏面シート2と、透液性表面シート3(以下、単に表面シートという。)との間に、吸収体4または同図に示されるように、好ましくはクレープ紙5によって囲繞された吸収体4が介在されるとともに、前記表面シート3と吸収体4との間であって、表面シート3の下面側にセカンドシート6を配置した構造となっている。なお、前記吸収体4の周囲においては、前記不透液性裏面シート2と表面シート3とがホットメルト接着剤等の接着手段によって接合され、吸収体4の存在しないフラップが形成されている。
以下、更に詳しく詳述する。
前記不透液性裏面シート2は、ポリエチレン、ポリプロピレン等の少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他に防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には、防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが好適に用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適に用いられる。
前記表面シート3は、有孔または無孔の不織布が好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、スパンボンド法はドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法及びエアスルー法は嵩高でソフトである点で優れている。不織布の繊維は、長繊維または短繊維のいずれでもよいが、好ましくはタオル地の風合いを出すため短繊維を使用するのがよい。また、エンボス処理を容易とするために、比較的低融点のポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系繊維のものを用いるのがよい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイド−バイ−サイド型繊維、分割型繊維等の複合繊維を好適に用いることもできる。
前記不透液性裏面シート2と表面シート3との間に介在される吸収体4は、たとえばパルプ中に高吸水性樹脂を混入したもの、或いはパルプ中に化学繊維を混入させるとともに、粒状の高吸水性樹脂を混入したものが使用される。前記吸収体4は、図示のように、形状保持、および尿や経血等を速やかに拡散させるとともに、一旦吸収した尿や経血等の逆戻りを防止するためにクレープ紙5によって囲繞するのが望ましい。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶融パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。
前記吸収体4には合成繊維を混合しても良い。前記合成繊維は、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、及びこれらの共重合体などを使用することができるし、これら2種を混合したものであってもよい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイドバイサイド型繊維、分割型繊維などの複合繊維も用いることができる。前記合成繊維は、体液に対する親和性を有するように、疎水性繊維の場合には親水化剤によって表面処理したものを用いるのが望ましい。
前記高吸水性樹脂としては、たとえばポリアクリル酸塩架橋物、自己架橋したポリアクリル酸塩、アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体架橋物のケン化物、イソブチレン・無水マレイン酸共重合体架橋物、ポリスルホン酸塩架橋物や、ポリエチレンオキシド、ポリアクリルアミドなどの水膨潤性ポリマーを部分架橋したもの等が挙げられる。これらの内、吸水量、吸水速度に優れるアクリル酸またはアクリル酸塩系のものが好適である。前記吸水性能を有する高吸水性樹脂は製造プロセスにおいて、架橋密度および架橋密度勾配を調整することにより吸水力と吸水速度の調整が可能である。前記高吸水性樹脂の含有率は10〜60%とするのが望ましい。高吸水性樹脂含有率が10%未満の場合には、十分な吸収能を与えることができず、60%を超える場合にはパルプ繊維間の絡み合いが無くなり、シート強度が低下し破れや割れ等が発生し易くなる。
前記透液性表面シート3と吸収体4との間に配置される親水性のセカンドシート6は、体液に対して親水性を有するものであればよい。具体的には、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることにより素材自体に親水性を有するものを用いるか、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維を親水化剤によって表面処理し親水性を付与した繊維を用いることができる。
〔線状エンボスの形成〕
