以下、添付図面を参照して、決済端末、ユーザ端末及びサーバ装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、決済端末、ユーザ端末及びサーバ装置の一実施形態であって、その構成や仕様等を限定するものではない。
図1は、実施形態に係るフィードバックシステムの構成例を模式的に示す図である。図1に示すように、フィードバックシステムは、決済端末であるPOS(Point of Sales)端末1と、ユーザ端末2と、サーバ装置であるフィードバック受付サーバ3とを有する。
POS端末1は、商品を販売する店舗等に設けられる。POS端末1は、消費者が購入した商品の決済処理を行うことで、その取引内容を示した商品販売データを生成する。POS端末1は、商品販売データを用紙に印字することで、レシートRCを出力する。また、POS端末1は、後述するように、フィードバック受付サーバ3のアドレスや取引を特定する情報(取引特定情報)を含んだコードシンボルを、レシートRCに含めて印字する。
ユーザ端末2は、商品を購入した消費者が使用する端末装置である。ユーザ端末2は、例えばスマートフォン、タブレット型コンピュータ、パソコン等の通信端末を用いることができる。ユーザ端末2は、インターネットや各種公衆網等のネットワークNに接続することができる。また、ユーザ端末2は、後述するように、レシートRCのコードシンボルに含まれたアドレスに基づき、フィードバック受付サーバ3にアクセスする。
フィードバック受付サーバ3は、消費者からのフィードバックを受け付けるためのサーバ装置である。フィードバック受付サーバ3は、例えば、POS端末1が設けられた店舗や、当該店舗を運営する企業、或いは第3機関等の組織により管理される。フィードバック受付サーバ3は、ネットワークNを介して接続されるユーザ端末2との間で、各種情報の授受を行う。なお、フィードバック受付サーバ3が設けられる場所は特に問わないものとする。例えば、店舗がフィードバック受付サーバ3を管理するような場合、フィードバック受付サーバ3を店舗内に設ける構成としてもよい。
なお、フィードバックシステムは図1の例に限定されないものとする。例えば、POS端末1やユーザ端末2の個数は、特に問わないものとする。また、POS端末1が置かれた店舗内に、商品販売データ処理に用いる商品データファイルや、POS端末1で生成された商品販売データを管理するストアサーバを設けてもよい。また、各店舗のストアサーバが管理する商品販売データを、一元的に管理する上位サーバを設けてもよい。
次に、上記した各装置のハードウェア構成について説明する。
まず、POS端末1について説明する。図2は、POS端末1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、POS端末1は、各種演算やPOS端末1の各部を統括的に制御する制御部11を備える。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、RTC(Real Time Clock)等によって構成されるコンピュータである。ROMは、各種プログラムやデータを記憶する。RAMは、各種プログラムを一時的に記憶したり各種データを書き換え自在に記憶する。RTCは、現在の日時を計時する。
制御部11は、バス18を介して操作部12、プリンタ13、表示部14及びコードスキャナ15に接続されている。
操作部12は、オペレータ(キャッシャ)が操作入力を行うための各種操作キーを有する。操作キーは、例えば、数値を入力するための置数キー、所定の項目を選択するためのカーソルキーや選択決定キーを有する。また、操作キーは、取引における売上登録が行われる商品の合計出力を指示する小計キー、一取引の締め処理を行って代金を決済することを宣言する締めキー等を有する。プリンタ13は、レシートRCやジャーナル等の印字を行うプリンタ装置である。
表示部14は、例えば液晶ディスプレイ等であり、販売登録された商品の品名、価格、決済が宣言された一取引の合計金額、釣銭額等の各種情報を表示する。表示部14は、オペレータ向けに各種情報を表示するオペレータ用ディスプレイ14aと、消費者(客)向けに各種情報を表示する客用ディスプレイ14bとを備える。なお、表示部14をタッチパネル構成としてもよく、この場合、タッチパネルは操作部12として機能する。
