JP2017058827A - タッチパネル及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄型のタッチパネルであって、従来技術のタッチパネルよりも押圧操作の検出感度が高いタッチパネルを提供する。【解決手段】第1静電電極1A〜1Eと、第1圧電電極5A〜5Dとは、圧電フィルム13と絶縁体フィルム15の界面に配置されている。第1静電電極1A〜1Eと、第1圧電電極5A〜5Dとは、互いに離間して配置されている。第1圧電電極5A〜5Dの幅方向の長さは、第1静電電極1A〜1Eの幅方向の長さより大きい。すなわち、第1圧電電極5A〜5Dは、同一面に配置される第1静電電極1A〜1Eよりも幅太く形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、タッチ操作と押圧操作がなされるタッチパネルに関する。
特許文献1には、複数の静電検出用電極と、複数の圧電検出用電極とを有するタッチパネルが開示されている。複数の静電検出用電極と、複数の圧電検出用電極は、それぞれ圧電フィルムの両主面に配置されている。特許文献1には、圧電フィルム及び複数の静電検出用電極を用いた相互キャパシタンス方式でタッチ操作の位置を検出する検知部が開示されている。また、特許文献1には、圧電フィルムを挟む圧電検出用電極間に電位差が生じたことを検知すると、押圧操作がなされたと判断する押圧検知部が開示されている。
特許文献1に開示されたタッチパネルでは、静電検出用電極と圧電検出用電極とは、互いに絶縁された状態で、同じ層に配置されている。これにより、特許文献1に開示されたタッチパネルは薄型化されている。
国際公開第2013/89048号パンフレット
しかしながら、特許文献1に開示されたタッチパネルは、圧電検出用電極の幅が静電検出用電極の幅より狭いので、押圧操作に対する検出感度が低い。
そこで、本発明の目的は、薄型のタッチパネルであって、従来技術のタッチパネルよりも押圧操作の検出感度が高いタッチパネルを提供することにある。
本発明のタッチパネルは、圧電体と、前記圧電体の第1主面側に配置される第1圧電検出用電極と、前記圧電体の第2主面側に配置される第2圧電検出用電極と、前記第1主面側に配置される第1静電検出用電極と、絶縁層を介して前記第1静電検出用電極に対向して配置される第2静電検出用電極と、を備える。
この構成では、圧電体の主面に平行な操作面にタッチ操作がなされると、絶縁層を介した第1静電検出用電極及び第2静電検出用電極の間に静電容量が形成される。この絶縁層は、圧電体であってもよいし、圧電体と別体の絶縁体フィルムであってもよい。
そして、本発明のタッチパネルでは、第1圧電検出用電極及び第1静電検出用電極は、同一面に配置される。これにより、タッチパネルは、第1圧電検出用電極のみ又は第1静電検出用電極のみを配置する層を設ける場合に比べて、薄型になる。
そして、本発明のタッチパネルでは、第1圧電検出用電極の面積は、第1静電検出用電極の面積より大きいことを特徴とする。すなわち、同一平面において第1静電検出用電極の面積を小さくした分だけ第1圧電検出用電極の面積を大きくする。
第1圧電検出用電極と第2圧電検出用電極の間は、第1圧電検出用電極と第2圧電検出用電極が対向する面積が大きくなるので、容量が大きくなる。その結果、出力電荷は増加する。これにより、この構成のタッチパネルは、圧電検出用電極の面積が静電検出用電極の面積より小さい従来技術のタッチパネルに比べて、押圧操作の検出感度が高い。
以上のように、本発明のタッチパネルは、薄型であり、かつ、従来技術のタッチパネルに比べて押圧操作の検出感度を高めることができる。
また、タッチパネルは次のように構成されてもよい。第1圧電検出用電極は、第1方向に延伸し、第1方向と直交する第2方向に配列された圧電検出用の複数の線状電極からなる。第1静電検出用電極は、第1方向に延伸し、第2方向に配列された静電検出用の複数の線状電極からなる。そして、第2方向において、圧電検出用の各線状電極の長さは、静電検出用の各線状電極の長さより大きい。
すなわち、この構成では、第1圧電検出用電極は、第1静電検出用電極に比べて幅広く形成されることで、面積が大きくなっている。
また、タッチパネルにおいて、第1圧電検出用電極は、透光性(例えば光線透過率80%以上)を有することが望ましい。
