JP2017060133A - 電子機器、撮像制御方法、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

電子機器、撮像制御方法、画像処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】物体の3次元形状のデータをより容易に取得すること。【解決手段】撮影装置1は、可変パラメータ設定部53と、撮像制御部55と、を備え、可変パラメータ設定部53は、被写体の立体的形状を取得するために可変とする1または複数の撮影パラメータを設定し、撮像制御部55は、可変パラメータ設定部53によって設定された1または複数の撮影パラメータを変化させて、複数の画像を撮像する制御を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、電子機器、撮像制御方法、画像処理方法及びプログラムに関する。
従来、3次元形状を有する物体を造形可能な3Dプリンタが知られている。3Dプリンタは、部品の試作やレプリカの製造等を容易に行うことができるため、今後、広く普及することが予想される。
このような3Dプリンタに関する技術は、例えば特許文献1に記載されている。
特表2015−508720号公報
しかしながら、3Dプリンタによって物体を造形する場合、その物体の3次元形状のデータを取得することが必要となる。一方、物体の3次元形状のデータを取得する場合、大掛かりなスキャナ等を用いる必要があり、このようなスキャナは高価である上に、データの取得に手間がかかるため、普及するに至っていない。即ち、3次元形状のデータを取得することが容易でないために、3Dプリンタの普及が妨げられているという実状がある。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、物体の3次元形状のデータをより容易に取得することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る電子機器の一態様は、
被写体の立体的形状を取得するために可変とする1または複数の撮影パラメータを設定する可変パラメータ設定手段と、
前記可変パラメータ設定手段によって設定された前記1または複数の撮影パラメータを変化させて、複数の画像を撮像する制御を行う撮像制御手段と、
を備える、
ことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る電子機器の一態様は、
1または複数の撮影パラメータを変化させて撮像された複数の画像に基づいて、被写体の各部分について奥行き方向の距離を解析し、前記被写体の立体的形状を取得する形状取得手段を備える、
ことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る撮像制御方法の一態様は、
電子機器が実行する撮像制御方法であって、
被写体の立体的形状を取得するために可変とする1または複数の撮影パラメータを設定する可変パラメータ設定ステップと、
前記可変パラメータ設定ステップにおいて設定された前記1または複数の撮影パラメータを変化させて、複数の画像を撮像する制御を行う撮像制御ステップと、
を含む、
ことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る画像処理方法の一態様は、
電子機器が実行する画像処理方法であって、
1または複数の撮影パラメータを変化させて撮像された複数の画像に基づいて、被写体の各部分について奥行き方向の距離を解析し、前記被写体の立体的形状を取得する形状取得ステップを含む、
ことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムの一態様は、
電子機器を制御するコンピュータに、
被写体の立体的形状を取得するために可変とする1または複数の撮影パラメータを設定する可変パラメータ設定機能と、
前記可変パラメータ設定機能によって設定された前記1または複数の撮影パラメータを変化させて、複数の画像を撮像する制御を行う撮像制御機能と、
を実現させる、
ことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムの一態様は、
電子機器を制御するコンピュータに、
1または複数の撮影パラメータを変化させて撮像された複数の画像に基づいて、被写体の各部分について奥行き方向の距離を解析し、前記被写体の立体的形状を取得する形状取得機能を実現させる、
ことを特徴とする。
本発明によれば、物体の3次元形状のデータをより容易に取得することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る撮影装置のハードウェアの構成を示すブロック図である。 図1の撮影装置の機能的構成のうちの、撮影制御処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。 ブラケット撮影のために設定された可変パラメータの概念を示す模式図である。 図3のように設定された可変パラメータに従ってブラケット撮影された撮像画像の例を示す模式図である。 図2の機能的構成を有する図1の撮影装置が実行する撮像制御処理の流れを説明するフローチャートである。 高さによって半径が異なる多段の円筒形状を有する被写体を示す模式図である。 図6に示す被写体を頂部側から撮影する場合の合焦状態を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る撮影装置1のハードウェアの構成を示すブロック図である。
撮影装置1は、本発明を適用した電子機器の一例であり、例えばデジタルカメラとして構成される。
撮影装置1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、撮像部16と、入力部17と、出力部18と、記憶部19と、通信部20と、ドライブ21と、を備えている。
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、または、記憶部19からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理(例えば、後述する撮影制御処理等)を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する際において必要なデータ等も適宜記憶される。
