JP2017061267A - ステアリングサポートビーム構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造が簡単で、取付けに際して車体幅方向の寸法公差内のバラツキを吸収し、無理な歪みを発生させることなく、確実に固定することのできるステアリングサポートビーム構造を提供する。
【解決手段】ステアリングサポートビーム1のビーム本体5を運転席側ビーム部7と助手席側ビーム部8とに分割し、運転席側ビーム部7の対向端部7bに、助手席側ビーム部8の対向端部8aを摺動自在に挿通する絞り部7aを形成し、助手席側ビーム部8の対向端部8aを絞り部7a内で相対摺動させることで車体幅方向の取付け長さを調整する。そして絞り部7aを挟む両ビーム部7,8を、車体側に固定されるクランプ部材21で連結することで、両ビーム7,8を一体化させる。
【選択図】図3
【解決手段】ステアリングサポートビーム1のビーム本体5を運転席側ビーム部7と助手席側ビーム部8とに分割し、運転席側ビーム部7の対向端部7bに、助手席側ビーム部8の対向端部8aを摺動自在に挿通する絞り部7aを形成し、助手席側ビーム部8の対向端部8aを絞り部7a内で相対摺動させることで車体幅方向の取付け長さを調整する。そして絞り部7aを挟む両ビーム部7,8を、車体側に固定されるクランプ部材21で連結することで、両ビーム7,8を一体化させる。
【選択図】図3
Description
本発明は、ビーム本体を伸縮自在にして取付け時における車幅に対応できるようにしたステアリングサポートビーム構造に関する。
車体前部のインストルメントパネル内には、フロントピラー(Aピラー)間を連設するステアリングサポートビームが内装されており、このステアリングサポートビームのビーム本体に、ステアリングホイールを動作させるステアリングシャフトが回転自在に支持されていると共に、ステー等を介してブレーキペダルに連設するブレーキレバー等が支持されている。
ステアリングサポートビームは、ステアリングシャフト、ブレーキレバー等を支持するばかりでなく、車体側面からの耐衝撃性能も確保する必要があるので、比較的高い剛性が要求される。そのため、多くのステアリングサポートビームでは、比較的外径の太い一本のパイプでビーム本体を形成し、その両端を、ブラケットを介して車体のフロントピラー(Aピラー)に固定している。
しかし、上述したステアリングシャフトやブレーキレバーを支持するブラケット等、ビーム本体に対して径方向に荷重が作用する被支持部材の多くは、運転席側に配設されているため、例えば、特許文献1(特開2006−264469号公報)に開示されているように、単構造のパイプ状ビーム本体に対し、運転席側は短尺のビーム本体を外嵌合させて固定する二重構造とすることで、運転席側の強度確保、及び全体の軽量化を実現する技術が開示されている。
ところで、車体のフロントピラー(Aピラー)間は所定の寸法公差が設定されており、ステアリングサポートビームの両端は、この寸法公差内のバラツキを考慮してフロントピラーに固定する必要がある。
しかし、上述した文献に開示されているステアリングサポートビームは、ビーム本体の両端にサイドブラケットが固定されており、このサイドブラケットを車体幅方向両側に設けたフロントピラーに各々固定する構造であるため、取付けに際して、フロントピラー間の寸法公差内のバラツキを吸収することが困難となり、歪みを発生させた状態固定する等の不具合がある。
又、運転席側のビーム本体を二重構造にすることで強度を確保するようにしているため、運転席側のビーム本体の径を自由に設定することができず、より高い強度を得ようとした場合、ビーム本体を三重構造にする等、複雑な構造にしなければならず製造コストが嵩む不都合がある。
本発明は、上記事情に鑑み、構造が簡単で、運転席側の強度を適宜設定することができて設計の自由度が向上するばかりでなく、取付けに際して車体幅方向の寸法公差内のバラツキを吸収し、無理な歪みを発生させることなく確実に固定することのできるステアリングサポートビーム構造を提供することを目的とする。
