JP2017058740A - 自動販売機 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動販売機が設置された環境条件を考慮して商品収容庫の冷却を行うことにより、商品を適切な温度で冷却して商品の品質が劣化するのを抑制することが可能な自動販売機を提供する。
【解決手段】この自動販売機100は、商品105を収容する商品収容庫5を所定温度に冷却する庫内熱交換器24と、外気温度を検出する外気温度センサ82と、商品収容庫5内の温度を検出する庫内温度センサ85a〜85cと、外気温度センサ82により検出された外気温度の変化傾向に基づいて、商品収容庫5の冷却温度を調整する冷却温度調整制御を行うように構成された制御部とを備える。
【選択図】図2

Description

この発明は、自動販売機に関し、特に、商品を収容する商品収容庫を所定温度に冷却する冷却部を備えた自動販売機に関する。
従来、商品を収容する商品収容庫を所定温度に冷却する冷却部を備えた自動販売機が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、圧縮機と、凝縮器と、膨張弁と、互いに並列接続された複数の蒸発器(冷却部)とからなる冷媒回路を有する自動販売機が開示されている。この特許文献1に記載の自動販売機では、庫室(商品収容庫)内の温度を検出する温度センサが設けられており、温度センサによる庫室内の温度(瞬時値)の検出結果に基づいて蒸発器(冷却部)を機能させて庫室内を所定温度に冷却する運転が行われるように構成されている。
特開2002−269630号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された自動販売機では、温度センサにより検出される庫室内の温度の瞬時値に基づいて庫室内を所定温度に冷却する運転が行われるため、庫室内の温度(瞬時値)以外の要因(自動販売機の設置された環境温度など)に起因して、庫室(商品収容庫)が過剰に冷却されて商品が凍結したり冷却不足を招いてしまう虞があると考えられる。この場合、庫室に収容された商品が不適切な温度帯域に維持されてしまうため、商品の品質が劣化するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、自動販売機が設置された環境条件を考慮して商品収容庫の冷却を行うことにより、商品を適切な温度で冷却して商品の品質が劣化するのを抑制することが可能な自動販売機を提供することである。
この発明の一の局面による自動販売機は、商品を収容する商品収容庫を所定温度に冷却する冷却部と、外気温度を検出する外気温度センサと、商品収容庫内の温度を検出する庫内温度センサと、外気温度センサにより検出された外気温度の変化傾向、または、庫内温度センサにより検出された商品収容庫内の庫内温度の変化傾向うちの少なくともいずれかに基づいて、商品収容庫の冷却温度を調整する冷却温度調整制御を行うように構成された制御部と、を備える。
この発明の一の局面による自動販売機は、上記のように、外気温度の変化傾向、または、庫内温度の変化傾向のうちの少なくともいずれかに基づいて、商品収容庫の冷却温度を調整する冷却温度調整制御を行うように制御部を構成する。これにより、外気温度センサにより取得される外気温度の瞬時値または庫内温度センサにより取得される庫内温度の瞬時値のみに基づいて商品収容庫の冷却を行う場合と異なり、自動販売機が設置された環境条件に起因する外気温度の変化傾向または庫内温度の変化傾向のうちの少なくともいずれかを商品収容庫の冷却運転制御に反映させて商品の冷却を行うことができる。この結果、環境条件に起因した商品の過剰な冷却や冷却不足を回避して商品を適切な温度で冷却することができるので、商品の品質が劣化するのを抑制することができる。
この発明の一の局面による自動販売機において、好ましくは、冷却温度調整制御は、寒冷地において冷却温度の設定値を所定の値に設定する制御を行う寒冷地制御、および、寒冷地に比べて外気温度が所定の温度だけ高い準寒冷地において冷却温度の設定値を所定の増加量だけ増加させる制御を行う準寒冷地制御を含む。このように構成すれば、寒冷地または準寒冷地において、通常の冷却温度の設定値に対して、冷却温度を若干高めにシフトさせる調整制御を行うことができるので、寒冷地域における冷やし過ぎに起因した商品の凍結を抑制することができる。
この場合、好ましくは、制御部は、外気温度センサによって検出された外気温度が、寒冷地制御を開始する温度のしきい値である寒冷地制御開始外気温度以下である場合において、庫内温度センサによって検出された庫内温度が、寒冷地制御を開始する温度のしきい値である寒冷地制御開始庫内温度以下である状態が第1の時間継続された場合に、寒冷地制御を開始する制御を行うように構成されており、制御部は、寒冷地制御開始外気温度を増加させる制御、寒冷地制御開始庫内温度を増加させる制御、または、第1の時間を減少させる制御のうちの少なくともいずれかを行うことにより、寒冷地制御を開始するための条件を寒冷地制御を開始しやすくするように緩和するとともに、寒冷地制御開始外気温度を減少させる制御、寒冷地制御開始庫内温度を減少させる制御、または、第1の時間を増加させる制御のうちの少なくともいずれかにより、寒冷地制御を開始するための条件を寒冷地制御を開始しにくくするように厳しくする制御を行うように構成されている。このように構成すれば、寒冷地制御開始外気温度、寒冷地制御開始庫内温度または寒冷地制御開始温度の継続時間を制御(調整)することによって、寒冷地制御を開始する条件を外気温度の変化傾向または庫内温度の変化傾向の少なくともいずれかに応じて適正化させることができるので、寒冷地制御の開始条件を緩和した場合には、商品の不必要な冷却(過度の冷却)を抑制することができるとともに、寒冷地制御の開始条件を厳しくした場合には、商品の不必要な昇温を抑制することができる。この結果、商品の品質劣化が起きにくい冷却温度帯に商品収容庫内を維持し続けることができる。
上記冷却温度調整制御が寒冷地制御および準寒冷地制御を含む構成において、好ましくは、制御部は、外気温度センサによって検出された外気温度が、寒冷地制御を解除する温度のしきい値である寒冷地制御解除外気温度以上である場合において、庫内温度センサによって検出された庫内温度が、寒冷地制御を解除する温度のしきい値である寒冷地制御解除庫内温度以上である状態が第2の時間継続された場合に、寒冷地制御を解除する制御を行うように構成されており、制御部は、寒冷地制御解除外気温度を減少させる制御、寒冷地制御解除庫内温度を減少させる制御、または、第2の時間を減少させる制御のうちの少なくともいずれかを行うことにより、寒冷地制御を解除するための条件を寒冷地制御が解除されやすくするように緩和するとともに、寒冷地制御解除外気温度を増加させる制御、寒冷地制御解除庫内温度を増加させる制御、または、第2の時間を増加させる制御のうちの少なくともいずれかにより、寒冷地制御を解除するための条件を寒冷地制御が解除されにくくするように厳しくする制御を行うように構成されている。このように構成すれば、寒冷地制御解除外気温度、寒冷地制御解除庫内温度または寒冷地制御開所温度の継続時間を制御(調整)することによって、寒冷地制御を解除する条件を外気温度の変化傾向または庫内温度の変化傾向の少なくともいずれかに応じて適正化させることができるので、寒冷地制御の解除条件を緩和した場合には、商品の不必要な昇温を抑制することができるとともに、寒冷地制御の解除条件を厳しくした場合には、商品の不必要な冷却を抑制することができる。この結果、商品の品質劣化が起きにくい冷却温度帯に商品収容庫内を維持し続けることができる。
上記冷却温度調整制御が寒冷地制御を含む構成において、好ましくは、制御部は、外気温度センサによって検出された外気温度の低下率が大きいほど、寒冷地制御を開始するための条件を寒冷地制御を開始しやすくするように緩和する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、外気温度の低下率が大きくて冷却部の過剰な冷却能力による商品の凍結の可能性が高い場合に、商品の冷却設定温度をやや高めにシフトさせる寒冷地制御を実行しやすくさせることができるので、商品の凍結を確実に抑制することができる。
上記冷却温度調整制御が寒冷地制御を含む構成において、好ましくは、制御部は、庫内温度センサによって検出された庫内温度の上昇率が大きいほど、寒冷地制御を開始するための条件を寒冷地制御を開始しにくくするように厳しくする制御を行うように構成されている。このように構成すれば、庫内温度の上昇率が大きくて冷却中の商品が通常よりもやや高めの温度に維持される可能性が高い場合に、商品の冷却設定温度をやや高めにシフトさせる寒冷地制御を実行させにくくさせることができるので、冷却中の商品が通常よりも昇温された状態に維持されるのを抑制することができる。
