JP2017050927A - 電源装置ならびに電源装置の保護装置および保護方法 - Google Patents

電源装置ならびに電源装置の保護装置および保護方法 Download PDF

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Abstract

【課題】トランス飽和に伴う過大電流の第1および第2のスイッチ12、13への流入を効率的に防止することが可能な電源装置ならびに電源装置の保護装置および保護方法を提供する。
【解決手段】電源装置1は、第1のスイッチ12および第2のスイッチ13、ならびに第1のコンデンサ14および第2のコンデンサ15を備えるハーフブリッジ型の電源装置であって、第1のコンデンサ14の電圧Vhを検出する第1のコンデンサ電圧検出部50と、第2のコンデンサ15の電圧Vlを検出する第2のコンデンサ電圧検出部40と、第1のコンデンサ14の電圧Vhおよび第2のコンデンサ15の電圧Vlを比較する電圧比較部60と、電圧比較部60の比較結果に基づいて、第1のスイッチ12または第2のスイッチ13のオン時比率の上限値を変更する上限値変更部70と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、直流電圧を変圧する電源装置ならびに電源装置の保護装置および保護方法に関し、特にハーフブリッジ型のスイッチング電源装置ならびにこれの保護装置および保護方法に関する。
従来、ハーフブリッジ型のスイッチング電源装置は、直流電圧を変圧して出力する所謂DC/DCコンバータとして広く使用されている。近年、このハーフブリッジ型のスイッチング電源装置の制御方式としては、ZVS(Zero Voltage Switching)モードまたはZCS(Zero Current Switching)モードにより高効率化を達成することの可能なLLC共振制御方式のものが主流となってきているが、動作が安定していることから比較的設計が容易なパルス幅変調(PWM;Pulse Width Modulation)制御方式が採用されることも多い。但し、パルス幅変調制御方式を採用する場合、偏磁に起因するトランス飽和、およびこれに伴う過大電流のスイッチング素子への流入をいかに防止するかが課題となる。
図4は、従来のハーフブリッジ型のスイッチング電源装置の構成の一例を示した回路図である。この例の電源装置100は、直流の入力電圧Vinが入力される入力端子110と、直流の出力電圧Voが出力される一対の出力端子111と、第1のスイッチ112および第2のスイッチ113と、第1のコンデンサ114および第2のコンデンサ115と、トランス116と、2つの整流用ダイオード117と、平滑用チョークコイル118および平滑用コンデンサ119と、を備えている。
第1および第2のスイッチ112、113は、互いに直列に接続されており、一端が入力端子110に接続され、他端が接地されている。また、第1および第2のコンデンサ114、115は、第1および第2のスイッチ112、113と並列に接続されると共に、互いに直列に接続されている。トランス116は、一次コイル116aの両端が第1および第2のスイッチ112、113の中点、ならびに第1および第2のコンデンサ114、115の中点にそれぞれ接続されている。また、トランス116の二次コイル116bは、中間タップ116cを有し、両端が整流用ダイオード117および平滑用チョークコイル118を介して出力端子111の一方に接続され、中間タップ116cが出力端子111の他方に接続されている。平滑用チョークコイル118は、一端が2つの整流用ダイオード117に接続されると共に他端が出力端子111の一方に接続され、平滑用コンデンサ119は、一対の出力端子111の間に接続されている。
パルス幅変調制御方式では、第1のスイッチ112および第2のスイッチ113を一定の周波数で交互にオン/オフする。第1のスイッチ112がオンしている期間は、トランス116の一次コイル116aに電流I1が破線の矢印で示す方向に流れ、第2のスイッチ113がオンしている期間は、電流I2が一点鎖線の矢印で示す方向に流れる。また、第1のスイッチ112のオン期間は、第1のコンデンサ114が放電してパワー放出を担い、第2のコンデンサ115は入力電圧Vinによって充電される。また、第2のスイッチ113のオン期間は、第2のコンデンサ115が放電してパワー放出を担い、第1のコンデンサ114は入力電圧Vinによって充電される。
すなわち、一定の周波数で電流I1、I2は交互に流れ、第1および第2のコンデンサ114、115は交互に充放電を繰り返す。そして、トランス116の二次コイル116bには、電流I1によって電流I3が破線の矢印で示す方向にながれ、電流I2によって電流I4が一点鎖線の矢印で示す方向に流れる。電流I1、I2は互いに逆方向に流れるが、電流I3、I4は、出力端子111に対して同じ方向に流れ、さらに、第1および第2のスイッチ112、113が両方ともオフの期間には、平滑用チョークコイル118が直前のオン期間に蓄えたエネルギーを二次コイル116bおよび整流用ダイオード117を介して放出するため、これにより直流の出力電圧Voが出力される。
このように、ハーフブリッジ型では、トランス116の一次コイル116aに逆方向の電流I1、I2を交互に流し、二次コイル116bに逆方向の電流I3、I4を交互に流すようになっている。この一次コイル116aを流れる電流I1、I2、および二次コイル116bを流れる電流I3、I4には、負荷伝送分の負荷電流と共に、トランス116の磁芯の磁化に作用する励磁電流が含まれるが、このうち主に電流I1、I2に含まれる励磁電流が磁芯の磁化を変化させるように作用する。
また、この電流I1、I2に含まれる励磁電流のピーク値(または変化量)は、一次コイルに印加される電圧とこの電圧の印加期間の積に比例する。すなわち、電流I1に含まれる励磁電流のピーク値は、第1のコンデンサ114の電圧と第1のスイッチ112のオン期間の積に比例し、電流I2に含まれる励磁電流のピーク値は、第2のコンデンサ115の電圧と第2のスイッチ113のオン期間の積に比例する。
図5(a)および(b)は、トランス116の磁芯におけるB−H曲線の例を示した図である。トランス116の磁芯における磁束密度Bおよび磁界の強さHは、上述のように主に電流I1、I2に含まれる励磁電流の変動により、B−H曲線(B−Hループ)に沿って第1象限と第3象限の間で変動する。電流I1、I2の励磁電流のピーク値が一致している通常の安定動作状態においては、磁界の強さHの正負の振幅が同一となる。このため、図5(a)に示されるように、B−H曲線に沿った磁束密度Bの変動(1周期の変化幅ΔB)は、原点O(B=0、H=0)に対して点対称となり、磁束密度(磁化)の偏り、すなわち偏磁は発生しない。また、この通常の安定動作状態においては、磁束密度Bの最大値(動作磁束密度Bo)は、磁芯の飽和磁束密度Bsに対して適宜のマージンMを有している。
