JP2017059782A - 発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】蛍光体層の劣化を軽減する発光装置を提供する。
【解決手段】ヒートシンク50は、高熱伝導性を有する。基板10は、前記ヒートシンク50の一面に形成される。半導体発光素子20は、基板のヒートシンクとは逆側に複数実装される。透明材料層33は、基板10上に複数の発光素子を覆うように設けられる。蛍光体層31は、蛍光体粒子を含み、複数の発光素子20と離間して透明材料層33に積層される。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、発光装置に関する。
例えば、セラミック基板上に発光ダイオード(LED:light emitting diode)などの半導体発光素子が実装され、半導体発光素子が樹脂で封止された発光装置がある。LEDは、例えば、セラミックで形成される絶縁層の上に配電層とともに搭載されCOB(Chip On Board)モジュールを形成する。
このような発光装置は投光器などに用いられることがあり、その場合指向性の強い配光特性が要求される。このような配光特性を実現するためには、発光装置の発光面積を小さく抑えることが好ましい。そのため、発光装置における発光素子の高密度化が進んでいる。ここで、高出力且つ高光束発散度を有するLEDは、発光素子の発熱量が非常に多く、また発熱密度が高い。さらに、上述したような発光素子の高密度化のため、発光装置には、さらなる発熱量の増大や発熱密度の上昇が懸念される。
このような発熱量の増大や発熱密度の上昇に対応するために、発光装置の放熱性を向上させることが重要となる。例えば、放熱性を向上させる手段として、ヒートスプレッダを用いる従来技術が提案されている。ヒートスプレッダは、放熱筐体(ヒートシンク)へ放熱グリースを介してネジ止めなどで取り付けられる。ただし、ヒートスプレッダを用いた場合、発光装置の発光の際に、放熱グリースの接触熱抵抗が発生する。COBモジュールの出力が100W以上の場合、放熱グリースによる熱抵抗が大きくなり、放熱グリースの温度上昇が非常に高くなる。そのため、ヒートスプレッダを用いた発光装置では、高出力の場合、十分な光量を得ることができないおそれがある。また、この構成では、ヒートスプレッダや放熱グリースを用いるため、部品点数が増加してしまい製造工程が煩雑になるおそれがある。
そこで、ヒートシンク上に絶縁層を介して直接チップ及び蛍光体などの発光部を形成する方法や、蛍光体を有するCOBモジュールをヒートシンクに直接金属接合する方法などが考えられる。これにより、熱抵抗を大幅に低減し、且つ部品点数を減らすことができる。そして、熱抵抗の低減により、発光素子に投入可能な電力を大幅に増加させることができる。
特表2014−516459号公報
しかしながら、大きな電力の発光素子への投入に伴い、発光素子からの光量が増加する。蛍光体は、例えば発光素子から出力された青色の光を白色に変換するが、その際のエネルギーロスにより発熱する。そのため、光量の増加に比例して、蛍光体の発熱量が増加し、蛍光体が劣化するおそれがある。
本発明が解決しようとする課題は、蛍光体の劣化を軽減する発光装置を提供することである。
本願の開示する発光装置は、実施形態に依れば、ヒートシンクは、高熱伝導性を有する。絶縁層は、前記ヒートシンクの一面に形成される。発光素子は、前記絶縁層の前記ヒートシンクとは逆側に複数実装される。透明材料層は、前記絶縁層上に前記複数の発光素子を覆うように設けられる。蛍光体層は、蛍光体粒子を含み、前記複数の発光素子と離間して前記透明材料層に積層される。
本発明の実施形態によれば、蛍光体の劣化を軽減する発光装置が提供される。
図1は、実施形態1に係る発光装置の平面図である。 図2は、図1中のA1−A2切断面の一部を示す断面図である。 図3は、実施形態2に係る発光装置の切断面の一部を表す断面図である。
以下で説明する実施形態に係る発光装置1は、ヒートシンク50、基板10、半導体発光素子20及び蛍光体層31を備える。ヒートシンク50は、高熱伝導性を有する。基板10は、ベース部51の一面に形成される。半導体発光素子20は、基板10のベース部51とは逆側に複数実装される。透明材料層33は、基板10上に複数の発光素子20を覆うように設けられる。蛍光体層31は、蛍光体粒子を含み、複数の発光素子20と離間して透明材料層33に積層される。