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、撮像部16、入力部17、出力部18、記憶部19、通信部20及びドライブ21が接続されている。
撮像部16は、図示はしないが、光学レンズ部と、イメージセンサと、を備えている。なお、撮像部16は、撮像手段として機能する。
光学レンズ部は、被写体を撮影するために、光を集光するレンズ、例えばフォーカスレンズやズームレンズ等で構成される。
フォーカスレンズは、イメージセンサの受光面に被写体像を結像させるレンズである。ズームレンズは、焦点距離を一定の範囲で自在に変化させるレンズである。
光学レンズ部にはまた、必要に応じて、焦点、露出、ホワイトバランス等の設定パラメータを調整する周辺回路が設けられる。
イメージセンサは、光電変換素子や、AFE(Analog Front End)等から構成される。
光電変換素子は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の光電変換素子等から構成される。光電変換素子には、光学レンズ部から被写体像が入射される。そこで、光電変換素子は、被写体像を光電変換(撮像)して画像信号を一定時間蓄積し、蓄積した画像信号をアナログ信号としてAFEに順次供給する。
AFEは、このアナログの画像信号に対して、A/D(Analog/Digital)変換処理等の各種信号処理を実行する。各種信号処理によって、ディジタル信号が生成され、撮像部16の出力信号として出力される。
このような撮像部16の出力信号を、以下、「撮像画像のデータ」と呼ぶ。撮像画像のデータは、CPU11等に適宜供給される。
入力部17は、各種釦等で構成され、ユーザの指示操作に応じて各種情報を入力する。
出力部18は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、画像や音声を出力する。
記憶部19は、ハードディスクあるいはDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種画像のデータを記憶する。
通信部20は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(図示せず)との間で行う通信を制御する。
ドライブ21には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア31が適宜装着される。ドライブ21によってリムーバブルメディア31から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部19にインストールされる。また、リムーバブルメディア31は、記憶部19に記憶されている画像のデータ等の各種データも、記憶部19と同様に記憶することができる。
図2は、このような撮影装置1の機能的構成のうちの、撮影制御処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
撮影制御処理とは、撮影時に可変なパラメータを変化させて複数の画像を撮像することにより、被写体に関する異なる画像の情報を取得し、その被写体の3次元形状のデータを取得する一連の処理をいう。なお、撮影制御処理で撮像される画像には、静止画像及び動画像におけるフレームのいずれも含むものとする。本実施形態において、撮影装置1が撮影制御処理により被写体の3次元形状のデータを取得するモード(以下、「3D撮影モード」と呼ぶ。)に設定された場合に、撮影制御処理が実行される。
撮影制御処理が実行される場合、図2に示すように、CPU11において、画像取得部51と、位置情報取得部52と、可変パラメータ設定部53と、撮影支援部54と、撮像制御部55と、画像処理部56と、形状取得部57と、が機能する。
また、記憶部19の一領域には、画像データ記憶部71と、3次元形状データ記憶部72と、が設定される。
画像データ記憶部71には、撮影装置1によって撮影された撮像画像のデータが記憶される。本実施形態において、撮影制御処理では、ブラケット撮影によりパラメータを変化させた複数の撮像画像のデータが取得されるため、これらのデータはグループ化された1つの画像群として画像データ記憶部71に記憶される。
3次元形状データ記憶部72は、撮影装置1によって撮像画像のデータから取得された被写体の3次元形状のデータを記憶する。本実施形態においては、被写体の3次元形状のデータとして、被写体全体の3次元形状を表すデータの他、被写体の一部の3次元形状のデータ(例えば、顔の表面の凹凸等)が3次元形状データ記憶部72に記憶される。
画像取得部51は、撮像部16から出力された撮像画像のデータを取得し、画像データ記憶部71に記憶する。撮像制御処理においては、ブラケット撮影によって撮影が行われるため、画像取得部51は、一度のブラケット撮影によって取得された複数の撮像画像のデータを、グループ化した1つの画像群として画像データ記憶部71に記憶する。
位置情報取得部52は、被写体との相対的な位置に関する情報(以下、「相対位置情報」と呼ぶ。)を取得する。ここで、相対位置情報とは、撮影装置1と被写体との距離、被写体から見た撮影装置1の方向(被写体の撮影方向)の一方または両方である。具体的には、位置情報取得部52は、被写体の合焦距離から被写体との距離を相対位置情報として取得する。また、位置情報取得部52は、被写体を撮影した撮像画像のデータを基に、被写体の形状を認識し、被写体のいずれの方向から撮影された画像であるかを相対位置情報として取得する。例えば、被写体である自動車を複数の方向から撮影した場合に、特徴部分(ヘッドライト等)を抽出し、その部分の撮像画像間における位置及び形状の変化から、その撮像画像が被写体のいずれの方向から撮影された画像であるかを判定する。これにより、被写体の正面あるいは左前方等、撮影装置1と被写体との相対的な位置関係が相対位置情報として取得できる。
そして、位置情報取得部52は、取得した相対位置情報を撮像画像のデータと対応付けて、3次元形状データ記憶部72に記憶する。なお、位置情報取得部52は、位置情報取得手段として機能する。
可変パラメータ設定部53は、撮影装置1が3D撮影モードに設定された場合に、撮影制御処理において変化させるパラメータ(可変パラメータ)を1つまたは複数設定する。このとき設定される可変パラメータは、被写体の3次元形状のデータを取得するために有効なものとされる。具体的には、可変パラメータ設定部53は、合焦距離、ズーム倍率、撮影装置1から被写体までの距離、フラッシュの強さ、フィルタの種類、ISO感度、被写体の撮影方向、シャッタ速度あるいは絞り値等のパラメータを可変パラメータとして設定する。可変パラメータ設定部53によってパラメータが変化された複数の撮像画像は、ユーザによる鑑賞を目的としたものではないため、視認される画像の内容は必ずしも被写体像が鮮明に写し出されたものではない一方、3次元形状を取得するためのより有効な情報が含まれている。なお、可変パラメータ設定部53は、可変パラメータ設定手段として機能する。
