JP2017054051A - 液晶表示装置 - Google Patents

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【課題】色域規格BT.2020に適合する色再現性を有する液晶表示装置を提供する。【解決手段】本発明の液晶表示装置1は、カラーフィルタ4を有する液晶パネル2と、液晶パネル2に光を照射する光源を有するバックライトユニット3とを備える。この液晶表示装置1では、液晶パネル2とバックライトユニット3の光源との間にバンドストップフィルタが設けられており、バンドストップフィルタが、バックライトユニット3の光源からの光のうちカラーフィルタ4を透過する赤色光、緑色光及び青色光の発光スペクトル幅を低減する第1のバンドストップフィルタ5と、赤色光、緑色光及び青色光の発光スペクトルの混色を低減する第2のバンドストップフィルタ6とを含むことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示装置に関する。
近年、有機ELディスプレイの実用化に伴い、液晶表示装置の高色域化のニーズが高まってきている。加えて、超高精細度テレビジョン(UHDTV)の色域規格が国際電気通信連合無線通信部門(ITU−R)の勧告BT.2020として策定されたことから、この色域規格に適合する液晶表示装置の開発が強く求められる状況となっている。そのため、液晶表示装置の色再現性を向上させることが望まれている。
液晶表示装置は、有機ELディスプレイなどのような自発光デバイスではないため、液晶パネルを背面から照射する光源を有するバックライトユニットが必要である。従来、液晶表示装置の光源には、冷陰極管(CCFL)が用いられていたが、低消費電力化、小型化、発光効率の向上及び低価格化が実現できる発光ダイオード(LED)に急速に置き換えられてきた。そして現在、大画面の液晶表示装置のバックライトユニットのほとんどにLEDが採用されている。
液晶表示装置は、一般に、バックライトユニットの光源から放出された光をカラーフィルタによって赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)のスペクトル範囲だけを取り出して色表現を行っている。液晶表示装置の色再現性に影響を与える主要因として、バックライトユニットの光源から放出された光(放出光)のピーク波長及びスペクトル幅、及びカラーフィルタの混色が挙げられる。ここで、カラーフィルタの混色とは、赤色(R)、緑色(G)及び青色(B)の各カラーフィルタが、本来透過させたい波長域の光に加え、それ以外の波長域の光も透過する現象のことを意味する。
従来、液晶表示装置の色再現性を向上させるために、カラーフィルタの透過波長帯域を狭くする手法がしばしば検討されているが、単にカラーフィルタの透過波長帯域を狭くするだけでは、カラーフィルタを透過する光量が低下し、光の利用効率が低下してしまう。そのため、バックライトユニットの光源からの放出光の色純度を高める方法、すなわち、発光スペクトル幅を狭くする方法が検討されている。
例えば、特許文献1は、LEDと量子ドット(QD)とを組み合わせたバックライトユニット(QD−LED)を提案している。
量子ドットは、LEDからの光を励起源とし、励起源の波長よりも長い波長で発光する。量子ドットは、種類やサイズを変えることにより、発光する光の波長の調整も可能である。また、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)蛍光体よりも発光波長帯域が狭く、且つYAGに迫る高い量子効率を有する。したがって、量子ドットを用いることにより、所望の発光色の発光スペクトル幅を狭くすることができるため、光の利用効率低下を抑制しつつ、バックライトユニットの光源からの放出光の色純度を高めることができる。
特開2013−539170号公報
しかしながら、特許文献1のバックライトユニットは、色域規格BT.2020に適合する色再現性を得るためには、発光スペクトル幅が依然として広すぎる。また、このバックライトユニットをカラーフィルタと組み合わせたとしても、赤色光、緑色光及び青色光の混色を防止することができない。そのため、色純度が十分でなく、色域規格BT.2020に適合する色再現性を有する液晶表示装置を得ることができない。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、色域規格BT.2020に適合する色再現性を有する液晶表示装置を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意研究した結果、カラーフィルタを有する液晶パネルとバックライトユニットの光源との間に、バックライトユニットの光源からの光のうちカラーフィルタを透過する赤色光、緑色光及び青色光の発光スペクトル幅を低減する第1のバンドストップフィルタと、バックライトユニットの光源からの光のうちカラーフィルタを透過する赤色光、緑色光及び青色光の発光スペクトルの混色を低減する第2のバンドストップフィルタとを設けることにより、上記の問題を解決し得ることを見出した。
