JP2017056093A - 遊技機 - Google Patents

遊技機 Download PDF

Info

Publication number
JP2017056093A
JP2017056093A JP2015185180A JP2015185180A JP2017056093A JP 2017056093 A JP2017056093 A JP 2017056093A JP 2015185180 A JP2015185180 A JP 2015185180A JP 2015185180 A JP2015185180 A JP 2015185180A JP 2017056093 A JP2017056093 A JP 2017056093A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
effect
display
hold
change
mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015185180A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6496641B2 (ja
Inventor
小倉 敏男
Toshio Ogura
敏男 小倉
昌経 浦川
Masatsune Urakawa
昌経 浦川
祐也 田中
Yuya Tanaka
祐也 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP2015185180A priority Critical patent/JP6496641B2/ja
Publication of JP2017056093A publication Critical patent/JP2017056093A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6496641B2 publication Critical patent/JP6496641B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】変更可能な演出頻度により遊技の興趣が低下することを抑制することが可能な遊技機を提供することである。【解決手段】通常時演出頻度モードが通常時シンプルモードに設定されているときにおいて、客待ちデモ表示中に、客待ちデモ表示の実行開始時から特定時間が経過したときに、さらに非遊技状態とみなして、通常時演出頻度モードを、通常時シンプルモードから通常時アクティブモードに変更設定する演出頻度自動復帰処理を実行する。【選択図】図16

