JP2017061020A - パイプ内面研磨装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】研磨ベルトを高速走行させて研磨可能であると共に、作業効率の良いパイプ内面研磨装置を提供する。
【解決手段】被加工用のパイプPに挿通され循環走行してパイプ内周面Pdを研磨するエンドレス状の研磨ベルト1と、パイプP内で相互に180度異なる周方向位置に配設されると共に相反するパイプ軸心方向に走行する研磨ベルト1の第1ベルト部11・第2ベルト部12を、パイプ内周面Pdへ押圧するための膨縮自在なエア袋体2と、第1ベルト部11及び第2ベルト部12をパイプ内周面Pdに押圧しているエア袋体2に、パイプPの軸心方向に送りを与えるための往復動手段9と、を備えた。
【選択図】図2
【解決手段】被加工用のパイプPに挿通され循環走行してパイプ内周面Pdを研磨するエンドレス状の研磨ベルト1と、パイプP内で相互に180度異なる周方向位置に配設されると共に相反するパイプ軸心方向に走行する研磨ベルト1の第1ベルト部11・第2ベルト部12を、パイプ内周面Pdへ押圧するための膨縮自在なエア袋体2と、第1ベルト部11及び第2ベルト部12をパイプ内周面Pdに押圧しているエア袋体2に、パイプPの軸心方向に送りを与えるための往復動手段9と、を備えた。
【選択図】図2
Description
本発明は、パイプ内面研磨装置に関する。
従来のパイプ内面研磨装置としては、研磨ベルトを、一方のリールから送り出し、パイプ内を挿通させた後に、他方のリールで巻取り、さらに、複数の弾性球を、シューターにてパイプ内へ送り出して、研磨ベルトと弾性球をパイプ軸心一方向へ走行させつつ、弾性球にて研磨ベルトをパイプ内周面に押圧して研磨するものがあった(例えば、特許文献1参照)。
しかし、従来の装置は、研磨ベルトの送り出し(繰り出し)が終了すると、巻き取った研磨ベルトを送り出しリールに付け替えて、再びパイプ内に挿通させて、巻取りリールに接続するといった段取り作業が必要で手間と時間がかかっていた。
また、パイプ内径に合わせて、多種類かつ多数の弾性球を準備する必要や、弾性球の走行が安定せず、パイプ軸心方向の研磨痕が不均一となって、美しく仕上げることが困難であった。
しかも、高速研磨を行うと、上記の段取り作業を、短時間の間に、何度も繰り返す必要があった。例えば、110mの長さの研磨ベルトを500m/minで走行させて研磨を行うと、研磨開始から僅か0.22minでベルト終端に達するため、研磨時間よりも段取り作業に手間と時間が大幅にかかり、作業効率が悪いといった問題があった。
また、パイプ内径に合わせて、多種類かつ多数の弾性球を準備する必要や、弾性球の走行が安定せず、パイプ軸心方向の研磨痕が不均一となって、美しく仕上げることが困難であった。
しかも、高速研磨を行うと、上記の段取り作業を、短時間の間に、何度も繰り返す必要があった。例えば、110mの長さの研磨ベルトを500m/minで走行させて研磨を行うと、研磨開始から僅か0.22minでベルト終端に達するため、研磨時間よりも段取り作業に手間と時間が大幅にかかり、作業効率が悪いといった問題があった。
そこで、本発明は、研磨ベルトを高速走行させて内面研磨できると共に、平滑な内面研磨を容易に行え、作業効率の良いパイプ内面研磨装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のパイプ内面研磨装置は、被加工用のパイプに挿通され循環走行してパイプ内周面を研磨するエンドレス状の研磨ベルトと、上記パイプ内で相互に180度異なる周方向位置に配設されると共に相反するパイプ軸心方向に走行する上記研磨ベルトの第1ベルト部・第2ベルト部を、上記パイプ内周面へ押圧するための膨縮自在なエア袋体と、上記第1ベルト部及び上記第2ベルト部を上記パイプ内周面に押圧している上記エア袋体に、上記パイプの軸心方向に送りを与えるための往復動手段と、を備えたものである。
また、上記パイプをパイプ軸心廻りに所定角度毎に回転させて上記パイプ内周面の研磨周方向位置を切り換えるパイプ回転手段を備えたものである。
また、上記パイプをパイプ軸心廻りに所定角度毎に回転させて上記パイプ内周面の研磨周方向位置を切り換えるパイプ回転手段を備えたものである。
本発明によれば、研磨ベルトを、高速(例えば、500〜1000m/min)で走行させてパイプ内周面を研磨させることができ、短時間で均一に平滑な管内研磨を効率良く行うことができる。段取り作業に手間や時間がかからず、一層作業効率が良い。パイプ軸心方向に極微小の研磨痕が均一に美しく形成され、薬品・化学分野や食品関係に用いるパイプに好適である。高速研磨を容易に乾式で行うことができる。
以下、図示の実施形態に基づき本発明を詳説する。
