JP2017054045A - 楽譜表示方法、タブレット端末、及びプログラム - Google Patents

楽譜表示方法、タブレット端末、及びプログラム Download PDF

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Chiho Ishizaki
千穂 石▲崎▼
陽之 黒田
Akiyuki Kuroda
陽之 黒田
崇洋 小塚
Takahiro Kozuka
崇洋 小塚
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Abstract

【課題】演奏者が行う演奏に応じたタイミングで楽譜の表示箇所を更新する楽譜表示方法を提供する。【解決手段】視線検知装置を用いて、ディスプレイに表示された楽譜のうち視線が向けられた楽譜位置を検知し、検知した楽譜位置に応じて、ディスプレイに表示する楽譜の表示箇所を更新する。【選択図】図1

Description

本発明は、楽譜表示方法、タブレット端末、及びプログラムに関する。
近年、楽器の演奏等を行う際に、タブレット端末等を利用して楽譜(電子楽譜)を参照することが行われている。このとき、ページめくりやスクロール等を自動で行って、楽譜の表示箇所を更新する技術が知られている。
また、電子楽譜の楽譜情報に基づいて、譜面を一定の速度でスクロール表示させる技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
特許第5190157号公報
しかしながら、上記の従来技術では、演奏者が行う演奏に応じたタイミングで表示箇所を更新することができない場合がある。
例えば、楽譜に読み慣れている上級者は、楽譜に読み慣れていない初級者よりも楽譜上の実際の演奏位置に対してより先の譜面を参照していることが多い。また、例えば、同じ演奏者においても曲のテンポやその他の状況によって、演奏者は、楽譜上の実際の演奏位置に対してその先の参照している譜面の位置が異なる場合がある。したがって、どの演奏者が演奏するかやどのような曲を演奏するか等に応じて、楽譜の表示箇所を更新すべきタイミングが異なってくる場合がある。
そこで、一側面では、本発明は、演奏者が行う演奏に応じたタイミングで楽譜の表示箇所を更新することを目的とする。
一態様では、視線検知装置を用いて、ディスプレイに表示された楽譜のうち、視線が向けられた楽譜位置を検知し、検知した前記楽譜位置に応じて、前記ディスプレイに表示する楽譜の表示箇所を更新する、処理をコンピュータが実行することを特徴とする楽譜表示方法が提供される。
一側面によれば、演奏者が行う演奏に応じたタイミングで楽譜の表示箇所を更新することができる。
第一の実施形態に係る表示箇所の更新の一例を説明する図である。 第一の実施形態に係る楽譜表示装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 第一の実施形態に係る楽譜表示装置の機能構成の一例を示す図である。 第一の実施形態に係る表示箇所の更新処理の一例のフローチャートである。 第一の実施形態に係る表示箇所の更新の他の例を説明する図(その1)である。 第一の実施形態に係る表示箇所の更新の他の例を説明する図(その2)である。 第二の実施形態に係る表示箇所の更新の一例を説明する図である。 第二の実施形態に係る楽譜表示装置の機能構成の一例を示す図である。 第二の実施形態に係る表示箇所の更新処理の一例のフローチャートである。 第二の実施形態に係る平均値の算出処理の他の例のフローチャートである。 平均値の算出の他の例を説明する図(その1)である。 平均値の算出の他の例を説明する図(その2)である。 平均値の算出の他の例を説明する図(その3)である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第一の実施形態)
まず、タブレット端末やスマートフォン、ノート型PC、デスクトップ型PC等の楽譜表示装置10に表示された電子楽譜(以降では、単に「楽譜」と表す。)の表示箇所の更新について、図1を参照しながら説明する。図1は、第一の実施形態に係る表示箇所の更新の一例を説明する図である。
なお、表示箇所とは、楽譜表示装置10により表示されている楽譜の範囲を言う。例えば、楽譜が複数ページの譜面を含む場合において、楽譜表示装置10が当該楽譜のNページ目の譜面を表示している場合、表示箇所とは、当該Nページ目の譜面のことを指す。以降では、特に断らない限り、楽譜は、複数ページの譜面を含むものとする。
図1(a)では、楽譜表示装置10に表示されている楽譜の表示箇所を、次ページの譜面に更新する場合について説明する。
楽譜表示装置10には、楽譜におけるNページ目の譜面11が表示されているものとする。このとき、楽譜表示装置10は、譜面11における演奏者(ユーザ)の視線位置Eを検知する。
そして、ユーザの視線位置Eが、譜面11の最終小節における最後の音楽記号(例えば、音符や休符等)Kと同じ位置になった場合、楽譜表示装置10は、譜面11の次ページの譜面であるN+1ページ目の譜面12を表示させる。すなわち、楽譜表示装置10は、楽譜の表示箇所を更新する。
このように、本実施形態に係る楽譜表示装置10は、ユーザの視線位置Eが、譜面11の最終小節における最後の音楽記号Kと同じ位置になった場合、表示箇所を譜面12に更新する。したがって、ユーザは、楽器の演奏中等において、楽譜表示装置10を手で操作等することなく、当該ユーザに応じたタイミングでページめくりを行うことができる。
図1(b)では、譜面に反復記号(繰り返し記号)等が記載されている場合に、楽譜表示装置10に表示されている楽譜の表示箇所を、前のページの譜面に更新する場合について説明する。
楽譜表示装置10には、楽譜におけるLページ目の譜面21が表示されているものとする。このとき、楽譜表示装置10は、譜面21におけるユーザの視線位置Eを検知する。
そして、ユーザの視線位置Eが、譜面21の反復記号R1がある小節における最後の音楽記号Kと同じ位置になった場合、楽譜表示装置10は、反復記号R1に対応する反復開始位置R2を含むL−Mページ目(ここで、Mは、0≦M<Lである整数)の譜面22を表示させる。すなわち、楽譜表示装置10は、楽譜の表示箇所を更新する。
なお、例えば、反復開始位置R2が譜面21に含まれる場合には、楽譜表示装置10は、表示箇所の更新を行わない。
