JP2017052990A - 表面処理機及びそれを複数組み合せた表面処理装置 - Google Patents

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Shinichi Wazawa
伸一 和澤
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Abstract

【課題】ワークに均一に表面処理できるとともに傷等が付きにくく、ワークの受け渡しが容易な表面処理装置の提供の目的とする。【解決手段】ワークを支持するための支持部材と、前記支持部材に支持させたワークを移動送りするための送り部材とを備え、前記支持部材は、内周面でワークを支持する断面が略半円形状であり、前記送り部材は、外周部にワークをピッチ送りするための複数の凸部を有する回転体であることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は各種製品の表面処理機に関し、特に回転体による表面処理装置に係る。
従来のバレル型の表面処理装置は、例えば六角形等の多角形状をしたバレル内に複数のワークを投入し、このバレルを処理液中で回転させることで行われている。
しかし、バレルの回転によりワーク同士がぶつかり合うためにワークに打痕等のキズが付きやすい問題がある。
また、重量のあるワークの場合にバレル本体物の耐久性が問題になる。
特許文献1には、バレル内で部品同士が激しく衝突しないように、バレルの内周面と対向する側に複数の爪部を設け、この爪部間に部品を保持させる技術を開示する。
しかし、同公報に開示する構造にあっては、バレルの蓋部を開けて部品(ワーク)を出し入れする必要があり、生産性に劣るものである。
特開平8−120497号公報
本発明は、ワークに均一に表面処理できるとともに傷等が付きにくく、ワークの受け渡しが容易な表面処理装置の提供の目的とする。
本発明は、回転型の表面処理機と、この表面処理機を複数台、連設した表面処理装置に特徴がある。
本発明における表面処理機は、ワークを支持するための支持部材と、前記支持部材に支持させたワークを移動送りするための送り部材とを備え、前記支持部材は、内周面でワークを支持する断面が略半円形状であり、前記送り部材は、外周部にワークをピッチ送りするための複数の凸部を有する回転体であることを特徴とする。
このように回転体からなる送り部材の外周部に複数の凸部を設け、この回転体の外周側に断面が略半円形状からなる支持部材を配置したことにより、ワークが回転する凸部に押されて支持部材の内周面に沿って順送りされる。
これにより内周面が断面略半円形状の支持部材の一方の開口部からワ−クを投入すると、回転体からなる送り部材によりワークが凹部間隔によりピッチ送りされ、他方の開口部から送り出されることになる。
また、表面処理時間をこの回転体の送りピッチ,あるいは、回転体を回転させる駆動モーター等によるこの送り部材の回転速度等により容易に調整できる。
ここで表面処理方法としては、支持部材を処理液が入れられた処理槽内に配置してもよく、また処理液を支持部材に向けてスプレーしてもよく、処理液との接触方法に制限はない。
本発明において、前記送り部材は、外周部に送り凸部を有する外接円が円盤状の複数のプレート材を、所定の間隔を有するように連結した回転体であってもよく、前記支持部材は、内周面を周廻り又は/及び中心軸方向に複数に分割した板材を連結したものであってもよい。
このように支持部材又は/及び送り部材を分割材で構成すると、プレート材や板材の隙間から処理液がワークに触れ、ワークを順送りする際に、このワークと支持部材の接触部も変化するので表面処理の均一性が向上する。
本発明において、前記回転体の送り凸部の先端部は、前記支持部材の中心軸方向に分割した複数の板材の周溝部内に沿って回転するようにしてもよい。
このようにすると、回転体に設けた凸部の先端部が支持部材側の周溝部に沿って回転移動しながらワークを押すのでワーク送りが安定する。
このような表面処理機を複数機連設することで、異なる複数の工程からなる一連の表面処理を連続して行うことができ、前後の処理表面処理機間のワーク受け渡しも容易に構築できる。
本発明に係る表面処理機は、回転体からなる送り部材の外周部に設けた複数の凸部にてワークを断面略半円形状の支持部材の内周面に沿って順にピッチ送りし、表面処理できるのでワーク同士の衝突をさけるとともにワークの投入及び送り出し(ワークの受け渡し)が容易である。
また、ピッチ送り間隔あるいはその送り速度を可変することで処理時間の調整も容易である。
本発明に係る表面処理装置の構成例を示す。 本発明に係る表面処理機の斜視図を示す。 (a)は表面処理機の部分透視図を示し、(b)は支持部材とワークとの位置関係を示す。 (a)は送り部材の正面図、(b)はその斜視図を示す、(c)は支持部材の平面図、(d)はその斜視図を示す。 送り部材の駆動構造例を示す。 (a)、(b)は表面処理機の連設例を示す。 コイン状のワークを処理する表面処理機の例を示す。
本発明に係る表面処理機及びそれを組み合せた表面処理装置の例を以下、図に基づいて説明するが本発明はこれに限定されない。
図1には本発明に係る表面処理機を5機、連設した表面処理装置の例を示す。
