JP2017051639A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】好適に遊技の興趣向上を図ることが可能な遊技機を提供すること。【解決手段】主制御装置60のMPU62では、作動口に遊技球が入賞したことを契機に当否抽選を行い、大当たり当選又は小当たり当選となった場合には、大入賞口の開閉が実行される開閉実行モードに遊技状態を移行させる。また、大当たり当選となった場合には、MPU62において振分抽選が行われ、複数種類の大当たり結果の中から一の大当たり結果が選択される。各大当たり結果は、開閉実行モードの終了後の遊技状態の移行態様が相違している。例えば、低確率モード及び低頻度サポートモードである状況で非明示高確大当たり結果Aとなった場合には、高確率モード及び高頻度サポートモードとなり且つ高確率モードであることの報知は行われない状態となる。この場合に、当該状態において小当たり当選となった場合には、高確率モードであることの報知が開始される。【選択図】 図5
Description
本発明は、遊技機に関するものである。
例えばパチンコ遊技機等の遊技機は、予め定められた抽選条件が成立したことに基づいて抽選を行い、その抽選結果が所定の結果であった場合に当たり状態への移行といった遊技状態の移行が発生する。また、当該当否抽選のモードとして、所定の当選結果となる確率が相対的に高低となるように、高確率モードと低確率モードといった複数のモードが存在している遊技機も知られている。この場合、遊技者は、当選結果となる確率が高いモードとなることを期待しながら遊技を行うことになる。
パチンコ機について具体的には、例えば遊技領域に設けられた入球部に遊技球が入球したことに基づいて当否抽選が行われ、当否抽選にて当選結果となった場合には表示装置の表示面にて特定の絵柄組合せ等が最終停止表示され、遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行する構成が知られている。そして、特別遊技状態に移行した場合には、例えば遊技領域に設けられた入球装置の開閉が開始され、当該入球装置への入球に基づき遊技球が払い出されるようになっている。また、例えば特別遊技状態が終了した後等に、当否抽選のモードが高確率モード及び低確率モードのうち一方から他方に移行することとなる構成も知られている。高確率モードにおいて、例えば表示面にて低確率モードの場合とは異なる演出が実行されたり、例えば遊技領域に設けられた可動部材にて低確率モードの場合とは異なる動作が実行されたり等することで、遊技者は、当否抽選のモードが高確率モードであることを認識しながら遊技を行うことになる(例えば特許文献1参照)。
ここで、上記例示等のような遊技機においては遊技の興趣向上を図る必要があり、この点について未だ改良の余地がある。
本発明は、上記例示した事情等に鑑みてなされたものであり、好適に遊技の興趣向上を図ることが可能な遊技機を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決すべく、請求項1記載の発明は、遊技球が流下する遊技領域に設けられ、開状態と閉状態とのそれぞれに切換可能に設けられた可変入球手段と、
当該可変入球手段を開閉制御する可変入球制御手段と、
遊技状態を移行させるか否かの判定を行い、判定モードとして、遊技状態の移行に対応した判定結果となる確率が相対的に高低となる高確率モードと低確率モードとを少なくとも有する判定手段と、
当該判定手段の判定結果に応じて、前記開閉制御が実行される状態に遊技状態を移行させる移行手段と、
前記判定モードが高確率モードであることを遊技者に認識させることが可能な態様で動作し得る動作手段と、
当該動作手段の動作を制御する動作制御手段と、
を備え、
前記判定手段は、前記開閉制御が実行される状態への移行は発生するものの当該状態の終了後の前記判定モードが当該状態の前に設定されていたモードと同一のモードとなる特定判定結果であると判定可能な特定判定手段を備え、
前記動作制御手段は、前記高確率モードである状況であって、前記動作手段の制御状態が前記高確率モードであることを遊技者に認識させることを可能とする所定認識状態ではない状況において、前記特定判定結果となった場合に、前記動作手段の制御状態を前記所定認識状態に変更する変更手段を備えていることを特徴とする。
当該可変入球手段を開閉制御する可変入球制御手段と、
遊技状態を移行させるか否かの判定を行い、判定モードとして、遊技状態の移行に対応した判定結果となる確率が相対的に高低となる高確率モードと低確率モードとを少なくとも有する判定手段と、
当該判定手段の判定結果に応じて、前記開閉制御が実行される状態に遊技状態を移行させる移行手段と、
前記判定モードが高確率モードであることを遊技者に認識させることが可能な態様で動作し得る動作手段と、
当該動作手段の動作を制御する動作制御手段と、
を備え、
前記判定手段は、前記開閉制御が実行される状態への移行は発生するものの当該状態の終了後の前記判定モードが当該状態の前に設定されていたモードと同一のモードとなる特定判定結果であると判定可能な特定判定手段を備え、
前記動作制御手段は、前記高確率モードである状況であって、前記動作手段の制御状態が前記高確率モードであることを遊技者に認識させることを可能とする所定認識状態ではない状況において、前記特定判定結果となった場合に、前記動作手段の制御状態を前記所定認識状態に変更する変更手段を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、好適に遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
<第1の実施形態>
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の第1の実施形態を、図面に基づいて説明する。図1はパチンコ機10の正面図である。
以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の第1の実施形態を、図面に基づいて説明する。図1はパチンコ機10の正面図である。
パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機本体12とを有する。なお、図示による詳細な説明は省略するが、遊技機本体12は、外枠11に回動可能に支持された内枠と、当該内枠の前方に配置され当該内枠に回動可能に支持された前扉枠と、内枠の後方に配置され当該内枠に回動可能に支持された裏パックユニットとを備えている。また、遊技機本体12には、その回動先端部に図示しない施錠装置が設けられており、遊技機本体12を外枠11に対して開放不能に施錠状態とする機能を有しているとともに、前扉枠を内枠に対して開放不能に施錠状態とする機能を有している。これらの各施錠状態は、パチンコ機10前面にて露出させて設けられたシリンダ錠17に対して解錠キーを用いて解錠操作を行うことにより、それぞれ解除される。
遊技機本体12には、図2に示す遊技盤20が搭載されている。以下、図2を参照しながら遊技盤20の構成を説明する。図2は遊技盤20の正面図である。
遊技盤20には前後方向に貫通する大小複数の開口部が形成されている。各開口部には一般入賞口21、可変入賞装置22、上作動口23、下作動口24、スルーゲート25、可変表示ユニット26、特図表示部33及び普図表示部34等がそれぞれ設けられている。一般入賞口21、可変入賞装置22、上作動口23及び下作動口24への入球が発生すると、それが遊技盤20の背面側に配設された検知センサ(図示略)により検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出しが実行される。その他に、遊技盤20の最下部にはアウト口27が設けられており、各種入賞口等に入らなかった遊技球はアウト口27を通って遊技領域から排出される。また、遊技盤20には、遊技球の落下方向を適宜分散、調整等するために多数の釘28が植設されているとともに、風車等の各種部材が配設されている。
ここで、入球とは、所定の開口部を遊技球が通過することを意味し、開口部を通過した場合に遊技盤20の背面側に排出される態様だけでなく、開口部を通過した後に遊技領域から排出されずに当該遊技領域の流下を継続する態様も含まれる。但し、以下の説明では、アウト口27への遊技球の入球と明確に区別するために、可変入賞装置22、上作動口23、下作動口24又はスルーゲート25への遊技球の入球を、入賞とも表現する。
上作動口23及び下作動口24は、作動口装置としてユニット化されて遊技盤20に設置されている。上作動口23及び下作動口24は共に上向きに開放されている。また、上作動口23が上方となるようにして両作動口23,24は鉛直方向に並んでいる。下作動口24には、左右一対の可動片よりなるガイド片としての電動役物24aが設けられている。電動役物24aの閉鎖状態では遊技球が下作動口24に入賞できず、電動役物24aが開放状態となることで下作動口24への入賞が可能となる。
可変入賞装置22は、図2(b)に示すように、遊技盤20の背面側へと通じる大入賞口22aを備えているとともに、当該大入賞口22aを開閉する開閉扉22bを備えている。開閉扉22bは可変入賞装置22として一体的に設けられた可変入賞駆動部22cに連結されており(連結箇所については図示略)、当該可変入賞駆動部22cにより駆動されて、閉鎖状態及び開放状態のいずれかに配置される。具体的には、通常は遊技球が入賞できない閉鎖状態になっており、内部抽選において開閉実行モードへの移行に当選した場合に遊技球が入賞可能な開放状態に切り換えられるようになっている。ちなみに、開閉実行モードとは、大当たり結果又は小当たり結果となった場合に移行することとなるモードである。当該開閉実行モードについては、後に詳細に説明する。なお、閉鎖状態では入賞が不可ではないが開放状態よりも入賞が発生しづらい状態となる構成としてもよい。
特図表示部33及び普図表示部34は、遊技領域の下部側に設けられている。特図表示部33では、上作動口23又は下作動口24への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、上作動口23又は下作動口24への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。つまり、本パチンコ機10では、上作動口23への入賞と下作動口24への入賞とが内部抽選において区別されておらず、上作動口23又は下作動口24への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が共通の表示領域である特図表示部33にて明示される。そして、上作動口23又は下作動口24への入賞に基づく内部抽選の結果が開閉実行モードへの移行に対応した当選結果であった場合には、特図表示部33にて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、開閉実行モードへ移行する。
なお、特図表示部33は、複数のセグメント発光部が所定の態様で配列されてなるセグメント表示器により構成されているが、これに限定されることはなく、液晶表示装置、有機EL表示装置、CRT、ドットマトリックス等その他のタイプの表示装置によって構成されていてもよい。また、特図表示部33にて変動表示される絵柄としては、複数種の文字が変動表示される構成、複数種の記号が変動表示される構成、複数種のキャラクタが変動表示される構成又は複数種の色が切り換え表示される構成などが考えられる。
普図表示部34では、スルーゲート25への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、スルーゲート25への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が表示によって明示される。スルーゲート25への入賞に基づく内部抽選の結果が電役開放状態への移行に対応した当選結果であった場合には、普図表示部34にて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、電役開放状態へ移行する。電役開放状態では、下作動口24に設けられた電動役物24aが所定の態様で開放状態となる。
可変表示ユニット26には、絵柄の一種である図柄を変動表示する図柄表示装置31が設けられている。また、可変表示ユニット26には、図柄表示装置31を囲むようにしてセンターフレーム32が配設されている。このセンターフレーム32は、その上部がパチンコ機10前方に延出している。これにより、図柄表示装置31の表示面の前方を遊技球が落下していくのが防止されており、遊技球の落下により表示面の視認性が低下するといった不都合が生じない構成となっている。
図柄表示装置31は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されており、後述する表示制御装置により表示内容が制御される。なお、図柄表示装置31は、液晶表示装置であることに限定されることはなく、プラズマディスプレイ装置、有機EL表示装置又はCRTといった他の表示装置であってもよい。
図柄表示装置31では、上作動口23又は下作動口24への入賞に基づいて図柄の変動表示が開始される。すなわち、特図表示部33において変動表示が行われる場合には、それに合わせて図柄表示装置31において変動表示が行われる。そして、例えば、遊技結果が大当たり結果となる遊技回では、図柄表示装置31では予め設定されている有効ライン上に所定の組合せの図柄が停止表示される。
図柄表示装置31の表示内容について、図3及び図4を参照して詳細に説明する。図3は図柄表示装置31にて変動表示される図柄を個々に示す図であり、図4は図柄表示装置31の表示面Gを示す図である。
図3(a)〜(j)に示すように、絵柄の一種である図柄は、「1」〜「9」の数字が各々付された9種類の主図柄と、貝形状の絵図柄からなる副図柄とにより構成されている。より詳しくは、タコ等の9種類のキャラクタ図柄に「1」〜「9」の数字がそれぞれ付されて主図柄が構成されている。
図4(a)に示すように、図柄表示装置31の表示面Gには、複数の表示領域として、上段・中段・下段の3つの図柄列Z1,Z2,Z3が設定されている。各図柄列Z1〜Z3は、主図柄と副図柄が所定の順序で配列されて構成されている。詳細には、上図柄列Z1には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の降順に配列されるとともに、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。下図柄列Z3には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の昇順に配列されるとともに各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。
つまり、上図柄列Z1と下図柄列Z3は18個の図柄により構成されている。これに対し、中図柄列Z2には、数字の昇順に「1」〜「9」の9種類の主図柄が配列された上で「9」の主図柄と「1」の主図柄との間に「4」の主図柄が付加的に配列され、これら各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。つまり、中図柄列Z2に限っては、10個の主図柄が配されて20個の図柄により構成されている。そして、表示面Gでは、これら各図柄列Z1〜Z3の図柄が周期性をもって所定の向きにスクロールするように変動表示される。
図4(b)に示すように、表示面Gは、図柄列毎に3個の図柄が停止表示されるようになっており、結果として3×3の計9個の図柄が停止表示されるようになっている。また、表示面Gには、5つの有効ライン、すなわち左ラインL1、中ラインL2、右ラインL3、右下がりラインL4、右上がりラインL5が設定されている。そして、上図柄列Z1→下図柄列Z3→中図柄列Z2の順に変動表示が停止し、いずれかの有効ラインに同一の数字が付された図柄の組合せが形成された状態で全図柄列Z1〜Z3の変動表示が終了すれば、後述する最有利大当たり結果の発生として大当たり動画が表示されるようになっている。
なお、図柄表示装置31における図柄の変動表示の態様は上記のものに限定されることはなく任意であり、図柄列の数、図柄列における図柄の変動表示の方向、各図柄列の図柄数などは適宜変更可能である。また、図柄表示装置31にて変動表示される絵柄は上記のような図柄に限定されることはなく、例えば絵柄として数字のみが変動表示される構成としてもよい。
また、いずれかの作動口23,24への入賞に基づいて、特図表示部33及び図柄表示装置31にて変動表示が開始され、所定の停止結果を表示し上記変動表示が停止されるまでが遊技回の1回に相当する。
図2(a)の説明に戻り、センターフレーム32の前面側における左上部分には、特図表示部33及び図柄表示装置31に対応した第1保留発光部35が設けられている。遊技球が上作動口23又は下作動口24に入賞した個数は最大4個まで保留され、第1保留発光部35の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。
センターフレーム32の右上部分には、普図表示部34に対応した第2保留発光部36が設けられている。遊技球がスルーゲート25を通過した回数は最大4回まで保留され、第2保留発光部36の点灯によってその保留個数が表示されるようになっている。なお、各保留発光部35,36の機能が図柄表示装置31の一部の領域における表示により果たされる構成としてもよい。
遊技盤20には、レール部37が取り付けられており、当該レール部37により誘導レールが構成され、内枠において遊技盤20の下方に搭載された遊技球発射機構(図示略)から発射された遊技球が遊技領域の上部に案内されるようになっている。遊技球発射機構においては、遊技機本体12の前面部に設けられた発射ハンドル41が操作されることにより遊技球の発射動作が行われる。
遊技機本体12の前面部には、図1に示すように、遊技領域のほぼ全域を前方から視認することができるようにした窓部42が形成されている。窓部42は略楕円形状をなし、図示しない窓パネル43が嵌め込まれている。窓パネル43は、ガラスによって無色透明に形成されているが、これに限定されることはなく合成樹脂によって無色透明に形成されていてもよい。
窓部42の周囲には、発光手段が設けられている。当該発光手段の一部として表示発光部44が窓部42の上方に設けられている。また、表示発光部44の左右両側には、遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカ部45が設けられている。
遊技機本体12の前面部における窓部42の下方には、手前側へ膨出した上側膨出部46と下側膨出部47とが上下に並設されている。上側膨出部46内側には上方に開口した上皿46aが設けられており、下側膨出部47内側には同じく上方に開口した下皿47aが設けられている。上皿46aは、後述する払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら遊技球発射機構側へ導くための機能を有する。また、下皿47aは、上皿46a内にて余剰となった遊技球を貯留する機能を有する。上皿46a及び下皿47aには、遊技機本体12の背面側に搭載された払出装置から払い出された遊技球が排出される。
遊技機本体12の背面側には、主制御装置と、音声発光制御装置と、表示制御装置と、払出装置を含む払出機構部と、払出制御装置と、電源・発射制御装置とが搭載されている。以下、パチンコ機10の電気的な構成について説明する。
<パチンコ機10の電気的構成>
図5は、パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。
図5は、パチンコ機10の電気的構成を示すブロック図である。
主制御装置60は、遊技の主たる制御を司る主制御基板61と、電源を監視する停電監視基板65と、を具備している。なお、主制御装置60において主制御基板61などを収容する基板ボックスに対して、その開放の痕跡を残すための痕跡手段を付与する又はその開放の痕跡を残すための痕跡構造を設けてもよい。当該痕跡手段としては、基板ボックスを構成する複数のケース体を分離不能に結合するとともにその分離に際して所定部位の破壊を要する結合部の構成や、引き剥がしに際して粘着層が接着対象に残ることで剥がされたことの痕跡を残す封印シールを複数のケース体間の境界を跨ぐようにして貼り付ける構成が考えられる。また、痕跡構造としては、基板ボックスを構成する複数のケース体間の境界に対して接着剤を塗布する構成が考えられる。
主制御基板61には、MPU62が搭載されている。MPU62には、当該MPU62により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM63と、そのROM63内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM64と、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路、乱数発生器としての各種カウンタ回路などが内蔵されている。なお、MPU62に対してROM63及びRAM64が1チップ化されていることは必須の構成ではなく、それぞれが個別にチップ化された構成としてもよい。これは主制御装置60以外の制御装置のMPUについても同様である。
MPU62には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU62の入力側には、主制御装置60に設けられた停電監視基板65及び払出制御装置71が接続されている。停電監視基板65には動作電力を供給する機能を有する電源・発射制御装置73が接続されており、MPU62には停電監視基板65を介して電力が供給される。
また、MPU62の入力側には、各種入賞検知センサ66a〜66eといった各種センサが接続されている。各種入賞検知センサ66a〜66eには、一般入賞口21、可変入賞装置22、上作動口23、下作動口24及びスルーゲート25といった入賞対応入球部に対して1対1で設けられた検知センサが含まれており、MPU62において各入球部への入賞判定が行われる。また、MPU62では上作動口23及び下作動口24への入賞に基づいて各種抽選が実行される。
MPU62の出力側には、停電監視基板65、払出制御装置71及び音声発光制御装置75が接続されている。払出制御装置71には、例えば、上記入賞対応入球部への入賞判定結果に基づいて賞球コマンドが出力される。音声発光制御装置75には、変動用コマンド、種別コマンド及びオープニングコマンドなどの各種コマンドが出力される。これら各種コマンドの詳細については後に説明する。
また、MPU62の出力側には、可変入賞装置22の開閉扉22bを開閉動作させる可変入賞駆動部22c、下作動口24の電動役物24aを開閉動作させる電動役物駆動部24b、特図表示部33、普図表示部34、第1保留発光部35及び第2保留発光部36が接続されている。主制御基板61には各種ドライバ回路が設けられており、当該ドライバ回路を通じてMPU62は各種駆動部の駆動制御を実行する。
つまり、開閉実行モードにおいては大入賞口22aが開閉されるように、MPU62において可変入賞駆動部22cの駆動制御が実行される。また、電動役物24aの開放状態当選となった場合には、電動役物24aが開閉されるように、MPU62において電動役物駆動部24bの駆動制御が実行される。また、各遊技回に際しては、MPU62において特図表示部33の表示制御が実行される。また、電動役物24aを開放状態とするか否かの抽選結果を明示する場合に、MPU62において普図表示部34の表示制御が実行される。また、上作動口23若しくは下作動口24への入賞が発生した場合、又は特図表示部33において変動表示が開始される場合に、MPU62において第1保留発光部35の表示制御が実行され、スルーゲート25への入賞が発生した場合、又は普図表示部34において変動表示が開始される場合に、MPU62において第2保留発光部36の表示制御が実行される。
停電監視基板65は、主制御基板61と電源・発射制御装置73とを中継し、また電源・発射制御装置73から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視する。払出制御装置71は、主制御装置60から入力した賞球コマンドに基づいて、払出装置72により賞球や貸し球の払出制御を行うものである。
電源・発射制御装置73は、例えば、遊技ホール等における商用電源(外部電源)に接続されている。そして、その商用電源から供給される外部電力に基づいて主制御基板61や払出制御装置71等に対して各々に必要な動作電力を生成するとともに、その生成した動作電力を供給する。ちなみに、電源・発射制御装置73にはバックアップ用コンデンサなどの電断時用電源部が設けられており、パチンコ機10の電源がOFF状態の場合であっても当該電断時用電源部から主制御装置60のRAM64に記憶保持用の電力が供給される。また、電源・発射制御装置73は遊技球発射機構74の発射制御を担うものであり、遊技球発射機構74は所定の発射条件が整っている場合に駆動される。
音声発光制御装置75は、MPU82が搭載された音声発光制御基板81を備えている。MPU82には、当該MPU82により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM83と、そのROM83内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM84と、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路などが内蔵されている。MPU82では、主制御装置60から受信したコマンドに基づき、表示発光部44やスピーカ部45を駆動制御するとともに、表示制御装置76にコマンドを送信する。表示制御装置76は、音声発光制御装置75から受信した各種コマンドを解析し又は受信した各種コマンドに基づき所定の演算処理を行って図柄表示装置31の制御を実施する。
<主制御装置60のMPU62にて各種抽選を行うための電気的構成>
次に、主制御装置60のMPU62にて各種抽選を行うための電気的な構成について図6を用いて説明する。
次に、主制御装置60のMPU62にて各種抽選を行うための電気的な構成について図6を用いて説明する。
MPU62は遊技に際し各種カウンタ情報を用いて、大当たり発生抽選、特図表示部33の表示の設定、図柄表示装置31の図柄表示の設定、普図表示部34の表示の設定などを行うこととしており、具体的には、図6に示すように、当たり発生の抽選に使用する当たり乱数カウンタC1と、大当たり種別を判定する際に使用する大当たり種別カウンタC2と、図柄表示装置31が外れ変動する際のリーチ発生抽選に使用するリーチ乱数カウンタC3と、当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する乱数初期値カウンタCINIと、特図表示部33及び図柄表示装置31における表示継続時間を決定する変動種別カウンタCSと、を用いることとしている。さらに、下作動口24の電動役物24aを電役開放状態とするか否かの抽選に使用する電動役物開放カウンタC4を用いることとしている。なお、上記各カウンタC1〜C3,CINI,CS,C4は、RAM64の各種カウンタエリア64bに設けられている。
各カウンタC1〜C3,CINI,CS,C4は、その更新の都度前回値に1が加算され、最大値に達した後0に戻るループカウンタとなっている。各カウンタは短時間間隔で更新される。当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3に対応した情報は、上作動口23又は下作動口24への入賞が発生した場合に、RAM64に取得情報記憶手段として設けられた保留格納エリア64aに格納される。
保留格納エリア64aは、保留用エリアREと、実行エリアAEとを備えている。保留用エリアREは、第1保留エリアRE1、第2保留エリアRE2、第3保留エリアRE3及び第4保留エリアRE4を備えており、上作動口23又は下作動口24への入賞履歴に合わせて、当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各数値情報の組合せが保留情報として、いずれかの保留エリアRE1〜RE4に格納される。
この場合、第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4には、上作動口23又は下作動口24への入賞が複数回連続して発生した場合に、第1保留エリアRE1→第2保留エリアRE2→第3保留エリアRE3→第4保留エリアRE4の順に各数値情報が時系列的に格納されていく。このように4つの保留エリアRE1〜RE4が設けられていることにより、上作動口23又は下作動口24への遊技球の入賞履歴が最大4個まで保留記憶されるようになっている。
なお、保留記憶可能な数は、4個に限定されることはなく任意であり、2個、3個又は5個以上といったように他の複数であってもよく、単数であってもよい。
実行エリアAEは、特図表示部33の変動表示を開始する際に、保留用エリアREの第1保留エリアRE1に格納された各数値情報を移動させるためのエリアであり、1遊技回の開始に際しては実行エリアAEに記憶されている各種数値情報に基づいて、当否判定などが行われる。
上記各カウンタについて詳細に説明する。
まず、電動役物開放カウンタC4について説明する。電動役物開放カウンタC4は、例えば、0〜250の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。電動役物開放カウンタC4は定期的に更新され、スルーゲート25に遊技球が入賞したタイミングでRAM64の電役保留エリア64cに格納される。そして、所定のタイミングにおいて、その格納された電動役物開放カウンタC4の値によって電動役物24aを開放状態に制御するか否かの抽選が行われる。
本パチンコ機10では、電動役物24aによるサポートの態様が相互に異なるように複数種類のサポートモードが設定されている。詳細には、サポートモードには、遊技領域に対して同様の態様で遊技球の発射が継続されている状況で比較した場合に、下作動口24の電動役物24aが単位時間当たりに開放状態となる頻度が相対的に高低となるように、高頻度サポートモードと低頻度サポートモードとが設定されている。
高頻度サポートモードと低頻度サポートモードとでは、電動役物開放カウンタC4を用いた電動役物開放抽選における電役開放状態当選となる確率は同一(例えば、共に4/5)となっているが、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、電役開放状態当選となった際に電動役物24aが開放状態となる回数が多く設定されており、さらに1回の開放時間が長く設定されている。この場合、高頻度サポートモードにおいて電役開放状態当選となり電動役物24aの開放状態が複数回発生する場合において、1回の開放状態が終了してから次の開放状態が開始されるまでの閉鎖時間は、1回の開放時間よりも短く設定されている。さらにまた、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、1回の電動役物開放抽選が行われてから次の電動役物開放抽選が行われる上で最低限確保される確保時間(すなわち、普図表示部34における1回の表示継続時間)が短く設定されている。
上記のとおり、高頻度サポートモードでは、低頻度サポートモードよりも下作動口24への入賞が発生する確率が高くなる。換言すれば、低頻度サポートモードでは、下作動口24よりも上作動口23への入賞が発生する確率が高くなるが、高頻度サポートモードでは、上作動口23よりも下作動口24への入賞が発生する確率が高くなる。そして、下作動口24への入賞が発生した場合には、所定個数の遊技球の払出が実行されるため、高頻度サポートモードでは、遊技者は持ち球をあまり減らさないようにしながら遊技を行うことができる。
