JP2017057911A - ピエゾバルブ - Google Patents

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古賀 欣郎
Yoshiro Koga
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Abstract

【課題】容易にノーマルクローズ構造として機能させ、全体のサイズダウン及び軽量化を容易に実現するとともに、コストダウン、更には動作の安定性及び信頼性の向上にも寄与するピエゾバルブを提供する。
【解決手段】棒状に形成したプランジャ部5及びこのプランジャ部5に沿って配したピエゾユニット3を有するアクチュエータ部2と、プランジャ部5の先端側に配することにより、このプランジャ部5の変位が伝達される弁体部4vを有するバルブ機構部4と、プランジャ部5に一体に形成し、ピエゾユニット3の変位出力部3eに係止可能な変位入力部5iと、変位入力部5iが変位出力部3eに係止する方向にプランジャ部5を付勢する付勢部6とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、一端が固定端となり他端が変位出力部となる、ピエゾ素子により構成したピエゾユニットを有するアクチュエータ部を備えるピエゾバルブに関する。
従来、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等のピエゾ素子の逆圧電効果、即ち、電圧の印加により物質に変形(変位)を生じる性質を利用したアクチュエータ部によりバルブ機構部の開閉を行うバルブ(ピエゾバルブ)としては、特許文献1で開示される流量制御弁,特許文献2で開示されるマスフローコントローラに内蔵する流量制御バルブ,及び特許文献3で開示される圧電素子駆動式金属ダイヤフラム型制御弁が知られている。
特許文献1で開示される流量制御弁は、弁頭と弁座に、径方向の位置がずれていて軸方向に延びる貫通溝がそれぞれ形成されるとともに、ピエゾアクチュエータが作動しない状態で、弁頭はスプリングによって上方向に付勢され、弁座との間に隙間が形成され、流体は弁座及び弁頭に形成された貫通溝を介して流出路に流過し、ピエゾアクチュエータが作動すると弁頭が下方向に移動して、弁座と隙間なく接触し、流体の流れを阻止するように構成したものである。
また、特許文献2で開示されるマスフローコントローラに内蔵する流量制御バルブは、積層圧電素子の変位により弾性体のダイヤフラムを介してダイヤフラムと弁座間の開閉量を制御するマスフローコントローラであって、特に、ダイヤフラムの弁座との当接側表面に四弗化エチレン樹脂の薄膜をコーティング処理したものである。
さらに、特許文献3で開示される圧電素子駆動式金属ダイヤフラム型制御弁は、弁本体と、金属ダイヤフラム弁体と、押えアダプタと、下端部にダイヤフラム押えが設けられ、弁体の孔部内へ垂直状に挿着した底壁を有する筒状の圧電素子支持筒体と、支持筒体の底壁上に配設した皿ばねと、押えアダプタを押圧する割りベースと、割りベースの鍔部を下方に押圧することにより割りベースを弁体へ固定する筒体固定・ガイド体と、支持筒体内に設けた下部受台と、支持筒体内へボールを介在させて挿着した圧電素子と、圧電素子の上端部に配設したベアリングと、支持筒体の上方に配設した位置決め材とから制御弁を構成するようにしたものである。
特開平11−270699号公報 特開2000−322129号公報 特開2003−120832号公報
しかし、上述したピエゾ素子の逆圧電効果を利用した従来のバルブ(ピエゾバルブ)は、次のような問題点があった。
第一に、積層したピエゾ素子の変位方向先端位置に弁体を配することにより、ピエゾ素子自体をアクチュエータ(プランジャ機能)として利用するため、そのまま構成する場合には、ノーマルオープン構造としての構成に限定される。したがって、ノーマルクローズ構造として機能させるためには、そのための追加構成が必要になり、従来のバルブによりノーマルクローズ構造を実現するには、構造の複雑化及びバルブ全体のコストアップを招くとともに、動作の安定性及び信頼性を確保しにくい難点があった。
第二に、積層したピエゾ素子を、バルブの中心位置に配するため、各ピエゾ素子を外側からガイドするガイド部材が必要になるとともに、各ピエゾ素子に接続する電極リード等はガイド部材とピエゾ素子間に配し、更に、この電極リード等をガイド部材の外側まで導出する必要がある。したがって、従来のバルブでは、ピエゾ素子周りの構造が煩雑化しやすいとともに、バルブ全体のサイズアップ及び重量アップを招くなど、これらの課題を解決する観点からも更なる改善の余地があった。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決したピエゾバルブの提供を目的とするものである。