図2に1機目と2機目の表面処理機の処理槽部分の斜視図を示し、以下1機目を代表に説明し、他の機は1機目に準ずるので詳しい説明は省略する。
図3(a)には部分透視図、(b)には支持部材部分を示す。
図4には送り部材及び支持部材の構成図を示す。
図5には送り部材の駆動例を示す。
表面処理機は、タンク容器状の処理槽11の開口部に合せて内周面が断面略半円状の支持部材31を配置してある。
ここで支持部材31は、内周面が断面円弧状の形状であれば外周面の形状に制限はない。
また、内周面の断面が円弧状であればその中心角の大きさに制限がなく、本明細書では上部が開口している意味で便宜上、略半円状と表現した。
送り部材21は、シャフト21bを回転軸とする回転体であり、例えば図5に示すように駆動部41のモーターに取り付けたスプロケットとシャフト21bに取り付けたスプロケット間をチェーン41aで伝達連結する。
なお、回転体の回転方法に制限はなく、上記チェーン方式の替わりにギヤ伝達等でもよい。
また処理槽11内にはモーター61に連結した攪拌機62を設けてもよい。
本実施例では、図4に示すように送り部材21は略円盤状のプレート材21a、6枚を、その間に隙間Wを有するように連結部材21eにて重ね連結した例になっており、その枚数に制限はない。
各プレート材21aは外周部に複数の爪状の凸部21cを有し、その間にワークが入る凹部(ワーク保持部)21dを有する。
支持部材31は内周面が円弧状の複数の板材31a〜31cを連結棒31dで連結した分割構造になっている。
弓形の板材31a〜31cは軸方向に一部が相互に重なるように連結され、平面視でWの間隔毎に連結され、送り部材21に有するプレート体21aの凸部31cの爪先端部が溝内側を移動するように間隔Wからなる周溝部を形成してある。
また、周廻り方向にも隙間Wを有するように分割連結されている。
これによりワーク1が送り込まれる際には図3(b)に示すようにワーク1と支持部材31の内周面における接触部が入れ替わり、均一に表面処理される。
このような表面処理機を例えば5機連設したのが図1に示す表面処理装置である。
各処理槽11〜15に対して、それぞれ支持部材31〜35が取り付けられ、この支持部材31〜35の内周面に沿って回転する送り部材21〜25を有する。
各送り部材21〜25はシャフト21b〜25bを介して駆動部41〜45により回転制御される。
ワーク1は傾斜した送り台51に沿って投入され、切り出しシリンダー52によって表面処理機側に1ヶずつ供給する。
ワークの形状に制限はないが本実施例は丸棒状の製品に好適である。
ワークの長さに応じてプレート材21aの重ね枚数を変える事もできる。
切り出し供給されたワーク1は、支持部材31の円弧状内周面と送り部材21の外周部の凹部(ワーク保持部)21dとの間に投入される。
ワーク1は回転体からなる送り部材の凹部ピッチに合せて順次投入されながら、支持部材31の内周面に沿ってピッチ送りされる。
この間に表面処理がされる。
図1にて1機目の表面処理機の右側開口部に位置したワーク1は、凹部形状が開口側に向けて内側寸法が大きくなる傾斜面になっており、そのまま2機目の凹部22dに向けて転がり移動する。
図1の実施例ではワーク1が複数の表面処置機に順次移りやすいように後工程側の表面処理機のワーク投入部を前工程側の表面処理機のワーク排出部よりも低く配置してある。
このように例えば5機を連設すると、第1機目で脱脂処理、第2〜3機目で湯洗処理、第4〜5機目で化成処理、コーティング処理、めっき処理等のように目的や処理時間に合せて調整しつつ、連続処理が可能になる。
また、図1に示すように必要に応じて送風ファン53等を配置することも可能である。
図6に本発明に係る表面処理機の応用例を示す。
(a)は送り部材121〜124のプレート材121a〜124aの凹部121d〜124dのピッチ間隔に差を設けたり、駆動部141〜144による回転速度に差を設けることで、各工程での処理時間を調整した例である。
例えば、駆動モーターとスプロケット及びチェーンを介して送り部材を回転制御した場合には、そのスプロケットの外径比を調整することで、あるいはギヤ伝達した場合には、そのギヤ比を調整することで各工程間で処理時間を調整できる。
(b)は2機の送り部材21,22を1つの駆動部41を共通に用いて、伝達スプロケット241を介してチェーン41aによる回転制御した例を示す。
このように本発明に係る表面処理装置は、簡単な構造でワークの受け渡しが可能であり処理時間の設定自由度も高い。
図7に、ワーク形状がコイン状のワーク2を連続的にピッチ送りしながら表面処理する例を示す。
ワーク2がコイン状(円盤状)である場合には、図7(a),(b)に示すように半円形状のプレート31eからなる支持部材31,32,・・・になっている。
なお、図7(c)は下部拡大図を示す。
また、ワーク2の両側にワイヤー状のガイド部材31f,32f,・・・を配設して、ワーク2の落下防止を図っている。
本実施例では、リング状のガイド部材31fを固定部材31gで固定してある。
この場合に送り部材21,22,・・・は、ワーク2をピッチ送りするための薄い厚みの円盤プレート状のプレート材21aになっていて、所定のピッチで送り凸部(爪部)21cを有し、となり合う送り凸部の間にワーク保持部21dを形成してある。
11 処理槽
21 送り部材
21a プレート材
31 支持部材
31a 板材
41 駆動部

