JP2017061378A - バケット式搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】収容凹部の開口を上向き状態にして他のバケットと前後方向で隣り合うバケット内に上方から被搬送物を投入した場合において、前後方向で隣り合うバケット同士の間から被搬送物が漏れ落ちる虞を低減できるバケット式搬送装置を提供する。
【解決手段】バケットは、周回移動するエンドレスチェーンに固定される左右一対の側板35と、側板に組み付けられた状態で側板と協同して一面側が開口した収容凹部36を形成する凹部形成部材37とを有し、凹部形成部材は、収容凹部の開口48を上向きにした水平搬送時に前側壁になる部分に開口の前端縁48aとなる前上がりの第1板部41を有する一方、後側壁になる部分に第1板部41の上端よりも上方に位置する後ろ下がりの第6板部46を有し、前後方向で隣り合う各バケットは、第1板部の上端を前方で隣り合う他のバケットの第6板部の下側へ潜り込ませた状態で、エンドレスチェーンに支持されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、被搬送物を収容可能なバケットを用いて被搬送物を搬送するバケット式搬送装置に関する。
従来から、粉粒体等の被搬送物をエンドレスチェーンに支持されたバケットに収容して搬送するバケット式搬送装置として例えば特許文献1に記載のエプロンバケットコンベヤ(以下、「バケットコンベヤ」ともいう。)が知られている。このバケットコンベヤの各バケットは、左右一対のエンドレスチェーンに支持される左右一対の側板と、両側板の間に断面形状が略U字状をなす状態で組み付けられることにより一面側が開口した収容凹部を両側板の間に形成する曲折した板材等からなる凹部形成部材と、を備えている。
なお、凹部形成部材は、バケットが被搬送物を収容した状態で水平に搬送される方向を前方とした場合において収容凹部の底壁になる部分と前側壁になる部分と後側壁になる部分とを有し、前側壁になる部分の上端には、左右の両側板の間に架設された状態で左右方向に延びる一本のパイプが溶接されている。
また、バケットにおける収容凹部の開口は上方からの平面視で矩形状をなし、その開口の左右方向に沿う前端縁は、凹部形成部材の前側壁になる部分の上端に溶接された一本のパイプにおける断面円弧状の外周面上での頂部で構成されている。一方、その開口の左右方向に沿う後端縁は、凹部形成部材の後側壁になる部分の上端縁で構成され、また、その開口の前後方向に沿う左右の両側縁は、左右の両側板の上端で構成される。
そして、前後方向で隣り合う各バケットは、そのバケットでの収容凹部の開口の前端縁となるパイプの外周面上での頂部を、そのバケットの前方で隣り合う他のバケットでの後側壁になる部分から後方斜め下方へ突出した庇部の下側へ、重なり代を有するように潜り込ませた状態で、エンドレスチェーンのリンクプレートに締結部材で固定されている。
特開2004−189364号公報
ところで、特許文献1のバケットコンベヤにおいて前後方向で隣り合う各バケットは、互いの重なり代を形成する部分同士がエンドレスチェーンの屈曲箇所で衝突するのを回避可能とするように、両者の間に上下方向の隙間を有している。また、バケットが収容凹部の開口を上向きにした状態で水平に搬送される水平搬送時において、前後方向で隣り合うバケット同士が有する重なり代は、パイプの外周面上で頂部から後方側に連なる部分と、他のバケットで後側壁になる部分から突出した庇部とが、上方からの平面視で重なり合って形成する僅かな重なり代でしかない。
なお、庇部の長さを長くしたり、庇部の下側へのパイプの頂部の前方への潜り込み量を大きくしたりすれば、上方からの平面視での重なり代は大きくなるが、そうすると、前後方向で隣り合うバケット同士がエンドレスチェーンの屈曲箇所で互いのパイプと庇部又は後側壁とを衝突させてしまう虞が高まるため、そのような構成は採用できない。
そのため、こうした重なり代が僅かしか得られていない場合において、開口を上向きにしたバケットの収容凹部に向けて上方から粉粒体等の被搬送物を投入すると、バケットにおけるパイプの頂部と他のバケットにおける後側壁になる部分から突出した庇部との間に存在している上下方向の隙間を介して、被搬送物が下方に漏れ落ちる虞があった。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、収容凹部の開口を上向き状態にして他のバケットと前後方向で隣り合うバケット内に上方から被搬送物を投入した場合において、前後方向で隣り合うバケット同士の間から被搬送物が漏れ落ちる虞を低減できるバケット式搬送装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するバケット式搬送装置は、無端状の循環経路を周回移動可能に設けられたエンドレスチェーンと、前記エンドレスチェーンに支持される複数のバケットとを備え、前記バケットは、左右一対の前記エンドレスチェーンに固定される左右一対の側板と、前記一対の側板に組み付けられた状態において前記一対の側板と協同して一面側が開口した収容凹部を形成する凹部形成部材とを有し、前記側板は、前記収容凹部の開口を上向きにした姿勢で前記バケットが水平方向に搬送される水平搬送時に前記凹部形成部材において前記収容凹部の底壁になる部分が前記循環経路の内周側を常に移動するように、前記エンドレスチェーンに対して固定され、前記凹部形成部材は、前記水平搬送時に前記収容凹部の前側壁になる部分に、その上端が前記収容凹部の開口の前端縁となる前上がり板部を有すると共に、前記水平搬送時に前記収容凹部の後側壁になる部分に、前記前上がり板部の上端よりも上方に位置する後ろ下がり板部を有し、前後方向で隣り合う各バケットは、そのバケットにおける前記前上がり板部の上端を、そのバケットの前方で隣り合う他のバケットにおける前記後ろ下がり板部の下側領域へ潜り込ませた状態で、前記エンドレスチェーンに支持されている。