本発明は、上述した課題を解決するため、少なくとも一層以上のピエゾ素子P…により構成することにより、一端を固定端とし、かつ他端を変位出力部3eとしたピエゾユニット3を有するアクチュエータ部2と、この変位出力部3eの変位に基づいて開閉されるバルブ機構部4とを備えてなるピエゾバルブ1を構成するに際して、棒状に形成したプランジャ部5及びこのプランジャ部5に沿って配したピエゾユニット3を有するアクチュエータ部2と、プランジャ部5の先端側に配することにより、このプランジャ部5の変位が伝達される弁体部4vを有するバルブ機構部4と、プランジャ部5に一体に形成し、ピエゾユニット3の変位出力部3eに係止可能な変位入力部5iと、変位入力部5iが変位出力部3eに係止する方向Fscにプランジャ部5を付勢する付勢部6とを具備してなることを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、アクチュエータ部2は、リング形に形成したピエゾ素子P…により円筒状に構成したピエゾユニット3と、このピエゾユニット3の内側空間に配したプランジャ部5とを備えて構成してもよいし、或いは直方体形に形成したピエゾ素子P…により棒状に構成したピエゾユニット3と、このピエゾユニット3に並べて配したプランジャ部5とを備えて構成してもよい。一方、変位入力部5iは、変位出力部3eの変位開始から所定ストロークLsを変位した後に当該変位出力部3eに係止すべく当該変位出力部3eに対して所定の隙間11が生じる位置を設定できる。さらに、プランジャ部5は、プランジャ本体部5m,及びこのプランジャ本体部5mの先端と弁体部4v間に配し、かつ当該プランジャ本体部5mの先端面に対して点接触する伝達駒5cにより構成できる。他方、弁体部4vは、プランジャ部5の押圧により弾性変形し、プランジャ部5の押圧が解除されることにより弾性復帰する弾性素材により形成したダイヤフラム4vdにより構成できる。
このような構成を有する本発明に係るピエゾバルブ1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 棒状に形成したプランジャ部5及びこのプランジャ部5に沿って配したピエゾユニット3を有するアクチュエータ部2と、プランジャ部5の先端側に配することにより、このプランジャ部5の変位が伝達される弁体部4vを有するバルブ機構部4と、プランジャ部5に一体に形成し、ピエゾユニット3の変位出力部3eに係止可能な変位入力部5iと、変位入力部5iが変位出力部3eに係止する方向Fscにプランジャ部5を付勢する付勢部6とを備えるため、容易にノーマルクローズ構造として機能させることができる。しかも、プランジャ部5をピエゾユニット3のガイド機能に兼用できるため、ピエゾ素子P…周りの構造をシンプル化することが可能となり、ピエゾバルブ1全体のサイズダウン及び軽量化を容易に実現できるとともに、コストダウン、更には動作の安定性及び信頼性の向上にも寄与できる。
(2) 好適な態様により、アクチュエータ部2を構成するに際し、リング形に形成したピエゾ素子P…により円筒状に構成したピエゾユニット3と、このピエゾユニット3の内側空間に配したプランジャ部5とを備えて構成すれば、プランジャ部5は、リング形に形成したピエゾ素子P…の内側空間で支持できるため、積層したピエゾ素子P…(ピエゾユニット3)を確実かつ安定にガイドできるとともに、ピエゾユニット3の外側に空間を確保できるため、電極リードや導出リードの配線空間として他の部品等に影響を与えることなく利用できる。
(3) 好適な態様により、アクチュエータ部2を構成するに際し、直方体形に形成したピエゾ素子P…により棒状に構成したピエゾユニット3と、このピエゾユニット3に並べて配したプランジャ部5とを備えて構成すれば、プランジャ部5からバルブ機構部4の構造は他の実施形態と共通構造にできるため、容易にノーマルクローズ構造として機能させることができる。加えて、ピエゾユニット3の全体形状の単純化及び小型化、更には軽量化及びコストダウンに寄与できる。
(4) 好適な態様により、変位入力部5iの位置を設定するに際し、変位出力部3eの変位開始から所定ストロークLsを変位した後に当該変位出力部3eに係止すべく当該変位出力部3eに対して所定の隙間11が生じる位置を選定すれば、ピエゾ素子P…の有するヒステリシス特性や低電圧時における不安定動作を回避できるため、バルブ機構部4の開閉動作を確実かつ安定に行うことができる。
(5) 好適な態様により、プランジャ部5を、プランジャ本体部5m,及びこのプランジャ本体部5mの先端と弁体部4v間に配し、かつ当該プランジャ本体部5mの先端面に対して点接触する伝達駒5cにより構成すれば、自動調心構造により伝達駒5cを弁体部4vに対して面接触させることが可能になるため、プランジャ部5側から弁体部4vに対して均一な押圧力を付与できる。この結果、バルブ機構部4の特に閉動作を確実かつ安定に行うことができる。