このように、本実施形態に係る楽譜表示装置10は、ユーザの視線位置Eが、譜面21の反復記号R1がある小節における最後の音楽記号Kと同じ位置になった場合、表示箇所を、反復開始位置R2を含む譜面22に更新する。したがって、ユーザは、上記と同様に、楽器の演奏中等において、楽譜表示装置10を手で操作等することなく、当該ユーザに応じたタイミングでページめくりを行うことができる。
なお、反復記号R1には、図1(b)で示した「リピート」を示す反復記号以外に、例えば、「ダル・セーニョ」を示す反復記号や「ダ・カーポ」を示す反復記号等が挙げられる。
次に、本実施形態に係る楽譜表示装置10のハードウェア構成について、図2を参照しながら説明する。図2は、第一の実施形態に係る楽譜表示装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2に示すように、楽譜表示装置10は、入力装置31、表示装置32、外部I/F33、RAM(Random Access Memory)34、及びROM(Read Only Memory)35を有する。また、楽譜表示装置10は、CPU(Central Processing Unit)36、記憶装置37、及びカメラ装置38を有する。これら各ハードウェアは、それぞれがバスBで相互に接続されている。
入力装置31は、タッチパネルや各種ボタン、キーボードやマウス等を含み、楽譜表示装置10に各種の操作信号を入力するのに用いられる。表示装置32は、ディスプレイ等を含み、楽譜を表示する。
外部I/F33は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体33a等がある。これにより、楽譜表示装置10は、外部I/F33を介して記録媒体33aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体33aには、例えば、SDメモリカード(SD memory card)、USBメモリ(Universal Serial Bus memory)等がある。
RAM34は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリである。ROM35は、電源を切ってもデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリである。CPU36は、例えば、記憶装置37やROM35等からプログラムやデータをRAM34上に読み出し、各種処理を実行する演算装置である。
記憶装置37は、プログラムやデータを格納している不揮発性のメモリである。記憶装置37に格納されるプログラムやデータには、例えば、楽譜表示装置10の全体を制御する基本ソフトウェアであるOS(Operating System)、本実施形態を実現するためのプログラム、楽譜の楽譜データ等がある。
カメラ装置38は、ユーザの視線位置を検知するための装置(視線検知装置)であり、例えば、可視カメラや赤外線カメラ等である。カメラ装置38は、ユーザを撮影することで、当該ユーザの視線位置を検知するための画像データを生成する。なお、カメラ装置38は、楽譜表示装置10に内蔵されている場合に限られず、例えば、外部I/F33を介して接続される外部カメラであっても良い。
本実施形態に係る楽譜表示装置10は、図2に示すハードウェア構成により、後述する各種処理が実現される。
次に、本実施形態に係る楽譜表示装置10の機能構成について、図3を参照しながら説明する。図3は、第一の実施形態に係る楽譜表示装置の機能構成の一例を示す図である。
図3に示すように、楽譜表示装置10は、視線位置検知部101、ノイズ判定部102、更新判定部103、及び表示更新部104を有する。これら各部は、楽譜表示装置10にインストールされた1以上のプログラムが、CPU36に実行させる処理により実現される。
また、楽譜表示装置10は、楽譜記憶部201を有する。当該記憶部は、記憶装置37を用いて実現可能である。
視線位置検知部101は、カメラ装置38の撮影により生成された画像データに基づいて、表示装置32に表示されている譜面上におけるユーザの視線位置(すなわち、ユーザにより視線が向けられた譜面上の楽譜位置)を検知する。
ノイズ判定部102は、視線位置検知部101により検知された視線位置がノイズであるか否かを判定する。
ここで、ノイズとは、視線位置検知部101により検知された前回の視線位置から大きく外れた視線位置のことを言う。すなわち、例えば、時間tに検知された視線位置をE(t)、時間t(>t)に検知された視線位置をE(t)とした場合に、E(t)とE(t)との差が、予め設定された所定の閾値より大きいとき、E(t)は、ノイズであると判定される。したがって、ノイズ判定部102は、例えば、ローパスフィルタ(Low-pass filter:LPF)を用いて、ノイズ判定を行うことができる。
更新判定部103は、ノイズ判定部102により視線位置がノイズでないと判定された場合に、当該視線位置と、楽譜記憶部201に記憶された楽譜データとに基づいて、現在表示されている楽譜の表示箇所を更新するか否かを判定する。
すなわち、更新判定部103は、視線位置が、現在の表示箇所の最終小節における最後の音楽記号の位置又は反復記号がある小節における最後の音楽記号の位置のいずれであるかを判定する。そして、更新判定部103は、視線位置が、現在の表示箇所の最終小節における最後の音楽記号の位置又は反復記号がある小節おける最後の音楽記号の位置のいずれかにある場合、現在の表示箇所を更新すると判定する。
なお、上述したように、現在の表示箇所の最終小節又は反復記号がある小節は、表示箇所の更新の契機となる小節である。したがって、以降では、現在の表示箇所の最終小節又は反復記号がある小節を「契機小節」と表す。これにより、更新判定部103は、視線位置が、契機小節における最後の音楽記号の位置にあるか否かを判定する、と言い換えることができる。
表示更新部104は、更新判定部103の判定結果に応じて、楽譜における表示箇所を更新する。すなわち、表示更新部104は、例えば、表示箇所を、楽譜における次ページの譜面を示す表示箇所に更新する。また、表示更新部104は、例えば、表示箇所を、楽譜における反復開始位置が含まれる譜面を示す表示箇所に更新する。
楽譜記憶部201は、楽譜の楽譜データを記憶する。楽譜データは、楽譜表示装置10の表示装置32に楽譜を表示させるための表示データであり、例えばMusicXML等のデータ形式で楽譜記憶部201に記憶されている。
