[本発明の特徴]
本発明の実施の形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。
図1は、本発明の概要について説明する図である。図1に示すように、本発明にかかる、Wi-Fi通信に使用するSSID及びパスワードを変更するSSIDパスワード変更システム500は、携帯通信端末510と、モバイルルータ520と、充電器530と、を備えている。
携帯通信端末510は、USB(Universal Serial Bus)接続が可能である。モバイルルータ520は、携帯通信端末510とWi-Fi通信し、USB接続が可能である。充電器530は、USB接続端子531を有しUSB接続された携帯通信端末510及びモバイルルータ520を充電する。また、充電器530は、新たにSSID及びパスワードを生成するSSIDパスワード生成部532を有する。
充電器530が、USB接続された携帯通信端末510及びモバイルルータ520に新たに生成したSSID及びパスワードをUSB通信によって送信し、携帯通信端末510及びモバイルルータ520において当該新たに生成したSSID及びパスワードをWi-Fi通信に使用するSSID及びパスワードに設定する。
これにより、ユーザの負担なくセキュリティー性の高い、Wi-Fi通信のSSID及びパスワード変更システムを提供できる。
[実施の形態]
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
まず、本実施の形態にかかる、Wi-Fi通信のSSID及びパスワード変更システム400の構成について説明する。SSID及びパスワード変更システム400は、USB充電器100と、モバイルルータ200と、スマートフォン/タブレット300と、を有する。USB充電器100とモバイルルータ200とはUSB接続することが可能である。また、USB充電器100とスマートフォン/タブレット300とはUSB接続することが可能である。スマートフォン/タブレット300は、携帯通信端末であり、スマートフォンやタブレットの他、Wi-Fi通信が可能でありUSB接続を介して充電されることが可能なノートPC、ゲーム機器、オーディオ機器なども含まれる。なお、USBは、2つの信号ライン(D+とD−)と、電源ライン(Vbus)と、グランドライン(GND)と、の4本のラインを有する。Vbusには、GNDを基準とする5Vの電圧が印加される。
図2は、USB充電器100の概略構成を示すブロック図である。図2に示すように、USB充電器100は、タイマー部1と、Wi-Fi_index新SSIDパスワード生成部2と、テキストファイル生成部3と、USB通信制御部104と、USB通信/充電切替部4およびUSB通信/充電切替部5と、5Vレギュレータ6と、交流直流変換回路7と、100Vプラグ8と、USBプラグ9と、USBプラグ10と、USB充電器全体制御部80と、を備えている。
タイマー部1は、一定時間経過するとパルスを発生させる。Wi-Fi_index新SSIDパスワード生成部2は、タイマー部1からパルス信号が来た場合にインデックス(index)をカウントアップさせWi-Fi通信のSSID及びパスワードを新たに生成する。
テキストファイル生成部3は、Wi-Fi_index新SSIDパスワード生成部2で生成されたindex、SSID及びパスワードからなるUSB送信データからテキストファイル(USBテキストファイル)を生成する。USB通信制御部104は、USBホスト機能を持ち、モバイルルータ200とのUSB通信及びスマートフォン/タブレット300とのUSB通信を制御する。スマートフォン/タブレットでは、一般的にUSB通信においてテキストファイルや画像ファイルでのやり取りしかサポートしていない。このようなスマートフォン/タブレットでも、Wi-Fi_index新SSIDパスワード生成部2で生成されたindex、SSID及びパスワードからなるUSB送信データをテキストファイル生成部3によりUSB送信テキストファイルに変換することで、SSID及びパスワードのやり取りをUSB通信で行うことができる。
USB通信/充電切替部4およびUSB通信/充電切替部5は、SDP(Standard Downstream Port)とDCP(Dedicated Charging Port)とで電源の種別を切り替えすることにより、USB通信と1.5A充電とを切り替える。USB通信/充電切替部4およびUSB通信/充電切替部5は、モバイルルータやスマートフォン/タブレットなどのUSBデバイスを接続すると、まず、USBに5V電圧を印加してUSB通信制御部104を介してUSB通信を開始する。そして、USB通信が完了すると一旦、USBへの5V電圧の印加を停止し、USBのD+とD−とを短絡させる。2秒経過した後、モバイルルータやスマートフォン/タブレットの充電のため、再びUSBに5V電圧を印加する。なお、USB通信/充電切替部4およびUSB通信/充電切替部5において、SDPとDCPとで電源の種別を切り替えする処理の流れについては後述する。
5Vレギュレータ6は、USB充電器100の全体に電力を供給するとともに、USBの5Vラインに所定の電流を供給する。交流直流変換回路7は、100Vの交流電流を5Vの直流電流に変換し5Vレギュレータ6に送る。100Vプラグ8は、家庭用コンセントに差し込んでコンセントから交流直流変換回路7に100Vを供給する。USBプラグ9は、USB通信/充電切替部4からUSBを接続する。USBプラグ10は、USB対応機器を接続するためのプラグで、2つの信号端子(D+とD−)と、電源端子(Vbus)と、グランド端子(GND)と、を有し、USB通信/充電切替部5に接続されている。USB充電器全体制御部80は、USB充電器100の動作の全般について制御する。
図3は、モバイルルータ200の概略構成を示すブロック図である。モバイルルータ200は、USBコネクタ11と、充電池12と、充電回路部13と、5V印加判定回路14と、USB通信/充電切替部15と、モバイルルータUSB_ID格納部16と、USB通信制御部17と、不揮発メモリ18と、制御プログラム19と、Wi-Fi初期SSIDパスワード格納部20と、使用index格納部26と、Wi-Fiアンテナ27と、Wi-Fi送受信部28と、Wi-Fi制御部29と、移動通信アンテナ30と、移動通信送受信部31と、移動通信制御部32と、SSIDパスワード切替制御部81と、を備えている。
また、モバイルルータ200は、第1格納部としての、Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部21、Wi-Fi_No.2_index新SSIDパスワード格納部22、Wi-Fi_No.3_index新SSIDパスワード格納部23、Wi-Fi_No.4_index新SSIDパスワード格納部24及びWi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部25(以下、「Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部21〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部25」または、「モバイルルータ200のWi-Fi_No.n_index新SSIDパスワード格納部(n=1〜5)」の様に記載する)を備えている。