Claims (5)

  1. ワークを支持するための支持部材と、前記支持部材に支持させたワークを移動送りするための送り部材とを備え、
    前記支持部材は、内周面でワークを支持する断面が略半円形状であり、
    前記送り部材は、外周部にワークをピッチ送りするための複数の凸部を有する回転体であることを特徴とする表面処理機。
  2. 前記送り部材は、外周部に送り凸部を有する外接円が円盤状の複数のプレート材を、所定の間隔を有するように連結した回転体であることを特徴とする請求項1記載の表面処理機。
  3. 前記支持部材は、内周面を周廻り又は/及び中心軸方向に複数に分割した板材を連結したものであることを特徴とする請求項1又は2記載の表面処理機。
  4. 前記回転体の送り凸部の先端部は、前記支持部材の中心軸方向に分割した複数の板材の周溝部内に沿って回転することを特徴とする請求項3記載の表面処理機。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の表面処理機を複数機連設し、ワークを順送り処理可能にしたことを特徴とする表面処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112974134A (zh) * 2021-02-25 2021-06-18 上海怀清科技有限公司 一种铁钉涂放氧化剂装置
CN113171929A (zh) * 2021-04-27 2021-07-27 武模佳 一种稀土泡沫陶瓷过滤器生产用海绵载体浸渍浆料装置

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