すなわち、本発明は、カラーフィルタを有する液晶パネルと、前記液晶パネルに光を照射する光源を有するバックライトユニットとを備える液晶表示装置であって、前記液晶パネルと前記光源との間にバンドストップフィルタが設けられており、前記バンドストップフィルタが、前記光源からの光のうち前記カラーフィルタを透過する赤色光、緑色光及び青色光の発光スペクトル幅を低減する第1のバンドストップフィルタと、前記赤色光、前記緑色光及び前記青色光の発光スペクトルの混色を低減する第2のバンドストップフィルタとを含むことを特徴とする、液晶表示装置である。
本発明によれば、色域規格BT.2020に適合する色再現性を有する液晶表示装置を提供することができる。
本発明の液晶表示装置の断面図である。
以下、本発明の液晶表示装置の好適な実施の形態について図面を用いて説明する。なお、この実施の形態は、本発明の一態様を示すものであり、本発明を限定するものではない。また、この実施の形態において、各構成部材の形状や組み合わせなどは、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求などに応じて変更可能である。また、図面は、各構成部材が分かり易くなるように図示しており、実際の構成部材とは大きさなどが異なる。
図1は、本発明の液晶表示装置の断面図である。
図1において、液晶表示装置1は、液晶パネル2と、液晶パネル2に光を照射する光源を有するバックライトユニット3とを備えている。
液晶パネル2の構成は、カラーフィルタ4を備えていれば特に限定されず、当該技術分野において公知の構成を採用することができる。なお、図1におけるカラーフィルタ4の位置は一例であり、液晶パネル2の内部などに位置していてもよいことは言うまでもない。
カラーフィルタ4としては、特に限定されず、当該技術分野において公知のものを用いることができる。カラーフィルタ4は、一般に、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3色のサブピクセルで1画素を形成している。具体的には、カラーフィルタ4は、赤色(R)に相当する波長域の光を透過する赤色カラーフィルタ層と、緑色(G)に相当する波長域の光を透過する緑色カラーフィルタ層と、青色(B)に相当する波長域の光を透過する青色カラーフィルタ層とを含む。RGBのサブピクセルの配列方法は、特に限定されず、ストライプ配列、モザイク配列、デルタ配列などの当該技術分野において公知のものを採用することができる。
液晶パネル2とバックライトユニット3の光源(図示していない)との間には2つのバンドストップフィルタ(第1のバンドストップフィルタ5及び第2のバンドストップフィルタ6)が設けられている。ここで、本明細書において、バンドストップフィルタとは、特定の波長帯の光のみ透過率を低下させる機能を有するフィルタのことを意味する。
第1のバンドストップフィルタ5は、バックライトユニット3の光源からの光のうちカラーフィルタ4を透過する赤色光、緑色光及び青色光の発光スペクトル幅を低減する機能を有する。すなわち、第1のバンドストップフィルタ5は、赤色光、緑色光及び青色光の波長の光を透過し、各色の中間の光を反射又は吸収する機能を有する。具体的には、第1のバンドストップフィルタ5は、赤色光、緑色光及び青色光の発光スペクトルの半値幅を、好ましくは50nm以下、より好ましくは30nm以下、更に好ましくは20nm以下とする。このような特性を有する第1のバンドストップフィルタ5を設けることにより、赤色光、緑色光及び青色光のスペクトル幅を狭くすることができるため、色純度を向上させることができる。
第1のバンドストップフィルタ5を透過する赤色光のピーク波長としては、特に限定されないが、好ましくは610nm〜670nm、より好ましくは620nm〜660nm、更に好ましくは630nm〜650nmである。
