JP2017056410A - 閉塞材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 物品の有する穴に該物品の処理中に異物が入らないようにすることにある。【解決手段】 閉塞材は、対象の物品1Aに設けられた穴2Aの内部を保護するべく該穴2Aを閉塞するものであって、合成樹脂発泡体を材料として上記穴2Aに適嵌する形状とされたブロック本体1を有し、該ブロック本体1には左右一対の指入れスリット2,3が正面から裏面に向かって設けられ、該指入れスリット2,3に二本の指F1,F2を差込んで、該閉塞材10の該穴2Aに対する抜き挿しを行う。【選択図】 図2

Description

本発明は、物品に設けられた穴の内部に、塗装時の塗料、物品の主体への取付時や加工時のネジや切削屑等といった異物が侵入しないように、該穴を閉塞して保護するために使用される閉塞材に関するものである。
従来、物品が有する穴に塗料やネジや切削屑などといった異物等が侵入しないようにするため、合成樹脂、木材、金属等の任意の材料からなる閉塞材で該穴を閉塞する手段が採用されている(例えば、特許文献1,2参照)。
また、上記閉塞材として、上記物品が有する穴に適嵌する形状とされたものがある。しかし、穴に適嵌する形状とした閉塞材は、穴への嵌め込み、穴からの取り外しが困難になりやすい。そこで、該閉塞材として、例えば特許文献3から特許文献10に開示されるようなものが提案されている。
特開2012−250220号公報 特開2012−250221号公報 特開平7−308613号公報 特開平10−34043号公報 特開2005−007278号公報 特開2007−044634号公報 特開2009−066516号公報 特開2009−066518号公報 特開2009−072655号公報 特開2013−43104号公報
ところが、上記従来の閉塞材で穴に適嵌する形状としたものは、把手やつまみ等を成形あるいは取り付けなければならず、製造が煩雑であるという問題があった。
本発明は、上記従来の問題点を解決するための手段として、合成樹脂発泡体を材料とするブロック本体の正面から裏面に向かって、左右一対の指入れスリットを設け、上記ブロック本体は閉塞対象の穴に適嵌する形状である閉塞材10を提供するものである。
上記合成樹脂発泡体は、熱硬化性樹脂発泡体であることが好ましく、更に、上記合成樹脂発泡体の反発弾性(JIS K 6400−3)は55%以下に設定されていることが好ましい。
〔作用〕
ブロック本体1の材料である合成樹脂発泡体は弾性体である。したがって術者が例えば親指と人差し指のような二本の指を上記ブロック本体1の左右一対の指入れスリット2,3に差込むことが出来る。
術者がこのようにして閉塞材10を二本の指で支持して物品1Aの穴2Aに嵌挿して閉塞することが容易に出来ることになる。
該物品1Aの塗装あるいは加工等を行なった後は、再び該閉塞材10の指入れスリット2,3に二本の指を差込んで、該物品1Aの穴2Aから該閉塞材10を引抜くことが容易に出来る。
このようにして物品1Aを塗装,取付け,あるいは加工等する際に、該物品1Aの穴2Aに異物が侵入することを確実に防止出来る。
閉塞材10を構成する合成樹脂発泡体が、熱硬化性樹脂発泡体であると、該閉塞材10は好ましい弾性を有し、術者の指を該閉塞材10の指入れスリット2,3に差入れることが容易であり、また差入れた指は該指入れスリット2,3に確実に保持される。更に該閉塞材10は嵌挿した物品1Aの穴2Aにも弾性によって確実に保持される。
しかし弾性が高すぎると閉塞材10を該物品1Aの穴2Aに嵌挿したり、引抜いたりすることを円滑に行うことが困難になるから、望ましくは該閉塞材10の材料である合成樹脂発泡体の反発弾性(JIS K 6400−3)は55%以下とする。
〔効果〕
本発明にあっては、閉塞材を、対象とする物品1Aの穴2Aに簡単かつ確実に嵌挿することが出来、かつ該穴2Aから引抜くことが出来るから、該物品1Aの塗装、加工等の際に、該物品1Aの穴2Aに異物が侵入することが確実に防止される。
閉塞材と対象物品との斜視図。 閉塞材を対象物品の穴に挿入する場合の説明図。 閉塞材を対象物品の穴に嵌挿した状態の斜視図。
本発明を図1〜図3に示す一実施例によって説明すれば、対象物品1Aの正面には所定の深さの穴2Aが設けられている。該対象物品1Aの穴2Aは閉塞対象の穴であって、該対象物品1Aが塗装、加工、組付け(取付け)等する場合には、該穴2Aに塗料、ネジ、ナット、ピン、切削屑、ホコリ等の異物が侵入しないようにするために、該穴2Aに適嵌する形状の閉塞材10によって閉塞する。
該閉塞材10は合成樹脂発泡体を材料とするブロック本体1と、該ブロック本体1の正面から裏面に向かって設けられる左右一対の指入れスリット2,3とからなる。