本発明に係るパイプ内面研磨装置は、図1及び図2に示すように、ステンレス等の金属製の被加工用のパイプPを挿通するエンドレス状(環状)の研磨ベルト1と、パイプPの一端Pa側のパイプ外部に配設され研磨ベルト1が懸架される従動プーリ51と、パイプPの他端Pb側のパイプ外部に配設され研磨ベルト1が懸架される駆動プーリ52と、を備えている。
本発明に係るパイプ内面研磨装置は、図1及び図2に示すように、ステンレス等の金属製の被加工用のパイプPを挿通するエンドレス状(環状)の研磨ベルト1と、パイプPの一端Pa側のパイプ外部に配設され研磨ベルト1が懸架される従動プーリ51と、パイプPの他端Pb側のパイプ外部に配設され研磨ベルト1が懸架される駆動プーリ52と、を備えている。
駆動プーリ52と従動プーリ51によって研磨ベルト1を500〜1000m/minの高速で循環(エンドレス)走行させる。
また、駆動プーリ52と従動プーリ51の回転軸間距離を調整して研磨ベルト1に張力を付与するためのテンション付与装置(テンショナー)59を従動プーリ51に付設している。
また、駆動プーリ52と従動プーリ51の回転軸間距離を調整して研磨ベルト1に張力を付与するためのテンション付与装置(テンショナー)59を従動プーリ51に付設している。
研磨ベルト1は、研磨面を外面(表て面)としてエンドレス(無端)状に形成され、パイプP内で相互に180度異なる周方向位置に配設されると共に相反するパイプ軸心方向に走行する第1ベルト部11・第2ベルト部12を有している。
第1ベルト部11は、パイプPの一端Paから他端Pb(パイプ軸心他方向Nb)へ走行する。
第2ベルト部12は、パイプPの他端Pbから一端Pa(パイプ軸心一方向Na)へ走行する。
第1ベルト部11と第2ベルト部12は、一端Pa側のパイプ外部に配設される一対の第1押さえローラ57,57によって、所定間隔寸法をもって平行状に配設されている。
また、第1ベルト部11と第2ベルト部12は、他端Pb側のパイプ外部に配設される一対の第2押さえローラ58,58によって、所定間隔寸法をもって平行状に配設されている。
第1ベルト部11は、パイプPの一端Paから他端Pb(パイプ軸心他方向Nb)へ走行する。
第2ベルト部12は、パイプPの他端Pbから一端Pa(パイプ軸心一方向Na)へ走行する。
第1ベルト部11と第2ベルト部12は、一端Pa側のパイプ外部に配設される一対の第1押さえローラ57,57によって、所定間隔寸法をもって平行状に配設されている。
また、第1ベルト部11と第2ベルト部12は、他端Pb側のパイプ外部に配設される一対の第2押さえローラ58,58によって、所定間隔寸法をもって平行状に配設されている。
そして、図示省略するが、パイプPをパイプ軸心Lp廻りに所定角度θ毎(図11参照)に回転(回動)させてパイプ内周面Pdの研磨周方向位置を切り換えるパイプ回転手段を備えている。
パイプ回転手段は、パイプ軸心Lp廻りに3乃至4つ配設される爪部材を有すると共にパイプPが挿通する中心孔を有する回転チャック部材と、その回転チャック部材を回転させる電動モータ等の駆動源と、駆動源とチャック部材を連動連結するギヤ又は伝達ベルト等の伝達機構を備えるものである。
或いは、パイプ軸心Lp廻りに複数配設されると共にパイプ外周面に接触する複数の回転ローラと、複数の回転ローラの内の1つ又は複数を回転させるための電動モータ等の駆動源と、駆動させる回転ローラと駆動源を連動連結するギヤ又は伝達ベルト等の伝達機構を備え、回転ローラの回転を摩擦力によってパイプPに伝達させて回転させるものである。
なお、パイプ回転手段は、パイプPの外周面に懸架した環状摩擦ベルトを走行させて摩擦力により走行力をパイプPに伝達して回転させるもの等自由である。
パイプ回転手段は、パイプ軸心Lp廻りに3乃至4つ配設される爪部材を有すると共にパイプPが挿通する中心孔を有する回転チャック部材と、その回転チャック部材を回転させる電動モータ等の駆動源と、駆動源とチャック部材を連動連結するギヤ又は伝達ベルト等の伝達機構を備えるものである。
或いは、パイプ軸心Lp廻りに複数配設されると共にパイプ外周面に接触する複数の回転ローラと、複数の回転ローラの内の1つ又は複数を回転させるための電動モータ等の駆動源と、駆動させる回転ローラと駆動源を連動連結するギヤ又は伝達ベルト等の伝達機構を備え、回転ローラの回転を摩擦力によってパイプPに伝達させて回転させるものである。
なお、パイプ回転手段は、パイプPの外周面に懸架した環状摩擦ベルトを走行させて摩擦力により走行力をパイプPに伝達して回転させるもの等自由である。
さらに、図1及び図2に於て、パイプP内において第1ベルト部11と第2ベルト部12の間に配設される研磨治具5を備えている。
研磨治具5は、第1ベルト部11・第2ベルト部12をパイプ内周面Pd(ラジアル外方)へ押圧するための膨縮自在なエア袋体2と、エア袋体2を保持するケース部材3と、を備えている。
研磨治具5は、第1ベルト部11・第2ベルト部12をパイプ内周面Pd(ラジアル外方)へ押圧するための膨縮自在なエア袋体2と、エア袋体2を保持するケース部材3と、を備えている。