(6) 好適な態様により、弁体部4vを、プランジャ部5の押圧により弾性変形し、プランジャ部5の押圧が解除されることにより弾性復帰する弾性素材により形成したダイヤフラム4vdにより構成すれば、良好な弁機能を担保できるダイヤフラム4vdを使用できることに加え、プランジャ部5とダイヤフラム4vdをそれぞれ独立して配した場合であっても、確実かつ容易にノーマルクローズ構造として機能させることができる。
本発明の好適実施形態に係るピエゾバルブの正面断面図、 同ピエゾバルブの平面断面図(図1中のA−A線断面)、 同ピエゾバルブの上部を拡大して示す正面断面図、 同ピエゾバルブの下部を拡大して示す正面断面図、 同ピエゾバルブにおける変位出力部と変位入力部間の作用説明図、 同ピエゾバルブにおけるバルブ機構部の作用説明図、 同ピエゾバルブの使用方法を示す制御系のシステム系統図、 同制御系に備える流量検出部の流量対出力電圧特性図、 同ピエゾバルブの印加電圧対プランジャ部の変位量特性図、 同ピエゾバルブの印加電圧対流量特性図、 本発明の変更実施形態に係るピエゾバルブの正面断面図、 同ピエゾバルブの平面断面図(図11中のB−B線断面)、 本発明の他の変更実施形態に係るピエゾバルブの正面断面図、 同ピエゾバルブの平面断面図(図13中のC−C線断面)、
次に、本発明に係る好適実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係るピエゾバルブ1の構成(構成部品)について、図1〜図7を参照して具体的に説明する。
図1は、ピエゾバルブ1の全体構成を示す。5はピエゾバルブ1の中心位置に配するプランジャ部であり、上側に位置するプランジャ本体部5mと下側に位置する伝達駒5cにより構成する。プランジャ本体部5mと伝達駒5cはそれぞれ別体部品として形成するとともに、それぞれ一体形成する。これにより、プランジャ部5の全体の形状としては丸棒状となる。
プランジャ本体部5mは、後述するピエゾユニット3とほぼ同じ長さになるため、熱膨張率が存在する場合、その影響が無視できない。このため、形成素材としては熱膨張率の極めて小さい素材を使用する。一例としては、コバルト−ニッケル(Co−Ni)合金を用いた熱膨張率の極めて小さいインバー材或いは熱膨張率がほぼゼロに近いスーパーインバー材を用いることが望ましい。このプランジャ本体部5mは、先端(下端)に位置する端面5mdを平坦に形成するとともに、上端にはプランジャ本体部5mよりも大径となるフランジ状(鍔状)の変位入力部5iを一体形成する。さらに、プランジャ本体部5mの上端面中央には軸方向Fsに沿った所定深さのスプリング受け凹部21を形成する(図3参照)。
伝達駒5cは、耐摩耗性を有する高硬度の素材により形成する。一例としては、ステンレス材等の金属素材が望ましい。この伝達駒5cはプランジャ本体部5mと同径となり、図4に示すように、後述する弁体部4vに接触する下端面5cdは平坦に形成するとともに、プランジャ本体部5mの先端の端面5mdに接触する上端係合面5cuは、例えば、球面形成することにより点接触させる。このように、プランジャ部5を、プランジャ本体部5m,及びこのプランジャ本体部5mの先端と弁体部4v間に配し、かつ当該プランジャ本体部5mの先端面に対して点接触する伝達駒5cにより構成すれば、自動調心構造により伝達駒5cを弁体部4vに対して面接触させることが可能になるため、プランジャ部5側から弁体部4vに対して均一な押圧力を付与できる。この結果、バルブ機構部4の特に閉動作を確実かつ安定に行うことができる利点がある。
一方、41はバルブ機構部4を内蔵するバルブボディであり、上端面には所定の深さに選定した凹状のアクチュエータ取付部42を形成する。アクチュエータ取付部42の底部上面には、リング形の弁座部4cを形成する。弁座部4cの上面となる弁座面は、平坦に形成するとともに、図4に示すように、アクチュエータ取付部42の底部上面に対して高さLhだけ低く形成する。例示の場合、高さLhは120〔μm〕に設定した。また、バルブボディ41の一方の外側面には流体を流入させる流入側配管110i(図7参照)を接続する流入側接続口41iを形成し、この流入側接続口41iは、バルブボディ41の内部に形成した流入路42iを介して弁座部4cの内側空間(流体路)に連通させるとともに、バルブボディ41の他方の外側面には流体を流出させる流出側配管110e(図7参照)を接続する流出側接続口41eを形成し、この流出側接続口41eは、バルブボディ41の内部に形成した流出路42eを介して弁座部4cの外側に形成したリング状の空間(流体路)に連通させる。