一方、第1および第2のスイッチ112、113ならびに第1および第2のコンデンサ114、115の有する各種特性値の個体差等により、第1および第2のスイッチ112、113のオン時比率や、第1および第2のコンデンサ114、115の電圧Vh、Vl等に差が生じている場合、電流I1、I2に含まれる励磁電流のピーク値が変化して磁界の強さHの変動のバランスが崩れることとなる。従って、この場合には、磁束密度Bの変動の対称中心が原点Oから正側または負側にずれ、トランス116の磁芯に偏磁が発生することがある。
但し、ハーフブリッジ型のスイッチング電源装置は、フルブリッジ型やプッシュプル型とは異なり、上述のような偏磁が生じた場合にも、その構成上、本来的に偏磁の進行が抑制されるようになっている。具体的には、例えば第1のスイッチ112のオン時比率が第2のスイッチ113よりも常に高い場合、電流I1に含まれる励磁電流のピーク値が次第に上昇すると共に電流I2に含まれる励磁電流のピーク値が次第に低下し、これにより偏磁が誘発されることとなる。一方、第1のコンデンサ114では放電量が増加して充電量が減少し、第2のコンデンサ115では充電量が増加して放電量が減少するため、第1のコンデンサ114の電圧Vhが低下し、第2のコンデンサ115の電圧Vlが上昇することとなる。この第1および第2のコンデンサ114、115の電圧Vh、Vlの変化は、偏磁の進行を抑制するように作用する。
すなわち、ハーフブリッジ型のスイッチング電源装置は、第1および第2のコンデンサ114、115を備えることで、偏磁を抑制する機能を本来的に備えている。また、例えばコンデンサや抵抗を一次コイル116aと直列に接続するといった既知の偏磁防止対策を追加することで、偏磁抑制機能を補完することも可能である。しかしながら、これらの偏磁抑制機能は、通常の安定動作状態における偏磁の防止策としては有効であるが、負荷急変等により急激に発生する偏磁、およびこれに起因するトランス飽和の防止策としては十分なものではなかった。
例えば、通常の安定動作状態から、負荷急変等に対する応答によって第1のスイッチ112のオン時比率が急激に拡大した場合、図5(b)に示されるように、磁束密度Bの1周期の変化幅ΔBは急激に拡大され、これにより、磁束密度Bの変動は第1象限側に大きく偏ることとなる。すなわち、偏磁が急激に発生、進行する。一方、上述の偏磁抑制機能は、第1のスイッチ112のオン時比率の拡大によって充電量が増加した第2のコンデンサ115のパワー放出等によって奏されるため、次に第2のスイッチ113がオンされた後に偏磁抑制機能が奏されることとなる。すなわち、上述の偏磁抑制機能は、応答に遅れがあるため、負荷急変等による急激な偏磁の発生、進行に対しては効果的ではなかった。
このように、負荷急変等によってトランス116の磁芯に偏磁が生じると、図5(b)に示されるように、動作磁束密度Boの飽和磁束密度Bsに対するマージンMが減少し、磁束密度Bが飽和磁束密度Bsに到達した場合には、トランス飽和が発生する。トランス飽和が発生すると、トランス116のインダクタンスが急激に低下するため、第1のスイッチ112または第2のスイッチ113に過大な電流が流れることとなり、これらのスイッチが破壊される場合がある。
従って、従来のハーフブリッジ型のスイッチング電源装置では、このような負荷急変等による偏磁の発生およびトランス飽和を防止するために、コイルの巻き数を増やす等してトランス116の飽和磁束密度Bsを上げるといった対策や、第1および第2のスイッチ112、113として定格電流の高いスイッチング素子を採用するといった対策が一般に取られている。但し、これらの対策は、トランス116における損失の増大やトランス116のサイズアップ、および装置全体としての大型化やコストの上昇といった問題を含むものとなっていた。
一方、2つのスイッチのオン時比率を制限することで、偏磁を防止する手法等も提案されている(例えば、特許文献1参照)。オン時比率を制限することで、負荷急変等に対する応答時にも2つのスイッチのオン時比率の差が大きくならないようにすることが可能となる。従って、過渡的に生じる偏磁およびこれによるトランス飽和も防止することができる。
特開2002−325436号公報
しかしながら、上記特許文献1の手法では、常時2つのスイッチのオン時比率を制限しているため、入力電圧の範囲が限定されると共に、出力保持時間が減少するといった問題があった。また、負荷急変等の過渡応答時においても、2つのスイッチのオン時比率を上げることができないため、出力電圧または出力電流の応答性が悪化するという問題があった。すなわち、上記特許文献1の手法では、偏磁およびトランス飽和を防止したことによって電源装置の性能や汎用性が低下するという問題があった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、トランス飽和に伴う過大電流のスイッチング素子への流入を効率的に防止することが可能な電源装置ならびに電源装置の保護装置および保護方法を提供しようとするものである。
(1)本発明は、交互にオン/オフ駆動される第1のスイッチおよび第2のスイッチ、ならびに前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチとそれぞれ並列に接続される第1のコンデンサおよび第2のコンデンサを備えるハーフブリッジ型の電源装置であって、前記第1のコンデンサの電圧を検出する第1のコンデンサ電圧検出部と、前記第2のコンデンサの電圧を検出する第2のコンデンサ電圧検出部と、前記第1のコンデンサの電圧および前記第2のコンデンサの電圧を比較する電圧比較部と、前記電圧比較部の比較結果に基づいて、前記第1のスイッチまたは前記第2のスイッチのオン時比率の上限値を変更する上限値変更部と、を備えることを特徴とする、電源装置である。
(2)本発明はまた、前記電圧比較部は、前記第1のコンデンサの電圧および前記第2のコンデンサの電圧の比較結果に基づく判定値を前記上限値変更部に出力し、前記上限値変更部は、前記判定値に基づいて、前記上限値を変更することを特徴とする、上記(1)に記載の電源装置である。
(3)本発明はまた、前記電圧比較部は、前記第1のコンデンサの電圧および前記第2のコンデンサの電圧のうち、いずれか大きい方に基づく値を前記判定値として前記上限値変更部に出力することを特徴とする、上記(2)に記載の電源装置である。
(4)本発明はまた、前記上限値変更部は、前記判定値が所定の参照値よりも小さい場合は、前記上限値を基準上限値に設定し、前記判定値が前記参照値よりも大きい場合は、前記上限値を前記基準上限値よりも小さい保護上限値に設定することを特徴とする、上記(3)に記載の電源装置である。