また、以下で説明する実施形態に係る発光装置1では、基板10には複数の発光素子20を囲むように反射層32が形成されている。透明材料層33は、基板10と反射層32とで形成された領域に形成される。蛍光体層31は、透明材料層33と前記反射層32とで形成された領域に形成される。
また、以下で説明する実施形態に係る発光装置1では、透明材料層33は、反射層32に向かって基板10からの厚みが増すように形成される。蛍光体層31は、反射層32に向かって透明材料層33からの厚みが増すように形成されており、その厚みは透明材料層33よりも大きい。
また、以下で説明する実施形態に係る発光装置1では、蛍光体層31は、透明材料層33の上面および側面を覆うように形成されているとともに、その少なくとも一部は基板10と接触している。
また、以下で説明する実施形態に係る発光装置1は、基板10は、セラミック材料の薄板であり、ベース部51と金属接合されている。
[実施形態1]
次に、本発明の実施形態1に係る発光装置1を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態1に係る発光装置の平面図である。図2は、図1中のA1−A2切断面の一部を示す断面図である。
図1及び図2に表したように、本実施形態に係る発光装置110は、発光部40、ヒートシンク50及びヒートパイプ60を含む。ヒートシンク50の上に、発光部40が設けられる。
すなわち、ヒートシンク50の上に熱伝導層80が設けられ、熱伝導層80の上に、発光部40が設けられる。この例では、ヒートシンク50の上に1つの発光部40が設けられる。ヒートシンク50と発光部40との間に、熱伝導層80が設けられる。ただし、1つのヒートシンク50の上に複数の発光部40が設けられてもよい。
本明細書において、上に設けられる状態は、直接的に上に設けられる状態の他に、間に別の要素が挿入される状態も含む。
ヒートシンク50から発光部40に向かう方向を積層方向とする。本願明細書において、積層される状態は、直接接して重ねられる状態の他に、間に別の要素が挿入されて重ねられる状態も含む。
積層方向をZ軸方向とする。Z軸方向に対して垂直な1つの方向をX軸方向とする。Z軸方向及びX軸方向の双方に対して垂直な方向をY方向とする。
発光部40は、光を放出する。それと同時に、発光部40は熱を発生する。熱伝導層80は、発光部40で発生した熱を、ヒートシンク50に効率よく伝送する。熱伝導層80には、例えば、はんだなどが用いられる。すなわち、熱伝導層80は、はんだを含む。この場合、熱伝導層80は、発光部40とヒートシンク50とを接合する。例えば、熱伝導層80には、SnAg(錫、銀)合金などが用いられる。この他にも、熱伝導層80には、銀系の接着剤などを用いてもよい。
発光部40は、実装基板部15及び発光素子部35を含む。
実装基板部15は、基板10、第1金属層11及び第2金属層12を含む。
基板10は、第1主面10a及び第2主面10bを有する。第2主面10bは、第1主面10aとは反対側の面である。ヒートシンク50は、基板10の第2主面10bに対向している。換言すると、第2主面10bは、基板10のヒートシンク50側の面である。
本願明細書において、対向している状態は、直接面している状態に加え、間に別の要素が挿入されている状態も含む。
第1主面10aは、実装領域16を含む。例えば、実装領域16は、第1主面10aの外縁10rから離間している。この例では、実装領域16は、第1主面10aの中央部分に設けられる。第1主面10aは、周辺領域17をさらに含む。周辺領域17は、実装領域16の周りに設けられる。
基板10は、絶縁性である。基板10には、例えば、セラミック基板などが用いられる。例えば、基板10は、アルミナを含む。基板10には、アルミナを主成分とするセラミック基板などが用いられる。
第1金属層11は、第1主面10a上に設けられる。第1金属層11は、複数の実装パターン11pを含む。複数の実装パターン11pは、実装領域16に設けられる。複数の実装パターン11pの少なくともいずれか2つ以上は、互いに離間する。例えば、複数の実装パターン11pの少なくともいずれかは、島状である。複数の実装パターン11pの2つは、互いに独立している。複数の実装パターン11pは、例えば、第1実装パターン11pa及び第2実装パターン11pbなどを含む。