本発明は、両端部を車体の幅方向に設けた運転席側フロントピラーと助手席側フロントピラーとの間に連設するビーム本体を有するステアリングサポートビーム構造において、前記ビーム本体が運転席側ビーム部と助手席側ビーム部とに分割され、前記両ビーム部の対向端部が接合部を介して互いに摺動自在に接合され、前記接合部と該接合部を介して接合されている前記両ビーム部の端部とがクランプ部材を介して連結されると共に、前記クランプ部材が前記車体に支持されている。
本発明によれば、ビーム本体を運転席側ビーム部と助手席側ビーム部とに分割し、両ビーム部の対向端部を、接合部を介して互いに摺動自在に接合し、この接合部と、この接合部を介して接合されている両ビーム部の端部とをクランプ部材を介して連結すると共に、クランプ部材を車体に支持させたので、運転席側ビームの強度を適宜設定することが容易となり、設計の自由度を向上させることができる。又、取付けに際して車体幅方向の寸法公差内のバラツキを接合部にて吸収することができるため、無理な歪みを発生させることなく確実に固定させることができる。
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。
[第1実施形態]
図1〜図5に本発明の第1実施形態を示す。尚、図においては左ハンドル車を例示して説明する。
図1〜図5に本発明の第1実施形態を示す。尚、図においては左ハンドル車を例示して説明する。
図1に示すように、ステアリングサポートビーム1は、その両端が車体2の車室前部の幅方向左右に設けたフロントピラー(Aピラー)2a間に連設されて、車室側がインストルメントパネル3にて被われている。尚、符号4は車室とエンジンルームとを区画するトーボードである。
更に、図1、図2に示すように、ステアリングサポートビーム1はパイプ状のビーム本体5を有し、このビーム本体5の両端に固定されているブラケット6a,6bを介して、左右のAピラー2aに固定されている。又、ビーム本体5は、運転席側ビーム部7と助手席側ビーム部8とに分割されており、運転席側ビーム部7に対して助手席側ビーム部8が小径に形成されている。換言すれば、運転席側ビーム部7は助手席側ビーム部8よりも大径に形成されており、運転席側ビーム部7の対向端に、助手席側ビーム部8の対向端部8aが摺動自在に挿通されている。
又、図3に示すように、運転席側ビーム部7の対向端部7bに、接合部としての絞り部7aが形成されている。この絞り部7aの内径d1は、助手席側ビーム部8の外径d2と同じかやや大きい寸法で形成されており、運転席側ビーム部7の絞り部7aの内周に対して助手席側ビーム部8の外周を摺動自在に接合させることができる。更に、両ビーム部7,8の対向端部7b,8aの端面がテーパ状に面取りされている。
運転席側ビーム部7の絞り部7aに対し、助手席側ビーム部8の端部8aは所定にオーバラップされている。助手席側ビーム部8の軸長は、少なくとも、Aピラー2a,2a間の寸法が、予め設定されている寸法公差の上限値を示している場合であっても、助手席側ビーム部8の対向端部8aの端面が絞り部7aよりも運転席側ビーム部7の内方へ突出する寸法に設定されている。従って、Aピラー2a,2a間の寸法が、予め設定されている寸法公差の上限値であっても、絞り部7aの軸方向全体に助手席側ビーム部8の軸端部をオーバラップさせることができる。
又、図1に示すように、運転席側ビーム部7には、ステアリングホイールを動作させるステアリングシャフト9が配設され、このステアリングシャフト9を挟む左右にシャフト支持ブラケット10が固定されており、このシャフト支持ブラケット10に、その両端を締結する取付けブラケット11にてステアリングシャフト9が回動自在に支持されている。又、この運転席側ビーム部7のステアリングシャフト9を挟んで対向する側に、固定ブラケット12が固設されており、この固定ブラケット12がトーボード4にボルト締めされる。
更に、この運転席側ビーム部7に、ブレーキペダル13を支持するブレーキレバー13aが、運転席側ビーム部7にボルト止めされているステー14を介して支持されている。尚、このステー14はトーボード4にもボルト止めされている。
この運転席側ビーム部7と助手席側ビーム部8とは、トーボード4に形成したフロアトンネル4aよりも運転席側で結合され、助手席側ビーム部8にはインストルメントパネル3に連続するセンターパネル(図示せず)を支持する左右一対のパネルステー15の上端がビームブラケット16を介してボルト止めされており、このパネルステー15の下端がフロアトンネル4aに固定されている。