他方、アクチュエータ部2は、ピエゾバルブ1の外郭位置に配するハウジング部22を備える。このハウジング部22は、最下部に位置する筒状のスリーブ部23,中間部に位置して当該スリーブ部23に支持されるケース部24,及び最上部に位置して当該ケース部24の上端開口を閉塞するキャップ部25の組合わせにより構成する。
この場合、スリーブ部23には、外周部の上部にケース部24の内周部が嵌合するケース支持部23sを形成するとともに、スリーブ部23の外周部の下部に当該ケース部24の下端を支持するフランジ部23fを形成する。このフランジ部23fはアクチュエータ取付部42の内部に嵌入可能である。一方、スリーブ部23の中心には、プランジャ部5が挿通するガイド孔部23gを軸方向Fsに貫通形成する。このガイド孔部23gの内周部には、スリーブ部23の上端面から軸方向Fsの中間位置まで、ピエゾユニット3の外径よりも稍大きいピエゾユニット支持部23pをガイド孔部23gよりも大径となるように、このガイド孔部23gに対して段差を設けて形成する。
また、ケース部24は、外周部の下端位置に雄ネジ部24dを形成し、アクチュエータ取付部42の内周面に形成した雌ネジ部42sに螺着可能にするとともに、外周部の上端位置には雄ネジ部24uを形成する。さらに、キャップ部25は、アウタキャップ部25oとインナキャップ部25iの組合わせにより構成し、アウタキャップ部25oの内周面に形成した雌ネジ部25sを上述したケース部24の外周面に形成した雄ネジ部24uに螺着可能にする。インナキャップ部25iは、下面の中央に所定深さのスプリング受け凹部26を形成するとともに、外縁に、ケース部24の内周面と変位入力部5iの外周部間に介在させる筒状のプランジャ保持部27を一体形成する。
そして、このハウジング部22とプランジャ部5間に、リング形に形成した一又は二以上(例示は四つ)のピエゾ素子P…を積層することにより円筒状に構成したピエゾユニット3を配する。したがって、目標とするピエゾバルブ1からピエゾユニット3の内径,外径及び軸方向Fsの長さが決まっている場合、前述したプランジャ部5の外径は、ピエゾユニット3の内径より稍小さい寸法を選定するとともに、スリーブ部23のガイド孔部23gの内径はプランジャ部5の外径よりも稍大きい径に選定する。また、ピエゾユニット支持部23pの内径は、ピエゾユニット3の外径よりも稍大きい径を選定する。さらに、プランジャ部5の上端に形成した変位入力部5iの外径は、ピエゾユニット3の外径に一致させる。
このピエゾユニット3の上端は変位出力部3eとなり、この変位出力部3eの上方にプランジャ部5に一体形成した変位入力部5iが位置する。この場合、変位入力部5iの位置は、図3に示すように、ピエゾユニット3の上端となる変位出力部3eに対して所定の隙間11が生じる位置を選定する。隙間11の間隔長は、図5に示すように、ピエゾユニット3に印加電圧を付与し、変位開始(開始位置Xs)から所定ストロークLsを変位した後に、ピエゾユニット3の変位出力部3eに対して係止する大きさを選定する。したがって、隙間11の間隔長としてLsを設定する。例示のような形態では、概ね10〔μm〕前後を目安に設定できる。図5に示す位置Xeは、最大変位位置を示しており、この最大変位位置Xeと開始位置Xs間の変位ストロークはLmとなる。
このように、変位入力部5iの位置を設定するに際し、変位出力部3eの変位開始から所定ストロークLsを変位した後に当該変位出力部3eに係止すべく当該変位出力部3eに対して所定の隙間11が生じる位置を選定すれば、ピエゾ素子P…の有するヒステリシス特性や低電圧時における不安定動作を回避できるため、バルブ機構部4の開閉動作を確実かつ安定に行える利点がある。
また、ピエゾ素子Pは、特定の種類に限定されるものではなく、前述したチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)をはじめ、チタン酸バリウム,チタン酸鉛,ニオブ酸カリウム,ニオブ酸リチウム,ポリフッ化ビニリデン等、逆圧電効果を生じる各種ピエゾ素子Pを利用可能である。例示のピエゾユニット3は、PZTを使用したものであり、軸方向Fsの全長は概ね50〔mm〕程度である。これにより、最大印加電圧として150〔V〕を付与した場合、約50〔μm〕程度の変位量を得ることができるとともに、概ね1〔kN〕程度の力を発生させることができる。