Description

本発明は、パチンコ遊技機等の遊技機に関し、特に、遊技が可能な遊技機に関する。
この種の遊技機として一般的に知られているものとしては、パチンコ遊技機等の遊技が可能な遊技機があった。このような遊技機としては、遊技者の動作(操作)に応じて、遊技における演出の実行割合の設定を変更可能とすることにより、演出頻度が変更可能となるように構成されたものがあった(特許文献1)。
特開2002−136701号公報(段落0024〜0026、図4等)
しかし、遊技者により演出頻度の好みが異なるため、前述した特許文献1の遊技機では、先に遊技をした遊技者により演出頻度が変更されたときに、後に遊技をする遊技者において、変更後の演出頻度に違和感を覚え、遊技の興趣が低下するおそれがあった。
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、変更可能な演出頻度により遊技の興趣が低下することを抑制することが可能な遊技機を提供することである。
(1) 遊技が可能な遊技機(パチンコ遊技機1等)であって、
演出が可能な演出手段(演出表示装置9等)と、
遊技者の動作に応じて、前記演出手段による演出頻度の設定を第1演出頻度(図15(A)および図18(A)〜(C)に示す通常時アクティブモードの演出頻度等)から第2演出頻度(図15(A)および図18(A)〜(C)に示す通常時シンプルモードの演出頻度等)に変更可能な演出頻度設定手段(演出制御用マイクロコンピュータ100、図24のS655,S656,S647等)とを備え、
前記演出頻度設定手段は、非遊技状態となった後(客待ちデモ表示開始時から所定時間経過後)に遊技者の動作に関わらず演出頻度の設定を前記第2演出頻度から前記第1演出頻度に変更する非遊技状態演出頻度変更設定が可能である(図16(C)、図24のS643〜S647等)。
このような構成によれば、変更可能な演出頻度により遊技の興趣が低下することを抑制することができる。
(2) 前記(1)の遊技機において、
前記遊技機は、変動表示(特別図柄および演出図柄の変動表示等)が実行可能であり、
未だ開始されていない変動表示について先読み判定をする先読み判定手段(演出制御用マイクロコンピュータ100、図14のS710、図22のS713,S714等)をさらに備え、
前記演出手段は、前記先読み判定手段による先読み判定の判定結果に基づいて先読み演出(保留等変化演出)が可能であり(演出制御用マイクロコンピュータ100、図14のS802、図22のS721等)、
前記演出頻度設定手段は、前記先読み演出について前記非遊技状態演出頻度変更設定が可能である(図15(A)等)。
このような構成によれば、遊技に多様性が生じ、遊技の興趣を向上させることができる。
(3) 前記(2)の遊技機において、
前記第2演出頻度は、前記第1演出頻度よりも前記先読み演出の実行頻度が低い(図15(A)および図18(A)〜(C)等)。
このような構成によれば、第2演出頻度よりも先読み演出の実行頻度が高い第1演出頻度での演出により、遊技の興趣を向上させることができる。
(4) 前記(1)から(3)のいずれかの遊技機において、
前記遊技機は、変動表示(特別図柄および演出図柄の変動表示等)が実行可能であり、
前記演出頻度設定手段は、非遊技状態の期間(客待ちデモ表示期間等)、および、変動表示中の少なくとも一部の期間(変動表示中におけるリーチ状態前の期間等)において、遊技者の動作に応じて、演出頻度の設定を前記第1演出頻度から前記第2演出頻度に変更することが可能である(図15(A)等)。
このような構成によれば、複数の期間において、遊技者の動作に応じて演出頻度の設定が変更可能となることにより、遊技に多様性が生じ、遊技の興趣を向上させることができる。
(5) 前記(1)から(4)のいずれかの遊技機において、
前記遊技機は、変動表示(特別図柄および演出図柄の変動表示等)が実行可能であり、
非遊技状態の期間(客待ちデモ表示期間等)、および、変動表示中の少なくとも一部の期間(変動表示中におけるリーチ状態前の期間等)において、前記演出頻度設定手段による演出頻度の設定を特定可能な演出頻度設定表示をする(図17(A)〜(C)等)演出頻度設定表示手段(演出制御用マイクロコンピュータ100、図25のS661,S664,S665,S667等)をさらに備える。
このような構成によれば、設定されている演出頻度を視認することが可能となる。
(6) 前記(5)の遊技機において、
非遊技状態において、所定の非遊技状態中表示(図17(B)の客待ちデモ表示におけるデモ表示画像95等)をする非遊技状態中表示手段(演出制御用マイクロコンピュータ100、図23のS820等)をさらに備え、
前記非遊技状態中表示手段は、前記演出頻度設定表示を視認困難または視認不可能とする(隠蔽する)表示態様で前記非遊技状態中表示をし(図17(B)等)、
前記演出頻度設定手段は、前記非遊技状態中表示により前記演出頻度設定表示が視認不可能とされた状態において、前記非遊技状態演出頻度変更設定が可能である(図17(B),(C)、図25のS665等)。
このような構成によれば、演出頻度設定表示が視認困難または視認不可能とされている間に非遊技状態演出頻度変更設定が可能となることにより、非遊技状態演出頻度変更設定により遊技者に違和感を与えるのを抑制することができる。
(7) 前記(1)から(6)のいずれかの遊技機において、
前記遊技機は、変動表示を行ない遊技者にとって有利な有利状態(大当り遊技状態等)に制御可能となり、所定条件が成立したときに、前記有利状態とは異なる遊技者にとって有利な特別有利状態(確変状態等)に制御可能であり(図2等)、
前記演出頻度設定手段は、
前記第1演出頻度(通常時アクティブモード等)と前記第2演出頻度(通常時シンプルモード等)との間で設定変更が可能な第1変更対象演出(図15(A)の通常時演出頻度モード等)と、
前記特別有利状態において第3演出頻度(確変時アクティブモード等)と第4演出頻度(確変時シンプルモード等)との間で設定変更が可能な第2変更対象演出(図15(B)の確変時演出頻度モード等)と、
を対象として演出頻度の設定変更が可能である。
このような構成によれば、演出頻度の設定変更が可能な変更対象演出を複数種類設けることにより、遊技に多様性が生じ、遊技の興趣を向上させることができる。
(8) 前記(7)の遊技機において、
前記演出頻度設定手段は、前記第2変更対象演出について、非遊技状態となった後に遊技者の動作に関わらず演出頻度の設定を変更しないように制御する(図15(B)、図16(C)、図24のS643〜S647等)。
このような構成によれば、遊技者にとって有利な特別有利状態においては、遊技者が替わらないと考えられるので、演出頻度の設定を変更しないように制御することにより、状況に応じた的確な演出頻度設定を用いることができる。
(9) 前記(1)から(8)のいずれかの遊技機において、
前記遊技機は、遊技媒体(遊技球)を発射することに基づいて遊技が可能であり、
遊技媒体を発射させる遊技者の動作を検出する動作検出手段(タッチリング920、発射球センサ等)をさらに備え、
前記演出頻度設定手段は、前記動作検出手段により遊技者の動作が検出されていない状態が所定期間継続したときに前記非遊技状態演出頻度変更設定が可能である(第2実施形態)。
このような構成によれば、非遊技状態であるか否かを的確に判断することができる。
(10) 前記(1)から(9)のいずれかの遊技機において、
前記遊技機は、変動表示(特別図柄および演出図柄の変動表示等)が実行可能であり、
未だ開始されていない変動表示について先読み判定をする先読み判定手段(演出制御用マイクロコンピュータ100、図17のS710、図25のS713,S714等)をさらに備え、
前記演出手段は、前記先読み判定手段による先読み判定の判定結果に基づいて、特定演出をする先読み演出が可能であり(演出制御用マイクロコンピュータ100、図14のS802、図22のS721等)、
異なる演出頻度で前記先読み演出をする複数種類の演出モードのうちのいずれかに制御可能な演出モード制御手段(演出制御用マイクロコンピュータ100、図14のS502、図24のS649〜S656等)をさらに備え、
前記演出モード制御手段は、変動表示の実行中に、演出モードを前記第1演出頻度の第1演出モードから前記第2演出頻度の第2演出モードに切替え可能であり(第3実施形態の図28(C)等)、
前記演出頻度設定手段は、変動表示の実行中に演出モードが前記第1演出モードから前記第2演出モードに切替えられたときに、演出頻度を、実行中の変動表示の終了に関連するタイミングまで、当該切替え前の第1演出モードでの前記第1演出頻度に設定する(第3実施形態の図28等)。
このような構成によれば、演出頻度の設定が変更されるときにおける演出モード制御の処理負担を軽減することができる。
パチンコ遊技機を正面からみた正面図である。 当り種別表を示す図である。 主基板(遊技制御基板)における回路構成の一例を示すブロック図である。 各乱数を示す説明図である。 大当り判定テーブルおよび大当り種別判定テーブルを示す説明図である。 変動パターンを決定するために用いる変動パターンテーブルを表形式で示す図である。 演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。 タイマ割込処理を示すフローチャートである。 特別図柄プロセス処理を示すフローチャートである。 始動口スイッチ通過処理を示すフローチャートである。 特別図柄通常処理を示すフローチャートである。 変動パターン設定処理を示すフローチャートである。 演出制御メイン処理を示すフローチャートである。 演出制御プロセス処理を示すフローチャートである。 第1変更対象演出および第2変更対象演出の演出頻度に関する設定情報を表形式で示す図である。 演出頻度自動復帰処理が実行されるときの演出制御用マイクロコンピュータにおける制御状態を示すタイミングチャートである。 演出表示装置9における演出頻度モードの設定情報の表示態様の一例を示す表示画面図である。 保留等変化演出有無判定テーブル、および、保留等変化演出態様選択テーブルを示す説明図である。 保留態様選択テーブルを示す図である。 演出制御基板側のデータ保持エリアおよび始動入賞時受信コマンドバッファを示す説明図である。 一発告知演出有無選択テーブルを示す説明図である。 先読み演出処理を示すフローチャートである。 変動パターンコマンド受信待ち処理(S800)を示すフローチャートである。 演出頻度設定変更処理(S502)を示すフローチャートである。 演出頻度設定表示処理(S503)を示すフローチャートである。 演出図柄変動開始処理を示すフローチャートである。 演出設定処理を示すフローチャートである。 第3実施形態による演出頻度モードの切替え制御の一例を示すタイミングチャートである。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はパチンコ遊技機に限られず、コイン遊技機、スロットマシン等のその他の遊技機であってもよく、遊技が可能な遊技機であれば、どのような遊技機であってもよい。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機1の全体の構成について説明する。図1はパチンコ遊技機1を正面からみた正面図である。図2は当り種別表である。
パチンコ遊技機1は、遊技媒体としての遊技球を遊技領域7に打込んで遊技が行なわれる遊技機である。パチンコ遊技機1は、縦長の方形状に形成された外枠(図示せず)と、外枠の内側に開閉可能に取付けられた遊技枠とで構成される。また、パチンコ遊技機1は、遊技枠に開閉可能に設けられている額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。遊技枠は、外枠に対して開閉自在に設置される前面枠(図示せず)と、機構部品等が取付けられる機構板(図示せず)と、それらに取付けられる種々の部品(後述する遊技盤6を除く)とを含む構造体である。
ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿(上皿)3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿4、および、打球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5等が設けられている。また、ガラス扉枠2の背面には、遊技盤6が着脱可能に取付けられている。遊技盤6は、それを構成する板状体と、その板状体に取付けられた種々の部品とを含む構造体である。また、遊技盤6の前面には、打込まれた遊技球が流下可能な遊技領域7が形成されている。
余剰球受皿(下皿)4を形成する部材には、たとえば下皿本体の上面における手前側の所定位置(たとえば下皿の中央部分)等に、スティック形状(棒形状)に構成され、遊技者が把持して複数方向(前後左右)に傾倒する操作が可能なスティックコントローラ122が取付けられている。なお、スティックコントローラ122には、遊技者がスティックコントローラ122の操作桿を操作手(たとえば左手等)で把持した状態において、所定の操作指(たとえば人差し指等)で押引操作すること等により所定の指示操作が可能なトリガボタン125(図3参照)が設けられている。
打球供給皿(上皿)3を形成する部材には、たとえば上皿本体の上面における手前側の所定位置(たとえばスティックコントローラ122の上方)等に、遊技者が押下操作等により所定の指示操作を可能なプッシュボタン120が設けられている。プッシュボタン120は、遊技者からの押下操作等による所定の指示操作を、機械的、電気的、あるいは、電磁的に、検出できるように構成されていればよい。プッシュボタン120の設置位置における上皿の本体内部等には、プッシュボタン120に対してなされた遊技者の操作行為を検知するプッシュセンサ124(図3参照)が設けられていればよい。図1に示す構成例では、プッシュボタン120とスティックコントローラ122の取付位置が、上皿及び下皿の中央部分において上下の位置関係にある。これに対して、上下の位置関係を保ったまま、プッシュボタン120及びスティックコントローラ122の取付位置を、上皿及び下皿において左右のいずれかに寄せた位置としてもよい。あるいは、プッシュボタン120とスティックコントローラ122との取付位置が上下の位置関係にはなく、たとえば左右の位置関係にあるものとしてもよい。なお、操作手段としては、十字キースイッチ、レバースイッチ、および、ジョグダイヤル等のその他の操作手段を設けてもよい。
遊技領域7の中央付近には、各々を識別可能な複数種類の識別情報としての演出図柄を変動表示(可変表示ともいう)可能な演出表示装置9が設けられている。遊技領域7においては、遊技球が流下する流下経路のうちの第1経路が、正面から見て演出表示装置よりも左側の領域に主に設けられ、遊技球が流下する流下経路のうち第1経路とは異なる第2経路が、正面から見て演出表示装置9よりも右側の領域に主に設けられている。
第1経路に遊技球を流下させるために演出表示装置9の左側領域に遊技球を打込むことが左打ちと呼ばれる。第2経路に遊技球を流下させるために演出表示装置9の右側領域に遊技球を打込むことが右打ちと呼ばれる。
なお、第1経路と第2経路とは、完全に別の経路により構成されてもよく、一部が共有化された経路であってもよい。第1経路は、遊技領域7の左側に遊技球を打ち込むことにより遊技球が流下可能となる経路であるので、左打ち経路と呼ばれてもよい。また、第2経路は、遊技領域7の右側に遊技球を打ち込むことにより遊技球が流下可能となる経路であるので、右打ち経路と呼ばれてもよい。
遊技領域7における演出表示装置9の右側方には、各々を識別可能な複数種類の識別情報としての第1特別図柄を変動表示する第1特別図柄表示器8aと、各々を識別可能な複数種類の識別情報としての第2特別図柄を変動表示する第2特別図柄表示器8bとが設けられている。
第1特別図柄表示器8aおよび第2特別図柄表示器8bのそれぞれは、0〜9の数字等および文字を変動表示可能な簡易で小型の表示器(たとえば7セグメントLED)で構成されている。演出表示装置9は、液晶表示装置(LCD)で構成されており、表示画面において、第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示に同期した演出図柄の変動表示等の各種画像を表示する表示領域が設けられる。このような表示領域には、たとえば「左」,「中」,「右」の3つの装飾用(演出用)の演出図柄を変動表示する図柄表示領域が形成される。
以下、第1特別図柄と第2特別図柄とを特別図柄と総称することがあり、第1特別図柄表示器8aと第2特別図柄表示器8bとを特別図柄表示器(変動表示部)と総称することがある。
なお、この実施の形態では、2つの特別図柄表示器8a,8bを備える場合を示しているが、遊技機は、特別図柄表示器を1つのみ備えるものであってもよい。
第1特別図柄表示器8aおよび第2特別図柄表示器8bのそれぞれは、主基板(遊技制御基板)に搭載されている遊技制御用マイクロコンピュータによって制御される。演出表示装置9は、演出制御基板に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータによって制御される。第1特別図柄表示器8aで第1特別図柄の変動表示が実行されているときに、その変動表示に伴なって演出表示装置9で演出表示が実行され、第2特別図柄表示器8bで第2特別図柄の変動表示が実行されているときに、その変動表示に伴なって演出表示装置9で演出表示が実行されるので、遊技の進行状況を把握しやすくすることができる。
第1特別図柄表示器8aに特定表示結果としての大当り表示結果(大当り図柄)が導出表示されたとき、または、第2特別図柄表示器8bに特定表示結果としての大当り表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときには、演出表示装置9においても、特定表示結果としての大当り表示結果(大当り図柄の組合せ)が導出表示される。このように変動表示の表示結果として特定表示結果が表示されたときには、遊技者にとって有利な価値(有利価値)が付与される有利状態としての特定遊技状態(大当り遊技状態)に制御される。
また、演出表示装置9において、最終停止図柄(たとえば左右中図柄のうち中図柄)となる図柄以外の図柄が、所定時間継続して、大当り図柄(たとえば左中右の図柄が同じ図柄で揃った図柄の組合せ)と一致している状態で停止、揺動、拡大縮小もしくは変形している状態、または、複数の図柄が同一図柄で同期して変動したり、表示図柄の位置が入替わっていたりして、最終結果が表示される前で大当り発生の可能性が継続している状態(以下、これら状態をリーチ状態という。)で行なわれる演出をリーチ演出という。
ここで、リーチ状態は、演出表示装置9の表示領域において停止表示された演出図柄が大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない演出図柄の変動が継続している表示状態、または、全部もしくは一部の演出図柄が大当り組合せの全部または一部を構成しながら同期して変動している表示状態である。言い換えると、リーチとは、複数の変動表示領域において識別情報が特定表示結果を構成しているが少なくとも一部の変動領域が変動表示中である状態をいう。この実施形態において、リーチ状態は、たとえば、左,右の図柄表示領域で同じ図柄が停止し、中の図柄表示領域で図柄が停止していない状態で形成される。リーチ状態が形成されるときの左,右の図柄表示領域で停止された図柄は、リーチ形成図柄、または、リーチ図柄と呼ばれる。
そして、リーチ状態における表示演出が、リーチ演出表示(リーチ演出)である。また、リーチの際に、通常と異なる演出がランプや音で行なわれることがある。この演出をリーチ演出という。また、リーチの際に、キャラクタ(人物等を模した演出表示であり、図柄(演出図柄等)とは異なるもの)を表示させたり、演出表示装置9の背景画像の表示態様(たとえば、色等)を変化させたりすることがある。このキャラクタの表示や背景の表示態様の変化をリーチ演出表示という。また、リーチの中には、それが出現すると、通常のリーチ(ノーマルリーチ)に比べて、大当りが発生しやすいように設定されたものがある。このような特別のリーチをスーパーリーチという。また、リーチの中には、特別なスーパーリーチ以外のリーチとして、基本的なリーチであるノーマルリーチが含まれている。ノーマルリーチは、スーパーリーチよりも大当りが発生しにくいように設定されたものである。
この実施の形態において、スーパーリーチにおいては、リーチ図柄が形成された後、所定の動画(たとえば、所定のキャラクタ動画等の動画)を表示した後、表示結果導出表示前の最終的な演出表示において、変動中の中演出図柄をスクロールさせる演出等の遊技者の期待感を向上させるような複雑な演出表示が実行される。また、ノーマルリーチにおいては、リーチ図柄が形成された後、前述の動画を表示せずに背景画像(図柄の背景を構成する画像)の種類をリーチ状態となる前に表示されていた画像とは異ならせるような比較的簡素な演出表示が実行される。このようなノーマルリーチでは、たとえば、中図柄の最終停止図柄の停止表示前のスクロール状態において、たとえば、3図柄前等の任意の図柄数(図柄配列数)前の図柄から変動表示速度を減速する演出が行なわれることにより、表示結果導出表示前の最終的な演出表示が行なわれる。なお、ノーマルリーチでは、その他の演出表示が行なわれる場合もある。
リーチ状態となった後に、リーチ図柄が形成された態様で大当り表示結果以外のはずれ表示結果となったときが、リーチはずれと呼ばれる。また、リーチ状態とならずにリーチ図柄が形成されない態様ではずれ表示結果となったときが、非リーチはずれと呼ばれる。
演出表示装置9の下方には、第1始動入賞口13を有する入賞装置が設けられている。第1始動入賞口13に入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、第1始動口スイッチ13aによって検出される。
また、第1始動入賞口(第1始動口)13を有する入賞装置の下方には、遊技球が入賞可能な第2始動入賞口14を有する可変入賞球装置15が設けられている。可変入賞球装置15は、第2始動入賞口14上部に電動により開閉動作が可能な左右一対の可動翼片(所謂電動チューリップ)が設けられ、可動翼片が閉鎖状態のときに、遊技球の進入が不可能な遊技者にとって不利な状態となり、可動翼片が開放状態のときに、遊技球の進入が可能な遊技者にとって有利な状態に制御される。したがって、可変入賞球装置15が閉状態になっている状態では、第2始動入賞口14よりも、第1始動入賞口13に遊技球が入賞しやすい。なお、可変入賞球装置15が閉鎖状態になっている状態において、入賞はしづらいものの、入賞することは可能である(すなわち、遊技球が入賞しにくい)ように構成されていてもよい。
演出表示装置9の左側方には、各々を識別可能な普通図柄を変動表示する普通図柄表示器10が設けられている。この実施の形態では、普通図柄表示器10は、0〜9の数字を変動表示可能な簡易で小型の表示器(たとえば7セグメントLED)で実現されている。すなわち、普通図柄表示器10は、0〜9の数字(または、記号)を変動表示するように構成されている。また、小型の表示器は、たとえば方形状に形成されている。
演出表示装置9の右側方には、遊技球が通過したことに基づいて普通図柄表示器10での普通図柄を変動表示の実行が可能となるゲート32が設けられている。遊技球がゲート32を通過しゲートスイッチ32aで検出されると、普通図柄表示器10の表示の変動表示が開始される。そして、普通図柄表示器10における停止図柄が所定の図柄(当り図柄。たとえば、図柄「7」。)である場合に、可変入賞球装置15が所定回数、所定時間だけ遊技者にとって不利な閉状態から遊技者にとって有利な開状態に変化する。普通図柄表示器10の近傍には、ゲート32を通過した入賞球数を表示する4つのLEDによる表示部を有する普通図柄保留記憶表示器41が設けられている。ゲート32への遊技球の通過がある毎に、すなわちゲートスイッチ32aによって遊技球が検出される毎に、普通図柄保留記憶表示器41は点灯するLEDを1増やす。そして、普通図柄表示器10の変動表示が開始される毎に、点灯するLEDを1減らす。
普通図柄表示器10の変動表示の変動表示結果に基づいて、可変入賞球装置15が開放状態となると、遊技球が第2始動入賞口(第2始動口)14に入賞可能な状態となる。第2始動入賞口(第2始動口)14に入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、第2始動口スイッチ14aによって検出される。可変入賞球装置15は、ソレノイド16によって開状態とされる。可変入賞球装置15が開状態になることによって、遊技球が第2始動入賞口14に入賞可能になり(始動入賞し易くなり)、遊技者にとって有利な状態になる。可変入賞球装置15が開状態になっている状態では、第1始動入賞口13よりも、第2始動入賞口14に遊技球が入賞しやすい。また、可変入賞球装置15が閉状態になっている状態では、遊技球は第2始動入賞口14に入賞しない。したがって、可変入賞球装置15が閉状態になっている状態では、第2始動入賞口14よりも、第1始動入賞口13に遊技球が入賞しやすい。なお、可変入賞球装置15が閉状態になっている状態において、入賞はしづらいものの、入賞することは可能である(すなわち、遊技球が入賞しにくい)ように構成されていてもよい。以下、第1始動入賞口13と第2始動入賞口14とを総称して始動入賞口または始動口ということがある。
第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示は、変動表示の実行条件である第1始動条件(第1実行条件)または第2始動条件(第2実行条件)が成立(たとえば、遊技球が始動入賞領域としての第1始動入賞口13または第2始動入賞口14を通過(入賞を含む)したこと)した後、変動表示の開始条件(たとえば、保留記憶数が0でない場合であって、第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示が実行されていない状態であり、かつ、大当り遊技が実行されていない状態)が成立したことに基づいて開始され、変動表示時間(変動時間)が経過すると表示結果(停止図柄)を導出表示する。なお、遊技球が通過するとは、入賞口やゲート等の予め入賞領域として定められている領域を遊技球が通過したことであり、入賞口に遊技球が入った(入賞した)ことを含む概念である。また、表示結果を導出表示するとは、図柄(識別情報の例)を最終的に停止表示させることである。また、第1始動入賞口13および第2始動入賞口14のような始動領域に遊技球が進入したにもかかわらず未だ開始条件が成立していない変動表示について、所定の上限数の範囲内で情報を記憶することが保留記憶と呼ばれる。また、このような保留記憶という用語は、保留記憶された情報(保留記憶情報または保留情報と呼ぶ)を示す(特定する)場合にも用いられる。このように、保留表示は、未だ開始されていない変動表示について、保留表示として表示するものである。
第2特別図柄表示器8bの上方には、第2始動入賞口14に入った有効入賞球数すなわち第2保留記憶数を表示する4つの表示器からなる第2特別図柄保留記憶表示器18bが設けられている。第2特別図柄保留記憶表示器18bは、有効始動入賞がある毎に、点灯する表示器の数を1増やす。そして、第2特別図柄表示器8bでの変動表示が開始される毎に、点灯する表示器の数を1減らす。
また、第2特別図柄保留記憶表示器18bのさらに上方には、第1始動入賞口13に入った有効入賞球数すなわち第1保留記憶数(保留記憶を、始動記憶または始動入賞記憶ともいう。)を表示する4つの表示器からなる第1特別図柄保留記憶表示器18aが設けられている。第1特別図柄保留記憶表示器18aは、有効始動入賞がある毎に、点灯する表示器の数を1増やす。そして、第1特別図柄表示器8aでの変動表示が開始される毎に、点灯する表示器の数を1減らす。
遊技機には、遊技者が打球操作ハンドル5を操作することに応じて駆動モータを駆動し、駆動モータの回転力を利用して遊技球を遊技領域7に発射する打球発射装置(図示せず)が設けられている。打球発射装置から発射された遊技球は、遊技領域7を囲むように円形状に形成された打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。遊技球が第1始動入賞口13に入り第1始動口スイッチ13aで検出されると、第1特別図柄の変動表示を開始できる状態であれば(たとえば、特別図柄の変動表示が終了し、第1特別図柄の変動表示が開始可能となる第1の開始条件が成立したこと)、第1特別図柄表示器8aにおいて第1特別図柄の変動表示(変動)が開始されるとともに、演出表示装置9において演出図柄の変動表示が開始される。すなわち、第1特別図柄および演出図柄の変動表示は、第1始動入賞口13への入賞に対応する。第1特別図柄の変動表示を開始できる状態でなければ、第1保留記憶数が上限値に達していないことを条件として、第1保留記憶数を1増やす。
この実施形態において、第1始動入賞口13は、遊技領域7に設けられた遊技釘の配設態様により、演出表示装置9の左側にある第1経路からの遊技球が入賞可能とされているが、演出表示装置9の右側にある第2経路からの遊技球の入賞が不可能とされている。したがって、遊技者が左打ちをしたときにのみ、第1始動入賞口13への遊技球の入賞が可能である。
遊技球が第2始動入賞口14に入り第2始動口スイッチ14aで検出されると、第2特別図柄の変動表示を開始できる状態であれば(たとえば、特別図柄の変動表示が終了し、第2特別図柄の変動表示が開始可能となる第2の開始条件が成立したこと)、第2特別図柄表示器8bにおいて第2特別図柄の変動表示(変動)が開始されるとともに、演出表示装置9において演出図柄の変動表示が開始される。すなわち、第2特別図柄および演出図柄の変動表示は、第2始動入賞口14への入賞に対応する。第2特別図柄の変動表示を開始できる状態でなければ、第2保留記憶数が上限値に達していないことを条件として、第2保留記憶数を1増やす。
この実施形態において、第2始動入賞口14は、遊技領域7に設けられた遊技釘の配設態様により、演出表示装置9の左側にある第1経路と、その右側にある第2経路との両方からの遊技球の入賞が可能である。しかし、第2始動入賞口14が開放する条件となる普通図柄の変動表示を実行させる条件として用いられるゲート32が、演出表示装置9の右側にある第2経路に設けられているため、第2始動入賞口14への入賞を狙うときには、遊技球を右打ちしてゲート32への通過を狙う必要がある。したがって、第2始動入賞口14への遊技球の進入は、主に右打ち時における第2経路からなされることとなる。
演出表示装置9は、第1特別図柄表示器8aによる第1特別図柄の変動表示時間中、および第2特別図柄表示器8bによる第2特別図柄の変動表示時間中に、装飾用(演出用)の図柄としての演出図柄の変動表示をする。第1特別図柄の変動表示と、演出図柄の変動表示とは同期している。第2特別図柄の変動表示と、演出図柄の変動表示とは同期している。第1特別図柄表示器8a、または、第2特別図柄表示器8bにおいて大当り図柄が停止表示されるときには、演出表示装置9において大当り表示結果として大当りを想起させる演出図柄の組合せが停止表示される。
また、演出表示装置9の表示領域中における下端部には、発生した保留記憶情報を表示する画像としての保留画像H(保留表示とも呼ぶ)が保留記憶情報の数に対応して表示される保留表示エリア18cが形成される。保留表示エリア18cでは、第1保留記憶数と第2保留記憶数とを区別した形式で保留画像Hが表示される。たとえば、演出表示装置9において、第1保留記憶数を示す保留画像Hは左側の保留表示エリア18cに表示され、第2保留記憶数を示す保留画像Hは右側の保留表示エリア18cに表示される。第1保留表示エリアと第2保留表示エリアとを区別して表示することにより、第1保留記憶情報と第2保留記憶情報とを容易に区別可能となる。
保留表示エリアから消去された(移動された、シフトされた)保留画像Hに対応する変動表示の実行中に当該変動表示に対応する変動対応表示を示すアクティブ画像AH(以下、アクティブ表示と呼ぶ)を表示するアクティブ表示エリアAHAが保留表示エリアの中央部に形成される。アクティブ表示エリアAHAにおいては、保留表示エリア18cにおいて表示されていた保留画像Hが、たとえば、アクティブ表示エリアAHAに移動(シフト)される等、それまでに表示されていた保留画像に対応するものであることが特定可能な態様でアクティブ画像が表示される。なお、アクティブ表示エリアAHAは、演出表示装置9における表示領域のうちの何れの位置に配置されてもよい。
なお、保留表示エリア18cは、第1保留表示エリアと第2保留表示エリアとを区別せずに合算した表示態様で保留記憶情報が表示されるようにしてもよい。このような合算保留記憶表示により、変動表示の開始条件が成立していない実行条件の成立数の合計を把握しやすくすることができる。
また、図1に示すように、可変入賞球装置15の下方には、特別可変入賞球装置20が設けられている。特別可変入賞球装置20は開閉板を備え、遊技者にとって有利な開放状態(遊技球が入賞可能なことにより有利)と、遊技者にとって不利な閉鎖状態(遊技球が入賞不可能なことにより有利)とに開閉可能な装置である。第1特別図柄表示器8aに特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときと、第2特別図柄表示器8bに特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときに生起する特定遊技状態(大当り遊技状態)においてソレノイド21によって開閉板が開放状態に制御されることによって、入賞領域となる大入賞口が開放状態になる。大入賞口に入賞した遊技球はカウントスイッチ23で検出される。
なお、特別可変入賞球装置20が閉鎖状態になっている状態において、入賞はしづらいものの、入賞することは可能である(すなわち、遊技球が入賞しにくい)ように構成されていてもよい。
大当り遊技状態においては、特別可変入賞球装置20が開放状態と閉鎖状態とを繰返す繰返し継続制御が行なわれる。繰返し継続制御において、特別可変入賞球装置20が開放されている状態が、ラウンドと呼ばれる。繰返し継続制御は、ラウンド制御とも呼ばれる。本実施の形態では、大当りの種別が複数設けられており、大当りとすることが決定されたときには、いずれかの大当り種別が選択される。
遊技盤6の下部には、入賞しなかった打球が取込まれるアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左右上部および左右下部には、所定の音声出力として効果音や音声を発声する4つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周には、前面枠に設けられた枠LED28が設けられている。
また、プリペイドカードが挿入されることによって球貸しを可能にするプリペイドカードユニット(以下、単に「カードユニット」ともいう。)が、パチンコ遊技機1に隣接して設置される(図示せず)。
図2の当り種別表においては、大当りにおける当りの種別ごとに、大当り遊技状態の終了後の大当り確率、大当り遊技状態の終了後のベース、大当り遊技状態終了後の変動時間、大当りにおける開放回数(ラウンド数)、および、各ラウンドの開放時間が示されている。
具体的に、大当り遊技状態においては、特別可変入賞球装置20が、開放状態とされた後、所定の開放状態の終了条件(開放状態において所定期間(たとえば29秒間)が経過したこと、または、所定個数(たとえば10個)の入賞球が発生したという開放終了条件)が成立したことに応じて閉鎖状態とされる。そして、開放終了条件が成立すると、継続権が発生し、特別可変入賞球装置20の開放が再度行なわれる。継続権の発生は、大当り遊技状態における開放回数が予め定められた上限値となる15ラウンド(最終ラウンド)に達するまで繰返される。
「大当り」のうち、大当り遊技状態に制御された後、特別遊技状態として、通常状態(確変状態でない通常の遊技状態)に比べて大当りとすることに決定される確率が高い状態である確変状態(確率変動状態の略語であり、高確率状態ともいう)に移行する大当りの種類(種別)は、「確変大当り」と呼ばれる。特別遊技状態としては、確変状態に付随して、特別図柄や演出図柄の変動時間(変動表示期間)が非時短状態よりも短縮される時短状態に制御される場合がある。なお、特別遊技状態は、確変状態とは独立して時短状態に制御される場合があるようにしてもよい。
時短状態への移行により特別図柄や演出図柄の変動時間が短縮されるので、時短状態となったときには、有効な始動入賞が発生しやすくなり大当り遊技に制御される可能性が高まる。大当りのうち、15ラウンドの大当り遊技状態に制御された後、確変状態に移行しない大当りの種類(種別)は、「通常大当り」と呼ばれる。
また、特別遊技状態としては、確変状態または時短状態に付随して、可変入賞球装置15が開状態になる頻度を高くすることにより可変入賞球装置15に遊技球が進入する頻度を高くして可変入賞球装置15への入賞を容易化(高進入化、高頻度化)する電チューサポート制御状態に制御される場合がある。電チューサポート制御状態は、後述するように高ベース状態であるので、以下の説明においては、主として高ベース状態と呼ぶ。
ここで、電チューサポート制御について説明する。電チューサポート制御としては、普通図柄の変動時間(変動表示開始時から表示結果の導出表示時までの時間)を短縮して早期に表示結果を導出表示させる制御(普通図柄短縮制御)、普通図柄の停止図柄が当り図柄になる確率を高める制御(普通図柄確変制御)、可変入賞球装置15の開放時間を長くする制御(開放時間延長制御)、および、可変入賞球装置15の開放回数を増加させる制御(開放回数増加制御)が行なわれる。このような制御が行なわれると、当該制御が行なわれていないときと比べて、可変入賞球装置15が開状態となっている時間比率が高くなるので、第2始動入賞口14への入賞頻度が高まり、遊技球が始動入賞しやすくなる(特別図柄表示器8a,8bや演出表示装置9における変動表示の実行条件が成立しやすくなる)。この制御によって第2始動入賞口14への入賞頻度が高まることにより、第2始動条件の成立頻度および/または第2特別図柄の変動表示の実行頻度が高まる遊技状態となる。
電チューサポート制御により第2始動入賞口14への入賞頻度が高められた状態(高頻度状態)は、発射球数に対して入賞に応じて賞球として払出される遊技球数の割合である「ベース」が、当該制御が行なわれないときと比べて、高い状態であるので、「高ベース状態」と呼ばれる。また、このような制御が行なわれないときは、「低ベース状態」と呼ばれる。また、このような制御は、可変入賞球装置15、すなわち、電動チューリップにより入賞をサポートすることにより可変入賞球装置15への入賞を容易化する制御であり、「電チューサポート制御」と呼ばれる。
この実施の形態においては、大当り確率の状態を示す用語として、「高確率状態(確変状態)」と、「低確率状態(非確変状態)」とを用い、ベースの状態の組合せを示す用語として、「高ベース状態(電チューサポート制御状態)」と、「低ベース状態(非電チューサポート制御状態)」とを用いる。
大当り確率の状態およびベースの状態の組合せを示す用語としては、「低確低ベース状態」、「低確高ベース状態」、および、「高確高ベース状態」を用いる。「低確低ベース状態」とは、大当り確率の状態が低確率状態で、かつ、ベースの状態が低ベース状態であることを示す状態である。「低確高ベース状態」とは、大当り確率の状態が低確率状態で、かつ、ベースの状態が高ベース状態であることを示す状態である。「高確高ベース状態」とは、大当り確率の状態が高確率状態で、かつ、ベースの状態が高ベース状態であることを示す状態である。
高確率状態に制御されたときに、時短状態および高ベース状態に制御されるが、時短状態および高ベース状態は、制御の開始条件および終了条件が同じであるので、時短状態および高ベースに制御されている状態を、時短状態という用語で代表して示す場合があり、高ベース状態という用語で代表して示す場合がある。
この実施の形態によるパチンコ遊技機1は、演出表示装置9の左側にある第1経路からしか第1始動入賞口13に遊技球が進入できない構成であるため、高ベース状態よりも第2始動入賞口14に遊技球を進入させにくい低ベース状態において、遊技者は、左打ちをして第1始動入賞口13への遊技球の進入を狙うことにより特別図柄の変動表示を実行させるのが一般的である。この実施の形態によるパチンコ遊技機1は、演出表示装置9の右側にある第2経路にゲート32が設けられているため、低ベース状態よりも第2始動入賞口14に遊技球を進入させやすい高ベース状態において遊技者は、右打ちをしてゲート32および第2始動入賞口14への遊技球の進入を狙うことにより特別図柄の変動表示を実行させるのが一般的である。
したがって、高ベース状態よりも第2始動入賞口14に遊技球を進入させにくい低ベース状態においては、遊技者が左打ちをして第1始動入賞口13への遊技球の進入を狙うのが一般的であることにより、第1保留記憶のみが発生しやすく、保留表示としては、主に第1保留記憶に対応する保留画像のみが表示される。一方、低ベース状態よりも第2始動入賞口14に遊技球を進入させやすい高ベース状態においては、遊技者が右打ちをして第2始動入賞口14への遊技球の進入を狙うのが一般的であることにより、第2保留記憶のみが発生しやすく、保留表示としては、主に、第2保留記憶に対応する保留画像のみが表示される。
なお、第1始動入賞口13には、第1経路と第2経路との両方から遊技球が進入可能としてもよい。また、第2始動入賞口14には、第2経路のみから遊技球が進入可能としてもよい。また、ゲート32は、演出表示装置9の左側にある第1経路に設けられてよく、演出表示装置9の左側にある第1経路と、演出表示装置9の右側にある第2経路との両方に設けられてもよい。
