JP2017058086A - 乾燥方法及び乾燥装置 - Google Patents

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【課題】近赤外線ランプによって加熱される被乾燥物の昇温速度が部位によって異なる場合であっても、被乾燥物を良好に乾燥させることができる乾燥技術を提供すること。【解決手段】乾燥方法は、車体10の温度をポイントA〜Kごとに第1測定温度として取得する第1測定工程と、予め設定される目標温度及び第1測定温度から算出された出力に基づいて制御される近赤外線ランプ42の放射熱で車体10を加熱する加熱工程と、近赤外線ランプ42による加熱後の車体10の温度をポイントA〜Kごとに第2測定温度として取得する第2測定工程と、第1測定温度及び第2測定温度に基づいてポイントA〜Kごとに近赤外線ランプ42の出力を算出する方法を調整する調整工程と、を含み、車体10よりも後に導入された車体10の加熱では、調整工程の調整結果が反映される。【選択図】図4

Description

本発明は、被乾燥物を加熱して乾燥させる乾燥方法及び乾燥装置に関する。
従来から、乾燥炉を用いて被乾燥物を乾燥させる技術が知られている。この種の技術を開示するものとして、例えば特許文献1がある。特許文献1には、被乾燥物を熱風により乾燥させる乾燥炉において、被乾燥物中で熱容量が他の部位より大きくて暖まり難い部位に、放射熱を加えて暖まり難い部位の温度が他の部位の温度に近似するように加熱するヒータを備える構成が開示されている。
特許第5568377号公報
特許文献1に開示される技術では、局部加熱部により被乾燥物の暖まり難い部位を加熱することで、被乾燥物の暖まり難い部位を他の部位の温度に近似させている。しかしながら、暖まり難い部位の中でも板厚の差や近赤外線ランプまでの距離等によって昇温速度が異なるため、同じ近赤外線ランプによって昇温されていても、加熱され過ぎてしまったり、十分に加熱されなかったりする可能性がある。例えば、特許文献1に開示されるような塗料の乾燥では、被乾燥物の暖まり難い部位の中でも温度が上昇し易い部分が想定される温度よりも加熱されてしまい、塗装状態に影響を与えるおそれがある。被乾燥物の乾燥を品質に影響を与えることなくより安定的に行うという点で改善の余地があった。
本発明は、近赤外線ランプによって加熱される被乾燥物の昇温速度が部位によって異なる場合であっても、被乾燥物を良好に乾燥させることができる乾燥技術を提供することを目的とする。
本発明は、被乾燥物(例えば、後述の車体10)を加熱して乾燥させる乾燥方法において、前記被乾燥物の温度を複数の部位(例えば、後述のポイントA〜K)ごとに第1測定温度として取得する第1測定工程と、予め設定される目標温度及び前記第1測定温度から算出された出力に基づいて制御される近赤外線ランプ(例えば、後述の近赤外線ランプ42)の放射熱で前記被乾燥物を加熱する加熱工程と、前記近赤外線ランプによる加熱後の前記被乾燥物の温度を前記複数の部位ごとに第2測定温度として取得する第2測定工程と、前記第1測定温度及び前記第2測定温度に基づいて前記複数の部位ごとに前記近赤外線ランプの出力を算出する方法を調整する調整工程と、を含み、前記被乾燥物よりも後に導入された前記被乾燥物の加熱では、前記調整工程の調整結果が反映される乾燥方法に関する。
これにより、板厚の差や近赤外線ランプまでの距離等によって昇温速度が部位ごとに異なる被乾燥物を乾燥させる場合であったとしても、加熱後の第2測定温度が考慮されるので被乾燥物の乾燥状態が複数の部位ごとにばらつく事態を確実に防止できる。加熱され過ぎたり、十分に加熱されなかったりすることもないので、被乾燥物の品質を安定させることができる。
前記加熱工程では、前記被乾燥物は移動しながら前記近赤外線ランプにより加熱され、前記第1測定工程及び前記第2測定工程では、前記被乾燥物の移動方向に設定された前記複数の部位の温度が第1測定温度及び第2測定温度として取得され、前記被乾燥物の加熱は、前記被乾燥物の移動に伴って変化する前記複数の部位の位置に応じて前記近赤外線ランプの出力を経時的に変化させて行われることが好ましい。