USBコネクタ11は、USB充電器100のUSBプラグ9と接続するための端子である。充電池12は、モバイルルータ全体に電力を供給することが可能で、充電回路部13によって電流が供給され充電される。充電回路部13は、USBコネクタ11を介して充電器100から5V電圧が供給され充電池12の充電を行う。5V印加判定回路14は、USBコネクタ11を介して充電器100から5V電圧が印加されたか否かを判定する。
USB通信/充電切替部15は、USBのデータラインであるD+とD−とが短絡しているか否かを判定するD+/D−短絡判定回路とUSB通信のためのUSB通信回路とを有する。USB通信/充電切替部15は、D+/D−短絡判定回路によりUSBのデータラインであるD+とD−とが、短絡しているか否かを判断し、USB通信と1.5A充電とを切り替える。
モバイルルータUSB_ID格納部16は、USBコネクタ11を介してUSB通信によりUSB充電器100に通知するモバイルルータ200のUSB_IDを格納する。USB通信制御部17は、USB充電器のUSB通信制御部104とUSB通信する。不揮発メモリ18は、モバイルルータ内のプログラム、データを保存する。制御プログラム19は、不揮発メモリ内に格納されWi-Fi、USBや移動通信の制御を行う。
Wi-Fi初期SSIDパスワード格納部20は、Wi-Fi通信時に使用されるSSIDとパスワードの初期値が格納されている。Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部21〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部25は、Wi-Fi通信時に使用されるSSID及びパスワード(既に定義済みのものまたはWi-Fi_index新SSIDパスワード生成部2が新たに生成したユニークなもの)をindexと対応付けて格納する。
また、充電器100から送信されてきたUSB送信データのindex、SSID及びパスワードは、Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部21〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部25のいずれかに格納される。なお、当該格納する処理の詳細については後述する。
使用index格納部26は、Wi-Fi通信において使用しているSSID及びパスワードに対応するindexを記録する。Wi-Fiアンテナ27は、Wi-Fi通信の電波を送受信する。Wi-Fi送受信部28は、Wi-Fiアンテナ27に信号を送受信する。
Wi-Fi制御部29は、Wi-Fi初期SSIDパスワード格納部20およびWi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部21〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部25のいずれかに格納されたSSID及びパスワードを利用してWi-Fi通信を行う。移動通信アンテナ30は、インターネットに接続可能な基地局82の移動通信の電波を送受信する。移動通信送受信部31は、移動通信アンテナ30に信号を送受信することができる。移動通信制御部32は、移動通信送受信部31で移動通信を行う。SSIDパスワード切替制御部81は、SSID及びパスワードの切り替えを制御する。なお、SSIDパスワード切替制御部81による、具体的なSSID及びパスワードの切り替え処理の詳細については後述する。
図4は、スマートフォン/タブレット300の概略構成を示すブロック図である。図4に示すように、スマートフォン/タブレット300は、USBコネクタ33と、充電回路部34と、5V印加判定回路35と、USB通信/充電切替部36と、充電池37と、スマートフォン/タブレットUSB_ID格納部38と、USB通信制御部39と、不揮発メモリ40と、制御プログラム41と、使用index格納部42と、Wi-Fi初期SSIDパスワード格納部43と、Wi-Fiアンテナ49と、Wi-Fi送受信部50と、Wi-Fi制御部51と、テキスト格納部52と、を備えている。
また、スマートフォン/タブレット300は、第2格納部である、Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部44、Wi-Fi_No.2_index新SSIDパスワード格納部45、Wi-Fi_No.3_index新SSIDパスワード格納部46、Wi-Fi_No.4_index新SSIDパスワード格納部47及びWi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部48(以下、「Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部44〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部48」または、「スマートフォン/タブレット300のWi-Fi_No.n_index新SSIDパスワード格納部(n=1〜5)」の様に記載する)を備えている。
USBコネクタ33は、USBプラグ10と接続することが可能である。充電池37は、モバイルルータ全体に電力を供給することが可能で、充電回路部34によって電流が供給され充電される。充電回路部34は、USBコネクタ33を介して充電器100から5V電圧が供給され充電池37の充電を行う。5V印加判定回路35は、USBコネクタ33を介して充電器100から5V電圧が印加されたか否か判定する。
USB通信/充電切替部36は、USBのデータラインであるD+とD−とが短絡しているか否かを判定するD+/D−短絡判定回路とUSB通信のためのUSB通信回路とを有する。USB通信/充電切替部36は、D+/D−短絡判定回路によりUSBのデータラインであるD+とD−とが、短絡しているか否かを判断し、USB通信と1.5A充電とを切り替える。
スマートフォン/タブレットUSB_ID格納部38は、USBコネクタ33を介してUSB通信によりUSB充電器100に通知するモバイルルータのUSB_IDを格納する。USB通信制御部39は、USB充電器のUSB通信制御部104とUSB通信する。不揮発メモリ40は、スマートフォン/タブレット内のプログラム、データを保存する。制御プログラム41は、不揮発メモリ内に格納されWi-Fi、USBや移動通信の制御を行う。
Wi-Fi初期SSIDパスワード格納部43は、Wi-Fi通信時に使用されるSSIDとパスワードの初期値が格納されている。Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部44〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部48は、第2格納部に相当し、Wi-Fi通信時に使用されるSSID及びパスワード(既に定義済みのものまたはWi-Fi_index新SSIDパスワード生成部2が新たに生成したユニークなもの)をindexと対応付けて格納する。
また、充電器100から送信されてきたUSB送信テキストファイルのindex、SSID及びパスワードは、Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部44〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部48のいずれかに格納される。なお、当該格納する処理の詳細については後述する。