図2に示すように、15ラウンドの大当りとしては、通常大当りと確変大当りとの複数種類の大当りが設けられている。通常大当りは、15ラウンドの大当り遊技状態の終了後に、非確変状態、時短状態、および、高ベース状態(低確高ベース状態)に制御される大当りである。通常大当りにおいては、非確変状態が次回の大当りが発生するまでの期間継続し、時短状態、および、高ベース状態が、変動表示が100回という所定回数実行されるまでという条件と、次回の大当りが発生するまでという条件とのいずれか早い方の条件が成立するまでの期間継続する。
確変大当りは、15ラウンドの大当り遊技状態の終了後に、確変状態、時短状態、および、高ベース状態(高確高ベース状態)に移行する制御が行なわれる大当りである。確変大当りにおいては、このような高確高ベース状態が、変動表示が100回という所定回数実行されるまでという条件と、次回の大当りが発生するまでという条件とのいずれか早い方の条件が成立するまでの期間継続する。
図3は、主基板(遊技制御基板)31における回路構成の一例を示すブロック図である。なお、図3は、払出制御基板37および演出制御基板80等も示されている。主基板31には、プログラムにしたがってパチンコ遊技機1における遊技の進行等を制御する遊技制御用マイクロコンピュータ(遊技制御手段に相当)560が搭載されている。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ゲーム制御(遊技進行制御)用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段としてのRAM55、プログラムにしたがって制御動作を行なうCPU56およびI/Oポート部57を含む。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ROM54およびRAM55が内蔵された1チップマイクロコンピュータである。遊技制御用マイクロコンピュータ560には、さらに、ハードウェア乱数(ハードウェア回路が発生する乱数)を発生する乱数回路503が内蔵されている。
RAM55は、その一部または全部が電源基板(図示省略)で作成されるバックアップ電源によってバックアップされている不揮発性記憶手段としてのバックアップRAMである。すなわち、遊技機に対する電力供給が停止しても、所定期間(バックアップ電源としてのコンデンサが放電してバックアップ電源が電力供給不能になるまで)は、RAM55の一部または全部の内容は保存される。特に、少なくとも、遊技状態すなわち遊技制御手段の制御状態に応じたデータ(特別図柄プロセスフラグ等)と未払出賞球数を示すデータは、バックアップRAMに保存される。
なお、遊技制御用マイクロコンピュータ560においてCPU56がROM54に格納されているプログラムにしたがって制御を実行するので、以下、遊技制御用マイクロコンピュータ560(またはCPU56)が実行する(または、処理を行なう)ということは、具体的には、CPU56がプログラムにしたがって制御を実行することである。このことは、主基板31以外の他の基板に搭載されているマイクロコンピュータについても同様である。
乱数回路503は、特別図柄の変動表示の表示結果により大当りとするか否か判定するための判定用の乱数を発生するために用いられるハードウェア回路である。乱数回路503は、初期値(たとえば、0)と上限値(たとえば、65535)とが設定された数値範囲内で、数値データを、設定された更新規則にしたがって更新し、ランダムなタイミングで発生する始動入賞時が数値データの読出(抽出)時であることに基づいて、読出される数値データが乱数値となる乱数発生機能を有する。また、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、乱数回路503が更新する数値データの初期値を設定する機能を有している。
また、ゲートスイッチ32a、第1始動口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14a、カウントスイッチ23からの検出信号を遊技制御用マイクロコンピュータ560に与える入力ドライバ回路58も主基板31に搭載されている。また、可変入賞球装置15を開閉するソレノイド16、および大入賞口を形成する特別可変入賞球装置20を開閉するソレノイド21を遊技制御用マイクロコンピュータ560からの指令にしたがって駆動する出力回路59も主基板31に搭載されている。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄を変動表示する第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8b、普通図柄を変動表示する普通図柄表示器10、第1特別図柄保留記憶表示器18a、第2特別図柄保留記憶表示器18bおよび普通図柄保留記憶表示器41の表示制御を行なう。
演出制御基板80は、演出制御用マイクロコンピュータ100、ROM102、RAM103、VDP109、および、I/Oポート部105等を搭載している。ROM102は、表示制御等の演出制御用のプログラムおよびデータ等を記憶する。RAM103は、ワークメモリとして使用される。ROM102およびRAM103は、演出制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されてもよい。VDP109は、演出制御用マイクロコンピュータ100と共動して演出表示装置9の表示制御を行なう。
演出制御用マイクロコンピュータ100は、主基板31から演出制御基板80の方向への一方向にのみ信号を通過させる中継基板77を介して、遊技制御用マイクロコンピュータ560から演出内容を指示する演出制御コマンドを受信し、演出表示装置9の変動表示制御を行なう他、ランプドライバ基板35を介して、枠側に設けられている枠LED28の表示制御を行なったり、音声出力基板70を介してスピーカ27からの音出力の制御を行なったりすることで各種の演出制御を行なう。
また、演出制御用CPU101は、スティックコントローラ122のトリガボタン125に対する遊技者の操作行為を検出したことを示す情報信号としての操作検出信号を、トリガセンサ121から、入力ポート106を介して入力する。また、演出制御用CPU101は、プッシュボタン120に対する遊技者の操作行為を検出したことを示す情報信号としての操作検出信号を、プッシュセンサ124から、入力ポート106を介して入力する。また、演出制御用CPU101は、スティックコントローラ122の操作桿に対する技者の操作行為を検出したことを示す情報信号としての操作検出信号を、傾倒方向センサユニット123から、入力ポート106を介して入力する。また、演出制御用CPU101は、出力ポート105を介してバイブレータ用モータ126に駆動信号を出力することにより、スティックコントローラ122を振動動作させる。
払出制御基板37には、払出制御用のプログラムに従ってパチンコ遊技機1における遊技球の払出しや遊技球の発射などを制御する払出制御用マイコンなどが設けられる。払出制御基板37には、インターフェース基板を介して、カードユニットが接続される。
払出制御用マイクロコンピュータは、前述した遊技制御用マイクロコンピュータ560と同様、ROM、RAM、CPU、および、I/Oポートを含む。そして、CPUにより、ROMから払出制御用のプログラムが読出され、そのプログラムがタイマ割込みに従って定期的に繰返し実行されることにより、払出制御用マイコンは遊技球の払出制御を実行する。
また、払出制御基板37には、払出モータとモータ位置センサと払出個数カウントスイッチとからなる球払出装置97、および、タッチセンサ基板910等が接続される。タッチセンサ基板910には、打球操作ハンドル5、タッチリング920、および、発射モータ940等が接続される。
タッチリング920、および、打球操作ハンドル5からの検出信号は、払出制御用マイクロコンピュータに与えられる。払出モータ、および、発射モータ940には、払出制御用マイコンから制御信号が与えられる。球払出装置97は、払出制御用マイクロコンピュータからの指令に従って、ステッピングモータである払出モータを駆動させることにより、遊技球を1個ずつ打球供給皿3に払出す。
タッチリング920は、遊技者が打球操作ハンドルに触れていることを検出する。払出制御用マイクロコンピュータは、タッチリング920からの検出信号を受信しているときに、タッチセンサ基板910を介して発射モータ940に、駆動を許可する駆動信号を出力する。
発射モータ940は、払出制御用マイクロコンピュータからの駆動信号に従って駆動され、遊技球を打撃して発射する打球発射装置において遊技球を1個ずつ遊技領域7に向けて発射する。発射モータ940の駆動力は、打球操作ハンドル5の操作量に従って払出制御用マイクロコンピュータにより調整される。
図4は、各乱数を示す説明図である。図4においては、乱数の種別、更新範囲、用途、および、加算条件が示されている。各乱数は、以下のように使用される。
(1)ランダムR:大当りにするか否かを判定する当り判定用のランダムカウンタである。ランダムRは、10MHzで1ずつ更新され、0から加算更新されてその上限である65535まで加算更新された後再度0から加算更新される。(2)ランダム1(MR1):大当りの種類(種別、通常大当り、および、確変大当りのいずれかの種別)および大当り図柄を決定する(大当り種別判定用、大当り図柄決定用)。(3)ランダム2(MR2):変動パターンの種類(種別)を決定する(変動パターン種別判定用)。(4)ランダム3(MR3):変動パターン(変動時間)を決定する(変動パターン判定用)。(5)ランダム4(MR4):普通図柄に基づく当りを発生させるか否か決定する(普通図柄当り判定用)。(6)ランダム5(MR5):ランダム4の初期値を決定する(ランダム4初期値決定用)。
この実施の形態では、特定遊技状態である大当りとして、通常大当り、および、確変大当りという複数の種別が含まれている。したがって、大当り判定用乱数(ランダムR)の値に基づいて、大当りとする決定がされたときには、大当り種別判定用乱数(ランダム1)の値に基づいて、大当りの種別が、これらいずれかの大当り種別に決定される。さらに、大当りの種別が決定されるときに、同時に大当り種別判定用乱数(ランダム1)の値に基づいて、大当り図柄も決定される。したがって、ランダム1は、大当り図柄決定用乱数でもある。
また、変動パターンは、まず、変動パターン種別判定用乱数(ランダム2)を用いて変動パターン種別を決定し、変動パターン判定用乱数(ランダム3)を用いて、決定した変動パターン種別に含まれるいずれかの変動パターンに決定する。そのように、この実施の形態では、2段階の抽選処理によって変動パターンが決定される。変動パターン種別とは、複数の変動パターンをその変動態様の特徴にしたがってグループ化したものである。変動パターン種別には、1または複数の変動パターンが属している。変動パターン種別は、変動種別と呼ばれる場合もある。
この実施の形態では、変動パターンが、リーチを伴なわない変動パターン種別である通常変動パターン種別と、リーチを伴なう変動パターン種別であるリーチ変動パターン種別とに種別分けされている。
このような変動パターン種別は、表示結果がはずれとなる場合に、時短状態であるときと、時短状態でないときとで、変動パターン種別の選択割合が異なるように設定されていることにより、時短状態であるときには、時短状態でないときと比べて、変動時間が短縮される。たとえば、時短状態では、時短状態でないときと比べて、変動時間の平均時間を短くするために、所定の変動パターンの変動時間が時短でないときよりも短く設定されたり、変動パターン種別のうち最も変動時間が短い変動パターン種別が選択される割合が高くなり、リーチ種別が選択されるときでも変動パターン種別のうち最も変動時間が短いノーマルリーチの変動パターンが選択される割合が高くなるように設定されたりすることで、時短状態でないときと比べて、変動時間の平均時間が短くなる。
図5は、大当り判定テーブルおよび大当り種別判定テーブルを示す説明図である。図5(A)は、大当り判定テーブルを示す説明図である。大当り判定テーブルとは、ROM54に記憶されているデータの集まりであって、ランダムRと比較される大当り判定値が設定されているテーブルである。大当り判定テーブルには、通常状態(確変状態でない遊技状態、すなわち非確変状態)において用いられる通常時(非確変時)大当り判定テーブルと、確変状態において用いられる確変時大当り判定テーブルとがある。
通常時大当り判定テーブルには、図5(A)の左欄に記載されている各数値が大当り判定値として設定され、確変時大当り判定テーブルには、図5(A)の右欄に記載されている各数値が大当り判定値として設定されている。確変時大当り判定テーブルに設定された大当り判定値は、通常時大当り判定テーブルに設定された大当り判定値と共通の大当り判定値(通常時大当り判定値または第1大当り判定値という)に、確変時固有の大当り判定値が加えられたことにより、確変時大当り判定テーブルよりも多い個数(10倍の個数)の大当り判定値(確変時大当り判定値または第2大当り判定値という)が設定されている。これにより、確変状態には、通常状態よりも高い確率で大当りとする判定がなされる。
CPU56は、所定の時期に、乱数回路503のカウント値を抽出して抽出値を大当り判定用乱数(ランダムR)の値と比較するのであるが、大当り判定用乱数値が図5(A)に示すいずれかの大当り判定値に一致すると、特別図柄に関して大当り(通常大当り、または、確変大当り)にすることに決定する。なお、図5(A)に示す「確率」は、大当りになる確率(割合)を示す。
図5(B),(C)は、ROM54に記憶されている大当り種別判定テーブルを示す説明図である。図5(B)は、遊技球が第1始動入賞口13に入賞したことに基づく保留記憶(第1保留記憶ともいう)を用いて大当り種別を決定する場合(第1特別図柄の変動表示が行なわれるとき)に用いる第1特別図柄大当り種別判定テーブル(第1特別図柄用)である。図5(C)は、遊技球が第2始動入賞口14に入賞したことに基づく保留記憶(第2保留記憶ともいう)を用いて大当り種別を決定する場合(第2特別図柄の変動表示が行なわれるとき)に用いる第2特別図柄大当り種別判定テーブルである。
図5(B)、および、図5(C)の第1,第2特別図柄大当り種別判定テーブルのそれぞれは、変動表示結果を大当り図柄にする旨の判定がなされたときに、大当り種別判定用の乱数(ランダム1)に基づいて、大当りの種別を「通常大当り」と「確変大当り」とのうちのいずれかに決定するとともに、大当り図柄を決定するために参照される。
図5(B)の第1特別図柄大当り種別判定テーブルには、ランダム1の値と比較される数値であって、「通常大当り」、「確変大当り」のそれぞれに対応した判定値(大当り種別判定値)が設定されている。図5(C)の第2特別図柄大当り種別判定テーブルには、ランダム1の値と比較される数値であって、「通常大当り」、「確変大当り」のそれぞれに対応した判定値(大当り種別判定値)が設定されている。
また、図5(B),(C)に示すように、大当り種別判定値は、第1特別図柄および第2特別図柄の大当り図柄を決定する判定値(大当り図柄判定値)としても用いられる。「通常大当り」に対応した判定値は、第1特別図柄および第2特別図柄の大当り図柄の「3」に対応した判定値としても設定されている。「確変大当り」に対応した判定値は、第1特別図柄および第2特別図柄の大当り図柄の「7」に対応した判定値としても設定されている。
大当り種別大当り種別判定テーブルを用いて、CPU56は、大当り種別として、ランダム1の値が一致した大当り種別判定値に対応する種別を決定するともに、大当り図柄として、ランダム1の値が一致した大当り図柄を決定する。これにより、大当り種別と、大当り種別に対応する大当り図柄とが同時に決定される。
図5(B)の第1特別図柄大当り種別判定テーブルと図5(C)の第2特別図柄大当り種別判定テーブルとは、確変大当りに決定される割合が同じである。このような場合には、第1特別図柄と第2特別図柄とで大当り種別判定テーブルを分けなくてもよい。また、大当り種別として、大当り遊技状態での最大ラウンド数が異なる複数種類の大当りのうちから大当り種別を選択するときには、図5(C)の第2特別図柄大当り種別判定テーブルの方が、図5(B)の第1特別図柄大当り種別判定テーブルよりも、ラウンド数が多い大当り種別が選択される割合が高くなるように設定してもよい。このようにすれば、高ベース状態において、大当りの種別選択が遊技者にとって有利となり、遊技の興趣を向上させることができる。また、図5(C)の第2特別図柄大当り種別判定テーブルの方が、図5(B)の第1特別図柄大当り種別判定テーブルよりも、確変大当りに決定される割合を高くしてもよい。そうすることにより、第2特別図柄の変動表示の方が、第1特別図柄の変動表示よりも、確変大当りとなる割合を高くすることができる。また、第1特別図柄大当り種別判定テーブルの方が、第2特別図柄大当り種別判定テーブルよりも、確変大当りに決定される割合が高くなるようにしてもよい。
次に、図6を用いて、遊技制御用マイクロコンピュータ560において、特別図柄および演出図柄の変動パターンを選択決定するために用いる変動パターンテーブルについて説明する。図6は、変動パターンを決定するために用いる変動パターンテーブルを表形式で示す図である。
図6には、(a)に通常状態はずれ時判定テーブル、(b)に時短状態はずれ時判定テーブルが示されている。また、(c)に通常大当り時判定テーブル、(d)に確変大当り時判定テーブルが示されている。図6(a)〜(d)の各判定テーブルは、ROM54に記憶されており、遊技状態に応じて選択され、変動パターン種別および変動パターンを判定(決定)するために用いられる。
図6に示す判定テーブルは、ランダム2と変動パターン種別との関係を示す変動パターン種別判定テーブルと、各変動パターン種別についてランダム3と各種別に属する変動パターンとの関係を示す変動パターン判定テーブルとを含む。
図6の各テーブルでの「変動パターン種別」または「変動パターン」の欄において、「通常」または「通常変動」は、リーチとならない通常変動パターンを示す。
また、図6の各テーブルでの「ノーマルリーチ」は、リーチ状態となったときに特に派手な演出を実行しないノーマルリーチの変動パターンを示している。「スーパーリーチ」は、リーチ状態となったときに特別な演出画像を表示するリーチ演出を行なう変動パターンを示している。
また、前述したように、「スーパーリーチ」は、「ノーマルリーチ」と比べて大当りとなるときに選択される割合が高く、大当りとなる信頼度が高い変動パターンである。さらに、「スーパーリーチ」は、「ノーマルリーチ」と比べて変動時間が長い(たとえば、ノーマルリーチ10秒、スーパーリーチ30秒〜60秒)変動パターンである。なお、スーパーリーチには、4種類の変動パターンが設定されており、第1スーパーリーチ<第2スーパーリーチ<第3スーパーリーチ<第4スーパーリーチとなるような関係で大当り期待度(大当りとなる可能性)が高いことを示す。
パチンコ遊技機1では、識別情報としての演出図柄、および、第1,第2特別図柄のそれぞれの変動表示が開始されてから表示結果が導出表示されるまで、演出表示装置9において、所定の演出態様としての擬似連と呼ばれる演出(以下、擬似連演出と称する)が実行される場合がある。擬似連とは、本来は1つの保留記憶に対応する1回の変動であるものを、複数の保留記憶に対応する複数回の変動が連続して行なわれているように見せる演出表示である擬似連続変動を示す略語である。
また、擬似連とは、1の始動入賞に対して、あたかも複数回の図柄の変動表示(可変表示)が実行されたかのように見せるために、1の始動入賞に対して決定された変動時間内にて、全部の図柄列(左,中,右)について仮停止と、再変動とを所定回数実行する(繰り返す)特殊な変動パターン(変動表示パターンともいう)のことを指す。たとえば、再変動の繰返し実行回数(初回変動およびその後の再変動を含む合計の変動回数であり、擬似連変動回数ともいう)が多い程、大当りとなる信頼度(大当りとなるときとはずれとなるときとを含むすべての選択割合に対して大当りとなるときに選択される割合の度合い、大当りとなる割合の程度、すなわち、大当りとなる信頼性の度合い)が高くなる。より具体的には、大当りと決定されたときに選択される割合が高くなることで、大当り遊技状態となるか否かを擬似連演出により示唆する。擬似連の変動パターンでは、演出表示装置9において通常的に変動表示(基本的に変動表示)する演出図柄に含まれない擬似連図柄(たとえば、所定の文字またはキャラクタ等が付された図柄(数字が付されていない図柄、擬似連専用図柄とも称する))が仮停止する。なお、擬似連においては、通常的に変動表示(基本的に変動表示)する演出図柄(本実施形態では数字図柄)が仮停止してもよい。演出表示装置9において仮停止される図柄の組合せが、仮停止図柄の組合せと呼ばれる。仮停止図柄の組合せは、大当り図柄の組合せ以外の図柄の組合せよりなる複数種類のチャンス目(以下、擬似連出目(擬似連チャンス目)という)のうちからいずれかの擬似連チャンス目に決定されるようにすればよい。
また、パチンコ遊技機1では、演出図柄が滑る演出が行なわれる場合がある。ここで、滑りとは、変動表示において図柄の停止直前に図柄を停止予測位置から滑らせる演出表示をいう。第2スーパーリーチにおいては、その後、左右の図柄表示エリアにおいてはずれ出目(はずれ図柄の組合せ)で仮停止していた2つの演出図柄のうち一方が滑った後停止することによりリーチ出目(リーチ図柄の組合せ)を形成し、リーチ演出が実行されるような演出である。
なお、はずれ時判定テーブルに示される変動パターンは、変動表示の最終的な表示結果が「はずれ」の表示結果となる変動パターンである。通常大当り時判定テーブルに示される変動パターンは、変動表示の最終的な表示結果が「通常大当り」の表示結果となる変動パターンである。確変大当り時判定テーブルに示される変動パターンは、変動表示の最終的な表示結果が「確変大当り」の表示結果となる変動パターンである。
これらの情報に基づいて、たとえば、図6(a)の「変動パターン」の欄に示された「第4スーパーリーチ (60秒)」という変動パターンは、「はずれ表示結果となる変動時間が60秒で実行される第4スーパーリーチの変動パターン」であることが示される。
図6のテーブルで「ランダム2範囲」および「変動パターン種別」という記載がされた欄は、「ランダム2範囲」と「変動パターン種別」との関係を示す変動パターン種別判定テーブル部としての機能を示す欄である。たとえば、図6(a)を例にとれば、「通常」、「ノーマルリーチ」、「スーパーリーチ」というような複数の変動パターン種別のそれぞれに、ランダム2(1〜251)のすべての値が複数の数値範囲に分けて割振られている。たとえば、図6(a)を例にとれば、所定のタイミングで抽出したランダム2の値が1〜251の乱数値のうち、140〜229に割振られた判定値のいずれかの数値と合致すると、変動パターン種別として「ノーマルリーチ」とすることが決定される。
また、図6のテーブルで「ランダム3範囲」および「変動パターン」という記載がされた欄は、「ランダム3範囲」と「変動パターン」との関係を示す変動パターン判定テーブル部としての機能を示す欄である。変動パターン種別判定テーブルの各種別に対応して示されている変動パターンが、各種別に属する変動パターンである。たとえば、図6(a)を例にとれば、「スーパーリーチ」の種別に属する変動パターンは、「第1スーパーリーチ」、「第2スーパーリーチ」、「第3スーパーリーチ」、および、「第4スーパーリーチ」である。
各変動パターン種別に対応する複数の変動パターンのそれぞれに、ランダム3(1〜220)のすべての値が、複数の数値範囲に分けて割振られている。たとえば、図6(a)を例にとれば、「スーパーリーチ」の変動パターン種別とすることが決定されたときに、所定のタイミングで抽出したランダム3が1〜220の乱数値のうち、1〜70に割振られた判定値のいずれかの数値と合致すると、「第1スーパーリーチ(15秒)」の変動パターンとすることが決定される。
第1特別図柄または第2特別図柄について変動表示結果がはずれとなるときには、変動パターンを決定するために、次のように判定テーブルを選択する。非時短状態において、変動表示結果がはずれとなるときには、図6(a)の通常状態はずれ時判定テーブルを選択する。一方、時短状態において、変動表示結果がはずれとなるときには、図6(b)の時短状態はずれ時判定テーブルを選択する。なお、図6(a),図6(b)の判定テーブルを用いることで、保留数に関わらず、通常状態はずれ時、時短状態はずれ時でのリーチ割合を一定にしている。
時短状態か否かにかかわらず第1特別図柄または第2特別図柄について変動表示結果が大当りとなるときには、変動パターンを決定するために、次のように判定テーブルを選択する。変動表示結果が通常大当りとなるときには、図6(c)の通常大当り時判定テーブルを選択する。時短状態か否かにかかわらず変動表示結果が確変大当りとなるときには、図6(d)の確変大当り時判定テーブルを選択する。
図6(b)の時短状態はずれ時判定テーブルでは、図6(a)の通常状態はずれ時判定テーブルと比べて、通常変動の変動時間が短く設定されている。そして、図6(b)の時短状態はずれ時判定テーブルでは、図6(a)の通常状態はずれ時判定テーブルと比べて、リーチ変動(ノーマルリーチ変動およびスーパーリーチ変動を含む)よりも変動時間が短い通常変動(非リーチはずれ変動(リーチとならずにはずれ表示結果となる変動))に決定される割合が高く、通常変動よりも変動時間が長いリーチ変動に決定される割合が低くなるように、データが設定されている。
これにより、非時短状態(通常状態)のときと比べて、時短状態のときの方が、変動時間が短い変動パターンが選択される割合が高いので、時短状態のときの方が、非時短状態のときよりも平均的に短い変動時間で変動表示が行なわれることとなる。このように判定テーブルを選択することにより時短状態を実現することができる。また、通常変動を非時短状態よりも時短状態ときの方が変動時間が短くなるように設定することで、時短状態中の保留消化を短縮することができる。
はずれとなるときに選択される図6(a)および図6(b)の判定テーブルでは、リーチの種別の選択割合がノーマルリーチ>スーパーリーチとなるような高低関係で選択されるようにデータが設定されている。一方、大当りとなるときに選択される図6(c)および図6(d)の判定テーブルでは、リーチの種別の選択割合がノーマルリーチ<スーパーリーチというような割合の高低関係で選択されるようにデータが設定されている。これにより、大当りとなるときには、はずれとなるときと比べ、スーパーリーチのリーチ演出が行なわれる割合(リーチが選択されるときにおけるスーパーリーチのリーチ演出が占める割合)が高くなるので、スーパーリーチのリーチ演出がされることにより、遊技者の期待感を高めることができる。
また、大当りのうち確変大当りとなるときに選択される図6(d)の判定テーブルでは、大当りのうち通常大当りとなるときに選択される図6(c)の判定テーブルと比べて、ノーマルリーチに対してスーパーリーチ演出の種別が選択される割合が高くなるようにデータが設定されている。これにより、確変大当りとなるときには、通常大当りとなるときと比べて、スーパーリーチのリーチ演出が行なわれる割合(リーチが選択されるときにおけるスーパーリーチのリーチ演出が占める割合)が高くなるので、スーパーリーチのリーチ演出が行なわれることにより、遊技者の確変大当りへの期待感を高めることができる。
なお、このような変動パターンは、変動表示をする第1特別図柄および第2特別図柄の合算保留記憶数(合計値)が所定数以上であるとき(たとえば、合算保留記憶数が3以上)と、所定数未満であるときとで選択割合が異なるように設定されることにより、合算保留記憶数が所定数以上であるときには、合算保留記憶数が所定数未満であるときと比べて、変動時間が短縮される保留数短縮制御を実行するようにしてもよい。ただし、保留数短縮制御が実行される条件下でも(たとえば、合算保留記憶数が3以上)リーチ(ノーマルリーチ、スーパーリーチ含む)の割合を一定にすることで、リーチに対する期待感が保たれる。また、リーチの中でもスーパーリーチのみ変動時間が短縮されないようにして、保留数時短制御を実行するようにしてもよい。さらに、保留数時短制御は変動時間が短い通常変動が高い割合で選択されるようにすることで実行可能としてもよく、各変動パターン自体の変動時間を短くすることで実行可能としてもよいし、その組合せでもよい。
図7は、遊技制御用マイクロコンピュータ560が送信する演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。遊技制御用マイクロコンピュータ560においては、図7に示すように、遊技制御状態に応じて、各種の演出制御コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100へ送信する。
図7のうち、主なコマンドを説明する。コマンド80XX(H)は、特別図柄の変動表示に対応して演出表示装置9において変動表示される演出図柄の変動パターンを指定する演出制御コマンド(変動パターンコマンド)である(それぞれ変動パターンXXに対応)。つまり、図6に示すような使用され得る変動パターンのそれぞれに対して一意な番号を付した場合に、その番号で特定される変動パターンのそれぞれに対応する変動パターンコマンドがある。「(H)」は16進数であることを示す。また、変動パターンを指定する演出制御コマンドは、変動開始を指定するためのコマンドでもある。したがって、演出制御用CPU101は、コマンド80XX(H)を受信すると、演出表示装置9において演出図柄の変動表示を開始するように制御する。
コマンド8C01(H)〜8C03(H)は、大当りとするか否か、および大当り種別を示す表示結果指定コマンドである。
コマンド8D01(H)は、第1特別図柄の変動表示を開始することを示す第1図柄変動指定コマンドである。コマンド8D02(H)は、第2特別図柄の変動表示を開始することを示す第2図柄変動指定コマンドである。コマンド8F00(H)は、第1,第2特別図柄の変動を終了することを指定するコマンド(図柄確定指定コマンド)である。
9F00(H)は、客待ちデモンストレーション表示(以下、客待ちデモ表示、デモ表示とも呼ぶ)を指定することを示す客待ちデモ指定コマンドである。「客待ち」とは、パチンコ遊技機1が非遊技状態(たとえば、変動表示中、および、大当り遊技状態(小当り遊技状態も含めてもよい)等の遊技が進行していない状態において、遊技球が発射されていない状態)で遊技客を待っている状態をいう。デモ表示は、たとえば、パチンコ遊技機1の演出に関連する特定の演出画像を表示する等、デモンストレーション用の画像を表示することをいう。
コマンドA001〜A002(H)は、大当りの種別(通常大当り、または、確変大当り)ごとに大当り遊技状態開始を指定する大当り開始指定コマンドである。
コマンドA1XX(H)は、XXで示す回数目(ラウンド)の大入賞口開放中の表示を示す大入賞口開放中指定コマンドである。A2XX(H)は、XXで示す回数目(ラウンド)の大入賞口開放後(閉鎖)を示す大入賞口開放後指定コマンドである。
コマンドA301〜A302(H)は、大当りの種別(通常大当り、または、確変大当り)ごとに大当り遊技状態終了を指定する大当り終了指定コマンドである。
コマンドA401(H)は、第1始動入賞があったことを指定する第1始動入賞指定コマンドである。コマンドA402(H)は、第2始動入賞があったことを指定する第2始動入賞指定コマンドである。
コマンドB000(H)は、遊技状態が通常状態(低確率状態および低ベース状態)であることを指定する通常状態指定コマンドである。コマンドB001(H)は、遊技状態が時短状態(高ベース状態)であることを指定する時短状態指定コマンドである。コマンドB002(H)は、遊技状態が確変状態(高確率状態)であることを指定する確変状態指定コマンドである。演出制御用マイクロコンピュータ100では、通常状態指定コマンド、時短状態指定コマンド、および、確変状態指定コマンドのそれぞれを受信したことに基づいて、現状の遊技状態(低確率状態、高確率状態、低ベース状態、高ベース状態等の遊技状態)を特定可能とするデータを設定してRAM103に記憶することにより、そのデータ(以下、遊技状態特定データと呼ぶ)に基づいて現状の遊技状態を認識可能とし、認識している現状の遊技状態に対応する各種演出制御を実行することが可能である。
コマンドC0XX(H)は、第1保留記憶数を指定する第1保留記憶数指定コマンドである。コマンドC0XX(H)における「XX」が第1保留記憶数を示す。コマンドC1XX(H)は、第2保留記憶数を指定する第2保留記憶数指定コマンドである。コマンドC0XX(H)における「XX」が第2保留記憶数を示す。
なお、第1保留記憶数を示すための第1保留記憶数指定コマンドと、第2保留記憶数を示すための第2保留記憶数指定コマンドとを送信することにより、演出制御用マイクロコンピュータ100において保留記憶数を特定可能とするが、これに限らず、変動表示が実行されるごとに、第1保留記憶数または第2保留記憶数を減算するための保留記憶数減算指定コマンドを送信することにより、演出制御用マイクロコンピュータ100において、保留記憶数が特定可能となるようにしてもよい。
コマンドC2XX(H)およびコマンドC3XX(H)は、第1始動入賞口13または第2始動入賞口14への始動入賞時における大当り判定、大当り種別判定、変動パターン種別判定等の入賞時判定結果の内容を示す演出制御コマンドである。このうち、コマンドC2XX(H)は、入賞時判定結果のうち、大当りとなるか否か、および、大当りの種別の判定結果を示す図柄指定コマンドである。また、コマンドC3XX(H)は、入賞時判定結果のうち、変動パターン種別判定用乱数の値がいずれの判定値の範囲となるかの判定結果(変動パターン種別の判定結果)を示す変動種別コマンドである。
この実施の形態では、入賞時演出処理(図10のS1215参照)において、遊技制御用マイクロコンピュータ560が、始動入賞時に、大当りとなるか否か、大当りの種別、変動パターン種別判定用乱数の値がいずれの判定値の範囲となるかを判定する。そして、図柄指定コマンドのEXTデータに、大当りとなることを指定する値、および、大当りの種別を指定する値を設定し、演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行なう。変動種別コマンドのEXTデータに変動パターン種別の判定結果としての判定値の範囲を指定する値を設定し、演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行なう。この実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ100が、図柄指定コマンドに設定されている値に基づき、始動入賞時に、表示結果が大当りとなるか否か、および、大当りの種別を認識できるとともに、変動種別コマンドに基づき、変動パターン種別を認識できる。
次に、遊技制御用マイクロコンピュータ560側での保留記憶に対応する乱数等のデータ(保留記憶データ)を保存する領域(保留記憶バッファ)の構成例を説明する。保留記憶バッファは、RAM55に設けられる。
第1保留記憶バッファには、第1保留記憶数の上限値(この例では4)に対応した保存領域が確保されている。また、第2保留記憶バッファには、第2保留記憶数の上限値(この例では4)に対応した保存領域が確保されている。第1保留記憶バッファおよび第2保留記憶バッファには、ハードウェア乱数である大当り判定用乱数(ランダムR)、および、ソフトウェア乱数である大当り種別決定用乱数(ランダム1)、変動パターン種別判定用乱数(ランダム2)、および、変動パターン判定用乱数(ランダム3)が記憶される。
第1始動入賞口13または第2始動入賞口14への入賞に基づいて、CPU56は、乱数回路503およびソフトウェア乱数を生成するためのランダムカウンタからこのような乱数値を抽出し、それらを、第1保留記憶バッファまたは第2保留記憶バッファにおける保存領域に保存(格納)する処理を実行する。具体的に、第1始動入賞口13への入賞に基づいて、これら乱数値が抽出されて第1保留記憶バッファに保存される。また、第2始動入賞口14への入賞に基づいて、これら乱数値が抽出されて第2保留記憶バッファに保存される。
第1保留記憶バッファまたは第2保留記憶バッファに前述のような始動入賞に関する情報が記憶されることを「保留記憶される」と示す場合がある。なお、変動パターン種別判定用乱数(ランダム2)および変動パターン判定用乱数(ランダム3)は、始動入賞時に抽出して保存領域に予め格納しておくのではなく、後述する変動パターン設定処理(特別図柄の変動開始時)に抽出するようにしてもよい。
このように保留記憶バッファに記憶されたデータは、後述するように、始動入賞時に読出されて先読み予告演出のために用いられるとともに、変動表示開始時に読出されて変動表示のために用いられる。
第1始動入賞口13または第2始動入賞口14への始動入賞があったときには、図柄指定コマンド、変動種別コマンド、第1(第2)始動入賞指定コマンド、および、合算保留記憶数指定コマンドというような、始動入賞時判定処理(たとえば、S1215,S1225の入賞時演出処理)の判定結果を示すコマンドが、主基板31から演出制御基板80へと送信される。演出制御用マイクロコンピュータ100のRAM103に設けられた始動入賞時受信コマンドバッファには、受信した図柄指定コマンド、変動種別コマンド、第1(第2)始動入賞指定コマンド、および、合算保留記憶数指定コマンド等の各種コマンドを対応付けて格納できるように、受信したコマンドを特定可能なデータを記憶する記憶領域が確保されている。
この実施の形態において、第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示に対応して行なわれる演出図柄の演出制御パターンは、複数種類の変動パターンに対応して、演出図柄の変動表示動作、リーチ演出等における演出表示動作、あるいは、演出図柄の変動表示を伴わない各種の演出動作というような、様々な演出動作の制御内容を示すデータ等から構成されている。また、予告演出制御パターンは、予め複数パターンが用意された予告パターンに対応して実行される予告演出となる演出動作の制御内容を示すデータ等から構成されている。各種演出制御パターンは、パチンコ遊技機1における遊技の進行状況に応じて実行される各種の演出動作に対応して、その制御内容を示すデータ等から構成されている。
次に、パチンコ遊技機1の動作について説明する。パチンコ遊技機1においては、主基板31における遊技制御用マイクロコンピュータ560が予め定められたメイン処理を実行すると、所定時間(たとえば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかりタイマ割込処理が実行されることにより、各種の遊技制御が実行可能となる。
メイン処理においては、たとえば、必要な初期設定処理、通常時の初期化処理、通常時以外の遊技状態復旧処理、乱数回路設定処理(乱数回路503を初期設定)、表示用乱数更新処理(変動パターンの種別決定、変動パターン決定等の各種乱数の更新処理)、および、初期値用乱数更新処理(普通図柄当り判定用乱数発生カウンタのカウント値の初期値の更新処理)等が実行される。
図8は、タイマ割込処理を示すフローチャートである。タイマ割込が発生すると、CPU56は、図8に示すステップS(以下、単に「S」と示す)20〜S34のタイマ割込処理を実行する。タイマ割込処理において、まず、電源断信号が出力されたか否か(オン状態になったか否か)を検出する電源断検出処理を実行する(S20)。次いで、入力ドライバ回路58を介して、ゲートスイッチ32a、第1始動口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14aおよびカウントスイッチ23の検出信号を入力し、それらの状態判定を行なう(スイッチ処理:S21)。
次に、CPU56は、第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8b、普通図柄表示器10、第1特別図柄保留記憶表示器18a、第2特別図柄保留記憶表示器18b、普通図柄保留記憶表示器41の表示制御を行なう表示制御処理を実行する(S22)。第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8bおよび普通図柄表示器10については、S32,S33で設定される出力バッファの内容に応じて各表示器に対して駆動信号を出力する制御を実行する。
また、遊技制御に用いられる普通図柄当り判定用乱数および大当り種別判定用乱数等の各判定用乱数を生成するための各カウンタのカウント値を更新する処理を行なう(判定用乱数更新処理:S23)。CPU56は、さらに、初期値用乱数および表示用乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する処理を行なう(初期値用乱数更新処理,表示用乱数更新処理:S24,S25)。
さらに、CPU56は、特別図柄プロセス処理を行なう(S26)。特別図柄プロセス処理では、第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8bおよび大入賞口を所定の順序で制御するための特別図柄プロセスフラグにしたがって該当する処理を実行し、特別図柄プロセスフラグの値を、遊技状態に応じて更新する。
次いで、普通図柄プロセス処理を行なう(S27)。普通図柄プロセス処理では、CPU56は、普通図柄表示器10の表示状態を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグにしたがって該当する処理を実行し、普通図柄プロセスフラグの値を、遊技状態に応じて更新する。
また、CPU56は、演出制御用マイクロコンピュータ100に演出制御コマンドを送出する処理を行なう(演出制御コマンド制御処理:S28)。さらに、CPU56は、たとえばホール管理用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確率変動情報等のデータを出力する情報出力処理を行なう(S29)。