次に、本実施形態に係る楽譜表示装置10の表示装置32に表示されている楽譜の表示箇所を更新する処理について、図4を参照しながら説明する。図4は、第一の実施形態に係る表示箇所の更新処理の一例のフローチャートである。なお、図4に示す表示箇所の更新処理は、所定の時間Δt(例えば、1秒ないし数秒)毎に繰り返し実行される。
まず、視線位置検知部101は、表示装置32に表示されている譜面上におけるユーザの視線位置を検知する(ステップS401)。なお、視線位置検知部101は、例えば、カメラ装置38でユーザの目を撮影して生成された画像データに基づいて、譜面上におけるユーザの視線位置を検知することができる。
次に、ノイズ判定部102は、視線位置検知部101により検知された視線位置がノイズであるか否かを判定する(ステップS402)。すなわち、現時点tにおけるステップS401で検知された視線位置をE(t)、時間tm−1=t−Δtに検知された視線位置をE(tm−1)とした場合に、E(t)とE(tm−1)との差が、予め設定された所定の閾値より大きいか否かを判定する。
このように、前回の視線位置から視線位置が大きく移動したような場合には、ノイズ判定部102により当該視線位置はノイズであると判定される。
ステップS402において、視線位置が、ノイズであると判定された場合、ノイズ判定部102は、処理を終了させる。一方、ステップS402において、視線位置が、ノイズでないと判定された場合、ノイズ判定部102は、ステップS403に進む。
このように、ノイズ判定部102は、視線位置検知部101により検知された視線位置がノイズである場合、処理を終了させる。これにより、例えば、ユーザの視線のゆらぎ等、演奏に無関係な視線位置の変化を除去することができる。
次に、更新判定部103は、表示装置32に表示されている楽譜の楽譜データに基づいて、当該視線位置が、契機小節における最後の音楽記号の位置にあるか否かを判定する(ステップS403)。
ステップS403において、視線位置が、契機小節における最後の音楽記号の位置にないと判定された場合、更新判定部103は、処理を終了させる。一方、ステップS403において、視線位置が、契機小節における最後の音楽記号の位置にあると判定された場合、更新判定部103は、ステップS404に進む。
更新判定部103は、契機小節が、現在の表示箇所の最終小節又は反復記号がある小節のいずれであるかを判定する(ステップS404)。
ステップS404において、契機小節が、現在の表示箇所の最終小節であると判定された場合、更新判定部103は、ステップS405に進む。一方、ステップS404において、契機小節が、反復記号がある小節であると判定された場合、更新判定部103は、ステップS407に進む。
表示更新部104は、現在の表示箇所が、楽譜における最後の表示箇所であるか否かを判定する(ステップS405)。すなわち、表示更新部104は、現在の表示箇所が、楽譜における最終ページの譜面であるか否かを判定する。
ステップS405において、現在の表示箇所が、最後の表示箇所であると判定された場合、表示更新部104は、処理を終了させる。一方、ステップS405において、現在の表示箇所が、最後の表示箇所でないと判定された場合、表示更新部104は、ステップS406に進む。
表示更新部104は、所定の時間後に、表示箇所を、次のページの譜面を示す表示箇所に更新する(ステップS406)。すなわち、表示更新部104は、所定の時間(例えば、数秒)後に、現在表示されているページの次のページの譜面を表示装置32に表示させる。
このように、本実施形態に係る楽譜表示装置10は、現在表示されている譜面の最終小節における最後の音楽記号の位置に視線が向けられた場合、所定の時間後に、次のページの譜面を表示させる。したがって、本実施形態に係る楽譜表示装置10では、ユーザの楽譜を読む速さに応じたタイミングで、表示箇所の更新(ページめくり)を行うことができる。
一方、ステップS405において、契機小節が、反復記号がある小節であると判定された場合、表示更新部104は、当該反復記号に対応する反復開始位置が、現在の表示箇所に含まれるか否かを判定する(ステップS407)。
ステップS406において、当該反復開始位置が、現在の表示箇所に含まれると判定された場合、表示更新部104は、処理を終了させる。一方、ステップS406において、当該反復開始位置が、現在の表示箇所に含まれないと判定された場合、表示更新部104は、ステップS408に進む。
表示更新部104は、所定の時間後に、表示箇所を、当該反復開始位置が含まれる表示箇所に更新する(ステップS408)。すなわち、表示更新部104は、所定の時間後に、当該反復開始位置が含まれるページの譜面を表示装置32に表示させる。
このように、本実施形態に係る楽譜表示装置10は、反復記号がある小節における最後の音楽記号に視線が向けられた場合において、反復開始位置が現在表示されている譜面に含まれない場合、所定の時間後に、反復開始位置が含まれるページの譜面を表示させる。したがって、本実施形態に係る楽譜表示装置10では、ユーザの楽譜を読む速さに応じたタイミングで、表示箇所の更新(ページめくり)を行うことができる。
ここで、以上で説明した楽譜表示装置10では、表示装置32に表示された1ページ分の譜面がページめくりされて、表示箇所が更新される場合について説明したが、以降では、表示箇所の更新される場合の他の例について説明する。
まず、本実施形態に係る楽譜表示装置10における表示箇所の更新の他の例(その1)について、図5を参照しながら説明する。図5は、第一の実施形態に係る表示箇所の更新の他の例を説明する図(その1)である。
図5(a)に示す楽譜表示装置10には、楽譜におけるNページ目の譜面13と、N+1ページ目の譜面14とが表示されているものとする。このとき、楽譜表示装置10は、ユーザの視線位置Eを検知する。
そして、ユーザの視線位置Eが、譜面14の最終小節における最後の音楽記号Kと同じ位置になった場合、楽譜表示装置10は、所定の時間後に、N+1ページ目の譜面14と、N+2ページの譜面15とを表示させる。
同様に、図5(b)に示す楽譜表示装置10には、楽譜におけるLページ目の譜面23と、L+1ページ目の譜面24とが表示されているものとする。このとき、楽譜表示装置10は、ユーザの視線位置Eを検知する。