上記冷却温度調整制御が寒冷地制御を含む構成において、好ましくは、制御部は、外気温度センサによって検出された外気温度の上昇率が大きいほど、寒冷地制御を解除するための条件を寒冷地制御が解除されやすくするように緩和する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、外気温度の上昇率が大きくて冷却中の商品が通常よりもやや高めの温度に維持される可能性が高い場合に、商品の冷却設定温度をやや高めにシフトさせる寒冷地制御が解除されやすくなるので、冷却中の商品が通常よりも昇温された状態に維持されるのを抑制することができる。
上記冷却温度調整制御が寒冷地制御を含む構成において、好ましくは、制御部は、庫内温度センサによって検出された庫内温度の上昇率が大きいほど、寒冷地制御を解除するための条件を寒冷地制御が解除されやすくするように緩和する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、庫内温度の上昇率が大きくて冷却中の商品が通常よりもやや高めの温度に維持される可能性が高い場合に、商品の冷却設定温度をやや高めにシフトさせる寒冷地制御が解除されやすくなるので、冷却中の商品が通常よりも昇温された状態に維持されるのを抑制することができる。
上記冷却温度調整制御が準寒冷地制御を含む構成において、好ましくは、制御部は、外気温度センサによって検出された外気温度の低下率が大きいほど、冷却部の冷却温度の設定値の増加量を大きくする準寒冷地制御を行うように構成されている。このように構成すれば、外気温度の低下率が大きくて冷却中の商品の凍結の可能性が高い場合に、商品の冷却設定温度をやや高めにシフトさせることができるので、商品の凍結を抑制することができる。
上記冷却温度調整制御が準寒冷地制御を含む構成において、好ましくは、制御部は、庫内温度センサによって検出された庫内温度の低下率が大きいほど、冷却部の冷却温度の設定値の増加量を大きくする準寒冷地制御を行うように構成されている。このように構成すれば、庫内温度の低下率が大きくて冷却中の商品の凍結の可能性が高い場合に、商品の冷却設定温度をやや高めにシフトさせることができる。さらに、外気温度の低下率に基づいて制御を行う場合に比べて、より商品に近い商品収容庫内の庫内温度の低下率に基づいて冷却温度の制御を行うので、商品の凍結をより確実に抑制することができる。
本発明によれば、上記のように、自動販売機が設置された環境条件を考慮して商品収容庫の冷却を行うことにより、商品を適切な温度で冷却して商品の品質が劣化するのを抑制することができる。
本発明の第1〜第8実施形態による自動販売機の全体構成を示した斜視図である。 本発明の第1〜第8実施形態による自動販売機の内部構造を示した断面図である。 本発明の第1〜第8実施形態による自動販売機の構成を示した冷媒回路図である。 本発明の第1〜第8実施形態による自動販売機の制御構成を示したブロック図である。 本発明の第1実施形態による寒冷地制御における開始条件の制御に関する制御部の処理フローを示した図である。 本発明の第1実施形態による寒冷地制御における解除条件の制御に関する制御部の処理フローを示した図である。 本発明の第2実施形態による寒冷地制御における開始条件の制御に関する制御部の処理フローを示した図である。 本発明の第2実施形態による寒冷地制御における解除条件の制御に関する制御部の処理フローを示した図である。 本発明の第3実施形態による寒冷地制御における開始条件の制御に関する制御部の処理フローを示した図である。 本発明の第3実施形態による寒冷地制御における解除条件の制御に関する制御部の処理フローを示した図である。 本発明の第4実施形態による寒冷地制御における開始条件の制御に関する制御部の処理フローを示した図である。 本発明の第4実施形態による寒冷地制御における解除条件の制御に関する制御部の処理フローを示した図である。 本発明の第5実施形態による寒冷地制御における開始条件の制御に関する制御部の処理フローを示した図である。 本発明の第5実施形態による寒冷地制御における解除条件の制御に関する制御部の処理フローを示した図である。 本発明の第6実施形態による準寒冷地制御における制御部の処理フローを示した図である。 本発明の第7実施形態による準寒冷地制御における制御部の処理フローを示した図である。 本発明の第8実施形態による準寒冷地制御における制御部の処理フローを示した図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
まず、図1〜図6を参照して、本発明の第1実施形態による自動販売機100の構成について説明する。
(自動販売機の全体構成)
自動販売機100は、図1および図2に示すように、缶飲料(ペットボトル飲料)などの商品105を冷却または加温して販売する機器であり、本体キャビネット1と、外扉2と、内扉3と、隔壁部材4と、商品収容庫5と、冷媒回路装置6と、冷媒回路装置6を収納する機械室7と、制御部8とを備えている。また、図1に示すように、商品収容庫5は、X1側に配置された右庫5aと、中央に配置された中庫5bと、X2側に配置された左庫5cとからなる。右庫5aおよび中庫5bは、冷却専用庫であり、左庫5cは、冷却および加熱が可能な冷却/加熱兼用庫として構成されている。また、右庫5a、中庫5bおよび左庫5cは、断熱性を有する仕切部材5dによって互いに仕切られている。また、本体キャビネット1は、隔壁部材4によって上下(矢印Z方向)に隔てられることにより、上側(Z1側)の商品収容庫5と下側(Z2側)の機械室7とが互いに区画されている。
図2に示すように、左庫5c(商品収容庫5)には、商品収納ラック5eが設けられている。図2では左庫5cの部分での商品収容庫5の断面構造を示しているが、右庫5aおよび中庫5bも、左庫5cと略同様に構成されている。また、右庫5a、中庫5bおよび左庫5cを構成する各列に個々に配置された商品収納ラック5eは、前方側(Y1側)の第1部分5fと、後方側(Y2側)の第2部分5gとからなる。また、本体キャビネット1の内面には、商品収納ラック5eを取り囲むようにして断熱材9が設けられている。
各々の商品収納ラック5eは、Z2側の下端部近傍に配置された搬出機構部5hと、商品105を商品取出口2aまで導く搬出シュータ10とを有する。これにより、商品収容庫5においては、横置きの商品105を下部(Z2側)から上部(Z1側)に向かって積層した状態で収容するとともに、下層側の商品105から順に搬出シュータ10を介して商品取出口2aに排出可能に構成されている。また、搬出シュータ10には、厚み方向に沿って冷却空気または加熱空気が流通する複数の貫通孔(図示せず)が設けられている。
(冷媒回路装置の構成)
冷媒回路装置6は、図3に示すように、主回路20と、高圧冷媒回路30と、放熱回路40と、バイパス回路50とによって構成された冷媒回路60を備えている。また、主回路20は、圧縮機21と、流路切替弁61と、庫外熱交換器22と、電子膨張弁23a〜23cと、右庫内熱交換器24a、中庫内熱交換器24bと左庫内熱交換器24cとを含む庫内熱交換器24と、これらを順次接続する冷媒配管25(吐出管25a(25b)、液管25c、吸入管25d、配管25eおよび25f)とによって構成されている。なお、庫内熱交換器24は、特許請求の範囲の「冷却部」の一例である。
吐出管25aは、圧縮機21と流路切替弁61とを接続するとともに、吐出管25bは、流路切替弁61と庫外熱交換器22とを接続している。庫外熱交換器22の出口に接続された液管25cは、分岐部P1において3系統に分岐した後、電子膨張弁23a〜23cに接続されている。また、吸入管25dは、右庫内熱交換器24a、中庫内熱交換器24bおよび左庫内熱交換器24cの各々の出口側と圧縮機21とを接続している。なお、各庫内熱交換器(24a〜24c)の各々の出口に接続された吸入管25dは、合流部P2および合流部P3において順次合流される。そして単一の流路となった吸入管25d(冷媒配管25)が圧縮機21の吸入側に接続されている。また、左庫内熱交換器24cの出口から合流部P2に至る吸入管25dには、電磁弁62が設けられている。電磁弁62は、制御部8(図4参照)から「開指令」が与えられた場合には開状態となり冷媒の通過を許容する一方、「閉指令」が与えられた場合には、閉状態となって冷媒の通過を規制する役割を果たす。
高圧冷媒回路30を構成する配管25eは、流路切替弁61と左庫内熱交換器24cの入口側の冷媒配管25(電子膨張弁23cの下流)の部分とを直接的に接続している。また、放熱回路40を構成する配管25fは、左庫内熱交換器24cの出口側における分岐部P4と庫外熱交換器22の入口側の冷媒配管25(吐出管25b)の部分となる合流部P5とを接続している。また、吐出管25aには、吐出冷媒温度を検出する冷媒温度センサ81が設けられている。また、機械室7の正面側(Y1側)の開口部7a近傍(外扉2の裏側)には、周囲温度を検出するための外気温度センサ82が設けられている。