なお、高頻度サポートモードを低頻度サポートモードよりも単位時間当たりに電役開放状態となる頻度を高くする上での構成は、上記のものに限定されることはなく、例えば電動役物開放抽選における電役開放状態当選となる確率を高くする構成としてもよい。また、1回の電動役物開放抽選が行われてから次の電動役物開放抽選が行われる上で確保される確保時間(例えば、スルーゲート25への入賞に基づき普図表示部34にて実行される変動表示の時間)が複数種類用意されている構成においては、高頻度サポートモードでは低頻度サポートモードよりも、短い確保時間が選択され易い又は平均の確保時間が短くなるように設定されていてもよい。さらには、開放回数を多くする、開放時間を長くする、1回の電動役物開放抽選が行われてから次の電動役物開放抽選が行われる上で確保される確保時間を短くする、係る確保時間の平均時間を短くする及び当選確率を高くするのうち、いずれか1条件又は任意の組合せの条件を適用することで、低頻度サポートモードに対する高頻度サポートモードの有利性を高めてもよい。
次に、当たり乱数カウンタC1について説明する。当たり乱数カウンタC1は、例えば0〜599の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。特に当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の乱数初期値カウンタCINIの値が当該当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、乱数初期値カウンタCINIは、当たり乱数カウンタC1と同様のループカウンタである(値=0〜599)。当たり乱数カウンタC1は定期的に更新され、遊技球が上作動口23又は下作動口24に入賞したタイミングでRAM64の保留格納エリア64aに格納される。
当選となる乱数の値は、ROM63の当否テーブル記憶エリア63aに当否テーブルとして記憶されている。ここで、当否テーブルの内容について図7を用いて説明する。図7に示すように、当否テーブルとしては、図7(a)の低確率モード用の当否テーブルと、図7(b)の高確率モード用の当否テーブルとが設定されている。つまり、本パチンコ機10は、当否抽選手段における抽選モードとして低確率モードと高確率モードとが設定されている。
上記抽選に際して低確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、図7(a)に示すように、大当たり当選となる乱数の値は2個(例えば「5」、「305」)である。一方、上記抽選に際して高確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、図7(b)に示すように、大当たり当選となる乱数の値の数は低確率モード用の当否テーブルが参照される場合よりも多く設定されており、具体的には20個である(例えば「5」、「34」、「65」、「130」、「163」、「192」、「220」、「245」、「276」、「305」、「334」、「365」、「392」、「420」、「470」、「495」、「520」、「558」、「575」、「599」)。この場合、低確率モードである状況において大当たり当選となる当たり乱数カウンタC1の値群は、高確率モードである状況において大当たり当選となる当たり乱数カウンタC1の値群に含まれている。
なお、低確率モードよりも高確率モードの方が大当たり当選となる確率が高くなるのであれば、上記当選となる乱数の数及び値は任意であり、また低確率モードである状況において大当たり当選となる当たり乱数カウンタC1の値群が、高確率モードである状況において大当たり当選となる当たり乱数カウンタC1の値群に一部のみが含まれている構成としてもよく、含まれていない構成としてもよい。
低確率モード及び高確率モードのいずれにおいても、当否抽選において大当たり当選とならなかったとしても小当たり当選となり得る。大当たり当選は、開閉実行モードへの移行契機となるとともに、当否抽選モード及びサポートモードの少なくとも一方の移行契機となり得るのに対して、小当たり当選は、開閉実行モードへの移行契機となる一方、当否抽選モード及びサポートモードの両方について移行契機とならない。つまり、大当たり当選となった場合、開閉実行モードの移行後に、当否抽選モード及びサポートモードの少なくとも一方が、開閉実行モードの開始前におけるモードと相違し得るのに対して、小当たり当選となった場合、開閉実行モードの移行後に、当否抽選モード及びサポートモードの両方が、開閉実行モードの開始前におけるモードと同一のものとなる。
低確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、図7(a)に示すように、小当たり当選となる乱数の値の数は大当たり当選となる乱数の値の数よりも多く設定されている。具体的には、小当たり当選となる乱数の値は3個(例えば「55」、「355」、「555」)である。一方、高確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、図7(b)に示すように、小当たり当選となる乱数の値の数は大当たり当選となる乱数の値の数よりも多く設定されているとともに、その乱数の値の数は、低確率モード用の当否テーブルが参照される場合よりも多く設定されている。具体的には、小当たり当選となる乱数の値は5個(例えば「55」、「205」、「355」、「455」、「555」)である。
各抽選モードにおいて、大当たり当選となる乱数の値、及び小当たり当選となる乱数の値以外は、抽選結果が外れ結果となる。外れ結果となった場合には、開閉実行モード、当否抽選モード、及びサポートモードの全てについて、当該抽選結果を契機とした移行は発生しない。
次に、大当たり種別カウンタC2について説明する。大当たり種別カウンタC2は、0〜49の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。大当たり種別カウンタC2は定期的に更新され、遊技球が上作動口23又は下作動口24に入賞したタイミングでRAM64の保留格納エリア64aに格納される。
ここで、本パチンコ機10では大当たり結果が複数種類設定されているが、これら各大当たり結果は、(1)開閉実行モードの内容、(2)開閉実行モード終了後の当否抽選モードの内容、(3)開閉実行モード終了後のサポートモードの内容という3つの内容のうち、少なくとも1つの内容が相違している。
大当たり当選となった場合に実行される開閉実行モードは、予め定められた回数のラウンド遊技を上限として実行されるラウンド数規定モードである。ラウンド遊技とは、予め定められた上限継続時間が経過すること、及び予め定められた上限個数の遊技球が大入賞口22aに入賞することのいずれか一方の条件が満たされるまで継続する遊技のことである。また、ラウンド数規定モードにて実行されるラウンド遊技の回数は、その移行の契機となった大当たり結果の種類がいずれであっても固定ラウンド回数で同一となっている。具体的には、いずれの大当たり結果となった場合であっても、ラウンド遊技の上限回数は15ラウンドに設定されている。
ラウンド数規定モードには、開閉実行モードが開始されてから終了されるまでの間における可変入賞装置22への入賞の発生頻度が相対的に高低となるように高頻度入賞モードと低頻度入賞モードとが設定されている。具体的には、本パチンコ機10では、可変入賞装置22の1回の開放態様が、大入賞口22aが開放されてから閉鎖されるまでの開放継続時間を相違させて、複数種類設定されている。詳細には、開放継続時間が長時間である29secに設定された長時間態様と、開放継続時間が上記長時間よりも短い時間である0.1secに設定された短時間態様と、が設定されている。本パチンコ機10では、発射ハンドル41が遊技者により操作されている状況では、0.6secに1個の遊技球が遊技領域に向けて発射されるように遊技球発射機構74が駆動制御される。また、ラウンド遊技は終了条件の上限個数が9個に設定されている。そうすると、上記開放態様のうち長時間態様では、遊技球の発射周期と1回のラウンド遊技の上限個数との積よりも長い時間の開放継続時間が設定されていることとなる。一方、短時間態様では、遊技球の発射周期と1回のラウンド遊技の上限個数との積よりも短い時間、より詳細には、遊技球の発射周期よりも短い時間の開放継続時間が設定されている。したがって、長時間態様で可変入賞装置22の1回の開放が行われた場合には、大入賞口22aに、1回のラウンド遊技における上限個数分の入賞が発生することが期待され、短時間態様で可変入賞装置22の1回の開放が行われた場合には、大入賞口22aへの入賞が発生しないこと又は入賞が発生するとしても1個程度とり、さらに入賞が発生しない確率が高くなることが期待される。
高頻度入賞モードでは、各ラウンド遊技において長時間態様による大入賞口22aの開放が1回行われる。つまり、長時間態様による大入賞口22aの開放が15回行われる。一方、低頻度入賞モードでは、各ラウンド遊技において短時間態様による大入賞口22aの開放が1回行われる。つまり、短時間態様による大入賞口22aの開放が15回行われる。
なお、高頻度入賞モード及び低頻度入賞モードにおける大入賞口22aの開閉回数、ラウンド遊技の回数、1回の開放に対する開放継続時間及び1回のラウンド遊技における上限個数は、高頻度入賞モードの方が低頻度入賞モードよりも、開閉実行モードが開始されてから終了するまでの間における可変入賞装置22への入賞の発生頻度が高くなるのであれば、上記の値に限定されることはなく任意である。
ちなみに、小当たり当選となった場合に実行される開閉実行モードは、ラウンド遊技が設定されておらず、可変入賞装置22の開閉回数が上限回数となること、及び予め定められた上限個数の遊技球が大入賞口22aに入賞することのいずれか一方の条件が満たされることに基づき終了される開閉数規定モードとなっている。開閉数規定モードでは、短時間態様による大入賞口22aの開放が、ラウンド数規定モードにおける大入賞口22aの開閉回数と同一回数分行われる。つまり、短時間態様による大入賞口22aの開放が15回行われる。この場合に、開閉数規定モードの終了条件の上限個数は9個に設定されている。そして、既に説明したとおり、短時間態様による開放継続時間が0.1secであるとともに、遊技球の発射周期は0.6secであるため、開閉数規定モードのトータルの開放継続時間は、遊技球の発射周期と開閉数規定モードの上限個数との積よりも短い時間に設定されている。よって、開閉数規定モードは、ラウンド遊技は実行されずに、当該開閉数規定モード中のトータルの入賞個数により上限個数か否かが判断される構成であるが、可変入賞装置22において上限回数分の開閉が実行される確率が高くなる。
大当たり種別カウンタC2に対する大当たり結果の種類の振分先は、ROM63の振分テーブル記憶エリア63bに振分テーブルとして記憶されている。振分テーブルには、図8に示すように、大当たり結果の種類の振分先として、低確大当たり結果と、非明示高確大当たり結果Aと、非明示高確大当たり結果Bと、明示高確大当たり結果と、最有利大当たり結果とが設定されている。
これら大当たり結果となった場合の遊技状態の移行態様について、図9の説明図を参照しながら説明する。なお、図9を参照した以下の説明では、小当たり結果となった場合の遊技状態の移行態様についても説明する。
低確大当たり結果は、開閉実行モードが低頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが低確率モードとなる大当たり結果である。この低確率モードは、次に大当たり結果となり、それによる開閉実行モードに移行するまでは少なくとも継続する。また、サポートモードは、開閉実行モード移行前のモードが高頻度サポートモードであれば高頻度サポートモードとなる一方、開閉実行モード移行前のモードが低頻度サポートモードであれば低頻度サポートモードとなる大当たり結果である。高頻度サポートモードとなった場合には、移行後において遊技回数が、1以上の回数として設定された終了基準回数(具体的には100回)に達した場合に低頻度サポートモードに移行し、開閉実行モード後又は高頻度サポートモードの終了後に移行した低頻度サポートモードは、次に大当たり結果となり、それによる開閉実行モードに移行するまでは少なくとも継続する。
非明示高確大当たり結果Aは、開閉実行モードが低頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが高確率モードとなる大当たり結果である。この高確率モードは、次に大当たり結果となり、それによる開閉実行モードに移行するまでは少なくとも継続する。また、サポートモードは開閉実行モード移行前のモードが高頻度サポートモードであれば高頻度サポートモードとなる一方、開閉実行モード移行前のモードが低頻度サポートモードであれば低頻度サポートモードとなる大当たり結果である。このサポートモードは、次に大当たり結果となり、それによる開閉実行モードに移行するまでは少なくとも継続する。
非明示高確大当たり結果Bは、開閉実行モードが低頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが高確率モードとなる大当たり結果である。この高確率モードは、次に大当たり結果となり、それによる開閉実行モードに移行するまでは少なくとも継続する。また、サポートモードは開閉実行モード移行前のモードが高頻度サポートモードであれば高頻度サポートモードとなる一方、開閉実行モード移行前のモードが低頻度サポートモードであれば当該移行前の当否抽選モードに応じて移行先のサポートモードが相違する大当たり結果である。具体的には、開閉実行モード移行前が低確率モードであって低頻度サポートモードであれば、開閉実行モード後のサポートモードが低頻度サポートモードとなり、開閉実行モード移行前が高確率モードであって低頻度サポートモードであれば、開閉実行モード後のサポートモードが高頻度サポートモードとなる。このサポートモードは、次に大当たり結果となり、それによる開閉実行モードに移行するまでは少なくとも継続する。
明示高確大当たり結果は、開閉実行モードが低頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが高確率モードとなるとともに、サポートモードが高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。これら高確率モード及び高頻度サポートモードは、次に大当たり結果となり、それによる開閉実行モードに移行するまでは少なくとも継続する。
最有利大当たり結果は、開閉実行モードが高頻度入賞モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モードが高確率モードとなるとともに、サポートモードが高頻度サポートモードとなる大当たり結果である。これら高確率モード及び高頻度サポートモードは、次に大当たり結果となり、それによる開閉実行モードに移行するまでは少なくとも継続する。
小当たり結果は、開閉実行モードが開閉数規定モードとなり、さらに開閉実行モードの終了後には、当否抽選モード及びサポートモードの両方について、開閉実行モード移行前のモードに維持される遊技結果である。当否抽選モード及びサポートモードは、次に大当たり結果となり、それによる開閉実行モードに移行するまでは少なくとも継続する。
低確大当たり結果、非明示高確大当たり結果A、非明示高確大当たり結果B及び明示高確大当たり結果では、15回を上限回数としてラウンド遊技が行われるラウンド数規定モードに移行し、各ラウンド遊技では短時間態様による1回の大入賞口22aの開閉が行われる。また、小当たり結果では、ラウンド数規定モードではなく開閉数規定モードに移行し、短時間態様による15回の大入賞口22aの開閉が行われる。つまり、低確大当たり結果、非明示高確大当たり結果A、非明示高確大当たり結果B、明示高確大当たり結果及び小当たり結果のいずれかとなった場合、開閉実行モードにおける可変入賞装置22の動作態様が見た目上、同一となる。また、これら遊技結果となった場合の遊技回では、特図表示部33においては相互に相違する停止結果が表示されるものの、当該特図表示部33よりも表示領域が大きく設定された図柄表示装置31においては識別不可となる態様で停止結果が表示される。具体的には、上記遊技結果のいずれにおいても、図柄表示装置31ではいずれかの有効ライン上に共通の図柄組合せ(例えば「3・4・1」)が停止表示される。
この場合に、低確大当たり結果、非明示高確大当たり結果A、非明示高確大当たり結果B及び小当たり結果については、低確率モード及び低頻度サポートモードである状況であって、小当たり結果となってから所定回数の遊技回が消化されていない状況でなければ、開閉実行モード中における図柄表示装置31、表示発光部44及びスピーカ部45における演出の態様も、いずれの遊技結果であるかを識別不可な態様となる。これにより、当該状況において、低頻度入賞モードとなる開閉実行モード又は開閉数規定モードとなる開閉実行モードが発生した場合には、遊技者は、開閉実行モードの終了後に高確率モードに移行していることを期待しながら遊技を行うこととなり、遊技の興趣向上が図られる。
また、低確大当たり結果、非明示高確大当たり結果A、非明示高確大当たり結果B、明示高確大当たり結果及び小当たり結果については、高確率モード及び高頻度サポートモードである状況では、開閉実行モード中における図柄表示装置31、表示発光部44及びスピーカ部45における演出の態様も、いずれの遊技結果であるかを識別不可な態様となる。これにより、当該状況において、低頻度入賞モードとなる開閉実行モード又は開閉数規定モードとなる開閉実行モードが発生した場合には、遊技者は、開閉実行モードの終了後であっても高確率モードが継続していることを期待しながら遊技を行うこととなり、遊技の興趣向上が図られる。
振分テーブルでは、「0〜49」の大当たり種別カウンタC2の値のうち、「0〜9」が低確大当たり結果に対応しており、「10〜14」が非明示高確大当たり結果Aに対応しており、「15〜19」が非明示高確大当たり結果Bに対応しており、「20〜24」が明示高確大当たり結果に対応しており、「25〜49」が最有利大当たり結果に対応している。
当該振分テーブルの場合、大当たり当選となった場合に、非明示高確大当たり結果Aとなる確率は1/10であり、非明示高確大当たり結果Bとなる確率も1/10であり、さらに非明示高確大当たり結果A及び非明示高確大当たり結果Bのいずれかとなる確率は1/5である。また、低確率モードの場合に大当たり当選となる確率は1/300であり、高確率モードの場合に大当たり当選となる確率は1/30である。したがって、低確率モードの場合に非明示高確大当たり結果Aとなる確率は1/3000であり、非明示高確大当たり結果Bとなる確率も1/3000であり、さらに非明示高確大当たり結果A及び非明示高確大当たり結果Bのいずれかとなる確率は1/1500である。また、高確率モードの場合に非明示高確大当たり結果Aとなる確率は1/300であり、非明示高確大当たり結果Bとなる確率も1/300であり、さらに非明示高確大当たり結果A及び非明示高確大当たり結果Bのいずれかとなる確率は1/150である。その一方、小当たり結果となる確率は、低確率モードの場合は1/200であり、高確率モードの場合は1/120である。したがって、低確率モード及び高確率モードのいずれにおいても、小当たり結果となる確率は、非明示高確大当たり結果Aとなる確率よりも高く、非明示高確大当たり結果Bとなる確率よりも高く、さらに非明示高確大当たり結果A及び非明示高確大当たり結果Bのいずれかとなる確率よりも高い。
次に、リーチ乱数カウンタC3について説明する。リーチ乱数カウンタC3は、例えば0〜238の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。ここで、本パチンコ機10には、図柄表示装置31における表示演出の一種として期待演出が設定されている。期待演出とは、図柄の変動表示を行うことが可能な図柄表示装置31を備え、所定の大当たり結果となる遊技回では最終的な停止結果が付与対応結果となる遊技機において、図柄表示装置31における図柄の変動表示が開始されてから停止結果が導出表示される前段階で、前記付与対応結果となり易い変動表示状態であると遊技者に思わせるための表示状態をいう。なお、付与対応結果について具体的には、いずれかの有効ライン上に同一の数字が付された図柄の組合せが停止表示される。
期待演出には、リーチ表示と、リーチ表示が発生する前段階などにおいてリーチ表示の発生や付与対応結果の発生を期待させるための予告表示との2種類が設定されている。
リーチ表示には、図柄表示装置31の表示面Gに表示される複数の図柄列のうち一部の図柄列について図柄を停止表示させることで、リーチ図柄の組合せを表示し、その状態で残りの図柄列において図柄の変動表示を行う表示状態が含まれる。また、上記のようにリーチ図柄の組合せを表示した状態で、残りの図柄列において図柄の変動表示を行うとともに、その背景画面において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものや、リーチ図柄の組合せを縮小表示させる又は非表示とした上で、表示面Gの略全体において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものが含まれる。
予告表示には、図柄表示装置31の表示面Gにおいて図柄の変動表示が開始されてから、全ての図柄列Z1〜Z3にて図柄が変動表示されている状況において、又は一部の図柄列であって複数の図柄列にて図柄が変動表示されている状況において、図柄列Z1〜Z3上の図柄とは別にキャラクタを表示させる態様が含まれる。また、背景画面をそれまでの態様とは異なる所定の態様とするものや、図柄列Z1〜Z3上の図柄をそれまでの態様とは異なる所定の態様とするものも含まれる。かかる予告表示は、リーチ表示が行われる場合及びリーチ表示が行われない場合のいずれの遊技回においても発生し得るが、リーチ表示の行われる場合の方がリーチ表示の行われない場合よりも高確率で発生するように設定されている。
リーチ表示は、最終的に同一の図柄の組合せが停止表示される遊技回では、リーチ乱数カウンタC3の値に関係なく実行される。また、同一の図柄の組合せが停止表示されない大当たり結果や、小当たり結果に対応した遊技回では、リーチ乱数カウンタC3の値に関係なく実行されない。また、外れ結果に対応した遊技回では、ROM63のリーチ用テーブル記憶エリアに記憶されたリーチ用テーブルを参照して所定のタイミングで取得したリーチ乱数カウンタC3がリーチ表示の発生に対応している場合に実行される。
一方、予告表示を行うか否かの決定は、主制御装置60において行うのではなく、音声発光制御装置75において行われる。この場合、音声発光制御装置75では、いずれかの大当たり結果又は小当たり結果に対応した遊技回の方が、外れ結果に対応した遊技回に比べ、予告表示が発生し易いこと、及び出現率の低い予告表示が発生し易いことの少なくとも一方の条件を満たすように、予告表示用の抽選処理を実行する。ちなみに、この抽選結果は、図柄表示装置31にて遊技回用の演出が実行される場合に反映される。
次に、変動種別カウンタCSについて説明する。変動種別カウンタCSは、例えば0〜198の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値に達した後0に戻る構成となっている。変動種別カウンタCSは、特図表示部33における表示継続時間と、図柄表示装置31における図柄の表示継続時間とをMPU62において決定する上で用いられる。変動種別カウンタCSは、後述する通常処理が1回実行される毎に1回更新され、当該通常処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。そして、特図表示部33における変動表示の開始時及び図柄表示装置31による図柄の変動開始時における変動パターン決定に際して変動種別カウンタCSのバッファ値が取得される。
<主制御装置60にて実行される各種処理について>
次に、主制御装置60内のMPU62にて遊技を進行させるために実行されるタイマ割込み処理及び通常処理を説明する。なお、MPU62では、タイマ割込み処理及び通常処理の他に、電源投入に伴い起動されるメイン処理及びNMI端子(ノンマスカブル端子)への停電信号の入力により起動されるNMI割込み処理が実行されるが、これらの処理については説明を省略する。
次に、主制御装置60内のMPU62にて遊技を進行させるために実行されるタイマ割込み処理及び通常処理を説明する。なお、MPU62では、タイマ割込み処理及び通常処理の他に、電源投入に伴い起動されるメイン処理及びNMI端子(ノンマスカブル端子)への停電信号の入力により起動されるNMI割込み処理が実行されるが、これらの処理については説明を省略する。
<タイマ割込み処理>
まず、タイマ割込み処理について、図10のフローチャートを参照しながら説明する。本処理はMPU62により定期的に(例えば2msec周期で)起動される。
まず、タイマ割込み処理について、図10のフローチャートを参照しながら説明する。本処理はMPU62により定期的に(例えば2msec周期で)起動される。
ステップS101では、各種検知センサの読み込み処理を実行する。当該読み込み処理では、各種入賞検知センサ66a〜66eの状態を読み込み、これら各種入賞検知センサ66a〜66eの状態を判定して入賞検知情報を保存する処理を実行する。また、賞球の発生に対応した入賞検知センサ66a〜66eにおいて遊技球の入賞が検知されている場合には、払出制御装置71に賞球の払い出し指示を行うための賞球コマンドを設定する。例えば、可変入賞装置22への入賞が検知されている場合には、特定単位個数である15個の賞球を指示するための賞球コマンドを設定する。続くステップS102では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。
続くステップS103では、当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び電動役物開放カウンタC4の更新を実行する。具体的には、当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び電動役物開放カウンタC4をそれぞれ1加算するとともに、それらのカウンタ値が最大値に達した際それぞれ0にクリアする。
続くステップS104ではスルーゲート25への入賞に伴うスルー用の入賞処理を実行する。スルー用の入賞処理では、スルーゲート25への入賞が発生していた場合には、電役保留エリア64cに記憶されている役物保留記憶数が上限数(具体的には「4」)未満であることを条件として、ステップS103にて更新した電動役物開放カウンタC4の値を電役保留エリア64cに格納する。また、役物保留記憶数と対応する第2保留発光部36を点灯させるための処理を実行する。
その後、ステップS105にて、作動口用の入賞処理を実行する。作動口用の入賞処理では、上作動口23又は下作動口24への入賞が発生しているか否かを判定し、入賞が発生している場合には、保留格納エリア64aに記憶されている作動保留記憶数が上限数(具体的には「4」)未満であることを条件として、直前のステップS103にて更新した当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各数値情報を保留情報として保留格納エリア64aの保留用エリアREに格納する。この場合、保留用エリアREの空き保留エリアRE1〜RE4のうち最初の保留エリア、すなわち現状の作動保留記憶数と対応する保留エリアに格納する。また、作動保留記憶数と対応する第1保留発光部35を点灯させるための処理を実行する。ステップS105の作動口用の入賞処理を実行した後に、本タイマ割込み処理を終了する。
<通常処理>
次に、通常処理の流れを図11のフローチャートを参照しながら説明する。通常処理は電源投入に伴い起動されるメイン処理が実行された後に開始される処理であり、通常処理では遊技の主要な処理が実行される。その概要として、ステップS201〜S207の処理が4msec周期の定期処理として実行され、その残余時間でステップS209,S210のカウンタ更新処理が実行される構成となっている。
次に、通常処理の流れを図11のフローチャートを参照しながら説明する。通常処理は電源投入に伴い起動されるメイン処理が実行された後に開始される処理であり、通常処理では遊技の主要な処理が実行される。その概要として、ステップS201〜S207の処理が4msec周期の定期処理として実行され、その残余時間でステップS209,S210のカウンタ更新処理が実行される構成となっている。
通常処理において、ステップS201では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCSを1加算し、カウンタ値が最大値に達した際にはカウンタ値を0にクリアする。
続くステップS202では、各遊技回の遊技を進行させるための遊技回制御処理を実行する。遊技回制御処理では、当否判定及び振分判定を行うとともに、図柄表示装置31による図柄の変動表示の設定及び特図表示部33の表示制御などを行う。遊技回制御処理の詳細は後述する。
その後、ステップS203では、遊技状態移行処理を実行する。詳細は後述するが、この遊技状態移行処理により、遊技状態が開閉実行モード、高確率モード、高頻度サポートモードなどに移行する。
続くステップS204では、下作動口24に設けられた電動役物24aを駆動制御するための電役サポート用処理を実行する。この電役サポート用処理では、RAM64の電役保留エリア64cに格納されている電動役物開放カウンタC4から取得した数値情報を用いて電動役物24aを開放状態とするか否かの電役開放抽選を行うとともに、電役開放状態当選となった場合には電動役物24aの開閉処理を実行する。また、電役開放抽選の抽選結果を教示するように、普図表示部34の表示制御を行う。
ここで、既に説明したとおり、電動役物24aによるサポートの態様として、低頻度サポートモードと高頻度サポートモードとが設定されており、高頻度サポートモードへの移行は遊技状態移行処理にて行われ、低頻度サポートモードへの移行は当該電役サポート用処理にて行われる。この場合、RAM64に高頻度サポートフラグがセットされている場合は高頻度サポートモードとなり、当該フラグがセットされていない場合には低頻度サポートモードとなる。
電役サポート用処理では、RAM64に高頻度サポートフラグがセットされているか否かを判定することで、高頻度サポートモードであるか否かを判定する。そして、高頻度サポートモードである場合には低頻度サポートモードの場合よりも、電役開放状態当選となった際に、電動役物24aが開放状態となる回数を多く設定するとともに、1回の開放時間を長く設定する。また、高頻度サポートモードである場合は、電役開放状態当選となり電動役物24aの開放状態が複数回発生する場合において、1回の開放状態が終了してから次の開放状態が開始されるまでの閉鎖時間が、1回の開放時間よりも短くなるように設定する。
ちなみに、開閉実行モードに移行した場合には、RAM64に高頻度サポートフラグがセットされていたとしても、サポートモードは強制的に低頻度サポートモードに設定される。
続くステップS205では、遊技球発射制御処理を実行する。遊技球発射制御処理では、発射ハンドル41に対して発射操作が行われていることに基づき電源・発射制御装置73から出力される発射許可信号を入力していることを条件として、所定の発射期間(例えば、0.6sec)に1回、遊技球発射機構74のソレノイドを励磁する。これにより、遊技球が遊技領域に向けて打ち出される。
続くステップS206では、外部出力処理を実行する。外部出力処理では、遊技ホールのホールコンピュータに対する外部出力の設定を行うための処理を実行する。当該処理の詳細については後に説明する。
続くステップS207では、RAM64に設けられた停電フラグに「1」がセットされているか否かを判定する。停電フラグは、停電監視基板65において停電の発生が確認され当該停電監視基板65からMPU62のNMI端子に停電信号が入力されることによりセットされ、次回のメイン処理にて消去されるフラグである。