そして、ユーザの視線位置Eが、譜面23の反復記号R1がある小節における最後の音楽記号Kと同じ位置になった場合、楽譜表示装置10は、所定の時間後に、反復記号R1に対応する反復開始位置R2を含むL−1ページ目の譜面25と、譜面23とを表示させる。
このように、図5に示す楽譜表示装置10では、2ページ分の譜面を含む表示箇所を更新する。したがって、図5に示す楽譜表示装置10では、例えば、Nページ目及びN+1ページ目の譜面を含む表示箇所が、N+1ページ目及びN+2ページ目の譜面を含む表示箇所に更新された場合でも、N+1ページの譜面を参照することができる。すなわち、図5に示す楽譜表示装置10では、次ページにページめくりされた後においても、前のページの譜面を参照することができるようになる。
なお、図5に示す楽譜表示装置10では、2ページ分の譜面を含む表示箇所が更新される場合について説明したが、これに限られず、表示箇所には3ページ分以上の譜面が含まれていても良い。
次に、本実施形態に係る楽譜表示装置10における表示箇所の更新の他の例(その2)について、図6を参照しながら説明する。図6は、第一の実施形態に係る表示箇所の更新の他の例を説明する図(その2)である。なお、図6では、楽譜は、1つの譜面として表されるものとする。
図6(a)に示す楽譜表示装置10には、楽譜におけるN行目の五線からN+M行目の五線までのM行の五線が含まれる表示領域16が表示されているものとする。このとき、楽譜表示装置10は、ユーザの視線位置Eを検知する。
そして、ユーザの視線位置Eが、表示領域16のN+M行目の最終小節における最後の音楽記号Kと同じ位置になった場合、楽譜表示装置10は、所定の時間後に、N+1行目の五線からN+M+1行目までのM行の五線が含まれる表示領域17を表示させる。すなわち、楽譜表示装置10は、表示領域16を、例えば、1行分下にスライドさせて、表示領域17を表示させる。
同様に、図6(b)に示す楽譜表示装置10には、楽譜におけるL行目の五線からL+M行目の五線までのM行の五線が含まれる表示領域26が表示されているものとする。このとき、楽譜表示装置10は、ユーザの視線位置Eを検知する。
そして、ユーザの視線位置Eが、反復記号R1がある小節における最後の音楽記号Kと同じ位置になった場合、楽譜表示装置10は、所定の時間後に、反復開始位置R2を含むL−1行目の五線からL+M−1行目の五線が含まれる表示領域27を表示させる。すなわち、楽譜表示装置10は、表示領域26を、例えば、1行分上にスライドさせて、表示領域27を表示させる。
このように、図6に示す楽譜表示装置10では、複数行の五線を含む表示領域を示す表示箇所を更新する。したがって、図6に示す楽譜表示装置10では、N行目からN+M行目の五線が含まれる表示箇所が、N+1行目からN+M+1行目の五線が含まれる表示箇所に更新された場合でも、N+M行目の五線を参照することができる。すなわち、図6に示す楽譜表示装置10では、表示箇所が更新された後においても、当該更新直前の五線を参照することができるようになる。
(第二の実施形態)
次に、第二の実施形態について説明する。第二の実施形態に係る楽譜表示装置10では、ユーザの視線位置と、当該ユーザによる演奏位置とに基づいて、表示箇所の更新を行うものである。
まず、本実施形態に係る楽譜表示装置10に表示された楽譜の表示箇所の更新について、図7を参照しながら説明する。図7は、第二の実施形態に係る表示箇所の更新の一例を説明する図である。
図7(a)では、楽譜表示装置10に表示されている楽譜の表示箇所を、次ページの譜面に更新する場合について説明する。
楽譜表示装置10には、楽譜におけるNページ目の譜面18が表示されているものとする。このとき、楽譜表示装置10は、所定の時間(例えば、1秒ないし数秒)毎に、譜面18におけるユーザの視線位置Eと、当該ユーザの演奏位置Pとを検知して、視線位置Eと演奏位置Pとの差Dを算出する。
次に、ユーザの視線位置Eが、譜面18の最終小節に含まれた場合、楽譜表示装置10は、当該最終小節における最後の音楽記号Kと、演奏位置Pとの差Uが、Dの平均値A(D)以下であるか否かを判定する。
そして、音楽記号Kと演奏位置Pとの差Uが、平均値A(D)以下であると判定された場合、楽譜表示装置10は、譜面18の次のページの譜面であるN+1ページ目の譜面19を表示させる。すなわち、楽譜表示装置10は、楽譜の表示箇所を更新する。
このように、本実施形態に係る楽譜表示装置10は、各時点において、ユーザの視線位置Eと、当該ユーザの演奏位置Pとの差Dを算出する。そして、ユーザの視線位置Eが現在の表示箇所の最終小節に含まれた場合、楽譜表示装置10は、当該最終小節における最後の音楽記号Kと、演奏位置Pとの差Uが、Dの平均値A(D)以下であるか否かを判定し、判定結果に応じて表示箇所を更新する。
したがって、本実施形態に係る楽譜表示装置10は、ユーザが演奏に対して先読みしている譜面の位置を考慮したタイミングで、ページめくりを行うことができる。
図7(b)では、譜面に反復記号等が記載されている場合に、楽譜表示装置10に表示されている楽譜の表示箇所を、前ページの譜面に更新する場合について説明する。
楽譜表示装置10には、楽譜におけるLページ目の譜面28が表示されているものとする。このとき、楽譜表示装置10は、所定の時間(例えば、1秒ないし数秒)毎に、譜面28におけるユーザの視線位置Eと、当該ユーザの演奏位置Pとを検知して、視線位置Eと演奏位置Pとの差Dを算出する。
次に、ユーザの視線位置Eが、譜面28の反復記号R1がある小節に含まれた場合、楽譜表示装置10は、当該小節における最後の音楽記号Kと、演奏位置Pとの差Uが、Dの平均値A(D)以下であるか否かを判定する。
そして、音楽記号Kと演奏位置Pとの差Uが、平均値A(D)以下であると判定された場合、楽譜表示装置10は、反復記号R1に対応する反復開始位置R2を含むL−1ページ目の譜面29を表示させる。すなわち、楽譜表示装置10は、楽譜の表示箇所を更新する。
なお、例えば、反復開始位置R2が譜面28に含まれる場合には、楽譜表示装置10は、表示箇所の更新を行わない。
このように、本実施形態に係る楽譜表示装置10は、ユーザの視線位置Eが、反復記号R1がある小節に含まれた場合、当該小節における最後の音楽記号Kと、演奏位置Pとの差Uが、Dの平均値A(D)以下であるか否かを判定し、判定結果に応じて表示箇所を更新する。