又、運転席側ビーム部7と助手席側ビーム部8との結合部がクランプ部材21を介して連結固定される。このクランプ部材21は、例えば金属や樹脂等からなる延性材料で形成されている。図4に示すように、このクランプ部材21は断面C形に形成されており、この断面C形の開口部21aに直交して横切るスリット21bが軸方向の中途、具体的にはほぼ中央に形成されている。
クランプ部材21はスリット21bを挟んで、運転席側ビーム部7を締結する第1クランプ部22と、助手席側ビーム部8を締結する第2クランプ部23とを有している。更に、この両クランプ部22,23の開口部21aから径方向へ互いに対向する一対の第1固定フランジ22a,22b、及び第2固定フランジ23a,23bが所定間隙を有して突出形成されている。
又、下側の固定フランジ22b,23bに、前方から延在する前後支持ブラケット24が当接され、更に、この前後支持ブラケット24の底面に、下方から延在する上下支持ブラケット25が当接される。第1固定フランジ22a,22b及び第2固定フランジ23a,23bと各支持ブラケット24,25とは、図示しないボルトを介して共締めされるものであり、両固定フランジ22a,22bには、ボルト挿通孔26a,26bが穿設されている。
更に、各支持ブラケット24,25には、ボルト挿通孔26a,26bと共にボルト(図示せず)が挿通されるボルト挿通孔27a,27bがビーム本体5の軸方向に沿って横長に穿設されている。尚、この両支持ブラケット24,25はトーボード4、或いはトーボード4に接合されたリンフォース(図示せず)等に締結固定されている。
又、図3に示すように、クランプ部材21の構成部品である第1クランプ部22と第2クランプ部23との内周に、対向する第1固定フランジ22a,22b、及び第2固定フランジ23a,23bを締め付けた際に、運転席側ビーム部7と助手席側ビーム部8との外周に、それぞれ圧接される複数の第1リブ22cと第2リブ23cとが、それぞれ所定間隔を開けて突設されている。
次に、このような構成による本実施形態の作用について説明する。ステアリングサポートビーム1を車体2のAピラー2a間に架設するに際しては、先ず、図5に示すように、クランプ部材21を助手席側ビーム部8に外装した状態で、この助手席側ビーム部8の対向端部8aを運転席側ビーム部7の対向端部7b側に形成されている絞り部7aに挿通する。助手席側ビーム部8の外径d2は運転席側ビーム部7の絞り部7aの内径d1と同じかやや小さい寸法で形成されているため、相対摺動された状態で挿通される。又、両対向端部7b,8aの端面がテーパ状に面取りされているため、それがガイドとなりスムーズに挿通させることかできる。
次いで、運転席側ビーム部7の外端に固設されているブラケット6aを運転席側Aピラー2aに固設し、又、この運転席側ビーム部7の外周に固設されている固定ブラケット12をトーボード4にボルト締めして、運転席側ビーム部7を固定する。その後、反対側の助手席側ビーム部8の外端を、ブラケット6bを介して助手席側Aピラー2aに固設する。ところで、このAピラー2a,2a間は所定の寸法公差が設定されており、従って、Aピラー2a,2a間の寸法は車体毎に寸法公差内でのバラツキがある。
助手席側ビーム部8の外端を助手席側Aピラー2aにブラケット6bを介して固定するに際し、Aピラー2a,2a間の寸法のバラツキは、運転席側ビーム部7に形成した絞り部7a内にて、助手席側ビーム部8の対向端部8aを相対的に進退させることで吸収する。その際、Aピラー2a,2a間が寸法公差の上限値を示している場合であっても、絞り部7a全体に助手席側ビーム部8がオーバラップしているため、確実に保持させておくことができる。
その後、助手席側ビーム部8に挿通されているクランプ部材21を、運転席側ビーム部7に形成されている絞り部7a方向へスライドさせ、このクランプ部材21に形成されている下側の第1、第2固定フランジ22b.23bを、トーボード4側から延出している前後支持ブラケット24上に当接し、又、この前後支持ブラケット24の底面に上下支持ブラケット25に当接させる(図4参照)。