この構成によれば、バケットにおける収容凹部の開口の前端縁が、左右方向に延びる一本のパイプの外周面上での頂部で構成される場合と異なり、水平搬送時に収容凹部の前側壁になる部分が有する前上がり板部の上端で構成される。そのため、パイプよりも占有空間の小さい前上がり板部の場合は、そのバケットの前方で隣り合う他のバケットにおける後ろ下がり板部との重なり代をパイプの場合より大きく確保したとしても、前上がり板部が隣り合うバケットの一部とエンドレスチェーンの屈曲箇所で衝突する可能性は低い。したがって、バケットが収容凹部の開口を上向きにして水平方向に搬送される水平搬送時に前後方向で隣り合うバケット同士の重なり代を大きく確保できることから、隣り合うバケットの収容凹部に向けて上方から粉粒体等の被搬送物を投入した場合に、前後方向で隣り合うバケット同士の間から被搬送物が漏れ落ちる虞を低減できる。
また、上記バケット式搬送装置において、前記凹部形成部材は、前記水平搬送時に前記収容凹部の後側壁になる部分に、前記後ろ下がり板部の下端から前方斜め下方に延びる前下がり板部を有し、前後方向で隣り合う各バケットは、そのバケットにおける前記前上がり板部の上端を、そのバケットの前方で隣り合う他のバケットにおける前記前下がり板部の下側へ潜り込ませた状態で、前記エンドレスチェーンに支持されていることが好ましい。
この構成によれば、そのバケットにおける前側壁の前上がり板部とそのバケットの前方で隣り合う他のバケットにおける後側壁の前下がり板部とが交差する角度を、エンドレスチェーンの屈曲箇所で各バケットが隣り合う他のバケットに対して傾く角度よりも大きく設定することで、そのような屈曲箇所での衝突を回避できる。
また、上記バケット式搬送装置において、前記凹部形成部材は、前記前下がり板部の下端が、その前下がり板部を有しているバケットの後方で隣り合う他のバケットにおける前記前上がり板部の上端よりも下方に位置しており、その前下がり板部の下端から下方に屈曲して前記底壁の後端に繋がる後側連結板部を有していることが好ましい。
この構成によれば、収容凹部の後側壁になる部分において、後ろ下がり板部の下端から前方斜め下方に延びる前下がり板部が、収容凹部の底壁になる部分の後端に対して直線的に延びて繋がる場合よりも、後方で隣り合う他のバケットにおける前上がり板部の上端の前方への潜り込み量を大きく確保可能となるので、重なり代を大きくすることができる。
また、上記バケット式搬送装置において、前記水平搬送時に前記バケットの前記後側壁における前記前下がり板部の外面が水平線に対してなす角度の大きさは、前記バケットの後方で隣り合う他のバケットにおける前記前上がり板部の内面が前記水平線に対してなす角度の大きさよりも大きいことが好ましい。
この構成によれば、エンドレスチェーンの屈曲箇所においてバケットが水平方向から垂直上方に向けて搬送方向が変更された場合にも、前後方向で隣り合うバケット同士における後側壁の前下がり板部と前側壁の前上がり板部とが衝突する虞を低減できる。
また、上記バケット式搬送装置において、前記凹部形成部材は、前記収容凹部における前記前上がり板部になる部分と前記前側壁になる部分と前記底壁になる部分と前記後側壁になる部分とを一体に有する曲折した単一板材であることが好ましい。
この構成によれば、曲折した単一板材で凹部形成部材が構成されるので、複数の板材の端縁同士を溶接して凹部形成部材を作る必要がなくなり、生産効率を向上させることができる。
本発明によれば、収容凹部の開口を上向き状態にして他のバケットと前後方向で隣り合うバケット内に上方から被搬送物を投入した場合において、前後方向で隣り合うバケット同士の間から被搬送物が漏れ落ちる虞を低減できる。
バケットコンベヤの一実施形態について、その全体構造を概略的に示す一部破断側面図。 エンドレスチェーンに複数のバケットを組み付けた状態を示す斜視図。 エンドレスチェーンとバケットとを分離した状態を示す斜視図。 バケットの分解斜視図。 バケットにおける凹部形成部材の側面図。 バケットにおける側板の側面図。 前後方向で隣り合うバケット同士の凹部形成部材の位置関係を示す断面図。 比較例のバケット同士の凹部形成部材の相互位置関係を示す断面図。 収容凹部の開口を上向きにした状態で投入口の下方位置を通過して水平方向に搬送されるバケットの断面図。 水平方向から垂直方向に搬送方向が変換される箇所のバケットの断面図。 垂直方向から水平方向に搬送方向が変換される箇所のバケットの断面図。 排出口の上方位置で収容凹部の開口が上向きから下向きとなるように反転させられるバケットの断面図。