使用index格納部42は、Wi-Fi通信において使用しているSSID及びパスワードに対応するindexを記録する。Wi-Fiアンテナ49は、Wi-Fiの電波を送受信する。Wi-Fi送受信部50は、Wi-Fiアンテナ49に信号を送受信する。
Wi-Fi制御部51は、Wi-Fi初期SSIDパスワード格納部43およびWi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部44〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部48のいずれかを利用してWi-Fi通信を行う。テキスト格納部52は、USB充電器100から送信されたテキストファイルを格納する。
USBを用いた充電を規定するための仕様であるUSB BC1.1では、CDP(Charging Downstream Port)、SDP(Standard Downstream Port)、及びDCP(Dedicated Charging Port)の3種類の電源の種別が定義されている。電源の種別がCDPの場合、充電とともにUSB通信を行うことも可能であり、最大充電電流は1.5Aである。電源の種別がSDPの場合、充電とともにUSB通信を行うことも可能であるが、最大充電電流は0.5Aである。電源の種別がDCPの場合、USB通信はできないが、最大充電電流は1.5Aである。なお、DCPは、USBのデータラインであるD+とD−とが短絡されているか否かによって識別される。USB充電器100は、USB通信/充電切替部4及びUSB通信/充電切替部5によりSDPとDCPとで電源の種別を切り替えすることができる。
USB通信/充電切替部4及びUSB通信/充電切替部5においてSDPとDCPとで電源の種別を切り替えする処理の流れについて以下で説明する。
図5は、USB通信/充電切替部4及びUSB通信/充電切替部5においてSDPとDCPとで電源の種別を切り替えする処理の流れを示すフローチャートである。なお、以下の説明において図2、図3及び図4を適宜参照する。図5に示すように、まず、USB充電方式をSDPに設定し、通信回路に接続する(ステップS1)。
ステップS1に続き、USBに5V電圧の印加を行い(ステップS2)、USBデバイスの接続を監視する(ステップS3)。USBデバイスが接続されたら通信設定を実施し(ステップS4)、USB通信を実施する(ステップS5)。USB通信が完了したら(ステップS6)、5V印加を停止する(ステップS7)。
ステップS7に続き、USB充電方式をDCPに設定し、USBのデータラインであるD+とD−とを短絡する(ステップS8)。次に、5V電圧の印加を行い(ステップS9)、10分間待機する(ステップS10)。ステップS10で10分間経過した後、5V電圧の印加を停止し(ステップS11)、処理をステップS1に戻す。ステップS1からステップS11の処理を繰り返す。
スマートフォン/タブレットには、SDPとDCPをサポートしても、CDPをサポートしていない機器も多く存在する。そのようなスマートフォン/タブレットでも、充電器100がUSB通信/充電切替部4及びUSB通信/充電切替部5を備えることにより、充電中にSSID及びパスワードのやり取りに必要なUSB通信を行うことができるとともに、USB通信が完了した後、充電電流を1.5Aに切り替えることで充電に要する時間を短縮することができる。
モバイルルータ200のUSB通信/充電切替部15及びスマートフォン/タブレット300のUSB通信/充電切替部36においてSDPとDCPとで電源の種別を切り替えする処理の流れについて以下で説明する。なお、USB通信/充電切替部15とUSB通信/充電切替部36とは処理の流れが同じであるので、USB通信/充電切替部15について説明する。
図6は、USB通信/充電切替部15においてSDPとDCPとで電源の種別を切り替えする処理の流れを示すフローチャートである。なお、以下の説明において図2、図3及び図4を適宜参照する。図6に示すように、まず、5V印加判定回路14により5V電圧が検出されるのを監視し(ステップS13)、5V電圧が検出されたらUSB通信/充電切替部15のD+/D−ショート判定回路によりUSBコネクタ11に接続されたUSBデバイス(ここでは充電器100)がDCPとSDPのいずれであるかを判定する(ステップS14)。ステップS14でUSBデバイスがSDPであると判定された場合、USB通信/充電切替部15が充電回路部13の充電電流を0.5Aに設定し(ステップS15)、USB通信/充電切替部15をUSB通信回路で動作させてUSB通信を実施する(ステップS16)。USB通信が完了し(ステップS17)、5V印加判定回路14により5V電圧が検出されなくなったら(ステップS18)、ステップS13に処理を戻す。
ステップS14でUSBデバイスがDCPであると判定された場合、USB通信/充電切替部15が充電回路部13の充電電流を1.5Aに設定し(ステップS19)、5V印加判定回路14により5V電圧が検出されなくなったら(ステップS18)、ステップS13に処理を戻す。
なお、上述したUSB通信/充電切替部15におけるUSB通信と充電との切り替えする処理の流れの説明において、USB通信/充電切替部15をUSB通信/充電切替部36に、5V印加判定回路14を5V印加判定回路35に、USBコネクタ11をUSBコネクタ33に、充電回路部13を充電回路部34に置き換えればUSB通信/充電切替部36においてSDPとDCPとで電源の種別を切り替えする処理の流れとなる。
次に、Wi-Fi通信のSSID及びパスワード変更システム400においてSSID及びパスワードを変更する動作について以下で説明する。なお、以下の説明において図2、図3及び図4を適宜参照する。
ユーザがUSB充電器100の100Vプラグ8を100Vコンセントに接続すると、USB充電器100の各ブロックには交流直流変換回路7及び5Vレギュレータ6を経由して電源が供給される。USB充電器100の各ブロックに電源が供給された直後、Wi-Fi_index新SSIDパスワード生成部2において、indexがカウントアップされ、Wi-Fi通信のためのユニークなSSID及びパスワードが生成される。
タイマー部1は一定時間(例えば、24時間)経過するごとにパルス信号を発生させる。このパルス信号がWi-Fi_index新SSIDパスワード生成部2に伝達されると、Wi-Fi_index新SSIDパスワード生成部2では、index値を1カウントアップさせ、Wi-Fi通信のためのユニークなSSID及びパスワードを生成する。上記パスワードの具体的な生成方法は、例えば、パスワードの初期値がabspftuaだった場合、パスワードのすべての文字をABC順の次の文字に変え、bctqguxbとする。また、SSIDもパスワードと同様の方法で生成される。
Wi-Fi_index新SSIDパスワード生成部2で生成されたindex、SSID及びパスワードは、USB充電器100のUSB通信制御部104により、USB通信によってモバイルルータ200及びスマートフォン/タブレット300へと送信される。スマートフォン/タブレット300に送信する場合、Wi-Fi_index新SSIDパスワード生成部2で生成されたindex、SSID及びパスワードからなるUSB送信データを、テキストファイル生成部3においてテキスト形式のファイル(USB送信テキストファイル)に変換してから送信する。