そして、この下側の第1、第2固定フランジ22b,23b、及び、これに対峙する上側の固定フランジ22a,23aにそれぞれ穿設されているボルト挿通孔26a,26bと、各支持ブラケット24,25に穿設されている横長のボルト挿通孔27a,27bとを位置合わせした状態でボルトを各々貫通させてナットで締結する。すると、上側の第1、第2固定フランジ22a,23aと下側の第1、第2固定フランジ22b,23bとの間が開口部21a分の間隙を有しているため、上側の第1、第2固定フランジ22a,23aが下側の第1、第2固定フランジ22b,23bに近接して締結される。その結果、第1、第2クランプ部22,23の内周に形成されている第1、第2リブ22c,23cが、運転席側ビーム部7と助手席側ビーム部8との各外周を締め付けて、両ビーム部7,8の接合部を締結固定し、一体化されたビーム本体5を形成する。
その際、第1固定フランジ22aと第2固定フランジ23bとの間にスリット21bが形成されているため、両固定フランジ22a,23aの締め付け量が相違しても、それを許容することができる。その結果、クランプ部材21にて両ビーム部7,8間を確実に連結固定させることができる。
その後、助手席側ビーム部8に、ビームブラケット16を介してトーボード4のフロアトンネル4aから延在するパネルステー15の上部をボルト締めして固定する。
このように、本実施形態では、ステアリングサポートビーム1のビーム本体5を、運転席側ビーム部7と助手席側ビーム部8とに分割し、両ビーム部7,8の対向端部7b,8aを摺動自在に結合させ後、クランプ部材21で固定するようにしたので、車体2に設定されているAピラー2a間の寸法公差内のバラツキを吸収する個とができ、無理な歪みを発生させることなく、両ビーム部7,8の端部を確実に連結固定させることができる。
又、運転席側ビーム部7を大径にすることで、この運転席側ビーム部7の強度を容易に設定することができるため、設計の自由度を向上させることができる。更に、簡単な構造であるため、高い汎用性を得ることができる。
ところで、助手席側ビーム部8に助手席エアバッグモジュールを固定させれば、この助手席エアバッグモジュールをマスとしてダイナミックダンパ性能を得ることができるが、その際、助手席側ビーム部8に対する固定位置、固定数等を適宜設定することで、ビーム本体5の固有振動数周辺の共振現象を抑制させることが可能となる。
[第2実施形態]
図6、図7に本発明の第2実施形態を示す。尚、第1実施形態と同一の構成部分については同一の符号を付して説明を簡略化する。
図6、図7に本発明の第2実施形態を示す。尚、第1実施形態と同一の構成部分については同一の符号を付して説明を簡略化する。
上述した第1実施形態では、運転席側ビーム部7と助手席側ビーム部8との外径差を、運転席側ビーム部7の軸端に絞り部7aを形成することで接合部を実現させたが、本実施形態では運転席側ビーム部7の対向端部7bに、絞り部7aに代えて接合部としてのブッシュ31を装着したものである。
図6に示すように、運転席側ビーム部7の対向端部7bにはブッシュ31が圧入固定されている。図7に示すように、このブッシュ31の内径d1と助手席側ビーム部8の外径d2とはほぼ同一か、所定締め代を有する寸法で形成されており、助手席側ビーム部8の対向端部8aがブッシュ31に相対摺動自在に接合される。
このような構成では、先ず、図7に示すように、運転席側ビーム部7の対向端部7bに圧入固定されているブッシュ31に対して、助手席側ビーム部8の対向端部8aを相対摺動させながら挿通する。これにより、Aピラー2a,2a間の寸法誤差が吸収される。
そして、両ビーム7,8の軸方向の長さが所定に調整された後、図6に示すように、両ビーム部7,8間を、第1実施形態と同様、クランプ部材21を介して連結固定させる。その際、両ビーム部7,8はブッシュ31を介して連結されているため、その結合部に作用する曲げ振動をブッシュ31にて吸収させることができる。更に、ステアリングシャフト9に伝達される振動をブッシュ31にて緩衝させることも可能となる。その際、ブッシュ31の材質、ばね定数、形状及び長さを適宜調整することで、ビーム本体5が受ける振動を効率良く減衰(吸収)させることが可能となる。
