JP2017063817A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】空間的な演出をより多彩に実施し得る遊技機を提供する。【解決手段】液晶表示装置の前方に距離をあけて、前側にエッジライトユニット110、後側に液晶シャッタユニット120を備える特殊演出ユニット100を設置し、エッジライトユニット110と液晶シャッタユニット120の連携によって特殊演出を実行する。エッジライトユニット110は、導光板111に対して端面から導入されるLED114からの光線を導光板前面のプリズムで反射して後方へと導く。液晶シャッタユニット120は、マトリックス状に配置された画素セル123を板厚方向を向いた透過状態と板面方向を向いた光不透過状態とで切り換え、液晶表示装置の前方空間に、文字,記号,図形等を発生させ、移動させ、膨張・収縮させ、変形させ、変化させる特殊演出を実行する。【選択図】図3

Description

本発明は、パチンコ機やスロットマシンなどの遊技機に関する。
従来、導光板を用いて奥行きを感じさせる様な空間的な演出を可能にした遊技機が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、変動表示装置の表示部前方に、左,中央,右の変動表示領域それぞれに対応する補助表示領域を設定し、各補助表示領域にドット溝を複数刻設して、複数の花びらの輪郭を表現するドットパターンを施した導光板を設置し、補助表示領域毎に光を照射する照明装置を導光板の縁に沿って複数並べ、三つの補助表示領域のいずれか一つ又は複数に対して花びらを浮かび上がらせる表示態様を実施できる様に構成したパチンコ機が記載されている。
特開2012−125457([0079]〜[0080],[図32],[図33])
従来技術によれば、遊技者が何もないと思っていた演出表示装置前方の空間に絵柄を浮かび上がらせ、奥行きを感じさせる演出が可能ではあるが、浮かび上がらせることができる絵柄は、導光板に対して予め施した凹凸絵柄に限られる。導光板の表裏に異なる凹凸絵柄を施したり、複数枚の導光板を用いたりしたとしても、空間に浮かび上がらせる絵柄には限界がある。
そこで、本発明は、空間的な演出をより多彩に実施し得る遊技機を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた本発明の遊技機は、遊技演出の実行を制御する演出制御手段を備えると共に、さらに、以下の構成をも備えることを特徴とする。
(1A)透過状態を切り換え得る透過状態切換手段と、前記透過状態切換手段における透過状態の切り換えを制御する透過状態切換制御手段と、を備えていること。
(1B)前記透過状態切換手段に向けて光を照射し得る様に設置された発光手段と、前記発光手段における発光状態を制御する発光状態制御手段と、を備えていること。
(1C)前記演出制御手段は、前記透過状態切換制御手段による透過状態の切り換え制御と、前記発光状態制御手段による発光状態の切り換え制御とを連携させた特定演出の実行を制御し得る様に構成されていること。
本発明の遊技機によれば、演出制御手段は、透過状態切換制御手段が透過状態切換手段の透過状態を切り換える制御と、発光状態制御手段が発光手段の発光状態を切り換える制御とを連携させて特定演出を実行する。この特定演出は、透過状態切換手段に対して前方から光を照射する様に発光手段を配置した場合、透過状態切換手段の透過状態を光を透過し難い状態として光を反射させる演出として実行することができる。逆に、透過状態切換手段に対して後方から光を照射する様に発光手段を配置した場合は、透過状態切換手段の透過状態を光を透過し難い状態として光を遮る演出として実行したり、透過状態切換手段の透過状態を光を透過し易い状態として光を透過させる演出として実行することができる。
ここで、「前記透過状態切換手段を、光を透過し易い部分と光を透過し難い部分が混在した透過状態を生じさせ得る手段とし、前記透過状態制御手段を、前記透過状態切換手段に光を透過し易い部分と光を透過し難い部分とを混在させた透過状態を生じさせる様に前記透過状態の切り換え制御を実行する手段」として構成することができる。この場合、透過状態切換制御手段によって、透過状態切換手段に、文字,図形,模様などに対応した透過状態の異なる部分を生じさせることができ、特定演出として、文字,図形,模様などに対応した反射光の演出、影絵の演出、あるいは、透過光の演出を実行することができる。かかる演出において、透過状態切換手段に、透過状態切換手段における透過状態の異なる部分を変化させる様に透過状態の切り換え制御を実行させて、文字,図形,模様などを変化させることで、反射光、影絵あるいは透過光による動きのある特定演出を実行することも可能となる。そして、この様な動きに同期して発光手段を発光させる様に、透過状態の切り換え制御と発光状態の切り換え制御とを連携させれば、動きを強調させた特定演出を実行することができる。発光状態の切り換え制御において、発光手段の発光色をも切り換える様にすれば、より多彩な演出とすることができる。
同じく上記目的を達成するためになされた本発明の遊技機は、遊技演出の実行を制御する演出制御手段を備えると共に、さらに、以下の構成をも備えることを特徴とする。
(2A)透過状態を切り換え得る透過状態切換手段と、前記透過状態切換手段における透過状態の切り換えを制御する透過状態切換制御手段と、を備えていること。
(2B)前記透過状態切換手段に向かって光を照射し得る様に設置された導光板と、前記導光板に対して端面から内部へと光を導入し得る様に設置された発光手段と、前記発光手段における発光状態を制御する発光制御手段と、を備えていること。
(2C)前記演出制御手段は、前記透過状態切換制御手段による透過状態の切り換え制御と、前記発光制御手段による発光状態の切り換え制御とを連携させた特定演出の実行を制御し得る様に構成されていること。
この遊技機によれば、導光板を介在させることにより、透過状態切換手段に対して、前方又は後方から所望の入射角で光を照射して特定演出を実行することもできる。
これら本発明の遊技機は、さらに、以下の構成をも備えるとよい。
(3)前記透過状態切換手段の背面に配置された表示手段と、前記表示手段を制御する表示制御手段とを備えると共に、前記演出制御手段は、前記表示制御手段による制御と連動させて前記特定演出の実行を制御し得る様に構成されていること。
この遊技機によれば、透過状態切換手段の背面に、液晶ディスプレイや7セグメント表示装置などの表示手段を配置し、特定演出を、背後の表示手段による表示演出に重なる様に出現させることができる。
これら本発明の遊技機は、さらに、以下の構成をも備えることができる。
(4)前記透過状態切換手段の背面に配置された回胴手段と、前記回胴手段を制御する回胴制御手段と備えると共に、前記演出制御手段は、前記回胴制御手段による制御と連動させて前記特定演出の実行を制御し得る様に構成されていること。
この遊技機によれば、透過状態切換手段の背面に、ドラムやベルトなどの回胴手段を配置し、特定演出を背後の回胴手段の駆動・停止に重なる様に出現させることができる。
これら本発明の遊技機は、さらに、以下の構成をも備えることができる。
(5A)遊技条件の成立による当否判定を行う当否判定手段を備えていること。
(5B)前記演出制御手段が、前記当否判定手段による当否判定の結果に基づく信頼度報知演出を制御し得る様に構成されると共に、前記信頼度報知演出に対応させて前記特定演出の実行を制御し得る様に構成されていること。
この遊技機によれば、報知すべき信頼度に応じて発光色を異ならせたり、空間に出現させる文字,図形,模様などを異ならせたり、これら文字,図形,模様などの変化を異ならせたりすることにより、空間を利用した多彩な報知演出を実行することができる。
本発明によれば、遊技機における空間的な演出をより多彩に実施することができる。
実施例1のパチンコ機を示し、(A)は遊技盤を取り外した状態の斜視図、(B)は正面図、(C)は分解斜視図である。 実施例1のパチンコ機を示し、(A)は遊技盤の正面図、(B)は要部の模式的断面図である。 実施例1の特殊演出ユニットを示し、(A)は側面図、(B)は透過状態における要部拡大断面図、(C)は不透過状態における要部拡大断面図である。 実施例1の液晶シャッタユニットを示し、(A)は正面図、(B)は要部拡大正面図である。 実施例1のパチンコ機の制御装置の構成を示すブロック図である。 実施例1のパチンコ機の制御基板の構成を示し、(A)は主制御基板の構成を示す模式図、(B)は演出制御基板の構成を示す模式図である。 実施例1のパチンコ機の主制御基板における記憶部の構成を示し、(A)は特図保留記憶部の構成を示す模式図、(B)は変動パターンテーブル記憶部の構成を示す模式図である。 実施例1のパチンコ機の主制御基板における記憶部の構成を示し、(A)は普通図柄保留記憶部の構成を示す模式図、(B)は普通電動役物開閉パターンテーブル記憶部の構成を示す模式図である。 実施例1のパチンコ機のサブ制御基板の記憶部を示し、(A)は演出データ記憶手段の構成を示す模式図、(B)は変動ゲーム中演出データの構成を示す模式図、(C)は特殊演出用データの構成を示す模式図、(D)は先読み記憶部の構成を示す模式図である。 実施例1のパチンコ機における賞球払出処理を説明する図であって、(A)は制御系統のブロック図、(B)は演算処理のフローチャートである。 実施例1のパチンコ機における特図入力処理を説明する図であって、(A)は制御系統のブロック図、(B)は演算処理のフローチャートである。 実施例1のパチンコ機における特図開始処理を説明する図であって、(A)は制御系統のブロック図、(B)は演算処理のフローチャートである。 実施例1のパチンコ機における普通図柄判入力・判定処理を説明する図であって、(A)は制御系統のブロック図、(B)は演算処理のフローチャートである。 実施例1のパチンコ機における変動演出処理を説明する図であって、(A)は制御系統のブロック図、(B)は演算処理のフローチャートである。 実施例1のパチンコ機における特殊ゾーン判定処理を説明する図であって、(A)は制御系統のブロック図、(B)は演算処理のフローチャートである。 実施例1のパチンコ機における保留予告処理を説明する図であって、(A)は制御系統のブロック図、(B)は演算処理のフローチャートである。 実施例1のパチンコ機における変動ゲーム中演出処理を説明する図であって、(A)は制御系統のブロック図、(B)は演算処理のフローチャートである。 実施例1のパチンコ機における特殊演出処理を説明する図であって、(A)は制御系統のブロック図、(B)は演算処理のフローチャートである。 実施例1のパチンコ機における特殊演出としてのプッシュボタン操作予告演出の態様と信頼度との関係を示す説明図である。 実施例1のパチンコ機における特殊演出としての群予告演出の態様と信頼度との関係を示す説明図である。 実施例2のスロットマシンを示し、(A)は正面図、(B)は要部の模式的断面図である。 実施例2のスロットマシンにおける特殊演出を示し、(A)は群予告演出の態様を示す説明図、(B)〜(E)はリーチライン表示演出の態様を示す説明図である。 変形例を例示し、(A),(C),(E)〜(I)は要部側面図、(B),(D)は要部正面図である。
以下、本発明の実施形態として、具体的な実施例を図面に基づき詳細に説明する。
[1.1 遊技機全体の概要]
実施例1のパチンコ機Pは、図1に示す様に、外枠A、中枠B、遊技盤C、前枠D、上の球受け皿E、下の球受け皿F及び発射装置Gを備える。ここで、外枠Aはパチンコ機Pの外郭を構成する縦長方形の枠である。中枠Bは、各種の遊技用構成部材をセットするための縦長方形の枠であって、外枠Aの前面側に開閉可能かつ着脱可能に組み付けられる。遊技盤Cには、裏ユニット3が裏面側から取り付けられ、中枠Bの開口部に組み付けられる。前枠Dは遊技盤Cの透視保護窓であって、施錠装置Hの操作によって開閉可能な様に中枠Bの前面側に組み付けられる。