したがって、本実施形態に係る楽譜表示装置10は、上記と同様に、ユーザが演奏に対して先読みしている譜面の位置を考慮したタイミングで、ページめくりを行うことができる。
次に、本実施形態に係る楽譜表示装置10の機能構成について、図8を参照しながら説明する。図8は、第二の実施形態に係る楽譜表示装置の機能構成の一例を示す図である。
図8に示すように、楽譜表示装置10は、視線位置検知部101、ノイズ判定部102A、更新判定部103A、表示更新部104、演奏位置検知部105、及び平均値算出部106を有する。これら各部は、楽譜表示装置10にインストールされた1以上のプログラムが、CPU36に実行させる処理により実現される。
また、楽譜表示装置10は、楽譜記憶部201を有する。当該記憶部は、記憶装置37を用いて実現可能である。
なお、上記の各部のうち、視線位置検知部101、表示更新部104、及び楽譜記憶部201は、第一の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
演奏位置検知部105は、表示装置32に表示されている譜面上におけるユーザの演奏位置(すなわち、譜面上において現在演奏されている音楽記号の位置)を検知する。
なお、演奏位置検知部105は、例えば、ユーザにより演奏されている楽器の音を、楽譜表示装置10に内蔵されたマイク(又は楽譜表示装置10に接続されたマイク)等で集音することにより、楽譜の譜面上における演奏位置を検知することができる。
また、演奏位置検知部105は、例えば、ユーザにより演奏されている楽器を、楽譜表示装置10と有線又は無線により接続することで、楽譜の譜面上における演奏位置を検知しても良い。
ノイズ判定部102Aは、視線位置検知部101により検知された視線位置及び演奏位置検知部105により検知された演奏位置がノイズであるか否かを判定する。
ここで、ノイズである演奏位置とは、演奏位置検知部105により検知された前回の演奏位置から大きく外れた演奏位置のことを言う。すなわち、例えば、時間tに検知された演奏位置をP(t)、時間t(>t)に検知された演奏位置をP(t)とした場合に、P(t)とP(t)との差が、予め設定された所定の閾値より大きいとき、P(t)は、ノイズであると判定される。したがって、ノイズ判定部102Aは、第一の実施形態と同様に、例えば、ローパスフィルタ等を用いて、ノイズ判定を行うことができる。
平均値算出部106は、ノイズ判定部102Aにより視線位置及び演奏位置がノイズでないと判定された場合に、視線位置検知部101により検知された視線位置と、演奏位置検知部105により検知された演奏位置との差の平均値を算出する。
更新判定部103Aは、視線位置検知部101により検知された視線位置と、平均値算出部106により算出された平均値と、楽譜記憶部201に記憶された楽譜データとに基づいて、現在表示されている楽譜の表示箇所を更新するか否かを判定する。
すなわち、更新判定部103Aは、視線値位置が契機小節に含まれる場合において、演奏位置と、当該契機小節における最後の音楽記号の位置との差が、平均値算出部106により算出された平均値以下であるかを判定する。そして、更新判定部103Aは、演奏位置と、当該契機小節における最後の音楽記号の位置との差が、当該平均値以下である場合、現在の表示箇所を更新すると判定する。
次に、本実施形態に係る楽譜表示装置10の表示装置32に表示されている楽譜の表示箇所を更新する処理について、図9を参照しながら説明する。図9は、第二の実施形態に係る表示箇所の更新処理の一例のフローチャートである。なお、図9に示す表示箇所の更新処理は、第一の実施形態に係る表示箇所の更新処理と同様に、所定の時間Δt毎に繰り返し実行される。
まず、視線位置検知部101は、表示装置32に表示されている譜面上におけるユーザの視線位置を検知する(ステップS901)。なお、本ステップの処理は、第一の実施形態に係る表示箇所の更新処理のステップS401の処理と同様である。
演奏位置検知部105は、表示装置32に表示されている譜面上におけるユーザの演奏位置を検知する(ステップS902)。なお、演奏位置検知部105は、例えば、ユーザにより演奏されている楽器の音をマイク等で集音して生成した音データと、楽譜記憶部201に記憶されている楽譜データとに基づいて、譜面上における演奏位置を検知することができる。
次に、ノイズ判定部102Aは、視線位置検知部101により検知された視線位置又は演奏位置検知部105により検知された演奏位置がノイズであるか否かを判定する(ステップS903)。
すなわち、現時点tに検知された視線位置及び演奏位置をそれぞれE(t)及びP(t)、時間tm−1=t−Δtに検知された視線位置及び演奏位置をそれぞれE(tm−1)及びP(tm−1)とする。この場合において、E(t)とE(tm−1)との差、又はP(t)とP(tm−1)との差の少なくとも一方が、予め設定された所定の閾値より大きいか否かを判定する。なお、閾値は、視線位置の差と、演奏位置の差とで共通の閾値を用いても良いし、それぞれ異なる閾値を用いても良い。
ステップS903において、視線位置又は演奏位置の少なくとも一方が、ノイズであると判定された場合、ノイズ判定部102Aは、処理を終了させる。一方、ステップS903において、視線位置及び演奏位置の両方が、ノイズでないと判定された場合、ノイズ判定部102Aは、ステップS904に進む。
このように、ノイズ判定部102Aは、視線位置に加えて、演奏位置もノイズであるか否かを判定する。これにより、例えば、マイク等で集音された雑音等に基づいて検知された演奏位置を除去することができる。
次に、平均値算出部106は、視線位置検知部101により検知された視線位置と、演奏位置検知部105により検知された演奏位置との差を算出する(ステップS904)。なお、時間tにおける視線位置E(t)と演奏位置P(t)との差をD(t)とする。
次に、平均値算出部106は、前回の平均値があるか否かを判定する(ステップS905)。すなわち、平均値算出部106は、ユーザによる演奏開始後、図9に示す表示箇所の更新処理を初めて実行したか否かを判定する。
ステップS905において、前回の平均値がないと判定された場合、平均値算出部106は、ステップS906に進む。一方、ステップS905において、前回の平均値があると判定された場合、平均値算出部106は、ステップS907に進む。