更に、両Aピラー2aの少なくとも一方が車幅方向へ多少傾斜していても、その傾きはブッシュ31の変形で吸収することができる。
[第3実施形態]
図8、図9に本発明の第3実施形態を示す。尚、第2実施形態と同一の構成部分については同一の符号を付して説明を簡略化する。
図8、図9に本発明の第3実施形態を示す。尚、第2実施形態と同一の構成部分については同一の符号を付して説明を簡略化する。
上述した第2実施形態では、運転席側ビーム部7の軸端にブッシュ31を圧入固定し、これに助手席側ビーム部8の軸端を挿通するようにしたが、本実施形態では、運転席側ビーム部7の軸端に、接合部としての弾性カップリング32の後端を圧入固定し、運転席側ビーム部7の軸端から突出する先端部32aに助手席側ビーム部8の軸端を摺動自在に接合させるものである。
すなわち、弾性カップリング32は、その後端部が運転席側ビーム部7の軸端部に圧入固定され、先端部32aが運転席側ビーム部7の端面から突出されている。又、弾性カップリング32の先端側同軸上にカップリング凹部32bが穿設されており、このカップリング凹部32bに助手席側ビーム部8の対向端部8aが挿通される。従って、このカップリング凹部32bの内径d1は、助手席側ビーム部8が摺動できるように、この助手席側ビーム部8の外径d2と同じか、所定の締め代を有する寸法で形成されている。
尚、符号32cは先端部32aの外周の一部に軸方向に沿って形成されたスグリ溝であり、例えば、軸芯を挟む対称な位置(2カ所)に形成されている。このすぐり溝32cにて先端部32aの軸周方向に対するばね定数を調整する。すなわち、すぐり溝32cが形成されている軸径方向ではばね定数が小さくなり優れた振動絶縁効果が発揮される。一方、すぐり溝23cの配置と直交する軸径方向ではばね定数が相対的に大きくなり、軸径方向への変位を抑制することができる。
このような構成では、先ず、図9に示すように、運転席側ビーム部7の対向端部7bに、後端部を圧入固定する弾性カップリング32の先端部32aに穿設されているカップリング凹部32bに対し、助手席側ビーム部8を相対スライドさせながら内装して、Aピラー2a,2a間の寸法誤差を吸収する。
そして、両ビーム7,8の軸方向の長さが所定に調整された後、図8に示すように、両ビーム部7,8間を、第1実施形態と同様、クランプ部材21を介して連結固定させる。両ビーム部7,8の端部は互いにオーバラップされておらず弾性カップリング32を介して連結されているため、軸方向、及び軸径方向に作用する振動を弾性カップリング32にて吸収させることができる。更に、ステアリングシャフト9に伝達される振動も、この弾性カップリング32で緩衝させることができる。
弾性カップリング32は、その材質、ばね定数、形状及び長さを適宜調整することで、ビーム本体5が受ける振動を効率良く減衰(吸収)させることができる。又、両Aピラー2aの少なくとも一方が車幅方向へ多少傾斜していても、その傾きは弾性カップリング32の変形で吸収することができる。
尚、本発明は、上述した各実施形態に限るものではなく、例えば、第2実施形態のブッシュ31は運転席側ビーム部7の内周に圧入固定されているが、助手席側ビーム部8の外周に圧入固定されていても良い。同様に、第3実施形態の弾性カップリング32は、後端部が運転席側ビーム部7に圧入固定されているが、カップリング凹部32bを助手席側ビーム部8に圧入固定し、その後端部を運転席側ビーム部7の内周に摺動させることで、長さを調整するようにしても良い。
1…ステアリングサポートビーム、
2…車体、
2a…フロントピラー、
3…インストルメントパネル、
4…トーボード、
4a…フロアトンネル、
5…ビーム本体、
6a,6b…ブラケット、
7…運転席側ビーム部、
7a…絞り部、
7b,8a…対向端部、
8…助手席側ビーム部、
9…ステアリングシャフト、
10…シャフト支持ブラケット、
11…取付けブラケット、
12…固定ブラケット、
13…ブレーキペダル、
13a…ブレーキレバー、
14…ステー、
15…パネルステー、
16…ビームブラケット、
21…クランプ部材、
21a…開口部、
21b…スリット、
22…第1クランプ部、
22a,22b…第1固定フランジ、
22c…第1リブ、
23…第2クランプ部、
23a,23b…第2固定フランジ、