上の球受け皿Eは、貸し球や賞球の受け皿で、本実施例においては前枠Dの透視保護窓の下部に一体に構成されている。従って、前枠Dを中枠Bに対して開閉するときに上の球受け皿Eも共に開閉される。下の球受け皿Fは、上の球受け皿Eが一杯になったときに排出される遊技球や打ち損じの遊技球等を受ける受け皿であって、中枠Bの下部に固定されている。発射装置Gは、上の球受け皿Eから発射レールに送り込まれた遊技球をハンドル操作に対応する強さで打ち出すための装置であって、中枠Bの右下部に装備される。前枠AにはスピーカーSP,SPも備えられている。また、前枠Aの透視保護窓の下部には、プッシュボタンBTNも備えられている。
[2 遊技盤の概要]
遊技盤Cは、図2(A)に示す様に、障害釘11や風車12が植設された遊技領域10の中央にセンター役物5が取り付けられ、センター役物5の中央直下に始動入賞装置7が備えられている。また、この始動入賞装置7の右斜め下方に大入賞口15が設置され、センター役物5の右側には大入賞口15の開放時に右側から遊技球を入賞させるための右打ち通路20が備えられた構成となっている。遊技盤Cには、さらに、誘導レール17、普通入賞口18、アウト口19等も設置されている。
センター役物5は、大型装飾体31、ステージ32、ワープ通路33を備えるリング状を呈し、左上部分には障害釘に代わる障害ブロック34が設けられている。また、センター役物5には、右打ち通路20に侵入した遊技球を受け入れる入口35aを備えた右側トンネル35も組み付けられている。この右側トンネル35の出口35bの下方に位置する様にゲート37が設けられている。また、センター役物5の右側下方には、第2始動入賞装置27も設置されている。この第2始動入賞装置27は、ゲート37を遊技球が通過したことを契機に実行される普通図柄抽選結果に基づいて開閉動作される電動式チューリップを供えている。
液晶表示装置LCDは、図2(B)に示す様に、遊技盤Cの中央開口41の後方に位置する様に、裏ユニット3の液晶保持枠3aに保持された状態で設置されている。また、液晶表示装置LCDの前方に距離をあけて遊技盤Cの後ろに位置する様に、特殊演出ユニット100が設置されている。
[3 特殊演出装置の概要]
特殊演出ユニット100は、前側にエッジライトユニット110を、後側に液晶シャッタユニット120を備え、エッジライトユニット110と液晶シャッタユニット120の連携によって後述する特殊演出を実行するものである。一方、エッジライトユニット110及び液晶シャッタユニット120は、特殊演出を実行していない状態においては透明で、後方の視認を妨げないものとなっている。この結果、特殊演出ユニット100による特殊演出が実行されていない状態にあっては、液晶表示装置LCDを用いて実行する表示演出は、透視保護窓に取り付けられたガラス板GRPTを介して大型装飾体31の中央開口43の内側に、飾り図柄変動演出等として正面から視認することが可能となっている。また、特殊演出ユニット100と液晶表示装置LCDとの間には、可動体が出没する可動体動作空間45が形成されている。この結果、液晶表示装置LCDを用いて実行する表示演出は、可動体動作空間45において可動体を出没動作させる可動体演出と連動した態様、特殊演出ユニット100を用いた特殊演出と連動した態様、さらには、可動体演出及び特殊演出と連動した態様で実行することが可能となっている。
エッジライトユニット110は、図3に示す様に、透明アクリル板で構成された導光板111と、導光板111に対して端面から内部へと光を導入し得る様に設置された発光手段112とを備えている。発光手段112は、発光ダイオード(LED)114を光源としており、フルカラー発光が可能なものとなっている。
導光板111は、透明アクリル樹脂製で、環境光は透過させ、端面から導入される発光手段112からの光線を反射して後方へと導くものとなっている。
液晶シャッタユニット120は、図3に示す様に、液晶パネル121とフレーム122とを備えている。液晶パネル121は、図4に示す様に、複数の画素セル123と、複数のデータ線124と、複数の走査線125とを備えている。複数の画素セル123は、パネル面に沿ってマトリクス状に配置されており、複数の走査線125は左右方向に配線されると共に左右方向に並んだ画素セル123に対して電気的に接続されており、複数のデータ線124は走査線125と交差するとともに上下方向に並んだ画素セル123に対して電気的に接続されている。データ線124はデータ線基板122aに、走査線125は走査線基板122bに接続され、マトリクス状に配置された複数の画素セル123に対して選択的に通電状態(又は非通電状態)とすることができる様に構成されている。
本実施例においては、各画素セル123は、非通電時に図3(B)に示す様に液晶パネル121の板厚方向を向いて透過状態となり、背後からの透過光LGHT1を正面から視認可能な状態を形成する。従って、液晶パネルユニット120において液晶パネル121を透過状態とし、エッジライトユニット110において発光手段112を非発光状態としているときは、液晶表示装置LCDに表示される表示演出の内容をそのままで、遊技者に視認させる状態となる。なお、このとき、可動体動作空間45において可動体演出が実行された場合には、表示演出に対し、その前方で可動体演出が重なる様に実行される演出態様となる。
一方、各画素セル123は、通電時に図3(C)に示す様に液晶パネル121の板面方向を向いて不透過状態となり、乳白色の面を形成する。このとき、エッジライトユニット110を動作させると、LED112が発光して照射光LGHT2aが発生する。この照射光LGHT2aの内、端面から導光板121に導入されて後方へと反射された照射光LGHT2bや、導光板121に導入されることなく後方に向かう光が、液晶シャッタユニット120に向かって照射されることとなる。そして、液晶シャッタユニット120に向かって照射された光の内、板面方向に向かされた乳白色の画素セル123に当たった光により、前方へ向かう反射光LGHT3が発生する。この反射光LGHT3は、乳白色の反射面を構成している画素セル123によって表現された文字,図形,模様などがあたかも発光しているかの様に遊技者に視認される。液晶シャッタユニット120において時間の経過と共に通電対象の画素セル123を変更すれば、反射光LGHT3によって表現される文字,図形,模様などを移動させたり、膨張・収縮させたり、変形させたり、変化させたりすることができる。これにより、液晶表示装置LCDの前方空間に、発光状態の文字,図形,模様などを発生させ、移動させ、膨張・収縮させ、変形させ、変化させる特殊演出が実行され、発光によって表現される静止画や動画を液晶表示装置LCDの表示演出に重ねた斬新な演出を実行することができる。このとき、エッジライトユニット110においても、液晶シャッタユニット120における透過状態の変化に連携させる様に、発光手段112による発光態様、例えば、発光色、点灯パターン、点滅パターンなどを変化させれば、さらに多彩な特殊演出を実行することができる。
[4.1 制御装置の構成]
次に、本実施例のパチンコ機Pのゲーム性等について説明する。まず、制御系統について図5に基づいて説明する。CPU,ROM,RAM,クロック等を備えた主制御基板310に対して、始動入賞装置7に備えられている特図1スイッチSW1、第2始動入賞装置27に備えられている特図2スイッチSW2、ゲート37に備えられている普図スイッチSW3、大入賞口15に備えられた入賞検知スイッチSW7、普通入賞装置18に備えられた入賞検知スイッチSW11,SW12、裏ユニットの球排出通路へと遊技球が排出されたことを検知する排出球検知スイッチSW21,SW22からの信号が入力される様になっている。
また、主制御基板310からは、演出制御基板320、払出制御基板330、及び発射制御基板340、特図表示器350、大入賞口15の開閉用ソレノイドSOL7、第2始動入賞装置27のチューリップ開閉用ソレノイドSOL27へと信号が出力される様になっている。なお、特図表示器350は、特別図柄の変動表示を行う特図表示部351と、特別図柄抽の保留個数を表示する特図保留表示部352と、普通図柄の保留個数を表示する普図保留表示部353とを備えている。主制御基板310は、これら特図表示部351、特図保留表示部352、普図保留表示部353に対して信号を出力し、それぞれの表示を行わせる。
演出制御基板320は、発光装置LED、スピーカSP、モータMT及びソレノイドSOLに対して制御信号を出力して発光演出、音声演出、可動体演出を実行すると共に、演出表示制御基板370へと演出表示のための信号を出力している。演出表示制御基板370は、演出制御基板320からの演出表示のための信号に基づいて、液晶表示装置LCDに対して信号を出力し、表示演出を実行する。
また、演出制御基板320には、プッシュボタンBTNからの信号が入力されると共に、エッジライトユニット110及び液晶シャッタユニット120に対して特殊演出用の信号を出力する様にも構成されている。
払出制御基板330は、主制御基板310からの払出コマンドに従って、賞球の払出を実行する。賞球払出個数は、どの入賞口に入賞したかによって予め定められている。また、主制御基板310は、払出制御基板330の外部出力端子を介してホールコンピュータへとエラー信号を出力する機能も備えている。
発射制御基板340は、主制御基板310からの制御コマンドに従って、発射装置Gによる打球の発射・停止を実行する。打球の停止は、例えば、何らかのエラーが発生したときなどに指令される。なお、演出制御基板320を初めとして、図示省略したランプ制御基板、音声制御基板などを総称して「サブ制御基板」という。
主制御基板310は、図6(A)に示す様に、主制御用CPU310a、主制御用ROM310b、及び主制御用RAM310cを組み込んだワンチップマイコンと、入出力回路310dと、その他図示省略した水晶発振回路等を備えている。入出力回路310dは、特図スイッチSW1,SW2、普図スイッチSW3、入賞検知スイッチSW7,SW11,SW12、球排出球検知スイッチSW21,SW22からの信号を主制御CPU310aに対して信号を入力し、演出制御基板320、払出制御基板330、発射制御基板340、特図表示部351、特図変動表示部352、普図変動表示部353、大入賞口開閉用ソレノイドSOL7、第2始動入賞装置開閉用ソレノイドSOL27に対して、主制御CPU310aから信号を出力する様に、ワンチップマイコンに接続されている。主制御用CPU310aは、前述の各種スイッチからの入力を受けて主制御用ROM310b及び主制御用RAM310cとの間で情報をやり取りしながら、賞球払出、特別図柄抽選等のパチンコ機の中枢となる各種の処理を実行する。
このため、主制御用ROM310bには、主制御用CPU310aが遊技に関する処理を実行するためのプログラムを記憶するプラグラム記憶部310e、このプログラムに基づいた演算処理の際に用いる「当たり判定値」などのデータ等を記憶するデータ等記憶部310fが備えられている。主制御用ROM310bには、さらに、特別図柄抽選によって選択され得る複数種類の変動パターンを記憶した変動パターン記憶部310gも備えられている。変動パターンは、特別図柄の変動表示が開始されてから特別図柄が確定停止表示されるまでの間の遊技演出(表示演出等)のベースとなるパターンを示すものである。本実施例における変動パターンは、特別図柄の変動表示が開始されてから特別図柄が確定停止表示されるまでの変動時間(演出時間)、及び当該変動時間中の飾り図柄変動ゲームの変動内容(演出内容)を特定できるものとなっている。
また、主制御用RAM310cには、主制御用CPU310aが各種処理を実行する際のワークメモリとなる一時記憶部310hと共に、特に、特別図柄抽選の結果、普通図柄抽選の結果を所定個数を限度として保留記憶しておく保留記憶部310iが備えられている。
演出制御基板320は、図6(B)に示す様に、演出制御用CPU320a、演出制御用ROM320b、及び演出制御用 RAM320cを組み込んだワンチップマイコンと、入出力回路320dと、その他図示省略した水晶発振回路等を備えている。入出力回路320dは、主制御基板310及びプッシュボタンBTNから演出制御CPU320aに対して信号を入力し、発光装置LED、スピーカSP、モータMT、ソレノイドSOL、演出表示制御基板370、エッジライトユニット110及び液晶シャッタユニット120に対して信号を出力する様に、ワンチップマイコンに接続されている。演出制御CPU320aは、主制御基板310から入力される信号に基づいて、遊技演出を実行するための処理を行う。また、プッシュボタンBTNからの入力信号に基づいて、遊技演出に変化を与える処理を行う。