平均値算出部106は、前回の平均値がない場合、ステップS904で算出した差を平均値とする(ステップS906)。すなわち、平均値をA(D)とした場合、平均値算出部106は、演奏開始後に、最初に算出されたD(t)を平均値A(D)とする。
一方、平均値算出部106は、前回の平均値がある場合、ステップS904で算出した差と、当該前回の平均値とから新たな平均値を算出する(ステップS907)。すなわち、平均値算出部106は、ステップS904で算出したD(t)と、前回の平均値A(D)との平均を算出して、算出結果を改めてA(D)とする。
このように、平均値算出部106は、図6に示す表示箇所の更新処理が実行される度に、視線位置と演奏位置との差に基づいて、平均値A(D)を更新する。
次に、更新判定部103Aは、視線位置検知部101により検知された視線位置が、契機小節に含まれるか否かを判定する(ステップS908)。
ステップS908において、視線位置が、契機小節に含まれない場合、更新判定部103Aは、処理を終了させる。一方、ステップS908において、視線位置が、契機小節に含まれる場合、更新判定部103Aは、ステップS909に進む。
更新判定部103Aは、演奏位置検知部105により検知された演奏位置と、契機小節における最後の音楽記号の位置との差Uが、平均値A(D)以下であるか否かを判定する(ステップS909)。
ステップS909において、差Uが、平均値A(D)以下でないと判定された場合、更新判定部103Aは、処理を終了させる。一方、差Uが、平均値A(D)以下であると判定された場合、更新判定部103Aは、ステップS910に進む。すなわち、更新判定部103Aは、演奏位置と、契機小節における最後の音楽記号の位置との差が、平均値以下である場合、現在の表示箇所を更新すると判定する。
更新判定部103Aは、契機小節が、現在の表示箇所の最終小節又は反復記号がある小節のいずれであるかを判定する(ステップS910)。
ステップS910において、契機小節が、現在の表示箇所の最終小節であると判定された場合、更新判定部103Aは、ステップS911に進む。一方、ステップS910において、契機小節が、反復記号がある小節であると判定された場合、更新判定部103Aは、ステップS913に進む。
なお、以降のステップS911〜ステップS914の処理は、それぞれ、第一の実施形態に係る表示箇所の更新処理におけるステップS405〜ステップS408の処理と同様であるため、その説明を省略する。
以上のように、本実施形態に係る楽譜表示装置10は、ユーザが契機小節に視線を向けた場合、現在の演奏位置と、当該契機小節における最後の音楽記号との差が、ユーザの演奏位置と視線位置との差の平均値以下であるか否かを判定する。そして、本実施形態に係る楽譜表示装置10は、当該判定結果に応じて、楽譜の表示箇所を更新する。
したがって、本実施形態に係る楽譜表示装置10では、ユーザが演奏に対して先読みしている譜面の位置を考慮したタイミングで、楽譜の表示箇所の更新を行うことができる。なお、第二の実施形態に係る楽譜表示装置10においても、第一の実施形態と同様に、図5や図6に示すように表示箇所の更新を行っても良い。
ここで、図9に示す表示箇所の更新処理では、点線で示したステップS904〜ステップS907の処理で平均値の算出を行っている。以降では、図9において点線で示した平均値の算出処理の他の例について、図10を参照しながら説明する。図10は、第二の実施形態に係る平均値の算出処理の他の例のフローチャートである。
平均値算出部106は、視線位置検知部101により検知された視線位置と、演奏位置検知部105により検知された演奏位置との差を算出する(ステップS1001)。なお、以降では、時間tにおける視線位置E(t)及び演奏位置P(t)を、それぞれE及びP表す。また、EとPとの差をDと表す。
次に、平均値算出部106は、算出した差Dを、例えば記憶装置37に保存する(ステップS1002)。
続いて、平均値算出部106は、予め設定された算出区間が終了したか否かを判定する(ステップS1003)。ここで、算出区間とは、平均値を算出するための時間区間である。
ステップS1003において、算出区間が終了していない場合、平均値算出部106は、処理を終了させる。一方、ステップS1003において、算出区間が終了した場合、平均値算出部106は、ステップS1004に進む。
平均値算出部106は、保存されている差Dに基づいて平均値を算出する(ステップS1004)。例えば、差D,D,・・・,Dが保存されている場合、平均値算出部106は、これらD,D,・・・,Dの平均値を算出して、A(D)とする。
上記のように算出される平均値A(D)について、図11を参照しながら説明する。図11は、平均値の算出の他の例を説明する図(その1)である。
図11に示すように、算出区間Wは、演奏開始時間Tから所定の時間Tまでの区間であるとする。このとき、算出区間Wに、E〜E及びP〜Pが含まれる場合、各時点t〜tにおいて、平均値算出部106によりD〜Dが算出される。したがって、この場合、平均値A(D)は、(D+D+D)/3で算出される。
このように、図11に示す例では、演奏開始時間Tから所定の時間Tまでの区間(算出区間W)において算出された視線位置と演奏位置との差に基づいて平均値を算出する。そして、楽譜表示装置10は、演奏終了まで、算出された平均値をステップS909の判定処理に用いる。
これにより、図11に示す例では、時間T以降は、平均値を算出する必要がないため、少ない計算量で平均値を算出することができる。
なお、上記では、予め設定された1つの算出区間において平均値を算出して、当該平均値を演奏終了まで用いる例について説明したが、算出区間は、2以上であっても良い。
ここで、2以上の算出区間において平均値A(D)を算出する場合について、図12を参照しながら説明する。図12は、平均値の算出の他の例を説明する図(その2)である。
図12に示すように、演奏開始時間Tから所定の時間Tまでの算出区間W、時間Tから時間Tまでの算出区間W、時間Tから時間Tまでの算出区間W等の複数の算出区間が予め設定されているものとする。
このとき、算出区間Wに、E〜E及びP〜Pが含まれる場合、各時点t〜tにおいて、平均値算出部106によりD〜Dが算出される。したがって、算出区間Wにおける平均値A(D)は、(D+D+D)/3で算出される。そして、楽譜表示装置10は、算出された平均値A(D)を、時間T〜時間Tまでの算出区間WにおけるステップS909の判定処理に用いる。