23c…第2リブ、
24…前後支持ブラケット、
25…上下支持ブラケット、
26a,26b,27a,27b…ボルト挿通孔、
31…ブッシュ、
32…弾性カップリング、
32a…先端部、
32b…カップリング凹部、
32c…すぐり溝、
d1…内径、
d2…外径
2…車体、
2a…フロントピラー、
3…インストルメントパネル、
4…トーボード、
4a…フロアトンネル、
5…ビーム本体、
6a,6b…ブラケット、
7…運転席側ビーム部、
7a…絞り部、
7b,8a…対向端部、
8…助手席側ビーム部、
9…ステアリングシャフト、
10…シャフト支持ブラケット、
11…取付けブラケット、
12…固定ブラケット、
13…ブレーキペダル、
13a…ブレーキレバー、
14…ステー、
15…パネルステー、
16…ビームブラケット、
21…クランプ部材、
21a…開口部、
21b…スリット、
22…第1クランプ部、
22a,22b…第1固定フランジ、
22c…第1リブ、
23…第2クランプ部、
23a,23b…第2固定フランジ、
23c…第2リブ、
24…前後支持ブラケット、
25…上下支持ブラケット、
26a,26b,27a,27b…ボルト挿通孔、
31…ブッシュ、
32…弾性カップリング、
32a…先端部、
32b…カップリング凹部、
32c…すぐり溝、
d1…内径、
d2…外径
Claims (6)
- 両端部を車体の幅方向に設けた運転席側フロントピラーと助手席側フロントピラーとの間に連設するビーム本体を有するステアリングサポートビーム構造において、
前記ビーム本体が運転席側ビーム部と助手席側ビーム部とに分割され、
前記両ビーム部の対向端部が接合部を介して互いに摺動自在に接合され、
前記接合部と該接合部を介して接合されている前記両ビーム部の端部とがクランプ部材を介して連結されると共に、
前記クランプ部材が前記車体に支持されている
ことを特徴とするステアリングサポートビーム構造。 - 前記クランプ部材は断面C形に形成されていると共に軸方向中途の軸周にスリットが形成されており、
前記クランプ部材の前記スリットを挟む軸方向両側の一方で前記運転席側ビーム部を締め付け、他方で前記助手席側ビーム部を締め付ける
ことを特徴とする請求項1記載のステアリングサポートビーム構造。 - 前記接合部は前記運転席側ビーム部の対向端部に形成した絞り部であり、
前記運転席側ビーム部は前記助手席側ビーム部よりも大径に形成されていると共に、
前記絞り部の内径が前記助手席側ビーム部の外周を摺動させる寸法に形成されている
ことを特徴とする請求項1或いは2記載のステアリングサポートビーム構造。 - 前記接合部は前記運転席ビーム部の対向端部に内装したブッシュであり、
前記運転席側ビーム部は前記助手席側ビーム部よりも大径に形成されていると共に、
前記ブッシュの内径が前記助手席側ビーム部の外周を摺動させる寸法に形成されている
ことを特徴とする請求項1或いは2記載のステアリングサポートビーム構造。 - 前記接合部は前記運転席ビーム部の対向端部に内装した弾性カップリングであり、
前記運転席側ビーム部は前記助手席側ビーム部よりも大径に形成されていると共に、
前記弾性カップリングの先端部が前記運転席側ビーム部の前記対向端部から前記助手席側ビーム部方向へ突出されており、
前記弾性カップリングの先端部に形成されたカップリング凹部の内径が前記助手席側ビーム部の外周を摺動させる寸法に形成されている
ことを特徴とする請求項1或いは2記載のステアリングサポートビーム構造。 - 前記弾性カップリングの外周の一部にすぐり溝が軸周方向に沿って形成されている
ことを特徴とする請求項5記載のステアリングサポートビーム構造。
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---|---|---|---|
JP2015188261A JP2017061267A (ja) | 2015-09-25 | 2015-09-25 | ステアリングサポートビーム構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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