このため、演出制御用ROM320bには、演出制御用CPU320aが遊技演出に関する処理を実行するためのプログラムを記憶するプラグラム記憶部320e、このプログラムを用いた演算処理において用いる「演出内容選択のための判定値」などのデータ等を記憶するデータ等記憶部320fが備えられている。主制御用ROM320bには、さらに、主制御基板310から入力された変動パターンに対応して選択される各種演出のための複数種類の演出データを記憶した演出データ記憶部320gも備えられている。また、演出制御用RAM320cには、演出制御用CPU320aが各種処理を実行する際のワークメモリとなる一時記憶部320hと共に、特に、特別図柄抽選の結果を先読みによって記憶しておく先読み記憶部320iが備えられている。
本実施例のパチンコ機Pにおいては、主制御基板310において、主制御用CPU310aが、入出力回路310dを介して信号が入力されることを契機として、主制御用ROM310bに予め記憶しておいたプログラムやデータ等を用いて、主制御用RAM310cに一時記憶や保留記憶を行い、入出力回路310dを介して演出制御基板320等に対して信号を出力する処理を実行することにより、本実施例における主制御手段として機能している。
本実施例のパチンコ機Pにおいては、演出制御基板320において、演出制御用CPU320aが、入出力回路320dを介して信号が入力されることを契機として、演出制御用ROM320bに予め記憶しておいたプログラムやデータ等を用いて、演出制御用RAM320cに一時記憶や保留記憶を行い、入出力回路320dを介して、演出表示制御基板370等に対して信号を出力する処理を実行することにより、本実施例における演出制御手段として機能している。
本実施例においては、払出制御基板330、発射制御基板340、演出表示制御基板370等も、主制御基板310や演出制御基板320と同様にワンチップマイコンで構成するが、これら主制御基板310等を、ワンチップマイコンで構成せず、CPU,ROM,RAM等を基板上の適当な位置に配置・配線したものとして構成することもできる。
[4.2 主制御基板の記憶部の構成]
[4.2.1 特別図柄抽選関係]
主制御基板310は、図7(A)に示す様に、特図1用スイッチSW1からの検知信号の入力を契機として取得した特図1判定用乱数に対応する情報(乱数値そのもの、乱数値に対応するフラグ情報やコード情報など)を最大4個、特図2用スイッチSW2の検知信号入力を契機として取得した特図2判定用乱数に対応する情報(乱数値そのもの、乱数値に対応するフラグ情報やコード情報など)を最大4個、それぞれ保留記憶しておくために、主制御用RAMの保留記憶部310i内の所定の記憶領域に、特図1保留記憶部311、及び特図2保留記憶部312を備えている。これら特図1保留記憶部311,特図2保留記憶部312には、それぞれ乱数取得順に従って始動保留情報が記憶される。
特図1判定用乱数及び特図2判定用乱数は、それぞれ、「大当たり判定用乱数(乱数1)」、「特図振分判定用乱数(乱数2)」、「演出実行判定用乱数(乱数3)」、及び「変動パターン振分判定用乱数(乱数4)」から構成される。大当たり判定用乱数(乱数1)は、大当たりかはずれかを決定するための乱数である。特図振分判定用乱数(乱数2)は、特別遊技のラウンド数など、大当たり種別を振り分けるための乱数である。演出実行判定用乱数(乱数3)は、リーチ演出を行うか否かを決定するための乱数である。リーチ演出は、「当たり」の場合だけでなく、「はずれ」においても所定の割合で実行する構成となっている。変動パターン振分判定用乱数(乱数4)は、変動パターンを振り分けるための乱数である。
乱数1と比較する「大当たり判定値」は、主制御基板310のROMに記憶されている。本実施例においては、大当り判定値は、非確変(低確率)の状態で大当り確率=164/65536、確変(高確率)の状態で大当り確率=1518/65536、となる様に設定されている。この大当たり確率は、特図1,特図2に対して共通である。
乱数1で「大当たり」となった場合、乱数2による大当たり種別振り分けにより、例えば、「2R通常」「2R確変」「15R通常」「15R確変」など、遊技者に対する有利さの異なる複数種類の当たり種別のいずれかに振り分けられる。「2R」「15R」とは、特別遊技のラウンド数を意味し、「確変」とは、特別遊技終了後の特別図柄抽選時の大当たり確率が高い遊技状態(「確率変動」ともいう)に変更された遊技状態を意味する。「通常」は、特別遊技終了後に「確変」にならない遊技状態を意味する。また、「2R」の場合、短時間だけ大入賞口を開閉する動作となっていて実質的な出玉は期待できない遊技状態となっている。
この他、乱数2による振り分けでは、「大当たり」のラウンド数が15回であっても、(1)30秒間に渡って大入賞口15を開放する「長時間開放動作」を1ラウンドとして15回実行する特別遊技の態様、(2)途中のラウンド(例えば、7ラウンド)までを「長時間開放動作」のラウンドで構成し、残りラウンドは大入賞口15を短時間(例えば、数秒あるいは1秒以下)だけ開閉する「短時間開放動作」で構成した特別遊技の態様、(3)15ラウンドの全てを上述の「短時間開放動作」で構成した特別遊技の態様、のいずれかへと振り分ける構成とすることもできる。
あるいは、規定回数の確変を付与する「STタイプ」としたり、全ての当たり図柄に確変を付与する一方で転落条件に当選した場合に「高確率」から「低確率(通常確率)」へと切り替わる「転落抽選タイプ」とすることもできる。この種の特別遊技において、さらに、特別遊技終了後の「時短ゲーム」における普通電動役物のサポート回数を20回、40回、60回、80回、100回と複数種類設定し、これらの中のいずれかへ振り分けるための「当たり種別判定」を行う構成にすることもできる。
この様な乱数2によって振り分けられ得る大当たり種別(時短回数を含む)は、特図1と特図2とで異なる設定とすることができ、さらに、どの種類の大当たりへ振り分けられるかを定める「当たり種別の振り分け確率」を、特図1と特図2とで異ならせておくこともできる。
本実施例においては、乱数1について、特図2で「大当たり」となった場合の方が、特図1で「大当たり」となった場合よりも、確変突入確率、時短の付与回数、ラウンド中の開放態様などがより有利となる様に振り分け確率が乱数2について設定されている。なお、乱数2は、乱数1が「はずれ」の場合には、実質的には意味のないものとなる。
乱数3は、乱数1が「はずれ」の場合に、後述の特図開始処理において「はずれリーチ」の有無を決定するのに用いられる。乱数1が「当たり」の場合は、リーチ演出が実行されることとなっているので、この乱数3は、実質的には意味のないものとなる。
乱数4によって振り分けられる「変動パターン」は、「変動時間の長さ」を決定するものとなる。本実施例においては、この変動パターンを決定するための変動パターンテーブルとして、図7(B)に示す様に、通常遊技状態用の変動パターンテーブル313aと、時短状態(確変状態を含む)用の変動パターンテーブル313bが、主制用ROMの変動パターン記憶部310g内の所定の記憶領域に予め記憶されている。なお、図7(A)においては、乱数1〜乱数4をそれぞれ記憶している様に記載しているが、乱数1〜乱数4によって定まる特別図柄抽選の結果を表すフラグ情報やコード情報が記憶されるものであっても構わない。
[4.2.2 普通図柄抽選関係]
主制御基板310は、図8(A)に示す様に、普図スイッチSW3の検知信号入力を契機として取得した普通図柄判定用乱数に対応する情報(乱数値そのもの、乱数値に対応するフラグ情報やコード情報など)を最大4個保留記憶しておくために普通図柄保留記憶部314を、主制御用RAMの保留記憶部310iの所定の記憶領域に備えている。
普図判定用乱数は、「当たり判定用乱数(乱数5)」と「開閉パターン振分判定用乱数(乱数6)」から構成される。当たり判定用乱数(乱数5)は、当たりかはずれかを決定するための乱数である。開閉パターン振分判定用乱数(乱数6)は、「当たり」の場合に、開放時間、開閉回数を異ならせた複数の開閉パターンのいずれかを決定するための乱数である。
乱数5と比較する「普図当たり判定値」は、主制御基板310のROMに記憶されている。この普図当り判定値は、通常状態(低確率・非時短)では当り確率≒0に設定され、時短状態では当り確率≒1に設定されている。なお、時短状態は、高確率状態においては次回大当たりまで継続し、低確率状態においては直前の大当たり対する大当たり種別の振り分けの際に決定されている回数の特図変動ゲームが完了するまで継続する。
本実施例においては、乱数6によって振り分けられる「開閉パターン」として、図8(B)に示す様に、通常状態開閉パターンテーブル315aと時短状態開閉パターンテーブル315bとが、主制用ROMの変動パターン記憶部310g内の所定の記憶領域に予め記憶されている。なお、時短状態における普図当たりの場合に選択され得る開閉パターン1b,2bの方が、通常状態における普図当たりの場合に選択され得る開閉パターン1a,2aよりも、開放時間が長く、開閉回数が多くなる設定とされている。
この普通図柄抽選の契機は、遊技領域の右側に設置されたゲート37を遊技球が通過することによって与えられるが、上述の様に、通常状態においては普図当たり確率≒0であるから、右打ちしたとしても普通電動役物の開閉によるサポートはほとんど得ることができない。一方、時短状態にあるときは、普図当たり確率≒1であるから、右打ちすれば相当に高い確率で普通電動役物の開閉によるサポートを得ることができる。
また、普通図柄変動時間についても、本実施例においては、通常状態に対しては10秒、時短状態に対しては1秒の変動時間短縮とする設定となっている。従って、時短状態においては普通図柄当選確率がほぼ100%であることに加えて、普通図柄変動ゲームにおける変動時間が短くなることにより、次々と普通図柄当選となり、普通電動役物によるサポートがほぼ継続的に発生する状態となり得る。なお、図8(A)においては、乱数5,乱数6をそれぞれ記憶している様に記載しているが、乱数5,乱数6によって定まる普通図柄抽選の結果を表すフラグ情報やコード情報が記憶されるものであっても構わない。
[4.3 演出制御基板の記憶部の構成]
演出制御基板320には、音声演出、表示演出、発光演出、可動体演出、及びエッジライト演出のための演出データが、演出用制御ROMの演出データ記憶部320gの所定領域に予め記憶されている。この演出データ記憶部320gには、図9(A)に示す様に、演出データとして、特別図柄変動ゲーム中に実行する変動ゲーム中演出データDH、大当たり遊技中に実行する大当たり中演出データDVと、デモ中に実行するデモ中演出データDMとが記憶されている。また、特図変動ゲームにおいて実行される変動パターンに応じた飾り図柄変動ゲームを表示するための飾り図柄変動演出データDKZも記憶されている。
本実施例においては、演出制御基板320において保留先読みによる特殊ゾーン演出も実行する様に構成されている。このため、変動ゲーム中演出データDHの中に、特殊ゾーン演出用のデータDHSZが記憶されている。
変動ゲーム中演出データDHnは、図9(B)に示す様に、背景表示用データ(DHn1)、キャラクタ表示用データ(DHn2)、発光演出用データ(DHn3)、音声演出用データ(DHn4)、可動体演出用データ(DHn5)、及び特殊演出用データ(DHn6)の組み合わせとなっている。特殊演出用データDHn6は、エッジライトユニット110と液晶シャッタユニット120とを連携動作させるデータである。なお、変動ゲーム中演出データDHnにおいてDHn1〜DHn6の内、例えば、可動体演出を行わない場合はDHn5がブランクデータとなり、特殊演出を実行しない場合はDHn6がブランクデータとなる。特殊演出用データDHn6は、図9(C)に示す様に、液晶シャッタ用データDHn6aと、エッジライト用データDHn6bとから構成されている。これにより、例えば、液晶シャッタ120による図形等の表現を行うデータに対して、エッジライトユニット110による発光態様が異なる特殊演出を用いた信頼度報知なども可能となる。