例えば、Wi-Fi_index新SSIDパスワード生成部2において、index=2、SSID=bctqguxb、パスワード=edfgs458ifgtが生成されたとする。このときにモバイルルータ200のUSBコネクタ11がUSB充電器100のUSBプラグ9に接続されると、USB充電器100のUSB通信/充電切替部4は、5V電圧を印加するとともに、USB通信回路側で動作する。モバイルルータ200の5V印加判定回路14では、充電器100による5V電圧の印加を検出する。また、USB通信/充電切替部15のD+/D−ショート判定回路では、USBのデータラインであるD+とD−とが短絡されていないと判定する。これにより、USB通信を開始する。
USB通信を開始した後、モバイルルータ200のUSB_ID格納部16に格納されたUSB_IDの値をUSB充電器100に通知する。これにより、充電器100では、USB接続されているのがモバイルルータ200であることを認識できる。モバイルルータ200では、USB通信にて充電器100から送信されてきたindex、SSID及びパスワードは、Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部21〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部25のうちのいずれかに格納される。この送信されてきたindex、SSID及びパスワードは、モバイルルータ200のWi-Fi_No.n_index新SSIDパスワード格納部(n=1〜5)のうち、何も入力されていないものがあれば、その中でnの数字が最も小さいものに格納される。また、この送信されてきたindex、SSID及びパスワードは、モバイルルータ200のWi-Fi_No.n_index新SSIDパスワード格納部(n=1〜5)のうち、何も入力されていないものがなければ、使用index格納部26でindexが使用されていないもの中で格納されているindexの値が最も小さいものに格納(上書き)される。例えば、モバイルルータ200のWi-Fi_No.n_index新SSIDパスワード格納部(n=1〜5)のいずれにも入力がされていなければ、充電器100から送信されてきたindex、SSID及びパスワードはWi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部21に格納される。
必要なUSB通信が完了すると、USB通信/充電切替部4は、5V電圧の印加を一旦停止し、USBのデータラインであるD+とD−を短絡させ、再度5V電圧を印加する。モバイルルータ200の5V印加判定回路14において5V電圧の印加が検出され、かつ、USB通信/充電切替部15のD+/D−ショート判定回路においてUSBのデータラインであるD+とD−とが短絡していると判断された後、充電回路部13が1.5A充電を開始する。
USB充電器100のUSBプラグ10にスマートフォン/タブレット300のUSBコネクタ33を接続すると、USB充電器100では、USB通信/充電切替部5が5V電圧を印加するとともにUSB通信回路側で動作する。スマートフォン/タブレット300の5V印加判定回路35では、充電器100による5V電圧の印加を検出し、USB通信/充電切替部36のD+/D−ショート判定回路によりUSBのデータラインであるD+とD−とが短絡していないことを判定し、USB通信を開始する。
USB通信の開始後、スマートフォン/タブレット300のUSB_ID格納部38に格納されたUSB_IDの値をUSB充電器100に通知する。これにより、充電器100では、USB接続されているのがスマートフォン/タブレット300であることを認識できる。スマートフォン/タブレット300では、USB通信にて充電器100から送信されてきたindex、SSID及びパスワードを有するテキストファイルは、テキスト格納部52に格納される。このテキストファイルからindex、SSID及びパスワードが抽出され、Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部44〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部48のうちのいずれかに格納される。抽出されたindex、SSID及びパスワードは、スマートフォン/タブレット300のWi-Fi_No.n_index新SSIDパスワード格納部(n=1〜5)のうち、何も入力されていないものがあれば、その中で格納されているindexの値が最も小さいものにindex、SSID及びパスワードが格納される。また、抽出されたindex、SSID及びパスワードは、スマートフォン/タブレット300のWi-Fi_No.n_index新SSIDパスワード格納部(n=1〜5)のうち、何も入力されていないものがなければ、使用index格納部42でindexが使用されていないもの中でnの数字が最も小さいものに格納(上書き)される。例えば、スマートフォン/タブレット300のWi-Fi_No.n_index新SSIDパスワード格納部(n=1〜5)のいずれにも入力がされていなければ、Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部44に格納される。
必要なUSB通信が完了すると、USB通信/充電切替部5は、5V電圧の印加を一旦停止し、USBのデータラインであるD+とD−を短絡させ、再度5V電圧を印加する。モバイルルータ200の5V印加判定回路35において5V電圧の印加が検出され、かつ、USB通信/充電切替部36のD+/D−ショート判定回路においてUSBのデータラインであるD+とD−とが短絡していると判断された後、充電回路部34が1.5A充電を開始する。
モバイルルータ200のWi-Fi初期SSIDパスワード格納部20と、スマートフォン/タブレット300のWi-Fi初期SSIDパスワード格納部43と、はあらかじめSSID及びパスワードが一致している。このため、モバイルルータ200において、使用index格納部26にindexの値が入力されていない場合には、モバイルルータ200ではWi-Fi初期SSIDパスワード格納部20に格納されたSSID及びパスワードを使用し、スマートフォン/タブレット300ではWi-Fi初期SSIDパスワード格納部43を使用してWi-Fi通信を行う。また、スマートフォン/タブレット300においても、Wi-Fi初期SSIDパスワード格納部43を使用してWi-Fi通信を行う。
Wi-Fi通信において、モバイルルータ200はスマートフォン/タブレット300に対して、スマートフォン/タブレット300のWi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部44〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部48に格納されているindexの問い合わせを行う。この問い合わせに対し、スマートフォン/タブレット300は、Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部44〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部48に格納されているindexをWi-Fi通信によってモバイルルータ200に通知する。なお、Wi-Fi通信を介して通知するのはindexのみなので、第三者によりSSID及びパスワードが傍受される危険性は極めて低い。