これにより、複数の部位の間隔が狭い場合であっても、経時的に出力が変化する近赤外線ランプの加熱によって被乾燥物の加熱をより一層精密に制御することができる。
本発明は、移動する被乾燥物(例えば、後述の車体10)を加熱して乾燥させる乾燥装置において、前記被乾燥物に放射熱を加える近赤外線ランプ(例えば、後述の近赤外線ランプ42)と、前記近赤外線ランプの上流側に配置され、前記被乾燥物の複数の部位(例えば、後述のポイントA〜K)の第1測定温度を取得する第1温度測定部(例えば、後述の温度センサユニット60aの温度検出部62)と、前記近赤外線ランプの下流側に配置され、前記複数の部位の第2測定温度を取得する第2温度測定部(例えば、後述の温度センサユニット60bの温度検出部62)と、予め設定される目標温度及び前記第1測定温度から算出された出力に基づいて前記近赤外線ランプを制御する制御部(例えば、後述の制御部90)と、を備え、前記制御部は、前記第1測定温度と前記第2測定温度に基づいて前記複数の部位ごとに前記近赤外線ランプの出力を算出する方法を調整する乾燥装置(例えば、後述の乾燥装置1)に関する。
これにより、板厚の差や近赤外線ランプまでの距離等によって昇温速度が部位ごとに異なる被乾燥物を乾燥させる場合であったとしても、加熱後の第2測定温度が考慮されるので被乾燥物の乾燥状態が複数の部位ごとにばらつく事態を確実に防止できる。加熱され過ぎたり、十分に加熱されなかったりすることもないので、被乾燥物の品質を安定させることができる。
本発明の乾燥技術によれば、近赤外線ランプによって加熱される被乾燥物の昇温速度が部位によって異なる場合であっても、被乾燥物を良好に乾燥させることができる
本発明の一実施形態に係る乾燥装置の内部を示す図である。 炉体におけるランプユニットの位置を示す図である。 車体が局部加熱部に差し掛かったときの炉体内部を示す図である。 車体の底面に設定される複数の部位の例を模式的に示す図である。 昇温速度と照射エネルギーの相関関係(モデル)を示すグラフである。 制御部による加熱制御を概略的に示すフローチャートである。
以下、本発明の乾燥方法及び乾燥装置の好ましい一実施形態として、塗装済みの車体を被乾燥物として乾燥させる乾燥装置について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る乾燥装置1の内部の様子を模式的に示す図である。なお、以下の説明において左右方向は車体10の移動方向を前方とした場合における左右である。
本実施形態の乾燥装置1は、いわゆる熱風循環式の乾燥炉であり、塗料が塗布された車体10を被乾燥物として乾燥させる。乾燥装置1は、車体10を搬送するコンベア式の搬送装置11と、搬送される車体10を囲む炉体12と、備える。
炉体12の内部には、第1熱風加熱部15と、第2熱風加熱部16と、局部加熱部30と、が配置される。
第1熱風加熱部15は、上流側に設けられる車体10の昇温を行う昇温部である。第1熱風加熱部15には、熱風ノズル(図示省略)が設けられる。熱風ノズルを通じて熱風が照射され、車体10が昇温される。
第2熱風加熱部16は、下流側に設けられる昇温した車体10の温度を保持する温度保持部である。第2熱風加熱部16にも、熱風ノズル(図示省略)が設けられ、熱風によって車体10の温度が維持される。
局部加熱部30は、第1熱風加熱部15と第2熱風加熱部16の間に設けられ、車体10の底周り等を加熱する。
なお、乾燥装置1には、車体10が搬送装置11のどこに位置するかを検出するための台車検知センサ(図示省略)が配置されており、台車検知センサの検出信号に基づいて車体10の移動を検出できるようになっている。
次に、局部加熱部30について説明する。図2は、炉体12におけるランプユニット40の位置を示す図である。図3は、車体10が局部加熱部30に差し掛かったときの炉体内部を示す図である。この図3では、上から見た炉体12の内部が模式的に示されている。