以下、バケット式搬送装置の一例であるバケットコンベアの一実施形態について、そのバケットの構造及び製造方法と共に、図を参照して説明する。なお、以下の説明において、前後方向、左右方向、上下方向を示す場合は、図1等で示す方向を基準にしているものとする。
図1に示すように、本実施形態のバケットコンベヤ11は、その側面視での全体形状が長さ方向の二箇所で屈曲した所謂クランク形状のコンベヤケース12を有している。コンベヤケース12は、前後方向に沿う四角筒状の下部ケース13と、下部ケース13よりも上方位置且つ前方位置で前後方向に沿う四角筒状の上部ケース14と、下部ケース13と上部ケース14との間で上下方向に沿う四角筒状の中間ケース15とを備えている。そして、下部ケース13の前端と中間ケース15の下端とが下部連結ケース16を介して屈曲状に連結されると共に、上部ケース14の後端と中間ケース15の上端とが上部連結ケース17を介して屈曲状に連結されている。
上部ケース14内の前端部には駆動側スプロケット18が左右方向に沿う軸18aを回転中心にして回動自在に支持される一方、下部ケース13内の後端部には従動側スプロケット19が左右方向に沿う軸19aを回転中心にして回動自在に支持されている。なお、上部ケース14の上面には駆動モーター20が配置され、その駆動モーター20の出力軸20aには出力スプロケット21が出力軸20aと同期回転するように固定されている。そして、出力スプロケット21と駆動側スプロケット18との間には無端状の駆動力伝達チェーン22が掛装され、駆動モーター20の駆動回転に伴い駆動側スプロケット18が回転するように構成されている。
また、コンベヤケース12内において、駆動側スプロケット18と従動側スプロケット19との間には無端状のエンドレスチェーン23が掛装されている。また、下部連結ケース16内には往路用と復路用とで対をなす下部中間スプロケット24が左右方向に沿う軸24aを回転中心にして回動自在に支持されると共に、上部連結ケース17内には同じく対をなす上部中間スプロケット25が左右方向に沿う軸25aを回転中心にして回動自在に支持されている。そして、各中間スプロケット24,25にエンドレスチェーン23が屈曲して掛装されることにより、コンベヤケース12内には無端状の循環経路が形成されている。
また、エンドレスチェーン23には、粉粒体等の被搬送物W(図9参照)を収容可能な複数のバケット26が前後方向で隣り合うように支持されている。また、コンベヤケース12において、下部ケース13の上壁部13aの後端寄り位置には、被搬送物Wの投入口27が形成される一方、上部ケース14における駆動側スプロケット18の下側となる位置には、被搬送物Wの排出口28が形成されている。すなわち、各バケット26は、エンドレスチェーン23の周回移動に伴い投入口27の下方を通過するとき、上方から投入された被搬送物Wを内部に収容可能とされ、その後、駆動側スプロケット18の位置まで移動したとき、その姿勢が反転することにより、内部に収容していた被搬送物Wを排出口28から下方に排出可能とされる(図12参照)。
図2及び図3に示すように、エンドレスチェーン23は、左右方向に一定間隔をおいて平行に配置された左右一対のチェーン部材で構成され、複数のバケット26は、左右一対のエンドレスチェーン23の間に組み付けられている。すなわち、各エンドレスチェーン23は、対向する左右一対のリンクプレート29で構成されるリンク30におけるリンクプレート29が、直列方向(前後方向)で隣り合う他のリンク30のリンクプレート29と端部同士を連結ピン31により回動自在に連結されている。そして、バケット26は、リンクプレート29から水平方向に突設された支持片部32を介してエンドレスチェーン23に支持されている。
なお、エンドレスチェーン23における左右一対のリンクプレート29の間には、左右で対向するリンクプレート29間の距離を保つように、筒状のブシュ(図示略)が、連結ピン31を挿通させた状態で組み付けられ、そのブシュに対してローラ33が回動自在に装着されている。そして、前後方向で隣り合うローラ33とローラ33との間に各スプロケット18,19,24,25の歯部(図示略)が噛合している。したがって、その状態において、駆動側スプロケット18が駆動モーター20の駆動力に基づき駆動回転することにより、エンドレスチェーン23は、コンベヤケース12内に形成された無端状の循環経路を周回移動する。
ちなみに、本実施形態における駆動側スプロケット18は、一例として歯数が8つのものが使用されている。そのため、エンドレスチェーン23に前後方向で隣り合うように支持されたバケット26は、エンドレスチェーン23の周回移動に伴い例えば下部連結ケース16内などチェーンが屈曲する箇所を通過するとき、隣り合う他のバケット26に対して45度(=360度/8つ)だけ傾く。
図3及び図4に示すように、バケット26は、内側面34同士が対向する左右一対の側板35と、その一対の側板35に組み付けられた状態において両側板35と協同して一面側(図3では上面側)が開口した収容凹部36を形成する凹部形成部材37と、側板35をエンドレスチェーン23の支持片部32に固定する固定片部38とを備えている。すなわち、バケット26は、側板35の外側面39から水平方向へ突出するように側板35に取り付けられた固定片部38がエンドレスチェーン23の支持片部32にボルトやナット等の締結部材(図示略)を介して固定される。