複数の実装パターン11pのそれぞれは、例えば、第1実装部分11a及び第2実装部分11bを含む。この例では、実装パターン11pは、第3実装部分11cをさらに含む。第3実装部分11cは、第1実装部分11aと第2実装部分11bとの間に設けられ、第1実装部分11aと第2実装部分11bとを繋ぐ。
第1金属層11は、複数の実装パターン11pを互いに接続する接続部44をさらに含んでもよい。この例では、第1金属層11は、第1コネクタ用電極45e及び第2コネクタ用電極46eをさらに含む。第1コネクタ用電極45eは、複数の実装パターン11pの1つと電気的に接続される。第2コネクタ用電極46eは、複数の実装パターン11pの内の第1コネクタ用電極45eと接続された実装パターン11pとは別の1つと電気的接続される。後述するように、1つの実装パターン11pの一部の上に半導体発光素子20が配置される。この半導体発光素子20により、第2コネクタ用電極46eが、別の1つの実装パターン11pの1つと電気的に接続される。
この例では、発光部40は、第1主面10a上に設けられた第1コネクタ45及び第2コネクタ46をさらに含む第1コネクタ45は、第1コネクタ用電極45eと電気的に接続される。第2コネクタ46は、第2コネクタ用電極46eと電気的に接続される。この例では、第1コネクタ用電極45eの上に、第1コネクタ45が設けられる。また、第2コネクタ用電極46eの上に第2コネクタ46が設けられる。第1コネクタ45と第2コネクタ46との間に、発光素子部35が配置される。これらのコネクタを介して、発光部40に電力が供給される。
第2金属層12は、第2主面10b上に設けられる。第2金属層12は、第1金属層11と電気的に絶縁されている。第2金属層12の少なくとも一部は、X−Y平面(第1主面10aに対して並行な第1平面)に投影した時に、実装領域16と重なる。
このように、基板10の発光部40側の面(第1主面10a)に第1金属層11が設けられ、基板10のヒートシンク50側の面(第2主面10b)に第2金属層12が設けられる。
発光素子部35は、基板10の第1主面10a上に設けられる。発光素子部35は、複数の半導体発光素子20及び蛍光体層31を含む。
複数の半導体発光素子20は、第1主面10a上に設けられる。複数の半導体発光素子20のそれぞれは、光を放出する。半導体発光素子20は、例えば窒化物半導体を含む。半導体発光素子20は、例えば、InAlGa1−x−yN(0≦x≦1,0≦y≦1,0≦x+y≦1)を含む。ただし、実施形態において、半導体発光素子は任意である。
複数の半導体発光素子20は、例えば、第1半導体発光素子20a及び第2半導体発光素子20bなどを含む。複数の半導体発光素子20のそれぞれは、複数の実行パターン11pのうちのいずれかの実装パターン11pと、複数の実装パターン11pのうちの上記のいずれかの隣の別の実装パターン11pと電気的に接続される。
例えば、第1半導体発光素子20aは、複数の実装パターン11pのうちの第1実装パターン11paと、第2実装パターン11pbと、電気的に接続されている。第2実装パーン11pbは、第1実装パターン11paの隣の別の実装パターン11pに相当する。
例えば、複数の半導体発光素子20のそれぞれは、第1導電形の第1半導体層21と、第2導電形の第2半導体層22と、発光層23と、を含む。例えば、第1導電形はn形であり、第2導電形はp形である。第1導電形がp形であり、第2導電形がn形でも良い。
第1半導体層21は、第1の部分(第1半導体部分21a)と、第2の部分(第2半導体部分21b)と、を含む。第2半導体部分21bは、積層方向(ベース部51から発光部40に向かうZ軸方向)に対して交差する方向(例えば、X軸方向)において、第1半導体部分21aと並ぶ。
第2半導体層22は、第2半導体部分21bと実装基板部15との間に設けられる。発光層23は、第2半導体部分21bと第2半導体層22との間に設けられる。半導体発光素子20は、例えばフリップチップ型のLEDである。