コードスキャナ15は、バーコードや二次元コード等のコードシンボルを光学的に読み取るスキャナ装置である。コードスキャナ15は、例えば、商品に付されたコードシンボル等を読み取る。そして、コードスキャナ15は、コードシンボルから読み取った情報を制御部11に出力する。なお、商品に付されたコードシンボルには、その商品を特定するための商品コード等が含まれている。
また、制御部11は、バス18を介して通信I/F(インタフェース)16に接続される。制御部11は、この通信I/F16を介してネットワークNに接続された外部装置と各種情報の授受を行う。
また、制御部11は、バス18を介して、記憶部17に接続される。記憶部17は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置である。記憶部17は、制御部11(CPU)が実行する各種プログラムを記憶する。また、記憶部17は、各商品の商品名(品目)、商品コード及び単価等の商品データを格納した商品データファイル等の各種データファイルを記憶する。
また、記憶部17は、自己のPOS端末1を他のPOS端末1と識別するためのPOSナンバーを記憶する。また、記憶部17は、自店舗を運営する企業を他の企業と識別するための企業コードや、自己のPOS端末1が設置された店舗を示す店舗コード、当該店舗の電話番号等を記憶する。
次に、ユーザ端末2の構成について説明する。図3は、ユーザ端末2のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、ユーザ端末2は、各種演算やユーザ端末2の各部を統括的に制御する制御部21を備えている。制御部21は、制御部11と同様に、CPUやROM、RAM、RTC等によって構成されるコンピュータである。
制御部21は、バス27を介して操作部22及び表示部23に接続される。操作部22は、消費者が操作入力を行うための各種の操作キーや、ポインティングデバイスを有している。表示部23は、例えば液晶ディスプレイ等であり各種の情報を表示する。なお、表示部23をタッチパネル構成としてもよく、この場合、タッチパネルは操作部22として機能する。
また、制御部21は、バス27を介して撮像部24に接続される。撮像部24は、CCDやCMOS等の撮像素子を有し、撮像により得られる画像データを制御部21に出力する。本実施形態では、撮像部24は、レシートRCに印字されたコードシンボル(図6等参照)の撮像に用いられる。なお、撮像部24は、ユーザ端末2に外付けされる構成としてもよい。また、撮像部24の代わりに、コードスキャナ15と同様のコードスキャナを用いる構成としてもよい。
また、制御部21は、バス27を介して通信I/F25に接続される。制御部21は、この通信I/F25を介してネットワークNに接続された外部装置(フィードバック受付サーバ3等)と各種情報の授受を行う。
また、制御部21は、バス27を介して記憶部26に接続される。記憶部26は、制御部21(CPU)が実行する各種プログラムの他、各種の情報を記憶する。例えば、記憶部26は、フィードバック受付サーバ3と協働するためのプログラムや設定情報を記憶する。
次に、フィードバック受付サーバ3の構成について説明する。図4は、フィードバック受付サーバ3のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、フィードバック受付サーバ3は、各種演算やフィードバック受付サーバ3の各部を統括的に制御する制御部31を備えている。制御部31は、制御部11等と同様に、CPUやROM、RAM、RTC等によって構成されるコンピュータである。
制御部31は、バス34を介して通信I/F32に接続される。制御部31は、この通信I/F32を介してネットワークNに接続された外部装置(ユーザ端末2等)と各種情報の授受を行う。
また、制御部31は、バス34を介して記憶部33に接続される。記憶部33は、制御部31(CPU)が実行する各種プログラムの他、各種の情報を記憶する。例えば、記憶部33は、ユーザ端末2と協働するためのプログラムや設定情報を記憶する。
次に、上記した各装置の機能構成について説明する。図5は、POS端末1、ユーザ端末2及びフィードバック受付サーバ3の機能構成の一例を示すブロック図である。
図5に示すように、POS端末1は、商品販売処理部111と、コードシンボル生成部112と、出力制御部113とを機能部として備える。具体的には、制御部11のCPUが、記憶部17のプログラムを実行することにより、商品販売処理部111、コードシンボル生成部112及び出力制御部113がRAM上に生成される。