第1圧電検出用電極として、例えば、ITO、ZnO、ポリチオフェン、ポリアニリンを主成分とする有機電極、銀ナノワイヤを用いた電極、カーボンナノチューブを用いた電極を用いる。この構成のタッチパネルは、第1静電検出用電極の幅を例えば5ミクロン以下とすれば、第1静電検出用電極側から視ても、第1静電検出用電極及び第1圧電検出用電極が人間に視認されにくい。
また、透光性を有する電極として、アニール処理がなされていない第1圧電検出用電極を用いることが望ましい。この構成では、加熱を伴うアニール処理を行わないので、第1圧電検出電極を熱に弱い圧電性樹脂からなる圧電フィルムに形成することができる。
また、タッチパネルは次のように構成されると、さらに高い透光性を実現できる。圧電体は、ポリ乳酸からなるフィルムである。第2圧電検出用電極及び第2静電検出用電極は、透光性を有する。
ポリ乳酸からなるフィルムは、例えば光線透過率が90%となり、他の圧電性樹脂(例えばポリフッ化ビニリデン)からなるフィルムに比べて透光性が高い。従って、この構成のタッチパネルは、フィルムの主面の法線方向に視ると、全体が透光性を有する。このような全体が透光性を有するタッチパネルは、液晶パネルと重ねられると表示機能付きのタッチパネルとなる。また、ポリ乳酸からなるフィルムは、ポリフッ化ビニリデンのような焦電性が無いので、タッチ操作によって温度が高くなるタッチパネルの構成に適している。さらに、ポリ乳酸からなるフィルムは、ポーリング処理が不要であるので、タッチパネルの製造を簡易化させることもできる。
また、第1静電検出用電極及び第2静電検出用電極は、高導電率材料からなることが望ましい。この構成は、押圧操作だけでなく、タッチ操作に対する感度も向上させることができる。換言すれば、この構成は、第1静電検出用電極及び第2静電検出用電極をさらに細線化できるので、第1静電検出用電極及び第2静電検出用電極をさらに視認されにくくする。高導電率材料としては、比較的に透光性が高いITO及びPEDOTを用いることができる。第1静電検出用電極及び第2静電検出用電極の細線化が可能なので、ITO等より透光性が低い単一種類の金属(例えば銅、銀、及びアルミニウム)を高導電率材料として用いてもよい。
本発明によれば、タッチパネルを薄型化し、かつ、当該タッチパネルの押圧操作の検出感度を従来技術のタッチパネルよりも高くすることができる。
本発明の第1の実施形態に係るタッチパネルを備えるタッチ式入力装置の外観斜視図。 同タッチパネルの分解斜視図。 同タッチパネルのA−A断面図。 同タッチ式入力装置の構成の一部を示すブロック図。 本発明の第2の実施形態に係るタッチパネルの分解斜視図。 本発明の第3の実施形態に係るタッチパネルの分解斜視図。 電極の形状の変形例に係る形状を示す圧電フィルムの平面図。
本発明の第1の実施形態に係るタッチパネル10を備えるタッチ式入力装置100について図を参照して説明する。図1は、タッチ式入力装置100の外観斜視図である。図2は、タッチパネル10の分解斜視図である。図3は、タッチパネル10のA−A断面図である。ただし、図2及び図3は、各電極の幅方向の長さを誇張して大きく示している。実際の各電極の幅方向の長さは、数ミクロン以上数十ミクロン以下の範囲の値である。また、実際には、タッチ式入力装置100は、図2及び図3に示すよりも、多くの電極を備えている。
図1に示すように、タッチ式入力装置100は、タッチパネル10と、筐体30とを備えている。筐体30は、幅方向の長さ及び奥行き方向の長さよりも、厚み方向の長さ(高さ)が短い。筐体30は、内部にタッチパネル10を収納している。筐体30は、厚み方向の正方向の面が開口している。タッチパネル10は、筐体30のこの開口部から露出している。ユーザは、筐体30から露出しているタッチパネル10の表面に対して、タッチ操作及び押圧操作を行う。押圧操作による押圧力は、厚み方向の負方向にタッチパネル10に与えられる。
図2及び図3に示すように、タッチ式入力装置100は、表示パネル40を備えている。表示パネル40は、図2及び図3に示すように、タッチパネル10の厚み方向の負方向に配置されている。表示パネル40は、例えばバックライトを有する有機ELパネルである。表示パネル40から出力された光は、タッチパネル10を通過する。
図2及び図3に示すように、タッチパネル10は、保護フィルム11、圧電フィルム13、絶縁体フィルム15、および保護フィルム17を備えている。保護フィルム11、圧電フィルム13、絶縁体フィルム15、および保護フィルム17は、厚み方向の正方向に沿って、順に配置されている。