例えば、第1半導体層21の第1半導体部分21aが、実装パターン11pの第1実装部分11aと対向している。第2半導体層22が、実装パターン11pの第2実装部分11bと対向している。第1半導体層21の第1半導体部分21aが、第1実装部分11aと電気的に接続される。第2半導体層22が、第2実装部分11bと電気的に接続される。この接続には、例えば、はんだや金バンプなどが用いられる。この接続は、例えば、金属溶融はんだ接合により行われる。または、この接続は、例えば、金バンプを用いた超音波熱圧着法により行われる。
すなわち、例えば、発光素子部35は、第1接合金属部材21eと、第2接合金属部材22eと、をさらに含む。第1接合金属部材21eは、第1半導体部分21aと、いずれかの実装パターン11p(例えば第1実装部分11a)と、の間に設けられる。第2接合金属部材22eは、第2半導体層22と、別の実装パターン11p(例えば、第2実装パターン11pb)と、の間に設けられる。第1接合金属部材21e及び第2接合金属部材22eの少なくともいずれかは、はんだ、または、金バンプを含む。これにより、第1接合金属部材21e及び第2接合金属部材22eのそれぞれの断面積(X−Y平面で切断したときの断面積)を大きくできる。これにより、第1接合金属部材21e及び第2接合金属部材22eを介して、熱を効率良く、実装基板部15に伝えることができ、放熱性が高まる。
蛍光体層31は、複数の半導体発光素子20の少なくとも一部を、その半導体発光素子20から離間した位置で覆う。例えば、本実施形態では、蛍光体層31は、100μmの厚さを有する。そして、蛍光体層31と蛍光体層31によって覆われる半導体発光素子20との間の距離は、200μm以上であることが好ましい。例えば、本実施形態では、蛍光体層31と蛍光体層31によって覆われる半導体発光素子20との間の距離は、300μmである。
このように、蛍光体層31を半導体発光素子20から離間させることで、蛍光体層31は半導体発光素子20から発せられた光が高密度に照射される箇所が無くなる。それにより、蛍光体層31の発熱密度を低減することができ、蛍光体層31の発熱を抑えることができる。
蛍光体層31は、複数の半導体発光素子20から放出される光(例えば第1光)の少なくとも一部を吸収し、第2光を放出する。第2光の波長(例えばピーク波長)は、第1光の波長(例えばピーク波長)とは、異なる。蛍光体層31は、複数の波長変換粒子が分散された透明材料である光透過性樹脂を母材として、蛍光体粒子などの複数の波長変換粒子を混合させることで形成される。光透過性樹脂としては、例えば、シリコーン樹脂やガラスなどの無機材料などを用いることができる。第1光は、例えば青色光を含む。第2光は、第1光よりも波長が長い光を含む。第2光は、例えば、黄色光及び赤色光の少なくともいずれかを含む。
透明材料層33は、蛍光体層31の母材である光透過性樹脂を材料とする。透明材料層33は、蛍光体層31と半導体発光素子20との間に充填される。
また、本実施例では、透明材料層33を形成する材料として、蛍光体層31の母材を用いているが、透明材料であれば他の材料を用いてもよい。
この例では、発光素子部35は、反射層32をさらに含む。反射層32は、X−Y平面内で蛍光体層31を囲む。反射層32には、例えば、金属酸化物などの複数の粒子と、その粒子が分散された光透過性樹脂と、を含む。金属酸化物などの粒子は、光反射性を有する。この金属酸化物などの粒子として、例えば、TiO及びAlの少なくともいずれかを用いることができる。反射層32を設けることで、半導体発光素子20から放出された光が、積層方向に沿った方向(例えば上方向)に沿って効率良く出射できる。
また、この場合において、蛍光体層31の熱引きのために、反射層32に熱伝導性の良いフィラーを混ぜてもよい。
ここで、従来のように蛍光体層31を半導体発光素子20の周りに充填する構成にした場合、蛍光体層31は、反射層32付近で表面張力により盛り上がる形状になる。この点、本実施形態では、半導体発光素子20の周りにまず、透明材料層33を半導体発光素子20上にコーティングし、その後、蛍光体層31を透明材料層33の上からコーティングします。この場合も、透明材料層33は反射層32付近で盛り上がる。そして、蛍光体層31は、反射層付近32で盛り上がった透明材料層33が十分に乾いた後に形成される。そのため、蛍光体層31の反射層32付近は、透明材料層33の盛り上がりよりもさらに盛り上がった形状に形成される。言い換えれば、透明材料層33の端部の厚みが蛍光体層の端部の厚みよりも厚くなる。これにより、蛍光体層31と反射層32との接触面積が増し、反射層32を介して蛍光体層31の放熱がさらに良くなる。