第1のバンドストップフィルタ5を透過する緑色光のピーク波長としては、特に限定されないが、好ましくは500nm〜560nm、より好ましくは510nm〜550nm、更に好ましくは520nm〜540nmである。
第1のバンドストップフィルタ5を透過する青色光のピーク波長としては、特に限定されないが、好ましくは430nm〜490nm、より好ましくは440nm〜480nm、更に好ましくは450nm〜470nmである。
上記のような機能を有する第1のバンドストップフィルタ5としては、特に限定されないが、誘電体多層膜などを用いることができる。一般に、誘電体多層膜の光学特性(反射又は透過波長帯域など)は、材料や厚さを変更することによって容易に制御することができる。例えば、誘電体多層膜の光学特性は、誘電体多層膜を構成する低屈折率膜の屈折率及び高屈折率膜の屈折率、及び各層の厚さによって決定される。
また、第1のバンドストップフィルタ5として、1つの基板(例えば、ガラス板)の両面に異なる誘電体多層膜を形成したものを用いてもよい。このような構成を有する第1のバンドストップフィルタ5を用いることにより、異なる波長領域(例えば、2つの波長領域)の光を反射させることが可能になる。
誘電体多層膜の材料としては、特に限定されないが、TiO、CeO、Ta、ZrO、Sb、HfO、La、MgO、Al、SiO、In、ZnO、SnO、CdSnO、CdIn、ZnSnO、ZnSnO、MgIn、ZnIn、InSn12などが挙げられる。これらの中でも、高屈折率膜としてTiO、低屈折率膜としてSiOなどを用いることが多い。
誘電体多層膜の製造方法としては、特に限定されず、イオンプレーティング、イオンビーム蒸着などの真空蒸着法;スパッタリングなどの物理的気相成長法(PVD);化学的気相成長法(CVD)などが用いられる。また、誘電体多層膜は、ラミネート処理、及び重畳塗布処理などの従来公知の方法によって作製することもできる。また、誘電体多層膜の各層の接着性を向上させるために、各層の間に接着層を介在させても構わない。
なお、様々な光学特性を有する誘電体多層膜からなるバンドストップフィルタも市販されているため、本発明に適した光学特性を有する市販のバンドストップフィルタを用いることも可能である。
第1のバンドストップフィルタ5の位置は、液晶パネル2とバックライトユニット3の光源との間であれば特に限定されず、バックライトユニット3の内部などに第1のバンドストップフィルタ5が位置していてもよい。例えば、バックライトユニット3がエッジライト型である場合、光源と導光板との間に第1のバンドストップフィルタ5を設けることができる。第1のバンドストップフィルタ5として用いられる誘電体多層膜の形成には、一般的に、真空装置などを用いるケースが多いため、非常に高価で製造コストが上昇する要因となり得る。しかし、第1のバンドストップフィルタ5をバックライトユニット3の光源の光出射面上に設けることにより、第1のバンドストップフィルタ5のサイズを小さくできるため、製造コストを低減することが可能になる。
第2のバンドストップフィルタ6は、カラーフィルタ4を透過する赤色光、緑色光及び青色光の発光スペクトルの混色を低減する機能を有する。
第2のバンドストップフィルタ6は、カラーフィルタ4の各色(RGB)のサブピクセルに対応する位置に、各色の波長の光を透過し、各色の波長以外の光を反射又は吸収する層を有する。具体的には、カラーフィルタ4の赤色(R)のサブピクセルに対応する位置に、赤色(R)の波長の光を透過し、赤色(R)の波長以外の全て又は一部の光を反射又は吸収する層6aを有する。同様に、カラーフィルタ4の緑色(G)のサブピクセルに対応する位置に、緑色(G)の波長の光を透過し、緑色(G)の波長以外の全て又は一部の光を反射又は吸収する層6bを有し、また、カラーフィルタ4の青色(B)のサブピクセルに対応する位置に、青色(B)の波長の光を透過し、青色(B)の波長以外の全て又は一部の光を反射又は吸収する層6cを有する。
上記のような機能を有する第2のバンドストップフィルタ6としては、特に限定されないが、コレステリック液晶ポリマーを含むフィルムなどを用いることができる。コレステリック液晶ポリマーは、液晶の螺旋の回転方向と一致し、且つ液晶の螺旋ピッチとコレステリック液晶の平均屈折率との積に対応した波長の円偏光だけを反射する選択反射特性を有する。この選択反射特性を利用することにより、コレステリック液晶ポリマーを含むフィルムを第2のバンドストップフィルタ6として用いることができる。