保護フィルム17の厚み方向の正方向の面は、タッチ操作及び押圧操作がなされる操作面900である。ただし、保護フィルム17から厚み方向の正方向にガラス等からなるカバー部材をタッチパネル10がさらに備え、そのカバー部材の表面が操作面となる態様であっても構わない。
保護フィルム11、及び保護フィルム17は、それぞれ絶縁性材料からなる。保護フィルム11、及び保護フィルム17の絶縁性材料として、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、シクロオレフィンポリマー(COP)、薄膜ガラス、及びポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)を利用できる。ただし、保護フィルム11、及び保護フィルム17は、本発明に必須の構成ではない。例えば、筐体30のカバー部材が保護フィルム17を兼ねてもよい。
絶縁体フィルム15は、絶縁性材料からなる。また、絶縁体フィルム15は、静電容量が生じやすくなるために、誘電性を有する材料からなることが望ましい。例えば、絶縁体フィルム15は、PET、PEN、またはポリプロピレン(PP)から構成される。
圧電フィルム13は、圧電性樹脂であるポリ乳酸(PLLA及びPDLA)からなる。圧電フィルム13は、ポリ乳酸からなることで、例えば光線透過率が90%以上となっている。従って、保護フィルム11、保護フィルム17、及び絶縁体フィルム15を後述する電極と共に透光性が高いものとすれば、タッチパネル10全体の透光性が高くなる。
圧電フィルム13は、ポリ乳酸のキラル高分子の配向によって圧電性を有するので、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)のような焦電性がない。従って、ポリ乳酸を用いた圧電フィルム13は、タッチ操作によって温度が伝わる構成として好適である。また、ポリ乳酸からなる圧電フィルム13は、PVDFに必要なポーリング処理が不要である。従って、圧電フィルム13を用いれば、タッチパネル10を簡易に製造できる。
特に、ポリ乳酸からなるフィルムを一軸延伸してなるフィルムを圧電フィルム13として使用することが望ましい。これにより、圧電フィルム13は、ポリ乳酸のキラル高分子がさらに配向されるので、圧電定数がさらに高くなる。
圧電フィルム13は、ポリ乳酸のキラル高分子の配向方向に対して45°ずれた方向に伸縮すると、主面13S1、及び主面13S2に電荷を発生させる。従って、操作面900に対する押圧操作によって大きく伸縮する方向に対して45°ずれた方向がキラル高分子の配向方向となるように圧電フィルム13を配置することが望ましい。本実施形態では、キラル高分子の配向方向をタッチ式入力装置100の奥行き方向と一致させている。ただし、キラル高分子の配向方向は、タッチ式入力装置100の奥行き方向から45°ずれた方向に設定されてもよい。
次に、図2に示すように、タッチパネル10は、第1静電電極1A,1B,1C,1D,1Eと、第2静電電極2A,2B,2C,2D,2E,2F,2G,2Hと、を備える。第1静電電極1A〜1Eは、図2及び図3に示すように、圧電フィルム13と絶縁体フィルム15の界面に配置されている。第1静電電極1A〜1Eは、奥行き方向に延びる線状電極である。第1静電電極1A〜1Eは、幅方向に配列されている。第2静電電極2A〜2Hは、図2及び図3に示すように、絶縁体フィルム15と保護フィルム17の界面に配置されている。第2静電電極2A〜2Hは、幅方向に延びる線状電極である。第2静電電極2A〜2Hは、奥行き方向に配列されている。すなわち、第1静電電極1A〜1Eと、第2静電電極2A〜2Hは、厚み方向に沿って視ると、格子状を呈する。ただし、第1静電電極1A〜1E及び第2静電電極2A〜2Hは、後述する変形例に示すように、直線状に限らない。
第1静電電極1A〜1Eと、第2静電電極2A〜2Hとは、銀、銅、及びアルミニウムといった高導電材料からなる。高導電率材料は、操作面900へのタッチ操作の検出感度を高くすることができる。また、第1静電電極1A〜1E及び第2静電電極2A〜2Hの材料として銅、銀、及びアルミニウム等の単一種類の導電性金属を用いれば、合金を用いる場合に比べて簡単に、第1静電電極1A〜1Eと、第2静電電極2A〜2Hを圧電フィルム13及び絶縁体フィルム15の主面に形成できる。ただし、高導電率材料は、単一種類の金属に限らず、透光性が高いITO及びPEDOTであってもよい。