例えば、可変パラメータ設定部53は、可変パラメータとして、ズーム倍率及びフラッシュの強さを設定することができる。この場合、ズーム倍率及びフラッシュの強さをそれぞれ複数段階に設定し、各段階の組み合わせによってブラケット撮影を行うことができる。一例として、フラッシュの強さが弱い段階でズーム倍率をそれぞれ広角、標準及び望遠として撮影し、フラッシュの強さが中程度の段階でズーム倍率をそれぞれ広角、標準及び望遠として撮影し、さらに、フラッシュの強さが強い段階でズーム倍率をそれぞれ広角、標準及び望遠として撮影することができる。
これにより、例えば、奥行きが深く、同色系の部分が連続する被写体において、フラッシュの発光が届く距離に差を持たせて立体的形状を認識し易くできると共に、奥行き方向の形状を認識すべき注目部分に徐々にズームインしながら撮影することで、注目部分における詳細な立体的形状を認識し易いものとできる。
また、撮影装置1において、動画像におけるブラケット撮影が行われる場合、ハイスピード動画(例えば、毎秒200フレームの動画)での撮影に設定されると共に、通常速度の動画(例えば、毎秒30フレームの動画)に対応するフレーム以外のフレームを用いて、可変パラメータ設定部53がフレーム単位で可変パラメータを設定することにより、フレーム間のブラケット撮影が行われる。以下、動画像のフレーム間で行うブラケット撮影を「動画ブラケット撮影」と呼ぶ。
動画ブラケット撮影において、可変パラメータ設定部53は、例えば、ISO感度を可変パラメータとして設定することができる。この場合、絞り及びシャッタ速度等の他のパラメータは、基準とするフレーム(通常速度の動画に対応するフレーム等)と同一に固定され、ISO感度のみを基準とするフレーム以外のフレームで互いに異ならせることができる。この結果、例えば、基準とするフレーム間でISO感度を30段階に異ならせたハイスピード動画が撮影され、基準とするフレームにおいて、白とびや黒つぶれとなっている部分が発生している場合に、異なるISO感度のフレームによって、そのフレームを差し替えること等が可能となる。また、白とびや黒つぶれとなった部分のみを、異なるISO感度のフレームの対応する部分によって補間し、適切な輝度に補正することが可能となる。さらに、基準とするフレームに対して、他のISO感度で撮影された複数のフレームの適切な輝度の部分を合成することで、ハイダイナミックレンジの動画を撮影することが可能となる。
また、可変パラメータ設定部53は、各種フィルタを使用するか否か(あるいはその適用度合い)を可変パラメータとして設定することができる。具体的には、可変パラメータ設定部53は、撮像時に用いられるパラメータの他、撮像後に撮像画像に対して実行されるフィルタ処理等のパラメータも可変パラメータとして設定可能である。可変パラメータとしてフィルタ処理が設定された場合、撮像画像に対して、画像処理部56によるフィルタ処理(1段階のフィルタ処理あるいは異なる強さによる多段階のフィルタ処理)を施すことにより、ブラケット撮影における画像群を生成することができる。このようなフィルタ処理としては、例えば、エッジ強調、ノイズ除去、コントラスト強調あるいはガンマ補正等の画質を変化させるフィルタを設定することができる。
また、画像処理によって実現されるフィルタの他、赤外線フィルタ等、可視光以外の情報を取得するための光学フィルタを可変パラメータとして設定することができる。この場合、例えば、同一の画角で可視光及び赤外線による撮像画像を取得し、これらに含まれる情報から3次元形状のデータを取得することができる。
撮影支援部54は、被写体の3次元形状を取得するための撮影をより適切に行うことができるように、ユーザ(撮影者)に対して、音声あるいは画像等により撮影を支援するための情報を提供する。具体的には、撮影支援部54は、可変パラメータ設定部53によって設定された可変パラメータを適切に変化させて撮影を行うことができるように、被写体を撮影する際の撮影方向、被写体までの距離、被写体の撮影部分、被写体の撮影方法(被写体の周囲を動画像で一周撮影する等)について、ユーザに対するアドバイスを提供する。なお、撮影支援部54は、撮影支援手段として機能する。
例えば、可変パラメータ設定部53によって被写体までの距離が可変パラメータとして設定された場合、撮影支援部54は、ユーザに対して、「少し離れた位置から被写体を撮影してください」、「現在の位置から半分の距離まで近づいて被写体を撮影してください」といったアドバイスを提供する。また、可変パラメータ設定部53によって被写体を撮影する際の撮影方向が可変パラメータとして設定された場合、撮影支援部54は、「被写体の右側面を撮影してください」、「被写体の背面を撮影してください」といったアドバイスを提供する。さらに、被写体の右側面を撮影した後に、被写体の一部が適切に撮影できていなかった場合(例えば、画角からはみ出ているあるいは白とびしている等)、撮影支援部54は、「右側面の上端部分を撮影してください」といったアドバイスを提供する。
これにより、被写体の3次元形状をより認識し易い画像を撮影することができる。
撮像制御部55は、ユーザによる撮影の指示が入力された場合に、可変パラメータ設定部53によって設定された可変パラメータを変化させて、ブラケット撮影(静止画像あるいは動画像の撮影)を行う。なお、可変パラメータ以外の撮影パラメータは、通常のブラケット撮影(鑑賞を目的とした画像を撮影するブラケット撮影)と同様に、自動撮影制御のアルゴリズムに従って決定することができる。なお、撮像制御部55は、撮像制御手段として機能する。
画像処理部56は、ブラケット撮影された撮像画像に対して、フィルタ処理を実行する。具体的には、画像処理部56は、設定された可変パラメータに応じて、ブラケット撮影における画像群を構成する画像を生成するためのフィルタ処理と、3次元形状の取得をより正確に行うためのフィルタ処理と、を実行可能である。例えば、画像処理部56は、設定された可変パラメータに応じて、ブラケット撮影における画像群を生成するためのフィルタ処理として、エッジ強調、ノイズ除去、コントラスト強調あるいはガンマ補正等の画質を変化させるフィルタ処理を実行する。