(5)本発明はまた、前記上限値変更部は、前記判定値が大きくなる程、前記上限値を連続的または段階的に小さく設定することを特徴とする、上記(3)に記載の電源装置である。
(6)本発明はまた、前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチのオン/オフ駆動を制御すると共に、入力端子に入力された電圧に基づいて前記上限値を変更する制御部を備え、前記上限値変更部は、前記判定値に基づいて、前記入力端子に出力する電圧を変更することを特徴とする、上記(2)乃至(5)のいずれかに記載の電源装置である。
(7)本発明はまた、前記電圧比較部は、前記判定値から高周波成分を除去するローパスフィルタを備えることを特徴とする、上記(2)乃至(6)のいずれかに記載の電源装置である。
(8)本発明はまた、前記第1のコンデンサ電圧検出部および前記第2のコンデンサ電圧検出部は、電圧バッファを備えることを特徴とする、上記(1)乃至(7)のいずれかに記載の電源装置である。
(9)本発明はまた、前記第1のコンデンサ電圧検出部および前記第2のコンデンサ電圧検出部は、前記電圧比較部に出力する電圧値から高周波成分を除去するローパスフィルタを備えることを特徴とする、上記(1)乃至(8)のいずれかに記載の電源装置である。
(10)本発明はまた、交互にオン/オフ駆動される第1のスイッチおよび第2のスイッチ、ならびに前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチとそれぞれ並列に接続される第1のコンデンサおよび第2のコンデンサを備えるハーフブリッジ型の電源装置の保護装置であって、前記第1のコンデンサの電圧を検出する第1のコンデンサ電圧検出部と、前記第2のコンデンサの電圧を検出する第2のコンデンサ電圧検出部と、前記第1のコンデンサの電圧および前記第2のコンデンサの電圧を比較する電圧比較部と、前記電圧比較部の比較結果に基づいて、前記第1のスイッチまたは前記第2のスイッチのオン時比率の上限値を変更する上限値変更部と、を備えることを特徴とする、電源装置の保護装置である。
(11)本発明はまた、交互にオン/オフ駆動される第1のスイッチおよび第2のスイッチ、ならびに前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチとそれぞれ並列に接続される第1のコンデンサおよび第2のコンデンサを備えるハーフブリッジ型の電源装置の保護方法であって、前記第1のコンデンサの電圧を検出する第1のコンデンサ電圧検出処理と、前記第2のコンデンサの電圧を検出する第2のコンデンサ電圧検出処理と、前記第1のコンデンサの電圧および前記第2のコンデンサの電圧を比較する電圧比較処理と、前記電圧比較処理の比較結果に基づいて、前記第1のスイッチまたは前記第2のスイッチのオン時比率の上限値を変更する上限値変更処理と、を有することを特徴とする、電源装置の保護方法である。
本発明に係る電源装置ならびに電源装置の保護装置および保護方法によれば、トランス飽和に伴う過大電流のスイッチング素子への流入を効率的に防止することが可能という優れた効果を奏し得る。
本発明の実施の形態に係る電源装置の構成を示した回路図である。 同電源装置の制御動作の例を示したタイムチャートである。 同電源装置の制御動作の例を示したタイムチャートである。 従来のハーフブリッジ型のスイッチング電源装置の構成の一例を示した回路図である。 (a)および(b)トランスの磁芯におけるB−H曲線の例を示した図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る電源装置1の構成を示した回路図である。本実施形態の電源装置1は、ハーフブリッジ型のスイッチング電源装置であり、直流の入力電圧Vinを変圧して直流の出力電圧Voを出力する所謂DC/DCコンバータである。図1に示されるように、電源装置1は、基本的な回路構成として、入力電圧Vinが入力される入力端子10と、出力電圧Voが出力される一対の出力端子11と、第1のスイッチ12および第2のスイッチ13と、第1のコンデンサ14および第2のコンデンサ15と、トランス16と、2つの整流用ダイオード17と、平滑用チョークコイル18および平滑用コンデンサ19と、を備えている。
入力端子10は、図示を省略した外部の電源に接続され、直流の入力電圧Vinが入力される端子である。本実施形態では、負極側を接地することで入力端子10を正極端子のみとしているが、入力端子10として正極端子および負極端子を設けるようにしてもよい。出力端子11は、図示を省略した外部の負荷に接続され、トランス16によって変圧した直流の出力電圧Voを負荷に出力するものである。
第1および第2のスイッチ12、13は、互いに交互にオン/オフされることにより、トランス16の一次側の電流の方向を交互に切り替えて交流を発生させるものである。第1および第2のスイッチ12、13は、互いに直列に接続され、一端が入力端子10に接続され、他端が接地されている。なお、本実施形態では、第1のスイッチ12がハイサイド(入力端子10側)、第2のスイッチ13がローサイド(接地側)となっている。また、本実施形態では、第1および第2のスイッチ12、13をMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)から構成しているが、その他のスイッチング素子等から第1および第2のスイッチ12、13を構成するようにしてもよい。
第1および第2のコンデンサ14、15は、第1および第2のスイッチ12、13に印加される電圧をVinの1/2にするものであり、同一容量のものが使用される。第1および第2のコンデンサ14、15は、互いに直列に接続されると共に、第1および第2のスイッチ12、13とそれぞれ並列に接続されている。従って、第1および第2のコンデンサ14、15の一端は入力端子10に接続され、他端は接地されている。なお、本実施形態では、第1のコンデンサ14がハイサイド、第2のコンデンサ15がローサイドとなっている。
トランス16は、一次側の交流電力を変圧した交流電力を二次側に発生させるものである。トランス16は、一次コイル16aおよび二次コイル16bを有し、二次コイル16bには、中間タップ16cが設けられている。一次コイル16aの両端は、第1および第2のスイッチ12、13の中点、ならびに第1および第2のコンデンサ14、15の中点にそれぞれ接続されている。また、二次コイル16bの両端は、整流用ダイオード17および平滑用チョークコイル18を介して出力端子11の正極側に接続され、中間タップ16cは、出力端子11の負極側に接続されている。