上記指入れスリット2,3は、ブロック本体1に形成された切れ込みからなるものであって、通常は線状に閉じた状態とされる(図1参照)。このため、上記閉塞材10においては、上記指入れスリット2,3が閉じた通常の状態で、該指入れスリット2,3を介した上記ブロック本体1の正面から裏面への異物等の進入が防止されている。
また、該指入れスリット2,3は、上記ブロック本体1が合成樹脂発泡体を材料とすることから、該指入れスリット2,3に指が差し込まれた場合に、それに応じて弾性変形することで開かれる(図2参照)。このような場合においても、上記指入れスリット2,3には指が差し込まれているため、該指入れスリット2,3を介した上記ブロック本体1の正面から裏面への異物等の進入が防止されている。
そして、該指入れスリット2,3から指を抜けば、該指入れスリット2,3は、元の形状である線状に戻ることで閉じた状態となり、該指入れスリット2,3を介した上記ブロック本体1の正面から裏面への異物等の進入が防止される(図3参照)。
上記ブロック本体1の材料としての合成樹脂発泡体としては、例えば、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリスチレン等の熱可塑性樹脂の発泡体、ポリウレタン,尿素樹脂,メラミン樹脂,フェノール樹脂等の熱硬化性樹脂発泡体が使用されるが、腰のある弾性を有する点で、熱硬化性樹脂発泡体を使用することが望ましい。
そして上記指入れスリット2,3に円滑に指を差し入れることが出来、かつ上記閉塞対象の穴2Aにも円滑に嵌挿引抜き出来るようにするためには、上記合成樹脂発泡体の反発弾性(JIS K 6400−3)は55%以下に設定されていることが望ましい。
上記閉塞材10は、図2に示すように二本の指、例えば親指Fと人差し指Fとをそれぞれ指入れスリット2,3に差込んで該閉塞材10を支持し、図3に示すように対象物品1Aの穴2Aに嵌挿することによって、該穴2Aを該閉塞材10によって閉塞する。
そして該物品1Aに塗装,加工,組付け(取付け)等した後、再び該閉塞材10の指入れスリット2,3に二本の指F,Fを差込んで、該閉塞材10を該穴2Aから引抜く。
上記対象物品1Aの穴2Aは、塗装,加工,組付け(取付け)等の間、該閉塞材10によって塗料,ネジ,ナット,ピン,切削屑,ホコリ等の異物の侵入が防止される。
なお、上記閉塞材10は、穴2Aに適嵌する形状であれば、必ずしも穴2Aと同一の形状とする必要はない。
即ち、上記閉塞材10のブロック本体1には、その材料として合成樹脂発泡体が使用されており、該合成樹脂発泡体は、弾性変形が可能であるから、上記閉塞材10は、穴2Aと同一の形状でなくとも、弾性変形させることで、該穴2Aに嵌挿することが可能となる。但し、上記閉塞材10の形状が穴2Aの形状と大きく異なる、より詳しくは、穴2Aの外側(閉塞材10を嵌挿する側)から見て、上記閉塞材10の外周形状が穴2Aの内周形状と大きく異なる場合、該閉塞材10を穴2Aに嵌挿することはできても、穴2Aの外側から見て該閉塞材10と穴2Aとの間に隙間が形成されていれば、該隙間から穴2Aの内部に異物が侵入してしまう。
つまり、上記閉塞材10において、穴2Aに適嵌する形状とは、穴2A内に嵌挿可能な形状であり、かつ穴2A内に該閉塞材10を嵌挿した状態で、穴2Aの外側(閉塞材10を嵌挿する側)から見て該閉塞材10と穴2Aとの間に隙間が形成されない形状である。
本発明にあっては、物品に塗装あるいは加工等を行なう際、物品の穴に塗料,ネジ,ナット,ピン,切削屑,ホコリ等の異物の侵入が確実に防止されるから、産業上利用可能である。
1 ブロック本体
1A 対象物品
2A 穴
2,3 指入れスリット
10 閉塞材
,F

Claims (3)

  1. 物品に設けられた穴の内部を保護するべく該穴を閉塞する閉塞材であって、
    合成樹脂発泡体を材料として上記穴に適嵌する形状とされたブロック本体を有し、該ブロック本体には左右一対の指入れスリットが正面から裏面に向かって設けられていることを特徴とする閉塞材。
  2. 上記合成樹脂発泡体は、熱硬化性樹脂発泡体である請求項1に記載の閉塞材。
  3. 上記合成樹脂発泡体は、反発弾性(JIS K 6400−3)が55%以下に設定されている請求項1または請求項2に記載の閉塞材。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6343716U (ja) * 1986-09-09 1988-03-24
US4787331A (en) * 1988-02-08 1988-11-29 William Ellis Shield for protecting automobile wheels
JPH079455U (ja) * 1993-07-09 1995-02-10 名古屋油化株式会社 開口部用マスキング材

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