停電フラグに「1」がセットされていない場合は、繰り返し実行される複数の処理の最後の処理が終了したこととなるので、ステップS208にて次の通常処理の実行タイミングに至ったか否か、すなわち前回の通常処理の開始から所定時間(本実施形態では4msec)が経過したか否かを判定する。そして、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間内において、乱数初期値カウンタCINI及び変動種別カウンタCSの更新を繰り返し実行する。つまり、ステップS209では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行するとともに、ステップS210では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。
一方、ステップ207にて、停電フラグに「1」がセットされていると判定した場合は、電源遮断が発生したことになるので、ステップS211以降の電断時処理を実行する。つまり、ステップS211では、タイマ割込み処理の発生を禁止し、その後、ステップS212にてRAM判定値を算出、保存し、ステップS213にてRAM64のアクセスを禁止した後に、電源が完全に遮断して処理が実行できなくなるまで無限ループを継続する。
<遊技回制御処理>
次に、ステップS202の遊技回制御処理を図12のフローチャートを参照しながら説明する。
次に、ステップS202の遊技回制御処理を図12のフローチャートを参照しながら説明する。
遊技回制御処理では、まずステップS301にて、開閉実行モード中か否かを判定する。開閉実行モード中である場合には、ステップS302以降の処理、すなわちステップS303〜ステップS305の遊技回開始用処理及びステップS306〜ステップS309の遊技回進行用処理のいずれも実行することなく、本遊技回制御処理を終了する。つまり、開閉実行モード中である場合には、作動口23,24への入賞が発生しているか否かに関係なく、遊技回が開始されることはない。
開閉実行モード中でない場合には、ステップS302にて、特図表示部33が変動表示中であるか否か、すなわち1遊技回分の遊技の実行中であるか否かを判定する。特図表示部33が変動表示中でない場合には、ステップS303〜ステップS305の遊技回開始用処理に進む。遊技回開始用処理では、まずステップS303にて、保留格納エリア64aを参照し、当該保留格納エリア64aに保留情報が保留記憶されているか否かを判定する。保留記憶されていない場合にはそのまま本遊技回制御処理を終了し、保留記憶されている場合にはステップS304にてデータ設定処理を実行する。
データ設定処理では、保留格納エリア64aにおける保留用エリアREの第1保留エリアRE1に格納されているデータを実行エリアAEに移動する。その後、保留用エリアREの各保留エリアRE1〜RE4に格納されたデータをシフトさせる処理を実行する。
このデータシフト処理は、第1保留エリアRE1〜第4保留エリアRE4に格納されているデータを下位エリア側に順にシフトさせる処理であって、第1保留エリアRE1のデータをクリアするとともに、第2保留エリアRE2→第1保留エリアRE1、第3保留エリアRE3→第2保留エリアRE2、第4保留エリアRE4→第3保留エリアRE3といった具合に各エリア内のデータがシフトされる。なお、データ設定処理では、第1保留発光部35における表示を保留個数の減少に対応させて変更させるための処理を実行する。
データ設定処理を実行した後は、ステップS305にて変動開始処理を実行した後に、本遊技回制御処理を終了する。ここで、変動開始処理について、図13のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS401では当否判定処理を実行する。当否判定処理では、まず当否抽選モードが高確率モードであるか否かを判定する。高確率モードである場合には当否テーブル記憶エリア63aに記憶されているテーブルのうち高確率モード用の当否テーブルを参照して、実行エリアAEに格納された情報のうち当否判定用の情報、すなわち当たり乱数カウンタC1に係る数値情報が高確率用の大当たり数値情報と一致しているか否かを判定するとともに、大当たり数値情報と一致していない場合には高確率用の小当たり数値情報と一致しているか否かを判定する。また、低確率モードである場合には当否テーブル記憶エリア63aに記憶されているテーブルのうち低確率モード用の当否テーブルを参照して、実行エリアAEに格納されている当たり乱数カウンタC1に係る数値情報が低確率用の大当たり数値情報と一致しているか否かを判定するとともに、大当たり数値情報と一致していない場合には低確率用の小当たり数値情報と一致しているか否かを判定する。
続くステップS402では、ステップS401における当否判定処理の結果が大当たり当選であるか否かを判定する。大当たり当選である場合には、ステップS403にて振分判定処理を実行する。
振分判定処理では、実行エリアAEに格納された情報のうち振分判定用の情報、すなわち大当たり種別カウンタC2に係る数値情報を把握する。そして、振分テーブル記憶エリア63bに記憶された振分テーブルを参照して、上記把握した大当たり種別カウンタC2に係る数値情報がいずれの大当たり結果に対応しているのかを特定する。具体的には、低確大当たり結果、非明示高確大当たり結果A、非明示高確大当たり結果B、明示高確大当たり結果及び最有利大当たり結果のうちいずれの大当たり結果に対応しているのかを特定する。
続くステップS404では、大当たり結果用の停止結果設定処理を実行する。具体的には、今回の変動開始に係る遊技回において特図表示部33に最終的に停止表示させる絵柄の態様の情報を、ROM63に予め記憶されている大当たり結果用の停止結果テーブルから特定し、その特定した情報をRAM64に記憶する。この大当たり結果用の停止結果テーブルには、特図表示部33に停止表示される絵柄の態様の種類が、大当たり結果の種類毎に相違させて設定されており、ステップS404では、ステップS403にて特定した大当たり結果の種類に応じた絵柄の態様の情報をRAM64に記憶する。
なお、停止表示される絵柄の種類の情報は、大当たり種別カウンタC2の値に応じて定められる。この場合、各大当たり結果に1対1で対応させて絵柄の態様が設定されていてもよく、各大当たり結果に対して複数種類の絵柄の態様が設定されていてもよい。
続くステップS405では、ステップS403にて特定した大当たり結果の種類に応じたフラグをRAM64にセットする処理を実行する。具体的には、低確大当たり結果であることを特定した場合には低確フラグに「1」をセットし、非明示高確大当たり結果Aであることを特定した場合には非明示Aフラグに「1」をセットし、非明示高確大当たり結果Bであることを特定した場合には非明示Bフラグに「1」をセットし、明示高確大当たり結果であることを特定した場合には明示フラグに「1」をセットし、最有利大当たり結果であることを特定した場合には最有利フラグに「1」をセットする。なお、以下の説明において、各種大当たり結果であるか否かの判定は、RAM64に対応するフラグがセットされているか否かを判定することにより行われる。
一方、ステップS402にて、大当たり当選ではないと判定した場合には、ステップS406にて、ステップS401における当否判定処理の結果が小当たり当選であるか否かを判定する。小当たり当選である場合には、ステップS407に進む。
ステップS407では、小当たり結果用の停止結果設定処理を実行する。具体的には、今回の変動開始に係る遊技回において特図表示部33に最終的に停止表示させる絵柄の態様の情報を、ROM63に予め記憶されている小当たり結果用の停止結果テーブルから特定し、その特定した情報をRAM64に記憶する。この場合に選択される絵柄の態様の情報は、大当たり結果の場合に選択される絵柄の態様の情報とは異なっている。続くステップS408では、RAM64に設けられた小当たりフラグに「1」をセットする。
また、ステップS406にて、小当たり当選ではないと判定した場合には、ステップS409にて、外れ結果用の停止結果設定処理を実行する。具体的には、今回の変動開始に係る遊技回において特図表示部33に最終的に停止表示させる絵柄の態様の情報を、ROM63に予め記憶されている外れ結果用の停止結果テーブルから特定し、その特定した情報をRAM64に記憶する。この場合に選択される絵柄の態様の情報は、大当たり結果の場合に選択される絵柄の態様の情報及び小当たり結果の場合に選択される絵柄の態様の情報とは異なっている。
ステップS405、ステップS408及びステップS409のいずれかの処理を実行した後は、ステップS410にて、表示継続時間の設定処理を実行する。かかる処理では、RAM64の変動種別カウンタCSの値を取得するとともに、今回の遊技回の遊技結果(各種大当たり結果、小当たり結果及び外れ結果のいずれか)、リーチ表示の発生の有無及び保留格納エリア64aに格納されている保留情報の数などに対応した表示継続時間テーブルをROM63から取得する。そして、その取得した表示継続時間テーブルと上記変動種別カウンタCSの値とを照合することにより、今回の遊技回に対応した表示継続時間の情報を特定する。当該処理の詳細については、後に説明する。
ステップS410にて、表示継続時間の設定処理を実行した後は、ステップS411にて、変動用コマンド及び種別コマンドを出力対象として設定する。変動用コマンドには、表示継続時間の情報が含まれる。また、種別コマンドには、遊技結果の情報が含まれる。つまり、種別コマンドには、遊技結果の情報として、低確大当たり結果の情報、非明示高確大当たり結果Aの情報、非明示高確大当たり結果Bの情報、明示高確大当たり結果の情報、最有利大当たり結果の情報、小当たり結果の情報、及び外れ結果の情報が含まれる。これら変動用コマンド及び種別コマンドは、音声発光制御装置75に送信される。これらコマンドを受信したことによる音声発光制御装置75における処理については、後に説明する。
ステップS411の処理を実行した後は、ステップS412にて特図表示部33において絵柄の変動表示を開始させた後に、本変動開始処理を終了する。
遊技回制御処理(図12)の説明に戻り、特図表示部33が変動表示中である場合には、ステップS306〜ステップS309の遊技回進行用処理を実行する。
遊技回進行用処理では、まずステップS306にて、今回の遊技回の表示継続時間が経過したか否かを判定する。具体的には、RAM64の表示継続時間カウンタに格納されている表示継続時間情報の値が「0」となったか否かを判定する。当該表示継続時間情報の値は、上述したように、表示継続時間の設定処理(ステップS410)においてセットされる。また、このセットされた表示継続時間情報の値は、タイマ割込み処理(図10)が起動される度に1減算されるように更新される。
表示継続時間が経過していない場合には、ステップS307にて変動表示用処理を実行する。変動表示用処理では、特図表示部33における表示態様を変更する。この表示態様は、現状の遊技状態、遊技結果の種類、及び遊技回の開始時に設定された表示継続時間などに関係なく、各遊技回において一定の態様で規則的に行われる。その後、本遊技回制御処理を終了する。
表示継続時間が経過している場合には、ステップS308にて変動終了処理を実行する。変動終了処理では、現状実行されている遊技回を開始させる場合に実行された変動開始処理(図13)のステップS404、ステップS407及びステップS409のいずれかの処理においてRAM64に記憶した情報を特定し、その情報に対応した絵柄の態様が特図表示部33にて表示されるように当該特図表示部33を表示制御する。
ここで、特図表示部33にて停止表示される絵柄の態様は、遊技結果毎に異なっている。これにより、遊技ホールの管理者などは遊技回の終了に際して特図表示部33を目視することで、当該遊技回の遊技結果を目視確認することができ、例えば大当たり結果と同様の挙動をパチンコ機10に行わせようとする不正行為が行われているか否かの確認を簡易的に行うことが可能となる。その一方、特図表示部33は図柄表示装置31の表示面Gに比べて表示範囲が狭く、さらには特図表示部33に停止表示される絵柄の態様は、少なくとも各種大当たり結果及び小当たり結果で比較した場合に遊技者が認識しづらいものとなっている。したがって、遊技者が遊技回の遊技結果を特図表示部33からではなく図柄表示装置31の表示面Gから確認することが期待され、表示面Gへの注目度が高められる。
続くステップS309では変動終了コマンドを設定する。ここで設定された変動終了コマンドは、音声発光制御装置75に送信される。音声発光制御装置75では、変動終了コマンドを受信することに基づいて、その遊技回における演出を終了させるための処理を実行する。なお、変動終了コマンドが送信されずに、音声発光制御装置75や表示制御装置76にて独自に遊技回用の演出を終了させる構成としてもよい。その後、本遊技回制御処理を終了する。
<遊技状態移行処理>
次に、通常処理(図11)のステップS203にて実行される遊技状態移行処理を図14のフローチャートを参照して説明する。
次に、通常処理(図11)のステップS203にて実行される遊技状態移行処理を図14のフローチャートを参照して説明する。
まずステップS501では、開閉実行モード中か否かを判定する。開閉実行モード中ではない場合にはステップS502に進み、1の遊技回の特図表示部33における絵柄の変動表示が終了したタイミングか否かを判定する。変動表示が終了したタイミングでない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
変動表示が終了したタイミングである場合には、ステップS503にて、今回終了した遊技回の遊技結果が開閉実行モードへの移行に対応したものであるか否かを判定する。具体的には、今回の遊技結果がいずれかの大当たり結果又は小当たり結果であるか否かを判定する。開閉実行モードへの移行に対応したものではない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
開閉実行モードへの移行に対応したものである場合には、ステップS504にて、今回の遊技結果が小当たり結果であるか否かを判定する。小当たり結果である場合には、ステップS505にて、RAM64に設けられた入賞カウンタPCに、小当たり結果となったことを契機とした開閉実行モードの一の終了条件である上限個数として「9」をセットする。また、ステップS506にて、RAM64に設けられた開閉カウンタSOCに「15」をセットする。開閉カウンタSOCは、可変入賞装置22の大入賞口22aを開閉する回数をMPU62にて特定するためのカウンタである。
一方、小当たり結果ではない場合、すなわちいずれかの大当たり結果である場合には、ステップS507にて、入賞カウンタPCに、ラウンド遊技の一の終了条件である上限個数として「9」をセットする。続くステップS508では、RAM64に設けられたラウンドカウンタRCに「15」をセットする。ラウンドカウンタRCは、1回の開閉実行モードの範囲内で実行するラウンド遊技の回数をMPU62にて特定するためのカウンタである。なお、いずれかの大当たり結果である場合には、新たなラウンド遊技が開始される度に、入賞カウンタPCへの上限個数のセットが行われる。
ステップS506又はステップS508の処理を実行した後は、ステップS509にて、RAM64に設けられたタイマカウンタTにオープニング用の待機時間として「2000」をセットする。タイマカウンタTにセットされた数値情報は、タイマ割込み処理(図10)が起動される度に1減算されるように更新される。したがって、オープニング用の待機時間は4secとなっている。但し、当該待機時間は任意である。
また、開閉実行モードに移行した場合にはその契機となった遊技結果の種類がいずれであっても、ステップS509にてオープニング用の待機時間がセットされる。したがって、契機となった遊技結果の種類がいずれであっても開閉実行モードのオープニング用の待機時間は同一となっている。但し、これに限定されることはなく、オープニング用の待機時間が微妙に相違しているものの、遊技者には同様と認識される程度である構成としてもよく、例えば最有利大当たり結果のように一部の遊技結果が契機となった場合には、他の遊技結果が契機となった場合と大きく相違する構成としてもよい。
ステップS509の処理を実行した後は、ステップS510にて、オープニングコマンドを出力対象として設定する。このオープニングコマンドには、今回の開閉実行モードの移行の契機となった遊技結果の情報が含まれている。ここで設定されたオープニングコマンドは、音声発光制御装置75に送信される。当該オープニングコマンドを受信したことによる音声発光制御装置75における処理については、後に説明する。その後、本遊技状態移行処理を終了する。
一方、ステップS501にて、開閉実行モード中であると判定した場合にはステップS511に進む。ステップS511では、大入賞口開閉処理を実行する。大入賞口開閉処理では、大入賞口22aが閉鎖中である場合には、ラウンドカウンタRC又は開閉カウンタSOCが「1」以上であることを条件として、可変入賞駆動部22cを駆動状態とすることで大入賞口22aを開放させる。また、大入賞口22aが開放中である場合には、当該大入賞口22aの開放から開放継続時間が経過していること又は上限個数の入賞が発生していることを条件として、可変入賞駆動部22cの駆動状態を停止し、大入賞口22aを閉鎖させる。
また、大入賞口開閉処理では、ラウンドカウンタRC及び開閉カウンタSOCの両方が「0」となっていることを条件として、RAM64に設けられたタイマカウンタTにエンディング用の待機時間として「2000」をセットする(つまり4sec)。また、開閉実行モードに移行した場合にはその契機となった遊技結果の種類がいずれであっても、同一のエンディング用の待機時間がセットされる。但し、これに限定されることはなく、エンディング用の待機時間が微妙に相違しているものの、遊技者には同様と認識される程度である構成としてもよく、例えば最有利大当たり結果のように一部の遊技結果が契機となった場合には、他の遊技結果が契機となった場合と大きく相違する構成としてもよい。エンディング用の待機時間をセットした後は、エンディングコマンドを出力対象として設定する。ここで設定されたエンディングコマンドは、音声発光制御装置75に送信される。当該エンディングコマンドを受信したことによる音声発光制御装置75における処理については、後に説明する。
ステップS511にて大入賞口開閉処理を実行した後は、ステップS512に進む。ステップS512では、ラウンドカウンタRC及び開閉カウンタSOCの両方が「0」であるか否かを判定する。いずれか一方でも「0」ではない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。両方が「0」である場合には、ステップS513にて、タイマカウンタTが「0」であるか否かを判定する。タイマカウンタTが「0」ではない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。タイマカウンタTが「0」である場合には、ステップS514にて開閉実行モード終了時の移行処理を実行した後に、本遊技状態移行処理を終了する。
<開閉実行モード終了時の移行処理>
開閉実行モード終了時の移行処理について、図15のフローチャートを参照しながら説明する。
開閉実行モード終了時の移行処理について、図15のフローチャートを参照しながら説明する。
まずステップS601にて、今回実行された開閉実行モードの移行の契機となった遊技結果が最有利大当たり結果又は明示高確大当たり結果であるか否かを判定する。ステップS601にて肯定判定をした場合には、ステップS602にて、RAM64に設けられた高頻度サポートフラグに「1」をセットする。これにより、サポートモードが高頻度サポートモードに設定される。続くステップS603では、RAM64に設けられた回数制限フラグを「0」クリアする。高頻度サポートフラグに「1」がセットされており、さらに回数制限フラグに「1」がセットされていない場合には、その高頻度サポートモードは、少なくとも遊技回の遊技結果がいずれかの大当たり結果となるまでは継続される。ステップS603ではさらに、RAM64に設けられた高確率モードフラグに「1」をセットする。これにより、当否抽選モードが高確率モードに設定される。その後、本移行処理を終了する。
ステップS601にて否定判定をした場合には、ステップS604にて、今回実行された開閉実行モードの移行の契機となった遊技結果が非明示高確大当たり結果Aであるか否かを判定する。ステップS604にて肯定判定をした場合には、ステップS605にて、高頻度サポートフラグに「1」がセットされているか否かを判定する。
ステップS605にて肯定判定をした場合には、既に説明したステップS603の処理を実行した後に、本移行処理を終了する。この場合、最有利大当たり結果や明示高確大当たり結果の場合と同様に、高確率モードであって高頻度サポートモードである遊技状態となる。一方、ステップS605にて否定判定をした場合には、ステップS606にて、高確率モードフラグに「1」をセットする。この場合、高確率モードであって低頻度サポートモードである遊技状態となる。
ステップS606の処理を実行した後は、ステップS607にて、RAM64に設けられた小当たり後カウンタが1以上であるか否かを判定する。小当たり後カウンタは、小当たり結果となってから小当たり後用基準回数の遊技回が既に消化されたか否かをMPU62にて特定するためのカウンタである。小当たり後カウンタには、小当たり結果を契機とした開閉実行モードが終了する場合に、小当たり後用基準回数に対応したデータがセットされ、遊技回が終了する度に、小当たり後用基準回数が1減算されるようにそのデータが更新される。また、開閉実行モードの移行に際して、小当たり後カウンタの値は「0」クリアされる。
ステップS607にて否定判定をした場合には、そのまま本移行処理を終了する。ステップS607にて肯定判定をした場合には、ステップS608にて、RAM64に設けられた報知中フラグに「1」をセットした後に、本移行処理を終了する。報知中フラグは、小当たり結果を契機とした開閉実行モードが実行された場合であって、新たな開閉実行モードが実行されることなく未だに小当たり後用基準回数の遊技回が消化されていない状況で、非明示高確大当たり結果A又は非明示高確大当たり結果Bとなったこと、又は高確率モードであって低頻度サポートモードである状況で小当たり結果となったことを、MPU62にて特定するためのフラグである。
ステップS604にて否定判定をした場合には、ステップS609にて、今回実行された開閉実行モードの移行の契機となった遊技結果が非明示高確大当たり結果Bであるか否かを判定する。ステップS609にて肯定判定をした場合には、ステップS610にて、高確率モードフラグに「1」がセットされているか否かを判定する。つまり、高確率モードにおいて非明示高確大当たり結果Bとなったか否かを判定する。ステップS610にて否定判定をした場合、つまり低確率モードにおいて非明示高確大当たり結果Bとなった場合には、非明示高確大当たり結果Aとなった場合と同様に、ステップS605以降の処理を実行する。一方、ステップS610にて肯定判定をした場合、つまり高確率モードにおいて非明示高確大当たり結果Bとなった場合には、ステップS611にて、高頻度サポートフラグに「1」をセットするとともに回数制限フラグを「0」クリアした後に、本移行処理を終了する。
上記のとおり、非明示高確大当たり結果A及び非明示高確大当たり結果Bは、低確率モードにおいて発生した場合には、それまでのサポートモードが維持される。したがって、低確率モード中においては、非明示高確大当たり結果Aと非明示高確大当たり結果Bとで、遊技者にとっての利益に差が生じない。一方、高確率モードにおいて非明示高確大当たり結果Aが発生した場合には、それまでのサポートモードが維持されるのに対して、高確率モードにおいて非明示高確大当たり結果Bが発生した場合には、それまでのサポートモードに関係なく、開閉実行モード後には、回数制限無しの高頻度サポートモードとなる。したがって、高確率モード中においては、非明示高確大当たり結果Aよりも非明示高確大当たり結果Bの方が、遊技者にとって有利となる。さらにまた、これら大当たり結果となる場合、これらのうちいずれの大当たり結果であるかが識別不可な態様で遊技回の演出及び開閉実行モードの演出が実行される。したがって、遊技者は、低頻度サポートモード中において非明示高確大当たり結果に対応した演出が実行された場合には、その後に、高頻度サポートモードとなることを期待することとなり、遊技の興趣向上が図られる。
ステップS609にて否定判定をした場合には、ステップS612にて、今回実行された開閉実行モードの移行の契機となった遊技結果が低確大当たり結果であるか否かを判定する。ステップS612にて肯定判定をした場合には、ステップS613にて、高確率モードフラグを「0」クリアする。続くステップS614では、高頻度サポートフラグに「1」がセットされているか否かを判定し、ステップS614にて否定判定をした場合には、そのまま本移行処理を終了する一方、ステップS614にて肯定判定をした場合には、ステップS615にて、RAM64に設けられた遊技回数カウンタに「100」をセットするとともに、回数制限フラグに「1」をセットする。これにより、終了基準回数である100回の遊技回に亘って高頻度サポートモードが継続され、100回の遊技回が消化された場合には、高頻度サポートフラグ及び回数制限フラグの両方がクリアされて、低頻度サポートモードに移行する。ちなみに、当該処理は、詳細な説明は省略するが、通常処理(図11)におけるステップS204の電役サポート用処理にて実行される。その後、、本移行処理を終了する。
ステップS612にて否定判定をした場合には、小当たり結果を契機とした開閉実行モードであったことを意味する。この場合には、ステップS616にて、高確率モードフラグに「1」がセットされているとともに高頻度サポートフラグが「0」であるか否かを判定する。ステップS616にて肯定判定をした場合には、高確率モードであって低頻度サポートモードである遊技状態において小当たり結果となったことを意味するため、ステップS617にて、報知中フラグに「1」をセットした後に、本移行処理を終了する。一方、ステップS616にて否定判定をした場合には、ステップS618にて、小当たり後カウンタに、小当たり後用基準回数である「50」をセットした後に、本移行処理を終了する。
<表示継続時間の設定処理>
次に、変動開始処理(図13)のステップS410にて実行される表示継続時間の設定処理を図16のフローチャートを参照して説明する。
次に、変動開始処理(図13)のステップS410にて実行される表示継続時間の設定処理を図16のフローチャートを参照して説明する。
まずステップS701では、高頻度サポートフラグに「1」がセットされているか否かを判定することで、高頻度サポートモード中であるか否かを判定する。ステップS701にて肯定判定をした場合には、ステップS702にて、ROM63に記憶されている第1テーブルを選択する。第1テーブルは、高頻度サポートモード中における遊技回の表示継続時間が複数種類定められたテーブルデータである。その後、ステップS703にて、変動種別カウンタCSの値の取得、保留格納エリア64aに格納されている保留情報の数の読み出し、及び各種抽選結果の把握を行う。この各種抽選結果の把握としては、当否抽選の結果が大当たり結果、小当たり結果及び外れ結果のいずれであるかという内容、大当たり結果の場合にはその大当たり結果の種類がいずれであるかという内容、及び外れ結果の場合にはリーチ表示を発生させるか否かという内容が含まれる。なお、外れ結果の場合にリーチ表示を発生させるか否かの決定に際しては、今回の遊技回の実行契機となった保留情報のうち、リーチ乱数カウンタC3の値が参照される。続くステップS704では、ステップS703にて特定した各種データに対応した表示継続時間のデータを第1テーブルから読み出し、今回の遊技回の表示継続時間として設定する。その後、本設定処理を終了する。
第1テーブルにおいては、表示継続時間用の他のテーブルが参照される場合よりも、短い表示継続時間が選択され易くなっている。具体的には、今回の遊技回が大当たり結果、小当たり結果及び外れリーチ表示のいずれかに対応している場合には、表示継続時間用の他のテーブルと同様の表示継続時間が選択される。一方、リーチ表示が発生しない外れ結果となる遊技回においては、保留用エリアREに格納されている保留情報の数が1個以上であれば、リーチ表示が発生しない外れ結果となる遊技回において表示継続時間用の他のテーブルが参照される場合であって保留用エリアREに格納されている保留情報の数が3個又は4個である場合の平均の表示継続時間よりも短い表示継続時間(例えば2secや3sec)が選択され、さらに保留用エリアREに保留情報が格納されていない場合であっても、リーチ表示が発生しない外れ結果となる遊技回において表示継続時間用の他のテーブルが参照される場合であって保留用エリアREに保留情報が格納されていない場合に選択される表示継続時間よりも短い表示継続時間(例えば6secや7sec)が選択される。
上記のように表示継続時間が選択されることにより、遊技者は高確率モード中であって高頻度サポートモード中である場合には、短い時間で遊技回を消化することが可能となり、次回の大当たり結果が発生するまでに要する時間を短縮することが可能となる。なお、高確率モード且つ高頻度サポートモードの場合と、低確率モード且つ高頻度サポートモードの場合とで、参照される表示継続時間用のテーブルが異なる構成としてもよい。例えば、前者の場合及び後者の場合のうち一方は他方よりも長い表示継続時間が選択され易い構成としてもよい。より具体的には、大当たり結果となる期待度が高い場合の方が表示継続時間が長く設定されている構成においては、高確率モード及び高頻度サポートモードの場合に参照されるテーブルの方が、低確率モード及び高頻度サポートモードの場合に参照されるテーブルよりも、長い表示継続時間が選択され易い構成としてもよい。
ステップS701にて否定判定をした場合には、ステップS705にて、高確率モードフラグに「1」がセットされており且つ報知中フラグに「1」がセットされているか否かを判定する。報知中フラグは、既に説明したとおり、高確率モードであって低頻度サポートモードである状況で小当たり結果となった場合に「1」がセットされるとともに、小当たり結果を契機とした開閉実行モードが実行された後であって小当たり後用基準回数の遊技回の計測が行われている状況で非明示高確大当たり結果A又は非明示高確大当たり結果Bとなった場合に「1」がセットされるフラグである。高確率モードであって低頻度サポートモードである状況で報知中フラグに「1」がセットされている場合には、ステップS705にて肯定判定をし、ステップS706に進む。
ステップS706では、ROM63に記憶されている第2テーブルを選択する。第2テーブルは、高確率モードであって低頻度サポートモードであり報知中フラグに「1」がセットされている状況における遊技回の表示継続時間が複数種類定められたテーブルデータである。その後、ステップS703にて、既に説明したとおり、変動種別カウンタCSの値の取得、保留格納エリア64aに格納されている保留情報の数の読み出し、及び各種抽選結果の把握を行い、ステップS704にて、ステップS703において特定した各種データに対応した表示継続時間のデータを第2テーブルから読み出し、今回の遊技回の表示継続時間として設定する。その後、本設定処理を終了する。
第2テーブルにおいては、高確率モードであって低頻度サポートモードであり、報知中フラグの値が「0」である場合に参照される表示継続時間用のテーブルよりも、リーチ表示の発生に際して、期待度が高い演出に対応した表示継続時間が選択され易くなっている。つまり、主制御装置60のMPU62において遊技回の表示継続時間が決定され、音声発光制御装置75のMPU82においてその表示継続時間に対応した遊技回用の演出の内容が決定される構成においては、主制御装置60のMPU62において決定される表示継続時間は遊技回の演出の内容に対応している。この場合に、第2テーブルが参照される場合には期待度が高い演出に対応した表示継続時間が選択されることで、当該状況では期待度が高い演出が実行されることになる。