商品販売処理部111は、商品販売処理及び商品販売データの生成を主に行う。具体的に、商品販売処理部111は、コードスキャナ15等を介して、商品に付されたコードシンボルから商品コードを読み取る。また、商品販売処理部111は、読み取った商品コードに対応する商品データを商品データファイルから読み出し、この商品の単価に基づいて決済金額を算出する商品販売処理を実行する。そして、商品販売処理部111は、商品販売処理で処理された各商品の取引内容を示す商品販売データを生成する。
ここで、商品販売データは、例えば、店舗を運営する企業を示す企業コード(企業名)、店舗コード(店舗名)、取引日時、取引ナンバー、レジナンバー、担当者名、電話番号等の要素を含む。また、商品販売データは、決済の対象となった各商品の商品名(商品コード)、単価、点数、各商品の合計金額、消費者が支払った預かり金額、お釣り金額等の要素を含む。
コードシンボル生成部112は、消費者からのフィードバックを受け付ける受付先装置のアドレスを含んだコードシンボルを生成する。なお、「フィードバック」は、苦情や要望、感想、評価、アンケートに対する回答等、いわゆる消費者の声を意味する。
具体的に、コードシンボル生成部112は、本実施形態での受付先装置となるフィードバック受付サーバ3のアドレスを含んだコードシンボルを生成する。ここで、アドレスは、例えば、フィードバック受付サーバ3がネットワークN上に公開するウェブサイトのURL等である。
なお、コードシンボル生成部112が生成するコードシンボルは、アドレスのみに限らず、他の情報を含んでもよい。例えば、コードシンボル生成部112は、商品販売データの全体又は一部の情報を含めてコードシンボルを生成してもよい。本実施形態では、コードシンボルは、商品販売データに含まれる情報のうち、当該商品販売データの生成に係る取引を特定可能な情報(取引特定情報)を含むものとする。取引特定情報としては、例えば、店舗コード、取引日時、取引ナンバーが挙げられる。また、取引特定情報は、企業コードやレジナンバー、担当者コード等を含んでもよい。
出力制御部113は、取引の内訳を記録したレシートRCの出力を制御する。例えば、出力制御部113は、商品販売処理部111が生成した商品販売データをプリンタ13に出力することで、商品販売データの内容を印字したレシートRCを出力(発行)させる。また、出力制御部113は、コードシンボル生成部112が生成したコードシンボルを、商品販売データとともにプリンタ13に出力することで、商品販売データとコードシンボルとを印字したレシートRCを出力させる。
図6は、レシートRCの一例を模式的に示す図である。図6に示すレシートRC1は、企業コードD1、店舗コードD2、取引日時D3、取引ナンバーD4、レジナンバーD5、担当者コードD6、電話番号D7等の要素を含む。
企業コードD1は、店舗を運営する企業を識別するための情報である。店舗コードD2は、店舗を識別するための情報である。取引日時D3は、取引が行われた日時を示す情報である。取引ナンバーD4は、各取引を識別するための情報である。レジナンバーD5は、取引が行われたPOS端末1を識別するための情報である。担当者コードD6は、レジナンバーD5のPOS端末1を操作したオペレータ、つまり取引を担当した担当者を識別するための情報である。電話番号D7は、店舗の電話番号を示す情報である。
また、レシートRC1は、取引の内容を示す要素を含む。例えば、取引内容として商品の売上登録が行われた場合、消費者が購入した各商品の商品名(商品コード)や金額、各商品の合計金額、消費者が支払った預かり金額等が、領域D8に印字される。
また、レシートRC1には、コードシンボル生成部112が生成したコードシンボルが印字される。図6では、問合せ先であることを示す文字列とともに、コードシンボルCS1を領域D9に印字した例を示している。
このように、POS端末1では、取引の内容とコードシンボルとを含んだレシートRCを取引毎に出力する。また、POS端末1は、取引を特定するための取引特定情報をコードシンボルに含めて生成する。レシートRCを手渡された消費者は、レシートに印字されたコードシンボルをユーザ端末2に読み取らせることで、フィードバック受付サーバ3に容易にアクセスすることができる。そのため、消費者は、取引に関するフィードバックを容易に行うことができる。