例えば、Wi-Fi_index新SSIDパスワード生成部2で新たに生成したindex=2、SSID=bctqguxb、パスワード=edfgs458ifgtが、スマートフォン/タブレット300のWi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部44に格納されているとする。また、Wi-Fi_No.2_index新SSIDパスワード格納部45〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部48には何も入力されていないとする。Wi-Fi通信において、スマートフォン/タブレット300はモバイルルータ200に対し、index=2を通知する。
モバイルルータ200において、スマートフォン/タブレット300から通知されたindexと、Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部21〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部25内に格納されたindexと、を照合する。例えば、Wi-Fi_index新SSIDパスワード生成部2で新たに生成したindex=2、SSID=bctqguxb、パスワード=edfgs458ifgtが、モバイルルータ200のWi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部21にも格納されているとする。スマートフォン/タブレット300から通知されたindex(=2)と、モバイルルータ200のWi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部21に格納されたindex(=2)とは一致するので、モバイルルータ200からスマートフォン/タブレット300に対し、index=2のSSID及びパスワードに切り替えするコマンドを送信する。
このコマンドを受信したスマートフォン/タブレット300は、切り替え承諾のレスポンスをモバイルルータ200に送信する。そして、スマートフォン/タブレット300は、Wi-Fi通信に使用するSSID及びパスワードを、index=2に対応する、SSID(=bctqguxb)及びパスワード(=edfgs458ifgt)に切り替える。モバイルルータ200は、スマートフォン/タブレット300からの切り替え承諾のレスポンスを受信した後、Wi-Fi通信に使用するSSID及びパスワードを、index=2に対応する、SSID(=bctqguxb)及びパスワード(=edfgs458ifgt)に切り替える。
以上より、ユーザは、意図的にSSID及びパスワードを変更することなく、日常的な充電作業により定期的にSSID及びパスワードを変更することができる。また、充電器100とモバイルルータ200との間、及び充電器100とスマートフォン/タブレット300との間におけるSSID及びパスワードのやりとりは有線通信のみで行うため、SSID及びパスワードの変更の際に第三者にSSID及びパスワードを傍受され難い。これにより、ユーザの負担なくセキュリティー性の高い、Wi-Fi通信のSSID及びパスワード変更システムを提供できる。
Wi-Fi通信のSSID及びパスワード変更システム400においてSSID及びパスワードを変更する処理の流れについて以下で説明する。
図7、図8及び図9は、SSID及びパスワード変更システム400においてSSID及びパスワードを変更する処理の流れを示すフローチャートである。図7は、モバイルルータ200側における処理フローを示す。図8は、スマートフォン/タブレット300側における処理フローを示す。図9は、モバイルルータ200とスマートフォン/タブレット300とのやり取りについての処理フローを示す。なお、以下の説明において図2、図3及び図4を適宜参照する。
モバイルルータ200側における処理フローについて、図7に示すように、まず使用index格納部26にindexが格納されているか否かを判断する(ステップS101)。ステップS101で使用index格納部26にindexが格納されていれば、Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部21〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部25のいずれかに格納されたSSID及びパスワードのうちで使用index格納部26に格納されているindexに対応するSSID及びパスワードを抽出し、当該SSID及びパスワードを使用してWi-Fi通信を動作させ(ステップS102)、スマートフォン/タブレット300とWi-Fi通信を開始する(ステップS105)。
ステップS101で使用index格納部26にindexが格納されていなければ、Wi-Fi初期SSIDパスワード格納部20に格納されたSSID及びパスワード使用してWi-Fi通信を動作させ(ステップS103)、使用index格納部26に初期値(index=1)を格納し(ステップS104)、スマートフォン/タブレット300とWi-Fi通信を開始する(ステップS105)。
ステップS105に続き、SSIDパスワード切替制御部81が、スマートフォン/タブレット300のWi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部44〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部48に格納されているindexを問い合わせする、index問い合わせコマンドを送信する(ステップS106)。
ステップS106に続き、SSIDパスワード切替制御部81が、スマートフォン/タブレット300からのレスポンスを受信したか監視する(ステップ107)。なお、当該レスポンスは、Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部44〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部48にindexが、格納されている場合はindexの値、格納されていない場合はその旨の通知である。
ステップS107に続き、SSIDパスワード切替制御部81が、Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部21〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部25に格納されたindexとスマートフォン/タブレット300から通知されたindexとの照合を行い(ステップS108)、Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部21〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部25に格納されたindexの中に、スマートフォン/タブレット300から通知されたindexと一致するものがあるか否かを判断する(ステップS109)。