図4及び図5に示すように、凹部形成部材37は、略矩形状をなす金属製の単一板材がその長さ方向となる前後方向の複数箇所で曲折されることにより、断面形状が略U字状をなすように形成されている。すなわち、本実施形態では、一例として平板状の単一板材がその長さ方向の6箇所で谷折り又は山折りに曲折されることにより、合計7つの左右方向に長い帯板状の板部41,42,43,44,45,46,47で断面形状が略U字状をなす凹部形成部材37が形成されている。
すなわち、本実施形態の凹部形成部材37は、その長さ方向の一端(図では前端)から後方への所定幅分が左右方向に細長い第1板部41とされ、その第1板部41の後端から第1板部41よりも広い幅の第2板部42が収容凹部36内に向けて山折りとなるように曲折されている。また、第2板部42の後端からは、その幅(この場合、前後方向の幅)が第2板部42の幅と略同じである第3板部43が収容凹部36内に向けて谷折りとなるように曲折されている。この第3板部43はバケット26が収容凹部36の開口48(図5参照)を上向きにした姿勢で水平方向に搬送される水平搬送時に収容凹部36の底壁になる部分であり、第2板部42と第3板部43との曲折角度θ1は鈍角(例えば、125度)に設定されている。
なお、図5に示すように、第3板部43が収容凹部36の底壁となる場合、その第3板部43の前端に前上がりで連なる第2板部42及びその第2板部42の上端に前上がりで連なる第1板部41が、収容凹部36の前側壁を構成することになる。ちなみに、第1板部41と第2板部42との曲折角度(=θ1+θ2)は、第2板部42と第3板部43との曲折角度θ1よりも大きな鈍角に設定されている。そして、この場合における第1板部41は、第1板部41と第2板部42との曲折角度(=θ1+θ2)から第2板部42と第3板部43との曲折角度θ1を差し引いた角度θ2だけ水平線Hに対して鋭角(例えば45度未満)で前上がりとなる前上がり板部を構成する。
また、第3板部43の後端からは第3板部43よりも狭い幅の第4板部44が収容凹部36内に向けて谷折りとなるように曲折されると共に、その第4板部44の後端(この場合、上端)からは第4板部44よりも狭い幅で且つ第1板部41と略同じ幅の第5板部45が収容凹部36内に向けて山折りとなるように曲折されている。また、第5板部45の後端(この場合、上端)からは第2板部42と略平行で且つ第2板部42よりは広い幅の第6板部46が収容凹部36内に向けて谷折りとなるように曲折されると共に、その第6板部46の後端(この場合、上端)からは第1板部41よりも狭い幅の第7板部47が収容凹部36内に向けて谷折りとなるように曲折されている。
なお、図5に示すように、第3板部43が収容凹部36の底壁となる場合、その第3板部43の後端から立ち上がる第4板部44及びその第4板部44の上端から上方へ順次に連なる第5〜第7の各板部45〜47が、収容凹部36の後側壁を構成することになる。そして、この場合に第3板部43の後端から立ち上がる第4板部44は、前下がり板部である第5板部45の下端から下方に屈曲して底壁である第3板部43の後端に繋がる後側連結板部として機能する。
また、この場合において、第3板部43と第4板部44との曲折角度θ3は、第2板部42と第3板部43との曲折角度θ1よりも小さな角度(例えば、94度)に設定されている。また、第4板部44と第5板部45との曲折角度(=θ3+θ4)は、第3板部43と第4板部44との曲折角度θ3よりも大きな鈍角に設定されている。そして、この場合における第5板部45は、第4板部44と第5板部45との曲折角度(=θ3+θ4)から第3板部43と第4板部44との曲折角度θ3を差し引いた角度θ4だけ水平線Hに対して鋭角(例えば、45度)で前下がり(後ろ上がり)となる前下がり板部を構成する。
また、第5板部45と第6板部46との曲折角度(=θ4+θ5)は、第3板部43と第4板部44との曲折角度θ3よりも僅かに小さい角度(例えば、90度)に設定されている。そして、この場合における第6板部46は、第5板部45と第6板部46との曲折角度(=θ4+θ5)を二分した角度θ5だけ水平線Hに対して鋭角(例えば、45度)で後ろ下がり(前上がり)となる後ろ下がり板部を構成する。なお、第7板部47は、第6板部46の後端(図5では上端)から水平方向の前方に延びている。
そして、本実施形態では、第1板部41の先端(図5では前端及び上端)が、収容凹部36の矩形状をなす開口48の左右方向に沿う前端縁48aを構成すると共に、第7板部47の先端(図5では前端及び上端)が、収容凹部36の矩形状をなす開口48の同じく左右方向に沿う後端縁48bを構成している。また、この場合において、収容凹部36の矩形状をなす開口48の前後方向に沿う左右の両側縁は、左右の両側板35の上端で構成される。