なお、レシートRCに印字されるコードシンボルの個数や、レシートRCの出力形態は、図6の例に限定されないものとする。
例えば、フィードバックの対象毎にアドレスが用意されている場合、コードシンボル生成部112は、対象毎にコードシンボルを生成してもよい。ここで、図7は、レシートRCの他の例を示す図である。図7のレシートRC2では、フィードバックの対象(苦情、要望、その他)毎に生成されたコードシンボルCS21、CS22、CS23を、領域D9に印字した例を示している。
また、例えば、店舗や企業等の組織毎にアドレスが用意されている場合、コードシンボル生成部112は、組織毎にコードシンボルを生成してもよい。ここで、図8は、レシートRCの他の例を示す図である。図8のレシートRC3では、組織(店舗、企業)毎に生成されたコードシンボルCS31、CS32を、領域D9に印字した例を示している。
また、例えば、特定の商品(以下、対象商品という)についてアンケート等のフィードバックを収集する場合がある。このような場合、対象商品についての取引が行われたことを条件に、コードシンボル生成部112が、コードシンボルを生成するよう構成してもよい。具体的には、コードシンボル生成部112が、商品販売データの中に対象商品に関する取引内容(商品コード)が含まれるか否かを判定する。そして、コードシンボル生成部112は、対象商品が含まれると判定した場合に、その対象商品用に用意されたアドレスに基づきコードシンボルを生成する。なお、商品販売データの中に対象商品に関する取引内容が含まれない場合、コードシンボル生成部112は、コードシンボルを生成しないものとする。
また、例えば、後述するように消費者がフィードバック情報を閲覧可能な構成とする場合、コードシンボル生成部112は、閲覧用のアドレスを含んだコードシンボル(閲覧用コードシンボル)を生成してもよい。なお、この場合、閲覧用コードシンボルには、取引特定情報等の他の情報を含めてもよいし、含めなくてもよい。
また、例えば、出力制御部113は、商品販売データに基づくレシートと、コードシンボルを印字するレシートとを個別に出力させてもよい。また、図6〜8では、コードシンボルとして二次元コードを示したが、これに限らず、他の形態のコードシンボルを用いてもよい。
次に、ユーザ端末2の機能構成について説明する。図5に示すように、ユーザ端末2は、コードシンボル読取部211と、通信制御部212と、表示制御部213とを機能部として備える。具体的には、制御部21のCPUが、記憶部26のプログラムを実行することにより、コードシンボル読取部211、通信制御部212及び表示制御部213がRAM上に生成される。なお、通信制御部212及び表示制御部213は、例えば、Webクライアント(ブラウザ)等のアプリケーションソフトウェアにより実現してもよい。
コードシンボル読取部211は、撮像部24を用いて、コードシンボルの読み取り(デコード)を行う。例えば、コードシンボル読取部211は、レシートRCに印字されたコードシンボルを読み取ることで、コードシンボルに含まれた情報(アドレスや取引特定情報等)を取得する。
通信制御部212は、通信I/F25を介して、ネットワークNに接続された外部装置と通信を行う。また、表示制御部213は、表示部23の表示制御を行う。
本実施形態において、通信制御部212は、コードシンボル読取部211が読み取ったアドレスに基づき、受付先装置であるフィードバック受付サーバ3にアクセスする。また、通信制御部212は、コードシンボル読取部211がコードシンボルから読み取った他の情報(取引特定情報等)をフィードバック受付サーバ3に送信する。
また、通信制御部212は、フィードバック受付サーバ3から提供される入力フォームを受信する。通信制御部212は、表示制御部213と協働することで、受信した入力フォームに基づく画面を表示部23に表示させる。そして、通信制御部212は、入力フォームに入力された情報をフィードバック情報として、フィードバック受付サーバ3に送信する。なお、表示制御部213が表示する画面例については後述する。
次に、フィードバック受付サーバ3の機能構成について説明する。図5に示すように、フィードバック受付サーバ3は、アクセス受付部311と、入力フォーム提供部312と、フィードバック受信部313とを機能部として備える。具体的には、制御部31のCPUが、記憶部33のプログラムを実行することにより、アクセス受付部311、入力フォーム提供部312及びフィードバック受信部313がRAM上に生成される。なお、アクセス受付部311、入力フォーム提供部312及びフィードバック受信部313は、例えば、Webサーバ等のアプリケーションソフトウェアにより実現してもよい。