主回路20における圧縮機21は、回転数制御に基づき冷媒吐出量が制御可能なインバータ制御式の製品が用いられており、冷媒(HFO−1234yf)を圧縮して吐出する。また、庫外熱交換器22は、圧縮機21で圧縮された高温高圧冷媒が通過した際に庫外ファン71により送風される空気(外気)との熱交換により冷媒を凝縮させる機能を有する。
電子膨張弁23a〜23cは、弁開度が細かく制御されることにより、冷媒を減圧して断熱膨張させるとともに、右庫内熱交換器24a、中庫内熱交換器24bおよび左庫内熱交換器24cへの冷媒流量を制御する役割を有する。なお、電子膨張弁23cと左庫内熱交換器24cとの間には、逆止弁26が設けられている。逆止弁26は、後述する高圧冷媒回路30から左庫内熱交換器24cへと通流する冷媒が電子膨張弁23c側へと逆流するのを防止する役割を有する。また、右庫内熱交換器24aは、右庫5aの温度制御に使用され、中庫内熱交換器24bは、中庫5bの温度制御に使用され、左庫内熱交換器24cは、左庫5cの温度制御にそれぞれ使用されるように構成されている。
流路切替弁61は、圧縮機21の吐出冷媒を吐出管25aおよび25bを介して庫外熱交換器22へ矢印A方向(図3参照)に送出する第1送出状態と、配管25eを介して左庫内熱交換器24cへ矢印B方向(図3参照)に送出する第2送出状態とを切り替える電磁弁(三方弁)である。そして、高圧冷媒回路30は第2送出状態の際に使用されるように構成されており、第2送出状態では左庫内熱交換器24cを通過する冷媒により左庫5cが加熱されるように構成されている。
また、放熱回路40は、左庫内熱交換器24cにおいて凝縮した冷媒を流通させる配管25fと、配管25fを通過する冷媒を断熱膨張させる電子膨張弁41とを備えている。これにより、放熱回路40は、左庫内熱交換器24cにおいて凝縮した冷媒を庫外熱交換器22に供給する役割を有している。また、電子膨張弁41通過後の冷媒は、庫外熱交換器22において機械室7内を通過する空気との間で熱交換される。なお、電子膨張弁41と主回路20との間には、逆止弁42が設けられている。逆止弁42は、主回路20を通流する冷媒が放熱回路40側へ逆流するのを防止する役割を有している。
バイパス回路50は、庫外熱交換器22の下流側(冷媒配管25の途中の分岐部P6)と、圧縮機21の吸入側(冷媒配管25の途中の合流部P7)とを接続する冷媒戻し配管51と、冷媒戻し配管51に設けられた電磁弁63とを備える。電磁弁63は、制御部8(図4参照)から「開指令」が与えられた場合には開状態となり冷媒の通過を許容する一方、「閉指令」が与えられた場合には、閉状態となって冷媒の通過を規制する役割を果たす。
また、冷媒回路装置6は、庫外ファン71と、庫内ファン72a〜72cとを備える。ここで、圧縮機21、庫外熱交換器22および庫外ファン71は、機械室7に設置されており、庫外ファン71は、図2に示すように、庫外熱交換器22の背面側(Y2側)に設けられている。庫外ファン71は、機械室7の前面側(Y1側)から吸引した空気を庫外熱交換器22に流通させて背面側(Y2側)から外部に排出する役割を有する。
右庫内熱交換器24a、中庫内熱交換器24bおよび左庫内熱交換器24c(図3参照)は、右庫5a、中庫5bおよび左庫5cの内底部の後方側(Y2側)に各々配置されている。そして、庫内ファン72a、72bおよび72cは、右庫内熱交換器24a、中庫内熱交換器24bおよび左庫内熱交換器24cの前方(Y1側)にそれぞれ配置されている。
また、図2に示すように、商品収容庫5には、互いに断熱された背面ダクト74a〜74cが設けられている。左庫5cに対応する背面ダクト74cは、左庫5cの背面に沿って上下方向に延びて下端部が左庫内熱交換器24cの背面側(Y2側)に達する。これにより、左庫内熱交換器24cにより冷却/加熱された空気は、庫内ファン72cにより左庫5cの下端部から前方向(矢印Y1方向)に流れるとともに、搬出シュータ10の複数の貫通孔を通過しながら斜め上方に向きを変えて流通される。そして、商品105が積層された商品収納ラック5eを第1部分5fから後方の第2部分5gに向けて流れた後、背面ダクト74cに回収される。そして、商品105を冷却/加熱した空気は再び左庫内熱交換器24cに流通される。なお、右庫内熱交換器24aおよび中庫内熱交換器24bにより冷却される空気の循環方向についても、左庫5cの場合と同様に構成されている。
また、図3に示すように、右庫5a、中庫5bおよび左庫5cにおける第1部分5f(図2参照)の下端部には、庫内温度センサ85a〜85cが、それぞれ設けられている。また、各々の第1部分5fの下端部には電気配線を通す配線ダクト5jが設けられている。左庫5cにおいては、配線ダクト5jの内部に庫内温度センサ85cが設けられている。
また、右庫内熱交換器24a、中庫内熱交換器24bおよび左庫内熱交換器24cには、熱交温度センサ86a〜86cがそれぞれ取り付けられている。具体的には、熱交温度センサ86a〜86cは、右庫内熱交換器24a、中庫内熱交換器24bおよび左庫内熱交換器24cを構成する伝熱管(冷媒配管)に取り付けられている。また、熱交温度センサ86a〜86cは、共に、制御部8(図4参照)に電気的に接続されており、熱交温度センサ86a〜86cの検出温度に基づいて右庫内熱交換器24a、中庫内熱交換器24bおよび左庫内熱交換器24cの温度が制御部8により把握されるように構成されている。
また、図2に示すように、左庫内熱交換器24cの前方(Y1側)には、加熱用の補助ヒータ73が設けられている。これにより、所定の運転条件下では、補助ヒータ73により加熱された空気が庫内ファン72cにより左庫5cに導入されるように構成されている。
また、自動販売機100の制御的な構成としては、図4に示すように、CPUからなる制御部8に加えて、ROM8aおよびRAM8bが設けられている。ROM8aには、制御部8が実行する制御プログラムや、圧縮機21の運転周波数が規定されたテーブル(図示せず)などが格納されている。また、RAM8bは、制御プログラムが実行される際に用いられる制御上のパラメータや外気温度の検出値(経時変化データ)などが一時的に保存される。また、制御部8は、庫内温度センサ85a〜85cからの入力信号に基づき所定の判断を行い、その判断結果に基づいて圧縮機21を含む冷媒回路装置6を適切に運転する制御を行うように構成されている。
自動販売機100では、右庫内熱交換器24a、中庫内熱交換器24bおよび左庫内熱交換器24cの全てを蒸発器として右庫5a、中庫5bおよび左庫5cを冷却する運転モード(CCC運転)に加えて、冷媒回路装置6内の冷媒流路を切り替えることにより、右庫内熱交換器24aおよび中庫内熱交換器24bを蒸発器とするとともに左庫内熱交換器24cを凝縮器として機能させて左庫5cを加熱する運転モード(HCC運転)が運転可能に構成されている。さらには、冷媒流路を切り替えることにより、庫外熱交換器22を蒸発器とするとともに左庫内熱交換器24cを凝縮器として機能させて左庫5cのみを加熱する運転モード(加熱単独運転)が運転可能に構成されている。また、上記構成された冷媒回路装置6は、次のようにして商品収容庫5に収容された商品105を冷却(加熱)するように構成されている。
(CCC運転(冷却単独運転)の説明)
右庫5a、中庫5bおよび左庫5cを冷却するCCC運転(冷却単独運転)について説明する。CCC運転では、図3に示すように、制御部8(図4参照)は、流路切替弁61を第1送出状態(冷媒を矢印A方向へ流す状態)に切り替えるとともに、電子膨張弁41および電磁弁63に「閉指令」を与える。また、制御部8は、電子膨張弁23a〜23cに対して「開度制御指令」を与え、電磁弁62に対して「開指令」を与える。
これにより、圧縮機21からの冷媒は、吐出管25a(25b)を矢印A方向に流通して庫外熱交換器22で外気と熱交換されて凝縮する。液管25cを流通して3分岐した後、電子膨張弁23a〜23cでそれぞれ減圧され断熱膨張される。断熱膨張の冷媒は、右庫内熱交換器24a、中庫内熱交換器24bおよび左庫内熱交換器24cの各々を流通する際に右庫5a、中庫5bおよび左庫5cの庫内空気との熱交換により蒸発し、庫内空気が冷却される。冷気が庫内ファン72a〜72cにより右庫5a、中庫5bおよび左庫5cの各々を循環することにより、商品105(図2参照)は循環する庫内空気によって冷却される。右庫内熱交換器24a、中庫内熱交換器24bおよび左庫内熱交換器24cの各々において蒸発した冷媒は合流した後、吸入管25dを介して圧縮機21に吸入される。
(HCC運転(庫内熱利用方式のヒートポンプ加熱運転)の説明)
左庫5cを加熱する一方、右庫5aおよび中庫5bを冷却するHCC運転(庫内熱利用方式のヒートポンプ加熱運転)について説明する。HCC運転では、図3に示すように、制御部8(図4参照)は、流路切替弁61を第2送出状態(冷媒を矢印B方向へ流す状態)に切り替えるとともに、電磁弁63、電子膨張弁23cおよび電磁弁62に対して、それぞれ、「閉指令」を与える。また、制御部8は、電子膨張弁41に対して「開指令」を与えるとともに、電子膨張弁23aおよび23bに対して「開度制御指令」を与える。