また、図4及び図5に示すように、凹部形成部材37における第2板部42〜第5板部45の左右両端部からは突片状をなす係止凸部49〜52が突設されている。すなわち、第2板部42の端部には係止凸部49が、第3板部43の端部には係止凸部50が、第4板部44の端部には係止凸部51が、第5板部45の端部には係止凸部52が、それぞれ設けられている。
一方、図6に示すように、側板35には、凹部形成部材37の左右両端部から突設された複数(本実施形態では4つ)の係止凸部49〜52と個別に対応する複数(この場合は4つ)の係止凹部53〜56が形成されている。各係止凹部53〜56は側板35を厚さ方向(左右方向)に貫通する孔であり、凹部形成部材37の端部から左右方向に突出する各係止凸部49〜52を位置決め状態にして挿入可能である。
また、側板35には、凹部形成部材37を左右両側板35の間に組み付けたときに第1板部41と左右方向で対応する箇所と第7板部47と左右方向で対応する箇所とを直線的に結ぶ前下がり形状の曲折部57が、その曲折部57よりも前方上方寄りの部分を内側面34側から外側面39側へ板厚の分だけ位置ずれさせるように形成されている。さらに、側板35のほぼ中央部には横長長方形の貫通孔58が形成されている。この貫通孔58には、バケット26をエンドレスチェーン23の支持片部32に固定する固定片部38から突設された突部59(図4参照)を位置決め状態にして挿入可能である。
次に、以上のような側板35と凹部形成部材37と固定片部38を用いてバケット26を製造する場合の製造方法について説明する。
まず、組み付けステップでは、凹部形成部材37の端部から突出する各係止凸部49〜52を、側板35に貫通形成された各係止凹部53〜56に側板35の内側面34と交差(直交)する左右方向から挿入する。すると、凹部形成部材37が側板35の内側面34に沿う方向である前後方向及び上下方向において位置決めされる。この点で、係止凹部53〜56は、凹部形成部材37を側板35の内側面34に沿う方向において位置決め状態に係止する係止部として機能する。
また、固定片部38から突設された突部59を、側板35の略中央部に貫通形成された貫通孔58に側板35の外側面39と交差(直交)する左右方向から挿入する。すると、固定片部38が側板35の外側面39に沿う方向である前後方向及び上下方向において位置決めされる。なお、側板35の係止凹部53〜56に凹部形成部材37の係止凸部49〜52を挿入する前に、側板35の貫通孔58に固定片部38の突部59を挿入するようにしてもよい。
次の溶接ステップでは、まず、係止凹部53〜56に係止凸部49〜52を係止させることにより側板35に対して位置決め状態に保持されている凹部形成部材37の端部を、側板35の内側面34に対して隅肉溶接する。また同様に、貫通孔58に突部59を挿入させて側板35に係止された状態にある固定片部38における突部59側の端部を、側板35の外側面39に対して隅肉溶接する。すると、図3の中央に図示されるように、左右一対の側板35と凹部形成部材37との協同により一面側が開口した収容凹部36を形成したバケット26が製造される。
そして、そのように製造されたバケット26は、左右一対のエンドレスチェーン23の間に、複数のバケット26が前後方向において部分的に重なり代を有して隣り合うように直列に組み付けられる。すなわち、図2,図3に示すように、エンドレスチェーン23側の支持片部32にバケット26側の固定片部38が載置され、その状態で固定片部38がボルト及びナット等の締結部材で支持片部32に固定される。すると、バケット26は、収容凹部36の開口48を上向きにした姿勢で水平方向に搬送される水平搬送時において収容凹部36の底壁となる第3板部43が、コンベヤケース12内の循環経路の内周側を常に移動するように、その側板35が固定片部38及び支持片部32を介してエンドレスチェーン23に固定される。
なお、図7に示すように、この場合に前後方向で隣り合う各バケット26は、そのバケット26における前上がり板部である第1板部41の上端を、そのバケット26の前方で隣り合う他のバケット26における前下がり板部である第5板部45の下側へ潜り込ませた状態で、エンドレスチェーン23に支持される。換言すると、この場合に前後方向で隣り合う各バケット26は、そのバケット26における前上がり板部である第1板部41の上端を、そのバケット26の前方で隣り合う他のバケット26における第5板部45よりも上方に位置する後ろ下がり板部である第6板部46の下側領域へ潜り込ませた状態で、エンドレスチェーン23に支持される。
また、この場合に前後方向で隣り合う各バケット26は、バケット26における前上がりの第1板部41の内面とその前方で隣り合う他のバケット26における前下がりの第5板部45の外面とが交差する角度θ6(=θ2+θ4)を45度よりも大きく設定している。すなわち、例えば下部連結ケース16内などのエンドレスチェーン23の屈曲箇所で各バケット26が隣り合う他のバケット26に対して傾く角度(=45度)よりも大きな角度θ6に設定される。また、各バケット26は、そのバケット26の側板35における凹部形成部材37の第6板部46よりも後方上方寄りの部分が、そのバケット26の後方で隣り合う他のバケット26の側板35における前下がり形状の曲折部57よりも前方上方寄りの部分に、内側面34側から重なるように組み付けられる。