図2に示すように、局部加熱部30では、炉体12の内側に、ランプユニット40や温度センサユニット60、配管を取り回すための分岐継手ユニット70等の各ユニットが配置される。本実施形態では、炉体12内部に搬送装置11を挟んで左右両側のそれぞれにランプユニット40及び温度センサユニット60が配置される。
次に、ランプユニット40の構成について説明する。ランプユニット40は、車体10を加熱するヒータ部である。図3に示すように、ランプユニット40は、車体10の移動方向に沿って左右それぞれに複数配置されている。
本実施形態のランプユニット40は、ランプフレーム41と、該ランプフレーム41によって保持される1又は複数の近赤外線ランプ42と、を備える。
近赤外線ランプ42は、直管式であり、その長手方向が車体10の搬送方向と同じ方向になるようにランプフレーム41に複数支持される。
本実施形態の近赤外線ランプ42は、中央に近づくにつれて下に近づくように傾斜する方向に配列される第1グループ45と、水平方向に配列される第2グループ46と、に分かれるようにランプフレーム41に支持されている。
ランプユニット40は、複数の近赤外線ランプ42のそれぞれに必要な電力を供給し、近赤外線を照射させる。近赤外線ランプ42のそれぞれから照射される近赤外線は、近赤外線透過部110を透過して車体10の底周りに照射される。
次に、温度センサユニット60について説明する。温度センサユニット60は、車体10の温度を測定する温度測定部である。
温度センサユニット60は、センサフレーム61と、該センサフレーム61によって保持される複数の温度検出部62と、を備える。温度検出部62は、車体10の温度を測定する非接触式の放射温度センサである。
温度検出部62は、近赤外線ランプ42の数及び位置に応じて複数設けられる。温度検出部62は、第1グループ45及び第2グループ46の近赤外線ランプ42の配列に対応するようにセンサフレーム61に支持されており、近赤外線ランプ42ごとに車体10の温度情報を取得することが可能になっている。
本実施形態では、ランプユニット40の上流側に配置される第1温度測定部としての温度センサユニット60aと、下流側に配置される第2温度測定部としての温度センサユニット60bが、2つ一組で各ランプユニット40の前後方向の両側に配置される。温度センサユニット60a及び温度センサユニット60bによって測定された加熱前後の温度情報は、ランプユニット40のフィードバック制御等に使用される。
ランプユニット40及び温度センサユニット60a,60bは、制御部90に電気的に接続されている。制御部90は、乾燥装置1の各種の制御を行うコンピュータである。この制御部90によって局部加熱部30における各ランプユニット40の加熱制御が行われる。
次に、ランプユニット40の加熱制御について説明する。図4は、車体10の底面に設定される複数の部位(ポイントA〜K)の例を模式的に示す図である。
図4に示すように、車体10における温度センサユニット60の検出箇所として、ポイントA〜K(図4の鎖線で示す円の領域)が設定されている。このポイントA〜Kは、近赤外線ランプ42に設定される複数の部位である。なお、図4中には、1つの近赤外線ランプ42に対して設定された複数の部位を示しており、これら以外にも複数の部位は近赤外線ランプ42ごとに設定されている。
ポイントA〜Kは、車体10の移動方向(図4の矢印の方向)で設定されており、対応する近赤外線ランプ42によって放射熱が加えられるポイントである。
ポイントA〜Kのそれぞれでは、形状の違いによって近赤外線ランプ42までの距離が違ったり、厚みが異なったりする。そのため、同じ近赤外線ランプ42によって加熱される場合でも、ポイントごとに昇温速度が異なる。
ここで、ポイントA〜Kごとに異なる昇温速度の違いについてモデルを示しながら説明する。図5は、昇温速度と照射エネルギーの相関関係(モデル)を示すグラフである。