また、CPU56は、第1始動口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14aおよびカウントスイッチ23の検出信号に基づく賞球個数の設定等を行なう賞球処理を実行する(S30)。
この実施の形態では、出力ポートの出力状態に対応したRAM領域(出力ポートバッファ)が設けられているのであるが、CPU56は、出力ポートの出力状態に対応したRAM領域におけるソレノイドのオン/オフに関する内容を出力ポートに出力する(S31:出力処理)。
また、CPU56は、特別図柄プロセスフラグの値に応じて特別図柄の演出表示を行なうための特別図柄表示制御データを特別図柄表示制御データ設定用の出力バッファに設定する特別図柄表示制御処理を行なう(S32)。
さらに、CPU56は、普通図柄プロセスフラグの値に応じて普通図柄の演出表示を行なうための普通図柄表示制御データを普通図柄表示制御データ設定用の出力バッファに設定する普通図柄表示制御処理を行なう(S33)。また、CPU56は、出力バッファに設定された表示制御データに応じて、S22において駆動信号を出力することによって、普通図柄表示器10における普通図柄の演出表示を実行する。
その後、割込許可状態に設定し(S34)、処理を終了する。以上の制御によって、この実施の形態では、遊技制御処理は所定時間毎に起動されることになる。
図9は、特別図柄プロセス処理(S26)を示すフローチャートである。特別図柄プロセス処理では、第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bおよび大入賞口を制御するための処理が実行される。特別図柄プロセス処理においては、始動口スイッチ通過処理を実行する(S312)。そして、内部状態に応じて、S300〜S307のうちのいずれかの処理を行なう。
遊技制御用マイクロコンピュータ560において、RAM55には、前述したように、第1始動入賞口13への始動入賞に基づいて得られる大当り判定用乱数等の保留記憶データ(第1保留記憶データ)が記憶される第1保留記憶バッファと、第2始動入賞口14への始動入賞に基づいて得られる大当り判定用乱数等の保留記憶データ(第2保留記憶データ)が記憶される第2保留記憶バッファとが設けられている。これら各保留記憶バッファには、各保留記憶の記憶数の上限値(この例では4)に対応した保存領域が確保されている。
始動口スイッチ通過処理では、第1始動口スイッチ13aがオンしていれば、第1保留記憶数が上限値(たとえば、4)に達していないことを条件として、第1保留記憶データの記憶数を計数する第1保留記憶数カウンタの値を1増やし、乱数回路503やソフトウェア乱数を生成するためのカウンタから数値データ(たとえば、大当り判定用乱数、変動パターン種別判定用乱数、および、変動パターン判定用乱数)を抽出し、それらを、第1保留記憶バッファにおける保存領域に保存(格納)する処理を実行する。一方、第2始動口スイッチ14aがオンしていれば、第2保留記憶数が上限値(たとえば、4)に達していないことを条件として、第2保留記憶データの記憶数を計数する第2保留記憶数カウンタの値を1増やし、乱数回路503やソフトウェア乱数を生成するためのカウンタから数値データ(たとえば、大当り判定用乱数、変動パターン種別判定用乱数、および、変動パターン判定用乱数)を抽出し、それらを、第2保留記憶バッファにおける保存領域に保存(格納)する処理を実行する。
以下の保留記憶に関する説明に関しては、第1保留記憶バッファまたは第2保留記憶バッファに前述のような始動入賞に関する情報が記憶されることを「保留記憶される」と示す場合がある。また、第1保留記憶バッファに記憶される数値データを第1保留記憶情報と呼び、第2保留記憶バッファに記憶される数値データを第2保留記憶情報と呼ぶ場合がある。
S300〜S307の処理は、以下のような処理である。特別図柄通常処理(S300)は、変動表示の表示結果を大当りとするか否かの決定、および、大当りとする場合の大当り種別の決定等を行なう処理である。変動パターン設定処理(S301)は、変動パターンの決定(変動パターン種別判定用乱数および変動パターン判定用乱数を用いた変動パターンの決定)、および、決定された変動パターンに応じて変動時間を計時するための変動時間タイマの計時開始等の制御を行なう処理である。
表示結果指定コマンド送信処理(S302)は、演出制御用マイクロコンピュータ100に、表示結果指定コマンドを送信する制御を行なう処理である。特別図柄変動中処理(S303)は、変動パターン設定処理で選択された変動パターンの変動時間が経過すると特別図柄停止処理にプロセスを進める処理である。特別図柄停止処理(S304)は、決定された変動パターンに対応する変動時間の経過が変動時間タイマにより計時されたときに第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bにおける変動表示を停止して停止図柄を導出表示させる処理である。
大入賞口開放前処理(S305)は、大当りの種別に応じて、特別可変入賞球装置20において大入賞口を開放する制御等を行なう処理である。大入賞口開放中処理(S306)は、大当り遊技状態中のラウンド表示演出用の演出制御コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御、および、大入賞口の閉成条件の成立を確認する処理等を行なう処理である。大入賞口の閉成条件が成立し、かつ、まだ残りラウンドがある場合には、大入賞口開放前処理(S305)に移行する。また、全てのラウンドを終えた場合には、大当り終了処理(S307)に移行する。大当り終了処理(S307)は、大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を演出制御用マイクロコンピュータ100に行なわせるための制御等を行なう処理である。
図10は、S312の始動口スイッチ通過処理を示すフローチャートである。始動口スイッチ通過処理において、CPU56は、まず、第1始動口スイッチ13aがオン状態であるか否かを確認する(S1211)。第1始動口スイッチ13aがオン状態でなければ、S1221に移行する。第1始動口スイッチ13aがオン状態であれば、CPU56は、第1保留記憶数が上限値に達しているか否か(具体的には、第1保留記憶数をカウントするための第1保留記憶数カウンタの値が4であるか否か)を確認する(S1212)。第1保留記憶数が上限値に達していれば、S1222に移行する。
第1保留記憶数が上限値に達していなければ、CPU56は、第1保留記憶数カウンタの値を1増やす(S1213)。次いで、CPU56は、乱数回路503やソフトウェア乱数を生成するためのカウンタから値を抽出し、それらを、第1保留記憶バッファにおける保存領域に格納する処理を実行する(S1214)。S1214の処理では、大当り判定用乱数(ランダムR)、大当り種別決定用乱数(ランダム1)、変動パターン種別判定用乱数(ランダム2)、および、変動パターン判定用乱数(ランダム3)が抽出され、保存領域に格納される。
次いで、CPU56は、検出した始動入賞に基づく変動がその後実行されたときの変動表示結果や変動パターン種別を始動入賞時に予め判定する入賞時演出処理を実行する(S1215)。
この実施の形態では、第1始動入賞口13または第2始動入賞口14への始動入賞が発生し、当該始動入賞時に得られた各種データが保留記憶情報として記憶された後、変動表示の開始条件が成立すると、変動表示を開始するタイミングにおいて、特別図柄通常処理(S300)で、当該保留記憶情報に基づき、変動表示を開始する特別図柄(第1特別図柄または第2特別図柄)について、変動表示結果を大当り表示結果とするか否かの決定、および、大当り種別の決定を、前述した各種乱数値に対応して設定された大当り判定値、および、大当り種別判定値に基づいて行なう。そして、変動パターン設定処理(S301)において変動パターン(変動パターン種別の決定も含む)の決定を、前述した各種乱数値に対応して設定された変動パターン種別判定値、および、変動パターン判定値に基づいて行なう。
一方、このような決定とは別に、第1始動入賞口13または第2始動入賞口14への始動入賞に基づく変動表示が開始される前のタイミング、具体的には、遊技球が第1始動入賞口13または第2始動入賞口14に始動入賞したタイミング(保留記憶情報が記憶されたタイミング)で、その始動入賞時に得られた各種データを記憶した保留記憶情報を先読みし、その先読みした保留記憶情報に基づいて、予め大当りとなるか否かの決定、大当りの種別の決定、および、変動パターンの決定を、前述した各種乱数値に対応して設定された大当り判定値、大当り種別判定値、および、変動パターン種別判定値に基づいて先読み判定する入賞時演出処理を実行する。そのようにすることによって、演出制御用マイクロコンピュータ100では、演出図柄の変動表示が実行されるよりも前に予め変動表示結果を予測し、始動入賞時の各種判定結果に基づいて、演出図柄の変動表示中に大当りとなること(大当りとなる可能性)を予告する先読み予告等の先読み演出を実行することが可能である。
そして、CPU56は、入賞時演出処理の判定結果に基づいて、図柄指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行なう(S1216)とともに、変動種別コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行なう(S1217)。また、CPU56は、第1始動入賞指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行なう(S1218)とともに、第1保留記憶数カウンタの値をEXTデータに設定して第1保留記憶数指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行なう(S1219)。
S1216,S1217の処理を実行することによって、この実施の形態では、遊技状態(高確率状態、低確率状態、高ベース状態、低ベース状態、大当り遊技状態等の遊技状態)にかかわらず、第1始動入賞口13に始動入賞するごとに、必ず図柄指定コマンドおよび変動種別コマンドの両方が、演出制御用マイクロコンピュータ100に送信される。
また、この実施の形態では、S1216〜S1219の処理が実行されることによって、第1始動入賞口13への始動入賞が発生したときに、図柄指定コマンド、変動種別コマンド、第1始動入賞指定コマンドおよび第1保留記憶数指定コマンドの4つのコマンドのセットが1タイマ割込内に一括して送信される。
次いで、CPU56は、第2始動口スイッチ14aがオン状態であるか否かを確認する(S1221)。第2始動口スイッチ14aがオン状態でなければ、そのまま処理を終了する。第2始動口スイッチ14aがオン状態であれば、CPU56は、第2保留記憶数が上限値に達しているか否か(具体的には、第2保留記憶数をカウントするための第2保留記憶数カウンタの値が4であるか否か)を確認する(S1222)。第2保留記憶数が上限値に達していれば、そのまま処理を終了する。
第2保留記憶数が上限値に達していなければ、CPU56は、第2保留記憶数カウンタの値を1増やす(S1223)。次いで、CPU56は、乱数回路503やソフトウェア乱数を生成するためのカウンタから値を抽出し、それらを、第2保留記憶バッファにおける保存領域に格納する処理を実行する(S1224)。S1224の処理では、大当り判定用乱数(ランダムR)、大当り種別決定用乱数(ランダム1)、変動パターン種別判定用乱数(ランダム2)、および、変動パターン判定用乱数(ランダム3)が抽出され、保存領域に格納される。
次いで、CPU56は、S1215で説明したような入賞時演出処理を実行する(S1225)。そして、CPU56は、入賞時演出処理の判定結果に基づいて図柄指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行なう(S1226)とともに、変動種別コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行なう(S1227)。また、CPU56は、第2始動入賞指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行なう(S1228)とともに、第2保留記憶数カウンタの値をEXTデータに設定して第2保留記憶数指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行なう(S1229)。
S1226,S1227の処理を実行することによって、この実施の形態では、遊技状態(高確率状態、低確率状態、高ベース状態、低ベース状態、大当り遊技状態等の遊技状態)にかかわらず、第2始動入賞口14に始動入賞するごとに、必ず図柄指定コマンドおよび変動種別コマンドの両方を演出制御用マイクロコンピュータ100に対して送信する。
また、この実施の形態では、S1226〜S1229の処理が実行されることによって、第2始動入賞口14への始動入賞が発生したときに、図柄指定コマンド、変動種別コマンド、第2始動入賞指定コマンドおよび合算保留記憶数指定コマンドの4つのコマンドのセットが1タイマ割込内に一括して送信される。
図11は、特別図柄プロセス処理における特別図柄通常処理(S300)を示すフローチャートである。特別図柄通常処理において、CPU56は、第1保留記憶バッファまたは第2保留記憶バッファに保留記憶データがあるかどうかを確認する(S51)。第1保留記憶バッファおよび第2保留記憶バッファのどちらにも保留記憶データがない場合には、客待ちデモ指定コマンドを送信するための処理を実行し(S77)、特別図柄通常処理を終了する。
第1保留記憶バッファまたは第2保留記憶バッファに保留記憶データがあるときには、CPU56は、第2保留記憶バッファの方に保留記憶データがあるか否か確認する(S52)。第2保留記憶バッファに保留記憶データがあれば、特別図柄ポインタ(第1特別図柄について特別図柄プロセス処理を行なっているのか第2特別図柄について特別図柄プロセス処理を行なっているのかを示すフラグ)に「第2」を示すデータを設定する(S54)。一方、第2保留記憶バッファに保留記憶データがなければ、特別図柄ポインタに「第1」を示すデータを設定する(S53)。
この実施の形態では、以下、特別図柄ポインタに「第1」を示すデータが設定されたか「第2」を示すデータが設定されたかに応じて、第1特別図柄表示器8aにおける第1特別図柄の変動表示と、第2特別図柄表示器8bにおける第2特別図柄の変動表示とを、共通の処理ルーチンを用いて実行する。特別図柄ポインタに「第1」を示すデータが設定されたときには、第1保留記憶バッファに記憶された保留記憶データに基づいて、第1特別図柄表示器8aにおける第1特別図柄の変動表示が行なわれる。一方、特別図柄ポインタに「第2」を示すデータが設定されたときには、第2保留記憶バッファに記憶された保留記憶データに基づいて、第2特別図柄表示器8bにおける第2特別図柄の変動表示が行なわれる。
S52〜S54の制御により、第2保留記憶バッファ内に第2保留記憶のデータが1つでも存在すれば、その第2保留記憶のデータに基づいた第2特別図柄表示器8bの変動表示が、第1保留記憶のデータに基づいた第1特別図柄表示器8aの変動表示に優先して実行される。
次いで、CPU56は、RAM55において、特別図柄ポインタが示す方の保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読出してRAM55の保留記憶バッファに格納する(S55)。具体的には、CPU56は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合には、第1保留記憶バッファにおける第1保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読出してRAM55の乱数バッファに格納する。また、CPU56は、特別図柄ポインタが「第2」を示している場合には、第2保留記憶バッファにおける第2保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読出してRAM55の乱数バッファに格納する。
そして、CPU56は、特別図柄ポインタが示す方の保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、各保存領域の内容をシフトする(S56)。具体的には、CPU56は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合には、第1保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、第1保留記憶バッファにおける各保存領域の内容をシフトする。また、特別図柄ポインタが「第2」を示している場合に、第2保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、第2保留記憶バッファにおける各保存領域の内容をシフトする。
すなわち、CPU56は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合に、RAM55の第1保留記憶バッファにおいて第1保留記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、第1保留記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。また、特別図柄ポインタが「第2」を示す場合に、RAM55の第2保留記憶バッファにおいて第2保留記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、第2保留記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。
よって、各第1保留記憶数(または、各第2保留記憶数)に対応するそれぞれの保存領域に格納されている各乱数値が抽出された順番は、常に、第1保留記憶数(または、第2保留記憶数)=1,2,3,4の順番と一致するようになっている。
また、CPU56は、減算後の特別図柄ポインタが示す方の保留記憶数カウンタの値に基づいて、特別図柄ポインタが示す方の保留記憶数指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行なう(S59)。この場合、特別図柄ポインタに「第1」を示す値が設定されている場合には、CPU56は、第1保留記憶数指定コマンドを送信する制御を行なう。また、特別図柄ポインタに「第2」を示す値が設定されている場合には、CPU56は、第2保留記憶数指定コマンドを送信する制御を行なう。
特別図柄通常処理では、最初に、第1始動入賞口13を対象として処理を実行することを示す「第1」を示すデータすなわち第1特別図柄を対象として処理を実行することを示す「第1」を示すデータ、または第2始動入賞口14を対象として処理を実行することを示す「第2」を示すデータすなわち第2特別図柄を対象として処理を実行することを示す「第2」を示すデータが、特別図柄ポインタに設定される。そして、特別図柄プロセス処理における以降の処理では、特別図柄ポインタに設定されているデータに応じた処理が実行される。よって、S300〜S307の処理を、第1特別図柄を対象とする場合と第2特別図柄を対象とする場合とで共通化することができる。
次いで、CPU56は、乱数バッファからランダムR(大当り判定用乱数)を読出し、大当り判定モジュールを実行する(S60)。なお、この場合、CPU56は、始動口スイッチ通過処理のS214や始動口スイッチ通過処理のS224で抽出し第1保留記憶バッファや第2保留記憶バッファに格納され、特定図柄通常処理において乱数バッファに読出されて格納された大当り判定用乱数について、大当り判定を行なう。大当り判定モジュールは、予め決められている大当り判定値(図5参照)と大当り判定用乱数とを比較し、それらが一致したら大当りとすることに決定する処理を実行するプログラムである。すなわち、大当り判定の処理を実行するプログラムである。
大当り判定の処理では、遊技状態が確変状態(高確率状態)の場合は、遊技状態が非確変状態(通常遊技状態および時短状態)の場合よりも、大当りとなる確率が高くなるように構成されている。具体的には、予め大当り判定値の数が多く設定されている確変時大当り判定テーブル(ROM54における図5(A)の右側の数値が設定されているテーブル)と、大当り判定値の数が確変時大当り判定テーブルよりも少なく設定されている通常時大当り判定テーブル(ROM54における図5(A)の左側の数値が設定されているテーブル)とが設けられている。そして、CPU56は、遊技状態が確変状態であるか否かを確認し、遊技状態が確変状態であるときは、確変時大当り判定テーブルを使用して大当りの判定の処理を行ない、遊技状態が通常遊態や時短状態であるときは、通常時大当り判定テーブルを使用して大当りの判定の処理を行なう。すなわち、CPU56は、大当り判定用乱数(ランダムR)の値が図5(A)に示すいずれかの大当り判定値に一致すると、特別図柄に関して大当りとすることに決定する。大当りとすることに決定した場合には(S60)、S71に移行する。なお、大当りとするか否か決定するということは、大当り遊技状態に移行させるか否か決定するということであるが、特別図柄表示器における停止図柄を大当り図柄とするか否か決定するということでもある。
なお、現在の遊技状態が確変状態であるか否かの確認は、確変フラグがセットされているか否かにより行なわれる。確変フラグは、遊技状態を確変状態に移行するときにセットされ、確変状態を終了するときにリセットされる。具体的に、確変フラグは、大当り遊技を終了する処理においてセットされ、その後、所定回数(100回)の変動表示が行なわれたという条件と、次回の大当りが決定されたという条件とのいずれか早い方の条件が成立したときに、特別図柄の変動表示を終了して停止図柄を停止表示するタイミングでリセットされる。
大当り判定用乱数(ランダムR)の値がいずれの大当り判定値にも一致しなければ(S60のN)、後述するS75に進む。
S60において大当り判定用乱数(ランダムR)の値がいずれかの大当り判定値に一致すればCPU56は、大当りであることを示す大当りフラグをセットする(S71)。なお、大当りフラグは、大当り遊技が終了するときにリセットされる。そして、大当り種別を複数種類のうちのいずれかに決定するために使用するテーブルとして、図5(B)の第1特別図柄大当り種別判定用テーブルおよび図5(C)の第2特別図柄大当り種別判定用テーブルのうち、いずれかのテーブルを選択する(S72)。具体的に、CPU56は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合には、図5(B)に示す第1特別図柄大当り種別判定用テーブルを選択する。
また、CPU56は、特別図柄ポインタが「第2」を示している場合において、図5(C)の第2特別図柄大当り種別判定用テーブルを選択する。
次いで、CPU56は、始動口スイッチ通過処理で抽出し第1保留記憶バッファや第2保留記憶バッファに格納され、特定図柄通常処理において乱数バッファに読出されて格納された大当り種別判定用乱数を読出し、S72で選択した大当り種別判定テーブルを用いて、乱数バッファに格納された大当り種別判定用の乱数(ランダム1)の値と一致する値に対応した大当り種別および大当り図柄を決定する(S73)。
図5(B),(C)に示すように、第1特別図柄および第2特別図柄については、大当り種別ごとに大当り図柄が異なるように大当り種別と大当り図柄との関係が設定されており、大当り種別と大当り図柄とが同時に決定されるので、大当り図柄と、大当り種別に応じた遊技制御との対応関係が単純化するため、遊技制御の複雑化を防ぐことができる。
また、CPU56は、決定した大当りの種別を示大当り種別データをRAM55における大当り種別バッファに設定する(S74)。たとえば、大当り種別が「通常大当り」の場合には、大当り種別データとして「01」が設定される。大当り種別が「確変大当り」の場合には、大当り種別データとして「02」が設定される。
次いで、CPU56は、特別図柄の停止図柄を設定する(S75)。具体的には、大当りフラグがセットされていない場合には、はずれ図柄となる「−」を特別図柄の停止図柄として設定する。大当りフラグがセットされている場合には、大当り種別の決定結果に応じて、S73により決定された大当り図柄を特別図柄の停止図柄に設定する。すなわち、大当り種別が「通常大当り」に決定されたときには「3」を特別図柄の停止図柄に設定する。大当り種別が「確変大当り」に決定した場合には「7」を特別図柄の停止図柄に決定する。
そして、特別図柄プロセスフラグの値を変動パターン設定処理(S301)に対応した値に更新する(S76)。
図12は、特別図柄プロセス処理における変動パターン設定処理(S301)を示すフローチャートである。
変動パターン設定処理において、CPU56は、大当りフラグがセットされているか否か確認する(S91)。大当りフラグがセットされている場合は、大当りとすることが決定されているときであり、CPU56は、S74で記憶された大当り種別情報と、非時短状態と時短状態とのうちどの状態にあるかを示す時短情報とに応じて、変動パターン種別および変動パターンを決定するために使用するテーブルとして、前述した判定テーブルの選択条件に基づいて、図6に示す、通常状態はずれ時判定テーブル、時短状態はずれ時判定テーブル、通常大当り時判定テーブル、および、確変大当り時判定テーブルのうちいずれかを選択する。
ここで、時短情報は、時短状態であるか否かを示す情報である。時短情報は、大当り遊技状態の終了時においてセットされ、時短状態において、はずれ表示結果となる変動表示が所定回数(この実施の形態では100回)実行されたときに、リセットされる(次回の大当り遊技状態が発生するにも一旦リセットされる。)。時短情報は、時短フラグがセットされているときには、時短状態であることを示し、時短フラグがセットされていないときには、非時短状態であることが示される。
S91で大当りフラグがセットされているときは、S74で記憶された大当り種別データに基づいて、大当りが確変大当りであるか否かを確認する(S92)。確変大当りであるときは、図6(d)の確変大当り時判定テーブルを選択し(S93)、S114に進む。一方、通常大当りであるときは、図6(c)の通常大当り時判定テーブルを選択し(S94)、S114に進む。
また、S91で大当りフラグがセットされていないとき、すなわち、はずれのときは、時短フラグがセットされているか否かを確認する(S95)。時短フラグがセットされていないときは、図6(a)の通常状態はずれ時判定テーブルを選択し(S96)、S114に進む。一方、時短フラグがセットされているときは、図6(b)の時短状態はずれ時判定テーブルを選択し(S97)、S114に進む。
これにより、遊技状態に応じて、変動パターン種別および変動パターンを決定するために使用するテーブルとして、前述したような判定テーブルの選択条件に基づいて、図6に示される通常状態はずれ時判定テーブル、時短状態はずれ時判定テーブル、通常大当り時判定テーブル、および、確変大当り時判定テーブルのうちいずれかが選択される。
次いで、S114において、CPU56は、乱数バッファからランダム2(変動パターン種別判定用乱数)を読出し、S93,S94,S96またはS97の処理で選択した判定テーブルにおける変動パターン種別判定テーブル部のデータを参照することによって、変動パターン種別を複数種類のうちのいずれかに決定する(S114)。
次いで、CPU56は、乱数バッファからランダム3(変動パターン判定用乱数)を読出し、S93,S94,S96またはS97の処理で選択した判定テーブルにおいて、変動パターン判定テーブル部におけるS114で決定した変動パターン種別に関するデータを参照することによって、変動パターンを複数種類のうちのいずれかに決定する(S115)。
次いで、決定した変動パターンに対応する演出制御コマンド(変動パターンコマンド)を、演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行なう(S116)。
また、特別図柄の変動を開始する(S117)。たとえば、S32の特別図柄表示制御処理で参照される特別図柄に対応した開始フラグをセットすることにより、第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bにおいて、前述のように変動表示を開始させる。特別図柄ポインタに「第1」を示すデータが設定されている場合には第1特別図柄表示器8aでの第1特別図柄の変動表示を開始させ、特別図柄ポインタに「第2」を示すデータが設定されている場合には第2特別図柄表示器8bでの第2特別図柄の変動表示を開始させる。また、RAM55に形成されている変動時間タイマに、選択された変動パターンに対応した変動時間に応じた値を設定する(S118)。そして、特別図柄プロセスフラグの値を表示結果指定コマンド送信処理(S302)に対応した値に更新する(S119)。
前述した表示結果指定コマンド送信処理(S302)においては、CPU56が、決定されている大当りの種類、または、はずれに応じて、表示結果を指定する表示結果1指定〜表示結果3指定コマンドのいずれかの演出制御コマンド(図7参照)を送信する制御を行なう。
また、前述した特別図柄変動中処理(S303)においては、CPU56は、変動時間タイマを1減算し、変動時間タイマがタイムアウトしたら、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄停止処理(S304)に対応した値に更新し、特別図柄停止処理に進む。
変動表示の結果、大当りとなるときには、大入賞口開放前処理(S305)、大入賞口開放中処理(S306)、および、大当り終了処理(S307)が実行されることにより、大当り遊技状態に制御される。大当り終了処理(S307)において、確変大当りの終了時には、確変フラグおよび時短フラグがセットされ、通常大当りの終了時には、時短フラグがセットされる。これにより、確変大当りの終了後には、確変状態および時短状態に制御され、通常大当りの終了後には、時短状態に制御される。
確変大当りおよび通常大当り後の時短状態は、変動表示が100回実行されるまでと、次の大当りが発生するまでとのいずれかの条件が成立するまで継続させる必要がある。このような変動表示100回という継続期間は、大当り終了処理(S307)において、時短状態における特別図柄の変動可能回数を示す時短回数カウンタを100回にセットし、その後に変動表示が実行されるごとに特別図柄停止処理で減算更新することにより管理され、時短回数カウンタがカウントアップしたことに基づいて、時短フラグがリセットされることにより、時短状態を終了させる制御が行なわれる。
次に、演出制御用マイクロコンピュータ100の動作を説明する。図13は、演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、演出制御用CPU101)が実行する演出制御メイン処理を示すフローチャートである。
演出制御用CPU101は、電源が投入されると、演出制御メイン処理の実行を開始する。演出制御メイン処理では、まず、RAM領域のクリアや各種初期値の設定、また演出制御の起動間隔(たとえば、2ms)を決めるためのタイマの初期設定等を行なうための初期化処理を行なう(S701)。その後、演出制御用CPU101は、タイマ割込フラグの監視(S702)を行なうループ処理に移行する。タイマ割込が発生すると、演出制御用CPU101は、タイマ割込処理においてタイマ割込フラグをセットする。演出制御メイン処理において、タイマ割込フラグがセットされていたら、演出制御用CPU101は、そのフラグをクリアし(S703)、以下の演出制御処理を実行する。
演出制御処理において、演出制御用CPU101は、まず、受信した演出制御コマンドを解析し、受信した演出制御コマンドがどのようなことを指示するコマンドであるかを特定可能なフラグ等のデータをセットする処理(たとえば、RAM103に設けられた各種コマンド格納領域に受信したコマンドを特定可能なデータを格納する処理等)等を行なう(コマンド解析処理:S704)。次いで、演出制御用CPU101は、演出制御プロセス処理を行なう(S705)。演出制御プロセス処理では、S704で解析した演出制御コマンドの内容にしたがって演出表示装置9での演出図柄の変動表示等の各種演出を行なうために、制御状態に応じた各プロセスのうち、現在の制御状態(演出制御プロセスフラグ)に対応した処理を選択して演出制御を実行する。
次いで、演出制御用マイクロコンピュータ100が用いる乱数(演出図柄の左停止図柄決定用のSR1−1、演出図柄の中停止図柄決定用のSR1−2、演出図柄の右停止図柄決定用のSR1−3、保留等変化演出決定用のSR2、保留等変化演出態様決定用のSR3、および、出現保留表示態様決定用のSR4を含む各種乱数)を生成するためのカウンタのカウント値を更新する乱数更新処理を実行する(S706)。このような乱数SR1−1〜SR4のそれぞれは、ソフトウェアによりカウント値を更新するランダムカウンタのカウントにより生成されるものであり、それぞれについて予め定められた範囲内でそれぞれ巡回更新され、それぞれについて定められたタイミングで抽出されることにより乱数として用いられる。
次いで、保留表示エリアにおける保留表示の表示状態の制御(保留表示の移動、消去等)を行なう保留記憶表示制御処理を実行する(S707)。S707の保留記憶表示制御処理では、アクティブ表示エリアに表示するアクティブ表示(アクティブ表示)の表示制御も実行される。具体的は、以下のような処理において表示制御される。たとえば、S704の処理において、第1保留記憶数指定コマンドを受信したときに所定の第1更新フラグをセットし、一方、第2保留記憶数指定コマンドを受信したときに所定の第2更新フラグをセットする。そして、第1更新フラグがセットされていれば、S707の処理において、保留表示エリアの第1保留表示を1つ消去し、残りの第1保留表示を1つずつアクティブ表示エリアの方向に向かってシフトして保留表示エリアの表示を更新するとともに、アクティブ表示エリアに保留表示を移動させ(シフトさせ)、アクティブ表示の表示を更新する。第2更新フラグがセットされていれば、S707の処理において、保留表示エリアの第2保留表示を1つ消去し、残りの第2保留表示を1つずつアクティブ表示エリアの方向に向かってシフトして保留表示エリアの表示を更新するとともに、アクティブ表示エリアに保留表示を移動させ(シフトさせ)、アクティブ表示の表示を更新する。その後、S702に移行する。
このような演出制御メイン処理が実行されることにより、演出制御用マイクロコンピュータ100では、遊技制御用マイクロコンピュータ560から送信され、受信した演出制御コマンドに応じて、演出表示装置9、各種ランプ、および、スピーカ27L,27R等の演出装置を制御することにより、遊技状態に応じた各種の演出制御が行なわれる。
図14は、図13に示された演出制御メイン処理における演出制御プロセス処理(S705)を示すフローチャートである。演出制御プロセス処理では、演出制御用CPU101は、先読み演出を実行するか否かの決定、および、先読み演出の種類の選択をする先読み演出処理(S501)を実行した後、所定の演出対象についての演出頻度モードの設定変更を可能とする演出頻度設定変更処理(S502)、および、演出頻度モードの設定を特定可能な情報を表示する演出頻度設定表示処理(S503)を実行する。そして、演出制御プロセスフラグの値に応じてS800〜S807のうちのいずれかの処理を行なう。
前述したように、先読み演出処理を実行した後に演出頻度設定変更処理および演出頻度設定表示処理を実行する順番とは逆に、演出頻度設定変更処理および演出頻度設定表示処理を実行した後に先読み演出処理を実行するようにしてもよい。その場合には、演出頻度設定変更処理により演出頻度の設定が変更された直後に、変更された演出頻度で先読み演出処理による先読み演出を実行するための選択決定をすることが可能となる。
演出制御プロセス処理では、以下のような処理が実行される。演出制御プロセス処理では、演出表示装置9の表示状態が制御され、演出図柄の変動表示が実現されるが、第1特別図柄の変動に同期した演出図柄の変動表示に関する制御も、第2特別図柄の変動に同期した演出図柄の変動表示に関する制御も、一つの演出制御プロセス処理において実行される。
先読み演出処理(S700)は、先読み演出を実行するか否か等の先読み判定、および、先読み演出を実行するときの演出態様の決定等を行なう処理である。先読み演出とは、ある保留情報(保留記憶情報)に基づいた特別図柄の変動表示(図柄変動)の順番が到来する前に、その保留情報を先読みしてその保留情報に基づいた特別図柄の変動表示の内容を判定し、将来の特別図柄の変動表示がどのようになるかを、それよりも前の段階で予告をする等の演出技術である。たとえば、保留情報が大当りであるときに、当該保留情報による変動表示が実行される前に、当該保留情報に対応する保留表示の表示態様またはアクティブ表示の表示態様に基づいて、後に大当りが発生する可能性のあることを予告するといった類の演出が先読み演出として行なわれる。以下では、先読み演出の対象とした保留情報に基づいた変動表示を「ターゲットの変動表示」と称する。また、先読み演出の対象とした保留情報に基づいた保留表示を「ターゲットの保留表示」と称し、先読み演出の対象とした保留情報に基づいたアクティブ表示を「ターゲットのアクティブ表示」と称する。
なお、先読み演出としては、ターゲットの変動表示以前に実行される変動表示において先読み演出用のチャンス目(特定のはずれ表示結果)を表示する演出をしてもよく、ターゲットの変動表示以前の変動表示において、先読み演出用の背景画像(演出図柄の背景画像)を表示する演出(たとえば複数回の変動表示で連続表示するゾーン演出等)をしてもよい。
変動パターンコマンド受信待ち処理(S800)は、遊技制御用マイクロコンピュータ560から変動パターンコマンドを受信しているか否か確認する処理等を行なう処理である。変動パターンコマンドを受信していれば、演出図柄変動開始処理に移行する。
演出図柄変動開始処理(S801)は、演出図柄(飾り図柄)の変動表示が開始されるように制御するための処理である。演出図柄変動中処理(S802)は、変動パターンを構成する各変動状態(変動速度)の切替えタイミングを制御する処理等を行なう処理である。演出図柄変動停止処理(S803)は、演出図柄(飾り図柄)の変動表示を停止し、変動表示の表示結果(最終停止図柄)を導出表示する制御を行なう処理である。
大当り表示処理(S804)は、変動時間の終了後、演出表示装置9に大当りの発生を報知するためのファンファーレ演出を表示する制御等の表示制御を行なう処理である。ラウンド中処理(S805)は、ラウンド中の表示制御を行なう処理である。ラウンド終了条件が成立したときに、最終ラウンドが終了していなければ、ラウンド後処理に移行し、最終ラウンドが終了していれば、大当り終了処理に移行する。ラウンド後処理(S806)は、ラウンド間の表示制御を行なう処理である。ラウンド開始条件が成立したら、ラウンド中処理に移行する。大当り終了演出処理(S807)は、演出表示装置9において、大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を行なう処理である。
演出制御用CPU101は、変動表示の開始時から変動表示の停止時まで、および、大当り遊技状態開始時から大当り遊技状態終了時までの予め定められた演出制御期間中に、ROM102に格納されたプロセステーブルに設定されているプロセスデータに従って演出表示装置9等の演出装置(演出用部品)の制御を行なう。
プロセステーブルは、プロセスタイマ設定値と、表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音番号データの組合せが複数集まったデータとで構成されている。表示制御実行データには、演出図柄(飾り図柄)の変動表示の変動時間(変動表示時間)中の変動態様を構成する各変動の態様を示すデータ等が記載されている。具体的には、演出表示装置9の表示画面の変更に関わるデータが記載されている。また、プロセスタイマ設定値には、その変動の態様での変動時間が設定されている。演出制御用CPU101は、プロセステーブルを参照し、プロセスタイマ設定値に設定されている時間だけ表示制御実行データに設定されている変動の態様で演出図柄を表示させる制御を行なう。このようなプロセステーブルは、各変動パターンに応じて用意されている。
パチンコ遊技機1においては、保留表示される保留記憶情報の変動表示に関する情報を、当該保留記憶情報に基づく変動表示が実行される前に先読みし、所定条件が成立したときに、その先読み結果に基づいて、先読みした保留記憶情報に対応する保留表示またはアクティブ表示をターゲットとして、所定のタイミング(たとえば、当該保留記憶情報よりも先に保留記憶された保留記憶情報に基づく変動表示の開始時に当該保留記憶情報に対応する保留表示の表示位置がシフトするタイミング等の所定のタイミング)で、保留表示またはアクティブ表示の態様を変化させる保留等変化演出が実行される。以下の説明において、保留等変化演出が実行される変動表示を保留等変化演出実行変動と呼ぶ場合がある。
この実施の形態では、保留画像およびアクティブ画像のそれぞれは、変動表示結果が大当り表示結果となる期待度、すなわち、大当り表示結果となるときの表示しやすさにより異なる表示態様で表示可能である。たとえば、保留画像およびアクティブ画像のそれぞれは、変動表示結果が大当り表示結果となる期待度により異なる画像色で表示可能である。たとえば、保留画像およびアクティブ画像のそれぞれは、通常色(黄色)<白色<青色<緑色<赤色というように、画像色の種類により大当りとなる期待度が異なる態様で表示により示唆可能である。
新たな保留記憶情報の発生に基づいて、演出表示装置9において新たな保留記憶情報に対応する保留画像が出現する表示がされるときに、新たな保留画像は、通常色(黄色)、白色、青色、緑色、または、赤色のような表示態様で表示される。