そこで次に、以上のように構成されたバケットコンベヤ11及びバケット26の作用について、適宜に図面を参照しながら説明する。
さて、前述したように、バケット26を製造する際、側板35と凹部形成部材37とを隅肉溶接するときには、側板35の係止凹部53〜56に対して凹部形成部材37の端部に設けられた係止凸部49〜52が係止させられる。すると、凹部形成部材37が、両側板35と協同して一面側が開口した収容凹部36を形成しつつ、前後方向及び上下方向で移動が規制された位置決め状態に保持される。そのため、側板35と凹部形成部材37とを位置決め状態に保持するための専用の治具がなくても、安定した状態で溶接作業を行うことが可能となる。
そして、バケットコンベヤ11において、エンドレスチェーン23に前後方向で隣り合うように支持された各バケット26は、収容凹部36の開口48の前端縁48aを構成する第1板部41の上端が、前方で隣り合う他のバケット26の後ろ下がり板部である第6板部46の下側領域に潜り込んだ状態となる。すると、図7に示すように、そのバケット26における第1板部41の上端寄りの部分と前方で隣り合う他のバケット26における第6板部46の下端寄りの部分とが上方からの平面視で前後方向に幅広く重なり合うことにより、前後方向で隣り合うバケット26同士の間には比較的大きな重なり代HOが確保される。
この点、図8に示す比較例のバケットのように、側板135に対して収容凹部136を形成するべく組み付けられる凹部形成部材137が、パイプ141と複数の板部142〜144,146,147とからなる場合には、収容凹部136の開口148の前端縁148aが占有空間の大きいパイプ141の外周面上の頂部で構成されることになる。そして、この場合には、重なり代を大きくするべく、他のバケットの後ろ下がりの板部146における下端寄りの庇部146aの下側へのパイプ141の潜り込み量を大きくすると、エンドレスチェーン23の屈曲箇所でパイプ141が庇部146aに衝突する虞がある。したがって、比較例の場合には、本実施形態での重なり代HOよりも比較的小さな重なり代JOしか確保されない。
これに対し、本実施形態の場合には、前述したように重なり代HOを大きく確保したとしても、第5板部45の下側でもある第6板部46の下側領域に潜り込んで第6板部46とで重なり代HOを形成するのが、占有空間の大きなパイプではなく、占有空間が小さくて済む板材の第1板部41であるため、そのような衝突の虞が低減する。なお、比較例でも、開口148の後端縁148bは、本実施形態の場合と同様に板部147の前端で構成されている。
また、図7及び図8から理解されるように、本実施形態の場合は、前後方向で隣り合うバケット同士の間に存在している上下方向の隙間HCを小さくできるのに対し、比較例の場合は、やはりパイプ141の占有空間が大きいため、エンドレスチェーン23の屈曲箇所での衝突回避のために上下方向の隙間JCを小さくできない。したがって、比較例では重なり代JOが小さくて上下方向の隙間JCが大きいために、バケット内に上方から投入された被搬送物Wが前後方向で隣り合うバケット同士の間から漏れ落ちる虞がある。これに対し、本実施形態では重なり代HOが大きくて上下方向の隙間HCが小さいために、そのような虞が低減される。
すなわち、図9に示すように、投入口27の上方から投入された被搬送物Wは、投入口27の下方を水平方向に搬送される各バケット26の収容凹部36内に、前後方向で隣り合うバケット26同士の間から漏れ落ちることなく収容される。そして、第3板部43が底壁となる収容凹部36内に被搬送物Wを収容した状態で、各バケット26はエンドレスチェーン23の周回移動に伴い前方へ水平搬送される。
そして次に、図10に示すように、水平搬送から垂直搬送に搬送方向が変更される屈曲箇所(具体的には下部連結ケース16内)では、エンドレスチェーン23のリンクプレート29及び支持片部32も水平姿勢から垂直姿勢になるため、支持片部32に固定される固定片部38を含んで構成される各バケット26も、その姿勢が同様に変更される。すなわち、それまで底壁を構成していた第3板部43が垂直となり、それよりも後端側の板部(具体的には第4〜第6の各板部44〜46)が底壁となる収容凹部36内に被搬送物Wを収容した状態で、各バケット26はエンドレスチェーン23の周回移動に伴い上方へ垂直搬送される。
そして次に、図11に示すように、垂直搬送から再び水平搬送に搬送方向が変更される屈曲箇所(具体的には上部連結ケース17内)では、エンドレスチェーン23のリンクプレート29及び支持片部32も垂直姿勢から水平姿勢になるため、支持片部32に固定される固定片部38を含んで構成される各バケット26も、その姿勢が同様に変更される。そのため、それまで収容凹部36の底壁を構成していた第4〜第6の各板部44〜46に代わって再び第3板部43が底壁となり、そのような収容凹部36内に被搬送物Wを収容した状態で、各バケット26はエンドレスチェーン23の周回移動に伴い前方へ水平搬送される。