図5には、3点のポイントにおける昇温速度の違いが示されている。図5中のX軸は、近赤外線ランプ42に投入される出力としての照射エネルギー(W/mm・min)である。図5中のY軸は、照射エネルギー(W/mm・min)に対する昇温速度(℃/分)である。
図5のグラフに示すように、照射エネルギー(W/mm・min)に対して昇温速度(℃/分)は、Y=aXの線形に近い相関関係を示しており、この相関関係により、車体10の部位ごとに傾きaが異なることがわかる。即ち、薄板状に形成されている部位や搬送中における近赤外線ランプ42との距離が近い部位等では、温度が上がり易いため、傾きが大きくなる。逆に、厚みがある部位や搬送中における近赤外線ランプ42との距離が遠い部位等では、温度が上がり難いため、傾きが小さくなる。
本実施形態では、この相関関係を利用してポイントA〜Kのそれぞれに特性係数aを予めシミュレーションや実測等で算出し、ポイントごとに設定する。ポイントAからポイントKのそれぞれに特性係数aが設定される。例えば、ポイントAでは、a1(数値)を設定し、ポイントBでは、別のa2(数値)が特性係数として設定される。
予め設定される目標温度によって局部加熱部30による車体10の加熱を行う。この目標温度はポイントA〜Kごとに設定することができる。なお、目標温度は、ポイントA〜Kを均一に加熱する場合は同じ温度に設定してもよい。
制御部90には、ポイントA〜Kごとに目標温度と特性係数a等の初期情報が設定されており、これらの情報が近赤外線ランプ42の位置に応じて管理されている。初期情報には、ポイントA〜Kの位置情報や照射時間等が含まれる。
次に、目標温度と特性係数aを用いた近赤外線ランプ42の制御について説明する。図6は、制御部90による加熱制御を概略的に示すフローチャートである。
まず、1台目の車体10に対する加熱制御について説明する。車体10が炉体12の内部に導入され、局部加熱部30の温度センサユニット60aの検出位置まで到達すると、制御部90は、温度センサユニット60aの温度検出部62の検出信号に基づいて第1測定温度をポイントA〜Kごとに取得する(S101)。
本実施形態のS101の処理では、温度センサユニット60aの温度検出部62が移動する車体10の温度を測定し、制御部90は検出位置が各ポイントに差し掛かったときの温度を当該ポイントの第1測定温度として記憶する。例えば、ポイントAが温度検出部62の検出位置を通過したときの温度検出部62の検出信号に基づいてポイントAの第1測定温度を取得する。車体10の移動に伴ってポイントAからポイントKまで順次第1測定温度が取得されていく。
制御部90は、ポイントA〜Kごとに取得した第1測定温度に基づいてポイントA〜Kごとの照射エネルギーを算出して近赤外線ランプ42の出力パターンを算出する(S102)。
本実施形態のS102の処理では、ポイントAに設定される目標温度とポイントAの第1測定温度の差から昇温速度を算出し、予め設定される特性係数a1の一次関数によりポイントAでの照射エネルギーを算出する。この算出処理をポイントB〜Kについても行ってポイントA〜Kごとの照射エネルギーを算出する。そして、ポイントA〜Kごとに設定される照射エネルギーに基づいて出力パターンが自動算出される。出力パターンは、ポイントA〜Kが目標温度に達するように調整される。
本実施形態の出力パターンでは、ポイントA〜Kの区間を単位として出力値が変更される。例えば、ポイントA〜Cに比べてポイントD〜Fが昇温し易い部位であり、他の部位に比べてポイントGが昇温し難い部位であったとする。この場合、車体10の移動によって近赤外線ランプ42の放射位置がポイントD〜Fにある状態では出力値が相対的に低くなり、ポイントGに到達すると出力値が相対的に高くなるような出力パターンが算出される。これにより、近赤外線ランプ42に投入される照射エネルギーが熱容量の違う部位に応じて調整されることになる。なお、出力パターンは、近赤外線ランプ42の長さや移動速度等によって適宜算出変更される。