そして、研磨治具5(エア袋体2及びケース部材3)を、パイプPの軸心方向に送りを与えるための往復動手段9を備えている。
往復動手段9は、研磨治具5を、2〜4m/min(約3m/min)の微速でパイプP内を往復移動させる。
往復動手段9は、ケース部材3の長手方向(パイプ軸心方向)の両端部3a,3bに、夫々、取着する牽引部材90,90と、一方の牽引部材90(90A)をパイプ外部で巻き取って研磨治具5をパイプ軸心一方向Naへ移動させるための第1巻取機(ウインチ)95と、他方の牽引部材90(90B)をパイプ外部で巻き取って研磨治具5をパイプ軸心他方向Nbへ移動させるための第2巻取機(ウインチ)96と、を備えている。第1・第2巻取機95,96は、巻き胴と、巻き胴を回転させる駆動モータを備えている。
往復動手段9は、研磨治具5を、2〜4m/min(約3m/min)の微速でパイプP内を往復移動させる。
往復動手段9は、ケース部材3の長手方向(パイプ軸心方向)の両端部3a,3bに、夫々、取着する牽引部材90,90と、一方の牽引部材90(90A)をパイプ外部で巻き取って研磨治具5をパイプ軸心一方向Naへ移動させるための第1巻取機(ウインチ)95と、他方の牽引部材90(90B)をパイプ外部で巻き取って研磨治具5をパイプ軸心他方向Nbへ移動させるための第2巻取機(ウインチ)96と、を備えている。第1・第2巻取機95,96は、巻き胴と、巻き胴を回転させる駆動モータを備えている。
図3及び図4に示すように、エア袋体2は、第1ベルト部11・第2ベルト部12の裏面(基布)11d,12dに、夫々、摺接しつつ押圧する一対のベルト摺接面20,20を有している。
エア袋体2は、第1ベルト部11に対応する第1のベルト摺接面20(20A)と、第2ベルト部12に対応する第2のベルト摺接面20(20B)と、をパイプ軸心Lp廻りに相互に180度異なる周方向位置に配設している。
エア袋体2は、第1ベルト部11に対応する第1のベルト摺接面20(20A)と、第2ベルト部12に対応する第2のベルト摺接面20(20B)と、をパイプ軸心Lp廻りに相互に180度異なる周方向位置に配設している。
ベルト摺接面20,20は、横断面円弧状であって、低摩擦材で形成している。
低摩擦材としては、自己潤滑性を有するものが好ましく、例えば、固体潤滑剤(固体グラファイト潤滑剤)を有するグラファイトキャンバス(グラファイト布)である。
なお、低摩擦材としては、ポリテトラフルオロエチレンで成型又はコーティングしたものであっても良い。
低摩擦材としては、自己潤滑性を有するものが好ましく、例えば、固体潤滑剤(固体グラファイト潤滑剤)を有するグラファイトキャンバス(グラファイト布)である。
なお、低摩擦材としては、ポリテトラフルオロエチレンで成型又はコーティングしたものであっても良い。
エア袋体2は、ゴムチューブから成る円筒状胴体21と、円筒状胴体21の両端開口部に夫々施蓋状に差し込まれる一対の外鍔付きのキャップ部材22,22と、円筒状胴体21の開口縁部に外嵌して円筒状胴体21の内周面とキャップ部材22の差込短円柱部外周面と密着させて取着するための締め付け金具23,23と、を有している。円筒状胴体21の軸心は、パイプ軸心Lpに同心状である。
そして、低摩擦材から成る横断面円弧状の摺接部材28,28を、円筒状胴体21の外周面21dに、面状ファスナー29にて着脱自在(交換自在)に取着している。
つまり、面状ファスナー29の雌雄一方部材29a,29aを、円筒状胴体21の外周面21dに相互に180度異なる周方向位置に接着剤等で固着し、面状ファスナー29の雌雄他方部材29bを摺接部材28の裏面(内面)28dに接着剤等で固着して、雌雄一方部材29aと雌雄他方部材29bを対面接触させて、円筒状胴体21と摺接部材28を取着している。摺接部材28の表て面(外面)がベルト摺接面20となる。
つまり、面状ファスナー29の雌雄一方部材29a,29aを、円筒状胴体21の外周面21dに相互に180度異なる周方向位置に接着剤等で固着し、面状ファスナー29の雌雄他方部材29bを摺接部材28の裏面(内面)28dに接着剤等で固着して、雌雄一方部材29aと雌雄他方部材29bを対面接触させて、円筒状胴体21と摺接部材28を取着している。摺接部材28の表て面(外面)がベルト摺接面20となる。
また、一方のキャップ部材22(22A)に、パイプ軸心Lp(中心)から偏心させた位置に、円筒状胴体21の内部と外部を連通させるためのエア流路22gを、貫設している。エア流路22gの外部側口部に、エア継手部材25を介してエアチューブ71を取着している。
そして、図1に示すように、パイプ一端Pa側のパイプ外部で、エアチューブ71はチューブリール72に巻設されている。
エアチューブ71はチューブリール72の一方の接続口に接続されている。
チューブリール72の他方の接続口は、ロータリージョイント等のエア配管を介して、エアコンプレッサやエアタンク等のエア供給源に接続されている。