図2に示すように、タッチパネル10は、第1圧電電極5A,5B,5C,5Dと、第2圧電電極6A,6B,6C,6Dと、を備えている。第1圧電電極5A〜5Dは、図2及び図3に示すように、圧電フィルム13と絶縁体フィルム15の界面に配置されている。第1圧電電極5A〜5Dは、奥行き方向に延びる線状電極である。第1圧電電極5A〜5Dは、幅方向に配列されている。より具体的には、第1静電電極1A、第1圧電電極5A、第1静電電極1B、第1圧電電極5B、第1静電電極1C、第1圧電電極5C、第1静電電極1D、第1圧電電極5D、及び第1静電電極1Eは、幅方向に沿って順に配列されている。第1静電電極1A〜1Eと、第1圧電電極5A〜5Dとは、互いに離間して配置されている。
第2圧電電極6A〜6Dは、図2及び図3に示すように、保護フィルム11と圧電フィルム13の界面に配置されている。第2圧電電極6A〜6Dは、奥行き方向に延びる線状電極である。第2圧電電極6A〜6Dは、幅方向に配列されている。
第1圧電電極5A〜5Dと、第2圧電電極6A〜6Dとは、例えば酸化インジウムスズ(ITO)からなる。第1圧電電極5A〜5Dと、第2圧電電極6A〜6Dとを形成するには、まず、処理対象の圧電フィルム13に対してITOターゲットを用いたスパッタリングを行う。その後、主面にITO膜が形成された圧電フィルム13に対してエッチングを行うことで第1圧電電極5A〜5Dと、第2圧電電極6A〜6Dを形成する。このような製造方法は、アニール処理を行わないので、PET等に比べて熱に弱いポリ乳酸からなる圧電フィルム13の両主面13S1,13S2に第1圧電電極5A〜5Dと、第2圧電電極6A〜6Dを直接的に形成できる。従って、タッチパネル10は、アニール処理用のPETフィルムを設け、当該PETフィルムに圧電検出用の電極を形成する必要がないので、薄型化されている。
ただし、第1圧電電極5A〜5D、及び第2圧電電極6A〜6Dの材料は、ITOに限らず、透光性が高い材料であれば何でもよい。例えば、PEDOT及びグラフェンからなる電極を薄く形成することで、第1圧電電極5A〜5D、及び第2圧電電極6A〜6Dを形成してもよい。
次に、図4は、タッチ式入力装置100の構成の一部を示すブロック図である。図示は省略するが、第1静電電極1A〜1Eと、第2静電電極2A〜2Hと、第1圧電電極5A〜5Dと、第2圧電電極6A〜6Dは、それぞれ引き出し電極が接続されており、各引き出し電極を介して回路構成に接続されている。
第1静電電極1A〜1Eと、第2静電電極2A〜2Hとは、それぞれタッチ位置検出部200に接続されている。タッチ位置検出部200は、静電容量に変化があった第1静電電極と第2静電電極の組み合わせを検出する。この組み合わせの検出結果は、操作面900に対するタッチ操作がなされた位置に対応する。タッチ位置を示す情報は、操作判別部220に入力される。
第1圧電電極5A〜5Dは、それぞれ押圧検出部210に接続されている。図示は省略するが、第2圧電電極6A〜6Dは、それぞれグランド電位に電気的に接続されている。押圧検出部210は、グランド電位に対する各第1圧電電極5A〜5Dの電位を検出する。この電位の大きさは、操作面900に対する押圧操作によって与えられる押圧量に対応する。押圧検出部210は、電位の大きさが所定の閾値(mV)以上となった場合、操作面900に対する押圧操作がなされたことを示す情報を操作判別部220に出力する。
操作判別部220は、タッチ位置の情報及び押圧操作の有無の情報を用いて、操作面900で受け付けた操作を判別する。例えば、操作判別部220は、押圧操作が有ったことを示す情報が継続して入力され、かつ入力されたタッチ位置が経過時間に応じて変化する場合、操作面900に対する操作が、操作面900を押圧しながらのスワイプ操作であると判別する。
ここで、図2及び図3に示すように、第1静電電極1A〜1Eと、第1圧電電極5A〜5Dは、同一面に配置されている。タッチパネル10は、第1静電電極1A〜1Eのみを配置する層と、第1圧電電極5A〜5Dのみを配置する層とを設ける必要がないので、薄型になっている。