アクセス受付部311は、通信I/F32を介して、ユーザ端末2からのアクセスを受け付ける。具体的に、アクセス受付部311は、POS端末1のコードシンボル生成部112が生成するアドレスに対応したウェブサイトをネットワークN上に公開する。そして、アクセス受付部311は、公開したウェブサイトに対するアクセスを受け付ける。また、アクセス受付部311は、アクセス元のユーザ端末2から送信される各種の情報(取引特定情報等)を受信する。
入力フォーム提供部312は、ユーザ端末2のアクセスに応じて、フィードバック情報を入力するための入力フォームを生成する。ここで、入力フォームの形態は、特に問わないものとする。例えば、アクセス元のユーザ端末2から送信された情報を用いて、入力フォームを生成してもよい。
なお、アドレス(ウェブサイト)がフィードバックの対象毎に用意されている場合、入力フォーム提供部312は、アドレスに応じた入力フォームをそれぞれ生成することが好ましい。例えば、苦情や要望等のフィードバックの対象毎にアドレスが用意される場合がある。このような場合、アクセス受付部311が苦情用のアドレスへのアクセスを受け付けると、入力フォーム提供部312は、謝罪文等を含んだ苦情用の入力フォームを生成する。
また、入力フォーム提供部312は、通信I/F32を介して、アクセス元のユーザ端末2に入力フォームを提供(送信)する。なお、本実施形態では、入力フォームを動的に生成する構成としたが、これに限らず、予め用意された入力フォームを提供する構成としてもよい。
ここで、図9を参照して、入力フォームの一例について説明する。図9は、ユーザ端末2(表示部23)に表示される入力フォームの一例を模式的に示す図である。
図9に示す入力フォームF1は、店舗コードF11、取引日時F12、取引ナンバーF13等の情報を表示するための領域を有する。これら情報は、フィードバック受付サーバ3へのアクセス時に、ユーザ端末2が送信した情報に基づくものである。
また、入力フォームF1は、入力領域F14を有する。ユーザ端末2を操作する消費者は、操作部22を介して、入力領域F14に文字列等を入力することができる。入力フォームF1では、入力領域F14に入力された情報がフィードバック情報として処理される。
また、入力フォームF1には、フィードバック情報の送信を指示するための送信ボタンF15が設けられている。ユーザ端末2の通信制御部212は、送信ボタンF15の操作を受け付けると、入力領域F14に入力されたフィードバック情報をフィードバック受付サーバ3に送信する。
なお、入力フォームの形態は、図9の例に限定されないものとする。例えば、図9では、店舗コードF11、取引日時F12、取引ナンバーF13等の取引特定情報を入力フォームF1に含めたが、これに限らず、取引特定情報を入力フォームF1に含めない形態としてもよい。また、入力フォームF1は、消費者が選択可能な入力項目を含んでもよい。例えば、入力フォームF1は、苦情や要望等として挙げられた代表的な内容を選択肢として含み、当該選択肢を消費者が選択する形態としてもよい。
また、フィードバック受付サーバ3へのアクセス時に、ユーザ端末2から商品販売データが送信される構成の場合、入力フォーム提供部312は、商品販売データを用いて入力フォームを生成してもよい。例えば、入力フォーム提供部312は、商品販売データに含まれた各商品コードに対応する商品名を選択可能とした入力フォームを生成してもよい。この場合、消費者は、入力フォームから特定の商品の商品名を選択し、当該商品に関する苦情や要望等を入力することで、どの商品に対するフィードバックかを明示的に指示することができる。なお、ユーザ端末2の通信制御部212は、入力領域F14等に入力された情報とともに、選択された商品名(商品コード)を、フィードバック情報として送信するものとする。
図5に戻り、フィードバック受信部313は、通信I/F32を介して、ユーザ端末2から送信されるフィードバック情報を受信する。また、フィードバック受信部313は、ユーザ端末2から受信したフィードバック情報を、受信日時や、当該ユーザ端末2から先に送信された取引特定情報等と関連付けて記憶部33に保存する。なお、フィードバックの対象や組織毎にアドレスが用意されている場合、フィードバック受信部313は、アドレス単位でフィードバック情報を保存する。