また、第1巻取機95が一方の牽引部材90Aを巻き取る際に、チューブリール72にてエアチューブ71を巻き取るためのリール回転用電動モータ等のリール駆動源を備えている。
つまり、エアチューブ71と、チューブリール72と、エア配管と、エア供給源と、リール駆動源と、を有し、エア袋体2内へエアを供給するためのエア供給手段7を、具備している。
また、エア供給手段7は、エア配管に電磁切換弁を設け、電磁切換弁の切換えにて、エア袋体2内と外部(外気)を連通させ、エアが抜けるように構成している。
エアチューブ71はチューブリール72の一方の接続口に接続されている。
チューブリール72の他方の接続口は、ロータリージョイント等のエア配管を介して、エアコンプレッサやエアタンク等のエア供給源に接続されている。
また、第1巻取機95が一方の牽引部材90Aを巻き取る際に、チューブリール72にてエアチューブ71を巻き取るためのリール回転用電動モータ等のリール駆動源を備えている。
つまり、エアチューブ71と、チューブリール72と、エア配管と、エア供給源と、リール駆動源と、を有し、エア袋体2内へエアを供給するためのエア供給手段7を、具備している。
また、エア供給手段7は、エア配管に電磁切換弁を設け、電磁切換弁の切換えにて、エア袋体2内と外部(外気)を連通させ、エアが抜けるように構成している。
図5乃至図7に示すように、ケース部材3は、分割構造であって、枠型の第1半体31と、枠型の第2半体32と、を備えている。
第1半体31と第2半体32は、パイプ軸心Lpを含む平面(仮想分割平面)に関して対称形状である(鏡像形状である)。
そして、第1半体31と第2半体32とでエア袋体2をラジアル外方から挟むようにして外嵌状に保持する。
第1半体31と第2半体32は、パイプ軸心Lpを含む平面(仮想分割平面)に関して対称形状である(鏡像形状である)。
そして、第1半体31と第2半体32とでエア袋体2をラジアル外方から挟むようにして外嵌状に保持する。
第1・第2半体31,32は、エア袋体2の一端部2aに当接可能な半円形状の前後一方壁部33と、エア袋体2の他端部に当接可能な半円形状の前後他方壁部34と、円筒状胴体21の外周面21dに当接可能な一対の横断面円弧状の側壁部39,39と、を有し、エア袋体2(の一部)が入り込む収納空間を形成すると共に、ベルト摺接面20(摺接部材28,28の外面)をラジアル外方へ露出させるための窓部30,30を形成する縦断面矩形枠形状である。
さらに、第1半体31は、第1ベルト部11がパイプ軸心Lp廻りに移動するのを阻止するための一対の第1ガイド突片37,37を有している。
第1ガイド突片37は、第1ベルト部11の側面(側縁)11e,11eに当接(摺接)して第1ベルト部11が第1のベルト摺接面20(20A)からパイプ軸心Lp廻りに逃げる(位置ズレする)のを防止する当り側面37eと、パイプ内周面Pdに摺接する横断面視円弧状の突出先端部(面)37d,37dと、を有している。
第1ガイド突片37は、第1ベルト部11の側面(側縁)11e,11eに当接(摺接)して第1ベルト部11が第1のベルト摺接面20(20A)からパイプ軸心Lp廻りに逃げる(位置ズレする)のを防止する当り側面37eと、パイプ内周面Pdに摺接する横断面視円弧状の突出先端部(面)37d,37dと、を有している。
第2半体32は、第2ベルト部12がパイプ軸心Lp廻りに移動するのを阻止するための一対の第2ガイド突片38,38と、を有している。
第2ガイド突片38,38は、第2ベルト部12の側面(側縁)12e,12eに当接(摺接)して第2ベルト部12が第2のベルト摺接面20(20B)からパイプ軸心Lp廻りに逃げる(位置ズレする)のを防止する当り側面38eと、パイプ内周面Pdに摺接する横断面視円弧状の突出先端部38d,38dと、を有している。
第2ガイド突片38,38は、第2ベルト部12の側面(側縁)12e,12eに当接(摺接)して第2ベルト部12が第2のベルト摺接面20(20B)からパイプ軸心Lp廻りに逃げる(位置ズレする)のを防止する当り側面38eと、パイプ内周面Pdに摺接する横断面視円弧状の突出先端部38d,38dと、を有している。
また、ケース部材3の両側壁部39,39が、膨張したエア袋体2に接触し、その接触圧(エアー押圧力)によってエア袋体2がパイプ軸心Lp廻りに回転するのを阻止する。また、第1ガイド突片37の当り側面37eが第1摺接部材28Aの側面(側縁)に当接すると共に、第2ガイド突片38の当り側面38eが第2摺接部材28Bの側面に当接して、エア袋体2のパイプ軸心Lp廻りの回転を阻止する。
第1・第2ガイド突片37,38は、パイプ軸心方向に沿った凸条に形成され、窓部30の縦側縁(パイプ軸心方向に沿った側縁)に連続して突設されている。
また、第1・第2ガイド突片37,38は、超硬金属製又はセラミック製とし、ケース部材3の他の部位(前後壁部33,34や側壁部39、後述の係止部35,36)は、真鍮やアルミニウム等の金属製とするのが好ましい。