形状取得部57は、撮像制御部55によってブラケット撮影された複数の撮像画像及び画像処理部56によって画像処理が施されることにより生成された画像(以下、これらの画像を総称して、「解析対象画像」と呼ぶ。)を解析し、被写体の3次元形状のデータを取得する。なお、形状取得部57は、形状取得手段として機能する。
例えば、形状取得部57は、解析対象画像において、被写体の各部分のピントが最も合っている画像を特定し、その画像の合焦距離から、被写体の各部分の相対的な奥行き方向の凹凸形状を認識する。また、形状取得部57は、フラッシュの強さを変化させてブラケット撮影された複数の解析対象画像において、フラッシュが弱い段階で輝度が大きい(即ち、反射光量が多い)部分を奥行き方向の手前に位置するものと判定し、フラッシュが中程度の段階で輝度が大きい部分、フラッシュが強い段階で輝度が大きい部分を順に奥行き方向の奥に位置するものと判定する。
また、形状取得部57は、異なる方向から撮影された解析対象画像において、被写体の同一部分を対応付けることにより、被写体の3次元形状を認識する。即ち、形状取得部57は、1つの解析対象画像において、被写体における特徴点(例えば、模様あるいは形状における一意に識別可能な点)を特定し、他の解析対象画像における対応する点を検出することにより、異なる解析対象画像における被写体の3次元形状のデータを認識する。これにより、複数の方向から撮影された被写体の各部分の空間的な関係が特定され、被写体の3次元形状のデータを取得することができる。
このような機能により、可変パラメータを設定してブラケット撮影を行うことにより、被写体の3次元形状のデータが取得される。
図3は、ブラケット撮影のために設定された可変パラメータの概念を示す模式図である。
図3においては、被写体(切欠きのあるヘタ付きのりんご)に対して、撮影方向と、ズーム倍率と、の2軸の可変パラメータが設定され、各軸には3段の変化が設定されている。具体的には、撮影方向については、切欠き部分を正面として、ユーザから見たりんごの左側方、正面及び右側方の3方向が設定され、ズーム倍率については、広角、標準及び望遠の3段階が設定されている。
図4は、図3のように設定された可変パラメータに従ってブラケット撮影された撮像画像の例を示す模式図である。
図4に示すように、広角で撮影された撮像画像は、各方向から見た被写体全体の形状を表している。また、標準で撮影された撮像画像は、被写体における主要な特徴部分(例えば切欠き部分)の形状をより詳しく表している。さらに、望遠で撮影された撮像画像は、被写体における微細な構造(例えばヘタの根本部分)をさらに詳しく表している。これらの撮像画像を解析対象画像として、例えば、ヘタの先端や切欠き部分におけるりんごの皮と果肉との境界上の点等を特徴点として特定することにより、3次元形状のデータが取得される。
なお、図3及び図4において、被写体の部分毎の形状を適切に取得するために、ズーム倍率に替えて、被写体までの距離、合焦距離あるいは絞り値等の他の可変パラメータを設定することが可能であり、また、ブラケット撮影の軸(設定される可変パラメータの数)を3軸以上とすることも可能である。
このように、撮影装置1においては、被写体の3次元形状を取得するための可変パラメータが設定され、各撮像画像は被写体に関する異なる情報(種々の観点から表された3次元形状の情報)を表すものとなる。
そのため、物体の3次元形状のデータをより容易に取得することが可能となる。
図5は、図2の機能的構成を有する図1の撮影装置1が実行する撮像制御処理の流れを説明するフローチャートである。
撮像制御処理は、ユーザによって入力部17に3D撮影モード開始の操作が行われることにより開始される。
ステップS1において、可変パラメータ設定部53は、可変パラメータの設定を手動または手動のいずれで行うかのユーザによる選択を受け付ける。
可変パラメータの設定を手動で行うことが選択された場合、ステップS1において「手動設定」であると判定されて、処理はステップS2に移行する。
一方、可変パラメータの設定を自動で行うことが選択された場合、ステップS1において「自動設定」であると判定されて、処理はステップS3に移行する。
ステップS2において、可変パラメータ設定部53は、可変パラメータ及びその段数の選択を受け付ける。
ステップS3において、可変パラメータ設定部53は、予め設定されている可変パラメータ及びその段数を選択する。
ステップS2及びステップS3の後、処理はステップS4に移行する。
ステップS4において、可変パラメータ設定部53は、ステップS2またはステップS3で選択された可変パラメータ及びその段数を設定する。
ステップS5において、位置情報取得部52は、撮影対象となる被写体について、相対位置情報を取得する。これにより、撮影装置1と被写体との距離あるいは被写体の撮影方向が取得される。
ステップS6において、撮影支援部54は、撮影装置1と被写体との撮影状況(例えば、距離あるいは撮影方向等の位置関係)を検出する。
ステップS7において、撮影支援部54は、撮影装置1と被写体との撮影状況が適切な状態となっているか否かの判定を行う。ここで、撮影装置1と被写体との撮影状況が適切な状態となっているか否かについては、設定されている可変パラメータによる撮影が行えるか否かによって判定される。例えば、被写体が画角に収まらないほど近接した距離から撮影が行われている場合、撮影装置1と被写体との撮影状況が適切な状態ではないと判定される。
撮影装置1と被写体との撮影状況が適切な状態ではない場合、ステップS7においてNOと判定されて、処理はステップS8に移行する。
一方、撮影装置1と被写体との撮影状況が適切な状態である場合、ステップS7においてYESと判定されて、処理はステップS9に移行する。
ステップS8において、撮影支援部54は、撮影装置1と被写体との撮影状況が適切な状態でない旨を示すメッセージ(以下、「撮影NGメッセージ」と呼ぶ。)を出力部18のディスプレイに表示する。
ステップS8の後、処理はステップS5に移行する。
ステップS9において、撮影支援部54は、撮影装置1と被写体との撮影状況が適切な状態である旨を示すメッセージ(以下、「撮影OKメッセージ」と呼ぶ。)を出力部18のディスプレイに表示する。
ステップS10において、撮像制御部55は、ユーザによる撮影の指示が入力されたか否かの判定を行う。
ユーザによる撮影の指示が入力されていない場合、ステップS10においてNOと判定されて、処理はステップS5に移行する。
一方、ユーザによる撮影の指示が入力された場合、ステップS10においてYESと判定されて、処理はステップS11に移行する。