一方、第2テーブルが参照される場合は上記のとおり低頻度サポートモード中であるため、リーチ表示が発生しないような外れ結果となる遊技回の表示継続時間が、高確率モード及び低頻度サポートモードの場合であって報知中フラグの値が「0」である場合よりも短いものが選択され易くなるようにする必要性が低い。したがって、第2テーブルが参照される場合と、高確率モード及び低頻度サポートモードの場合であって報知中フラグの値が「0」である場合とで、リーチ表示が発生しないような外れ結果となる遊技回の表示継続時間の平均に大きな差が生じない構成となっている。具体的には、後者の場合にはリーチ表示が発生しない外れ結果となる遊技回の表示継続時間として、保留用エリアREに格納されている保留情報の個数が3個又は4個の場合に2個以下の場合よりも短い時間が選択され易くなる構成であるが、これに関しては前者の場合においても同様となっている。
第2テーブルが選択された場合に上記のように表示継続時間が選択されることにより、高確率モードであって低頻度サポートモードである状況では、報知中フラグに「1」がセットされている場合の方が、報知中フラグの値が「0」の場合よりも、リーチ表示となる遊技回において期待度の高い演出を実行することが可能となり、遊技の興趣向上が図られる。
ステップS705にて否定判定をした場合には、ステップS707にて、高確率モードフラグに「1」がセットされているか否か、又は小当たり後カウンタの値が1以上であるか否かを判定する。つまり、高確率モード及び低頻度サポートモードであって報知中フラグの値が「0」である状況であるか、又は低確率モード及び低頻度サポートモードであって小当たり結果後に小当たり後用基準回数の遊技回の消化が完了していない状況であるかを判定する。
ステップS707にて肯定判定をした場合には、ステップS708にて、ROM63に記憶されている第3テーブルを選択する。第3テーブルは、高確率モードであって低頻度サポートモードであり報知中フラグの値が「0」である状況、及び低確率モードであって低頻度サポートモードであり小当たり結果後に小当たり後用基準回数の遊技回の消化が完了していない状況における遊技回の表示継続時間が複数種類定められたテーブルデータである。その後、ステップS703にて、既に説明したとおり、変動種別カウンタCSの値の取得、保留格納エリア64aに格納されている保留情報の数の読み出し、及び各種抽選結果の把握を行い、ステップS704にて、ステップS703において特定した各種データに対応した表示継続時間のデータを第3テーブルから読み出し、今回の遊技回の表示継続時間として設定する。その後、本設定処理を終了する。
高確率モードであって低頻度サポートモードであり報知中フラグの値が「0」である状況、及び低確率モード及び低頻度サポートモードであって小当たり結果後に小当たり後用基準回数の遊技回の消化が完了していない状況のいずれにおいても、共通の第3テーブルを参照することにより、これらの状況においては遊技回の表示継続時間の選択が共通の態様で行われることになる。これにより、遊技回の態様からは、これらの状況のうちいずれの状況であるかを遊技者が識別しにくくなり、当該状況において遊技者は高確率モードとなっていることを期待しながら遊技を行うことになる。よって、遊技の興趣向上が図られる。
ステップS707にて否定判定をした場合には、ステップS709にて、ROM63に記憶されているその他のテーブルを選択する。その後、ステップS703にて、既に説明したとおり、変動種別カウンタCSの値の取得、保留格納エリア64aに格納されている保留情報の数の読み出し、及び各種抽選結果の把握を行い、ステップS704にて、ステップS703において特定した各種データに対応した表示継続時間のデータをその他のテーブルから読み出し、今回の遊技回の表示継続時間として設定する。その後、本設定処理を終了する。
<音声発光制御装置75にて実行される演出決定処理について>
次に、音声発光制御装置75のMPU82にて実行される演出決定処理について、図17のフローチャートを参照しながら説明する。なお、当該演出決定処理は、MPU82により定期的に(例えば2msec周期で)起動される。
次に、音声発光制御装置75のMPU82にて実行される演出決定処理について、図17のフローチャートを参照しながら説明する。なお、当該演出決定処理は、MPU82により定期的に(例えば2msec周期で)起動される。
まずステップS801では、変動用コマンド及び種別コマンドを受信しているか否かを判定する。これらコマンドを受信している場合には、ステップS802にて、モード抽選条件が成立しているか否かを判定する。
ここで、本パチンコ機10では、複数種類の演出モードが設定されている。具体的には、低期待度の演出モードと、中期待度の演出モードと、高期待度の演出モードと、高確確定の演出モードとが設定されている。低期待度の演出モード、中期待度の演出モード及び高期待度の演出モードは、当否抽選モードが低確率モードである場合及び高確率モードである場合のいずれにおいても選択されることがある演出モードである。但し、その選択率が相互に異なっており、低確率モードである場合には選択率が、低期待度の演出モード>中期待度の演出モード>高期待度の演出モードとなるように設定されているとともに、高確率モードである場合には選択率が、低期待度の演出モード<中期待度の演出モード<高期待度の演出モードとなるように設定されている。また、高確確定の演出モードは、低確率モードである場合は選択されることはなく、高確率モードである場合に選択される演出モードである。
各演出モードは、遊技回用の演出において各図柄列Z1〜Z3上で変動表示される図柄の種類は同一であるが、図柄表示装置31の表示面Gにおいて表示される背景画像、期待演出の実行に際して表示面Gに表示されるキャラクタの種類、リーチ表示のうち大当たり結果への期待度が高いスーパーリーチ表示において選択される演出の内容が相違するように設定されている。また、スピーカ部45からは表示面Gにおける表示演出の内容に応じた効果音が出力されるため、各演出モード間で音の出力態様が相違しているとも言える。但し、各演出モード間の相違の態様は上記のものに限定されることはなく、背景画像、キャラクタの種類、選択される演出の内容、及びスピーカ部45からの音の出力態様の少なくとも一つが相違しているようにしてもよく、それ以外の演出内容を相違させるようにしてもよい。
また、モード抽選条件は、高確確定の演出モード以外の演出モードが設定されている状況において、演出モードの移行発生抽選に当選した場合に成立することとなる。当該移行発生抽選は、RAM84において定期的に更新されるループカウンタが用いられ、ステップS802のタイミングで取得したカウンタ値が移行発生当選に対応している場合に移行発生当選となる。
ステップS802にてモード抽選条件が成立していると判定した場合には、ステップS803にて、演出モード抽選処理を実行する。演出モード抽選処理では、RAM84において定期的に更新されるループカウンタが用いられるとともに、当該ループカウンタの数値情報が、低期待度の演出モードに対応した数値範囲、中期待度の演出モードに対応した数値範囲及び高期待度の演出モードに対応した数値範囲のいずれかに割り当てられた演出抽選テーブルが用いられる。この場合に、演出抽選テーブルは、当否抽選モードが低確率モードである場合及び高確率モードである場合のそれぞれに対応させて設定されており、各演出抽選テーブルは、低期待度の演出モード、中期待度の演出モード及び高期待度の演出モードの選択率が上記の関係となるように設定されている。但し、各演出抽選テーブルには、高確確定の演出モードが含まれておらず、当該高確確定の演出モードは演出モード抽選処理の抽選対象外となっている。
なお、図示による詳細な説明は省略するが、主制御装置60から音声発光制御装置75へは当否抽選モードがいずれのモードであるかを示す情報がコマンドとして送信されており、音声発光制御装置75では現状の当否抽選モードを把握可能となっている。
ステップS803では、現状の当否抽選モードに対応した演出抽選テーブルをROM83から読み出すとともに、RAM84のループカウンタから抽選用の数値情報を読み出し、両者を照合する。そして、ステップS804にて、ステップS803の照合結果に対応した演出モードを、移行先の演出モードとして設定する。なお、RAM84には、カウンタ値が各演出モードに1対1で対応した演出モード用カウンタが設けられており、MPU82では当該演出モード用カウンタのカウンタ値を更新することで演出モードの設定を行うとともに、当該演出モード用カウンタのカウンタ値から現状の演出モードを把握する。
ステップS802にて否定判定をした場合又はステップS804の実行後は、ステップS805に進む。ステップS805では、ステップS801にて受信した種別コマンドの内容に基づき、今回開始される遊技回の遊技結果が最有利大当たり結果であるか否かを判定する。
最有利大当たり結果である場合には、ステップS806にて、最有利用の図柄決定処理を実行する。当該図柄決定処理では、一の有効ラインL1〜L5上に同一図柄の組合せが成立する停止結果に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。この場合、同一図柄の種類や有効ラインL1〜L5は抽選などによってランダムに決定される。
ステップS805にて、最有利大当たり結果ではないと判定した場合には、ステップS807にて、種別コマンドの内容に基づき、今回開始される遊技回の遊技結果が、最有利大当たり結果以外の大当たり結果、すなわち低確大当たり結果、非明示高確大当たり結果A、非明示高確大当たり結果B及び明示高確大当たり結果のいずれかであるか否か、又は小当たり結果であるか否かを判定する。ステップS807にて肯定判定をした場合には、ステップS808にて、共通用の図柄決定処理を実行する。当該図柄決定処理では、いずれの有効ラインL1〜L5上にも同一の図柄の組合せが成立しないようにしながら、一の有効ラインL1〜L5上に予め定められた共通の図柄の組合せ(具体的には、「3・4・1」)が成立する停止結果に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。この場合、共通の図柄の組合せが停止表示される有効ラインL1〜L5は抽選などによってランダムに決定されるが、特定の有効ラインに予め定められている構成としてもよい。
ステップS807にて否定判定をした場合には、ステップS809にて、通常外れ用の図柄決定処理を実行する。当該図柄決定処理では、変動用コマンドの内容に基づき、外れリーチ表示の発生に係る遊技回であるか否かを判定し、外れリーチ表示の発生に係る遊技回である場合には、一の有効ラインL1〜L5上に外れリーチ図柄の組合せが成立する停止結果に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。この場合、外れリーチ図柄の組合せの種類や有効ラインL1〜L5は抽選などによってランダムに決定される。また、この決定に際しては、いずれの有効ラインL1〜L5上にも、同一の図柄の組合せが成立することなく、且つ上記共通の図柄の組合せが停止表示されない停止結果が決定される。
また、外れリーチ表示の発生に係る遊技回ではない場合には、いずれの有効ラインL1〜L5上にも、同一の図柄の組合せが成立することなく、また上記共通の図柄の組合せが停止表示されることなく、さらには外れリーチ図柄の組合せも停止表示されない停止結果に対応した情報を、今回の停止結果の情報として決定する。
なお、外れ用の図柄決定処理において、上記共通の図柄の組合せが停止表示される停止結果が選択される構成としてもよい。
ステップS806、ステップS808及びステップS809のいずれかの処理を実行した後は、ステップS810に進む。ステップS810では、今回の遊技回の演出パターンを決定するための処理を実行する。当該処理では、ROM83に予め記憶されている演出用のテーブルを参照することで、今回受信している変動用コマンド及び種別コマンドに対応した演出継続時間を選択するとともに、演出の内容を選択する。この場合、演出用のテーブルは、各演出モードに対応させて設けられており、ステップS810では、現状の演出モードに対応した演出用のテーブルを参照して、演出継続時間を選択するとともに、演出の内容を選択する。また、予告表示を行うか否かの抽選も行う。MPU82では、ステップS810にて決定した演出パターンに従って、今回の遊技回における表示発光部44の発光制御を実行するとともに、スピーカ部45の出力制御を実行する。
続くステップS811では、ステップS806、ステップS808又はステップS809の処理結果に対応した停止結果コマンドと、ステップS810の処理結果に対応したパターンコマンドを表示制御装置76に送信する。これらコマンドを受信したことによる表示制御装置76の処理内容については、後に説明する。
ステップS801にて否定判定をした場合又はステップS811の処理を実行した後は、ステップS812にて、オープニングコマンドを受信しているか否かを判定する。オープニングコマンドを受信している場合には、ステップS813にて、開閉実行モード用の演出決定処理を実行する。その後、ステップS814にて、その他の処理を実行した後に、本演出決定処理を終了する。ステップS814のその他の処理では、例えば、変動終了コマンドを受信しているか否かを判定し、当該コマンドを受信している場合には遊技回用の演出を終了させるための処理を実行する。また、当該その他の処理では、例えば、エンディングコマンドを受信しているか否かを判定し、当該コマンドを受信している場合には開閉実行モード用のエンディング演出を行うための処理を実行する。
次に、ステップS813の開閉実行モード用の演出決定処理について、図18のフローチャートを参照しながら説明する。
まずステップS901では、今回受信したオープニングコマンドに含まれている情報に基づいて、当該コマンドの送信の契機となった遊技結果が、非明示高確大当たり結果A、非明示高確大当たり結果B及び小当たり結果のいずれかであるかを判定する。ステップS901にて肯定判定をした場合には、ステップS902にて、音声発光制御装置75のRAM84に設けられた高確系演出フラグに「1」がセットされているか否かを判定することで、高確系演出を設定済みであるか否かを判定する。高確系演出とは、高確率モードであることを遊技者に認識させるための演出のことであり、上述した遊技回用の演出モードとして高確確定の演出モードが設定されている場合が高確系演出の設定済みに該当する。また、高確系演出フラグへの設定処理は、後述するステップS916のフラグ設定処理にて行われる。これについては後に説明する。
ステップS902にて肯定判定をした場合には、既に高確系演出が設定済みである状況において今回の開閉実行モードの終了後も高確率モードが継続することとなるため、ステップS903にて、開閉実行モード用の演出を明示高確継続演出に設定する。当該明示高確継続演出は、低頻度入賞モードとなる開閉実行モード及び開閉数規定モードとなる開閉実行モードに対応した演出であり、高確率モードが継続することを明示する内容の演出が実行されることから、遊技者は、当該演出を確認することにより、高確率モードが継続することを明確に認識することができる。ステップS903では、明示高確継続演出に対応した発光制御パターンデータ及び音出力制御パターンデータをROM83から読み出し、それらデータに基づいて発光制御及び音出力制御を実行する。また、ステップS903では、遊技回用の演出モードとして高確確定の演出モードを継続させる。
ステップS902にて否定判定をした場合には、ステップS904にて、今回受信したオープニングコマンドに含まれている情報に基づいて、当該コマンドの送信の契機となった遊技結果が、非明示高確大当たり結果Aであるか否かを判定する。非明示高確大当たり結果Aである場合には、ステップS905にて、RAM84に設けられたサブ側高頻度サポートフラグに「1」がセットされているか否かを判定する。サブ側高頻度サポートフラグは、音声発光制御装置75のMPU82において高頻度サポートモードであるか否かを特定するためのフラグであり、主制御装置60のMPU62から送信されるオープニングコマンドに基づき、当該主制御装置60に設けられた高頻度サポートフラグのデータ内容と同一の内容となるように、後述するステップS916の処理にてサブ側高頻度サポートフラグへのデータ設定が行われる。
ステップS905にて肯定判定をした場合には、高確系演出を設定済みではない状況であって高頻度サポートフラグに「1」がセットされている状況において非明示高確大当たり結果Aとなったことを意味する。この場合には、ステップS906にて、開閉実行モード用の演出を明示高確設定演出に設定する。当該明示高確設定演出は、低頻度入賞モードとなる開閉実行モードに対応した演出であり、開閉実行モード後に高確率モードとなることを明示する内容の演出が実行されることから、遊技者は、当該演出を確認することにより、高確率モードとなることを明確に認識することができる。ステップS906では、明示高確設定演出に対応した発光制御パターンデータ及び音出力制御パターンデータをROM83から読み出し、それらデータに基づいて発光制御及び音出力制御を実行する。また、ステップS906では遊技回用の演出モードとして高確確定の演出モードを設定する。
ステップS905にて否定判定をした場合には、ステップS907にて、RAM84に設けられたサブ側小当たり後カウンタの値が1以上であるか否かを判定する。サブ側小当たり後カウンタは、小当たり結果後となってから小当たり後用基準回数の遊技回が既に消化されたか否かをMPU82にて特定するためのカウンタであり、主制御装置60のMPU62から送信されるオープニングコマンドに基づき、当該主制御装置60に設けられた小当たり後カウンタのデータ内容と同一の内容となるように、後述するステップS916の処理にてサブ側小当たり後カウンタへのデータ設定が行われる。また、遊技回が終了する度に、具体的には主制御装置60から変動終了コマンドを受信する度に、サブ側小当たり後カウンタのデータは1減算され、主制御装置60に設けられた小当たり後カウンタのデータとの同一性が保持される。
サブ側小当たり後カウンタが1以上である場合(ステップS907:YES)には、ステップS908にて、開閉実行モード用の演出を高確報知演出に設定する。当該高確報知演出は、低頻度入賞モードとなる開閉実行モードに対応した演出であり、開閉実行モード後に低頻度サポートモードであるものの高確率モードとなることを明示する内容の演出が実行されることから、遊技者は、当該演出を確認することにより、低頻度サポートモードであるものの高確率モードとなることを明確に認識することができる。ステップS908では、高確報知演出に対応した発光制御パターンデータ及び音出力制御パターンデータをROM83から読み出し、それらデータに基づいて発光制御及び音出力制御を実行する。また、ステップS908では、遊技回用の演出モードとして高確確定の演出モードを設定する。
サブ側小当たり後カウンタが1以上ではない場合(ステップS907:NO)には、ステップS909にて、開閉実行モード用の演出を高確期待演出に設定する。当該高確期待演出は、低頻度入賞モードとなる開閉実行モード又は開閉数規定モードに対応した演出であり、開閉実行モード後に低頻度サポートモードとなる場合において、当否抽選モードが高確率モードとなる場合及び低確率モードとなる場合のいずれでも選択され得るため、遊技者は、当該演出を確認することにより、低頻度サポートモードとなることを明確に認識する一方、高確率モードであることを期待することとなる。ステップS909では、高確期待演出に対応した発光制御パターンデータ及び音出力制御パターンデータをROM83から読み出し、それらデータに基づいて発光制御及び音出力制御を実行する。
ステップS909の処理を実行した後は、ステップS910にて演出モード抽選処理を実行するとともに、ステップS911にて演出モードの設定処理を実行する。これらの処理内容は、ステップS803及びステップS804の処理内容と同一である。
ステップS904にて否定判定をした場合には、ステップS912にて、今回受信したオープニングコマンドに含まれている情報に基づいて、当該コマンドの送信の契機となった遊技結果が、非明示高確大当たり結果Bであるか否かを判定する。非明示高確大当たり結果Bである場合には、ステップS913にて、RAM84に設けられたサブ側高確率モードフラグに「1」がセットされているか否かを判定する。サブ側高確率モードフラグは、音声発光制御装置75のMPU82において高確率モードであるか否かを特定するためのフラグであり、主制御装置60のMPU62から送信されるオープニングコマンドに基づき、当該主制御装置60に設けられた高確率モードフラグのデータ内容と同一の内容となるように、後述するステップS916の処理にてサブ側高確率モードフラグへのデータ設定が行われる。
ステップS913にて否定判定をした場合には、非明示高確大当たり結果Aの場合と同様に、ステップS905以降の処理を実行する。一方、ステップS913にて肯定判定をした場合には、既に説明したステップS906の処理を実行する。この場合、開閉実行モード用の演出として明示高確設定演出が設定されることになる。
ステップS912にて否定判定をした場合には、ステップS914にて、サブ側高確率モードフラグに「1」がセットされているか否かを判定する。「1」がセットされていない場合には、既に説明したステップS909の処理を実行する。この場合、開閉実行モード用の演出として高確期待演出が設定されることになる。また、その後に、既に説明したステップS910及びステップS911の処理を実行する。「1」がセットされている場合には、既に説明したステップS908の処理を実行する。この場合、開閉実行モード用の演出として高確報知演出が設定されることになる。
ステップS901にて否定判定をした場合には、ステップS915にて、その他のボーナス用の設定処理を実行する。当該処理では、最有利大当たり結果に対応したオープニングコマンドである場合には、開閉実行モード用の演出として、最有利対応演出を設定する。当該最有利対応演出は、高頻度入賞モードとなる開閉実行モードに対応した演出であり、他の開閉実行モードでは当該演出が選択されないことから、遊技者は、当該演出を確認することにより、最有利大当たり結果であることを明確に認識することができるとともに、優越感に浸ることが可能となる。当該処理として具体的には、最有利対応演出に対応した発光制御パターンデータ及び音出力制御パターンデータをROM83から読み出し、それらデータに基づいて発光制御及び音出力制御を実行する。また、遊技回用の演出として高確確定の演出モードを設定する。
また、明示高確大当たり結果に対応したオープニングコマンドである場合には、高確系演出を設定済みである場合、すなわちRAM84の高確系演出フラグに「1」がセットされている場合、開閉実行モード用の演出として、既に説明した明示高確継続演出を設定する。当該処理として具体的には、明示高確継続演出に対応した発光制御パターン及び音出力制御パターンをROM83から読み出し、それらデータに基づいて発光制御及び音出力制御を実行する。また、遊技回用の演出モードとして高確確定の演出モードを継続させる。一方、高確系演出を設定済みではない場合、すなわちRAM84の高確系演出フラグに「1」がセットされていない場合、開閉実行モード用の演出として、既に説明した明示高確設定演出を設定する。当該処理として具体的には、明示高確設定演出に対応した発光制御パターン及び音出力制御パターンをROM83から読み出し、それらデータに基づいて発光制御及び音出力制御を実行する。また、遊技回用の演出モードとして高確確定の演出モードを設定する。
また、低確大当たり結果に対応したオープニングコマンドである場合には、開閉実行モード用の演出として、既に説明した高確期待演出を設定する。当該処理として具体的には、高確期待演出に対応した発光制御パターン及び音出力制御パターンをROM83から読み出し、それらデータに基づいて発光制御及び音出力制御を実行する。また、この場合、ステップS910及びステップS911と同様の処理を実行することで、遊技回用の演出モードを抽選により決定する。
ステップS903、ステップS906、ステップS908、ステップS911又はステップS915の処理を実行した後は、ステップS916に進む。ステップS916では、フラグ設定処理を実行する。フラグ設定処理では、サブ側高確率モードフラグのデータ設定を行う。具体的には、今回受信したオープニングコマンドの内容が最有利大当たり結果、非明示高確大当たり結果A、非明示高確大当たり結果B又は明示高確大当たり結果である場合に、サブ側高確率モードフラグに「1」をセットし、低確大当たり結果である場合には、サブ側高確率モードフラグを「0」クリアする。
フラグ設定処理では、サブ側高頻度サポートフラグのデータ設定を行う。具体的には、今回受信したオープニングコマンドの内容が最有利大当たり結果である場合、又は明示高確大当たり結果である場合に、サブ側高頻度サポートフラグに「1」をセットする。また、今回受信したオープニングコマンドの内容が非明示高確大当たり結果Bであってサブ側高確率モードフラグに「1」がセットされている場合に、サブ側高頻度サポートフラグに「1」をセットする。一方、サブ側高頻度サポートフラグを「0」クリアする処理は、フラグ設定処理ではなく、演出決定処理(図17)におけるステップS814のその他の処理にて実行する。具体的には、主制御装置60のMPU62は、回数制限フラグに「1」がセットされている状況の高頻度サポートモードでは、終了基準回数の遊技回が消化されたタイミングで高頻度サポートフラグを「0」クリアするが、その際に、音声発光制御装置75に向けて高頻度終了コマンドを出力する。ステップS814のその他の処理では、高頻度終了コマンドを受信した場合にサブ側高頻度サポートフラグを「0」クリアする。
フラグ設定処理では、高確系演出フラグのデータ設定を行う。具体的には、ステップS906又はステップS908の処理を実行した場合に、高確系演出フラグに「1」をセットし、今回受信したオープニングコマンドの内容が低確大当たり結果である場合に、高確系演出フラグを「0」クリアする。
ステップS916の処理を実行した後は、ステップS917にて、表示側コマンドの出力処理を実行した後に、本演出決定処理を終了する。ステップS917の処理として具体的には、ステップS903、ステップS906、ステップS908、ステップS909及びステップS915のいずれかの処理に対応した表示側コマンドを、表示制御装置76に出力する。これにより、表示制御装置76では、開閉実行モード中において、音声発光制御装置75にて決定された演出内容に従った態様で図柄表示装置31の表示制御を実行する。
<各種遊技結果と高確系演出との関係>
次に、非明示高確大当たり結果A、非明示高確大当たり結果B及び小当たり結果のそれぞれと、高確系演出と、の関係について、図19のタイミングチャートを参照しながら説明する。図19(a)は高確率モードフラグの状態を示し、図19(b)は高頻度サポートフラグの状態を示し、図19(c)は非明示高確大当たり結果Aに対応した遊技回及び開閉実行モードの実行状況を示し、図19(d)は非明示高確大当たり結果Bに対応した遊技回及び開閉実行モードの実行状況を示し、図19(e)は小当たり結果に対応した遊技回及び開閉実行モードの実行状況を示し、図19(f)は開閉実行モード中の高確系演出の実行有無を示し、図19(g)は遊技回中の高確系演出の実行有無を示す。なお、開閉実行モード中の高確系演出とは、最有利対応演出、明示高確継続演出、明示高確設定演出、及び高確報知演出のいずれかのことである。また、遊技回中の高確系演出とは、遊技回用の演出モードとして高確確定の演出モードが設定されている状況で実行される演出のことである。
次に、非明示高確大当たり結果A、非明示高確大当たり結果B及び小当たり結果のそれぞれと、高確系演出と、の関係について、図19のタイミングチャートを参照しながら説明する。図19(a)は高確率モードフラグの状態を示し、図19(b)は高頻度サポートフラグの状態を示し、図19(c)は非明示高確大当たり結果Aに対応した遊技回及び開閉実行モードの実行状況を示し、図19(d)は非明示高確大当たり結果Bに対応した遊技回及び開閉実行モードの実行状況を示し、図19(e)は小当たり結果に対応した遊技回及び開閉実行モードの実行状況を示し、図19(f)は開閉実行モード中の高確系演出の実行有無を示し、図19(g)は遊技回中の高確系演出の実行有無を示す。なお、開閉実行モード中の高確系演出とは、最有利対応演出、明示高確継続演出、明示高確設定演出、及び高確報知演出のいずれかのことである。また、遊技回中の高確系演出とは、遊技回用の演出モードとして高確確定の演出モードが設定されている状況で実行される演出のことである。
まず、非明示高確大当たり結果Aと高確系演出との関係について説明する。
t1のタイミングで非明示高確大当たり結果Bを契機とした開閉実行モードが終了することで、当否抽選モードが高確率モードとなる。但し、当該非明示高確大当たり結果Bは、低確率モードであって低頻度サポートモードである状況で発生しているので、サポートモードは高頻度サポートモードに設定されない。また、この場合、開閉実行モード中の演出、及び開閉実行モード後における遊技回の演出のいずれについても、高確系演出に設定されない。その後、t2のタイミングで、非明示高確大当たり結果Aとなる遊技回が開始され、その遊技回及びそれに続く開閉実行モードがt3のタイミングで終了する。この場合、高確率モードであって低頻度サポートモードが維持される。また、開閉実行モード中の演出、及び開閉実行モード後における遊技回中の演出のいずれについても、高確系演出に設定されない。
次に、非明示高確大当たり結果Bと高確系演出との関係について説明する。
t11のタイミングで非明示高確大当たり結果Bを契機とした開閉実行モードが終了することで、当否抽選モードが高確率モードとなる。但し、当該非明示高確大当たり結果Bは、低確率モードであって低頻度サポートモードである状況で発生しているので、サポートモードは高頻度サポートモードに設定されない。また、この場合、開閉実行モード中の演出、及び開閉実行モード後における遊技回の演出のいずれについても、高確系演出に設定されない。その後、t12のタイミングで、非明示高確大当たり結果Bとなる遊技回が開始され、t13のタイミングで、開閉実行モードが開始される。この場合、高確率モードであって低頻度サポートモードである状況で非明示高確大当たり結果Bとなっているので、当該開閉実行モードの終了後には高頻度サポートモードとなる。したがって、開閉実行モード中には、高確系演出として明示高確設定演出が実行される。その後、t14のタイミングで開閉実行モードが終了すると、サポートモードが高頻度サポートモードに設定され、さらに当該開閉実行モードの終了後の遊技回では、演出モードが高確確定の演出モードとなる。
次に、小当たり結果と高確系演出との関係について説明する。
t21のタイミングで非明示高確大当たり結果Bを契機とした開閉実行モードが終了することで、当否抽選モードが高確率モードとなる。但し、当該非明示高確大当たり結果Bは、低確率モードであって低頻度サポートモードである状況で発生しているので、サポートモードは高頻度サポートモードに設定されない。また、この場合、開閉実行モード中の演出、及び開閉実行モード後における遊技回の演出のいずれについても、高確系演出に設定されない。その後、t22のタイミングで、小当たり結果となる遊技回が開始され、t23のタイミングで、開閉実行モードが開始される。この場合、高確率モードであって低頻度サポートモードである状況で小当たり結果となっているので、当該開閉実行モードの終了後に高頻度サポートモードとはならないものの、開閉実行モード中には、高確系演出として高確報知演出が実行される。その後、t24のタイミングで開閉実行モードが終了すると、開閉実行モードの終了後の遊技回では、演出モードが高確確定の演出モードとなる。
このように高確率モード及び低頻度サポートモードである状況で小当たり結果となった場合には高確率モードであることの報知が行われることにより、小当たり結果を、高確率モードへの移行が発生したか否かを遊技者に期待させるための遊技結果としてだけでなく、高確率モード中においては高確率モードであることの報知が開始される契機として利用することが可能となる。よって、遊技者は、低頻度入賞モードや開閉数規定モードの開閉実行モードが発生することを期待しながら遊技を行うこととなり、当該開閉実行モードが発生した際の遊技者の期待感を高めることが可能となる。
また、小当たり結果は、開閉数規定モードの開閉実行モードへの移行の契機とはなるものの、当該開閉実行モードの終了後は当否抽選モード及びサポートモードが開閉実行モード前のモードに維持される。これにより、遊技球の払い出し率を変動させなくても上記のような効果を奏することが可能となり、設計が容易となる。