制御部90は、S102の処理で算出された出力パターンに基づいて近赤外線ランプ42の加熱制御を行う(S103)。本実施形態のS103の処理では、基づいて制御対象の近赤外線ランプ42と車体10のポイントA〜Kの位置関係に応じて出力が経時的に変化し、ポイントA〜Kのそれぞれの特性に応じた加熱が行われる。
近赤外線ランプ42を通過したポイントが温度センサユニット60bの検出位置まで到達すると、制御部90は、温度センサユニット60bの温度検出部62の検出信号に基づいて第2測定温度をポイントA〜Kごとに取得する(S104)。S104の処理では、S101の処理と同様に、ポイントA〜Kごとに第2測定温度が順次取得される。
制御部90は、S104の処理で取得した第2測定温度に基づいて特性係数aを修正するフィードバック処理をポイントA〜Kごとに行う(S105)。本実施形態のS105の処理では、第2測定温度を目標温度に置き換えて特性係数aを新たに算出する。
S101からS105の処理の後、次に導入される車体10の加熱制御が行われる。この車体10の加熱制御は、1台目の加熱制御のS105の処理で補正された特性係数aに基づいて照射エネルギーを算出し、この照射エネルギーに基づいて出力パターンが調整されることになる。S101からS105の処理は、ループし、実際の状況に応じて特性係数aは随時補正されていくことになる。
以上の処理が、各ランプユニット40における近赤外線ランプ42のそれぞれで行われる。加熱し難い車体10の底周りを局部加熱部30で加熱する乾燥装置1において、車体10の底板における部位の熱容量が移動方向で違う場合でも、当該熱容量に応じた制御がなされるのである。
以上説明した本実施形態の乾燥方法によれば、以下のような効果を奏する。本実形態の乾燥方法は、車体10の温度をポイントA〜Kごとに第1測定温度として取得する第1測定工程と、予め設定される目標温度及び第1測定温度から算出された出力に基づいて制御される近赤外線ランプ42の放射熱で車体10を加熱する加熱工程と、近赤外線ランプ42による加熱後の車体10の温度をポイントA〜Kごとに第2測定温度として取得する第2測定工程と、第1測定温度及び第2測定温度に基づいてポイントA〜Kごとに近赤外線ランプ42の出力を算出する方法を調整する調整工程と、を含み、車体10よりも後に導入された車体10の加熱では、調整工程の調整結果が反映される。
また、上記乾燥方法を行う乾燥装置1は、車体10に放射熱を加える近赤外線ランプ42と、近赤外線ランプ42の上流側に配置され、車体10の複数の部位の第1測定温度を取得する温度センサユニット60aの温度検出部62と、近赤外線ランプ42の下流側に配置され、ポイントA〜Kの第2測定温度を取得する温度センサユニット60bの温度検出部62と、予め設定される目標温度及び第1測定温度から算出された出力に基づいて近赤外線ランプ42を制御する制御部90と、を備える。制御部90は、第1測定温度と第2測定温度に基づいてポイントA〜Kごとに近赤外線ランプ42の出力を算出する方法を調整する。
これにより、板厚の差や近赤外線ランプ42までの距離等によって昇温速度がポイントA〜Kごとに異なる車体10を乾燥させる場合であったとしても、加熱後の第2測定温度が考慮されるので車体10の乾燥状態がポイントA〜Kごとにばらつく事態を確実に防止できる。加熱され過ぎたり、十分に加熱されなかったりすることもないので、塗装済みの車体10の品質を安定させることができる。
加熱工程では、車体10は移動しながら近赤外線ランプ42により加熱され、第1測定工程及び前記第2測定工程では、車体10の移動方向に設定されたポイントA〜Kの温度が第1測定温度及び第2測定温度として取得され、車体10の加熱は、車体10の移動に伴って変化するポイントA〜Kの位置に応じて近赤外線ランプの出力を経時的に変化させて行われる。
これにより、複数の部位の間隔が狭い場合であっても、経時的に出力が変化する近赤外線ランプの加熱によって被乾燥物の加熱をより一層精密に制御することができる。