新たな保留記憶情報の発生時に出現表示された保留画像は、保留表示として当該保留画像が表示されている段階と、当該保留記憶情報に対応する変動表示時にアクティブ表示としてアクティブ画像により表示されている段階とのどちらかで、表示態様(この実施の形態では色)を変化させる保留等変化演出が実行可能である。
このような保留等変化演出においては、次のような保留画像またはアクティブ画像の色変化が可能である。通常色(黄色)で出現表示された画像は、白色、青色、緑色、または、赤色の画像に変化可能である。白色で出現表示された画像は、青色、緑色、または、赤色の画像に変化可能である。青色で出現表示された画像は、緑色、または、赤色の画像に変化可能である。緑色で出現表示された画像は、赤色の画像に変化可能である。
このように、保留等変化演出においては、大当りとなる期待度が高くなる変化態様で、表示態様の変化演出が実行される。なお、保留等変化演出においては、大当りとなる期待度が低くなる変化態様で表示態様の変化演出が実行される場合もあるようにしてもよい。
このパチンコ遊技機1では、低ベース状態においてのみ保留等変化演出が実行され、高ベース状態において保留等変化演出が実行されない。なお、高ベース状態においても保留等変化演出が実行されるようにしてもよい。
パチンコ遊技機1においては、低ベース状態においてのみ保留等変化演出が実行されるので、第1保留記憶の保留表示またはアクティブ表示をターゲットとして、保留等変化演出が実行される。なお、高ベース状態において保留等変化演出が実行される場合には、第2保留記憶の保留表示またはアクティブ表示をターゲットとして、保留等変化演出が実行されることとなる。
次に、前述の演出頻度設定変更処理(S502)により設定変更することが可能な演出頻度について説明する。演出頻度について、「演出」とは、パチンコ遊技機1において実行される演出をいい、「頻度」とは当該演出の実行頻度をいう。
パチンコ遊技機1において実行される各種演出のうち、特定の演出については、遊技者が演出頻度の設定を変更することが可能である。演出頻度の設定を変更することが可能な演出としては、第1変更対象演出と、第2変更対象演出とがある。第1変更対象演出は、低確低ベース状態としての通常状態時(通常時)における保留等変化演出である。第1変更対象演出は、高確高ベース状態としての確変状態時(確変時)における一発告知演出である。一発告知演出とは、確変状態において、変動表示が実行されるときにおいて大当り表示結果となるときに、画像表示および音声等の特定の演出態様により変動表示の開始当初の段階で大当り表示結果となることを報知する演出である。
次に、演出頻度の設定を変更することが可能な第1変更対象演出および第2変更対象演出のそれぞれについて、演出頻度に関する設定情報を説明する。
図15は、第1変更対象演出および第2変更対象演出の演出頻度に関する設定情報を表形式で示す図である。図15(A)には、第1変更対象演出の演出頻度が設定される通常時演出頻度モードの設定情報が示される。図15(B)には、第2変更対象演出の演出頻度が設定される確変時演出頻度モードの設定情報が示される。
通常時演出頻度モードは、低確率状態時(通常時)において実行される所定の演出に関する演出頻度が変更可能なモードである。確変時演出頻度モードは、高確率状態時(確変時)において実行される特定の演出に関する演出頻度が変更可能なモードである。
図15(A),(B)のそれぞれにおいては、通常時演出頻度モードおよび確変時演出頻度モードの各演出頻度モードに属する複数の演出頻度モードのそれぞれに対応して、演出頻度の設定内容と、演出頻度の選択条件と、操作により演出頻度を変更するときにおける変更操作可能時期とが示されている。
図15(A)に示すように、通常時演出頻度モードには、通常時アクティブモード(第1演出頻度モード)と、通常時シンプルモード(第2演出頻度モード)とが含まれる。通常時シンプルモードは、通常時アクティブモードと比べて、所定演出としての保留等変化演出の演出頻度が低く設定されるモードである。逆に、通常時アクティブモードは、通常時シンプルモードと比べて、所定演出としての保留等変化演出の演出頻度が高く設定されるモードである。
図15(A)に示すように、通常時アクティブモードは、パチンコ遊技機1の電源投入時において、通常時演出頻度モードの初期設定モード(デフォルト設定モード)として選択されて設定される。通常時アクティブモードは、変動パターンコマンド受信処理(S800)における客待ちデモ表示時から、変動表示が実行されるときの演出図柄変動中処理(S802)においてリーチ状態が生じる前までの期間、すなわち、左,右の演出図柄が停止するまでの期間において、遊技者の動作に基づく設定変更操作に応じて、通常時シンプルモードから通常時アクティブモードに設定変更されたときに、選択されて設定される。さらに、通常時アクティブモードは、通常時シンプルモードが設定されているときにおいて非遊技状態となったときに、デフォルト設定モードに自動復帰する態様で、選択されて設定される。
ここで、非遊技状態とは、たとえば、変動表示中、および、大当り遊技状態(小当り遊技状態も含めてもよい)等のような遊技が進行している状態以外の遊技が進行していない状態において、遊技球が発射されていない状態をいう。
図15(A)に示すように、通常時シンプルモードは、通常時アクティブモードの場合と同様に、変動パターンコマンド受信処理(S800)における客待ちデモ表示時から、変動表示が実行されるときの演出図柄変動中処理(S802)においてリーチ状態が生じる前までの期間、すなわち左,右の演出図柄が停止するまでの期間において、遊技者の動作に基づく設定変更操作に応じて、通常時アクティブモードから通常時シンプルモード設定変更されたときに、選択されて設定される。
図15(A)に示すように、通常時演出頻度モードとして、先読み演出としての保留等変化演出の演出頻度を設定可能であるので、遊技に多様性が生じ、遊技の興趣を向上させることができる。
図15(A)に示すように、客待ちデモ表示の開始時から所定期間経過時までのときのような客待ちデモ表示期間、および、変動表示中におけるリーチ状態前の期間のような変動表示中の少なくとも一部の期間という、複数の期間において、遊技者の動作に応じて演出頻度の設定が変更可能となることにより、遊技に多様性が生じ、遊技の興趣を向上させることができる。
図15(B)に示すように、確変時演出頻度モードには、確変時アクティブモード(第3演出頻度モード)と、確変時シンプルモード(第4演出頻度モード)とが含まれる。確変時シンプルモードは、確変時アクティブモードと比べて、確変状態における特定演出としての一発告知演出の演出頻度が低く設定されるモードである。逆に、確変時アクティブモードは、確変時シンプルモードと比べて、確変状態における特定演出としての一発告知演出の演出頻度が高く設定されるモードである。
図15(B)に示すように、確変時アクティブモードは、パチンコ遊技機1の電源投入時において、確変時演出頻度モードの初期設定モード(デフォルト設定モード)として選択されて設定される。確変時アクティブモードは、変動パターンコマンド受信処理(S800)における客待ちデモ表示時から、変動表示が実行されるときの演出図柄変動中処理(S802)においてリーチ状態が生じる前までの期間、すなわち、左,右の演出図柄が停止するまでの期間において、遊技者の動作に基づく設定変更操作に応じて、確変時シンプルモードから確変時アクティブモードに設定変更されたときに、選択されて設定される。さらに、確変時アクティブモードは、確変大当りが発生したときにおける大当り表示処理(S804)から大当り終了演出処理(S802)までの大当り遊技状態の期間において、遊技者の動作に基づく設定変更操作に応じて、確変時シンプルモードから確変時アクティブモードに設定変更されたときに、選択されて設定される。
また、確変時アクティブモードは、通常時アクティブモードとは異なり、確変時シンプルモードが設定されているときにおいて非遊技状態となったときに、デフォルト設定モードであう確変時アクティブモードに自動復帰する態様の設定変更は行なわれない。
図15(A)、(B)に示すように、第1変更対象演出と第2変更対象演出という、演出頻度の設定変更が可能な変更対象演出を複数種類設けることにより、遊技に多様性が生じ、遊技の興趣を向上させることができる。
通常時演出頻度モードおよび確変時演出頻度モードにおけるモードの設定変更をするための遊技者の動作は、プッシュボタン120、スティックコントローラ122、および、トリガセンサ121等の操作手段を操作することである。
たとえば、前述したような設定変更操作が可能な期間中の演出表示装置9において、プッシュボタンを操作すれば演出頻度モードの設定変更が可能になる旨を案内する演出頻度設定変更案内画像が表示される。前述した通常時演出頻度モードおよび確変時演出頻度モードの両方の設定変更操作が可能な期間中において、遊技者によりプッシュボタン120が1回操作されれば、スティックコントローラ122の傾倒操作に基づいて通常時演出変動モードおよび確変時演出頻度モードのいずれかの変更対象を選択する旨を案内する変更対象案内画像が演出表示装置9において表示される。そして、スティックコントローラ122が遊技者により傾倒操作されると、傾倒操作方向に応じて、選択する変更対象として通常時演出変動モードと確変時演出頻度モードとのいずれかが選択表示される。
スティックコントローラ122の操作により通常時演出頻度モードが選択されたときには、トリガセンサ121を操作すれば通常時演出変動モードにおいて、通常時アクティブモードと通常時シンプルモードとのいずれかのモードが選択可能となる旨を案内する演出頻度モード選択案内画像が演出表示装置9において表示される。そして、トリガセンサ121が遊技者により操作されると、操作に応じて、選択する演出頻度モードとして通常時アクティブモードと通常時シンプルモードとのいずれかが選択表示される。そして、このように通常時アクティブモードと通常時シンプルモードとのいずれかが選択表示されているときに、プッシュボタンを操作すれば演出頻度モードの設定が確定する旨を案内する演出頻度モード設定確定案内画像が演出表示装置9において表示される。そのような状態で、プッシュボタン120が遊技者により操作されると、選択表示されている演出頻度モードが以後の演出に用いられる演出頻度モードとして設定することが確定し、その旨を報知する演出頻度モード設定確定報知画像が演出表示装置9において表示される。このような操作は、演出頻度設定確定操作と呼ばれる。
演出制御用マイクロコンピュータ100では、このような各種選択操作に応じて演出頻度モードを選択し、演出頻度の設定確定操作をすることにより、選択された演出頻度モードを、演出制御に用いる通常時演出頻度モードとしてRAM103の通常時演出頻度モード設定領域において設定(記憶)する。このような操作により確変時演出頻度モードの設定を変更することが可能となる。
このような演出頻度モードの選択操作および設定確定操作が実行されることに応じて、演出制御用マイクロコンピュータ100は、通常時演出頻度モードについて、通常時アクティブモードから通常時シンプルモードへの変更設定、および、通常時シンプルモードから通常時アクティブモードへの変更設定のそれぞれを実行することが可能である。
スティックコントローラ122の操作により確変時演出頻度モードが選択されたときには、トリガセンサ121を操作すれば確変時演出変動モードにおいて、確変時アクティブモードと確変時シンプルモードとのいずれかのモードが選択可能となる旨を案内する演出頻度モード選択案内画像が演出表示装置9において表示される。そして、トリガセンサ121が遊技者により操作されると、操作に応じて、選択する演出頻度モードとして確変時アクティブモードと確変時シンプルモードとのいずれかが選択表示される。そして、このように確変時アクティブモードと確変時シンプルモードとのいずれかが選択表示されているときに、プッシュボタンを操作すれば演出頻度モードの設定が確定する旨を案内する演出頻度モード設定確定案内画像が演出表示装置9において表示される。そのような状態で、プッシュボタン120が遊技者により操作されると、選択表示されている演出頻度モードを以後の演出に用いられる演出頻度モードとして設定することが確定し、その旨を報知する演出頻度モード設定確定報知画像が演出表示装置9において表示される。このような操作は、演出頻度の設定確定操作と呼ばれる。
演出制御用マイクロコンピュータ100では、このような各種選択操作に応じて演出頻度モードを選択し、演出頻度の設定確定操作をすることにより、選択された演出頻度モードを、演出制御に用いる確変時演出頻度モードとしてRAM103の確変時演出頻度モード設定領域において設定(記憶)する。このような操作により確変時演出頻度モードの設定を変更することが可能となる。
このような演出頻度モードの選択操作が実行されることに応じて、演出制御用マイクロコンピュータ100は、確変時演出頻度モードについて、確変時アクティブモードから確変時シンプルモードへの変更設定、および、確変時シンプルモードから確変時アクティブモードへの変更設定のそれぞれを実行することが可能である。
なお、前述した演出頻度モードの選択操作については、3つの操作手段を用いて演出頻度モードの選択操作がされる例を説明した。しかし、これに限らず、演出頻度モードの選択操作については、いずれか2つの操作手段を用いてもよく、いずれか1つの操作手段のみを用いてもよい。つまり、演出頻度モードの選択操作については、複数の操作手段を用いてもよく、単数の操作手段を用いてもよい。また、前述した操作手段以外の十字キースイッチ等の操作手段が設けられている場合には、前述した操作手段以外の各種操作手段を用いてもよい。
また、演出頻度モードの選択操作については、演出頻度モード専用の案内画像を演出表示装置9において表示する例を示した。しかし、これに限らず、演出音の音量調整、および、演出発光の発光量調整等の各種演出制御事項をまとめて調整可能となる総合的なメニュー画像の一部の選択メニューとして表示し、複数種類のメニュー項目のうちから、前述したような演出頻度モードの選択操作案内画像を選択可能とし、演出頻度モードの選択操作項目が遊技者の操作により選択されたときに、遊技者による演出頻度モードの選択操作が可能となるようにしてもよい。
次に、非遊技状態となったときに、遊技者の動作(操作)によらず、通常時シンプルモードが設定されている状態から、デフォルト設定モードである通常時アクティブモードに自動復帰する態様で演出頻度モードが設定変更される演出頻度自動復帰処理が実行されるときの制御状態について説明する。
図16は、演出頻度自動復帰処理が実行されるときの演出制御用マイクロコンピュータ100における制御状態を示すタイミングチャートである。図16(A)には、演出制御コマンドのうち、客待ちデモ指定コマンドの受信状況が示される。図16(B)には、客待ちデモ表示の実行状況が示される。図16(C)には、通常時演出頻度モードの設定状況が示される。図16(D)には、確変時演出頻度モードの設定状況が示される。
特別図柄通常処理のS77で説明したように、第1保留記憶バッファおよび第2保留記憶バッファのどちらにも保留記憶データがない場合に、客待ちデモ指定コマンドが送信される。図16(A),(B)に示すように、演出制御用マイクロコンピュータ100では、客待ちデモ指定コマンドの受信時から、たとえば60秒間というような所定時間が経過したときに、非遊技状態とみなして、客待ちデモ表示の実行を開始する演出制御をする。そして、図16(B),(C)に示すように、演出制御用マイクロコンピュータ100では、通常時演出頻度モードが通常時シンプルモードに設定されているときにおいて、客待ちデモ表示中に、客待ちデモ表示の実行開始時からたとえば15秒間というような特定時間が経過したときに、さらに非遊技状態とみなして、遊技者の動作によらず、通常時演出頻度モードを、通常時シンプルモードから通常時アクティブモードに自動的に変更設定する演出頻度自動復帰処理を実行する。
このように、先に遊技をした遊技者により演出頻度モードがデフォルト設定モードとは異なる通常時シンプルモードに設定変更されたときでも、非遊技状態となったときに演出頻度自動復帰処理によって、デフォルト設定モードである通常時アクティブモードに自動復帰する態様で、演出頻度モードが変更設定される。これにより、後に遊技をする遊技者が、変更後の演出頻度に違和感を覚えることを抑制することができ、設定が変更可能な演出頻度により遊技の興趣が低下することを抑制することができる。
一方、確変時演出頻度モードにおいては、通常時演出頻度モードとは異なり、遊技者にとって有利な特別有利状態であり、遊技者が替わらないと考えられる。したがって、確変時演出頻度モードについては、図16(B),(D)に示すように、確変時シンプルモードに設定されているときにおいて、客待ちデモ表示中に客待ちデモ表示の実行開始時からたとえば15秒間というような特定時間が経過し、非遊技状態とみなされたときでも、確変時演出頻度モードを、確変時シンプルモードから確変時アクティブモードに自動的に変更設定する演出頻度自動復帰処理が実行されない。これにより、確変時演出頻度モードについては、演出頻度の設定を変更することが抑制されることにより、状況に応じた的確な演出頻度設定を用いることができる。
なお、演出頻度自動復帰処理については、客待ちデモ表示が開始されてから特定時間経過後に実行される例を示したが、これに限らず、客待ちデモ表示の開始と同時に実行されるようにしてもよい。
次に、演出頻度設定表示処理(S503)により実行される演出頻度モードの設定情報を表示する画像の一例を説明する。図17は、演出表示装置9における演出頻度モードの設定情報の表示態様の一例を示す表示画面図である。図17においては、保留画像およびアクティブ画像が省略された対応での表示画面図が示される。
図17(A)には、演出図柄の変動表示時における演出頻度モードの設定情報の表示状態が示される。図17(B)には、客待ちデモ表示時において演出頻度自動復帰処理の実行開始時のタイミングでの演出頻度モードの設定情報の表示状態が示される。図17(C)には、客待ちデモ表示時において演出頻度自動復帰処理の実行終了後のタイミングでの演出頻度モードの設定情報の表示状態が示される。
通常時演出頻度モードの設定情報、および、確変時演出頻度モードの設定情報のそれぞれは、図17(A)のように、演出表示装置9において、左,中,右の演出図柄91,92,93が表示される領域とは異なり、演出表示装置9の表示領域内の左上部の所定位置において表示される。たとえば、通常時演出頻度モードの設定情報は、「通常時演出頻度 シンプル」または「通常時演出頻度 アクティブ」というように、設定されている演出頻度モードの種類が特定可能な文字情報の画像を用いて表示される。同様に、確変時演出頻度モードの設定情報は、「確変時演出頻度 シンプル」または「確変時演出頻度 アクティブ」というように、設定されている演出頻度モードの種類が特定可能な文字情報の画像を用いて表示される。このように、演出表示装置9において現在設定中の演出頻度モードを特定可能な情報が表示されるので、設定されている演出頻度モードを視認することが可能となる。
図17(A)のような通常時演出頻度モードの設定情報は、図15(A)に示すような、通常時演出頻度モードの演出頻度変更操作可能時期において表示される。図17(B)のような確変時演出頻度モードの設定情報は、図15(B)に示すような、確変時演出頻度モードの演出頻度変更操作可能時期において表示される。
なお、通常時演出頻度モードの設定情報および確変時演出頻度モードの設定情報は、少なくとも、各演出頻度モードの演出頻度変更操作可能時期において表示されればよく、常時表示されるようにしてもよい。
図17(B)に示すように、客待ちデモ表示時において演出頻度自動復帰処理の実行開始時のタイミングでは、演出頻度自動復帰による通常時演出頻度モードの設定情報の表示の変化(「通常時演出頻度 シンプル」から「通常時演出頻度 アクティブ」への表示の変化)が、遊技者に違和感を与えないようにするために、客待ちデモ表示のデモ表示画像95(具体的な画像は図示省略し表示範囲を一点鎖線により示す)を、所定期間に亘り(たとえば数秒間)一時的に通常時演出頻度モードの設定情報の表示を隠蔽する表示態様に変化させる演出制御が開始される。その場合においては、通常時演出頻度モードの設定情報の画像は表示されているのであるが、デモ表示画像95を通常時演出頻度モードの設定情報の画像上に重畳表示することにより、通常時演出頻度モードの設定情報の画像が一時的に隠蔽される。
演出頻度自動復帰処理により通常時演出頻度モードの設定情報の表示を変化させるときに通常時演出頻度モードの設定情報の画像を一時的に隠蔽する例としては、図17(B)のように、通常時演出頻度モードの設定情報の画像の一部を隠蔽してもよく、当該画像の全部を隠蔽してもよい。
なお、演出頻度自動復帰処理により通常時演出頻度モードの設定情報の表示を変化させるときの演出例として、通常時演出頻度モードの設定情報の画像を一時的に隠蔽する例を示した。このように、演出頻度自動復帰処理により通常時演出頻度モードの設定情報の表示を変化させるときの演出は、通常時演出頻度モードの設定情報を隠蔽することに限らず、通常時演出頻度モードの設定情報を視認困難または視認不可能とする表示をすればよい。たとえば、「視認困難」の例としては、(a)通常時演出頻度モードの設定情報をそれ以前よりも色が薄い画像で表示すること、(b)通常時演出頻度モードの設定情報をそれ以前よりもサイズが小さい画像で表示すること、(c)通常時演出頻度モードの設定情報の画像を一部のみ表示することが含まれる。
また、演出頻度自動復帰処理により通常時演出頻度モードの設定情報の表示を変化させるときに通常時演出頻度モードの設定情報の画像は、前述のように隠蔽する以外に、表示画像自体を一旦消去する演出制御を実行するようにしてもよい。たとえば、演出頻度自動復帰処理による設定変更前の通常時演出頻度モードの設定情報の画像が一旦消去され、それから所定期間経過後に、設定変更後の通常時演出頻度モードの設定情報の画像が出現する演出表示がされてもよい。
演出頻度自動復帰処理の実行開始時から所定期間が経過すると、図17(C)に示すように、デモ表示画像95が通常時演出頻度モードの設定情報の画像の隠蔽を解除するような表示態様に戻る(変化する)。これにより、通常時演出頻度モードの設定情報の画像が視認可能な状態にされる。演出頻度自動復帰処理の実行開始時から所定期間が経過する前までの間の所定のタイミングにおいて、通常時演出頻度モードの設定情報の画像は、隠蔽されている状態で、演出頻度自動復帰処理に基づいて「通常時演出頻度 シンプル」から「通常時演出頻度 アクティブ」に変化させられる。
このように、デモ表示画像95による通常時演出頻度モードの設定情報の画像の隠蔽が解除されたときには、通常時演出頻度モードの設定情報の画像が、すでに「通常時演出頻度 アクティブ」に変化しているので、通常時演出頻度モードの設定情報の画像が、遊技者の目前で急に変化するというような遊技者に違和感を与える表示が行なわれない。これにより、客待ちデモ表示時における演出頻度自動復帰処理による通常時演出頻度モードの設定変更が遊技者に違和感を与えるのを抑制することができる。
そして、通常時演出頻度モードの設定情報、および、確変時演出頻度モードの設定情報のそれぞれの表示は、図17(C)のように、演出表示装置9において、左,中,右の演出図柄91,92,93の変動表示が開始された後も、リーチ状態となる前の状態までは継続して表示される。リーチ状態においては、遊技者にとって有利な大当り表示結果となる期待度が高まった演出状態であり、リーチ状態における遊技者の期待度を損なわないようにするために、通常時演出頻度モードの設定情報、および、確変時演出頻度モードの設定情報のそれぞれの表示は非表示状態とする演出制御がされる。
さらに、図15(B)に示したように、確変時演出頻度モードの設定情報の表示は、確変大当りが発生したときにおける大当り遊技状態の期間中において、継続して表示される。
次に、保留等変化演出について説明する。図1の演出表示装置9を参照して、第1保留記憶の保留画像Hは、アクティブ表示エリアAHAに近い方から左方向に順番に並ぶ表示態様で、保留記憶情報の発生順番に従って表示されていく。新たに発生した保留記憶情報は、後述するような保留表示態様としての画像色を決定するための処理に基づいて、画像色が選択決定される。新たに発生した保留記憶情報に対応する保留画像Hは、決定された表示態様の画像が、保留画像Hの並びにおける最も左側の位置において出現する表示がされる。
変動表示が実行されるときには、最も先に記憶された保留記憶情報が変動表示のために消化されることに応じて、最も先に表示された保留表示であるアクティブ表示エリアAHAに隣接する1番目の保留画像Hが、保留表示エリア18cから消去され、右隣のアクティブ表示エリアAHAの位置に移動(シフト)して、アクティブ画像AHとして表示される演出動作が実行される。そして、変動表示が実行されるときには、最も先に記憶された保留記憶情報以外の保留記憶情報に対応する保留画像Hは、1つずつアクティブ表示エリアAHAに近づく方向に移動(シフト)する演出動作が実行される。
第2保留記憶の保留画像Hは、アクティブ表示エリアAHAに近い方から右方向に順番に並ぶ表示態様で、保留記憶情報の発生順番に従って表示されていく。新たに発生した保留記憶情報は、後述するような保留表示態様としての画像色を決定するための処理に基づいて、画像色が選択決定される。新たに発生した保留記憶情報に対応する保留画像Hは、決定された表示態様の画像が、保留画像Hの並びにおける最も右側の位置において出現する表示がされる。
変動表示が実行されるときには、最も先に記憶された保留記憶情報が変動表示のために消化されることに応じて、最も先に表示された保留表示であるアクティブ表示エリアAHAに隣接する1番目の保留画像Hが、保留表示エリア18cから消去され、左隣のアクティブ表示エリアAHAの位置に移動(シフト)して、アクティブ画像AHとして表示される演出動作が実行される。そして、変動表示が実行されるときには、最も先に記憶された保留記憶情報以外の保留記憶情報に対応する保留画像Hは、1つずつアクティブ表示エリアAHAに近づく方向に移動(シフト)する演出動作が実行される。
アクティブ表示エリアAHAでアクティブ画像AHが表示された演出動作に伴なって、左,中,右の演出図柄91,92,93の変動表示が開始される。このような演出動作の関連性により、アクティブ表示エリアAHAにおけるアクティブ画像AHは、変動表示に対応する画像であることが示される。保留表示エリア18cから、アクティブ表示エリアAHAの位置に移動した保留画像Hは、同じ表示態様でアクティブ画像AHとして表示される。
保留画像Hの保留等変化演出としては、新たに出現表示した後における次回(出現表示後1回目)の変動表示の実行開始に伴なう保留表示位置のシフト時に、予め定められた割合で表示態様(この実施の形態では表示色)が変化可能である。アクティブ画像AHの保留等変化演出としては、対応する保留記憶情報に基づく変動表示が開始されたときに、所定の割合で表示態様(この実施の形態では表示色)が変化可能である。
この実施の形態における保留等変化演出は、保留画像Hおよびアクティブ画像AHともに、「赤保留」以外の保留表示(「通常保留」、「白保留」、「青保留」、「緑保留」)を対象として、実行可能である。
なお、保留等変化演出は、次回(出現表示後1回目)の変動表示の実行開始に伴なう保留表示位置のシフト時(保留表示位置からアクティブ表示位置へのシフト時を含む)ではなく、何回目かの変動表示の実行開始に伴なう保留表示位置のシフト時に実行するようにしてもよい。何回目のシフト時に実行するかは、予め定められていてもよく、抽選により選択決定されてもよい。
また、保留表示位置のシフト時に保留等変化演出を実行させる例としては、次のようなものがある。保留表示位置がシフトした後に変動表示が開始されるときには、変動表示の開始前に保留等変化演出が実行される。保留表示位置がシフトするときと同時に変動表示が開始されるときには、変動表示の開始時と同時に保留等変化演出が実行される。変動表示が開始された直後に保留表示位置がシフトするときには、変動表示の開始後に保留等変化演出が実行される。つまり、保留表示位置のシフト時に保留等変化演出を実行させる例としては、保留表示位置のシフトと対応関係を持って保留等変化演出が実行される演出表示のすべてが含まれる。
また、保留等変化演出のうち、たとえば、保留画像Hの変化演出時は保留表示位置のシフト時であるが、アクティブ画像AHの変化演出時は変動表示開始から所定時間経過時である等、保留画像Hの変化演出の実行タイミングと、アクティブ画像AHの変化演出の実行タイミングとが異なるタイミングとなるようにしてもよい。具体的には、アクティブ画像AHの変化演出の実行タイミングが、保留画像Hの変化演出の実行タイミングの後のタイミングとなるようにしてもよい(たとえば、保留画像Hの変化演出時が保留表示位置のシフト時で、アクティブ画像AHの変化演出時が保留表示位置のシフト時よりも後のタイミングの場合等)。このようにすれば、保留画像Hの変化演出の実行タイミングの経過後においても、保留等変化演出に対する期待感を維持させることができる。
また、保留等変化演出は、変動表示の開始当初の所定期間ではなく、変動表示の開始前の特定期間中に実行されてもよく、変動表示開始後の中途時期(たとえば、1つ目の図柄の停止時、2つ目の図柄の停止時(リーチ時等)に実行されてもよく、変動表示の終了時の所定期間に実行されてもよい。また、保留等変化演出は、新たに発生した保留記憶に基づく保留画像が表示された直後に実行されてもよい。
また、保留等変化演出が実行されるタイミングは、常に固定的に定められたタイミングで実行されるようにしてもよく、変化可能なタイミング(たとえば、保留等変化演出が実行される毎に抽選により複数種類のタイミングから選択決定されるタイミング等)で実行されるようにしてもよい。
なお、この実施の形態における保留等変化演出としては、保留画像の色が変化する演出が実行されるが、これに限らず、保留等変化演出として、保留画像またはアクティブ画像の形状が変化する演出を実行してもよい。保留等変化演出としては、保留画像またはアクティブ画像の大きさが変化する演出を実行してもよい。保留等変化演出としては、保留画像またはアクティブ画像の種類が変化する演出(たとえば、円形画像がキャラクタ画像等の他種類の画像に変化する演出等)を実行してもよい。保留等変化演出としては、保留画像またはアクティブ画像に付加する画像が変化する演出(たとえば、付加する画像がない画像が所定画像が付加された画像に変化する演出等)を実行してもよい。また、色変化、形状変化、大きさ変化、種類変化、および、付加画像変化のうちのいずれか複数の組合せによる変化等演出を実行してもよい。このように、保留等変化演出としては、表示態様が変化する演出であればどのような演出を実行してもよい。
次に、保留表示およびアクティブ表示について、保留変化演出の実行の有無の決定に関する説明と、保留変化演出を実行する決定がされたときの保留等変化演出の演出態様の決定に関する説明と、新たな保留記憶情報に応じて出現表示させる保留画像の表示態様(色)の決定に関する説明とを行なう。
図18は、保留等変化演出有無判定テーブル、および、保留等変化演出態様選択テーブルを示す説明図である。保留等変化演出有無判定テーブルは、保留等変化演出を実行するか否か(有無)を決定するための抽選に用いるデータテーブルである。保留等変化演出態様選択テーブルは、保留等変化演出を実行するときの演出態様を選択決定するための抽選に用いるデータテーブルである。
保留等変化演出有無判定テーブルには、図18(A)の大当り時保留等変化演出有無判定テーブルと、図18(B)のスーパーリーチはずれ時保留等変化演出有無判定テーブルと、図18(C)のスーパーリーチ以外はずれ時保留等変化演出有無判定テーブルとが含まれている。また、これら保留等変化演出有無判定テーブルとは別に、図18(D)の保留等変化演出態様選択テーブルが設けられている。これら保留等変化演出有無判定テーブルおよび保留等変化演出態様選択テーブルは、演出制御基板80に設けられたROM102に記憶されている。
図18(A)の大当り時保留等変化演出有無判定テーブルは、保留表示が対応する保留記憶情報に基づく変動表示の変動表示結果が大当り表示結果となると予測される大当り予測時に用いられる。図18(B)のスーパーリーチはずれ時保留等変化演出有無判定テーブルは、保留表示が対応する保留記憶情報に基づく変動表示の変動表示結果がスーパーリーチの変動パターンではずれ表示結果となると予測されるスーパーリーチはずれ予測時に用いられる。図18(C)のスーパーリーチ以外はずれ時保留等変化演出有無判定テーブルは、保留表示が対応する保留記憶情報に基づく変動表示の変動表示結果がスーパーリーチ以外の変動パターンでのはずれ表示結果となると予測されるスーパーリーチ以外はずれ予測時に用いられる。
図18(A)〜(C)の保留等変化演出有無判定テーブルでは、演出制御用マイクロコンピュータ100により更新される乱数の1つとしての保留等変化演出実行有無決定用の乱数SR2(0〜99の数値範囲)の合計100個の数値が、保留等変化演出を実行する決定と、保留等変化演出を実行しない決定とに割振られている。そのような決定の割振りは、通常時シンプルモードであるときと、通常時アクティブモードであるときとに分けて設定されている。SR2については、説明を明確化するために、割振られた乱数SR2の値の個数が示されている。
図18(A)の大当り時保留等変化演出有無判定テーブルでは、所定のタイミングで抽出したSR2の値によって、「保留等変化演出を実行する>保留等変化演出を実行しない」という大小関係となるように、保留等変化演出を実行する決定が選択される割合の方が高くなるようにデータが設定されている。通常時シンプルモードであるときは、通常時アクティブモードであるときと比べて、保留等変化演出を実行する決定が選択される割合が高く設定されている。通常時シンプルモードであるときは、保留等変化演出が必ず実行されるようにデータが設定されている。なお、大当り表示結果となる先読みがされたときに、通常時シンプルモードであるときは、保留等変化演出が必ず実行される設定ではなく、所定割合で保留等変化演出が実行されない場合があるようにデータを設定してもよい。また、大当り表示結果となる先読みがされたときに、通常時シンプルモードであるときは、通常時アクティブモードであるときと比べて、保留等変化演出が実行される割合が低くなるようにデータが設定されてもよい。また、大当り表示結果となる先読みがされたときに、通常時シンプルモードであるとき、および、通常時アクティブモードであるときの両方とも必ず保留等変化演出が実行されるようにデータを設定してもよい。つまり、大当り表示結果となるときとはずれ表示結果となるときとを含む変動表示全体的に、通常時アクティブモードであるときには、通常時シンプルモードであるときと比べて、保留等変化演出が実行される割合が高く設定されればよい。
図18(B)のスーパーリーチはずれ時保留等変化演出有無判定テーブルでは、通常時アクティブモードであるときについて、所定のタイミングで抽出したSR2の値によって、「保留等変化演出を実行する=保留等変化演出を実行しない」という大小関係となるように、保留等変化演出を実行する決定が選択される割合と、実行しない決定が選択される割合とが等しくなるようにデータが設定されている。通常時シンプルモードであるときは、通常時アクティブモードであるときと比べて、保留等変化演出を実行する決定が選択される割合が低く設定されている。通常時シンプルモードであるときは、保留等変化演出が必ず実行されないようにデータが設定されている。
図18(C)のスーパーリーチ以外はずれ時保留等変化演出有無判定テーブルでは、所定のタイミングで抽出したSR2の値によって、「保留等変化演出を実行する<保留等変化演出を実行しない」という大小関係となるように、保留等変化演出を実行しない決定が選択される割合の方が高くなるようにデータが設定されている。通常時シンプルモードであるときは、通常時アクティブモードであるときと比べて、保留等変化演出を実行する決定が選択される割合が低く設定されている。通常時シンプルモードであるときは、保留等変化演出が必ず実行されないようにデータが設定されている。
このような図18(A)〜(C)でのデータの設定により、保留記憶情報に基づく変動表示の変動表示結果が大当り表示結果となるときには、はずれ表示結果となるときと比べて、保留等変化演出を実行すると決定する割合が高くなる。これにより、保留等変化演出が実行されるときには、実行されないときと比べて、遊技者の大当りに対する期待度を高めることができる。また、図18(B),(C)でのデータの設定により、保留記憶情報に基づく変動表示の変動表示結果がはずれ表示結果となるが、大当りとなる期待度が高いスーパーリーチではずれ表示結果となるときには、大当りとなる期待度がスーパーリーチとなるときよりも低い、スーパーリーチ以外の変動表示(たとえば、ノーマルリーチ変動表示、通常変動表示等)ではずれ表示結果となるときと比べて、保留等変化演出を実行すると決定する割合が高くなる。これにより、保留等変化演出が実行されるときには、実行されないときと比べて、遊技者の大当りに対する期待度を高めることができる。
また、図18(A)〜(C)でのデータの設定により、通常時シンプルモードであるときは、通常時アクティブモードであるときと比べて、保留等変化演出を実行する決定が選択される割合が低くなる。それは、通常時シンプルモードであるときは、変動表示結果が大当り表示結果となるときだけに保留等変化演出が実行されるように、データが設定されているからである。
このような設定により、通常時シンプルモードよりも保留等変化演出の実行頻度が高い通常時アクティブモードの演出頻度に基づいて実行される演出により、遊技の興趣を向上させることができる。一方、通常時シンプルモードであるときは、大当り表示結果となるときだけに保留等変化演出が実行されるというように、保留等変化演出が実行されたときの大当りへの期待度が極めて高いので、通常時シンプルモードが選択されたときでも、保留等変化演出により遊技の興趣を向上させることができる。
なお、通常時シンプルモードについては、通常時アクティブモードと比べて保留等変化の実行頻度が低く設定されれば、どのようなデータ設定がされてもよく、はずれ表示結果となるときに保留等変化演出が所定割合で実行されるように設定され、大当り表示結果となるときに保留等変化演出が特定割合で実行されるように設定されてもよい。はずれ表示結果となるときに保留等変化演出が所定割合で実行されるように設定される場合には、スーパーリーチとなるときに、スーパーリーチとならないときよりも保留等変化演出の実行割合が高くなるように設定されてもよい。
この実施の形態では、低ベース状態において、新たに生じた第1保留記憶情報のすべてを判定対象として、図18(A)〜(C)の保留等変化演出有無判定テーブルを用いて、保留等変化演出を実行するか否かを判定する。なお、新たに生じた第1保留記憶情報のうち、ノーマルリーチおよびスーパーリーチを含むリーチの変動パターン種別での変動表示が実行される保留記憶情報のみを判定対象として、保留等変化演出を実行するか否かを判定してもよい。
図18(D)の保留等変化演出態様選択テーブルは、保留等変化演出を実行するときの演出態様を複数種類の演出態様のうちから選択するために用いられる。
図18(D)の保留等変化演出態様選択テーブルでは、演出制御用マイクロコンピュータ100により更新される乱数の1つとしての保留等変化演出態様選択用の乱数SR3(0〜199の数値範囲)の合計200個の数値が、先読みの大当り判定結果が大当りとされたとき(図中大当り時)と、先読みの大当り判定結果がはずれとされたとき(図中はずれ時)とに分けて、演出パターンA〜演出パターンFという複数種類の演出パターン(演出態様)に割振られている。SR3については、説明を明確化するために、割振られた乱数SR3値の個数が示されている。
パチンコ遊技機1においては、保留等変化演出の演出態様として演出パターンA〜演出パターンFの演出態様のうちから1つの演出態様がランダムに選択される。
演出パターンAは、新たに出現表示させる保留画像を次回の保留シフト時(保留画像を出現表示させてから1回目に実行される変動表示に対応する保留シフト時であり、以下同様。)に青色の表示態様に変化させる演出態様である。演出パターンBは、新たに出現表示させる保留画像を次回の保留シフト時に緑色の表示態様に変化させる演出態様である。演出パターンCは、新たに出現表示させる保留画像を次回の保留シフト時に赤色の表示態様に変化させる演出態様である。
演出パターンDは、新たに出現表示させる保留画像をアクティブ表示時(保留表示時には変化させずアクティブ表示となったときであり、以下同様。)に青色の表示態様に変化させる演出態様である。演出パターンEは、新たに出現表示させる保留画像をアクティブ表示時に緑色の表示態様に変化させる演出態様である。演出パターンFは、新たに出現表示させる保留画像をアクティブ表示時に赤色の表示態様に変化させる演出態様である。
このように、新たに出現表示された保留画像は、保留表示の段階と、アクティブ表示の段階とのどちらかにおいて、保留等変化演出が実行可能であるので、遊技の興趣を向上させることができる。また、新たに出現表示された保留画像は、保留表示の段階で保留等変化演出が実行されなくても、アクティブ表示の段階で保留等変化演出が実行される可能性があるので、保留等変化演出についての遊技者の期待感を変動表示が実行されるまで継続させることが可能となる。
なお、新たに出現表示させる保留画像の表示態様を変化させる演出は、次回の保留シフト時以外の回の保留シフト時等のその他のタイミングで実行するような演出制御を行なってもよい。
図18(D)の保留等変化演出態様選択テーブルにおいて、保留表示の段階で保留等変化演出が実行される演出パターンA〜Cは、大当り時の選択割合が、「青に変化<緑に変化<赤に変化」という大小関係で設定され、はずれ時の選択割合が、「青に変化>緑に変化>赤に変化」という大小関係で設定されている。同様に、アクティブ表示の段階で保留等変化演出が実行される演出パターンD〜Fは、大当り時の選択割合が、「青に変化<緑に変化<赤に変化」という大小関係で設定され、はずれ時の選択割合が、「青に変化>緑に変化>赤に変化」という大小関係で設定されている。