整流用ダイオード17は、トランス16の二次側に発生した交流電力を整流し、直流電力に変換するものである。2つの整流用ダイオード17は、アノードがトランス16の二次コイル16bの両端にそれぞれ接続され、カソードが平滑用チョークコイル18を介して出力端子11の正極側に接続されている。
平滑用チョークコイル18および平滑用コンデンサ19は、整流用ダイオード17によって整流された直流電力を平滑化するものである。平滑用チョークコイル18は、一端が2つの整流用ダイオード17に接続され、他端が出力端子11の正極側に接続されている。また、平滑用コンデンサ19は、両端が出力端子11の正極側および負極側にそれぞれ接続されている。
電源装置1はまた、制御用の構成として、制御部20と、出力電圧検出部30と、ローサイドコンデンサ電圧検出部40と、ハイサイドコンデンサ電圧検出部50と、電圧比較部60と、上限値変更部70と、を備えている。
制御部20は、適宜のMCU(マイクロコントローラ)等から構成され、パルス幅変調(PWM)制御方式によって第1および第2のスイッチ12、13のオン/オフを制御するものである。具体的に制御部20は、出力電圧検出部30の検出した出力電圧Voに基づいて、パルス幅を変調した一定周波数の駆動パルスPを第1および第2のスイッチ12、13のドライバ12a、13aに交互に送信する。ドライバ12a、13aは、受信した駆動パルスPに基づいて第1および第2のスイッチ12、13にゲート電圧を印加し、駆動パルスPのパルス幅に対応したオン時比率(Duty)で第1および第2のスイッチ12、13をオンする。
第1および第2のスイッチ12、13が交互にオンされることで、トランス16の一次側には、破線の矢印で示す電流I1および一点鎖線の矢印で示す電流I2が交互に流れ、二次側には、破線の矢印で示す電流I3および一点鎖線の矢印で示す電流I4が交互に流れる。これにより、入力電圧Vinを変圧した出力電圧Voが出力される。また、出力電圧Voの大きさは、駆動パルスPのパルス幅によって制御される。
制御部20はまた、デッドタイム設定端子22を備えており、このデッドタイム設定端子22に入力されるデッドタイム設定電圧Vdに応じて駆動パルスPのパルス幅の上限値、すなわち第1および第2のスイッチ12、13のオン時比率の上限値(Max Duty)が設定されるようになっている。具体的に制御部20は、デッドタイム設定電圧Vdが大きい程、駆動パルスPのパルス幅の上限値を小さく設定する。
出力電圧検出部30は、既知の構成により出力電圧Voを検出し、出力電圧Voに応じた信号を制御部20に出力するものである。制御部20は、出力電圧検出部30から入力された信号に基づき、出力電圧Voが目標電圧に近づくように駆動パルスPのパルス幅を変更する。
ローサイドコンデンサ電圧検出部40、ハイサイドコンデンサ電圧検出部50、電圧比較部60および上限値変更部70は、トランス16の飽和およびこれに伴う過大電流の第1および第2のスイッチ12、13への流入を防止する保護装置として機能するものであり、第1のコンデンサ14の電圧Vhおよび第2のコンデンサ15の電圧Vlに基づき、制御部20のデッドタイム設定端子22に入力するデッドタイム設定電圧Vdを変更することで、第1および第2のスイッチ12、13のオン時比率の上限値を変更するように構成されている。すなわち、電源装置1は、第1のコンデンサ14の電圧Vhおよび第2のコンデンサ15の電圧Vlに基づいて第1および第2のスイッチ12、13のオン時比率の上限値を変更することで、トランス16の飽和およびこれに伴う過大電流の第1および第2のスイッチ12、13への流入を防止するように構成されている。
ローサイドコンデンサ電圧検出部40は、第1および第2のコンデンサ14、15の中点の電位に基づいて、第2のコンデンサ15の電圧Vlを検出するものである。ローサイドコンデンサ電圧検出部40は、第1および第2のコンデンサ14、15の中点に入力端子が接続される抵抗分割回路41と、検出を安定させる電圧バッファとしてのボルテージフォロワ42と、から構成されている。ボルテージフォロワ42は、オペアンプ42aから構成されており、オペアンプ42aの−端子にはオペアンプ42a自身の出力端子が直結され、+端子には抵抗分割回路41の出力端子が接続されている。
従って、オペアンプ42aは、第2のコンデンサ15の電圧Vlに比例した電圧Vlaを出力する。オペアンプ42aの出力端子は、ハイサイドコンデンサ電圧検出部50および電圧比較部60に接続されており、オペアンプ42aの出力する電圧Vlaは、ハイサイドコンデンサ電圧検出部50および電圧比較部60に入力される。なお、ローサイドコンデンサ電圧検出部40に積分回路やRC回路等のローパスフィルタを設け、第1および第2のスイッチ12、13の高周波スイッチングに起因する高周波成分を除去した電圧Vlaを出力するようにしてもよい。
ハイサイドコンデンサ電圧検出部50は、第1のコンデンサ14の高電位端子側の電位(すなわち、入力電圧Vin)、およびローサイドコンデンサ電圧検出部40から入力された電圧Vlaに基づいて、第1のコンデンサ14の電圧Vhを検出するものである。ハイサイドコンデンサ電圧検出部50は、第1のコンデンサ14の高電位端子側に入力端子が接続される抵抗分割回路51と、電圧バッファおよび演算回路としての差動増幅回路52と、から構成されている。差動増幅回路52は、オペアンプ52aおよび抵抗52b、52cから構成されており、オペアンプ52aの−端子には抵抗52bを介して出力端子が接続されると共に、抵抗52cを介してローサイドコンデンサ電圧検出部40のオペアンプ42aの出力端子が接続されている。また、オペアンプ52aの+端子には抵抗分割回路51の出力端子が接続されている。
従って、オペアンプ52aの出力する電圧Vhaは、入力電圧Vinと第2のコンデンサ15の電圧Vlの差分、すなわち第1のコンデンサ14の電圧Vhに比例したものとなる。オペアンプ52aの出力端子は、電圧比較部60に接続されており、オペアンプ52aの出力する電圧Vhaは、電圧比較部60に入力される。なお、ローサイドコンデンサ電圧検出部40と同様に、ハイサイドコンデンサ電圧検出部50に積分回路やRC回路等のローパスフィルタを設けるようにしてもよい。
電圧比較部60は、ローサイドコンデンサ電圧検出部40から入力された電圧Vlaと、ハイサイドコンデンサ電圧検出部50から入力された電圧Vhaとを比較し、いずれか大きい方を偏磁の程度を示す判定電圧Vjとして上限値変更部70に出力するものである。電圧比較部60は、ダイオードOR回路61およびフィルタ回路62から構成されている。