これにより、圧縮機21からの冷媒は、吐出管25aおよび配管25eを矢印B方向に流通して左庫内熱交換器24cに流通される。冷媒は、左庫内熱交換器24cを流通する際に左庫5cの庫内空気との熱交換により凝縮する。また、左庫5cの庫内空気は加熱されて庫内ファン72cの駆動により左庫5cの内部を循環する。これにより、左庫5cに収容された商品105は加熱される。また、左庫内熱交換器24cにおいて凝縮した冷媒は、配管25fに設けられた電子膨張弁41を矢印B方向に流通して庫外熱交換器22に流通される。なお、HCC運転では、電子膨張弁23cは閉じられている。また、液管25cを流通して2分岐した液冷媒は、電子膨張弁23aおよび23bを流通して減圧され断熱膨張される。冷媒は、右庫内熱交換器24aおよび中庫内熱交換器24bを流通する際に右庫5aおよび中庫5bの庫内空気との熱交換により蒸発して庫内空気が冷却される。冷気が庫内ファン72aおよび72bにより右庫5aおよび中庫5bの各々を循環して商品105が冷却される。右庫内熱交換器24aおよび中庫内熱交換器24bにおいて蒸発した冷媒は合流した後、吸入管25dを介して圧縮機21に吸入される。
ここで、第1実施形態では、外気温度センサ82により検出された外気温度の変化傾向に基づいて、商品収容庫5の冷却温度を調整する冷却温度調整制御を行うように制御部8が構成されている。たとえば、制御部8は、所定の時間(たとえば30分)前の外気温度の変化量の大小または変化の傾向に基づいて冷却運転の制御を行うように構成されている。また、この冷却温度調整制御は、寒冷地において冷却温度の設定値を所定の値に設定する制御を行う寒冷地制御として運用される。具体的には、寒冷地においては、冷却温度の設定値を通常の設定値(たとえば3℃)から所定の値(たとえば9℃)に設定変更するように制御部8が構成されている。
また、第1実施形態では、外気温度センサ82によって検出された外気温度が、寒冷地制御を開始する温度のしきい値である寒冷地制御開始外気温度以下である場合において、庫内温度センサ85a〜85cによって検出された庫内温度が、寒冷地制御を開始する温度のしきい値である寒冷地制御開始庫内温度以下である状態が第1の時間継続された場合に、寒冷地制御を開始する制御を行うように制御部8が構成されている。そして、制御部8は、寒冷地制御開始外気温度を増加させる制御、寒冷地制御開始庫内温度を増加させる制御、または、上記第1の時間を減少させる制御のうちの少なくともいずれかを行うことにより、寒冷地制御を開始するための条件を、寒冷地制御を開始しやすくするように緩和するとともに、寒冷地制御開始外気温度を減少させる制御、寒冷地制御開始庫内温度を減少させる制御、または、上記第1の時間を増加させる制御のうちの少なくともいずれかにより、寒冷地制御を開始するための条件を、寒冷地制御を開始しにくくするように厳しくする制御を行うように構成されている。たとえば、寒冷地制御開始外気温度が0℃、寒冷地制御開始庫内温度が1℃、第1の時間が30分に予め設定されている場合、寒冷地制御開始外気温度を1℃に変更する制御、寒冷地制御開始庫内温度を2℃に変更する制御、または、第1の時間を15分に変更する制御のうちの少なくともいずれかの制御によって、寒冷地制御開始条件が緩和されるように構成されている。また、たとえば、寒冷地制御開始外気温度を−1℃に変更する制御、寒冷地制御開始庫内温度を0℃に変更する制御、または、第1の時間を45分に変更する制御のうちの少なくともいずれかの制御によって、寒冷地制御開始条件が厳しくされるように構成されている。なお、上記例示した0℃、1℃および30分は、それぞれ、特許請求の範囲の「寒冷地制御開始外気温度」、「寒冷地制御開始庫内温度」および「第1の時間」の一例である。
また、第1実施形態では、外気温度センサ82によって検出された外気温度が、寒冷地制御を解除する温度のしきい値である寒冷地制御解除外気温度以上である場合において、庫内温度センサ85a〜85cによって検出された庫内温度が、寒冷地制御を解除する温度のしきい値である寒冷地制御解除庫内温度以上である状態が第2の時間継続された場合に、寒冷地制御を解除する制御を行うように制御部8が構成されている。そして、制御部8は、寒冷地制御解除外気温度を減少させる制御、寒冷地制御解除庫内温度を減少させる制御、または、上記第2の時間を減少させる制御のうちの少なくともいずれかを行うことにより、寒冷地制御を解除するための条件を、寒冷地制御が解除されやすくするように緩和するとともに、寒冷地制御解除外気温度を増加させる制御、寒冷地制御解除庫内温度を増加させる制御、または、上記第2の時間を増加させる制御のうちの少なくともいずれかにより、寒冷地制御を解除するための条件を、寒冷地制御が解除されにくくするように厳しくする制御を行うように構成されている。たとえば、寒冷地制御解除外気温度が4℃、寒冷地制御解除庫内温度が9℃、第2の時間が30分に予め設定されている場合、寒冷地制御解除外気温度を3℃に変更する制御、寒冷地制御解除庫内温度を8℃に変更する制御、または、第2の時間を15分に変更する制御のうちの少なくともいずれかの制御によって、寒冷地制御解除条件が緩和されるように構成されている。また、たとえば、寒冷地制御解除外気温度を5℃に変更する制御、寒冷地制御解除庫内温度を10℃に変更する制御、または、第2の時間を45分に変更する制御のうちの少なくともいずれかの制御によって、寒冷地制御解除条件が厳しくされるように構成されている。なお、上記例示した4℃、9℃および30分は、それぞれ、特許請求の範囲の「寒冷地制御解除外気温度」、「寒冷地制御解除庫内温度」および「第2の時間」の一例である。
また、第1実施形態では、外気温度センサ82によって検出された外気温度の低下率が大きいほど、寒冷地制御を開始するための条件を、寒冷地制御を開始しやすくするように緩和する制御が行われる。具体的には、制御部8は、外気温度の低下率が、所定のしきい値より大きい場合は、寒冷地制御の開始条件を緩和する制御を行うように構成されている。さらには、外気温度センサ82によって検出された外気温度の上昇率が大きいほど、寒冷地制御を解除するための条件を寒冷地制御を解除しやすくするように緩和する制御が行われる。具体的には、制御部8は、外気温度の上昇率が、所定のしきい値より大きい場合は、寒冷地制御の解除条件を緩和する制御を行うように構成されている。
(寒冷地制御の開始および解除条件の制御)
次に、図4〜図6を参照して、寒冷地制御の開始条件および解除条件の各々の制御に関する制御部8の処理フローについて説明する。
寒冷地制御の開始条件の制御に関して、図5に示すように、ステップS1では、外気温度の低下率が第1のしきい値(たとえば1℃/時)以上であるか否かが制御部8(図4参照)により判断される。外気温度の低下率が第1のしきい値以上であると判断された場合、ステップS2では、寒冷地制御の開始条件が寒冷地制御を開始しやすくするように緩和される。また、外気温度の低下率が第1のしきい値よりも小さいと判断された場合、ステップS3において、外気温度の低下率が第2のしきい値(たとえば0.5℃/時)以下であるか否かが制御部8によりにより判断される。そして、外気温度の低下率が第2のしきい値以下であると判断された場合、ステップS4では、寒冷地制御の開始条件が寒冷地制御を開始しにくくするように厳しくされる。一方、ステップS3において外気温度の低下率が第2のしきい値よりも大きいと判断された場合、処理フローはステップS1へ戻される。
寒冷地制御の解除条件の制御に関して、図6に示すように、ステップS11では、外気温度が上昇傾向であるか否かが制御部8(図4参照)により判断される。外気温度が上昇傾向であると判断された場合、ステップS12では、外気温度の上昇率が所定の値(たとえば、1℃/時)以上であるか否かが制御部8によりにより判断される。そして、外気温度の上昇率が所定の値以上であると判断された場合、ステップS14では、寒冷地制御の解除条件が寒冷地制御を解除しやすくするように緩和される。また、ステップS12において外気温度の上昇率が所定の値より小さいと判断された場合、処理フローはステップS11へ戻される。一方、ステップS11において外気温度が上昇傾向でないと判断された場合、ステップS13において、寒冷地制御の解除条件が寒冷地制御を解除しにくくするように厳しくされる。第1実施形態の自動販売機100は、上記のように構成されている。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、外気温度センサ82により検出された外気温度の変化傾向に基づいて、商品収容庫5の冷却温度を調整する冷却温度調整制御を行うように制御部8を構成する。これにより、外気温度センサ82により取得される外気温度の瞬時値または庫内温度センサ85a〜85cにより取得される庫内温度の瞬時値のみに基づいて商品収容庫5(5a〜5c)の冷却を行う場合と異なり、自動販売機100が設置された環境条件に起因する外気温度の変化傾向を商品収容庫5の冷却運転制御に反映させて商品105の冷却を行うことができる。この結果、環境条件に起因した商品105の過剰な冷却や冷却不足を回避して商品105を適切な温度で冷却することができるので、商品105の品質が劣化するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、寒冷地において冷却温度の設定値を所定の値に設定する制御を行う寒冷地制御を行うように構成する。これにより、寒冷地において、通常の冷却温度の設定値に対して、冷却温度を若干高めにシフトさせる調整制御を行うことができるので、寒冷地域における冷やし過ぎに起因した商品105の凍結を抑制することができる。