発光部40は、例えば、チップオンボード(COB)型のLEDモジュールである。
本実施形態においては、発光素子部35から放出される光の光束発散度は、10lm/mm2(ルーメン/平方ミリメートル)以上、100lm/mm2以下である。望ましくは、20lm/mm2以上である。すなわち、本実施形態においては、発光素子部35から放出される光の発光面積に対する比(光束発散度)が、非常に高い。本願明細書においては、発光面積は、実質的に実装領域16の面積に対応する。
ヒートシンク50は、銅、銅合金、アルミニウム合金などの金属で構成される。ヒートシンク50は、ベース部51、ヒートパイプ60及び放熱フィン70を有する。
ベース部51は、厚手の平板状に形成される。ベース部51は、例えば、銅やアルミニウムなどの金属により形成される。
ベース部51の発光部40側の主面上には、熱伝導層80を介して基板10が配置される。ベース部51の発光部40側の主面は、例えば、X−Y平面に対して実質的に平行である。ベース部51の平面形状は、例えば、矩形である。ベース部51は、例えば、第1〜第4辺55a〜55dを有する。第2辺55bは、第1辺55aから離間する。第3辺55cは、第1辺55aの一端と、第2辺55bの一端と、を接続する。第4辺55dは、第3辺55cと離間し、第1辺55aの他端と、第2辺55bの他端と、を接続する。ベース部51の平面形状のコーナー部は、曲線状でも良い。ベース部51の平面形状は、矩形でなくても良く、任意である。
ベース部51の発光部40と反対側の面には、放熱フィン70を固定するための凹部52が複数形成される。凹部52は、直線状に形成される。なお、放熱フィン70及び凹部52の数は、ヒートシンク50の放熱能力の設計に応じて適宜変更可能である。
放熱フィン70は、一部が凹部52内に挿入されて、凹部52の内面に充てんされるはんだ73により、凹部52、すなわちベース部51に固定される。固定材料に相当するはんだ73は、錫を主成分とし、金、銀、銅、ビスマス、ニッケル、インジウム、亜鉛、アンチモン、ゲルマニウム又はシリコーンのいずれかを少なくとも1種類以上含む合金を用いることができる。例えば、Sn−Si(錫−ビスマス)合金などを用いることができる。
放熱フィン70には、ヒートパイプ60を貫通させるための貫通孔72がそれぞれ設けられている。放熱フィン70それぞれは、その一端辺がベース部51の各凹部52に嵌入され、凹部52に嵌入された部分が接合部73によりベース部51と接合される。
また、ベース部51には、ヒートパイプ60を収容するための収容部53が、X−Y平面と平行に、ベース部51の厚み方向(Z軸方向)の中心付近かつ発光部40のZ軸方向直下の領域を通過するように設けられる。収容部53は、例えばヒートパイプ60を、ベース部51の一端面から他端面へ貫通させる貫通孔である。
ヒートパイプ60は、銅などの熱伝導性が高い材料により形成される。ヒートパイプ60は、パイプ内部に揮発性の液体が封入されており、パイプ内壁のウィックという毛細管構造により液体の蒸発及び凝縮のサイクルを発生させて熱交換を行う。図2に示すように、ヒートパイプ60は、その一部がベース部51の収容部53に収容され、収容部53に収容された部分が接合部61によりベース部51と接合される。接合部61は、例えば融点が130〜140℃程度のSn−Bi(すず−ビスマス)はんだなどの接合材料(以下、第4の接合材料と呼ぶ)である。
また、図2に示すように、ヒートパイプ60は、その一部が収容部53に収容された際にベース部51から外方に延伸する延伸部分が放熱フィン70側へ取り回され、放熱フィン70の各貫通孔72を通過する。そして、ヒートパイプ60は、貫通孔72を通過する部分が接合部71により放熱フィン70と接合される。接合部71は、例えば融点が130〜140℃程度のSn−Bi(すず−ビスマス)はんだなどの接合材料(第4の接合材料)である。
このようにヒートパイプ60をベース部51及び放熱フィン70と接合することにより、発光部40から発せられ熱伝導層80を介してヒートシンク50へ伝導した熱を、ヒートパイプ60を介して放熱フィン70のヒートシンク50からより離れた部分へ移動させる。よって、発光部40による発熱を効率的に放熱することができる。