大当たり中演出データDVは、大当たり種別に応じてDV1,DV2,…が備えられている。同様に、デモ中演出データDMは、デモ1用(DM1)、デモ2用(DM2)、…と複数パターンを備えている。
飾り図柄変動演出データDKZは、ノーマルはずれ、ノーマル当たり、リーチはずれ、リーチ当たり、スーパーリーチはずれ、スーパーリーチ当たりなど、主制御基板310による抽選の結果に基づいて指令される変動パターンに対応したデータとして記憶されている。このため、本実施例においては、通常状態用変動パターンテーブル313aに対応する飾り図柄変動時間となる通常状態用飾り図柄変動演出データDKZaと、時短状態用変動パターンテーブル313bに対応する飾り図柄変動時間となる時短状態用飾り図柄変動演出データDKZbとが演出制御基板320の演出データ記憶手段325に記憶されている。
演出表示制御基板370は、演出制御基板320から指令される背景表示用データDHn1に従って液晶表示装置LCDに表示した背景画像に対して重ね合わせる様にして、変動パターンに対応する飾り図柄変動演出データDKZを表示する。また、この表示演出においては、キャラクタ表示データDHn2が存在する場合はキャラクタ画像を重ねて表示する演出も実行される。さらに、これらの表示演出に対して、特殊演出用データDHn6によるエッジライト110と液晶シャッタ120とを連携させた特殊演出を重ね合わせる様に実行する場合もある。
ここで、本実施例においては、変動ゲーム中演出データDHは、変動パターンに対して1対1対応となっている訳ではなく、例えば、変動パターン1に対して演出1,演出2,…などと複数の中から振り分けによって演出制御基板側で決定する構成となっている。同じく、飾り図柄変動演出データDKZも、例えば、変動パターン1に対しては変動時間1と1対1の対応であるが、飾り図柄変動パターンについては、変動パターン1に対して飾図1a,飾図1b,…の様に、複数の中から振り分けによって演出制御基板側で決定する構成となっている。これら振り分け可能な演出データDHや飾り図柄変動パターンは、変動パターンが大当たりの場合に振り分けられ易く、はずれの場合に振り分けられ難いグループと、その逆のグループといった具合に、信頼度グループを構成する様に振り分け確率を設定している。
また、本実施例においては、特殊ゾーン演出を含む保留先読みによる演出をも実行し得るものとなっているため、図9(D)に示す様に、演出制御用RAMの先読み記憶部320iには、特図1,特図2のそれぞれについて主制御基板310が保留記憶した情報と対応する内容の保留記憶情報を記憶することができる構成となっている。主制御用RAMの保留記憶部310iに記憶されるデータの態様と演出制御用RAM320iに記憶されるデータの態様は、例えば、コード情報の場合に桁数が異なるものであってもよく、対応関係が適正であれば、必ずしも同一内容となっていなくても構わない。
[5 主制御基板の制御処理]
[5.1 賞球払出]
主制御基板310は、図10(A)に示す制御系統により、特図スイッチSW1,SW2、入賞検知センサSW7,SW11,SW12からの入賞検知信号が入力されると、各スイッチに対応する賞球払出個数に対応する賞球払出コマンドを払出制御基板330に対して出力する賞球払出処理を実行している。これを受けて、払出制御基板330は、遊技球の入賞口に対応して予め定められた個数の賞球の払出動作を実行する。
この賞球払出制御は、図10(B)に示す様な演算処理ルーチンとして実行され、スイッチSW1等からの検知信号が入力されたか否かを判断し(S10)、「YES」と判定されたら、払出制御基板330に対してセンサを特定した賞球払出信号を出力する(S20)。
[5.2 特図入力]
また、主制御基板310は、図11(A)に示す制御系統により、特図スイッチSW1,SW2のいずれかからの検知信号が入力されると、特別図柄を決定するための乱数を取得し、その結果を始動保留情報としてRAMに記憶する特図入力処理を実行している。
本実施例においては、始動保留情報として第1特図スイッチSW1による検知信号に基づく始動保留情報(以下、「特図1始動保留情報」という。)を最大4個、第2特図スイッチSW2による検知信号に基づく始動保留情報(以下、「特図2始動保留情報」という。)を最大4個記憶することができ、通常遊技状態においては最大8個の始動保留情報を貯めることができる構成となっている。
本実施例における特図入力処理は、図11(B)に示す様な演算処理ルーチンとして実行され、まず、特図1スイッチSW1からの検知信号が入力されたか否かを判定する(S110)。特図1スイッチSW1からの検知信号が入力された場合は(S110:YES)、特図1始動保留情報の記憶数N1(以下、「特図1保留数N1」という。)が4未満か否かを判定する(S120)。N1<4ならば(S120:YES)、特図1保留数N1をインクリメントし(S130)、上述の乱数1〜乱数4を取得し、RAMの始動保留情報記憶領域へと記憶する(S140)。
S110が「NO」の場合は、特図2スイッチSW2からの検知信号が入力されたか否かを判定する(S150)。S150が「YES」となった場合は、特図2始動保留情報の記憶数N2(以下、「特図2保留数N2」という。)が4未満か否かを判定する(S160)。N2<4ならば(S160:YES)、特図2保留数N2をインクリメントし(S170)、上述の乱数1〜乱数4を取得し、RAMの始動保留情報記憶領域へと記憶する(S180)。
そして、今回の特図入力処理を反映した先読み保留記憶用の更新情報を演出制御基板320に対して出力する(S190)。この結果、始動保留情報は、演出制御基板320から表示演出制御基板370へと出力され、液晶表示装置LCDを介して実施される保留アイコン表示に反映される。なお、主制御基板310による制御処理として特図表示器350を介して実施されている保留表示にも反映される。この結果、遊技者は、保留個数が増加する様子を把握しながら遊技をすることができる。
[5.3 特図開始]
次に、特図開始処理について説明する。主制御基板310は、図12(A)に示す制御系統により、RAM内に記憶された始動保留情報を読み出し、「当たり/はずれ」に応じた特別図柄変動を特図表示器350に実行させると共に、演出制御基板320を介して表示演出(背景、キャラクタ等)、音声演出、発光演出、可動体演出、特殊演出等を実行させる。
主制御基板310は、図12(B)のフローチャートに示す様な特図開始処理を、所定の周期(実施例では4ms)毎に実行している。この処理においては、まず、遊技演出(図柄変動または特別遊技)の実行中であるか否かを判定し(S210)、遊技演出実行中であるときは(S210:YES)、今回の処理を終了する。一方、遊技演出実行中でないときは(S210:NO)、RAM内の所定の記憶領域に始動保留情報が記憶されているか否かを判定する(S220)。始動保留情報が記憶されていない場合は(S220:NO)、デモ演出実行中か否かを判定し(S230)、デモ演出実行中であるならば処理を終了し(S230:YES)、デモ演出実行中でない場合は(S230:NO)、デモ演出開始を演出制御基板320に対して指令する(S240)。
始動保留情報の記憶がある場合は(S220:YES)、記憶順の一番早い始動保留情報が特図1始動保留情報であるか否かを判定する(S250)。特図1始動保留情報である場合は(S250:YES)、特図1記憶数N1をデクリメントし(S260)、記憶順の一番早い始動保留情報(乱数1〜乱数4)を読み出す(S270)。これにより、RAM内の記憶領域における始動保留情報の記憶順が更新され、特図表示器350や液晶表示装置LCDを介して実施されている保留表示も更新される。
こうして読み出した特図1始動保留情報中の乱数1が、主制御基板310のROMに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定する(S310)。この大当たり判定値は、非確変の時(低確率の時)の大当り確率が[164/65536]、確変状態の時(高確率の時)の大当り確率が[1518/65536]となる様に予め設定されている。
大当り判定の判定結果が肯定の場合には(S310:YES)、大当りの変動であることを示す大当りフラグに「1」が設定される(S320)。そして、主制御基板310は、乱数2の値に基づき、特図表示器350に確定停止表示させる「大当り図柄」を決定する(S330)。ここで、乱数2の値には、特図1始動保留情報に対する当たり種別の振り分け率に対応して大当り図柄が対応付けられている。従って、主制御基板310は、S330の処理においては、読み出した乱数2の値に対応付けられた大当り図柄を決定することになる。大当り図柄(特図)が決定されると、乱数4の値に基づいて複数個の「大当り演出用の変動パターン(変動時間)」の中から1つの変動パターン(変動時間)を決定する(S340)。
一方、S310の大当り判定の判定結果が否定の場合には(大当りでない場合には)、主制御基板310は、S270で読み出した特図1始動保留情報中の乱数3に基づいてリーチ演出を実行させるか否かを判定する(S350)。本実施例では、主制御基板310は、乱数3の値が、ROMに記憶してあるリーチ演出実行判定値と一致するか否かによりS315の判定を行う。S350の判定結果が肯定の場合には(リーチ演出を行う場合には)、主制御基板310は、特図表示器350に確定停止表示させる「はずれ図柄」を決定し(S335)、乱数4の値に基づいて複数個の「はずれリーチ演出用の変動パターン(変動時間)」の中から1つの変動パターン(変動時間)を決定する(S345)。
また、S350におけるリーチ判定の判定結果が否定の場合には(リーチ演出を行わない場合には)、主制御基板310は、特図表示器350に確定停止表示させる「はずれ図柄」を決定する(S338)。次に、主制御基板310は、乱数4の値に基づいて複数個の「はずれ演出用の変動パターン(変動時間)」の中から1つの変動パターン(変動時間)を決定する(S348)。
こうして変動パターン(変動時間)および最終停止図柄を決定した主制御基板310は、演出制御基板320に対し、所定の信号を所定のタイミングで出力する(S360)。具体的には、主制御基板310は、変動パターン及び飾り図柄変動開始を指示する変動パターン指定コマンドを出力すると共に、変動パターンで特定された演出時間の計測を開始する。これと同時に、主制御基板310は、特図変動表示を開始させるように特図表示器350を制御する。また、主制御基板310は、最終停止図柄となる特別図柄を指示するための特図指定コマンドを出力する。こうして、主制御基板310は、特図開始処理を終了する。その後、特図開始処理とは別の処理において、主制御基板310は、指定した変動パターンに定められている変動時間に対応する図柄変動を行った後に、決定した最終停止図柄を表示させるように特図表示器350の表示内容を制御する。また、主制御基板310は、指定した変動パターンに定められている変動時間に基づいて、演出制御基板320に対して飾図の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。
これに対し、記憶順の一番早い始動保留情報が特図1始動保留情報でない場合は(S250:NO)、特図2始動保留情報であるか否かを判定する(S255)。特図2始動保留情報である場合は(S255:YES)、特図2記憶数N2をデクリメントし(S265)、記憶順の一番早い始動保留情報を読み出す(S275)。その後は、特図2変動表示用処理(S400)を実行する。S400の特図2変動表示用処理は、S310〜S360と同様に構成されている。なお、S330に対応するステップでの乱数2に基づく大当たり種別の振り分け確率は、特図1始動保留情報よりも遊技者に有利な設定となっている。
この特図開始処理においては、記憶順の早いものから順番に記憶を消化していく。ここで、本実施例のパチンコ機Pは、通常遊技状態においては「普通図柄当選確率≒0」と設定され、大当たりとなったときの大当たり図柄の振り分けにより、特別遊技終了後に確変や時短が付与された場合には「普通図柄当選確率≒0」へと変更される。