ステップS109で一致するindexがあると判断された場合、一致するindexのうち値が最も大きいもの(ここではindex=Bとする)を抽出する(ステップS110)。ステップS109で一致するindexがないと判断された場合、スマートフォン/タブレット300に、Wi-Fiに使用するSSID及びパスワードの設定を切替せず処理を終了する旨のコマンドを送信し(ステップS115)、Wi-Fi通信に使用するSSID及びパスワードの設定を切り替えず処理を終了する。
ステップS110に続き、抽出したindexが使用index格納部26に格納されたindex(ここではindex=Aとする)より大きいか否かを判断する(ステップS111)。スマートフォン/タブレット300にSSID及びパスワード切ステップS111で抽出したindexが使用index格納部26に格納されたindexより大きい(B>A)と判断された場合、SSID及びパスワード切替コマンドを送信する(ステップS112)。SSID及びパスワード切替コマンドは、具体的には、Wi-Fi通信で使用するSSID及びパスワードの設定を、ステップS111で抽出したindex(index=B)に対応するSSID及びパスワードに切り替えするよう指示するものである。
ステップS111で抽出したindexが使用index格納部26に格納されたindexより大きくない(B≦A)と判断された場合、スマートフォン/タブレット300に、Wi-Fiに使用するSSID及びパスワードの設定を切替せず処理を終了する旨のコマンドを送信し(ステップS115)、Wi-Fi通信に使用するSSID及びパスワードの設定を切り替えず処理を終了する。
ステップS112に続き、SSIDパスワード切替制御部81が、スマートフォン/タブレット300からSSID及びパスワードに切り替えすることを承認する承認レスポンスを受信したら、抽出したindexに対応するSSID及びパスワードに切り替えする(ステップS113)。ステップS113に続き、使用index格納部26に、ステップS110で抽出したindexを格納し(ステップS114)、処理を終了する。
スマートフォン/タブレット300側における処理フローについて、図8に示すように、まず使用index格納部42にindexが格納されているか否かを判断する(ステップS201)。ステップS201で使用index格納部42にindexが格納されていれば、Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部44〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部48のいずれかに格納されたSSID及びパスワードのうちで使用index格納部42に格納されているindexに対応するSSID及びパスワードを抽出し、当該SSID及びパスワードを使用してWi-Fi通信を動作させ(ステップS202)、モバイルルータ200とWi-Fi通信を開始する(ステップS205)。
ステップS201で使用index格納部42にindexが格納されていなければ、Wi-Fi初期SSIDパスワード格納部43に格納されたSSID及びパスワード使用してWi-Fi通信を動作させ(ステップS203)、使用index格納部43に初期値(index=1)を格納し(ステップS204)、モバイルルータ200とWi-Fi通信を開始する(ステップS205)。
ステップS205に続き、モバイルルータ200から、Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部44〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部48に格納されているindexの問い合わせを受けたか監視する(ステップS206)。ステップS206で問い合わせを受けた場合、モバイルルータ200にレスポンスを送信する(ステップS207)。上述したように、当該レスポンスは、Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部44〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部48にindexが、格納されている場合はindexの値、格納されていない場合はその旨の通知である。
ステップS207に続き、SSID及びパスワード切替コマンドを受信したか監視する(ステップS208)。ステップS208でSSID及びパスワード切替コマンドを受信した場合、モバイルルータ200に承認レスポンスを送信し(ステップS209)、SSID及びパスワード切替コマンドにより指示されたindexに対応するSSID及びパスワードに切り替えする(ステップS210)。ステップS210に続き、使用index格納部42にSSID及びパスワード切替コマンドにより指示されたindexを格納し(ステップS211)、処理を終了する。
ステップS208でSSID及びパスワード切替コマンドを受信しない場合、モバイルルータ200からWi-Fiに使用するSSID及びパスワードの設定を切替せず処理を終了する旨のコマンドを受信したか監視する(ステップS212)。ステップS212でモバイルルータ200からWi-Fiに使用するSSID及びパスワードの設定を切替せず処理を終了する旨のコマンドを受信した場合、Wi-Fi通信に使用するSSID及びパスワードの設定を切り替えず処理を終了する。ステップS212でモバイルルータ200からWi-Fiに使用するSSID及びパスワードの設定を切替せず処理を終了する旨のコマンドを受信しなかった場合、処理をステップS208に戻す。
モバイルルータ200とスマートフォン/タブレット300とのやり取りの処理フローについて、図9に示すように、まず、モバイルルータ200からスマートフォン/タブレット300に対しindex問い合わせコマンドを送信する(ステップS301)。なお、ステップS301の処理は図7のステップS106の処理に相当する。続いて、スマートフォン/タブレット300からモバイルルータ200に対しレスポンスを送信する(ステップS302)。なお、ステップS302の処理は、図8のステップS207の処理に相当する。
ステップS302に続き、モバイルルータ200からスマートフォン/タブレット300に対しSSID及びパスワード切替コマンドを送信する(ステップS303)。なお、ステップS303の処理は、図7のステップS112の処理に相当する。続いて、スマートフォン/タブレット300からモバイルルータ200に対し承認レスポンスを送信する(ステップS304)。なお、ステップS304の処理は、図8のステップS209の処理に相当する。以上より、モバイルルータ200及びスマートフォン/タブレット300における、Wi-Fi通信に使用するSSID及びパスワードの設定の切り替えが完了する。
図10は、モバイルルータ200において、充電器100から送信されてきたUSB送信データの内容を格納する処理の流れを示すフローチャートである。図10に示すように、まず、USB送信データのindexと使用index格納部26のindexとが一致しているか否かを判断する(ステップS401)。ステップS401で一致していないと判断された場合、Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部21〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部25内のデータを更新せず処理を終了する。