一方、前述した弁座部4cと共にバルブ機構部4を構成する弁体部4vには、プランジャ部5の押圧により弾性変形し、プランジャ部5の押圧が解除されることにより弾性復帰する弾性素材により形成したダイヤフラム4vdを用いる。このダイヤフラム4vdは、高引張強さを有する高硬度素材を用いることにより一定の厚さを有する円盤状に形成する。一例としては、ステンレスやコバルト合金等の高硬度素材が望ましい。また、確実な弾性復帰を実現するため、厚さは50〜200〔μm〕に選定するとともに、いわゆるヘタリを防止し、耐久性を確保する観点から、前述した高さLhは、このダイヤフラム4vdの厚さの2倍以下に設定することが望ましい。このように、弁体部4vにダイヤフラム4vdを用いれば、良好な弁機能を担保できるダイヤフラム4vdを使用できることに加え、プランジャ部5とダイヤフラム4vdをそれぞれ独立して配した場合であっても、確実かつ容易にノーマルクローズ構造として機能させることができる。
さらに、プランジャ部5とキャップ部25間に圧縮して介在させるスプリング29を備える。このスプリング29は、プランジャ部5、更には弁体部4v(ダイヤフラム4vd)に対して所定の予圧力を付与する機能を有し、例えば、ステンレス等のバネ鋼材により形成することができる。この場合、スプリング29の予圧力は、前述したダイヤフラム4vdの弾性復帰する際の復帰力(復元力)よりも大きくなることを条件に設定するとともに、ピエゾユニット3の変位時に発生する力よりも小さくなることを条件に設定する。このスプリング29は、プランジャ部5の変位入力部5iがピエゾユニット3の変位出力部3eに係止する方向Fscに当該プランジャ部5を付勢する付勢部6を構成する。したがって、付勢部6としては、例示のようなコイルスプリングに限定されるものではなく、板バネ等の他の各種付勢手段を適用可能である。
次に、本実施形態に係るピエゾバルブ1の組立方法について、図1〜図7を参照して説明する。
まず、バルブボディ41のアクチュエータ取付部42にダイヤフラム4vdを収容する。次いで、アクチュエータ取付部42にスリーブ部23を収容するとともに、このスリーブ部23におけるガイド孔部23gに伝達駒5cを収容する。これにより、ダイヤフラム4vdと弁座部4cは、ピエゾユニット3の変位出力部3eの変位に基づいて開閉されるバルブ機構部4を構成する。また、プランジャ部5の先端側には、伝達駒5c(プランジャ部5)の変位が伝達されるダイヤフラム4vd(弁体部4v)が配され、このダイヤフラム4vdの変位によりバルブ機構部4の開閉動作が行われることになる。
一方、ピエゾユニット3の内側空間に、プランジャ本体部5mを挿入する。なお、ピエゾユニット3は、四つのピエゾ素子P…を積層して構成するため、予め、各ピエゾ素子P…間に電極を介在させるとともに、電極同士を接続し、正側の電極リード61と負側の電極リード62(図7参照)を導出させるなど、必要な電気系の結線を完了させることにより、ユニットとして組付けておく。そして、ピエゾユニット3を支持するプランジャ本体部5mの先端側をスリーブ部23におけるガイド孔部23gに収容するとともに、ピエゾユニット3の下端を、ピエゾユニット支持部23pに収容する。
この後、ケース部24の雄ネジ部24dをアクチュエータ取付部42の内周面に形成した雌ネジ部42sに螺着する。これにより、スリーブ部23のフランジ部23fがケース部24の下端により保持されることにより、バルブボディ41に固定される。この結果、ピエゾユニット3の一端(下端)が固定端となり、かつ他端(上端)が変位出力部3eとなる。この変位出力部3eは、プランジャ部5の変位入力部5iに対して隙間11を介して対面する。
そして、プランジャ本体部5mの上端面に設けたスプリング受け凹部21にスプリング29を挿入し、さらに、インナキャップ部25iのプランジャ保持部27をケース部24の内周面と変位入力部5iの外周部間に収容するとともに、スプリング29をスプリング受け凹部26に収容する。この後、アウタキャップ部25oの雌ネジ部25sをケース部24に形成した雄ネジ部24uに螺着する。
以上により、図1及び図2に示すピエゾバルブ1を得ることができる。この実施形態では、アクチュエータ部2を構成するに際し、リング形に形成したピエゾ素子P…により円筒状に構成したピエゾユニット3と、このピエゾユニット3の内側空間に配したプランジャ部5とを備えて構成したため、プランジャ部5は、リング形に形成したピエゾ素子P…の内側空間で支持することが可能となり、積層したピエゾ素子P…(ピエゾユニット3)を確実かつ安定にガイドできる。しかも、ピエゾユニット3の外側には空間Soを確保できるため、電極リード61,62の配線空間として、他の部品等に影響を与えることなく利用できる利点がある。
次に、本実施形態に係るピエゾバルブ1の動作(機能)について、図1〜図10を参照して説明する。
ピエゾバルブ1を駆動(作動)させるには、図7に示すように、ピエゾユニット3から導出される正側の電極リード61と負側の電極リード62に対してドライバ115から印加電圧(直流電圧)Vdを付与することにより駆動させることができる。なお、この印加電圧Vdの大きさは、制御部116から付与される制御信号Scにより、0〜150〔V〕まで任意の大きさに可変制御可能である。