ここで、低確率モード及び低頻度サポートモードである状況で非明示高確大当たり結果A又は非明示高確大当たり結果Bとなった場合には高確率モード及び低頻度サポートモードとなる一方、小当たり結果となったとしても開閉実行モード後に当否抽選モード及びサポートモードの移行が発生しない。したがって、低確率モードである状況では、小当たり結果よりも非明示高確大当たり結果A及び非明示高確大当たり結果Bの方が遊技者にとって有利であり、さらに非明示高確大当たり結果Aと非明示高確大当たり結果Bとで遊技者の利益に差がない。一方、高確率モード及び低頻度サポートモードである状況で非明示高確大当たり結果Aとなったとしても開閉実行モード後にサポートモードの移行が発生しないのに対して、非明示高確大当たり結果Bとなった場合には開閉実行モード後に高頻度サポートモードとなる。また、高確率モード及び低頻度サポートモードである状況で非明示高確大当たり結果Aとなったとしても開閉実行モード及びその後の遊技回において高確系演出が実行されないのに対して、小当たり結果となった場合には開閉実行モード及びその後の遊技回において高確系演出が実行される。したがって、高確率モードである状況では、非明示高確大当たり結果Aよりも小当たり結果の方が遊技者にとって有利であり、さらに小当たり結果よりも非明示高確大当たり結果Bの方が遊技者にとって有利である。かかる構成とすることにより、低確率モードと高確率モードとで同一の遊技結果を利用しながら、各当否抽選モードにおいて各遊技結果となることの相対的な利益性を相違させることが可能となり、データ量の増大化を抑制しながら、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
次に、小当たり結果後に非明示高確大当たり結果Aとなった場合における高確系演出の内容について説明する。
t31のタイミングで小当たり結果を契機とした開閉実行モードが終了する。但し、当該小当たり結果となる前の遊技状態が低確率モードであって低頻度サポートモードであったため、開閉実行モードの終了後もその遊技状態が維持される。また、開閉実行モード中の演出、及び開閉実行モード後における遊技回の演出のいずれについても、高確系演出に設定されない。その後、小当たり後用基準回数の遊技回が消化されていないタイミングであるt32のタイミングで、非明示高確大当たり結果Aとなる遊技回が開始され、t33のタイミングで、開閉実行モードが開始される。この場合、小当たり後用基準回数の遊技回が消化されていないタイミングで非明示高確大当たり結果Aとなっているので、当該開閉実行モードの終了後に高頻度サポートモードとはならないものの、開閉実行モード中には、高確系演出として高確報知演出が実行される。その後、t34のタイミングで開閉実行モードが終了すると、開閉実行モードの終了後の遊技回では、演出モードが高確確定の演出モードとなる。なお、かかる内容は、小当たり後用基準回数の遊技回が消化されていないタイミングで非明示高確大当たり結果Bとなった場合も同様である。
このように小当たり後用基準回数の遊技回が消化されていないタイミングで非明示高確大当たり結果A又は非明示高確大当たり結果Bとなった場合には、高頻度サポートモードに設定されない状況であっても高確率モードであることの報知が行われることにより、小当たり結果を、高確率モードへの移行が発生したか否かを遊技者に予測させるための遊技結果としてだけでなく、非明示高確大当たり結果A又は非明示高確大当たり結果Bとなった場合に高確率モードであることの報知が行われ得る期間の設定契機として利用することが可能となる。よって、遊技者は、低頻度入賞モードや開閉数規定モードの開閉実行モードが発生することを期待しながら遊技を行うこととなり、当該開閉実行モードが発生した際の遊技者の期待感を高めることが可能となる。
<パチンコ機10からホールコンピュータHCへの外部出力について>
次に、パチンコ機10からホールコンピュータHCへの外部出力についての構成を説明する。図20(a)はパチンコ機10が多数設置された遊技ホールの電気的な構成の概要を説明するための概略図であり、図20(b)はパチンコ機10に設けられた外部端子板91の正面図である。
次に、パチンコ機10からホールコンピュータHCへの外部出力についての構成を説明する。図20(a)はパチンコ機10が多数設置された遊技ホールの電気的な構成の概要を説明するための概略図であり、図20(b)はパチンコ機10に設けられた外部端子板91の正面図である。
図20(a)に示すように、遊技ホールには島設備Sが設けられており、当該島設備Sに対して多数のパチンコ機10が設置されている。また、島設備Sには、各パチンコ機10に1対1で対応させてデータカウンタDCが設置されている。各データカウンタDCは、対応するパチンコ機10の上方に搭載されており、遊技回の実行回数を表示するための第1表示部DC1と、所定の開閉実行モードの実行回数を表示するための第2表示部DC2とが設けられている。また、第2表示部DC2においては、高確率モード及び高頻度サポートモードの少なくとも一方が継続している状況で発生した開閉実行モードの回数が、例えば点滅表示といった所定の態様で表示され得る。かかる表示がなされることにより、高確率モード及び高頻度サポートモードの少なくとも一方が継続している状況での開閉実行モードの連荘回数を遊技者に認識させることが可能となる。
各パチンコ機10及び各データカウンタDCを管理する管理制御手段として、遊技ホールにはホールコンピュータHCが設けられている。ホールコンピュータHCは、管理プログラムを有する電子演算装置であり、その内部にMPU201が搭載されている。MPU201には、当該MPU201により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM202と、そのROM202内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータやパチンコ機10から入力した情報等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM203と、を備えている。
ホールコンピュータHCは、各パチンコ機10と電気配線群EL1を通じて電気的に接続されているとともに、各データカウンタDCと電気配線群EL2を通じて電気的に接続されている。そして、各パチンコ機10から受信した情報に基づく管理処理を実行するとともに、その管理処理の結果に応じた信号を各データカウンタDCに送信する。
ここで、パチンコ機10においてホールコンピュータHCに情報を送信するための構成について、図20(b)を参照しながら詳細に説明する。
図20(b)に示すように、外部端子板91には、複数の外部端子91a〜91hが設けられている。外部端子91a〜91hは合計8個設けられており、ホールコンピュータHCに向けて外部出力する情報の種類が相違している。
具体的には、主制御装置60の当否抽選において大当たり当選となったことに基づく開閉実行モード中であることを示す情報を出力するために用いられる大当たり用の外部端子91aと、主制御装置60の当否抽選において大当たり当選となったこと又は小当たり当選となったことに基づく開閉実行モード中であることを示す情報を出力するために用いられる開閉実行モード用の外部端子91bと、当否抽選モードが高確率モード中であることを示す情報を出力するために用いられる内部高確信号用の外部端子91cと、当否抽選モードが高確率モード中であることがパチンコ機10の演出を利用して明示されていることを示す明示高確信号用の外部端子91dと、サポートモードが高頻度サポートモード中であることを示す情報を出力するために用いられるサポートモード用の外部端子91eと、一の遊技回が終了したことを示す情報を出力するために用いられる遊技回数用の外部端子91fと、所定個数の遊技球の払出が行われたことを示す情報を出力するために用いられる外部端子91gと、所定の不正の発生が検知されたことを示す情報を出力するために用いられる外部端子91hと、が含まれている。
なお、外部端子91a〜91hの種類は上記のものに限定されることはなく、例えば遊技機本体12が開放中であることを示す情報を出力するために用いられる外部端子や、前扉枠が開放中であることを示す情報を出力するために用いられる外部端子が設けられていてもよい。
主制御装置60は電気配線群EL3を通じて外部端子板91の各外部端子91a〜91hと1対1で対応させて電気的に接続されており、処理結果に応じて外部端子91a〜91hに所定電圧の信号を出力する。
<主制御装置60にて実行される外部出力に係る処理について>
次に、主制御装置60にて実行される外部出力に係る処理について説明する。但し、以下の説明では、外部端子板91の各外部端子91a〜91hのうち、内部高確信号用の外部端子91c及び明示高確信号用の外部端子91dを通じた外部出力に係る構成を説明する。
次に、主制御装置60にて実行される外部出力に係る処理について説明する。但し、以下の説明では、外部端子板91の各外部端子91a〜91hのうち、内部高確信号用の外部端子91c及び明示高確信号用の外部端子91dを通じた外部出力に係る構成を説明する。
内部高確信号用の外部端子91c及び明示高確信号用の外部端子91dを通じた外部出力を制御するための処理は、通常処理(図11)におけるステップS206の外部出力処理において高確信号用の外部出力処理として実行される。以下、図21のフローチャートを参照しながら当該高確信号用の外部出力処理について説明する。
まずステップS1001にて、最有利大当たり結果又はいずれかの高確大当たり結果を契機とした開閉実行モードが終了したか否かを判定する。ステップS1001にて肯定判定をした場合には、ステップS1002にて、内部高確信号用の外部端子91cを通じた内部高確信号の出力を開始するための処理を実行する。なお、既に内部高確信号の出力が行われている場合にはその状態を維持する。このように内部高確信号の出力が行われることにより、各パチンコ機10が高確率モードとなっているか否かを、ホールコンピュータHCにおいて把握することが可能となる。
ステップS1001にて否定判定をした場合、又はステップS1002の処理を実行した場合には、ステップS1003にて、最有利大当たり結果又は明示高確大当たり結果を契機とした開閉実行モードが終了したか否かを判定し、ステップS1004にて、高確率モード及び低頻度サポートモードにおいて非明示高確大当たり結果B又は小当たり結果となり、それを契機とした開閉実行モードが終了したか否かを判定し、ステップS1005にて、小当たり後カウンタが1以上である状況で非明示高確大当たり結果A又は非明示高確大当たり結果Bとなり、それを契機とした開閉実行モードが終了したか否かを判定する。ステップS1003〜ステップS1005のいずれかにて肯定判定をした場合には、ステップS1006にて、明示高確信号用の外部端子91dを通じた明示高確信号の出力を開始するための処理を実行する。なお、既に明示高確信号の出力が行われている場合にはその状態を維持する。ホールコンピュータHCでは、明示高確信号を受信することで、信号の出力元となったパチンコ機10に対応したデータカウンタDCにおいて高確率モード中及び高頻度サポートモード中の少なくとも一方であることを明示するための表示を開始する。
ステップS1003〜ステップS1005の全てにて否定判定をした場合、又はステップS1006の処理を実行した場合には、ステップS1007にて、低確大当たり結果を契機とした開閉実行モードが終了したか否かを判定する。ステップS1007にて肯定判定をした場合には、ステップS1008にて、内部高確信号用の出力端子91cを通じた内部高確信号の出力を停止するための処理と、明示高確信号用の出力端子91dを通じた明示高確信号の出力を停止するための処理とを実行した後に、本外部出力処理を終了する。これにより、両高確信号の出力が停止される。但し、ホールコンピュータHCでは、明示高確信号の出力が停止されたとしても、データカウンタDCにおける高確率モード中及び高頻度サポートモード中の少なくとも一方であることを明示するための表示を終了させずに、明示高確信号の出力が停止され、さらに高頻度サポートモードであることを示す信号の出力が停止された場合に、当該表示を終了させる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
低確率モード及び低頻度サポートモードである状況であって小当たり後用基準回数の遊技回が消化されていない状況では、非明示高確大当たり結果A又は非明示高確大当たり結果Bとなった場合と、小当たり結果となった場合とで、遊技回用の演出がいずれの結果であるのかが識別不可な態様で実行されるとともに、開閉実行モード中の可変入賞装置22の動作態様及び開閉実行モード中の演出もいずれの結果であるのかが識別不可な態様で実行される。これにより、高確率モードであるか否かが不明な状況において低頻度入賞モードの開閉実行モード又は開閉数規定モードの開閉実行モードが発生した場合には、遊技者は高確率モードに移行していることを期待しながら遊技を継続することとなる。
この場合に、高確率モード及び低頻度サポートモードである状況で小当たり結果となった場合には高確率モードであることの報知が行われる。これにより、小当たり結果を、高確率モードへの移行が発生したか否かを遊技者に期待させるための遊技結果としてだけでなく、高確率モード中においては高確率モードであることの報知が開始される契機として利用することが可能となる。よって、遊技者は、低頻度入賞モードや開閉数規定モードの開閉実行モードが発生することを期待しながら遊技を行うこととなり、当該開閉実行モードが発生した際の遊技者の期待感を高めることが可能となる。
また、小当たり結果は、開閉数規定モードの開閉実行モードへの移行の契機とはなるものの、当該開閉実行モードの終了後は当否抽選モード及びサポートモードが開閉実行モード前のモードに維持される。これにより、遊技球の払い出し率を変動させなくても上記のような効果を奏することが可能となり、設計が容易となる。また、開閉数規定モードの開閉実行モードでは高頻度入賞モードの開閉実行モードと比べて可変入賞装置22への遊技球の入賞確率が低く、実質的に遊技球の払出が生じづらい。この点からも、遊技球の払い出し率を変動させなくても上記のような効果を奏することが可能となり、設計が容易となる。
低確率モード及び低頻度サポートモードである状況で非明示高確大当たり結果A又は非明示高確大当たり結果Bとなった場合には高確率モード及び低頻度サポートモードとなる一方、小当たり結果となったとしても開閉実行モード後に当否抽選モード及びサポートモードの移行が発生しない。したがって、低確率モードである状況では、小当たり結果よりも非明示高確大当たり結果A及び非明示高確大当たり結果Bの方が遊技者にとって有利であり、さらに非明示高確大当たり結果Aと非明示高確大当たり結果Bとで遊技者の利益に差がない。一方、高確率モード及び低頻度サポートモードである状況で非明示高確大当たり結果Aとなったとしても開閉実行モード後にサポートモードの移行が発生しないのに対して、非明示高確大当たり結果Bとなった場合には開閉実行モード後に高頻度サポートモードとなる。また、高確率モード及び低頻度サポートモードである状況で非明示高確大当たり結果Aとなったとしても開閉実行モード及びその後の遊技回において高確系演出が実行されないのに対して、小当たり結果となった場合には開閉実行モード及びその後の遊技回において高確系演出が実行される。したがって、高確率モードである状況では、非明示高確大当たり結果Aよりも小当たり結果の方が遊技者にとって有利であり、さらに小当たり結果よりも非明示高確大当たり結果Bの方が遊技者にとって有利である。かかる構成とすることにより、低確率モードと高確率モードとで同一の遊技結果を利用しながら、各当否抽選モードにおいて各遊技結果となることの相対的な利益性を相違させることが可能となり、データ量の増大化を抑制しながら、遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
高確率モード及び低頻度サポートモードである状況で小当たり結果となり高確率モードであることの報知が行われる場合、当該高確率モードであることの報知が小当たり結果となる遊技回の終了後に開始される。これにより、小当たり結果となる遊技回と明確に区別して高確率モードであることの報知が開始されることとなり、小当たり結果となる遊技回の内容について遊技者が混乱してしまわないようにしながら、既に説明したような優れた効果を奏することが可能となる。
その一方、高確率モードであることの報知は、小当たり結果となったことを契機とした開閉実行モード中の演出を利用して行われるとともに、当該開閉実行モード後における遊技回中の演出を利用して行われる。これにより、高確率モードであることを遊技者に明確に認識させることが可能となる。
また、高確率モードであることの報知が行われる場合、開閉実行モード後における遊技回の表示継続時間を定めるテーブルが開閉実行モード前のものとは変更される。これにより、高確率モードに対応した表示継続時間を設定することが可能となり、それに伴って高確率モードに対応した演出を実行することが可能となる。よって、演出への注目度を高めることが可能となる。
小当たり結果となる確率は、高確率モードにおいても非明示高確大当たり結果A及び非明示高確大当たり結果Bのいずれかとなる確率よりも高く設定されている。これにより、遊技球の払い出し率が向上することを抑制しながら、高確率モードであることの報知が実行される頻度を高めることが可能となる。
小当たり後用基準回数の遊技回が消化されていないタイミングで非明示高確大当たり結果A又は非明示高確大当たり結果Bとなった場合には、高頻度サポートモードに設定されない状況であっても高確率モードであることの報知が行われることにより、小当たり結果を、高確率モードへの移行が発生したか否かを遊技者に期待させるための遊技結果としてだけでなく、非明示高確大当たり結果A又は非明示高確大当たり結果Bとなった場合に高確率モードであることの報知が行われ得る期間の設定契機として利用することが可能となる。よって、遊技者は、低頻度入賞モードや開閉数規定モードの開閉実行モードが発生することを期待しながら遊技を行うこととなり、当該開閉実行モードが発生した際の遊技者の期待感を高めることが可能となる。
ホールコンピュータHCに外部出力するための外部端子板91には、当否抽選モードが高確率モード中であることを示す情報を出力するために用いられる内部高確信号用の外部端子91cと、当否抽選モードが高確率モード中であることがパチンコ機10の演出を利用して明示されていることを示す明示高確信号用の外部端子91dとが設けられており、パチンコ機10からホールコンピュータHCにそれぞれの信号を外部出力することが可能な構成となっている。これにより、ホールコンピュータHCにおいては、パチンコ機10が高確率モードであるか否かの管理を正確に行うことができるとともに、高確率モード中であることを示す報知がパチンコ機10で開始された場合に、それに合わせてデータカウンタDCにおいて高確率モード中であることを示す表示を開始することが可能となる。
<第2の実施形態>
本実施形態では、当否抽選の抽選対象として、大当たり結果、小当たり結果及び外れ結果が存在している点で上記第1の実施形態と共通している一方、大当たり結果の種類が上記第1の実施形態と相違している。当該大当たり結果の種類について、図22の説明図を参照しながら説明すると、大当たり結果の種類として、低確大当たり結果と、明示高確大当たり結果と、非明示高確大当たり結果と、最有利大当たり結果とが存在している。
本実施形態では、当否抽選の抽選対象として、大当たり結果、小当たり結果及び外れ結果が存在している点で上記第1の実施形態と共通している一方、大当たり結果の種類が上記第1の実施形態と相違している。当該大当たり結果の種類について、図22の説明図を参照しながら説明すると、大当たり結果の種類として、低確大当たり結果と、明示高確大当たり結果と、非明示高確大当たり結果と、最有利大当たり結果とが存在している。
最有利大当たり結果となった場合の遊技状態の移行内容及び明示高確大当たり結果となった場合の遊技状態の移行内容は、上記第1の実施形態と同様である。また、非明示高確大当たり結果となった場合の遊技状態の移行内容は、上記第1の実施形態において非明示高確大当たり結果Aとなった場合の遊技状態の移行内容と同一である。低確大当たり結果となった場合の遊技状態の移行内容は上記第1の実施形態と異なっており、具体的には、最有利大当たり結果となった場合と同様に、高頻度入賞モードの開閉実行モードに移行することになる。また、低確大当たり結果となった場合には、開閉実行モードの終了後に当否抽選モードが低確率モードとなるとともに、サポートモードは開閉実行モード前のモードに関係なく、高頻度サポートモードとなる。但し、当該高頻度サポートモードは、終了基準回数の遊技回が消化された場合に終了し、低頻度サポートモードに移行することになる。
ちなみに、「0〜49」の大当たり種別カウンタC2の値のうち、「0〜19」が低確大当たり結果に対応しており、「20〜24」が明示高確大当たり結果に対応しており、「25〜29」が非明示高確大当たり結果に対応しており、「30〜49」が最有利大当たり結果に対応している。
ここで、大当たり結果の種類が上記のように設定されている構成においては、低確大当たり結果となった場合と最有利大当たり結果となった場合とで、前者は開閉実行モード後に低確率モードとなるのに対して後者は開閉実行モード後に高確率モードとなる点で相違するものの、開閉実行モードはいずれも同一の高頻度入賞モードとなるとともに、開閉実行モード後のサポートモードも高頻度サポートモードで共通する。また、図柄表示装置31における遊技回用の演出において最終的に停止表示される図柄の組み合わせからは、低確大当たり結果及び最有利大当たり結果のいずれであるかを識別することができない。そうすると、低確大当たり結果及び最有利大当たり結果のいずれかとなる場合、図柄表示装置31における遊技回用の演出からはいずれの大当たり結果であるかを識別することができず、さらに開閉実行モード中の演出がいずれの大当たり結果を契機としているのかを識別不可又は識別しづらい態様で行われた場合には、開閉実行モード中の内容からもいずれの大当たり結果であるかを識別することができない。この場合、高頻度入賞モードの開閉実行モードが発生した場合には、高確率モードとなっていることを期待しながら遊技を行うこととなる。
かかる構成において、高確率モード及び高頻度サポートモードである状況であって高確率モードであることが遊技者に報知されていない状況で小当たり結果となった場合、高確率モードであることが遊技者に報知される。また、小当たり結果となってから小当たり後用基準回数の遊技回が消化されるまでに最有利大当たり結果となった場合、高確率モードであることが遊技者に報知される。以下、これら作用を生じさせるための構成について具体的に説明する。
図23は、本実施形態における開閉実行モード終了時の移行処理を示すフローチャートである。
まずステップS1101では、最有利大当たり結果であるか否かを判定する。ステップS1101にて肯定判定をした場合には、ステップS1102にて、回数制限フラグを「0」クリアし、高頻度サポートフラグ及び高確率モードフラグのそれぞれに「1」をセットする。続くステップS1103では、小当たり後カウンタの値が1以上であるか否かを判定し、「1」以上である場合には、ステップS1104にて報知中フラグに「1」をセットした後に本移行処理を終了し、「1」以上ではない場合にはそのまま本移行処理を終了する。
ステップS1101にて否定判定をした場合には、ステップS1105にて明示高確大当たり結果であるか否かを判定する。ステップS1105にて肯定判定をした場合には、ステップS1106にて、回数制限フラグを「0」クリアし、高頻度サポートフラグ及び高確率モードフラグのそれぞれに「1」をセットし、さらに報知中フラグに「1」をセットした後に、本移行処理を終了する。
ステップS1105にて否定判定をした場合には、ステップS1107にて非明示高確大当たり結果であるか否かを判定する。ステップS1107にて肯定判定をした場合には、ステップS1108にて高頻度サポートフラグに「1」がセットされているか否かを判定する。「1」がセットされている場合には、既に説明したステップS1106の処理を実行した後に本移行処理を終了し、「1」がセットされていない場合には、ステップS1109にて、高確率モードフラグに「1」をセットした後に本移行処理を終了する。
ステップS1107にて否定判定をした場合には、ステップS1110にて低確大当たり結果であるか否かを判定する。ステップS1110にて肯定判定をした場合には、ステップS1111にて、高確率モードフラグを「0」クリアし、高頻度サポートフラグ及び回数制限フラグのそれぞれに「1」をセットし、さらに遊技回数カウンタに「100」をセットした後に、本移行処理を終了する。
ステップS1110にて否定判定をした場合には、小当たり結果であることを意味するため、ステップS1112にて、高確率モードフラグ及び高頻度サポートフラグのそれぞれに「1」がセットされているか否かを判定する。ステップS1112にて肯定判定をした場合にはステップS1113にて報知中フラグに「1」をセットした後に本移行処理を終了し、ステップS1112にて否定判定をした場合にはステップS1114にて小当たり後カウンタに「50」をセットした後に本移行処理を終了する。
以上のとおり、明示高確大当たり結果となった場合、及び高頻度サポートモードにおいて非明示高確大当たり結果となった場合には、報知中フラグに「1」がセットされる。また、高確率モード及び高頻度サポートモードである状況であって報知中フラグに「1」がセットされていない状況で小当たり結果となった場合には、報知中フラグに「1」がセットされる。さらにまた、小当たり結果となってから小当たり後用基準回数の遊技回が消化されるまでに最有利大当たり結果となった場合にも、報知中フラグに「1」がセットされる。そして、報知中フラグに「1」がセットされた場合には、少なくとも開閉実行モードの遊技回において高確率モードであることを遊技者に認識させることを可能とする演出が実行される。当該演出を実行するための構成を以下に説明する。
図24は、本実施形態における表示継続時間の設定処理を示すフローチャートである。
まずステップS1201にて、報知中フラグに「1」がセットされているか否かを判定する。ステップS1201にて肯定判定をした場合には、ステップS1202にて、ROM63に記憶されている第1テーブルを選択する。第1テーブルは、報知中フラグに「1」がセットされている状況における遊技回の表示継続時間が複数種類定められたテーブルデータである。
その後、ステップS1203にて、変動種別カウンタCSの値の取得、保留格納エリア64aに格納されている保留情報の数の読み出し、及び各種抽選結果の把握を行う。当該ステップS1203の処理内容は、上記第1の実施形態におけるステップS703の処理内容と同一である。続くステップS1204では、ステップS1203にて特定した各種データに対応した表示継続時間のデータを第1テーブルから読み出し、今回の遊技回の表示継続時間として設定する。その後、本設定処理を終了する。
ステップS1201にて否定判定をした場合には、ステップS1205にて、高頻度サポートフラグに「1」がセットされているか否かを判定する。ステップS1205にて肯定判定をした場合には、ステップS1206にて、ROM63に記憶されている第2テーブルを選択する。第2テーブルは、高頻度サポートモードであって報知中フラグに「1」がセットされていない状況における遊技回の表示継続時間が複数種類定められたテーブルデータである。
その後、ステップS1203にて、変動種別カウンタCSの値の取得、保留格納エリア64aに格納されている保留情報の数の読み出し、及び各種抽選結果の把握を行う。続くステップS1204では、ステップS1203にて特定した各種データに対応した表示継続時間のデータを第2テーブルから読み出し、今回の遊技回の表示継続時間として設定する。その後、本設定処理を終了する。
第1テーブル及び第2テーブルにおいては、表示継続時間用の他のテーブルが参照される場合よりも、短い表示継続時間が選択され易くなっている。具体的には、今回の遊技回が大当たり結果、小当たり結果及び外れリーチ表示のいずれかに対応している場合には、それぞれに対応した表示継続時間が選択される。一方、リーチ表示が発生しない外れ結果となる遊技回においては、保留用エリアREに格納されている保留情報の数が1個以上であれば、リーチ表示が発生しない外れ結果となる遊技回において表示継続時間用の他のテーブルが参照される場合であって保留用エリアREに格納されている保留情報の数が3個又は4個である場合の平均の表示継続時間よりも短い表示継続時間(例えば2secや3sec)が選択され、さらに保留用エリアREに保留情報が格納されていない場合であっても、リーチ表示が発生しない外れ結果となる遊技回において表示継続時間用の他のテーブルが参照される場合であって保留用エリアREに保留情報が格納されていない場合に選択される表示継続時間よりも短い表示継続時間(例えば6secや7sec)が選択される。上記のように表示継続時間が選択されることにより、高頻度サポートモードである状況では、短い時間で遊技回を消化することが可能となり、次回の大当たり結果が発生するまでに要する時間を短縮することが可能となる。
また、第1テーブルと第2テーブルとでは、リーチ表示が発生する場合において選択される表示継続時間が異なっている、又はリーチ表示が発生する場合において選択され易い表示継続時間が異なっている。具体的には、第1テーブルの場合の方が第2テーブルの場合よりも大当たり結果となる期待度が高い内容のリーチ表示が発生し易いように、リーチ表示が発生する場合において長い表示継続時間が選択され易くなっている。但し、これに限定されることはなく、第2テーブルの場合の方が第1テーブルの場合よりも大当たり結果となる期待度が高い内容のリーチ表示が発生し易いように、リーチ表示が発生する場合において長い表示継続時間が選択され易い構成としてもよい。
ステップS1205にて否定判定をした場合には、ステップS1207にて、高確率モードフラグに「1」がセットされているか否か、又は小当たり後カウンタの値が1以上であるか否かを判定する。つまり、高確率モード及び低頻度サポートモードである状況であるか、又は低確率モード及び低頻度サポートモードであって小当たり結果後に小当たり後用基準回数の遊技回の消化が完了していない状況であるかを判定する。
ステップS1207にて肯定判定をした場合には、ステップS1208にて、ROM63に記憶されている第3テーブルを選択する。第3テーブルは、高確率モードであって低頻度サポートモードである状況、及び低確率モードであって低頻度サポートモードであり小当たり結果後に小当たり後用基準回数の遊技回の消化が完了していない状況における遊技回の表示継続時間が複数種類定められたテーブルデータである。その後、ステップS1203にて、既に説明したとおり、変動種別カウンタCSの値の取得、保留格納エリア64aに格納されている保留情報の数の読み出し、及び各種抽選結果の把握を行い、ステップS1204にて、ステップS1203において特定した各種データに対応した表示継続時間のデータを第3テーブルから読み出し、今回の遊技回の表示継続時間として設定する。その後、本設定処理を終了する。
高確率モードであって低頻度サポートモードである状況、及び低確率モード及び低頻度サポートモードであって小当たり結果後に小当たり後用基準回数の遊技回の消化が完了していない状況のいずれにおいても、共通の第3テーブルを参照することにより、これらの状況においては遊技回の表示継続時間の選択が共通の態様で行われることになる。これにより、遊技回の態様からは、これらの状況のうちいずれの状況であるかを遊技者が識別しにくくなり、当該状況において遊技者は高確率モードとなっていることを期待しながら遊技を行うことになる。よって、遊技の興趣向上が図られる。
ステップS1207にて否定判定をした場合には、ステップS1209にて、ROM63に記憶されているその他のテーブルを選択する。その後、ステップ1203にて、既に説明したとおり、変動種別カウンタCSの値の取得、保留格納エリア64aに格納されている保留情報の数の読み出し、及び各種抽選結果の把握を行い、ステップS1204にて、ステップS1203において特定した各種データに対応した表示継続時間のデータをその他のテーブルから読み出し、今回の遊技回の表示継続時間として設定する。その後、本設定処理を終了する。