この結果、通常遊技状態において右打ちをしても特図2始動保留情報を取得することが困難であることから、遊技者は左打ちで遊技を行い、特図1始動保留情報を蓄積しながら遊技を実行する。この結果、通常遊技状態においては、特図1始動保留情報が記憶順に従って読み出されて判定等が実行される態様で特図開始処理が進行する。
一方、特図判定が大当たりとなり、大当たりに伴う特別遊技終了後の遊技状態について確変や時短が付与された場合は、いわゆる電チューサポートを利用して特図2始動保留情報を蓄積し易い状態となる。本実施例のパチンコ機Pは、大当たり中の特別遊技は右打ちすることによって大入賞口15に入賞させ易い状態となり、液晶表示装置LCD等に右打ち示唆のナビゲーション表示を実行する。この右打ちナビゲーション表示に従って、特別遊技の実行中は、遊技者は右打ちで遊技する。そして、確変や時短が付与された場合は、特別遊技終了後も右打ちを示唆するナビゲーション表示に従って、遊技者は右打ちを続行することにより特図2始動保留情報を蓄積しながら有利に遊技を実行することができる。この結果、確変や時短が付与された遊技状態においては、特別遊技の実行直前に保留されていた特図1始動保留情報が最初に消化された後、特図2始動保留情報が記憶順に従って読み出されて判定等が実行される態様で特図開始処理が進行することとなる。
なお、確変や時短が付与された遊技状態を開始したときは、特図2始動保留情報を優先して消化する様に構成することもできる。この場合は、通常遊技状態に戻ったとき、特図2始動保留情報が存在しなくなってから特図1始動保留情報が消化される態様で特図開始処理が進行することとなる。
[5.4 普図入力・判定]
次に、普通図柄抽選について説明する。主制御基板310は、図13(A)に示す制御系統により、普図スイッチSW3からの検知信号が入力されると普通図柄抽選を実行し、第2始動入賞装置27のソレノイドSOL27に対して開閉指令を実行する。普通図柄も4個を限度に保留記憶可能に構成されている。
普通図柄入力処理は、図13(B)のフローチャートに示す様に、普図スイッチSW3からの検知信号が入力されると起動され(S510)、普通図柄保留情報の記憶数N3(以下、「普通図柄保留記憶数N37」という。)が4未満か否かを判定する(S520)。N37<4ならば(S520:YES)、普通図柄保留憶数N37をインクリメントし(S530)、「NO」の場合は普通図柄判定用の乱数取得に進むことなく処理を終了する。乱数取得に進むと、「当たり/はずれ」を判定するための乱数5,乱数6を取得し(S540)、RAMの普通図柄保留記憶部313に記憶する(S550)。
普通図柄判定処理は、図13(C)のフローチャートに示す様に、RAM内に普通図柄保留情報の記憶があるか否かを判定し(S610)、普通図柄保留情報があるときは当該記憶内容を記憶順の早いものから一つ目の乱数5を読み出す(S620)。
続いて、「当たり/はずれ」の判定を実行する(S630)。ここで、既に述べた様に、普通図柄抽選は、「通常状態」か「確変又は時短状態」かにより、当選確率が異なる設定となっている。また、当選時の普通電動役物の開閉パターンについても異なる設定となっており、さらに各遊技状態に対して複数パターンが設定されている。そこで、「当たり」と判定されると(S630:YES)、乱数6に基づいて当たり図柄抽選を行い(S640)、当たり図柄と、これに対応する開閉パターンとを決定する。その後、変動時間が経過するのを待って(S650:YES)、S640で決定した当たり図柄を普通図柄変動ゲームにおいて確定する(S660)。なお、この普通図柄変動ゲームは、特図表示器350に設けた普通図柄変動表示部において実行する。こうして当たり図柄が確定したら、S650で決定した開閉パターンに対応するソレノイド駆動信号を出力する(S670)。また、S630の判定が「NO」の場合は、普通図柄変動ゲームにおいて、変動時間が経過するのを待って(S680:YES)、はずれ図柄の確定をする(S690)。
この普通図柄変動ゲームにおける普通図柄変動時間も、「通常状態」か「確変又は時短状態」かにより異なっている。例えば、「通常状態」は普通図柄変動時間を10秒とし、「確変又は時短状態」は普通図柄変動時間を1秒とする。
[6 演出制御基板の制御処理]
[6.1 変動演出の概要]
次に、演出制御基板320が実行する変動演出について説明する。演出制御基板320による変動演出は、図14(A)に示す制御系統により、主制御基板310からの変動コマンドを受信することによって実行される。
変動演出処理は、図14(B)のフローチャートに示す様に、特別遊技中でなく、デモ表示状態でもない状態のときに実行される(S710:NO,S720:NO)。
変動コマンドを受信したら(S730:YES)、先読み記憶部320iに先読み記憶されている保留記憶情報の内、先頭の情報を消化した上で(S740)、先読み記憶部320iに先読み保留記憶情報が残っているか否かを判定する(S750)。先読み保留記憶情報が残っている場合は(S750:YES)、特殊ゾーン実行フラグFTZがONになっているか否かを判定する(S760)。特殊ゾーン実行フラグFTZがONになっていない場合は、先読み記憶部320iに残っている先読み保留記憶情報が複数個であるか否かを判定する(S770)。
先読み保留記憶情報が複数個存在する場合は(S770:YES)、特殊ゾーン演出を実行し得る状態か否かの判定を実行する(S780)。特殊ゾーン演出を実行し得る状態であると判定された場合は(S780:YES)、特殊ゾーン判定ルーチンを起動する(S790)。特殊ゾーン演出を実行し得る状態か否かは、例えば、乱数抽選によって判定する構成とすることができる。この場合、乱数抽選に際しての判定値を、営業時間帯、連チャン回数などにより異ならせる設定とすることができる。
S780で特殊ゾーン演出を実行し得る状態ではないと判定されたときは(S780:NO)、保留予告を実行するか否かの判定を行う(S785)。保留予告を実行すると判定された場合は(S785:YES)、保留予告演出ルーチンを起動する(S795)。なお、保留記憶が1個だけの場合も(S770:NO)、S785の判定へと進む。
一方、保留記憶残がない場合(S750:NO)、及び保留予告を行わない場合は(S785:NO)、直ちに変動ゲーム中演出ルーチンを実行する(S800)。ここで、変動ゲーム中演出ルーチンにおいては、飾り図柄変動演出用データDKZに対応する飾り図柄変動演出と共に、変動ゲーム中演出データDHに対応する背景表示、キャラクタ表示、音声出力、発光演出、可動体演出、及び特殊演出が行われる。このとき、変動ゲーム中データDHにおいては、例えば、可動体演出用データDHn5がブランクとなっていたり、特殊演出用データDHn6がブランクとなっている場合等も含まれており、その場合は、可動体演出や特殊演出は実行されない。
逆に、変動ゲーム中演出データDHの中に、特殊演出用データDHn6が含まれている場合は、エッジライトユニット110と液晶シャッタユニット120とを用いた特殊演出が行われる。本実施例においては、特殊演出は、大当たり信頼度を遊技者に伝える役割も持っており、このため、大当たり信頼度報知演出を行う特定の演出パターンに対する変動ゲーム中演出データDHには、特殊演出用の演出データDHn6が含まれている。
変動ゲーム中演出データDHによる演出は、主制御基板310から全図柄停止コマンドを受信したときに(S810:YES)、飾り図柄変動演出における確定図柄の停止を行って終了する(S820)。この飾り図柄変動表示における確定図柄停止のタイミングは、主制御基板310による特別図柄表示装置50への特別図柄確定のタイミングと同期している。
一方、特殊ゾーン演出実行フラグFTZがONの場合は(S760:YES)、特殊ゾーン判定ルーチン(S790)において、特殊ゾーン判定の対象とされた先読み保留記憶情報が消化されるタイミングか否かを判定する(S830)。そして、特殊ゾーン判定の対象とされた先読み保留記憶情報の消化タイミングであると判定された場合は(S830:YES)、特殊ゾーン実行フラグFTZをOFFにしてから変動ゲーム中演出ルーチンへと進む(S840)。これに対し、特殊ゾーン実行フラグFTZがONであって(S760)、演出の対象とされた先読み保留記憶情報の消化タイミングではないと判定された場合は(S830:NO)、S840を経ることなく変動ゲーム中演出ルーチンへと進む。
なお、特別遊技中であるときは(S710:YES)、変動ゲーム中演出データDHではなく、大当たり中演出データDVを読み出して(S850)、大当たり中演出ルーチンを実行する(S860)。また、デモ表示タイミングであるときは(S720:YES)、デモ中演出データDMを読み出し(S870)、デモ中演出ルーチンを実行する(S880)。
これら大当たり中演出データDV、及びでも中演出データDMについても、特殊演出用データDHn6が含まれている場合は、エッジライトユニット110と液晶シャッタユニット120とを用いた特殊演出が、大当たり中の演出やデモ中の演出に重ねて実行される。
[6.2 特殊ゾーン判定]
次に、演出制御基板320が実行する特殊ゾーン判定について説明する。演出制御基板320による特殊ゾーン判定は、図15(A)に示す制御系統により構成され、先読み記憶部320iに保留記憶が複数個存在し、かつ、特殊ゾーン演出を実行し得る状態と判定された場合に起動されるもので、図15(B)のフローチャートの様に構成されている。
本ルーチンが起動されると、先読み記憶部320iから保留消化順位が2番目以降の保留記憶を先読みする(S910)。そして、先読みした保留記憶の中に大当たりに対応する保留記憶が存在するか否かを判定する(S920)。大当たりに相当する保留記憶が存在する場合は(S920:YES)、特殊ゾーン演出に突入するか否かの判定を実行する(S930)。即ち、特殊ゾーン演出は、保留消化順位が2番目以降の保留記憶に大当たりがある場合に必ずしも実行する設定とはせず、例えば、大当たりの種類、連チャン回数、営業時間帯など、さらにもう一つ以上の条件を設定しておくことで、マンネリ化を避ける様にするとよい。
特殊ゾーン演出に突入すると判定された場合は(S930:YES)、S920の判定対象となった保留記憶順と特殊ゾーン演出のパターンを特定する(S940)。そして、特殊ゾーン実行フラグFTZをONにした上で(S950)、変動演出ルーチンのS800(変動ゲーム中演出ルーチン)へと進む。
一方、大当たりに対応する保留記憶が存在しない場合(S920:NO)、特定はずれ変動パターンに対応する保留記憶が存在するか否かを判定する(S925)。ここで、「特定はずれ変動パターン」とは、「はずれ」の場合に選択され難く、「当たり」の場合に選択され易い、「激アツリーチ」に対応し、当該リーチが発生することによって、遊技者の大当たりへの期待感を高め、興趣を高めるのに寄与する様なリーチのことである。なお、「特定はずれ変動パターン」は、一つに限らず、複数存在していても構わない。
特定はずれ変動パターンに対応する保留記憶が存在する場合は(S925:YES)、特殊ゾーン演出に突入するか否かの判定を実行し(S935)、特殊ゾーン演出に突入すると判定された場合は(S935:YES)、S925の判定対象となった保留記憶順と特殊ゾーン演出のパターンを特定し(S945)、S950へと進む。
大当たりに対応する保留記憶が存在せず(S920:NO)、特定はずれ変動パターンに対応する保留記憶も存在しない場合においても(S925:NO)、特殊ゾーン演出に突入するか否かの判定を実行する(S937)。そして、特殊ゾーン演出に突入すると判定された場合は(S937:YES)、先読み記憶部320iに保留記憶されている複数個の保留記憶の内のいずれかを特定すると共に特殊ゾーン演出のパターンを特定し(S947)、S950へと進む。この場合、S947では1個目の保留記憶を特定する場合もある。
特殊ゾーン演出のパターンは、大当たりが存在する場合、特定はずれ変動パターンが存在する場合、これらのいずれも存在しない場合において、共通としてもよいし、それぞれ別々のパターンとしてもよく、さらに、それぞれについて複数のパターンから選択するといった構成にしておいてもよい。複数のパターンから選択する場合は、乱数抽選等によってパターンの選択結果がランダムとなる様に構成するとよい。