なお、図2では、ヒートパイプ60は、ベース部51及び放熱フィン70を貫通する円環状で示している。しかし、ヒートパイプ60は、円環状に限らず、例えば発熱筐体51の収容部53の内部において両端点を有する半環状、あるいは、例えばいずれかの放熱フィン70との接合部分又は接合部分近傍を両端点とする半環状であってもよい。また、図2では、1つのヒートパイプ60を示すが、同様のヒートパイプ60が複数あってもよい。また、ヒートパイプ60のベース部51から外方に延伸する延伸部分は、複数に枝分かれする形状であってもよい。
本実施形態に係る発光装置110は、例えば、投光器などに利用される。発光装置110は、例えば、図示しない投光器部材に取り付けられ、投光器部材を介して目的の位置に設置される。投光器部材は、投光器の一部であり、例えば、発光装置110を目的の位置に設置するための取り付け部材である。
本実施形態に係る発光装置110におけるヒートシンク50の大きさは、ベース部51をX−Y平面(第1平面)に投影したときの縦横長が、例えば15×15cmである。また、ヒートシンク50のベース部51のZ軸方向の厚みは、例えば1cmである。また、放熱フィン70のZ軸方向の長さは、例えば20cmである。また、実装領域16は、例えば直径17mmの円形領域である。
すなわち、本実施形態においては、実装領域16の面積に対して、ベース部51の面積が非常に大きく設定されている。これにより、実装領域16の上に設けられた発光素子部35で生じる熱は、面積の大きいベース部51により、面内方向(X−Y面内方向)に拡がる。そして、ベース部51において面内方向に拡がった熱が、例えば、放熱フィン70に向けて、伝達され、効率良く放熱される。また、面内方向に拡がった熱は、ヒートパイプ60内の作動液により熱が奪われることで、効率よく放熱される。
熱を奪ったヒートパイプ60内の作動液は、気化して放熱フィン70側に移動し、放熱フィン70に熱を伝達することで冷却される。冷却された作動液は、液体に戻り、毛細管現象により再度ベース部51側に移動し、ベース部51内の熱を奪う。
実装領域16、第1金属層11及び第2金属層12の例について説明する。第1主面10aは、実装領域16と、周辺領域17と、を有する。この例では、実装領域16のパターンは、実質的に円形である。実装領域16の中心は、基板10の中心に略一致するように設けられている。周辺領域17は、実装領域16の周辺の領域である。
周辺領域17の面積は、実装領域16の面積よりも大きい。熱が発生する実装領域16の面積よりも、周辺領域17の面積を大きくすることで、発生した熱は、面内方向に沿って効率良く広がる。これにより放熱性が高まる。
第1金属層11の一部である複数の実装パターン11pは、実装領域16内に設けられる。この例では、複数の実装パターン11pは、円形の領域内に設けられている。換言すると、複数の実装パターン11pが設けられている領域が、実装領域16となる。実装領域16は、X−Y平面に投影したときの複数の実装パターン11pを内包する領域である。複数の実装パターン11pどうしの間の領域は、実装領域16に含まれる。複数の実装パターン11pのうちの外側に配置される実装パターン11pの外縁を最短距離で繋いだ線の内側が、実装領域16となる。
光束発散度を高めるために、複数の実装パターン11pは、例えば、略円形の領域内に配置される。この場合には、実用的には、複数の実装パターン11pを内包する略円形の領域を実装領域16として用いても良い。
実装領域16は、X−Y平面に投影したときの、複数の実装パターン11pが設けられる領域を含む。実装領域16は、X−Y平面に投影したときの、接続部44、第1コネクタ用電極45e及び第2コネクタ用電極46eが設けられる領域を含まない。この領域は、周辺領域17に含まれる。
既に説明したように、複数の実装パターン11pの一部は、互いに独立している。互いに隣接する独立した2つの実装パターン11pは、それらの上に配置される半導体発光素子20により電気的に接続される。複数の半導体発光素子20の一部は、例えば、直列に接続される。直列に接続された複数の半導体発光素子20は、例えば、X軸方向に沿って並ぶ。