ステップS11において、撮像制御部55は、設定されている可変パラメータ及びその段数に基づいて、ブラケット撮影を実行する。このとき、撮像制御部55は、設定されている可変パラメータが、一度の撮影で変化させることができるものである場合、一度のブラケット撮影によって必要な撮像画像を全て取得する。一方、撮像制御部55は、設定されている可変パラメータが、一度の撮影で変化させることができないもの(即ち、撮影位置の変更を要するもの)である場合、一度のブラケット撮影によって取得可能な撮像画像を取得する。なお、動画ブラケット撮影が行われる場合、ステップS11において、設定された可変パラメータに応じてフレーム単位でパラメータを変化させながら、一連のハイスピード動画の撮影(撮影開始から撮影終了まで)が行われる。
ステップS12において、撮影支援部54は、設定されている可変パラメータ及びその段数に基づいて、撮影位置の変更が必要であるか否かの判定を行う。
撮影位置の変更が必要である場合、ステップS12においてYESと判定されて、処理はステップS13に移行する。
一方、撮影位置の変更が必要でない場合、ステップS12においてNOと判定されて、処理はステップS14に移行する。
ステップS13において、撮影支援部54は、ユーザに対して撮影位置の変更を促すメッセージを出力部18のディスプレイに表示する。このメッセージに合わせて、ユーザが撮影位置を変更することにより、引き続き、ブラケット撮影が行われる。
ステップS13の後、処理はステップS5に移行する。
ステップS14において、画像処理部56は、撮像画像に対するフィルタ処理が必要であるか否かの判定を行う。
撮像画像に対するフィルタ処理が必要である場合、ステップS14においてYESと判定されて、処理はステップS15に移行する。
一方、撮像画像に対するフィルタ処理が必要でない場合、ステップS14においてNOと判定されて、処理はステップS16に移行する。
ステップS15において、画像処理部56は、撮像画像に対して、フィルタ処理を実行する。このとき、設定されている可変パラメータに応じたフィルタ処理が実行される。例えば、可変パラメータとして、コントラストが設定されている場合、画像処理部56は、設定されている段数に応じて、撮像画像におけるコントラストの強調度合いを変化させた画像を生成する。
ステップS15の後、処理はステップS16に移行する。
ステップS16において、形状取得部57は、解析対象画像を解析し、被写体の3次元形状のデータを取得する。
ステップS16の後、3D撮影モード終了の操作が行われるまで、撮像制御処理が繰り返される。
このような処理により、撮影装置1においては、設定された可変パラメータ及びその段数に応じて、被写体の3次元形状を取得するためのブラケット撮影(静止画像または動画像)が行われる。
そして、設定されている可変パラメータに応じて、撮像画像に対して、3次元形状を取得するために有効なフィルタ処理が施される。
さらに、撮像画像あるいはフィルタ処理が施された解析対象となる画像(解析対象画像)の解析が行われ、被写体の3次元形状のデータが取得される。
したがって、物体の3次元形状のデータをより容易に取得することができる。
また、ブラケット撮影が行われる際に、被写体の3次元形状を取得するための撮影をより適切に行うことができるように、ユーザに対して、撮影を支援するための情報が提供される。
したがって、ユーザは撮影装置1によって提供される情報を参考にすることで、被写体の3次元形状を取得する上で、より適切な画像を撮影することができる。
なお、本実施形態に係る撮影装置1においては、図3及び図4に示すように、被写体の3次元形状のデータを取得するために、撮影方向やズーム倍率等の可変パラメータを種々変更して、より多くの情報を取得可能な方法で撮影する他、被写体を一方向から撮影する場合においても、被写体の3次元形状のデータを取得することができる。
図6は、高さによって半径が異なる多段の円筒形状を有する被写体を示す模式図である。
図6に示す被写体は、底部Bが大半径の円筒部、頂部Tが小半径の円筒部、底部Bと頂部Tとの中間部Mが中半径の円筒部を有する多段の円筒形状となっている。また、頂部T、中間部M及び底部Bは、それぞれ上面St、Sm、Sbを有している。
このような被写体を頂部Tの方向から撮影する場合に、合焦距離のみを可変パラメータとして設定することで、シンプルな撮影動作によって、被写体の3次元形状のデータ(奥行き方向の凹凸形状)を取得することができる。
図7は、図6に示す被写体を頂部T側から撮影する場合の合焦状態を示す模式図である。
図7に示すように、合焦距離を可変パラメータに設定し、被写体との距離を基に、合焦距離をx1、x2、x3の3段階の変化(ただし、x1<x2<x3)に設定したとする。
すると、合焦距離x1で撮影された撮像画像は、図7(A)に示すように、頂部Tの上面Stが最も合焦した状態、中間部Mの上面Smがやや合焦していない状態、底部Bの上面Sbが最も合焦していない状態となる。
また、合焦距離x2で撮影された撮像画像は、図7(B)に示すように、中間部Mの上面Smが最も合焦した状態、頂部Tの上面St及び底部Bの上面Sbがやや合焦していない状態となる。
さらに、合焦距離x3で撮影された撮像画像は、図7(C)に示すように、底部Bの上面Sbが最も合焦した状態、中間部Mの上面Smがやや合焦していない状態、頂部Tの上面Stが最も合焦していない状態となる。
このような上面St、Sm、Sbの合焦状態の変化から、撮像画像における各面の奥行き方向(即ち、被写体の高さ方向)の位置を判定することができるため、被写体を一方向から1軸の可変パラメータによってブラケット撮影することにより、被写体の3次元形状のデータを取得することができる。
[変形例1]
上述の実施形態において、形状取得部57は、被写体の表面における反射像を識別し、解析対象画像において反射像を除去した上で、被写体の3次元形状のデータを取得することができる。
例えば、異なる方向から撮影された撮像画像において、被写体の形状を表さず(即ち、凹凸を有しておらず)、被写体表面における位置が整合しない(即ち、模様を表すものではない)像を反射像として識別することができる。
また、撮影装置1が赤外線フィルタや偏光フィルタを備えている場合、これらを通して撮影された画像において消失あるいは減少する像については、反射像として識別することができる。
これにより、被写体の表面に反射した反射像が形状を表す部分であると誤判定されることを抑制することができ、より正確に被写体の3次元形状を取得することが可能となる。
[変形例2]