このような設定により、保留等変化演出が実行されるときには、保留画像およびアクティブ画像の最終的な色という観点から、保留画像の最終的な色、および、アクティブ画像の最終的な色に関する大当り遊技状態に制御される期待度は、「青<緑<赤」という大小関係となる。したがって、保留画像またはアクティブ画像の色のような表示態様に応じて、遊技者の大当り遊技状態に対する期待感が異なるようにすることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、保留等変化演出が実行されるときに、保留画像およびアクティブ画像の色変化という観点から、保留画像の色変化およびアクティブ画像の色変化に関する大当り遊技状態に制御される期待度は、「青に変化<緑に変化<赤に変化」という大小関係となる。したがって、保留等変化演出の変化演出態様に応じて、遊技者の大当り遊技状態に対する期待感が異なるようにすることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、図18(D)の保留等変化演出態様選択テーブルにおいて、大当り時の選択割合が、「保留表示の段階で保留等変化演出が実行される演出パターンA〜C<アクティブ表示の段階で保留等変化演出が実行される演出パターンD〜F」という大小関係で設定され、はずれ時の選択割合が、「演出パターンA〜C>演出パターンD」という大小関係で設定されている。このような設定により、大当り遊技状態に制御される期待度は、「保留表示の段階での保留等変化<アクティブ表示の段階での保留等変化演出」という大小関係となる。したがって、保留等変化演出の演出時期に応じて、遊技者の大当り遊技状態に対する期待感が異なるようにすることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、大当り遊技状態に制御される期待度は、前述とは逆に「保留表示の段階での保留等変化>アクティブ表示の段階での保留等変化演出」という大小関係となるように、保留等変化演出態様選択テーブルでのデータを設定してもよい。大当り遊技状態に制御される期待度は、「保留表示の段階での保留等変化=アクティブ表示の段階での保留等変化演出」という大小関係となるように、保留等変化演出態様選択テーブルでのデータを設定してもよい。
図19は、保留態様選択テーブルを示す図である。保留態様選択テーブルは、第1保留記憶情報に基づく保留表示の出現表示時の表示態様(表示色)を選択するためのデータテーブルであり、演出制御基板80に設けられたROM102に記憶されている。図19には、保留態様選択テーブルとして、(A)〜(K)に第1保留態様選択テーブル〜第8保留態様選択テーブルが示されている。
図19(A)〜(H)に示す第1保留態様選択テーブル〜第8保留態様選択テーブルは、図18(D)の保留等変化演出態様選択テーブルにより選択決定された演出パターンと対応関係にあるものが選択される。これら第1保留態様選択テーブル〜第8保留態様選択テーブルでは、演出制御用マイクロコンピュータ100により更新される乱数の1つとしての保留態様(色)選択用の乱数SR4(0〜299の数値範囲)の合計300個の数値が、保留表示の出現表示時の表示色(出現保留色と呼ぶ)、すなわち、通常保留(黄保留)、白保留、青保留、緑保留、赤保留のいずれかに割振られている。SR4については、説明を明確化するために、割振られた乱数値SR4の個数が示されている。
図18(A)〜(C)の保留等変化演出有無判定テーブルを用いて保留等変化演出を実行することが決定されたときは、図19(A)〜(F)に示す第1保留態様選択テーブル〜第6保留態様選択テーブルのうちいずれかが選択される。一方、図18(A)〜(C)の保留等変化演出有無判定テーブルを用いて保留等変化演出を実行しないことが決定されたときには、図19(G),(H)に示す第7保留態様選択テーブルまたは第8保留態様選択テーブルのうちいずれかが選択される。
演出パターンAが選択されたときは、図19(A)の第1保留態様選択テーブルが選択される。演出パターンBが選択されたときは、図19(B)の第2保留態様選択テーブルが選択される。演出パターンCが選択されたときは、図19(C)の第3保留態様選択テーブルが選択される。
演出パターンDが選択されたときは、図19(D)の第4保留態様選択テーブルが選択される。演出パターンEが選択されたときは、図19(E)の第5保留態様選択テーブルが選択される。演出パターンFが選択されたときは、図19(F)の第6保留態様選択テーブルが選択される。
先読みの大当り判定により大当りとすることが決定され、かつ、保留等変化演出を実行しないことが決定されたときには、図19(G)の第7保留態様選択テーブルが選択される。先読みの大当り判定によりはずれとすることが決定され、かつ、保留等変化演出を実行しないことが決定されたときには、図19(H)の第8保留態様選択テーブルが選択される。
保留等変化演出が実行されるときには、図18(D)に示すように、保留画像またはアクティブ画像の変化後の表示態様が先に決定されることに応じて、図19(A)〜(F)の第1〜第6保留態様選択テーブルでは、変化後の表示態様よりも大当り期待度が低い表示態様が、保留表示の出現時表示態様として選択可能に設定されている。
このような第1〜第6保留態様選択テーブルでのデータの設定により、保留表示の出現保留色が「通常(黄)保留」、「白保留」、「青保留」、「緑保留」のいずれかであるときには、保留表示段階とアクティブ表示段階とのいずれかにおいて、保留等変化演出が実行可能とされている。
次に、図18および図19を用いて、「通常保留」、「白保留」、「青保留」、「緑保留」、および、「赤保留」の保留画像およびアクティブ画像について遊技者が感じる大当りへの期待感について説明する。
図18(D)を用いて説明したような、保留等変化演出が実行されるときにおける、保留画像またはアクティブ画像の保留等変化演出における最終的な表示態様という観点から、保留画像またはアクティブ画像の最終的な表示態様に関する大当り遊技状態に制御される期待度は、「通常保留<白保留<青保留<緑保留<赤保留」という大小関係となることに加えて、次に説明するような図19の保留態様選択テーブルでのデータの設定により、保留画像またはアクティブ画像の表示態様に関し、大当りとなる期待度は、「青保留<緑保留<赤保留」という大小関係となるように設定されている。これにより、「青保留」、「緑保留」、および、「赤保留」の保留画像は、「青保留<緑保留<赤保留」という関係で大当りとなる期待度が高いと遊技者が感じることができる。
保留等変化演出が実行されないときに選択される図19(G),(H)の第7,第8保留態様選択テーブルにおいては、保留表示の出現保留色として、大当り時には、はずれ時と比べて、「青保留」、「緑保留」、および、「赤保留」の保留画像が選択される割合が高くなり、「通常(黄)保留」および「白保留」の保留画像が選択される割合が低くなるようにデータが設定されている。また、保留等変化演出が実行されるときに選択される図19(A)〜(F)の第1〜第8保留態様選択テーブルにおいては、対応する演出パターンの大当り時における選択割合が高くなる程、「青保留」、「緑保留」、および、「赤保留」の保留画像が選択される割合が高くなり、「通常(黄)保留」および「白保留」の保留画像が選択される割合が低くなるようにデータが設定されている。これにより、「青保留」、「緑保留」、および、「赤保留」の保留画像は、「通常(黄)保留」および「白保留」の保留画像よりも大当りとなる期待度が高いと遊技者が感じることができる。
また、保留等変化演出が実行されないときに選択される図19(G),(H)の第7,第8保留態様選択テーブルにおいては、保留表示の出現時表示態様として、大当り時には、はずれ時と比べて選択される割合が高い「青保留」、「緑保留」、および、「赤保留」の保留画像のうち、はずれ時に選択される割合に対する大当り時に選択される割合の比率が、「青保留<緑保留<赤保留」という大小関係となるようにデータが設定されている。これにより、保留等変化演出が実行されないときに選択される保留画像の色について、大当りとなる期待度は、「青保留<緑保留<赤保留」という大小関係となるように設定されている。このため、「青保留」、「緑保留」、および、「赤保留」の保留画像は、「青保留<緑保留<赤保留」という関係で大当りとなる期待度が高いと遊技者が感じることができる。
このような図19(G),(H)に示した保留等変化演出が実行されないときにおける「青保留」、「緑保留」、および、「赤保留」の保留画像についての大当りとなる期待度、および、図18(D)に示した保留等変化演出が実行されるときにおける「青」、「緑」、および、「赤」の保留画像についての大当りとなる期待度により、保留画像およびアクティブ画像の色について、大当りとなる期待度は、全般的に「青保留<緑保留<赤保留」という大小関係となるように設定されている。
図20は、演出制御基板80側のデータ保持エリアおよび始動入賞時受信コマンドバッファを示す説明図である。図3に示す演出制御基板80に搭載されたRAM103には、演出動作を制御するために用いられる各種データを保持する領域として、たとえば図20(A)に示すような演出制御用データ保持エリア190が設けられている。図20(A)に示す演出制御用データ保持エリア190は、演出制御フラグ設定部191と、演出制御タイマ設定部192と、演出制御カウンタ設定部193と、演出制御バッファ設定部194とを備えている。
演出制御フラグ設定部191は、たとえば演出表示装置9の画面上における演出画像の表示状態等というような演出動作状態や主基板31から伝送された演出制御コマンド等に応じて状態を更新可能な複数種類のフラグが設けられている。たとえば、演出制御フラグ設定部191には、複数種類のフラグのそれぞれについて、フラグの値を示すデータや、オン状態あるいはオフ状態を示すデータが記憶される。
演出制御タイマ設定部192には、たとえば演出表示装置9の画面上における演出画像の表示動作等というような各種演出動作の進行を制御するために用いられる複数種類のタイマが設けられている。たとえば、演出制御タイマ設定部192には、複数種類のタイマそれぞれにおけるタイマ値を示すデータが記憶される。
演出制御カウンタ設定部193には、たとえば前述したSR1−1〜SR4のような、各種演出動作の進行を制御するために用いられる複数種類のカウンタが設けられている。たとえば、演出制御カウンタ設定部193には、複数種類のカウンタそれぞれにおけるカウント値を示すデータが記憶される。
演出制御バッファ設定部194には、各種演出動作の進行を制御するために用いられるデータを一時的に記憶する各種のバッファが設けられている。たとえば、演出制御バッファ設定部194には、複数種類のバッファのそれぞれにおけるバッファ値を示すデータが記憶される。
この実施の形態では、図20(B)に示すような始動入賞時受信コマンドバッファおよび演出用バッファを構成するデータが、演出制御バッファ設定部194の所定領域に記憶される。図20(B)に示すような始動入賞時受信コマンドバッファおよび演出用バッファは、第1特別図柄用と第2特別図柄用との2種類設けられている。図20(B)では、保留等変化演出を実行する第1特別図柄に対応する始動入賞時受信コマンドバッファおよび演出用バッファが一例として示されている。第1特別図柄用の始動入賞時受信コマンドバッファは、図20(B)に示されたバッファのうちの図柄指定、変動種別、始動入賞指定、および、保留記憶数指定という欄に相当し、各保留記憶の発生時に受信した受信コマンドをする記憶バッファである。始動入賞時受信コマンドバッファにおいては、第1保留記憶数の最大値(たとえば「4」)に対応した格納領域(バッファ番号「1」〜「4」に対応した領域)が設けられている。このような始動入賞時受信コマンドバッファには、図20(B)に示された保留等変化演出判定有無、保留等変化演出実行変動指定、および、保留等変化演出態様指定という欄に相当する記憶領域を含む演出用バッファが、各保留記憶に対応付けられた態様で付加されている。なお、始動入賞時受信コマンドバッファと、演出用バッファとは、RAM103において、別領域に個別に設けられてもよい。
始動入賞時受信コマンドバッファについては、始動入賞時に受信したコマンドを格納する領域として、図柄指定コマンドを格納する領域(図中「図柄指定」)、変動種別コマンドを格納する領域(図中「変動種別」)、始動入賞指定コマンド(第1始動入賞指定コマンド)を格納する領域(図中「始動入賞指定」)、および、保留記憶数指定コマンド(第1保留記憶数指定コマンド)を格納する領域(図中「保留記憶数指定」)が設けられている。
第1始動入賞口13または第2始動入賞口14への始動入賞があったときには、図柄指定コマンド、変動種別コマンド、始動入賞指定コマンド(第1または第2始動入賞指定コマンド)、および、保留記憶数指定コマンド(第1または第2保留記憶数指定コマンド)というコマンドが、主基板31から演出制御基板80へと送信される。演出制御用CPU101は、始動入賞時に受信した順番でコマンドを特定するデータを始動入賞時受信コマンドバッファの空き領域における先頭から格納していく。これにより、始動入賞があったときには、図中の「図柄指定」、「変動種別」、「始動入賞指定」、および、「保留記憶数指定」のそれぞれの領域に、受信したコマンドが格納される。
図20(B)に示す始動入賞時受信コマンドバッファおよび対応する演出用バッファに格納されている各種データは、演出図柄の変動表示を開始する毎に、1つ目の格納領域(バッファ番号「1」に対応した領域)に格納されているものが、変動表示の演出に用いるために読出された後、削除され、以降の記憶内容がシフトされる。たとえば図20(B)に示す格納状態において次に演出図柄の変動表示が開始される場合には、バッファ番号「1」に格納されている各データが読出された後削除され、バッファ番号「2」に対応した領域において格納されている各データがバッファ番号「1」に対応した領域にシフトされる。
図20(B)に示す演出用バッファは、始動入賞時受信コマンドバッファと連結(従属)したようなアドレスの対応関係で記憶領域を設けてもよく、始動入賞時受信コマンドバッファとは独立したアドレスの記憶領域に、各始動入賞記憶に対応して記憶領域を設けてもよい。
図20(C)に示すように、「図柄指定」コマンドの領域において、「C200(H)」は、はずれ表示結果指定を示し、「C201(H)」は大当り表示結果指定を示す。「変動種別」コマンドの領域において、「C300(H)」は通常変動の種別を示し、「C301(H)」はノーマルリーチ変動の種別を示し、「C302(H)」はスーパーリーチ変動の種別を示す。「始動入賞指定」コマンドの領域において、「A401(H)」は第1始動入賞指定を示し、「A402(H)」は第2始動入賞指定を示す。「保留記憶数指定」の領域においては、「C001(H)」〜「C004(H)」により第1保留記憶数「0」〜「4」を示し、「C101(H)」〜「C104(H)」により第2保留記憶数「0」〜「4」を示す。
始動入賞時受信コマンドバッファの空き領域、すなわち、データが格納されていない領域のデータは、「0000(H)」である。始動入賞時には、図柄指定コマンド、変動種別コマンド、始動入賞指定コマンド(第1,第2)、および、保留記憶数指定コマンド(第1,第2)の順にコマンド送信が行なわれる。したがって、コマンド受信が正常に行なわれれば、図20(B)に示すように、バッファ番号「1」〜「4」のそれぞれに対応する格納領域に、図柄指定コマンド、変動種別コマンド、始動入賞指定コマンド、および、保留記憶数指定コマンドが格納される。図20(B)では、バッファ番号「1」〜「4」に対応する格納領域においてコマンドが格納されている例が示されている。
演出制御バッファ設定部194においては、第1特別図柄用の始動入賞時受信コマンドバッファにおけるバッファ番号「1」〜「4」のデータに対応して、次に示すような演出用の情報を格納するための記憶領域としての演出用バッファが設けられている。第2特別図柄については、この実施の形態では、保留等変化演出を実行しないため、保留等変化演出の実行用の演出用バッファは設けられていない。なお、第2特別図柄についても、保留等変化演出の実行用の演出用バッファを設け、第1特別図柄と同様に保留等変化演出を実行させてもよい。
第1特別図柄に関しては、始動入賞時受信コマンドバッファに格納された図柄指定情報等の所定のデータに基づいて、演出制御用マイクロコンピュータ100により、後述する先読み演出処理で、「保留等変化演出判定有無」のデータ、「保留等変化演出実行変動指定」のデータ、および、「保留等変化演出態様指定」のデータが、始動入賞時受信コマンドバッファにおける保留記憶情報に対応するバッファ番号「1」〜「4」のそれぞれのデータに対応して、演出用バッファに設けられた「保留等変化演出判定有無」のデータ格納領域、「保留等変化演出実行変動指定」のデータ格納領域、および、「保留等変化演出態様指定」のデータ格納領域に格納される。
「保留等変化演出判定有無」のデータは、保留等変化演出の判定がされたか否か(有無)を示すデータである。「保留等変化演出実行変動指定」のデータは、保留等変化演出を実行するときの変動表示として指定(決定)されているか否かを示すデータである。「保留等変化演出態様指定」のデータは、保留等変化演出の実行の有無および演出態様を示すデータである。
新たな始動入賞に対応する保留記憶情報について、図17(A)〜(C)の保留等変化演出有無判定テーブルに基づいて保留等変化演出を実行するか否かの判定が未だされていないときには、「保留等変化演出判定有無」のデータ格納領域に、「判定無」を特定可能な「1000(H)」のデータが記憶され、保留等変化演出を実行するか否かの判定がされたときには、「保留等変化演出判定有無」の格納領域に、「判定有」を特定可能な「1001(H)」のデータが記憶される。
新たな始動入賞に対応する保留記憶情報について、図17(A)〜(C)の保留等変化演出有無判定テーブルに基づいて保留等変化演出を実行しない判定がされたときには、「保留等変化演出実行変動指定」のデータ格納領域に、「指定無」を特定可能な「2000(H)」のデータが記憶され、「保留等変化演出態様指定」のデータの格納領域に、「演出無」を特定可能な「3000(H)」のデータが記憶される。
新たな始動入賞に対応する保留記憶情報について、図17(A)〜(C)の保留等変化演出有無判定テーブルに基づいて保留等変化演出を実行する判定がされ、かつ、図17(D)の保留等変化演出態様選択テーブルに基づいて、演出パターンA〜Fのいずれかの演出態様が決定されたときには、決定された演出パターンの種類に応じて、次のようにデータの記憶がされる。
新たな保留記憶情報に基づく保留画像について、演出パターンA〜Cのような次回保留シフト時に保留画像の色が変化する演出パターンが選択されたときは、次回の変動表示をするバッファ番号「1」のデータにおいて「保留等変化演出実行変動指定」のデータ格納領域に「指定有」を特定可能な「2001(H)」のデータが記憶され、新たな保留記憶情報に対応するバッファ番号のデータにおいて、「保留等変化演出実行変動指定」のデータ格納領域に「指定無」を特定可能な「2000(H)」のデータが記憶され、「保留等変化演出態様指定」のデータ格納領域に選択された演出パターンに対応して「3001(H)」〜「3003(H)」のうちのいずれかのデータが記憶される。
このように、新たな保留記憶情報に基づく保留画像について、演出パターンA〜Cのような次回保留シフト時に保留画像の表示態様(色)が変化する演出パターンが選択されたときは、次回の変動表示をするバッファ番号「1」の保留記憶情報に対応して記憶された「2001(H)」のデータに基づいて、次回の変動表示が実行されるときに保留等変化演出を実行することが認識可能となる。
新たな保留記憶情報に基づく保留画像について、演出パターンD〜Fのようなアクティブ表示時にアクティブ画像の表示態様(色)が変化する演出パターンが選択されたときは、当該新たな保留記憶情報に対応するバッファ番号のデータにおいて「保留等変化演出実行変動指定」のデータ格納領域に「指定有」を特定可能な「2001(H)」のデータが記憶され、「保留等変化演出態様指定」のデータ格納領域に選択された演出パターンに対応して「3004(H)」〜「3006(H)」のうちのいずれかのデータが記憶される。
このように、新たな保留記憶情報に基づく保留画像について、演出パターンD〜Fのようなアクティブ表示時にアクティブ画像の表示態様(色)が変化する演出パターンが選択されたときは、当該新たな保留記憶情報に基づく変動表示が実行されるときに、当該新たな保留記憶情報に対応するバッファ番号に対応して記憶された「2001(H)」のデータに基づいて、保留等変化演出を実行することが認識可能となる。
新たに変動表示が実行されるバッファ番号「1」の「保留等変化演出実行変動指定」のデータ格納領域に「2001(H)」のデータが記憶されているときには、次のように保留等変化演出が実行される。
まず、バッファ番号「2」〜「4」のいずれかの「保留等変化演出態様指定」のデータ格納領域に、保留シフト時に保留画像を変化させる演出パターンを特定可能な「3001(H)」〜「3003(H)」のうちのいずれかのデータが記憶されているときには、当該データが記憶されているバッファ番号の保留記憶情報に対応して表示されている保留画像を、当該演出パターンに従って変化させる保留等変化演出をする。
また、新たに変動表示が実行されるバッファ番号「1」の「保留等変化演出態様指定」のデータ格納領域に、アクティブ表示時にアクティブ画像を変化させる演出パターンを特定可能な「3004(H)」〜「3006(H)」のうちのいずれかのデータが記憶されているときには、新たに実行される変動表示において、アクティブ表示されているアクティブ画像を当該演出パターンに従って変化させる保留等変化演出をする。
また、新たに変動表示が実行されるときに「保留等変化演出実行変動指定」のデータ格納領域に「2001(H)」のデータが記憶されているときにおいて、バッファ番号「2」〜「4」のいずれかの「保留等変化演出態様指定」のデータ格納領域に、「3001(H)」〜「3003(H)」のうちのいずれかのデータが記憶され、かつ、バッファ番号「1」の「保留等変化演出態様指定」のデータ格納領域に「3004(H)」〜「3006(H)」のうちのいずれかのデータが記憶されているときには、前述した保留画像の保留等変化演出と、前述したアクティブ画像の保留等変化演出との両方が実行されることとなる。
なお、図20(B)の演出用バッファに、保留等変化演出を実行することが決定されたことを示すデータが記憶されている保留記憶情報があるときには、その保留記憶情報に基づく変動表示が終了するまで、新たな保留記憶情報について、保留等変化演出を実行する決定をしないように、演出選択を制限してもよい。また、図20(B)の演出用バッファに、保留等変化演出を実行することが決定されたことを示すデータが記憶されている保留記憶情報があるときには、その保留記憶情報に基づく変動表示が終了するまで、新たな保留記憶情報について、通常保留以外の保留表示態様(白保留、青保留、緑保留等)で出現表示しないように、出現保留表示態様の選択を制限してもよい。
また、「保留等変化演出実行変動指定」のデータは、保留等変化演出を実行しない決定(指定)がされたか否か(演出有無)を示すデータと、保留等変化演出を実行する決定(指定)がされたとき(演出有)のときに選択された保留等変化演出の演出態様を特定可能なデータとに分けて、異なる格納領域にそれぞれ格納するようにしてもよい。
図20(B)においては、始動入賞時コマンドバッファおよび演出用バッファにおけるデータの記憶例として、たとえば、バッファ番号「4」に対応する保留記憶について、大当り表示結果の図柄指定であり、かつ、変動種別がスーパーリーチの変動パターン種別である場合(図柄指定のデータが「C201(H)」かつ変動種別のデータが「C302(H)」である場合)に、その保留記憶について、保留等変化演出を実行するか否かの判定がされたことに応じて、バッファ番号「4」に対応する「保留等変化演出判定有無」のデータに「1001(H)」が記憶され、その判定結果が保留等変化演出を実行する判定結果となり、かつ、当該保留等変化演出の演出態様が演出パターンA(次回保留シフト時に青変化)に決定されたことに応じて、バッファ番号「4」に対応する「保留等変化演出態様指定」のデータに「3001(H)」が記憶され、バッファ番号「1」に対応する「保留等変化演出実行変動指定」のデータに「2001(H)」が記憶された例が示されている。
以上に説明したような態様で、各保留記憶情報について、先読み演出処理に基づいて演出用バッファの格納領域にデータが記憶されると、変動表示を実行するときに、変動表示を実行する保留記憶に対応する演出用バッファのデータを確認することにより、保留等変化演出を実行するか否かと、保留等変化演出を実行する対象(保留画像またはアクティブ画像)と、保留等変化演出の演出態様とを演出制御用マイクロコンピュータ100が、認識することができる。演出制御用マイクロコンピュータ100は、このように認識した保留等変化演出に関するデータに基づいて、保留等変化演出を実行することが可能である。
図21は、一発告知演出有無選択テーブルを示す説明図である。一発告知演出有無選択テーブルは、前述のように確変状態において実行可能な一発告知演出を実行するか否か(有無)を選択決定するための抽選に用いるデータテーブルである。一発告知演出有無選択テーブルは、演出制御基板80に設けられたROM102に記憶されている。
一発告知演出有無選択テーブルでは、演出制御用マイクロコンピュータ100により更新される乱数の1つとしての一発告知演出有無決定用の乱数SR5(0〜399の数値範囲)の合計400個の数値が、確変時シンプルモードおよび確変時アクティブモードの各モード別に、一発告知演出を実行する決定と、一発告知演出を実行しない決定とに割振られている。SR5については、説明を明確化するために、割振られた乱数SR5の値の個数が示されている。
一発告知演出有無選択テーブルでは、所定のタイミングで抽出したSR5の値によって、確変時シンプルモードであるときは、確変時アクティブモードであるときと比べて、一発告知演出を実行する決定が選択される割合が低く設定されている。確変時アクティブモードであるときは、一発告知演出が必ず実行されるようにデータが設定されている。
このような一発告知演出選択でのデータの設定により、確変時アクティブモードに設定されているときには、確変時シンプルモードに設定されているときと比べて、確変状態において、保留記憶情報(第2保留記憶情報)に基づく変動表示の変動表示結果が大当り表示結果となるときに、一発告知演出の実行頻度が高いので、確変時アクティブモードでの演出により、遊技の興趣を向上させることができる。一方、確変時シンプルモードに設定されているときには、確変時アクティブモードに設定されているときと比べて、一発告知演出の実行頻度が低いが、一発告知演出が実行されなくても、その後に大当り表示結果となる期待度が確変時アクティブモードと比べて高いので、遊技の興趣を抑制することができる。
なお、確変時アクティブモードについては、確変時シンプルモードと比べて、保留等変化の実行頻度が高く設定されれば、どのようなデータ設定がされてもよく、大当り表示結果となるときに一発告知演出が所定割合で実行されないように設定されてもよい。
図22は、前述の先読み演出処理(S700)を示すフローチャートである。先読み演出処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、以下のような処理をする。
まず、現状の遊技状態を特定可能に記憶された遊技状態特定データを確認することに基づいて、現在が低ベース状態であるか否かを判定する(S710)。S710で低ベース状態でないときには、先読み演出を実行しないので、処理を終了する。一方、S710で低ベース状態であるときには、先読み演出を実行可能であるので、S711に進む。S711では、図20に示す第1保留記憶についての始動入賞時受信コマンドバッファおよび演出用バッファにおける記憶内容をチェックし、その中に、保留等変化演出を実行するか否かの判定が未判定の第1保留記憶があるか否かを判定する(S711)。たとえば、保留等変化演出判定有無の格納領域において「1000(H)」のデータが記憶されている保留記憶のデータがあるか否かを判定する。
S711で、保留等変化演出を実行するか否かの判定が未判定の第1保留記憶がないときは、処理を終了する。一方、S711で、保留等変化演出を実行するか否かの判定が未判定の第1保留記憶があるときは、現在の第1保留記憶個数が2以上であるか否かを、第1保留記憶数指定コマンドにより特定される第1保留記憶数に基づいて確認する(S712)。S712では、第1保留記憶数が2未満であるときに、新たな第1保留記憶情報に基づく変動表示を実行する前に変動表示を実行する第1保留記憶情報がなく、新たな第1保留記憶情報に基づく保留等変化演出のうち、保留画像を対象とした保留等変化演出を実行する対象となる先の変動表示が存在しないので、保留等変化演出を実行する変動表示が実行可能であるかどうかを確認するのである。
S712で現在の第1保留記憶個数が2以上でないときは、保留等変化演出を実行しない(保留等変化演出無)ことに決定し(S712A)、後述するS718に進む。一方、S712で現在の第1保留記憶個数が2以上であるときは、RAM103に設けられた通常時演出頻度モード設定領域に記憶されている現在の通常時演出頻度モード(通常時アクティブモードまたは通常時シンプルモード)を確認する(S712B)。そして、S711で判定した保留等変化演出を実行するか否かの判定が未判定の第1保留記憶について、始動入賞時受信コマンドバッファにおける「図柄指定」の記憶内容をチェックし、先読み判定対象の第1保留記憶情報が大当り表示結果を指定したものであるか否かを判定する(S713)。
S713で大当り表示結果を指定したものであると判定されたときは、保留等変化演出決定用のSR2を抽出し、図18(A)の大当り時保留等変化演出有無判定テーブルにおいて、S712Bで確認した通常時演出頻度モードに応じたテーブルデータ部分を用い、当該通常時演出頻度モードに応じて、保留等変化演出を実行するか否かを判定する(S717)。一方、S713で大当り表示結果を指定したものではないと判定されたときは、S711で保留等変化演出を実行するか否かの判定が未判定の第1保留記憶について、始動入賞時受信コマンドバッファにおける「変動種別」の記憶内容をチェックし、スーパーリーチを指定したものであるか否かを判定することにより、先読み判定対象の第1保留記憶情報がスーパーリーチ演出後にはずれ表示結果となる変動種別を指定したものであるか否かを判定する(S714)。
S714で先読み判定対象の第1保留記憶情報が、スーパーリーチ演出後にはずれ表示結果となる変動種別を指定したものであると判定されたときは、保留等変化演出決定用のSR2を抽出し、図17(B)のスーパーリーチはずれ時保留等変化演出有無判定テーブルにおいて、S712Bで確認した通常時演出頻度モードに応じたテーブルデータ部分を用い、当該通常時演出頻度モードに応じて、保留等変化演出を実行するか否かを判定する(S715)。
一方、S714で先読み判定対象の第1保留記憶情報が、スーパーリーチ演出後にはずれ表示結果となる変動種別を指定したものでないと判定されたときは、保留等変化演出決定用のSR2を抽出し、図17(C)のスーパーリーチ以外はずれ時保留等変化演出有無判定テーブルにおいて、S712Bで確認した通常時演出頻度モードに応じたテーブルデータ部分を用い、当該通常時演出頻度モードに応じて、保留等変化演出を実行するか否かを判定する(S716)。
S712A、S717、S715、または、S716により保留等変化演出を実行するか否かが判定された後は、図20(B)の演出用バッファにおいて、今回の先読判定対象の第1保留記憶に対応する「保留等変化演出判定有無」の格納領域に、その「保留等変化演出判定有」を特定するデータ(「1001(H)」)を記憶させる(S718)。
次に、S717、S715、または、S716により、先読判定対象の第1保留記憶情報について、保留等変化演出を実行する決定(実行有)がされたか否かを判定する(S719)。S719で、保留等変化演出を実行する決定がされていない(実行無)と判定されたときは、後述するS725に進む。一方、S719で、保留等変化演出を実行する決定がされた(実行有)と判定されたときは、先読判定対象の第1保留記憶情報について、「図柄指定」の領域のデータに基づいて大当りとなるかはずれとなるかの先読み結果を確認するとともに、保留等変化演出態様決定用のSR3を抽出し、図18(D)の保留等変化演出態様選択テーブルを用いて、保留等変化演出態様を選択決定する(S720)。これにより、先読判定対象の第1保留記憶情報について、演出パターンA〜Cのような次回の保留シフト時に保留画像を変化させる演出、および、演出パターンD〜Fのようなアクティブ表示時にアクティブ画像を変化させる演出を含む保留等変化演出の演出態様が、いずれかの演出態様に決定される。
次に、S720で決定された保留等変化演出の演出態様に応じて、図20(B)の演出バッファにおいて、前述したような記憶態様で、「保留等変化演出実行変動指定」の格納領域に、指定無または指定有のデータ(「2000(H)または2001(H)」)を記憶させ、「保留等変化演出態様指定」の格納領域に、S720で決定された演出パターンを特定可能なデータ(「3001(H)〜3006(H)」)を記憶させる(S721)。
S721では、具体的に、前述のように、「保留等変化演出実行変動指定」については、次回保留シフト時に変化する演出と、アクティブ表示時に変化する演出とのそれぞれについて別に定められた態様(次回保留シフト時に変化する演出のときはバッファ番号1にデータを記憶させ、アクティブ表示時に変化する演出のときは先読判定対象の第1保留記憶情報のデータが対応するバッファ番号にデータを記憶させる態様)で、「保留等変化演出実行変動指定」の格納領域に、指定無または指定有のデータ(「2000(H)または2001(H)」を記憶させる。
S721では、さらに、前述のように、「保留等変化演出態様指定」については、先読判定対象の第1保留記憶情報に対応するバッファ番号における「保留等変化演出態様指定」の格納領域に、演出パターンA〜F(「3001(H)〜3006(H)」)のうちかS720で決定された演出パターンを特定可能なデータを記憶させる。
次に、S720での選択決定結果に基づいて、先読判定対象の第1保留記憶情報について、保留シフト時に保留等変化演出を実行するか否かを確認する(S722)。S722により保留シフト時に保留等変化演出を実行するときには、S720で決定された演出パターンにより特定される変化後の保留画像の色(図中、変化色)に応じて、図19(A)〜図19(C)の第1〜第3保留態様選択テーブルのいずれかを選択し、出現保留表示態様決定用のSR4を抽出して、選択した保留態様選択テーブルを用いて、先読判定対象の第1保留記憶情報についての出現保留色を選択決定し(S723)、後述するS727に進む。S723により、出現保留色は、「通常(黄)保留」、「白保留」、「青保留」、「緑保留」のうち、いずれかの表示態様に決定される。
一方、S722により保留シフト時に保留等変化演出を実行しないとき(アクティブ表示時に保留等変化演出を実行するとき)には、S720で決定された演出パターンにより特定される変化後の保留画像の変化態様に応じて、図19(D)〜図19(F)の第4〜第6保留態様選択テーブルのいずれかを選択し、出現保留表示態様決定用のSR4を抽出して、選択した保留態様選択テーブルを用いて、先読判定対象の第1保留記憶情報についての出現保留色を選択決定し(S724)、後述するS727に進む。S724により、出現保留色は、「通常(黄)保留」、「白保留」、「青保留」、「緑保留」のうち、いずれかの表示態様に決定される。
前述したようにS719からS725に進んだときは、保留等変化演出を実行しないときであり、図20(B)の演出バッファにおいて、前述したような記憶態様で、「保留等変化演出実行変動指定」の格納領域に、指定無のデータ(「2000(H)」)を記憶させ、「保留等変化演出態様指定」の格納領域に、演出無を特定可能なデータ(「3000(H)」)を記憶させる(S725)。
次に、先読判定対象の第1保留記憶情報について、「図柄指定」の領域のデータに基づいて大当りとなるかはずれとなるかの先読判定結果を確認することに基づいて、図19(G),(H)の第7,第8保留態様選択テーブルのいずれかを選択し、出現保留表示態様決定用のSR4を抽出して、選択した保留態様選択テーブルを用いて、先読判定対象の第1保留記憶情報についての出現保留色を選択決定し(S726)、後述するS727に進む。S726により、出現保留色は、「通常(黄)保留」、「白保留」、「青保留」、「緑保留」、「赤保留」のうち、いずれかの表示態様に決定される。
S727では、S723,S724,またはS726で決定した出現保留色の保留画像を、新たな保留画像として出現させる表示をし(S727)、処理を終了する。
このように先読み演出処理においては、新たな始動入賞に応じて新たに保留記憶情報が生じたときに、出現保留表示態様として、出現保留色を選択決定し、決定した出現保留表示態様で新たに保留画像を出現させる表示を実行する。このように表示された保留画像は、変動表示が実行されるごとに、図13のS707の保留記憶表示制御処理により保留シフト動作が実行され、表示位置がシフト(移動)させられることとなる。
なお、前述したような、新たな始動入賞に応じて新たに保留記憶情報が生じたときに、出現保留表示態様(出現保留色)を選択決定する処理については、図13のS707の保留記憶表示制御処理に含め、当該保留記憶表示制御処理を実行するときに、出現保留表示態様を選択決定するようにしてもよい。
図23は、演出制御プロセス処理における変動パターンコマンド受信待ち処理(S800)を示すフローチャートである。変動パターンコマンド受信待ち処理において、演出制御用CPU101は、次のような処理を行なう。
まず、変動パターンコマンドが受信されたときにセットされる変動パターンコマンド受信フラグがセットされているか否かを判定する(S811)。S811で変動パターンコマンド受信フラグがセットされているときには、変動パターンコマンド受信フラグをリセットする(S812)。そして、後述するデモ表示条件タイマがセットされている(計時中)であるか否かを判定し(S812A)、セットされていれば、デモ表示条件タイマをリセットする(S812B)。次に、後述する演出頻度初期化条件フラグがセットされている否かを判定し(S812C)、セットされていれば、演出頻度初期化条件フラグをリセットする(S812D)。次に、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動開始処理(S803)に対応した値にする(S813)。そして、変動パターンコマンド受信待ち処理を終了する。これにより、変動パターンコマンドが受信されたことに応じて、変動表示を開始するための処理が実行されることとなる。
一方、S811で変動パターンコマンド受信フラグがセットされていないときには、客待ちデモ表示の実行中であることを示す客待ちデモ表示中フラグがセットされているか否かを判定する(S814)。S814で客待ちデモ表示中フラグがセットされているときは、処理を終了する。これにより、変動パターンコマンドを受信していないときは、客待ちデモ表示の実行が継続される。一方、S814で客待ちデモ表示中フラグがセットされていないときは、客待ちデモ指定コマンドが受信されたときにセットされる客待ちデモ指定コマンド受信フラグがセットされているか否かを判定する(S815)。
S815で客待ちデモ指定コマンド受信フラグがセットされていないときには、処理を終了する。一方、S815で客待ちデモ指定コマンド受信フラグがセットされているときには、客待ちデモ表示を実行するための条件となる所定時間が経過したか否かを計時するためのデモ表示条件タイマがセットされているか否かを判定する(S816)。S816でデモ表示条件タイマがセットされていないときは、デモ表示条件タイマをセットし(S817)、処理を終了する。デモ表示条件タイマは、たとえば60秒間に相当する計数値にセットされ、デモ表示条件タイマの計時が開始される。一方、S816でデモ表示条件タイマがセットされているときは、デモ表示条件タイマを更新(カウントダウン)し(S818)、更新後のデモ表示条件タイマが、計数値が「0」になったことによりタイムアップしたか否かを判定する(S819)。
S819で客待ちデモ表示条件タイマがタイムアップしていないときは、処理を終了する。一方、S819で客待ちデモ表示条件タイマがタイムアップしているときは、客待ちデモ表示を開始させる(S820)。そして、客待ちデモ表示中フラグをセットし(S821)、通常時演出頻度を初期化する条件となる特定時間が開始したときにセットされる演出頻度初期化条件開始フラグをセットして(S822)、処理を終了する。これにより、通常時演出頻度を初期化する条件となる特定時間の計時が開始される。
図24は、演出制御プロセス処理における演出頻度設定変更処理(S502)を示すフローチャートである。演出頻度設定変更処理において、演出制御用CPU101は、次のような処理を行なう。
まず、前述の演出頻度初期化条件開始フラグがセットされているか否かを判定する(S641)。S641で演出頻度初期化条件開始フラグがセットされていないときは、通常時演出頻度モードおよび確変時演出頻度モードの両方の変更設定可能期間である、変動パターンコマンド受信待ち処理(S800)における客待ちデモ表示中〜演出図柄変動処理(S802)における変動表示中のリーチ状態前の期間に該当するか否かを判定する(S649)。具体的に、S649の判定は、演出制御プロセスフラグの値、客待ちデモ表示中フラグ、および、実行中の演出制御のプロセスタイマ値(リーチ状態か否かを特定可能)等の通常時演出頻度モードおよび確変時演出頻度モードの両方の変更設定可能期間中であることを特定可能なデータを用いて行なわれる。