なお、所望の波長領域の反射率を高めるために、液晶の螺旋の回転方向が異なるコレステリック液晶ポリマーフィルムを組み合わせたり、λ/2位相差板の両面に螺旋の回転方向が同じフィルムを設けたりしてもよい。また、複数枚のコレステリック液晶ポリマーフィルムを積層させて用いてもよい。
コレステリック液晶ポリマーを含むフィルムの形成方法としては、特に限定されないが、例えば、螺旋ピッチの異なるコレステリック液晶ポリマーをそれぞれ適正な位置にインクジェット法により形成したり、重合性液晶化合物、光反応性カイラル剤及び光重合開始剤を含む液晶組成物を用いて形成したりすることができる。後者の方法では、液晶組成物を所定の基板に塗布した後、光量が3段階に調節されたフォトマスクを介して光照射を行う。具体的には、カラーフィルタ4の各色(RGB)のサブピクセルに対応したフォトマスクを用いて光照射を行う。光照射の際、光量に応じて光反応性キラル剤が反応し、構造変化を起こす。この構造変化によって、ねじり力の強さHTP(Helical Twisting Power)が変化し、らせんピッチの変化、ひいては選択反射波長の変化が起こる。
また、第2のバンドストップフィルタ6として、所望の波長領域の光を吸収する顔料又は染料を含有した樹脂フィルムを用いてもよい。このような樹脂フィルムは市販されているため、本発明に要求される光学特性を有する市販の樹脂フィルムを選択して用いることも可能である。
第2のバンドストップフィルタ6の位置は、液晶パネル2とバックライトユニット3の光源との間であれば特に限定されないが、液晶パネル2のカラーフィルタ4とバックライトユニット3との間に位置することが好ましい。特に、カラーフィルタ4を透過する赤色光、緑色光及び青色光の発光スペクトルの混色を低減する観点からは、カラーフィルタ4と第2のバンドストップフィルタ6とが近接していること(好ましくは、図1に示すように接触していること)が望ましい。
バックライトユニット3としては、特に限定されず、当該技術分野において公知のものを用いることができる。バックライトユニット3は、片側端部に設けられた光源から入力される光を、液晶パネル2の表面と平行な方向に伝搬するとともに、伝搬した光を液晶パネル2の裏面側から表面側に向けて照射するエッジライト型のものや、液晶パネル2の裏面側に設けられた光源から入力される光を液晶パネル2の裏面側から表面側に向けて照射する直下型のものなどを用いることができる。
バックライトユニット3の光源としては、LEDと量子ドット(QD)とを組み合わせたQD−LED、LEDとYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)蛍光体とを組み合わせたYAG−LED、LEDとKSF蛍光体とを組み合わせたKSF−LEDなどを用いることができる。これらの中でも、光効率を高める観点からは、QD−LEDが好ましい。
本発明において好ましいバックライトユニット3は、青色LEDパッケージの内部又は上部に量子ドットを分散した樹脂を配置した白色光源を備えるQD−LED、或いは青色LEDパッケージの内部にYAG蛍光体又はKSF蛍光体を配置した白色光源を備えるYAG−LED又はKSF−LEDである。特に、このような構造を有するQD−LEDを用いることにより、赤色光、緑色光及び青色光の発光スペクトル幅が狭く、且つ高輝度の白色光を実現することができる。ここで、本明細書において「青色LEDパッケージ」とは、青色LEDチップにリードフレームなどの部品を取り付け、樹脂などによってパッケージ化(封止)した部材のことを意味する。
また、上記のような構造を有するバックライトユニット3を用いる場合、第1のバンドストップフィルタ5は、例えば、青色LEDパッケージの直上に設けることが好ましい。このような位置に第1のバンドストップフィルタ5を設けることにより、第1のバンドストップフィルタ5のサイズをLEDパッケージサイズまで小さくすることができるため、液晶表示装置の製造コストを低減することが可能になる。
青色LEDは、フレームに実装されていることが好ましい。フレームとしては、LEDを実装することが可能なものであれば特に限定されず、ポリカーボネート、ポリフタルアミド、ナイロン(登録商標)、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、PC(ポリカーボネート)/ABSアロイなどの樹脂を用いることができる。