上述の実施形態において、形状取得部57が、撮影装置1の光学特性による歪みを補正する機能を備えることができる。
即ち、一般にレンズは周辺部において歪みを発生させ、また、レンズの焦点距離によって歪みが変化すること等から、記憶部19に撮影装置1の光学特性による歪みを記憶しておき、撮影時のレンズの焦点距離等を基に、撮像画像に生じている光学特性による歪みを補正した上で、被写体の3次元形状を取得することができる。
これにより、被写体の3次元形状をより正確に取得することが可能となる。
[変形例3]
上述の実施形態において、単体の撮影装置1によって本発明の機能を実現する場合を例に挙げて説明したが、複数の装置によって本発明の機能を実現することができる。
例えば、撮影装置1の機能のうちの、形状取得部57の機能をスマートフォンやPC等の他の装置に備え、撮影装置1によって撮像された撮像画像あるいは画像処理部56によってフィルタ処理された画像を、形状取得部57を備える他の装置で解析することができる。
また、撮影装置1を一般的な機能を有するデジタルカメラ等によって構成し、このデジタルカメラに備えられていない上記撮影装置1の機能を他の装置に備えることができる。
これにより、本発明の機能を種々の装置形態で実現することが可能となる。
以上のように構成される撮影装置1は、可変パラメータ設定部53と、撮像制御部55とを備える。
可変パラメータ設定部53は、被写体の立体的形状を取得するために可変とする1または複数の撮影パラメータを設定する。
撮像制御部55は、可変パラメータ設定部53によって設定された1または複数の撮影パラメータを変化させて、複数の画像を撮像する制御を行う。
これにより、撮影装置1においては、設定された可変パラメータに応じて、被写体の3次元形状を取得するためのブラケット撮影を行うことができる。
したがって、ブラケット撮影を行わない通常の撮影と比較して複数の画像を撮像する手間を省くことができるため、物体の3次元形状のデータをより容易に取得することが可能となる。
撮像制御部55は、可変パラメータ設定部53によって設定された1または複数の撮影パラメータを変化させて、第1の視点から第1の複数の静止画像を撮像する制御を行い、少なくとも1つの第2の視点から第2の複数の静止画像を撮像する制御を行う。
これにより、ブラケット撮影を行うことが可能となり、ブラケット撮影を行わない通常の撮影と比較して1つの視点から複数の画像を撮像する手間を省くことができるため、被写体の3次元形状を表す複数の静止画像を取得することが可能となる。
撮像制御部55は、可変パラメータ設定部53によって設定された1または複数の撮影パラメータを変化させて、第1の視点から第1の動画像における第1の複数のフレームを撮像する制御を行い、少なくとも1つの第2の視点から第2の動画像における第2の複数のフレームを撮像する制御を行う。
これにより、動画像におけるブラケット撮影を行うことが可能となり、ブラケット撮影を行わない通常の撮影と比較して1つの視点から動画像における複数のフレームを撮像する手間を省くことができるため、動画像において被写体の3次元形状を表す複数のフレームを取得することが可能となる。
また、撮影装置1は、撮影支援部54を備える。
撮影支援部54は、被写体の立体的形状の撮影を支援するための撮影支援情報として、被写体を撮影する際の撮影方向、被写体までの距離、被写体の撮影部分、被写体の撮影方法の少なくともいずれかを提供する。
これにより、被写体の3次元形状をより認識し易い画像を撮影することができる。
また、撮影装置1は、形状取得部57を備える。
形状取得部57は、撮像制御部55よる制御に従って撮像された複数の画像に基づいて、被写体の各部分について奥行き方向の距離を解析し、被写体の立体的形状を取得する。
これにより、撮影パラメータを変化させて撮影された複数の画像から、被写体の凹凸形状を把握することにより、被写体の立体的形状を取得することができる。
形状取得部57は、撮像された複数の画像に基づいて、反射により表面に映った像を識別して、被写体の立体的形状を取得する。
これにより、被写体の表面に反射した反射像が形状を表す部分であると誤判定されることを抑制することができ、より正確に被写体の3次元形状を取得することが可能となる。
形状取得部57は、撮像における光学特性による歪みを補正して、複数の画像における被写体の同一部分を対応付けて、被写体の立体的形状を取得する。
これにより、被写体の3次元形状をより正確に取得することが可能となる。
撮影装置1は、位置情報取得部52を備える。
位置情報取得部52は、被写体との相対的な位置に関する情報を取得する。
撮像制御部55は、位置情報取得部52によって取得された位置に関する情報を撮像された複数の画像に付加する。
これにより、撮影時における撮影装置1と被写体との相対的な位置関係を撮像画像に対応付けることができる。
したがって、被写体の3次元形状をより容易に取得することが可能となる。
撮影装置1は、撮像部16を備える。
撮像部16は、撮像制御部55による制御に従って、被写体を撮像する。
これにより、撮像機能を有する装置として、本発明の機能を実現することができる。
また、本発明が適用される電子機器は、形状取得部57を備える。
形状取得部57は、1または複数の撮影パラメータを変化させて撮像された複数の画像に基づいて、被写体の各部分について奥行き方向の距離を解析し、被写体の立体的形状を取得する。
これにより、自装置または他の装置において撮影パラメータを変化させて撮影された複数の画像から、被写体の凹凸形状を把握することにより、被写体の立体的形状を取得することができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上述の実施形態において、撮影支援部54は、形状取得部57が被写体の3次元形状のデータを取得する前に撮影を支援するための情報を提供するものとしたが、これに限られない。即ち、撮影支援部54は、形状取得部57によって被写体の3次元形状のデータを取得する処理が行われた後、3次元形状のデータを生成するのに不足する情報を補足するように、ユーザに撮影を促すこととしてもよい。
また、上述の実施形態では、動画ブラケット撮影において、ハイスピード動画での撮影が行われるものとして説明したが、これに限られない。即ち、動画ブラケット撮影において、通常速度の動画を撮影することも可能であり、この場合にも、可変パラメータ設定部53がフレーム単位で可変パラメータを設定することにより、フレーム間のブラケット撮影を行うことができる。