また、第1・第2ガイド突片37,38は、超硬金属製又はセラミック製とし、ケース部材3の他の部位(前後壁部33,34や側壁部39、後述の係止部35,36)は、真鍮やアルミニウム等の金属製とするのが好ましい。
また、第1半体31及び第2半体32は、前後壁部33,34から夫々アキシャル外方へ突設され牽引部材90が係止される係止孔部35g,36gを有する前後一対の係止部35,36を有している。
また、前後一方壁部33にエア継手部材25が挿通する(干渉を防止する)逃がし切欠部33gを設けている。
なお、前後一方壁部33に突設された係止部35を、一端係止部35と呼び、前後他方壁部34に突設された係止部36を他端係止部36と呼ぶ場合がある。
また、前後一方壁部33にエア継手部材25が挿通する(干渉を防止する)逃がし切欠部33gを設けている。
なお、前後一方壁部33に突設された係止部35を、一端係止部35と呼び、前後他方壁部34に突設された係止部36を他端係止部36と呼ぶ場合がある。
図6及び図8に示すように、牽引部材90は、係止孔部35g,36gに係止するフック状の掛け具91と、掛け具91にリベット等の固着具で固着されるスチールベルトから成る金属帯状体92と、を有している。
一方の(第1の)牽引部材90Aは、その掛け具91Aが、第1半体31の一端係止孔部35g及び第2半体32の一端係止孔部35gに係止して、第1半体31と第2半体32を一緒に軸心一方向Naへ引き寄せる。つまり、第1の牽引部材90Aはケース部材3の一端部3aに取着する。
一方の牽引部材90Aからの引き寄せ力を、前後他方壁部34が、エア袋体2の他端部2bに当接して伝達し、軸心一方向Naへ移動(走行)可能としている。
他方の(第2の)牽引部材90Bは、その掛け具91Bが、第1半体31の他端係止孔部36g及び第2半体32の他端係止孔部36gに係止して、第1半体31と第2半体32を一緒に軸心他方向Nbへ引き寄せる。つまり、第2の牽引部材90Bは、ケース部材3の他端部3bに取着する。
他方の牽引部材90Bからの引き寄せ力を、前後一方壁部33が、エア袋体2の一端部2aに当接して伝達し、軸心他方向Nbへ移動可能としている。
一方の牽引部材90Aからの引き寄せ力を、前後他方壁部34が、エア袋体2の他端部2bに当接して伝達し、軸心一方向Naへ移動(走行)可能としている。
他方の(第2の)牽引部材90Bは、その掛け具91Bが、第1半体31の他端係止孔部36g及び第2半体32の他端係止孔部36gに係止して、第1半体31と第2半体32を一緒に軸心他方向Nbへ引き寄せる。つまり、第2の牽引部材90Bは、ケース部材3の他端部3bに取着する。
他方の牽引部材90Bからの引き寄せ力を、前後一方壁部33が、エア袋体2の一端部2aに当接して伝達し、軸心他方向Nbへ移動可能としている。
そして、牽引部材90の金属帯状体92の剛性や張力によって、ケース部材3がパイプ軸心Lp廻りに回転するのを阻止している。
金属帯状体92は、平面視で第1ベルト部11及び第2ベルト部12と直交状の平面上、かつ、パイプ軸心Lpを含む平面上に配設される。エア流路22gとエア継手部材25をパイプ軸心Lpに対して偏心位置に設けているので、一方の牽引部材90Aを、パイプ軸心Lp上に配設でき、力を効率良く伝達できると共にねじれ等を確実に防止できる。
金属帯状体92は、平面視で第1ベルト部11及び第2ベルト部12と直交状の平面上、かつ、パイプ軸心Lpを含む平面上に配設される。エア流路22gとエア継手部材25をパイプ軸心Lpに対して偏心位置に設けているので、一方の牽引部材90Aを、パイプ軸心Lp上に配設でき、力を効率良く伝達できると共にねじれ等を確実に防止できる。
また、研磨ベルト1は、荒削り用(例えば、番手が♯100)と、中仕上げ用(例えば、番手が、♯180、♯240、♯320等)と、最終仕上げ用(例えば、番手が、♯400)と、複数種類設けている。
また、パイプPとしては、周方向の研磨痕を嫌う食品加工、医薬品製造、化学プラント等に使用される継ぎ目無しのステンレス鋼管や、ストレートシーム・ステンレス鋼管等である。
また、パイプPの直径(外径)が25〜50mm、肉厚が1〜5mmのパイプ内面研磨に最適である。
また、パイプ全長÷直径が略100のパイプPに対応可能である。例えば、直径50mmであれば、パイプ全長が5mのパイプPに対応できる。
また、パイプPの直径(外径)が25〜50mm、肉厚が1〜5mmのパイプ内面研磨に最適である。
また、パイプ全長÷直径が略100のパイプPに対応可能である。例えば、直径50mmであれば、パイプ全長が5mのパイプPに対応できる。
次に、本発明のパイプ内面研磨装置の作用(使用方法)について説明する。
先ず、パイプP内に研磨ベルト1を挿通させると共に、第1ベルト部11と第2ベルト部12の間に、牽引部材90が両端部に取着された研磨治具5を配設する。
そして、一対の第1ガイド突片37,37の間に第1ベルト部11を対応させ、一対の第2ガイド突片38,38の間に第2ベルト部12を対応させて、往復動手段9にて研磨治具5をパイプP内に引き込む。