また、図2及び図3に示すように、第1圧電電極5A〜5Dの幅方向の長さは、第1静電電極1A〜1Eの幅方向の長さに比べて大きい。すなわち、第1圧電電極5A〜5Dは、同一平面に配置される第1静電電極1A〜1Eを幅細くした分だけ、幅太く形成されている。圧電フィルム13を挟む第1圧電電極5A〜5Dと第2圧電電極6A〜6Dの間は、挟む第1圧電電極5A〜5Dと第2圧電電極6A〜6Dの対向面積が大きくなるので、容量が大きくなる。その結果、出力電荷は増加する。これにより、タッチパネル10は、幅細い圧電検出用電極を備える従来技術のタッチパネルに比べて、押圧操作の検出感度を高くしている。
また、第1圧電電極5A〜5Dは、押圧操作の検出感度を向上させるために、厚み方向の長さ(厚み)を大きくするのではなく、幅太くしている。従って、タッチパネル10は、第1圧電電極5A〜5Dが厚く形成されることで視認されやすくなることを防止している。また、第1静電電極1A〜1Eは、ITO等より視認されやすい銅からなるが、第1圧電電極5A〜5Dより幅細いので、視認されにくい。従って、タッチパネル10では、第1圧電電極5A〜5Dと第1静電電極1A〜1Eの両方が視認されにくい。
以上のように、本実施形態に係るタッチパネル10は、薄型であり、かつ、押圧操作の検出感度を高めることができる。
ただし、第1圧電電極5A〜5Dを幅太く形成することは本発明に必須ではない。例えば、複数の第1静電電極と複数の第1圧電電極を面状電極とし、各第1圧電電極の面積を各第1静電電極の面積よりも大きくすれば、押圧操作がなされたときの出力電荷は増加する。
また、上述の例は、圧電フィルム13の両主面13S1,13S2に各電極が形成されていたが、各電極は両主面13S1,13S2に対向していればよい。例えば、圧電フィルム13を覆うハードコート層の表面に第1圧電電極5A〜5Dと、第2圧電電極6A〜6Dと第1静電電極1A〜1Eとが形成されてもよい。この場合、第1圧電電極5A〜5Dと、第2圧電電極6A〜6Dと、第1静電電極1A〜1Eとは、ハードコート層が接着層として働くことにより、より確実に圧電フィルム13に接着される。
また、タッチパネル10は、圧電フィルム13に代えて圧電セラミックスを備えてもよい。ただし、タッチパネル10は、圧電体として圧電フィルム13を用いることで、より薄型に形成される。
次に、図5は、実施形態2に係るタッチパネル10Aの分解斜視図である。タッチパネル10Aは、主に、第2静電電極2A〜2Hが圧電フィルム13の主面13S2に配置される点において実施形態1に係るタッチパネル10と相違する。また、タッチパネル10Aは、第2静電電極2A〜2Hの配置に伴って、第2圧電電極の形状及び配置についてもタッチパネル10と相違する。
図5に示すように、第2圧電電極6A〜6Gは、幅方向に延びる線状電極である。第2圧電電極7A〜7Gは、奥行き方向に沿って配列されている。第2静電電極2A〜2Hと第2圧電電極7A〜7Gは、交互に並んで配列されている。
タッチパネル10Aでは、操作面900にタッチ操作がなされると、圧電フィルム13を介した第1静電電極1A〜1Eと第2静電電極2A〜2Hの間に静電容量が形成される。
本実施形態に係るタッチパネル10Aは、静電容量を形成するためだけに絶縁体フィルム15を備えないので、実施形態1に係るタッチパネル10よりもさらに薄型になっている。
次に、図6は、実施形態3に係るタッチ式入力装置100Bのタッチパネル10Bの分解斜視図である。タッチパネル10Bは、第2圧電電極8がいわゆるベタ電極である点において、実施形態1におけるタッチパネル10と相違する。
図6に示すように、第2圧電電極8の面積は、圧電フィルム13の主面13S2の面積と略等しい。これにより、第2圧電電極8のグランド電位は安定する。
上述の例は、第1静電電極と第1圧電電極は、直線形状であったが、次の変形例に示す形状であってもよい。図7は、各電極の形状の変形例に係る形状を示すための、圧電フィルム13の平面図である。
図7に示すように、第1圧電電極50A,50B,50C,50D,50E,50Fは、それぞれ奥行き方向に延びる形状である。第1圧電電極50A〜50Fは、幅方向に沿って順に並んでいる。第1圧電電極50A〜50Fは、それぞれ複数の幅狭部51と、複数の幅広部52とを備えている。複数の幅狭部51と、複数の幅広部52とは、奥行き方向に交互に並んで互いに接続されている。
各幅広部52は、2本の対角線がそれぞれ幅方向及び奥行き方向に沿う矩形である。各幅広部52の幅方向の長さは、各幅狭部51の幅方向の長さより長い。