また、特殊ゾーンに突入するか否かの判定は、大当たりが存在する場合に突入し易く、次いで特定はずれ変動パターンが存在する場合、大当たりも特定はずれ変動パターンも存在しない場合の順で突入し難くなる様に設定しておくとよい。この突入するか否かの判定も乱数抽選等を用いるとよく、乱数抽選の当選確率を、[大当たりが存在する場合]>[特定はずれ変動が存在する場合]>[いずれも存在しない場合]、の様に設定しておくとよい。
特殊ゾーンに突入しないと判定された場合は直ちに、特殊ゾーン演出に突入すると判定された場合は、S950の処理を経た後に、変動演出ルーチンのS800(変動ゲーム中演出ルーチン)へと進む。
[6.3 保留予告演出]
次に、演出制御基板320が実行する保留予告演出について説明する。演出制御基板320による保留予告演出は、図16(A)に示す制御系統により、保留記憶が1個以上存在し、保留予告処理を実行すると判定された場合に起動されるもので、図16(B)のフローチャートの様に構成されている。
本ルーチンは、変動演出ルーチンにおいてS785がYESとなったときに起動される。S785は、乱数抽選により、保留予告を実行するか否かの判定を実行する処理となっている。即ち、保留予告は、保留記憶に大当たりがある場合に必ずしも実行する設定とはせずに、マンネリ化を防止している。なお、この乱数抽選に当選した上で、さらに、例えば、連チャン回数、営業時間帯などといった判断要素を加えても構わない。この場合、前述の乱数抽選の当選確率を、連チャン回数や営業時間帯により、異なる設定としておく方法を採用しても構わない。
本ルーチンが起動されると、先読み記憶部320iに記憶されている保留記憶を先読みする(S1010)。そして、先読みした保留記憶の中に大当たりに対応する保留記憶が存在するか否かを判定する(S1020)。大当たりに対応する保留記憶が存在する場合(S1020:YES)、大当たりに対応する保留予告として用意されている保留アイコン変更態様を決定する(S1030)。ここで、保留アイコンとは、液晶表示装置LCDの表示画面内の所定位置に保留記憶の個数を知らせるために表示するもの、保留可能記憶個数に対応するLEDを備えた保留個数表示装置を備え、LEDを発光させて保留個数を知らせるもののいずれであっても構わない。保留アイコン変更態様としては、LEDタイプのものでは、発光色の変更、点滅表示への変更、あるいはこれらを組み合わせた態様等をあげることができる。液晶表示装置LCDの表示画面内に表示するものにあっては、表示色の変更、点滅表示への変更、アイコン形状の変更、あるいはこれらを組み合わせた態様等をあげることができる。これら保留アイコン変更態様は、大当たりに対して1種類だけ設定しておいてもよいし、複数種類設定しておいて所定の条件でいずれかを選択する構成としておいてもよい。
予告対象が大当たりではない場合は(S1020:NO)、特定はずれ変動パターン(はずれの場合に選択された激アツリーチ)であるか否かを判定する(S1025)。特定はずれ変動パターンであるときは(S1025:YES)、特定はずれ変動パターンに対応する保留予告として用意されている保留アイコン変更態様を決定する(S1032)。特定はずれ変動パターンでもない場合は(S1025:NO)、それ以外の保留記憶に対応する先読み予告として用意されている保留アイコン変更態様を決定する(S1034)。ここで、保留アイコンの変更態様を、「青色」<「黄色」<「緑色」<「赤色」<「虹色」、といった具合に、大当たりへの信頼度の高低を遊技者に感じさせる様な複数の変更態様を用意しておき、大当たりの場合は、いずれの変更態様も選択可能とし、特定はずれ変動パターンの場合には「虹色」以外の変更態様を選択可能とし、これら以外の場合には「虹色」と「赤色」以外の変更態様を選択可能としておくといった設定をなし得る。また、この様な設定において、大当たり及び特定はずれ変動パターンでは、「赤色」への振り分け確率を最も高く設定すると共に、「青色」<「黄色」<「緑色」の様に振り分け確率を設定し、これら以外では、逆に、「緑色」>「黄色」>「青色」の様に振り分け確率を設定しておけば、先読み予告における保留アイコン変更態様によって大当たり信頼度を遊技者に感じさせる演出が可能となる。即ち、「緑色」を例にとれば、大当たり又は特定はずれ変動パターンである可能性が高く、逆にノーマルはずれの可能性は低いといった予感をさせることができる。また、「赤色」への振り分け確率を、大当たりのときの方が特定はずれ変動パターンよりも高くなる様に設定しておけば、「赤色」への保留アイコン変更態様となったときの大当たりへの期待感を高め、興趣を向上させることができる。なお、大当たりの場合にしか選択されない「虹色」は、「赤色」への振り分け確率よりも低く設定しておくことで、その結果としての大当たりとの整合性からプレミアム感を与えることもできる。
こうして保留アイコンの変更態様を決定したら、対象となる保留アイコンの変更を実行し(S1030→S1040、S1032→S1042、S1034→S1044)、変動演出ルーチンのS800(変動ゲーム中演出ルーチン)へと進む。これにより、保留アイコンが変更され、遊技者に対する保留予告が実行される。
[6.4 変動ゲーム中演出]
次に、演出制御基板320が実行する変動ゲーム中演出について説明する。演出制御基板320による変動ゲーム中演出は、図17(A)に示す制御系統により、主制御基板310から入力した変動パターンに従って、音声演出、表示演出、発光演出、可動体演出、及びエッジライト演出の内容を決定し、変動ゲーム中演出を実行する。この変動ゲーム中演出は、図17(B)のフローチャートの様に構成されている。
まず、主制御基板310から入力された変動パターンに対応して、今回の表示演出に用いる飾り図柄変動演出データDKZを決定する(S1110)。ここで、本実施例においては、演出制御用ROMの演出データ記憶部320gには、各変動パターン(変動時間)に対して、それぞれ複数個の飾り図柄変動演出データDKZが記憶されている。そして、S1110においては、主制御基板310からの入力によって変動パターンが特定されたことにより、当該変動パターンについて選択し得る複数個のDKZの中から、今回の変動ゲーム中演出において使用する一つのDKZを抽選によって決定する。
次に、特殊ゾーン実行フラグFTZがOFFになっているか否かを判定する(S1120)。OFFになっている場合は(S1120:YES)、前回の変動ゲーム中演出を実行する際も特殊ゾーン実行フラグFTZがOFFであったかを判定する(S1130)。この判定もYESであった場合には、即ち、特殊ゾーン演出が終了している場合には、今回の変動ゲーム中演出に対して特定された変動パターン(変動時間)に対応する変動ゲーム中演出データDHを決定する(S1140)。ここで、本実施例においては、演出制御用ROMの演出データ記憶部320gには、各変動パターン(変動時間)に対して、それぞれ複数個の変動ゲーム中演出データDHが記憶されている。そして、S1140においては、主制御基板310からの入力によって変動パターンが特定されたことにより、当該変動パターンについて選択し得る複数個のDHの中から、今回の変動ゲーム中演出において使用する一つのDHを抽選によって決定する。
こうして決定したDH,DKZに対応するデータを演出データ記憶部320gから読み出し(S1150)、こうして読み出したデータDH,DKZに基づく変動ゲーム中演出を開始する(S1160)。
一方、特殊ゾーン実行フラグFTZがONになっている場合(S1120:NO)、あるいは前回の変動ゲーム中演出を実行する際は特殊ゾーン実行フラグFTZがONであった場合は(S1130:NO)、特殊ゾーン演出処理において決定しているDHSZ、及びS1110で決定したDKZに対応するデータを演出データ記憶部320gかた読み出し(S1170)、こうして読み出したデータDH,DKZに基づく変動ゲーム中演出を開始する(S1180)。
[6.5 特殊演出]
次に、演出制御基板320が実行する変動ゲーム中演出のために読み出した変動ゲーム中演出データDHの中に特殊演出用データDHn6がブランクデータではなく存在していた場合の特殊演出について説明する。特殊演出は、図18(A)に示す制御系統により、図18(B)のフローチャートに示す様にして、液晶シャッタユニット120に対する透過状態切り換え制御と、エッジライトユニット110に対する発光状態切り換え制御との連携により、液晶表示装置LCDによる表示演出に重ねて実行される。
特殊演出は、変動ゲーム中演出ルーチン(S800)の処理において表示演出が開始された後(S1210)、特殊演出用データDHn6に設定されているシャッタ切り換えタイミングが到来したか否かを判定し(S1220)、シャッタ切り換えタイミングが到来したら(S1220:YES)、液晶シャッタ用データDHn6aの中で当該シャッタ切り換えタイミングに対応する信号を液晶シャッタユニット120に対して出力すると共に、エッジライト用データDHn6bの中で当該シャッタ切り換えタイミングに対応する信号をエッジライトユニット110に対して出力する(S1230)。このS1220,S1230の処理は、特殊演出用データDHn6に設定されている全てのシャッタ切り換えタイミングについての信号出力が終了するまで繰り返し実行される(S1240:NO→S1220)。
この様に、特殊演出では、液晶シャッタユニット120に対する透過状態の切り換え制御と、エッジライトユニット110に対する発光状態の切り換え制御とを連携させることにより、非透過状態に切り換えられた画素セル123にLED114の光を反射させることによって、液晶表示装置LCDの前方の空間に浮かび上がる様に、文字,図形,模様などを発光状態で浮かび上がらせる。また、S1220,S1230を繰り返し実行することにより、発光する文字,図形,模様などを変化させたり、移動させたりすることが可能となっている。なお、音声演出、可動体演出、及び飾りランプによる発光演出も表示演出と同じく、変動ゲーム中演出が開始されたときに、それぞれの演出のためのデータに設定された実行タイミングにおいてそれぞれの演出を実行する。
以下、この特殊演出のイメージ例をいくつか説明する。
[6.6 特殊演出イメージ例]
[6.6.1 プッシュボタン操作予告演出]
演出制御基板320は、S820の演出制御処理の中で、プッシュボタン操作予告演出を実行する。このプッシュボタン操作予告演出は、主制御基板310において実行された特別図柄抽選の結果、演出制御基板320側で選択すべき変動ゲーム中演出データDHの内、リーチ発展演出、再変動演出、確変昇格演出などといった特定パターンに対応する変動ゲーム中演出データDHnにおけるキャラクタ表示用データDHn2、及び特殊演出用の液晶シャッタ用データDHn6a及びエッジライト用データDHn6bとして設定されている。
この特定パターンが最も信頼度が高い[信頼度A]に相当するときに選択される変動ゲーム中演出データDHnにおいては、図19(A1)〜(A4)に示す様に、表示演出開始後の所定のタイミングにおいて、プッシュボタン(小)65aからプッシュボタン(大)65bへと変化するキャラクタ画像を表示するキャラクタ画像データDHn2が設定されている。また、図19(A2)〜(A4)に示す様に、表示演出開始後の所定のタイミングにおいて、パネルの周囲に散らばった状態のプッシュボタン群75aを登場させた後、パネルの中央部に寄り集まった状態のプッシュボタン群75bへと変化させ、さらに、パネル中央において爆発する様に拡大したエフェクト付きプッシュボタン75cへと変化させる様に、データ線124及び走査線125によって特定される対象位置の画素セル123へと通電を行う液晶シャッタ用データDHn6aが設定されている。そして、この液晶シャッタ用データDHn6aにおける液晶表示ユニット120に対する透過状態の切り換えタイミングと連携する様に、LED124を「緑色点灯」→「赤色点灯」→「虹色点灯」と変化させるエッジライト用データDHn6bが設定されている。これにより、[信頼度A]においては、遊技者には、液晶表示装置LCDに出現するプッシュボタン(小)65aを視認させた後、液晶画面よりも前方の空間に散らばった状態のプッシュボタン群75aが緑色に発光して浮かび上がる状態を視認させ、この散らばった状態から中央に寄り集まる様に移動する赤色発光状態のプッシュボタン群75bを視認させ、その後、液晶画面上で拡大するプッシュボタン(大)65bの画像の前方で爆発する様に拡大する虹色発光状態のエフェクト付きプッシュボタン(大)75cを視認させることができる。