また、第1実施形態では、外気温度センサ82によって検出された外気温度が寒冷地制御開始外気温度以下である場合において、庫内温度センサ85a〜85cによって検出された庫内温度が寒冷地制御開始庫内温度以下である状態が第1の時間継続された場合に、寒冷地制御を開始する制御を行うように制御部8を構成する。そして、寒冷地制御開始外気温度を増加させる制御、寒冷地制御開始庫内温度を増加させる制御、または、第1の時間を減少させる制御のうちの少なくともいずれかを行うことにより、寒冷地制御を開始するための条件を、寒冷地制御を開始しやすく緩和するとともに、寒冷地制御開始外気温度を減少させる制御、寒冷地制御開始庫内温度を減少させる制御、または、第1の時間を増加させる制御のうちの少なくともいずれかにより、寒冷地制御を開始するための条件を、寒冷地制御を開始しにくく厳しくする制御を行うように制御部8を構成する。これにより、寒冷地制御開始外気温度、寒冷地制御開始庫内温度または寒冷地制御開始温度の継続時間を制御(調整)することによって、寒冷地制御を開始する条件を外気温度の変化傾向または庫内温度の変化傾向の少なくともいずれかに応じて適正化させることができるので、寒冷地制御の開始条件を緩和した場合には、商品105の不必要な冷却(過度の冷却)を抑制することができるとともに、寒冷地制御の開始条件を厳しくした場合には、商品105の不必要な昇温を抑制することができる。この結果、商品105の品質劣化が起きにくい冷却温度帯に商品収容庫5(5a〜5c)内を維持し続けることができる。
また、第1実施形態では、外気温度センサ82によって検出された外気温度が寒冷地制御解除外気温度以上である場合において、庫内温度センサ85a〜85cによって検出された庫内温度が寒冷地制御解除庫内温度以上である状態が第2の時間継続された場合に、寒冷地制御を解除する制御を行うように制御部8を構成する。そして、寒冷地制御解除外気温度を減少させる制御、寒冷地制御解除庫内温度を減少させる制御、または、第2の時間を減少させる制御のうちの少なくともいずれかを行うことにより、寒冷地制御を解除するための条件を、寒冷地制御を解除しやすく緩和するとともに、寒冷地制御解除外気温度を増加させる制御、寒冷地制御解除庫内温度を増加させる制御、または、第2の時間を増加させる制御のうちの少なくともいずれかにより、寒冷地制御を解除するための条件を、寒冷地制御を解除しにくく厳しくする制御を行うように制御部8を構成する。これにより、寒冷地制御解除外気温度、寒冷地制御解除庫内温度または寒冷地制御開所温度の継続時間を制御することによって、寒冷地制御を解除する条件を外気温度の変化傾向または庫内温度の変化傾向の少なくともいずれかに応じて適正化させることができるので、寒冷地制御の解除条件を緩和した場合には、商品105の不必要な昇温を抑制することができるとともに、寒冷地制御の解除条件を厳しくした場合には、商品105の不必要な冷却を抑制することができる。この結果、商品105の品質劣化が起きにくい冷却温度帯に商品収容庫5(5a〜5c)内を維持し続けることができる。
また、第1実施形態では、外気温度センサ82によって検出された外気温度の低下率が大きいほど、寒冷地制御を開始するための条件を、寒冷地制御を開始しやすく緩和する制御を行うように制御部8を構成する。これにより、外気温度の低下率が大きくて庫内熱交換器24の過剰な冷却能力による、商品105の凍結の可能性が高い場合に、商品105の冷却設定温度をやや高めにシフトさせる寒冷地制御を実行しやすくさせることができるので、商品105の凍結を確実に抑制することができる。
また、第1実施形態では、外気温度センサ82によって検出された外気温度の上昇率が大きいほど、寒冷地制御を解除するための条件を、寒冷地制御を解除しやすく緩和する制御を行うように制御部8を構成する。これにより、外気温度の上昇率が大きくて冷却中の商品105が通常よりもやや高めの温度に維持される可能性が高い場合に、商品105の冷却設定温度をやや高めにシフトさせる寒冷地制御が解除されやすくなるので、冷却中の商品105が通常よりも昇温された状態に維持されるのを抑制することができる。
[第2実施形態]
次に、図1〜図4、図7および図8を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、外気温度の変化率に基づいて寒冷地制御の実行条件を変更した第1実施形態と異なり、外気温度および外気温度の変化率に基づいて寒冷地制御の実行条件を変更する例について説明する。
第2実施形態においては、自動販売機200(図4参照)の制御部18(図4参照)は、寒冷地制御の開始条件および解除条件の制御に関して以下の制御フローが実行される。
(寒冷地制御の開始および解除条件の制御)
まず、寒冷地制御の開始条件の制御に関して、図7に示すように、ステップS21では、外気温度が10℃以下になったか否かが制御部18(図4参照)により判断される。外気温度が10℃以下になったと判断された場合、ステップS22では、外気温度の低下率が第1のしきい値(たとえば1℃/時)以上であるか否かが制御部18により判断される。ステップS22において、外気温度の低下率が第1のしきい値以上であると判断された場合、ステップS23において、寒冷地制御の開始条件が緩和される。また、ステップS22において、外気温度の低下率が第1のしきい値よりも小さいと判断された場合、ステップS24では、外気温度の低下率が第2のしきい値(たとえば0.5℃/時)以下であるか否かが制御部18により判断される。ステップS24において、外気温度の低下率が第2のしきい値以下であると判断された場合、ステップS25において、寒冷地制御の開始条件が厳しくされる。一方、ステップS24において、外気温度の低下率が第2のしきい値よりも大きいと判断された場合、処理フローはステップS21へ戻される。
次に、寒冷地制御の解除条件の制御に関して、図8に示すように、ステップS31では、外気温度が1℃以上であるか否かが制御部18(図4参照)により判断される。外気温度が1℃以上であると判断された場合、ステップS32では、外気温度の上昇率が第1のしきい値(たとえば1℃/時)以上であるか否かが制御部18により判断される。また、ステップS31において、外気温度が1℃より小さいと判断された場合、ステップS33では、外気温度の上昇率が第2のしきい値(たとえば0.5℃/時)以下であるか否かが制御部18により判断される。ステップS32において、外気温度の上昇率が第1のしきい値以上であると判断された場合、ステップS34において、寒冷地制御の解除条件が緩和される。また、ステップS32において、外気温度の上昇率が第1のしきい値よりも小さいと判断された場合、処理フローはステップS31に戻される。一方、ステップS33において、外気温度の上昇率が第2のしきい値以下であると判断された場合、ステップS35では、寒冷地制御の解除条件が厳しくされる。また、ステップS33において、外気温度の上昇率が第2のしきい値よりも大きいと判断された場合、処理フローはステップS31に戻される。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、外気温度の検出結果に加えて外気温度センサ82により検出される外気温度の低下率が大きいほど、寒冷地制御を開始するための条件を、寒冷地制御を開始しやすく緩和する制御を行うように制御部18を構成する。これにより、外気温度の低下率が大きくて商品105の凍結の可能性が高い場合に、商品105の冷却設定温度をやや高める寒冷地制御を実行しやすくさせることができるので、商品105の凍結を確実に抑制することができる。
また、第2実施形態では、外気温度の検出結果に加えて外気温度センサ82により検出される外気温度の上昇率が大きいほど、寒冷地制御を解除するための条件を、寒冷地制御を解除しやすく緩和する制御を行うように制御部18を構成する。これにより、外気温度の上昇率が大きくて商品105が通常よりもやや高めの温度に維持される可能性が高い場合に、商品105の冷却設定温度をやや高める寒冷地制御が解除されやすくなるので、冷却中の商品105が通常よりも昇温された状態になるのを確実に抑制することができる。