ステップS401で一致していると判断された場合、USB送信データのindexとモバイルルータ200のWi-Fi_No.n新ssid_index格納部(n=1〜5)に格納されたindexのいずれとが一致している否か判断する(ステップS402)。ステップS402で一致していないと判断された場合、Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部21〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部25内のデータを更新せず処理を終了する。
ステップS402で一致していないと判断された場合、Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部21〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部25のいずれにも入力されているか否か判断する(ステップS403)。ステップS403でWi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部21〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部25のいずれにも入力されていると判断された場合、Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部21〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部25のうち、格納されているindexの値が最も小さいものにUSB送信データのindex、SSID、パスワードを上書きし(ステップS404)、処理を終了する。
ステップS403でWi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部21〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部25のうちで入力されていないものがあると判断された場合、Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部21〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部25の中の入力がされていないもののうち、nの値が最も小さいものにUSB送信データのindex、SSID、パスワードを書き込み(ステップS405)、処理を終了する。
図11は、スマートフォン/タブレット300において、充電器100から送信されてきたUSB送信テキストファイルの内容を格納する処理の流れを示すフローチャートである。当該処理は図10に示した処理と基本的に同じである。図11に示すように、まず、USB送信テキストファイルのindexと使用index格納部42のindexとが一致しているか否かを判断する(ステップS501)。ステップS501で一致していないと判断された場合、Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部44〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部48内のデータを更新せず処理を終了する。
ステップS501で一致していると判断された場合、USB送信テキストファイルのindexとWi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部44〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部48に格納されたindexのいずれとが一致している否か判断する(ステップS502)。ステップS502で一致していないと判断された場合、Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部44〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部48内のデータを更新せず処理を終了する。
ステップS502で一致していないと判断された場合、Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部44〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部48のいずれにも入力されているか否か判断する(ステップS503)。ステップS503でWi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部44〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部48のいずれにも入力されていると判断された場合、Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部44〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部48のうち、格納されているindexの値が最も小さいものにUSB送信テキストファイルのindex、SSID、パスワードを上書きし(ステップS504)、処理を終了する。
ステップS503でWi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部44〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部48のうちで入力されていないものがあると判断された場合、Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部44〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部48の中の入力がされていないもののうち、nの値が最も小さいものにUSB送信テキストファイルのindex、SSID、パスワードを書き込み(ステップS505)、処理を終了する。
図12は、モバイルルータ200とスマートフォン/タブレット300とのそれぞれにおける、使用index格納部、Wi-Fi_初期SSIDパスワード格納部及びWi-Fi_No.n_index新SSIDパスワード格納部(n=1〜5)の入力状況の一例(格納部入力状況例1)を示す図である。図12に示すように、モバイルルータ200の使用index格納部26にはindex=3が格納されている。また、Wi-Fi初期SSIDパスワード格納部20には、SSID=AAA、パスワード=BBBが、Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部21には、index=3,SSID=CCC、パスワード=DDDが、Wi-Fi_No.2_index新SSIDパスワード格納部22には、index=7、SSID=EEE、パスワード=FFFが、それぞれ格納されている。なお、Wi-Fi_No.3_index新SSIDパスワード格納部23〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部25には、何も入力されていない。