同様に、算出区間Wに、E〜E及びP〜Pが含まれる場合、各時点t〜tにおいて、平均値算出部106によりD〜Dが算出される。したがって、算出区間Wにおける平均値A(D)は、(D+D)/2で算出される。そして、楽譜表示装置10は、算出された平均値A(D)を、時間T〜時間Tまでの算出区間WにおけるステップS909の判定処理に用いる。
このように、図12に示す例では、前の算出区間で算出された平均値を、次の算出区間におけるステップS909の判定処理に用いる。これにより、例えば、ユーザにより演奏される曲のテンポ等に応じた平均値を算出することができるようになる。
また、2以上の算出区間において平均値A(D)を算出する場合の他の例について、図13を参照しながら説明する。図13は、平均値の算出の他の例を説明する図(その3)である。
図13に示すように、演奏開始時間Tから所定の時間Tまでの算出区間W、時間Tから時間Tまでの算出区間W、時間Tから時間Tまでの算出区間W等の複数の算出区間が予め設定されているものとする。すなわち、各算出区間は、一部の区間が重畳するように設定されているものとする。
このとき、算出区間Wに、E〜E及びP〜Pが含まれる場合、各時点t〜tにおいて、平均値算出部106によりD〜Dが算出される。したがって、算出区間Wにおける平均値A(D)は、(D+D+D)/3で算出される。そして、楽譜表示装置10は、算出された平均値A(D)を、算出区間Wにおける時間T〜時間Tまでの間のステップS909の判定処理に用いる。
同様に、算出区間Wに、E〜E及びP〜Pが含まれる場合、各時点t〜tにおいて、平均値算出部106によりD〜Dが算出される。したがって、算出区間Wにおける平均値A(D)は、(D+D+D)/3で算出される。そして、楽譜表示装置10は、算出された平均値A(D)を、算出区間Wおける時間T以降のステップS909の判定処理に用いる。
このように、図13に示す例では、前後の区間を一部重畳させた算出区間で算出された平均値を、次の算出区間におけるステップS909の判定処理に用いる。これにより、例えば、ユーザにより演奏される曲のテンポ等に応じた平均値を算出することができるようになる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
以上の説明に関し、更に以下の項を開示する。
(付記1)
視線検知装置を用いて、ディスプレイに表示された楽譜のうち、視線が向けられた楽譜位置を検知し、
検知した前記楽譜位置に応じて、前記ディスプレイに表示する楽譜の表示箇所を更新する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする楽譜表示方法。
(付記2)
マイクで取得した演奏音に基づいて検知した演奏中の楽譜位置と、検知した前記視線が向けられた楽譜位置との差を算出する、
処理をコンピュータが実行し、
前記更新する処理は、
算出した前記差に基づいて、前記ディスプレイに表示する楽譜の表示箇所を更新する、
ことを特徴とする、付記1に記載の楽譜表示方法。
(付記3)
前記更新する処理は、
前記ディスプレイに表示された楽譜の最終記号と、検知した前記演奏中の楽譜位置と、算出した前記差とに基づいて、表示する楽譜の表示箇所を更新する、
ことを特徴とする、付記2に記載の楽譜表示方法。
(付記4)
前記算出する処理は、
所定の時間毎に、検知した前記演奏中の楽譜位置と、検知した前記視線が向けられた楽譜位置との差を算出し、
前記更新する処理は、
前記ディスプレイに表示された楽譜の最終記号と、検知した前記演奏中の楽譜位置と、算出した前記差の平均とに基づいて、表示する楽譜の表示箇所を更新する、
ことを特徴とする、付記3に記載の楽譜表示方法。
(付記5)
前記更新する処理は、
検知した前記視線が向けられた楽譜位置が、前記表示箇所における最終小節である場合に、前記ディスプレイに表示された楽譜の最終記号と、検知した前記演奏中の楽譜位置と、算出した前記差の平均とに基づいて、表示する楽譜の表示箇所を更新する、
ことを特徴とする、付記4に記載の楽譜表示方法。
(付記6)
検知した前記視線が向けられた楽譜位置がノイズであるか否かを判定する、
処理をコンピュータが実行し、
前記算出する処理は、
所定の時間毎に、検知した前記演奏中の楽譜位置と、ノイズでないと判定された前記視線が向けられた楽譜位置との差を算出する、
ことを特徴とする、付記4又は5に記載の楽譜表示方法。
(付記7)
前記算出する処理は、
予め設定された時間区間内において検知した前記演奏中の楽譜位置と、前記時間区間内において検知した前記視線が向けられた楽譜位置との差を算出する、
ことを特徴とする、付記2ないし6のいずれか1項に記載の楽譜表示方法。
(付記8)
視線検知装置を用いて、ディスプレイに表示された楽譜のうち、視線が向けられた楽譜位置を検知する検知部と、
検知した前記楽譜位置に応じて、前記ディスプレイに表示する楽譜の表示箇所を更新する更新部と、
を有することを特徴とするタブレット端末。
(付記9)
マイクで取得した演奏音に基づいて検知した演奏中の楽譜位置と、検知した前記視線が向けられた楽譜位置との差を算出する算出部を有し、
前記更新部は、
算出した前記差に基づいて、前記ディスプレイに表示する楽譜の表示箇所を更新する、
ことを特徴とする、付記8に記載のタブレット端末。
(付記10)
前記更新部は、
前記ディスプレイに表示された楽譜の最終記号と、検知した前記演奏中の楽譜位置と、算出した前記差とに基づいて、表示する楽譜の表示箇所を更新する、
ことを特徴とする、付記9に記載のタブレット端末。
(付記11)
前記算出部は、
所定の時間毎に、検知した前記演奏中の楽譜位置と、検知した前記視線が向けられた楽譜位置との差を算出し、
前記更新部は、
前記ディスプレイに表示された楽譜の最終記号と、検知した前記演奏中の楽譜位置と、算出した前記差の平均とに基づいて、表示する楽譜の表示箇所を更新する、
ことを特徴とする、付記10に記載のタブレット端末。
(付記12)
前記更新部は、
検知した前記視線が向けられた楽譜位置が、前記表示箇所における最終小節である場合に、前記ディスプレイに表示された楽譜の最終記号と、検知した前記演奏中の楽譜位置と、算出した前記差の平均とに基づいて、表示する楽譜の表示箇所を更新する、
ことを特徴とする、付記11に記載のタブレット端末。
(付記13)
検知した前記視線が向けられた楽譜位置がノイズであるか否かを判定する判定部を有し、
