JP2017061331A - 液ハネを少なくした容器への液体充填方法 - Google Patents
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Abstract
Description
また、オイルが充填される容器の底方向に第1ノズルを挿入し、容器内に不活性ガスを充填した後、該容器の底方向に第2ノズルを挿入し、容器内にオイルを充填し、オイルを充填しながら第2ノズルを徐々に上昇させ、定量前の所定のオイル量となった時点で第1開閉バルブを閉めてオイルの供給を停止し、第2ノズルの先端側に設けられた第2開閉バルブを半分開閉し、定量となった時点で第2開閉バルブを閉塞する、オイルの充填方法が知られている(特許文献2)。これは、第1開閉バルブから第2開閉バルブまでの間のオイルを排出し、第2ノズルからのオイル漏れを防止するものであるが、これも充填する際の単位流量を調節するものではないので、本発明とは本質的に異なるものである。
また、本発明の好ましい一態様によれば、前記容器が一斗缶である、上記液体充填方法を提供することができる。
また、本発明の好ましい一態様によれば、前記液体が食用油脂である、上記液体充填方法を提供することができる。
また、本発明の好ましい一態様によれば、前記第1充填工程における充填時間と前記第2充填工程における充填時間の合計が容器1個当たり30〜45秒以内に調整される、上記液体充填方法を提供することができる。
また、本発明の好ましい一態様によれば、前記充填する液体の全質量を100質量%とした場合、前記第1充填工程で90〜98質量%の液体を充填し、前記第2充填工程で残りの2〜10質量%の液体を充填する、上記液体充填方法を提供することができる。
本発明における「液ハネ」とは、容器の表面(特に充填口付近)に付着している液体の滴であれば、特に限定されないが、本発明では、直径が5mm以下のものと5〜10mm以下のものとに分けて測定している。また、「液ハネが少ない」とは、液ハネの発生率が低いことを意味し、具体的には、当該発生率が、全製造数に対して0.1%以下、好ましくは0.01%以下、さらに好ましくは0.005%以下であることを意味する。
そして、本発明の「第1充填工程」は、空の容器に液体を入れる充填工程であり、「第1単位流量」は、550〜650g/秒であることが好ましく、560〜630g/秒であることがより好ましく、570〜610g/秒であることがさらに好ましい。このような単位流量で液体を充填すると、工業的製造ラインにおいて、限られた時間内に十分な量の液体を容器内に充填できるとともに、単位流量が適度に抑えられているので、容器内に急激な空気の流れを生じさせず、容器表面への液ハネを抑制することができる。
また、本発明の「第2充填工程」は、「第1充填工程」の後に行われ、容器内の液体の量が所定の量となるようにする充填工程であり、「第2単位流量」は、290〜460g/秒であることが好ましく、300〜450g/秒であることがより好ましく、305〜440g/秒であることがさらに好ましい。このような単位流量で液体を充填すると、工業的製造ラインにおいて、限られた時間内に容器への液体の充填を完了できるとともに、単位流量が十分に抑えられているので、容器表面への液ハネを抑制することができる。
より具体的には、充填する液体の全質量を100質量%とした場合、「第1充填工程」で90〜98質量%の液体を充填し、「第2充填工程」で残りの2〜10質量%の液体を充填することが好ましい。また、「第1充填工程」で92〜97質量%の液体を充填し、「第2充填工程」で残りの3〜8質量%の液体を充填することがより好ましい。さらに、「第1充填工程」で93〜96質量%の液体を充填し、「第2充填工程」で残りの4〜7質量%の液体を充填することが一層好ましい。
特開2012−158358号公報に開示されている回転式充填装置を用いて、一斗缶に食用油脂を充填した。実施例1では、以下に示すように、第1単位流量が550〜650g/秒に調節された第1充填工程で充填し、その後、第2単位流量が290〜460g/秒に調節された第2充填工程で充填し、一斗缶当たり16.5kgの菜種油を充填した。工業的製造レベルであることを満たすため、充填時間は一斗缶1個当たり約30秒となるように充填速度を調整した。実施例1における同じ日の各々異なる時間における5個の一斗缶の測定データを表1〜3にそれぞれ示した。また、これとは別の日の5個の一斗缶の測定データを表4〜5にそれぞれ示した。前記の2段階による充填方法を一か月間行い、その液ハネの発生率の結果を表6にまとめた。
なお、第1単位流量は、第1単位流量オルフィス(口径)の大きさと加圧圧力との関係で決まることもわかった。すなわち、第1単位流量オルフィス(口径)の大きさが小さくなっても、加圧圧力が大きくなれば、第1単位流量は大きくなることがわかった。また、充填する液体の温度が高くなると、第1単位流量が比較的大きくなりやすいこともわかった。
特開2012−158358号公報に開示されている回転式充填装置を用いて、一斗缶に食用油脂を充填した。比較例1では、実施例1よりも給液管路の口径(φ)が大きくなっており(18φ)、単位流量が700〜800g/秒となる第1充填工程と、290〜330g/秒となる第2充填工程とで、一斗缶当たり16.5kgの菜種油を一斗缶に充填した。工業的製造レベルを満たすため、充填時間は一斗缶1個当たり約30秒となるように行った。前記の1段階による充填方法を一か月間行い、その液ハネの発生率の結果を表7にまとめた。
したがって、第1単位流量で充填する第1充填工程と、第2単位流量で充填する第2充填工程の2段階に分けて充填し、しかも、前記第1及び第2単位流量をそれぞれ適切な範囲内に調節することによって、液ハネの発生率は低くなることは本発明で見出された知見である。
Claims (5)
- 液ハネを少なくした容器への液体充填方法であって、第1単位流量で充填する第1充填工程と、この第1充填工程の後に、前記第1単位流量よりも小さい第2単位流量で充填する第2充填工程とを含み、前記第1単位流量が550〜650g/秒に調節され、前記第2単位流量が290〜460g/秒に調節されることにより液ハネを少なくした、前記液体充填方法。
- 前記容器が一斗缶である、請求項1に記載の方法。
- 前記液体が食用油脂である、請求項1又は2に記載の方法。
- 前記第1充填工程における充填時間と前記第2充填工程における充填時間の合計が容器1個当たり30〜45秒以内に調整される、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
- 前記充填する液体の全質量を100質量%とした場合、前記第1充填工程で90〜98質量%の液体を充填し、前記第2充填工程で残りの2〜10質量%の液体を充填する、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の方法。
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JP2015187879A JP2017061331A (ja) | 2015-09-25 | 2015-09-25 | 液ハネを少なくした容器への液体充填方法 |
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JP2015187879A JP2017061331A (ja) | 2015-09-25 | 2015-09-25 | 液ハネを少なくした容器への液体充填方法 |
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JP2017061331A true JP2017061331A (ja) | 2017-03-30 |
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Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2015
- 2015-09-25 JP JP2015187879A patent/JP2017061331A/ja active Pending
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