ダイオードOR回路61は、2つの比較用ダイオード61a、61bから構成されており、2つの比較用ダイオード61a、61bのアノードは、ローサイドコンデンサ電圧検出部40のオペアンプ42aの出力端子およびハイサイドコンデンサ電圧検出部50のオペアンプ52aの出力端子にそれぞれ接続されている。また、2つの比較用ダイオード61a、61bのカソードは互いに接続されている。従って、ダイオードOR回路61は、ローサイドコンデンサ電圧検出部40から入力された電圧Vlaおよびハイサイドコンデンサ電圧検出部50から入力された電圧Vhaのうち、いずれか大きい方をフィルタ回路62に出力する。
フィルタ回路62は、抵抗62aおよびコンデンサ62bからなるRC回路から構成されており、ダイオードOR回路61から入力された信号の高周波成分を除去して上限値変更部70に出力するローパスフィルタとして機能する。従って、電圧Vlaまたは電圧Vhaは、第1および第2のスイッチ12、13の高周波スイッチングに起因する高周波成分が除去された上で、判定電圧Vjとして上限値変更部70に入力されることとなる。
なお、フィルタ回路62は、例えば積分回路等のその他の回路から構成されるものであってもよい。また、ローサイドコンデンサ電圧検出部40およびハイサイドコンデンサ電圧検出部50にローパスフィルタを設ける場合には、フィルタ回路62を省略するようにしてもよい。
上限値変更部70は、電圧比較部60から入力された判定電圧Vjと参照電圧Vrを比較し、いずれが大きいかに基づいて制御部20のデッドタイム設定端子22に入力するデッドタイム設定電圧Vdを変更することで、第1および第2のスイッチ12、13のオン時比率の上限値を変更するものである。上限値変更部70は、比較回路71およびトランジスタスイッチング回路72から構成されている。
比較回路71は、コンパレータ71aと、補助電源電圧Vccが入力される抵抗分割回路71bと、から構成されている。コンパレータ71aの−端子には、電圧比較部60のフィルタ回路62の出力端子が接続され、判定電圧Vjが入力される。また、コンパレータ71aの+端子には、抵抗分割回路71bの出力端子が接続され、補助電源電圧Vccに比例した参照電圧Vrが入力される。
トランジスタスイッチング回路72は、P−ch(Pチャネル)のトランジスタ72aと、トランジスタ72aのコレクタに入力端子が接続される抵抗分割回路72bと、トランジスタ72aのエミッタと抵抗分割回路72bの出力端子の間に接続される抵抗72cと、から構成されている。トランジスタ72aのエミッタには、補助電源電圧Vccが入力され、トランジスタ72aのベースには、抵抗72dを介してコンパレータ71aの出力端子が接続されている。また、抵抗分割回路72bの出力端子は、制御部20のデッドタイム設定端子22に接続され、デッドタイム設定電圧Vdを出力する。
コンパレータ71aは、入力された判定電圧Vjが参照電圧Vrよりも小さい場合は、トランジスタ72aにベース電圧を出力し、これによりトランジスタ72aのエミッタ−コレクタ間が導通されるようになっている。また、判定電圧Vjが参照電圧Vrよりも大きい場合は、コンパレータ71aはベース電圧を出力しないため、トランジスタ72aのエミッタ−コレクタ間が遮断される。また、トランジスタ72aは抵抗72cと並列に接続されているため、抵抗分割回路72bの出力端子の電圧、すなわちデッドタイム設定電圧Vdは、トランジスタ72aのエミッタ−コレクタ間が導通している場合は低くなり、遮断している場合は高くなる。
このような構成により、上限値変更部70は、判定電圧Vjが参照電圧Vrよりも小さい場合には、基準デッドタイム電圧Vsをデッドタイム設定電圧Vdとしてデッドタイム設定端子22に出力し、判定電圧Vjが参照電圧Vrよりも大きい場合には、基準デッドタイム電圧Vsよりも電圧値の大きい保護デッドタイム電圧Vpをデッドタイム設定電圧Vdとしてデッドタイム設定端子22に出力する。
上述のように、トランス16の磁芯に偏磁が生じている場合、第1のコンデンサ14の電圧Vhおよび第2のコンデンサ15の電圧Vlのいずれか一方が上昇し、他方が低下することとなる。また、偏磁の程度が大きい程、第1のコンデンサ14の電圧Vhおよび第2のコンデンサ15の電圧Vlの変化も大きくなる。すなわち、偏磁の程度が大きい程、判定電圧Vjは大きくなる。
本実施形態では、許容可能な偏磁の程度に基づいて第1のコンデンサ14の電圧Vhおよび第2のコンデンサ15の電圧Vlに上限の閾値を設定し、この閾値に基づいて参照電圧Vrを設定している。従って、上限値変更部70は、判定電圧Vjが参照電圧Vrよりも大きくなった場合、すなわち偏磁の程度が許容範囲を超えた場合に、デッドタイム設定電圧Vdを基準デッドタイム電圧Vsから保護デッドタイム電圧Vpに変更する。
制御部20は、上述のようにデッドタイム設定電圧Vdが大きい程、駆動パルスPのパルス幅の上限値を小さく設定するため、デッドタイム設定電圧Vdが基準デッドタイム電圧Vsから保護デッドタイム電圧Vpに変更された場合、パルス幅の上限値をそれまでよりも小さい値に変更する。これにより、第1のスイッチ12および第2のスイッチ13のオン期間は、負荷変動に関わらず強制的に短縮されることとなる。この結果、トランス16に流れる電流が減少し、トランス16の磁芯における磁束の増加が抑えられるため、トランス飽和の発生を防止することができる。
次に、電源装置1の制御動作について詳細に説明する。図2および3は、電源装置1の制御動作の例を示したタイムチャートであり、横軸に時間tをとっている。なお、図2および3における各電圧の変化は、理解を容易にするために必ずしも正確なものとはなっていない。
まず、図2に基づいて説明する。図2に示されるように、制御部20は、発振器から出力されたランプ波電圧Vramと、目標電圧に対する出力電圧Voの誤差を示す誤差電圧Veとの比較から駆動パルスPのパルス幅Wを決定し、この駆動パルスPに基づいて第1および第2のスイッチ12、13が交互にオン/オフされる。なお、第1および第2のスイッチ12、13のオン時比率は、駆動パルスPの周期をTとすると、W/2Tとなる。
誤差電圧Veは負荷や入力電圧Vinの変動等に応じて変化するため、これに応じてパルス幅Wは基本的に毎回変更されることとなる。但し、パルス幅Wは、上限値Wmax以下に制限される。このパルス幅Wの上限値Wmaxは、ランプ波電圧Vramとデッドタイム設定電圧Vdとの比較から決定される。また、これにより、第1および第2のスイッチ12、13がいずれもオフとなるデッドタイムDの下限値Dminも決定されることとなる。
図2では、定常動作状態において第2のスイッチ13のオン時比率が第1のスイッチ12よりも長くなる傾向を示す場合の例を示している。この場合、トランス16の磁芯は、電流I2(図1参照)の方向に偏磁し、第1のコンデンサ14の電圧Vhが上昇する。従って、判定電圧Vjは、第1のコンデンサ14の電圧Vhに基づく電圧となる。偏磁が生じていない場合の第1のコンデンサ14の電圧Vhおよび第2のコンデンサ15の電圧Vlは、入力電圧Vinの1/2の値となるため、判定電圧Vjは、常に入力電圧Vinの1/2に基づく中間電圧Vm以上の値となる。