そして次に、図12に示すように、前方への水平搬送から後方への水平搬送に搬送方向が変更される反転箇所(具体的には上部ケース14内の駆動側スプロケット18の位置)では、各バケット26の姿勢が上下方向で反転することにより、内部に収容していた被搬送物Wが排出口28から下方に排出される。そして、未収容状態となった各バケット26は、エンドレスチェーン23の更なる周回移動に伴い下部ケース13内の従動側スプロケット19の位置で反転した後、再び投入口27の下方を通過するときに投入口27の上方から投入された被搬送物Wを再び収容し、以後同様に排出口28まで搬送される。
上記の実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)側板35に設けられた係止凹部53〜56に凹部形成部材37を係止させれば、位置合わせ及び位置ずれ抑制をする専用の治具を用いて凹部形成部材37を側板35に対して位置決め状態に保持しなくても、側板35の内側面34に対する凹部形成部材37の溶接作業を容易にでき、バケット26を容易に製造することができる。
(2)凹部形成部材37の端部の一部である係止凸部49〜52を、側板35の係止凹部53〜56に左右方向から挿入すれば、凹部形成部材37を両側板35間において位置決め状態に保持でき、その状態で凹部形成部材37の端部を側板35の内面に対して隅肉溶接すれば、両側板35の間に一面側が開口した収容凹部36を簡単に形成できる。
(3)複数の係止凹部53〜56に複数の係止凸部49〜52が係止することにより、凹部形成部材37が側板35の内側面34に沿う方向において位置ずれする虞を更に一層抑制できる。
(4)底壁になる部分と前側壁になる部分と後側壁になる部分とで例えば断面形状が変形したU字状をなす単一板材である凹部形成部材37の両端部を一対の側板35に係止部として設けられた係止凹部53〜56に係止させれば、両側板35間に一面側が開口した収容凹部36を簡単に形成できる。
(5)専用の治具がなくても、組み付けステップにおいて凹部形成部材37を位置決め状態に保持できるので、溶接ステップでは安定した状態で側板35と凹部形成部材37との溶接作業を行うことができる。
(6)バケット26における前上がりの第1板部41と、そのバケット26の前方で隣り合う他のバケット26における後ろ下がりの第6板部46との重なり代HOを大きく確保したとしても、前上がりの第1板部41が隣り合うバケット26の一部とエンドレスチェーン23の屈曲箇所で衝突する可能性を低減できる。したがって、前後方向で隣り合うバケット26同士の重なり代HOを大きく確保できることから、隣り合うバケット26の収容凹部36に向けて上方から粉粒体等の被搬送物Wを投入した場合に、前後方向で隣り合うバケット26同士の間から被搬送物が漏れ落ちる虞を低減できる。
(7)バケット26における前上がりの第1板部41とその前方で隣り合う他のバケット26における前下がりの第5板部45とが交差する角度θ6(=θ2+θ4)をエンドレスチェーン23の屈曲箇所で各バケット26が隣り合う他のバケット26に対して傾く角度(=45度)よりも大きく設定することで、その屈曲箇所での衝突を回避できる。
(8)収容凹部36の後側壁になる部分において、後ろ下がりの第6板部46の下端から前方斜め下方に延びる前下がりの第5板部45が、収容凹部36の底壁になる部分の後端に対して直線的に延びて繋がる場合よりも、後方で隣り合う他のバケット26における前上がりの第1板部41の上端の前方への潜り込み量を大きく確保できる。そのため、前後方向で隣り合うバケット26同士の重なり代HOを大きくすることができる。
(9)エンドレスチェーン23の屈曲箇所においてバケット26が水平方向から垂直上方に向けて搬送方向が変更された場合にも、各バケット26同士は、そのバケット26における後側壁の前下がり板部である第5板部45と、それの後方で隣り合う他のバケット26の前側壁の前上がり板部である第1板部41とが衝突する虞を低減できる。
(10)曲折した単一板材で凹部形成部材37が構成されるので、複数の板材の端縁同士を溶接して凹部形成部材37を作る必要がなくなり、バケット26の生産効率を向上させることができる。
なお、上記の実施形態は以下のように変更してもよい。
・バケット26の構成部材である固定片部38は、突部59を有しない構成でもよい。すなわち、固定片部38は、凹部形成部材37や側板35との比較において小型、軽量であるため、作業者が手で位置決め状態に保持して溶接作業することも可能である。したがって、貫通孔58を有しない側板35に突部59を有しない固定片部38を隅肉溶接するようにしてもよい。
・側板35に形成される係止凹部53〜56及び凹部形成部材37の端部に形成される係止凸部49〜52は、それぞれ4つ以外の複数であってもよい。また、嵌合する関係にある係止凹部と係止凸部の断面形状が非円形であるならば、係止凹部及び係止凸部は1つずつであってもよい。
・係止凹部53〜56は、側板35を貫通する孔ではなく、凹部形成部材37の端部に形成された係止凸部49〜52を係止可能な形状に側板35の周縁に切り欠き形成されたものであってもよい。
・凹部形成部材37の端部から係止凸部49〜52を突設することなく、凹部形成部材37の断面U字状をなす端部全体を、側板35の内側面34に予め形成したU字状の溝である係止凹部に挿入して係止させる構成でもよい。