次に、音声発光制御装置75のMPU82にて実行される演出決定処理についての本実施形態における構成を説明する。
本実施形態における演出決定処理では、上記第1の実施形態における演出決定処理(図17)のうち、ステップS805及びステップS806の処理構成が異なっている。具体的には、ステップS805では、最有利大当たり結果であるか否かを判定するのではなく、最有利大当たり結果及び低確大当たり結果のいずれかであるかを判定し、ステップS806では、同一図柄の各組み合わせの中からランダムに図柄の組み合わせを選択する処理を実行する。但し、当該構成に限定されることはなく、例えば「7」図柄の組み合わせや奇数図柄の組み合わせは、最有利大当たり結果の場合の方が低確大当たり結果の場合よりも選択され易い構成としてもよい。
また、演出決定処理のステップS813にて実行される開閉実行モード用の演出決定処理の処理内容が、本実施形態では上記第1の実施形態の場合と異なっている。以下、本実施形態における開閉実行モード用の演出決定処理について、図25のフローチャートを参照しながら説明する。
まずステップS1301では、今回受信したオープニングコマンドに含まれている情報に基づいて、当該コマンドの送信の契機となった遊技結果が、最有利大当たり結果であるか否かを判定する。ステップS1301にて肯定判定をした場合には、ステップS1302にて、サブ側小当たり後カウンタの値が1以上であるか否かを判定する。ステップS1302にて肯定判定をした場合には、ステップS1303にて、開閉実行モード用の演出を高確用演出に設定する。当該高確用演出は、上記第1の実施形態における明示高確設定演出と同様である。ステップS1303では、高確用演出に対応した発光制御パターンデータ及び音出力制御パターンデータをROM83から読み出し、それらデータに基づいて発光制御及び音出力制御を実行する。また、ステップS1303では、遊技回用の演出モードとして高確確定の演出モードを選択する。
ステップS1302にて否定判定をした場合には、ステップS1304にて、開閉実行モード用の演出を高確期待演出に設定する。当該高確期待演出の内容は上記第1の実施形態と同様である。ステップS1304では、高確期待演出に対応した発光制御パターンデータ及び音出力制御パターンデータをROM83から読み出し、それらデータに基づいて発光制御及び音出力制御を実行する。ステップS1304の処理を実行した後は、ステップS1305にて、上記第1の実施形態におけるステップS910及びステップS911と同様の処理を実行することで、遊技回用の演出モードを抽選により決定する。
ステップS1301にて否定判定をした場合には、ステップS1306にて、今回受信したオープニングコマンドに含まれている情報に基づいて、当該コマンドの送信の契機となった遊技結果が、低確大当たり結果であるか否かを判定する。ステップS1306にて肯定判定をした場合にはステップS1304及びステップS1305の処理を実行する。
ステップS1306にて否定判定をした場合には、ステップS1307にて、今回受信したオープニングコマンドに含まれている情報に基づいて、当該コマンドの送信の契機となった遊技結果が、非明示高確大当たり結果であるか否かを判定する。ステップS1307にて肯定判定をした場合には、ステップS1308にてサブ側高頻度サポートフラグに「1」がセットされているか否かを判定する。ステップS1308にて肯定判定をした場合にはステップS1303に進み、ステップS1308にて否定判定をした場合にはステップS1304に進む。
ステップS1307にて否定判定をした場合には、ステップS1309にて、今回受信したオープニングコマンドに含まれている情報に基づいて、当該コマンドの送信の契機となった遊技結果が、小当たり結果であるか否かを判定する。ステップS1309にて肯定判定をした場合には、ステップS1310にてサブ側高確率モードフラグ及びサブ側高頻度サポートフラグの両方に「1」がセットされているか否かを判定する。ステップS1310にて否定判定をした場合にはステップS1304に進む。
一方、ステップS1310にて肯定判定をした場合には、ステップS1311にて、開閉実行モード用の演出を高確用演出に設定する。この場合、高確率モードであることが遊技者に既に報知されている状況であれば、上記第1の実施形態における明示高確継続演出と同様の演出を実行し、高確率モードであることが遊技者に既に報知されていない状況であれば、上記第1の実施形態における高確報知演出と同様の演出を実行する。ステップS1311では、高確用演出に対応した発光制御パターンデータ及び音出力制御パターンデータをROM83から読み出し、それらデータに基づいて発光制御及び音出力制御を実行する。また、ステップS1311では、遊技回用の演出モードとして高確確定の演出モードを選択する。
ステップS1309にて否定判定をした場合には、今回受信したオープニングコマンドの送信の契機となった遊技結果が明示高確大当たり結果であることを意味する。この場合、ステップS1312にて、開閉実行モード用の演出を高確用演出に設定する。この場合、高確率モードであることが遊技者に既に報知されている状況であれば、上記第1の実施形態における明示高確継続演出と同様の演出を実行し、高確率モードであることが遊技者に既に報知されていない状況であれば、上記第1の実施形態における明示高確設定演出と同様の演出を実行する。ステップS1312では、高確用演出に対応した発光制御パターンデータ及び音出力制御パターンデータをROM83から読み出し、それらデータに基づいて発光制御及び音出力制御を実行する。また、ステップS1312では、遊技回用の演出モードとして高確確定の演出モードを選択する。
ステップS1303、ステップS1305、ステップS1311又はステップS1312の処理を実行した場合、ステップS1313の処理を実行した後に、本演出決定処理を終了する。ステップS1313の処理内容は、上記第1の実施形態におけるステップS916及びステップS917の処理内容と同様である。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
低確大当たり結果となった場合と最有利大当たり結果となった場合とで、前者は開閉実行モード後に低確率モードとなるのに対して後者は開閉実行モード後に高確率モードとなる点で相違するものの、開閉実行モードはいずれも同一の高頻度入賞モードとなるとともに、開閉実行モード後のサポートモードも高頻度サポートモードで共通する。また、図柄表示装置31における遊技回用の演出において最終的に停止表示される図柄の組み合わせからは、低確大当たり結果及び最有利大当たり結果のいずれであるかを識別することができない。そうすると、低確大当たり結果及び最有利大当たり結果のいずれかとなる場合、図柄表示装置31における遊技回用の演出からはいずれの大当たり結果であるかを識別することができず、さらに開閉実行モード中の演出がいずれの大当たり結果を契機としているのかを識別不可又は識別しづらい態様で行われた場合には、開閉実行モード中の内容からもいずれの大当たり結果であるかを識別することができない。これにより、高頻度入賞モードの開閉実行モードが発生した場合には、高確率モードとなっていることを期待しながら遊技を行うこととなる。
この場合に、高確率モード及び高頻度サポートモードである状況であって高確率モードであることが遊技者に報知されていない状況で小当たり結果となった場合、高確率モードであることが遊技者に報知される。また、小当たり結果となってから小当たり後用基準回数の遊技回が消化されるまでに最有利大当たり結果となった場合、高確率モードであることが遊技者に報知される。これにより、小当たり結果を、高確率モードへの移行が発生したか否かを遊技者に期待させるための遊技結果としてだけでなく、高確率モード及び高頻度サポートモード中において高確率モードであることの報知が開始される契機として利用することが可能となる。また、最有利大当たり結果となった場合に高確率モードであることの報知が行われ得る期間の設定契機として利用することが可能となる。よって、遊技者は、低頻度入賞モードや開閉数規定モードの開閉実行モードが発生することを期待しながら遊技を行うこととなり、当該開閉実行モードが発生した際の遊技者の期待感を高めることが可能となる。
<他の実施形態>
なお、上述した実施形態の記載内容に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能である。例えば以下のように変更してもよい。ちなみに、以下の別形態の構成を、上記実施形態の構成に対して、個別に適用してもよく、組合せて適用してもよい。
なお、上述した実施形態の記載内容に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変形改良が可能である。例えば以下のように変更してもよい。ちなみに、以下の別形態の構成を、上記実施形態の構成に対して、個別に適用してもよく、組合せて適用してもよい。
(1)高確率モードであるにも関わらず高確率モードであることの報知が行われていない状況で小当たり結果となった場合に、高確率モードであることの報知が100%実行される構成に代えて、当該報知が0%よりも大きい確率であって100%未満の確率で実行される構成としてもよい。この場合、高確率モードであって当該高確率モードであることの報知が行われていない状況で小当たり結果となったにも関わらず当該高確率モードであることの報知が実行されなかった回数を計測する構成とし、その計測した回数が多いほど、小当たり結果となった場合に高確率モードであることの報知が実行される確率が高くなる構成としてもよい。また、報知が実行される確率は、上記計測回数に対して連続的に高くなる構成としてもよく、所定範囲の計測回数は同一の報知実行確率となるようにしながら段階的に高くなる構成としてもよい。
(2)小当たり結果となった場合に、小当たり後カウンタへの小当たり後用基準回数のセットが100%実行される構成に代えて、当該セットが0%よりも大きい確率であって100%未満の確率で実行される構成としてもよい。この場合、低確率モードにおいて小当たり結果となったにも関わらず上記セットが実行されなかった回数を計測する構成とし、その計測した回数が多いほど、小当たり結果となった場合に上記セットが実行される確率が高くなる構成としてもよい。また、上記セットが実行される確率は、上記計測回数に対して連続的に高くなる構成としてもよく、所定範囲の計測回数は同一のセット実行確率となるようにしながら段階的に高くなる構成としてもよい。
(3)上記第1の実施形態において、非明示高確大当たり結果A及び非明示高確大当たり結果Bのうちいずれか一方が存在していない構成としてもよい。
(4)上記第1の実施形態において、高頻度サポートモードである状況で小当たり結果となったとしても、小当たり後カウンタへの数値セットが行われない構成としてもよい。
(5)上記第1の実施形態では小当たり結果となってから小当たり後用基準回数の遊技回が消化されるまでに非明示高確大当たり結果A又は非明示高確大当たり結果Bとなった場合には高確率モードであることの報知が行われ、上記第2の実施形態では小当たり結果となってから小当たり後用基準回数の遊技回が消化されるまでに最有利大当たり結果となった場合には高確率モードであることの報知が行われる構成としたが、これに代えて又は加えて、低確大当たり結果となってから基準回数の遊技回が消化されるまでに非明示高確大当たり結果A若しくは非明示高確大当たり結果Bとなった場合、又は最有利大当たり結果となった場合に高確率モードであることの報知が行われる構成としてもよい。
(6)上記第1の実施形態において、小当たり結果となったことを契機として高確率モードであることの報知が行われる場合、当該報知が、開閉実行モード後に実行される遊技回の表示継続時間に影響を与えないようにして行われる構成としてもよい。この場合、高確率モードであることの報知の実行制御が主制御装置60において行われ、当該主制御装置60からの指令により音声発光制御装置75や表示制御装置76にて、高確率モードであることの報知を行うための演出の実行制御が行われる構成としてもよい。また、これに代えて、高確率モードであることの報知の実行制御は主制御装置60において行われずに、音声発光制御装置75や表示制御装置76にて、高確率モードであることの報知を行うための演出の実行制御が行われる構成としてもよい。
(7)小当たり結果となったことを契機として高確率モードであることの報知が行われる場合、当該小当たり結果となる遊技回において高確率モードであることの報知が行われる構成としてもよい。この場合、当該遊技回の表示継続時間の決定に際して高確率モードであることの報知が行われることが考慮される構成としてもよく、考慮されない構成としてもよい。
(8)低確率モード中の所定期間内(小当たり後用基準回数の遊技回が消化されるまでの間)に、上記第1の実施形態であれば非明示高確大当たり結果A又は非明示高確大当たり結果B、上記第2の実施形態であれば最有利大当たり結果が発生した場合に高確率モードであることの報知が行われる構成について、これら非明示高確大当たり結果A、非明示高確大当たり結果B又は最有利大当たり結果となる遊技回において高確率モードとなることの報知が行われる構成としてもよい。例えば、当該遊技回において図柄表示装置31にて最終的に停止表示される図柄の組合せの種類を高確率モードとなることを明示する図柄の組合せに変更する構成としてもよい。
(9)小当たり結果となったことを契機として高確率モードであることの報知が行われる構成に代えて又は加えて、所定の外れリーチ表示が発生した場合に高確率モードであることの報知が行われる構成としてもよい。この場合、大当たり結果となる期待度が段階的に異なるように複数種類のリーチ表示が設定されている構成においては、所定の期待度(例えば中間の期待度又は中間よりも高い期待度)以上のリーチ表示が発生して外れ結果となった場合に、高確率モードであることの報知が行われる構成としてもよい。
(10)低確率モード中の所定期間内に、上記第1の実施形態であれば非明示高確大当たり結果A又は非明示高確大当たり結果B、上記第2の実施形態であれば最有利大当たり結果が発生した場合に高確率モードであることの報知が行われる構成について、上記所定期間を小当たり結果となってから小当たり後用基準回数の遊技回が消化されるまでの期間とする構成に代えて又は加えて、上記所定期間を、一般入賞口21といった所定の入球部への入賞が発生してから所定の回数の遊技回が消化されるまでの期間としてもよい。また、開閉実行モードが継続して発生していない遊技回数が規定回数以上となった場合に、上記所定期間が設定される構成としてもよい。
(11)低確率モード中の所定期間内に、上記第1の実施形態であれば非明示高確大当たり結果A又は非明示高確大当たり結果B、上記第2の実施形態であれば最有利大当たり結果が発生した場合に高確率モードであることの報知が行われる構成について、上記所定期間の終了条件が遊技回の消化数ではなく、経過時間として設定されている構成としてもよい。
(12)低確率モード中の所定期間内に、上記第1の実施形態であれば非明示高確大当たり結果A又は非明示高確大当たり結果B、上記第2の実施形態であれば最有利大当たり結果が発生した場合に高確率モードであることの報知が行われる構成について、その所定期間の残り分を図柄表示装置31などにて表示する構成としてもよく、表示しない構成としてもよい。
(13)上記第1の実施形態では、低確率モードにおいては非明示高確大当たり結果A及び非明示高確大当たり結果Bの有利度が同一であってこれら大当たり結果よりも小当たり結果の方が有利度が低く、高確率モードにおいては非明示高確大当たり結果A<小当たり結果<非明示高確大当たり結果Bの順で有利度が高くなる構成としたが、これに代えて、低確率モードにおいては小当たり結果<非明示高確大当たり結果A<非明示高確大当たり結果Bの順で有利度が高く、高確率モードにおいては非明示高確大当たり結果B<小当たり結果<非明示高確大当たり結果Aの順で有利度が高くなる構成としてもよい。この場合、例えば、非明示高確大当たり結果A又は非明示高確大当たり結果Bとなった場合には、所定の遊技回が消化されるまで高確率モードとなる構成とし、当該高確率モードが継続する回数との関係で、上記有利度を変化させる構成が考えられる。
また、上記のように低確率モードと高確率モードとで有利度の順序が異なることになる抽選結果の組合せが、非明示高確大当たり結果A、非明示高確大当たり結果B及び小当たり結果の組合せ以外の組合せであってもよい。例えば、当該組合せに4種類の抽選結果が含まれていてもよく、5種類以上の抽選結果が含まれていてもよい。
また、当該組合せは全て大当たり結果である構成としてもよい。この場合、例えば、低確率モードにおいてはその組合せの大当たり結果のいずれが発生したとしても高頻度入賞モードとなる開閉実行モードであって同一の開閉実行モードに移行する構成とし、高確率モードにおいてはその組合せの大当たり結果間で、高頻度入賞モードの開閉実行モードにおいて発生するラウンド数が相違する構成としてもよい。なお、低確率モードと高確率モードとの間での有利度の関係が逆であってもよい。
また、例えば、低確率モードにおいてはその組合せの大当たり結果のいずれが発生したとしても高頻度入賞モードとなる開閉実行モードであって可変入賞装置22への入賞が発生した際の賞球個数が同一となる開閉実行モードに移行する構成とし、高確率モードにおいてはその組合せの大当たり結果間で、高頻度入賞モードとなる開閉実行モードにおいて発生した可変入賞装置22への入賞に対する賞球個数が相違する構成としてもよい。なお、低確率モードと高確率モードとの間での有利度の関係が逆であってもよい。
また、例えば、低確率モードにおいてはその組合せの大当たり結果のいずれが発生したとしても低頻度入賞モードとなる開閉実行モードであって同一の開閉実行モードに移行する構成とし、高確率モードにおいてはその組合せの大当たり結果の一部は高頻度入賞モードとなる開閉実行モードに移行し、残りは低頻度入賞モードとなる開閉実行モードに移行する構成としてもよい。なお、低確率モードと高確率モードとの間での有利度の関係が逆であってもよい。
また、例えば、低確率モードにおいては非明示高確大当たり結果A及び非明示高確大当たり結果Bの両方が高確率モードへの移行契機となり、高確率モードにおいては非明示高確大当たり結果Bは高確率モードを継続させる一方、非明示高確大当たり結果Aは低確率モードへの移行契機となる構成としてもよい。
(14)各パターンの開閉実行モードにおける大入賞口22aの開閉回数や開放態様の設定パターンは、上記各実施形態におけるものに限定されることはなく、上記各実施形態にて個別に説明した作用効果の少なくともいずれかを奏することができるのであれば、任意である。
また、各ラウンド遊技の上限個数は、上記各実施形態におけるものに限定されることはなく、上記各実施形態にて個別に説明した作用効果の少なくともいずれかを奏することができるのであれば、任意である。さらにはラウンド数規定モードの種類に応じて当該上限個数が相違している構成としてもよく、同一のラウンド数規定モードのラウンド遊技間で当該上限個数が相違している構成としてもよい。
また、短時間態様による開放態様は、実質的に可変入賞装置22への入賞が発生しない態様に限定されることはなく、遊技球の発射周期以上の時間であって、遊技球の発射周期×n(n=1,2,3のいずれか)以下の時間に設定されている構成としてもよい。また、開放継続時間を遊技球の発射周期よりも長くすることで実質的に可変入賞装置22への入賞が発生し得るものの、当該開放継続時間が遊技球の発射周期とラウンド遊技中の上限個数との積よりも短い態様としてもよく、同一である態様としてもよい。この場合であっても、短時間態様で大入賞口22aが開放されている状況で、大入賞口22aに対してラウンド遊技の上限個数の入賞が発生する可能性は低減される。
(15)短時間態様による大入賞口22aの開放のみが行われるラウンド遊技では、当該ラウンド遊技に対して設定されている上限個数の遊技球の入賞が実質的に発生しない構成に代えて、上限個数の遊技球の入賞が発生し得る構成としてもよい。例えば、当該ラウンド遊技にて実行される大入賞口22aの開放態様に係る開放継続時間を、遊技球の発射周期よりも長い時間(例えば、0.6sec〜64secの範囲)とし、さらに当該開放継続時間と当該開放態様による大入賞口22aの開閉回数との積が、遊技球の発射周期とラウンド遊技の上限個数との積と同一又は略同一である構成とする、又はその積に対して1倍以上2倍未満若しくは1倍以上3倍未満の値である構成とする。この場合、遊技領域の遊技球の流下態様によっては、当該ラウンド遊技において上限個数の遊技球の入賞が発生しないこともあれば、入賞が発生することもある。
(16)短時間態様として、正確な開放継続時間は相違するが可変入賞装置22の見た目の動作態様は同様となるように複数種類の短時間態様が設定されている構成としてもよい。例えば非明示大当たり結果Aに対応した開閉実行モードと小当たり結果に対応した開閉実行モードとで、可変入賞装置22の見た目の動作態様は同様であるが、大入賞口22aの各回の開閉において選択される短時間態様の種類が相違している構成としてもよい。
(17)開閉実行モードが実行されている期間中は、当該開閉実行モード移行前における高確率モードフラグの内容に関係なく、当該高確率モードフラグの値が「0」とされる構成としてもよい。この場合、開閉実行モード中は当否抽選モードが低確率モードに設定されることとなる。また、高確率モードフラグを「0」クリアするタイミングは、特図表示部33にて、開閉実行モードへの移行に対応した態様による停止表示が開始されるタイミングであってもよく、開閉実行モードの開始タイミングであってもよく、開閉実行モードのオープニング期間の途中のタイミングであってもよく、開閉実行モードのオープニング期間の終了タイミングであってもよい。但し、当該構成においては、開閉実行モード終了時の移行処理を実行する場合に、高確率モードフラグの内容からでは開閉実行モード移行前の当否抽選モードを判断することができない。したがって、開閉実行モードへの移行に際して、当該開閉実行モード移行前の当否抽選モードを特定可能とするデータの記憶処理を実行することが好ましい。
(18)開閉実行モードが実行されている期間中は、当該開閉実行モード移行前における高頻度サポートフラグの内容に関係なく、当該高頻度サポートフラグの値が「0」とされる構成としてもよい。この場合であっても、開閉実行モード中はサポートモードが低頻度サポートモードに設定されることとなる。また、高頻度サポートフラグを「0」クリアするタイミングは、特図表示部33にて、開閉実行モードへの移行に対応した態様による停止表示が開始されるタイミングであってもよく、開閉実行モードの開始タイミングであってもよく、開閉実行モードのオープニング期間の途中のタイミングであってもよく、開閉実行モードのオープニング期間の終了タイミングであってもよい。但し、当該構成においては、開閉実行モード終了時の移行処理を実行する場合に、高頻度サポートフラグの内容からでは開閉実行モード移行前のサポートモードを判断することができない。したがって、開閉実行モードへの移行に際して、当該開閉実行モード移行前のサポートモードを特定可能とするデータの記憶処理を実行することが好ましい。
(19)可変入賞装置22の閉鎖中は大入賞口22aが完全に閉鎖される構成としたが、大入賞口22aの一部の領域が閉鎖されていない構成としてもよい。この場合、その一部の領域を通じて、閉鎖中であっても可変入賞装置22に遊技球が入賞し得る構成としてもよく、その一部の領域が遊技球よりも狭い領域であることにより閉鎖中において可変入賞装置22への遊技球の入賞が不可である構成としてもよい。
(20)電動役物24aの閉鎖中は下作動口24への遊技球の入賞が不可となる構成に代えて、電動役物24aの閉鎖中であっても下作動口24への遊技球の入賞が発生し得る構成としてもよい。但し、その入賞のし易さは、電動役物24aの開放中よりも低い必要がある。
(21)当否抽選モードとして、高確率モードと低確率モードだけではなく、高確率モードよりも大当たり当選となる確率が低く低確率モードよりも大当たり当選となる確率が高い中確率モードが存在している構成としてもよい。当該中確率モードとしては、例えば、高確率モードの場合の大当たり当選確率(例えば1/n nは1以上の整数)と、低確率モードの場合の当選確率(例えば1/m mは1以上の整数 m>n)との中間の確率(例えば1/(n+(m−n)/2))としてもよく、当該中間の確率よりも高い確率としてもよく、当該中間の確率よりも低い確率としてもよい。
(22)サポートモードとして、高頻度サポートモードと低頻度サポートモードだけでなく、高頻度サポートモードよりも下作動口24への入賞頻度が低く低頻度サポートモードよりも下作動口24への入賞頻度が高い中頻度サポートモードが存在している構成としてもよい。
(23)高確率モードであることを報知することが可能な動作手段は、各遊技回において図柄の変動表示が行われる図柄表示装置31に限定されることはなく、当該報知を行うための専用の表示装置であってもよく、可動式の装飾部材であってもよく、LEDといった発光部であってもよい。
(24)上作動口23への入賞が発生したことにより取得された保留情報と下作動口24への入賞が発生したことにより取得された保留情報とが区別して記憶されるとともに、下作動口24側の保留情報が優先して消化される構成を適用してもよく、これとは逆に上作動口23側の保留情報が優先して消化される構成を適用してもよく、上作動口23であるか下作動口24であるかに関係なく取得順序で消化される構成を適用してもよい。
また、上記構成において、複数の作動口が上下に並設されているのではなく、上作動口23に対応した第1作動口と、下作動口24に対応した第2作動口とが左右に並設された構成としてもよく、これら両作動口が斜めに並設された構成としてもよい。さらにまた、発射ハンドル41の操作態様に応じて、第1作動口への入賞のみ又は第2作動口への入賞のみを狙えるように、両作動口を離間して配置する構成としてもよい。
また、上記構成において、特図表示部33に、上作動口23への入賞に基づき取得された保留情報の当否判定の結果を表示する第1表示領域と、下作動口24への入賞に基づき取得された保留情報の当否判定の結果を表示する第2表示領域とを設けてもよい。この場合、上作動口23への入賞に基づき取得された保留情報が当否判定の対象となることに先立って又は当否判定の対象となったことに基づいて、第1表示領域において絵柄の変動表示が開始されるとともに当該当否判定に対応した停止結果を表示し係る1遊技回の変動表示が終了される。また、下作動口24への入賞に基づき取得された保留情報が当否判定の対象となることに先立って又は当否判定の対象となったことに基づいて、第2表示領域において絵柄の変動表示が開始されるとともに当該当否判定に対応した停止結果を表示し係る1遊技回の変動表示が終了される。
(25)上作動口23への入賞が発生したことにより取得された保留情報が当否判定の対象となった場合と、下作動口24への入賞が発生したことにより取得された保留情報が当否判定の対象となった場合とで、遊技者が得られる利益が異なる構成としてもよい。例えば、上作動口23側の保留情報が当否判定の対象となる場合には上記実施形態のような遊技結果の振分が行われるが、下作動口24側の保留情報が当否判定の対象となり大当たり当選となった場合には最有利大当たり結果、明示高確大当たり結果及び低確大当たり結果のいずれかに振り分けられる構成としてもよい。
また、上記実施形態のように作動口を複数設ける構成においては、作動口の数は2個に限定されることはなく、3個以上であってもよい。また、作動口が1個のみ設けられた構成としてもよい。
(26)主制御装置60から出力されるコマンドに基づいて、音声発光制御装置75により表示制御装置76が制御される構成に代えて、主制御装置60から出力されるコマンドに基づいて、表示制御装置76が音声発光制御装置75を制御する構成としてもよい。また、音声発光制御装置75と表示制御装置76とが別々に設けられた構成に代えて、両制御装置が一の制御装置として設けられた構成としてもよく、それら両制御装置のうち一方の機能が主制御装置60に集約されていてもよく、それら両制御装置の両機能が主制御装置60に集約されていてもよい。また、主制御装置60から音声発光制御装置75に出力されるコマンドの構成や、音声発光制御装置75から表示制御装置76に出力されるコマンドの構成も任意である。
(27)遊技回用の演出が実行される装置は、図柄表示装置31に限定されることはなく、可動式に設けられた装飾部材が動作することで遊技回用の演出が実行される構成としてもよく、所定の発光部を点灯させることで遊技回用の演出が実行される構成としてもよく、上記各態様の全部又は一部の組合せによって遊技回用の演出が実行される構成としてもよい。
(28)上記各実施形態では、特図表示部33において各遊技結果に対応した停止結果が表示される構成としたが、これに代えて、特図表示部33を不具備としてもよく、いずれの遊技結果であっても特図表示部33において共通の停止結果が表示される構成としてもよく、特図表示部33において停止結果がランダムに表示されることで、結果的に特図表示部33の表示からはいずれの遊技結果であるかを識別できない構成としてもよい。
(29)上記各実施形態とは異なる他のタイプのパチンコ機等、例えば特別装置の特定領域に遊技球が入ると電動役物が所定回数開放するパチンコ機や、特別装置の特定領域に遊技球が入ると権利が発生して大当たりとなるパチンコ機、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも、本発明を適用できる。
また、弾球式でない遊技機、例えば、複数種の図柄が周方向に付された複数のリールを備え、メダルの投入及びスタートレバーの操作によりリールの回転を開始し、ストップスイッチが操作されるか所定時間が経過することでリールが停止した後に、表示窓から視認できる有効ライン上に特定図柄又は特定図柄の組合せが成立していた場合にはメダルの払い出し等といった特典を遊技者に付与するスロットマシンにも本発明を適用できる。
また、外枠に開閉可能に支持された遊技機本体に貯留部及び取込装置を備え、貯留部に貯留されている所定数の遊技球が取込装置により取り込まれた後にスタートレバーが操作されることによりリールの回転を開始する、パチンコ機とスロットマシンとが融合された遊技機にも、本発明を適用できる。
<上記各実施形態から抽出される発明群について>
以下、上述した各実施形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記各実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
以下、上述した各実施形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記各実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
<特徴A群>
特徴A1.遊技球が流下する遊技領域に設けられ、開状態と閉状態とのそれぞれに切換可能に設けられた可変入球手段(可変入賞装置22)と、
当該可変入球手段を開閉制御する可変入球制御手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS511の処理を実行する機能)と、
遊技状態を移行させるか否かの判定を行い、判定モードとして、遊技状態の移行に対応した判定結果となる確率が相対的に高低となる高確率モードと低確率モードとを少なくとも有する判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401〜ステップS409の処理を実行する機能)と、
当該判定手段の判定結果に応じて、前記開閉制御が実行される状態に遊技状態を移行させる移行手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS504〜ステップS508の処理を実行する機能)と、
前記判定モードが高確率モードであることを遊技者に認識させることが可能な態様で動作し得る動作手段(図柄表示装置31)と、