量子ドットは、量子力学に従う独特の光学特性を有するナノスケールの材料であり、粒子径が一般に1nm〜100nm、好ましくは1nm〜50nm、より好ましくは1nm〜20nmの非常に小さな半導体粒子である。量子ドットは、バンドキャップ(価電子帯及び伝導帯のエネルギー差)よりも大きなエネルギーの光子を吸収し、その粒子径に応じた波長の光を放出する。したがって、量子ドットは、一定以下の波長の光を吸収する性質を持ち、粒子径を制御することで様々な波長の光を発生させることができる。
量子ドットは、1種以上の半導体材料を一般に含む。半導体材料としては、特に限定されないが、第IV族元素、第II−VI族化合物、第II−V族化合物、第III−VI族化合物、第III−V族化合物、第IV−VI族化合物、第I−III−VI族化合物、第II−IV−VI族化合物、第II−IV−V族化合物などが挙げられる。具体的には、ZnO、ZnS、ZnSe、ZnTe、CdO、CdS、CdSe、CdTe、MgS、MgSe、GaAs、GaN、GaP、GaSe、GaSb、HgO、HgS、HgSe、HgTe、InAs、InN、InP、InSb、AlAs、A1N、A1P、AlSb、TIN、TIP、TIAs、TISb、PbO、PbS、PbSe、PbTe、Ge、Siなどを用いることができる。
また、量子ドットは、1つ以上の半導体材料を含むコアと、1つ以上の半導体材料を含むシェルとからなるコアシェル型構造を有していてもよい。具体的には、コアとしてCdSe、シェルとしてCdZnSを有する量子ドット(赤色発光)、コアとしてCdZnSe、シェルとしてCdZnSを有する量子ドット(緑色発光)、コアとしてCdS、シェルとしてCdZnSを有する量子ドット(青色発光)などを用いることができる。
量子ドットの分散に用いられる樹脂としては、特に限定されず、当該技術分野において公知のものを用いることができる。その中でも、量子ドットの分散性及び水分や酸素バリア性などの特性に優れたエポキシ樹脂、ユリア樹脂及びシリコーン樹脂が好ましい。
上記のような構成を有する本発明の液晶表示装置1は、バックライトユニット3の光源からの光のうちカラーフィルタ4を透過する赤色光、緑色光及び青色光の発光スペクトル幅を低減する第1のバンドストップフィルタ5と、赤色光、緑色光及び青色光の発光スペクトルの混色を低減する第2のバンドストップフィルタ6とを有しているため、色域規格BT.2020に適合する色再現性を実現することができる。
以下、実施例及び比較例により本発明の詳細を説明するが、これらによって本発明が限定されるものではない。
(実施例1)
図1の構造を有する液晶表示装置1を作製した。
バックライトユニット3としては、青色LEDパッケージの上部に量子ドットを分散した樹脂を配置した白色光源を備えるQD−LEDを用いた。QD−LEDから放出される赤色光のピーク波長は640nm及び半値幅は33nm、緑色光のピーク波長は532nm及び半値幅は37nm、青色光のピーク波長は467nm及び半値幅は17nmであった。
第1のバンドストップフィルタ5としては、490nm〜520nm、及び540nm〜570nmの波長帯の光をほぼ遮断するフィルタを用いた。
第2のバンドストップフィルタ6としては、カラーフィルタ4の緑色(G)のサブピクセルの混色を防止するために500nm以下の波長帯の光をほぼ遮断する層、及びカラーフィルタ4の青色(B)のサブピクセルの混色を防止するために500nm以上の波長帯の光をほぼ遮断する層を有するフィルムを用いた。
(実施例2)
第1のバンドストップフィルタ5として、490nm〜515nm、及び545nm〜570nmの波長帯の光をほぼ遮断するフィルタを用いたこと以外は実施例1と同様の構造を有する液晶表示装置を作製した。
(実施例3)
第1のバンドストップフィルタ5として、490nm〜510nm、及び550nm〜570nmの波長帯の光をほぼ遮断するフィルタを用いたこと以外は実施例1と同様の構造を有する液晶表示装置を作製した。
(比較例1)
第1のバンドストップフィルタ5及び第2のバンドストップフィルタ6を設けなかったこと以外は実施例1と同様の構造を有する液晶表示装置を作製した。
(比較例2)
第2のバンドストップフィルタ6を設けなかったこと以外は実施例1と同様の構造を有する液晶表示装置を作製した。
(比較例3)
第2のバンドストップフィルタ6を設けなかったこと以外は実施例2と同様の構造を有する液晶表示装置を作製した。
(比較例4)
第2のバンドストップフィルタ6を設けなかったこと以外は実施例3と同様の構造を有する液晶表示装置を作製した。
上記の実施例及び比較例の液晶表示装置について、CIE1931色座標、及び色域規格BT.2020に対する色域カバー率をシミュレーションによって求めた。その結果を表1に示す。