・側板35に凹部形成部材37を係止させる係止部を、係止凸部で構成し、これと対応する係止凹部を、凹部形成部材37の端面などに形成するようにしてもよい。
・凹部形成部材37は、単一板材を曲折した構成ではなくて、第1板部41〜第7板部47と対応する複数の板材を溶接することで断面形状が略U字状をなすように形成されたものであってもよい。
・凹部形成部材37において、水平搬送時に底壁となる部分(例えば第3板部43)の前端から立ち上がる前側壁は前上がりの1つの板部で構成してもよい。すなわち、本実施形態における第1板部46と第2板部42が第3板部43の前端から前上がりに直線的に延びる1つの板部であってもよい。
・前後方向で隣り合うバケット26において、前側のバケット26の第5板部45の外面が水平線Hに対してなす角度θ4と、後側のバケット26の第1板部41の内面が水平線Hに対してなす角度θ2は、好ましくは角度θ4>角度θ2であるが、共に同じ大きさの角度であってもよい。
・凹部形成部材37において、第4板部44を無くして、第5板部45の前端でもある下端を底壁となる第3板部43の後端に直接的に繋げるようにしてもよい。
・凹部形成部材37において、第1板部41が水平線Hに対してなす角度θ2の大きさは、第5板部45が水平線Hに対してなす角度θ4よりも小さい鋭角であれば、実施形態の角度に限定されず任意の角度でもよい。
・バケット式搬送装置は、搬送方向が垂直方向及び60度以上の傾斜方向とされる所謂バケットエレベータ、バケットを周回移動するエンドレスチェーンに対して常に水平状態に支持する構成の所謂ピポテッドバケットコンベヤ、及び、搬送方向が水平方向及び緩い傾斜方向となる所謂エプロンコンベヤやパンコンベヤでもよい。
11…バケット式搬送装置、23…エンドレスチェーン、26…バケット、34…内側面、35…側板、36…収容凹部、37…凹部形成部材、41…第1板部(前上がり板部の一例)、44…第4板部(後側連結板部の一例)、45…第5板部(前下がり板部の一例)、46…第6板部(後ろ下がり板部の一例)、48…開口、48a…前端縁、49〜52…係止凸部、53〜56…係止凹部(係止部の一例)、H…水平線、HO…重なり代、HC…隙間、θ1〜θ5…角度。

Claims (5)

  1. 無端状の循環経路を周回移動可能に設けられたエンドレスチェーンと、
    前記エンドレスチェーンに支持される複数のバケットと
    を備え、
    前記バケットは、左右一対の前記エンドレスチェーンに固定される左右一対の側板と、前記一対の側板に組み付けられた状態において前記一対の側板と協同して一面側が開口した収容凹部を形成する凹部形成部材とを有し、
    前記側板は、前記収容凹部の開口を上向きにした姿勢で前記バケットが水平方向に搬送される水平搬送時に前記凹部形成部材において前記収容凹部の底壁になる部分が前記循環経路の内周側を常に移動するように、前記エンドレスチェーンに対して固定され、
    前記凹部形成部材は、前記水平搬送時に前記収容凹部の前側壁になる部分に、その上端が前記収容凹部の開口の前端縁となる前上がり板部を有すると共に、前記水平搬送時に前記収容凹部の後側壁になる部分に、前記前上がり板部の上端よりも上方に位置する後ろ下がり板部を有し、
    前後方向で隣り合う各バケットは、そのバケットにおける前記前上がり板部の上端を、そのバケットの前方で隣り合う他のバケットにおける前記後ろ下がり板部の下側領域へ潜り込ませた状態で、前記エンドレスチェーンに支持されていることを特徴とするバケット式搬送装置。
  2. 前記凹部形成部材は、前記水平搬送時に前記収容凹部の後側壁になる部分に、前記後ろ下がり板部の下端から前方斜め下方に延びる前下がり板部を有し、前後方向で隣り合う各バケットは、そのバケットにおける前記前上がり板部の上端を、そのバケットの前方で隣り合う他のバケットにおける前記前下がり板部の下側へ潜り込ませた状態で、前記エンドレスチェーンに支持されていることを特徴とする請求項1に記載のバケット式搬送装置。
  3. 前記凹部形成部材は、前記前下がり板部の下端が、その前下がり板部を有しているバケットの後方で隣り合う他のバケットにおける前記前上がり板部の上端よりも下方に位置しており、その前下がり板部の下端から下方に屈曲して前記底壁の後端に繋がる後側連結板部を有していることを特徴とする請求項2に記載のバケット式搬送装置。
  4. 前記水平搬送時に前記バケットの前記後側壁における前記前下がり板部の外面が水平線に対してなす角度の大きさは、前記バケットの後方で隣り合う他のバケットにおける前記前上がり板部の内面が前記水平線に対してなす角度の大きさよりも大きいことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のバケット式搬送装置。
  5. 前記凹部形成部材は、前記収容凹部における前記前上がり板部になる部分と前記前側壁になる部分と前記底壁になる部分と前記後側壁になる部分とを一体に有する曲折した単一板材であることを特徴とする請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載のバケット式搬送装置。
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