前記算出部は、
所定の時間毎に、検知した前記演奏中の楽譜位置と、ノイズでないと判定された前記視線が向けられた楽譜位置との差を算出する、
ことを特徴とする、付記11又は12に記載のタブレット端末。
(付記14)
前記算出部は、
予め設定された時間区間内において検知した前記演奏中の楽譜位置と、前記時間区間内において検知した前記視線が向けられた楽譜位置との差を算出する、
ことを特徴とする、付記9ないし13のいずれか1項に記載のタブレット端末。
(付記15)
視線検知装置を用いて、ディスプレイに表示された楽譜のうち、視線が向けられた楽譜位置を検知し、
検知した前記楽譜位置に応じて、前記ディスプレイに表示する楽譜の表示箇所を更新する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
(付記16)
マイクで取得した演奏音に基づいて検知した演奏中の楽譜位置と、検知した前記視線が向けられた楽譜位置との差を算出する、
処理をコンピュータに実行させ、
前記更新する処理は、
算出した前記差に基づいて、前記ディスプレイに表示する楽譜の表示箇所を更新する、
ことを特徴とする、付記15に記載のプログラム。
(付記17)
前記更新する処理は、
前記ディスプレイに表示された楽譜の最終記号と、検知した前記演奏中の楽譜位置と、算出した前記差とに基づいて、表示する楽譜の表示箇所を更新する、
ことを特徴とする、付記16に記載のプログラム。
(付記18)
前記算出する処理は、
所定の時間毎に、検知した前記演奏中の楽譜位置と、検知した前記視線が向けられた楽譜位置との差を算出し、
前記更新する処理は、
前記ディスプレイに表示された楽譜の最終記号と、検知した前記演奏中の楽譜位置と、算出した前記差の平均とに基づいて、表示する楽譜の表示箇所を更新する、
ことを特徴とする、付記17に記載のプログラム。
(付記19)
前記更新する処理は、
検知した前記視線が向けられた楽譜位置が、前記表示箇所における最終小節である場合に、前記ディスプレイに表示された楽譜の最終記号と、検知した前記演奏中の楽譜位置と、算出した前記差の平均とに基づいて、表示する楽譜の表示箇所を更新する、
ことを特徴とする、付記18に記載のプログラム。
(付記20)
検知した前記視線が向けられた楽譜位置がノイズであるか否かを判定する、
処理をコンピュータに実行させ、
前記算出する処理は、
所定の時間毎に、検知した前記演奏中の楽譜位置と、ノイズでないと判定された前記視線が向けられた楽譜位置との差を算出する、
ことを特徴とする、付記18又は19に記載のプログラム。
(付記21)
前記算出する処理は、
予め設定された時間区間内において検知した前記演奏中の楽譜位置と、前記時間区間内において検知した前記視線が向けられた楽譜位置との差を算出する、
ことを特徴とする、付記16ないし20のいずれか1項に記載のプログラム。
10 楽譜表示装置
101 視線位置検知部
102 ノイズ判定部
103 更新判定部
104 表示更新部
105 演奏位置検知部
106 平均値算出部
201 楽譜記憶部

Claims (9)

  1. 視線検知装置を用いて、ディスプレイに表示された楽譜のうち、視線が向けられた楽譜位置を検知し、
    検知した前記楽譜位置に応じて、前記ディスプレイに表示する楽譜の表示箇所を更新する、
    処理をコンピュータが実行することを特徴とする楽譜表示方法。
  2. マイクで取得した演奏音に基づいて検知した演奏中の楽譜位置と、検知した前記視線が向けられた楽譜位置との差を算出する、
    処理をコンピュータが実行し、
    前記更新する処理は、
    算出した前記差に基づいて、前記ディスプレイに表示する楽譜の表示箇所を更新する、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の楽譜表示方法。
  3. 前記更新する処理は、
    前記ディスプレイに表示された楽譜の最終記号と、検知した前記演奏中の楽譜位置と、算出した前記差とに基づいて、表示する楽譜の表示箇所を更新する、
    ことを特徴とする、請求項2に記載の楽譜表示方法。
  4. 前記算出する処理は、
    所定の時間毎に、検知した前記演奏中の楽譜位置と、検知した前記視線が向けられた楽譜位置との差を算出し、
    前記更新する処理は、
    前記ディスプレイに表示された楽譜の最終記号と、検知した前記演奏中の楽譜位置と、算出した前記差の平均とに基づいて、表示する楽譜の表示箇所を更新する、
    ことを特徴とする、請求項3に記載の楽譜表示方法。
  5. 前記更新する処理は、
    検知した前記視線が向けられた楽譜位置が、前記表示箇所における最終小節である場合に、前記ディスプレイに表示された楽譜の最終記号と、検知した前記演奏中の楽譜位置と、算出した前記差の平均とに基づいて、表示する楽譜の表示箇所を更新する、
    ことを特徴とする、請求項4に記載の楽譜表示方法。
  6. 検知した前記視線が向けられた楽譜位置がノイズであるか否かを判定する、
    処理をコンピュータが実行し、
    前記算出する処理は、
    所定の時間毎に、検知した前記演奏中の楽譜位置と、ノイズでないと判定された前記視線が向けられた楽譜位置との差を算出する、
    ことを特徴とする、請求項4又は5に記載の楽譜表示方法。
  7. 前記算出する処理は、
    予め設定された時間区間内において検知した前記演奏中の楽譜位置と、前記時間区間内において検知した前記視線が向けられた楽譜位置との差を算出する、
    ことを特徴とする、請求項2ないし6のいずれか1項に記載の楽譜表示方法。
  8. 視線検知装置を用いて、ディスプレイに表示された楽譜のうち、視線が向けられた楽譜位置を検知する検知部と、
    検知した前記楽譜位置に応じて、前記ディスプレイに表示する楽譜の表示箇所を更新する更新部と、
    を有することを特徴とするタブレット端末。
  9. 視線検知装置を用いて、ディスプレイに表示された楽譜のうち、視線が向けられた楽譜位置を検知し、
    検知した前記楽譜位置に応じて、前記ディスプレイに表示する楽譜の表示箇所を更新する、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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