また、フィードバック受信部313は、記憶部33に保存したフィードバック情報等を、店舗や企業の図示しない管理者端末に送信(提供)する。そして、店舗や企業では、消費者から寄せられたフィードバック情報を分析等することで、サービスの改善等、店舗運営に反映させる。
このように、ユーザ端末2では、レシートRCに印字されたコードシンボルを読み取ることで、フィードバック受付サーバ3にアクセスする。また、ユーザ端末2は、フィードバック受付サーバ3から提供される入力フォームに入力されたフィードバック情報を、フィードバック受付サーバ3に送信する。また、ユーザ端末2は、コードシンボルから読み取った取引特定情報をフィードバック受付サーバ3に送信する。
一方、フィードバック受付サーバ3では、ユーザ端末2からのアクセスに応じて入力フォームを提供し、当該入力フォームに入力されたフィードバック情報を受信し保存する。また、フィードバック受付サーバ3は、ユーザ端末2から取引特定情報が送信されていた場合、当該取引特定情報をフィードバック情報に関連付けて保存する。
これにより、消費者は、レシートに印字されたコードシンボルをユーザ端末2に読み取らせることで、フィードバック情報の送信を容易に行うことができる。また、消費者は、レシートに印字されたコードシンボルをユーザ端末2に読み取らせることで、どの取引に対するフィードバックかをフィードバック受付サーバ3に通知することができる。そのため、消費者が取引特定情報を入力する手間を省くことができるため、利便性の向上を図ることができる。
なお、フィードバック受信部313が、管理者端末に送信するタイミングは特に問わないものとする。例えば、フィードバック受信部313は、記憶部33に保存したタイミングで管理者端末に送信してもよい。また、フィードバック受信部313は、1時間毎等の予め定められたタイミングで管理者端末に送信してもよい。
また、フィードバック情報を提供する方法は、上記例に限らないものとする。例えば、フィードバック受信部313は、アクセス受付部311等と協働し、記憶部33に保存したフィードバック情報をウェブページとして公開することで、管理者端末から閲覧可能に提供してもよい。ここで、フィードバック情報を閲覧可能な装置は、管理者端末に限らず、各消費者が操作するユーザ端末2を含めてもよい。ユーザ端末2を閲覧可能とする場合、例えば、POS端末1で印字されるレシートRCに、閲覧用のアドレスを含んだ閲覧用コードシンボルを印字することが好ましい。また、店舗や企業(管理者端末等)から、消費者が送信したフィードバック情報に対する回答を書き込み可能な構成としてもよい。このように、消費者からフィードバック情報を閲覧可能な構成とすることで、口コミ(レビュー)サイトとして消費者に提供することができる。
また、閲覧用コードシンボルに取引特定情報が含まれる場合、フィードバック受信部313は、閲覧用のアドレス宛に送信される取引特定情報に基づいて、閲覧可能な範囲を制限してもよい。具体的に、フィードバック受信部313は、閲覧に係るアクセス時にユーザ端末2から送信された取引特定情報と、各フィードバック情報に関連付けて保存した取引特定情報とを比較する。そして、フィードバック受信部313は、一致する取引特定情報を検索すると、当該取引特定情報に関連付けられたフィードバック情報を、アクセス元のユーザ端末2から閲覧可能に提供する。この場合、消費者は、自らが送信したフィードバック情報の閲覧を取引単位で行うことができるため、プライバシーを確保することができる。
以下、図10、図11を参照して、フィードバックシステムの動作について説明する。
まず、図10を参照して、POS端末1が行うレシート出力処理について説明する。ここで、図10は、POS端末1が実行するレシート出力処理の手順の一例を示すフローチャートである。
商品販売処理部111は、オペレータから取引の開始が指示されると、商品販売処理を開始する(ステップS11)。続いて、商品販売処理部111は、締めキー等の操作により、取引の終了が指示されたか否かを判定する(ステップS12)。取引終了の指示がない場合(ステップS12;No)、商品販売処理部111は、ステップS11に戻り、商品販売処理を継続する。また、取引終了の指示を受け付けた場合(ステップS12;Yes)、商品販売処理部111は、商品販売処理を終了し、その取引内容を示す商品販売データを生成する(ステップS13)。