本実施形態に係るピエゾバルブ1は、印加電圧Vdを付与しない状態では、ピエゾユニット3の変位は0のため、ピエゾユニット3の上端となる変位出力部3eは図5に示す最下降位置Xsに位置している。したがって、変位入力部5i間の隙間11の間隔長Lsは最大の開き幅となる。また、プランジャ部5はスプリング29により押圧され下方に付勢される。これにより、ダイヤフラム部4vdは伝達駒5cにより押圧され、ダイヤフラム部4vdの下面は弁座部4cの上面である弁座面に圧接し、バルブ機構部4は閉モードとなる。即ち、ピエゾバルブ1は、ノーマルクローズ構造として機能する。
次に、閉モードにおいて、ピエゾユニット3を伸長させる方向の印加電圧Vdを付与した場合を想定する。ピエゾユニット3に印加電圧Vdが付与されることにより、各ピエゾ素子P…の逆圧電効果により軸方向Fsに伸長(変形)し、ピエゾユニット3の上端である変位出力部3eは上方へ変位する。今、最大電圧となる150〔V〕を印加すれば、変位出力部3eは隙間11の間隔長Ls(例示の場合、約40〔μm〕)だけ上方へ変位することにより、図5中、Xcの位置で変位入力部5iに当接する。そして、この当接位置Xcから変位出力部3eが、さらに上方へ変位すれば、変位入力部5iはこの当接位置Xcから上方へ押し上げられ、最大伸長位置Xeで停止する。この当接位置Xcから最大伸長位置Xeまでの距離Loがプランジャ本体部5mの変位量となる。また、この際、スプリング29による付勢力が解除されるため、ダイヤフラム部4vdは上方へ弾性復帰する。このダイヤフラム部4vdの上方への変位量Lv(図6参照)は、上記距離Loに一致する。即ち、バルブ機構部4は開モードとなる。
以上、ピエゾユニット3に対して印加電圧Vdとして最大電圧となる150〔V〕を印加した場合について説明したが、その中間電圧を印加した場合には、その中間電圧に対応した変形を生じるため、変位量Lvもより小さい変位量で停止させることができる。例示の場合、90〔V〕の印加により約20〔μm〕の変位量Lvが得られた。
このように、本実施形態に係るピエゾバルブ1によれば、棒状に形成したプランジャ部5及びこのプランジャ部5に沿って配したピエゾユニット3を有するアクチュエータ部2と、プランジャ部5の先端側に配することにより、このプランジャ部5の変位が伝達される弁体部4vを有するバルブ機構部4と、プランジャ部5に一体に形成し、ピエゾユニット3の変位出力部3eに係止可能な変位入力部5iと、変位入力部5iが変位出力部3eに係止する方向Fscにプランジャ部5を付勢する付勢部6とを備えるため、容易にノーマルクローズ構造として機能させることができる。しかも、プランジャ部5をピエゾユニット3のガイド機能に兼用できるため、ピエゾ素子P…周りの構造をシンプル化することが可能となり、ピエゾバルブ1全体のサイズダウン及び軽量化を容易に実現できるとともに、コストダウン、更には動作の安定性及び信頼性の向上にも寄与できる。
ところで、本実施形態に係るピエゾバルブ1は、変位出力部3eと変位入力部5iの隙間11の間隔長をLsに設定している。この理由は、ピエゾ素子P…のヒステリシス特性及び低電圧時の不安定性をキャンセルするためである。即ち、ヒステリシス特性の存在により印加電圧Vdを0にしても変位量が0に戻らない現象や低電圧時の不安定性によりバルブ機構部4の開閉が不確実になるのを回避するためである。
図9は、隙間11の間隔長Lsの大きさを異ならせた場合の印加電圧Vdに対する変位量特性の一例を示している。図9中、W1は最も間隔長Lsが大きく、W2,W3の順に間隔長Lsが小さくなり、W4が最も小さな間隔長Lsとなる。間隔長Lsが小さすぎるW3,W4の場合、印加電圧Vdを付与した後、0に戻しても変位量は0に戻らない状態を示している。即ち、印加電圧Vdを0にしてもバルブ機構部4は完全な閉状態にならないことを意味している。これに対して、間隔長Lsを大きくしたW1,W2では、印加電圧Vdを付与した後、0に戻した際に、仮に変位量が0に戻らない状態であっても、残留する変位量は間隔長Lsの隙間11により吸収され、バルブ機構部4を完全な閉状態にすることができる。したがって、W1,W2の場合、いわば隙間11における変位量が無駄になることを意味し、バルブ機構部4の開量は制限される。このように、隙間11の間隔長Lsの大きさを如何に設定するかは重要である。この隙間11の間隔長Lsの大きさは、ディメンションの異なるピエゾバルブ単位で実験等によりその最適値を求めることができる。図9に例示したW1〜W4の中では、W2が最も望ましい特性と考えられる。
次に、本実施形態に係るピエゾバルブ1の使用方法について、図7及び図8を参照して説明する。