以上、本発明の乾燥装置の好ましい一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。例えば、本実施形態では、ランプユニット40の両側に温度センサユニット60が設けられる構成であるが、複数のランプユニット40のうち、最上流に位置するランプユニット40の上流側に温度センサユニット60aを配置し、最下流に位置するランプユニット40の下流側に温度センサユニット60bを配置する構成とし、近赤外線ランプ42単位ではなくランプユニット40ごとに出力を調整する構成としてもよい。
上記実施形態では、炉体12にランプユニット40及び温度センサユニット60a,60bを配置する構成としたが、この構成に限定されない。ランプユニット40及び温度センサユニット60a,60bの位置は、事情に応じて適宜変更することができる。
上記実施形態では、S105の処理が2台目以降も繰り返されるように制御されているが、2台目以降はS105の処理を省略する構成としてもよい。また、照射エネルギーの算出方法や出力パターンの決定方法は、上記実施形態で説明した方法に限定されない。事情に応じて各種数値を算出する処理を適宜変更することができる。
上記実施形態では、車体10が移動する構成であるが近赤外線ランプが移動することによって車体10が相対的に移動する構成に変更することもできる。
上記実施形態では、車体10を被乾燥物の例として説明したが、車体10に限らず種々の被乾燥物にも本発明を適用することができる。
1 乾燥装置
10 車体(被乾燥物)
42 近赤外線ランプ
60a 温度センサユニット
60b 温度センサユニット
61 温度検出部(第1温度測定部、第2温度測定部)
90 制御部
A〜K ポイント(部位)

Claims (3)

  1. 被乾燥物を加熱して乾燥させる乾燥方法において、
    前記被乾燥物の温度を複数の部位ごとに第1測定温度として取得する第1測定工程と、
    予め設定される目標温度及び前記第1測定温度から算出された出力に基づいて制御される近赤外線ランプの放射熱で前記被乾燥物を加熱する加熱工程と、
    前記近赤外線ランプによる加熱後の前記被乾燥物の温度を前記複数の部位ごとに第2測定温度として取得する第2測定工程と、
    前記第1測定温度及び前記第2測定温度に基づいて前記複数の部位ごとに前記近赤外線ランプの出力を算出する方法を調整する調整工程と、
    を含み、
    前記被乾燥物よりも後に導入された前記被乾燥物の加熱では、前記調整工程の調整結果が反映される乾燥方法。
  2. 前記加熱工程では、前記被乾燥物は移動しながら前記近赤外線ランプにより加熱され、
    前記第1測定工程及び前記第2測定工程では、前記被乾燥物の移動方向に設定された前記複数の部位の温度が第1測定温度及び第2測定温度として取得され、
    前記被乾燥物の加熱は、前記被乾燥物の移動に伴って変化する前記複数の部位の位置に応じて前記近赤外線ランプの出力を経時的に変化させて行われる請求項1に記載の乾燥方法。
  3. 移動する被乾燥物を加熱して乾燥させる乾燥装置において、
    前記被乾燥物に放射熱を加える近赤外線ランプと、
    前記近赤外線ランプの上流側に配置され、前記被乾燥物の複数の部位の第1測定温度を取得する第1温度測定部と、
    前記近赤外線ランプの下流側に配置され、前記複数の部位の第2測定温度を取得する第2温度測定部と、
    予め設定される目標温度及び前記第1測定温度から算出された出力に基づいて前記近赤外線ランプを制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記第1測定温度と前記第2測定温度に基づいて前記複数の部位ごとに前記近赤外線ランプの出力を算出する方法を調整する乾燥装置。
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