[第3実施形態]
次に、図1〜図4、図9および図10を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、外気温度の変化率から算出された所定時間後の外気温度の予測値に基づいて寒冷地制御の実行条件を変更する例について説明する。
第3実施形態においては、自動販売機300(図4参照)の制御部28(図4参照)は、寒冷地制御の開始条件および解除条件の制御に関して以下の制御フローが実行される。
(寒冷地制御の開始および解除条件の制御)
まず、寒冷地制御の開始条件の制御に関して、図9に示すように、ステップS41では、30分後の外気温度の予測値が−5℃以下であるか否かが制御部28(図4参照)によって判断される。30分後の外気温度の予測値が−5℃より以下であると判断された場合、ステップS42において、30分後の外気温度の予測値が−10℃以下であるか否かが制御部28によって判断される。ステップS42において、30分後の外気温度の予測値が−10℃以下であると判断された場合、ステップS43において、寒冷地制御を直ちに開始する。また、ステップS42において、30分後の外気温度の予測値が−10℃より大きいと判断された場合、ステップS44において、寒冷地制御の開始条件が緩和される。
次に、寒冷地制御の解除条件の制御に関して、図10に示すように、ステップS51では、30分後の外気温度の予測値が4℃以上であるか否かが制御部28(図4参照)により判断される。30分後の外気温度の予測値が4℃以上であると判断された場合、ステップS52において、30分後の外気温度の予測値が6℃以上であるか否かが制御部28により判断される。ステップS52において、30分後の外気温度の予測値が6℃以上であると判断された場合、ステップS53において、直ちに寒冷地制御が解除される。ステップS52において、30分後の外気温度の予測値が6℃よりも小さいと判断された場合、ステップS54において、寒冷地制御の解除条件が緩和される。
(第3実施形態の効果)
第3実施形態では、外気温度センサ82によって検出された外気温度の予測値を取得するとともに、外気温度の予測値に基づいた外気温度の低下率が大きいほど、寒冷地制御を開始するための条件を、寒冷地制御を開始しやすく緩和する制御を行うように制御部28を構成する。これにより、外気温度の予測値に基づいた外気温度の低下率が大きく、商品105の凍結の可能性が高い場合に、商品105の冷却設定温度をやや高めにシフトさせる寒冷地制御を実行しやすくさせることができるので、商品105の凍結をさらに確実に抑制することができる。
また、第3実施形態では、外気温度センサ82により外気温度の予測値を取得するとともに、外気温度の予測値に基づいた外気温度の上昇率が大きいほど、寒冷地制御を解除するための条件を寒冷地制御を解除しやすく緩和する制御を行うように制御部28を構成する。これにより、外気温度の予測値に基づいた外気温度の上昇率が大きくて商品105が通常よりもやや高めの温度に維持される可能性が高い場合に、商品105の冷却設定温度をやや高める寒冷地制御が解除されやすくなるので、冷却中の商品105が通常よりも昇温された状態に維持されるのをさらに確実に抑制することができる。
[第4実施形態]
次に、図1〜図4、図11および図12を参照して、第4実施形態について説明する。この第4実施形態では、冷却運転を停止している際の庫内温度の上昇率に基づいて寒冷地制御の実行条件を変更する例について説明する。
第4実施形態では、庫内温度センサ85a〜85cにより検出された商品収容庫5内の庫内温度の変化傾向に基づいて、商品収容庫5の冷却温度を調整する冷却温度調整制御を行うように制御部38が構成されている。具体的には、たとえば、制御部38は、所定の時間(たとえば30分)前の庫内温度の変化量の大小または変化の傾向に基づいて冷却運転の制御を行うように構成されている。
また、第4実施形態では、制御部38は、庫内温度センサ85a〜85cによって検出された庫内温度の上昇率が大きいほど、寒冷地制御を開始するための条件を寒冷地制御を開始しにくくするように緩和する制御を行うように構成されている。具体的には、制御部38は、庫内温度の上昇率が、所定のしきい値より大きい場合は、寒冷地制御の開始条件を厳しくする制御を行うように構成されている。さらには、庫内温度センサ85a〜85cによって検出された庫内温度の上昇率が大きいほど、寒冷地制御を解除するための条件を寒冷地制御を解除しやすくするように緩和する制御が行われる。具体的には、制御部38は、庫内温度の上昇率が、所定のしきい値より大きい場合は、寒冷地制御の解除条件を緩和する制御を行うように構成されている。
第4実施形態においては、自動販売機400(図4参照)の制御部38(図4参照)は、寒冷地制御の開始条件および解除条件の制御に関して以下の制御フローが実行される。
(寒冷地制御の開始および解除条件の制御)
まず、寒冷地制御の開始条件の制御に関して、図11に示すように、ステップS61では、冷却運転を停止している際の庫内温度の上昇率が第1のしきい値(たとえば、0.1℃/分)以上であるか否かが制御部38(図4参照)により判断される。庫内温度の上昇率が第1のしきい値以上であると判断された場合、ステップS62において、寒冷地制御の開始条件が厳しくされる。また、ステップS61において、庫内温度の上昇率が第1のしきい値よりも小さいと判断された場合、ステップS63において、冷却運転を停止している際の庫内温度の上昇率が第2のしきい値(たとえば、0.05℃/分)以下であるか否かが制御部38によりにより判断される。そして、ステップS63において、庫内温度の上昇率が第2のしきい値以下であると判断された場合、ステップS64において、寒冷地制御の開始条件が緩和される。一方、ステップS63において、庫内温度の低下率が第2のしきい値よりも大きいと判断された場合、処理フローはステップS61へ戻される。
次に、寒冷地制御の解除条件の制御に関して、図12に示すように、ステップS71では、冷却運転を停止している際の庫内温度の上昇率が所定のしきい値(たとえば、0.1℃/分)以上であるか否かが制御部38(図4参照)により判断される。庫内温度の上昇率が所定のしきい値以上であると判断された場合、ステップS72において、寒冷地制御の開始条件が緩和される。
(第4実施形態の効果)
第4実施形態では、庫内温度センサ85a〜85cによって検出された庫内温度の上昇率が大きいほど、寒冷地制御を開始するための条件を、寒冷地制御を開始しにくく厳しくする制御を行うように制御部38を構成する。これにより、庫内温度の上昇率が大きくて冷却中の商品105が通常よりもやや高めの温度に維持される可能性が高い場合に、商品105の冷却設定温度をやや高める寒冷地制御を実行させにくくさせることができるので、冷却中の商品105が通常よりも昇温された状態に維持されるのを抑制することができる。
また、第4実施形態では、庫内温度センサ85a〜85cによって検出された庫内温度の上昇率が大きいほど、寒冷地制御を解除するための条件を、寒冷地制御を解除しやすく緩和する制御を行うように制御部38を構成する。これにより、庫内温度の上昇率が大きくて冷却中の商品105が通常よりもやや高めの温度に維持される可能性が高い場合に、商品105の冷却設定温度をやや高める寒冷地制御が解除されやすくなるので、冷却中の商品105が通常よりも昇温された状態に維持されるのを抑制することができる。
[第5実施形態]
次に、図1〜図4、図13および図14を参照して、第5実施形態について説明する。この第5実施形態では、所定時間内に庫内温度が所定の温度以下になった実績に基づいて、寒冷地制御の実行条件の制御を行う例について説明する。
第5実施形態においては、自動販売機500(図4参照)の制御部48(図4参照)は、寒冷地制御の開始条件および解除条件の制御に関して以下の制御フローが実行可能に構成されている。
(寒冷地制御の開始および解除条件の制御)
まず、寒冷地制御の開始条件の制御に関して、図13に示すように、ステップS81において、直近の1時間以内に庫内温度が0℃以下になった実績があるか否かが制御部48(図4参照)により判断される。直近の1時間以内に庫内温度が0℃以下になった実績があると判断された場合、ステップS82において、寒冷地制御の開始条件が緩和される。また、ステップS81において、直近の1時間以内に庫内温度が0℃以下になった実績がないと判断された場合、ステップS83では、直近の1時間以内に庫内温度が1℃以下になった実績があるか否かが制御部48により判断される。ステップS83において、直近の1時間以内に庫内温度が1℃以下になった実績がないと判断された場合、ステップS84において、寒冷地制御の開始条件が厳しくされる。一方、ステップS83において直近の1時間以内に庫内温度が1℃以下になった実績があると判断された場合、処理フローはステップS81へ戻される。