図7は、ガス等の流体を供給する配管110に接続して、配管110を流れる流体の流量を正確に制御するためのマスフローコントローラ100として使用する場合を示している。この場合、本実施形態に係るピエゾバルブ1におけるバルブボディ41の流入側接続口41iに、配管110における流入側配管110iを接続するとともに、バルブボディ41の流出側接続口41eに、配管110における流出側配管110eを接続する。また、流入側配管110iの中途には流量検出器120を接続する。
例示の流量検出器120は、流入側配管110iの中途に接続した絞り管部121の前後に検出用バイパス管122を接続し、この検出用バイパス管122に流体の一部をバイパスさせるとともに、このバイパス管122に、前温度センサ123,ヒータ124,後温度センサ125を順次付設して構成したものであり、この前温度センサ123と後温度センサ125の検出結果は信号処理回路126に付与される。信号処理回路126では前温度センサ123と後温度センサ125の検出結果から温度差を求めるとともに、この温度差から流量を求める。即ち、この検出系は、流量が大きいほど温度差が大きくなるとともに、図8に示すように、温度差が大きいほど、出力電圧Vs(検出値)が大きくなる相関特性を有している。一方、制御部116には流量(検出値)に対する目標値が設定されているため、検出値と目標値の偏差に基づく制御信号Scを生成し、ドライバ115に付与する。ドライバ115は、付与された制御信号Scに基づく印加電圧Vdをピエゾユニット3に付与する。
これにより、流量が減少すれば、ピエゾバルブ1のバルブ機構部5による開度を大きくし、流量が増加するように流量に対するフィートバック制御を行うとともに、流量が増加すれば、ピエゾバルブ1のバルブ機構部5による開度を小さくし、流量が減少するように流量に対するフィードバック制御を行う。
図10は、印加電圧Vdに対する流量特性の一例を示している。図10は図9のW2を使用し、実際の流体(空気)の流量を測定したものである。図10中、実線で示すQis及びQimは、図4に示す形態、即ち、弁座部4cの内側空間を流入側とし、弁座部4cの外側を流出側とした場合であって、Qimは流体圧が大きい場合、Qisは流体圧が小さい場合を示している。これに対して、点線で示すQom及びQosは、弁座部4cの内側空間を流出側とし、弁座部4cの外側を流入側になるように入れ換えた場合を示し、Qomは流体圧が大きい場合、Qosは流体圧が小さい場合を示している。図10から明らかなように、例示の場合、印加電圧Vdとして概ね30〔V〕以上で使用すれば、安定した流量制御を行うことができることを示している。
次に、本発明の変更実施形態に係るピエゾバルブ1について、図11〜図14を参照して説明する。
図11及び図12に示す変更実施形態に係るピエゾバルブ1は、アクチュエータ部2を構成するに際し、直方体形に形成した複数のピエゾ素子P…を積層することにより棒状にしたピエゾユニット3と、このピエゾユニット3に並べて配したプランジャ部5とを備えて構成したものである。したがって、図1に示した実施形態に対してピエゾ素子P…の形状を変更した点を除いて他の構成は共通となる。この場合、プランジャ部5によるピエゾユニット3に対するガイド機能は、ピエゾユニット3の一面に対してのみとなるが、ケース部24とプランジャ部5間には空間Soが設けられるため、必要により、ピエゾユニット3に対するガイド部材、例えば、空間Soを埋める断面C形となる筒状のガイド部材を、当該空間Soに収容することにより、ピエゾユニット3をガイドすることができる。
図11及び図12に示す変更実施形態は、プランジャ部5からバルブ機構部4の構造は他の実施形態と共通構造にできるため、容易にノーマルクローズ構造として機能させることができる。加えて、ピエゾユニット3の全体形状の単純化及び小型化、更には軽量化及びコストダウンに寄与できる利点がある。なお、図11及び図12に示す変更実施形態において、細部については、図1及び図2の実施形態に対して参考の観点から異ならせた構成を一例として挙げている。
図13及び図14に示す他の変更実施形態に係るピエゾバルブ1は、アクチュエータ部2を構成するに際し、直方体形に形成した複数のピエゾ素子P…を積層することにより棒状にしたピエゾユニット3と、このピエゾユニット3に並べて配したプランジャ部5とを備えて構成した点は、図11及び図12に示した変更実施形態と同じになるが、さらに、図11及び図12に示した変更実施形態に対して、プランジャ部5のガイド機能とピエゾユニット3に対するガイド機能を追加したものである。即ち、図13及び図14の変更実施形態では、スリーブ部23の上端面から上方に起立し、プランジャ部5をガイドするためのガイド筒部61を一体形成するとともに、ケース部24の内周面に切欠状のガイド溝部24gを形成し、このガイド溝部24gにより、矩形状に形成したピエゾユニット3をガイドするようにしたものである。