ここで、研磨治具5のエア袋体2は、エアが供給されておらず、収縮状態である。
そして、研磨治具5がパイプP内に挿入されると、エア供給手段7にてエア袋体2にエアを供給して膨張させる。
エア供給手段7のエア抜きにて、エア袋体2を収縮状態にして、パイプPに対する挿入や取り出しを容易としている。
先ず、パイプP内に研磨ベルト1を挿通させると共に、第1ベルト部11と第2ベルト部12の間に、牽引部材90が両端部に取着された研磨治具5を配設する。
そして、一対の第1ガイド突片37,37の間に第1ベルト部11を対応させ、一対の第2ガイド突片38,38の間に第2ベルト部12を対応させて、往復動手段9にて研磨治具5をパイプP内に引き込む。
ここで、研磨治具5のエア袋体2は、エアが供給されておらず、収縮状態である。
そして、研磨治具5がパイプP内に挿入されると、エア供給手段7にてエア袋体2にエアを供給して膨張させる。
エア供給手段7のエア抜きにて、エア袋体2を収縮状態にして、パイプPに対する挿入や取り出しを容易としている。
図6と図7と図9に示すように、エア袋体2が膨張し、第1のベルト摺接面20Aが第1ベルト部11をパイプ内周面Pdへ押圧し、第2のベルト摺接面20Bが第2ベルト部12をベルト内周面Pdへ押圧する。
そして、研磨ベルト1を循環走行させて、パイプP内で往復移動(走行)させる。さらに、研磨ベルト1を往復(循環)させつつ、研磨治具5(エア袋体2及びケース部材3)を往復動手段9にてパイプPの一端Paから他端Pbまで、そして、他端Pbから一端Pbまでと、軸心方向に沿って往復移動させ、パイプ内面研磨を行う。
研磨中は、パイプ回転手段のロック等によって、パイプPがパイプ軸心Lp廻りに回転しないように保持(拘束)している。
また、研磨治具5の往復移動中(研磨中)は、エア袋体2の内圧が一定になるようにエア供給手段7にてエアを供給(内圧を調整)している。
研磨中は、パイプ回転手段のロック等によって、パイプPがパイプ軸心Lp廻りに回転しないように保持(拘束)している。
また、研磨治具5の往復移動中(研磨中)は、エア袋体2の内圧が一定になるようにエア供給手段7にてエアを供給(内圧を調整)している。
パイプ内面研磨の際、第2ベルト部12は軸心一方向Naへ走行し、第1ベルト部11は軸心他方向Nbへ走行する。
第1ベルト部11及び第2ベルト部12は、第1・第2ガイド突片37,38によってベルト摺接面20から逃げるのが防止される。
また、第1ベルト部11及び第2ベルト部12は、ベルト摺接面20に対面状の所定の範囲が、ゴムチューブから成る円筒状胴体21を膨張させている均一なエア圧によって押圧され、研磨が均一に行われる。
第1ベルト部11及び第2ベルト部12は、第1・第2ガイド突片37,38によってベルト摺接面20から逃げるのが防止される。
また、第1ベルト部11及び第2ベルト部12は、ベルト摺接面20に対面状の所定の範囲が、ゴムチューブから成る円筒状胴体21を膨張させている均一なエア圧によって押圧され、研磨が均一に行われる。
さらに、牽引部材90の金属帯状体92の剛性や張力によって、ケース部材3はパイプ軸心Lp廻りの回転が防止され、第1ベルト部11及び第2ベルト部12は、パイプP内でパイプ軸心Lp廻りの螺旋状に走行するようなねじれが防止される。
従って、図10に示すように、研磨痕Jは、パイプ軸心Lpに沿った(平行な)直線状に形成される。なお、図10に於て、研磨痕Jをわかりやすくするために大きく図示しているが、実際は、極微小である。
従って、図10に示すように、研磨痕Jは、パイプ軸心Lpに沿った(平行な)直線状に形成される。なお、図10に於て、研磨痕Jをわかりやすくするために大きく図示しているが、実際は、極微小である。
このような、パイプ軸心Lpに沿った研磨痕Jは、周方向の研磨痕に比べて、液体や粉粒状の送流物が堆積しないため、パイプP内を清潔に保つ必要や、他の送流物との混合を防ぐ必要がある食品や医薬品の製造用、化学プラント用のパイプPを内面研磨するのに最適である。
また、第1ベルト部11及び第2ベルト部12がパイプ軸心Lpに沿って直線走行するため、ストレートシーム管のような軸心方向に沿った内部ビード部(突条部)を、重点的に研磨することが可能である。
例えば、軸心方向の内部ビードが存在する範囲を研磨する場合は、研磨治具5を4〜6往復させる。軸心方向の内部ビードが無い範囲を研磨する場合は、1往復で良い。
例えば、軸心方向の内部ビードが存在する範囲を研磨する場合は、研磨治具5を4〜6往復させる。軸心方向の内部ビードが無い範囲を研磨する場合は、1往復で良い。
そして、研磨治具5が所定回数だけ往復すると、又は、パイプ内周面Pdが所望の表面粗さになると、研磨ベルト1の走行を停止し、エア袋体2のエアを抜いて収縮(減縮)させ、往復動手段9にて研磨治具5をパイプPの開口部に配設する。