また、特定パターンが次に信頼度が高い[信頼度B]に相当するときに選択される変動ゲーム中演出データDHnにおいては、図15(B1)〜(B4)に示す様に、表示演出開始後の所定のタイミングにおいて、プッシュボタン(小)65aからプッシュボタン(大)65bへと変化するキャラクタ画像を表示するキャラクタ画像データDHn2が設定されている。また、図19(A2)〜(A4)に示す様に、表示演出開始後の所定のタイミングにおいて、パネルの周囲に散らばった状態のプッシュボタン群75aを登場させた後、パネルの中央部に寄り集まった状態のプッシュボタン群75bへと変化させ、その後パネル中央において膨張するプッシュボタン(中)75dへと変化させる様に、データ線124及び走査線125によって特定される対象位置の画素セル123へと通電を行う液晶シャッタ用データDHn6aが設定されている。そして、この液晶シャッタ用データDHn6aにおける液晶表示ユニット120に対する透過状態の切り換えタイミングと連携する様に、液晶シャッタ用データDHn6aにおける通電状態の切り換えに対応して、LED124を「青色点灯」→「黄色点灯」→「緑色点灯」と変化させるエッジライト用データDHn6bが設定されている。これにより、[信頼度B]においては、遊技者には、液晶表示装置LCDに出現するプッシュボタン(小)65aを視認させた後、液晶画面よりも前方の空間に散らばった状態のプッシュボタン群75aが青色に発光して浮かび上がる状態を視認させ、この散らばった状態から中央に寄り集まる様に移動する黄色発光状態のプッシュボタン群75bを視認させ、その後、液晶画面上で拡大するプッシュボタン(大)65bの画像の前方で膨張する緑色発光状態のプッシュボタン(中)75dを視認させることができる。
さらに、特定パターンがその次に信頼度が中程度の[信頼度C]に相当するときに選択される変動ゲーム中演出データDHnにおいては、図15(C1)〜(C4)に示す様に、表示演出開始後の所定のタイミングにおいて、プッシュボタン(小)65aを表示するキャラクタ画像データDHn2が設定されている。図19(B2),(B3)に示す様に、表示演出開始後の所定のタイミングにおいて、パネルの周囲に散らばった状態のプッシュボタン群75aを登場させた後、パネルの中央部に寄り集まった状態のプッシュボタン群75bへと変化させた後に消滅させる様に、データ線124及び走査線125によって特定される対象位置の画素セル123へと通電を行う液晶シャッタ用データDHn6aが設定されている。そして、この液晶シャッタ用データDHn6aにおける液晶表示ユニット120に対する透過状態の切り換えタイミングと連携する様に、液晶シャッタ用データDHn6aにおける通電状態の切り換えに対応して、LED124を「青色点灯」→「青色点灯」→「消灯」と変化させるエッジライト用データDHn6bが設定されている。これにより、[信頼度C]においては、遊技者には、液晶表示装置LCDに出現するプッシュボタン(小)65aを視認させると共に、液晶画面よりも前方の空間に散らばった状態のプッシュボタン群75aが青色に発光して浮かび上がった後に中央に寄り集まったプッシュボタン群75bへと変化して消滅する状態を視認させることができる。
同様に、特定パターンが信頼度としては低めの[信頼度D]に相当するときに選択される変動ゲーム中演出データDHnにおいては、図15(D1)〜(D3)に示す様に、表示演出開始後の所定のタイミングにおいて、プッシュボタン(小)65aを表示するキャラクタ画像データDHn2が設定されている。また、図19(D2)に示す様に、表示演出開始後の所定のタイミングにおいて、パネルの周囲に散らばった状態のプッシュボタン群75aを登場させた後に消滅させる様に、データ線124及び走査線125によって特定される対象位置の画素セル123へと通電を行う液晶シャッタ用データDHn6aが設定されている。そして、この液晶シャッタ用データDHn6aにおける液晶表示ユニット120に対する透過状態の切り換えタイミングと連携する様に、液晶シャッタ用データDHn6aにおける通電状態の切り換えに対応して、LED124を「青色点灯」→「消灯」と変化させるエッジライト用データDHn6bが設定されている。これにより、[信頼度D]においては、遊技者には、液晶表示装置LCDに出現するプッシュボタン(小)65aを視認させると共に、液晶画面よりも前方の空間に散らばった状態のプッシュボタン群75aが青色に発光して浮かび上がった後に消滅する状態を視認させることができる。
なお、エッジライト用データDHn6bは、信頼度の高い方から順番に、虹>赤>緑>黄>青と、信頼度の高さに応じて発光色を異ならせているが、これに限らず、信頼度の高い方から順番に、継続点灯>速い点滅>遅い点滅>一瞬点灯の様に発光パターンを信頼度に対応させた設定を行うこともできる。
[6.6.2 群予告演出]
演出制御基板320は、S740の演出制御処理の中で、群予告演出を実行する。この群予告演出は、主制御基板310において実行された特別図柄抽選の結果、演出制御基板320側で選択すべき変動ゲーム中演出データDHの内、大当たりの信頼度が極めて高い場合、及びかなり高い場合といった特定パターンに対応する変動ゲーム中演出データDHnにおける特殊演出用の液晶シャッタ用データDHn6a及びエッジライト用データDHn6bとして設定されている。
この特定パターンが最も信頼度の極めて高い[信頼度A]に相当するときに選択される変動ゲーム中演出データDHnにおいては、図20(A1)〜(A4)に示す様に、表示演出としてリーチ演出が行われる表示演出開始後の所定のタイミングにおいて、図20(A2)〜(A4)に示す様に、液晶パネル121の右側領域に先頭魚群91を泳ぎ出させ、中央領域に大魚群92を泳ぎ進ませ、左側領域に後方魚群93を泳ぎ去る状態へと変化させる様に、データ線124及び走査線125によって特定される対象位置の画素セル123へと通電を行う液晶シャッタ用データDHn6aが設定されている。そして、この間、液晶シャッタユニット120における透過状態を切り換えるタイミングと連携する様に、先頭魚群91の登場から後方魚群93の退出までの間、LED124を「点灯」又は「点滅」させるエッジライト用データDHn6bが設定されている。これにより、[信頼度A]においては、遊技者には、液晶表示装置LCDにおいて飾り図柄81によってリーチ状態が成立したときに、左から右へと大魚群92が泳いで行く様子を液晶画面よりも前方の空間で視認させることができる。このとき、LED124を点滅させる制御を行う場合にはストロボライト下での動きの様な間欠的にスチル画像を移動させている様な特殊演出により、LED124を点灯し続ける制御を行う場合には連続的な動画が再生されている様な特殊演出により、液晶画面よりも前方の空間を大魚群が移動していく様子を視認させることができる。
この特定パターンが信頼の比較的高い[信頼度B]に相当するときに選択される変動ゲーム中演出データDHnにおいては、図20(B1)〜(B4)に示す様に、表示演出としてリーチ演出が行われる表示演出開始後の所定のタイミングにおいて、図20(B2)〜(B4)に示す様に、液晶パネル121の右側領域から左側領域へと泳ぎ渡る小魚群94a〜94cを生成する様に、データ線124及び走査線125によって特定される対象位置の画素セル123へと通電を行う液晶シャッタ用データDHn6aが設定されている。そして、この間、液晶シャッタユニット120における透過状態を切り換えるタイミングと連携する様に、液晶シャッタ用データDHn6aにおける小魚群94a〜94cの登場から退出までの間、LED124を「点灯」又は「点滅」させるエッジライト用データDHn6bが設定されている。これにより、[信頼度B]においては、遊技者には、液晶表示装置LCDにおいて飾り図柄81によってリーチ状態が成立したときに、左から右へと小魚群94a〜94cが泳いで行く様子を液晶画面よりも前方の空間で視認させることができる。このときも、LED124を点滅させる制御を行う場合にはストロボライト下での動きの様な間欠的にスチル画像を移動させている様な特殊演出により、LED124を点灯し続ける制御を行う場合には連続的な動画が再生されている様な特殊演出により、液晶画面よりも前方の空間を小魚群が移動していく様子を視認させることができる。
なお、[信頼度A][信頼度B]のそれぞれにおいて、エッジライト用データDHn6bを、虹>赤>緑>黄>青と信頼度の高さに応じて発光色を異ならせた設定としたり、継続点灯>速い点滅>遅い点滅>一瞬点灯の様に発光パターンを信頼度に対応させた設定としておくことにより、さらに、多彩に信頼度を表現することができる。
次に、スロットマシンSLTに本発明を適用した実施例2を説明する。実施例2のスロットマシンSLTは、図21に示す様に、前面に表示窓401が設けられている。表示窓401の内部には3つの表示ユニット410が並べて配置されている。また、表示窓401の下側にはスタートレバー402、3個の停止ボタン403、メダル投入口404等が設置され、筐体の下部には受皿405が配されている。
スロットマシンSLTは、メダル投入口404から遊技媒体となるメダルを投入し、スタートレバー402を操作すると3つの表示ユニット410で図柄のスクロール表示が開始される。そして、遊技者が停止ボタン403を1個操作する毎に対応する表示ユニット410でのスクロール表示が停止される。3つとも停止した時点で、メダルの投入数に応じて有効になっていた入賞ライン上で入賞が成立していれば、その入賞に対応した枚数のメダルが受皿405に払出される。
また、スタートレバー402の操作時に取得した乱数値に基づいて大当たりか否かが決まり、大当たりになって(フラグがセットされているときに)、有効な入賞ラインに上に特定の組合せが成立すると(例えば777のような3桁揃いであると)、ビッグ又はレギュラーボーナス遊技状態になる。
表示ユニット410は、駆動プーリ411、アイドラプーリ412、テンションローラ413に無端の表示ベルト414を巻回した構造となっている。表示ベルト414はプラスチックフィルム製で表面には回転方向に沿って複数種類の図柄が印刷され、光源415によって背後から照らされることにより、図柄を遊技者に見易い様に構成されている。
表示ユニット410の前方には、実施例1と同様の特殊演出ユニット100が設置されている。特殊演出ユニット100は、前側にエッジライトユニット110を、後側に液晶シャッタユニット120を備え、エッジライトユニット110と液晶シャッタユニット120の連携によって後述する特殊演出を実行するものである。一方、エッジライトユニット110及び液晶シャッタユニット120は、特殊演出を実行していない状態においては透明で、後方の視認を妨げないものとなっている。なお、特殊演出ユニット100は、実施例と同様の構造であり、詳細な説明は省略する。
特殊演出ユニット100は、スタートレバー操作時に取得した乱数値に基づいて決定する大当たりか否かに対応して、図22(A1)〜(A4)に示す様に、実施例1の群予告演出と同様に、左から右へと大魚群92が泳いで行く様子を表示ユニット410の前方に重なる様に視認させることができる。
その後、図22(B),(C)の様に、リーチライン指示枠421,422を液晶パネル121に表示させる様に液晶シャッタユニット120及びエッジライトユニット110を制御したり、図22(D),(E)に示す様に、リーチライン表示窓423,424を液晶パネル121に表示させる様に液晶シャッタユニット120及びエッジライトユニット110を制御して、遊技者の注目を集める。
このとき、エッジライトユニット110による発光色を、虹>赤>緑>黄>青と信頼度の高さに応じて異ならせた設定としたり、継続点灯>速い点滅>遅い点滅>一瞬点灯の様に発光パターンを信頼度に対応させた設定としておくことにより、さらに、多彩に信頼度を表現することができる。