図13及び図14に示す変更実施形態も、プランジャ部5からバルブ機構部4の構造は他の実施形態と共通構造にできるため、容易にノーマルクローズ構造として機能させることができる。加えて、ピエゾユニット3の全体形状の単純化及び小型化、更には軽量化及びコストダウンに寄与できる利点がある。なお、図13及び図14に示す変更実施形態においても、細部については、図1及び図2の実施形態に対して参考の観点から異ならせた構成を一例として挙げている。
以上、好適実施形態及び変更実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、ピエゾユニット3は、複数のピエゾ素子P…を積層して構成した場合を示したが、単一(一層)のピエゾ素子Pを用いる場合を排除するものではない。また、プランジャ部5は、プランジャ本体部5mと伝達駒5cの組合わせにより構成した場合を示したが、一体形成したプランジャ部5を用いてもよい。さらに、弁体部4vは、プランジャ部5の押圧により弾性変形し、プランジャ部5の押圧が解除されることにより弾性復帰する弾性素材により形成したダイヤフラム4vdにより構成した場合を示したが、非弾性素材を使用して形成し、例えば、中心部をプランジャ部5の下端に固定する構成であってもよいし、或いは弁体部4vをプランジャ部5の下端に一体形成する場合を排除するものではない。一方、変位入力部5iは、変位出力部3eの変位開始から所定ストロークLsを変位した後に当該変位出力部3eに係止すべく当該変位出力部3eに対して所定の隙間11が生じる位置を設定した場合を示したが、この設定はピエゾユニット2uの特性上の要請に基づくものであるため、ピエゾユニット2uの特性によっては必ずしも隙間11を設けることを要しない。また、流量検出器120は、一例として挙げたものであり、流量を検出可能な公知の各種流量センサ等を利用できる。
本発明に係るピエゾバルブは、空気,ガス等の気体をはじめ、液体を含む各種流体が流通する流体通路の開閉や流量制御を必要とする様々な分野に利用することができる。
1:ピエゾバルブ,2:アクチュエータ部,3:ピエゾユニット,3e:変位出力部,4:バルブ機構部,4v:弁体部,4vd:ダイヤフラム,5:プランジャ部,5i:変位入力部,5m:プランジャ本体部,5c:伝達駒,6:付勢部,11:隙間,P…:ピエゾ素子,Fsc:変位入力部が変位出力部に係止する方向,Ls:所定ストローク

Claims (7)

  1. 少なくとも一層以上のピエゾ素子により構成することにより、一端を固定端とし、かつ他端を変位出力部としたピエゾユニットを有するアクチュエータ部と、この変位出力部の変位に基づいて開閉されるバルブ機構部とを備えてなるピエゾバルブであって、棒状に形成したプランジャ部及びこのプランジャ部に沿って配したピエゾユニットを有する前記アクチュエータ部と、前記プランジャ部の先端側に配することにより、このプランジャ部の変位が伝達される弁体部を有する前記バルブ機構部と、前記プランジャ部に一体に形成し、前記ピエゾユニットの変位出力部に係止可能な変位入力部と、この変位入力部が前記変位出力部に係止する方向に前記プランジャ部を付勢する付勢部とを具備してなることを特徴とするピエゾバルブ。
  2. 前記アクチュエータ部は、リング形に形成したピエゾ素子により円筒状に構成したピエゾユニットと、このピエゾユニットの内側空間に配したプランジャ部とを備えることを特徴とする請求項1記載のピエゾバルブ。
  3. 前記アクチュエータ部は、直方体形に形成したピエゾ素子により棒状に構成したピエゾユニットと、このピエゾユニットに並べて配したプランジャ部とを備えることを特徴とする請求項1記載のピエゾバルブ。
  4. 前記変位入力部は、前記変位出力部の変位開始から所定ストロークを変位した後に当該変位出力部に係止すべく当該変位出力部に対して所定の隙間が生じる位置を設定してなることを特徴とする請求項1,2又は3記載のピエゾバルブ。
  5. 前記プランジャ部は、プランジャ本体部,及びこのプランジャ本体部の先端と前記弁体部間に配し、かつ当該プランジャ本体部の先端面に対して点接触する伝達駒により構成することを特徴とする請求項1記載のピエゾバルブ。
  6. 前記バルブ機構部は、前記ピエゾユニットに対する非通電時に前記弁体部が弁座部に圧接して閉モードとなり、かつ通電時に前記弁体部が当該弁座部から離間して開モードとなるノーマルクローズ構造に構成することを特徴とする請求項1記載のピエゾバルブ。
  7. 前記弁体部は、前記プランジャ部の押圧により弾性変形し、前記プランジャ部の押圧が解除されることにより弾性復帰する弾性素材により形成したダイヤフラムにより構成することを特徴とする請求項6記載のピエゾバルブ。
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