また、上述の実施形態において、位置情報取得部52は、撮像画像から相対位置情報を取得するものとして説明したが、これに限られない。即ち、撮影装置1に備えられたジャイロセンサや加速度センサの出力から、位置情報取得部52が、被写体に対する撮影装置1の移動経路及び向きを判定し、判定された移動経路及び向きに基づいて、撮像時における相対位置情報を取得することとしてもよい。
また、上述の実施形態において、撮像画像として用いる画像は、撮像素子から出力されたRaw画像とすることや、Raw画像を観賞用に現像処理したもの(例えば、JPEG方式の画像等)とすることのいずれも可能である。本実施形態に係る撮影装置1では、被写体の3次元形状を取得することを主な目的としているため、より多くの情報が含まれているRaw画像を用いることで、3次元形状をより正確に取得することが可能となる。
また、上述の実施形態では、本発明が適用される撮影装置1は、デジタルカメラを例として説明したが、特にこれに限定されない。
例えば、本発明は、撮像制御処理機能を有する電子機器一般に適用することができる。具体的には、例えば、本発明は、ノート型のパーソナルコンピュータ、プリンタ、テレビジョン受像機、ビデオカメラ、携帯型ナビゲーション装置、携帯電話機、スマートフォン、ポータブルゲーム機等に適用可能である。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、図2の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が撮影装置1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図2の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図1のリムーバブルメディア31により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディア31は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、または光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk),Blu−ray(登録商標) Disc(ブルーレイディスク)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini−Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている図1のROM12や、図1の記憶部19に含まれるハードディスク等で構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明はその他の様々な実施形態を取ることが可能であり、さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換等種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書等に記載された発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲とに含まれる。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
被写体の立体的形状を取得するために可変とする1または複数の撮影パラメータを設定する可変パラメータ設定手段と、
前記可変パラメータ設定手段によって設定された前記1または複数の撮影パラメータを変化させて、複数の画像を撮像する制御を行う撮像制御手段と、
を備える、
ことを特徴とする電子機器。
[付記2]
前記撮像制御手段は、前記可変パラメータ設定手段によって設定された前記1または複数の撮影パラメータを変化させて、第1の視点から第1の複数の静止画像を撮像する制御を行い、少なくとも1つの第2の視点から第2の複数の静止画像を撮像する制御を行うことを特徴とする付記1に記載の電子機器。
[付記3]
前記撮像制御手段は、前記可変パラメータ設定手段によって設定された前記1または複数の撮影パラメータを変化させて、第1の視点から第1の動画像における第1の複数のフレームを撮像する制御を行い、少なくとも1つの第2の視点から第2の動画像における第2の複数のフレームを撮像する制御を行うことを特徴とする付記1に記載の電子機器。
[付記4]
前記被写体の前記立体的形状の撮影を支援するための撮影支援情報として、前記被写体を撮影する際の撮影方向、前記被写体までの距離、前記被写体の撮影部分、前記被写体の撮影方法の少なくともいずれかを提供する撮影支援手段を備えることを特徴とする付記1から3のいずれか1つに記載の電子機器。
[付記5]
前記撮像制御手段による制御に従って撮像された前記複数の画像に基づいて、前記被写体の各部分について奥行き方向の距離を解析し、前記被写体の前記立体的形状を取得する形状取得手段を備えることを特徴とする付記1から4のいずれか1つに記載の電子機器。
[付記6]
前記形状取得手段は、撮像された前記複数の画像に基づいて、反射により表面に映った像を識別して、前記被写体の前記立体的形状を取得することを特徴とする付記5に記載の電子機器。
[付記7]
前記形状取得手段は、撮像における光学特性による歪みを補正して、前記複数の画像における前記被写体の同一部分を対応付けて、前記被写体の前記立体的形状を取得することを特徴とする付記5または6に記載の電子機器。
[付記8]
前記被写体との相対的な位置に関する情報を取得する位置情報取得手段を備え、
前記撮像制御手段は、前記位置情報取得手段によって取得された前記位置に関する情報を撮像された前記複数の画像に付加することを特徴とする付記1から7のいずれか1つに記載の電子機器。
[付記9]
前記撮像制御手段による制御に従って、前記被写体を撮像する撮像手段を備えることを特徴とする付記1から8のいずれか1つに記載の電子機器。
[付記10]
1または複数の撮影パラメータを変化させて撮像された複数の画像に基づいて、被写体の各部分について奥行き方向の距離を解析し、前記被写体の立体的形状を取得する形状取得手段を備える、
ことを特徴とする電子機器。
[付記11]
電子機器が実行する撮像制御方法であって、
被写体の立体的形状を取得するために可変とする1または複数の撮影パラメータを設定する可変パラメータ設定ステップと、
前記可変パラメータ設定ステップにおいて設定された前記1または複数の撮影パラメータを変化させて、複数の画像を撮像する制御を行う撮像制御ステップと、
を含む、
ことを特徴とする撮像制御方法。
[付記12]
電子機器が実行する画像処理方法であって、