この様に、本発明を適用したパチンコ機PやスロットマシンSLTによれば、遊技機における空間的な演出をより多彩に実施することができる。
以上、発明を実施するための最良の形態としての実施例を説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内における種々の変更が可能である。
例えば、図23(A)に示す様に、発光手段M2を、前方からシャッタ手段M1に向けて光を照射する様に配置し、透過状態切換手段M1において光を透過しないかあるいは透過し難い透過状態に切り換えられた部分に反射された光を遊技者に視認させる様に、導光板を用いない構成とすることもできる。この場合、透過状態切換手段M1の透過状態を、例えば図23(B)に示す様に切り換えつつ発光手段M2を発光させると、遊技者が何もないと感じていた空間に対して、「ゲ」「キ」の文字を浮かび上がらせ、続いて「ア」「ツ」の文字を浮かび上がらせる様に特定演出を実行することができる。
また、図23(C)に示す様に、発光手段M2を、後方からシャッタ手段M1に向けて光を照射する様に配置し、透過状態切換手段M1において光を透過しないかあるいは透過し難い透過状態に切り換えられた部分を影絵の様に見せる様に、導光板を用いない構成において、図23(D)に示す様に、遊技者が何もないと感じていた空間に対して、「ゲ」「キ」の影絵を浮かび上がらせ、続いて「ア」「ツ」の影絵を浮かび上がらせる様に特定演出を実行することもできる。
透過状態切換制御手段による透過状態の切り換えと、発光制御手段による発光状態の切り換えとを連携させた特定演出は、図23(B)や図23(D)の例示において、「透明」→「ゲキ」→「アツ」と透過状態切換手段M1の透過状態を切り換えるタイミングとを同期させて、発光手段M2の発光タイミング及び発光色とを切り換える連携態様とするとよい。なお、発光手段M2は、この間、同じ発光色で発光し続ける様な連携態様としても構わない。
なお、透過状態切換手段M1は、部分的に出はなく全体で透過状態を切り換える制御を行うものであったとしても、この切り換えのパターンにより、所定の空間内において反射光又は影絵と周囲の透過光を発生させたり消滅させたりすることとなり、何もないと感じていた空間において、透過状態切換手段M1の透過状態の切り換えパターンと発光手段M2の発光パターンとの組み合わせにより、多彩な演出を実行することができる。
また、導光板を用いる場合にあっても、図23(E)に示す様に、発光手段M2及び導光板M3を、前方からシャッタ手段M1に向けて光を照射する様に配置した場合、透過状態切換手段M1において光を透過させないかあるいは透過し難い透過状態とした部分に反射された光を浮かび上がらせる様に遊技者に視認させる構成だけでなく、図23(F)に示す様に、発光手段M2及び導光板M3を、後方からシャッタ手段M1に向けて光を照射する様に配置し、透過状態切換手段M1において光を透過しないかあるいは透過し難い透過状態に切り換えられた部分を影絵の様に浮かび上がらせる様に、その周囲を透過する光を遊技者に視認させる構成とすることもできる。
なお、導光板M3は、図23(E)の場合は前面側を反射面とし背面側に拡散面とする様に、図23(F)の場合は前面側を拡散面とし背面側を反射面とする様に、例えば、反射面とする側にプリズム加工を施したり、光反射シートを貼り付けたりしておくこともできる。拡散面には、光拡散シートを貼り付けることもできる。あるいは、導光板を反射面側を凸とする様に湾曲させてもよい。
さらに、図23(G)に示す様に、透過状態切換手段M1の背面に、液晶ディスプレイや7セグメント表示装置などの表示手段M4を配置し、シャッタ演出と発光演出とによって空間に出現させた特定演出を、背後の表示手段M4による表示演出に重なる様に出現させる構成も、実施例1に限られるものではなく、図1(H)に示す様に、透過状態切換手段M1の背面に、ドラムやベルトなどの回胴手段M5を配置し、シャッタ演出と発光演出とによって空間に出現させた特定演出を、背後の回胴手段M5の駆動・停止に重なる様に出現させる構成も実施例2に限られるものではなく、図23(I)に示す様に、透過状態切換手段M1の背面に、表示手段M4と回胴手段M5とを配置し、シャッタ演出と発光演出とによって空間に出現させた特定演出を、表示手段M4の表示及び回胴手段M5の駆動・停止に重なる様に出現させる様にしてもよい。
また、実施例1,2においては、通電されたときに不透過状態となる様に構成された液晶シャッタを例に説明したが、非通電時に不透過状態となる液晶シャッタを用いても構わない。各実施例における液晶シャッタは、本発明における透過状態切換手段に該当し、特に、通電状態によって透過状態を切り換えることのできる透過状態切り換え手段であると共に、特に、通電状態により、光を透過し易い部分と光を透過し難い部分が混在した透過状態を生じさせ、文字,図形,模様などに対応した透過状態の異なる部分を生じさせることのできる透過状態切換手段となっている。
この様な通電状態によって透過状態を切り換えることのできる透過状態切換手段は、板状のものに限らず、フィルム状のものであってもよく、設置に当たって直線状ではなく湾曲させても構わない。また、実施例では光を透過し難い状態において乳白色の反射面を形成する液晶シャッタについて説明したが、乳白色に限らず、白色や灰色、あるいは黄色その他の色、あるいは場合によっては黒色又は黒色に近い色で光を反射させたり遮蔽したりする構成としても構わない。さらに、印加電圧を変調することによって完全に開いた状態と閉じた状態との間でアナログ変調を行うことのできる液晶シャッタを用いても構わない。
加えて、有機ELディスプレイなど液晶シャッタ以外のものを用いて、通電状態によって透過状態を切り換えることのできる透過状態切換手段を構成することもできる。また、透過状態切換手段を背後が見える透過状態から、背後が見えなくなる透過状態へと切り換えてスクリーンを出現させる透過状態の切り換え制御と連携させた発光手段の発光状態の切り換え制御によって、スクリーンに光を投影するプロジェクションマッピングの手法を用いた特殊演出を実行する様にしてもよい。プロジェクションマッピングのためのスクリーンは透過状態切換手段の全体で形成してもよいし、部分的に形成してもよく、さらに、スクリーンに出現・消滅を繰り返させて、プロジェクションマッピングで表現される画像等に出現・消滅を繰り返させる様な特殊演出としてもよい。
本発明はパチンコ機やスロットマシンなどの遊技機に利用することができる。
P・・・パチンコ機、SLT・・・スロットマシン。
3・・・裏ユニット、3a・・・液晶保持枠、65a・・・プッシュボタン(小)、65b・・・プッシュボタン(大)、75a・・・散らばった状態のプッシュボタン群、75b・・・寄り集まった状態のプッシュボタン群、75c・・・拡大したエフェクト付きプッシュボタン、75d・・・プッシュボタン(中)、91・・・先頭魚群、92・・・大魚群、93・・・後方魚群、94a〜94c・・・小魚群、100・・・特殊演出ユニット、110・・・エッジライトユニット、111・・・導光板、112・・・発光手段、113・・・プリズム、114・・・発光ダイオード(LED)、120・・・液晶シャッタユニット、121・・・液晶パネル、122・・・フレーム、122a・・・データ線基板、122b・・・走査線基板、123・・・画素セル、124・・・データ線、125・・・走査線、310・・・主制御基板、311・・・特図1保留記憶部、312・・・特図2保留記憶部、313a,313b・・・変動パターンテーブル、315a・・・通常状態開閉パターンテーブル、315b・・・時短状態開閉パターンテーブル、320・・・演出制御基板、325・・・演出データ記憶手段、330・・・払出制御基板、340・・・発射制御基板、350・・・特図表示器、370・・・演出表示制御基板、401・・・表示窓、402・・・スタートレバー、403・・・停止ボタン、404・・・ダル投入口、405・・・受皿、410・・・表示ユニット、411・・・駆動プーリ、412・・・アイドラプーリ、413・・・テンションローラ、414・・・表示ベルト、415・・・光源、421,422・・・リーチライン指示枠、423,424・・・リーチライン表示窓、BTN・・・プッシュボタン、C・・・遊技盤、DH,DHn・・・変動ゲーム中演出データ、DHn1・・・背景表示用データ、DHn2・・・キャラクタ表示用データ、DHn3・・・発光演出用データ、DHn4・・・音声演出用データ、DHn5・・・可動体演出用データ、DHn6・・・特殊演出用データ、DHn6a・・・液晶シャッタ用データ、DHn6b・・・エッジライト用データ、DKZ・・・飾り図柄変動演出データ、DKZa・・・通常状態用飾り図柄変動演出データ、DKZb・・・時短状態用飾り図柄変動演出データ、DM・・・デモ中演出データ、DV・・・大当たり中演出データ、LCD・・・液晶表示装置、LGHT1・・・透過光、LGHT2・・・反射光、MT・・・モータ、SOL・・・ソレノイド、SW1・・・特図1スイッチ、SW2・・・特図2スイッチ、SW3・・・普図スイッチ、SW7・・・入賞検知スイッチ、SW11,SW12・・・入賞検知スイッチ、SW21,SW22・・・排出球検知スイッチ。

Claims (5)

  1. 遊技演出の実行を制御する演出制御手段を備えると共に、さらに、以下の構成をも備えることを特徴とする遊技機。
    (1A)透過状態を切り換え得る透過状態切換手段と、前記透過状態切換手段における透過状態の切り換えを制御する透過状態切換制御手段と、を備えていること。
    (1B)前記透過状態切換手段に向けて光を照射し得る様に設置された発光手段と、前記発光手段における発光状態を制御する発光状態制御手段と、を備えていること。
    (1C)前記演出制御手段は、前記透過状態切換制御手段による透過状態の切り換え制御と、前記発光状態制御手段による発光状態の切り換え制御とを連携させた特定演出の実行を制御し得る様に構成されていること。
  2. 遊技演出の実行を制御する演出制御手段を備えると共に、さらに、以下の構成をも備えることを特徴とする遊技機。
    (2A)透過状態を切り換え得る透過状態切換手段と、前記透過状態切換手段における透過状態の切り換えを制御する透過状態切換制御手段と、を備えていること。
    (2B)前記透過状態切換手段に向かって光を照射し得る様に設置された導光板と、前記導光板に対して端面から内部へと光を導入し得る様に設置された発光手段と、前記発光手段における発光状態を制御する発光制御手段と、を備えていること。
    (2C)前記演出制御手段は、前記透過状態切換制御手段による透過状態の切り換え制御と、前記発光制御手段による発光状態の切り換え制御とを連携させた特定演出の実行を制御し得る様に構成されていること。
  3. さらに、以下の構成をも備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
    (3)前記透過状態切換手段の背面に配置された表示手段と、前記表示手段を制御する表示制御手段とを備えると共に、前記演出制御手段は、前記表示制御手段による制御と連動させて前記特定演出の実行を制御し得る様に構成されていること。
  4. さらに、以下の構成をも備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
    (4)前記透過状態切換手段の背面に配置された回胴手段と、前記回胴手段を制御する回胴制御手段と備えると共に、前記演出制御手段は、前記回胴制御手段による制御と連動させて前記特定演出の実行を制御し得る様に構成されていること。
  5. さらに、以下の構成をも備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遊技機。
    (5A)遊技条件の成立による当否判定を行う当否判定手段を備えていること。
    (5B)前記演出制御手段が、前記当否判定手段による当否判定の結果に基づく信頼度報知演出を制御し得る様に構成されると共に、前記信頼度報知演出に対応させて前記特定演出の実行を制御し得る様に構成されていること。
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