次に、寒冷地制御の解除条件の制御に関して、図14に示すように、ステップS91において、直近の1時間以内に庫内温度が0℃以下になった実績があるか否かが制御部48(図4参照)により判断される。直近の1時間以内に庫内温度が0℃以下になった実績があると判断された場合、ステップS92において、寒冷地制御の解除条件が厳しくされる。また、ステップS91において、直近の1時間以内に庫内温度が0℃以下になった実績がないと判断された場合、ステップS93では、直近の1時間以内に庫内温度が1℃以下になった実績があるか否かが制御部48により判断される。直近の1時間以内に庫内温度が1℃以下になった実績がないと判断された場合、ステップS94において、寒冷地制御の解除条件が緩和される。一方、ステップS93において、直近の1時間以内に庫内温度が1℃以下になった実績があると判断された場合、処理フローはステップS91へ戻される。
(第5実施形態の効果)
第5実施形態では、直近の所定の時間内において庫内温度センサ85a〜85cによって検出された庫内温度の実績に基づいて庫内温度の上昇率を取得するとともに、庫内温度の実績に基づいた庫内温度の上昇率が大きいほど、寒冷地制御を開始するための条件を、寒冷地制御を開始しにくく厳しくする制御を行うように制御部48を構成する。これにより、庫内温度の実績に基づいた庫内温度の上昇率が大きくて冷却中の商品105が通常よりもやや高めの温度に維持される可能性が高い場合に、商品105の冷却設定温度をやや高める寒冷地制御を実行させにくくすることができるので、冷却中の商品105が通常よりも昇温された状態に維持されるのを確実に抑制することができる。
また、第5実施形態では、直近の所定の時間内における庫内温度センサ85a〜85cによって検出された庫内温度の実績に基づいて庫内温度の上昇率を取得するとともに、庫内温度の実績に基づいた庫内温度の上昇率が大きいほど、寒冷地制御を解除するための条件を、寒冷地制御を解除しやすく緩和する制御を行うように制御部48を構成する。これにより、庫内温度の実績に基づいた庫内温度の上昇率が大きくて冷却中の商品105が通常よりもやや高めの温度に維持される可能性が高い場合に、商品105の冷却設定温度をやや高める寒冷地制御が解除されやすくなるので、冷却中の商品105が通常よりも昇温された状態に維持されるのを確実に抑制することができる。
[第6実施形態]
次に、図1〜図4および図15を参照して、第6実施形態について説明する。この第6実施形態では、上記第1〜第5実施形態で示した寒冷地制御を開始する前の冷却温度の設定値の制御(設定値の変更)を行う例について説明する。
第6実施形態では、冷却温度調整制御は、寒冷地に比べて外気温度が所定の温度だけ高い準寒冷地において冷却温度の設定値を所定の増加量(たとえば2℃)だけ増加させる制御を行う準寒冷地制御として運用される。具体的には、外気温度が寒冷地制御を開始する温度(たとえば1℃)よりやや高い準寒冷地において、通常の冷却温度の設定値から所定の増加量だけ増加させる制御を行うように制御部58が構成されている。
また、第6実施形態においては、自動販売機600(図4参照)の制御部58(図4参照)は、外気温度センサ82によって検出された外気温度が所定のしきい値以下である場合において、外気温度センサ82によって検出された外気温度の低下率が大きいほど、庫内熱交換器24の冷却温度の設定値の増加量を大きくする「準寒冷地制御」を行うように構成されている。具体的には、外気温度が所定のしきい値以下の場合において、外気温度の低下率が所定のしきい値以上である場合に、通常の冷却運転の設定値(たとえば3℃)から、たとえば3℃だけ増加させる。また、外気温度が所定のしきい値以下の場合において、外気温度の低下率が所定のしきい値より小さい場合に、通常の冷却運転の設定値から、たとえば1℃だけ増加させる制御が行われる。
第6実施形態においては、自動販売機600(図4参照)の制御部58(図4参照)は、準寒冷地制御の制御に関して以下の制御フローが実行される。
(準寒冷地制御の説明)
具体的には、図15に示すように、ステップS101では、外気温度が10℃以下になったか否かが制御部58(図4参照)により判断される。外気温度が10℃以下になったと判断された場合、ステップS102では、外気温度の低下率が所定のしきい値(たとえば、1℃/時)以上であるか否かが制御部58により判断される。ステップS102において、外気温度の低下率が所定のしきい値以上であると判断された場合、ステップS103において、冷却運転の設定値を2〜3℃だけ増加させる。一方、ステップS102において、外気温度の低下率が所定のしきい値より小さいと判断された場合、ステップS104において、冷却運転の設定値を1〜2℃だけ増加させる。なお、第6実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(第6実施形態の効果)
第6実施形態では外気温度センサ82によって検出された外気温度の低下率が大きいほど、庫内熱交換器24の冷却温度の設定値の増加量を大きくする「準寒冷地制御」を行うように制御部58を構成する。これにより、外気温度の低下率が大きくて冷却中の商品105の凍結の可能性が高い場合に、寒冷状態よりも外気温度が高い準寒冷状態において、外庫温度が下がって寒冷状態になる前から予め、商品105の冷却設定温度をやや高めることができるので、商品105が凍結するのを確実に抑制することができる。なお、第6実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[第7実施形態]
次に、図1〜図4および図16を参照して、第7実施形態について説明する。この第7実施形態では、外気温度の低下率に基づいた準寒冷地制御を行う第6実施形態と異なり、庫内温度の低下率に基づいた制御を行う例について説明する。
第7実施形態においては、自動販売機700(図4参照)の制御部68(図4参照)は、外気温度センサ82によって検出された庫内温度の低下率が大きいほど、庫内熱交換器24の冷却温度の設定値の増加量を大きくする「準寒冷地制御」を行うように構成されている。具体的には、庫内温度の低下率が所定のしきい値以上である場合に、通常の冷却運転の設定値(たとえば3℃)から、たとえば3℃だけ増加させる。また、庫内温度の低下率が所定のしきい値より小さい場合に、通常の冷却運転の設定値から、たとえば1℃だけ増加させる制御が行われる。
第7実施形態においては、自動販売機700(図4参照)の制御部68(図4参照)は、準寒冷地制御に関して以下の制御フローが実行可能に構成されている。
(準寒冷地制御の説明)
具体的には、図16に示すように、ステップS111では、外気温度が5℃以下になったか否かが制御部68(図4参照)により判断される。外気温度が5℃以下になったと判断された場合、ステップS112では、庫内温度の低下率が所定のしきい値(たとえば、0.1℃/分)以上であるか否かが制御部68により判断される。ステップS112において、庫内温度の低下率が所定のしきい値以上であると判断された場合、ステップS113において、冷却運転の設定値を2〜3℃だけ増加させる。一方、ステップS112において、庫内温度の低下率が所定のしきい値より小さいと判断された場合、ステップS114において、冷却運転の設定値を1〜2℃だけ増加させる。なお、第7実施形態のその他の構成は、上記第6実施形態と同様である。
(第7実施形態の効果)
第7実施形態では、庫内温度センサ85a〜85cによって検出された庫内温度の低下率が大きいほど、庫内熱交換器24の冷却温度の設定値の増加量を大きくする「準寒冷地制御」を行うように制御部68を構成する。これにより、庫内温度の低下率が大きくて冷却中の商品105の凍結の可能性が高い場合に、商品105の冷却設定温度をやや高めることができる。さらに、外気温度の低下率に基づいて制御を行う場合に比べて、より商品105に近い商品収容庫5内の庫内温度の低下率に基づいて冷却温度の制御を行うので、商品105が凍結するのをより確実に抑制することができる。
[第8実施形態]
次に、図1〜図4および図17を参照して、第8実施形態について説明する。この第8実施形態では、上記第6実施形態と異なり、所定時間後の外気温度に基づいた制御を行う例について説明する。
第8実施形態においては、自動販売機800(図4参照)の制御部78(図4参照)は、準寒冷地制御に関して以下の制御フローが実行可能に構成されている。
(準寒冷地制御の説明)
具体的には、図17に示すように、ステップS121では、1時間後の外気温度の予測値が3℃以下であるか否かが制御部78(図4参照)により判断される。1時間後の外気温度の予測値が3℃以下であると判断された場合、ステップS122では、1時間後の外気温度の予測値が1℃以下であるか否かが制御部78(図4参照)により判断される。ステップS122において、1時間後の外気温度の予測値が1℃以下であると判断された場合、ステップS123において、冷却運転の設定値を2〜3℃だけ増加させる。一方、ステップS122において、1時間後の外気温度の予測値が1℃よりも大きいと判断された場合、ステップS124において、冷却運転の設定値を1〜2℃だけ増加させる。なお、第8実施形態のその他の構成は、上記第6実施形態と同様である。