その後、パイプPをパイプ回転手段にて、所定角度θだけ回転させて、パイプ内周面Pdの研磨周方向位置を切り換える。
その後、パイプPをパイプ回転手段にて、所定角度θだけ回転させて、パイプ内周面Pdの研磨周方向位置を切り換える。
図11(a)に示すように、第1ベルト部11・第2ベルト部12で研磨される範囲は、横断面視で円弧状であって、所定研磨中心角度αをもった範囲である。
図11(b)に示すように、パイプPを回転させる所定角度θは、上記所定研磨中心角度αよりも小さい角度としている。
つまり、パイプ回転手段は、回転前(最初)の研磨角度範囲α1(第1研磨周方向位置)と、回転後(2回目)の研磨角度範囲α2(第2研磨周方向位置)と、が重なる(ラップする)ように、パイプPを回転させる。
図11(b)に示すように、パイプPを回転させる所定角度θは、上記所定研磨中心角度αよりも小さい角度としている。
つまり、パイプ回転手段は、回転前(最初)の研磨角度範囲α1(第1研磨周方向位置)と、回転後(2回目)の研磨角度範囲α2(第2研磨周方向位置)と、が重なる(ラップする)ように、パイプPを回転させる。
そして、第2研磨周方向位置での研磨が終了後に、図11(c)に示すように、再び、所定角度θだけパイプPを回転させ、次(3回目)の研磨角度範囲α3(第3研磨周方向位置)を、研磨する。
第3研磨周方向位置の研磨が終了後に、図11(d)に示すように、再び、所定角度θだけパイプPを回転させ、最後(4回目)の研磨角度範囲α4(第4研磨周方向位置)を、研磨する。
第3研磨周方向位置の研磨が終了後に、図11(d)に示すように、再び、所定角度θだけパイプPを回転させ、最後(4回目)の研磨角度範囲α4(第4研磨周方向位置)を、研磨する。
このように、パイプ内周面Pdに対して第1ベルト部11と第2ベルト部12が相互に180度異なる周方向位置を研磨するため、パイプ内周面Pdの全周を研磨するためには、パイプPを180度未満の角度をもって回転(回動)させれば可能であり、1周や半周させる必要がなく、迅速に研磨できる。
そして、パイプ内周面Pdの全周研磨を終了すると、従動プーリ51及び駆動プーリ52から研磨ベルト1を取り外せば、環状の研磨ベルト1のU字状部を縮小させつつ、パイプPに挿入することで、研磨ベルト1を環状のまま、軸心方向にパイプPから引き抜くことができる。
そして、次の工程の(例えば、中仕上げ用の)環状の研磨ベルト1をパイプPに挿通させ、研磨ベルト1のU字状部をパイプ両端部Pa,Pbから突出させて、夫々、従動プーリ51・駆動プーリ52に懸架させれば、研磨ベルト1の交換を行うことができる。
つまり、環状の研磨ベルト1を切断して再び環状に接合するような段取り作業が必要なく、容易かつ迅速に研磨ベルト1を交換できる。
そして、次の工程の(例えば、中仕上げ用の)環状の研磨ベルト1をパイプPに挿通させ、研磨ベルト1のU字状部をパイプ両端部Pa,Pbから突出させて、夫々、従動プーリ51・駆動プーリ52に懸架させれば、研磨ベルト1の交換を行うことができる。
つまり、環状の研磨ベルト1を切断して再び環状に接合するような段取り作業が必要なく、容易かつ迅速に研磨ベルト1を交換できる。
なお、本発明は、設定変更可能であって、図11においては、所定角度θをもって3回だけ回転(回動)させて、パイプ内周面Pdの全周研磨を行う場合を図示しているが、4回や5回、回動させて全周研磨を行っても良い。テンション付与装置59は、図示のようにアジャスタボルトにて、従動プーリ51の位置を調整するものに限らず、エアーシリンダやコイルバネや板バネ等の弾発付勢部材によって押圧してテンションを付与するように構成しても良い。
エア流路22gやエア継手部材25は、他方のキャップ部材22に設けても良く、エア供給手段7を、パイプ他端Pb側のパイプ外部に設けても良い。
エア流路22gやエア継手部材25は、他方のキャップ部材22に設けても良く、エア供給手段7を、パイプ他端Pb側のパイプ外部に設けても良い。
以上のように本発明は、被加工用のパイプPに挿通され循環走行してパイプ内周面Pdを研磨するエンドレス状の研磨ベルト1と、上記パイプP内で相互に180度異なる周方向位置に配設されると共に相反するパイプ軸心方向に走行する研磨ベルト1の第1ベルト部11・第2ベルト部12を、パイプ内周面Pdへ押圧するための膨縮自在なエア袋体2と、第1ベルト部11及び第2ベルト部12をパイプ内周面Pdに押圧しているエア袋体2に、パイプPの軸心方向に送りを与えるための往復動手段9と、を備えたので、研磨ベルト1を、高速(例えば、500〜1000m/min)で走行させてパイプ内周面Pdを研磨させることができる。短時間で平滑な管内研磨を行うことができる。段取り作業に手間や時間がかからず、作業効率が良い。高速研磨を容易に乾式で行うことができる。パイプ軸心方向に極微小の研磨痕Jが均一に美しく形成され、薬品・化学分野や食品関係に用いるパイプPに好適である。