当該動作手段の動作を制御する動作制御手段(主制御装置60のMPU62における表示継続時間の設定処理を実行する機能、音声発光制御装置75及び表示制御装置76)と、
を備え、
前記判定手段は、前記開閉制御が実行される状態への移行は発生するものの当該状態の終了後の前記判定モードが当該状態の前に設定されていたモードと同一のモードとなる特定判定結果(小当たり結果)であると判定可能な特定判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401,ステップS406〜ステップS408の処理を実行する機能)を備え、
前記動作制御手段は、前記高確率モードである状況であって、前記動作手段の制御状態が前記高確率モードであることを遊技者に認識させることを可能とする所定認識状態ではない状況において、前記特定判定結果となった場合に、前記動作手段の制御状態を前記所定認識状態に変更する変更手段(第1の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS617の処理を実行する機能、及び音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS908の処理を実行する機能、第2の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS1113の処理を実行する機能、及び音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS1311の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴A1.遊技球が流下する遊技領域に設けられ、開状態と閉状態とのそれぞれに切換可能に設けられた可変入球手段(可変入賞装置22)と、
当該可変入球手段を開閉制御する可変入球制御手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS511の処理を実行する機能)と、
遊技状態を移行させるか否かの判定を行い、判定モードとして、遊技状態の移行に対応した判定結果となる確率が相対的に高低となる高確率モードと低確率モードとを少なくとも有する判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401〜ステップS409の処理を実行する機能)と、
当該判定手段の判定結果に応じて、前記開閉制御が実行される状態に遊技状態を移行させる移行手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS504〜ステップS508の処理を実行する機能)と、
前記判定モードが高確率モードであることを遊技者に認識させることが可能な態様で動作し得る動作手段(図柄表示装置31)と、
当該動作手段の動作を制御する動作制御手段(主制御装置60のMPU62における表示継続時間の設定処理を実行する機能、音声発光制御装置75及び表示制御装置76)と、
を備え、
前記判定手段は、前記開閉制御が実行される状態への移行は発生するものの当該状態の終了後の前記判定モードが当該状態の前に設定されていたモードと同一のモードとなる特定判定結果(小当たり結果)であると判定可能な特定判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401,ステップS406〜ステップS408の処理を実行する機能)を備え、
前記動作制御手段は、前記高確率モードである状況であって、前記動作手段の制御状態が前記高確率モードであることを遊技者に認識させることを可能とする所定認識状態ではない状況において、前記特定判定結果となった場合に、前記動作手段の制御状態を前記所定認識状態に変更する変更手段(第1の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS617の処理を実行する機能、及び音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS908の処理を実行する機能、第2の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS1113の処理を実行する機能、及び音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS1311の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴A1によれば、判定結果の一種として、開閉制御が実行される状態への移行は発生するが、判定モードの移行が発生しない特定判定結果が存在していることにより、遊技状態の移行態様が多様化し、遊技の興趣向上が図られる。この場合に、高確率モードである状況であって、当該高確率モードであることを遊技者に認識させる状態ではない状況において特定判定結果となった場合、高確率モードであることを遊技者に認識させる状態となる。これにより、特定判定結果となることの価値を高めることが可能となり、当該特定判定結果への注目度が向上する。
なお、動作手段としては、例えば表示手段が挙げられる。
特徴A2.前記動作制御手段は、前記動作手段において所定の単位動作を開始させ、前記判定手段の判定結果に対応した態様とした後に当該単位動作を終了させる遊技回制御手段(主制御装置60のMPU62における遊技回制御処理を実行する機能、音声発光制御装置75及び表示制御装置76)を備え、
前記変更手段は、前記特定判定結果となった場合、当該判定回に対応した遊技回の前記単位動作が終了した後に、前記動作手段の制御状態を前記所定認識状態に変更するものであることを特徴とする特徴A1に記載の遊技機。
前記変更手段は、前記特定判定結果となった場合、当該判定回に対応した遊技回の前記単位動作が終了した後に、前記動作手段の制御状態を前記所定認識状態に変更するものであることを特徴とする特徴A1に記載の遊技機。
特徴A2によれば、特定判定結果となったことを契機として、高確率モードであることを遊技者に認識させる状態となる場合、当該特定判定結果となる遊技回が終了した後に、当該所定認識状態への変更が行われる。これにより、特定判定結果となる遊技回と明確に区別して所定認識状態への変更を行うことが可能となり、特定判定結果となる遊技回の内容について遊技者が混乱してしまわないようにしながら、既に説明したような優れた効果を奏することが可能となる。
特徴A3.前記変更手段は、前記特定判定結果となった場合、それを契機とした前記開閉制御が実行される状態の終了後の遊技回において前記動作手段の制御状態が前記所定認識状態となるようにする第1変更手段(第1の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS617の処理を実行する機能、第2の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS1113の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴A2に記載の遊技機。
特徴A3によれば、特定判定結果を契機とした開閉制御の実行状態の終了後は、遊技回中に高確率モードであることを遊技者に認識させることが可能となり、高確率モードであることを遊技者に認識させる機会を高められる。
特徴A4.前記第1変更手段は、遊技回における前記動作手段の制御状態を前記所定認識状態とする場合、当該遊技回の継続期間の選択に使用するデータを変更前の状態から変更させるものであることを特徴とする特徴A3に記載の遊技機。
特徴A4によれば、特定判定結果となり遊技回中における動作手段の制御状態が所定認識状態となった場合には、遊技回の継続期間自体が変更されるため、高確率モードであることに対応した動作を動作手段にて行わせ易くなり、動作手段への注目度を好適に高めることが可能となる。
特徴A5.前記変更手段は、前記特定判定結果となった場合、それを契機とした前記開閉制御が実行される状態において、前記動作手段の制御状態を前記所定認識状態に変更する第2変更手段(第1の実施形態では音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS908の処理を実行する機能、第2の実施形態では音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS1311の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴A1乃至A4のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A5によれば、動作手段の制御状態が所定認識状態となった契機を、遊技者に明確に認識させることが可能となる。また、特定判定結果となった場合に発生する開閉制御の実行状態に対する遊技者の注目度を高めることが可能となる。
特徴A6.前記遊技領域に設けられ、遊技球が入球可能であり且つ開状態と閉状態とのそれぞれに切換可能に構成された特定入球部(下作動口24)と、
当該特定入球部の状態を制御する受入制御手段(主制御装置60のMPU62における電役サポート用処理を実行する機能)と、
を備え、
前記判定手段は、前記特定入球部に遊技球が入球した場合に、それに基づき前記判定を行うものであり、
前記受入制御手段は、前記特定入球部を前記開状態と前記閉状態とのそれぞれに切り換える切換モードとして、前記開状態とならない又は単位時間当たりでの前記開状態となる機会が相対的に低い低頻度切換モード(低頻度サポートモード)と、単位時間当たりでの前記開状態となる機会が相対的に高い高頻度切換モード(高頻度サポートモード)とを少なくとも有しており、
前記特定判定結果となった場合、前記開閉制御が実行される状態への移行は発生するが、当該状態の終了後の前記判定モード及び前記切換モードが当該状態の前に設定されていたモードと同一のモードとなることを特徴とする特徴A1乃至A5のいずれか1に記載の遊技機。
当該特定入球部の状態を制御する受入制御手段(主制御装置60のMPU62における電役サポート用処理を実行する機能)と、
を備え、
前記判定手段は、前記特定入球部に遊技球が入球した場合に、それに基づき前記判定を行うものであり、
前記受入制御手段は、前記特定入球部を前記開状態と前記閉状態とのそれぞれに切り換える切換モードとして、前記開状態とならない又は単位時間当たりでの前記開状態となる機会が相対的に低い低頻度切換モード(低頻度サポートモード)と、単位時間当たりでの前記開状態となる機会が相対的に高い高頻度切換モード(高頻度サポートモード)とを少なくとも有しており、
前記特定判定結果となった場合、前記開閉制御が実行される状態への移行は発生するが、当該状態の終了後の前記判定モード及び前記切換モードが当該状態の前に設定されていたモードと同一のモードとなることを特徴とする特徴A1乃至A5のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A6によれば、特定判定結果となった場合の実質的な利益を抑えることが可能となるため、動作手段の制御状態を所定認識状態に変更させる契機となる特定判定結果の発生確率を高める上での自由度が向上する。
特徴A7.前記判定手段は、前記開閉制御が実行される状態への移行が発生し当該状態の終了後の前記判定モードが当該状態の前に設定されていたモードに関係なく前記高確率モードとなるが当該開閉制御が実行される状態の終了後の前記切換モードが当該状態の前に設定されていたモードと同一のモードとなる又はなり得る所定判定結果(非明示高確大当たり結果A又は非明示高確大当たり結果B)であると判定可能な所定判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401〜ステップS405の処理を実行する機能)を備え、
前記動作制御手段は、前記切換モードが前記低頻度切換モードである場合に前記所定判定結果となったとしても、前記動作手段の制御状態を前記所定認識状態としない手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS607にて否定判定をする機能)を備えており、
前記開閉制御の実行態様の見た目及び前記動作手段の見た目からは、前記所定判定結果及び前記特定判定結果のいずれが発生したのかを識別不可となるようにする手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS504〜ステップS508、ステップS511及びステップS707〜ステップS708の処理を実行する機能、音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS807〜ステップS808、及びステップS909の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴A6に記載の遊技機。
前記動作制御手段は、前記切換モードが前記低頻度切換モードである場合に前記所定判定結果となったとしても、前記動作手段の制御状態を前記所定認識状態としない手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS607にて否定判定をする機能)を備えており、
前記開閉制御の実行態様の見た目及び前記動作手段の見た目からは、前記所定判定結果及び前記特定判定結果のいずれが発生したのかを識別不可となるようにする手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS504〜ステップS508、ステップS511及びステップS707〜ステップS708の処理を実行する機能、音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS807〜ステップS808、及びステップS909の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴A6に記載の遊技機。
特徴A7によれば、可変入球手段において所定の開閉制御が実行された場合、所定判定結果及び特定判定結果のいずれが発生したのかが識別不可の場合がある。このような事象が低確率モードにおいて発生することで、遊技者は高確率モードとなっていることを期待しながら遊技を継続することとなり、遊技の興趣向上が図られる。この場合に、上記特徴A1の構成を備えていることにより、高確率モードとなっていることを期待させる状況を生じさせるための特定判定結果を、高確率モードとなっていることを遊技者に認識可能とさせる契機として利用することが可能となる。これにより、同一の判定結果を利用しながら、様々な観点から遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
特徴A8.少なくとも前記高確率モードにおいて前記特定判定結果となる確率の方が前記所定判定結果となる確率よりも高いことを特徴とする特徴A7に記載の遊技機。
特徴A8によれば、実質的な利益の付与率が向上することを抑制しながら、動作手段の制御状態が所定認識状態に変更される頻度を高めることが可能となる。
特徴A9.前記動作制御手段は、前記高確率モードである状況であって、前記動作手段の制御状態が前記所定認識状態ではない状況において、前記所定判定結果となったとしても、前記動作手段の制御状態を前記所定認識状態に変更しない手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS607にて否定判定をする機能、音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS907にて否定判定をする機能)を備えていることを特徴とする特徴A7又はA8に記載の遊技機。
特徴A9によれば、低確率モードである状況では特定判定結果よりも所定判定結果の方が有利となり、高確率モードである状況では所定判定結果よりも特定判定結果の方が有利となる。これにより、同一の判定結果を利用しながら、判定モードに応じて有利性を逆転させることが可能となり、データ容量の増大化を抑制しながら遊技を多様化させることが可能となる。
特徴A10.前記動作制御手段は、前記高確率モードである状況であって、前記動作手段の制御状態が前記所定認識状態ではない状況において、前記所定判定結果となった場合に、前記動作手段の制御状態を前記所定認識状態に変更する手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS611及びステップS701〜ステップS702の処理を実行する機能、音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS913及びステップS906の処理を実行する機能)と、変更しない手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS607にて否定判定をする機能、音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS907にて否定判定をする機能)とを備え、
前記高確率モードであって前記低頻度切換モードである状況で、前記所定判定結果となった場合に、前記切換モードを前記低頻度切換モードから前記高頻度切換モードに変更する手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS610にて肯定判定をしてステップS611の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴A7又はA8に記載の遊技機。
前記高確率モードであって前記低頻度切換モードである状況で、前記所定判定結果となった場合に、前記切換モードを前記低頻度切換モードから前記高頻度切換モードに変更する手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS610にて肯定判定をしてステップS611の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴A7又はA8に記載の遊技機。
特徴A10によれば、低確率モードである状況では特定判定結果よりも所定判定結果の方が有利となり、高確率モードである状況では一部の所定判定結果は依然として特定判定結果よりも有利である反面、他の所定判定結果については特定判定結果の方が有利となる。これにより、同一の判定結果を利用しながら、判定モードに応じて有利性を逆転させることができるとともに、有利度合の段階数を異ならせることが可能となり、データ容量の増大化を抑制しながら遊技を多様化させることが可能となる。
特徴A11.前記高確率モードであることを遊技機外部の管理手段に認識させるために用いられる第1認識用手段(内部高確信号用の外部端子91c)と、
前記動作手段の制御状態が前記所定認識状態であることを遊技機外部の管理手段に認識させるために用いられる第2認識用手段(明示高確信号用の外部端子91d)と、
を備えていることを特徴とする特徴A1乃至A10のいずれか1に記載の遊技機。
前記動作手段の制御状態が前記所定認識状態であることを遊技機外部の管理手段に認識させるために用いられる第2認識用手段(明示高確信号用の外部端子91d)と、
を備えていることを特徴とする特徴A1乃至A10のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A11によれば、遊技機外部の管理手段において、遊技機が高確率モードであるか否かの管理を行うことができるとともに、動作手段の制御状態が所定認識状態となったことに合わせた表示を遊技機外部にて行うことが可能となる。
特徴A12.前記開閉制御が実行される遊技状態の態様として、所定の特典の付与の期待度が相対的に高い態様(長時間態様)と、相対的に低い態様(短時間態様)とが存在しており、
前記特定判定結果となったことを契機とした前記開閉制御が実行される状態は、前記相対的に低い態様で進行することを特徴とする特徴A1乃至A11のいずれか1に記載の遊技機。
前記特定判定結果となったことを契機とした前記開閉制御が実行される状態は、前記相対的に低い態様で進行することを特徴とする特徴A1乃至A11のいずれか1に記載の遊技機。
特徴A12によれば、特定判定結果となった場合の実質的な利益を抑えることが可能となるため、動作手段の制御状態を所定認識状態に変更させる契機となる特定判定結果の発生確率を高める上での自由度が向上する。
特徴A13.遊技球が流下する遊技領域に設けられ、開状態と閉状態とのそれぞれに切換可能に設けられた可変入球手段(可変入賞装置22)と、
当該可変入球手段を開閉制御する可変入球制御手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS511の処理を実行する機能)と、
遊技状態を移行させるか否かの判定を行い、判定モードとして、遊技状態の移行に対応した判定結果となる確率が相対的に高低となる高確率モードと低確率モードとを少なくとも有する判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401〜ステップS409の処理を実行する機能)と、
当該判定手段の判定結果に応じて、前記開閉制御が実行される状態に遊技状態を移行させる移行手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS504〜ステップS508の処理を実行する機能)と、
前記判定モードが高確率モードであることを遊技者に認識させることが可能な態様で動作し得る動作手段(図柄表示装置31)と、
当該動作手段の動作を制御する動作制御手段(主制御装置60のMPU62における表示継続時間の設定処理を実行する機能、音声発光制御装置75及び表示制御装置76)と、
を備え、
前記動作制御手段は、前記高確率モードである状況であって、前記動作手段の制御状態が前記高確率モードであることを遊技者に認識させることを可能とする所定認識状態ではない状況において、遊技球の発射に伴い発生し得る所定事象(小当たり結果)が発生した場合に、前記動作手段の制御状態を前記所定認識状態に変更する変更手段(第1の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS617の処理を実行する機能、及び音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS908の処理を実行する機能、第2の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS1113の処理を実行する機能、及び音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS1311の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
当該可変入球手段を開閉制御する可変入球制御手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS511の処理を実行する機能)と、
遊技状態を移行させるか否かの判定を行い、判定モードとして、遊技状態の移行に対応した判定結果となる確率が相対的に高低となる高確率モードと低確率モードとを少なくとも有する判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401〜ステップS409の処理を実行する機能)と、
当該判定手段の判定結果に応じて、前記開閉制御が実行される状態に遊技状態を移行させる移行手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS504〜ステップS508の処理を実行する機能)と、
前記判定モードが高確率モードであることを遊技者に認識させることが可能な態様で動作し得る動作手段(図柄表示装置31)と、
当該動作手段の動作を制御する動作制御手段(主制御装置60のMPU62における表示継続時間の設定処理を実行する機能、音声発光制御装置75及び表示制御装置76)と、
を備え、
前記動作制御手段は、前記高確率モードである状況であって、前記動作手段の制御状態が前記高確率モードであることを遊技者に認識させることを可能とする所定認識状態ではない状況において、遊技球の発射に伴い発生し得る所定事象(小当たり結果)が発生した場合に、前記動作手段の制御状態を前記所定認識状態に変更する変更手段(第1の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS617の処理を実行する機能、及び音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS908の処理を実行する機能、第2の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS1113の処理を実行する機能、及び音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS1311の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴A13によれば、高確率モードである状況であって、当該高確率モードであることを遊技者に認識させる状態ではない状況において所定事象が発生した場合、高確率モードであることを遊技者に認識させる状態となる。これにより、高確率モードであるか否かは不明であるが、高確率モードである可能性がある状況において、遊技者は所定事象の発生を期待することとなり、遊技の興趣向上が図られる。
<特徴B群>
特徴B1.遊技球が流下する遊技領域に設けられ、開状態と閉状態とのそれぞれに切換可能に設けられた可変入球手段(可変入賞装置22)と、
当該可変入球手段を開閉制御する可変入球制御手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS511の処理を実行する機能)と、
遊技状態を移行させるか否かの判定を行い、判定モードとして、遊技状態の移行に対応した判定結果となる確率が相対的に高低となる高確率モードと低確率モードとを少なくとも有する判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401〜ステップS409の処理を実行する機能)と、
当該判定手段の判定結果に応じて、前記開閉制御が実行される状態に遊技状態を移行させる移行手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS504〜ステップS508の処理を実行する機能)と、
前記判定モードが高確率モードであることを遊技者に認識させることが可能な態様で動作し得る動作手段(図柄表示装置31)と、
当該動作手段の動作を制御する動作制御手段(主制御装置60のMPU62における表示継続時間の設定処理を実行する機能、音声発光制御装置75及び表示制御装置76)と、
を備え、
前記判定手段は、前記開閉制御が実行される状態への移行が発生し当該状態の終了後の前記判定モードが当該状態の前に設定されていたモードに関係なく前記高確率モードとなる所定判定結果(第1の実施形態では非明示高確大当たり結果A又は非明示高確大当たり結果B、第2の実施形態では最有利大当たり結果)であると判定可能な所定判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401〜ステップS405の処理を実行する機能)を備え、
前記動作制御手段は、
前記所定判定結果となった場合に、前記動作手段の制御状態を、前記高確率モードであることを遊技者に認識させることを可能とする所定認識状態に設定しない非設定手段(第1の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS607にて否定判定をする機能、音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS907にて否定判定をする機能、第2の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS1103にて否定判定をする機能、音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS1302にて否定判定をする機能)と、
前記判定モードが前記低確率モードである所定期間中に、前記所定判定結果となった場合に、前記動作手段の制御状態を前記所定認識状態に設定する設定手段(第1の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS607にて肯定判定をしてステップS608の処理を実行する機能、音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS907の処理にて肯定判定をしてステップS908の処理を実行する機能、第2の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS1103にて肯定判定をしてステップS1104の処理を実行する機能、音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS1302にて肯定判定をしてステップS1303の処理を実行する機能)と、を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴B1.遊技球が流下する遊技領域に設けられ、開状態と閉状態とのそれぞれに切換可能に設けられた可変入球手段(可変入賞装置22)と、
当該可変入球手段を開閉制御する可変入球制御手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS511の処理を実行する機能)と、
遊技状態を移行させるか否かの判定を行い、判定モードとして、遊技状態の移行に対応した判定結果となる確率が相対的に高低となる高確率モードと低確率モードとを少なくとも有する判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401〜ステップS409の処理を実行する機能)と、
当該判定手段の判定結果に応じて、前記開閉制御が実行される状態に遊技状態を移行させる移行手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS504〜ステップS508の処理を実行する機能)と、
前記判定モードが高確率モードであることを遊技者に認識させることが可能な態様で動作し得る動作手段(図柄表示装置31)と、
当該動作手段の動作を制御する動作制御手段(主制御装置60のMPU62における表示継続時間の設定処理を実行する機能、音声発光制御装置75及び表示制御装置76)と、
を備え、
前記判定手段は、前記開閉制御が実行される状態への移行が発生し当該状態の終了後の前記判定モードが当該状態の前に設定されていたモードに関係なく前記高確率モードとなる所定判定結果(第1の実施形態では非明示高確大当たり結果A又は非明示高確大当たり結果B、第2の実施形態では最有利大当たり結果)であると判定可能な所定判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401〜ステップS405の処理を実行する機能)を備え、
前記動作制御手段は、
前記所定判定結果となった場合に、前記動作手段の制御状態を、前記高確率モードであることを遊技者に認識させることを可能とする所定認識状態に設定しない非設定手段(第1の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS607にて否定判定をする機能、音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS907にて否定判定をする機能、第2の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS1103にて否定判定をする機能、音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS1302にて否定判定をする機能)と、