Figure 2017054051
表1に示されているように、第1のバンドストップフィルタ5及び第2のバンドストップフィルタ6を設けなかった比較例1では、色域カバー率が83.8%であり、その他の比較例の液晶表示装置でも、色域カバー率は最大で92.1%までしか得られなかった。一方、実施例の液晶表示装置の色域カバー率は96%を超えた。特に、実施例1の液晶表示装置では、98.4%という極めて高い色域カバー率を達成することができた。
以上の結果からわかるように、本発明によれば、色域規格BT.2020に適合する色再現性を有する液晶表示装置を提供することができる。
1 液晶表示装置、2 液晶パネル、3 バックライトユニット、4 カラーフィルタ、5 第1のバンドストップフィルタ、6 第2のバンドストップフィルタ、6a 赤色(R)の波長の光を透過し、赤色(R)の波長以外の光を反射又は吸収する層、6b 緑色(G)の波長の光を透過し、緑色(G)の波長以外の光を反射又は吸収する層、6c 青色(B)の波長の光を透過し、青色(B)の波長以外の光を反射又は吸収する層。

Claims (11)

  1. カラーフィルタを有する液晶パネルと、前記液晶パネルに光を照射する光源を有するバックライトユニットとを備える液晶表示装置であって、
    前記液晶パネルと前記光源との間にバンドストップフィルタが設けられており、
    前記バンドストップフィルタが、前記光源からの光のうち前記カラーフィルタを透過する赤色光、緑色光及び青色光の発光スペクトル幅を低減する第1のバンドストップフィルタと、前記赤色光、前記緑色光及び前記青色光の発光スペクトルの混色を低減する第2のバンドストップフィルタとを含むことを特徴とする、液晶表示装置。
  2. 前記第1のバンドストップフィルタが、前記赤色光、前記緑色光及び前記青色光の発光スペクトルの半値幅を50nm以下に低減することを特徴とする、請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記第1のバンドストップフィルタを透過する赤色光のピーク波長が610nm〜670nmであり、前記第1のバンドストップフィルタを透過する緑色光のピーク波長が500nm〜560nmであり、前記第1のバンドストップフィルタを透過する青色光のピーク波長が430nm〜490nmであることを特徴とする、請求項1又は2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記第1のバンドストップフィルタが、前記光源の光出射面上に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
  5. 前記第2のバンドストップフィルタが、前記カラーフィルタと前記バックライトユニットとの間に位置していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
  6. 前記第2のバンドストップフィルタが、前記カラーフィルタと接触していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
  7. 前記第1のバンドストップフィルタが誘電体多層膜であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
  8. 前記第2のバンドストップフィルタが、前記カラーフィルタの各色のサブピクセルに対応する位置に、各色の波長の光を透過し、各色の波長以外の光を反射又は吸収する層を有することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
  9. 前記第2のバンドストップフィルタがコレステリック液晶ポリマーを含むフィルムであることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
  10. 前記バックライトユニットが、青色LEDパッケージの内部又は上部に量子ドットを分散した樹脂を配置した白色光源を備えることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
  11. 前記バックライトユニットが、青色LEDパッケージの内部にYAG蛍光体又はKSF蛍光体を配置した白色光源を備えることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
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