判定電圧Vjが、参照電圧Vrよりも低い場合、デッドタイム設定電圧Vdは、基準デッドタイム電圧Vsに維持されるため、パルス幅Wの上限値Wmaxは、基準デッドタイム電圧Vsに基づいて設定される基準上限値Wsに維持される。そして、誤差電圧Veが基準デッドタイム電圧Vsよりも高い場合には、誤差電圧Veに応じたパルス幅Wが設定され、これにより出力電圧Voが目標電圧に近づくように制御されることとなる。
ここで、例えば第2のスイッチ13のオフ後の時刻t0から負荷急変等が発生し、誤差電圧Veが上昇すると、その後の第1のスイッチ12のオン時比率が小さくなり、偏磁がさらに進行して判定電圧Vjが上昇することとなる。その後、時刻t1において判定電圧Vjが参照電圧Vrを超えると、上限値変更部70は、デッドタイム設定電圧Vdを基準デッドタイム電圧Vsから保護デッドタイム電圧Vpに変更する。これにより、パルス幅Wの上限値Wmaxは、保護デッドタイム電圧Vpに基づき、基準上限値Wsよりも小さい保護上限値Wpに変更されることとなる。
パルス幅Wの上限値Wmaxを保護上限値Wpに変更することで、図2に示されるように、誤差電圧Veが一旦上昇した後に下降したとしても、第2のスイッチ13のオン時比率を大きくさせないようにすることができる。すなわち、本実施形態では、誤差電圧Veが、第1のスイッチ12のオン時比率と第2のスイッチのオン時比率の差を急激に拡大し、トランス飽和を引き起こすまで偏磁を進行させるような変化を示した場合にも、偏磁の進行を抑えることが可能となっている。
さらに、第2のスイッチ13のオン時比率を保護上限値Wpに制限した結果、偏磁が逆方向に進行し、例えば時刻t2において判定電圧Vjが参照電圧Vr以下に戻ったならば、次の第1のスイッチ12のオン時比率は、基準上限値Wsによって制限されることとなる。これにより、第1のスイッチ12のオン時比率が第2のスイッチ13のオン時比率よりも長くなり、定常動作状態とは逆の傾向となるため、さらに偏磁を逆方向に進行、すなわち低減させることができる。特に、図2に示されるように、誤差電圧Veが基準デッドタイム電圧Vs以下となっているような場合には、次の第1のスイッチ12のオン時比率は基準上限値Wsまで最大限に拡大されるため、定常動作状態において発生していた偏磁を一気に解消するといったことも可能となっている。
図3は、図2と同様に定常動作状態において第2のスイッチ13のオン時比率が第1のスイッチ12よりも長くなる傾向を示す場合において、第1のスイッチ12のオフ後の時刻t0において負荷急変等が発生し、誤差電圧Veが下降した場合を示している。この場合、その後の第2のスイッチ13のオン時比率が大きくなり、偏磁がさらに進行して判定電圧Vjが上昇することとなる。そして、時刻t1において判定電圧Vjが参照電圧Vrを超えると、上限値変更部70がデッドタイム設定電圧Vdを基準デッドタイム電圧Vsから保護デッドタイム電圧Vpに変更し、パルス幅Wの上限値Wmaxは、保護上限値Wpに変更される。
すると、次の第1のスイッチ12のオン時比率が保護上限値Wpによって制限されることとなるため、オン時比率の傾向はそれまでも定常動作状態と同じ傾向に維持されることとなり、偏磁はさらに進行することとなる。但し、第1のスイッチ12は、早期にオフされるため、偏磁の進行は少なく、また、少なくともトランス飽和の発生前もしくはトランス飽和による過大電流が第1のスイッチ12に流入する前に第1のスイッチ12がオフされることとなる。
この結果、パルス幅Wの上限値Wmaxは保護上限値Wpに維持され、次の第2のスイッチ13のオン時比率が小さくなることで、偏磁が逆方向に進行することとなる。そして、例えば時刻t2において判定電圧Vjが参照電圧Vr以下に戻ったならば、デッドタイム設定電圧Vdが基準デッドタイム電圧Vsに変更されることにより、次の第1のスイッチ12のオン時比率が拡大され、偏磁はさらに低減されることとなる。
このように、本実施形態では、負荷急変等の発生タイミングによらず、これに起因する急激な偏磁の進行を抑制し、トランス飽和の発生およびこれに伴う過大電流の第1および第2のスイッチ12、13への流入を効果的に防止することが可能であり、さらに、負荷急変等を有効に活用することで、定常動作状態において発生していた偏磁を低減することも可能となっている。
また、本実施形態では、パルス幅Wの上限値Wmaxは、判定電圧Vjが参照電圧Vrを超えている場合にのみ保護上限値Wpに設定されるため、偏磁の程度が小さい定常動作状態においてパルス幅Wが必要以上に制限されないようになっている。すなわち、本実施形態では、電源装置1の本来の性能や汎用性を低下させることなく、効率的にトランス飽和の発生およびこれに伴う過大電流の第1および第2のスイッチ12、13への流入を防止することが可能となっている。
なお、参照電圧Vr、ならびにパルス幅Wの上限値Wmaxの基準上限値Wsおよび保護上限値Wpの値は、特に限定されるものではなく、トランス16の仕様や負荷の状態等に応じて適宜に設定すればよい。
また、上限値変更部70は、判定電圧Vjが参照電圧Vrよりも大きいか否かによってデッドタイム設定電圧Vdを基準デッドタイム電圧Vsおよび保護デッドタイム電圧Vpの2つの電圧の間で切り替えるものに限定されず、既知の回路構成により、判定電圧Vjが大きくなる程、連続的または段階的にデッドタイム設定電圧Vdを大きくするように構成されるものであってもよい。この場合、判定電圧Vjが大きくなる程、第1および第2のスイッチ12、13のオン時比率の上限値が小さく設定されることとなるため、偏磁の程度に合わせてオン時比率を制限することが可能となる。これにより、負荷急変時等においてもパルス幅Wが必要以上に制限されないようにすることができるため、出力電圧Voの応答性を高めることが可能となる。また、比較的早い段階から徐々に第1および第2のスイッチ12、13のオン時比率を制限していくことができるため、偏磁の進行をより確実に抑制することが可能となる。
また、電圧比較部60は、既知の回路構成により、電圧Vlaおよび電圧Vhaのうちのいずれか小さい方を判定電圧Vjとして出力するように構成されるものであってもよいし、電圧Vlaと電圧Vhaの差分を判定電圧Vjとして出力するように構成されるものであってもよい。すなわち、判定電圧Vjは偏磁の程度を示すものであればよく、上限値変更部70は、判定電圧Vjの示す偏磁の程度に基づいてデッドタイム設定電圧Vdを変更するように構成されるものであればよい。