(第8実施形態の効果)
第8実施形態では、外気温度センサ82によって検出された外気温度の予測値を取得するとともに、外気温度の予測値に基づいた外気温度の低下率が大きいほど、庫内熱交換器24の冷却温度の設定値の増加量を大きくする「準寒冷地制御」を行うように制御部78を構成する。これにより、外気温度の予測値に基づいた外気温度の低下率が大きくて冷却中の商品105の凍結の可能性が高い場合に、商品105の冷却設定温度をやや高めにシフトさせることができるので、商品105の凍結を確実に抑制することができる。
[変形例]
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1〜第8実施形態では、外気温度センサおよび庫内温度センサのそれぞれによって検出された、外気温度の変化傾向および庫内温度の変化傾向に基づいて、寒冷地制御または準寒冷地制御の条件を制御したが、本発明はこれに限られない。外気温度の変化傾向および庫内温度の変化傾向に加えて、クラウドまたはネットワークからの天候および気温の情報に基づいて、寒冷地制御の条件または準寒冷地制御の条件を制御してもよい。
また、上記第5実施形態では、直近1時間以内の庫内温度に基づいて制御を行ったが、本発明はこれに限られない。本発明では、直近の冷却運転開始時間から冷却運転停止時間までの庫内温度に基づいて制御を行ってもよい。
また、上記第1〜第5実施形態では、外気温度の変化率または庫内温度の変化率に基づいて、一定量だけ寒冷地制御の条件を変更する例を示した。すなわち、たとえば、寒冷地制御の開始条件の緩和を例に挙げると、外気温度の低下率が第1のしきい値(たとえば、1℃/時)以上である場合は、寒冷地制御の開始条件を緩和する(たとえば、外気温度のしきい値を1℃増加させる)という制御を行う例を示した。本発明はこれに限られない。本発明では、線形補間により、緩和量などを決定してもよい。たとえば、外気温度の低下率が1℃/時の場合の外気温度のしきい値の増加量が1℃であるという第1のデータと、外気温度の低下率が2℃/時の場合の外気温度のしきい値の増加量が2℃であるという第2のデータとを予め備えておき、第1のデータおよび第2のデータに基づいて、線形補間によりしきい値の増加量を決定(たとえば、外気温度の低下率が1.5℃/時の場合の外気温度のしきい値の増加量を1.5℃にする)してもよい。上記では、第1実施形態の寒冷地制御開始条件を例に挙げて説明したが、第1実施形態の寒冷地制御の解除条件および第2〜第5実施形態についても同様のことが適用可能である。
また、上記第1〜第8実施形態では、缶入り飲料などの商品105を販売する自動販売機100に本発明を適用したが、本発明はこれに限られない。容器内に飲食物が封入された商品105として販売する自動販売機100であれば、液体飲料などに限らず容器内に固形物からなる飲食物が封入された商品105を販売する自動販売機に対しても本発明を適用してもよい。
また、上記第1〜第8実施形態では、冷媒に温暖化係数の小さいHFO−1234yfを用いたが、本発明はこれに限られない。たとえば、二酸化炭素(CO)冷媒や他の自然冷媒などを用いて冷媒回路装置6を構成してもよい。
また、上記第1〜第8実施形態では、説明の便宜上、制御部の処理を「フロー駆動型」のフローチャートを用いて説明したが、本発明はこれに限られない。制御部の処理をイベント単位で実行する「イベント駆動型」により行ってもよい。この場合、完全なイベント駆動型で行ってもよいし、イベント駆動およびフロー駆動を組み合わせて行ってもよい。
5 商品収容庫
8、18、28、38、48、58、68、78 制御部
24 庫内熱交換器(冷却部)
85a〜85c 庫内温度センサ
82 外気温度センサ
100、200、300、400、500、600、700、800 自動販売機

Claims (10)

  1. 商品を収容する商品収容庫を所定温度に冷却する冷却部と、
    外気温度を検出する外気温度センサと、
    前記商品収容庫内の温度を検出する庫内温度センサと、
    前記外気温度センサにより検出された外気温度の変化傾向、または、前記庫内温度センサにより検出された前記商品収容庫内の庫内温度の変化傾向うちの少なくともいずれかに基づいて、前記商品収容庫の冷却温度を調整する冷却温度調整制御を行うように構成された制御部と、を備える、自動販売機。
  2. 前記冷却温度調整制御は、寒冷地において冷却温度の設定値を所定の値に設定する制御を行う寒冷地制御、および、前記寒冷地に比べて外気温度が所定の温度だけ高い準寒冷地において冷却温度の設定値を所定の増加量だけ増加させる制御を行う準寒冷地制御を含む、請求項1に記載の自動販売機。
  3. 前記制御部は、前記外気温度センサによって検出された外気温度が、前記寒冷地制御を開始する温度のしきい値である寒冷地制御開始外気温度以下である場合において、前記庫内温度センサによって検出された庫内温度が、前記寒冷地制御を開始する温度のしきい値である寒冷地制御開始庫内温度以下である状態が第1の時間継続された場合に、前記寒冷地制御を開始する制御を行うように構成されており、
    前記制御部は、前記寒冷地制御開始外気温度を増加させる制御、前記寒冷地制御開始庫内温度を増加させる制御、または、前記第1の時間を減少させる制御のうちの少なくともいずれかを行うことにより、前記寒冷地制御を開始するための条件を前記寒冷地制御を開始しやすくするように緩和するとともに、前記寒冷地制御開始外気温度を減少させる制御、前記寒冷地制御開始庫内温度を減少させる制御、または、前記第1の時間を増加させる制御のうちの少なくともいずれかにより、前記寒冷地制御を開始するための条件を前記寒冷地制御を開始しにくくするように厳しくする制御を行うように構成されている、請求項2に記載の自動販売機。
  4. 前記制御部は、前記外気温度センサによって検出された外気温度が、前記寒冷地制御を解除する温度のしきい値である寒冷地制御解除外気温度以上である場合において、前記庫内温度センサによって検出された庫内温度が、前記寒冷地制御を解除する温度のしきい値である寒冷地制御解除庫内温度以上である状態が第2の時間継続された場合に、前記寒冷地制御を解除する制御を行うように構成されており、
    前記制御部は、前記寒冷地制御解除外気温度を減少させる制御、前記寒冷地制御解除庫内温度を減少させる制御、または、前記第2の時間を減少させる制御のうちの少なくともいずれかを行うことにより、前記寒冷地制御を解除するための条件を前記寒冷地制御が解除されやすくするように緩和するとともに、前記寒冷地制御解除外気温度を増加させる制御、前記寒冷地制御解除庫内温度を増加させる制御、または、前記第2の時間を増加させる制御のうちの少なくともいずれかにより、前記寒冷地制御を解除するための条件を前記寒冷地制御が解除されにくくするように厳しくする制御を行うように構成されている、請求項2または3に記載の自動販売機。
  5. 前記制御部は、前記外気温度センサによって検出された外気温度の低下率が大きいほど、前記寒冷地制御を開始するための条件を前記寒冷地制御を開始しやすくするように緩和する制御を行うように構成されている、請求項2〜4のいずれか1項に記載の自動販売機。
  6. 前記制御部は、前記庫内温度センサによって検出された庫内温度の上昇率が大きいほど、前記寒冷地制御を開始するための条件を前記寒冷地制御を開始しにくくするように厳しくする制御を行うように構成されている、請求項2〜4のいずれか1項に記載の自動販売機。
  7. 前記制御部は、前記外気温度センサによって検出された外気温度の上昇率が大きいほど、前記寒冷地制御を解除するための条件を前記寒冷地制御が解除されやすくするように緩和する制御を行うように構成されている、請求項2〜6のいずれか1項に記載の自動販売機。
  8. 前記制御部は、前記庫内温度センサによって検出された庫内温度の上昇率が大きいほど、前記寒冷地制御を解除するための条件を前記寒冷地制御が解除されやすくするように緩和する制御を行うように構成されている、請求項2〜6のいずれか1項に記載の自動販売機。
  9. 前記制御部は、前記外気温度センサによって検出された外気温度の低下率が大きいほど、前記冷却部の冷却温度の設定値の増加量を大きくする前記準寒冷地制御を行うように構成されている、請求項2〜8のいずれか1項に記載の自動販売機。
  10. 前記制御部は、前記庫内温度センサによって検出された庫内温度の低下率が大きいほど、前記冷却部の冷却温度の設定値の増加量を大きくする前記準寒冷地制御を行うように構成されている、請求項2〜8のいずれか1項に記載の自動販売機。
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