さらに、例えば、複数の実装パターン11pの2つは、接続部44により接続される。これにより、直列に接続された複数の半導体発光素子20の群が、さらに接続される。X軸に沿って並び直列に接続された複数の半導体発光素子20の群が、Y軸方向に沿って並ぶ。直列に接続された複数の半導体発光素子20の群は、互いに並列に接続される。
さらに、実装パターン11pは、接続部44上の配線パターンを介して、第1コネクタ用電極45eまたは第2コネクタ用電極46eと電気的に接続される。第1コネクタ用電極45eの上に設けられた第1コネクタ45と、第2コネクタ用電極46eの上に設けられた第2コネクタ46と、を介して、実装パターン11pに電流が供給される。その電流が半導体発光素子20に供給され、光が生じる。
第2金属層12の面積は、実装領域16の面積よりも大きい。例えば、X−Y平面(積層方向に対して平行な第1平面)に投影した第2金属層12の面積は、第2主面10bの面積の95%以上である。第2金属層12の面積を大きくすることで、熱の放熱の効率が高まる。
熱伝導層80は、実質的に第2金属層12のパターンに沿っている。第2金属層12の面積を大きくすることで、熱伝導層80の面積を広げることができる。これにより、熱伝導層80を介した熱伝導の効率が向上できる。
例えば、X−Y平面(第1平面)に投影したときの第2金属層12の外縁は、実装領域16の外縁の外側に位置する。
X−Y平面(第1平面)に投影したときの第2金属層12の面積は、実装領域16の面積より小さくても良い。この場合においても、X−Y平面(第1平面)に投影したときの第2金属層12の面積は、実装領域16の面積の80%よりも大きい。これよりも小さいと、放熱の効率が低くなる。
本実施形態においては、基板10の下面に、第1金属層11と絶縁された第2金属層12が設けられている。第2金属層12は、例えば、半導体発光素子20に供給される電流の経路とはなっていない。第2金属層12は、高い放熱性を得るために設けられている。
例えば、基板10の上面と下面との両方に電極を設け、下面に設けられた電極を、上面に設けられた電極と、基板10を貫通するスルーホールで電気的に接続する構成がある。例えば、上面に設けられた電極に半導体発光素子20を接続し、半導体発光素子20に供給する電流は、下面に設けられた電極を介して供給される。このような構成においては、下面に設けられた電極は、半導体発光素子20に供給する電流の経路となっている。このため、下面に設けられた電極(の少なくとも1つ)は、その下側に設けられるヒートシンク50と接触させることができない。このため、下面に設けられた電極を介しての放熱は不十分である。
このような構成は、光束発散度が低い発光装置(例えば、光束発散度が10lm/mm未満の発光装置)には、用いることができると考えられる。しかしながら、このような構成を、光束発散度が高い発光装置(例えば、光束発散度が10lm/mm以上の発光装置)に用いると、放熱が不十分になり、その結果、十分な放熱性が得られない。
このように、基板10の下面に、第1金属層11と絶縁された第2金属層12が設けられる構成は、投光器のように、高い光束発散度の発光装置に特別に適用される構成である。これにより、光束発散度が高い場合にも、放熱性を高めることができる。なお、第2金属層12を省略する構成としても良い。
本実施形態において、ヒートシンク50の放熱能力は、例えば1光源当たり70W/(m・K)(ワット/(メートル・ケルビン)以上である。ここで、1光源とは、1つの実装領域16に実装された半導体発光素子20の集合である。
図示しない投光器部材には、通常、アルミニウムが用いられ、投光器部材の熱伝導率は、ヒートシンク50の熱伝導率よりも低い。ヒートシンク50の放熱能力を投光器部材よりも高くすることで、投光器部材に至るまでに十分に熱を面内方向(X−Y面内方向)に広げることができ、放熱性が向上する。
以上に説明したように、実施形態1に係る発光装置110によれば、蛍光体層31は、半導体発光素子20から離間した位置に配置される。これにより、半導体発光素子20から照射された光は離間した距離を通過して蛍光体層31に照射される。そのため、蛍光体層31には、離間した距離の間に拡散された光が照射されることになり、蛍光体層31は、高密度に光が照射される箇所を低減できる。これにより、蛍光体層31における発熱密度を下げることができ、蛍光体層31の発熱を抑制することができる。そして、蛍光体層31の発熱を抑制することで、蛍光体層31の劣化を軽減することができる。