また、制御部20は、出力電圧検出部30の検出した出力電圧Voに基づいて定電圧制御を行うものに限定されず、検出した出力電流に基づいて定電流制御を行うものであってもよいし、定電圧定電流制御を行うものであってもよい。また、ローサイドコンデンサ電圧検出部40、ハイサイドコンデンサ電圧検出部50、電圧比較部60および上限値変更部70は、同様の機能を奏するその他の既知のアナログ回路またはデジタル回路から構成されるものであってもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る電源装置1は、交互にオン/オフ駆動される第1のスイッチ12および第2のスイッチ13、ならびに第1のスイッチ12および第2のスイッチ13とそれぞれ並列に接続される第1のコンデンサ14および第2のコンデンサ15を備えるハーフブリッジ型の電源装置であって、第1のコンデンサ14の電圧Vhを検出する第1のコンデンサ電圧検出部(ハイサイドコンデンサ電圧検出部50)と、第2のコンデンサ15の電圧Vlを検出する第2のコンデンサ電圧検出部(ローサイドコンデンサ電圧検出部40)と、第1のコンデンサ14の電圧Vhおよび第2のコンデンサ15の電圧Vlを比較する電圧比較部60と、電圧比較部60の比較結果に基づいて、第1のスイッチ12または第2のスイッチ13のオン時比率の上限値(パルス幅Wの上限値Wmax)を変更する上限値変更部70と、を備えている。
また、本実施形態に係る電源装置1の保護装置は、交互にオン/オフ駆動される第1のスイッチ12および第2のスイッチ13、ならびに第1のスイッチ12および第2のスイッチ13とそれぞれ並列に接続される第1のコンデンサ14および第2のコンデンサ15を備えるハーフブリッジ型の電源装置の保護装置であって、第1のコンデンサ14の電圧Vhを検出する第1のコンデンサ電圧検出部(ハイサイドコンデンサ電圧検出部50)と、第2のコンデンサ15の電圧を検出する第2のコンデンサ電圧検出部(ローサイドコンデンサ電圧検出部40)と、第1のコンデンサ14の電圧Vhおよび第2のコンデンサ15の電圧Vlを比較する電圧比較部60と、電圧比較部60の比較結果に基づいて、第1のスイッチ12または第2のスイッチ13のオン時比率の上限値(パルス幅Wの上限値Wmax)を変更する上限値変更部70と、を備えている。
また、本実施形態に係る電源装置1の保護方法は、交互にオン/オフ駆動される第1のスイッチ12および第2のスイッチ13、ならびに第1のスイッチ12および第2のスイッチ13とそれぞれ並列に接続される第1のコンデンサ14および第2のコンデンサ15を備えるハーフブリッジ型の電源装置の保護方法であって、第1のコンデンサ14の電圧Vhを検出する第1のコンデンサ電圧検出処理と、第2のコンデンサ15の電圧Vlを検出する第2のコンデンサ電圧検出処理と、第1のコンデンサ14の電圧Vhおよび第2のコンデンサ15の電圧Vlを比較する電圧比較処理と、電圧比較処理の比較結果に基づいて、第1のスイッチ12または第2のスイッチ13のオン時比率の上限値を変更する上限値変更処理と、を有している。
このような構成とすることで、偏磁の程度に基づいて第1のスイッチ12または第2のスイッチ13のオン時比率を制限し、偏磁の進行を抑制してトランス飽和を防止すると共に、偏磁を低減することが可能となる。また、偏磁の程度が小さい定常動作状態においてパルス幅Wが必要以上に制限されないようにすることが可能となるため、トランス飽和に伴う過大電流の第1および第2のスイッチ12、13への流入を効率的に防止することができる。
また、電圧比較部60は、第1のコンデンサ14の電圧Vhおよび第2のコンデンサ15の電圧Vlの比較結果に基づく判定値(判定電圧Vj)を上限値変更部70に出力し、上限値変更部70は、判定値に基づいて、上限値(パルス幅Wの上限値Wmax)を変更する。このようにすることで、偏磁の程度を的確に判定して第1のスイッチ12または第2のスイッチ13のオン時比率を制限することができる。
また、電圧比較部60は、第1のコンデンサ14の電圧Vhおよび第2のコンデンサ15の電圧Vlのうち、いずれか大きい方に基づく値(電圧Vha、電圧Vla)を判定値(判定電圧Vj)として上限値変更部70に出力する。このようにすることで、偏磁の程度を簡便且つ的確に判定することができる。
また、上限値変更部70は、判定値(判定電圧Vj)が所定の参照値(参照電圧Vr)よりも小さい場合は、上限値(パルス幅Wの上限値Wmax)を基準上限値Wsに設定し、判定値が参照値よりも大きい場合は、上限値を基準上限値Wsよりも小さい保護上限値Wpに設定する。このようにすることで、偏磁の程度が小さい定常動作状態においてパルス幅Wが必要以上に制限されないようにすることができるため、電源装置1の本来の性能や汎用性を低下させることなく、効率的にトランス飽和の発生およびこれに伴う過大電流の第1および第2のスイッチ12、13への流入を防止することができる。
また、上限値変更部70は、判定値(判定電圧Vj)が大きくなる程、上限値(パルス幅Wの上限値Wmax)を連続的または段階的に小さく設定するものであってもよい。このようにすることで、負荷急変時等においてもパルス幅Wが必要以上に制限されないようにすることが可能となるため、出力電圧Voの応答性を高めることができる。また、比較的早い段階から徐々に第1のスイッチ12または第2のスイッチ13のオン時比率を制限していくことが可能となるため、偏磁の進行をより確実に抑制することができる。
また、電源装置1は、第1のスイッチ12および第2のスイッチ13のオン/オフ駆動を制御すると共に、入力端子(デッドタイム設定端子22)に入力された電圧(デッドタイム設定電圧Vd)に基づいて上限値(パルス幅Wの上限値Wmax)を変更する制御部20を備え、上限値変更部70は、判定値(判定電圧Vj)に基づいて、入力端子に出力する電圧を変更する。このようにすることで、トランス飽和に伴う過大電流の第1および第2のスイッチ12、13への流入を効率的に防止することが可能な電源装置1を、既存の電源装置を活用して容易且つ安価に実現することができる。
また、電圧比較部60は、判定値(判定電圧Vj)から高周波成分を除去するローパスフィルタ(フィルタ回路62)を備えている。このようにすることで、高周波スイッチングに起因する高周波成分を判定電圧Vjから除去することが可能となるため、偏磁の程度の判定を安定的に行うことができる。
また、第1のコンデンサ電圧検出部(ハイサイドコンデンサ電圧検出部50)および第2のコンデンサ電圧検出部(ローサイドコンデンサ電圧検出部40)は、電圧バッファ(ボルテージフォロワ42、差動増幅回路52)を備えている。このようにすることで、高周波スイッチングの行われるトランス16の一次側において、第1のコンデンサ14の電圧Vhおよび第2のコンデンサ15の電圧Vlを安定的に検出することができる。