スマートフォン/タブレット300の使用index格納部42には、index=3が格納されている。また、Wi-Fi初期SSID_indexパスワード格納部20にはSSID=AAA、パスワード=BBBが、Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部44には、index=3、SSID=CCC、パスワード=DDD、Wi-Fi_No.2_index新SSIDパスワード格納部45には、index=5、SSID=GGG、パスワード=HHHが、Wi-Fi_No.3_index新SSIDパスワード格納部46には、index=7、SSID=EEE、パスワード=FFFが、それぞれ格納されている。なお、Wi-Fi_No.4〜5_index新SSIDパスワード格納部47〜48には、何も入力されていない。
図13は、USB充電器100とモバイルルータ200との間のUSB通信におけるUSB送信データのフォーマットの一例を示す図である。図13に示すように、USB送信データの内容は、index=8、SSID=bctqguxb、パスワード=edfgs458ifgtである。
図14は、USB充電器100とスマートフォン/タブレット300との間のUSB通信におけるUSB送信テキストファイルのフォーマットの一例を示す図である。図14に示すUSB送信テキストファイルは、テキストファイル生成部3(図2参照)により、図13に示すUSB送信データをテキスト形式のファイルに変換したものである。図14に示すように、USB送信テキストファイルの内容は、上記USB送信データと同じで、index=8、SSID=bctqguxb、パスワード=edfgs458ifgtである。
図15は、モバイルルータ200及びスマートフォン/タブレット300の使用index格納部、Wi-Fi_初期SSIDパスワード格納部及びWi-Fi_No.n_index新SSIDパスワード格納部(n=1〜5)の入力状況の一例(格納部入力状況例2)を示す図である。具体的には、図12に示した格納部入力状況例2から、モバイルルータ200が図12に示すUSB送信データを、スマートフォン/タブレット300が図14に示すUSB送信テキストファイルを、それぞれ受信した後における入力状況を示す。
図15に示すように、モバイルルータ200の使用index格納部26には、index=3が格納されている。USB送信データ(図13参照)のindex(=8)は使用index格納部26に格納されたindex(=3)より大きい。また、Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部21、Wi-Fi_No.2_index新SSIDパスワード格納部22には既に入力がされており、Wi-Fi_No.3_index新SSIDパスワード格納部23〜Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部25には何も入力されていない。従って、充電器100より送信されたUSB送信データのindex、SSID及びパスワードを、モバイルルータ200のWi-Fi_No.n_index新SSIDパスワード格納部(n=1〜5)の中で何も入力されていないもの(n=3〜5)のうち、nの値が最も小さいもの(n=3)に格納する。これにより、Wi-Fi_No.3_index新SSIDパスワード格納部23には、index=8、SSID=bctqguxb、パスワード=edfgs458ifgtが格納される。
スマートフォン/タブレット300の使用index格納部42には、index=3が格納されている。USB送信テキストファイル(図14参照)のindex(=8)は使用index格納部42に格納されたindex(=3)より大きい。また、Wi-Fi_No.1_index新SSIDパスワード格納部44〜Wi-Fi_No.3_index新SSIDパスワード格納部46には既に入力がされており、Wi-Fi_No.4_index新SSIDパスワード格納部47、Wi-Fi_No.5_index新SSIDパスワード格納部48には何も入力されていない。従って、充電器100より送信されたUSB送信テキストファイルのindex、SSID及びパスワードを、スマートフォン/タブレット300のWi-Fi_No.n_index新SSIDパスワード格納部(n=1〜5)の中で何も入力されていないもの(n=4、5)のうち、nの値が最も小さいもの(n=4)に格納する。これにより、Wi-Fi_No.4_index新SSIDパスワード格納部47には、index=8、SSID=bctqguxb、パスワード=edfgs458ifgtが、それぞれ格納される。
以上より、ユーザは、意図的にSSID及びパスワードを変更することなく、日常的な充電作業により定期的にSSID及びパスワードを変更することができる。また、充電器100とモバイルルータ200との間、及び充電器100とスマートフォン/タブレット300との間におけるSSID及びパスワードのやりとりは有線通信のみで行うため、SSID及びパスワードの変更の際に第三者にSSID及びパスワードを傍受され難い。これにより、ユーザの負担なくセキュリティー性の高い、Wi-Fi通信のSSID及びパスワード変更システムを提供できる。
上述の実施の形態では、本発明をハードウェアの構成として説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明は、各処理を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory)を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上記実施の形態では、USB充電器はUSBプラグを複数有する(上記実施の形態では2つ)が、USB充電器のUSBプラグを1つのみとすることもできる。この様にすると、USB充電器の構成を簡略化しコストを低減できる。ただし、モバイルルータとスマートフォン/タブレットとを繋ぎ替える必要がある分、ユーザの負担は増加する。
また、上記実施の形態では、USB充電器においてUSBプラグを2つ設けているが、3つ以上設けてもよい。この様な構成とすることで、複数のスマートフォン/タブレットに対し同一のSSID及びパスワードを設定することができる。
本発明と関連して、上記実施の形態にかかるWi-Fi通信のSSID及びパスワード変更システムにおいて、USB充電器をQi規格などによるワイヤレス給電(充電)器に置き換えることも考えられる。このワイヤレス給電器はモバイルルータ及びスマートフォン/タブレットとの通信をNFC/TransferJet/赤外線通信などの近距離無線転送で行うこと以外は上記実施の形態におけるUSB充電器と同じである。この様な構成とすることで、ケーブルを接続する手間を省くことができるので、よりユーザの負担を軽減できる。ただし、USB充電器を用いた構成に対しセキュリティー性は低下する。ワイヤレス給電器とモバイルルータとの間、及びワイヤレス給電器とスマートフォン/タブレットとの間でのSSID及びパスワードのやり取りを極近距離での無線通信に限るようにすれば、SSID及びパスワードを第三者に傍受される危険性を比較的低くすることができる。
さらに、上記実施の形態にかかるUSB充電器をPLC(Power Line Communication)規格により通信させることで、離れた位置の100V電源に接続された複数のUSB充電器間においてSSID及びパスワードのやり取りをすることが可能になる。