前記吸収性物品1の表面(肌当接面側)には、表面シート3の外面側からのエンボッシングにより各種のエンボスが付与されている。具体的には、吸収性物品1の長手方向に延びるフィットエンボス部分を有するように、体液排出部Hを囲むように小判形状でフィットエンボス7が形成されているとともに、吸収体4の配設領域の両側部に対して、前記吸収性物品1の長手方向に間隔を空けて、吸収性物品1の幅方向成分長さが卓越した線状エンボス8,8…を吸収性物品1の長手方向に沿って整列配置している。
前記線状エンボスとは、「−」字のように、所定長さで線状に引いた形状のエンボスを意味する。また、前記「幅方向成分長さが卓越した線状エンボス」とは、具体的には吸収性物品1の幅方向に沿った線状エンボスか、或いは吸収性物品1の長手方向成分長さが吸収性物品1の幅方向成分長さよりも小さい線状エンボス又はこれらの組み合わせを意味する。前記「吸収性物品の長手方向成分長さ」とは、図11に示されるように、線状エンボス8が傾斜している場合の吸収性物品1の長手方向成分長さ(L・sinθ)であり、前記「吸収性物品の幅方向成分長さ」とは、線状エンボス8が傾斜している場合の吸収性物品1の幅方向成分長さ(L・cosθ)である。ここで、L:線状エンボスの長さであり、θは線状エンボス8の方向と幅方向線とが成す角度である。すなわち、前記線状エンボス8は前側又は後側に傾斜していても良いがその傾斜角度θを±45°未満とすると、上記条件を満たすことになる。
図3に示されるように、前記線状エンボス8の内方側端部8aは、吸収体配設領域の内部に位置し、外方側端部8bは吸収体4の側縁4aに略一致させるようにするのが望ましい。
前記線状エンボス8の長さ寸法Lは、5〜30mm、好ましくは10〜15mmとし、幅寸法bは、0.2〜2.0mm、好ましくは0.5〜1.5mmとし、吸収性物品1の長手方向間隔Pは3〜15mm、好ましくは6〜12mmとするのが望ましい。
前記線状エンボスの内方側端部8aは、フィットエンボス7に流入した体液を線状エンボス8を流路として横漏れしないように、フィットエンボス7から外側に1〜5mm、好ましくは3〜5mm(符号aの距離)離間させて配置するのが望ましい。また、前記線状エンボス8,8…の形成区間S(図1参照)は、着用者の脚周りに接触する長さ範囲に亘って形成するのが望ましい。
前記線状エンボス8,8…を形成することにより、装着した状態で脚圧が掛かった場合、多数の線状エンボス8,8…を可撓軸として変形することで脚周りに沿って変形し易くなりヨレや弛みが生じ難くなるとともに、吸収体4の両側部の剛性が向上するためヨレ難くなり、横漏れが軽減されるようになる。また、図4に示されるように、本吸収性物品1の装着した状態で、表面側の両側部分が脚の付け根や臀部に接触したとしても、図5に示されるように、前記線状エンボス8,8…によって吸収性物品1の両側部(肌当接面側の吸収体側部)には、表面に長手方向に連続した凹凸が形成されるようになるため、肌との接触面積の小さくなり肌への摩擦刺激を低減することができるため肌トラブルを解消することが可能となる。
ところで、前記線状エンボス8の外方側端部8bは、図6に示されるように、吸収体4の側縁4aを越えて形成されていてもよい。この場合でも、前記外方側端部8bはフラップの外縁(吸収性物品1の外形線位置)まで達することなくその手前位置で止めるようにするのが望ましい。
さらに、前記線状エンボス8は、図3や図5等に示されるように、全長に亘って等幅とすることでもよいが、肌への当たりを和らげるために、図7に示されるように、内方側端部8aは最大幅(b)とし、外方側端部8bにかけて漸次幅を狭めた外方側に向かって先細形状の線状エンボスとすることも可能である。また、前記線状エンボス8は、中間の1又は複数箇所に分断部を有するようにしてもよい。
他方、前記線状エンボス8の内方側端部8aをフィットエンボス7に対して接続させることも可能であるが、接続させた場合には、線状エンボス8を流路として体液が横漏れする可能性があるため、前記線状エンボス8の中間に分断部8cを有するようにして体液が端部まで流れないようにすることが望ましい。そして、分断部8cよりも内方側に位置する内方側線状エンボス8A、8A…と外方側に位置する外方側線状エンボス8B、8B…とは夫々、吸収性物品1の長手方向に間隔を空けるとともに、吸収性物品の長手方向に沿って整列配置するようにする。具体的に説明すると、図8に示される第1形態例は、前記内方側線状エンボス8A、8A…と外方側に位置する外方側線状エンボス8B、8B…とを長手方向の同位置に配置した例であり、図9に示される第2形態例は、前記内方側線状エンボス8A、8A…と外方側に位置する外方側線状エンボス8B、8B…とを長手方向に位置をずらして配置した例であり、図10に示される第3形態例は、前記内方側線状エンボス8A、8A…と外方側に位置する外方側線状エンボス8B、8B…とを長手方向に位置をずらすとともに、幅方向に若干の重ね代を設けるようにした例である。これらの場合において、内方側線状エンボス8Aと外方側線状エンボス8Bとの離間距離dは1mm以上確保することが望ましい。