また、パイプPをパイプ軸心Lp廻りに所定角度θ毎に回転させてパイプ内周面Pdの研磨周方向位置を切り換えるパイプ回転手段を備えたので、パイプ内周面Pd全周を容易かつ迅速に研磨できる。研磨残しがなく確実に均一状に美しく全周研磨できる。
また、被加工用のパイプPに挿通され循環走行してパイプ内周面Pdを研磨するエンドレス状の研磨ベルト1と、パイプP内で相互に180度異なる周方向位置に配設されると共に相反するパイプ軸心方向に走行する研磨ベルト1の第1ベルト部11・第2ベルト部12を、パイプ内周面Pdへ押圧するための膨縮自在なエア袋体2と、エア袋体2を保持するケース部材3と、を備え、ケース部材3は、第1ベルト部11がパイプ軸心Lp廻りに移動するのを阻止するための一対の第1ガイド突片37,37と、第2ベルト部12がパイプ軸心Lp廻りに移動するのを阻止するための一対の第2ガイド突片38,38 と、を有するので、研磨ベルト1を、高速(例えば、500〜1000m/min)で走行させてパイプ内周面Pdを研磨させることができる。短時間で平滑な管内研磨を行うことができる。段取り作業や準備作業に手間や時間がかからず、作業効率が良い。高速研磨を容易に乾式で行うことができる。第1ベルト部11及び第2ベルト部12を、均一なエア圧により押圧でき、ムラの無い(均一な)研磨を実現して、美しく仕上げることができる。パイプ軸心方向の研磨を均一状に美しく仕上げることができる。
また、ケース部材3は、長手方向の両端部3a,3bに夫々金属帯状体92,92が取着され、金属帯状体92によってパイプ軸心Lp廻りの回転が阻止されているので、第1ベルト部11及び第2ベルト部12が、パイプP内でパイプ軸心Lp廻りの螺旋状に走行するのが防止され、軸心方向に沿った直線状の研磨痕Jを得ることができる。従って、パイプP内を送流する液体や粉粒体が堆積する虞の少ないパイプ内周面Pdに加工でき、化学分野や食品関係や薬品分野に用いるパイプPとして好適である。
また、エア袋体2は、第1ベルト部11・第2ベルト部12に摺接しつつ押圧するベルト摺接面20,20を有し、ベルト摺接面20が低摩擦材で形成されているので、第1ベルト部11と第2ベルト部12の軸心方向の走行に悪影響を与えずに、パイプ内周面Pdに押圧できる。研磨ベルト1とエア袋体2の破損を防止して耐久性を向上できる。
また、エア袋体2は、ゴムチューブから成る円筒状胴体21を有し、低摩擦材から成る摺接部材28を、円筒状胴体21の外周面21dに面状ファスナー29にて着脱自在に取着したので、摺接部材28が磨耗しても容易かつ迅速に新たな摺接部材28に交換できる。
1 研磨ベルト
2 エア袋体
20 ベルト摺接面
3 ケース部材
3a,3b 両端部
9 往復動手段
11 第1ベルト部
12 第2ベルト部
21 円筒状胴体
21d 外周面
28 摺接部材
29 面状ファスナー
37 第1ガイド突片
38 第2ガイド突片
P パイプ
Pd パイプ内周面
Lp パイプ軸心
θ 所定角度
2 エア袋体
20 ベルト摺接面
3 ケース部材
3a,3b 両端部
9 往復動手段
11 第1ベルト部
12 第2ベルト部
21 円筒状胴体
21d 外周面
28 摺接部材
29 面状ファスナー
37 第1ガイド突片
38 第2ガイド突片
P パイプ
Pd パイプ内周面
Lp パイプ軸心
θ 所定角度
Claims (2)
- 被加工用のパイプ(P)に挿通され循環走行してパイプ内周面(Pd)を研磨するエンドレス状の研磨ベルト(1)と、
上記パイプ(P)内で相互に180度異なる周方向位置に配設されると共に相反するパイプ軸心方向に走行する上記研磨ベルト(1)の第1ベルト部(11)・第2ベルト部(12)を、上記パイプ内周面(Pd)へ押圧するための膨縮自在なエア袋体(2)と、
上記第1ベルト部(11)及び上記第2ベルト部(12)を上記パイプ内周面(Pd)に押圧している上記エア袋体(2)に、上記パイプ(P)の軸心方向に送りを与えるための往復動手段(9)と、を備えたことを特徴とするパイプ内面研磨装置。 - 上記パイプ(P)をパイプ軸心(Lp)廻りに所定角度(θ)毎に回転させて上記パイプ内周面(Pd)の研磨周方向位置を切り換えるパイプ回転手段を備えた請求項1記載のパイプ内面研磨装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015188426A JP2017061020A (ja) | 2015-09-25 | 2015-09-25 | パイプ内面研磨装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2015
- 2015-09-25 JP JP2015188426A patent/JP2017061020A/ja active Pending
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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