S649で、前述の演出頻度モードの変更設定可能期間中に該当するときは、前述したような遊技者による操作手段の操作状況に応じて、通常時演出頻度モードおよび確変時演出頻度モードの両方の変更設定用の各種画像等(演出頻度設定変更案内画像、変更対象案内画像、演出頻度モード選択案内画像、演出頻度モード設定確定案内画像等)を表示し(S650)、S653に進む。
一方、S649で、前述の期間に該当しないときは、確変時演出頻度モードのみの変更設定可能期間である、大当り表示処理(S804)〜大当り終了演出処理(S807)の期間に該当するか否かを判定する(S651)。具体的に、S651の判定は、演出制御プロセスフラグの値等の確変時演出頻度モードのみの変更設定可能期間中であることを特定可能なデータを用いて行なわれる。S651で演出頻度モードの設定変更可能期間中でないときは、処理を終了する。
一方、S651で、前述の演出頻度モードの変更設定可能期間中であるときは、遊技者による操作手段の操作状況に応じて、前述のように確変時演出頻度モードのみの変更設定用の各種画像等(演出頻度設定変更案内画像、変更対象案内画像、演出頻度モード選択案内画像、演出頻度モード設定確定案内画像)を表示し(S652)、S653に進む。
S653では、S650またはS652により、演出頻度モードの変更設定用の各種画像が表示されたときに、前述の演出頻度設定確定操作がされたか否かを判定する(S653)。S653で演出頻度設定確定操作がされていないときは、処理を終了する。一方、S653で演出頻度設定確定操作がされたときは、その演出頻度設定確定操作が演出頻度モードを変更する操作であるか否かを判定する(S654)。
S654で、演出頻度設定確定操作が演出頻度モードを変更する操作であるときは、操作状況に応じて、通常時演出頻度モードまたは確変時演出頻度モードを設定変更し(S655)、その設定変更に対応した演出頻度モード設定確定報知画像を表示し(S657)、処理を終了する。一方、S654で、演出頻度設定確定操作が演出頻度モードを変更する操作でないとき、すなわち、演出頻度モードを維持する操作であるときは、操作状況に応じて、通常時演出頻度モードまたは確変時演出頻度モードの設定を維持し(S656)、その設定維持に対応した演出頻度モード設定確定報知画像を表示し(S657)、処理を終了する。
また、前述のS641で演出頻度初期化条件開始フラグがセットされていないときは、通常時演出頻度モードが通常時シンプルモードに設定中であるか否かを判定する(S642)。
S642で通常時シンプルモードに設定中でないときは、処理を終了する。一方、S642で通常時シンプルモードに設定中であるときは、通常時演出頻度モードを初期化するための条件となる所定時間が経過したか否かを計時するために用いる演出頻度初期化条件タイマがセットされているか否かを判定する(S643)。S643で演出頻度初期化条件タイマがセットされていないときは、演出頻度初期化条件タイマをセットし(S644)、処理を終了する。演出頻度初期化条件タイマは、たとえば15秒間に相当する計数値にセットされ、演出頻度初期化条件タイマの計時が開始される。一方、S643で演出頻度初期化条件タイマがセットされているときは、演出頻度初期化条件タイマを更新(カウントダウン)し(S645)、更新後の演出頻度初期化条件タイマが、計数値が「0」になったことによりタイムアップしたか否かを判定する(S646)。
S646で演出頻度初期化条件タイマがタイムアップしていないときは、処理を終了する。一方、S646で演出頻度初期化条件タイマがタイムアップしているときは、通常時演出頻度モードを通常時シンプルモードから通常時アクティブモードに変更設定する初期化を行なう(S647)。このように、非遊技状態において特定期間が経過しときに、遊技者の動作によらず、通常時演出頻度モードを自動的に常時シンプルモードからデフォルト設定モードである通常時アクティブモードに復帰変更させる処理が、演出頻度自動復帰処理と呼ばれる。そして、演出頻度初期化条件フラグをリセットし(S648)、処理を終了する。
このように、通常時演出頻度モードが、デフォルト設定以外の通常時シンプルモードに設定されているときにおいては、演出頻度設定変更処理において、客待ちデモ表示の実行が開始されてから特定期間が経過したときに、非遊技状態であるとみなして、通常時演出頻度モードを通常時シンプルモードからデフォルト設定の通常時アクティブモードに自動復帰する態様で、演出頻度モードを設定変更する演出頻度自動復帰処理が演出制御用マイクロコンピュータ100により実行される。
図25は、演出制御プロセス処理における演出頻度設定表示処理(S503)を示すフローチャートである。演出頻度設定表示処理において、演出制御用CPU101は、次のような処理を行なう。
まず、通常時演出頻度モードおよび確変時演出頻度モードの両方の変更設定可能期間である、変動パターンコマンド受信待ち処理(S800)における客待ちデモ表示中〜演出図柄変動処理(S802)における変動表示のリーチ状態前の期間に該当するか否かを判定する(S661)。
S661で、前述の演出頻度モードの変更設定可能期間中に該当するときは、客待ちデモ表示中フラグがセットされているか否かを確認することにより、客待ちデモ表示中である否かを判定する(S662)。S662で客待ちデモ表示中でないときは、S664に進む。一方、S662で客待ちデモ表示中であるときは、演出頻度初期化条件タイマの計時値を確認することに基づいて、演出頻度初期化条件タイマのタイムアップ時であるか否かを判定する(S663)。
S663で、演出頻度初期化条件タイマのタイムアップ時でないときは、たとえば、図17(A)に示すような表示態様で、通常時演出頻度設定情報および確変時演出頻度設定情報を演出表示装置9において表示するための処理をし(S664)、処理を終了する。これにより、通常時演出頻度モードおよび確変時演出頻度モードの両方が変更設定可能な期間においては、通常時演出頻度設定情報および確変時演出頻度設定情報の両方が演出表示装置9において表示される。
一方、S663で、演出頻度初期化条件タイマのタイムアップ時であるときは、たとえば、前述のような所定期間に亘り、図17(B)に示すような表示態様で、客待ちデモ表示のデモ表示画像95により隠蔽する態様で、通常時演出頻度設定情報および確変時演出頻度設定情報を非表示状態とするための処理をし(S665)、処理を終了する。
前述のS661で、前述の演出頻度モードの変更設定可能期間中に該当しないときは、確変時演出頻度モードのみの変更設定可能期間である、大当り表示処理(S804)〜大当り終了演出処理(S807)の期間に該当するか否かを判定する(S666)。S666で、前述の演出頻度モードの変更設定可能期間中に該当するときは、確変時演出頻度設定情報のみを演出表示装置9において表示するための処理をし(S667)、処理を終了する。これにより、確変時演出頻度モードのみが変更設定可能な期間においては、確変時演出頻度設定情報のみが演出表示装置9において表示される。一方、S666で、前述の演出頻度モードの変更設定可能期間中に該当しないときは、処理を終了する。これにより、確変時演出頻度モードのみが変更設定可能な期間中であるときは、通常時演出頻度設定情報が表示されない。
図26は、演出制御プロセス処理における演出図柄変動開始処理(S801)を示すフローチャートである。演出図柄変動開始処理において、演出制御用CPU101は、次のような処理を行なう。
演出図柄変動開始処理においては、変動表示結果をはずれとすることに決定されているか否か確認する(S601)。はずれとすることに決定されているか否かは、たとえば、表示結果指定コマンド格納領域に表示結果1指定コマンドが格納されているか否かによって判定される。はずれとすることに決定されている場合には、変動パターンコマンドとして、非リーチ変動パターンに対応したコマンドを受信したか否か確認する(S602)。非リーチ変動パターンに対応したコマンドを受信したか否かは、たとえば、変動パターンコマンド格納領域に格納されているデータによって判定される。
非リーチ変動パターンに対応したコマンドを受信したと判定した場合、ROM102に格納されたはずれ図柄決定用データテーブルを用いて、リーチにならないはずれの表示結果を演出図柄の最終停止として決定し(S604)、S616へ進む。はずれ図柄決定用データテーブルでは、複数種類の演出図柄のそれぞれに、SR1−1〜SR1−3のそれぞれの数値データが対応付けられている。
S604の処理では、所定のタイミングでSR1−1〜SR1−3のそれぞれから数値データ(乱数)を抽出し、はずれ図柄決定用データテーブルを用い、抽出した数値データに対応する図柄がそれぞれ左,中,右の演出図柄の変動表示結果となる停止図柄の組合せとして決定される。このように非リーチはずれの図柄の組合せを決定する場合において、抽出された乱数に対応する停止図柄が偶然大当り図柄の組合せと一致する場合には、はずれ図柄の組合せとなるように補正(たとえば、右図柄を1図柄ずらす補正)して各停止図柄が決定される。また、抽出された乱数に対応する停止図柄が偶然リーチ図柄となってしまう場合には、非リーチはずれ図柄の組合せとなるように補正(たとえば、右図柄を1図柄ずらす補正)して各停止図柄が決定される。
S602の処理で非リーチ変動パターンではないと判定した場合(リーチ変動パターンであると判定した場合)は、リーチ図柄の組合せを構成する演出図柄の停止図柄を決定し(S605)、S616へ進む。S605の処理では、所定のタイミングでSR1−1〜SR1−3のそれぞれから数値データ(乱数)を抽出し、はずれ図柄決定用データテーブルを用い、SR1−1から抽出された乱数に対応する図柄がリーチ状態を形成する左,右の各演出図柄の停止図柄として決定され、SR1−2から抽出されたカウンタの値と合致する乱数に対応する図柄が中図柄の停止図柄として決定される。また、この場合も、偶然大当り図柄の組合せとなってしまうときには、はずれ図柄の組合せとなるように補正(たとえば、中図柄を1図柄ずらす補正)して各停止図柄が決定される。
また、S601の処理ではずれとすることに決定されていない場合(大当りとすることが決定された場合)に(S601のN)、演出制御用CPU101は、大当りの種別に応じて、大当り図柄の組合せを構成する演出図柄の停止図柄を決定し(S603)、S616へ進む。
S603では、次のように大当りの種別に応じて当り図柄の組合せを決定する。表示結果2指定コマンドと表示結果3指定コマンドとのうちのどの表示結果指定コマンドが表示結果特定コマンド格納領域に格納されているかに基づいて、確変大当りと、通常大当りとのうちから、大当りの種別を判定し、確変大当りにすることに決定されていると判定したときには、所定のタイミングでSR1−1から数値データ(乱数)を抽出し、SR1−1と確変大当り図柄の組合せ(たとえば、左,中,右が「7,7,7」等の奇数のゾロ目の組合せ)との関係が設定されたデータテーブル(確変大当り図柄決定用テーブル)を用いて、抽出値からいずれかの確変大当り図柄の組合せを選択決定する。また、通常大当りにすることに決定されていると判定したときには、所定のタイミングでSR1−1から数値データ(乱数)を抽出し、SR1−1と通常大当り図柄の組合せ(たとえば、左,中,右が「4,4,4」等の偶数のゾロ目の組合せ)との関係が設定されたデータテーブル(通常大当り図柄決定用テーブル)を用いて、抽出値からいずれかの通常大当り図柄の組合せを選択決定する。このように決定された図柄が大当り遊技状態に制御される前の変動表示結果である最終停止図柄として用いられる。
次に、変動表示における各種演出を設定するための処理(たとえば、演出図柄の変動表示の演出(擬似連等の変動表示態様を含む)、保留等変化の演出、および、前述の一発告知演出等の各種演出を設定する処理)を行なう演出設定処理(S616)を実行した後、S617に進む。演出設定処理の処理内容については、図27を用いて後述する。
S617では、演出制御パターンを複数種類の演出制御パターンのうちのいずれかに決定する。S617においては、変動パターン指定コマンドによって指定された変動パターン、および、S616の処理で決定した演出の演出制御パターン等により指定された各種演出制御(演出動作)パターンに応じて、図柄変動制御パターンテーブルに格納されている複数種類の図柄変動制御パターンのうち、指定された各種演出動作パターンに対応するいずれかの演出制御パターンを使用パターンとして選択決定する。
ROM102に記憶されている制御パターンテーブルには、たとえば、演出図柄の変動が開始されてから最終停止図柄となる確定演出図柄が停止表示されるまでの期間における、演出表示装置9の表示領域における演出図柄の変動表示動作、リーチ演出における演出表示動作、擬似連の演出による演出表示動作、および、予告演出における演出表示動作といった各種の演出動作の制御内容を示すデータが、図柄変動制御パターンとして複数種類格納されている。
また、各図柄変動制御パターンは、たとえば、演出制御プロセスタイマ設定値、演出制御プロセスタイマ判定値、演出表示制御データ、音声制御データ、ランプ制御データ、および、終了コードといった、演出図柄の変動表示に応じた各種の演出動作を制御するための制御データを含み、時系列的に、各種の演出制御の内容、および、演出制御の切替えタイミング等が設定されている。
次いで、S617で選択した演出制御パターンに応じたプロセステーブルを選択する(S618)。そして、選択したプロセステーブルのプロセスデータ1におけるプロセスタイマ(演出設定プロセスタイマ)をスタートさせる(S619)。
S619の処理を実行したら、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)にしたがって演出装置(演出用部品としての演出表示装置9、演出用部品としての各種ランプ、および、演出用部品としてのスピーカ27)の制御を開始する(S620)。たとえば、表示制御実行データにしたがって、演出表示装置9において変動パターンに応じた画像(演出図柄を含む。)を表示させるために、VDP109に指令を出力する。また、各種LED等の発光体を点灯/消灯制御を行なわせるために、ランプドライバ基板35に対して制御信号(ランプ制御実行データ)を出力する。また、スピーカ27からの音声出力を行なわせるために、音声出力基板70に対して制御信号(音番号データ)を出力する。
そして、変動表示時間タイマに、変動パターンコマンドで特定される変動時間に相当する値を設定し(S621)、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動中処理(S802)に対応した値にし(S622)する。そして、演出図柄変動開始処理を終了する。
図27は、前述の演出設定処理(S616)を示すフローチャートである。演出設定処理において、演出制御用マイクロコンピュータ100は、以下に説明するような処理を行なう。
まず、遊技状態特定データを確認することに基づいて、今回の変動表示が、確変状態(高ベース状態)中の変動表示であるか否かを判定する(S630)。S630で確変状態中の変動表示ではないときは、S636に進む。一方、S630で確変状態中の変動表示であるときは、今回の変動表示の開始時に受信した表示結果指定コマンド(変動パターンコマンドでもよい)に基づいて、今回の変動表示の表示結果が大当り表示結果となるか否かを判定する(S631)。
S631で今回の変動表示の表示結果が大当り表示結果とならないときは、S636に進む。一方、S631で今回の変動表示の表示結果が大当り表示結果となるときは、RAM103に設けられた確変時演出頻度モード設定領域に記憶されている現在の確変時演出頻度モードの設定(確変時アクティブモード、確変時シンプルモードのいずれかに設定)を確認(S632)する。次に一発告知演出有無選択用のSR5を抽出し、図21の一発告知演出有無選択テーブルにおいて、S632で確認した確変時演出頻度モードに応じたテーブルデータ部分を用い、一発告知演出を実行するか否かを判定する(S633)。
次に、S633で一発告知演出を実行することが選択決定されたか否かを判定する(S634)。S634で一発告知演出を実行することが選択決定されていないときは、S636に進む。一方、S634で一発告知演出を実行することが選択決定されているときは、変動表示の開始時に一発告知演出を実行するためのデータ設定をし(S635)、S636に進む。
次に、S636においては、たとえば、保留等変化演出等のような、前述した一発告知演出以外のその他の各種演出を設定する処理を実行する(S636)。その後、演出設定処理を終了する。
このような演出設定処理におけるS635,S636の処理が実行されることに基づく演出制御の設定に基づいて、図14に示す演出図柄変動中処理(S802)により、変動表示時以後の予め定められた演出期間において、一発告知演出および保留等変化演出等のような各種の演出が実行されることとなる。
なお、第1変更対象演出である通常時演出頻度モードとして、保留等変化演出の演出頻度の演出頻度モードを一例として説明した。しかし、これに限らず、たとえば、保留等変化演出とは異なり、保留記憶情報の先読み結果に基づいてターゲットの変動表示以前に実行される変動表示において先読み演出用のチャンス目を表示する演出等のその他の先読み演出を、第1変更対象演出である通常時演出頻度モードとしてもよい。また、第1変更対象演出である通常時演出頻度モードの先読み演出としては、前述のターゲットの変動表示以前の変動表示において、先読み演出用の背景画像を表示する演出を用いてもよい。このような保留等変化演出以外の先読み演出を第1変更対象演出である通常時演出頻度モードとして設定可能な場合には、このような各種先読み演出も演出頻度モードを変更設定可能となる。
また、第1変更対象演出である通常時演出頻度モードとして、先読み演出の演出頻度の演出頻度モードを一例として説明した。しかし、これに限らず、実行中の変動表示についての予告演出等の先読み演出以外の演出の演出頻度モードを、第1変更対象演出である通常時演出頻度モードとしてもよい。
また、通常時演出頻度モードについては、通常時アクティブモードを電源投入時に設定されるデフォルト設定モードとしたが、これに限らず、通常時シンプルモードを電源投入時に設定されるデフォルト設定モードとしてもよい。その場合には、通常時アクティブモードが設定された状態で非遊技状態が所定期間継続したときに、遊技者の動作に関わらす通常時演出頻度モードを、通常時アクティブモードから通常時シンプルモードに設定変更する演出頻度自動復帰処理を実行すればよい。
また、前述した実施の形態では、遊技者の動作を検出可能な検出手段として、たとえば、プッシュボタン120のような遊技者により操作可能な操作手段の操作を検出可能なプッシュセンサ124のような検出手段等を一例として示した。しかし、これに限らず、遊技者の動作を検出可能な検出手段としては、操作手段の操作を検出する手段ではなく、赤外線センサ、および、モーションセンサ等のような遊技者の動作を直接的に検出可能な検出手段を用いてもよい。
また、演出頻度の設定を変更することが可能な演出としては、第1変更対象演出と、第2変更対象演出のそれぞれについて、シンプルモードとアクティブモードとの2種類の演出頻度モードを設けることを一例として説明した。しかし、これに限らず、特定の出現率が極めて低く希少価値がある演出としての所謂プレミア演出の出現頻度が高頻度に設定されるプレミア演出向上モードを加え、当該プレミア演出向上モードを選択可能としてもよい。プレミア演出は、たとえば、実行されたときに大当りとなるとことがほぼ確定する演出である等、他の演出と比べて極めて低い選択割合で実行することが選択決定される演出である。プレミア演出向上モードは、そのようなプレミア演出を実行することを決定する確率(出現率)を、他の遊技状態よりも向上させた演出制御モードである。このようにすれば、遊技に多様性が生じ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、プレミア演出向上モードとして、演出頻度の設定が異なる2種類の演出頻度モードを設け、演出頻度モードを変更することが可能な構成としてもよい。その場合において、前述した第1変更対象演出と、第2変更対象演出とに加え、演出頻度モードを変更することが可能なプレミア演出向上モードを、第3変更対象演出として設けてもよい。このようにすれば、遊技に多様性が生じ、遊技の興趣を向上させることができる。
また、前述した第1変更対象演出および第2変更対象演出におけるアクティブモードおよびシンプルモードのような演出頻度モードの設定情報は、複数種類の異なる特定のキャラクタ画像を用いて演出表示装置9で表示するようにしてもよい。たとえば、アクティブモードに設定されていることを、演出頻度モードの設定情報として第1キャラクタ画像を表示することにより示し、シンプルモードに設定されていることを、演出頻度モードの設定情報として第2キャラクタ画像を表示することにより示してもよい。そして、演出頻度モードを選択するときに、キャラクタ画像の種類を選択可能とすることにより、選択されたキャラクタ画像に応じて演出頻度モードが選択設定されるようにしてもよい。その場合においては、たとえば、操作手段として十字キースイッチが設けられた構成において、十字キースイッチを用いて、前述のような演出頻度モードの設定変更操作を可能とし、さらに、たとえば、確変大当りのような大当りとなるときの変動表示において、十字キースイッチが操作されたときに、所定の抽選処理を実行して、その他の遊技状態(演出状態)では表示されない第3キャラクタ画像を表示することを決定し、表示することが決定されたときに、それまでに演出頻度モードの設定情報として表示されていたキャラクタ画像に代えて、特定情報としての第3キャラクタ画像を出現表示させる演出を実行する。このようにすれば、遊技の興趣をさらに向上させることができる。このように表示された第3キャラクタは、当該変動表示が終了するまで表示してもよく、または、その後の大当り遊技状態が終了するまで表示してもよく、大当り遊技状態が終了した後も継続して表示してもよい。
また、前述した保留等変化演出の演出例としては、保留画像がアクティブ表示エリアに移動してアクティブ画像として表示されるときに、保留画像とアクティブ画像とが同じ画像である例を説明した。しかし、これに限らず、保留画像とアクティブ画像とは、同じ画像以外に、関連性がある画像(たとえば、円形の保留画像が楕円形のアクティブ画像となる、または、小型の円形の保留画像が大型の円形のアクティブ画像となる等)であってもよく、関連性がない画像(たとえば、円形の保留画像が所定のキャラクタ画像となる等)であってもよい。
また、保留画像とアクティブ画像との関係については、保留画像がアクティブ表示エリアに移動する画像が表示されることにより、保留画像と、アクティブ画像との関係が示される演出の他に、保留画像が一時消去された後に、アクティブ表示エリアに出現する画像が表示されることにより、保留画像と、アクティブ画像との関係が示される演出等、その他の演出が実行されることにより、保留画像とアクティブ画像との関係性が示唆されるようにしてもよい。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態を説明する。第2実施形態においては、演出頻度自動復帰処理が実行される条件となる非遊技状態を判定するときのその他の判定例を説明する。遊技者が打球操作ハンドル5を操作していないときは、非遊技状態であることの確実性が高い。第2実施形態では、遊技者が打球操作ハンドル5を操作していないことが検出されたときに、非遊技状態と判定して、演出頻度自動復帰処理を実行させる例を説明する。
打球操作ハンドル5においては、前述のタッチリング920からの検出信号に基づいて、遊技者が打球操作ハンドル5に接触しているか否かを判定することが可能である。タッチリング920により遊技者の接触が検出されているときは、遊技者が打球操作ハンドル5を操作している可能性が高い。一方、タッチリング920により遊技者の接触が検出されていないときは、遊技者が打球操作ハンドル5を操作している可能性が低い。したがって、タッチリング920の検出信号に基づいて、非遊技状態であるか否かを判定することが可能である。
タッチリング920からの検出信号を、タッチセンサ基板910および払出制御基板91を介して遊技制御基板31に入力可能な構成とし、その入力された検出信号に基づいて、遊技者が打球操作ハンドル5に触れていることが検出されたか否かを遊技制御用マイクロコンピュータ560が判定する。そして、遊技者が打球操作ハンドルに触れていないことが判定されたときに、遊技制御用マイクロコンピュータ560から、遊技者が打球操作ハンドルに触れていないことを指定するタッチ非検出指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する。
演出制御用マイクロコンピュータ100では、演出頻度設定変更処理(S502)において、客待ちデモ表示の開始後に保留記憶情報がない状態の継続期間(客待ちデモ表示の開始時から特定期間が経過したこと)に基づいて演出頻度自動復帰処理(S647)を実行する代わりに、たとえば、客待ちデモ表示の開始後にタッチ非検出指定コマンドの受信を開始してから所定期間が経過したとき(タッチ非検出指定コマンドの受信が所定期間継続したとき)に、非遊技状態とみなして演出頻度自動復帰処理(S647)を実行する。このようにすれば、非遊技状態であるか否かを的確に判断することができる。
なお、タッチリング920からの検出信号に基づいて遊技制御用マイクロコンピュータ560が遊技者が打球操作ハンドルに触れていることが判定されたときにタッチ検出指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信し、演出制御用マイクロコンピュータ100において、客待ちデモ表示の開始後にタッチ検出指定コマンドが送信されなくなってから所定期間が経過したときに、非遊技状態とみなして演出頻度自動復帰処理(S647)を実行するようにしてもよい。
また、パチンコ遊技機1における遊技球の発射経路に、実際に発射された遊技球を検出可能な発射球センサを設け、その発射球センサの検出信号を遊技制御用マイクロコンピュータ560に入力可能な構成としてもよい。このようにすれば、遊技制御用マイクロコンピュータ560において、遊技球が発射されているか否かを判定することが可能となる。その発射球センサから入力された検出信号に基づいて、遊技球の発射が検出されたか否かを遊技制御用マイクロコンピュータ560が判定する。そして、遊技球が発射されたことが判定されたときに、遊技制御用マイクロコンピュータ560から、発射検出指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する。
演出制御用マイクロコンピュータ100では、演出頻度設定変更処理(S502)において、客待ちデモ表示の開始後に保留記憶情報がない状態の継続期間に基づいて演出頻度自動復帰処理(S647)を実行する代わりに、たとえば、客待ちデモ表示の開始後に発射検出指定コマンドが送信されなくなってから所定期間が経過したときに、非遊技状態とみなして演出頻度自動復帰処理(S647)を実行するようにしてもよい。このようにすれば、非遊技状態であるか否かを的確に判断することができる。
また、前述したようなタッチリング920の検出信号に基づいて非遊技状態か否かを判定する構成においては、タッチリング920の検出信号を直接的に演出制御基板80に入力し、演出制御用マイクロコンピュータ100が、直接的に、その検出信号に基づいて、非遊技状態であるか否かを判定可能となるようにしてもよい。
また、前述したような発射球センサの検出信号に基づいて非遊技状態か否かを判定する構成においては、発射球センサの検出信号を直接的に演出制御基板80に入力し、演出制御用マイクロコンピュータ100が、直接的に、その検出信号に基づいて、非遊技状態であるか否かを判定可能となるようにしてもよい。
第2実施形態では、前述したようなタッチリング920または発射球センサ等の遊技者の動作を検出する手段であれば、どのような検出手段を用いて遊技者の動作を検出してもよい。また、第2実施形態では、客待ちデモ表示が開始された後、遊技者の動作が検出されていない状態が所定期間継続したときに非遊技状態と判断する例を示したが、客待ちデモ表示が開始されたか否かに関係なく、遊技者の動作が検出されていない状態が所定期間継続したときに非遊技状態と判断するようにしてもよい。その場合には、非遊技状態と判断する所定期間は、保留記憶数が上限数まで記憶された状態で、確実にすべての保留記憶情報が消化され、さらに、遊技者が遊技をする意思がないと判断可能な特定期間が経過したような期間に設定されることが望ましい。
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態を説明する。第3実施形態では、変動表示の実行中において演出頻度モードを切替え可能であり、実行中の変動表示の終了に関連するタイミングまで、当該切替え前の演出頻度モードでの演出頻度に設定し、実行中の変動表示の終了後に当該切替え後の演出頻度モードでの演出頻度に設定する例を説明する。
図28は、第3実施形態による演出頻度モードの切替え制御の一例を示すタイミングチャートである。図28(A)には、遊技の流れが示される。図28(B)には、演出頻度設定操作状況が示される。図28(C)には、通常時演出頻度モードの設定状況が示される。
図28(A)に示す先の変動表示の終了後に次の変動表示が開始されるときにおいて、通常時演出頻度モードが通常時アクティブモード(第1演出頻度モード)に設定されている。そのような状態で次の変動表示が開始された後、図28(B)に示すように、変動表示中において、遊技者の操作に基づいて、通常時演出頻度モードの設定が、通常時アクティブモード(第1演出頻度モード)から通常時シンプルモード(第2演出頻度モード)に変更された。
このように演出図柄の変動表示中において演出頻度モードの設定変更操作が実行されたときに、演出制御用マイクロコンピュータ100は、その設定変更操作時点では演出頻度モードの設定を変更せず、実行中の変動表示の終了時に、当該設定変更操作に基づく演出頻度モードの設定変更をする処理を実行する。そのような処理は、たとえば、前述した演出頻度設定変更処理(S502)において実行される。
これにより、演出図柄の変動表示中において演出頻度モードの設定変更操作が実行されても変動表示が終了するまでは、設定変更操作前の通常時アクティブモードにより保留等変化演出を実行するか否かの選択決定が行なわれる。そして、そのように設定変更操作に基づく演出頻度モードの設定変更をする処理により変更された通常時シンプルモードにより、変動表示の終了後に開始される変動表示において、保留等変化演出を実行するか否かの選択決定が行なわれる。
このような第3実施形態では、演出図柄の変動表示中において演出頻度モードの設定変更操作が実行されても変動表示が終了するまでは、演出頻度モードの実際の設定が変更されないので、演出頻度の設定が変更されるときにおける演出モード制御の処理負担を軽減することができる。
なお、第3実施形態では、演出図柄の変動表示中において演出頻度モードの設定変更操作が実行されたときに、その変動表示が終了する時点で、演出頻度モードの実際の設定が変更される例を示した。しかし、これに限らず、演出図柄の変動表示中において演出頻度モードの設定変更操作が実行されたときに、演出頻度モードの実際の設定が変更されるタイミングは、演出頻度モードの設定変更操作後において、実行中の変動表示の終了前であってよく、実行中の変動表示の終了後であってよい。つまり、演出図柄の変動表示中において演出頻度モードの設定変更操作が実行されたときに、演出頻度モードの実際の設定が変更されるタイミングは、実行中の変動表示の終了に関連するタイミングであればどのようなタイミングでもよい。
次に、前述した実施の形態により得られる主な効果を説明する。
(1) 図16(B),(C)に示すように、演出制御用マイクロコンピュータ100では、パチンコ遊技機1の遊技機の電源投入時において、通常時演出頻度モードがデフォルト設定として、通常時アクティブモードに初期設定される。通常時演出頻度モードが通常時シンプルモードに設定されているときにおいて、客待ちデモ表示中に、客待ちデモ表示の実行開始時からたとえば15秒間というような特定時間が経過したときに、さらに非遊技状態とみなして、通常時演出頻度モードを、通常時シンプルモードから通常時アクティブモードに変更設定する演出頻度自動復帰処理を実行する。これにより、後に遊技をする遊技者が、変更後の演出頻度に違和感を覚えることを抑制することができ、設定が変更可能な演出頻度により遊技の興趣が低下することを抑制することができる。
(2) 図15(A)等に示すように、通常時演出頻度モードとして、先読み演出としての保留等変化演出の演出頻度を設定可能であるので、遊技に多様性が生じ、遊技の興趣を向上させることができる。
(3) 図15(A)および図18(A)〜(C)に示すように、通常時アクティブモードは、通常時シンプルモードよりも、先読み演出としての保留等変化演出の実行頻度が高いので、遊技の興趣を向上させることができる。
(4) 図15(A)等に示すように、客待ちデモ表示の開始時から所定期間経過ときのような客待ちデモ表示期間、および、変動表示中におけるリーチ状態前の期間のような変動表示中の少なくとも一部の期間という、複数の期間において、遊技者の動作に応じて演出頻度の設定が変更可能となることにより、遊技に多様性が生じ、遊技の興趣を向上させることができる。
(5) 図17(A)〜(C)等に示すように、客待ちデモ表示の開始時から所定期間経過ときのような客待ちデモ表示期間、および、変動表示中におけるリーチ状態前の期間のような変動表示中の少なくとも一部の期間において、現在設定中の演出頻度モードを特定可能な通常時演出頻度モードの設定情報が表示されることにより、設定されている演出頻度モードを視認することが可能となる。
(6) 図17(B)に示すように、非遊技状態において、演出頻度自動復帰処理により通常時シンプルモードから通常時アクティブモードに変化するときに、デモ表示画像95による通常時演出頻度モードの設定情報の画像の隠蔽されたことに基づいて、通常時演出頻度モードが変更されることにより、客待ちデモ表示時における演出頻度自動復帰処理による通常時演出頻度モードの設定変更が遊技者に違和感を与えるのを抑制することができる。
(7) 図15(A)、(B)に示すように、第1変更対象演出と第2変更対象演出という、演出頻度の設定変更が可能な変更対象演出を複数種類設けることにより、遊技に多様性が生じ、遊技の興趣を向上させることができる。
(8) 図15(B)、図16(C)、図24のS643〜S647に示すように、非遊技状態となった後に遊技者の動作に関わらず演出頻度の設定を変更しないように制御する。遊技者にとって有利な確変状態においては、遊技者が替わらないと考えられるので、演出頻度の設定を変更しないように制御することにより、状況に応じた的確な演出頻度設定を用いることができる。
(9) 第2実施形態では、前述したようなタッチリング920または発射球センサ等の遊技者の動作を検出する手段により遊技者の動作が検出されていない状態が所定期間継続したとき非遊技状態と判断して、演出頻度自動復帰処理が実行されるので、非遊技状態であるか否かを的確に判断することができる。
(10) 第3実施形態では、図28に示すように、演出図柄の変動表示中において演出頻度モードの設定変更操作が実行されても変動表示が終了するまでは、演出頻度モードの実際の設定が変更されないので、演出頻度の設定が変更されるときにおける演出モード制御の処理負担を軽減することができる。
次に、以上に説明した実施の形態の変形例や特徴点等を以下に列挙する。
(1) 前述した実施の形態では、保留等変化演出が実行されることの選択決定を演出制御用マイクロコンピュータ100が行なう例を示した。しかし、これに限らず、このような選択決定は、遊技制御用マイクロコンピュータ560の側で行ない、決定結果を特定可能なデータを演出制御コマンドにより演出制御用マイクロコンピュータ100へ送り、演出制御用マイクロコンピュータ100がその演出制御コマンドに従って行なうようにしてもよい。
(2) 前述した実施の形態では、遊技者にとって有利な有利状態として、大当り遊技状態を代表例として説明した。しかし、これに限らず、遊技者にとって有利な有利状態としては、高確率状態(確変状態)、時短状態、および、高ベース状態等のその他の有利状態が含まれてもよい。
(3) 前述した実施の形態では、変動時間およびリーチ演出の種類や擬似連の有無等の変動態様を示す変動パターンを演出制御用マイクロコンピュータに通知するために、変動を開始するときに1つの変動パターンコマンドを送信する例を示したが、2つ乃至それ以上のコマンドにより変動パターンを演出制御用マイクロコンピュータに通知する様にしてもよい。具体的には、2つのコマンドにより通知する場合、遊技制御マイクロコンピュータは、1つ目のコマンドでは擬似連の有無、滑り演出の有無等、リーチとなる以前(リーチとならない場合には所謂第2停止の前)の変動時間や変動態様を示すコマンドを送信し、2つ目のコマンドではリーチの種類や再抽選演出の有無等、リーチとなった以降(リーチとならない場合には所謂第2停止の後)の変動時間や変動態様を示すコマンドを送信する様にしてもよい。この場合、演出制御用マイクロコンピュータは2つのコマンドの組合せから導かれる変動時間に基づいて変動表示における演出制御を行なうようにすればよい。なお、遊技制御用マイクロコンピュータの方では2つのコマンドのそれぞれにより変動時間を通知し、それぞれのタイミングで実行される具体的な変動態様については演出制御用マイクロコンピュータの方で選択を行なう様にしてもよい。2つのコマンドを送る場合、同一のタイマ割込内で2つのコマンドを送信する様にしてもよく、1つ目のコマンドを送信した後、所定期間が経過してから(たとえば次のタイマ割込において)2つ目のコマンドを送信する様にしてもよい。なお、それぞれのコマンドで示される変動態様はこの例に限定されるわけではなく、送信する順序についても適宜変更可能である。このように2つ乃至それ以上のコマンドにより変動パターンを通知する様にすることで、変動パターンコマンドとして記憶しておかなければならないデータ量を削減することができる。このように2つのコマンドにより変動パターンを演出制御用マイクロコンピュータに通知する構成においては、1つ目のコマンドを送信した後の2つ目のコマンドにおいて、入賞時演出処理による表示結果の判定結果、および、変動パターン種別のような先読み判定情報を送信し、その2つ目のコマンドを受信したことに基づいて、先読み予告の演出を実行するようにしてもよい。
(4) 前述した実施の形態は、パチンコ遊技機1の動作をシミュレーションするゲーム機等の装置にも適用することができる。前述した実施の形態を実現するためのプログラム及びデータは、コンピュータ装置等に対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置等の有する記憶装置にプリインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。そして、ゲームの実施形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行なうことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
(5) 本実施の形態として、入賞の発生に応じて遊技媒体を遊技者の手元に払い出す遊技機を説明したが、遊技媒体が封入され、入賞の発生に応じて遊技媒体を遊技者の手元に払い出すことなく遊技点(得点)を加算する封入式の遊技機を採用してもよい。封入式の遊技機には、遊技媒体の一例となる複数の玉を遊技機内で循環させる循環経路が形成されているとともに、遊技点を記憶する記憶部が設けられており、玉貸操作に応じて遊技点が記憶部に加算され、玉の発射操作に応じて遊技点が記憶部から減算され、入賞の発生に応じて遊技点が記憶部に加算されるものである。
(6) 前述した実施の形態では、たとえば「1」〜「9」の複数種類の特別図柄や演出図柄を変動表示し表示結果を導出表示する場合を示したが、変動表示は、そのような態様にかぎられない。例えば、変動表示される図柄と導出表示される図柄とが必ずしも同じである必要なく、変動表示された図柄とは異なる図柄が導出表示されるものであってもよい。また、必ずしも複数種類の図柄を変動表示する必要はなく、1種類の図柄のみを用いて変動表示を実行するものであってもよい。この場合、例えばその1種類の図柄表示を交互に点灯および点滅を繰り返すことによって、変動表示を実行するものであってもよい。そして、この場合であっても、その変動表示に用いられる1種類の図柄が最後に導出表示されるものであってもよいし、その1種類の図柄とは異なる図柄が最後に導出表示されるものであってもよい。
(7) 前述した実施の形態では、「割合(比率、確率)」として、0%を越える所定の値を具体例に挙げて説明した。しかしながら、「割合(比率、確率)」としては、0%であってもよい。たとえば、所定の遊技期間における所定の遊技状態1の発生割合と他の遊技状態2との発生割合とを比較して、「一方の発生割合が他方の発生割合よりも高い」とした場合には、一方の遊技状態の発生割合が0%の場合も含んでいる。
(8) 前述した実施の形態では、変動表示の表示結果を確変大当りとすることが決定されたときの変動表示結果が導出表示された後、大当り遊技状態の終了後に、無条件で確変状態に制御される確変状態制御例を示した。しかし、これに限らず、特別可変入賞球装置20における大入賞口内に設けられた特定領域を遊技球が通過したことが検出手段により検出されたときに、確変状態に制御される、確変判定装置タイプの確変状態制御が実行されるようにしてもよい。
(9) なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 パチンコ遊技機、9 演出表示装置、100 演出制御用マイクロコンピュータ、95 デモ表示画像。