前述したように、前記線状エンボス8は、吸収性物品1の幅方向成分長さが卓越しているものであればよい。従って、図1に示されるように、吸収性物品1の幅方向に沿った方向に長い線状エンボスとする以外に、前記線状エンボス8は傾斜角度を45°未満とする条件の下で、前側又は後側に傾斜していても良い。このような傾斜配置例としては、図11に示されるように、吸収性物品1の長手方向に沿って整列配置した線状エンボス8,8…の内、前側半分については、中央から遠ざかるに従って傾斜角度(θ)を漸次大きくして配置し、後側半分については、中央から遠ざかるに従って傾斜角度(−θ)を漸次大きくして配置するようにした例を挙げることができる。このような配置態様とすることにより、吸収性物品1がショーツ内で長手方向に湾曲して装着される際に、吸収性物品1が湾曲状に変形するのを阻害し難くなる。なお、線状エンボス8の間隔Pは内方側端部8aの間隔P1と外方側端部8bの間隔P2とで異なることになるが、いずれの間隔P1、P2も前述した長手方向間隔Pの寸法範囲とするのが望ましい。
〔他の形態例〕
(1)上記形態例では、小判形状のフィットエンボス7を有する吸収性物品1について説明したが、フィットエンボスは長手方向の両側に夫々別々に形成された直線状、円弧状又はこれらを組み合わせた形状のフィットエンボスであってもよい。また、フィットエンボスは本発明において必須の構成ではなく、フィットエンボス7を有しない吸収性物品に対しても同様に適用できる。フィットエンボスを有しない吸収性物品の場合は、両端の線状エンボスの間隔(一方側の線状エンボス8の内方側端部8aと他方側の線状エンボス8の内方側端部8aとの間隔)は20mm以上空けることが望ましい。
(2)上記形態例では、ウィング状フラップを有しない吸収性物品1を例に採って説明したが、両側部にウイング状フラップを備えた吸収性物品に対しても同様に適用できる。
(3)上記形態例では、立体ギャザーを有しない吸収性物品について詳述したが、立体ギャザーを有する場合には、吸収体4の側端部よりも外側に起立点を有する立体ギャザーとするのが望ましい。
1…吸収性物品、2…不透液性裏面シート、3…透液性表面シート、4…吸収体、5…クレープ紙、6…セカンドシート、7…フィットエンボス、8…線状エンボス、8a…内方側端部、8b…外方側端部、8c…分断部、8A…内方側線状エンボス、8B…外方側線状エンボス

Claims (7)

  1. 透液性表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在された吸収性物品において、
    前記吸収性物品の肌当接面側であって前記吸収体配設領域の両側部に対して、前記透液性表面シートの外面側からのエンボッシングにより、前記吸収性物品の長手方向に間隔を空けて、吸収性物品の幅方向成分長さが卓越した線状エンボスを吸収性物品の長手方向に沿って整列配置したことを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記線状エンボスは、吸収性物品の幅方向に沿った線状エンボス或いは吸収性物品の長手方向成分長さが吸収性物品の幅方向成分長さよりも小さい線状エンボス又はこれらの組み合わせである請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記線状エンボスの内方側端部は吸収体配設領域の内部側に位置し、外方側端部は吸収体の側縁に略一致するか吸収体の側縁を越えて形成されている請求項1,2いずれかに記載の吸収性物品。
  4. 前記線状エンボスは、全長に亘り等幅の線状エンボスである請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品。
  5. 前記線状エンボスは、内方側端部は最大幅とし、外方側端部にかけて漸次幅を狭めた外方側に向かって先細形状の線状エンボスである請求項1〜3いずれかに記載の吸収性物品。
  6. 前記吸収性物品は、肌当接面側の両側部に吸収性物品の長手方向に延びるフィットエンボス部分を有し、前記線状エンボスの内方側端部は前記フィットエンボスから外側に離間させてある請求項1〜5いずれかに記載の吸収性物品。
  7. 前記吸収性物品は、肌当接面側の両側部に吸収性物品の長手方向に延びるフィットエンボス部分を有し、前記線状エンボスの内方端部は前記フィットエンボスに接続させてあるとともに、前記線状エンボスの中間に分断部を有し、この分断部よりも内方側に位置する内方側線状エンボスと外方側に位置する外方側線状エンボスとを夫々、吸収性物品の長手方向に間隔を空け、吸収性物品の長手方向に沿って整列配置してある請求項1〜5いずれかに記載の吸収性物品。
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