1または複数の撮影パラメータを変化させて撮像された複数の画像に基づいて、被写体の各部分について奥行き方向の距離を解析し、前記被写体の立体的形状を取得する形状取得ステップを含む、
ことを特徴とする画像処理方法。
[付記13]
電子機器を制御するコンピュータに、
被写体の立体的形状を取得するために可変とする1または複数の撮影パラメータを設定する可変パラメータ設定機能と、
前記可変パラメータ設定機能によって設定された前記1または複数の撮影パラメータを変化させて、複数の画像を撮像する制御を行う撮像制御機能と、
を実現させる、
ことを特徴とするプログラム。
[付記14]
電子機器を制御するコンピュータに、
1または複数の撮影パラメータを変化させて撮像された複数の画像に基づいて、被写体の各部分について奥行き方向の距離を解析し、前記被写体の立体的形状を取得する形状取得機能を実現させる、
ことを特徴とするプログラム。
1・・・撮影装置,11・・・CPU,12・・・ROM,13・・・RAM,14・・・バス,15・・・入出力インターフェース,16・・・撮像部,17・・・入力部,18・・・出力部,19・・・記憶部,20・・・通信部,21・・・ドライブ,31・・・リムーバブルメディア,51・・・画像取得部,52・・・位置情報取得部,53・・・可変パラメータ設定部,54・・・撮影支援部,55・・・撮像制御部,56・・・画像処理部,57・・・形状取得部,71・・・画像データ記憶部,72・・・3次元形状データ記憶部

Claims (14)

  1. 被写体の立体的形状を取得するために可変とする1または複数の撮影パラメータを設定する可変パラメータ設定手段と、
    前記可変パラメータ設定手段によって設定された前記1または複数の撮影パラメータを変化させて、複数の画像を撮像する制御を行う撮像制御手段と、
    を備える、
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 前記撮像制御手段は、前記可変パラメータ設定手段によって設定された前記1または複数の撮影パラメータを変化させて、第1の視点から第1の複数の静止画像を撮像する制御を行い、少なくとも1つの第2の視点から第2の複数の静止画像を撮像する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記撮像制御手段は、前記可変パラメータ設定手段によって設定された前記1または複数の撮影パラメータを変化させて、第1の視点から第1の動画像における第1の複数のフレームを撮像する制御を行い、少なくとも1つの第2の視点から第2の動画像における第2の複数のフレームを撮像する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記被写体の前記立体的形状の撮影を支援するための撮影支援情報として、前記被写体を撮影する際の撮影方向、前記被写体までの距離、前記被写体の撮影部分、前記被写体の撮影方法の少なくともいずれかを提供する撮影支援手段を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電子機器。
  5. 前記撮像制御手段による制御に従って撮像された前記複数の画像に基づいて、前記被写体の各部分について奥行き方向の距離を解析し、前記被写体の前記立体的形状を取得する形状取得手段を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電子機器。
  6. 前記形状取得手段は、撮像された前記複数の画像に基づいて、反射により表面に映った像を識別して、前記被写体の前記立体的形状を取得することを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記形状取得手段は、撮像における光学特性による歪みを補正して、前記複数の画像における前記被写体の同一部分を対応付けて、前記被写体の前記立体的形状を取得することを特徴とする請求項5または6に記載の電子機器。
  8. 前記被写体との相対的な位置に関する情報を取得する位置情報取得手段を備え、
    前記撮像制御手段は、前記位置情報取得手段によって取得された前記位置に関する情報を撮像された前記複数の画像に付加することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の電子機器。
  9. 前記撮像制御手段による制御に従って、前記被写体を撮像する撮像手段を備えることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の電子機器。
  10. 1または複数の撮影パラメータを変化させて撮像された複数の画像に基づいて、被写体の各部分について奥行き方向の距離を解析し、前記被写体の立体的形状を取得する形状取得手段を備える、
    ことを特徴とする電子機器。
  11. 電子機器が実行する撮像制御方法であって、
    被写体の立体的形状を取得するために可変とする1または複数の撮影パラメータを設定する可変パラメータ設定ステップと、
    前記可変パラメータ設定ステップにおいて設定された前記1または複数の撮影パラメータを変化させて、複数の画像を撮像する制御を行う撮像制御ステップと、
    を含む、
    ことを特徴とする撮像制御方法。
  12. 電子機器が実行する画像処理方法であって、
    1または複数の撮影パラメータを変化させて撮像された複数の画像に基づいて、被写体の各部分について奥行き方向の距離を解析し、前記被写体の立体的形状を取得する形状取得ステップを含む、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  13. 電子機器を制御するコンピュータに、
    被写体の立体的形状を取得するために可変とする1または複数の撮影パラメータを設定する可変パラメータ設定機能と、
    前記可変パラメータ設定機能によって設定された前記1または複数の撮影パラメータを変化させて、複数の画像を撮像する制御を行う撮像制御機能と、
    を実現させる、
    ことを特徴とするプログラム。
  14. 電子機器を制御するコンピュータに、
    1または複数の撮影パラメータを変化させて撮像された複数の画像に基づいて、被写体の各部分について奥行き方向の距離を解析し、前記被写体の立体的形状を取得する形状取得機能を実現させる、
    ことを特徴とするプログラム。
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