Claims (1)

  1. 遊技が可能な遊技機であって、
    演出が可能な演出手段と、
    遊技者の動作に応じて、前記演出手段による演出頻度の設定を第1演出頻度から第2演出頻度に変更可能な演出頻度設定手段とを備え、
    前記演出頻度設定手段は、非遊技状態となった後に遊技者の動作に関わらず演出頻度の設定を前記第2演出頻度から前記第1演出頻度に変更する非遊技状態演出頻度変更設定が可能である、遊技機。
JP2015185180A 2015-09-18 2015-09-18 遊技機 Active JP6496641B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015185180A JP6496641B2 (ja) 2015-09-18 2015-09-18 遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015185180A JP6496641B2 (ja) 2015-09-18 2015-09-18 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017056093A true JP2017056093A (ja) 2017-03-23
JP6496641B2 JP6496641B2 (ja) 2019-04-03

Family

ID=58388981

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015185180A Active JP6496641B2 (ja) 2015-09-18 2015-09-18 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6496641B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017056094A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 株式会社三共 遊技機
JP2020089436A (ja) * 2018-12-03 2020-06-11 株式会社三共 遊技機

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3433316B2 (ja) * 2000-11-01 2003-08-04 株式会社平和 遊技機
JP2009153596A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Aruze Corp 遊技機
JP4378600B2 (ja) * 2003-07-04 2009-12-09 株式会社ニューギン 遊技機
JP2012061203A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2012090650A (ja) * 2010-10-22 2012-05-17 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP2013106851A (ja) * 2011-11-22 2013-06-06 Heiwa Corp 遊技機
JP5222989B2 (ja) * 2011-10-25 2013-06-26 京楽産業.株式会社 遊技システム
JP5376727B2 (ja) * 2009-06-26 2013-12-25 株式会社ニューギン 遊技機
JP5444163B2 (ja) * 2010-08-23 2014-03-19 株式会社ソフイア 遊技機
JP2015036019A (ja) * 2013-08-12 2015-02-23 株式会社ソフイア 遊技機
JP2015036025A (ja) * 2013-08-12 2015-02-23 株式会社ソフイア 遊技機
JP2017056094A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 株式会社三共 遊技機

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3433316B2 (ja) * 2000-11-01 2003-08-04 株式会社平和 遊技機
JP4378600B2 (ja) * 2003-07-04 2009-12-09 株式会社ニューギン 遊技機
JP2009153596A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Aruze Corp 遊技機
JP5376727B2 (ja) * 2009-06-26 2013-12-25 株式会社ニューギン 遊技機
JP5444163B2 (ja) * 2010-08-23 2014-03-19 株式会社ソフイア 遊技機
JP2012061203A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2012090650A (ja) * 2010-10-22 2012-05-17 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機
JP5222989B2 (ja) * 2011-10-25 2013-06-26 京楽産業.株式会社 遊技システム
JP2013106851A (ja) * 2011-11-22 2013-06-06 Heiwa Corp 遊技機
JP2015036019A (ja) * 2013-08-12 2015-02-23 株式会社ソフイア 遊技機
JP2015036025A (ja) * 2013-08-12 2015-02-23 株式会社ソフイア 遊技機
JP2017056094A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 株式会社三共 遊技機
JP6307484B2 (ja) * 2015-09-18 2018-04-04 株式会社三共 遊技機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017056094A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 株式会社三共 遊技機
JP2020089436A (ja) * 2018-12-03 2020-06-11 株式会社三共 遊技機
JP7114449B2 (ja) 2018-12-03 2022-08-08 株式会社三共 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP6496641B2 (ja) 2019-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6444916B2 (ja) 遊技機
JP2016179050A (ja) 遊技機
JP2017086785A (ja) 遊技機
JP2017012205A (ja) 遊技機
JP2016214674A (ja) 遊技機
JP6437475B2 (ja) 遊技機
JP6496641B2 (ja) 遊技機
JP6444915B2 (ja) 遊技機
JP2017104172A (ja) 遊技機
JP6307484B2 (ja) 遊技機
JP6595893B2 (ja) 遊技機
JP6437476B2 (ja) 遊技機
JP6437477B2 (ja) 遊技機
JP2017104174A (ja) 遊技機
JP2017104173A (ja) 遊技機
JP2017164266A (ja) 遊技機
JP6476457B2 (ja) 遊技機
JP6342862B2 (ja) 遊技機
JP6619944B2 (ja) 遊技機
JP6310886B2 (ja) 遊技機
JP2018186862A (ja) 遊技機
JP2016220895A (ja) 遊技機
JP6251213B2 (ja) 遊技機
JP2018130275A (ja) 遊技機
JP2017012206A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170718

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170721

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180424

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181002

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181225

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20181226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190311

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6496641

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250