さらに、本実施例に係る発光装置110は、蛍光体層31と半導体発光素子20との間に透明材料層33が充填される。これにより、透明材料層33を有さない場合に比べて、蛍光体層31と半導体発光素子20との間の屈折率が、蛍光体層31の屈折率に近づく。そのため、半導体発光素子20から発せられた光において、蛍光体層31に反射して戻る光が少なくなる。したがって、発光装置110の明るさを明るくすることができる。
特に、透明材料層33を蛍光体層31の母材と同じ材質にした場合、蛍光体層31と半導体発光素子20との間の屈折率と蛍光体層31の屈折率とが非常に近似するため、発光装置110の明るさをより明るくすることができる。
また、蛍光体層31の温度を低く抑えることで、蛍光体層31の光の変換効率の低下を軽減することができる。
[実施形態2]
次に、実施形態2に係る発光装置110について説明する。図3は、実施形態2に係る発光装置の切断面の一部を表す断面図である。図3は、実施例2に係る発光装置110を図1のA1−A2断面と同じ位置で切断した場合の断面を表す。本実施形態に係る発光装置110において、実施形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態に係る発光装置110は、実施例1と異なり反射層32が設けられない。
本実施形態に係る蛍光体層31は、半導体発光素子20上にコーティングされた透明材料層33の上面及び側面を覆う。
本実施形態では、蛍光体層31が基板10に直接接触する。これにより、蛍光体層31の熱をより効率よく放熱することができる。
さらに、以上の各実施例では、蛍光体層31は、半導体発光素子20に積層される面が平面の場合を説明したが、半導体発光素子20と蛍光体層31との間が離間していれば、半導体発光素子20の形状は特に限定されない。ただし、蛍光体層31の形状は、半導体発光素子20が発した光を効率的に外部に照射する形状が好ましい。
10 基板
11 第1金属層
12 第2金属層
15 実装基板部
16 実装領域
17 周辺領域
20 半導体発光素子
21 第1半導体層
22 第2半導体層
23 発光層
31 蛍光体層
32 反射層
33 透明材料層
35 発光素子部
40 発光部
44 接続部
45 第1コネクタ
45e 第1コネクタ用電極
46 第2コネクタ
46e 第2コネクタ用電極
50 ヒートシンク
51 ベース部
52 凹部
53 収容部
60 ヒートパイプ
70 放熱フィン
73 はんだ
80 熱伝導層

Claims (5)

  1. 高熱伝導性のヒートシンクと;
    前記ヒートシンクの一面に形成された絶縁層と;
    前記絶縁層の前記ヒートシンクとは逆側に実装された複数の発光素子と;
    前記絶縁層上に前記複数の発光素子を覆うように設けられた透明材料層と;
    前記複数の発光素子と離間して前記透明材料層に積層された、蛍光体粒子を含む蛍光体層と
    を具備する発光装置。
  2. 前記絶縁層には前記複数の発光素子を囲むように反射層が形成されており;
    前記透明材料層は、前記絶縁層と前記反射層とで形成された領域に形成され;
    前記蛍光体層は、前記透明材料層と前記反射層とで形成された領域に形成されている
    請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記透明材料層は、前記反射層に向かって前記絶縁層からの厚みが増すように形成され;
    前記蛍光体層は、前記反射層に向かって前記透明材料層からの厚みが増すように形成されており、その厚みは前記透明材料層よりも大きい
    請求項2に記載の発光装置。
  4. 前記蛍光体層は、前記透明材料層の上面および側面を覆うように形成されているとともに、その少なくとも一部は前記絶縁層と接触している請求項1に記載の発光装置。
  5. 前記絶縁層は、セラミック材料の薄板であり、前記ヒートシンクと金属接合されている請求項1〜4のいずれか一つに記載の発光装置。
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