また、第1のコンデンサ電圧検出部(ハイサイドコンデンサ電圧検出部50)および第2のコンデンサ電圧検出部(ローサイドコンデンサ電圧検出部40)は、電圧比較部60に出力する電圧値(電圧Vha、Vla)から高周波成分を除去するローパスフィルタを備えるものであってもよい。この場合にも、高周波スイッチングに起因する高周波成分を判定電圧Vjから除去することが可能となるため、偏磁の程度の判定を安定的に行うことができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明に係る電源装置ならびに電源装置の保護装置および保護方法は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。また、上記実施形態において示した作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したものに過ぎず、本発明による作用および効果は、これらに限定されるものではない。
本発明に係る電源装置ならびに電源装置の保護装置および保護方法は、各種電気・電子機器の分野において利用することができる。
1 電源装置
12 第1のスイッチ
13 第2のスイッチ
14 第1のコンデンサ
15 第2のコンデンサ
20 制御部
22 デッドタイム設定端子
40 ハイサイドコンデンサ電圧検出部
42 ボルテージフォロワ
50 ローサイドコンデンサ電圧検出部
52 差動増幅回路
60 電圧比較部
62 フィルタ回路
70 上限値変更部
Vh 第1のコンデンサの電圧
Vl 第2のコンデンサの電圧
Vd デッドタイム設定電圧
Vj 判定電圧
W パルス幅
Wmax パルス幅の上限値
Ws パルス幅の基準上限値
Wp パルス幅の保護上限値

Claims (11)

  1. 交互にオン/オフ駆動される第1のスイッチおよび第2のスイッチ、ならびに前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチとそれぞれ並列に接続される第1のコンデンサおよび第2のコンデンサを備えるハーフブリッジ型の電源装置であって、
    前記第1のコンデンサの電圧を検出する第1のコンデンサ電圧検出部と、
    前記第2のコンデンサの電圧を検出する第2のコンデンサ電圧検出部と、
    前記第1のコンデンサの電圧および前記第2のコンデンサの電圧を比較する電圧比較部と、
    前記電圧比較部の比較結果に基づいて、前記第1のスイッチまたは前記第2のスイッチのオン時比率の上限値を変更する上限値変更部と、を備えることを特徴とする、
    電源装置。
  2. 前記電圧比較部は、前記第1のコンデンサの電圧および前記第2のコンデンサの電圧の比較結果に基づく判定値を前記上限値変更部に出力し、
    前記上限値変更部は、前記判定値に基づいて、前記上限値を変更することを特徴とする、
    請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記電圧比較部は、前記第1のコンデンサの電圧および前記第2のコンデンサの電圧のうち、いずれか大きい方に基づく値を前記判定値として前記上限値変更部に出力することを特徴とする、
    請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記上限値変更部は、前記判定値が所定の参照値よりも小さい場合は、前記上限値を基準上限値に設定し、前記判定値が前記参照値よりも大きい場合は、前記上限値を前記基準上限値よりも小さい保護上限値に設定することを特徴とする、
    請求項3に記載の電源装置。
  5. 前記上限値変更部は、前記判定値が大きくなる程、前記上限値を連続的または段階的に小さく設定することを特徴とする、
    請求項3に記載の電源装置。
  6. 前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチのオン/オフ駆動を制御すると共に、入力端子に入力された電圧に基づいて前記上限値を変更する制御部を備え、
    前記上限値変更部は、前記判定値に基づいて、前記入力端子に出力する電圧を変更することを特徴とする、
    請求項2乃至5のいずれかに記載の電源装置。
  7. 前記電圧比較部は、前記判定値から高周波成分を除去するローパスフィルタを備えることを特徴とする、
    請求項2乃至6のいずれかに記載の電源装置。
  8. 前記第1のコンデンサ電圧検出部および前記第2のコンデンサ電圧検出部は、電圧バッファを備えることを特徴とする、
    請求項1乃至7のいずれかに記載の電源装置。
  9. 前記第1のコンデンサ電圧検出部および前記第2のコンデンサ電圧検出部は、前記電圧比較部に出力する電圧値から高周波成分を除去するローパスフィルタを備えることを特徴とする、
    請求項1乃至8のいずれかに記載の電源装置。
  10. 交互にオン/オフ駆動される第1のスイッチおよび第2のスイッチ、ならびに前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチとそれぞれ並列に接続される第1のコンデンサおよび第2のコンデンサを備えるハーフブリッジ型の電源装置の保護装置であって、
    前記第1のコンデンサの電圧を検出する第1のコンデンサ電圧検出部と、
    前記第2のコンデンサの電圧を検出する第2のコンデンサ電圧検出部と、
    前記第1のコンデンサの電圧および前記第2のコンデンサの電圧を比較する電圧比較部と、
    前記電圧比較部の比較結果に基づいて、前記第1のスイッチまたは前記第2のスイッチのオン時比率の上限値を変更する上限値変更部と、を備えることを特徴とする、
    電源装置の保護装置。
  11. 交互にオン/オフ駆動される第1のスイッチおよび第2のスイッチ、ならびに前記第1のスイッチおよび前記第2のスイッチとそれぞれ並列に接続される第1のコンデンサおよび第2のコンデンサを備えるハーフブリッジ型の電源装置の保護方法であって、
    前記第1のコンデンサの電圧を検出する第1のコンデンサ電圧検出処理と、
    前記第2のコンデンサの電圧を検出する第2のコンデンサ電圧検出処理と、
    前記第1のコンデンサの電圧および前記第2のコンデンサの電圧を比較する電圧比較処理と、
    前記電圧比較処理の比較結果に基づいて、前記第1のスイッチまたは前記第2のスイッチのオン時比率の上限値を変更する上限値変更処理と、を有することを特徴とする、
    電源装置の保護方法。
JP2015170927A 2015-08-31 2015-08-31 電源装置ならびに電源装置の保護装置および保護方法 Pending JP2017050927A (ja)

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