第1静電電極60A,60B,60C,60D,60E,60F,60G,60H,60I,60J,60K,60Lは、それぞれ奥行き方向に延びる形状である。第1静電電極60A〜60Lは、幅方向に沿って順に並んでいる。第1静電電極60A〜60Lの幅方向の長さは、第1圧電電極50A〜50Fの幅狭部51及び幅広部52の幅方向の長さより短い。換言すれば、第1圧電電極50A〜50Fは、第1静電電極60A〜60Lよりも幅太い。
第1静電電極60A及び60Bは、第1圧電電極50Aの外形に沿うように複数の屈曲部を有している。第1静電電極60C及び60Dは、第1圧電電極50Bの外形に沿うように複数の屈曲部を有している。第1静電電極60E及び60Fは、第1圧電電極50Cの外形に沿うように複数の屈曲部を有している。第1静電電極60G及び60Hは、第1圧電電極50Dの外形に沿うように複数の屈曲部を有している。第1静電電極60I及び60Jは、第1圧電電極50Eの外形に沿うように複数の屈曲部を有している。第1静電電極60K及び60Lは、第1圧電電極50Fの外形に沿うように複数の屈曲部を有している。すなわち、第1静電電極60A〜60Lは、それぞれ奥行き方向に延びる屈曲線の形状を有している。
人間は、同じ線幅(例えば5マイクロメートル幅)であっても、直線よりも屈曲線を視認しにくい特性を備えている。従って、第1静電電極60A〜60Lは、第1圧電電極50A〜50Eよりも透光性が低くても、屈曲線の形状であるので、視認されにくい。これにより、表示パネル40の視認性は向上する。ただし、第1静電電極の形状は、屈曲線の形状に限らず、曲線形状であってもよい。
100,100A,100B…タッチ式入力装置
10,10A,10B…タッチパネル
30…筐体
40…表示パネル
11,17…保護フィルム
13…圧電フィルム
15…絶縁体フィルム
1A〜1E…第1静電電極
2A〜2H…第2静電電極
5A〜5D…第1圧電電極
6A〜6D,7A〜7G,8…第2圧電電極
200…タッチ位置検出部
210…押圧検出部
220…操作判別部
50A〜50F…第1圧電電極
51…幅狭部
52…幅広部
60A〜60L…第1静電電極

Claims (7)

  1. 圧電体と、
    前記圧電体の第1主面側に配置される第1圧電検出用電極と、
    前記圧電体の第2主面側に配置される第2圧電検出用電極と、
    前記第1主面側に配置される第1静電検出用電極と、
    絶縁層を介して前記第1静電検出用電極に対向して配置される第2静電検出用電極と、
    を備え、
    前記第1圧電検出用電極及び前記第1静電検出用電極は、同一面に配置され、
    前記第1圧電検出用電極の面積は、前記第1静電検出用電極の面積より大きい、
    タッチパネル。
  2. 前記第1圧電検出用電極は、第1方向に延伸し、前記第1方向と直交する第2方向に配列された圧電検出用の複数の線状電極からなり、
    前記第1静電検出用電極は、前記第1方向に延伸し、前記第2方向に配列された静電検出用の複数の線状電極からなり、
    前記第2方向において、前記圧電検出用の各線状電極の長さは、前記静電検出用の各線状電極の長さより大きい、
    請求項1に記載のタッチパネル。
  3. 前記第1圧電検出用電極は、透光性を有する、
    請求項1または2に記載のタッチパネル。
  4. 前記第1圧電検出用電極は、アニール処理がなされていない酸化インジウムスズからなる、
    請求項3に記載のタッチパネル。
  5. 前記圧電体は、ポリ乳酸からなるフィルムであり、
    前記第2圧電検出用電極及び前記第2静電検出用電極は、透光性を有する、
    請求項3又は4に記載のタッチパネル。
  6. 前記第1静電検出用電極及び前記第2静電検出用電極は、高導電率材料からなる、
    請求項1〜5のいずれかに記載のタッチパネル。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のタッチパネルと、
    前記第1静電検出用電極、前記第2静電検出用電極、前記第1圧電検出用電極、及び前記第2圧電検出用電極に接続される回路部と、
    を備える電子機器。
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