前記判定モードが前記低確率モードである所定期間中に、前記所定判定結果となった場合に、前記動作手段の制御状態を前記所定認識状態に設定する設定手段(第1の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS607にて肯定判定をしてステップS608の処理を実行する機能、音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS907の処理にて肯定判定をしてステップS908の処理を実行する機能、第2の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS1103にて肯定判定をしてステップS1104の処理を実行する機能、音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS1302にて肯定判定をしてステップS1303の処理を実行する機能)と、を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴B1によれば、所定判定結果となった場合には判定モードが高確率モードとなるものの、動作手段の制御状態については所定判定結果となった状況に応じて、所定認識状態となる場合とならない場合とがある。これにより、遊技の多様化が図られる。
なお、動作手段としては、例えば表示手段が挙げられる。
特徴B2.遊技球が流下する遊技領域に設けられ、開状態と閉状態とのそれぞれに切換可能に設けられた可変入球手段(可変入賞装置22)と、
当該可変入球手段を開閉制御する可変入球制御手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS511の処理を実行する機能)と、
遊技状態を移行させるか否かの判定を行い、判定モードとして、遊技状態の移行に対応した判定結果となる確率が相対的に高低となる高確率モードと低確率モードとを少なくとも有する判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401〜ステップS409の処理を実行する機能)と、
当該判定手段の判定結果に応じて、前記開閉制御が実行される状態に遊技状態を移行させる移行手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS504〜ステップS508の処理を実行する機能)と、
前記判定モードが高確率モードであることを遊技者に認識させることが可能な態様で動作し得る動作手段(図柄表示装置31)と、
当該動作手段の動作を制御する動作制御手段(主制御装置60のMPU62における表示継続時間の設定処理を実行する機能、音声発光制御装置75及び表示制御装置76)と、
を備え、
前記判定手段は、前記開閉制御が実行される状態への移行が発生し当該状態の終了後の前記判定モードが当該状態の前に設定されていたモードに関係なく前記高確率モードとなる所定判定結果(第1の実施形態では非明示高確大当たり結果A又は非明示高確大当たり結果B、第2の実施形態では最有利大当たり結果)であると判定可能な所定判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401〜ステップS405の処理を実行する機能)を備え、
前記動作制御手段は、
前記所定判定結果となった場合に、前記動作手段の制御状態を、前記高確率モードであることを遊技者に認識させることを可能とする所定認識状態に設定しない非設定手段(第1の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS607にて否定判定をする機能、音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS907にて否定判定をする機能、第2の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS1103にて否定判定をする機能、音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS1302にて否定判定をする機能)と、
前記開閉制御が実行されてその後の判定モードが前記低確率モードとなった後又は前記低確率モードが継続した場合であって前記所定判定結果となった場合に、前記動作手段の制御状態を前記所定認識状態に設定する設定手段(第1の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS607にて肯定判定をしてステップS608の処理を実行する機能、音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS907の処理にて肯定判定をしてステップS908の処理を実行する機能、第2の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS1103にて肯定判定をしてステップS1104の処理を実行する機能、音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS1302にて肯定判定をしてステップS1303の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
当該可変入球手段を開閉制御する可変入球制御手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS511の処理を実行する機能)と、
遊技状態を移行させるか否かの判定を行い、判定モードとして、遊技状態の移行に対応した判定結果となる確率が相対的に高低となる高確率モードと低確率モードとを少なくとも有する判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401〜ステップS409の処理を実行する機能)と、
当該判定手段の判定結果に応じて、前記開閉制御が実行される状態に遊技状態を移行させる移行手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS504〜ステップS508の処理を実行する機能)と、
前記判定モードが高確率モードであることを遊技者に認識させることが可能な態様で動作し得る動作手段(図柄表示装置31)と、
当該動作手段の動作を制御する動作制御手段(主制御装置60のMPU62における表示継続時間の設定処理を実行する機能、音声発光制御装置75及び表示制御装置76)と、
を備え、
前記判定手段は、前記開閉制御が実行される状態への移行が発生し当該状態の終了後の前記判定モードが当該状態の前に設定されていたモードに関係なく前記高確率モードとなる所定判定結果(第1の実施形態では非明示高確大当たり結果A又は非明示高確大当たり結果B、第2の実施形態では最有利大当たり結果)であると判定可能な所定判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401〜ステップS405の処理を実行する機能)を備え、
前記動作制御手段は、
前記所定判定結果となった場合に、前記動作手段の制御状態を、前記高確率モードであることを遊技者に認識させることを可能とする所定認識状態に設定しない非設定手段(第1の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS607にて否定判定をする機能、音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS907にて否定判定をする機能、第2の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS1103にて否定判定をする機能、音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS1302にて否定判定をする機能)と、
前記開閉制御が実行されてその後の判定モードが前記低確率モードとなった後又は前記低確率モードが継続した場合であって前記所定判定結果となった場合に、前記動作手段の制御状態を前記所定認識状態に設定する設定手段(第1の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS607にて肯定判定をしてステップS608の処理を実行する機能、音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS907の処理にて肯定判定をしてステップS908の処理を実行する機能、第2の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS1103にて肯定判定をしてステップS1104の処理を実行する機能、音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS1302にて肯定判定をしてステップS1303の処理を実行する機能)と、
を備えていることを特徴とする遊技機。
特徴B2によれば、所定判定結果となった場合には判定モードが高確率モードとなるものの、動作手段の制御状態については所定判定結果となった状況に応じて、所定認識状態となる場合とならない場合とがある。これにより、遊技の多様化が図られる。特に、開閉制御が実行されてその後の判定モードが低確率モードとなった後に所定判定結果となった場合に動作手段の制御状態が所定認識状態となるため、高確率モードとならないものの開閉制御が実行される状態となった場合の救済手段として、所定認識状態への設定を生じさせることが可能となる。
なお、動作手段としては、例えば表示手段が挙げられる。
特徴B3.前記判定手段は、前記開閉制御が実行される状態への移行は発生するものの当該状態の終了後の前記判定モードが当該状態の前に設定されていたモードと同一のモードとなる特定判定結果(小当たり結果)であると判定可能な特定判定手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS401,ステップS406〜ステップS408の処理を実行する機能)を備え、
前記設定手段は、前記特定判定結果となった後に前記所定判定結果となった場合に、前記動作手段の制御状態を前記所定認識状態に設定するものであることを特徴とする特徴B2に記載の遊技機。
前記設定手段は、前記特定判定結果となった後に前記所定判定結果となった場合に、前記動作手段の制御状態を前記所定認識状態に設定するものであることを特徴とする特徴B2に記載の遊技機。
特徴B3によれば、判定手段の一種として、開閉制御が実行される状態への移行は発生するが、判定モードの移行が発生しない特定判定結果が存在していることにより、遊技状態の移行態様が多様化し、遊技の興趣向上が図られる。この場合に、特定判定結果となった後に所定判定結果となった場合には、動作手段の制御状態が所定認識状態に設定される。これにより、特定判定結果となることの有利性を高めることが可能となり、当該特定判定結果となることへの注目度が高められる。
特徴B4.前記遊技領域に設けられ、遊技球が入球可能であり且つ開状態と閉状態とのそれぞれに切換可能に構成された特定入球部(下作動口24)と、
当該特定入球部の状態を制御する受入制御手段(主制御装置60のMPU62における電役サポート用処理を実行する機能)と、
を備え、
前記判定手段は、前記特定入球部に遊技球が入球した場合に、それに基づき前記判定を行うものであり、
前記受入制御手段は、前記特定入球部を前記開状態と前記閉状態とのそれぞれに切り換える切換モードとして、前記開状態とならない又は単位時間当たりでの前記開状態となる機会が相対的に低い低頻度切換モード(低頻度サポートモード)と、単位時間当たりでの前記開状態となる機会が相対的に高い高頻度切換モード(高頻度サポートモード)とを有しており、
前記所定判定結果及び他の判定結果のいずれかである特別判定結果となった場合、前記開閉制御が実行される状態の終了後の前記判定モードが当該状態の前に設定されていたモードに関係なく前記高確率モードとなる一方、前記開閉制御が実行される状態の終了後の前記切換モードが当該状態の前に設定されていたモードと同一のモードとなる又はなり得る構成であり、
前記特定判定結果となった場合、前記開閉制御が実行される状態の終了後の前記切換モードが当該状態の前に設定されていたモードと同一のモードとなる構成であり、
前記動作制御手段は、前記切換モードが前記低頻度切換モードである場合に前記特別判定結果となったとしても、前記動作手段の制御状態を前記所定認識状態としない手段(第1の実施形態では主制御装置60のMPU62におけるステップS607にて否定判定をする機能、音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS907にて否定判定をする機能、第2の実施形態では主制御装置60のMPU62におけるステップS1107にて肯定判定をする機能、音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS1308にて否定判定をする機能)を備えており、
前記開閉制御の実行態様の見た目及び前記動作手段の見た目からは、前記特別判定結果及び前記特定判定結果のいずれが発生したのかを識別不可となるようにする手段(第1の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS504〜ステップS508、ステップS511及びステップS707〜ステップS708の処理を実行する機能、音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS807〜ステップS808、及びステップS909の処理を実行する機能、第2の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS1207にて肯定判定をしてステップS1208の処理を実行する機能、音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS1304の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴B3に記載の遊技機。
当該特定入球部の状態を制御する受入制御手段(主制御装置60のMPU62における電役サポート用処理を実行する機能)と、
を備え、
前記判定手段は、前記特定入球部に遊技球が入球した場合に、それに基づき前記判定を行うものであり、
前記受入制御手段は、前記特定入球部を前記開状態と前記閉状態とのそれぞれに切り換える切換モードとして、前記開状態とならない又は単位時間当たりでの前記開状態となる機会が相対的に低い低頻度切換モード(低頻度サポートモード)と、単位時間当たりでの前記開状態となる機会が相対的に高い高頻度切換モード(高頻度サポートモード)とを有しており、
前記所定判定結果及び他の判定結果のいずれかである特別判定結果となった場合、前記開閉制御が実行される状態の終了後の前記判定モードが当該状態の前に設定されていたモードに関係なく前記高確率モードとなる一方、前記開閉制御が実行される状態の終了後の前記切換モードが当該状態の前に設定されていたモードと同一のモードとなる又はなり得る構成であり、
前記特定判定結果となった場合、前記開閉制御が実行される状態の終了後の前記切換モードが当該状態の前に設定されていたモードと同一のモードとなる構成であり、
前記動作制御手段は、前記切換モードが前記低頻度切換モードである場合に前記特別判定結果となったとしても、前記動作手段の制御状態を前記所定認識状態としない手段(第1の実施形態では主制御装置60のMPU62におけるステップS607にて否定判定をする機能、音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS907にて否定判定をする機能、第2の実施形態では主制御装置60のMPU62におけるステップS1107にて肯定判定をする機能、音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS1308にて否定判定をする機能)を備えており、
前記開閉制御の実行態様の見た目及び前記動作手段の見た目からは、前記特別判定結果及び前記特定判定結果のいずれが発生したのかを識別不可となるようにする手段(第1の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS504〜ステップS508、ステップS511及びステップS707〜ステップS708の処理を実行する機能、音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS807〜ステップS808、及びステップS909の処理を実行する機能、第2の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS1207にて肯定判定をしてステップS1208の処理を実行する機能、音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS1304の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴B3に記載の遊技機。
特徴B4によれば、可変入球手段において所定の開閉制御が実行された場合、特別判定結果及び特定判定結果のいずれが発生したのかが識別不可の場合がある。このような事象が低確率モードにおいて発生することで、遊技者は高確率モードとなっていることを期待しながら遊技を継続することとなり、遊技の興趣向上が図られる。この場合に、上記特徴B2の構成を備えていることにより、高確率モードとなっていることを期待させる状況を生じさせるための特定判定結果を、高確率モードとなっていることを遊技者に認識可能とさせる状態に設定させるための一条件として利用することが可能となる。これにより、同一の判定結果を利用しながら、様々な観点から遊技の興趣向上を図ることが可能となる。
特徴B5.前記開閉制御が実行される遊技状態の態様として、所定の特典の付与の期待度が相対的に高い態様(長時間態様)と、相対的に低い態様(短時間態様)とが存在しており、
前記特定判定結果となったことを契機とした前記開閉制御が実行される状態は、前記相対的に低い態様で進行することを特徴とする特徴B3又はB4に記載の遊技機。
前記特定判定結果となったことを契機とした前記開閉制御が実行される状態は、前記相対的に低い態様で進行することを特徴とする特徴B3又はB4に記載の遊技機。
特徴B5によれば、特定判定結果となった場合の実質的な利益を抑えることが可能となるため、動作手段の制御状態を所定認識状態に変更させる契機となる特定判定結果の発生確率を高める上での自由度が向上する。
特徴B6.前記設定手段は、前記開閉制御が実行されてその後の判定モードが前記低確率モードとなった場合であって所定終了条件が成立するまでに、前記所定判定結果となった場合に、前記動作手段の制御状態を前記所定認識状態に設定するものであることを特徴とする特徴B2乃至B5のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B6によれば、遊技者は所定終了条件が成立するまでに所定判定結果となることを期待しながら遊技を行うこととなり、遊技の興趣向上が図られる。
特徴B7.前記動作制御手段は、前記動作手段において所定の単位動作を開始させた後に、前記判定手段の判定結果に対応した態様とした後に当該単位動作を終了させる遊技回制御手段を備え、
前記終了条件は、前記開閉制御が実行された後に前記低確率モードとなった場合であって所定回数の遊技回が消化されることであることを特徴とする特徴B6に記載の遊技機。
前記終了条件は、前記開閉制御が実行された後に前記低確率モードとなった場合であって所定回数の遊技回が消化されることであることを特徴とする特徴B6に記載の遊技機。
特徴B7によれば、所定終了条件が明確なものとなる。
特徴B8.前記動作制御手段は、前記動作手段において所定の単位動作を開始させ、前記判定手段の判定結果に対応した態様とした後に当該単位動作を終了させる遊技回制御手段(主制御装置60のMPU62における遊技回制御処理を実行する機能、音声発光制御装置75及び表示制御装置76)を備え、
前記設定手段は、前記所定判定結果となった場合、当該判定回に対応した遊技回の前記単位動作が終了した後に、前記動作手段の制御状態を前記所定認識状態に設定するものであることを特徴とする特徴B2乃至B7のいずれか1に記載の遊技機。
前記設定手段は、前記所定判定結果となった場合、当該判定回に対応した遊技回の前記単位動作が終了した後に、前記動作手段の制御状態を前記所定認識状態に設定するものであることを特徴とする特徴B2乃至B7のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B8によれば、所定判定結果となる遊技回が終了するまでは、所定認識状態に実際に設定される場合であっても遊技者はそのような設定がなされるのかを把握することができないため、遊技者の期待感を好適に持続させることが可能となる。
特徴B9.前記設定手段は、前記所定判定結果となった場合、それを契機とした前記開閉制御が実行される状態の終了後の遊技回において前記動作手段の制御状態が前記所定認識状態となるようにする第1設定手段(第1の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS617の処理を実行する機能、第2の実施形態では、主制御装置60のMPU62におけるステップS1113の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴B2乃至B8のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B9によれば、所定判定結果を契機とした開閉制御の実行状態の終了後は、遊技回中に高確率モードであることを遊技者に認識させることが可能となり、高確率モードであることを遊技者に認識させる機会を高められる。
特徴B10.前記第1設定手段は、遊技回における前記動作手段の制御状態を前記所定認識状態とする場合、当該遊技回の継続期間の選択に使用するデータを変更前の状態から変更させるものであることを特徴とする特徴B9に記載の遊技機。
特徴B10によれば、所定判定結果となり遊技回中における動作手段の制御状態が所定認識状態となった場合には、遊技回の継続期間自体が変更されるため、高確率モードであることに対応した動作を動作手段にて行わせ易くなり、動作手段への注目度を好適に高めることが可能となる。
特徴B11.前記設定手段は、前記所定判定結果となった場合、それを契機とした前記開閉制御が実行される状態において、前記動作手段の制御状態を前記所定認識状態に変更する第2設定手段(第1の実施形態では音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS908の処理を実行する機能、第2の実施形態では音声発光制御装置75のMPU82におけるステップS1311の処理を実行する機能)を備えていることを特徴とする特徴B2乃至B10のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B11によれば、動作手段の制御状態が所定認識状態となった契機を、遊技者に明確に認識させることが可能となる。
特徴B12.前記高確率モードであることを遊技機外部の管理手段に認識させるために用いられる第1認識用手段(内部高確信号用の外部端子91c)と、
前記動作手段の制御状態が前記所定認識状態であることを遊技機外部の管理手段に認識させるために用いられる第2認識用手段(明示高確信号用の外部端子91d)と、
を備えていることを特徴とする特徴B2乃至B11のいずれか1に記載の遊技機。
前記動作手段の制御状態が前記所定認識状態であることを遊技機外部の管理手段に認識させるために用いられる第2認識用手段(明示高確信号用の外部端子91d)と、
を備えていることを特徴とする特徴B2乃至B11のいずれか1に記載の遊技機。
特徴B12によれば、遊技機外部の管理手段において、遊技機が高確率モードであるか否かの管理を行うことができるとともに、動作手段の制御状態が所定認識状態となったことに合わせた表示を遊技機外部にて行うことが可能となる。
<特徴C群>
特徴C1.抽選処理を実行する抽選手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS105及びステップS401〜ステップS409の処理を実行する機能)と、
当該抽選手段の抽選結果に応じて遊技者に特典を付与する特典付与手段(主制御装置60のMPU62における遊技状態移行処理を実行する機能)と、
を備えた遊技機において、
前記特典付与手段は、第1遊技状態(高確率モード)である場合には所定の複数の抽選結果間でそれぞれ有利度が異なるように特典を付与する一方、第2遊技状態(低確率モード)である場合には前記所定の複数の抽選結果間の少なくとも一部の組合せにおいて有利度に差が生じないように特典を付与するものであることを特徴とする遊技機。
特徴C1.抽選処理を実行する抽選手段(主制御装置60のMPU62におけるステップS105及びステップS401〜ステップS409の処理を実行する機能)と、
当該抽選手段の抽選結果に応じて遊技者に特典を付与する特典付与手段(主制御装置60のMPU62における遊技状態移行処理を実行する機能)と、
を備えた遊技機において、
前記特典付与手段は、第1遊技状態(高確率モード)である場合には所定の複数の抽選結果間でそれぞれ有利度が異なるように特典を付与する一方、第2遊技状態(低確率モード)である場合には前記所定の複数の抽選結果間の少なくとも一部の組合せにおいて有利度に差が生じないように特典を付与するものであることを特徴とする遊技機。
特徴C1によれば、抽選結果に対して生じる特典のバリエーションを遊技状態に応じて相違させることが可能となり、遊技の多様化が図られる。また、第1遊技状態及び第2遊技状態のいずれであっても、所定の複数の抽選結果は存在するため、抽選結果用のデータを第1遊技状態と第2遊技状態とで相違させる必要がなく、抽選用のデータ容量の増大化を抑制することが可能となる。
特徴C2.前記所定の複数の抽選結果には、第1結果(非明示高確大当たり結果B)、第2結果(非明示高確大当たり結果A)及び第3結果(小当たり結果)が含まれており、
前記特典付与手段は、前記第2遊技状態である場合、前記第1結果と前記第2結果とで同一の有利度の特典が付与されるようにする一方、前記第3結果である場合にはこれら第1結果及び第2結果の場合よりも有利又は不利となる特典が付与されるようにし、前記第1遊技状態である場合、前記第1結果の方が前記第2結果よりも有利となる特典が付与されるようにする一方、前記第3結果である場合には前記第1結果よりも不利であって前記第2結果よりも有利となる特典が付与されるようにするものであることを特徴とする特徴C1に記載の遊技機。
前記特典付与手段は、前記第2遊技状態である場合、前記第1結果と前記第2結果とで同一の有利度の特典が付与されるようにする一方、前記第3結果である場合にはこれら第1結果及び第2結果の場合よりも有利又は不利となる特典が付与されるようにし、前記第1遊技状態である場合、前記第1結果の方が前記第2結果よりも有利となる特典が付与されるようにする一方、前記第3結果である場合には前記第1結果よりも不利であって前記第2結果よりも有利となる特典が付与されるようにするものであることを特徴とする特徴C1に記載の遊技機。
特徴C2によれば、第1結果、第2結果及び第3結果のそれぞれの有利度が、第1遊技状態と第2遊技状態とで複雑に入れ替わることとなるため、遊技の多様化が図られ、遊技の興趣向上が図られる。
特徴C3.前記特典付与手段は、前記第2遊技状態において前記所定の複数の抽選結果のうちいずれの抽選結果となったかを見た目上識別不可な態様で特典が付与されるようにする手段と、前記第1遊技状態において前記所定の複数の抽選結果のいずれの抽選結果となったかを見た目上識別可能な態様で特典が付与されるようにする手段と、を備えていることを特徴とする特徴C1又はC2に記載の遊技機。
特徴C3によれば、第1遊技状態及び第2遊技状態のいずれにおいても所定の複数の抽選結果を利用しながら、見た目上は抽選結果のバリエーションが増加したかのように遊技者に認識させることが可能となり、意外性を与えることが可能となる。
なお、上記特徴A群、上記特徴B群及び上記特徴C群の発明は、以下の課題を解決することが可能である。
例えばパチンコ遊技機等の遊技機は、予め定められた抽選条件が成立したことに基づいて抽選を行い、その抽選結果が所定の結果であった場合に当たり状態への移行といった遊技状態の移行が発生する。また、当該当否抽選のモードとして、所定の当選結果となる確率が相対的に高低となるように、高確率モードと低確率モードといった複数のモードが存在している遊技機も知られている。この場合、遊技者は、当選結果となる確率が高いモードとなることを期待しながら遊技を行うことになる。
パチンコ機について具体的には、例えば遊技領域に設けられた入球部に遊技球が入球したことに基づいて当否抽選が行われ、当否抽選にて当選結果となった場合には表示装置の表示面にて特定の絵柄組合せ等が最終停止表示され、遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行する構成が知られている。そして、特別遊技状態に移行した場合には、例えば遊技領域に設けられた入球装置の開閉が開始され、当該入球装置への入球に基づき遊技球が払い出されるようになっている。また、例えば特別遊技状態が終了した後等に、当否抽選のモードが高確率モード及び低確率モードのうち一方から他方に移行することとなる構成も知られている。高確率モードにおいて、例えば表示面にて低確率モードの場合とは異なる演出が実行されたり、例えば遊技領域に設けられた可動部材にて低確率モードの場合とは異なる動作が実行されたり等することで、遊技者は、当否抽選のモードが高確率モードであることを認識しながら遊技を行うことになる。
ここで、上記例示等のような遊技機においては遊技の興趣向上を図る必要があり、この点について未だ改良の余地がある。
以下に、以上の各特徴を適用し得る又は各特徴に適用される遊技機の基本構成を示す。
パチンコ遊技機:遊技者が操作する操作手段と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段と、その発射された遊技球を所定の遊技領域に導く球通路と、遊技領域内に配置された各遊技部品とを備え、それら各遊技部品のうち所定の通過部を遊技球が通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機。
スロットマシン等の回胴式遊技機:複数の絵柄を可変表示させる絵柄表示装置を備え、始動操作手段の操作に起因して前記複数の絵柄の可変表示が開始され、停止操作手段の操作に起因して又は所定時間経過することにより前記複数の絵柄の可変表示が停止され、その停止後の絵柄に応じて遊技者に特典を付与する遊技機。
10…パチンコ機、22…可変入賞装置、24…下作動口、31…図柄表示装置、60…主制御装置、62…MPU、75…音声発光制御装置、76…表示制御装置、82…MPU、91c…内部高確信号用の外部端子、91d…明示高確信号用の外部端子。
Claims (1)
- 遊技球が流下する遊技領域に設けられ、開状態と閉状態とのそれぞれに切換可能に設けられた可変入球手段と、
当該可変入球手段を開閉制御する可変入球制御手段と、
遊技状態を移行させるか否かの判定を行い、判定モードとして、遊技状態の移行に対応した判定結果となる確率が相対的に高低となる高確率モードと低確率モードとを少なくとも有する判定手段と、
当該判定手段の判定結果に応じて、前記開閉制御が実行される状態に遊技状態を移行させる移行手段と、
前記判定モードが高確率モードであることを遊技者に認識させることが可能な態様で動作し得る動作手段と、
当該動作手段の動作を制御する動作制御手段と、
を備え、
前記判定手段は、前記開閉制御が実行される状態への移行は発生するものの当該状態の終了後の前記判定モードが当該状態の前に設定されていたモードと同一のモードとなる特定判定結果であると判定可能な特定判定手段を備え、
前記動作制御手段は、前記高確率モードである状況であって、前記動作手段の制御状態が前記高確率モードであることを遊技者に認識させることを可能とする所定認識状態ではない状況において、前記特定判定結果となった場合に、前記動作手段の制御状態を前記所定認識状態に変更する変更手段を備えていることを特徴とする遊技機。
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