続いて、コードシンボル生成部112は、受付先装置のアドレスや取引特定情報を含んだコードシンボルを生成する(ステップS14)。そして、出力制御部113は、生成された商品販売データ及びコードシンボルをプリンタ13に出力することでレシートRCを出力させ(ステップS15)、本処理を終了する。なお、プリンタ13から出力されたレシートRCは、オペレータにより消費者に手渡される。
次に、図11を参照して、ユーザ端末2及びフィードバック受付サーバ3が行うフィードバック処理について説明する。ここで、図11は、フィードバック処理の手順の一例を示すフローチャートである。
まず、ユーザ端末2のコードシンボル読取部211は、レシートRCに印字されたコードシンボルを読み取る(ステップS21)。次いで、通信制御部212は、ステップS21の読み取りで得られたアドレスに基づき、フィードバック受付サーバ3にアクセスする(ステップS22)。なお、通信制御部212は、フィードバック受付サーバ3へのアクセス時に、コードシンボルから得られた他の情報(商品販売データや取引特定情報等)を送信してもよい。
一方、フィードバック受付サーバ3では、アクセス受付部311がユーザ端末2からのアクセスを受け付ける。入力フォーム提供部312は、ユーザ端末2からのアクセスに応じて、入力フォームを生成する(ステップS31)。入力フォーム提供部312は、ステップS32で生成した入力フォームをアクセス元のユーザ端末2に提供する(ステップS32)。
アクセス元のユーザ端末2では、通信制御部212がフィードバック受付サーバ3から提供された入力フォームを受信する。通信制御部212は、表示制御部213と協働することで、表示部23に入力フォームを表示させる(ステップS23)。次いで、通信制御部212は、フィードバック情報の送信が指示されるまで待機する(ステップS24:No)。
ユーザ端末2のユーザ(消費者)は、図9で説明した入力領域F14等に文字列等を入力した後、送信ボタンF15を操作することでフィードバック情報の送信を指示する。通信制御部212は、フィードバック情報の送信指示を受け付けると(ステップS24;Yes)、入力フォームに入力された情報をフィードバック情報としてフィードバック受付サーバ3に送信する(ステップS25)。
フィードバック受付サーバ3では、フィードバック受信部313がユーザ端末2から送信されたフィードバック情報を受信する。そして、フィードバック受信部313は、ユーザ端末2から受信したフィードバック情報を、記憶部33に保存し(ステップS33)、本処理を終了する。そして、フィードバック受付サーバ3(フィードバック受信部313)は、記憶部33に保存したフィードバック情報を所定のタイミングで、店舗や企業の管理者端末に提供する。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、コードシンボルに商品販売データを含めることで、ユーザ端末2からフィードバック受付サーバ3に商品販売データの送信が可能であることを説明した。この例の場合、フィードバック受付サーバ3は、ユーザ端末2から商品販売データを直接取得することになるが、他の方法を用いて商品販売データを取得してもよい。
具体的には、POS端末1のコードシンボル生成部112は、取引特定情報を含んだコードシンボルを生成する。また、ユーザ端末2は、フィードバック受付サーバ3へのアクセス時に、コードシンボルから読み取った取引特定情報をフィードバック受付サーバ3に送信する。一方、フィードバック受付サーバ3では、ユーザ端末2から送信された取引特定情報に基づいて取引を特定し、当該取引に対応する商品販売データを、商品販売データを管理する外部装置から取得する。
ここで、外部装置は、例えば、POS端末1で行われた取引を管理するストアサーバや、当該ストアサーバを管理する上位のサーバ装置等であって、取引特定情報と商品販売データとを関連付けて管理(記憶)している。フィードバック受付サーバ3は、ユーザ端末2から受信した取引特定情報に基づき、対応する商品販売データを他の装置に問い合わせることで、該当する商品販売データを間接的に取得する。この構成を採用する場合、コードシンボルが保持するデータ量や、ユーザ端末2からフィードバック受付サーバ3に送信するデータ量を減らすことができる。